説明

入力装置及び該入力装置を備えた電子機器

【課題】安定した操作性を、簡単な構成により得る。
【解決手段】支持部材4と、支持部材4に支持される弾性部材5と、弾性部材5に弾性支持されて、押込及び揺動操作可能な操作部材8とを備える。弾性部材5は、支持部材4に支持される外周環状部24と、操作部材8を支持する内周環状部25と、外周環状部24と内周環状部25を接続する弾性支持部26とからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置、特に、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、MP3プレーヤー、リモコン等、種々の電子機器に採用可能な入力装置、及び、この入力装置を備えた電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、入力装置として、操作部を渦巻状のコイルスプリングによって支持することにより、曲面状の基台の表面に沿って種々の方向にスライド移動可能としたものが公知である(例えば、特許文献1 図29参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−207616号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の入力装置では、操作部をコイルスプリングによって支持しているため、次のような問題がある。
【0005】
すなわち、コイルスプリングの加工は1本の弾性材料からなる線材を渦巻状に変形させることにより行っているため、内径、外径、高さ、傾き(略円錐状となっているので、その円錐面の傾き)、真円度等、入力装置用として十分な寸法精度を得ることが難しい。
【0006】
また、操作部はコイルスプリングの内周部分によって支持され、コイルスプリングは外周部分を支持されるが、コイルスプリングは渦巻状であり、両端部が存在する。このため、コイルスプリングの内周部分と外周部分を真円に形成することができず支持状態が安定しない。この結果、操作部の操作感触を一定の安定したものとすることは不可能である。
【0007】
しかも、コイルスプリングの両端部は切断されているので、バリやカエリが発生することは避けられない。そして、操作部の操作により、このバリやカエリが他の部材に接触して損傷させる恐れがある。このため、バリやカエリを別工程により除去しなければならず、余分な労力とコストがかかってしまう。また、このようにバリやカエリを除去しても、端部が他の部材に摺接し、損傷させる可能性がなくなるわけではない。
【0008】
そこで、本発明は、安定した操作性を、簡単な構成により得ることのできる入力装置及び該入力装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
入力装置を、
支持部材と、
前記支持部材に支持される弾性部材と、
前記弾性部材に弾性支持されて、押込方向と、押込方向に交差する方向とに操作可能な操作部材と、を備え、
前記弾性部材は、
前記支持部材に支持される外周環状部と、
前記操作部材を支持する内周環状部と、
前記外周環状部と前記内周環状部を接続する弾性支持部と、からなるようにしたものである。
【0010】
この構成により、弾性部材は、外周環状部、内周環状部、及び、弾性支持部のみからなる簡単な構造とすることができる上、薄型化を実現できる。しかも、操作部材を内周環状部で支持し、外周環状部を支持部材で支持することができるので、支持状態を安定させることができ、操作部材の操作性を格段に向上させることが可能となる。
【0011】
なお、前記弾性部材は、金属製板材をプレス加工したり、合成樹脂を成形加工したりするほか、電鋳や、シリコン製のウェハをエッチングすること等によって形成する等、種々の方法により形成することができ、しかも、弾性を有するものであれば、材質も問わない。
【0012】
前記弾性部材の弾性支持部は、前記内周環状部の周囲を少なくとも1周するように形成するのが好ましい。
【0013】
この構成により、簡単に加工できるだけでなく、限られた領域であるにも拘わらず、弾性支持部による内周環状部の支持状態を、弾性に優れたものとすることができ、操作部材の操作性を向上させることが可能となる。
【0014】
前記支持部材は、円筒ケースからなり、
前記円筒ケースは、内周面に前記弾性部材の外周環状部を支持する支持片を備えるのが好ましい。
【0015】
なお、支持片は、円筒ケースの内周面に、全周又は複数箇所に等分に設けるようにすればよい。
【0016】
この構成により、円筒ケースの内周面に支持片を形成しただけで、弾性部材を正確に所望の位置に位置決めすることが可能となる。
【0017】
前記操作部材及び前記弾性部材に一体化され、前記円筒ケース内を移動可能な円盤状のトップホルダを備えるのが好ましい。
【0018】
この構成により、操作部材の操作範囲を、円筒ケースの内径寸法とトップホルダの外径寸法とによって決定することができ、設計を容易に行うことが可能となる。
【0019】
前記トップホルダは、前記弾性部材の内周環状部を挿通する突出部を備え、
前記円筒ケースの下端開口部を閉鎖するベースプレートと、
前記突出部に係合し、前記トップホルダと共に前記弾性部材に一体化される環状マグネットと、
前記ベースプレートに載置され、前記環状マグネットの移動位置を検出する位置検出手段を実装されたプリント基板と、を備えるのが好ましい。
【0020】
この構成により、トップホルダを設けただけで、操作部材及び環状マグネットを弾性部材に一体化することができ、構造を簡素化することが可能となる。
【0021】
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、
電子機器を、
前記各構成の入力装置を備えるようにしたものである。
【0022】
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、
電子機器を、
電子機器本体と、
前記電子機器本体に支持される弾性部材と、
前記弾性部材に弾性支持されて、押込及び揺動操作可能な操作部材と、を備え、
前記弾性部材は、
前記支持部材に支持される外周環状部と、
前記操作部材を支持する内周環状部と、
前記外周環状部と前記内周環状部を接続する弾性支持部と、からなり、プレス加工により形成されるようにしたものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、弾性部材を、外周環状部、内周環状部、及び、弾性支持部からなる簡単な構成としたので、操作部材の支持状態を安定させることができ、操作性を格段に向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
【0025】
図1から図3は、本実施形態に係る入力装置1を示す。この入力装置1は、大略、ベースプレート2、プリント基板3、円筒ケース4、弾性部材5、トップホルダ6、トッププレート7、及び、操作ボタン8を備える。
【0026】
ベースプレート2は、金属材料(例えば、ステンレス鋼)を平面視略円形の板状としたものである。ベースプレート2の外周縁は対称位置2箇所に外径側に向かって延びる延設部9が形成されている。各延設部9には位置決め孔10a及び取付孔11と、位置決め孔10b及び取付孔11がそれぞれ形成されている。取付孔11、11を利用してベースプレート2を、例えば、携帯電話の筐体(図示せず)にネジ止めすることが可能となっている。一方の位置決め孔10aは円形であるが、他方の位置決め孔10bは長孔となっている。したがって、前記筐体に、これらの孔にそれぞれ対応する断面形状のピンを設ければ、確実に所望の位置に取り付けることが可能となる。また、ベースプレート2の外周縁には4箇所等分に下面側切欠部12が形成されている。これら下面側切欠部12は、後述する円筒ケース4を取り付ける際に利用される。さらに、ベースプレート2には、前記下面側切欠部12のうち、対称位置の2箇所のものの近傍に第1貫通孔13がそれぞれ形成されている。
【0027】
プリント基板3は、平面視略円形の検出部14と、この検出部14から延びるリード部15とからなるFPC(Flexible Printed Circuits)である。検出部14の中央部には、ドーム状に突出したスイッチ16が設けられている。検出部14には、スイッチ16の周囲4箇所等分にホール素子17がそれぞれ実装されている。各ホール素子17は、後述する操作ボタン8の操作に伴い、そこに一体化した環状マグネット18が移動して磁界が変化したことを電気信号として出力する。また、プリント基板3には、前記ベースプレート2の第1貫通孔13に対応する位置に第2貫通孔19がそれぞれ形成されている。両貫通孔13、19には位置決めピン(図示せず)が挿通され、プリント基板3がベースプレート2に対して位置決めされるようになっている。一方、リード部15には、IC(Integrated Circuit)20が実装されている。IC20は、前記各ホール素子17から入力された電気信号に基づいて操作ボタン8の操作方向及び操作量を演算し、所定の制御を実行する。
【0028】
円筒ケース4は、合成樹脂材料を略円筒状としたものである。円筒ケース4の環状上端部には4箇所等分に上方側係止爪21がそれぞれ形成されている。また、円筒ケース4の環状下端部には、前記上方側係止爪21に対応する位置の4箇所に下方側係止爪22がそれぞれ形成されている。そして、2箇所の下方側係止爪22の間は、プリント基板3のリード部15を引き出すために、下縁部が若干上方に位置している。さらに、円筒ケース4の内周面には、前記各下方側係止爪22の近傍に支持片23がそれぞれ形成されている。但し、この支持片は、周方向に等分に設けるだけでなく、全周に亘って設けるようにしても構わない。
【0029】
弾性部材5は、図4に示すように、弾性を有する金属性板材をプレス加工したもので、外周環状部24と、内周環状部25と、これらを結ぶ渦巻状の弾性支持部26とからなる平坦状のものである。外周環状部24は、前記円筒ケース4の支持片23に支持される。弾性部材5は、プレス加工により形成することができるので、金型精度さえ高めておけば、外周環状部24と内周環状部25の外径寸法、真円度を非常に高精度に得ることができる。しかも、同一の金型により形成することができるので、形成される各弾性部材5の間での製品誤差が発生しにくい。また、金型精度を高めることにより、プレス加工後にバリ等が発生することもなく、後加工は不要となる。
【0030】
トップホルダ6は、前記円筒ケース4の内径寸法よりも小径の外径寸法を有する円盤状である。トップホルダ6の中央部上面には環状に突出する保持部27が形成され、後述する操作ボタン8を装着可能となっている。また、トップホルダ6の中央部下面には、図2に示すように、若干突出した第1突出部28と、この第1突出部28よりも小径で、環状マグネット18を保持する第2突出部29と、この第2突出部29の中心に配置される押圧突部30とが形成されている。押圧突部30は、前記プリント基板3に形成したスイッチ16を押圧してオン・オフさせる。
【0031】
トッププレート7は、円盤状で、中央部に円形状の開口部31が形成され、外周縁には4箇所等分で上面側切欠部32が形成されている。各上面側切欠部32は、前記ベースプレート2の下面側切欠部12に対応する位置に設けられ、前記円筒ケース4の上方側係止爪21がそれぞれ係止されるようになっている。
【0032】
操作ボタン8は円盤状で、前記トッププレート7の開口部31内に上下及び外径方向のいずれの方向にも移動可能に配置される。操作ボタン8の下面には、図2に示すように、前記トップホルダ6の保持部27に嵌合一体化するための突出部33が形成されている。
【0033】
続いて、前記構成からなる入力装置1の製造方法について説明する。
【0034】
プレス加工により形成したベースプレート2上にプリント基板3を載置する。このとき、ベースプレート2の第1貫通孔13とプリント基板3の第2貫通孔19に位置決めピン(図示せず)を挿通し、ベースプレート2に対してプリント基板3を位置決めする。そして、ベースプレート2に円筒ケース4を装着する。円筒ケース4の装着では、その下方側係止爪22を、ベースプレート2の下面側切欠部12に係止する(熱カシメや接着等であってもよい。)。なお、前記ベースプレート2は、取付孔11を利用して図示しない治具等に固定しておけば、作業性よく組み付けることができる。
【0035】
一方、予めプレス加工により弾性部材5を形成する。金型精度を高めておくことにより、後加工も不要となり、弾性部材5を1工程で形成することができる。そして、弾性部材5の上方にトップホルダ6を配置し、トップホルダ6の第1突出部28を弾性部材5の内周環状部25に挿通させ、下面から第2突出部29及び押圧突部30を突出させる。また、弾性部材5の下方側から環状マグネット18をトップホルダ6の第2突出部29に嵌合する。これにより、トップホルダ6と環状マグネット18の間に弾性部材5、詳しくは内周環状部25を挟持した状態で、これら3部材が一体化される。
【0036】
次に、一体化された3部材(トップホルダ6、弾性部材5、及び、環状マグネット18)を、ベースプレート2に装着した円筒ケース4内に配置する。この状態では、円筒ケース4内で、弾性部材5の外周環状部24が支持片23によって支持され、押圧突部30がプリント基板3のスイッチ16に対向する。また、トップホルダ6は、環状マグネット18とで弾性部材5の内周環状部25を挟持した状態で、円筒ケース4内をその内周面によって制限された範囲内で移動可能となる。
【0037】
さらに、円筒ケース4の上方からトッププレート7を装着し、トッププレート7の開口部31を介してトップホルダ6に操作ボタン8を取り付ける。但し、この操作ボタン8は、予めトップホルダ6に取り付けておいてもよい。また、操作ボタン8とトップホルダ6は一体物としておいてもよい。トッププレート7は、その上面側切欠部32に円筒ケース4の上方側係止爪21を係止することにより(熱カシメや接着等であってもよい。)取り付ける。これにより、入力装置1が完成する。
【0038】
このようにして完成した入力装置1は、ベースプレート2を、例えば、携帯電話の筐体等に設けたピンを位置決め孔10a、10bに挿通して位置決めし、取付孔11を利用して筐体等に固定して使用する。
【0039】
次に、前記構成からなる入力装置1の動作について説明する。
【0040】
操作ボタン8は、力を付与する前の状態では、弾性部材5によってトップホルダ6を介して弾性支持されている。弾性部材5は、前述の通り、プレス加工で形成され、内周環状部25と外周環状部24の真円度が高精度に形成されている。したがって、トップホルダ6を介して支持される操作ボタン8は、中心位置に正確に配置される。
【0041】
ここで、操作ボタン8を弾性部材5の弾性支持部26の弾性力に抗して押し込むと、トップホルダ6の下面に形成した押圧突部30がプリント基板3上に膨出するスイッチ16を押し下げる。これにより、スイッチ16がオフ状態からオン状態となる。
【0042】
また、操作ボタン8を弾性部材5の弾性支持部26の弾性力に抗して径方向に移動させると、トップホルダ6の第2突出部29に一体化され、内周環状部25を挟持する環状マグネット18が操作ボタン8の動きに合わせて移動する。これにより、変化した磁界がプリント基板3に実装したホール素子17によって検出され、その検出信号に基づいてIC20により操作ボタン8の移動方向及び移動量が演算される。なお、操作ボタン8の操作では、トップホルダ6が円筒ケース4の内周面によって移動範囲を制限される。
【0043】
前記入力装置1は、携帯電話に組み込んで使用することができる。例えば、操作ボタン8を径方向に移動させることにより、その動きを検出し、図示しないモニターに表示させた複数の項目のいずれかを、他と識別可能に表示(例えば、ハイライト表示)させることができる。そして、所望の項目が他と識別可能に表示されて、操作ボタン8が押し込まれれば、選択された項目を実行する。具体的には、電話帳に登録してある氏名を一覧表示させ、操作ダイヤル8の操作により、その氏名を選択して電話をかける場合等に利用できる。また、ブラウザを起動してモニターに地図を表示させ、操作ボタン8を径方向に移動させることにより、地図上に表示させるポインタを所望の位置に移動させる場合等にも利用できる。
【0044】
なお、本発明は、前記実施形態に記載の構成に限定されることなく種々の変更が可能である。
【0045】
例えば、前記弾性部材の弾性支持部は渦巻状としたが、放射状として複数箇所で支持するように構成したり、各弾性支持部を波形としたりすることも可能である。また、弾性支持部等の厚みや幅寸法等は一様でなくてもよく、自由に設計することが可能である(つまり、設計上の自由度が高い。)。要は、操作部材を操作して、内周環状部を押込、及び、径方向に移動できるように支持可能な構成であればよい。
【0046】
また、前記弾性部材は、プレス加工のほか、合成樹脂材料を成形加工することにより形成したり、電鋳加工により形成したり、あるいは、シリコンウェハ等をエッチングするエッチング加工により形成したりするようにしてもよい。つまり、加工方法及び使用する材質についても、前記実施形態に記載のものに限定されるものではない。
【0047】
また、前記入力装置1を携帯電話に組み込んで利用する場合について説明したが、他の電子機器、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、MP3プレーヤー、リモコン等に組み込むことも可能である。
【0048】
また、前記ベースプレート2を合成樹脂材料で構成し、成形加工により円筒ケース4と一体的に形成することも可能である。
【0049】
また、前記ベースプレート2は、携帯電話等の筐体の一部で構成することも可能である。すなわち、筐体の一部に、前記ベースプレート2にピンを設け、このピンを利用して所定位置にプリント基板3を組み付け、その後、他の部品を順次組み付けるように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本実施形態に係る入力装置の分解斜視図である。
【図2】図1の入力装置を底面側から見た状態を示す分解斜視図である。
【図3】(a)は図1に示す入力装置の平面図、(b)はそのA−A線断面図、(c)はB−B線断面図である。
【図4】(a)は図1に示す弾性部材の斜視図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
【0051】
1…入力装置
2…ベースプレート
3…プリント基板
4…円筒ケース(支持部材)
5…弾性部材
6…トップホルダ
7…トッププレート
8…操作ボタン(操作部材)
9…延設部
10a、10b…位置決め孔
11…取付孔
12…下面側切欠部
13…第1貫通孔
14…検出部
15…リード部
16…スイッチ
17…ホール素子(位置検出手段)
18…環状マグネット
19…第2貫通孔
20…IC
21…上方側係止爪
22…下方側係止爪
23…支持片
24…外周環状部
25…内周環状部
26…弾性支持部
27…保持部
28…第1突出部
29…第2突出部
30…押圧突部
31…開口部
32…上面側切欠部
33…突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材と、
前記支持部材に支持される弾性部材と、
前記弾性部材に弾性支持されて、押込方向と、押込方向に交差する方向とに操作可能な操作部材と、を備え、
前記弾性部材は、
前記支持部材に支持される外周環状部と、
前記操作部材を支持する内周環状部と、
前記外周環状部と前記内周環状部を接続する弾性支持部と、からなることを特徴とする入力装置。
【請求項2】
前記弾性部材の弾性支持部は、前記内周環状部の周囲を少なくとも1周するように形成したことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記支持部材は、円筒ケースからなり、
前記円筒ケースは、内周面に前記弾性部材の外周環状部を支持する支持片を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記操作部材及び前記弾性部材に一体化され、前記円筒ケース内を移動可能な円盤状のトップホルダを備えたことを特徴とする請求項3に記載の入力装置。
【請求項5】
前記トップホルダは、前記弾性部材の内周環状部を挿通する突出部を備え、
前記円筒ケースの下端開口部を閉鎖するベースプレートと、
前記突出部に係合し、前記トップホルダと共に前記弾性部材に一体化される環状マグネットと、
前記ベースプレートに載置され、前記環状マグネットの移動位置を検出する位置検出手段を実装されたプリント基板と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の入力装置。
【請求項6】
前記請求項1から5のいずれか1項に記載の入力装置を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項7】
電子機器本体と、
前記電子機器本体に支持される弾性部材と、
前記弾性部材に弾性支持されて、押込及び揺動操作可能な操作部材と、を備え、
前記弾性部材は、
前記支持部材に支持される外周環状部と、
前記操作部材を支持する内周環状部と、
前記外周環状部と前記内周環状部を接続する弾性支持部と、からなり、プレス加工により形成されることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−244920(P2009−244920A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−87102(P2008−87102)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】