説明

円筒管のマーキング方法及びそれに用いるマーキング版並びにマーキング版の製造方法

【課題】円筒管の湾曲面に、柔軟性のあるマーキング版を密着させ、インク及び塗料等を吹き付けて、滲みの無いマーキングを実現した円筒管のマーキング方法を得る。
【解決手段】ロゴマーク、製品名等の表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のあるマーキング版に表示文字をくり抜き加工する工程と、マーキング版を柔軟性を利用して円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着する工程と、マーキング版の上から文字表示部に向かって、インク及び塗料等を吹き付ける工程と、マーキング剤を乾燥機等で乾燥させ、円筒管表面の湾曲面にマーキング文字を施す工程と、円筒管表面の湾曲面に貼り付いたマーキング版を、屈折又は屈曲させることにより円筒管表面から剥離する工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば下水道管として用いられるセメント等で作った円筒状ヒューム管、或いはセメントの代わりに酸に強い不飽和ポリエステル樹脂を使用したレジンコンクリート管やレジンコンクリートホール等の湾曲面に、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付けて、円筒管の湾曲面にマーキングする方法、及びそれに用いるマーキング版、並びにマーキング版の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下水道管として用いられるセメント等で作った円筒状ヒューム管、或いはセメントの代わりに酸に強い不飽和ポリエステル樹脂を使用したレジンコンクリート管やレジンコンクリートホール等の湾曲面に、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付けて、円筒状ヒューム管の湾曲面にマーキングする場合、マーキング版として亜鉛鋼板又はその他の金属板に表示文字をくり抜いて、その版の上からくり抜いた文字部にインク又は他の染料及び塗料等を吹き付けて、円筒状ヒューム管の湾曲面にマーキングを施していた。
【0003】
また、従来技術として、工場で生産されるALC(軽量気泡コンクリート)製品において、ALC製品の表面に所望事項を記載したラベルを貼着する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特許第2716018号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、セメント等で作った円筒状ヒューム管の湾曲面に、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付けて、円筒状ヒューム管の湾曲面にマーキングする場合、マーキング版として亜鉛鋼板又はその他の金属板に表示文字をくり抜いて、その版の上からくり抜いた文字部にインク又は他の染料及び塗料等を吹き付けて、円筒状ヒューム管の湾曲面にマーキングする方法では、金属製のマーキング版が円筒状ヒューム管の湾曲形状にマッチしにくく、マーキング時にヒューム管とマーキング版との間に隙間が発生して、ロゴマーク、製品名、ロット番号等が滲んで、鮮明なマーキングが得られなかった。また、使用後のマーキング版は、インクと塗料等の吹き付けにより、厚膜の層となっているため、その剥離は溶剤洗浄となり、人体、環境に影響を与え、好ましいものではなかった。特に、セメント等で作られ、下水道管として使用される高耐水圧の円筒状ヒューム管においてその傾向が著しく、改善要求が強い。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、例えば下水道管として用いられるセメント等で作った円筒管の湾曲面に、ゴム等の柔軟性のある材料で作製した円筒管用マーキング版を密着させ、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付けて、滲みの無いマーキングを実現した円筒管のマーキング方法を提供するものである。
また、上記円筒管のマーキング方法に用いられ、表面にフッ素樹脂をコーティングしたマーキング版、並びにそのマーキング版の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る円筒管のマーキング方法においては、ロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程と、表示文字がくり抜き加工されたマーキング版を、その柔軟性を利用して円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付ける工程と、マーキング版の上から文字表示部に向かって、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付ける工程と、厚膜の層となったマーキング剤を乾燥機等で乾燥させ、円筒管表面の湾曲面に所望のマーキング文字を施す工程と、乾燥したマーキング剤により円筒管表面の湾曲面に貼り付いているマーキング版を、屈折又は屈曲させることにより円筒管表面から剥離する工程とを備えたものである。
【0008】
また、ロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程は、表示文字の一文字ずつを単位として出来るだけくり抜きせずに、縦、横、斜め等に幾つかの橋架連結部分を残した橋架連結文字として表示文字データを作成するものである。
【0009】
また、この発明に係るマーキング版においては、円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付けられるマーキング版であって、マーキング版は、柔軟性のある材料で作製され、円筒管の湾曲面に施されるロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字がレーザー加工機により、くり抜き加工されているものである。
【0010】
また、マーキング版は、表面に剥離性の優れた材料をコーティングしたものである。
【0011】
また、この発明に係るマーキング版の製造方法においては、円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付けられるマーキング版の製造方法であって、表示文字となる原稿をスキャニングし、これをデータ修正しながらロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程を備えたものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、円筒管の湾曲面に、ゴム等の柔軟性のある材料で作製した円筒管用マーキング版を密着させ、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付けて、滲みが発生しない円筒管のマーキング方法を実現することができる。また、マーキング版がゴム等の柔軟性のある材料で作製したので、屈折や屈曲させるだけで、マーキング版を簡単に剥離できる。また、マーキング版の剥離に従来のように溶剤を使用しないため、人体や環境への影響がないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の平面図、図2は同じくその断面図、図3は同じくその斜視図、図4はこの発明の実施の形態1における円筒管のマーキング方法により円筒管にマーキングを施している状態を示す斜視図、図5は円筒管にマーキングを施した後、マーキング版を剥離している状態を示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1における円筒管のマーキング方法により出来上がった円筒管を示す斜視図である。
【0014】
1はこの発明に用いるゴム等の柔軟性のある材料で作製したマーキング版である。このマーキング版1を構成する柔軟性のある材料のゴムとしては、天然ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム等が挙げられる。そして、マーキング版1の作製に当たっては、先ず、表示文字となる原稿をスキャニングし、これをデータ修正しながら表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいて炭酸ガスレーザー加工機により、ゴムからなるマーキング版1に所望の表示文字2をくり抜き加工する。表示文字データとしては、ロゴマーク、製品名、ロット番号等が考えられる。更に、マーキング版1の表面に撥水性があり剥離性の優れたフッ素樹脂3をコーティングすることもできる。これにより、マーキング剤の付着防止又は剥離を容易にすることができる。
【0015】
次に、このように作製したマーキング版1を、それ自身の持つ柔軟性を利用して、例えば下水道管として用いられるセメント等で作った円筒状ヒューム管4表面の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付ける。そして、マーキング版1の上から文字表示部2に向かって、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付ける(図4参照)。厚膜の層となったマーキング剤を乾燥機等で乾燥させることにより、円筒状ヒューム管4表面の湾曲面に所望のマーキング文字5を施すことができる。
【0016】
その後、インク及び塗料等の吹き付けにより、厚膜の層となったマーキング剤とともに、円筒状ヒューム管4表面の湾曲面に貼り付いているマーキング版1を、フッ素樹脂3層の剥離性を利用しながら屈折又は屈曲させることにより、従来のように環境に影響を与える溶剤を使用することなく、極めて簡単にマーキング版1を剥離することができる(図5参照)。これにより、滲みの無い所望のマーキング文字5が湾曲面に施された円筒状ヒューム管4を得ることができる(図6参照)。
【0017】
また、従来のマーキング版は、亜鉛鋼板又はその他の金属板をエッチング法等により表示文字をくり抜いて加工していたが、この発明によるゴム等の柔軟性のある材料で作製したマーキング版の製造方法においては、表示文字となる原稿をスキャニングし、これをデータ修正しながら表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいて炭酸ガスレーザー加工機により、ゴムからなるマーキング版1に所望のロゴマーク、製品名、ロット番号等からなる表示文字2をくり抜き加工しているので、注文に即応した文字データの作成や修正が容易となり、製品納期を著しく短縮することができる。
【0018】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2における円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の平面図、図8は同じくその断面図、図9は同じくその斜視図、図10はこの発明の実施の形態2における円筒管のマーキング方法により円筒管にマーキングを施している状態を示す斜視図、図11は円筒管にマーキングを施した後、マーキング版を剥離している状態を示す斜視図、図12はこの発明の実施の形態2における円筒管のマーキング方法により出来上がった円筒管を示す斜視図である。
【0019】
上記実施の形態1では、マーキング版1の作製に当たって、表示文字となる原稿をスキャニングし、これをデータ修正しながら表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいて炭酸ガスレーザー加工機により、ゴムからなるマーキング版1に所望の表示文字2をくり抜き加工している。すなわち、表示文字データとしての、ロゴマーク、製品名、ロット番号等を全てくり抜き加工している。そのため、表示文字によっては、くり抜きが適さないために、見分けにくくなったり(例えば、数字の0、4、6、8、9、英字のA、B、D、O、P、Q、R等の場合)、インク又は他の染料及び塗料等が多すぎて、表示が綺麗に現われなかったりすることが考えられる。そこで、この実施の形態2においては、所望の表示文字、すなわち、ロゴマーク、製品名、ロット番号等の一文字ずつを単位として出来るだけくり抜きせずに、縦、横、斜め等に幾つかの橋架連結部分6を残した橋架連結文字7として表示文字データを作成する。そして、その表示文字データに基づいて炭酸ガスレーザー加工機により、ゴムからなるマーキング版1に所望の橋架連結文字7を、一文字ずつを単位として部分的なくり抜き加工している。これにより、一文字単位の表示文字の殆どがくり抜き加工にされていないため、文字が見分けにくくなったり、インク又は他の染料及び塗料等が多すぎて、表示が綺麗に現われなかったりすることがなくなる。
【0020】
次に、このように作製したマーキング版1を、それ自身の持つ柔軟性を利用して、例えば下水道管として用いられるセメント等で作った円筒状ヒューム管4表面の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付ける。そして、マーキング版1の上から橋架連結文字部7に向かって、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付ける(図10参照)。厚膜の層となったマーキング剤を乾燥機等で乾燥させることにより、円筒状ヒューム管4表面の湾曲部分に所望の橋架連結文字7からなるマーキング文字8を施すことができる。
【0021】
その後、インク及び塗料等の吹き付けにより、厚膜の層となったマーキング剤とともに、円筒状ヒューム管4表面の湾曲面に貼り付いているマーキング版1を、フッ素樹脂3層の剥離性を利用しながら屈折又は屈曲させることにより、従来のように環境に影響を与える溶剤を使用することなく、極めて簡単にマーキング版1を剥離することができる(図11参照)。これにより、滲みの無い所望の橋架連結文字7からなるマーキング文字8が湾曲面に施された円筒状ヒューム管4を得ることができる(図12参照)。
【0022】
また、この発明によるゴム等の柔軟性のある材料で作製したマーキング版の製造方法においては、所望の表示文字、すなわち、ロゴマーク、製品名、ロット番号等の一文字ずつを単位として出来るだけくり抜きせずに、縦、横、斜め等に幾つかの橋架連結部分6を残した橋架連結文字7として表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいて炭酸ガスレーザー加工機により、ゴムからなるマーキング版1に所望の橋架連結文字7を、一文字ずつを単位として部分的にくり抜き加工しているので、一文字単位の表示文字の殆どがくり抜き加工とされていないため、文字が見分けにくくなったり、インク又は他の染料及び塗料等が多すぎて、表示が綺麗に現われなかったりすることがなくなる。これにより、例えば、数字の0、4、6、8、9、英字のA、B、D、O、P、Q、R等の中空部がある文字が含まれていても、注文に即応した文字データの作成や修正が容易となり、製品納期を著しく短縮することができる。
【0023】
なお、上記の説明では、セメント等で作った円筒状ヒューム管4の例について説明したが、セメントの代わりに酸に強い不飽和ポリエステル樹脂を使用したレジンコンクリート管やレジンコンクリートホール等の円筒管であっても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の実施の形態1における円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の平面図である。
【図2】この発明の実施の形態1における円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1における円筒管のマーキング方法により円筒管にマーキングを施している状態を示す斜視図である。
【図5】円筒管にマーキングを施した後、マーキング版を剥離している状態を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態1における円筒管のマーキング方法により出来上がった円筒管を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態2における円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の平面図である。
【図8】この発明の実施の形態2における円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の断面図である。
【図9】この発明の実施の形態2における円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態2における円筒管のマーキング方法により円筒管にマーキングを施している状態を示す斜視図である。
【図11】円筒管にマーキングを施した後、マーキング版を剥離している状態を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態2における円筒管のマーキング方法により出来上がった円筒管を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
1 マーキング版
2 表示文字
3 フッ素樹脂
4 円筒状ヒューム管
5 マーキング文字
6 橋架連結部分
7 橋架連結文字
8 マーキング文字

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程と、
表示文字がくり抜き加工された前記マーキング版を、その柔軟性を利用して円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付ける工程と、
前記マーキング版の上から文字表示部に向かって、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付ける工程と、
厚膜の層となったマーキング剤を乾燥機等で乾燥させ、前記円筒管表面の湾曲面に所望のマーキング文字を施す工程と、
前記乾燥したマーキング剤により円筒管表面の湾曲面に貼り付いているマーキング版を、屈折又は屈曲させることにより円筒管表面から剥離する工程と、
を備えたことを特徴とする円筒管のマーキング方法。
【請求項2】
表示文字となる原稿をスキャニングし、これをデータ修正しながらロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程と、
前記マーキング版の表面に剥離性の優れた材料をコーティングする工程と、
表示文字がくり抜き加工されかつ表面にコーティングが施された前記マーキング版を、その柔軟性を利用して円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付ける工程と、
前記マーキング版の上から文字表示部に向かって、インク又は他の染料及び塗料等を吹き付ける工程と、
厚膜の層となったマーキング剤を乾燥機等で乾燥させ、前記円筒管表面の湾曲面に所望のマーキング文字を施す工程と、
前記乾燥したマーキング剤により円筒管表面の湾曲面に貼り付いているマーキング版を、前記コーティング層による剥離性を利用しながら屈折又は屈曲させることにより円筒管表面から剥離する工程と、
を備えたことを特徴とする円筒管のマーキング方法。
【請求項3】
ロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程は、表示文字の一文字ずつを単位として出来るだけくり抜きせずに、縦、横、斜め等に幾つかの橋架連結部分を残した橋架連結文字として表示文字データを作成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の円筒管のマーキング方法。
【請求項4】
円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付けられるマーキング版であって、
前記マーキング版は、柔軟性のある材料で作製され、円筒管の湾曲面に施されるロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字がレーザー加工機により、くり抜き加工されていることを特徴とする円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版。
【請求項5】
円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付けられるマーキング版であって、
前記マーキング版は、柔軟性のある材料で作製され、円筒管の湾曲面に施されるロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字がレーザー加工機により、くり抜き加工され、かつ表面に剥離性の優れた材料をコーティングしたことを特徴とする円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版。
【請求項6】
円筒管の湾曲面に施されるロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字は、表示文字の一文字ずつを単位として出来るだけくり抜きせずに、縦、横、斜め等に幾つかの橋架連結部分を残した橋架連結文字であることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版。
【請求項7】
マーキング版は、天然ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ブチルゴムのいずれか一種又はそれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版。
【請求項8】
円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付けられるマーキング版の製造方法であって、
表示文字となる原稿をスキャニングし、これをデータ修正しながらロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程を備えたことを特徴とする円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の製造方法。
【請求項9】
円筒管の湾曲面形状に追従させながら密着して取り付けられるマーキング版の製造方法であって、
表示文字となる原稿をスキャニングし、これをデータ修正しながらロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程と、
前記マーキング版の表面に剥離性の優れた材料をコーティングする工程と、
を備えたことを特徴とする円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の製造方法。
【請求項10】
ロゴマーク、製品名、ロット番号等の表示文字データを作成し、その表示文字データに基づいてレーザー加工機により、柔軟性のある材料で作製したマーキング版に所望の表示文字をくり抜き加工する工程は、表示文字の一文字ずつを単位として出来るだけくり抜きせずに、縦、横、斜め等に幾つかの橋架連結部分を残した橋架連結文字として表示文字データを作成することを特徴とする請求項8又は請求項9記載の円筒管のマーキング方法に用いるマーキング版の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2008−238103(P2008−238103A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−84922(P2007−84922)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(300071823)株式会社ボンマーク (54)
【Fターム(参考)】