説明

光電変換装置、光電変換素子収納用パッケージ、及び光電変換モジュール

【課題】本発明は、集光性に優れた光電変換装置、光電変換素子収納用パッケージ及び光電変換モジュールを提供することを目的とする。
【解決手段】光電変換装置2であって、素子搭載基板5と、素子搭載基板5の一主面に設けられる光電変換素子9と、素子搭載基板5の一主面に光電変換素子9を取り囲むように設けられる枠体10と、枠体10に接合されるとともに、光電変換素子9の上方に空間SPを介して設けられる集光部材11と、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内であって、素子搭載基板5の他主面に当接して設けられる熱伝導性基板12と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電変換装置、光電変換素子収納用パッケージ、及びにその光電変換装置を用いる光電変換モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光電変換素子を有する光電変換装置の開発が進められている。例示的な光電変換装置としては、太陽エネルギーを電力に変換する太陽電池装置がある。特に、発電効率の向上を目的として、集光型の太陽電池装置の開発が進められている。この太陽電池装置の場合、光電変換素子は、太陽エネルギーを電力に変換する太陽電池素子である。集光された太陽光を効率良く太陽電池素子に照射する構造が、例えば、特許文献1に、開示されている。
【0003】
上記特許文献1で提案されている太陽電池装置は、光電変換する太陽電池素子を搭載するレシーバ基板と、太陽電池素子を樹脂封止する樹脂封止部と、レシーバ基板上の太陽電池素子へ太陽光を導光する光学部材と、光学部材を保持し、レシーバ基板上に配置された光学保持部と、を含んで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−187971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1で提案された太陽電池装置の構造では、太陽光等の照射によって、レシーバ基板で発生した熱が光学保持部を介して、光学部材に伝導し、その結果として、光学部材の熱膨張に起因して位置ずれ等を生じる可能性がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、放熱性に優れた光電変換装置、光電変換素子収納用パッケージ及び光電変換モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る光電変換装置は、素子搭載基板と、前記素子搭載基板の一主面に設けられる光電変換素子と、前記素子搭載基板の一主面の前記光電変換素子を取り囲むように設けられる枠体と、前記枠体に接合されるとともに、前記光電変換素子の上方に空間を介して設けられる集光部材と、平面透視して、前記枠体で囲まれる領域内であって、前記素子搭載基板の他主面に当接して設けられる熱伝導性基板と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第2の様態に係る光電変換素子収納用パッケージは、光電変換素子が搭載される搭載部を有した素子搭載基板と、前記素子搭載基板の一主面に前記搭載部を取り囲むように設けられる枠体と、前記枠体に接合されるとともに、前記光電変換素子の搭載予定位置よりも上方位置に設けられる集光部材と、平面透視して、前記枠体で囲まれる領域内であって、前記素子搭載基板の他主面に当接して設けられる熱伝導性基板と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第3の様態に係る光電変換モジュールは、前記光電変換装置と、前記光電変換装置上に設けられる受光部材と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、放熱性に優れた光電変換装置、光電変換素子収納用パッケージ及び光電変換モジュールを提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態に係る光電変換モジュールの概観を示す分解斜視図である。
【図2】本実施形態に係る光電変換装置の概観斜視図である。
【図3】本実施形態に係る光電変換装置の集光部材を除いた概観斜視図である。
【0012】

【図4】図2に示す光電変換装置をA−A線で切断したときの断面図である。
【図5】図4に示す光電変換装置の平面図であって、(A)は、光電変換素子を搭載した状態を示す光電変換装置の平面図である。また、(B)は、光電変換素子を除き、熱伝導性基板の当接位置を示す光電変換装置の平面図である。また、(C)は、熱伝導性基板の素子搭載基板との当接状態を示す光電変換装置の概略断面図である。
【図6】本実施形態の変形例1に係る光電変換装置の断面図である。
【図7】本実施形態の変形例2に係る光電変換装置の断面図である。
【図8】図7に示す変形例2に係る光電変換装置の平面図であって、(A)は、光電変換素子を搭載した状態を示す光電変換装置の平面図である。また、(B)は、光電変換素子を除き、熱伝導性基板の当接位置を示す光電変換装置の平面図である。また、(C)は、熱伝導性基板の素子搭載基板との当接状態を示す光電変換装置の概略断面図である。
【図9】本実施形態の変形例3に係る光電変換装置の平面図であって、(A)は、光電変換素子を搭載した状態を示す光電変換装置の平面図である。また、(B)は、光電変換素子を除き、熱伝導性基板の当接位置を示す光電変換装置の平面図である。また、(C)は、熱伝導性基板の素子搭載基板との当接状態を示す光電変換装置の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る光電変換モジュール、光電変換装置及び光電変換素子収納用パッケージについて、図面を参照しながら説明する。
【0014】
<実施形態>
<光電変換モジュールの構成>
図1は、本発明の実施形態に係る光電変換モジュール1の概観斜視図と、その一部を拡大した分解斜視図である。また、図2は、図1に示す光電変換装置2の概観斜視図である。また、図3は、集光部材を取り除いた光電変換装置2の概観斜視図である。また、図4は、光電変換装置2の断面図である。また、図5は、集光部材を取り除いた光電変換装置2の平面図であって、図5(A)は、光電変換素子を搭載した状態を示す光電変換装置2の平面図である。また、図5(B)は、光電変換素子を取り除き、熱伝導性基板を配置した状態を示す光電変換装置2の平面図である。
【0015】
本実施形態に係る光電変換モジュール1は、太陽光エネルギーを電力に変換する太陽光発電モジュールである。また、本実施形態に係る光電変換装置2は、光エネルギーを電力に変換する光電変換素子9を含んでいる。かかる光電変換素子9は、例えば、太陽光エネルギーを電力に変換する機能を備えている太陽電池素子である。
【0016】
光電変換モジュール1は、複数の光電変換装置2と、複数の光電変換装置2の上方に設けられた受光部材3と外部基板4を含んで構成される。受光部材3は、外部からの光を受光するとともに、受光した光を集光部材11に集める機能を備えている。また、受光部材3は、複数個のレンズ部材3bが矩形のフレーム部材3aに固定されることにより構成されている。受光部材3のレンズ部材3bは、例えば、ドーム状のフレネルレンズであり、例えば、アクリル樹脂等の光学的特性に優れた樹脂材料からなる。複数の光電変換装置2は、外部基板4に実装されている。受光部材3は、外部基板4に固定されており、複数の光電変換装置2を覆っている。
【0017】
また、外部基板4は、光電変換装置2から発せられる熱を放散させる機能を備えている。外部基板4は、例えば、アルミニウム、銅、炭素−金属複合材等の金属材料から成る。なお、外部基板4の熱伝導率は、例えば、100W/(m・K)以上500W/(m・K)以下に設定されている。
【0018】
受光部材3に入射された光は、光電変換装置2の集光部材11の上端部に集められる。すなわち、集光部材11は、受光部材3によって集められた光を光電変換素子9に導く機能を備えている。集光部材11に入射された光は、集光部材11で反射を繰り返しながら集光部材11の上端部から下端部へ進み、集光部材11の下端部から光電変換素子9の上面に入射される。そして、光電変換素子9は、光エネルギーを電力に変換する。
【0019】
光電変換装置2は、図4に示すように、素子搭載基板5と、素子搭載基板5の一主面に設けられる台座6と、素子搭載基板5の一主面に設けられる光電変換素子9と、光電変換素子9と電気的に接続されるともに、光電変換素子9の出力を外部に取り出す第1の出力端子8aと第2の出力端子8bと、素子搭載基板5の一主面の光電変換素子9を取り囲むように設けられる枠体10と、枠体10に接合されるとともに、光電変換素子9の上方に空間を介して設けられる集光部材11と、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内であって、素子搭載基板5の他主面に当接して設けられる熱伝導性基板12と、を備えている。なお、枠体10は、素子搭載基板5の一主面を環状に取り囲むように形成されている。
【0020】
素子搭載基板5及び素子搭載基板5の一主面に設けられる台座6は、平面透視したときに矩形状に形成された部材である。また、枠体10は、平面透視したときに矩形状に形成された部材である。素子搭載基板5、台座6又は枠体10の平面透視したときの形状は、矩形状に限らず、円形状等の形状にすることができる。なお、枠体10の形状は、接合される集光部材11の形状に合わせて形成されることが好ましい。
【0021】
素子搭載基板5、台座6及び枠体6は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体又はガラスセラミック等のセラミックス、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケル又はコバルト等の金属材料或いはこれらの金属材料を含有する合金、ガラスエポキシ、アクリル又はエポキシ等の樹脂材料からなる。また、素子搭載基板5の熱膨張係数は、例えば、7(ppm/℃)以上9(ppm/℃)以下に設定されている。
【0022】
また、素子搭載基板5の一主面には、第1の導電パターン7aが形成される。また、素子搭載基板5の他主面には、熱伝導性基板12が当接される領域にメタライズ層が形成される。
【0023】
台座6上には、第2の導電パターン7bが形成される。第1の導電パターン7a及び第2の導電パターン7bは、例えば、タングステン、モリブデン又はマンガン等の金属材料からなり、例えば、スクリーン印刷法によるメタライズ形成技術を用いて形成される。
【0024】
また、枠体10は、集光部材11を支持する機能を備える。すなわち、枠体10は、図4に示すように、枠体10の上面から枠体6の全周にわたって、枠体10の内壁側が低くなる方向に傾斜している傾斜面を有する支持部10aを有している。枠体10の支持部10aの傾斜の形状は、集光部材11の傾斜の形状に合わせて形成される。尚、支持部10aの傾斜の形状と集光部材11の傾斜の形状、すなわち、断面視したときの支持部10aの傾斜面の傾斜角と集光部材11の側面の傾斜角の差が、20°以下の範囲内であれば好ましい。
【0025】
集光部材11の側面が枠体10の支持部10aの傾斜面で接合されるため、両者が滑らかに接合され、集光部材11に傷等が付きにくく、両者を良好に接合することができる。その結果、傷等によって光電変換素子9に導かれる光の進行方向の変化を抑制することができ、集光性を向上することができる。また、枠体10の支持部10aは、枠体10の上面から内壁面にかけて切り欠いた段差であっても良い。
【0026】
集光部材11との接合のために、枠体10の支持部10aの傾斜面には、メタライズ層が形成されている。接合部材10bを介して、支持部10aの傾斜面のメタライズ層と集光部材11の側面部に設けられた金属膜が接合される。メタライズ層としては、例えば、タングステン、モリブデン又はマンガン等の金属材料が、例えば、スクリーン印刷法によるメタライズ形成技術を用いて形成される。なお、集光部材11の詳細な構成については後述する。
【0027】
ここで、素子搭載基板5、台座6及び枠体10がセラミックスで形成される場合について、三者が一体化される状態の素子搭載基板5、台座6及び枠体10の作製方法について説明する。焼成前の未硬化の素子搭載基板5上の一主面に、例えば、スクリーン印刷法によるメタライズ形成技術を用いて、第1の導電パターン7aを形成し、他主面に熱伝導性基板12が当接される領域にメタライズ層を形成する。また、焼成前の未硬化の台座6上に、例えば、スクリーン印刷法によるメタライズ形成技術を用いて、第2の導電パターン7bを形成する。また、焼成前の未硬化の枠体10の支持部10aの傾斜面に、例えば、スクリーン印刷法によるメタライズ形成技術を用いて、集光部材11との接合のためのメタライズ層を形成する。そして、第1の導電パターン7aが形成された焼成前の未硬化の素子搭載基板5の一主面に、第2の導電パターン7bが形成された焼成前の未硬化の台座6、更に、焼成前の未硬化の枠体10を圧着して、三者を同時に焼成する。このようにして、焼成後に、素子搭載基板5、台座6及び枠体10が一体化される。
【0028】
光電変換素子9は、例えば、III−V族化合物半導体を含んでいる太陽電池素子である。光電変換素子9は、光起電力効果により、受けた光エネルギーを即時に電力に変換して出力することができる。例えば、太陽電池素子は、InGaP/GaAs/Ge3接合型セルの構造を有している。インジウムガリウムリン(InGaP)トップセルは、660nm以下の波長領域に含まれる光をエネルギー変換する。ガリウムヒ素(GaAs)ミドルセルは、660nmから890nmまでの波長領域に含まれる光をエネルギー変換する。ゲルマニウム(Ge)ボトムセルは、890nmから2000nmまでの波長領域に含まれる光をエネルギー変換する。3つのセルは、トンネル接合を介して直列に接続されている。開放電圧は、3つのセルの起電圧の和である。
【0029】
光電変換素子9の下面には、光電変換素子9の下面電極が形成されている。かかる下面電極は、例えば、銀、アルミニウム等により形成され、低融点半田、導電性エポキシ樹脂等の接合材を介して第1の導電パターン7aと電気的に接続されている。
【0030】
また、光電変換素子9の上面には、光電変換素子9の上面電極が形成されている。かかる上面電極は、例えば、銀、アルミニウム等により形成され、導電性ワイヤで第2の導電パターン7bと電気的に接続されている。なお、上面電極の第2の導電パターン7bに対する導電性ワイヤの接続箇所は、2箇所としているが、これに限らず、3箇所以上としても良い。これにより、導電性ワイヤの1本あたりの電流が低減し、熱の発生を抑制することができる。
【0031】
更に、第1の導電パターン7a及び第2の導電パターン7bは、接合材を介して第1の出力端子8aと第2の出力端子8bに電気的に接続されている。第1の出力端子8a及び第2の出力端子8bは、例えば、鉄−ニッケル−コバルト(Fe−Ni−Co)合金である。また、接合材としては、例えば、銀−銅ロウ、低融点半田又は導電性エポキシ樹脂等である。
【0032】
ここで、例えば、第1の出力端子8aは、正極として機能する。また、第2の出力端子8bは、負極として機能する。そして、光電変換素子9は、第1の出力端子8a及び第2の出力端子8bに電気的に接続されており、第1の出力端子8a及び第2の出力端子8bを介して外部に電気を取り出すことができる。
【0033】
集光部材11は、側面の全周にわたって金属膜が形成される。尚、金属膜は、枠体10の支持部10aに相当する位置に蒸着法やスパッタ法等の薄膜形成技術によって形成される。金属膜は、例えば、チタン、白金、金、クロム、ニッケル、金、銀、銅、或いはそれらの合金等の金属材料である。集光部材11の側面の金属膜が、接合部材10bを介して、枠体10の全周にわたって、枠体10の支持部10aの傾斜面で接合される。両者は、ロウ接合、半田接合又は樹脂接合等で接合される。
【0034】
また、接合部材10bは、例えば、ロウ材、半田、低融点ガラス又はエポキシ樹脂等からなる。ロウ材としては、例えば、銀−銅ロウ等である。半田としては、金−錫系、金−ゲルマニウム系、錫−鉛系等である。また、低融点ガラスとは、ガラス転移点が600℃以下のガラスのことをいう。枠体10と集光部材11が、枠体10の支持部10aのみで接合されることによって、枠体10と集光部材11の接合面積が小さくできる。その結果、枠体10から集光部材11への圧縮応力が低減でき、集光部材11の屈折率の変化による光電変換素子9への照射光の位置ずれを抑制し、集光性を向上することができる。
【0035】
集光部材11は、枠体10の全周にわたって接合されるとともに、光電変換素子9の上方に空間SPを介して設けられる。結果として、光電変換素子9は、素子搭載基体5、台座6、枠体10及び集光部材11で囲まれる空間SPに設けられ、気密封止される。内部の空間SPに設けられることによって、光電変換素子9を気密封止することができるため、耐湿性が向上し、光電変換素子9を長期にわたって信頼性良く作動させることができる。
【0036】
また、集光部材11は、透光性を有しており、受光部材3から届いた光を光電変換素子9に導く機能を備えている。集光部材11の透光性とは、光電変換素子9が、太陽電池素子である場合は、太陽光の少なくとも一部の波長領域に含まれる光が透過できることをいう。集光部材11は、例えば、ホウ珪酸ガラスである。
【0037】
また、集光部材11は、集光プリズムであり、その形状は、集光部材11の上端部から下端部へ光電変換素子9に向かうに従って断面積が小さくなる四角錐台形状である。集光部材11に届いた光は、集光部材11の内部と外部との界面において繰り返し反射される。集光部材11は、光電変換素子9に向かう過程で反射によって断面積内の光エネルギーの強度分布を均等化するという機能を備えている。なお、集光部材11の周囲には、例えば、蒸着法等によって、太陽光を反射する機能を有する反射部材として、金属の薄膜を設けても良い。
【0038】
また、集光部材11は、光の反射によって断面積内の光エネルギーの強度分布を均等化する機能を有していればよい。集光部材11の形状は、集光部材11の上端部から下端部へ光電変換素子9に向かうに従って断面積が小さくなる円錐台形状であっても良い。なお、枠体10の形状は、集光部材11の形状に合わせて形成されることが好ましい。
【0039】
熱伝導性基板12は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内、すなわち、図5(B)に示すように、一点鎖線で囲まれる領域内で、素子搭載基板5の他主面に当接して設けられる。なお、熱伝導性基板12は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内のみで、素子搭載基板5の他主面に当接されることが好ましい。熱伝導性基板12は、熱伝導性の優れた材料からなり、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルト又はクロム等の金属材料、或いはそれらの合金からなる。熱伝導性基板12は、素子搭載基板5の他主面で、枠体10で囲まれる領域内に形成されたメタライズ層に、ロウ材を介して、素子搭載基板5と接合される。また、熱導電性基板12の熱膨張係数は、例えば、7(ppm/℃)以上23(ppm/℃)以下に設定されている。
【0040】
熱伝導性基板12の熱伝導率は、例えば、100W/(m・K)以上500W/(m・K)以下に設定されている。また、熱伝導性基板12は、図5(B)に示すように、平面透視した場合に、熱伝導性基板12と枠体10との距離Lは、集光部材11への熱伝導の抑制という点で、L1は、0.1mm以上3.0mm以下、L2は、0.1mm以上3.0mm以下、L3は、0.1mm以上3.0mm以下、L4は、0.1mm以上3.0mm以下にそれぞれ設定されることが好ましい。また、熱伝導性基板12の厚みT1は、素子搭載基板5と熱伝導性基板12との熱膨張係数の差による接合応力の緩和という点で、0.1mm以上1.0mm以下に設定されることが好ましい。
【0041】
<光電変換素子収納用パッケージの構成>
ここで、光電変換素子収納用パッケージについて説明する。光電変換素子収納用パッケージとは、素子搭載基板5の一主面上に光電変換素子9が未搭載の状態である。すなわち、光電変換素子収納用パッケージは、素子搭載基板5の一主面に光電変換素子9が搭載される導電パターンを含む搭載部を有した素子搭載基板5と、素子搭載基板5の一主面の搭載部を取り囲むように設けられる枠体10と、を備えている。枠体10は、光電変換素子9の搭載予定位置より上方位置に設けられる予定の集光部材11を接合するために、枠体10の内壁側が低くなる方向に傾斜している傾斜面を有している。また、枠体10の支持部10aは、枠体10の上面から内壁面にかけて切り欠いた段差を有していても良い。
【0042】
光電変換素子収納用パッケージの素子搭載基板5の一主面に、例えば、半田や樹脂等の接合材を介して光電変換素子9を搭載し、更に、枠体10に、光電変換素子9の上方に空間を介して集光部材11が設けられる。更に、熱伝導性基板12が、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内で素子搭載基板5の他主面に当接して設けられる。接合部材10bを介して、枠体10の支持部10aのメタライズ層と集光部材11の金属膜が接合されることにより、集光部材11が設けられた光電変換装置2となる。
【0043】
本実施形態によれば、熱伝導性基板12が、平面透視して、枠体10で囲まれた領域内で素子搭載基板5の他主面に当接して設けられることで、光電変換素子9で発生する熱が熱伝導性基板12に効率良く放熱されるため、光電変換素子9の温度上昇を抑制することができる。その結果、光電変換素子9の温度上昇が抑制され、光電変換素子9の変換効率の低下を抑制することができる。
【0044】
また、熱伝導性基板12が、平面視して、枠体10で囲まれた領域内で素子搭載基板5の他主面に当接して設けられているため、光電変換素子9から熱伝導性基板12に伝導される熱を、枠体10にまで伝導するのを抑制することができるため、枠体10に接合されている集光部材11は、光電変換素子9で発生した熱の影響を受けにくくなる。結果として、枠体10から集光部材11に伝導する熱を低減することができる。集光部材11が熱の影響を受けにくくなることによって、集光部材11の熱膨張による集光効率の低下が抑制される。すなわち、集光部材11と光電変換素子9との高さの変動や光電変換素子9への照射光の位置ずれによる集光効率の低下が抑制される。
【0045】
また、例えば、枠体10から集光部材11に熱が多く伝導すると、枠体10と集光部材11とを接続する接続部材10bが熱の影響を受けて、集光部材11の位置ずれが発生し、集光部材11から光電変換素子9への照射光の位置ずれにより集光性が低下する虞がある。本実施例によれば、熱伝導性基板12を平面透視して、枠体10で囲まれる領域内に当接して設けることで、熱伝導性基板12から枠体10に伝導する熱を低減することができる。結果として、枠体10から集光部材11に伝導する熱を低減することができるため、枠体10と集光部材11とを接続する接続部材10bが熱の影響を受けにくく、集光部材11の位置ずれが抑制され、集光部材11から光電変換素子9への照射光の位置ずれを抑制することができ、集光性を向上することができる。
【0046】
また、例えば、集光部材11で集光された太陽光が、光電変換素子9以外の領域に、位置ずれした状態で多く照射されると、素子搭載基板5の温度が上昇する。本実施例によれば、熱伝導性基板12に効率良く放熱されるため、集光部材11で集光された太陽光が、光電変換素子9以外の領域に、位置ずれした状態で照射されても、素子搭載基板5の温度上昇を抑制することができる。結果として、集光された太陽光の位置ずれに起因して発生する熱による素子搭載基板5の温度上昇及び光電変換素子9の変換効率の低下を抑制することができる。
【0047】
<光電変換モジュールの製造方法>
ここで、図1に示す光電変換モジュール1及び図2に示す光電変換装置2の製造方法を説明する。
【0048】
まず、素子搭載基板5、台座6及び枠体10を準備する。素子搭載基板5、台座6及び枠体10が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム及び酸化カルシウム等の原料粉末に、有機バインダー、可塑剤又は溶剤等を添加混合して混合物を得る。そして、素子搭載基板5、台座6及び枠体10の型枠内に、混合物を充填して乾燥させた後、焼結前の素子搭載基板5、台座6及び枠体10を取り出す。
【0049】
また、タングステン又はモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤又は溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。
【0050】
そして、取り出した焼結前の素子搭載基板5の一主面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って、第1の導電パターン7aとなるメタライズ層を形成する。また、素子搭載基板5の他主面に対して、熱伝導性基板12が当接される領域に、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って、メタライズ層を形成する。
【0051】
また、取り出した焼成前の未硬化の台座6上に、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って、第2の導電パターン7bを形成する。また、取り出した焼結前の枠体10の支持部10aの傾斜面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って、集光部材11との接合のためのメタライズ層を形成する。
【0052】
さらに、素子搭載基板5の一主面に台座6及び枠体10を載せて加圧させることで、三者を密着させる。そして、三者を約1600℃の温度で焼成することにより、素子搭載基板5、台座6及び枠体10の一体品を作製することができる。その後、一体焼成された素子搭載基板5、台座6及び枠体10に、熱伝導性基板12を、素子搭載基板5の他主面に形成されたメタライズ層にロウ材を介して接合する。
【0053】
次に、素子搭載基板5、台座6及び枠体10で囲まれる領域であって、第1の導電パターン7a上に、例えば、導電性エポキシ樹脂で光電変換素子9を実装する。そして、第1の導電パターン7aと光電変換素子9の下面電極とを電気的に接続する。また、第2の導電パターン7bから、光電変換素子7の上面電極に対して、導電性ワイヤを介して電気的に接続する。そして、枠体10の支持部10aに半田を介して集光部材11を接合する。このようにして、光電変換装置2を作製することができる。
【0054】
次に、光電変換モジュール1の作製方法について説明する。まず、複数個の光電変換装置2と、外部基板4を準備する。ここでは、二つの光電変換装置2の接続方法について説明する。一方の光電変換装置2の第1の出力端子8aと他方の光電変換装置2の第2の出力端子8bとが隣り合うように、両者を配置する。そして、配置した二つの光電変換装置2を外部基板4上に設け、接続部材を介して配置した二つの光電変換装置2を接続する。その結果、二つの光電変換装置2を外部基板4に対して固定することができる。
【0055】
このようにして、光電変換装置2を外部基板4に固定することができる。同様にして、複数個の光電変換装置2を外部基板4に配置して固定する。そして、外部基板4に配置した複数個の光電変換装置2上に受光部材3を設けることで、光電変換モジュール1を作製することができる。
【0056】
<変形例>
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。以下、本実施形態の変形例について説明する。なお、本実施形態の変形例に係る光電変換装置のうち、本実施形態に係る光電変換装置2と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
【0057】
<変形例1>
上記実施例に係る光電変換装置2は、素子搭載基板5の一主面に第1の導電パターン7aが形成され、台座6に第2の導電パターン7bが形成され、その上に枠体10を配置する構造としているが、これに限らない。図6に示すように、素子搭載基板5の一主面に、第1の導電パターン7a及び第2の導電パターン7bを形成し、素子搭載基板5の一主面に枠体10を配置する構造にしてもよい。その結果、光電変換装置2は、素子搭載基板5と枠体10で構成される構造となり、台座6を使用しないため、製造プロセスを削減することができる。
【0058】
<変形例2>
上記実施形態に係る光電変換装置2は、熱伝導性基板12が、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内に当接するように設けられているが、これに限らない。熱伝導性基板12が、図7に示すように、熱伝導性基板12が、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内に当接するように設けられ、更に、熱伝導性基板12の両側面の一部が、素子搭載基板5の他主面に沿った方向に突出するとともに、素子搭載基板5の他主面と間を空けて設けられる延在部13を有している。
【0059】
光電変換装置2は、図8に示すように、素子搭載基板5と当接する熱伝導性基板12の上面と対向する下面の面積を大きくするとともに、熱伝導性基板12は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内、すなわち、図8(B)に示すように、一点鎖線で囲まれる領域内で、素子搭載基板5に当接して設けられる。更に、熱伝導性基板12の延在部13は、図8(C)に示すように、素子搭載基板5の他主面との間に空隙A1を有して設けられる。なお、熱伝導性基板12は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内のみで、素子搭載基板5の他主面に当接されることが好ましく、また、熱伝導性基板12の延在部13は、平面透視して、枠体10の下面で、素子搭載基板5の他主面との間に空隙A1を有して設けられることが好ましい。
【0060】
光電変換装置2は、素子搭載基板5と当接する熱伝導性基板12の上面より下面の面積を大きくすることで、外部基板4上に固定する際に、光電変換装置2の安定性を向上させることができる。また、熱伝導性基板12に、螺子穴を設けて、外部基板4に螺子を締めて直接固定することで、より簡易的な固定ができる。
【0061】
また、素子搭載基板5の他主面との間に空隙A1を有することで、熱伝導性基板12から枠体10に伝わる熱を抑制することができる。その結果、枠体10に接合されている集光部材11は、光電変換素子9で発生した熱の影響が抑制される。
【0062】
また、素子搭載基板5の他主面との間に空隙A1を有することで、光電変換素子9から発生する熱を、熱伝導性基板12を介して効果的に外部に放散することができる。
【0063】
熱伝導性基板12の熱伝導率は、例えば、100W/(m・K)以上500W/(m・K)以下に設定されている。また、熱伝導性基板12は、図8(B)に示すように、平面透視した場合に、熱伝導性基板12と枠体10との距離Mは、集光部材11への熱伝導の抑制という点で、M1は、0.1mm以上3.0mm以下、M2は、0.1mm以上3.0mm以下、M3は、0.1mm以上3.0mm以下、M4は、0.1mm以上3.0mm以下にそれぞれ設定されることが好ましい。
【0064】
また、図8(C)に示すように、熱伝導性基板12の厚みT2は、素子搭載基板5と熱伝導性基板12との熱膨張係数の差による接合応力の緩和という点で、0.1mm以上1.0mm以下に設定されることが好ましい。
【0065】
また、素子搭載基板5の他主面との間の空隙A1は、集光部材11への熱伝導の抑制という点で、0.1mm以上3.0mm以下に設定されることが好ましい。
【0066】
図8では、熱伝導性基板12の両側面の一部が、素子搭載基板5の他主面に沿った方向に突出するとともに、素子搭載基板5の他主面と間を空けて設けられる延在部13を有しているが、これに限らない。熱伝導性基板12の一方の側面の一部が素子搭載基板5の他主面に沿った方向に突出するとともに、素子搭載基板5の他主面と間を空けて設けられる延在部13を有し、熱伝導性基板12の他方の側面の一部は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内に設けてもよい。熱伝導性基板12は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内のみで、素子搭載基板5の他主面に当接されることが好ましい。
【0067】
<変形例3>
上記変形例2の光電変換装置2は、熱伝導性基板12が、熱伝導性基板12の両側面の一部を素子搭載基板5の他主面に沿った方向に突出するとともに、素子搭載基板5の他主面と間を空けて設けられる延在部13を有しているが、これに限らない。熱伝導性基板12が、図9に示すように、熱伝導性基板12が、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内で当接するように設けられる。更に、熱伝導性基板12の両側面の一部が、素子搭載基板5の他主面に沿った方向に突出するとともに、素子搭載基板5の他主面と間を空けて設けられる延在部13を有し、平面透視して、熱伝導性基板12の延在部13が、第1の出力端子8aと第2の出力端子8bと重ならないように切り欠き部を有している。
【0068】
光電変換装置2は、図9に示すように、素子搭載基板5と当接する熱伝導性基板12の上面と対向する下面の面積を大きくするとともに、熱伝導性基板12は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内、すなわち、図9(B)に示すように、一点鎖線で囲まれる領域内で、素子搭載基板5に当接して設けられる。更に、図9(C)に示すように、熱伝導性基板12の延在部13は、素子搭載基板5の他主面との間に空隙A2を有して設けられる。なお、熱伝導性基板12は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内のみで、素子搭載基板5の他主面に当接されることが好ましく、また、熱伝導性基板12の延在部13は、平面透視して、枠体10の下面で、素子搭載基板5の他主面との間に空隙A1を有して設けられることが好ましい。
【0069】
光電変換装置2は、素子搭載基板5と当接する熱伝導性基板12の上面より下面の面積を大きくすることで、外部基板4上に固定する際に、光電変換装置2の安定性を向上させることができる。また、熱伝導性基板12に、螺子穴を設けて、外部基板4に螺子を締めて直接固定することで、より簡易的な固定ができる。
【0070】
また、素子搭載基板5の他主面との間に空隙A2を有することで、熱伝導性基板12から枠体10に伝わる熱を抑制することができる。その結果、枠体10に接合されている集光部材11は、光電変換素子9で発生した熱の影響が抑制される。
【0071】
また、素子搭載基板5の他主面との間に空隙A2を有することで、光電変換素子9から発生する熱を、熱伝導性基板12を介して効果的に外部に放散することができる。
【0072】
また、熱伝導性基板12の一部が、平面透視して、第1の出力端子8aと第2の出力端子8bと重ならないように熱伝導性基板12の延在部13の一部に切り欠き部を有しているので、熱伝導性基板12が、熱伝導性基板12と第1の出力端子8aと第2の出力端子8bとの間で、電気的にショートすることを抑制することができる。
【0073】
熱伝導性基板12の熱伝導率は、例えば、100W/(m・K)以上500W/(m・K)以下に設定されている。また、熱伝導性基板12は、図9(B)に示すように、平面透視した場合に、熱伝導性基板12と枠体10との距離Nは、集光部材11への熱伝導の抑制という点で、N1は、0.1mm以上3.0mm以下、N2は、0.1mm以上3.0mm以下、N3は、0.1mm以上3.0mm以下、N4は、0.1mm以上3.0mm以下にそれぞれ設定されることが好ましい。
【0074】
また、平面透視した場合に、熱伝導性基板12の延在部13と第1の出力端子8a及び第2の出力端子8bとの間隙Sは、熱伝導性基板12の延在部13と第1の出力端子8a及び第2の出力端子8bとの電気的絶縁という点で、S1は、0.1mm以上3.0mm以下、S2は、0.1mm以上3.0mm以下,S3は、0.1mm以上3.0mm以下、S4は、0.1mm以上3.0mm以下に設定されることが好ましい。
【0075】
また、図9(C)に示すように、熱伝導性基板12の厚みT3は、素子搭載基板5と熱伝導性基板12との熱膨張係数の差による接合応力の緩和という点で、0.1mm以上1.0mm以下に設定されることが好ましい。
【0076】
また、素子搭載基板5の他主面との間の空隙A2は、集光部材11への熱伝導の抑制という点で、0.1mm以上3.0mm以下に設定されることが好ましい。
【0077】
図9では、熱伝導性基板12の両側面の一部が、素子搭載基板5の他主面に沿った方向に突出するとともに、素子搭載基板5の他主面と間を空けて設けられる延在部13を有しているが、これに限らない。熱伝導性基板12の一方の側面の一部を素子搭載基板5の他主面に沿った方向に突出するとともに、素子搭載基板5の他主面と間を設けて設けられる延在部13を有し、熱伝導性基板12の他方の側面の一部は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内に設けてもよい。熱伝導性基板12は、平面透視して、枠体10で囲まれる領域内のみで、素子搭載基板5の他主面に当接されることが好ましい。
【符号の説明】
【0078】
1 光電変換モジュール
2 光電変換装置
3 受光部材
3a フレーム部材
3b レンズ部材
4 外部基板
5 素子搭載基板
6台座
7a 第1の導電パターン
7b 第2の導電パターン
8a 第1の出力端子
8b 第2の出力端子
9 光電変換素子
10 枠体
10a 支持部
10b 接合部材
11 集光部材
12 熱伝導性基板
13 延在部
SP 空間
A1、A2 空隙
S1〜S4 間隙
T1〜T3 熱伝導性基板の厚み
L1〜L4 枠体と熱伝導性基板との距離
M1〜M4 枠体と熱伝導性基板との距離
N1〜N4 枠体と熱伝導性基板との距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
素子搭載基板と、
前記素子搭載基板の一主面に設けられる光電変換素子と、
前記素子搭載基板の一主面に前記光電変換素子を取り囲むように設けられる枠体と、
前記枠体に接合されるとともに、前記光電変換素子の上方に空間を介して設けられる集光部材と、
平面透視して、前記枠体で囲まれる領域内であって、前記素子搭載基板の他主面に当接して設けられる熱伝導性基板と、
を備えたことを特徴とする光電変換装置。
【請求項2】
請求項1に記載の光電変換装置であって、
前記熱伝導性基板の側面の一部は、前記素子搭載基板との当接部より外側であって前記素子搭載基板の他主面に沿った方向に突出するとともに、前記素子搭載基板の他主面と間を空けて設けられる延在部を有していることを特徴とする光電変換装置。
【請求項3】
請求項2に記載の光電変換装置であって、
前記延在部は、平面透視して、前記枠体の外側の領域にまで延在されていることを特徴とする光電変換装置。
【請求項4】
光電変換素子が搭載される搭載部を有した素子搭載基板と、
前記素子搭載基板の一主面に前記搭載部を取り囲むように設けられる枠体と、
前記枠体に接合されるとともに、前記光電変換素子の搭載予定位置よりも上方位置に設けられる集光部材と、
平面透視して、前記枠体で囲まれる領域内であって、前記素子搭載基板の他主面に当接して設けられる熱伝導性基板と、
を備えたことを特徴とする光電変換素子収納用パッケージ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3のいずれか記載の光電変換装置と、
前記光電変換装置上に設けられ、前記集光部材に光を集める受光部材と、
を備えたことを特徴とする光電変換モジュール。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate