説明

入力装置

【課題】抵抗感触の付与に関して汚れや埃等の影響を受けにくく、メンテナンスの手間を省略することができる入力装置を提供する。
【解決手段】入力装置100は、中空構造の操作体12を有しており、この操作体12は、下方向への移動を規制された状態で支持部材16及びベース部材14により回転可能に支持されている。また、操作体12の内部には内部磁性体26が収容されており、これと対向して操作体12の外側には外部磁石28が配置されている。内部磁性体26が外部磁石28に引き寄せられることで操作体12の内面12bにて摩擦抵抗が発生するため、外面に付着した汚れや埃の影響を受けることがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の電子機器や車載電装品等の入力デバイスとして利用することができる入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばコンピュータ機器等の入力装置に関して、磁性材料を含む球体(トラックボール)を3つの支持部材によって回転自在に三点で支持しておき、操作時の球体の回転方向と回転量を回転検出部で検出してカーソルの位置を制御する先行技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特にこの先行技術では、電磁石の磁力によって球体と支持部材との間に摩擦力を発生させ、球体の操作時に力干渉による抵抗感触を付与し、また、画面上でのカーソルの位置によって摩擦力の大きさを変化させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−272300号公報(段落0040〜0049、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記の先行技術(特許文献1)では、たとえ電磁石の磁力そのものに劣化がないとしても、その使用を続けるうちに球体(操作体)の外面に付着した手垢や汚れ、埃等の影響によって摩擦力が低下し、所望の抵抗感触が得られなくなってしまう。このため、安定して所望の抵抗感触を得るには頻繁なメンテナンス(分解や清掃作業)が必要であり、それだけ利便性に劣るという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、抵抗感触の付与に関して汚れや埃等の影響を受けにくく、メンテナンスの手間を省略することができる技術の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明の以下の解決手段を採用する。
本発明の入力装置は、操作体の外面にて摩擦力を発生させるのではなく、中空構造とした操作体の内面にて摩擦力を発生させることにより、上記の課題を解決する。すなわち本発明の入力装置は、外面を介して操作される中空の操作体と、この操作体の所定方向への移動を規制した状態で操作体を動作可能に支持する支持手段と、操作体の内部にてその内面に沿って相対的に移動可能に収容された内部磁性体と、操作体の外部に配置され、その外部から内部磁性体を所定方向へ引き寄せる磁界を発生させて操作体の内面に内部磁性体を圧着させる磁界発生手段とを備えた構成である。
【0007】
本発明の入力装置によれば、操作体が外面を介して操作されると、その内面と内部磁性体との間に摩擦力が生じるため、それによって操作に対する抵抗感触を発生させることができる。例えば入力装置が長期間にわたって使用されても、その外面に付着した汚れや手垢、埃等は摩擦力の発生に何ら影響を及ぼさない。このため、長期間にわたって抵抗感触を劣化させることなく、メンテナンスフリーで入力装置を使用することができる。
【0008】
本発明の入力装置は、上記の操作体が内面に分布して形成された複数の係合部を有していてもよい。この場合、内部磁性体は、係合部に係合可能な磁性係合体であることが好ましい。
【0009】
上記の構成であれば、操作体への操作に対して係合部と内部磁性体とが引っ掛かり(係合関係)を生じることで、操作体の連続的な操作を通じて係合部と内部磁性体との係合とその解除が繰り返し発生する。これにより、操作体の操作に対して明確なクリック感触を発生させることができる。
【0010】
上記の磁性係合体は、N極及びS極を有した永久磁石であってもよい。この場合、入力装置は、操作体の内部に収容された磁石ガイドをさらに有することが好ましい。なお磁石ガイドは、磁性係合体の一方の磁極を磁界発生手段に対向させた状態で磁性係合体を所定方向にて往復移動可能に支持することができる。
【0011】
上記の構成であれば、より強力に磁性係合体を係合部に対して圧着させることができるため、さらに切れ味のよい明確なクリック感触を発生させることができる。
【0012】
また磁界発生手段は、操作体の外部にて磁性係合体の一方の磁極に対向させる磁極をN極又はS極のいずれかに入れ替え可能であってもよい。
【0013】
この場合、互いに対向する磁極の関係から、磁界発生手段により磁性係合体を引き付けた場合は上記のクリック感触を良好に発生させるクリック動作モードを実現ことができ、逆に磁性係合体を反発させた場合はクリック感触の発生を解除して操作体をフリーに動作させるフリー動作モードを実現ことができる。これにより、単に1通りの操作感触だけを安定して発生させるだけでなく、様々な動作モードを実現して利便性のよい入力装置を得ることができる。
【0014】
あるいは磁界発生手段として、N極及びS極を有した永久磁石と、この永久磁石をその両極の中心にて任意の角度に回転させるモータとを有していてもよい。
【0015】
上記の構成であれば、永久磁石の反転(180°回転)により上記の動作モードを得られることに加え、例えばモータにより永久磁石を連続的に回転させることで、操作体の内部で永久磁石を周期的に往復移動させることができる。この場合、永久磁石が操作体の内面を周期的に叩くことから、それによって操作体に振動感触を発生させることができる。また、モータの回転角度を細かく変化させることで、永久磁石が磁性係合体を引き付ける力を変化させ、それによってクリック感触の強弱を変化させることができる。
【0016】
なお、本発明において内部磁性体は、個々に粒状をなす複数の粉状磁性体の集合物であってもよい。この場合、全体として一体の形態に比較して、滑らかな摩擦力を発生させることができるため、それだけ抵抗感触を向上することができる。
【0017】
また本発明の入力装置は、操作体の内部に充填された状態で内部磁性体を浸らせる流体をさらに含んでもよい。この場合、操作体の内部で内部磁性体(磁性係合体)の動作をより滑らかにすることにより、操作感触をさらに向上することができる。また、摩擦による音(ノイズ)の発生を抑えることで、より高品位な操作感触を発生させることができる。
【0018】
なお、操作体の内部に充填される流体は、磁性流体であってもよい。この場合、操作体の内部に単一の内部磁性体を配置した場合に比較して、より滑らかで高品位な操作感触を得ることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明の入力装置は、長期間にわたる使用を通じ、安定して良好な操作感触を発生させることができる。これにより、メンテナンスフリーで利便性のよい入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1実施形態の入力装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】第2実施形態の入力装置の構成を概略的に示した図である。
【図3】第2実施形態の入力装置による操作感触の発生過程を示す連続図である。
【図4】第3実施形態の入力装置の構成を概略的に示した図である。
【図5】第3実施形態の入力装置による動作モードの変更形態を示す図である。
【図6】第4実施形態の入力装置の構成を概略的に示した図である。
【図7】トラックボール型入力装置の斜視図である。
【図8】図7中のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】図8中のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図8中のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図8中のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図9中のXII−XII線に沿う断面図である。
【図13】図12中のXIII−XIII線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明の入力装置は、例えば各種の電子機器(コンピュータ機器、オーディオ機器、ビデオ機器)をはじめ、カーナビゲーション装置等の車載電装品用の入力デバイス(ユーザインタフェース)として利用することができる。
【0022】
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態の入力装置100の構成を概略的に示す図である。この入力装置100は、例えば球形状をなす樹脂製の操作体12を備えており、操作体12をその中心(立体の中心)周りに回転させてユーザによる操作入力を受け付けるトラックボール型の入力デバイスである。なお、ここでは球形状の操作体12を例に挙げているが、ドラム形状やシリンダ形状の操作体を用いることもできる。
【0023】
操作体12を支持及び保護するため、入力装置100はベース部材14、複数の支持部材16及びカバー部材18を備えている。このうちベース部材14及びカバー部材18は、それぞれ厚みを有した板状の部材である。入力装置100をコンピュータ機器の入力デバイスとして利用する場合、ベース部材14及びカバー部材18は例えば筐体に連結された形態となる。あるいは、入力装置100を車載電装品として利用する場合、ベース部材14及びカバー部材18は、例えばインストルメントパネルやセンタコンソール、ステアリングホイール等に固定された形態となる。
【0024】
図1には断面形状のみが示されているが、ベース部材14には平面視で例えば円形状の貫通穴14aが形成されており、ベース部材14の上面には貫通穴14aに通じるテーパー形状(すり鉢状)の窪み14bが形成されている。またカバー部材18にも、厚み方向に貫通する円形状の貫通穴18aが形成されており、この貫通穴18aを通じて操作体12の表面の一部(上部の約4分の1)が上面側へ露出している。このためユーザは、上面側の露出部分にて操作体12を操作することができる。
【0025】
〔支持部材〕
支持部材16は、例えば樹脂製又は金属製の球形体であり、その直径は操作体12よりも遙かに小さい。支持部材16は、ベース部材14に対して部分的(直径の3分の2程度)に埋め込まれた状態で固定されており、支持部材16は、窪み14bの周方向に等間隔をおいて複数個(例えば3〜4個)配置されている。なお支持部材16は、ベース部材14に対して回転自在に支持されていてもよい。いずれにしても、操作体12はその外面を支持部材16に接触させた状態で下方からベース部材14に支持され、その上方がカバー部材18に覆われた状態で保護されている。
【0026】
ベース部材14とカバー部材18との間には、例えば操作体12の側方位置に光学式のセンサ24が設置されている。このセンサ24は検出光を操作体12の表面に照射し、その反射光を受光して表面を撮像する撮像素子を有している。センサ24により撮像して得られた画像信号は、例えば図1中にブロック要素として示されている制御部30に入力されている。制御部30は、センサ24から受信した画像信号に基づいて画像処理を行い、操作体12の表面の移動(移動方向及び移動量)をリアルタイムに検出することができる。
【0027】
〔内部磁性体〕
上記のように操作体12は中空構造(シェル構造)をなしており、その内部に収容空間12aが形成されている。収容空間12a内には内部磁性体26が収容されており、この内部磁性体26は例えば磁性金属(鉄、珪素鋼、ニッケル、パーマロイ等)で成型されている。図1には断面形状のみが示されているが、この内部磁性体26は、例えば低背な円柱の下端を球面形状に加工した外形をなしており、その下端における球面が操作体12の内面12bに合致している。
【0028】
〔外部磁石による磁界発生〕
一方、操作体12の外部には、例えばベース部材14の貫通穴14a内に外部磁石28が設置されている。この外部磁石28は例えば永久磁石からなり、その一方の磁極(例えばN極)を操作体12の外面に対向させた状態でベース部材14に固定されている。このため外部磁石28は、操作体12の外殻を介して内部磁性体26を下方向に引き寄せ、その下端における球面を操作体12の内面12bに対して圧着させることができる。
【0029】
〔操作抵抗の発生〕
第1実施形態の入力装置100は、上記のように内部磁性体26を操作体12の内面12bに圧着させることで、操作体12の回転操作に対する抵抗を発生させることができる。操作体12は、複数の支持部材16とベース部材14によって下方向への移動を規制されているが、複数の支持部材16とは外面で点接触しているため、この状態でユーザが操作体12の外面を通じて操作を行うと、操作体12はその中心周りに回転することができる。
【0030】
このとき操作体12の内部では、外部磁石28によって内部磁性体26が常に下方向へ引き寄せられているため、操作体12を回転操作すると(図1中の実線矢印)、その内面12bとの間の摩擦により回転操作に対する抵抗が生じる(図1中の破線矢印)。この抵抗に逆らってユーザが操作体12を回転操作すると、内部磁性体26は外部磁石28に引き寄せられたまま内面12bに沿って相対的に移動(あるいは、内部磁性体26に対して内面12bが相対的に移動)する。これにより、操作体12の連続的な回転操作を通じて安定した操作抵抗を発生させることができる。
【0031】
このように、第1実施形態の入力装置100によれば、操作体12の内面12bと内部磁性体26との摩擦によって操作抵抗を得ることができるため、操作体12の外面に手垢や汚れ、埃等が付着しても、得られる摩擦力(操作抵抗)が低下することはない。また操作体12が密閉されていることから、その内面12bに手垢や汚れが付着することはないし、埃が進入することもないため、長期間にわたりメンテナンスフリーで使用することができる。
【0032】
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態について説明する。以下の説明では、図示も含めて第1実施形態と共通する事項については同じ符号を付し、その重複した説明を省略するものとする。
【0033】
図2は、第2実施形態の入力装置200の構成を概略的に示した図である。以下、特に第1実施形態との違いを中心に説明する。
【0034】
〔係合部〕
第2実施形態の入力装置200は、操作体12の内部に複数の凹部12cが形成されており、内部磁性体226が個々の凹部12cと係合する点が第1実施形態と異なっている。すなわち操作体12の内部には、その内面12bに多数の凹部12cが形成されている。図2には断面形状のみ示されているが、個々の凹部12cは、例えば半球形状又は部分球形状の窪み(ディンプル)であり、これらが等間隔をおいて内面12bの全体に分布して形成されている。なお、凹部12cの配置は等間隔でなくてもよい。
【0035】
〔磁性係合体〕
一方の内部磁性体226は、その外形が個々の凹部12cに合致する球形状をなしている。このため内部磁性体226は、凹部12c内に填り込んだ状態で外部磁石28により下方向へ引き寄せられると、操作体12の回転方向に関して凹部12cに引っ掛かりを生じる(いわゆる「係合」の関係)。なお、ここでは凹部12cを例に挙げているが、操作体12の内面に多数の凸部を分布して形成することにより、凸部同士の間にて内部磁性体226に引っ掛かりを生じる形態であってもよい。
【0036】
〔クリック感触の発生〕
図3は、第2実施形態の入力装置200による操作感触の発生過程を示す連続図である。なお図3中、特に説明に関係しない部位については図示を省略している。また支持部材16については、その断面ではなく外面にて図示している。
【0037】
図3中(A):例えば、それまで図3に示されるように外部磁石28に対して最も近接する位置(引き寄せ力が最大となる位置)で凹部12c内に内部磁性体226が填り込んでいたところ、ユーザによる操作体12の回転操作に伴い、その最近接位置から凹部12cが変位していく場合を想定する。このとき、内部磁性体226は引き続き外部磁石28に引き寄せられることから、内部磁性体226は操作体12の回転に抗して凹部12cから抜け出そうとする。このときの内部磁性体226の動きは、ちょうど凹部12cの斜面を上るような動きに相当し、それによって操作体12の回転に負荷を与えるため、ユーザにとっては一時的に操作抵抗がピークを迎えるかのような感触が得られる。
【0038】
図3中(B):そのままユーザが操作体12をさらに回転操作すると、次に外部磁石28に最も近接する凹部12c(図3中(A)の隣)に向かって内部磁性体226が急激に移動し、そのまま凹部12cに填り込んだ状態となる。このときの内部磁性体226の動きは、逆に凹部12cの斜面を下るような動きに相当し、それによって操作体12の回転を軽く(加速)するため、ユーザにとっては一時的に操作抵抗が軽くなったかのような感触が得られる。
【0039】
このように、第2実施形態の入力装置200によれば、上記図3中(A)から図3中(B)への変化を通して、ユーザにとっては操作体12の回転操作に対する抵抗力に起伏が感じられるため、それによって明確なクリック感触を発生させることができる。なお、ユーザが操作体12を連続的に回転させた場合、その回転に伴ってクリック感触も連続的に発生する。また、凹部12cが内面12bに分布して形成されているため、ユーザが操作体12をどの方向に回転させた場合でも同等のクリック感触を発生させることができる。
【0040】
〔第3実施形態〕
次に第3実施形態について説明する。ここでも同様に、図示も含めて第1又は第2実施形態と共通する事項については同じ符号を付し、その重複した説明を省略するものとする。
【0041】
図4は、第3実施形態の入力装置300の構成を概略的に示した図である。第3実施形態の入力装置300は、第2実施形態と以下の点で相違する。
【0042】
第3実施形態の入力装置300は、内部磁性体326が永久磁石で構成されており、かつ、操作体12の内部に磁石ガイド32が収容されている。また第3実施形態では外部磁石28が固定されておらず、モータ36の出力軸36aに取り付けられている。以下、それぞれについて、より具体的に説明する。
【0043】
〔磁石ガイド〕
上記の磁石ガイド32は、その外形が略球形をなしており、その直径は操作体12の内径より小さい。このため磁石ガイド32の外面(参照符号なし)と操作体12の内面12bとの間には、ある程度(例えば数百μm〜数mm)の隙間が確保されている。
【0044】
磁石ガイド32もまた中空構造(シェル構造)をなしているが、その内部には軸線に沿ってガイド通路32aが形成されている。図4には断面形状のみが示されているが、ガイド通路32aは例えば円形のトンネル状をなしており、磁石ガイド32の内部を縦坑(あるいは芯)のように上下方向に貫通して延びている。なおガイド通路32aの周囲には、その全周にわたって内部空間32bが形成されている。
【0045】
〔磁性係合体〕
上記のように内部磁性体326は永久磁石であり、その磁極の一方(ここではS極)を外部磁石28に対向させた(下向きにした)状態でガイド通路32a内に収容されている。内部磁性体326は長細い円柱形状をなしており、その両端が球面形状に加工されている。なお、内部磁性体326の両端における球面は、操作体12の内面12bにおける凹部12cに合致する。またガイド通路32aの内径は、内部磁性体326の外径より僅か(外径の100分の1程度)に大きい。このため磁石ガイド32は、内部磁性体326(永久磁石)をガイド通路32a内に収容した状態で、内部磁性体326を上下方向に往復移動可能に支持することができる。ただし、ガイド通路32a内で内部磁性体326の磁極(N極とS極)を反転させることはできない。
【0046】
〔外部磁石〕
外部磁石28は例えば円盤形状をなしており、その中心線(図4中で水平方向)上にモータ36の出力軸36aが位置している。この状態で外部磁石28は、出力軸36aを中心として上下に磁極(N極及びS極)が分かれるように磁化されている。
【0047】
モータ36は、例えばその一部をベース部材14に埋め込むようにして固定されている。このモータ36にステッピングモータ等を用いることで、外部磁石28の回転角度や回転速度を上記の制御部30により任意に制御することができる。すなわち、制御部30はモータ36に対する駆動パルスを出力し、例えば0°〜360°の範囲内で任意に外部磁石28の回転角度を制御したり、あるいは外部磁石28を連続的に回転させつつ、その回転速度や回転方向を任意に制御したりすることができる。
【0048】
〔流体/磁性流体〕
第3実施形態では、操作体12の内部に磁性流体34が充填されている。なお磁性流体34は、例えば粒径がナノメートルレベルの磁性粉末をオイルに混合した液状体である。また磁性流体34の液面は、例えば操作体12の内部にて内部磁性体326を浸らせる(水没させる)程度の高さに設定されている。磁性流体34は磁石ガイド32の外面と操作体12の内面12bとの間の抵抗をある程度滑らかにするほか、ガイド通路32a内にて内部磁性体326の上下移動をも滑らかにすることができる。また、磁性流体34によって内部磁性体326の移動に伴う摩擦音(ノイズ)の発生を抑制し、より高品位な操作感触を得ることができる。
【0049】
〔クリック感触の発生〕
第3実施形態の入力装置300においても、第2実施形態と同様に回転操作に対するクリック感触を発生させることができる。すなわち図4に示されているように、内部磁性体326のS極に対して外部磁石28のN極を対向させることにより、内部磁性体326を下方向へ引き寄せて凹部12cに圧着させることができる。この状態でユーザが操作体12を回転操作すると、第2実施形態と同様に内部磁性体326が凹部12cとの引っ掛かりを生じることで、回転操作に対してクリック感触を発生させることができる。なお、このとき磁石ガイド32は操作体12と一緒に回転(連れ回り)することなく、ガイド通路32aを鉛直にした姿勢を保持する。
【0050】
〔動作モードの変更〕
次に図5は、第3実施形態の入力装置300による動作モードの変更形態を示す図である。第3実施形態の入力装置300は、外部磁石28の磁極の向きを入れ替えることで上記のクリック感触を発生したり、クリック感触を解除してフリー動作モードを実現したりすることができる。
【0051】
〔フリー動作モード〕
図5中(A):例えば、モータ36を180°回転させて外部磁石28のS極を内部磁性体326のS極に対向させると、その反発力で内部磁性体326が浮き上がり、凹部12cとの接触(いわゆる「係合関係」)が解除される。この状態では、内部磁性体326を用いたクリック感触が発生しないため、操作体12をフリーな状態で回転させることができる(フリー動作モード)。なお、このとき内部磁性体326が浮き上がっていても、磁性流体34が外部磁石28に引き寄せられるため、操作体12全体が支持部材16から浮いてしまうことはない。
【0052】
〔クリック動作モード〕
図5中(B):先のフリー動作モードからモータ36をさらに180°回転させ、外部磁石28のN極を内部磁性体326のS極に対向させると、今度は内部磁性体326が引き寄せられて凹部12cに圧着する。これにより、再び操作体12の回転操作に対してクリック感触を発生させることができる(クリック動作モード)。
【0053】
〔バイブレーション動作モード〕
特に図示していないが、第3実施形態の入力装置300では、例えばモータ36を連続的に回転させることで、外部磁石28の磁極(S極とN極)を周期的に入れ替えることもできる。この場合、図5中(A),(B)の各状態が交互に入れ替わるように発生することで、内部磁性体326が周期的に上下方向へ往復移動する。このような内部磁性体326の往復移動により、操作体12が内側から周期的に叩かれる(連打される)ため、それによって操作体12を細かく振動させることができる。なお、ここでは図示していないが、例えばガイド通路32aの高さ方向でみた中間位置に突き当たり用の壁を形成しておけば、内部磁性体326の下降時だけでなく、その上昇時にも壁との接触による振動を発生させることができるため、モータ36の回転速度(N/s)に対して振動周波数を逓倍(N×2倍)することができる。
【0054】
〔第4実施形態〕
次に第4実施形態について説明する。ここでも同様に、図示も含めて第1〜第3実施形態と共通する事項については同じ符号を付し、その重複した説明を省略するものとする。
【0055】
図6は、第4実施形態の入力装置400の構成を概略的に示した図である。第4実施形態の入力装置400は、内部磁性体426が粉状の磁性体で構成されている点で第1実施形態と相違している。また第4実施形態の入力装置400は、上記の外部磁石28に代えて電磁石428を用いている。以下、それぞれについて具体的に説明する。
【0056】
〔内部磁性体〕
上記のように操作体12の内部(収容空間12a)には、粉状の内部磁性体426が収容されている。この内部磁性体426は、個々に粉状をなす磁性体(例えば砂鉄、ビーズ状鋼等)の集合物である。
【0057】
〔電磁石〕
一方、操作体12の外部には、第1〜第3実施形態までの外部磁石28に代えて電磁石428が配置されている。電磁石428は上記の制御部30によって通電(駆動)され、その通電時に磁界を発生させて内部磁性体426を引き寄せることができる。
【0058】
第4実施形態の入力装置400においても、電磁石428によって内部磁性体426が下方向へ引き寄せられることにより、操作体12の回転操作時にその内面12bとの間に摩擦が発生する。これにより、第1実施形態の入力装置100と同様に回転操作に対する抵抗感触を発生させることができる。特に内部磁性体426が全体として一体の固体ではなく、粉状体の集合物であることから、得られる摩擦力が比較的に滑らかとなり、それによって抵抗感触(いわゆる操作フィーリング)を向上することができる。
【0059】
〔電磁石の利用例〕
なお、第4実施形態で挙げた電磁石428は、第1〜第3実施形態にも適用することができる。特に第3実施形態については、制御部30により電磁石428に供給する電流の方向を変換するだけで磁極の入れ替えを実現できることから、モータ36を省略して部品点数を削減することができる。
【0060】
〔流体/磁性流体の利用例〕
第3実施形態で挙げた磁性流体34の充填は、第1,第2,第4実施形態にも適用することができる。特に第1,第4実施形態については、磁性流体34によって操作体12の内面12bと内部磁性体26,426との摩擦をある程度まで滑らかにし(摩擦を解消するわけではない)、操作感触の向上を図ることができる。また、第1〜第4実施形態の全てにおいて磁性流体34を純粋な流体(磁性粉末を混合しないもの)とし、これを操作体12の内部に充填してもよい。
【0061】
〔応用例〕
次に、上述した第1〜第4実施形態のうち、例えば第3実施形態の好適な応用例について説明する。
【0062】
〔全体構成〕
先ず図7は、トラックボール型入力装置500の斜視図である。このトラックボール型入力装置500は、例えばケーシングを兼ねたカバー部材18に上記の操作体12を収容した構造である。すなわち、カバー部材18は全体として薄型の略直方体形状をなしており、その内部に操作体12をはじめ、その他の電子部品や機械部品(図7には示されていない)を収容している。なお、カバー部材18の上面には第1実施形態と同様の貫通穴18aが形成されており、この貫通穴18aを通じて操作体12の一部が上面側に露出している。
【0063】
〔内部構造〕
次に図8は、トラックボール型入力装置500の内部構造を示す水平断面図(図7中のVIII−VIII線に沿う断面図)である。また図9は、トラックボール型入力装置500の内部構造を示す垂直断面図(図8中のIX−IX線に沿う断面図)である。これら図8,図9に示されているように、この応用例では、操作体12の下方ではなく側方位置に外部磁石28が配置されている。また、これに合わせて操作体12の内面12bでは、下方向ではなく水平方向に内部磁性体26が圧着されている。
【0064】
〔操作体の支持〕
操作体12の支持については、第3実施形態をはじめ第1,第2,第4実施形態と同様に、支持部材16を用いた点接触による支持(三点支持)である。ただし、応用例においては各支持部材16が球体ではなく、例えば半球形状の樹脂材料で成形されており、各支持部材16は、例えば金属製の支持プレート56に固定されている。すなわち図9に示されているように、支持プレート56はケーシング(カバー部材18)の内部を水平方向に延びており、その上面に支持部材16の半球面部分が突出する状態で固定されている。図9には1つの支持部材16のみ示されているが、支持部材16は操作体12の周囲に等間隔で3つ配置されている。そして支持プレート56には、3つの支持部材16の間に円形状の貫通穴56aが形成されており、この貫通穴56a内に操作体12の下部分が挿入されている。
【0065】
なお支持プレート56は、例えばその基端部56bがケーシング(カバー部材18)内で鉛直上方に屈曲された位置にあり、さらに基端部56bにはヒンジ軸54が取り付けられている。図8に示されているように、ケーシング内の側壁(参照符号なし)には一対のブラケット18cが形成されており、これら一対のブラケット18cを介して上記のヒンジ軸54が水平に支持されている。このため支持プレート56は、ヒンジ軸54を中心としてケーシング内で上下方向にスイング(揺動)可能となっている。なお、支持プレート56のスイングを用いた固有動作についてはさらに後述する。
【0066】
〔磁石ガイドの構成〕
応用例においても、磁石ガイド32のガイド通路32a内に内部磁性体26が収容されており、この状態で内部磁性体26はガイド通路32a内にて水平方向に往復移動可能である。ただし、ガイド通路32aの他端(内部磁性体26の反対側)は閉塞されており、この閉塞されたガイド通路32a内に圧縮コイルばね51が設置されている。圧縮コイルばね51はガイド通路32a内にてある程度の初期歪みを与えられた状態で収容されており、その反発力で内部磁性体26を操作体12の内面12bに押し付けている(いわゆる「付勢」)。なお、圧縮コイルばね51は非磁性材料(例えばステンレス鋼)で形成されている。
【0067】
また応用例においては、磁石ガイド32の内部空間32b内に2つのホルダ部32cが形成されている。これらホルダ部32cは、例えば磁石ガイド32の内面から中心方向に突出しており、それぞれ内部にセンタリング用のコアブロック50が収容されている。またコアブロック50は、上記のように閉塞されたガイド通路32aの他端(内部磁性体26と反対側)にも配置されている。これら3つのコアブロック50は、磁石ガイド32の内面に沿って等間隔(中心角で120°ずつ)に配置されている。またコアブロック50は、いずれも磁性金属(例えば、鉄、珪素鋼、ニッケル、パーマロイ等)で形成されている。
【0068】
一方、ケーシング(カバー部材18)の内部には、操作体12の周囲に等間隔(中心角で120°ずつ)で3つの磁石ホルダ部18bが形成されている。すなわち、これら磁石ホルダ部18bは、例えばカバー部材18の下面から下方に突出して形成されており、それぞれ内部にセンタリング用の磁石52が収容されている。
【0069】
図8に示されているように、操作体12及び磁石ガイド32の中心からみて、上記3つのコアブロック50と3つの磁石52とは同一線上(放射状)に位置付けられている。そして、3つの磁石52がそれぞれ対応するコアブロック50に対して同等の吸着力(磁力)を発生させることにより、操作体12の内部では磁石ガイド32全体が常にセンタリング(中心寄せ)された状態にある。これにより、操作体12の内面12bと磁石ガイド32の外面との間に一定の隙間を確保しておくことができる。またこれにより、操作体12の水平方向(外部磁石28の方向)への移動を規制しつつ、支持部材16によって操作体12を回転可能に支持することができる。
【0070】
〔モータの配置〕
図10は、モータ36の取付状態を示すカバー部材18の垂直断面図(図8中のX−X線に沿う断面図)である。応用例においては、内部磁性体26に対向させて外部磁石28が操作体12の側方に配置されており、これに合わせてモータ36が操作体12の側方に配置されている。カバー部材18には、その底面から上方に立ち上がるブラケット18dが形成されており、このブラケット18cを介してモータ36が水平な姿勢で固定されている。なお外部磁石28は、第3実施形態で挙げたように円盤形状をなしており、その中心位置でモータ36の出力軸36aに固定されている。
【0071】
〔その他の構成〕
図11は、センサ24等の配置を示す垂直断面図(図8中のXI−XI線に沿う断面図)である。応用例においても、センサ24は操作体12の側方に配置されており、その構成は第1〜第4実施形態と同じである。なお、センサ24や上記の制御部30(図示していない)、モータ36は、いずれもモジュールの形態で回路基板58上に実装されている。すなわち、ケーシング(カバー部材18)内には回路基板58が収容されており、この回路基板58は上記の支持プレート56より下方位置で水平方向に延びている。また制御部30は、例えば半導体モジュール(PIC等)の形態で回路基板58上に実装されており、回路基板58上で制御部30は、例えば図示しない配線パターンを通じてセンサ24やモータ36に接続されている。
【0072】
なお、回路基板58にもまた例えば円形状の貫通穴58aが形成されており、この貫通穴58aに操作体12の下面が部分的に挿入されている。これにより、支持プレート56や回路基板58を操作体12の下方に配置しつつ、ケーシング(カバー部材18)全体を薄くすることができる。
【0073】
〔応用例固有の構成〕
図12は、上述した支持プレート56の外形を示す水平断面図(図9中のXII−XII線に沿う断面図)である。また図13は、支持プレート56によるプッシュスイッチ60の押下状態を示す垂直断面図(図12中のXIII−XIII線に沿う断面図)である。
【0074】
上記のように支持プレート56は、その上面にて3つの支持部材16を突出させた状態で固定しており、これら支持部材16により操作体12がその下方から三点支持されている。また上記の回路基板58上には、応用例に固有の構成としてプッシュスイッチ60が実装されている。このプッシュスイッチ60は、支持プレート56の上下方向へのスイング動作を利用して押下することができる。
【0075】
すなわち支持プレート56には、例えばその一側縁部に押下部56cが形成されており、この押下部56cは、一側縁からプッシュスイッチ60の上方にまで延びてプッシュスイッチ60の上端に接している。図13に示されているように、例えばユーザが操作体12を下方に押し込み操作(押下)すると、その押し込み力が支持部材16を介して支持プレート56を全体的に押し下げる。このとき支持プレート56は、上記のヒンジ軸54を中心として下方にスイング(揺動)し、上記の押下部56cを介してプッシュスイッチ60を押下(ワンクリック)する。
【0076】
このとき、プッシュスイッチ60にはメカニカルなクリック反応があり、そのクリック反応は支持プレート56から支持部材16、そして操作体12を通じてユーザにフィードバックされる。これにより、操作体12の押し込み操作に対して明確なクリック感触を発生させることができる。なお、ユーザが押し込み操作を解除すると、プッシュスイッチ60の復元力で支持プレート56全体が上方へ逆スイングし、その初期位置(水平な姿勢)に復帰する。この場合、逆にクリックを解除する操作感触がユーザにフィードバックされる。
【0077】
〔抵抗感触モード〕
上述した応用例のトラックボール型入力装置500によれば、内部磁性体26が外部磁石28に引き付けられることで摩擦力を発生するため、操作体12の回転操作に対する抵抗感触を発生させることができる。
【0078】
〔フリー動作モード〕
また、モータ36を180°回転させて外部磁石28の磁極(N極とS極)を反転させれば、内部磁性体26が反発力で操作体12の内面12bから離れた状態となる。この場合、操作体12の回転操作に抵抗感触が発生しなくなり、上記のフリー動作モードを実現することができる。
【0079】
〔バイブレーション動作モード〕
応用例においても同様に、モータ36を連続的に回転させて外部磁石28の磁極(S極とN極)を周期的に入れ替えれば、上述したバイブレーション動作モードを実現することができる。特に応用例の場合、操作体12の内面を叩く際に、内部磁性体26と外部磁石28とが引き合う力に加えて圧縮コイルばね51の反発力が作用するため、それだけ応答性がよく、かつ明確な振動を発生させることができる。
【0080】
〔アナログ動作モード〕
また同様に、応用例においてもモータ36の回転角度を細かく調整することにより、内部磁性体26を外部磁石28で引き寄せる力の大きさを変化させて摩擦抵抗の強さを可変制御することができる。
【0081】
本発明は上述した各実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。例えば、第1実施形態では内部磁性体26を1つだけ配置しているが、複数個の内部磁性体26を配置してもよい。
【0082】
また、第3実施形態では操作体12の内面に多数の凹部12cが形成されているが、応用例のトラックボール型入力装置500のように、第3実施形態において操作体12の内面に凹部12cが形成されていなくてもよい。
【0083】
その他、図示とともに示した各種部材の形状や配置はいずれも好ましい例であり、本発明の実施に際してこれらを適宜変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0084】
12 操作体
12a 収容空間
12b 内面
12c 凹部
14 ベース部材
16 支持部材
18 カバー部材
24 センサ
26 内部磁性体
28 外部磁石
30 制御部
32 磁石ガイド
32a ガイド通路
34 磁性流体
36 モータ
100,200 入力装置
300,400,500 入力装置
226,326,426 内部磁性体
428 電磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外面を介して操作される中空の操作体と、
前記操作体の所定方向への移動を規制した状態で前記操作体を動作可能に支持する支持手段と、
前記操作体の内部にてその内面に沿って相対的に移動可能に収容された内部磁性体と、
前記操作体の外部に配置され、その外部から前記内部磁性体を前記所定方向へ引き寄せる磁界を発生させて前記操作体の内面に前記内部磁性体を圧着させる磁界発生手段と
を備えた入力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の入力装置において、
前記操作体は、
内面に分布して形成された複数の係合部を有しており、
前記内部磁性体は、
前記係合部に係合可能な磁性係合体であることを特徴とする入力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の入力装置において、
前記磁性係合体は、N極及びS極を有した永久磁石からなり、
前記操作体の内部に収容され、前記磁性係合体の一方の磁極を前記磁界発生手段に対向させた状態で前記磁性係合体を前記所定方向にて往復移動可能に支持する磁石ガイドをさらに有することを特徴とする入力装置。
【請求項4】
請求項3に記載の入力装置において、
前記磁界発生手段は、
前記操作体の外部にて前記磁性係合体の一方の磁極に対向させる磁極をN極又はS極のいずれかに入れ替え可能であることを特徴とする入力装置。
【請求項5】
請求項4に記載の入力装置において、
前記磁界発生手段は、
N極及びS極を有した永久磁石と、
前記永久磁石をその両極の中心にて任意の角度に回転させるモータと
を有することを特徴とする入力装置。
【請求項6】
請求項1に記載の入力装置において、
前記内部磁性体は、
個々に粒状をなす複数の粉状磁性体の集合物であることを特徴とする入力装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の入力装置において、
前記操作体の内部に充填された状態で、前記内部磁性体を浸らせる流体をさらに含むことを特徴とする入力装置。
【請求項8】
請求項7に記載の入力装置において、
前記流体が磁性流体であることを特徴とする入力装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2011−145724(P2011−145724A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−3577(P2010−3577)
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】