入稿管理システム、その方法、及びプログラム
【課題】 ユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、印刷全体の印刷コストの見積もり、可能な印刷設定、及びその設定にかかる料金などをユーザに提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の入稿管理システムは、ユーザの発注に応じた印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出し、該予測値に基づく印刷処理にかかるコストを見積結果として求めて、見積結果をユーザのクライアント端末に提供する。発注に用いるUIでは、印刷オプションにかかるコストを簡易表示する。また、見積もりの際には事前に印刷処理に用いるフォームデータの印刷にかかるコストをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録しておき、見積もり算出にかかる時間を短縮する。
【解決手段】 本発明の入稿管理システムは、ユーザの発注に応じた印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出し、該予測値に基づく印刷処理にかかるコストを見積結果として求めて、見積結果をユーザのクライアント端末に提供する。発注に用いるUIでは、印刷オプションにかかるコストを簡易表示する。また、見積もりの際には事前に印刷処理に用いるフォームデータの印刷にかかるコストをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録しておき、見積もり算出にかかる時間を短縮する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は入稿された印刷データの印刷などのコストを見積もるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商業印刷業界では、従来、第三者(顧客、クライアント)から印刷物(雑誌、新聞、カタログ、広告、グラビア等)の作成依頼を受注し、クライアントの所望の印刷物を作成し、それをクライアントに納品することでクライアントから報酬を得ている。現在、この業界においてオフセット製版印刷機などの大規模な印刷装置等を用いているのが主流である。
【0003】
商業印刷業界における印刷フローでは、入稿、デザイン、レイアウト、カンプ(プリンタ出力によるプレゼンテーション)、校正(レイアウト修正や色修正)、校正刷り(プルーフプリント)、版下作成、印刷、後処理加工、及び発送といった様々な作業工程を踏む。これは、上述のような印刷機の利用には版下作成を欠かすことができず、一度版下を作成すると、その修正が困難で、コストも高いため、入念な校正作業が必須であったためであること等に起因する。
【0004】
このように、商業印刷業界では、大掛かりな装置を必要とし、そしてクライアントが所望する印刷物を作成するのにある程度の時間も必要であった。
【0005】
一方で、近年、電子写真方式の印刷装置やインクジェット方式の印刷装置の高速化、高画質化がすすんでいる。それに伴い、プリント・オン・ディマンド(Print On Demand:以下、PODと表記する。)と呼ばれるデジタル複写機やデジタル複合機等の画像形成装置を用いた市場も伸びている。
【0006】
この市場では商業印刷業界における印刷量より比較的小ロットのジョブを、大掛かりなシステムを用いずに、短納期で取り扱うといったことを想定している。そして、上記のような大規模なシステムに変わって、画像形成装置を活用し、クライアントからの要望に応えるWebサービス等を利用した、電子データによるデジタルプリントを実現している。
【0007】
またPOD市場では、従来の印刷業界に比べて、各工程やコストの管理、制御のデジタル化が浸透してきている。このような背景の中で、サービスの提供形態としてプリントショップのサービスであるPFP(Print For Pay)や、企業の社内向け印刷サービスであるCRD(Centralized Reproduction Department)などが存在する。
【0008】
上記のような印刷業界やPOD市場においては、印刷物を商品として、該商品の受発注から、梱包、配送、アフターサービス、在庫管理、入金管理までの全ての業務を一括して代行するような管理サービスも提供されている。
【0009】
上述した管理サービスを提供するシステムでは、クライアントに対して所望の印刷物にかかる印刷コストを提供などのために、コスト管理などの方法が重要になってくる。例えば、特許文献1では画像形成装置が実行する処理のシミュレーションを行う装置および方法が記載されている。該システムでは、ユーザの実際の使用時における消耗品消費量をシミュレーションするために、対象画像を含んだ画像形成命令を取得して、取得画像から消耗品の消費量を算出している。
【特許文献1】特開2007−213471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら特許文献1においては、ユーザの印刷処理の発注前に、全体の印刷コストの見積もりや可能な印刷設定、その設定にかかる料金などをユーザにわかりやすく伝えるといったことを想定していない。
【0011】
また、画像形成装置に予め登録されたフォームなどの情報を利用して印刷を行うような発注を、オプションとして設定可能な場合を考える。このようなフォーム合成印刷のような発注に対して見積もりをシミュレーションする際に、シミュレーションを行う装置が見積り依頼ごとにフォームデータを読み出し、合成後の消耗品の消費量の算出することが考えられる。こういった場合には、見積結果のシミュレーションに非常に時間がかかるという課題がでてくる。ユーザが見積結果などを考慮した上で発注することが通常考えられるので、シミュレーションに時間がかかると、発注までに時間がかかる、Webサービスにおけるユーザビリティが著しく低下することにつながる。
【0012】
本発明はユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、印刷全体の印刷コストの見積もりや可能な印刷設定、その設定にかかる料金などをユーザに提供可能な手法を実現することを目的とする。
【0013】
また、本発明はユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、印刷にかかる消耗品の消費量の予測値に基づく見積結果を、発注に先立ちユーザに迅速に提供可能な手法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の課題を解決するために本発明における入稿管理システムは、クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行い、前記クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理を行う画像形成装置で提供できる印刷オプションの情報を取得する取得手段と、前記印刷処理に用いる印刷データと前記取得手段で取得した情報に基づく印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり手段と、前記見積もり手段により求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有し、前記UI提供手段は、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする。
【0015】
また、本発明における入稿管理システムは、クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行い、画像データから当該画像データの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出手段と、ユーザの発注において利用可能なフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録手段と、前記ユーザの発注にかかる設定を行うUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、前記UI提供手段に基づき提供されたUI画面を介してユーザにより前記フォームデータを利用する印刷処理の発注が行われた際に、ユーザに選択されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の前記算出手段による算出を行うことなく、前記登録手段により登録されたログを利用することで、前記予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり手段と、前記見積もり手段により求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
従って、ユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、印刷全体の印刷コストの見積もりや可能な印刷設定、その設定にかかる料金などをユーザに提供できる。
【0017】
また、ユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、ユーザのために印刷にかかる消耗品の消費量の予測値に基づく見積結果を、発注に先立ちユーザに迅速に提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
[実施例1]
[システム構成]
図1は、本システム全体の基本構成の一例を示す図である。本図は、一つ以上のエンドユーザ環境101、102と、インターネット103を介して接続されているPODサイト環境104から成っている。
【0020】
エンドユーザ環境101、102は、プリントの発注依頼を行う発注者としてのエンドユーザが存在する。それぞれのエンドユーザ環境からそれぞれのクライアントPC(クライアント端末)を利用して、プリントの発注を始めとして、ジョブのステータス確認、印刷料金の確認などができる。
【0021】
一方、PODサイト環境104においては、工程管理システム105、プリプレスシステム106、デジタルプリントシステム108、そしてポストプレスシステム109の4つのシステムから成り立っている。各システムはプリプレス、プリント、ポストプレスの各工程を実現し、それぞれはネットワーク107で接続されている。
【0022】
工程管理システム105は、PODサイト環境104内における各システムによる工程を制御、管理する。また、エンドユーザからのプリント発注の受け付けや管理、印刷コストを計算や管理を行う。さらに、エンドユーザからの指定に基づいて各工程における作業をワークフローとして構築、そして各デバイスや各作業者における作業を効率よくスケジュールする。
【0023】
プリプレスシステム106は、工程管理システム105より受信したプリプレスジョブの作業指示に基づき、スキャナやMFP(Multi Function Peripheral)等のスキャンデバイスを用いてエンドユーザから受け取った原稿をスキャンする。そして、スキャン画像ファイルとしてプリプレスサーバやPCに取り込む。同時に画像補正やファイルのマージやページの挿入/削除や各種ページレイアウト編集や面付け処理の実行や、必要に応じて最終成果物のレイアウトや色味を確認するためのプルーフ出力を実行する。
【0024】
デジタルプリントシステム108は、工程管理システム105あるいはプリプレスシステム106より受信したプリントジョブの作業指示に従って、MFP等により印刷を行う。また、PCからプリンタドライバやホットフォルダを経由して受信した画像ファイルやそれらを編集した文書/画像ファイルをMFP等で印刷する。
【0025】
ポストプレスシステム109は、工程管理システム105、プリプレスシステム106あるいはデジタルプリントシステム108より受信したポストプレスジョブの作業指示に従って後処理を行う。ここでは、少なくとも紙折り機、中綴じ製本機、くるみ製本機、断裁機、封入機、及び帳合機等の何れか1つ以上を後処理デバイスとして用いる。そして、デジタルプリント部より出力された印刷物に対して、紙折り、中綴じ製本、くるみ製本、断裁、封入、及び帳合等の仕上げ処理を実行する。
【0026】
ここで、システム全体に含まれるサーバやクライアントPCなどの情報処理装置は、CPU、HD、RAM、ROM、ネットワーク制御デバイス、表示デバイス(表示部)、及び入出力デバイスなどの基本的なHW構成を備える。本実施例で実現する処理は、各情報処理装置の記憶媒体に所定のプログラムを格納し、CPUにより実行することで実現されることになる。
【0027】
[工程管理システムの構成]
図2は、工程管理システム105の構成の一例を示す図である。工程管理システム105は、ネットワーク107に接続されたMIS(Management Information System)サーバ201、入稿システムサーバ202、ファイルサーバ203、クライアントPC204、205などから成り立っている。
【0028】
ここで、MISサーバ201は、受注から納品までのシステム全体のワークフローを管理すると共に、様々な経営情報や販売情報を統括的に管理するサーバである。MISサーバ201では、用紙やトナーの在庫の管理、受注した印刷ジョブのトナー消費量予測値等を用いた見積価格の算出、見積価格の算出用コストデータの管理などを行う。
【0029】
入稿システムサーバ202は、インターネット103を利用して、エンドユーザ環境101、102からジョブを受信するサーバである。受信したジョブは、ジョブのID番号で管理され、管理上必要となるID番号とクライアント情報などの管理情報はMISサーバ201に送られる。その後、MISサーバ201の指示に従って、管理情報や画像データなどの情報を下流のシステム(工程)に送信する役割を持っている。
【0030】
ファイルサーバ203は、エンドユーザからの同一原稿による再発注に備えて、エンドユーザから受信したジョブを保管するためサーバである。一般に、画像データと前回出力の際のジョブの設定情報(ジョブチケット)を一緒に保存してある。
【0031】
工程管理システム105内におけるこれらの装置間でやり取りされる情報は、JDF(Job Definition Format)と呼ばれるジョブの作業指示を記載したジョブチケットなどを利用して情報交換している。そして、ジョブとして画像データなどともにジョブチケットを転送したり、制御コマンドを発行したりして、工程管理システム105を中心に後段のシステムと連携をとってトータルなワークフローの自動化を提供している。
【0032】
[プリプレスシステムの構成]
図3は、プリプレスシステム106の構成の一例を示す図である。
【0033】
プリプレスサーバ302は、スキャナ301/MFP303等のスキャンデバイスによりエンドユーザから受け取った紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとして取り込む。そして、斜行補正や黒点除去等の画像補正を行ったり、またエンドユーザから受信した複数の文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンした複数のスキャン画像ファイルをマージしたりする。また、ページの挿入/削除、ページ番号やアノテーションの追加、インデックス紙や表紙や合紙の挿入、N−up印刷や多連印刷の指定等の各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行する。
【0034】
プリプレスシステム106の構成としては、図示したように1つのプリプレスサーバ302と複数のクライアントPC304で構成するようにしてもよい。
【0035】
本システムで受信したジョブがコピージョブの場合は、まず作業者がスキャナ301/MFP303等のスキャンデバイスにより紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとしてプリプレスサーバやクライアントPCに取り込む。その際に上述したような各種補正処理などを行う。また、システムで受信したジョブがプリントジョブの場合は、プリプレスサーバ302やクライアントPC304にエンドユーザからの文書/画像ファイルを取り込む。エンドユーザから受信した文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルが複数個存在する場合は、これらのファイルをマージする。
【0036】
さらに、エンドユーザから受信した文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルをさらに編集する場合がある。例えば作業者が複数ページのレイアウトを確認しながら、編集対象ファイルに対して他のファイルからのページを挿入したり、編集対象ファイルのページを削除したりする。
【0037】
また、例えば作業者がページ番号やアノテーション(機密情報を表わすウォーターマークやロゴ等の文字や画像)を追加したり、N−up印刷や多連印刷(1つの印刷面に複数ページをレイアウトする印刷)を指定する。また、インデックス紙、表紙、合紙を挿入したり、ステープルやパンチやZ折り等の後処理を指定したりといったような各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行する。
【0038】
このプリプレスシステム106では、ダイレクトメールの宛名印刷や顧客別のパンフレットといったようなワントゥーワンマーケティングを実現するために、プリプレスサーバや別サーバに構築したデータベースと連携することも可能である。そして、同一ドキュメントを複数部印刷しながら、宛先や関連データを差し替えて印刷するバリアブル印刷システムの構築を実現する。
【0039】
印刷業界では、製版・印刷工程に入る前に、広告主にプレゼンテーションすることを目的としたカラーカンプ(Color Comprehensive Layout)と呼ばれる出力がある。
【0040】
最近では、パーソナルコンピュータを使って出版物を作成するDTP(DeskTop Publishing)や、印刷工程で画像の修正や合成などに使用するCEPS(Color Electronic Prepress System)で処理したデジタル画像をMFP等の画像形成装置で出力したハードコピーが上述のカラーカンプに用いられている。MFP等を利用したPODでは、カンプに相当するレイアウト確認と簡易的な色味確認やプルーフに相当する詳細な色味確認を含めて、実際に出力されるMFP等によりプルーフ出力することが可能である。このプリプレスシステム106では、必要に応じてこのような最終成果物のレイアウトや色味を確認するために、MFPにプルーフ出力することも可能である。
【0041】
[デジタルプリントシステムの構成]
図4は、デジタルプリントシステム108の構成の一例を示す図である。
【0042】
ここには、ネットワークに接続されたプリントサーバ403、カラーMFP401、白黒MFP402、高速カラーMFP405、及びクライアントPC406がそれぞれ存在している。
【0043】
プリントサーバ403は、2つの役割を持っている。1つ目はデジタルプリントシステム108の外部と情報の送受信を行うことである。入稿されるジョブの画像データや設定情報などは、まずプリントサーバ403で受信し、そのジョブが終了するとステータスなどの情報を外部に知らせる役割を持っている。もう1つはデジタルプリントシステム108内部の管理制御であり、外部から入力されたジョブ及び、システム内部で発生した情報は、プリントサーバ403にて一元管理されている。
【0044】
プリントサーバ403で、システム内部にある全ての装置と全てのジョブの状況が監視できると共に、ジョブの一時停止、設定変更、印刷再開あるいは、ジョブの複製、移動、削除などの制御が行えるようになっている。
【0045】
クライアントPC406は、入力されたファイルの編集、印刷指示、あるいは、プリントレディファイルの投入の役割と、プリントサーバ403内で管理されている装置やジョブの監視や制御の補佐する役割を持っている。
【0046】
カラーMFP401、白黒MFP402及び高速カラーMFP405は、スキャン、プリント、コピーなど様々な機能を有する画像形成装置である。カラーMFP401、白黒MFP402、高速MFP405とでスピードやコストなどが異なるため、それぞれの用途に応じて使い分ける必要がある。高速カラーMFP405には高速でRIP(Raster Image Processer)処理を行うための外部コントローラ404が接続されている。外部コントローラ404は入力された印刷コマンドに基づきRIPを行うと同時にトナーの消費量を予測し、その結果をMISサーバ201に送信する。
【0047】
[ポストプレス部のシステム構成]
図5は、ポストプレスシステム109の構成の一例を示す図である。
【0048】
ポストプレスシステム109は、ポストプレスサーバ501及びクライアントPC506に加え、紙折り機502、断裁機503、中綴じ製本機504、及びくるみ製本機505などの後処理装置で構成されている。
【0049】
まず、ポストプレスサーバは501、後処理工程を統括管理するコンピュータである。そして、入稿システムサーバ202にて受け付けたジョブの指示やMISサーバ201から出されるジョブの指示などに基づいて、ポストプレスシステム109で仕上げ可能な後処理条件を作り出し、エンドユーザの要求通りの後処理工程の指示を行う。一般に、ポストプレスサーバ501がポストプレスシステム109外とJDFなどの情報を使って、ポストプレス内の各後処理装置とコマンドやステータスなどの情報交換している。後処理装置が可能な処理(工程)としては、断裁処理工程、中綴じ製本処理工程、くるみ製本処理工程、紙折処理工程、穴あけ処理工程、封入処理工程、及び帳合処理工程等がある。ポストプレスシステム109では、これらの処理により、エンドユーザ所望の製本形態に加工し、提供できるようにするように制御する。
【0050】
ポストプレスサーバ501はシステム内の複数の後処理機器と予め決められたプロトコルで逐次ポーリングなどで装置の状態やジョブの状況を把握し、ジョブの管理を行う。尚、本実施形態は、上述の複数の後処理をそれぞれ別々の装置により実行可能にする構成でも、複数種類の後処理を1台の装置で実行可能にする構成でも良い。
【0051】
[入稿管理システムの処理の流れ]
ここで入稿管理システムとは、少なくとも上述したMISサーバ201及び入稿システムサーバ202からなるシステムであり、印刷を行う際にRIPする装置やジョブ実行に必要な情報をもつ画像形成装置と通信可能に構成される。なお、入稿管理システムに関しては1つの装置から構成されてもよく、その際にはMISサーバ201及び入稿システムサーバ202に係る機能を1つの装置により実現する。また、入稿管理システムにおける処理は、本システムを構成する装置内のCPUが本処理を実現するためのプログラムを実行することで実現される。
【0052】
図6を用いて入稿管理システムを中心とした各装置における処理の流れについて説明する。
【0053】
まず、クライアントPC204においてエンドユーザが入稿管理システムへのアクセスを指示入力すると、クライアントPC204から入稿管理システムに対して接続要求を送信し、入稿管理システムへのアクセスを行う(S601)。
【0054】
接続要求を受け、アクセスを許可したクライアントPC204に対して、入稿管理システムは入稿管理システムの機能を提供するためのUI(User Interface)に関する情報を返信する(S602)。この処理により、ユーザに対するUI提供が行われる。
【0055】
入稿管理システムからUI情報を受信したクライアントPC204は、受信した情報に基づき表示デバイスにUI表示を行う(S603)。
【0056】
クライアントPC204においては、エンドユーザがUIから指示した所望のデバイスを選択する(S604)。ここで選択されたデバイスとは、ユーザが実際に印刷に利用したい画像形成装置などを示し、印刷速度や印刷品位などに応じてユーザは所望のデバイスを指示入力することになる。そして、クライアントPCは、選択されたデバイス情報を入稿管理システムに送信する(S605)。
【0057】
入稿管理システムはクライアントPC204からデバイス情報を受信する。(S606)。デバイス情報とは画像形成装置を識別するためのIDなどの情報、もしくは印刷速度、または品位などを指定する情報、及び印刷手法を示す情報などのいずれかを含むものであればよい。
【0058】
入稿管理システムは受信したデバイス情報に基づき、対応するデバイスのデバイス機能情報をそのデバイスに問い合わせる(S607)。例えば、高画質高速プリンタをユーザが指定した場合は、入稿管理システムが通信可能な該当デバイスに対して機器名称や印刷速度、参考となる管理情報、および実行可能な印刷オプションの情報などを問い合わせることになる。
【0059】
デバイス機能情報の問い合わせる要求を受信したデバイスは、自身がもつ機能情報を入稿管理システムに対して応答する(S608)。
【0060】
入稿管理システムはデバイス機能情報を受信する(S609)。入稿管理システムは受信したデバイス機能情報からクライアントPC204上で表示する選択肢を準備し、クライアントPC204に選択肢に関する情報を送信する(S610)。
【0061】
クライアントPC204は受信した情報に基づきUIに選択肢を反映し、表示する(S611)。ここで表示される選択肢は、スタンプや電子透かし情報と実際に印刷される文字列などの情報、さらにはデバイス側で用意されているオプション設定などを含んでいる。
【0062】
ユーザのUIを介した指示に基づき、クライアントPCにおいて印刷ジョブとして画像データや原稿の情報などを登録する(S612)。その後、ユーザのUIを介した選択指示に基づき、クライアントPCにおいて選択されたオプション機能を印刷ジョブとして登録する(S613)。印刷ジョブの登録が終わるとクライアントPC204は、入稿管理システムへ当該印刷ジョブを送信する(S614)。
【0063】
入稿管理システムは、受信したジョブ情報から、印刷にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する(S615)。ここで入稿管理システム内に画像形成装置やRIP用のコントローラなどを構成し、システム内で消費量の予測値を算出している。なお、入稿管理システムが外部のデバイス、例えばユーザにより指示されたデバイスに対して消費量の予測値の算出を依頼し、そこから予測値を取得するといった構成でこの処理を実現してもよい。
【0064】
入稿管理システムは、S615で算出された印刷にかかる消耗品の消費量の予測値をもとに、見積結果を算出し、その見積の算出結果をクライアントPC204に返信する(S616)。ここで算出される見積結果は、トナーの消費量の予測値に基づく料金や、利用する用紙代、選択されたオプション機能にかかる料金、人件費などを含む料金などを含む。
【0065】
クライアントPC204は、受信した見積結果を自身の表示部にUI出力する(S617)。
【0066】
上述にように、ユーザに対してユーザの発注に応じた印刷処理にかかる印刷コストの見積結果の提供が行われる。なお、S603〜S617までの処理は、ユーザのUI画面を介した指示に基づき、繰り返し実行することが可能である。ここでは、ユーザは所望のプリンタを選択したり、選択するオプション機能を変更したりすることにより発生する見積結果の変化を簡単に確認することが可能になる。なお、ここで表示する見積結果として、料金に加えてS615で算出した消耗品の消費量の予測値(例えば、用いる各色のトナーの消費量の予測値)を含めることも可能である。
【0067】
[UI画面]
図7〜9を用いて入稿管理システムがクライアントPCに提供するUI画面の構成について説明する。
【0068】
図7では、前述したS603〜S604の段階でのUIの表示を示す。画面701は、印刷ジョブを入稿管理サーバに入稿する際に用いられる画面全体である。例えばこの画面はWebサービスを利用して、所定のブラウザ上に表示されるものであってもよい。画面701の中には、デバイス情報の選択指示させるための領域702と、入稿ファイルの情報を登録させる領域703と、利用するデバイスのオプション機能を選択させる領域704と、見積結果を表示する領域705が含まれている。
【0069】
デバイス情報の選択指示させるための領域702は、入稿管理システムに接続されているデバイスの情報を表示し、ユーザが選択指示させることができる。そして、デバイス選択欄706で選択したデバイスに関する機能情報を表示する。図8においては、選択指示された高画質高速プリンタに関する機能情報が表示されている。
【0070】
入稿ファイルの情報を登録させる領域703には、実際にユーザが印刷ジョブとして登録する入稿ファイルの情報(機器マニュアル.doc)が表示されている。
【0071】
利用するデバイスのオプション機能を選択させる領域704は、デバイス選択欄706で選択されたデバイスの利用可能な機能の一覧を表示し、選択することで印刷ジョブにその機能を設定することができる。
【0072】
見積結果を表示する領域705は、入稿管理システムから受信した印刷ジョブの見積もり結果を表示する。図8に示すように、入稿管理システムと通信することで、ユーザが領域704で指示した機能801のコストの目安を見積結果を受信する前に簡易的に表示欄802に表示することも可能である。そしてユーザが所望の機能をすべて選択したあとに確定ボタン803を押すことによって、選択指示された情報が確定され、入稿管理システムにそれらの情報が送信される。
【0073】
その結果、図9に示すようにユーザが選択した項目の一覧と、選択した項目から算出された見積結果の情報904が表示される。ここでは、見積もりとして、人件費などを含む基本料金や消費トナー料金を含むプリントフィー、用紙料金などが含まれている。
【0074】
ユーザが選択項目の最終確認を行い、印刷開始ボタン905を押すことで印刷を開始する。もし選択項目の変更をする場合は修正ボタン906を押して選択項目の再設定を行う。修正ボタンを押されることにより、印刷開始ボタン905及び修正ボタン906は、前述した確定ボタン803に表示切替され、再度見積もりを行うことが可能になる。
【0075】
[PDLデータにおける消耗品の消費量の予測値の算出]
図10と図11を用いてPDL(Page Description Language)データにおける消耗品の消費量の予測値を算出する流れについて説明する。入稿管理システムには消耗品の消費量の予測値の履歴を保持したデータベースを備えている。
【0076】
図10において、処理の概要を説明する。まず、エンドユーザなどにより、クライアントPC204で印刷データ1001を作成し、入稿管理システム1003に登録される。この印刷データ1001は、通常のモノクロやカラーのトナーにより実現されるスタンプ機能に用いるスタンプ画像またはフォーム合成印刷に用いるフォームデータ(帳票データ)などである。また、印刷データ1001は、印刷物に光沢を出すために上書きして塗布することで利用されるクリアトナー印刷用のデータであったりする。それらの印刷データは、事前に入稿管理システム1003でRIP処理され、消耗品の消費量の予測値が算出され、それぞれの予測値は印刷データ1001を識別するIDとともに履歴(ログ)として保持される。
【0077】
図11では、具体的に図10における処理を説明するためのフローチャートを示している。
【0078】
クライアントPC204において、印刷データ1001を作成し、入稿管理システム1003に送信する(S1101)。
【0079】
入稿管理システム1003において、クライアントPC204から受信した印刷データ1001をRIP処理する(S1102)。RIP処理した後、消耗品の消費量の予測値を算出する(S1103)。
【0080】
クライアントPCから受信した印刷データの種別を判別する(S1104)。種別が、通常の印刷に用いるデータを示す場合はS1105、フォームデータの登録を示す場合はS1106、またクリアトナー印刷用のデータの登録を示す場合はS1107に進む。
【0081】
通常の印刷に用いるデータならば通常データログ1004に、S1103での算出結果を該印刷データを識別するためのIDとともに登録する(S1105)。フォームデータならばフォームログ1005に、S1103での算出結果を該印刷データを識別するためのIDとともに登録する(S1106)。クリア印刷用のデータならばクリアログ1006に、S1103での算出結果を該印刷データを識別するためのIDとともに登録する(S1107)。
【0082】
なお、本実施例では事前登録するフォームデータなどに関して、クライアントPCからIDを設定している。しかしながら、入稿管理システム1003で自動でログ登録時にIDを発行してクライアントPCに通知するといった構成も適用可能である。
【0083】
[合成データの消耗品の消費量の予測値の算出]
図12と図13を用いて複数のPDLデータを合成して印刷される場合における、消耗品の消費量の予測値を算出する流れについて説明する。
【0084】
図12において、処理の概要を説明する。まず、エンドユーザなどにより、クライアントPC204でジョブ1201を作成し、入稿管理システム1003に登録される。この際に、例えば図8で示すようなUIを介して、特定のフォーム(スタンプなど)を指定し、合成して印刷するなどのジョブを指定されたとする。入稿管理システム1003においては、登録されたジョブ中のPDLデータと指定されたフォームデータ1203をそれぞれRIPするなどして合成して出力した場合の消耗品の消費量の予測値1205の算出を行う。ここで、フォームデータに関しては予めフォームログ1005などに登録済みのフォームIDが指定されている場合は、予測値の算出は省略してフォームログから予測値(例えば、1002)を呼び出すことが可能である。
【0085】
図13では、具体的に図12における処理を説明するためのフローチャートを示している。ここで記載される各処理ステップは、各システム、装置に格納された制御プログラムがCPUにより実行されることで実現される。
【0086】
エンドユーザの指示に基づき、クライアントPC204が印刷データを含むジョブ1201を作成し、入稿管理システム1003に送信する(S1301)。
【0087】
入稿管理システム1003はクライアントPC204から受信したジョブ1201に含まれるPDLデータをRIP処理する(S1302)。RIP処理後のデータに基づき、消耗品の消費量の予測値1202を算出する(S1303)。
【0088】
ここでジョブ1201において、フォームデータとの合成を行う指定がされているかを判定する(S1304)。フォームデータとの合成が指定されているジョブならばS1305に進み、指定されていなければS1309に進む。
【0089】
S1305において、入稿管理システム1003はジョブで指定されたフォームIDを取得する。その後、フォームログ1005からS1305で取得したIDで指定されるフォームデータに対応する消耗品の消費量の予測値を検索する(S1306)。その後、S1307において、S1306での検索結果に基づき、該当する予測値があればS1308に進み、無ければS1309に進む。
【0090】
S1309では、S1305で取得したフォームIDに対応するフォームデータをシステム内より検索し、フォーム取得する。ここでは、登録されているが事前に消耗品の消費量の予測値が算出されていないフォームデータが取得され、予測値の算出が行われる。また、入稿管理システム1003の外部にあるデータベースや画像形成装置の記憶領域に格納されているフォームデータを、該装置に問い合わせることで取得することも可能である。外部取得されたデータは、同様に消耗品の消費量の予測値が算出される。
【0091】
S1308では、S1303で算出された印刷データの予測値1202と、S1305で取得したフォームIDに対応するフォームデータの消費量の予測値をマージする。これにより、ジョブで指定された合成後の画像1206の印刷出力にかかる消耗品の消費量の予測値が算出される。
【0092】
S1310で、マージした予測値1205から、印刷にかかる見積結果を算出し、その見積の算出結果をクライアントPC204に送信する。ここで算出される見積結果は、前述したようにトナーの消費量の予測値に基づく料金や、利用する用紙代、選択されたオプション機能にかかる料金、人件費などを含む料金などを含む。見積結果にS1308で算出した予測値1205を含めるようにしてもよい。
【0093】
S1311において、クライアントPC204が受信した見積結果をUIとして表示する。S1312において、表示したUIを介して、ユーザが印刷の指示を選択したか否かを判定する。印刷の指示が選択された場合を、印刷指示を入稿管理システム1003に対して送信する。印刷の指示の選択がなされなかった場合は、処理を終了する。
【0094】
S1313において、入稿管理システム1003は、前述したジョブで指定された合成後の画像1206を生成する。生成した合成後の印刷画像データを画像形成装置に対して送信する。S1314において、画像形成装置が受信した印刷画像データを印刷する。
【0095】
本実施例では、入稿管理システム1003においてフォームデータを用いた合成処理を行っているが、画像形成装置において合成を行い印刷することも可能である。こういった場合、フォームデータ自体が画像形成装置に登録されており、かつ入稿管理システム1003のフォームログに該フォームデータの予測値の履歴が残っている場合に、フォームデータの画像形成装置から入稿管理システム1003への転送を省略できる。また、入稿システムにおける合成処理を画像形成装置に行わせることで該システムの負荷が軽減される。
【0096】
[実施例2]
[画像形成装置に登録されたデータの消耗品の消費量の予測値の算出]
図14、図15を用いて、画像形成装置にスタンプ用のデータや帳票などフォーム登録された際の、消耗品の消費量の予測値を算出する流れについて説明する。
【0097】
図14において、画像形成装置にフォームデータ1401が登録された際に、該登録データを入稿管理システム1003に送信する。入稿管理システム1003では、受信したフォームデータに対して、必要ならRIP処理などを行い、消耗品の消費量の予測値を算出する。算出した予測値1402とフォームIDをフォームログ1005に登録し、画像形瀬装置に対して、その旨を通知する。これらの処理を受けて、画像形成装置では、該フォームデータをログ取得済みのデータとして管理する。
【0098】
図15では、具体的に図14における処理を説明するためのフローチャートを示している。ここで記載される各処理ステップは、各システム、装置に格納された制御プログラムがCPUにより実行されることで実現される。
【0099】
画像形成装置では、記憶領域にフォームデータ登録が行われた際に、該フォームデータの消耗品の消費量の予測値が未算出か否か、つまり入稿管理システム1003でログとして予測値が登録済みか否かを判断する(S1501)。フォームデータは、入稿管理システム1003で消耗品の消費量の予測値が算出されていた場合、取得済みフラグなどを用いて取得済みということが識別可能なように管理される。なお、この判断は、定期的に画像形成装置が自身の記憶領域に登録されているフォームデータに対して行ってもよい。
【0100】
S1501で、消耗品の消費量の予測値が未算出のフォームデータがあるなら、S1502に進み、画像形成装置は自身の備えるネットワーク接続手段を介して入稿管理システム1003にフォームデータ1401を送信する。またS1501で、消耗品の消費量の予測値が未算出のフォームデータが無いと判断した場合、処理を終了する。
【0101】
入稿管理システム1003は、画像形成装置からフォームデータ1401を受信し、フォーム取得する(S1503)。
【0102】
S1504において、入稿管理システム1003において受信したフォームデータ1401による消耗品の消費量の予測値1402を算出する。ここで、フォームデータ1401がPDLであった場合は、RIP処理などを行い、消耗品の消費量の予測値を算出する。算出した予測値1402は、入稿管理システム1003内の記憶領域におけるフォームログ1005に、フォームID200とともにログとして登録される。
【0103】
S1505では、入稿管理システム1003がフォームデータの予測値をログとして登録した旨を画像形成装置にフォームIDとともに通知する。
【0104】
S1506では、画像形成装置が入稿管理システム1003からの通知に基づき、通知されたIDデ識別されるフォームデータをログ登録済みとして管理する。
【0105】
また、上述したような入稿管理システム1003における印刷指示の事前に行われる消耗品の消費量の予測値の算出は、入稿管理システム1003の起動時にネットワークなどを介して接続された画像形成装置などに対してポーリングすることで行ってもよい。
【0106】
なお、本実施例においては、画像形成装置の外部からのデータ登録についての実施例を説明した。しかしながら、画像形成装置の備えるスキャナ装置を用いて、帳票などのフォームデータなどを登録する場合にも同様の処理が行える。その場合には、画像形成装置においてスキャナで読取られた画像データを、フォームデータとしてフォームIDを付与して所定の記憶領域に格納する。その後は、入稿管理システム1003との双方向の通信により、当該スキャンデータによる消耗品の消費量の予測値を算出し、ログとしての登録が行われる。
【0107】
[実施例3]
[ログの自動削除]
図16を用いて、ログとして登録された消耗品の消費量の予測値の自動削除の流れについて説明する。図16は自動削除処理を説明するためのフローチャートを示している。ここで記載される各処理ステップは、各システム、装置に格納された制御プログラムがCPUにより実行されることで実現される。
【0108】
S1601において、画像形成装置内の所定の記憶領域(HDなど)に保持されているフォームデータが削除された場合、画像形成装置は該フォームデータのフォームIDが入稿管理システム1003に通知する。
【0109】
S1602では、入稿管理システム1003が通知されたフォームIDをもとにログをフォームログ1005より検索する。該当するログがあった場合はS1604に進み、無ければ処理を終了する(S1603)。
【0110】
S1604において、入稿管理システム1003が該当するログをフォームログ1005より削除する。
【0111】
本処理によって、登録元でフォームデータ自体が削除される、つまり今後利用されないと思われるので、入稿管理システム1003において、そのフォームデータの消耗品の消費量の予測値がログとして登録されている場合は自動的に削除するとした。これにより、記憶領域を有効利用が可能となる。
【0112】
[他の実施例]
以下、本発明の理解のための補足、他の実施例について説明する。
【0113】
<情報処理装置のハードウエアの模式図>
図17は、MISサーバ201、入稿システムサーバ202、及びクライアントPC(クライアント端末)などの情報処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0114】
図17において、CPU1701、RAM1702、ROM1703、キーボード等の入力装置1704、NetworkI/F1705、ハードディスクドライブ(HDD)1706がシステムバス1710を介して互いに接続されている。また、CRT等の表示装置1707、及びマウス等のポインティングデバイス1708が、システムバス1710を介して互いに接続されている。
【0115】
ROM1703或いはHDD1706には、予め制御プログラムが格納されている。CPU1701は、当該制御プログラムを必要に応じてROM303或いはHDD306からRAM302上へ読み出して実行することで上述したような各実施例における処理をコンピュータとしての機能を発揮する。例えばHDD1706などにおいて、本実施例でのフォームログ及びクリアログなどが記憶される。また、前述の制御プログラムを実行することで、具体的には、入稿管理システムにおける消耗品消費量の予測値を算出するための算出手段や、フォームログに算出された予測値を登録する登録手段などの各モジュールが呼び出され、処理が実現される。
【0116】
また、CPU1701は、表示装置1707を介して各種情報の表示に関する制御を行うと共に、入力装置1704やポインティングデバイス1708からユーザ指示等を受け付けに関する制御も行う。さらに、ネットワーク接続部としてのNetworkI/F1705を介してネットワーク上の他の装置との通信を行う。
【0117】
<他の実施の形態>
以上、様々な実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。例えば、プリンタ、ファクシミリ、PC、サーバとクライアントとを含むコンピュータシステムなどの如くである。
【0118】
本発明は、前述した実施形態の各機能を実現するソフトウェアプログラムを、システム若しくは装置に対して直接または遠隔から供給し、そのシステム等に含まれるコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0119】
従って、本発明の機能・処理をコンピュータで実現するために、情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、上記機能・処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
【0120】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0121】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0122】
また、プログラムは、クライアントの情報処理装置のブラウザを用いてインターネットのホームページからダウンロードしてもよい。すなわち、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードしてもよいのである。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の構成要件となる場合がある。
【0123】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。この場合、所定条件をクリアしたユーザにのみ、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報で暗号化されたプログラムを復号して実行し、プログラムを情報処理装置にインストールしてもよい。
【0124】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現されてもよい。なお、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ってもよい。もちろん、この場合も、前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0125】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ってもよい。このようにして、前述した実施形態の機能が実現されることもある。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】本発明におけるシステム全体を示す図。
【図2】本発明における工程管理部のシステム構成図。
【図3】本発明におけるプリプレス部のシステム構成図。
【図4】本発明におけるデジタルプリント部のシステム構成図。
【図5】本発明におけるポストプレス部のシステム構成図。
【図6】本発明における入稿管理システムを中心とした各装置における処理のフローチャートを示す図。
【図7】本発明における入稿システムにより提供されるユーザインタフェースの一例を示す図。
【図8】本発明における入稿システムにより提供されるユーザインタフェースの一例であって、オプションの入力の様子を示す図。
【図9】本発明における入稿システムにより提供されるユーザインタフェースの一例であって、見積結果の表示の様子を示す図。
【図10】本発明における入稿管理システムでの消耗品の消費量の予測値の算出処理の概要を示す図。
【図11】図10で示される処理のフローチャートを示す図。
【図12】本発明の実施例1における、入稿システムでの画像合成して印刷出力を行う際の、消耗品の消費量の予測値の算出処理の概要を示す図。
【図13】図12で示される処理のフローチャートを示す図。
【図14】本発明の実施例2における、画像形成装置に対してフォームデータが登録された際に行われる消耗品の消費量の予測値の算出処理の概要を示す図。
【図15】図14で示される処理のフローチャートを示す図。
【図16】本発明の実施例3における予測値の自動削除処理のフローチャートを示す図。
【図17】本発明の各実施例で用いる情報処理装置のハードウエアの模式図を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は入稿された印刷データの印刷などのコストを見積もるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商業印刷業界では、従来、第三者(顧客、クライアント)から印刷物(雑誌、新聞、カタログ、広告、グラビア等)の作成依頼を受注し、クライアントの所望の印刷物を作成し、それをクライアントに納品することでクライアントから報酬を得ている。現在、この業界においてオフセット製版印刷機などの大規模な印刷装置等を用いているのが主流である。
【0003】
商業印刷業界における印刷フローでは、入稿、デザイン、レイアウト、カンプ(プリンタ出力によるプレゼンテーション)、校正(レイアウト修正や色修正)、校正刷り(プルーフプリント)、版下作成、印刷、後処理加工、及び発送といった様々な作業工程を踏む。これは、上述のような印刷機の利用には版下作成を欠かすことができず、一度版下を作成すると、その修正が困難で、コストも高いため、入念な校正作業が必須であったためであること等に起因する。
【0004】
このように、商業印刷業界では、大掛かりな装置を必要とし、そしてクライアントが所望する印刷物を作成するのにある程度の時間も必要であった。
【0005】
一方で、近年、電子写真方式の印刷装置やインクジェット方式の印刷装置の高速化、高画質化がすすんでいる。それに伴い、プリント・オン・ディマンド(Print On Demand:以下、PODと表記する。)と呼ばれるデジタル複写機やデジタル複合機等の画像形成装置を用いた市場も伸びている。
【0006】
この市場では商業印刷業界における印刷量より比較的小ロットのジョブを、大掛かりなシステムを用いずに、短納期で取り扱うといったことを想定している。そして、上記のような大規模なシステムに変わって、画像形成装置を活用し、クライアントからの要望に応えるWebサービス等を利用した、電子データによるデジタルプリントを実現している。
【0007】
またPOD市場では、従来の印刷業界に比べて、各工程やコストの管理、制御のデジタル化が浸透してきている。このような背景の中で、サービスの提供形態としてプリントショップのサービスであるPFP(Print For Pay)や、企業の社内向け印刷サービスであるCRD(Centralized Reproduction Department)などが存在する。
【0008】
上記のような印刷業界やPOD市場においては、印刷物を商品として、該商品の受発注から、梱包、配送、アフターサービス、在庫管理、入金管理までの全ての業務を一括して代行するような管理サービスも提供されている。
【0009】
上述した管理サービスを提供するシステムでは、クライアントに対して所望の印刷物にかかる印刷コストを提供などのために、コスト管理などの方法が重要になってくる。例えば、特許文献1では画像形成装置が実行する処理のシミュレーションを行う装置および方法が記載されている。該システムでは、ユーザの実際の使用時における消耗品消費量をシミュレーションするために、対象画像を含んだ画像形成命令を取得して、取得画像から消耗品の消費量を算出している。
【特許文献1】特開2007−213471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら特許文献1においては、ユーザの印刷処理の発注前に、全体の印刷コストの見積もりや可能な印刷設定、その設定にかかる料金などをユーザにわかりやすく伝えるといったことを想定していない。
【0011】
また、画像形成装置に予め登録されたフォームなどの情報を利用して印刷を行うような発注を、オプションとして設定可能な場合を考える。このようなフォーム合成印刷のような発注に対して見積もりをシミュレーションする際に、シミュレーションを行う装置が見積り依頼ごとにフォームデータを読み出し、合成後の消耗品の消費量の算出することが考えられる。こういった場合には、見積結果のシミュレーションに非常に時間がかかるという課題がでてくる。ユーザが見積結果などを考慮した上で発注することが通常考えられるので、シミュレーションに時間がかかると、発注までに時間がかかる、Webサービスにおけるユーザビリティが著しく低下することにつながる。
【0012】
本発明はユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、印刷全体の印刷コストの見積もりや可能な印刷設定、その設定にかかる料金などをユーザに提供可能な手法を実現することを目的とする。
【0013】
また、本発明はユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、印刷にかかる消耗品の消費量の予測値に基づく見積結果を、発注に先立ちユーザに迅速に提供可能な手法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の課題を解決するために本発明における入稿管理システムは、クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行い、前記クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理を行う画像形成装置で提供できる印刷オプションの情報を取得する取得手段と、前記印刷処理に用いる印刷データと前記取得手段で取得した情報に基づく印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり手段と、前記見積もり手段により求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有し、前記UI提供手段は、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする。
【0015】
また、本発明における入稿管理システムは、クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行い、画像データから当該画像データの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出手段と、ユーザの発注において利用可能なフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録手段と、前記ユーザの発注にかかる設定を行うUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、前記UI提供手段に基づき提供されたUI画面を介してユーザにより前記フォームデータを利用する印刷処理の発注が行われた際に、ユーザに選択されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の前記算出手段による算出を行うことなく、前記登録手段により登録されたログを利用することで、前記予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり手段と、前記見積もり手段により求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
従って、ユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、印刷全体の印刷コストの見積もりや可能な印刷設定、その設定にかかる料金などをユーザに提供できる。
【0017】
また、ユーザからの発注を受けて印刷を行うようなプリントシステムにおいて、ユーザのために印刷にかかる消耗品の消費量の予測値に基づく見積結果を、発注に先立ちユーザに迅速に提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
[実施例1]
[システム構成]
図1は、本システム全体の基本構成の一例を示す図である。本図は、一つ以上のエンドユーザ環境101、102と、インターネット103を介して接続されているPODサイト環境104から成っている。
【0020】
エンドユーザ環境101、102は、プリントの発注依頼を行う発注者としてのエンドユーザが存在する。それぞれのエンドユーザ環境からそれぞれのクライアントPC(クライアント端末)を利用して、プリントの発注を始めとして、ジョブのステータス確認、印刷料金の確認などができる。
【0021】
一方、PODサイト環境104においては、工程管理システム105、プリプレスシステム106、デジタルプリントシステム108、そしてポストプレスシステム109の4つのシステムから成り立っている。各システムはプリプレス、プリント、ポストプレスの各工程を実現し、それぞれはネットワーク107で接続されている。
【0022】
工程管理システム105は、PODサイト環境104内における各システムによる工程を制御、管理する。また、エンドユーザからのプリント発注の受け付けや管理、印刷コストを計算や管理を行う。さらに、エンドユーザからの指定に基づいて各工程における作業をワークフローとして構築、そして各デバイスや各作業者における作業を効率よくスケジュールする。
【0023】
プリプレスシステム106は、工程管理システム105より受信したプリプレスジョブの作業指示に基づき、スキャナやMFP(Multi Function Peripheral)等のスキャンデバイスを用いてエンドユーザから受け取った原稿をスキャンする。そして、スキャン画像ファイルとしてプリプレスサーバやPCに取り込む。同時に画像補正やファイルのマージやページの挿入/削除や各種ページレイアウト編集や面付け処理の実行や、必要に応じて最終成果物のレイアウトや色味を確認するためのプルーフ出力を実行する。
【0024】
デジタルプリントシステム108は、工程管理システム105あるいはプリプレスシステム106より受信したプリントジョブの作業指示に従って、MFP等により印刷を行う。また、PCからプリンタドライバやホットフォルダを経由して受信した画像ファイルやそれらを編集した文書/画像ファイルをMFP等で印刷する。
【0025】
ポストプレスシステム109は、工程管理システム105、プリプレスシステム106あるいはデジタルプリントシステム108より受信したポストプレスジョブの作業指示に従って後処理を行う。ここでは、少なくとも紙折り機、中綴じ製本機、くるみ製本機、断裁機、封入機、及び帳合機等の何れか1つ以上を後処理デバイスとして用いる。そして、デジタルプリント部より出力された印刷物に対して、紙折り、中綴じ製本、くるみ製本、断裁、封入、及び帳合等の仕上げ処理を実行する。
【0026】
ここで、システム全体に含まれるサーバやクライアントPCなどの情報処理装置は、CPU、HD、RAM、ROM、ネットワーク制御デバイス、表示デバイス(表示部)、及び入出力デバイスなどの基本的なHW構成を備える。本実施例で実現する処理は、各情報処理装置の記憶媒体に所定のプログラムを格納し、CPUにより実行することで実現されることになる。
【0027】
[工程管理システムの構成]
図2は、工程管理システム105の構成の一例を示す図である。工程管理システム105は、ネットワーク107に接続されたMIS(Management Information System)サーバ201、入稿システムサーバ202、ファイルサーバ203、クライアントPC204、205などから成り立っている。
【0028】
ここで、MISサーバ201は、受注から納品までのシステム全体のワークフローを管理すると共に、様々な経営情報や販売情報を統括的に管理するサーバである。MISサーバ201では、用紙やトナーの在庫の管理、受注した印刷ジョブのトナー消費量予測値等を用いた見積価格の算出、見積価格の算出用コストデータの管理などを行う。
【0029】
入稿システムサーバ202は、インターネット103を利用して、エンドユーザ環境101、102からジョブを受信するサーバである。受信したジョブは、ジョブのID番号で管理され、管理上必要となるID番号とクライアント情報などの管理情報はMISサーバ201に送られる。その後、MISサーバ201の指示に従って、管理情報や画像データなどの情報を下流のシステム(工程)に送信する役割を持っている。
【0030】
ファイルサーバ203は、エンドユーザからの同一原稿による再発注に備えて、エンドユーザから受信したジョブを保管するためサーバである。一般に、画像データと前回出力の際のジョブの設定情報(ジョブチケット)を一緒に保存してある。
【0031】
工程管理システム105内におけるこれらの装置間でやり取りされる情報は、JDF(Job Definition Format)と呼ばれるジョブの作業指示を記載したジョブチケットなどを利用して情報交換している。そして、ジョブとして画像データなどともにジョブチケットを転送したり、制御コマンドを発行したりして、工程管理システム105を中心に後段のシステムと連携をとってトータルなワークフローの自動化を提供している。
【0032】
[プリプレスシステムの構成]
図3は、プリプレスシステム106の構成の一例を示す図である。
【0033】
プリプレスサーバ302は、スキャナ301/MFP303等のスキャンデバイスによりエンドユーザから受け取った紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとして取り込む。そして、斜行補正や黒点除去等の画像補正を行ったり、またエンドユーザから受信した複数の文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンした複数のスキャン画像ファイルをマージしたりする。また、ページの挿入/削除、ページ番号やアノテーションの追加、インデックス紙や表紙や合紙の挿入、N−up印刷や多連印刷の指定等の各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行する。
【0034】
プリプレスシステム106の構成としては、図示したように1つのプリプレスサーバ302と複数のクライアントPC304で構成するようにしてもよい。
【0035】
本システムで受信したジョブがコピージョブの場合は、まず作業者がスキャナ301/MFP303等のスキャンデバイスにより紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとしてプリプレスサーバやクライアントPCに取り込む。その際に上述したような各種補正処理などを行う。また、システムで受信したジョブがプリントジョブの場合は、プリプレスサーバ302やクライアントPC304にエンドユーザからの文書/画像ファイルを取り込む。エンドユーザから受信した文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルが複数個存在する場合は、これらのファイルをマージする。
【0036】
さらに、エンドユーザから受信した文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルをさらに編集する場合がある。例えば作業者が複数ページのレイアウトを確認しながら、編集対象ファイルに対して他のファイルからのページを挿入したり、編集対象ファイルのページを削除したりする。
【0037】
また、例えば作業者がページ番号やアノテーション(機密情報を表わすウォーターマークやロゴ等の文字や画像)を追加したり、N−up印刷や多連印刷(1つの印刷面に複数ページをレイアウトする印刷)を指定する。また、インデックス紙、表紙、合紙を挿入したり、ステープルやパンチやZ折り等の後処理を指定したりといったような各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行する。
【0038】
このプリプレスシステム106では、ダイレクトメールの宛名印刷や顧客別のパンフレットといったようなワントゥーワンマーケティングを実現するために、プリプレスサーバや別サーバに構築したデータベースと連携することも可能である。そして、同一ドキュメントを複数部印刷しながら、宛先や関連データを差し替えて印刷するバリアブル印刷システムの構築を実現する。
【0039】
印刷業界では、製版・印刷工程に入る前に、広告主にプレゼンテーションすることを目的としたカラーカンプ(Color Comprehensive Layout)と呼ばれる出力がある。
【0040】
最近では、パーソナルコンピュータを使って出版物を作成するDTP(DeskTop Publishing)や、印刷工程で画像の修正や合成などに使用するCEPS(Color Electronic Prepress System)で処理したデジタル画像をMFP等の画像形成装置で出力したハードコピーが上述のカラーカンプに用いられている。MFP等を利用したPODでは、カンプに相当するレイアウト確認と簡易的な色味確認やプルーフに相当する詳細な色味確認を含めて、実際に出力されるMFP等によりプルーフ出力することが可能である。このプリプレスシステム106では、必要に応じてこのような最終成果物のレイアウトや色味を確認するために、MFPにプルーフ出力することも可能である。
【0041】
[デジタルプリントシステムの構成]
図4は、デジタルプリントシステム108の構成の一例を示す図である。
【0042】
ここには、ネットワークに接続されたプリントサーバ403、カラーMFP401、白黒MFP402、高速カラーMFP405、及びクライアントPC406がそれぞれ存在している。
【0043】
プリントサーバ403は、2つの役割を持っている。1つ目はデジタルプリントシステム108の外部と情報の送受信を行うことである。入稿されるジョブの画像データや設定情報などは、まずプリントサーバ403で受信し、そのジョブが終了するとステータスなどの情報を外部に知らせる役割を持っている。もう1つはデジタルプリントシステム108内部の管理制御であり、外部から入力されたジョブ及び、システム内部で発生した情報は、プリントサーバ403にて一元管理されている。
【0044】
プリントサーバ403で、システム内部にある全ての装置と全てのジョブの状況が監視できると共に、ジョブの一時停止、設定変更、印刷再開あるいは、ジョブの複製、移動、削除などの制御が行えるようになっている。
【0045】
クライアントPC406は、入力されたファイルの編集、印刷指示、あるいは、プリントレディファイルの投入の役割と、プリントサーバ403内で管理されている装置やジョブの監視や制御の補佐する役割を持っている。
【0046】
カラーMFP401、白黒MFP402及び高速カラーMFP405は、スキャン、プリント、コピーなど様々な機能を有する画像形成装置である。カラーMFP401、白黒MFP402、高速MFP405とでスピードやコストなどが異なるため、それぞれの用途に応じて使い分ける必要がある。高速カラーMFP405には高速でRIP(Raster Image Processer)処理を行うための外部コントローラ404が接続されている。外部コントローラ404は入力された印刷コマンドに基づきRIPを行うと同時にトナーの消費量を予測し、その結果をMISサーバ201に送信する。
【0047】
[ポストプレス部のシステム構成]
図5は、ポストプレスシステム109の構成の一例を示す図である。
【0048】
ポストプレスシステム109は、ポストプレスサーバ501及びクライアントPC506に加え、紙折り機502、断裁機503、中綴じ製本機504、及びくるみ製本機505などの後処理装置で構成されている。
【0049】
まず、ポストプレスサーバは501、後処理工程を統括管理するコンピュータである。そして、入稿システムサーバ202にて受け付けたジョブの指示やMISサーバ201から出されるジョブの指示などに基づいて、ポストプレスシステム109で仕上げ可能な後処理条件を作り出し、エンドユーザの要求通りの後処理工程の指示を行う。一般に、ポストプレスサーバ501がポストプレスシステム109外とJDFなどの情報を使って、ポストプレス内の各後処理装置とコマンドやステータスなどの情報交換している。後処理装置が可能な処理(工程)としては、断裁処理工程、中綴じ製本処理工程、くるみ製本処理工程、紙折処理工程、穴あけ処理工程、封入処理工程、及び帳合処理工程等がある。ポストプレスシステム109では、これらの処理により、エンドユーザ所望の製本形態に加工し、提供できるようにするように制御する。
【0050】
ポストプレスサーバ501はシステム内の複数の後処理機器と予め決められたプロトコルで逐次ポーリングなどで装置の状態やジョブの状況を把握し、ジョブの管理を行う。尚、本実施形態は、上述の複数の後処理をそれぞれ別々の装置により実行可能にする構成でも、複数種類の後処理を1台の装置で実行可能にする構成でも良い。
【0051】
[入稿管理システムの処理の流れ]
ここで入稿管理システムとは、少なくとも上述したMISサーバ201及び入稿システムサーバ202からなるシステムであり、印刷を行う際にRIPする装置やジョブ実行に必要な情報をもつ画像形成装置と通信可能に構成される。なお、入稿管理システムに関しては1つの装置から構成されてもよく、その際にはMISサーバ201及び入稿システムサーバ202に係る機能を1つの装置により実現する。また、入稿管理システムにおける処理は、本システムを構成する装置内のCPUが本処理を実現するためのプログラムを実行することで実現される。
【0052】
図6を用いて入稿管理システムを中心とした各装置における処理の流れについて説明する。
【0053】
まず、クライアントPC204においてエンドユーザが入稿管理システムへのアクセスを指示入力すると、クライアントPC204から入稿管理システムに対して接続要求を送信し、入稿管理システムへのアクセスを行う(S601)。
【0054】
接続要求を受け、アクセスを許可したクライアントPC204に対して、入稿管理システムは入稿管理システムの機能を提供するためのUI(User Interface)に関する情報を返信する(S602)。この処理により、ユーザに対するUI提供が行われる。
【0055】
入稿管理システムからUI情報を受信したクライアントPC204は、受信した情報に基づき表示デバイスにUI表示を行う(S603)。
【0056】
クライアントPC204においては、エンドユーザがUIから指示した所望のデバイスを選択する(S604)。ここで選択されたデバイスとは、ユーザが実際に印刷に利用したい画像形成装置などを示し、印刷速度や印刷品位などに応じてユーザは所望のデバイスを指示入力することになる。そして、クライアントPCは、選択されたデバイス情報を入稿管理システムに送信する(S605)。
【0057】
入稿管理システムはクライアントPC204からデバイス情報を受信する。(S606)。デバイス情報とは画像形成装置を識別するためのIDなどの情報、もしくは印刷速度、または品位などを指定する情報、及び印刷手法を示す情報などのいずれかを含むものであればよい。
【0058】
入稿管理システムは受信したデバイス情報に基づき、対応するデバイスのデバイス機能情報をそのデバイスに問い合わせる(S607)。例えば、高画質高速プリンタをユーザが指定した場合は、入稿管理システムが通信可能な該当デバイスに対して機器名称や印刷速度、参考となる管理情報、および実行可能な印刷オプションの情報などを問い合わせることになる。
【0059】
デバイス機能情報の問い合わせる要求を受信したデバイスは、自身がもつ機能情報を入稿管理システムに対して応答する(S608)。
【0060】
入稿管理システムはデバイス機能情報を受信する(S609)。入稿管理システムは受信したデバイス機能情報からクライアントPC204上で表示する選択肢を準備し、クライアントPC204に選択肢に関する情報を送信する(S610)。
【0061】
クライアントPC204は受信した情報に基づきUIに選択肢を反映し、表示する(S611)。ここで表示される選択肢は、スタンプや電子透かし情報と実際に印刷される文字列などの情報、さらにはデバイス側で用意されているオプション設定などを含んでいる。
【0062】
ユーザのUIを介した指示に基づき、クライアントPCにおいて印刷ジョブとして画像データや原稿の情報などを登録する(S612)。その後、ユーザのUIを介した選択指示に基づき、クライアントPCにおいて選択されたオプション機能を印刷ジョブとして登録する(S613)。印刷ジョブの登録が終わるとクライアントPC204は、入稿管理システムへ当該印刷ジョブを送信する(S614)。
【0063】
入稿管理システムは、受信したジョブ情報から、印刷にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する(S615)。ここで入稿管理システム内に画像形成装置やRIP用のコントローラなどを構成し、システム内で消費量の予測値を算出している。なお、入稿管理システムが外部のデバイス、例えばユーザにより指示されたデバイスに対して消費量の予測値の算出を依頼し、そこから予測値を取得するといった構成でこの処理を実現してもよい。
【0064】
入稿管理システムは、S615で算出された印刷にかかる消耗品の消費量の予測値をもとに、見積結果を算出し、その見積の算出結果をクライアントPC204に返信する(S616)。ここで算出される見積結果は、トナーの消費量の予測値に基づく料金や、利用する用紙代、選択されたオプション機能にかかる料金、人件費などを含む料金などを含む。
【0065】
クライアントPC204は、受信した見積結果を自身の表示部にUI出力する(S617)。
【0066】
上述にように、ユーザに対してユーザの発注に応じた印刷処理にかかる印刷コストの見積結果の提供が行われる。なお、S603〜S617までの処理は、ユーザのUI画面を介した指示に基づき、繰り返し実行することが可能である。ここでは、ユーザは所望のプリンタを選択したり、選択するオプション機能を変更したりすることにより発生する見積結果の変化を簡単に確認することが可能になる。なお、ここで表示する見積結果として、料金に加えてS615で算出した消耗品の消費量の予測値(例えば、用いる各色のトナーの消費量の予測値)を含めることも可能である。
【0067】
[UI画面]
図7〜9を用いて入稿管理システムがクライアントPCに提供するUI画面の構成について説明する。
【0068】
図7では、前述したS603〜S604の段階でのUIの表示を示す。画面701は、印刷ジョブを入稿管理サーバに入稿する際に用いられる画面全体である。例えばこの画面はWebサービスを利用して、所定のブラウザ上に表示されるものであってもよい。画面701の中には、デバイス情報の選択指示させるための領域702と、入稿ファイルの情報を登録させる領域703と、利用するデバイスのオプション機能を選択させる領域704と、見積結果を表示する領域705が含まれている。
【0069】
デバイス情報の選択指示させるための領域702は、入稿管理システムに接続されているデバイスの情報を表示し、ユーザが選択指示させることができる。そして、デバイス選択欄706で選択したデバイスに関する機能情報を表示する。図8においては、選択指示された高画質高速プリンタに関する機能情報が表示されている。
【0070】
入稿ファイルの情報を登録させる領域703には、実際にユーザが印刷ジョブとして登録する入稿ファイルの情報(機器マニュアル.doc)が表示されている。
【0071】
利用するデバイスのオプション機能を選択させる領域704は、デバイス選択欄706で選択されたデバイスの利用可能な機能の一覧を表示し、選択することで印刷ジョブにその機能を設定することができる。
【0072】
見積結果を表示する領域705は、入稿管理システムから受信した印刷ジョブの見積もり結果を表示する。図8に示すように、入稿管理システムと通信することで、ユーザが領域704で指示した機能801のコストの目安を見積結果を受信する前に簡易的に表示欄802に表示することも可能である。そしてユーザが所望の機能をすべて選択したあとに確定ボタン803を押すことによって、選択指示された情報が確定され、入稿管理システムにそれらの情報が送信される。
【0073】
その結果、図9に示すようにユーザが選択した項目の一覧と、選択した項目から算出された見積結果の情報904が表示される。ここでは、見積もりとして、人件費などを含む基本料金や消費トナー料金を含むプリントフィー、用紙料金などが含まれている。
【0074】
ユーザが選択項目の最終確認を行い、印刷開始ボタン905を押すことで印刷を開始する。もし選択項目の変更をする場合は修正ボタン906を押して選択項目の再設定を行う。修正ボタンを押されることにより、印刷開始ボタン905及び修正ボタン906は、前述した確定ボタン803に表示切替され、再度見積もりを行うことが可能になる。
【0075】
[PDLデータにおける消耗品の消費量の予測値の算出]
図10と図11を用いてPDL(Page Description Language)データにおける消耗品の消費量の予測値を算出する流れについて説明する。入稿管理システムには消耗品の消費量の予測値の履歴を保持したデータベースを備えている。
【0076】
図10において、処理の概要を説明する。まず、エンドユーザなどにより、クライアントPC204で印刷データ1001を作成し、入稿管理システム1003に登録される。この印刷データ1001は、通常のモノクロやカラーのトナーにより実現されるスタンプ機能に用いるスタンプ画像またはフォーム合成印刷に用いるフォームデータ(帳票データ)などである。また、印刷データ1001は、印刷物に光沢を出すために上書きして塗布することで利用されるクリアトナー印刷用のデータであったりする。それらの印刷データは、事前に入稿管理システム1003でRIP処理され、消耗品の消費量の予測値が算出され、それぞれの予測値は印刷データ1001を識別するIDとともに履歴(ログ)として保持される。
【0077】
図11では、具体的に図10における処理を説明するためのフローチャートを示している。
【0078】
クライアントPC204において、印刷データ1001を作成し、入稿管理システム1003に送信する(S1101)。
【0079】
入稿管理システム1003において、クライアントPC204から受信した印刷データ1001をRIP処理する(S1102)。RIP処理した後、消耗品の消費量の予測値を算出する(S1103)。
【0080】
クライアントPCから受信した印刷データの種別を判別する(S1104)。種別が、通常の印刷に用いるデータを示す場合はS1105、フォームデータの登録を示す場合はS1106、またクリアトナー印刷用のデータの登録を示す場合はS1107に進む。
【0081】
通常の印刷に用いるデータならば通常データログ1004に、S1103での算出結果を該印刷データを識別するためのIDとともに登録する(S1105)。フォームデータならばフォームログ1005に、S1103での算出結果を該印刷データを識別するためのIDとともに登録する(S1106)。クリア印刷用のデータならばクリアログ1006に、S1103での算出結果を該印刷データを識別するためのIDとともに登録する(S1107)。
【0082】
なお、本実施例では事前登録するフォームデータなどに関して、クライアントPCからIDを設定している。しかしながら、入稿管理システム1003で自動でログ登録時にIDを発行してクライアントPCに通知するといった構成も適用可能である。
【0083】
[合成データの消耗品の消費量の予測値の算出]
図12と図13を用いて複数のPDLデータを合成して印刷される場合における、消耗品の消費量の予測値を算出する流れについて説明する。
【0084】
図12において、処理の概要を説明する。まず、エンドユーザなどにより、クライアントPC204でジョブ1201を作成し、入稿管理システム1003に登録される。この際に、例えば図8で示すようなUIを介して、特定のフォーム(スタンプなど)を指定し、合成して印刷するなどのジョブを指定されたとする。入稿管理システム1003においては、登録されたジョブ中のPDLデータと指定されたフォームデータ1203をそれぞれRIPするなどして合成して出力した場合の消耗品の消費量の予測値1205の算出を行う。ここで、フォームデータに関しては予めフォームログ1005などに登録済みのフォームIDが指定されている場合は、予測値の算出は省略してフォームログから予測値(例えば、1002)を呼び出すことが可能である。
【0085】
図13では、具体的に図12における処理を説明するためのフローチャートを示している。ここで記載される各処理ステップは、各システム、装置に格納された制御プログラムがCPUにより実行されることで実現される。
【0086】
エンドユーザの指示に基づき、クライアントPC204が印刷データを含むジョブ1201を作成し、入稿管理システム1003に送信する(S1301)。
【0087】
入稿管理システム1003はクライアントPC204から受信したジョブ1201に含まれるPDLデータをRIP処理する(S1302)。RIP処理後のデータに基づき、消耗品の消費量の予測値1202を算出する(S1303)。
【0088】
ここでジョブ1201において、フォームデータとの合成を行う指定がされているかを判定する(S1304)。フォームデータとの合成が指定されているジョブならばS1305に進み、指定されていなければS1309に進む。
【0089】
S1305において、入稿管理システム1003はジョブで指定されたフォームIDを取得する。その後、フォームログ1005からS1305で取得したIDで指定されるフォームデータに対応する消耗品の消費量の予測値を検索する(S1306)。その後、S1307において、S1306での検索結果に基づき、該当する予測値があればS1308に進み、無ければS1309に進む。
【0090】
S1309では、S1305で取得したフォームIDに対応するフォームデータをシステム内より検索し、フォーム取得する。ここでは、登録されているが事前に消耗品の消費量の予測値が算出されていないフォームデータが取得され、予測値の算出が行われる。また、入稿管理システム1003の外部にあるデータベースや画像形成装置の記憶領域に格納されているフォームデータを、該装置に問い合わせることで取得することも可能である。外部取得されたデータは、同様に消耗品の消費量の予測値が算出される。
【0091】
S1308では、S1303で算出された印刷データの予測値1202と、S1305で取得したフォームIDに対応するフォームデータの消費量の予測値をマージする。これにより、ジョブで指定された合成後の画像1206の印刷出力にかかる消耗品の消費量の予測値が算出される。
【0092】
S1310で、マージした予測値1205から、印刷にかかる見積結果を算出し、その見積の算出結果をクライアントPC204に送信する。ここで算出される見積結果は、前述したようにトナーの消費量の予測値に基づく料金や、利用する用紙代、選択されたオプション機能にかかる料金、人件費などを含む料金などを含む。見積結果にS1308で算出した予測値1205を含めるようにしてもよい。
【0093】
S1311において、クライアントPC204が受信した見積結果をUIとして表示する。S1312において、表示したUIを介して、ユーザが印刷の指示を選択したか否かを判定する。印刷の指示が選択された場合を、印刷指示を入稿管理システム1003に対して送信する。印刷の指示の選択がなされなかった場合は、処理を終了する。
【0094】
S1313において、入稿管理システム1003は、前述したジョブで指定された合成後の画像1206を生成する。生成した合成後の印刷画像データを画像形成装置に対して送信する。S1314において、画像形成装置が受信した印刷画像データを印刷する。
【0095】
本実施例では、入稿管理システム1003においてフォームデータを用いた合成処理を行っているが、画像形成装置において合成を行い印刷することも可能である。こういった場合、フォームデータ自体が画像形成装置に登録されており、かつ入稿管理システム1003のフォームログに該フォームデータの予測値の履歴が残っている場合に、フォームデータの画像形成装置から入稿管理システム1003への転送を省略できる。また、入稿システムにおける合成処理を画像形成装置に行わせることで該システムの負荷が軽減される。
【0096】
[実施例2]
[画像形成装置に登録されたデータの消耗品の消費量の予測値の算出]
図14、図15を用いて、画像形成装置にスタンプ用のデータや帳票などフォーム登録された際の、消耗品の消費量の予測値を算出する流れについて説明する。
【0097】
図14において、画像形成装置にフォームデータ1401が登録された際に、該登録データを入稿管理システム1003に送信する。入稿管理システム1003では、受信したフォームデータに対して、必要ならRIP処理などを行い、消耗品の消費量の予測値を算出する。算出した予測値1402とフォームIDをフォームログ1005に登録し、画像形瀬装置に対して、その旨を通知する。これらの処理を受けて、画像形成装置では、該フォームデータをログ取得済みのデータとして管理する。
【0098】
図15では、具体的に図14における処理を説明するためのフローチャートを示している。ここで記載される各処理ステップは、各システム、装置に格納された制御プログラムがCPUにより実行されることで実現される。
【0099】
画像形成装置では、記憶領域にフォームデータ登録が行われた際に、該フォームデータの消耗品の消費量の予測値が未算出か否か、つまり入稿管理システム1003でログとして予測値が登録済みか否かを判断する(S1501)。フォームデータは、入稿管理システム1003で消耗品の消費量の予測値が算出されていた場合、取得済みフラグなどを用いて取得済みということが識別可能なように管理される。なお、この判断は、定期的に画像形成装置が自身の記憶領域に登録されているフォームデータに対して行ってもよい。
【0100】
S1501で、消耗品の消費量の予測値が未算出のフォームデータがあるなら、S1502に進み、画像形成装置は自身の備えるネットワーク接続手段を介して入稿管理システム1003にフォームデータ1401を送信する。またS1501で、消耗品の消費量の予測値が未算出のフォームデータが無いと判断した場合、処理を終了する。
【0101】
入稿管理システム1003は、画像形成装置からフォームデータ1401を受信し、フォーム取得する(S1503)。
【0102】
S1504において、入稿管理システム1003において受信したフォームデータ1401による消耗品の消費量の予測値1402を算出する。ここで、フォームデータ1401がPDLであった場合は、RIP処理などを行い、消耗品の消費量の予測値を算出する。算出した予測値1402は、入稿管理システム1003内の記憶領域におけるフォームログ1005に、フォームID200とともにログとして登録される。
【0103】
S1505では、入稿管理システム1003がフォームデータの予測値をログとして登録した旨を画像形成装置にフォームIDとともに通知する。
【0104】
S1506では、画像形成装置が入稿管理システム1003からの通知に基づき、通知されたIDデ識別されるフォームデータをログ登録済みとして管理する。
【0105】
また、上述したような入稿管理システム1003における印刷指示の事前に行われる消耗品の消費量の予測値の算出は、入稿管理システム1003の起動時にネットワークなどを介して接続された画像形成装置などに対してポーリングすることで行ってもよい。
【0106】
なお、本実施例においては、画像形成装置の外部からのデータ登録についての実施例を説明した。しかしながら、画像形成装置の備えるスキャナ装置を用いて、帳票などのフォームデータなどを登録する場合にも同様の処理が行える。その場合には、画像形成装置においてスキャナで読取られた画像データを、フォームデータとしてフォームIDを付与して所定の記憶領域に格納する。その後は、入稿管理システム1003との双方向の通信により、当該スキャンデータによる消耗品の消費量の予測値を算出し、ログとしての登録が行われる。
【0107】
[実施例3]
[ログの自動削除]
図16を用いて、ログとして登録された消耗品の消費量の予測値の自動削除の流れについて説明する。図16は自動削除処理を説明するためのフローチャートを示している。ここで記載される各処理ステップは、各システム、装置に格納された制御プログラムがCPUにより実行されることで実現される。
【0108】
S1601において、画像形成装置内の所定の記憶領域(HDなど)に保持されているフォームデータが削除された場合、画像形成装置は該フォームデータのフォームIDが入稿管理システム1003に通知する。
【0109】
S1602では、入稿管理システム1003が通知されたフォームIDをもとにログをフォームログ1005より検索する。該当するログがあった場合はS1604に進み、無ければ処理を終了する(S1603)。
【0110】
S1604において、入稿管理システム1003が該当するログをフォームログ1005より削除する。
【0111】
本処理によって、登録元でフォームデータ自体が削除される、つまり今後利用されないと思われるので、入稿管理システム1003において、そのフォームデータの消耗品の消費量の予測値がログとして登録されている場合は自動的に削除するとした。これにより、記憶領域を有効利用が可能となる。
【0112】
[他の実施例]
以下、本発明の理解のための補足、他の実施例について説明する。
【0113】
<情報処理装置のハードウエアの模式図>
図17は、MISサーバ201、入稿システムサーバ202、及びクライアントPC(クライアント端末)などの情報処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0114】
図17において、CPU1701、RAM1702、ROM1703、キーボード等の入力装置1704、NetworkI/F1705、ハードディスクドライブ(HDD)1706がシステムバス1710を介して互いに接続されている。また、CRT等の表示装置1707、及びマウス等のポインティングデバイス1708が、システムバス1710を介して互いに接続されている。
【0115】
ROM1703或いはHDD1706には、予め制御プログラムが格納されている。CPU1701は、当該制御プログラムを必要に応じてROM303或いはHDD306からRAM302上へ読み出して実行することで上述したような各実施例における処理をコンピュータとしての機能を発揮する。例えばHDD1706などにおいて、本実施例でのフォームログ及びクリアログなどが記憶される。また、前述の制御プログラムを実行することで、具体的には、入稿管理システムにおける消耗品消費量の予測値を算出するための算出手段や、フォームログに算出された予測値を登録する登録手段などの各モジュールが呼び出され、処理が実現される。
【0116】
また、CPU1701は、表示装置1707を介して各種情報の表示に関する制御を行うと共に、入力装置1704やポインティングデバイス1708からユーザ指示等を受け付けに関する制御も行う。さらに、ネットワーク接続部としてのNetworkI/F1705を介してネットワーク上の他の装置との通信を行う。
【0117】
<他の実施の形態>
以上、様々な実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。例えば、プリンタ、ファクシミリ、PC、サーバとクライアントとを含むコンピュータシステムなどの如くである。
【0118】
本発明は、前述した実施形態の各機能を実現するソフトウェアプログラムを、システム若しくは装置に対して直接または遠隔から供給し、そのシステム等に含まれるコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0119】
従って、本発明の機能・処理をコンピュータで実現するために、情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、上記機能・処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
【0120】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0121】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0122】
また、プログラムは、クライアントの情報処理装置のブラウザを用いてインターネットのホームページからダウンロードしてもよい。すなわち、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードしてもよいのである。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の構成要件となる場合がある。
【0123】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。この場合、所定条件をクリアしたユーザにのみ、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報で暗号化されたプログラムを復号して実行し、プログラムを情報処理装置にインストールしてもよい。
【0124】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現されてもよい。なお、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ってもよい。もちろん、この場合も、前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0125】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ってもよい。このようにして、前述した実施形態の機能が実現されることもある。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】本発明におけるシステム全体を示す図。
【図2】本発明における工程管理部のシステム構成図。
【図3】本発明におけるプリプレス部のシステム構成図。
【図4】本発明におけるデジタルプリント部のシステム構成図。
【図5】本発明におけるポストプレス部のシステム構成図。
【図6】本発明における入稿管理システムを中心とした各装置における処理のフローチャートを示す図。
【図7】本発明における入稿システムにより提供されるユーザインタフェースの一例を示す図。
【図8】本発明における入稿システムにより提供されるユーザインタフェースの一例であって、オプションの入力の様子を示す図。
【図9】本発明における入稿システムにより提供されるユーザインタフェースの一例であって、見積結果の表示の様子を示す図。
【図10】本発明における入稿管理システムでの消耗品の消費量の予測値の算出処理の概要を示す図。
【図11】図10で示される処理のフローチャートを示す図。
【図12】本発明の実施例1における、入稿システムでの画像合成して印刷出力を行う際の、消耗品の消費量の予測値の算出処理の概要を示す図。
【図13】図12で示される処理のフローチャートを示す図。
【図14】本発明の実施例2における、画像形成装置に対してフォームデータが登録された際に行われる消耗品の消費量の予測値の算出処理の概要を示す図。
【図15】図14で示される処理のフローチャートを示す図。
【図16】本発明の実施例3における予測値の自動削除処理のフローチャートを示す図。
【図17】本発明の各実施例で用いる情報処理装置のハードウエアの模式図を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムであって、
前記クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理を行う画像形成装置で提供できる印刷オプションの情報を取得する取得手段と、
前記印刷処理に用いる印刷データと前記取得手段で取得した情報に基づく印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、
前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり手段と、
前記見積もり手段により求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有し、
前記UI提供手段は、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする入稿管理システム。
【請求項2】
前記UI画面を介してユーザが選択可能な印刷オプションで用いるフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録手段とを有し、
前記見積もり手段は、前記算出手段によるユーザに選択された印刷オプションで用いるフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の算出を行うことなく、前記登録手段により登録されたログを利用することで見積結果を求めることを特徴とする請求項1に記載の入稿管理システム。
【請求項3】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースに前記フォームデータが登録されている場合に、画像形成装置またはデータベースからフォームデータを取得するフォーム取得手段を有し、
前記登録手段は、前記フォーム取得手段により取得したフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項2に記載の入稿管理システム。
【請求項4】
前記画像形成装置またはデータベースに新たにフォームデータが登録された際に、前記フォーム取得手段は当該新たに登録されたフォームデータを取得し、
前記登録手段は、前記フォーム取得手段により取得した前記新たに登録されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項3に記載の入稿管理システム。
【請求項5】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースから、削除されたフォームデータを識別するためのIDを含む通知を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した通知に含まれるIDに基づき、前記登録手段により登録されたログを削除する削除手段とを有することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の入稿管理システム。
【請求項6】
前記印刷オプションとは、スタンプ機能、フォーム合成印刷、及びクリアトナー印刷の何れか1つ以上を示すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の入稿管理システム。
【請求項7】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムであって、
画像データから当該画像データの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出手段と、
ユーザの発注において利用可能なフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録手段と、
前記ユーザの発注にかかる設定を行うUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、
前記UI提供手段に基づき提供されたUI画面を介してユーザにより前記フォームデータを利用する印刷処理の発注が行われた際に、ユーザに選択されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の前記算出手段による算出を行うことなく、前記登録手段により登録されたログを利用することで、前記予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり手段と、
前記見積もり手段により求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有することを特徴とする入稿管理システム。
【請求項8】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースに前記フォームデータが登録されている場合に、画像形成装置またはデータベースからフォームデータを取得するフォーム取得手段を有し、
前記登録手段は、前記フォーム取得手段により取得したフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項7に記載の入稿管理システム。
【請求項9】
前記画像形成装置またはデータベースに新たにフォームデータが登録された際に、前記フォーム取得手段は当該新たに登録されたフォームデータを取得し、
前記登録手段は、前記フォーム取得手段により取得した前記新たに登録されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項8に記載の入稿管理システム。
【請求項10】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースから、削除されたフォームデータを識別するためのIDを含む通知を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した通知に含まれるIDに基づき、前記登録手段により登録されたログを削除する削除手段とを有することを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載の入稿管理システム。
【請求項11】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムであって、
前記印刷処理に用いる印刷データと印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、
前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出し、当該算出された予測値に基づく印刷処理にかかるコストを見積結果として求め、当該求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有し、
前記UI提供手段は、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする入稿管理システム。
【請求項12】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムにおける入稿管理方法であって、
前記クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理を行う画像形成装置で提供できる印刷オプションの情報を取得する取得工程と、
前記印刷処理に用いる印刷データと前記取得工程で取得した情報に基づく印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供工程と、
前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出された予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり工程と、
前記見積もり工程において求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信工程とを有し、
前記UI提供工程においては、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする入稿管理方法。
【請求項13】
前記UI画面を介してユーザが選択可能な印刷オプションで用いるフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録工程とを有し、
前記見積もり工程においては、前記算出工程でユーザに選択された印刷オプションで用いるフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の算出を行うことなく、前記登録工程で登録されたログを利用することで見積結果を求めることを特徴とする請求項12に記載の入稿管理方法。
【請求項14】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースに前記フォームデータが登録されている場合に、画像形成装置またはデータベースからフォームデータを取得するフォーム取得工程を有し、
前記登録工程においては、前記フォーム取得工程で取得したフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項13に記載の入稿管理方法。
【請求項15】
前記画像形成装置またはデータベースに新たにフォームデータが登録された際に、前記フォーム取得工程において当該新たに登録されたフォームデータを取得し、
前記登録工程においては、前記フォーム取得工程で取得した前記新たに登録されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項14に記載の入稿管理方法。
【請求項16】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースから、削除されたフォームデータを識別するためのIDを含む通知を受信する受信工程と、
前記受信工程において受信した通知に含まれるIDに基づき、前記登録工程で登録されたログを削除する削除工程とを有することを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項に記載の入稿管理方法。
【請求項17】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムにおける入稿管理方法であって、
画像データから当該画像データの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出工程と、
ユーザの発注において利用可能なフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録工程と、
前記ユーザの発注にかかる設定を行うUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供工程と、
前記UI提供工程により提供されるUI画面を介してユーザにより前記フォームデータを利用する印刷処理の発注が行われた際に、ユーザに選択されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の前記算出工程で算出を行うことなく、前記登録工程において登録されたログを利用することで、前記予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり工程と、
前記見積もり工程において求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信工程とを有することを特徴とする入稿管理方法。
【請求項18】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースに前記フォームデータが登録されている場合に、画像形成装置またはデータベースからフォームデータを取得するフォーム取得工程を有し、
前記登録工程においては、前記フォーム取得工程で取得したフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項17に記載の入稿管理方法。
【請求項19】
前記画像形成装置またはデータベースに新たにフォームデータが登録された際に、前記フォーム取得工程において当該新たに登録されたフォームデータを取得し、
前記登録工程においては、前記フォーム取得工程で取得した前記新たに登録されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項18に記載の入稿管理方法。
【請求項20】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースから、削除されたフォームデータを識別するためのIDを含む通知を受信する受信工程と、
前記受信工程において受信した通知に含まれるIDに基づき、前記登録工程で登録されたログを削除する削除工程とを有することを特徴とする請求項17乃至19の何れか1項に記載の入稿管理方法。
【請求項21】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムにおける入稿管理方法であって、
前記印刷処理に用いる印刷データと印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供工程と、
前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出し、当該算出された予測値に基づく印刷処理にかかるコストを見積結果として求め、当該求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信工程とを有し、
前記UI提供工程においては、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする入稿管理方法。
【請求項22】
請求項12乃至21の何れか1項に記載の入稿管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムであって、
前記クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理を行う画像形成装置で提供できる印刷オプションの情報を取得する取得手段と、
前記印刷処理に用いる印刷データと前記取得手段で取得した情報に基づく印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、
前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり手段と、
前記見積もり手段により求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有し、
前記UI提供手段は、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする入稿管理システム。
【請求項2】
前記UI画面を介してユーザが選択可能な印刷オプションで用いるフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録手段とを有し、
前記見積もり手段は、前記算出手段によるユーザに選択された印刷オプションで用いるフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の算出を行うことなく、前記登録手段により登録されたログを利用することで見積結果を求めることを特徴とする請求項1に記載の入稿管理システム。
【請求項3】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースに前記フォームデータが登録されている場合に、画像形成装置またはデータベースからフォームデータを取得するフォーム取得手段を有し、
前記登録手段は、前記フォーム取得手段により取得したフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項2に記載の入稿管理システム。
【請求項4】
前記画像形成装置またはデータベースに新たにフォームデータが登録された際に、前記フォーム取得手段は当該新たに登録されたフォームデータを取得し、
前記登録手段は、前記フォーム取得手段により取得した前記新たに登録されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項3に記載の入稿管理システム。
【請求項5】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースから、削除されたフォームデータを識別するためのIDを含む通知を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した通知に含まれるIDに基づき、前記登録手段により登録されたログを削除する削除手段とを有することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の入稿管理システム。
【請求項6】
前記印刷オプションとは、スタンプ機能、フォーム合成印刷、及びクリアトナー印刷の何れか1つ以上を示すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の入稿管理システム。
【請求項7】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムであって、
画像データから当該画像データの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出手段と、
ユーザの発注において利用可能なフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録手段と、
前記ユーザの発注にかかる設定を行うUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、
前記UI提供手段に基づき提供されたUI画面を介してユーザにより前記フォームデータを利用する印刷処理の発注が行われた際に、ユーザに選択されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の前記算出手段による算出を行うことなく、前記登録手段により登録されたログを利用することで、前記予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり手段と、
前記見積もり手段により求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有することを特徴とする入稿管理システム。
【請求項8】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースに前記フォームデータが登録されている場合に、画像形成装置またはデータベースからフォームデータを取得するフォーム取得手段を有し、
前記登録手段は、前記フォーム取得手段により取得したフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項7に記載の入稿管理システム。
【請求項9】
前記画像形成装置またはデータベースに新たにフォームデータが登録された際に、前記フォーム取得手段は当該新たに登録されたフォームデータを取得し、
前記登録手段は、前記フォーム取得手段により取得した前記新たに登録されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出手段により算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項8に記載の入稿管理システム。
【請求項10】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースから、削除されたフォームデータを識別するためのIDを含む通知を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した通知に含まれるIDに基づき、前記登録手段により登録されたログを削除する削除手段とを有することを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載の入稿管理システム。
【請求項11】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムであって、
前記印刷処理に用いる印刷データと印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供手段と、
前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出し、当該算出された予測値に基づく印刷処理にかかるコストを見積結果として求め、当該求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信手段とを有し、
前記UI提供手段は、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする入稿管理システム。
【請求項12】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムにおける入稿管理方法であって、
前記クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理を行う画像形成装置で提供できる印刷オプションの情報を取得する取得工程と、
前記印刷処理に用いる印刷データと前記取得工程で取得した情報に基づく印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供工程と、
前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出された予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり工程と、
前記見積もり工程において求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信工程とを有し、
前記UI提供工程においては、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする入稿管理方法。
【請求項13】
前記UI画面を介してユーザが選択可能な印刷オプションで用いるフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録工程とを有し、
前記見積もり工程においては、前記算出工程でユーザに選択された印刷オプションで用いるフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の算出を行うことなく、前記登録工程で登録されたログを利用することで見積結果を求めることを特徴とする請求項12に記載の入稿管理方法。
【請求項14】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースに前記フォームデータが登録されている場合に、画像形成装置またはデータベースからフォームデータを取得するフォーム取得工程を有し、
前記登録工程においては、前記フォーム取得工程で取得したフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項13に記載の入稿管理方法。
【請求項15】
前記画像形成装置またはデータベースに新たにフォームデータが登録された際に、前記フォーム取得工程において当該新たに登録されたフォームデータを取得し、
前記登録工程においては、前記フォーム取得工程で取得した前記新たに登録されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項14に記載の入稿管理方法。
【請求項16】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースから、削除されたフォームデータを識別するためのIDを含む通知を受信する受信工程と、
前記受信工程において受信した通知に含まれるIDに基づき、前記登録工程で登録されたログを削除する削除工程とを有することを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項に記載の入稿管理方法。
【請求項17】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムにおける入稿管理方法であって、
画像データから当該画像データの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出する算出工程と、
ユーザの発注において利用可能なフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録する登録工程と、
前記ユーザの発注にかかる設定を行うUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供工程と、
前記UI提供工程により提供されるUI画面を介してユーザにより前記フォームデータを利用する印刷処理の発注が行われた際に、ユーザに選択されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値の前記算出工程で算出を行うことなく、前記登録工程において登録されたログを利用することで、前記予測値に基づくユーザの発注に応じた印刷処理にかかるコストを見積結果として求める見積もり工程と、
前記見積もり工程において求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信工程とを有することを特徴とする入稿管理方法。
【請求項18】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースに前記フォームデータが登録されている場合に、画像形成装置またはデータベースからフォームデータを取得するフォーム取得工程を有し、
前記登録工程においては、前記フォーム取得工程で取得したフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項17に記載の入稿管理方法。
【請求項19】
前記画像形成装置またはデータベースに新たにフォームデータが登録された際に、前記フォーム取得工程において当該新たに登録されたフォームデータを取得し、
前記登録工程においては、前記フォーム取得工程で取得した前記新たに登録されたフォームデータの印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を前記算出工程で算出し、当該算出された予測値と前記フォームデータを識別するためのIDとをログとして入稿管理システムの備える記憶領域に登録することを特徴とする請求項18に記載の入稿管理方法。
【請求項20】
ネットワークを介して接続される画像形成装置またはデータベースから、削除されたフォームデータを識別するためのIDを含む通知を受信する受信工程と、
前記受信工程において受信した通知に含まれるIDに基づき、前記登録工程で登録されたログを削除する削除工程とを有することを特徴とする請求項17乃至19の何れか1項に記載の入稿管理方法。
【請求項21】
クライアント端末からのユーザの発注に応じた印刷処理に関する管理を行う入稿管理システムにおける入稿管理方法であって、
前記印刷処理に用いる印刷データと印刷オプションとを設定するUI画面を前記クライアント端末に提供するための情報を送信するUI提供工程と、
前記UI画面を介してユーザにより設定された印刷データ及び印刷オプションに基づき、印刷処理にかかる消耗品の消費量の予測値を算出し、当該算出された予測値に基づく印刷処理にかかるコストを見積結果として求め、当該求めた見積結果を前記クライアント端末に送信する送信工程とを有し、
前記UI提供工程においては、クライアント端末で提供されるUI画面において印刷オプションの指定をユーザから受けた際に、当該印刷オプションによってかかる印刷コストを前記UI画面で表示するための情報を送信することを特徴とする入稿管理方法。
【請求項22】
請求項12乃至21の何れか1項に記載の入稿管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2010−61205(P2010−61205A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−223412(P2008−223412)
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]