説明

入力装置、入力方法およびプログラム

【課題】タッチパネルにおける入力の精度を向上させる。
【解決手段】入力装置1は、外部からの圧力を検知するセンサ(検知部12)を具備する。表示部13は、対象アイコンと、センサが圧力を検知する検知領域における第1検知領域に対応し対象アイコンよりも大きな第1の大きさを有する第1補助アイコンと、第2検知領域に対応し対象アイコンよりも大きな第2の大きさを有する第2補助アイコンとを表示する。操作信号出力部114は、センサが外部からの圧力を検知した位置と、第1補助アイコンの表示位置および第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じて、それぞれ異なる所定の各操作信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置、入力方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、コンピュータ等の情報処理機器に具備されたディスプレイ上に表示された情報を、当該情報処理機器を利用する利用者が操作するには、ポインティングデバイスであるマウスやキーボードを用いた情報の入力が行われている。また、当該ディスプレイがタッチパネル機能を有するものである場合は、利用者がディスプレイ上に表示されたアイコン等に触れることによる情報の入力が行われている。
【0003】
マウスについては、複数のボタンを有しており、各ボタンの操作に応じて、それぞれ異なる処理が実行される。例えば、左右にそれぞれボタンを有するマウスの場合、左側のマウスボタンを押下する操作である左クリックに応じて、確定処理が実行される。また、例えば、右側のマウスボタンを押下する操作である右クリックに応じて、オプション処理が実行される。このオプション処理は、利用者が確定処理を行う前に、様々な補助機能を選択することができるものである。例えば、ソフトウェア的なソフトキーの1つであって、操作画面の縦幅や横幅を変更するためのスクロールバーの操作などが可能である。そのため、利用者にとってより利便性の高い機能を提供することが可能になる。
【0004】
一方、一般的なタッチパネルは、近年、一般的な店舗据置端末などにおいて導入が増えている。タッチパネルは、利用者が画面に触れることにより1つの処理のみが実行される。例えば、表示されたソフトキーの押下による単純な確定処理の実行できるが、上述したマウスの右クリックに応じた処理のような補助機能を提供するためのオプション処理を指示することはできない。
【0005】
このような問題を回避するために、タッチパネルを用いて、複数の処理を行うための様々な技術が提案されている。
【0006】
例えば、タッチパネル上の複数の箇所に同時に圧力が加えられた場合に、圧力を検知した検知位置の数に応じた制御信号を出力する情報入出力装置が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この情報入出力装置によれば、圧力の検知位置の数と、情報入出力装置が実行する処理とを対応付けて設定した場合、複数の処理の実行が可能である。
【0007】
また、例えば、ポインタによる位置の指示を実行している状態において、ポインタの現在位置と異なる所定位置に圧力が加えられた場合に、所定の処理を実行するタッチパネルシステムが考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2007−207281号公報
【特許文献2】特開2000−181630号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、利用者が検知位置の数に対応する操作を正確に記憶していない場合、所望する処理を実行できないおそれがあるという問題点がある。また、実行される処理の選択肢が多数存在する場合、各選択肢すべてに対して検知位置の数をそれぞれ対応付けて設定しておかなければならないという問題点がある。
【0009】
また、特許文献2に開示された技術によれば、タッチパネル上の正確な所定位置に対して圧力が加えられない場合、所望の処理が実行されないという問題点がある。
【0010】
また、特許文献1および2に開示された技術によれば、所望の処理を実行させるための上述の所定位置が表示されない。そのため、利用者が、圧力を加えるべきタッチパネル上の領域を識別することが困難であるという問題点がある。
【0011】
さらに、特許文献1または2に開示された技術によれば、利用者が指などを用いてタッチパネルに圧力を加えた場合、圧力が加えられた領域全体に対して、確定処理を行うための操作信号を出力する。そのため、リストボックスやスクロールバーなどのような圧力の検知位置に対して高い精度が必要な操作を行う場合、操作が困難となってしまうという問題点がある。
【0012】
本発明は、上述した課題を解決する入力装置、入力方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の入力装置は、利用者の操作に応じたデータの入力を受け付ける入力装置であって、外部からの圧力を検知するセンサと、前記センサに対する押圧による処理対象である対象アイコンと、前記センサが前記圧力を検知する検知領域における第1検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第1の大きさを有する第1補助アイコンと、該検知領域における第2検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第2の大きさを有する第2補助アイコンとを表示する表示部と、前記センサが外部からの圧力を検知した位置と、前記表示部が表示している前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じて、それぞれ異なる所定の各操作信号を出力する操作信号出力部とを有する。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の入力方法は、外部からの圧力を検知するセンサを具備する入力装置にデータを入力する入力方法であって、前記センサに対する押圧による処理対象である対象アイコンと、前記センサが前記圧力を検知する検知領域における第1検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第1の大きさを有する第1補助アイコンと、該検知領域における第2検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第2の大きさを有する第2補助アイコンとを表示する表示処理と、前記センサが外部からの圧力を検知した位置と、前記表示処理にて表示している前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じて、それぞれ異なる所定の各操作信号を出力する操作信号出力処理とを有する。
【0015】
また、コンピュータに実行させるプログラムであって、外部からの圧力を検知するセンサに対する押圧による処理対象である対象アイコンと、前記センサが前記圧力を検知する検知領域における第1検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第1の大きさを有する第1補助アイコンと、該検知領域における第2検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第2の大きさを有する第2補助アイコンとを表示する表示手順と、前記センサが外部からの圧力を検知した位置と、前記表示手順にて表示している前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じて、それぞれ異なる所定の各操作信号を出力する操作信号出力手順とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、利用者の操作に応じたデータの入力を受け付ける入力装置において、外部からの圧力を検知するセンサに対する押圧による処理対象である対象アイコンと、センサが圧力を検知する検知領域における第1検知領域に対応しており対象アイコンよりも大きな第1の大きさを有する第1補助アイコンと、検知領域における第2検知領域に対応しており対象アイコンよりも大きな第2の大きさを有する第2補助アイコンとを表示し、センサが外部からの圧力を検知した位置と、第1補助アイコンの表示位置および第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じて、それぞれ異なる所定の各操作信号を出力する構成としたため、タッチパネルの操作により指示可能な処理の数を増やすことができる。さらに、操作を行うために圧力を加えるべきタッチパネル上の領域を、利用者が容易に識別可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に従った入力装置(入力方法およびプログラムを含む)を説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の入力装置1は、データライン3を介して、情報処理装置2に接続されている。
【0019】
入力装置1は、利用者の操作に応じた任意のデータの入力を受付け、データライン3を介して情報処理装置2に送信する。また、入力装置1は、利用者の操作を促すための各種データの表示などを行うマンマシンインターフェースとしての役割を果たす。
【0020】
情報処理装置2は、例えば、PC(Personal Computer)で構成される。情報処理装置2は、入力装置1と接続されており、入力装置1から送信されてきた所定の操作信号を受信し、所定の処理を施す。
【0021】
つぎに、入力装置1の外部構成について、詳細に説明する。
【0022】
図2(a)に示すように、入力装置1は、正面から見た場合、検知部12を有している。
【0023】
また、図2(b)に示すように、入力装置1の断面を側面から見た場合、検知部12は、表示部13の前面であって表示部13と平行をなすように配設されている。
【0024】
検知部12は、「検知処理」を実行し、タッチパネルに加えられた押圧に応じた電圧の変化を検知する「センサ」である。
【0025】
検知部12は、外部からの圧力の検知を示す「圧力検出信号」を制御部11に出力する。
【0026】
本実施形態では、検知部12が具備するセンサは、タッチパネルであるものとする。ここで用いるタッチパネルの動作方式は一般的な動作方式である。
【0027】
表示部13は、検知部12とともにタッチパネルを構成するものであり、任意のデータを表示する。
【0028】
表示部13は、例えば、図3に示すように、第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとを示す操作画面131を表示する。
【0029】
「第1補助アイコンA」は、第1操作信号を出力するために外部からの圧力が加えられるべきタッチパネル上の領域(以下、「第1検知領域R1」という)を示すための指標画像である。なお、第1操作信号の説明については後述する。
【0030】
第1補助アイコンAは、円形と、その円形に囲まれた矢印(「ポインタ」)とで表わされる。矢印(ポインタ)の先端は、第1補助アイコンを押下したときに選択される選択対象を指し示すためのものである。
【0031】
第1補助アイコンAは、所定の大きさ(第1の大きさ)を有する。「第1の大きさ」は、利用者が操作しやすい大きさであれば任意でよい。
【0032】
第1の大きさは、例えば、表示部13が表示しているアイコンのうちでタッチパネルの操作(センサに対する押圧)により処理の対象となるアイコンI(以下、「対象アイコンI」という)よりも大きければ、図3に示したように、対象アイコンIの大きさの所定倍(例えば、2倍)以上でもよい。すなわち、第1補助アイコンAは、対象アイコンI全体を含むことが可能である。
【0033】
また、第1の大きさは、例えば、縦方向および横方向がともに利用者の指の幅の3倍でもよい。なお、第1補助アイコンAが有する形状は、円形に限らず、多角形のような所定の図形でもよく、所定の絵柄でもよい。
【0034】
「第2補助アイコンB」は、第2操作信号を出力するために外部からの圧力が加えられるべきタッチパネル上の領域(以下、「第2検知領域R2」という)を示すための指標画像である。なお、第2操作信号の説明については後述する。
【0035】
第2補助アイコンBは、円形と、その円形の中心から半径方向に延びる所定の角度間隔で配列された複数の矢印とで表わされる。複数の矢印は、利用者が第1補助アイコンAを移動させる操作を行う際の、第1補助アイコンAを移動可能な方位を指し示すためのものである。
【0036】
第2補助アイコンBは、所定の大きさ(第2の大きさ)を有する。「第2の大きさ」も、利用者が操作しやすい大きさであれば任意でよい。
【0037】
第2の大きさは、例えば、図3に示した「対象アイコンI」の大きさよりも大きければ、対象アイコンIの所定倍(例えば、2倍)以上でもよい。すなわち、第2補助アイコンBも、対象アイコンI全体を含むことが可能である。
【0038】
また、第2の大きさは、例えば、縦方向および横方向がともに利用者の指の幅の3倍でもよく、さらに、第1補助アイコンが有する第1の大きさと異なるものでもよい。なお、第2補助アイコンBが有する形状は、円形に限らず、任意でよい。
【0039】
なお、表示部13は、第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとが未表示の状態において、タッチパネル(検知部12)上の異なる2点に圧力が加えられた場合に、第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとを表示する。第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとを最初に表示する位置は、特に限定しないが、例えば、圧力が加えられた2点のどちらか一方に対応する位置に表示するようデフォルトで設定されていてもよい。
【0040】
つぎに、入力装置1の内部構成について説明する。
【0041】
図4に示すように、入力装置1は、図2(b)に示した検知部12および表示部13に加えて、制御部11と、通信部14とを有する。
【0042】
制御部11は、例えば、マイクロプロセッサユニットで構成され、入力装置1全体を制御する。
【0043】
また、制御部11は、「検知位置判別部111」と、「アイコン表示判別部112」と、「操作判別部113」と、「操作信号出力部114」とを有する。
【0044】
「検知位置判別部111」は、「検知位置判別処理」を実行し、検知部12から入力された圧力検出信号に基づいて、検知部12が圧力を検知した位置(以下、「検知位置」という)を判別する。
【0045】
また、検知位置判別部111は、「圧力有無判別処理」を実行し、検知部12から圧力検出信号が入力されたか否かを判別する。
【0046】
また、検知位置判別部111は、「検知位置数判別処理」を実行し、圧力の検知位置の数を判別する。
【0047】
アイコン表示判別部112は、「アイコン表示判別処理」を実行し、表示部13が第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとを表示中であるか否かを判別する。
【0048】
操作判別部113は、「操作判別処理」を実行し、検知位置判別部111が判別したタッチパネルに圧力が加えられた1または複数の検知位置と、第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)および第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)との相対的な位置関係を判別する。
【0049】
操作信号出力部114は、「操作信号出力処理」を実行し、操作判別部113が判別した位置関係に対応する所定の操作信号を出力する。
【0050】
例えば、第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)のみに圧力が加えられた場合、操作信号出力部113は、「第1操作信号出力処理」を実行し、第1操作信号OS1を出力する。
【0051】
第1操作信号の信号形式については特に限定しない。また、ここでは、「第1操作信号OS1」が指示する内容は、一般的なポインティングデバイスであるマウスの左クリック操作による「確定処理の実行」である場合を例に挙げる。
【0052】
また、例えば、利用者(例えば、2本の指)などにより第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)と第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)との双方に圧力が加えられた場合、操作信号出力部113は、「第2操作信号出力処理」を実行し、第2操作信号OS2を出力する。
【0053】
第2操作信号OS2の信号形式については特に限定しない。また、ここでは、「第2操作信号OS2」が指示する内容は、一般的なマウスの右クリック操作による「オプション処理の実行」である場合を例に挙げる。
【0054】
なお、第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)と第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)とに圧力が加えられるタイミングは、同時であってもよい。また、第1検知領域R1と第2検知領域R2とのどちらか一方に圧力が加えられている状態において、後続して、残りの他方の検知領域に圧力が加えられてもよい。
【0055】
また、例えば、第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)に圧力が加えられた場合、操作信号出力部113は、「移動操作信号出力処理」を実行し、第1補助アイコンAを移動させることを指示するための移動操作信号MSを出力する。
【0056】
さらに、タッチパネル上の第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)以外の領域と、第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)以外の領域とに圧力が加えられた場合、操作信号出力部113は、「アイコン表示終了信号出力処理」を実行し、アイコン表示終了信号ESを出力する。この場合、表示部13は、第1補助アイコンAおよび第2補助アイコンBの表示を終了する。
【0057】
通信部14は、例えば、通信モジュールで構成され、情報処理装置2と任意のデータを送受信する。例えば、通信部14は、操作信号出力部13が出力した第1操作信号OS1、第2操作信号OS2、移動操作信号MSおよびアイコン表示終了信号ESを、情報処理装置2に送信する。
【0058】
つぎに、上述した構成を有する入力装置1が、入力操作に応じた操作信号を出力する動作である操作応答動作について説明する。
【0059】
なお、以下の説明例では、図5に示す処理の開始時では、入力装置1の電源がオンの状態にあり、表示部13は、図6(a)に示す郵便番号および電話番号の入力用画面132Aのみを表示しているものとする。また、この状態で、表示部13は、第1補助アイコンAおよび第2補助アイコンBを表示していないものとする。
【0060】
検知位置判別部111は、「圧力有無判別処理(ステップS11)」を実行し、検知部12から圧力検出信号が入力されたか否か(検知部12が圧力を検知したか否か)を判別する。検知していないと判別した場合(ステップS11;No)、検知部12により圧力が検知され、圧力検知信号が入力されるまで待機する。
【0061】
一方、利用者の指などにより、タッチパネル上のいずれかの箇所に対して圧力が加えられたものとする。この場合、検知部12は、外部から加えられた圧力を検出し、圧力検出信号を出力する。また、検知位置判別部111は、圧力検知信号が入力されたと判別する(ステップS11;Yes)。
【0062】
さらに、検知位置判別部111は、「検知位置数判別処理(ステップS12)」を実行し、圧力の検知位置の数を判別し、判別した数が複数であるか否かを判別する。
【0063】
以下では、まず、「検知位置数判別処理(ステップS12)」にて、圧力の検知位置の数が複数であると判別した場合について説明する。
【0064】
複数であると判別した場合(ステップS12;Yes)、アイコン表示判別部112は、「アイコン表示判別処理(ステップS13)」を実行し、表示部13が補助アイコンを表示中であるか否かを判別する。
【0065】
表示中でないと判別した場合(ステップS13;No)、表示部13は、「表示処理」を実行し、図6(b)に示す入力用画面132Bのように、第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとを表示する(ステップS14)。第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとの最初の表示位置は、例えば、検知位置判別部111が判別した複数の圧力の検知位置のうちのいずれかでもよい。
【0066】
一方、検知位置の数が複数であると判別された際に、補助アイコンA、Bが表示中であるとアイコン表示判別部112が判別した場合(ステップS13;Yes)、操作判別部113は、「操作判別処理(ステップS15)」を実行し、検知位置判別部111が判別した圧力の検知位置と、第1検知領域R1(第1補助アイコンAの表示位置)および第2検知領域R2(第2補助アイコンBの表示位置)との相対的な位置関係を判別する。
【0067】
利用者が2本の指で同時に第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとを押下したものとする。この場合、操作判別部113は、圧力の検知位置が、第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)と、第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)とであると判別する(ステップS15;Yes)。
【0068】
このとき、操作信号出力部114は、「第2操作信号出力処理(ステップS16)」を実行し、一般的なマウスの右クリック操作に相当する「オプション処理の実行」を指示する第2操作信号を出力する。
【0069】
第2操作信号OS2が情報処理装置2に送信されることにより、例えば、図7(b)に示す入力用画面132Dのように、オプションメニューが表示される。
【0070】
一方、操作判別部113が、圧力の検知位置それぞれが、第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)以外の領域であり、かつ、第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)以外の領域であると判別したものとする(ステップS17;Yes)。
【0071】
この場合、操作信号出力部114は、「アイコン表示終了信号出力処理」を実行し、アイコン表示終了信号ESを出力する。表示部13は、第1補助アイコンAおよび第2補助アイコンBの表示を終了する(ステップS18)。なお、ステップS17にて、第1検知領域R1以外の領域と第2検知領域R2以外の領域とに同時に圧力が加わっていないと判別した場合、制御部11は一連の操作応答動作を終了する。
【0072】
つぎに、「検知位置数判別処理(ステップS12)」にて、検知位置判別部111が、圧力の検知位置の数が複数でない(「1」である)と判別した場合について説明する。
【0073】
複数でないと判別した場合(ステップS12;No)、アイコン表示判別部112は、「アイコン表示判別処理(ステップS19)」を実行し、第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとが表示中であるか否かを判別する。表示中でないと判別した場合(ステップS19;No)、一般的なマウスの操作(左クリック)が行われている状態にある。そのため、操作信号出力部114は、一般的なマウスの左クリックに相当する第1操作信号OS1を出力する(ステップS21)。
【0074】
一方、アイコン表示判別部112が、補助アイコンA、Bが表示中であると判別したものとする(ステップS19;Yes)。この場合、操作判別部113は、「操作判別処理(ステップS20)」を実行し、検知位置判別部111が判別したタッチパネルに圧力が加えられた検知位置と、第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)の現在位置および第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)の現在位置との相対的な位置関係を判別する。
【0075】
利用者の操作などにより、タッチパネル上の第1検知領域R1に圧力が加えられたものとする。例えば、指により、第1補助アイコンAの表示位置をクリックまたはダブルクリックしたものとする。
【0076】
この場合、圧力の検知位置と第1検知領域R1(第1補助アイコンAの表示位置)とが一致するため、操作判別部113は、第1検知領域R1にて圧力を検知したと判別する(ステップS20;Yes)。
【0077】
操作信号出力部114は、「第1操作信号出力処理(ステップS21)」を実行し、一般的なマウスの左クリックに相当する「確定処理の実行」を指示する第1操作信号OS1を出力する。
【0078】
図6(b)に示す入力用画面132Bのように、第1補助アイコンAが示す矢印(ポインタ)の先端とリストボックスとを重ねた状態で、第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)を利用者がクリックしたとする。このとき、第1操作信号OS1を受信した情報処理装置2は、リストボックスのボタンの押下するための確定処理を実行する。すなわち、図7(a)に示す入力用画面132Cのように、矢印が指し示す位置にてプルダウンメニューを表示する。
【0079】
一方、圧力の検知位置と第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)とが一致しない場合(ステップS20;No)、操作判別部113は、「操作判別処理(ステップS22)」を実行し、圧力の検知位置と、第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)とが一致するか否かを判別する。
【0080】
このとき、利用者の操作などにより、第2検知領域R2のタッチパネルに圧力が加えられたものとする。この場合、圧力の検知位置と第2補助アイコンの表示位置とが一致するため、操作判別部113は、第2検知領域R2にて圧力を検知したと判別する(ステップS22;Yes)。
【0081】
操作信号出力部114は、「移動操作信号出力処理」を実行し、一般的なマウスのポインタの移動に相当する処理を行うための移動操作信号MSを出力する(ステップS23)。例えば、図8(a)に示す入力用画面132Eのように、第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)に圧力が加えられた状態での押圧位置の変化(第2補助アイコンBのドラッグ)に伴って、第1補助アイコンAと第2補助アイコンBとが表示部13の表示領域上を移動する。
【0082】
なお、タッチパネルの外端部に第1補助アイコンAが近づくと、第2補助アイコンBが表示領域の外にはみ出すことなく第2補助アイコンB全体が表示されるように、表示部13は、第2補助アイコンBの位置を自動的に変更する。第2補助アイコンBは、第1補助アイコンAが移動可能な方位を示す役割を果たすためである。なお、第2補助アイコンの位置変更においても、第2補助アイコンBと第1補助アイコンAとが隣接した状態が維持される。ここで、第2補助アイコンBの表示位置を変更する方法は、一般的な表示位置の変更方法でよい。
【0083】
例えば、図8(b)に示す入力用画面132Fのように、第1補助アイコンAが検知部12(タッチパネル)の下方に移動され、第2補助アイコンBが表示領域の外側にはみ出しそうになったものとする。この場合、表示部13は、第2補助アイコンB全体の表示が維持されるように、第1補助アイコンAと隣接させつつ、第2補助アイコンBを表示領域(タッチパネル上の検知領域)内に移動する。
【0084】
なお、圧力の感知位置が、第1補助アイコンAの表示位置(第1検知領域R1)と第2補助アイコンBの表示位置(第2検知領域R2)とのいずれでもない場合(ステップS22;No)、制御部11は一連の操作応答動作を終了する。
【0085】
以上説明したように、本発明の入力装置1によれば、表示部13は、検知部12(タッチパネル)が圧力を検知する検知領域上の第1検知領域R1に対応する第1補助アイコンAと、第2検知領域R2に対応する第2補助アイコンとを表示する。そして、検知部12が、第1補助アイコンAの表示位置と第2補助アイコンBの表示位置との少なくとも一方にて、外部からの圧力を検知したものとする。この場合、操作信号出力部114は、圧力の検知位置と各補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じた、それぞれ異なる処理を指示する所定の各操作信号を出力する。
【0086】
これにより、タッチパネルの操作により指示可能な処理の数を増やすことができる。
【0087】
また、第1補助アイコンAおよび第2補助アイコンBの表示により、圧力を加えるべきタッチパネル上の領域を、利用者が容易に識別可能になる。
【0088】
なお、本発明においては、入力装置1内の処理は上述の専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを入力装置1にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを入力装置1に読み込ませ、実行するものであってもよい。入力装置1にて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、入力装置1に内蔵されたHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、例えば、入力装置1が有する制御部11にて読み込まれ、制御部11の制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。
【0089】
ここで、入力装置1が有する制御部11は、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【0090】
また、本発明の入力装置は、センサが圧力を検出した位置である検知位置を判別する検知位置判別部と、検知位置判別部が判別した圧力の検知位置と、第1補助アイコンの表示位置および第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係を判別する操作判別部と、を有し、操作信号出力部は、圧力の検知位置と第1補助アイコンの表示位置とが一致すると操作判別部が判別した場合に、第1操作信号を出力してもよい。
【0091】
また、本発明の入力装置の操作信号出力部は、センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、圧力の検知位置それぞれと、第1補助アイコンの表示位置と第2補助アイコンの表示位置とがそれぞれ一致すると操作判別部が判別した場合に、第2操作信号を出力してもよい。
【0092】
また、本発明の入力装置の操作信号出力部は、圧力の検知位置と第2補助アイコンの表示位置とが一致すると操作判別部が判別した場合に、第1補助アイコンを移動させるための移動操作信号を出力してもよい。
【0093】
また、本発明の入力装置の操作信号出力部は、センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、圧力の検知位置それぞれが、第1補助アイコンの表示位置以外の領域であり、かつ、第2補助アイコンの表示位置以外の領域であると操作判別部が判別した場合に、アイコン表示終了信号を出力し、表示部は、アイコン表示終了信号が出力された場合に、第1補助アイコンと第2補助アイコンとの表示を終了してもよい。
【0094】
また、本発明の入力装置は、検知位置の数が複数であるか否かを判別する検知位置数判別部と、第1補助アイコンと第2補助アイコンとが表示されているか否かを判別するアイコン表示判別部と、を有し、表示部は、第1補助アイコンと第2補助アイコンとが表示されていないとアイコン表示判別部が判別した場合において、検知位置数判別部が検知位置の数が複数であると判別した際に、第1補助アイコンと第2補助アイコンとを表示してもよい。
【0095】
また、本発明の入力方法は、センサが圧力を検出した位置である検知位置を判別する検知位置判別処理と、検知位置判別処理にて判別した圧力の検知位置と、第1補助アイコンの表示位置および第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係を判別する操作判別処理と、を有し、操作信号出力処理では、圧力の検知位置と第1補助アイコンの表示位置とが一致すると操作判別処理にて判別した場合に、第1操作信号を出力してもよい。
【0096】
また、本発明の入力方法の操作信号出力処理では、センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、圧力の検知位置それぞれと、第1補助アイコンの表示位置と第2補助アイコンの表示位置とがそれぞれ一致すると操作判別処理にて判別した場合に、第2操作信号を出力してもよい。
【0097】
また、本発明の入力方法の操作信号出力処理では、圧力の検知位置と第2補助アイコンの表示位置とが一致すると操作判別処理にて判別した場合に、第1補助アイコンを移動させるための移動操作信号を出力してもよい。
【0098】
また、本発明の入力方法の操作信号出力処理では、センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、圧力の検知位置それぞれが、第1補助アイコンの表示位置以外の領域であり、かつ、第2補助アイコンの表示位置以外の領域であると操作判別処理にて判別した場合に、アイコン表示終了信号を出力し、表示処理では、アイコン表示終了信号が出力された場合に、第1補助アイコンと第2補助アイコンとの表示を終了してもよい。
【0099】
また、本発明の入力方法は、検知位置の数が複数であるか否かを判別する検知位置数判別処理と、第1補助アイコンと第2補助アイコンとが表示されているか否かを判別するアイコン表示判別処理と、を有し、表示処理では、第1補助アイコンと第2補助アイコンとが表示されていないとアイコン表示判別処理にて判別した場合において、検知位置数判別処理にて検知位置の数が複数であると判別した際に、第1補助アイコンと第2補助アイコンとを表示してもよい。
【0100】
また、本発明のプログラムは、センサが圧力を検出した位置である検知位置を判別する検知位置判別手順と、検知位置判別手順にて判別した圧力の検知位置と、第1補助アイコンの表示位置および第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係を判別する操作判別手順と、をコンピュータに実行させ、操作信号出力手順では、圧力の検知位置と第1補助アイコンの表示位置とが一致すると操作判別手順にて判別した場合に、第1操作信号を出力してもよい。
【0101】
また、本発明のプログラムの操作信号出力手順では、センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、圧力の検知位置それぞれと、第1補助アイコンの表示位置と第2補助アイコンの表示位置とがそれぞれ一致すると操作判別手順にて判別した場合に、第2操作信号を出力してもよい。
【0102】
また、本発明のプログラムの操作信号出力手順では、圧力の検知位置と第2補助アイコンの表示位置とが一致すると操作判別手順にて判別した場合に、第1補助アイコンを移動させるための移動操作信号を出力してもよい。
【0103】
また、本発明のプログラムの操作信号出力手順では、センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、圧力の検知位置それぞれが、第1補助アイコンの表示位置以外の領域であり、かつ、第2補助アイコンの表示位置以外の領域であると操作判別手順にて判別した場合に、アイコン表示終了信号を出力し、表示手順では、アイコン表示終了信号が出力された場合に、第1補助アイコンと第2補助アイコンとの表示を終了してもよい。
【0104】
また、本発明のプログラムは、検知位置の数が複数であるか否かを判別する検知位置数判別手順と、第1補助アイコンと第2補助アイコンとが表示されているか否かを判別するアイコン表示判別手順と、をコンピュータに実行させ、表示手順では、第1補助アイコンと第2補助アイコンとが表示されていないとアイコン表示判別手順にて判別した場合において、検知位置数判別手順にて検知位置の数が複数であると判別した際に、第1補助アイコンと第2補助アイコンとを表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の実施形態に従った入力装置と、入力装置に接続された情報処理装置とを示す図である。
【図2】(a)図1に示した入力装置を正面から見たときの外観を示す図である。(b)入力装置を側面から見たときの断面を示す図である。
【図3】第1補助アイコンと第2補助アイコンとを示すための操作画面の画面構成の一例を示す図である。
【図4】図1に示した入力装置の構成を示す図である。
【図5】入力装置による操作応答動作を示すフローチャートである。
【図6】(a)第1補助アイコンおよび第2補助アイコンが表示される前の、入力用画面の画面構成の一例を示す図である。(b)第1補助アイコンおよび第2補助アイコンが表示されたときの、入力用画面の画面構成の一例を示す図である。
【図7】(a)第1操作信号が出力されたときの、入力用画面の画面構成の一例を示す図である。(b)第2操作信号が出力されたときの、入力用画面の画面構成の一例を示す図である。
【図8】(a)移動操作信号が出力されたときの、入力用画面の画面構成の一例を示す図である。(b)第1補助アイコンが表示領域の外に移動されている状態において、第2補助アイコンの表示位置を自動的に変更されているときの、入力用画面の画面構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0106】
1 入力装置
2 情報処理装置
3 データライン
11 制御部
12 検知部
13 表示部
14 通信部
111 検知位置判別部
112 アイコン表示判別部
113 操作判別部
114 操作信号出力部
131 操作画面
132A、132B、132C、132D、132E、132F 入力用画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の操作に応じたデータの入力を受け付ける入力装置であって、
外部からの圧力を検知するセンサと、
前記センサに対する押圧による処理対象である対象アイコンと、前記センサが前記圧力を検知する検知領域における第1検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第1の大きさを有する第1補助アイコンと、該検知領域における第2検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第2の大きさを有する第2補助アイコンとを表示する表示部と、
前記センサが外部からの圧力を検知した位置と、前記表示部が表示している前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じて、それぞれ異なる所定の各操作信号を出力する操作信号出力部とを有する入力装置。
【請求項2】
前記センサが前記圧力を検出した位置である検知位置を判別する検知位置判別部と、
前記検知位置判別部が判別した前記圧力の検知位置と、前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係を判別する操作判別部と、を有し、
前記操作信号出力部は、
前記圧力の検知位置と前記第1補助アイコンの表示位置とが一致すると前記操作判別部が判別した場合に、第1操作信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記操作信号出力部は、
前記センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、前記圧力の検知位置それぞれと、前記第1補助アイコンの表示位置と前記第2補助アイコンの表示位置とがそれぞれ一致すると前記操作判別部が判別した場合に、第2操作信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記操作信号出力部は、
前記圧力の検知位置と前記第2補助アイコンの表示位置とが一致すると前記操作判別部が判別した場合に、前記第1補助アイコンを移動させるための移動操作信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
【請求項5】
前記操作信号出力部は、
前記センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、前記圧力の検知位置それぞれが、前記第1補助アイコンの表示位置以外の領域であり、かつ、前記第2補助アイコンの表示位置以外の領域であると前記操作判別部が判別した場合に、アイコン表示終了信号を出力し、
前記表示部は、前記アイコン表示終了信号が出力された場合に、前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとの表示を終了することを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
【請求項6】
前記検知位置の数が複数であるか否かを判別する検知位置数判別部と、
前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとが表示されているか否かを判別するアイコン表示判別部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとが表示されていないと前記アイコン表示判別部が判別した場合において、前記検知位置数判別部が前記検知位置の数が複数であると判別した際に、該第1補助アイコンと該第2補助アイコンとを表示することを特徴とする請求項2乃至5に記載の入力装置。
【請求項7】
外部からの圧力を検知するセンサを具備する入力装置にデータを入力する入力方法であって、
前記センサに対する押圧による処理対象である対象アイコンと、前記センサが前記圧力を検知する検知領域における第1検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第1の大きさを有する第1補助アイコンと、該検知領域における第2検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第2の大きさを有する第2補助アイコンとを表示する表示処理と、
前記センサが外部からの圧力を検知した位置と、前記表示処理にて表示している前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じて、それぞれ異なる所定の各操作信号を出力する操作信号出力処理とを有する入力方法。
【請求項8】
前記センサが前記圧力を検出した位置である検知位置を判別する検知位置判別処理と、
前記検知位置判別処理にて判別した前記圧力の検知位置と、前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係を判別する操作判別処理と、を有し、
前記操作信号出力処理では、
前記圧力の検知位置と前記第1補助アイコンの表示位置とが一致すると前記操作判別処理にて判別した場合に、第1操作信号を出力することを特徴とする請求項7に記載の入力方法。
【請求項9】
前記操作信号出力処理では、
前記センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、前記圧力の検知位置それぞれと、前記第1補助アイコンの表示位置と前記第2補助アイコンの表示位置とがそれぞれ一致すると前記操作判別処理にて判別した場合に、第2操作信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の入力方法。
【請求項10】
前記操作信号出力処理では、
前記圧力の検知位置と前記第2補助アイコンの表示位置とが一致すると前記操作判別処理にて判別した場合に、前記第1補助アイコンを移動させるための移動操作信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の入力方法。
【請求項11】
前記操作信号出力処理では、
前記センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、前記圧力の検知位置それぞれが、前記第1補助アイコンの表示位置以外の領域であり、かつ、前記第2補助アイコンの表示位置以外の領域であると前記操作判別処理にて判別した場合に、アイコン表示終了信号を出力し、
前記表示処理では、前記アイコン表示終了信号が出力された場合に、前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとの表示を終了することを特徴とする請求項8に記載の入力方法。
【請求項12】
前記検知位置の数が複数であるか否かを判別する検知位置数判別処理と、
前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとが表示されているか否かを判別するアイコン表示判別処理と、を有し、
前記表示処理では、
前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとが表示されていないと前記アイコン表示判別処理にて判別した場合において、前記検知位置数判別処理にて前記検知位置の数が複数であると判別した際に、該第1補助アイコンと該第2補助アイコンとを表示することを特徴とする請求項8乃至11に記載の入力方法。
【請求項13】
外部からの圧力を検知するセンサに対する押圧による処理対象である対象アイコンと、前記センサが前記圧力を検知する検知領域における第1検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第1の大きさを有する第1補助アイコンと、該検知領域における第2検知領域に対応しており前記対象アイコンよりも大きな第2の大きさを有する第2補助アイコンとを表示する表示手順と、
前記センサが外部からの圧力を検知した位置と、前記表示手順にて表示している前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係に応じて、それぞれ異なる所定の各操作信号を出力する操作信号出力手順とをコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項14】
前記センサが前記圧力を検出した位置である検知位置を判別する検知位置判別手順と、
前記検知位置判別手順にて判別した前記圧力の検知位置と、前記第1補助アイコンの表示位置および前記第2補助アイコンの表示位置との相対的な位置関係を判別する操作判別手順と、をコンピュータに実行させ、
前記操作信号出力手順では、
前記圧力の検知位置と前記第1補助アイコンの表示位置とが一致すると前記操作判別手順にて判別した場合に、第1操作信号を出力することを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記操作信号出力手順では、
前記センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、前記圧力の検知位置それぞれと、前記第1補助アイコンの表示位置と前記第2補助アイコンの表示位置とがそれぞれ一致すると前記操作判別手順にて判別した場合に、第2操作信号を出力することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記操作信号出力手順では、
前記圧力の検知位置と前記第2補助アイコンの表示位置とが一致すると前記操作判別手順にて判別した場合に、前記第1補助アイコンを移動させるための移動操作信号を出力することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
【請求項17】
前記操作信号出力手順では、
前記センサが互いに異なる2点で圧力を検知した場合、前記圧力の検知位置それぞれが、前記第1補助アイコンの表示位置以外の領域であり、かつ、前記第2補助アイコンの表示位置以外の領域であると前記操作判別手順にて判別した場合に、アイコン表示終了信号を出力し、
前記表示手順では、
前記アイコン表示終了信号が出力された場合に、前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとの表示を終了することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
【請求項18】
前記検知位置の数が複数であるか否かを判別する検知位置数判別手順と、
前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとが表示されているか否かを判別するアイコン表示判別手順と、をコンピュータに実行させ、
前記表示手順では、
前記第1補助アイコンと前記第2補助アイコンとが表示されていないと前記アイコン表示判別手順にて判別した場合において、前記検知位置数判別手順にて前記検知位置の数が複数であると判別した際に、該第1補助アイコンと該第2補助アイコンとを表示することを特徴とする請求項14乃至17に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−211641(P2009−211641A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−56494(P2008−56494)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】