説明

入力装置、入力方法およびプログラム

【課題】文字を入力する際、直観的な操作を行い、文字を素早く入力する。
【解決手段】タッチパネル上で、特定の文字をタッチしつつ他のエリアに同時にタッチすることで特定の文字を選択することができる。タッチした文字を移動し、できた文字間に他の文字を挿入する等の編集操作を容易に行う事が可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を入力する入力装置、入力方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
物理的キーが実装されておらず、物理的キーの代わりにタッチパネル機能が搭載された画面にソフトウェアキーボードが表示される入力装置は、ソフトウェアキーボードを操作して文字の入力が行われる(例えば、特許文献1参照。)。例えば、ブラウザ検索、ブログ投稿、パスワード、電子メール作成などの文字入力を行う際に、ソフトウェアキーボードとしてテンキー等の仮想キーボードを画面に表示させ、利用者が仮想キーボードを触れるという操作を行うことで携帯端末やパソコンに所望の文字が入力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−169451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したようなソフトウェアキーボードへの操作は、物理キーへの操作と比べて、文字入力が分かりづらく、手間がかかってしまうという問題点がある。また、このようなソフトウェアキーボードへの文字の入力方法においては、直観的な操作ができるというタッチパネルの特徴が十分に活かされていないという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、上述した課題を解決する入力装置、入力方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の入力装置は、
タッチパネル機能を具備し、文字データを表示する表示部と、
前記表示部が複数の接触を検知した場合、該複数の接触に基づいて、前記文字データを変更する制御部とを有する。
【0007】
また、本発明の入力方法は、
タッチパネル機能を具備したディスプレイに文字データを表示する処理と、
前記ディスプレイへの複数の接触を検知する処理と、
前記ディスプレイへの複数の接触を検知した場合、該複数の接触に基づいて、前記文字データを変更する処理とを行う。
【0008】
また、本発明のプログラムは、
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
タッチパネル機能を具備したディスプレイに文字データを表示する手順と、
前記ディスプレイへの複数の接触を検知する手順と、
前記ディスプレイへの複数の接触を検知した場合、該複数の接触に基づいて、前記文字データを変更する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明においては、文字を入力する際、直観的な操作を行うことができ、文字を素早く入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の入力装置の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した入力装置における入力方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】ステップS4およびS5の第1の例を説明するためのフローチャートである。
【図4】ステップS11にて、表示部に表示されている文字の位置への接触があったときの表示部の表示の一例を示す図である。
【図5】ステップS12にて、表示部上の接触している位置が移動したときの表示部110の表示の一例を示す図である。
【図6】ステップS14にて、確保されたスペースに文字が挿入されたときの表示部の表示の一例を示す図である。
【図7】ステップS4およびS5の第2の例を説明するためのフローチャートである。
【図8】ステップS21にて、表示部に表示されている文字の位置への接触があったときの表示部の表示の一例を示す図である。
【図9】ステップS22にて、表示部上の接触している位置が移動したときの表示部の表示の一例を示す図である。
【図10】ステップS23にて、「さん」が削除された表示部の表示の一例を示す図である。
【図11】ステップS4およびS5の第3の例を説明するためのフローチャートである。
【図12】ステップS31にて、削除された「さん」が表示されていた位置(部分)への接触があったときの表示部の表示の一例を示す図である。
【図13】ステップS32にて、表示部110上の接触している位置が移動したときの表示部の表示の一例を示す図である。
【図14】ステップS33にて、「さん」が再表示された表示部の表示の一例を示す図である。
【図15】ステップS4およびS5の第4の例を説明するためのフローチャートである。
【図16】絵文字が表示されている表示部の表示の一例を示す図である。
【図17】ステップS41にて、絵文字が表示されている位置(部分)への接触があり、ステップS42にて、その接触位置が上下に移動している場合の表示部の表示を示す図である。
【図18】ステップS44にて表示部に表示された絵文字の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の入力装置の実施の一形態を示す図である。
【0013】
本形態における入力装置100には図1に示すように、表示部110と、制御部120とが設けられている。なお、この入力装置100は、携帯電話機、タブレット型やノート型のPC(Personal Computer)、電子書籍端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、メディアプレーヤー、ゲーム機等、タッチパネル機能が具備された装置に適用することが可能である。
【0014】
表示部110は、タッチパネル機能を具備し、文字データを表示するディスプレイである。例えば、表示部110は、3〜10インチ程度の画面であり、静電式や加圧式などのタッチパネル機能を具備したものであっても良い。
【0015】
制御部120は、表示部110が検知した接触に応じた処理を行う。例えば、制御部120は、表示部110が複数の接触を検知した場合、その複数の接触に基づいて、表示されている文字データを変更する。このとき、制御部120は、複数の接触のうち、1つの接触を検知した位置が表示部110における所定の範囲内であり、他の接触が表示部110上を移動する接触である場合、その接触の移動方向に基づいて、文字データを変更する。
【0016】
以下に、図1に示した入力装置100における入力方法について説明する。
【0017】
図2は、図1に示した入力装置100における入力方法を説明するためのフローチャートである。
【0018】
まず、利用者が表示部110に対する接触操作を行い、文字入力の操作が表示部110にて検知されると(ステップS1)、表示部110に表示されている文字が選択されたかどうかが制御部120にて判別される(ステップS2)。つまり、表示部110上の文字が表示されている位置で接触が検知されたかどうかが制御部120にて判別される。なお、文字が表示されている位置以外であっても、入力される文字が表示されるエリアで接触が検知されたかどうかが制御部120にて判別されるものであっても良い。
【0019】
表示部110に表示されている文字が選択されたと制御部120にて判別されると、表示部110へ複数の接触(マルチタッチ)があり、かつ、その複数の接触のうち、1つの接触を検知した位置が表示部110における所定の範囲内であるかどうかが制御部120にて判別される(ステップS3)。
【0020】
表示部110へマルチタッチがあり、1つの接触を検知した位置が表示部110における所定の範囲内であると制御部120にて判別された場合、当該マルチタッチが所定の位置およびパターンであるかどうかが制御部120にて判別される(ステップS4)。
【0021】
検知されたマルチタッチが所定の位置およびパターンであると制御部120にて判別されると、その接触に応じた所定の処理が制御部120にて行われる(ステップS5)。
【0022】
以下、上述したステップS4およびS5の処理について、4つの具体例を挙げて説明する。
【0023】
まずは、接触の移動に伴い、その接触を検知している位置に表示されている文字データを移動させて文字と文字との間にスペースをつくる処理について説明する。
【0024】
図3は、ステップS4およびS5の第1の例を説明するためのフローチャートである。
【0025】
まず、ステップS3にて、表示部110へマルチタッチがあり、1つの接触を検知した位置が表示部110における所定の範囲内であると制御部120にて判別された場合、他方の接触(他の接触)が、表示部110に表示されている文字の位置への接触であるかどうかが制御部120にて判別される(ステップS11)。ここで、上述した「1つの接触」が親指と表示部110との接触であり、「他方の接触」が人差し指や中指と表示部110との接触であっても良い(以下に説明する第2〜4の例について同じ)。
【0026】
図4は、ステップS11にて、表示部110に表示されている文字の位置への接触があったときの表示部110の表示の一例を示す図である。なお、このとき、1つの接触が所定の範囲にて検知されていることが前提である。例えば、表示部110の右隅を所定の範囲(図4にて斜線で示した範囲、以下の図面において省略)として、当該範囲にて接触が検知されているとする。
【0027】
図4に示すように、例えば、「田中は」という文字データが表示部110に表示されている場合、表示部110上の「は」が表示されている位置が触れられると、他の接触が、表示部110に表示されている文字の位置への接触であると制御部120にて判別される。
【0028】
他の接触が、表示部110に表示されている文字の位置への接触であると制御部120にて判別された後、利用者が接触させている指等を表示部110上を移動させることで、表示部110上の接触している位置が移動したかどうかが制御部120にて判別される(ステップS12)。ここでは、文字と文字との間にスペースをつくる処理であるため、表示部110上の接触している位置が、表示部110の右方向へ移動したかどうかが制御部120にて判別される。
【0029】
図5は、ステップS12にて、表示部110上の接触している位置が移動したときの表示部110の表示の一例を示す図である。
【0030】
図5に示すように、図4に示した「は」に接触している指が右方向へ移動すると、表示されている「は」は、指の移動に伴って移動する。これは、表示部110で「は」がドラッグされることで、「は」が指の移動に伴って移動するものである。
【0031】
すると、制御部120にて図5に示すように表示部110上で「田中」と「は」との間にスペースが確保される(ステップS13)。
【0032】
その後、所定の操作が行われると、確保されたスペースに文字が制御部120にて挿入される(ステップS14)。この所定の操作は、通常の文字入力であっても良いし、他の位置に表示されている文字をドラッグアンドドロップを用いて移動させるものであっても良く、ここでは特に規定しない。
【0033】
図6は、ステップS14にて、確保されたスペースに文字が挿入されたときの表示部110の表示の一例を示す図である。
【0034】
図6に示すように、「田中」と「は」との間にできたスペースに「さん」が挿入される。
【0035】
また、このように挿入された文字を削除する処理について説明する。この削除の処理は、接触の移動に伴い、その接触を検知している位置に表示されている文字データを制御部120が削除するものである。
【0036】
図7は、ステップS4およびS5の第2の例を説明するためのフローチャートである。
【0037】
まず、ステップS3にて、表示部110へマルチタッチがあり、1つの接触を検知した位置が表示部110における所定の範囲内であると制御部120にて判別された場合、他方の接触(他の接触)が、表示部110に表示されている文字の位置への接触であるかどうかが制御部120にて判別される(ステップS21)。
【0038】
図8は、ステップS21にて、表示部110に表示されている文字の位置への接触があったときの表示部110の表示の一例を示す図である。なお、このとき、1つの接触が所定の範囲にて検知されていることが前提である。
【0039】
図8に示すように、例えば、「田中さんは」という文字データが表示部110に表示されている場合、表示部110上の「は」が表示されている位置が触れられると、他の接触が、表示部110に表示されている文字の位置への接触であると制御部120にて判別される。
【0040】
他の接触が、表示部110に表示されている文字の位置への接触であると制御部120にて判別された後、利用者が接触させている指等を表示部110上を移動させることで、表示部110上の接触している位置が移動したかどうかが制御部120にて判別される(ステップS22)。ここでは、表示部110に表示されている文字データを削除する処理であるため、表示部110上の接触している位置が、すでに文字データが表示されている方向、つまり、表示部110の左方向へ移動したかどうかが制御部120にて判別される。
【0041】
図9は、ステップS22にて、表示部110上の接触している位置が移動したときの表示部110の表示の一例を示す図である。
【0042】
図9に示すように、図8に示した「は」に接触している指が左方向へ「中」の手前まで移動すると、表示されている「は」は、指の移動に伴って移動する。これは、表示部110で「は」がドラッグされることで、「は」が指の移動に伴って移動するものである。
【0043】
すると、図9に示すように表示部110上で「田中」と「は」との間に表示されていた「さん」が制御部120にて削除される(ステップS23)。
【0044】
図10は、ステップS23にて、「さん」が削除された表示部110の表示の一例を示す図である。
【0045】
図10に示すように、図8で表示部110に表示されていた「田中」と「は」との間の「さん」が削除される。
【0046】
なお、「は」への接触を検知せずに、「さん」の上を移動する接触を検知するだけで削除するものであっても良い。
【0047】
このように削除された文字を再表示する処理について、以下に説明する。
【0048】
図11は、ステップS4およびS5の第3の例を説明するためのフローチャートである。ここで説明する処理は、ステップS23の処理で「さん」が削除された後の処理である。
【0049】
まず、ステップS3にて、表示部110へマルチタッチがあり、1つの接触を検知した位置が表示部110における所定の範囲内であると制御部120にて判別された場合、他方の接触(他の接触)が、ステップS23の処理で削除された「さん」が表示されていた位置(部分)への接触であるかどうかが制御部120にて判別される(ステップS31)。
【0050】
図12は、ステップS31にて、削除された「さん」が表示されていた位置(部分)への接触があったときの表示部110の表示の一例を示す図である。なお、このとき、1つの接触が所定の範囲にて検知されていることが前提である。
【0051】
図12に示すように、ステップS23の処理で「さん」が削除された後、「田中は」という文字データが表示部110に表示されている場合、表示部110上の「は」が表示されている位置が触れられると、他の接触が、ステップS23の処理で削除された「さん」が表示されていた位置(部分)への接触であると制御部120にて判別される。
【0052】
他の接触が、ステップS23の処理で削除された「さん」が表示されていた位置(部分)への接触であると制御部120にて判別された後、利用者が接触させている指等を表示部110上を移動させることで、表示部110上の接触している位置が移動したかどうかが制御部120にて判別される(ステップS32)。ここでは、削除された文字を再表示する処理であるため、表示部110上の接触している位置が、削除された文字データが表示されていた方向、つまり、表示部110の右方向へ移動したかどうかが制御部120にて判別される。
【0053】
図13は、ステップS32にて、表示部110上の接触している位置が移動したときの表示部110の表示の一例を示す図である。
【0054】
図13に示すように、図12に示した「は」に接触している指が右方向へ移動すると、「は」が指の移動に伴って移動する。これは、表示部110で「は」がドラッグされることで、「は」が指の移動に伴って移動するものである。
【0055】
右方向へ移動している「は」が、図8に示した「さん」が表示されていたときの「は」の表示位置まで移動すると、削除された「さん」が「田中」と「は」との間にできたスペースに制御部120にて再表示される(ステップS33)。
【0056】
図14は、ステップS33にて、「さん」が再表示された表示部110の表示の一例を示す図である。
【0057】
図14に示すように、削除され、図12で表示部110に表示されていなかった「さん」が、「田中」と「は」との間に再表示される。
【0058】
なお、「は」が表示部110に表示されていない場合、削除された「さん」が表示されていた位置にて移動する接触を検知することで、「さん」を再表示するものであっても良い。
【0059】
このように再表示された文字を、図7のフローチャートを用いて説明した処理で、再度削除するものであっても良い。また、再表示された文字のうち、図7のフローチャートを用いて説明した処理で、その一部を削除するものであっても良い。つまり、再表示を行った後、指等の接触位置を少し戻して、再表示された文字データの一部を削除するものであっても良い。
【0060】
また、接触の移動に伴い、その接触を検知している位置に表示されている文字データを制御部120が他の文字データへ変換するものであっても良い。
【0061】
図15は、ステップS4およびS5の第4の例を説明するためのフローチャートである。ここで説明する処理は、文字データとして絵文字が表示部110に表示されており、その絵文字を制御部120が他の絵文字へ変換する場合の処理である。
【0062】
まず、ステップS3にて、表示部110へマルチタッチがあり、1つの接触を検知した位置が表示部110における所定の範囲内であると制御部120にて判別された場合、他方の接触(他の接触)が、絵文字が表示されている位置(部分)への接触であるかどうかが制御部120にて判別される(ステップS41)。
【0063】
図16は、絵文字が表示されている表示部110の表示の一例を示す図である。
【0064】
図16に示すように、「天気」の文字データの隣に、晴れマークを示す絵文字が文字データとして表示されている。
【0065】
他方の接触(他の接触)が、絵文字が表示されている位置(部分)への接触であると制御部120にて判別されると、その後、接触位置が上下に移動しているかどうかが制御部120にて判別される(ステップS42)。つまり、表示部110に接触している指等が、上下に表示部110上を移動しているかどうかが制御部120にて判別される。
【0066】
図17は、ステップS41にて、絵文字が表示されている位置(部分)への接触があり、ステップS42にて、その接触位置が上下に移動している場合の表示部110の表示を示す図である。なお、このとき、1つの接触が所定の範囲にて検知されていることが前提である。
【0067】
図17に示すように、表示されている絵文字が触れられ、その触れた指等が上下に移動することで、選択候補となる他の絵文字が表示部110に表示される(ステップS43)。図17では、選択候補となる絵文字として、晴れマークと傘マークとが表示部110に表示される。
【0068】
その後、選択候補のうちの1つが選択されると、選択された絵文字が文字データとして表示部110に表示される(ステップS44)。この選択方法は、上下に移動させた指等が、表示部110から離れたことを表示部110が検知したときに、制御部120が選択を確定するものであっても良く、ここでは特に規定しない。
【0069】
図18は、ステップS44にて表示部110に表示された絵文字の一例を示す図である。ここでは、ステップS44にて、傘マークが選択された場合を例に挙げて示す。
【0070】
図18に示すように、ステップS44にて選択された傘マークが表示部110に表示される。
【0071】
また、図17では、選択候補すべてが絵文字である場合を例に挙げて示したが、例えば、上方向に表示する選択候補は絵文字や記号であり、下方向に表示する選択候補は通常の漢字や仮名の文字データであっても良い。また、候補の順序を変更可能なものであっても良い。
【0072】
なお、所定の範囲(例えば、図4に示した斜線部分)への接触を検知した状態で、他の接触を移動を検知した場合に、上述した処理が行われるものであっても良いし、所定の範囲への接触を検知した後(その検知を維持する必要はなく、接触検知後にその接触の検知がなくなった状態でも)、他の接触を移動を検知した場合に、上述した処理が行われるものであっても良い。
【0073】
また、入力装置100が携帯情報端末である場合、図1に示した構成要素以外に、プログラム制御により動作する通信機能(通話、電子メール送受信、インターネット接続)やテレビ放送受信機能を実現するために、内蔵アンテナを用いて無線通信を行う無線通信部と、放送局(地上局、衛星など)から送信された放送信号をアンテナを介して受信し、その受信した信号の復調による映像データ、音声データ、情報データ等の放送信号処理を行う放送受信部とが設けられていても良い。さらに、画像情報の取得(撮影)を行うカメラ部と、マイク等の送話部およびスピーカ等の受話部を介して入出力された音声信号の処理を行う音声処理部と、楽音や報知音などの鳴音出力を行うスピーカと、GPS(Global Positioning System)衛星から発射された電波が携帯情報端末に到達するまでの時間を測定し、この時間差からGPS衛星と携帯情報端末との間の距離を求め、この距離を利用して位置座標を求める測位部と、電話帳情報、送受信電子メール情報、発着呼情報、コンテンツ情報、アプリケーションプログラム情報、撮影画像および携帯情報端末の諸設定等を格納する記憶部とが設けられていても良い。また、制御部120が、これらの機能や各部の制御を行うものであっても良い。また、無線通信部は、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA−2000、WLAN(Wireless LAN)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、GSM(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等の複数の通信システムに対応する複数の無線モジュールから構成されるものであっても良い。また、入力装置100は、通信種別(WCDMA、CDMA−2000、WLAN、WiMAX、GSM、PHS等)と、通信機能(音声通話、TV電話、FAX、電子メール、ショートメッセージ等)に関する情報を記憶するものであっても良い。
【0074】
このように、本発明の表示部110上のタッチパネル操作において、ブラウザ検索、ブログ投稿、パスワード、電子メール作成などの文字入力を行う際に、所望する文字入力を直感的で、かつ素早くすることができる。
【0075】
上述した入力装置100に設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を入力装置100にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを入力装置100に読み込ませ、実行するものであっても良い。入力装置100にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、入力装置100に内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、入力装置100に設けられた制御部120にて読み込まれ、制御部120の制御にて、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、制御部120は、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0076】
100 入力装置
110 表示部
120 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル機能を具備し、文字データを表示する表示部と、
前記表示部が複数の接触を検知した場合、該複数の接触に基づいて、前記文字データを変更する制御部とを有する入力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の入力装置において、
前記制御部は、前記複数の接触のうち、1つの接触を検知した位置が前記表示部における所定の範囲内であり、他の接触が前記表示部上を移動する接触である場合、該接触の移動方向に基づいて、前記文字データを変更することを特徴とする入力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の入力装置において、
前記制御部は、前記接触の移動に伴い、該接触を検知している位置に表示されている文字データを移動させることを特徴とする入力装置。
【請求項4】
請求項2に記載の入力装置において、
前記制御部は、前記接触の移動に伴い、該接触を検知している位置に表示されている文字データを削除することを特徴とする入力装置。
【請求項5】
請求項2に記載の入力装置において、
前記制御部は、前記接触の移動に伴い、該接触を検知している位置に表示されている文字データを他の文字データへ変換することを特徴とする入力装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の入力装置において、
当該入力装置は、携帯情報端末であることを特徴とする入力装置。
【請求項7】
タッチパネル機能を具備したディスプレイに文字データを表示する処理と、
前記ディスプレイへの複数の接触を検知する処理と、
前記ディスプレイへの複数の接触を検知した場合、該複数の接触に基づいて、前記文字データを変更する処理とを行う入力方法。
【請求項8】
コンピュータに、
タッチパネル機能を具備したディスプレイに文字データを表示する手順と、
前記ディスプレイへの複数の接触を検知する手順と、
前記ディスプレイへの複数の接触を検知した場合、該複数の接触に基づいて、前記文字データを変更する手順とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−203830(P2012−203830A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70312(P2011−70312)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】