説明

入力制御装置

【課題】入力接点が開放されている場合と閉成されている場合のいずれでも故障が生じているか否を正しく検出して信頼性を高める。
【解決手段】接点信号入力部1は、制御論理部4から入力制御信号を出力しているとき、外部接点6からの接点信号に基づく接点入力信号を制御論理部4に出力する。接点信号入力部1は、制御論理部4から入力制御信号と検査制御信号を出力しているとき、入力制御信号とL側故障検査部3で検査制御信号により生成した検査出力信号に基づく接点入力信号を制御論理部4に出力する。制御論理部4は、入力制御信号を出力しているとき及び入力制御信号と検査制御信号を出力しているとき、読み込んだ接点入力信号により外部接点からの接点信号の入力の有無とL側故障及びH側故障の有無を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、鉄道信号保安制御用の電子連動システムなどの入力制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道の分野では列車を安全かつ効率的に運行するため、信号機や転てつ機などの相互間で、その取扱いについて一定の順序と制限をつける電子連動装置が使用されている。この電子連動装置に対して信号機や転てつ機などの現場機器の動作状態をリレーを介して取り込むため、特許文献1に示すように入力装置が使用されている。
【0003】
特許文献1に示された入力装置30は、図6に示すように、現場機器の動作状態を直流電源5に接続された入力接点6を介して取り込む入力端子間には、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2と第1のフォトカプラP1のフォトトランジスタと第2のフォトカプラP2のLEDが直列に接続されているとともに、第1の抵抗R1と第3の抵抗R3と第2のフォトカプラP2のフォトトランジスタと第3のフォトカプラP3のLEDが直列に接続されている。第1のフォトカプラP1のLEDのアノードには正電源電圧が印加され、カソードは電子連動装置20からのフェールセーフ検査信号であるオン/オフ信号を入力する入力端子に接続されている。第3のフォトカプラP3のフォトトランジスタのコレクタは電子連動装置20に対する出力信号を送り出す出力端子に接続され、エミッタは接地されている。
【0004】
そして入力接点6が閉成しているとき、フェールセーフ検査信号がオンになると第1のフォトカプラP1をオンにし、第2のフォトカプラP2をオンにさせる。第2のフォトカプラP2がオンになると第3のフォトカプラP3をオンにして出力端子を介して電子連動装置20に出力信号を出力する。また、フェールセーフ検査信号をオフにすると第1のフォトカプラP1はオフになり、第2のフォトカプラP2と第3のフォトカプラP3をオフにして出力信号を遮断する。
【0005】
この入力装置30で、入力接点6が閉成した状態で例えば第3の抵抗R3が故障して開放状態に固定されると、フェールセーフ検査信号をオンにしたときとオフにしたときのいずれでも第3のフォトカプラP3はオフになって電子連動装置20は入力なしと判定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に示された入力装置30は、入力接点6が閉成されている場合は、フェールセーフ検査信号をオン・オフすることにより、第3のフォトカプラP3の出力信号が呼応してオン・オフすることで電子連動装置20は「入力あり」と判定し、呼応しない場合、電子連動装置20は「入力なし」又は「入力の固定故障」と判定する。入力接点6が開放されている場合は、フェールセーフ検査信号のオン・オフにかかわらず第3のフォトカプラP3がオフになっており、いずれの場合も、接点電流の入力側に固定故障が発生したのか入力接点6が開放して接点入力なしの状態であるのかを判別することはできなかった。すなわち、入力装置30が情報「1」側で「入力あり」側の状態(H側という)の場合は、固定故障を検出しているが、情報「0」側で「入力なし」側の状態(L側という)の場合は固定故障と入力なしを区別して検出することはできなかった。
【0007】
この発明は、このような問題を解消し、入力接点が開放されている場合と閉成されている場合のいずれでも故障が生じているか否を正しく検出して信頼性を高める入力制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の入力制御装置は、L側故障検査部と接点信号入力部及び制御論理部を有し、
前記L側故障検査部は、前記制御論理部から入力する検査制御信号により検査出力信号を生成して前記接点信号入力部に出力し、前記接点信号入力部は、外部接点からの接点信号を入力し、前記制御論理部から入力制御信号を入力したとき、外部接点からの接点信号に基づく接点入力信号を前記制御論理部に出力し、前記制御論理部から入力制御信号を入力するとともに前記L側故障検査部から検査出力信号を入力したとき、検査出力信号に基づく接点入力信号を前記制御論理部に出力し、前記制御論理部は、入力制御信号を出力しているとき及び入力制御信号と検査制御信号を出力しているとき、読み込んだ接点入力信号により外部接点からの接点信号の入力の有無とL側故障及びH側故障の有無を判定することを特徴とする。
【0009】
前記接点信号入力部は、第1のフォトカプラと第2のフォトカプラを有し、前記第1のフォトカプラのLEDと前記第2のフォトカプラのフォトトランジスタが直列に接続され、前記第1のフォトカプラのLEDと前記第2のフォトカプラのフォトトランジスタの直列回路を介して前記外部接点からの接点信号を入力するとともに前記L側故障検査部からの検査出力信号を入力し、前記第2のフォトカプラのLEDを介して入力制御信号を入力し、前記第1のフォトカプラのフォトトランジスタを介して接点入力信号を出力することを特徴とする。
【0010】
前記制御論理部は、一定の処理周期で検査処理と入力処理の順に制御処理を行い、前記検査処理では入力制御信号を出力するとともに検査制御信号を出力して接点入力信号を読み込み、前記入力処理では入力制御信号を出力して接点入力信号を読み込むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明は、制御論理部から入力制御信号を出力しているとき、接点信号入力部は外部接点からの接点信号に基づく接点入力信号を制御論理部に出力するとともに、制御論理部から入力制御信号と検査制御信号を出力しているとき、接点信号入力部は、入力制御信号とL側故障検査部で検査制御信号により生成した検査出力信号に基づく接点入力信号を制御論理部に出力するから、制御論理部は接点信号入力部に外部接点からの接点信号が入力していない場合であっても、接点信号入力部の故障の有無を正しく検出することができるとともに、外部接点からの接点信号の入力の有無を検出することができ、信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の入力制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】接点信号入力部とL側故障検査部の構成を示す回路図である。
【図3】制御論理部の処理手順を示す処理手順図である。
【図4】入力接点が開放して接点信号入力部が正常な状態のときの処理を示すタイムチャートである。
【図5】入力接点が閉成して接点信号入力部が正常な状態のときの処理を示すタイムチャートである。
【図6】従来の入力装置の構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、この発明の入力制御装置の構成を示すブロック図である。図に示すように、入力制御装置1は、接点信号入力部2とL側故障検査部3及び制御論理部4を有し、信号機や転てつ機などの現場機器の動作状態を直流電源5に接続された入力接点6を介して取り込み電子連動装置20に出力する。
【0014】
接点信号入力部2は、図2の回路図に示すように、第1のフォトカプラP1と第2のフォトカプラP2を有し、入力接点6と直流電源5に接続される入力端子7a,7bと、制御論理部4に接点入力信号を出力する出力端子8と、制御論理部4から出力される入力制御信号を入力する制御信号入力端子9と、L側故障検査部3から出力される検査出力信号を入力する検査信号入力端子10a,10bが設けられている。
【0015】
第1のフォトカプラP1のLEDは、アノードが入力端子7aに抵抗R1とダイオードD1及び抵抗R2を介して接続され、カソードが第2のフォトカプラP2のフォトトランジスタのコレクタに接続されている。第2のフォトカプラP2のフォトトランジスタのエミッタはダイオードD2を介して入力端子7bに接続されている。抵抗R1とダイオードD1の接続点と入力端子7bの間には分圧抵抗R3が接続され、第1のフォトカプラP1のLEDに加えられるノイズを低減している。また、第1のフォトカプラP1のLEDと第2のフォトカプラP2のフォトトランジスタと並列に逆方向電流をバイパスさせるためのダイオードD3が接続されている。さらに、ダイオードD1と抵抗R2の接続点には検査信号入力端子10aが接続され、第2のフォトカプラP2のフォトトランジスタのエミッタには検査入力端子10bが接続されている。
【0016】
第1のフォトカプラP1のフォトトランジスタのコレクタは反転素子IC1を介して出力端子8に接続されているとともに抵抗R4を介して正電源電圧が印加されている。第2のフォトカプラP2のLEDのアノードには抵抗R5を介して正電源電圧が印加され、カソードは反転素子IC2を介して制御信号入力端子9に接続されている。
【0017】
L側故障検査部3は、入力接点6が開放した状態の場合に、接点信号の入力なしの状態であるのか、接点信号入力部2のL側が固定故障状態であるのかを検出するためのものであり、図2に示すように、2つの排他的論理和素子IC3と排他的論理和素子IC4と、反転素子IC5とコンデンサC1〜C4及び極性が同相のパルストランスPTを有し、制御論理部4から出力される検査制御信号を入力する検査制御信号入力端子11と接点信号入力部2に検査出力信号を出力する検査信号出力端子12a,12bが設けられている。
【0018】
反転素子IC5の入力側は検査制御信号入力端子11に接続され、出力側は排他的論理和素子IC3と排他的論理和素子IC4の一方の入力側に接続されている。排他的論理和素子IC3の他方の入力側には正電源電圧が印加され、排他的論理和素子IC4の他方の入力側は接地されている。排他的論理和素子IC3の出力側はコンデンサC3を介してパルストランスPTの1次側の一方に接続され、排他的論理和素子IC4の出力側はコンデンサC4を介してパルストランスPTの1次側の他方に接続されている。パルストランスPTの2次側はコンデンサC1,C2を介して検査信号出力端子12a,12bに接続されている。このコンデンサC1,C2は接点信号入力部2から直流電圧が回り込むことを防止する。パルストランスPTはパルス状の信号を直流絶縁して検査出力信号として出力する。
【0019】
制御論理部4は、図3の処理手順図に示すように、一定の処理周期で検査処理と入力処理と他の処理の順に制御処理を行う。検査処理では接点信号入力部2に入力制御信号を出力するとともにL側故障検査部3に検査制御信号を出力して接点信号入力部2から接点入力信号を読み込み、接点信号入力部2に接点入力なしの状態でも接点信号入力部2に固定故障が生じているか否を検査する。入力処理では接点信号入力部2に入力制御信号を出力して接点入力信号を読み込む。
【0020】
この入力制御装置1で入力接点6からの接点信号を取り込むときの処理を図4のタイムチャートと図5のタイムチャートを参照して説明する。図4は入力接点6が開放している状態で正常な場合、図5は入力接点6が閉成している状態で正常な場合を示す。
【0021】
制御論理部4は一定の処理周期T毎に検査処理と入力処理と他の処理の順に制御処理を実行する。検査処理では、図4と図5に示すように、入力制御信号と検査制御信号を同時に「0」から「1」にして接点信号入力部2とL側故障検査部3に出力し、「1」の入力制御信号と検査制御信号の出力後、L側故障検査部3と接点信号入力部2における回路遅延を考慮したタイミングで接点信号入力部2から出力している接点入力信号を読み込む。
【0022】
接点信号入力部2は制御信号入力端子9に入力制御信号として「1」が入力すると、制御信号入力端子9に接続された反転素子IC2は出力を「0」にして第2のフォトカプラP2のLEDに電流を流して発光させてフォトトランジスタをオンにする。一方、L側故障検査部3の検査制御信号入力端子11に検査制御信号として「1」が入力すると、検査制御信号入力端子11に接続された反転素子IC5は出力を「0」にする。反転素子IC5の出力が「0」になると排他的論理和素子IC3の出力が「1」になり、排他的論理和素子IC4の出力が「0」になってパルストランスPTで「0」から「1」にした検査出力信号を接点信号入力部2に出力する。接点信号入力部2に検査出力信号が入力すると、図4に示すように、入力接点6が開放された状態で接点信号入力部2に入力接点6からの接点信号が入力しなくても、接点信号入力部2に入力した検査出力信号が抵抗R2と第1のフォトカプラP1のLED及び第2のフォトカプラP2のフォトトランジスタを介して流れ、第1のフォトカプラP1のLEDを発光させてフォトトランジスタをオンにする。第1のフォトカプラP1のフォトトランジスタがオンになると反転素子IC1の出力は「0」から「1」になり、出力端子8から接点入力信号として「1」を制御論理部4に出力する。制御論理部4は入力制御信号と検査制御信号を同時に「0」から「1」にして出力した後、L側故障検査部3と接点信号入力部2における回路遅延を考慮したタイミングで接点信号入力部2から出力している接点入力信号を読み込み、入力制御信号と検査制御信号を「1」にして出力しているとき、接点入力信号として「1」を読み込むと、接点信号入力部2は「L側故障なし」と判定する。
【0023】
また、接点信号入力部2の抵抗R2と第1のフォトカプラP1のLED及び第2のフォトカプラP2のフォトトランジスタの回路あるいは第2のフォトカプラP2のLED等に固定故障が生じていると、L側故障検査部3から検査出力信号として「1」を入力しても第1のフォトカプラP1のフォトトランジスタはオンにならず、反転素子IC1の出力は「0」のままになっている。制御論理部4は入力制御信号と検査制御信号を「1」にして出力してから所定のタイミングをおいて接点入力信号として「0」を読み込むと、接点信号入力部2に「L側故障が生じている」と判定する。
【0024】
このように制御論理部4は入力制御信号と検査制御信号を「0」から「1」にして出力してから所定のタイミングをおいて接点入力信号を読み込むことにより、接点信号入力部2に接点信号の入力がない場合でも、接点信号入力部2のL側に故障が生じているか否を判定することができる。
【0025】
制御論理部4は入力制御信号と検査制御信号を「1」にして出力しているとき、接点入力信号として「1」を読み込み、接点信号入力部2は「L側故障なし」と判定すると入力制御信号と検査制御信号を「1」から「0」にして出力し、その後、所定のタイミングをおいて接点信号入力部2から出力している接点入力信号を読み込む。L側故障検査部3に入力している検査制御信号が「1」から「0」になると、検査出力信号は「1」から「0」になる。また、接点信号入力部2に入力している入力制御信号が「1」から「0」になると、第2のフォトカプラP2のLEDに流れる電流は遮断され、フォトトランジスタをオフにする。第2のフォトカプラP2のフォトトランジスタがオフになると第1のフォトカプラP1のLEDに流れている電流を遮断してフォトトランジスタをオフにする。第1のフォトカプラP1のフォトトランジスタがオフになると反転素子IC1から出力している接点入力信号は「1」から「0」になる。制御論理部4は入力制御信号と検査制御信号を「1」から「0」にして出力してから所定のタイミングをおいて接点入力信号として「0」を読み込むと、接点信号入力部2は「H側故障なし」と判定する。
【0026】
また、制御論理部4は入力制御信号と検査制御信号を「1」から「0」にして出力してから所定のタイミングをおいて読み込んだ接点入力信号が「1」の場合、接点信号入力部2に例えば第1のフォトカプラP1のフォトトランジスタの短絡等によるH側故障が生じていると判定する。
【0027】
また、制御論理部4は入力制御信号と検査制御信号を「1」から「0」にして出力してから所定のタイミングをおいて接点入力信号として「0」を読み込み、接点信号入力部2は「H側故障なし」と判断すると入力処理を行う。入力処理では検査制御信号を「0」にした状態で入力制御信号を「0」から「1」にして出力する。接点信号入力部2は入力制御信号として「1」を入力すると第2のフォトカプラP2のLEDが発光してフォトトランジスタをオンにする。この状態で入力接点6が開放された状態で接点信号入力部2に接点信号の入力がないと、図4に示すように、反転素子IC1から出力している接点入力信号は「0」になっている。制御論理部4は入力制御信号を「0」から「1」にして出力しているとき、接点入力信号として「0」を読み込むと「接点入力なし」と判定し、電子連動装置20に出力する信号を安全側の「0」に制御する。
【0028】
また、制御論理部4から入力制御信号を「0」から「1」にして出力しているとき、入力接点6が閉成されていて接点信号入力部2に接点信号の入力があると、接点信号入力部2の第1のフォトカプラP1のLEDに電流が流れて、フォトトランジスタをオンにし、図5に示すように、反転素子IC1から出力している接点入力信号を「0」から「1」にする。制御論理部4は入力制御信号として「1」を出力しているとき、接点入力信号として「1」を読み込むと「接点入力あり」及び「L側故障なし」と判定する。
【0029】
また、制御論理部4は入力制御信号を「0」から「1」にして出力しているとき、接点入力信号として「0」を読み込むと、「接点入力なし」及び「H側故障なし」と判定する。
【0030】
制御論理部4は入力制御信号を「0」から「1」にして出力しているとき、接点入力信号として「1」を読み込み「接点入力あり」と判定した後、入力制御信号を「1」から「0」にして所定のタイミングをおいて接点信号入力部2から出力している接点入力信号を読み込む。制御論理部4は読み込んだ接点入力信号が「0」のときは、「接点信号入力正常」と判定し、接点入力信号が「1」のときは、接点信号入力部2に例えば第1のフォトカプラP1のフォトトランジスタの短絡等によるH側故障が生じていると判定し、電子連動装置20に出力する信号を安全側の「0」に制御する。
【0031】
このようにして入力接点6が開放及び閉成のいずれの状態でも接点信号入力部2の故障の有無を判定することができるとともに、接点信号入力部2に故障が生じているのか入力接点6が開放されて接点信号の入力がないのかを判別することができる。
【符号の説明】
【0032】
1;入力制御装置、2;接点信号入力部、3;L側故障検査部、4;制御論理部、
5;直流電源、6;入力接点、P1,P2;フォトカプラ、IC1,IC2;反転素子、
IC3,IC4;排他的論理和素子、IC5;反転素子、PT;パルストランス、
R1〜R5;抵抗、D1〜D3;ダイオード、C1〜C4;コンデンサ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0033】
【特許文献1】特開平8−80851号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
L側故障検査部と接点信号入力部及び制御論理部を有し、
前記L側故障検査部は、前記制御論理部から入力する検査制御信号により検査出力信号を生成して前記接点信号入力部に出力し、
前記接点信号入力部は、外部接点からの接点信号を入力し、前記制御論理部から入力制御信号を入力したとき、外部接点からの接点信号に基づく接点入力信号を前記制御論理部に出力し、前記制御論理部から入力制御信号を入力するとともに前記L側故障検査部から検査出力信号を入力したとき、検査出力信号に基づく接点入力信号を前記制御論理部に出力し、
前記制御論理部は、入力制御信号を出力しているとき及び入力制御信号と検査制御信号を出力しているとき、読み込んだ接点入力信号により外部接点からの接点信号の入力の有無とL側故障及びH側故障の有無を判定することを特徴とする入力制御装置。
【請求項2】
前記接点信号入力部は、第1のフォトカプラと第2のフォトカプラを有し、
前記第1のフォトカプラのLEDと前記第2のフォトカプラのフォトトランジスタが直列に接続され、前記第1のフォトカプラのLEDと前記第2のフォトカプラのフォトトランジスタの直列回路を介して前記外部接点からの接点信号を入力するとともに前記L側故障検査部からの検査出力信号を入力し、
前記第2のフォトカプラのLEDを介して入力制御信号を入力し、前記第1のフォトカプラのフォトトランジスタを介して接点入力信号を出力することを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
【請求項3】
前記制御論理部は、一定の処理周期で検査処理と入力処理の順に制御処理を行い、前記検査処理では入力制御信号を出力するとともに検査制御信号を出力して接点入力信号を読み込み、前記入力処理では入力制御信号を出力して接点入力信号を読み込むことを特徴とする請求項1又は2記載の入力制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−51539(P2011−51539A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−204279(P2009−204279)
【出願日】平成21年9月4日(2009.9.4)
【出願人】(000001292)株式会社京三製作所 (324)
【Fターム(参考)】