説明

入力装置とその製造方法

【課題】各種電子機器の入力操作部を構成する入力装置とその製造方法に関し、押圧入力操作と座標入力操作とを同一操作部分で良好に行うことができる安価な構成のものを提供する。
【解決手段】キー1の下方に座標入力センサ3が配され、その座標入力センサ3の下方位置に、キー1の配置位置に応じて可動接点8をその下面に粘着保持したベースシート4が配されて構成された入力装置において、可動接点8の中央位置に応じた座標入力センサ3とベースシート4との間に柱状部6を挟み込んで配した構成としたため、キー1の上側をなぞって座標入力ができると共に、キー1への押圧操作で対応する可動接点8の中央部が柱状部6で押されて良好な感触が得られる構成の入力装置を安価に実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器の入力操作部を構成する入力装置とその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種電子機器における入力操作部として、例えば携帯電話などでは、押し釦式の入力手段が設けられた入力装置が多く用いられ、その入力装置への操作で電話番号入力などの操作が可能なように構成されている。
【0003】
また、近年では、インターネット接続環境が整備され、携帯電話でもインターネットブラウザの閲覧が頻繁に行われ、ディスプレイ上のカーソルを自在に移動させる必要性が出てきている。
【0004】
これらの操作を行うために、ディスプレイ上のカーソルを動かす座標入力装置と電話番号などを入力する押圧式入力装置とを複合させた構成の入力装置が考案されている。
【0005】
そのような従来の入力装置について、図9を用いて以下に説明する。
【0006】
図9は、従来の入力装置の断面図を示している。
【0007】
前記従来の座標入力操作としては、キー101上もしくはキーマット102上の表面(図示せず)を指でなぞる操作をするものである。キーマット102の下側には、タッチパッド104が配されている。指でなぞる操作をすると、指は導電性であるので、タッチパッド104内の電極(図示せず)の静電容量が変化する。この静電容量の情報を制御コントローラ(図示せず)に入力してその制御コントローラで所定処理することにより、座標位置が検出されるものであった。
【0008】
また、前記の押圧入力操作としては、例えば押下操作式のスイッチが用いられる。キー101の上側の主表面には指示表示(図示せず)が設けられ、その指示表示に対応して弾性金属薄板からなり外形が円形もしくは楕円形で上方凸型に形成されたドーム状部材107が、基板106上に配されており、前記ドーム状部材107が可動接点としてなる押下操作型のスイッチとして構成されている。キー101には、下方側に突出する柱状部103がキー101と一体に形成されており、タッチパッド104に設けられた開口部105を挿通し、その柱状部103の下端で前記ドーム状部材107の中央部を押圧可能な構成となっている。そして、前記キー101の押圧入力操作をすると、柱状部103でドーム状部材107が押し込まれて変形され、その下面が基板106上に対応して配設されている少なくとも2つの導電部同士(図示せず)を電気的に導通させてその入力検出がされるものであった。
【0009】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特表2004−535712号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、前記従来の入力装置においては、キーマット102とタッチパッド104を組み合わせた構成とするのは簡単であるが、前記タッチパッド104付きキーマット102のそれぞれのキー101と各ドーム状部材107とを組み合わせる工程においては、柱状部103とドーム状部材107との間に隙間があると、キー101の押し下げ時に、柱状部103がドーム状部材107に接触するまでのストロークと、柱状部103がドーム状部材107を押し込み変形させ、同時にドーム状部材107から反力を生じているときのストロークとの違いを指が感じて感触が悪くなってしまうため、柱状部103の先端がちょうどドーム状部材107に接触するように高さの位置あわせをする必要があり、その作業性が悪く、高コストの原因になっていた。
【0011】
一方、前記タッチパッド104付きキーマット102の各柱状部103を対応するドーム状部材107に直接的もしくは間接的に接着させると柱状部103とドーム状部材107との隙間がなくなり、押下操作の感触の悪化を抑制できるが、その接着位置がドーム状部材107の中央位置からずれた位置で接着されると、押下操作時にドーム状部材107の反転状態が中心対称ではなくなって本来の反力およびストロークが得られずに操作感触が悪くなってしまう。このために、通常シリコーンゴムなどの弾性を有する材質で柱状部103を複数備えた形状に形成されるキーマット102の寸法管理等を十分にして、各柱状部103をそれぞれのドーム状部材107の中央位置に対応させて両者を接着しなければならず、当該構成のものとする場合においても、前記構成のものよりもさらに作業性が悪くて高コストなものになってしまうという課題があった。
【0012】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、押圧入力操作と座標入力操作とが同一操作部で良好に行える安価な構成の入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0014】
本発明の請求項1に記載の発明は、複数のキーと、前記キーの下側に配され、前記キーの上側の指や導体の移動による静電容量の変化によって入力状態が検知できる座標入力センサと、前記座標入力センサの下側に配されたベースシートと、金属薄板から外形が円形もしくは楕円形で上方に突出するドーム形状に形成され、前記ベースシートの下側に前記キーの位置に対応させてそれぞれ配された押圧入力型の可動接点と、前記可動接点の下側に配され、前記可動接点毎に応じた配線パターン等の導電性部位を有する基板とを備えた入力装置において、前記可動接点の中央部の位置に対応させて、前記座標入力センサと前記ベースシートとの間に柱状部を挟み込むようにしてさらに備えた入力装置であり、柱状部を座標入力センサとベースシートに接触させ、かつ、可動接点の中央に対応させて配しているため、従来のもののように感触の悪化を防ぐための位置あわせ等が必要なくなって、押圧入力操作と座標入力操作とが良好に行える安価な入力装置として提供することができるという作用を有する。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、柱状部が、座標入力センサの下面とベースシートの上面にそれぞれ接着されたものであり、座標入力センサとベースシートとを一体にしたモジュール形態で提供することが可能となるという作用を有する。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、座標入力センサは、銀や銅などの導電材料を所定の電極パターンに形成したセンサシートからなり、その電極パターンが、柱状部と座標入力センサとの接触部分を避けるようにパターン形成されたものであり、押圧操作時に生じる応力から電極パターンを離すことができると共に、UV硬化型樹脂を用いて柱状部を座標入力センサまたはベースシートに接着させる場合にUV光を十分に透過させることができるため、当該箇所の接着状態が安定化したものにできるという作用を有する。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ベースシートの代わりにELシートを用いたものであり、ELの発光によってキーの主表面などが照光されるものにできるという作用を有する。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の入力装置の製造方法であって、ベースシートの下面に粘着層をパターン印刷し、その後前記ベースシートの外形と穴部を形成し、その後前記粘着層を介して可動接点を貼り付け、その後前記ベースシートの上面に前記外形もしくは前記穴部を基準にして柱状部を前記可動接点の中央位置に位置あわせしてUV硬化型樹脂により固定し、その後前記柱状部の上面に座標入力センサをUV硬化型樹脂により固定する入力装置の製造方法としたものであり、押圧入力操作と座標入力操作を同一操作部分で行うことができる入力装置を安価に製造することができるという作用を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図8を用いて説明する。
【0020】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態における入力装置の分解斜視図、図2は同入力装置の断面図である。
【0021】
同図に示すように、当該入力装置の主表面にはポリカーボネイトなどのプラスチックからなる複数のキー1が配置されている。キー1の下側にはシリコーンゴムなどの弾性部材で形成されるキーマット2が配されている。なお、キー1とキーマット2は、同一の材料であってもよく、さらには一体化されて形成されていてもよい。
【0022】
キーマット2の下面は平坦に形成されており、その下面に粘着層(図示せず)を介して座標入力センサ3が接着されている。座標入力センサ3は、PETなどの透明なフィルムに銀などの電極がパターン印刷して構成されており、コントローラIC等からなる制御部(図示せず)に接続されている。この座標入力センサ3は、キー1の上側に指や導体が近づいたり、またはそれらがキー1の上側を移動することにより、電極の静電容量が変化し、その変化が前記制御部で判別されて前記操作状態を検知するために配されている。
【0023】
座標入力センサ3の下方位置には、ベースシート4が配されている。ベースシート4は、図2に示したように、下面に形成された粘着層7を介して基板9に接着されている。
【0024】
基板9は、その上面において、キー1が配置されている位置に応じて可動接点8用の接点部分としてなる配線パターン等の導電性部位(図示せず)を有している。そして、その接点部分に対応させて、外形が円形もしくは楕円形で上方に突出したドーム形状に形成された金属薄板からなる可動接点8(図1には図示せず)がそれぞれ基板9上に配され、ベースシート4下面に形成された粘着層7に各可動接点8上面が接着され、各可動接点8はベースシート4のドーム形状部5と基板9との間に配されている。
【0025】
さらに、当該構成によるものは、各可動接点8の中央部に対応する位置に略円柱状に形成した柱状部6を備えたものとしている。前記柱状部6は、ベースシート4のドーム形状部5上面と座標入力センサ3の下面との間に挟み込まれて配され、その上下面は、座標入力センサ3の下面、ドーム形状部5上面に接着されている。
【0026】
本発明による入力装置は以上のように構成され、続いて動作について説明する。
【0027】
まず、キー1を押し下げ操作すると、弾性を有するキーマット2が撓み、それにあわせて座標入力センサ3も撓みつつ、柱状部6によってドーム型の可動接点8の中央部に押圧力が伝わり、その力が所定の大きさを超えると可動接点8の中央部が弾性反転し、その下面が基板9上の接点部分と接触することによってスイッチON状態となる。
【0028】
ここで、前記構成とした本発明であれば、従来のもののように座標入力センサ3に開口部を設け、またキーマット2の下部に柱状部などのプランジャーを設けて、前記プランジャーを前記開口部に通すようなことが必要無く、これにより、開口部を設けるためのコストを削減でき、また、キーマット2にプランジャーを設けるために複雑な金型を用いる必要も無くなり、平坦なシート状のものを利用できるため、安価なものとして実現することができる。
【0029】
また、前記構成とした本発明であれば、柱状部6が座標入力センサ3とベースシート4に予め接触しているもののため、キー1の押圧操作の開始と同時に可動接点8からの反力を指が感じられるようにでき、感触の良好なものとして実現することができる。また、従来のような高さ方向の位置あわせをする必要も無くなり、安価な入力装置として提供することができる。
【0030】
さらに、柱状部6を可動接点8の中央に配置しているため、キー1の中心と可動接点8の中心とが若干ずれていたとしても、可動接点8が押圧される箇所は常に中央部分になるため、感触が悪くなることも無い。
【0031】
そして、柱状部6を、座標入力センサ3の下面とベースシート4の上面にそれぞれ接着させた当該構成であれば、座標入力センサ3とベースシート4とを一体にしたモジュール形態のものとして提供することも容易である。このものの場合には、それぞれが接着された固定状態となるために、より安定した構造のものとして実現できる。なお、柱状部6は、座標入力センサ3とベースシート4に必ずしも接着固定されていなくてもよいが、ベースシート4側においては接着されたものとしておき、それに座標入力センサ3側を組み合わせるようにしてもよい。
【0032】
なお、ベースシート4の代わりにEL(エレクトロルミネッセンス)シートを用いてもよい。当該構成であれば、ELを発光させることによってキーの主表面などが照光されるものに構成できる。
【0033】
続いて、キー1上を指でなぞる座標入力操作について説明すると、前記なぞり操作を行うことにより、指は導電性であるので、座標入力センサ3の静電容量が指の位置により変化する。この静電容量の変化を、座標入力センサ3から得られる信号で座標位置を演算する機能をもった制御部(図示せず)に入力して所定処理をすることによって座標位置が検出される。
【0034】
なお、座標入力の手段としては、静電容量方式のセンサ以外のものであってもよいが、当該入力部のように座標入力操作の際に前記座標入力センサ3を直接触って操作しない構成とすれば、前記座標入力センサ3の劣化や汚れなどの発生が防止できるため、寿命や信頼性確保が容易に図れるものにできる。
【0035】
なお、座標入力センサ3は、銀や銅などの導電材料を所定の電極パターンに形成したセンサシートからなっていてもよい。このセンサシートについて図3を用いてさらに説明する。
【0036】
図3は、センサシートの断面図である。同図に示すように、当該センサシートは、ベースフィルム10上に、第1の電極パターン11と第2の電極パターン12が接触しないように絶縁層13を挟み、さらに主表面をカバーするための絶縁層14が配された積層構成のものとなっている。なお、後で詳細説明する第1の電極パターン11と第2の電極パターン12とは上下位置を入れ替えて配されてあってもよい。
【0037】
なお、ベースフィルム10、絶縁層13、および絶縁層14はUV光を透過させる材料とするとよい。前記構成としておけば、柱状部6を座標入力センサ3またはベースシート4にUV硬化型樹脂で接着させる場合に、第1の電極パターン11および第2の電極パターン12と重ならない部分においてはUV光を透過させることができるからである。
【0038】
ここで、当該センサシートの電極パターンの配置事例につき、図4の電極パターンの模式図を用いて説明する。
【0039】
図4は第1の電極パターン11の形成状態を示しており、図5は第2の電極パターン12の形成状態を示している。なお、図4および図5には配線電極は図示していない。
【0040】
第1の電極パターン11は、図4の横方向(x方向)に伸びた電極構造が縦(y方向)に複数本並んでいる。これにより、縦方向(y方向)のどの位置に指が触れているかが検出できる。第2の電極パターン12は、図5の縦方向(y方向)に伸びた電極構造が横(x方向)に複数本並んでいる。これにより、横方向(x方向)のどの位置に指が触れているかが検出できる。なお、それらの各電極は、同図からも判るように、矩形状に形成され、一列に繋がれて前記電極構造のものに構成されている。
【0041】
そして、当該センサシートにおいては、上面から透視した状態で、図6に示すように、それらがマトリクス構造に並ぶ配置のものとされており、xy座標位置のそれぞれが検出可能となっている。なお、静電容量の変化を検出しやすいようにするためには、各電極の面積はできるだけ広く対称になるように幾何学的な形状にしておくようにすることが好ましい。
【0042】
さらに、本発明によるものでは、図2で示したように、柱状部6が座標入力センサ3に接触する構成としている。当該接触箇所におけるセンサシートの電極パターンの構成事例につき、さらに詳述する。
【0043】
図7は、電極パターンを単純に幾何学的に形成したときの一つの電極を示しており、柱状部6が座標入力センサ3に接触する接触部分15が電極パターンと重なっている場合を示すものである。図8は、前記接触部分15が電極パターンと重なる部分については、その接触部分15に対して電極パターン側で避けるパターン形成としたものを示している。
【0044】
そして、電極パターンとして、図8に示した構成であれば、押圧操作時に生じる応力から電極パターンを離すことができる。また、柱状部6を座標入力センサ3またはベースシート4にUV硬化型樹脂で接着させる場合においては、ベースフィルム10、絶縁層13、および絶縁層14を、UV光を透過させる材料にすることにより、センサシートにUV光を透過させることができ、その接着箇所の接着状態が安定化したものにできるという効果も得ることができる。
【0045】
なお、電極パターンを図8の構成とすると対称性が保てなくなるため、座標検出の情報が、本来の指等の座標位置から若干の歪みを生じることもあるが、制御部によって補正するなどすればよい。そして、その歪みを生じない図7の構成としてもよいことは勿論であり、この場合には、電極パターンを保護するために、各絶縁層13、14の厚みなどを使用状態などを踏まえて設定しておくことが重要である。
【0046】
次に、本発明の一実施の形態による入力装置の製造方法について説明する。
【0047】
まず、スクリーン印刷によって、ベースシート4のもとになるシートに、粘着層を印刷する。そして、外形を切り出すことにより、ベースシート4を形成し、その下面に形成された粘着層に可動接点8の上面部を粘着保持させる。ベースシート4の上側には、ディスペンサなどの針を用いて可動接点8の中央位置に対応させてUV硬化型樹脂を塗布して、柱状部6を載せ、そしてUV光を照射して柱状部6を固定する。その後、柱状部6の上面にディスペンサなどの針を用いてUV硬化型樹脂を載せ、さらに座標入力センサ3を載せて、その後UV光を照射して当該部位も固定する。なお、通常、UV硬化型樹脂は熱硬化性樹脂よりも柔軟性が大きいので、柱状部6をUV硬化型樹脂で固定させると押圧操作の感触の劣化が少なく構成できる。
【0048】
なお、ベースシート4の外形とともに穴部を形成してもよく、その穴部を基準にして位置あわせをしつつ前記各工程を行うようにすれば、精度よく当該入力装置を製造することができる。
【0049】
なお、可動接点8が可動しやすくなるように、ベースシート4の粘着層をパターン化して形成してもよく、そのような構成にすると、押圧操作の感触をさらに良好なものにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明による入力装置は、座標入力操作と押圧入力操作とが同一操作部で良好に行える安価なものを提供できるという有利な効果を有し、各種電子機器の入力操作部を構成する際等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施の形態における入力装置の分解斜視図
【図2】同入力装置の断面図
【図3】同入力装置の要部であるセンサシートの断面図
【図4】同センサシートの要部である電極パターンの模式図
【図5】同センサシートの要部である電極パターンの模式図
【図6】同センサシートの要部である電極パターンどうしの組み合わせ状態を透過して示す模式図
【図7】同座標入力センサにおけるセンサシートの電極パターンと柱状部との接触部分を上面から透視状態で示した模式図
【図8】同座標入力センサにおけるセンサシートの電極パターンと柱状部との接触部分を上面から透視状態で示した模式図
【図9】従来の入力装置の断面図
【符号の説明】
【0052】
1 キー
2 キーマット
3 座標入力センサ
4 ベースシート
5 ドーム形状部
6 柱状部
7 粘着層
8 可動接点
9 基板
10 ベースフィルム
11 第1の電極パターン
12 第2の電極パターン
13、14 絶縁層
15 柱状部の接触部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキーと、前記キーの下側に配され、前記キーの上側の指や導体の移動による静電容量の変化によって入力状態が検知できる座標入力センサと、前記座標入力センサの下側に配されたベースシートと、金属薄板から外形が円形もしくは楕円形で上方に突出するドーム形状に形成され、前記ベースシートの下側に前記キーの位置に対応させてそれぞれ配された押圧入力型の可動接点と、前記可動接点の下側に配され、前記可動接点毎に応じた配線パターン等の導電性部位を有する基板とを備えた入力装置において、前記可動接点の中央部の位置に対応させて、前記座標入力センサと前記ベースシートとの間に柱状部を挟み込むようにしてさらに備えた入力装置。
【請求項2】
柱状部が、座標入力センサの下面とベースシートの上面にそれぞれ接着された請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
座標入力センサは、銀や銅などの導電材料を所定の電極パターンに形成したセンサシートからなり、その電極パターンが、柱状部と座標入力センサとの接触部分を避けるようにパターン形成された請求項2記載の入力装置。
【請求項4】
ベースシートの代わりにELシートを用いた請求項1記載の入力装置。
【請求項5】
請求項1に記載の入力装置の製造方法であって、ベースシートの下面に粘着層をパターン印刷し、その後前記ベースシートの外形と穴部を形成し、その後前記粘着層を介して可動接点を貼り付け、その後前記ベースシートの上面に前記外形もしくは前記穴部を基準にして柱状部を前記可動接点の中央位置に位置あわせしてUV硬化型樹脂により固定し、その後前記柱状部の上面に座標入力センサをUV硬化型樹脂により固定する入力装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−242558(P2008−242558A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−78502(P2007−78502)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】