説明

内装施工方法

【課題】軽量鉄骨下地に内装ボードを張り付けて内装下地を形成する際に遮音性や耐火性の低下を招くことなく内装下地を形成することのできる内装施工方法を提供する。
【解決手段】複数枚の内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けて内装下地を形成するに際して、大形の内装ボードBを用いるとともに、内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けるボード張付け装置として、ボード吸引保持機構2と、ボード吸引保持機構2に保持された内装ボードの位置を調整するボード位置調整機構3と、ボード吸引保持機構2に保持された内装ボードを軽量鉄骨下地に押し付けるボード押付け機構4と、軽量鉄骨下地に押し付けられた内装ボードを複数の止め具により軽量鉄骨下地に止着するボード止着機構5と、ボード吸引保持機構2、ボード位置調整機構3、ボード押付け機構4およびボード止着機構5を内装ボードの張付け作業現場へ移送する移送台車6とを備えたものを用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造の建物を内装するときに用いられる内装施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造の建物では、石膏ボードなどの内装ボードが張り付けられる下地として軽量鉄骨下地が用いられ、この軽量鉄骨下地に複数枚の内装ボードを張り付けて内装下地を形成している場合が多い(例えば、特許文献1参照)。そして、このような方法で形成された内装下地の表面に壁クロスや天井クロスなどの内装仕上げ材を貼り付けている場合には、室内の気密性や遮音性等を保つために、軽量鉄骨下地に張り付けられた内装ボードの継ぎ目に目地処理を施してから内装下地の表面に内装仕上げ材を貼り付けている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
ところで、軽量鉄骨下地に内装ボードを張り付ける場合、従来では、ボード張り作業者が内装ボードを張り付け位置まで持ち上げて軽量鉄骨下地に張り付けている。このため、軽量鉄骨下地に張り付けられる内装ボードとして、ボード張り作業者が内装ボードを張り付け位置まで持ち上げることのできるサイズ(例えば600×1800mm)のものが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平09−78792号公報(0002、図17)
【特許文献2】特開2000−87526号公報(0002)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ボードサイズが600×1800mmの内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けると、内装ボード間に多数の継ぎ目が発生し、内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付け後に目地処理(パテ処理)を全ての継ぎ目に施す必要がある。このため、目地処理が不十分であると、内装下地の遮音性や耐火性が低下してしまうという問題があった。
この問題を解決する方策として、ボードサイズが大形のものを使用することが考えられるが、例えばボードサイズが900×1800mmのものでは重量が約30kg、900×2700mmのものでは重量が約45kg、900×3600mmのものでは重量が約60kgとなってしまい、ボード張り作業者が内装ボードを持ち上げることが困難となるという問題が生じる。
【0006】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、複数枚の内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けて内装下地を形成する際に遮音性や耐火性の低下を招くことなく内装下地を形成することのできる内装施工方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、複数枚の内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けて内装下地を形成し、該内装下地の表面に内装仕上げを施す内装施工方法において、前記内装ボードとして大判の内装ボードを用いるとともに、前記内装ボードを前記軽量鉄骨下地に張り付けるボード張付け装置として、前記内装ボードを吸引して保持するボード吸引保持機構と、該ボード吸引保持機構に保持された内装ボードの位置を調整するボード位置調整機構と、前記ボード吸引保持機構に保持された内装ボードを前記軽量鉄骨下地に押し付けるボード押付け機構と、該ボード押付け機構により前記軽量鉄骨下地に押し付けられた内装ボードを複数の止め具により軽量鉄骨下地に止着するボード止着機構と、前記ボード吸引保持機構、前記ボード位置調整機構、前記ボード押付け機構および前記ボード止着機構を前記内装ボードの張付け作業現場へ移送する移送台車とを備えたものを用い、前記大判の内装ボードを前記ボード吸引保持機構により吸引保持した後、前記内装ボードの位置を前記ボード位置調整機構により調整し、次いで前記内装ボードを前記ボード押付け機構により軽量鉄骨下地に押し付けた後、前記内装ボードを前記ボード止着機構により前記軽量鉄骨下地に止着して内装下地を形成することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、前記大判の内装ボードとしてサイズが900×1800mmの内装ボードを用いることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記大判の内装ボードとしてサイズが900×2400mmの内装ボードを用いることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記大判の内装ボードとしてサイズが900×2700mmの内装ボードを用いることを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明は、前記大判の内装ボードとしてサイズが900×3600mmの内装ボードを用いることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記大判の内装ボードとしてサイズが900×3800mmの内装ボードを用いることを特徴とする。
請求項7の発明は、前記大判の内装ボードとしてサイズが900×4100mmの内装ボードを用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けたときに内装ボードの継ぎ目が従来よりも減少するので、複数枚の内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けて内装下地を形成する際に遮音性や耐火性の低下を招くことなく内装下地を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明を実施するときに用いられるボード張付け装置の一例を示す側面図である。
【図2】図1に示すボード張付け装置の正面図である。
【図3】図1に示すボード張付け装置の平面図である。
【図4】図3のA−A断面を示す図である。
【図5】図3のB−B断面を示す図である。
【図6】図5のC−C断面を示す図である。
【図7】図5のD−D断面を示す図である。
【図8】ボードサイズが600×1800mmの内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けた場合の一例を示す図である。
【図9】ボードサイズが900×1800mmの内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けた場合の一例を示す図である。
【図10】ボードサイズが900×2400mmの内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けた場合の一例を示す図である。
【図11】ボードサイズが900×3600mmの内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けた場合の一例を示す図である。
【図12】ボードサイズが900×4100mmの内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けた場合の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明を実施するときに用いられるボード張付け装置の一例を図1〜図7に示す。図1に示されるボード張付け装置1は石膏ボードなどの内装ボードBを軽量鉄骨下地に張り付けるものであって、ボード吸引保持機構2、ボード位置調整機構13、ボード押付け機構4、ボード止着機構5および移送台車6を具備している。
【0013】
ボード吸引保持機構2は内装ボードBを吸引して保持するものであり、複数個(例えば3個)のボード吸引パッド7と、これらのボード吸引パッド7を内装ボードの長さ方向に複数個ずつ(例えば3個ずつ)保持する左右一対の吸引パッド保持部材8a,8b(図2参照)とを有している。
また、ボード吸引保持機構2は保持部材支持フレーム9(図2参照)を有し、この保持部材支持フレーム9により吸引パッド保持部材8a,8bは内装ボードBの横幅より狭い間隔で鉛直に且つ互いに平行に支持されている。
【0014】
ボード位置調整機構3はボード吸引保持機構2に保持された内装ボードBの位置を調整するものであり、移送台車6の上に搭載された昇降機構11(図2参照)と、この昇降機構11により上下方向に駆動される昇降テーブル12と、昇降テーブル12の上に搭載された第1のテーブル送り機構13とを有している。また、ボード位置調整機構3は第1のテーブル送り機構13により左右方向に送り駆動される第1のスライドテーブル14(図3参照)を有し、この第1のテーブル送り機構13は例えば電動モータ15(図2参照)と、この電動モータ15により駆動されるボールねじとから構成されている。
【0015】
さらに、ボード位置調整機構3は第1のスライドテーブル14の上に搭載されたテーブル回転機構16(図1参照)と、このテーブル回転機構16により鉛直な軸回りに回転駆動される回転テーブル17とを有し、テーブル回転機構16は例えば電動モータ18と、この電動モータ18により減速機を介して鉛直な軸回りに駆動される回転軸19とから構成されている。
【0016】
ボード押付け機構4は、ボード吸引保持機構2に保持された内装ボードBを軽量鉄骨下地に押し付けるものである。このボード押付け機構4は回転テーブル17の上に搭載された第2のテーブル送り機構20と、この第2のテーブル送り機構20により前後方向に送り駆動される第2のスライドテーブル21とを有し、第2のテーブル送り機構20は例えば電動モータ22と、この電動モータ22により駆動されるボールねじとから構成されている。
【0017】
また、ボード押付け機構4は第2のスライドテーブル21の左右側面から水平方向に突出する左右一対のアーム支持軸23a,23b(図3参照)と、これらのアーム支持軸23a,23bに回動自在に軸支された左右一対のボード押付けアーム24a,24bと、これらのボード押付けアーム24a,24bをアーム支持軸23a,23bの軸回りに駆動する左右一対のボード角度調整用シリンダ25a,25bとを有し、これらのボード角度調整用シリンダ25a,25bを作動させることによってボード吸引保持機構2に保持された内装ボードの角度を任意の角度に調整可能となっている。
【0018】
さらに、ボード押付け機構4はボード角度調整用シリンダ25a,25bを水平な軸回りに回動自在に支持する左右一対のシリンダ支持軸26a,26bを有し、これらのシリンダ支持軸26a,26bは第2のスライドテーブル21の左右側面から水平方向に突出している。
ボード止着機構5はボード押付け機構4により軽量鉄骨下地に押し付けられた内装ボードBを複数個の止め具(例えばボード固定用ねじ、ステープルなど)により軽量鉄骨下地に止着するものであり、複数(例えば4つ)のボード固定ユニット28(図2参照)を有している。これらのボード固定ユニット28は、図1に示すように、例えばねじ保持ベルト(図示せず)に保持されたボード固定用ねじを内装ボードにねじ込むエアー式ねじ打機29と、このエアー式ねじ打機29を前後方向に進退駆動するエアーシリンダ30とを有し、ねじ保持ベルトはねじ保持ベルト収納ケース31にロール状に収容されている。
【0019】
また、ボード止着機構5はボード固定ユニット28を左右方向に一定間隔で支持するユニット支持台32(図2参照)と、このユニット支持台32を上下方向にガイドする左右一対のガイドレール33a,33bと、これらのガイドレール33a,33bを鉛直に支持する左右一対のガイドレール支持部材40a,40b(図3参照)と、ユニット支持台32をガイドレール33a,33bに沿って上下方向に昇降駆動する支持台昇降機構34(図2参照)とを有している。この支持台昇降機構34は例えば保持部材支持フレーム9の上部に固設された電動モータ35(図1参照)と、電動モータ35により水平な軸回りに駆動される上部プーリ36と、上部プーリ36と対向して保持部材支持フレーム9の下部に回転自在に軸支された下部プーリ37(図2参照)と、上部プーリ36と下部プーリ37との間に掛け渡されたタイミングベルト38と、タイミングベルト38と噛み合うピニオンギヤ39(図2参照)とからなり、ピニオンギヤ39はユニット支持台32の背面から水平に突出する支持軸に回転自在に支持されている。
【0020】
移送台車6はボード吸引保持機構2、ボード位置調整機構3、ボード押付け機構4およびボード止着機構5を内装ボードの貼付け作業現場へ移送するものであり、この移送台車6は自走式となっている。また、移送台車6は4つのアウトリガー41を有し、これらのアウトリガー41は移送台車6の左右両側の前部と後部に付設されている。
ボード押付け機構4は、また、第2のスライドテーブル21と対向して保持部材支持フレーム9に形成されたシリンダ保持枠43を左右方向に傾動可能に支持する保持枠支持機構44(図4参照)を有している。この保持枠支持機構44はシリンダ保持枠43の内側に配置された保持枠支持部材46と、この保持枠支持部材46を左右方向と上下方向に移動不能に固定する複数(例えば6つ)の保持枠支持部材固定用シリンダ47とを有し、これらの保持枠支持部材固定用シリンダ47は保持枠支持部材46の左右側面と下面に対向してシリンダ保持枠43に保持されている。
【0021】
また、保持枠支持機構44は保持枠支持部材46の上面中央部と対向してシリンダ保持枠43に保持されたボールホルダ昇降用シリンダ48と、このボールホルダ昇降用シリンダ48により上下方向に昇降駆動されるボールホルダ49と、このボールホルダ49に回転自在に保持された球状体50とを有し、シリンダ保持枠43は球状体50を支点として左右方向に傾動可能となっている。さらに、保持枠支持機構44は保持枠支持部材46を内装ボードと平行に支持する複数(例えば4つ)の球状支持部材42を有し、これらの球状支持部材42は保持枠支持部材46の正面に当接するように保持部材支持フレーム9に固定されている。
【0022】
ボード押付け機構4は、図6及び図7に示すように、ボード支持機構51をさらに備えている。このボード支持機構51はボード吸引保持機構2に保持された内装ボードの中央部を壁下地等の内装下地に対して鉛直な軸回りに回動可能に支持するものであって、保持枠支持部材44と対向してボード押付けアーム24a,24bの間に架設された連結部材52と、この連結部材52と保持枠支持部材44とを鉛直な軸回りに回動可能に連結する連結軸53とを有している。
【0023】
また、ボード支持機構51は内装ボードを軽量鉄骨下地に押し付ける前の状態にボード吸引保持機構2を戻す戻しばねとしての複数(例えば4つ)のコイルばね55を有し、これらのコイルばね55は連結軸53の両側に配置されている。さらに、ボード支持機構51はコイルばね55のばね力を受けるばね受け部材57a,57bと、ばね受け部材57a,57bと連結部材52との間でコイルばね55を保持する複数(例えば4つ)のコイルばね保持部材56とを有し、ばね受け部材57a,57bは連結部材52と対向してシリンダ保持枠43に固定されている。
【0024】
上述したボード張付け装置1を用いて内装ボードBを軽量鉄骨下地に張り付ける場合は、ボード吸引保持機構2に吸引保持される内装ボードBとして、ボードサイズが900×1800mm、900×2400mm、900×2700mm、900×3600mm、900×3800mm、900×4100mmのうち何れかのものを用いる。そして、例えばボードサイズが900×2400mmの内装ボードBをボード吸引保持機構2により吸引保持した後、内装ボードBの位置をボード位置調整機構3により調整する。次に、ボード吸引保持機構2に保持された内装ボードBをボード押付け機構4により軽量鉄骨下地に押し付けた後、ボード止着機構5を作動させ、ボード止着機構5の各エアー式ねじ打機29から内装ボードBの所定位置にボード固定ねじをねじ込むと、内装ボードBが軽量鉄骨下地に張り付けられる。
【0025】
ボードサイズが600×1800mm、900×1800mm、900×2400mm、900×3600mm、900×4100mmの内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けた場合の一例を図8〜図12に示す。
幅が1800mm、高さが4100mmの軽量鉄骨下地に600×1800mmの内装ボードを張り付けて内装下地を形成すると、図8に示すように、全部で12の継ぎ目60が内装ボード間に発生する。
【0026】
一方、幅が1800mm、高さが4100mmの軽量鉄骨下地に900×1800mmの内装ボードを張り付けて内装下地を形成すると、図9に示すように、継ぎ目60の数は7つとなることがわかる。
また、幅が1800mm、高さが4100mmの軽量鉄骨下地に900×2400mmの内装ボードを張り付けて内装下地を形成すると、図10に示すように、継ぎ目60の数は4つとなることがわかる。
【0027】
さらに、幅が1800mm、高さが4100mmの軽量鉄骨下地に900×3600mmの内装ボードを張り付けて内装下地を形成すると、図11に示すように、継ぎ目60の数は4つとなることがわかる。
また、幅が1800mm、高さが4100mmの軽量鉄骨下地に900×4100mmの内装ボードを張り付けて内装下地を形成すると、図12に示すように、継ぎ目60の数は1つとなることがわかる。
【0028】
したがって、軽量鉄骨下地に張り付けられる内装ボードBとして、ボードサイズが900×1800mm、900×2400mm、900×2700mm、900×3600mm、900×3800mm、900×4100mmのうち何れかの大判の内装ボードを用いることで、内装ボードBを軽量鉄骨下地に張り付けたときに内装ボードBの継ぎ目60が従来よりも減少するので、軽量鉄骨下地に内装ボードBを張り付けて内装下地を形成する際に遮音性や耐火性の低下を招くことなく内装下地を形成することができる。
【0029】
また、軽量鉄骨下地に内装ボードBを張り付けるボード張付け装置として、内装ボードBを吸引して保持するボード吸引保持機構2と、ボード吸引保持機構2に保持された内装ボードBの位置を調整するボード位置調整機構3と、ボード吸引保持機構2に保持された内装ボードBを軽量鉄骨下地に押し付けるボード押付け機構4と、ボード押付け機構4により軽量鉄骨下地に押し付けられた内装ボードBを複数の止め具により軽量鉄骨下地に止着するボード止着機構5と、ボード吸引保持機構2、ボード位置調整機構3、ボード押付け機構4およびボード止着機構5を内装ボードBの張付け作業現場へ移送する移送台車6とを備えたものを用いることで、ボード張り作業者が張り付け位置まで持ち上げることのできない大形の内装ボードであっても軽量鉄骨下地に内装ボードBを張り付けて内装下地を形成することができる。
【符号の説明】
【0030】
B…内装ボード
1…ボード張付け装置
2…ボード吸引保持機構
3…ボード位置調整機構
4…ボード押付け機構
5…ボード止着機構
6…移送台車
7…ボード吸引パッド
8a,8b…吸引パッド保持部材
9…保持部材支持フレーム
11…昇降機構
12…昇降テーブル
13…第1のテーブル送り機構
14…第1のスライドテーブル
15…電動モータ
16…テーブル回転機構
17…回転テーブル
18…電動モータ
19…回転軸
20…第2のテーブル送り機構
21…第2のスライドテーブル
22…電動モータ
23a,23b…アーム支持軸
24a,24b…ボード押付けアーム
25a,25b…ボード角度調整用シリンダ
26a,26b…シリンダ支持軸
28…ボード固定ユニット
29…エアー式ねじ打機
30…エアーシリンダ
31…保持ベルト収納ケース
32…ユニット支持台
33a,33b…ガイドレール
34…支持台昇降機構
35…電動モータ
36…上部プーリ
37…下部プーリ
38…タイミングベルト
39…ピニオンギヤ
41…アウトリガー
43…シリンダ保持枠
44…保持枠支持機構
46…保持枠支持部材
47…保持枠支持部材固定用シリンダ
48…ボールホルダ昇降用シリンダ
49…ボールホルダ
50…球状体
51…ボード支持機構
52…連結部材
53…連結軸
55…戻しばね
56…戻しばね保持部材
60…継ぎ目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の内装ボードを軽量鉄骨下地に張り付けて内装下地を形成し、該内装下地の表面に内装仕上げを施す内装施工方法において、
前記内装ボードとして大判の内装ボードを用いるとともに、前記内装ボードを前記軽量鉄骨下地に張り付けるボード張付け装置として、前記内装ボードを吸引して保持するボード吸引保持機構と、該ボード吸引保持機構に保持された内装ボードの位置を調整するボード位置調整機構と、前記ボード吸引保持機構に保持された内装ボードを前記軽量鉄骨下地に押し付けるボード押付け機構と、該ボード押付け機構により前記軽量鉄骨下地に押し付けられた内装ボードを複数の止め具により軽量鉄骨下地に止着するボード止着機構と、前記ボード吸引保持機構、前記ボード位置調整機構、前記ボード押付け機構および前記ボード止着機構を前記内装ボードの張付け作業現場へ移送する移送台車とを備えたものを用い、前記大判の内装ボードを前記ボード吸引保持機構により吸引保持した後、前記内装ボードの位置を前記ボード位置調整機構により調整し、次いで前記内装ボードを前記ボード押付け機構により軽量鉄骨下地に押し付けた後、前記内装ボードを前記ボード止着機構により前記軽量鉄骨下地に止着して内装下地を形成することを特徴とする内装施工方法。
【請求項2】
前記大判の内装ボードとしてサイズが900×1800mmの内装ボードを用いることを特徴とする請求項1に記載の内装施工方法。
【請求項3】
前記大判の内装ボードとしてサイズが900×2400mmの内装ボードを用いることを特徴とする請求項1に記載の内装施工方法。
【請求項4】
前記大判の内装ボードとしてサイズが900×2700mmの内装ボードを用いることを特徴とする請求項1に記載の内装施工方法。
【請求項5】
前記大判の内装ボードとしてサイズが900×3600mmの内装ボードを用いることを特徴とする請求項1に記載の内装施工方法。
【請求項6】
前記大判の内装ボードとしてサイズが900×3800mmの内装ボードを用いることを特徴とする請求項1に記載の内装施工方法。
【請求項7】
前記大判の内装ボードとしてサイズが900×4100mmの内装ボードを用いることを特徴とする請求項1に記載の内装施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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