説明

光源装置及びこれを備えた画像読み取り装置

【課題】EL素子のような面状光源を備え、かつ、光の利用効率が高い光源装置及びこれを備えた画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】画像読み取り装置に用いられ、原稿に光を照射する光源装置26。透明基板102は、第1の主面104、第2の主面106及び側面108,110,112,114からなる。発光部100は、第1の主面104に設けられている。反射部材116は、第2の主面106において、反射面が発光部100と対向するように設けられている。発光部100から透明基板102内へと出射した光は、反射部材116及び発光部100が設けられていない側面110から透明基板102外へと出射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置及びこれを備えた画像読み取り装置、より特定的には、面状光源を含んだ光源装置及びこれを備えた画像読み取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像読み取り装置では、一般的に、原稿を照射する光源として蛍光灯が用いられている。このような蛍光灯は、一般に広く普及しているので、安価に入手できるという利点を有する。
【0003】
しかしながら、蛍光灯は、円形の断面積を有するので、その厚みが大きくなるという問題がある。更に、蛍光灯を点灯させるには、インバータが必要となる。これら蛍光灯及びインバータをスライダー内に内蔵させた場合、スライダーの重量が大きくなり、スライダーを駆動するモーターに大きな負荷がかかる。その結果、画像読み取り装置の消費電力が大きくなってしまうという問題もある。
【0004】
このような問題を解決する光源として、例えば、特許文献1に記載の原稿読取装置が提案されている。該原稿読取装置は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子や無機EL素子からなる光源を備える。有機EL素子や無機EL素子は、ガラス基板上に発光層を形成して構成されているので、その厚みは、蛍光灯に比べて薄くなる。また、インバータが不要なので、スライダーの重量増加の問題も発生しない。すなわち、画像読み取り装置の消費電力の増大の問題も発生しない。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の原稿読取装置では、光源が照射した光の利用効率が悪いという問題がある。以下に、図面を参照しながら詳細に説明する。図8は、特許文献1に記載の原稿読取装置の光源装置の構成図、及び、光源装置内における光の強度分布を示したグラフである。図8のグラフでは、縦軸は、光の強度を示し横軸は、副走査方向の位置を示す。構成図内の位置とグラフ内の位置とは対応している。
【0006】
図8には、光源500a,500b、プラテンガラス506、ミラー508及び原稿Pが記載されている。また、光源500a,500bはそれぞれ、発光部502a,502b及び透明基板504a,504bを含む。
【0007】
光源500a,500bは、有機EL素子や無機EL素子からなる面状光源であり、面発光する。より詳細には、透明基板504a,504bの下面に設けられた発光部502a,502bが発光し、透明基板504a,504bの上面から光が出射する。光源500a,500bからの光は、プラテンガラス506を透過して原稿Pを照射する。原稿Pを照射した光は、該原稿Pの読み取り位置Aにおいて反射し、図8の下方向へと進行し、ミラー508及び図示しないミラーにより図示しないCCD側へと反射する。CCDは、この光を読み取って原稿Pの画像を撮像する。以上のような動作は、光源500a,500b及びミラー508が副走査方向に平行移動しながら行われる。これにより、読み取り位置Aが原稿P全面を走査し、CCDにより原稿P全面の画像が取得される。
【0008】
ここで、光源500a,500bは、面状光源であり、面発光する。そのため、光源500a,500bから照射した光は、図8の点線に示すように、光源500a,500bを中心として副走査方向に広がった強度分布を有する。その結果、光源500a,500bが照射した光の合成光の強度分布は、図8の実線に示すように、読み取り位置Aを中心として、副走査方向に広がった強度分布を有する。
【0009】
しかしながら、原稿Pの画像の読み取りに利用される光は、原稿Pの読み取り位置Aを照射する光のみである。具体的には、CCDに入射する光は、原稿Pにおいて反射した光の内、原稿Pの読み取り位置Aにおいて反射した光である。原稿Pの読み取り位置Aの幅は、カラー画像の画像読み取り装置において、10画素分程度の幅である。このように、原稿Pの読み取り位置Aは、非常に狭い幅を有するので、光源500a,500bが出射した光の大半は、原稿Pの読み取り位置A以外を照射する。その結果、光源500a,500bが出射した光の大半は、原稿Pの画像の読み取りに利用されず、光の利用効率は、低くなってしまう。
【特許文献1】特開2000−115470号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明の目的は、EL素子のような面状光源を備え、かつ、光の利用効率が高い光源装置及びこれを備えた画像読み取り装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の発明は、画像読み取り装置に用いられ、原稿に光を照射する光源装置において、第1の主面、第2の主面及び側面からなる透明基板と、前記第1の主面に設けられた面状光源と、前記第2の主面において、反射面が前記面状光源と対向するように設けられた第1の反射部材と、を備え、前記面状光源から前記透明基板内へと出射した光は、前記第1の反射部材及び前記面状光源が設けられていない部分から前記透明基板外へと出射すること、を特徴とする。
【0012】
第1の発明によれば、第2の主面に第1の反射部材が設けられているので、第2の主面から出射すべき光は、第1の反射部材及び面状光源が設けられていない部分から透明基板外へと出射されるようになる。そのため、面状光源が出射した光は、第1の反射部材及び面状光源が設けられていない部分から集中して透明基板外へと出射するようになる。すなわち、第1の発明によれば、光の出射面を限定することにより、光の強度分布を集中させることができる。その結果、第1の発明は、画像読み取り装置の原稿の読み取り位置に光を集中させることができ、光の利用効率を向上させることができる。
【0013】
第1の発明において、前記第1の反射部材は、前記第2の主面の全面を覆っていてもよい。
【0014】
第1の発明において、前記透明基板の側面の少なくとも一部において、反射面が該透明基板側を向くように設けられた第2の反射部材を、更に備えていてもよい。
【0015】
第1の発明において、前記画像読み取り装置は、原稿載置用の透明板を備えており、前記透明基板は、前記透明板に対して略平行に配置されており、前記側面の内、前記第2の反射部材が設けられていない側面は、前記透明板を向くように、前記第2の主面に対して傾斜していてもよい。
【0016】
第1の発明において、前記側面の内、前記第2の反射部材が設けられていない側面は、前記透明板を向くように、前記第2の主面に対して傾斜した傾斜面と、前記第1の主面に対して垂直な垂直面と、を含み、前記垂直面と対向する第3の反射部材を、更に備え、前記垂直面から前記透明基板外へと出射した光は、前記第3の反射部材により、前記透明板側へと反射してもよい。
【0017】
第1の発明において、前記第1の主面と前記第2の主面との間隔は、前記第2の反射部材が設けられていない側面に近づくに従って、大きくなっていてもよい。
【0018】
第1の発明において、前記透明基板は、平面視した場合に、矩形状の形状を有しており、前記透明基板の側面は、長手方向に延びる第1の側面及び第2の側面を含み、前記第1の反射部材は、前記第2の主面において、前記第1の側面及び前記第2の側面から隙間を空けて設けられていてもよい。
【0019】
第1の発明において、前記画像読み取り装置は、原稿載置用の透明板を備えており、前記透明基板は、前記透明板に対して傾斜するように配置されており、前記第2の主面と対向する第4の反射部材を、更に備え、前記第1の反射部材と前記第2の側面との隙間から前記透明基板外へと出射した光は、前記第4の反射部材により、前記透明板側へと反射してもよい。
【0020】
第1の発明において、前記第1の側面と前記第1の反射部材との隙間の幅は、前記第2の側面と該第1の反射部材との隙間の幅よりも小さくてもよい。
【0021】
本願発明は、光源装置のみならず、該光源装置を備えた画像読み取り装置に対しても適用可能である。第2の発明は、画像読み取り装置において、前記光源装置を、備えること、を特徴とする。
【0022】
第2の発明において、前記光源装置は、前記原稿に対して平行に移動してもよい。
【0023】
第2の発明において、前記光源装置上において、前記原稿を搬送する搬送手段を、更に備えていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る光源装置及びこれを備えた画像読み取り装置の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0025】
(画像読み取り装置の全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る画像読み取り装置3を備えた複写機1の構成図である。該複写機1は、読み取り位置Aを通過するように原稿Pを搬送する原稿搬送手段としての原稿搬送装置2と、原稿Pの画像を光学的に読み取る読み取り手段を含んだ画像読み取り装置3と、前記原稿Pの画像を用紙Sに印刷する画像形成装置4とからなる。そして、画像読み取り装置3は、プラテンガラス46上に載置された原稿Pの画像を読み取るプラテンセット方式と、原稿搬送装置2によりプラテンガラス44上を搬送される原稿Pの画像を読み取るシートスルー方式との2種類の画像読み取り方式を実行できる。
【0026】
以下では、説明の簡略のため、「プラテンガラス44上における原稿Pの搬送方向」を「副走査方向」と表記し、「原稿Pの副走査方向の上流側」を単に「上流側」と表記し、「原稿Pの副走査方向の下流側」を単に「下流側」と表記する。また、図1の紙面に垂直な方向を「主走査方向」と定義する。
【0027】
まず、原稿搬送装置2の構成について説明する。原稿搬送装置2は、給紙トレイ6、ピックアップローラ8、さばきローラ10、給紙ローラ12、レジストローラ対14、読み取り前ローラ対16、読み取り後ローラ対18、排紙ローラ対20及び排紙トレイ22を備える。
【0028】
給紙トレイ6には、複数枚の原稿Pが載置される。ピックアップローラ8は、複数枚の原稿Pの一部をピックアップする。さばきローラ10及び給紙ローラ12は、ピックアップローラ8により複数枚の原稿Pがピックアップされた場合には1枚ずつにさばいて搬送する。レジストローラ対14は、1枚ずつにさばかれて搬送されてきた原稿Pの斜行を補正して、読み取り前ローラ対16に搬送する。読み取り前ローラ対16は、プラテンガラス44上に原稿Pを搬送する。読み取り後ローラ対18は、プラテンガラス44上を通過した原稿Pを排紙ローラ対20へと搬送する。排紙ローラ対20は、読み取り後ローラ対18から搬送されてきた原稿Pを排紙トレイ22に排出する。
【0029】
次に、画像読み取り装置3の構成について説明する。画像読み取り装置3は、原稿Pに光を照射し、該原稿Pで反射した光を読み取って、原稿Pの画像を得る装置であって、第1スライダー26、第2スライダー28、結像レンズ30、CCD32及びプラテンガラス44,46を備える。第1スライダー26は、原稿Pに光を照射する光源装置として機能し、光源部36a,36b及び第1ミラー38を含む。そこで、以下では、第1スライダー26を光源装置26と記載する。第2スライダー28は、第2ミラー40及び第3ミラー42を含む。
【0030】
プラテンガラス44は、その上面を原稿Pが通過する透明板である。プラテンガラス44上には、読み取り位置Aが存在する。シートスルー方式により原稿Pの画像が読み取られる場合には、原稿Pは、該読み取り位置Aを通過する際に、原稿Pの画像が読み取られる。
【0031】
プラテンガラス46は、その上面を原稿Pが載置される透明板である。プラテンセット方式により原稿Pの画像が読み取られる場合には、原稿Pが、プラテンガラス46上に載置されて、光源装置26が副走査方向に走査されることにより、読み取り位置Aが原稿P上を走査されて、該原稿Pの画像が、読み取られる。
【0032】
光源部36a,36b、第1ミラー38、第2ミラー40、第3ミラー42、結像レンズ30及びCCD32は、原稿Pの画像を光学的に読み取る読み取り手段としての役割を果たす。具体的には、光源部36a,36bは、原稿Pに対して光を照射する。該光源部36の詳細については、後述する。第1ミラー38、第2ミラー40及び第3ミラー42は、原稿Pで反射した光を結像レンズ30へと導く役割を果たす。具体的には、第1ミラー38は、原稿Pで反射した光を図1の左方向へと反射する。第2ミラー40は、第1ミラー38が反射した光を図1の下方向へと反射する。第3ミラー42は、第2ミラー40が反射した光を図1の右方向へと反射する。
【0033】
結像レンズ30は、第1ミラー38、第2ミラー40及び第3ミラー42により反射してきた光を、CCD32に結像する役割を果たす。CCD32は、主走査方向に延びるR,G,B(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)からなる3ライン分の受光領域を有し、原稿Pで反射した光を読み取って主走査方向に延びるR,G,Bからなる3ライン分の画像を撮像できる。
【0034】
ここで、シートスルー方式により原稿Pの画像を読み取る場合には、光源装置26及び第2スライダー28は、図1に示すように、プラテンガラス44の下に位置し、移動しない。一方、プラテンセット方式により原稿Pの画像を読み取る場合には、光源装置26及び第2スライダー28は、プラテンガラス46の下を副走査方向に平行移動する。光源装置26の移動速度は、第2スライダー28の移動速度の2倍である。これにより、光源装置26及び第2スライダー28が移動しても、原稿PからCCD32までの光学距離が変化しないようにしている。
【0035】
次に、画像形成装置4の構成について説明する。画像形成装置4は、電子写真方式によるカラープリンタであって、いわゆるタンデム式で4色(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)の画像を合成するように構成したものである。画像形成装置4は、画像読み取り装置3において読み取った原稿Pの画像を用紙Sに形成する機能を有し、印刷部52、給紙部54、制御部56、定着装置58及び排紙トレイ60を備える。
【0036】
制御部56は、例えば、CPUにより構成され、複写機1全体の動作を制御する。例えば、制御部56は、画像読み取り装置3のCCD32が生成したR,G,Bの画像データをY,M,C,Kの画像データに変換する。
【0037】
給紙部54は、用紙Sを一枚ずつ供給する役割を果たし、用紙トレイ64及び給紙ローラ66を含む。用紙トレイ64は、印刷前の状態の用紙Sが複数枚重ねて載置される。給紙ローラ66は、用紙トレイ64に載置された用紙Sを一枚ずつ取り出す。
【0038】
印刷部52は、給紙部54から供給されてくる用紙Sに画像を印刷する画像印刷手段としての役割を果たし、画像形成ステーション68(68Y,68M,68C,68K)、1次転写ローラ70(70Y,70M,70C,70K)、転写ベルト72、駆動ローラ74、従動ローラ76、2次転写ローラ78、クリーニングブレード80及び露光装置82を含む。また、画像形成ステーション68(68Y,68M,68C,68K)は、感光体ドラム84(84Y,84M,84C,84K)、帯電器86(86Y,86M,86C,86K)、現像装置88(88Y,88M,88C,88K)及びクリーナー90(90Y,90M,90C,90K)を含む。以下では、個別の画像形成ステーション68、1次転写ローラ70、感光体ドラム84、帯電器86及び現像装置88及びクリーナー90を指すときには、参照符号の後ろにY,M,C,Kを付して表記し、画像形成ステーション68、1次転写ローラ70、感光体ドラム84、帯電器86、現像装置88及びクリーナー90を総称する場合には、参照符号の後ろにY,M,C,Kを付さずに表記する。
【0039】
帯電器86は、感光体ドラム84の周面を帯電させる。露光装置82は、制御部56が変換したY,M,C,Kの画像データに基づいて、感光体ドラム84に対してビームを照射する。これにより、感光体ドラム84の周面には静電潜像が形成される。現像装置88の現像ローラは、該静電潜像が形成された感光体ドラム84に対して、トナーを供給することにより、感光体ドラム84の周面にトナー画像を形成する。
【0040】
1次転写ローラ70は、感光体ドラム84に形成されたトナー画像を、駆動ローラ74と従動ローラ76との間に張り渡された転写ベルト72に転写する。転写ベルト72は、1次転写ローラ70により転写されたトナー画像を担持する像担持体としての役割を果たす。
【0041】
駆動ローラ74は、図示しないモーターにより回転させられることにより、転写ベルト72を図1の矢印の方向に駆動する役割を果たす。2次転写ローラ78は、トナー画像を用紙Sへ転写させるために、転写ベルト72及び駆動ローラ74と共に該用紙Sを挟む転写部材としての役割を果たす。トナー画像は、転写ベルト72が駆動させられることにより、駆動ローラ74と2次転写ローラ78とにより構成されるニップ部Nまで搬送される。2次転写ローラ78には、バイアス電圧が印加されており、負の電荷を持ったトナー粒子により構成されるトナー画像は、該バイアス電圧により2次転写ローラ78側へと引き寄せられて、給紙部54から搬送されてきた用紙Sに転写される。クリーニングブレード80は、トナー画像の転写が終了した転写ベルト72に残留したトナーを回収する。クリーナー90は、感光体ドラム84に残留したトナーを回収する。
【0042】
定着装置58は、用紙Sに対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナー画像を用紙Sに定着させる定着手段としての役割を果たす。排紙トレイ60には、印刷済みの用紙Sが載置される。
【0043】
(光源装置の構成)
以下に、光源装置26の構成について図面を参照しながら説明する。図2は、第1の実施形態に係る光源装置26の構成図、及び、原稿Pを照射する光の強度分布を示したグラフである。構成図では、主走査方向に垂直な面における断面構造図と、光源部36aの上視図とを示した。
【0044】
図2に示すように、光源装置26は、光源部36a,36b及び第1ミラー38を含む。光源部36aは、原稿Pの読み取り位置Aに向けて光を出射し、発光部100a、透明基板102a及び反射部材116a,118a,120a,122aを含む。また、光源部36bは、原稿Pの読み取り位置Aに向けて光を出射し、発光部100b、透明基板102b及び反射部材116b,118b,120b,122b(反射部材120b,122bは図示せず)を含む。光源部36aと光源部36bとは、読み取り位置Aを挟んで対向するように配置されている。ここで、光源部36aと光源部36bとは、同じ構成を有するので、参照符号の後のa,bを省略して、光源部36の構成について説明する。また、光源装置26は、プラテンガラス44,46のいずれの下にも位置しうるが、以下では、光源装置26がプラテンガラス46の下に位置しているものとして説明を行う。
【0045】
発光部100及び透明基板102は、有機EL素子により構成される。より詳細には、透明基板102は、第1の主面104、第2の主面106及び側面108,110,112,114からなるガラス基板であり、平面視した状態で、主走査方向に延びる矩形状の形状を有する。側面108と側面110とは対向し主走査方向(長手方向)に延びる。側面112と側面114とは対向し、主走査方向の両端に位置する。透明基板102は、プラテンガラス46に対して略平行に配置されている。
【0046】
発光部100は、透明基板102の第1の主面104上に、透明基板、発光層及び背面電極が積層されて形成され、透明電極と背面電極との間に電流が流されることにより面状発光する面状光源である。発光部100が発光すると、透明基板102内に光が出射する。EL素子の発光部100の構成は周知であるので、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0047】
反射部材116は、透明基板102の第2の主面106において、反射面が発光部100と対向するように設けられる。図2では、反射部材116は、第2の主面106の全面を覆っている。これにより、第2の主面106から透明基板102外へと出射しようとする光は、透明基板102外に出射することなく、反射部材116により透明基板102内に反射するようになる。
【0048】
反射部材118は、透明基板102の側面108において、反射面が該透明基板102側を向くように設けられる。図2では、反射部材118は、側面108の全面を覆っている。これにより、側面108から透明基板102外へと出射しようとする光は、透明基板102外に出射することなく、反射部材118により透明基板102内に反射するようになる。
【0049】
反射部材120は、透明基板102の側面112において、反射面が該透明基板102側を向くように設けられる。図2では、反射部材120は、側面112の全面を覆っている。これにより、側面112から透明基板102外へと出射しようとする光は、透明基板102外に出射することなく、反射部材120により透明基板102内に反射するようになる。
【0050】
反射部材122は、透明基板102の側面114において、反射面が該透明基板102側を向くように設けられる。図2では、反射部材122は、側面114の全面を覆っている。これにより、側面114から透明基板102外へと出射しようとする光は、透明基板102外に出射することなく、反射部材122により透明基板102内に反射するようになる。
【0051】
反射部材116,118,120,122は、例えば、アルミニウムを透明基板102に蒸着させることにより形成される。この他、反射部材116,118,120,122は、鏡面が形成されたシールが透明基板102に貼り付けられて形成されてもよい。
【0052】
側面110には、反射部材は設けられない。すなわち、反射部材116,118,120,122は、透明基板102の側面108,110,112,114の少なくとも一部(側面108,112,114)において、反射面が透明基板102側を向くように設けられる。そのため、図2の矢印に示すように、発光部100から透明基板102内へと出射した光は、反射部材116,118,120,122により反射して、反射部材116,118,120,122及び発光部100が設けられていない部分(側面110)から透明基板102外へと出射する。
【0053】
ここで、透明基板102は、図2に示すように、プラテンガラス46に対して、略平行に配置されている。そのため、側面110が第1の主面104に対して垂直に設けられていると、光は、側面110に対する法線方向に進行する。すなわち、光は、副走査方向に進行してしまい、原稿Pの読み取り位置Aを照射しない。そこで、光源部36では、側面110は、プラテンガラス46を向くように、第2の主面106に対して傾斜している。これにより、光は、図2において、斜め上方に出射するようになり、原稿Pの読み取り位置Aを、集中的に照射するようになる。
【0054】
以上のように、本実施形態に係る光源装置26及び画像読み取り装置3によれば、光源部36の第1の主面104、第2の主面106及び側面108,112,114が反射部材116,118,120,122により覆われている。そのため、光源部36の発光部100が出射した光は、反射部材116,118,120,122により反射して、側面110のみから透明基板102へと出射するようになる。すなわち、第1の主面104、第2の主面106及び側面108,112,114から出射すべき光が、側面110から集中して出射するようになる。これにより、図2のグラフに示すように、副走査方向へ狭い広がりの強度分布を持った光が、光源部36a,36bから原稿Pの読み取り位置Aを照射するようになる。その結果、図2のグラフに示す光源部36a,36bが出射した光の合成光は、図8に示す合成光に比べて、原稿Pの読み取り位置Aに集中した強度分布を有するようになる。すなわち、光源部36a,36bが出射した光を原稿Pの読み取り位置Aに集中させることができ、光の利用効率を向上させることが可能となる。
【0055】
また、側面110は、プラテンガラス46を向くように、第2の主面106に対して傾斜しているので、側面110から出射した光は、図2の斜め上方向に進行するようになる。その結果、光源装置26の薄型化を図るために光源部36をプラテンガラス46に対して略平行に配置したとしても、光源部36から出射する光を原稿Pの読み取り位置Aに照射することが可能となる。すなわち、側面110を傾斜させることにより、光源装置26の薄型化と光の利用効率の向上とを両立させることができる。
【0056】
また、二つの光源部36a,36bは、側面110aと側面110bとが対向するように設けられているので、原稿Pの読み取り位置Aにおける光の強度分布は、原稿Pの読み取り位置Aに対して対称となる。そのため、画像読み取り装置3は、原稿Pが本である場合には、頁の継ぎ目に対して均等に光を照射できるようになる。
【0057】
(変形例)
以下に、第1の実施形態に係る光源装置26の第1の変形例について図面を参照しながら説明する。図3は、第1の変形例に係る光源装置26−1の構成図、及び、原稿Pを照射する光の強度分布を示したグラフである。以下では、光源部36−1aと光源部36−1bとは、同じ構成を有するので、参照符号の後のa,bを省略して、光源部36−1の構成について説明する。
【0058】
光源装置26と光源装置26−1との相違点は、光源装置26では、透明基板102の第1の主面104と第2の主面106とが平行であるのに対して、光源装置26−1では、透明基板102−1の第1の主面104−1と第2の主面106−2とが平行ではない点である。そこで、この相違点について説明をする。
【0059】
図3に示すように、光源部36−1では、第1の主面104−1と第2の主面106−1との間隔は、副走査方向において、側面110−1に近づくに従って、大きくなっている。このように、第1の主面104−1と第2の主面106−1とが配置されることにより、発光部100−1が出射した光及び反射部材116−1で反射した光は、図3の矢印に示すように、側面110−1側に向かって進行し易くなる。その結果、側面110−1からより多くの光が出射するようになり、図3のグラフに示すように、原稿Pの読み取り位置Aを照射する光の強度がより強くなる。
【0060】
光源部36−1のその他の構成については、光源部36と同じであるので説明を省略する。
【0061】
次に、第1の実施形態に係る光源装置26の第2の変形例について図面を参照しながら説明する。図4は、第2の変形例に係る光源装置26−2の構成図、及び、原稿Pを照射する光の強度分布を示したグラフである。以下では、光源部36−2aと光源部36−2bとは、同じ構成を有するので、参照符号の後のa,bを省略して、光源部36−2の構成について説明する。
【0062】
光源装置26と光源装置26−2との相違点は、光源装置26では、側面110から光が出射していたのに対して、光源装置26−2では、第2の主面106−2から光が出射している点である。そこで、この相違点について説明をする。
【0063】
図4に示すように、光源部36−2では、側面110−2を覆うように反射部材119−2が設けられている。これにより、側面110−2から光が透明基板102−2外へと出射しないようにしている。その代わり、光源部36−2では、第2の主面106−2の一部に反射部材116−2が設けられていない。この第2の主面106−2の反射部材116−2が設けられていない部分から透明基板102−2外へと、光が出射する。
【0064】
以上のような光源装置26−2においても、第2の主面106−2の一部及び側面108−2,110−2,112−2,114−2から出射すべき光が、第2の主面106−2の反射部材116−2が設けられていない部分から集中して出射するようになる。その結果、光源部36−2は、図2に示す光源部36と同様に、光の利用効率を向上させることができる。
【0065】
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る光源装置及び画像読み取り装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る画像読み取り装置の構成は、光源装置26内の構成のみにおいて、図1に示す画像読み取り装置3の構成と相違する。そこで、以下では、第2の実施形態に係る光源装置26−3の構成について図面を参照しながら説明する。図5は、第2の実施形態に係る光源装置26−3の構成図、及び、原稿Pを照射する光の強度分布を示したグラフである。
【0066】
光源装置26−3は、図5に示すように、光源部36−3、第1ミラー38及び反射部材140を含む。図5における第1ミラー38は、図2の第1ミラー38と同じであるので、説明を省略する。
【0067】
図2に示す光源装置26と図5に示す光源装置26−3との第1の相違点は、光源部36では、側面110全体が第2の主面106に対して傾斜していたのに対して、光源部36−3では、プラテンガラス46を向くように、第2の主面106に対して傾斜した傾斜面142−3、及び、第1の主面104に対して垂直な垂直面144−3を、側面110が含んでいる点である。また、図2に示す光源装置26と図5に示す光源装置26−3との第2の相違点は、図2に示す光源装置26では、光源部36a,36bが設けられているのに対して、図5に示す光源装置26−3では、光源部36−3、及び、垂直面144−3に対向する反射部材140が設けられている点である。
【0068】
側面110が、傾斜面142−3及び垂直面144−3を含むことにより、傾斜面142−3からは、原稿Pの読み取り位置Aに向けて光が出射すると共に、垂直面144−3からは、反射部材140に向けて光が出射するようになる。反射部材140は、垂直面144−3から出射した光を、プラテンガラス46側に反射する。これにより、原稿Pの読み取り位置Aに対して、光源部36−3側及び反射部材140側の2方向から光が照射する。
【0069】
以上のような光源装置26−3によれば、光源部36−3から出射した光の一部は、原稿Pの読み取り位置Aを直接に照射し、光源部36−3から出射した光の残りの一部は、反射部材140により反射して原稿Pの読み取り位置Aを照射する。そのため、光源装置26−3は、一つの光源部36−3により、原稿Pの読み取り位置Aを2方向から照射できる。
【0070】
(変形例)
以下に、第2の実施形態に係る光源装置26−3の第1の変形例について図面を参照しながら説明する。図6は、第1の変形例に係る光源装置26−4の構成図、及び、原稿Pを照射する光の強度分布を示したグラフである。
【0071】
光源装置26−3と光源部26−4との第1の相違点は、光源装置26−3では、透明基板102−3とプラテンガラス46とが平行であったのに対して、光源装置26−4では、透明基板102−4は、原稿Pの読み取り位置A側を向くようにプラテンガラス46に対して傾斜している点である。
【0072】
また、第2の相違点は、光源装置26−3では、側面110−3には反射部材が設けられていないのに対して、光源装置26−4では、側面110−4に反射部材119−4が設けられている点において相違点を有する。更に、光源装置26−4では、図6に示すように、第2の主面106−4において、側面108−4,110−4から隙間を空けて、反射部材116−4が設けられている。以下、第2の主面106−4における側面108−4と反射部材116−4との間の隙間を隙間146−4と称し、第2の主面106−4における側面110−4と反射部材116−4との間の隙間を隙間148−4と称す。隙間146−4の副走査方向における幅L1と隙間148−4の副走査方向における幅L2とは、図6に示すように等しい。
【0073】
光源部36−4のように、第2の主面106−4において、側面108−4,110−4から隙間146−4,148−4が空けられた状態で、反射部材116−4が設けられることにより、隙間146−4,148−4から光が出射するようになる。ここで、透明基板102−4は、原稿Pの読み取り位置A側を向くようにプラテンガラス46に対して傾斜している。そのため、隙間146−4から出射した光は、原稿Pの読み取り位置Aを直接に照射する。一方、隙間148−4から出射した光は、第2の主面106−4と対向するように設けられた反射部材140側へと進行する。そして、反射部材140は、プラテンガラス46側へと光を反射する。これにより、原稿Pの読み取り位置Aに対して、光源部36−4側及び反射部材140側の2方向から光が照射する。
【0074】
以上のような光源装置26−4によれば、光源部36−4から出射した光の一部は、原稿Pの読み取り位置Aを直接に照射し、光源部36−4から出射した光の残りの一部は、反射部材140により反射して原稿Pの読み取り位置Aを照射する。そのため、光源装置26−4は、一つの光源部36−4により、原稿Pの読み取り位置Aを2方向から照射できる。
【0075】
また、図6において、反射部材116−4がない場合には、第2の主面106−4の中央部から出射した光は、原稿Pの読み取り位置Aを照射することなく、原稿Pの他の部分を照射する。そこで、反射部材116−4が第2の主面106−4の中央部に設けられることにより、第2の主面106−4の中央部から出射しようとする光は、反射部材116−4において反射して、隙間146−4又は隙間148−4から出射するようになる。これにより、第2の主面106−4の中央部から出射しようとする光も原稿Pの読み取り位置Aに照射するようになり、光源部36−4において、光の利用効率が向上する。
【0076】
次に、第2の実施形態に係る光源装置26−3の第2の変形例について図面を参照しながら説明する。図7は、第2の変形例に係る光源装置26−5の構成図、及び、原稿Pを照射する光の強度分布を示したグラフである。
【0077】
図6に示す光源装置26−4と図7に示す光源装置26−5との相違点は、光源装置26−4では、隙間146−4の副走査方向における幅L1と隙間148−4の副走査方向における幅L2とが等しいが、光源装置26−5では、隙間146−5の副走査方向における幅L1が、隙間148−5の副走査方向における幅L2よりも小さい。
【0078】
以上のような光源装置26−5によれば、光源部36−5側から原稿Pの読み取り位置Aを照射する光の強度と反射部材140側から原稿Pの読み取り位置Aを照射する光の強度とを等しくできる。以下に説明する。
【0079】
光源装置26−4では、図6のグラフに示すように、光源部36−4側から照射する光の強度と反射部材140側から照射する光の強度とは、以下に説明する理由により異なっていた。図6に示すように、光源部36−4の透明基板102−4は、プラテンガラス46に対して傾斜している。そのため、隙間146−4から原稿Pの読み取り位置Aまでの距離は、隙間148−4から原稿Pの読み取り位置Aまでの距離よりも短くなる。その結果、隙間148−4から出射した光は、隙間146−4から出射した光よりも大きく減衰する。すなわち、隙間146−4から出射する光の強度と隙間148−4から出射する光の強度とが等しい場合には、光源部36−4側から原稿Pの読み取り位置Aを照射する光の強度の方が、反射部材140側から原稿Pの読み取り位置Aを照射する光の強度よりも強くなってしまう。
【0080】
そこで、光源装置26−5では、隙間146−5の副走査方向における幅L1を、隙間148−5の副走査方向における幅L2よりも小さくしている。これにより、隙間148−5から出射する光の強度は、隙間146−5から出射する光の強度よりも強くなる。隙間148−5から出射する光は、隙間146−5から照射する光よりも大きく減衰するので、原稿Pの読み取り位置Aにおいて、光源部36−5側から照射する光の強度と反射部材140側から照射する光の強度とは、等しくなる。
【0081】
なお、発光部100−1〜100−5は、有機EL素子であるとしたが、発光部100−1〜100−5は、無機EL素子であってもよい。
【0082】
なお、光源装置26,26−1,26−2,26−3,26−4,26−5は、便宜上、第1スライダーであるとしたが、これらは必ずしも第1スライダーである必要はない。すなわち、光源装置26,26−1,26−2,26−3,26−4,26−5は、光源部36a,36b、36−1a,36−1b,36−2a,36−2b,36−3,36−4,36−5及び反射部材140を含んだ構成要素であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】第1の実施形態に係る画像読み取り装置を備えた複写機の構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る光源装置の構成図、及び、原稿を照射する光の強度分布を示したグラフである。
【図3】第1の変形例に係る光源装置の構成図、及び、原稿を照射する光の強度分布を示したグラフである。
【図4】第2の変形例に係る光源装置の構成図、及び、原稿を照射する光の強度分布を示したグラフである。
【図5】第2の実施形態に係る光源装置の構成図、及び、原稿を照射する光の強度分布を示したグラフである。
【図6】第1の変形例に係る光源装置の構成図、及び、原稿を照射する光の強度分布を示したグラフである。
【図7】第2の変形例に係る光源装置の構成図、及び、原稿を照射する光の強度分布を示したグラフである。
【図8】特許文献1に記載の原稿読取装置の光源装置の構成図、及び、光源装置内における光の強度分布を示したグラフである。
【符号の説明】
【0084】
1 複写機
2 原稿搬送装置
3 画像読み取り装置
26,26−1,26−2,26−3,26−4,26−5 光源装置
36a,36b,36−1a,36−1b,36−2a,36−2b,36−3,36−4,36−5 光源部
44,46 プラテンガラス
100a,100b,100−1a,100−1b,100−2a,100−2b,100−3,100−4,100−5 発光部
102a,102b,102−1a,102−1b,102−2a,102−2b,102−3,102−4,102−5 透明基板
104a,104b,104−1a,104−1b,104−2a,104−2b,104−3,104−4,104−5 第1の主面
106a,106b,106−1a,106−1b,106−2a,106−2b,106−3,106−4,106−5 第2の主面
108a,108b,108−1a,108−1b,108−2a,108−2b,108−3,108−4,108−5,110a,110b,110−1a,110−1b,110−2a,110−2b,110−3,110−4,110−5,112a,112−4,112−5,114a,114−4,114−5 側面
116a,116b,116−1a,116−1b,116−2a,116−2b,116−3,116−4,116−5,118a,118b,118−1a,118−1b,118−2a,118−2b,118−3,118−4,118−5,119−2a,119−2b,119−4,119−5,120a,120−4,120−5,122a,122−4,122−5,140 反射部材
142−3 傾斜面
144−3 垂直面
146−4,146−5,148−4,148−5 隙間
A 読み取り位置
P 原稿

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像読み取り装置に用いられ、原稿に光を照射する光源装置において、
第1の主面、第2の主面及び側面からなる透明基板と、
前記第1の主面に設けられた面状光源と、
前記第2の主面において、反射面が前記面状光源と対向するように設けられた第1の反射部材と、
を備え、
前記面状光源から前記透明基板内へと出射した光は、前記第1の反射部材及び前記面状光源が設けられていない部分から前記透明基板外へと出射すること、
を特徴とする光源装置。
【請求項2】
前記第1の反射部材は、前記第2の主面の全面を覆っていること、
を特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記透明基板の側面の少なくとも一部において、反射面が該透明基板側を向くように設けられた第2の反射部材を、
更に備えること、
を特徴とする請求項2に記載の光源装置。
【請求項4】
前記画像読み取り装置は、原稿載置用の透明板を備えており、
前記透明基板は、前記透明板に対して略平行に配置されており、
前記側面の内、前記第2の反射部材が設けられていない側面は、前記透明板を向くように、前記第2の主面に対して傾斜していること、
を特徴とする請求項3に記載の光源装置。
【請求項5】
前記側面の内、前記第2の反射部材が設けられていない側面は、
前記透明板を向くように、前記第2の主面に対して傾斜した傾斜面と、
前記第1の主面に対して垂直な垂直面と、
を含み、
前記垂直面と対向する第3の反射部材を、
更に備え、
前記垂直面から前記透明基板外へと出射した光は、前記第3の反射部材により、前記透明板側へと反射すること、
を特徴とする請求項4に記載の光源装置。
【請求項6】
前記第1の主面と前記第2の主面との間隔は、前記第2の反射部材が設けられていない側面に近づくに従って、大きくなっていること、
を特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の光源装置。
【請求項7】
前記透明基板は、平面視した場合に、矩形状の形状を有しており、
前記透明基板の側面は、長手方向に延びる第1の側面及び第2の側面を含み、
前記第1の反射部材は、前記第2の主面において、前記第1の側面及び前記第2の側面から隙間を空けて設けられていること、
を特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項8】
前記画像読み取り装置は、原稿載置用の透明板を備えており、
前記透明基板は、前記透明板に対して傾斜するように配置されており、
前記第2の主面と対向する第4の反射部材を、
更に備え、
前記第1の反射部材と前記第2の側面との隙間から前記透明基板外へと出射した光は、前記第4の反射部材により、前記透明板側へと反射すること、
を特徴とする請求項7に記載の光源装置。
【請求項9】
前記第1の側面と前記第1の反射部材との隙間の幅は、前記第2の側面と該第1の反射部材との隙間の幅よりも小さいこと、
を特徴とする請求項8に記載の光源装置。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の光源装置を、
備えること、
を特徴とする画像読み取り装置。
【請求項11】
前記光源装置は、前記原稿に対して平行に移動できること、
を特徴とする請求項10に記載の画像読み取り装置。
【請求項12】
前記光源装置上において、前記原稿を搬送する搬送手段を、
更に備えること、
を特徴とする請求項10又は請求項11に記載の画像読み取り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−135653(P2009−135653A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−308663(P2007−308663)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】