説明

再生方法切替装置、再生方法切替方法及びプログラム

【課題】 本発明の目的は、検索した歌詞を含むブロックの先頭から歌唱を開始したい場合であっても、簡易なタッチパネル操作により歌唱の開始が可能な再生方法切替装置、再生方法切替方法及びプログラムを提供することである。
【解決手段】
ダブルタッチがユーザの手130により行われた場合、第1接触された接触位置に対応する歌詞「れ」を含むブロック番号が、図3に示すテロップ情報に基づいて決定される。本実施形態では、ブロック番号が決定されているが、歌詞「れ」を含む属性データが決定されても良い。図4の例では、歌詞「れ」に対応するブロック番号は「4」である。また、歌詞「れ」に対応する属性データは、「フレーズ2」である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲を再生する再生方法切替装置に関する。具体的には、楽曲を再生する際に、楽曲の歌詞を検索して、検索された歌詞の位置から再生を開始する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲の歌詞を表示する装置が知られている。例えば、カラオケでは、楽曲を演奏する際に、楽曲の歌詞が表示される。特許文献1には、表示される歌詞の中で、所定の文字にカーソルを合わせることで、カーソルにより指定された再生位置から楽曲が再生される技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−56686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、タッチパネルの性能向上により、ユーザのタッチパネル操作により表示される歌詞がスクロールされることで、所望の歌詞を検索することが可能になってきている。例えば、ユーザによりタッチパネルが接触される。タッチパネルにより接触された位置情報に基づいて、歌詞がスクロールされる。ユーザが所望の歌詞を検索し、所望の再生位置から歌唱が開始される場合、以下の2つの場合が考えられる。検索した歌詞の再生位置から歌唱を開始したい場合と、検索した歌詞を含むブロックの先頭から歌唱を開始したい場合である。ブロックは、例えば、Aメロ、Bメロ、サビ等、タッチパネルに現在表示されている歌詞である。特許文献1では、検索した歌詞を含むブロックの先頭から歌唱を開始したい場合、タッチパネル操作により所望の歌詞を検索した後に、再度、検索した歌詞を含むブロックの先頭の文字をタッチパネルにより指定する必要があり、ユーザにとって操作が煩雑になってきた。
【0005】
本発明は、以上のことを鑑みてなされたものである。本発明の目的は、検索した歌詞を含むブロックの先頭から歌唱を開始したい場合であっても、簡易なタッチパネル操作により歌唱の開始が可能な再生方法切替装置、再生方法切替方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、タッチパネルを備えた表示手段に楽曲の歌詞を示す歌詞情報を表示させる第1制御手段と、前記タッチパネルが接触されたかを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により接触されたと判定された場合、接触された接触位置に表示される歌詞を決定する決定手段と、前記第1判定手段により接触されたと判定されてから所定の時間以内に、再度タッチパネルが接触されたかを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により、再度タッチパネルが接触されたと判定された場合、前記決定手段により決定された歌詞を含むブロックの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる第1再生方法と、前記決定手段により決定された歌詞に対応する再生位置から楽曲を出力させる第2再生方法とを切り替えて楽曲を出力させる第2制御手段と、を備えることを特徴とする再生方法切替装置である。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、前記第2制御手段は、前記ブロックとして、前記楽曲の歌詞の中で予め所定数に区切られたフレーズであって、前記決定手段により決定された歌詞を含むフレーズの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明によれば、前記再生方法切替装置で再生される楽曲は、複数の楽曲パートから構成され、前記第2制御手段は、前記ブロックとして、前記決定手段により決定された歌詞を含む楽曲パートの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明によれば、タッチパネルを備えた表示手段に楽曲の歌詞を示す歌詞情報を表示させる第1制御ステップと、前記タッチパネルが接触されたかを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにより接触されたと判定されてから所定の時間以内に、再度タッチパネルが接触されたかを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにより接触されたと判定された場合、前記第1判定ステップにより判定された接触の接触位置に表示される歌詞を決定する決定ステップと、前記第2判定ステップにより、再度タッチパネルが接触されたと判定された場合、前記決定ステップにより決定された歌詞を含むブロックの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる第1再生方法と、前記決定手段により決定された歌詞に対応する再生位置から楽曲を出力させる第2再生方法とを切り替えて楽曲を出力させる第2制御ステップと、を含む再生方法切替方法である。
【0010】
請求項5に記載の発明によれば、タッチパネルを備えた表示手段に楽曲の歌詞を示す歌詞情報を表示させる第1制御ステップと、前記タッチパネルが接触されたかを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにより接触されたと判定されてから所定の時間以内に、再度タッチパネルが接触されたかを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにより接触されたと判定された場合、前記第1判定ステップにより判定された接触の接触位置に表示される歌詞を決定する決定ステップと、前記第2判定ステップにより、再度タッチパネルが接触されたと判定された場合、前記決定ステップにより決定された歌詞を含むブロックの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる第1再生方法と、前記決定手段により決定された歌詞に対応する再生位置から楽曲を出力させる第2再生方法とを切り替えて楽曲を出力させる第2制御ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、第2制御手段は、第2判定手段により、再度タッチパネルが接触されたと判定された場合、決定手段により決定された歌詞を含むブロックの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる第1再生方法と、決定手段により決定された歌詞に対応する再生位置から楽曲を出力させる第2再生方法とを切り替えて楽曲を出力させる。この結果、検索した歌詞を含むブロックの先頭から歌唱を開始したい場合、検索した歌詞の再生位置から歌唱を開始したい場合のいずれであっても、タッチパネルの接触回数基づいた簡易なタッチパネル操作により歌唱の開始が可能となる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、第2制御手段は、ブロックとして、楽曲の歌詞の中で予め所定数に区切られたフレーズであって、決定手段により決定された歌詞を含むフレーズの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる。この結果、タッチパネルに表示させるために区切られたフレーズの先頭から歌唱を開始したい場合であっても、タッチパネルの接触回数基づいた簡易なタッチパネル操作により歌唱の開始が可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、再生方法切替装置で再生される楽曲は、複数の楽曲パートから構成され、第2制御手段は、決定手段により決定された歌詞を含む楽曲パートの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる。この結果、楽曲パートであるAメロまたはBメロまたはサビ等の先頭から歌唱を開始したい場合であっても、タッチパネルの接触回数基づいた簡易なタッチパネル操作により歌唱の開始が可能となる。
【0014】
請求項4または請求項5に記載の発明によれば、第2制御ステップは、第2判定ステップにより、再度タッチパネルが接触されたと判定された場合、決定ステップにより決定された歌詞を含むブロックの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる第1再生方法と、決定手段により決定された歌詞に対応する再生位置から楽曲を出力させる第2再生方法とを切り替えて楽曲を出力させる。この結果、検索した歌詞を含むブロックの先頭から歌唱を開始したい場合、検索した歌詞の再生位置から歌唱を開始したい場合のいずれであっても、タッチパネルの接触回数基づいた簡易なタッチパネル操作により歌唱の開始が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態の楽曲再生システムの概要構成図と、コマンダ1ナビ2の電気的構成を示す概念図である。
【図2】本実施形態のタッチパネルにテロップが表示される表示状態を示す概念図である。
【図3】テロップ情報がテロップ情報記憶領域561に記憶される記憶状態を示す概念図である。
【図4】ユーザにより検索歌詞表示領域582に表示された歌詞が接触操作される説明を示す説明図である。
【図5】ナビ2におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態におけるタッチパネル処理のフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[最良の実施形態]
以下、図面に沿って、本発明を適用した最良の実施形態について説明する。
【0017】
[楽曲再生システムの概要構成]
図1は、本実施形態の楽曲再生システムの概要構成を説明する説明図である。図1に示すように、楽曲再生システムは、コマンダ1と、ナビ2とから構成される。ナビ2は、赤外線によりコマンダ1に指令を送るカラオケの装置である。
【0018】
[コマンダ1の概要構成]
図1に示すように、コマンダ1は、制御部12と、LANインターフェース部14と、記憶部16と、操作処理部22と、シンセサイザ24と、ビデオRAM32と、映像再生部34と、映像制御部38とを備える。
【0019】
制御部12は、LANインターフェース部14と、記憶部16と、操作処理部22と、シンセサイザ24と、ビデオRAM32と、映像再生部34と、映像制御部38と電気的に接続される。制御部12は、コマンダ1の各種構成を制御する。制御部12は、例えば、CPU及びRAM等から構成されるコントローラである。
【0020】
LANインターフェース部14は、コマンダ1とLAN100と接続する。LANインターフェース部14により、コマンダ1は、ルータ120またはアクセスポイント110を介してインターネット及びナビ2と通信可能になる。
【0021】
操作処理部22は、操作部18と、赤外線受信部20と電気的に接続される。操作部18は、コマンダ1のユーザにより操作される。操作部18により操作され、入力された信号が操作処理部22に出力される。また、赤外線受信部20は、ナビ2により送信された赤外線を受信する。受信された赤外線の信号は、操作処理部22に出力される。操作処理部22は、出力された夫々の信号にも基づいて、操作内容を決定する。決定された操作内容に基づいて、制御部12は、コマンダ1を制御する。
【0022】
記憶部16は、コマンダ1で出力する楽曲データ及び映像データを記憶する。記憶部16は、例えば、HardDisk(HD)等の高容量の記憶媒体である。操作処理部22により決定された操作内容に基づいて、記憶部16に記憶された楽曲データまたは映像データが制御部12により読み出される。そして、記憶部16に記憶された映像データに従って、制御部12は、ビデオRAM32または映像再生部34または映像制御部38に、映像を出力させる指令を送信する。本実施形態の楽曲データは、例えば、MIDIデータまたはWAVEデータである。AAC(Advanced Audio Coding)方式の楽曲データが記憶されても良い。
【0023】
図1に示すように、制御部12は、ビデオRAM32と映像再生部34と、映像制御部38とに電気的に接続される。また、映像制御部38は、表示部36と電気的に接続される。ビデオRAM32は、読み出された映像データを一時記憶する。制御部12により出力される指令に従って、映像再生部34は、ビデオRAM32に一時記憶された映像データを、表示部に出力させる信号に変換する。変換された信号は、映像制御部38に送信される。制御部12により送信された指令に従って、映像制御部38は、表示部36に映像を表示させる指令を送信する。映像制御部38は、映像再生部により送信された信号に基づいて、表示部36に所定の映像を表示させる。表示部36は、例えば、タッチパネルを備えたディスプレイである。
【0024】
また、記憶部16に記憶された楽曲データに従って、制御部12は楽曲データを出力させる指令を、シンセサイザ24に送信する。そして、制御部12により送信された指令に従って、シンセサイザ24は、楽曲データに基づいて音信号を生成する。音信号は、ミキシングアンプ30を介してスピーカ28により音を出力させるための信号である。図1に示すように、シンセサイザ24は、ミキシングアンプ30と電気的に接続される。また、ミキシングアンプ30は、マイク制御部26とスピーカ28とに電気的に接続される。
【0025】
マイク制御部26は、図示しないマイクと接続される。マイクにより入力された情報に基づいて、マイク制御部26は、音声信号を生成する。マイク制御部26は、生成された音声信号をミキシングアンプ30に出力する。マイク制御部26により送信された音声信号またはシンセサイザ24により送信された音信号に基づいて、ミキシングアンプ30は、マイクにより入力された音声または楽曲データの音をスピーカ28により出力させる。マイク制御部26により送信された音声信号とシンセサイザ24により送信された音信号との両方が、ミキシングアンプ30に送信された場合、ミキシングアンプ30は、マイクにより入力された音声と楽曲データの音とを合成してスピーカ28により出力させる。
【0026】
[ナビ2の概要構成]
図1に示すように、ナビ2は、制御部52と、赤外線送信部54と、メモリ56と、操作処理部62と、ビデオRAMと、映像制御部66と、無線LAN通信部68とを備える。制御部52は、赤外線送信部54と、メモリ56と、操作処理部62と、ビデオRAM64と、映像制御部66と、無線LAN通信部68と電気的に接続される。制御部52は、ナビ2の各種構成を制御する。制御部52は、例えば、CPU及びRAM等から構成されるコントローラである。
【0027】
操作処理部62は、操作部60と電気的に接続される。操作部60は、例えばタッチパネルである。タッチパネルは、ナビ2のユーザにより操作される。タッチパネルが接触操作されることにより入力された位置情報が操作処理部22に出力される。操作処理部62は、入力された位置情報に基づいて操作内容を決定する。決定された操作内容が、制御部52に出力される。例えば、操作内容は、タッチパネルがユーザによりフリック操作またはスクロール操作されることであり。このようにタッチパネルが操作された操作内容に応じて、操作処理部62は、制御部52に操作内容を出力する。
【0028】
赤外線送信部54は、コマンダ1に向けて赤外線を送信する。具体的には、操作処理部22により決定された操作内容が、赤外線送信部54によりコマンダ1に向けて送信される。ナビ2の操作部60がユーザにより操作されることで、所定の操作信号が、ナビ2からコマンダ1に送信される。例えば、ナビ2を操作することで、カラオケの楽曲が予約される。そのため、ナビ2から、予約されたカラオケの楽曲を示す操作信号がコマンダ1に送信される。また、赤外線送信部54を用いて、ナビ2から楽曲データの再生指令がコマンダ1に向けて送信される。送信された再生指令は、コマンダ1の赤外線受信部20に受信される。受信された再生指令に応じて、コマンダ1は楽曲データの再生を行う。コマンダ1は、操作信号を受信すると、操作信号が含む楽曲を予約楽曲として制御部12のRAM等に一時記憶する。
【0029】
メモリ56は、検索データ及び映像データを記憶する。また、メモリ56は、テロップ情報記憶領域561と、プログラム記憶領域562とを含む。テロップ情報記憶領域561は、テロップ情報を記憶する。テロップ情報は、表示部58にテロップを表示させるための情報である。テロップ情報の詳細は後述する。プログラム記憶領域562は、ナビ2のメイン動作処理プログラムを記憶する。メイン動作処理プログラムは、ナビ2に後述するメイン動作処理を実行させるプログラムである。なお、ナビ2のメイン動作処理プログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0030】
メモリ56は、例えば、不揮発性のNAND型のメモリである。検索データは、楽曲再生システムで配信される楽曲データを検索する情報である。検索データは、例えば、カラオケの電子早見本である。また、メモリ56に記憶される映像データは、表示部58により映像を表示させるための情報である。操作処理部62により決定された操作内容に基づいて、メモリ56に記憶された映像データが制御部52により読み出される。そして、メモリ56に記憶された映像データに従って、制御部52は、ビデオRAM64または映像制御部66に、映像を出力させる指令を送信する。図1に示すように、制御部52は、ビデオRAM64と映像制御部66とに電気的に接続される。また、映像制御部66は、表示部58と電気的に接続される。ビデオRAM64は、読み出された映像データを一時記憶する。制御部52により出力される指令に従って、映像制御部66は、ビデオRAM64に一時記憶された映像データを、表示部に出力させる信号に変換する。映像制御部66は、変換した信号を表示部58表示させる指令を送信する。映像制御部66は、変換した信号に基づいて、表示部58に所定の映像を表示させる。表示部58は、例えば、タッチパネル60を備えたディスプレイである。
【0031】
無線LAN通信部68は、各カラオケ店舗等に設置されたアクセスポイント110に接続される。無線LAN通信部68は、例えば、公知の無線チップである。アクセスポイント110は、例えば、無線LANである。また、アクセスポイント110は、ルータ120を介してWAN等のインターネットと接続可能である。また、ナビ2は、アクセスポイント110を介して、カラオケ店舗内のLAN100に接続される。これにより、ナビ2は、LAN100に接続されたコマンダ1に情報を送受信可能となる。また、無線LAN通信部68を用いてナビ2がインターネットを介してコマンダ1と接続可能になることで、コマンダ1とナビ2とが同期を取ることが可能となる。
【0032】
[テロップ表示方法]
以下に図2を用いて、本実施形態のテロップ表示方法について説明する。図2は、本実施形態のタッチパネルにテロップが表示される表示状態を示す概念図である。特に、図2は、タッチパネルが備えられた表示部58の表示画面を示す。なお、以下の説明では、図2に示すX軸及びY軸が示す方向をX方向及びY方向と定義して説明する。図2に示す表示部58のX軸方向及びY軸方向の負の方向に位置する点を、原点(0,0)と定義する。図2に示すように、本実施形態では、表示画面に、テロップ表示領域581と、検索歌詞表示領域582とを含む。テロップ表示領域581は、一般的なカラオケと同様に、カラオケのユーザが歌唱する際に、歌唱する歌詞を表示する領域である。図2に示すように、「青い鳥と赤い夕日 白い雲が流れている・・・」というコマンダ1により現在出力されている楽曲の再生位置に対応する歌詞が、テロップ表示領域581に表示される。楽曲の再生状況に伴って、テロップ表示領域581に表示させる歌詞の色が変化される。
【0033】
一方、検索歌詞表示領域582は、カラオケのユーザが歌唱する歌の歌詞を検索するために、歌詞を表示させる領域である。テロップ表示領域581は、歌唱する歌に沿って歌詞が表示される領域であるのに対し、検索歌詞表示領域582は、ユーザの任意のタッチパネル操作によって、歌詞を表示させる領域である。検索歌詞表示領域582は、ユーザが検索を望む歌の歌詞を表示する。
【0034】
具体的には、ユーザが検索を望む歌の歌詞を、歌詞の先頭から順番に、X軸の負の方向から正の方向に向けて表示させる。そして、検索歌詞表示領域582が、ユーザにより接触操作される。ユーザの接触操作の内容に応じて、ナビ2は、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞を移動させる。例えば、図2に示す検索歌詞表示領域582が接触操作され、X軸方向の正方向から負の方向へ向けてのフリック処理またはスクロール処理がユーザにより入力されたとする。この場合、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞は、検索歌詞表示領域582に現在表示される歌詞の再生位置よりも早い時間の再生位置に対応する歌詞へ表示が切り替えられる。本実施形態のタッチパネルの接触操作とは、例えば、公知のタッチパネルのスクロール操作やフリック操作である。
【0035】
一方、図2に示す検索歌詞表示領域582が接触操作され、X軸方向の負方向から正の方向へ向けてのフリック処理またはスクロール処理がユーザにより入力されたとする。この場合、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞は、検索歌詞表示領域582に現在表示される歌詞の再生位置よりも遅い時間の再生位置に対応する歌詞へ表示が切り替えられる。このように、表示部58に備えられたタッチパネルを介して表示される検索歌詞表示領域582が、ユーザにより接触操作されることで、ユーザが歌唱を所望する楽曲の歌詞の中から、所望の歌詞を検索することができる。
【0036】
図3は、テロップ情報がテロップ情報記憶領域561に記憶される記憶状態を示す概念図である。図3に示すように、テロップ情報は、属性データと、ブロック番号と、文字番号と、歌詞と、色替え開始時刻と、始点座標とを含む。
【0037】
属性データは、複数の歌詞をまとめた各フレーズを識別する識別情報である。図3に示すように、本実施形態では、フレーズ1として、「青い鳥と赤い夕日」がテロップ情報記憶領域561に記憶される。また、フレーズ2として、「白い雲が流れている」がテロップ情報記憶領域561に記憶される。本実施形態では、フレーズは、テロップ表示領域581に1行で表示される歌詞群から構成される。
【0038】
ブロック番号は、フレーズを構成する各歌詞ブロックを識別する識別情報である。本実施形態では、フレーズ1は、ブロック番号「1」及び「2」から構成される。なお、図3に示すように、本実施形態のブロック番号「1」に対応する歌詞は、「青い鳥と」である。また、ブロック番号「2」に対応する歌詞は、「赤い夕日」である。また、フレーズ2は、ブロック番号「3」及び「4」から構成される。本実施形態のブロック番号「3」に対応する歌詞は、「白い雲が」である。本実施形態のブロック番号「4」に対応する歌詞は、「流れている」である。本実施形態では、ブロック番号に対応する歌詞は、テロップ表示領域581に1行で表示される歌詞の中で、スペース等により区切られた1ブロックを構成する歌詞である。
【0039】
文字番号は、各ブロック番号を構成する歌詞を識別する番号である。本実施形態では、図3に示すように、ブロック番号1は、「青い鳥と」の歌詞から構成される。ブロック番号1の中で、歌詞の再生位置が早い歌詞から順番に、文字番号が割り当てられる。ブロック番号1の「青い鳥と」の場合、歌詞「青」には、文字番号「1」が割り当てられる。また、歌詞「い」には、文字番号「2」が割り当てられる。また、歌詞「鳥」には、文字番号「3」が割り当てられる。また、歌詞「と」には、文字番号「4」が割り当てられる。次に、ブロック番号2は、「赤い夕日」の歌詞から構成される。ブロック番号1と同様に、ブロック番号2の「赤い夕日」の場合、歌詞「赤」には、文字番号「1」が割り当てられる。また、歌詞「い」には、文字番号「2」が割り当てられる。また、歌詞「夕」には、文字番号「3」が割り当てられる。また、歌詞「日」には、文字番号「4」が割り当てられる。
【0040】
色替え開始時刻は、各歌詞と対応付けられてテロップ情報記憶領域561に記憶される。色替え開始時刻は、歌唱が始まってから歌詞の色替えを開始する時刻を示す情報である。色替え開始時刻に基づいて、テロップ表示領域581に表示される歌詞の色が切り替えられる。例えば、歌詞「青」の場合、楽曲データの再生が開始されてから「102」秒後に歌詞の色替えが開始される。
【0041】
始点座標は、各歌詞と対応付けられてテロップ情報記憶領域561に記憶される。始点座標は、表示部58における歌詞の表示位置の始点を示す座標である。図3に示す表示部のX軸、Y軸の座標位置と、始点座標位置とに基づいて、テロップ表示領域581に歌詞が表示されることになる。本実施形態では、表示部58に表示する歌詞のフォントサイズは予め決まっている。一方、検索歌詞表示領域582には、図3に示す始点座標には関係なく歌詞が表示される。具体的には、図3に示す属性データが示すフレーズ、または、ブロック番号が示す番号に沿って、再生される順番が早い歌詞が再生順番に従って、検索歌詞表示領域582に歌詞が表示される。
【0042】
[本実施形態の再生位置変更方法]
本実施形態では、図1から図3を用いて説明した検索歌詞表示領域582に表示される歌詞が、タッチパネルを介して接触操作されることで、再生位置を変更することができる。以下、本実施形態の再生位置変更方法の詳細について、説明する。
【0043】
本実施形態では、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞がシングルタッチされる場合、接触位置に対応する歌詞の位置から、楽曲データが再生される。なお、シングルタッチは、所定時間以内にタッチパネルが接触される回数が1回であることを示す。
【0044】
一方、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞がダブルタッチされる場合、接触位置に対応する歌詞を含むブロック番号または属性データの最初の歌詞の位置から、楽曲データが再生される。以下、本実施形態の再生位置変更方法の詳細について説明する。
【0045】
図4は、ユーザにより検索歌詞表示領域582に表示された歌詞が接触操作される説明を示す説明図である。まず、検索歌詞表示領域582にが、ユーザの手130により接触される。以下、このときの接触を第1接触と呼ぶ。図4の例では、「白い雲が流れている」の歌詞が含む歌詞「れ」が、ユーザの手130により接触されている。まず、ユーザの手130によりタッチパネルが接触された第1接触の接触位置が、ナビ2により取得される。そして、第1接触の接触位置を含む歌詞があるか否かが判定される。具体的には、図3に示す始点座標からX軸方向に+10、Y軸方向に−10の範囲に、第1接触の接触位置が含まれるか否かが判定される。例えば、第1接触の接触位置が図4に示す歌詞「れ」の場合、図3に示すテロップ情報により、歌詞「れ」の始点座標が、(160、450)と決定される。次に、始点座標からX軸方向に+10、Y軸方向に−10した(170、440)の座標が決定される。そして、歌詞「れ」の表示範囲であるX軸方向に160〜170、Y軸方向に440〜450の範囲に、第1接触の接触位置が含まれるか否かが判定される。含まれると判定された場合、第1接触として、歌詞「れ」が接触されたと判定される。以下、歌詞「れ」が接触されたと判定された場合を例に挙げて説明する。接触された歌詞「れ」は、属性データが「フレーズ2」であり、ブロック番号が「4」であり、文字番号が「2」である。
【0046】
第1接触がユーザの手130により行われてから所定の時間以内に、検索歌詞表示領域582が再度接触されたか否かが判定される。検索歌詞表示領域582が再度接触されたと判定された場合、タッチパネルがダブルタッチされたと判定される。以下、所定時間以内に接触された2回目の接触を、第2接触と呼ぶ。ダブルタッチは、第1接触が行われてから、所定時間以内に第2接触が行われ、タッチパネルが合計2回接触されたことを示す。
【0047】
ダブルタッチがユーザの手130により行われた場合、第1接触された接触位置に対応する歌詞「れ」を含むブロック番号が、図3に示すテロップ情報に基づいて決定される。本実施形態では、ブロック番号が決定されているが、歌詞「れ」を含む属性データが決定されても良い。図4の例では、歌詞「れ」に対応するブロック番号は「4」である。また、歌詞「れ」に対応する属性データは、「フレーズ2」である。
【0048】
そして、本実施形態では、ブロック番号「4」が含む文字番号「1」に対応する歌詞から、楽曲データが再生される。なお、属性データの場合、属性データ「フレーズ2」が含むブロック番号「3」の文字番号1に対応する歌詞から楽曲データが再生される。図4の例の場合、ブロック番号「4」の歌詞「流」に対応する色替え開始時刻「128」秒から、楽曲データが再生される。なお、属性データの場合、属性データ「フレーズ2」が含むブロック番号「3」の歌詞「白」の色替え開始時刻「120」秒から、楽曲データが再生される。
【0049】
一方、図4に示す例のように歌詞「れ」がユーザの手130によりシングルタッチされた場合、歌詞「れ」に対応する色替え開始時刻「130」秒から、楽曲データが再生される。
【0050】
これにより、検索した歌詞を含むブロックの先頭から歌唱を開始したい場合であっても、簡易なタッチパネル操作により歌唱の開始を実行することができる。なお、本実施形態では、検索歌詞表示領域582が接触操作されることで変更された再生位置に対応した歌詞が、歌詞表示領域581に表示されることになる。
【0051】
[メイン動作]
以上説明した構成からなる本実施形態のナビ2の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。まず、ナビ2の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図5は、ナビ2におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。ナビ2のメイン動作は、電源またはコンセントを介して商用電源などの外部電源とノード装置とが接続されたことにより、遂行される。以下に示す処理は、制御部52により処理される。
【0052】
ステップS101では、ナビ2を用いて、所望の楽曲データが選択されたか否かが判定される。本実施形態の楽曲再生システムは、カラオケに用いられるシステムである。そのため、ステップS101では、カラオケで歌唱される楽曲データが選択されたか否かが判定される。楽曲データが選択されたと判定された場合(ステップS101:YES)、ステップS102が実行される。楽曲データが選択されたと判定されなかった場合(ステップS101:NO)、ステップS107が実行される。
【0053】
ステップS102では、楽曲データとテロップとの出力開始指令が送信される。ステップS102では、ステップS101で選択された楽曲データ及びテロップの出力開始の指令が、ナビ2からコマンダ1へ向けて送信される。
【0054】
ステップS103では、ナビ2の表示部58にテロップが出力させる指令が映像制御部66に送られる。なお、ナビ2の表示部58には、コマンダ1から出力される楽曲データと同期して、テロップが出力される。本実施形態のコンピュータとステップS103とは、本発明の第1制御手段の一例である。また、本実施形態のステップS103は、本発明の第1制御ステップの一例である。
【0055】
ステップS104では、検索歌詞表示領域582が接触されたか否かが判定される。検索歌詞表示領域582が接触されたと判定された場合(ステップS104:YES)、ステップS105が実行される。検索歌詞表示領域582が接触されたと判定されなかった場合(ステップS104:NO)、ステップS106が実行される。なお、ステップS104で接触されたと判定された場合、判定された接触が第1接触である。本実施形態のコンピュータとステップS104とは、本発明の第1判定手段の一例である。また、本実施形態のステップS104は、本発明の第1判定ステップの一例である。
【0056】
ステップS105では、タッチパネル処理が実行される。タッチパネル処理は、検索歌詞表示領域582が接触されたことに基づいて実行される処理である。タッチパネル処理の詳細は後述する。
【0057】
ステップS106では、ステップS101で選択された楽曲データの出力が終了したか否かが判定される。例えば、コマンダ1から楽曲データの出力終了指示をナビ2が受信した場合、楽曲データの出力が終了したと判定される。楽曲データの出力が終了したと判定された場合(ステップS106:YES)、ステップS107が実行される。楽曲データの出力が終了したと判定されなかった場合(ステップS106:NO)、ステップS104が実行される。
【0058】
ステップS107では、ナビ2の電源がオフにされたか否かが判定される。ナビ2の電源がオフにされたと判定された場合(ステップS107:YES)、メイン動作は終了される。ナビ2の電源がオフにされたと判定されなかった場合(ステップS107:NO)、ステップS101が再度実行される。
【0059】
[タッチパネル処理]
以下図6を参照して、本実施形態のタッチパネル処理について説明する。図6は、本実施形態におけるタッチパネル処理のフローチャートである。まず、ステップS201では、テロップのスクロール操作が実行されたか否かが判定される。具体的には、ステップS104で接触されたと判定された接触操作が、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞をスクロールさせる操作であったか否かが判定される。例えば、フリック操作である。スクロールさせる操作である判定された場合(ステップS201:YES)、ステップS202が実行される。スクロールさせる操作であると判定されなかった場合(ステップS201:NO)、ステップS203が実行される。
【0060】
ステップS202では、テロップをスクロールさせる指示が、映像制御部66に送られる。所定時間の間、検索歌詞表示領域582に表示されたテロップが所定座標分だけスクロールされた後に、テロップのスクロールが停止される。
【0061】
ステップS203では、検索歌詞表示領域582に表示された歌詞がスクロール中であるか否かが判定される。スクロール中であると判定された場合(ステップS203:YES)、ステップS204が実行される。スクロール中であると判定されなかった場合(ステップS203:NO)、ステップS205が実行される。
【0062】
ステップS204では、ステップS104で接触操作されたことに基づいて、歌詞のスクロールが停止される。
【0063】
ステップS205では、ステップS104で接触されたと判定されてから所定時間経過したか否かが判定される。本実施形態では、ナビ2の制御部52は、タイマーを備える。備えられたタイマーにより、計時動作が動作される。ステップS104で接触されたと判定されたときの時刻を示す時刻情報が、メモリ56の所定の記憶領域に記憶される。記憶された時刻情報が示す時刻から、所定の時間が経過したか否かが判定される。所定の時間経過したと判定された場合(ステップS205:YES)、ステップS206が実行される。所定の時間経過したと判定されなかった場合(ステップS205:NO)、ステップS210が実行される。
【0064】
ステップS206では、ステップS104で接触された第1接触の接触位置に、歌詞が表示されているか否かが判定される。第1接触の接触位置に歌詞が表示されていると判定された場合(ステップS206:YES)、ステップS207が実行される。第1接触の接触位置に歌詞が表示されていると判定されなかった場合(ステップS206:NO)、ステップS215が実行される。
【0065】
ステップS207では、第1接触の接触位置に表示される歌詞が決定される。例えば、図4に示す歌詞「れ」が決定される。本実施形態のコンピュータとステップS207とは、本発明の決定手段の一例である。また、本実施形態のステップS207は、本発明の決定ステップの一例である。
【0066】
ステップS208では、ステップS207で決定された歌詞の色替え開始時刻が、テロップ情報記憶領域561から取得される。
【0067】
ステップS209では、ステップS208で取得された色替え開始時刻から、楽曲データの出力が開始される。例えば、WAVEデータまたはAAC形式のデータの場合、色替え開始時刻に対応する再生時間から、WAVEデータまたはAAC形式のデータの再生が開始される。MIDIデータの場合、色替え開始時刻に対応する再生時間にノートオンである音が出力される。本実施形態のコンピュータとステップS209とは、本発明の第2制御手段の一例である。また、本実施形態のステップS209は、本発明の第2制御ステップの一例である。
【0068】
ステップS210では、検索歌詞表示領域582が接触されたか否かが判定される。つまり、ステップS104及びステップS210の判定処理により、検索歌詞表示領域582がダブルタッチされたか否かが判定される。検索歌詞表示領域582が接触されたと判定された場合(ステップS210:YES)、ステップS211が実行される。検索歌詞表示領域582が接触されたと判定されなかった場合(ステップS210:NO)、ステップS205が再度実行される。なお、ステップS210で接触されたと判定された場合、判定された接触が第2接触である。本実施形態のコンピュータとステップS210とは、本発明の第2判定手段の一例である。また、本実施形態のステップS210は、本発明の第2判定ステップの一例である。
【0069】
ステップS211では、ステップS210で接触された第2接触の接触位置に、歌詞が表示されているか否かが判定される。第2接触の接触位置に歌詞が表示されていると判定された場合(ステップS211:YES)、ステップS212が実行される。第2接触の接触位置に歌詞が表示されていると判定されなかった場合(ステップS211:NO)、ステップS215が実行される。
【0070】
ステップS212では、第1接触の接触位置に対応する歌詞を含むブロック番号が決定される。例えば、第1接触の接触位置に対応する歌詞が、図4に示す歌詞「れ」が決定される。そして、歌詞「れ」を含むブロック番号が、テロップ情報に基づいて決定される。本実施形態では、ブロック番号が決定されているが、歌詞「れ」を含む属性データが決定されても良い。図4の例では、歌詞「れ」に対応するブロック番号は「4」である。また、歌詞「れ」に対応する属性データは、「フレーズ2」である。本実施形態のコンピュータとステップS212とは、本発明の決定手段の一例である。また、本実施形態のステップS212は、本発明の決定ステップの一例である。
【0071】
ステップS213では、ステップS212で取得されたブロックの文字番号「1」に対応する歌詞の色替え開始時刻が、テロップ情報記憶領域561から取得される。本実施形態では、ブロック番号「4」が含む文字番号「1」に対応する歌詞「流」の色替え開始時刻が、テロップ情報記憶領域561から取得される。なお、属性データの場合、属性データ「フレーズ2」が含むブロック番号「3」の文字番号1に対応する歌詞「白」の色替え開始時刻が、テロップ情報記憶領域561から取得される。
【0072】
ステップS214では、ステップS213で取得した色替え開始時刻から、楽曲データが再生される。例えば、WAVEデータまたはAAC形式のデータの場合、色替え開始時刻に対応する再生時間から、WAVEデータまたはAAC形式のデータの再生が開始される。MIDIデータの場合、色替え開始時刻に対応する再生時間にノートオンである音が出力される。本実施形態のコンピュータとステップS214とは、本発明の第2制御手段の一例である。また、本実施形態のステップS214は、本発明の第2制御ステップの一例である。
【0073】
ステップS215では、接触操作に応じたその他の処理が実行される。
【0074】
本実施形態では、本発明をカラオケのナビ2に適用した例を用いて説明した。カラオケのナビ2に本発明を適用する代わりに、コマンダ1にも本発明が適用されても良い。この場合、コマンダ1の表示部36にはタッチパネルが備えられる。そして、表示部36に検索歌詞表示領域582が備えられる。テロップ表示領域581は、表示部36に備えられても良いし、コマンダ1と接続される別のディスプレイにより備えられても良い。
【0075】
本実施形態では、本発明をカラオケのナビ2に適用した例を用いて説明したが、タッチパネルを備えるスマートフォンに、本発明が適用されても良い。また、無線LAN通信部68を備えた情報処理装置に、本発明が適用されても良い。また、赤外線送信部54を備えた情報処理装置に、本発明が適用されても良い。また、本実施形態では、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞がシングルタッチされる場合、接触位置に対応する歌詞の位置から、楽曲データが再生される。そして、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞がダブルタッチされる場合、接触位置に対応する歌詞を含むブロック番号または属性データの最初の歌詞の位置から、楽曲データが再生される。変形例として、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞がダブルタッチされる場合、接触位置に対応する歌詞の位置から、楽曲データが再生されても良い。この場合、検索歌詞表示領域582に表示される歌詞がシングルタッチされる場合、接触位置に対応する歌詞を含むブロック番号または属性データの最初の歌詞の位置から、楽曲データが再生されても良い。また、本実施形態では、シングルタッチとダブルタッチとにより、再生出力させる再生位置を変更していたが、これに限定されるものではない。変形例として、シングルタッチとダブルタッチ以外の複数回のタッチパネルの接触回数により、再生出力させる再生位置が変更されても良い。この場合、接触位置に対応する歌詞を含むブロック番号または属性データの最初の歌詞の位置から、楽曲データが再生される場合と、接触位置に対応する歌詞の位置から、楽曲データが再生される場合とで、接触回数は異なる。
【0076】
本実施形態では、図3に示すように、属性データとして、複数の歌詞をまとめた各フレーズを識別する識別情報が用いられた。各フレーズを識別する以外に、楽曲を構成する複数の楽曲パートが識別されても良い。楽曲パートは、例えば、Aメロ、Bメロ、サビ等である。例えば、図3に示すフレーズ1に対応する歌詞の代わりに、Aメロに対応する歌詞が、テロップ情報記憶領域561に記憶されることになる。また、属性データとして、楽曲パート以外に、息継ぎごとのパートが用いられても良い。また、楽曲データがデュエット専用の楽曲の場合、各デュエットの例えば男性パートが、女性パートが、属性データとして用いられても良い。この場合、男性パートまたは女性パートに対応する歌詞が、テロップ情報記憶領域561に記憶されることになる。
【符号の説明】
【0077】
1 コマンダ
2 ナビ
12 制御部
14 LANインタフェース部
16 記憶部
18 操作部
20 赤外線受信部
22 操作処理部
24 シンセサイザ
26 マイク制御部
28 スピーカ
30 ミキシングアンプ
32 ビデオRAM
34 映像再生部
36 表示部
38 映像制御部
52 制御部
54 赤外線送信部
56 メモリ
58 表示部
60 操作部
62 操作処理部
64 ビデオRAM
66 映像制御部
68 無線LAN通信部
80 カラオケ店舗
100 LAN
110 アクセスポイント
120 ルータ
130 ユーザの手
561 テロップ情報記憶領域
562 プログラム記憶領域
581 テロップ表示領域
582 検索歌詞表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルを備えた表示手段に楽曲の歌詞を示す歌詞情報を表示させる第1制御手段と、
前記タッチパネルが接触されたかを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段により接触されたと判定された場合、接触された接触位置に表示される歌詞を決定する決定手段と、
前記第1判定手段により接触されたと判定されてから所定の時間以内に、再度タッチパネルが接触されたかを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により、再度タッチパネルが接触されたと判定された場合、前記決定手段により決定された歌詞を含むブロックの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる第1再生方法と、前記決定手段により決定された歌詞に対応する再生位置から楽曲を出力させる第2再生方法とを切り替えて楽曲を出力させる第2制御手段と、
を備えることを特徴とする再生方法切替装置。
【請求項2】
前記第2制御手段は、前記ブロックとして、前記楽曲の歌詞の中で予め所定数に区切られたフレーズであって、前記決定手段により決定された歌詞を含むフレーズの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させることを特徴とする請求項1に記載の再生方法切替装置。
【請求項3】
前記再生方法切替装置で再生される楽曲は、複数の楽曲パートから構成され、
前記第2制御手段は、前記ブロックとして、前記決定手段により決定された歌詞を含む楽曲パートの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の再生方法切替装置。
【請求項4】
タッチパネルを備えた表示手段に楽曲の歌詞を示す歌詞情報を表示させる第1制御ステップと、
前記タッチパネルが接触されたかを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップにより接触されたと判定されてから所定の時間以内に、再度タッチパネルが接触されたかを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップにより接触されたと判定された場合、前記第1判定ステップにより判定された接触の接触位置に表示される歌詞を決定する決定ステップと、
前記第2判定ステップにより、再度タッチパネルが接触されたと判定された場合、前記決定ステップにより決定された歌詞を含むブロックの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる第1再生方法と、前記決定手段により決定された歌詞に対応する再生位置から楽曲を出力させる第2再生方法とを切り替えて楽曲を出力させる第2制御ステップと、を含む再生方法切替方法。
【請求項5】
タッチパネルを備えた表示手段に楽曲の歌詞を示す歌詞情報を表示させる第1制御ステップと、
前記タッチパネルが接触されたかを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップにより接触されたと判定されてから所定の時間以内に、再度タッチパネルが接触されたかを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップにより接触されたと判定された場合、前記第1判定ステップにより判定された接触の接触位置に表示される歌詞を決定する決定ステップと、
前記第2判定ステップにより、再度タッチパネルが接触されたと判定された場合、前記決定ステップにより決定された歌詞を含むブロックの先頭に対応する再生位置から楽曲を出力させる第1再生方法と、前記決定手段により決定された歌詞に対応する再生位置から楽曲を出力させる第2再生方法とを切り替えて楽曲を出力させる第2制御ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−220510(P2012−220510A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82583(P2011−82583)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】