再生装置
【課題】メニューをその映像ファイルの再生前後に表示するという、規格に従う映像ファイルを再生する場合に、この規格に従いつつ、使い勝手のよい再生装置を提供する。
【解決手段】
再生装置1は、OSD合成部5、出力部6、操作部7、制御部9を備える。OSD合成部5は、OSDを合成する。出力部6は、映像信号、音声信号を出力する。制御部9は、DMFファイル認識処理91、プログラム登録処理92、プログラム再生処理93の各プログラムをROM内に記憶している。処理91は、予め、第1映像ファイル(DMFファイル)、第2映像ファイル(DMFファイル以外のファイル)を振り分けて管理する。プログラム登録処理92は、再生するタイトルを登録する。処理93では、DMFファイルの再生後メニューを表示すると、そのメニューから選択、操作を受け付ける。一定時間選択なく経過した後、登録した順番に従い、次のタイトルを再生する。
【解決手段】
再生装置1は、OSD合成部5、出力部6、操作部7、制御部9を備える。OSD合成部5は、OSDを合成する。出力部6は、映像信号、音声信号を出力する。制御部9は、DMFファイル認識処理91、プログラム登録処理92、プログラム再生処理93の各プログラムをROM内に記憶している。処理91は、予め、第1映像ファイル(DMFファイル)、第2映像ファイル(DMFファイル以外のファイル)を振り分けて管理する。プログラム登録処理92は、再生するタイトルを登録する。処理93では、DMFファイルの再生後メニューを表示すると、そのメニューから選択、操作を受け付ける。一定時間選択なく経過した後、登録した順番に従い、次のタイトルを再生する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像ファイルの管理を行う再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DivX社のDivXMedia Format(DMF)の規格に従う映像ファイルを再生する再生装置が開発されている。DMFファイルは、DivXファイルの1種であり、再生前後にメニュー画面を表示して、再生するタイトルを選択させるものをいう。そして、1つのDMFファイルは、トラックと称され、トラックには、複数のタイトル、チャプターという概念が付加されている。
【0003】
ここで、このDMFファイルを再生する装置は、DMFファイルの再生の指示を受けると、その映像を再生する前に必ずメニューを表示し、再生が終了すると必ずメニューに戻らなければならないという規格に従う。
【0004】
さらに、規格上、DMFファイルのプログラム再生動作に入った後は、SKIP UP/DOWN操作が禁止される。即ち、メニューの中のタイトルから別のタイトルに移動する場合ためには、メニューに戻らなくてはならず、プログラム再生動作のまま、別のトラックに移動することができない。また、ファイル終端まで通常再生やFast Foward操作を行った場合には、次ファイルに遷移せずに、MENU画面に移動してしまう。したがって、基本的な操作では、別ファイルに切り換えて再生することができない。即ち、次のファイル、タイトルを再生する場合には、ユーザが、一々これらをメニューから選択する必要があった。
【0005】
一方、特許文献1には、DVIXファイルについてコマーシャルなしに視聴するために、コマーシャルなしに映画を開始する再生装置が開示されている。特許文献2、3には、映像、音声のプログラム再生についての再生方法、再生装置が開示されている。
【特許文献1】特開2007−049733公報
【特許文献2】特開2004−335018公報
【特許文献3】特開2003−196956公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のとおり、前述の規格にしたがってメニューを表示する従来の再生装置は、規格上の要請に従い、DMFファイルを再生すると必ずメニューに戻る。したがって、ユーザは、次のファイルを再生するには、一々次のファイルの選択を操作しなければならず、連続再生またはプログラム再生が容易ではなかった。このように、この規格による制約は厳しく、従来では、この規格の範囲内で、使い勝手を向上することが容易ではなく、ユーザにとって、必ずしも使い勝手がよいものでなかった。
【0007】
こうしたことから、上記規格に従いつつ、使い勝手を向上した再生装置が望まれている。 そこで、本発明は、メニューをその映像ファイルの再生前後に表示する規格に従う映像ファイルを再生する場合に、この規格に従いつつ、より使い勝手のよい再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、以下の構成を備えることができる。
【0009】
(1) メニューを映像ファイルの再生前後に表示する規格に従う、第1映像ファイルを再生する再生部を備えた再生装置において、
映像を記憶する記憶媒体を検索して、前記第1映像ファイルを予め管理するファイル管理手段と、
前記第1映像ファイルの集合から、所定のファイルまたは前記ファイルに含まれる部分単位の登録、および、これらの再生順序を受け付ける登録手段と、を備え、
前記再生手段は、以下のプログラム再生動作、即ち、
(A)前記登録手段で登録した再生順序に従い再生を開始し、
(B)前記登録手段で登録したファイルまたは部分単位の再生終了後にメニューを表示して、そのメニューの表示に続けて、前記再生順序に示された次のファイルまたは次の部分単位を再生することを繰り返す、
プログラム再生動作を行う。
【0010】
この構成では、ファイルの再生後メニューに戻ると、登録手段で登録した再生順序で次の再生を開始するから、ユーザは、このメニューで次のファイル、部分の再生を指示する必要がない。また、再生後メニューに戻っているから、規格には反しない。したがって、規格に適合しつつ、プログラム再生、連続再生が可能になるので、再生装置の使い勝手が向上する。
【0011】
(2) 前記再生部は、
前記プログラム再生動作で、再生後出力するメニューを所定時間出力し、
その間に、このメニューの操作を受け付け、この操作がない場合には、前記再生順序に従い再生を開始する。
【0012】
この構成では、メニューを所定時間出力しその間に、このメニューの操作を受け付ける。したがって、また、再生後メニューで選択する余地があるから、ファイル選択後メニュー選択を求める規格の趣旨に適合したものである。また、このメニューで次の再生を指示する必要がないが、別のファイルの再生も指示できるので、再生装置の使い勝手が向上する。
【0013】
(3) 前記再生部は、前記プログラム再生動作で、再生後出力するメニューを表示している間に、このメニューの操作を受け付け、一定のキー操作を受けた場合には、前記再生順序に従い再生を開始する。
【0014】
この構成では、メニューに戻った後に、ユーザは、別のファイルの選択、操作が可能であるので、上記規格に適合したものである。さらに、一定のキー操作がされた場合には、メニューを選択することなく、登録された次のファイルの再生を開始する。したがって、再生装置の使い勝手が向上する。
【0015】
(4) 前記再生部は、
前記プログラム再生動作において、所定の早送り操作、再生操作に応じて、再生速度を早送り速度、通常の再生速度に切り換える。
【0016】
この構成では、早送り操作を受け付けて、再生速度を変更する。そして、この構成では、再生速度が変化するだけであるから、ファイルの再生終了後のメニュー表示において、登録した次のファイルに切り換えることには変わりがない。したがって、ユーザは、再生しているファイルが好みでないような場合には、次のファイルに移動するべく、早送り操作を行うことができる。終端に到達すると、メニューを表示し、その後、次のファイルに連続的に移動することができる。これによれば、例えば、ユーザは、登録したファイルのうち、必要なシーンを探し出すことが容易になる。したがって、再生装置の使い勝手が向上する。
【0017】
(5) 前記再生部は、前記プログラム再生動作において、所定の巻き戻し操作で、巻き戻し再生に切り換えると共に、ファイルの再生の先端に到達したときは、前記メニューを表示し、その後、前記登録手段で登録した再生順序に従い1つ前のファイル、または部分の後端から巻き戻し再生を継続する。
【0018】
この構成では、巻き戻し再生についても、登録された再生順序に従い、メニューを挟んで連続的に再生することができる。したがって、登録した複数のファイルまたは部分単位について、あたかも連続した1つのファイルのように再生、早送り、巻き戻しが可能になる。そして、再生前後にメニューを表示するとしても、能動的に選択する必要がなくなり、ユーザの手間が減少し、再生装置の使い勝手が向上する。
【0019】
(6) 前記プログラム再生動作を有効にするかどうかを予め設定する初期設定手段を備え、
前記プログラム再生動作を有効にする設定がなされた場合には、前記プログラム再生動作を行い、前記プログラム再生動作を無効にした場合には、前記プログラム再生動作を行わない。
【0020】
この構成では、初期設定で、このプログラム再生動作をオフにできる。プログラム再生動作をオフにした場合には、従来どおり規格に厳格に従ったものとなる。したがって、このプログラム再生動作をオンにすることは、規格に適合したプログラム再生動作のオプションとして機能することになるので、この構成では、厳格に規格に従いつつ、再生装置の使い勝手が向上する。
【0021】
(7) 前記第1のファイルは、DMF(DivX Media Format)ファイルであるとしてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ファイルの再生後必ずメニューに戻るという規格に適合しつつ、予め定めた順序で再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、この発明の実施形態である再生装置の主要部の構成を示すブロック図である。再生装置1は、読取部3、デコーダ4、OSD合成部5、出力部6、操作部7、制御部9を備えている。再生装置1は、記録媒体10に記録されているファイルを再生する装置である。再生装置1は、例えば、MP3プレーヤ等の固体メモリプレーヤ、映像信号を出力可能なCDプレーヤ、DVDプレーヤ、DVDレコーダ、ハードディスクレコーダとすることができる。
【0024】
記録媒体10は、本体に内蔵されているハードディスクであってもよいし、本体に対して着脱自在のDVD、BD等(DVD−ROM等再生専用のものを含む。)の光ディスクや、フラッシュメモリであってもよい。また、これら以外の記録媒体でも、複数のタイトルが予め記録されているファイルを再生できればよい。また、必ずしも、再生装置1が映像信号をファイルに記録できることを要しない。
【0025】
読取部3は、記録媒体10に記録されているデータを読み取り、その読取信号をデコーダ4に出力する。例えば、記録媒体10がハードディスクであれば、読取部3は、ハードディスクドライブである。また、記録媒体10がメモリーカードであれば、読取部3は、メモリーカードリーダである。記録媒体10がDVD等の光ディスクであれば、読取部3は、光ディスクドライブである。光ディスクドライブは、DVD10にレーザ光を照射し、その反射光を検出するピックアップヘッド(不図示)や、DVD10に照射しているレーザ光の照射位置を制御するフォーカスサーボ制御やトラッキングサーボ制御等を行うサーボ制御部(不図示)等を有している。これらの構成により、光ディスクドライブは、光ディスクを読み出す。
【0026】
記録媒体10に記録するファイルとしては、DMFファイルのほか、例えば映像ファイルのMPEG2、音声ファイルのMPEG3、WAVファイルを含めるようにしてもよく、再生装置1は、これらのファイルを管理して、再生するようにしてもよい。
【0027】
デコーダ4は、読取部3が出力した読取信号から、音声データと、映像データに分離する。また、デコーダ4は、これらのデータをデコードして出力する。デコーダ4は映像データをOSD合成部5に出力する。また、デコーダ4は、音声データを出力部6に出力する。
【0028】
OSD合成部5は、制御部9から指示を受けて、文字、キャラクタ等のOSD(On-Screen Display)を合成して出力部6に出力する。OSD合成部5は、これらを出力するため、テンプレートのOSD51を複数記憶している。例えば、文字、図形のほか、初期設定メニュー、後述する図3に示す登録メニュー511を記憶している。デコーダ4から映像信号が出力されている場合には、この映像信号とOSD(On-Screen Display)を合成し、出力部6に出力する。また、この映像信号の出力を禁止して、OSDのみを出力してもよい。例えば、再生ファイルのリストを表示するときは、OSDのみを出力するようにしてもよい。
【0029】
なお、以下では、OSD合成部5からメニューを合成しその画像を出力することを単に「メニューの出力」、「メニューを出力する」と称する。
【0030】
出力部6は、映像信号と音声信号とを同期させて出力する。出力部6の出力としては、RCAピンケーブルを介してD/A変換をしてもよいし、HDMI端子等を介してデジタルで送信してもよい。
【0031】
操作部7は、再生装置1の本体に設けられた操作子71(選択キー72、決定キー73を含む。)や、リモコン75(選択キー76、決定キー77を含む。)から送信されてきた制御コードを受信するリモコン受光部74を有している。操作部7は、ユーザが操作した操作子71の入力操作や、リモコン受信部で受信した制御コードを制御部9に出力する。制御部9は、操作部7からの信号出力により、装置本体に対するユーザの操作を判断する。
【0032】
制御部9は、マイコンで構成し、CPU、RAM、制御データ格納用のROMを備える。制御部9は、操作部8で受け付けた入力に基づいて、以上で示した装置のうち3〜8、99の各部の動作を制御する。また、制御部9のROMは、DMFファイル認識処理91、登録処理92、プログラム再生処理93を実行するためのサブルーチンを記憶している。DMFファイル認識処理91では、DMFファイルとそうでないファイルとを分離して、ファイルを管理する。登録処理92では、プログラム再生に必要な登録処理を行う。プログラム再生処理93では、登録処理92で登録したタイトル順に沿って、連続的に再生処理を行う。
【0033】
フラッシュメモリ99は、不揮発性メモリであり、各種の制御情報を記憶する。例えば、装置の状態、装置に設定情報を記憶する初期設定のデータを記憶している。このデータの記憶は、操作部7から所定の操作を受けて、初期設定モードに入り、ユーザから再生装置1の設定を受け付けることにより行う。具体的には、OSD合成部5がOSDデータ51のうち初期設定のメニューの映像を出力する。このメニューの所定の動作に従って所定の設定がなされた場合には、制御部9は、この設定をフラッシュメモリ99に記憶する。
【0034】
図2を用いて、DMFファイル認識処理91について説明する。制御部9は、再生装置1の起動時、または、ファイルのメニューを表示することが指示された場合に、DMFファイル認識処理91を以下のように実行する。まず、制御部9は、記録媒体10からファイルを検索して、総数を把握する。その後、記録媒体10内のファイルについて、第1映像ファイル(DMFファイル)105かどうか判断する(以下このファイルを単に第1映像ファイル105またはDMFファイルと称する。)。その判断方法としては、ファイル構造の内部に記述されたデータのうち、“MENU”チャンクのVersionIDが1の場合には、DMFファイルであると判断することができる。なお、拡張子で判断してもよいが、VersionIDを判断した方が、より確実にDMFファイルかどうか判断できる。
【0035】
このようにして、制御部9は、認識処理91を実行することにより、第1映像ファイル105と、第2映像ファイル(DMFファイル以外のファイル)106とを振り分けて第1映像ファイル105を認識する。ファイルの管理の方法としては、フォルダで分けてもよいし、ファイル名に基づいて、関連付けるリストを作成してもよい。
【0036】
次に図3を用いて、プログラム再生処理93で再生する順序を登録するプログラム登録処理92について説明する。プログラム登録処理92では、制御部9は、第1映像ファイル105に基づいて、登録メニュー511を表示器102に出力する。ここで、登録メニュー511は、OSD合成部5のOSDデータ51の1つである。
【0037】
図3のとおり、登録メニュー511として、トラック一覧52と、トラック選択53を表示する。ここで、DMF拡張子が付いたDMFファイルについては、1つのファイルをトラック(図3中、TRKで示す。)と称している。
【0038】
また、1つのトラックの中には、複数のタイトル(図3中、TTで示す。を格納できる。さらに、このタイトルには、複数のチャプターを記録できる。
【0039】
なお、ここでいうタイトルは、トラック内のコンテンツを区切り、識別するための単位であり、1つのコンテンツのまとまりをいい、英語で言うところの「works」に相当するものである。例えば映画の内容であって、映画のタイトルというような題名そのものでない。また、必ずしも題名を付していることを要しない。
【0040】
登録メニュー511の表示中に、制御部9は、トラック一覧52の中から、操作部7からトラック一覧52の選択を受け付ける。この選択は、例えば、リモコン75の選択キー75(カーソルキー)で選択し、決定キー77により行う。また、再生装置1本体の操作子71の選択キー72、決定キー73から行ってもよい。これらの決定キーが押されると、OSD合成部5は、トラック選択53の欄に選択したトラックが並べて表示する。
【0041】
次に図4のフロー図を用いて、図2で示した装置1のDMFファイル認識処理91について説明する。この処理は、ディスクをマウントしたときか、ディスクの起動時に行う。
【0042】
ST11では、制御部9は、記録媒体10(例えばDVD、ハードディスク)を認識する。
ST12では、ディスク内のトラックの総数をカウントする。ここでの説明では、この総数を整数nとする。繰り返し数を数える変数(これをiとする)を用いて、以下のST13〜ST16のステップを、i=0からn−1まで繰り返す。
【0043】
ST13では、トラック番号iのファイルが第1映像ファイル(DMFファイル)105かどうか判断する。トラック番号iのファイルが第1映像ファイルと判断すれば(ST13のYES)、ST14に移動する。ST14では、トラック番号iのファイルを第1映像ファイル105のリストへ登録する。または第1映像ファイル105のフォルダを作成し、このファイルをこのフォルダに格納してもよい。
【0044】
ST13で、トラック番号iのファイルが第1映像ファイル105でないと判断すれば(ST13のNO)、ST15に移動する。ST15では、第2映像ファイル106のリストへ登録する。または第2映像ファイル106のフォルダを作成し、トラック番号iのファイルをこれに格納してもよい。
【0045】
ST16で、トラック番号iをインクリメントし、次のトラック番号のファイルについて、ST13〜ST15を実行する。これらの処理をiがnに満たない限り(ST17のno)繰り返し、図2に示すように、DMFファイル105、第2映像ファイル106に振り分ける。その後、i=nになると(ST17のYES)、このフローは終了する。以上のフローにより、第1映像ファイル105を認識することができる。
【0046】
次に図5のフロー図を用いて、図3で示した装置1のプログラム登録処理92について説明する。
ST21で、OSD合成部5は、登録メニュー511を呼び出す。ST22で、図2、図4で示したDMFファイル認識処理91を行う。ST23で、図3のトラック一覧52に示すように、第1映像ファイル(DMFファイル)105を表示する。
【0047】
ST24で、制御部9は、操作部7から、ユーザがプログラム再生を希望する番号入力を受け付ける。ST25で、制御部9は、この番号が入力可能なタイトル番号か否か判断する。入力可能なタイトル番号であれば(ST25のYES)、ST27に移動する。そうでなければ(ST25のNO)、ST26に移動する。ST26で、入力された値をクリアして、ST24に戻る。ST27では、プログラム再生処理93が要求されたか否か判断する。処理93が要求されていない限り(ST27のNO)、ST24に戻り、タイトル番号の入力の受付を継続する。処理93が要求された場合には(ST27のYES)、このフローを終了する。その後、処理93を行う。
【0048】
次に図6〜図7のフロー図を用いて、装置1のプログラム再生処理93の例1について説明する。この処理では、予めプログラム登録処理92が行われたことを前提としている(ST20)。
ST31で、第1映像ファイル(DMFファイル)105の選択メニューの表示を行う。これは、DMFファイル再生前後に、この選択メニューを表示しなければならないという規格に適合するためである。
ST32で、制御部9は、キー操作を操作部7から受け付ける。これにより、第1映像ファイル105について、各種の操作を受け付ける。ST33で、一定時間が経過したか否か判断する。一定時間が経過するまで(ST33のNO)、ST32の操作を有効とする。一定時間が経過すると(ST33のYES)、ST34で、ユーザの操作を受けずとも、プログラム登録処理92で登録された再生順序に基づきタイトルを自動的に選択する。これにより、映像ファイルの再生前後にメニューを表示するという規格、および、ユーザがファイルをメニューから選択できるようにしたという規格の趣旨に従いつつも、連続再生機能をユーザに提供することができる。
【0049】
ST35で、ファイルの再生を開始する。このとき、ST36で、他のメニュー、例えば、DMFファイル以外の再生メニューの表示を事実上禁止する。これにより、再生中に他のメニューに移動することがないから、再生後に必ずDMFファイルのメニューを表示するという規格に適合することができる。
【0050】
ここで、上記他のメニューの表示を禁止するには、例えば2つの方法がある。1つには、所定のフラッシュメモリ99内の設定データに禁止フラグを予め記憶しておくことができる。この場合には、他のメニューへの切換が指示された時、この禁止フラグを参照して、他のメニューへの切換が禁止されているかどうかを決定する。また、第2の方法としては、他のメニューに移動するガイド表示を出力せず、このメニューへの移動を選択できないことにより、事実上移動できないようにすることができる。
【0051】
ST37で、再生操作を操作部7から受け付ける。例えば、再生操作、早送り操作、停止操作を受け付けて、制御部9は、デコーダ4に再生速度の変更を指示する。
ST38では、現在再生しているトラックまたはタイトルの再生が、終了端に到達したか否か判断する。終了端に到達した場合には(ST38のYES)、ST381で現在再生しているタイトルの再生を終了する。終了端にたどり着いていない場合には(ST38のNO)、ST37に戻り、再生の操作を受け付ける。
【0052】
ST39では、再生プログラムが終了したか否か判断する。即ち、プログラム登録処理92で登録した最後のタイトルを再生し終わったか否か判断する。この判断が肯定の場合には(ST39のYES)、図7のフローへ移動する。
【0053】
再生プログラムが終了していない場合、即ち、現在再生しているタイトルがプログラム登録処理92で登録した最後のタイトルでない場合には、ST31に戻る。ST31では、第1映像ファイル(DMFファイル)105の選択、操作を受け付けるメニューを表示する。これにより、ファイル、トラック、またはタイトルの終了後にこのメニューを表示するという規格に適合することができる。そして、ST32のキー操作がない限り、一定時間が経過すると(ST33のYES)、登録処理92で登録した次のタイトルを自動選択する。
【0054】
このように、ST33の一定期間については、メニューの選択を受け付けているのであるから、この規格を潜脱するものでない。そして、ユーザが操作しなくても、次のタイトルを自動的に選択するので、ユーザが登録した順序に従いプログラム再生(連続再生)が可能となる。以上より、この実施形態の再生装置1によれば、規格に従いつつも、プログラム再生(連続再生)が可能となる。
【0055】
図7のフローについて説明する。図7では、プログラム再生処理93のうち、登録したすべてのタイトルを再生した後の後処理を示している。最後のファイルを再生した後も、規格上、第1映像ファイル105のメニューを表示する必要がある。したがって、ST41では、このメニューを表示する。ST42で、このメニューに対応した操作を受け付ける。一定時間が経過すると(ST43のYES)、図3で示した登録メニュー511を表示する(ST44)。その後、再生処理93は、終了する。
【0056】
次に、図8を用いて、図6、図7で示した例1と異なるプログラム再生処理93の1例2について説明する。この例では、ST33のみが異なっている(ST331)。その他の処理は、図6、図7のフローと同じなので以上の説明を準用する。ST331では、所定のキー、例えば、選択キー76の右方向キー、早送りキー、再生キーが押された場合には(ST331のYES)、ST34に移動する。このようにすれば、ユーザは、同じキー操作で次のタイトルに移動するので、選択時に次のファイルを考える必要がない。また、ユーザが操作しない限り、次のタイトルに移動することがないので、ユーザは、慌てずに、他のDMFファイルを選択することも可能である。
【0057】
次に、図9を用いて、初期設定で再生モードを選択する付加的構成について説明する。制御部9は、初期設定の実行が操作部7から指示された場合には、初期設定メニュー512を表示器102に出力する。初期設定メニュー512には、再生モードを選択する項目を設ける。そして、その選択がされた場合には、プログラム再生処理93を有効にするか(on)、無効にするか(off)について、その選択を選択キー72,76により、また、その決定を決定キー73,77から受け付ける。この決定がされた場合には、制御部9は、フラッシュメモリ99にその設定を記録する。この設定により、処理93が無効にされた場合には、制御部9は、この処理を受け付けない。処理93が無効にされた場合には、従来どおりの規格に厳格に従ったものである。そして、処理93は、この規格のオプションとして、機能することになる。したがって、この付加的な構成によれば、より厳格にこの規格に適合することができる。
【0058】
以上の実施例について補足する。
【0059】
以上の図1の説明では、機能ごとに分離したブロックで説明したが、実装上は、これらの機能のうち、いずれかが複数の機能が一体となった構成、例えば、システムICで構成してもよいし、一つのブロックを複数に分離して構成してもよい。また、図1に示すブロック内の一部の機能が、別のブロックの一部の機能と一体になっていてもよい。
【0060】
また、以上の説明では、決定キー73等を使用したが、選択キー72を十字キーまたはカーソルキーとして、縦方向のアップダウンキーを選択移動キー、横方向を決定キーの代わりに用いてもよい。
【0061】
また、操作部7としては、リモコン受光部74およびリモコン75、あるいは、操作子71のいずれか1以上を備えていればよく、いずれをも備える必要はない。さらには、リモコン、本体操作子に限らず、少なくとも1つ以上の操作部で操作できればよく、複数の操作部を設ける必要はない。さらには、操作を受け付けることができればよく、その方法は問わない。操作子71、リモコン75については、接触式、ボタン式、その他検出できるものであればなんでもよい。操作部7としては、メニューの選択と、選択した事項の決定ができればよい。
【0062】
フラッシュメモリ99については、制御部9のマイコンに付属のものでもよく、制御部9の外部に接続されているものでもよい。フラッシュメモリ99の代わりに、記録媒体10に記憶していてもよい。フラッシュメモリ99は、直接制御部9に接続されていなくても、間接的に制御部9がアクセスできればよい。また、上記した初期設定を記憶する構成をとらなければ、フラッシュメモリ99は、必ずしも必要がない。
【0063】
図2では、第2映像ファイル(DMFファイル以外のファイル)106として、aviファイルを示したが、必ずしもaviでなくてもよく、wmv、mp4等の映像ファイルのほかmp3、wavなどの音声ファイルでもよい。
【0064】
以上では、通常再生と、早送りについて説明したが、巻き戻し再生(等倍速〜高速送りを含む。)についても、以上の説明で早送りを巻き戻しに置き換えて適用できる。たただしこの場合には、以下のように置き換えて適用する。図6、図8のST37の代わりに、「タイトルの先頭に到達したか否か」を判断し、ST34の代わりに、「登録したタイトルの再生順序のうち、直前に再生したタイトルの1つ前の再生順序のタイトルを自動選択する」として適用する。このようにすれば、複数のタイトルがあたかも連続しているように、ファイルの再生、早送り、巻き戻しが可能である。
【0065】
また、図5、図6、図8のフローでは、プログラム登録処理92の後、直ちにプログラム再生処理93を開始しているが、直ちにしなくてもよい。処理93の前に、再生するトラック、タイトルが、予め登録されていればよい。また、図7のST44では、登録メニュー511に戻っているが必ずしもこれに戻らなくても良く、例えば、起動時のメニューに戻ってもよい。また、図7のフローの代わりに、ST41で終了してもよい。
【0066】
また、図7、図8のフローを併用してもよい。即ち、ST33のみならず、ST331も判断し、所定期間の経過後(ST33のYES)、または所定のキー操作がされた場合には(ST331のYES)、ST34に移動するようにしてもよい。このようにすれば、所定のキー操作を受けなくても、装置1は、プログラム再生動作を開始するが、操作を受けた場合には、より早くこれを開始するので、ユーザの使い勝手が向上する。
【0067】
プログラム登録処理92では、タイトルを登録したが、トラックを登録してもよいし、チャプターを登録してもよい。
【0068】
トラックは本発明の「ファイル」に相当し、タイトル、チャプターは、本発明の「ファイルの部分」に相当する。
【0069】
以上では、第1映像ファイルとしてDMFファイルを説明として用いた。しかし、DMFファイル以外であっても、「再生中は、他のファイルの選択を禁止し、再生後にメニューを表示する」という規格に従うファイルを再生する装置であれば、以上の実施形態を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施形態の再生装置の構成図である。
【図2】本発明の実施形態の再生装置のDMFファイル認識処理を説明する図である。
【図3】本発明の実施形態の再生装置のプログラム登録処理で出力するメニューを表わす図である。
【図4】本発明の実施形態の再生装置のDMFファイル認識処理を表わすフロー図である。
【図5】本発明の実施形態の再生装置のプログラム登録処理を表わすフロー図である。
【図6】本発明の実施形態の再生装置のプログラム再生処理の例1を表わすフロー図である。
【図7】本発明の実施形態の再生装置のプログラム再生処理の例1を表わすフロー図である。
【図8】本発明の実施形態の再生装置のプログラム再生処理の、例1とは異なる例を表わすフロー図である。
【図9】本発明の実施形態の再生装置の初期設定処理を表わす画面の遷移図である。
【符号の説明】
【0071】
1−再生装置、 3−読取部、 4−デコーダ、 5−OSD合成部、
51−OSDデータ、 511−登録メニュー、 512−初期設定メニュー、
52−トラック一覧、 53−トラック選択、
54−ファイル選択欄、 6−出力部、
7−操作部、 71−操作子、 72−選択キー、 73−決定キー、
74−リモコン受光部、 75−リモコン、 76−選択キー、 77−決定キー、
9−制御部、 90−ROM、
91−DMFファイル認識処理、 92−プログラム登録処理、
93−プログラム再生処理、 99−フラッシュメモリ、
10−記録媒体、 101−スピーカ、 102−表示器
100−映像ファイル、 105−第1映像ファイル(DMFファイル)、
106−第2映像ファイル(DMFファイル以外のファイル)、
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像ファイルの管理を行う再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DivX社のDivXMedia Format(DMF)の規格に従う映像ファイルを再生する再生装置が開発されている。DMFファイルは、DivXファイルの1種であり、再生前後にメニュー画面を表示して、再生するタイトルを選択させるものをいう。そして、1つのDMFファイルは、トラックと称され、トラックには、複数のタイトル、チャプターという概念が付加されている。
【0003】
ここで、このDMFファイルを再生する装置は、DMFファイルの再生の指示を受けると、その映像を再生する前に必ずメニューを表示し、再生が終了すると必ずメニューに戻らなければならないという規格に従う。
【0004】
さらに、規格上、DMFファイルのプログラム再生動作に入った後は、SKIP UP/DOWN操作が禁止される。即ち、メニューの中のタイトルから別のタイトルに移動する場合ためには、メニューに戻らなくてはならず、プログラム再生動作のまま、別のトラックに移動することができない。また、ファイル終端まで通常再生やFast Foward操作を行った場合には、次ファイルに遷移せずに、MENU画面に移動してしまう。したがって、基本的な操作では、別ファイルに切り換えて再生することができない。即ち、次のファイル、タイトルを再生する場合には、ユーザが、一々これらをメニューから選択する必要があった。
【0005】
一方、特許文献1には、DVIXファイルについてコマーシャルなしに視聴するために、コマーシャルなしに映画を開始する再生装置が開示されている。特許文献2、3には、映像、音声のプログラム再生についての再生方法、再生装置が開示されている。
【特許文献1】特開2007−049733公報
【特許文献2】特開2004−335018公報
【特許文献3】特開2003−196956公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のとおり、前述の規格にしたがってメニューを表示する従来の再生装置は、規格上の要請に従い、DMFファイルを再生すると必ずメニューに戻る。したがって、ユーザは、次のファイルを再生するには、一々次のファイルの選択を操作しなければならず、連続再生またはプログラム再生が容易ではなかった。このように、この規格による制約は厳しく、従来では、この規格の範囲内で、使い勝手を向上することが容易ではなく、ユーザにとって、必ずしも使い勝手がよいものでなかった。
【0007】
こうしたことから、上記規格に従いつつ、使い勝手を向上した再生装置が望まれている。 そこで、本発明は、メニューをその映像ファイルの再生前後に表示する規格に従う映像ファイルを再生する場合に、この規格に従いつつ、より使い勝手のよい再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、以下の構成を備えることができる。
【0009】
(1) メニューを映像ファイルの再生前後に表示する規格に従う、第1映像ファイルを再生する再生部を備えた再生装置において、
映像を記憶する記憶媒体を検索して、前記第1映像ファイルを予め管理するファイル管理手段と、
前記第1映像ファイルの集合から、所定のファイルまたは前記ファイルに含まれる部分単位の登録、および、これらの再生順序を受け付ける登録手段と、を備え、
前記再生手段は、以下のプログラム再生動作、即ち、
(A)前記登録手段で登録した再生順序に従い再生を開始し、
(B)前記登録手段で登録したファイルまたは部分単位の再生終了後にメニューを表示して、そのメニューの表示に続けて、前記再生順序に示された次のファイルまたは次の部分単位を再生することを繰り返す、
プログラム再生動作を行う。
【0010】
この構成では、ファイルの再生後メニューに戻ると、登録手段で登録した再生順序で次の再生を開始するから、ユーザは、このメニューで次のファイル、部分の再生を指示する必要がない。また、再生後メニューに戻っているから、規格には反しない。したがって、規格に適合しつつ、プログラム再生、連続再生が可能になるので、再生装置の使い勝手が向上する。
【0011】
(2) 前記再生部は、
前記プログラム再生動作で、再生後出力するメニューを所定時間出力し、
その間に、このメニューの操作を受け付け、この操作がない場合には、前記再生順序に従い再生を開始する。
【0012】
この構成では、メニューを所定時間出力しその間に、このメニューの操作を受け付ける。したがって、また、再生後メニューで選択する余地があるから、ファイル選択後メニュー選択を求める規格の趣旨に適合したものである。また、このメニューで次の再生を指示する必要がないが、別のファイルの再生も指示できるので、再生装置の使い勝手が向上する。
【0013】
(3) 前記再生部は、前記プログラム再生動作で、再生後出力するメニューを表示している間に、このメニューの操作を受け付け、一定のキー操作を受けた場合には、前記再生順序に従い再生を開始する。
【0014】
この構成では、メニューに戻った後に、ユーザは、別のファイルの選択、操作が可能であるので、上記規格に適合したものである。さらに、一定のキー操作がされた場合には、メニューを選択することなく、登録された次のファイルの再生を開始する。したがって、再生装置の使い勝手が向上する。
【0015】
(4) 前記再生部は、
前記プログラム再生動作において、所定の早送り操作、再生操作に応じて、再生速度を早送り速度、通常の再生速度に切り換える。
【0016】
この構成では、早送り操作を受け付けて、再生速度を変更する。そして、この構成では、再生速度が変化するだけであるから、ファイルの再生終了後のメニュー表示において、登録した次のファイルに切り換えることには変わりがない。したがって、ユーザは、再生しているファイルが好みでないような場合には、次のファイルに移動するべく、早送り操作を行うことができる。終端に到達すると、メニューを表示し、その後、次のファイルに連続的に移動することができる。これによれば、例えば、ユーザは、登録したファイルのうち、必要なシーンを探し出すことが容易になる。したがって、再生装置の使い勝手が向上する。
【0017】
(5) 前記再生部は、前記プログラム再生動作において、所定の巻き戻し操作で、巻き戻し再生に切り換えると共に、ファイルの再生の先端に到達したときは、前記メニューを表示し、その後、前記登録手段で登録した再生順序に従い1つ前のファイル、または部分の後端から巻き戻し再生を継続する。
【0018】
この構成では、巻き戻し再生についても、登録された再生順序に従い、メニューを挟んで連続的に再生することができる。したがって、登録した複数のファイルまたは部分単位について、あたかも連続した1つのファイルのように再生、早送り、巻き戻しが可能になる。そして、再生前後にメニューを表示するとしても、能動的に選択する必要がなくなり、ユーザの手間が減少し、再生装置の使い勝手が向上する。
【0019】
(6) 前記プログラム再生動作を有効にするかどうかを予め設定する初期設定手段を備え、
前記プログラム再生動作を有効にする設定がなされた場合には、前記プログラム再生動作を行い、前記プログラム再生動作を無効にした場合には、前記プログラム再生動作を行わない。
【0020】
この構成では、初期設定で、このプログラム再生動作をオフにできる。プログラム再生動作をオフにした場合には、従来どおり規格に厳格に従ったものとなる。したがって、このプログラム再生動作をオンにすることは、規格に適合したプログラム再生動作のオプションとして機能することになるので、この構成では、厳格に規格に従いつつ、再生装置の使い勝手が向上する。
【0021】
(7) 前記第1のファイルは、DMF(DivX Media Format)ファイルであるとしてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ファイルの再生後必ずメニューに戻るという規格に適合しつつ、予め定めた順序で再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、この発明の実施形態である再生装置の主要部の構成を示すブロック図である。再生装置1は、読取部3、デコーダ4、OSD合成部5、出力部6、操作部7、制御部9を備えている。再生装置1は、記録媒体10に記録されているファイルを再生する装置である。再生装置1は、例えば、MP3プレーヤ等の固体メモリプレーヤ、映像信号を出力可能なCDプレーヤ、DVDプレーヤ、DVDレコーダ、ハードディスクレコーダとすることができる。
【0024】
記録媒体10は、本体に内蔵されているハードディスクであってもよいし、本体に対して着脱自在のDVD、BD等(DVD−ROM等再生専用のものを含む。)の光ディスクや、フラッシュメモリであってもよい。また、これら以外の記録媒体でも、複数のタイトルが予め記録されているファイルを再生できればよい。また、必ずしも、再生装置1が映像信号をファイルに記録できることを要しない。
【0025】
読取部3は、記録媒体10に記録されているデータを読み取り、その読取信号をデコーダ4に出力する。例えば、記録媒体10がハードディスクであれば、読取部3は、ハードディスクドライブである。また、記録媒体10がメモリーカードであれば、読取部3は、メモリーカードリーダである。記録媒体10がDVD等の光ディスクであれば、読取部3は、光ディスクドライブである。光ディスクドライブは、DVD10にレーザ光を照射し、その反射光を検出するピックアップヘッド(不図示)や、DVD10に照射しているレーザ光の照射位置を制御するフォーカスサーボ制御やトラッキングサーボ制御等を行うサーボ制御部(不図示)等を有している。これらの構成により、光ディスクドライブは、光ディスクを読み出す。
【0026】
記録媒体10に記録するファイルとしては、DMFファイルのほか、例えば映像ファイルのMPEG2、音声ファイルのMPEG3、WAVファイルを含めるようにしてもよく、再生装置1は、これらのファイルを管理して、再生するようにしてもよい。
【0027】
デコーダ4は、読取部3が出力した読取信号から、音声データと、映像データに分離する。また、デコーダ4は、これらのデータをデコードして出力する。デコーダ4は映像データをOSD合成部5に出力する。また、デコーダ4は、音声データを出力部6に出力する。
【0028】
OSD合成部5は、制御部9から指示を受けて、文字、キャラクタ等のOSD(On-Screen Display)を合成して出力部6に出力する。OSD合成部5は、これらを出力するため、テンプレートのOSD51を複数記憶している。例えば、文字、図形のほか、初期設定メニュー、後述する図3に示す登録メニュー511を記憶している。デコーダ4から映像信号が出力されている場合には、この映像信号とOSD(On-Screen Display)を合成し、出力部6に出力する。また、この映像信号の出力を禁止して、OSDのみを出力してもよい。例えば、再生ファイルのリストを表示するときは、OSDのみを出力するようにしてもよい。
【0029】
なお、以下では、OSD合成部5からメニューを合成しその画像を出力することを単に「メニューの出力」、「メニューを出力する」と称する。
【0030】
出力部6は、映像信号と音声信号とを同期させて出力する。出力部6の出力としては、RCAピンケーブルを介してD/A変換をしてもよいし、HDMI端子等を介してデジタルで送信してもよい。
【0031】
操作部7は、再生装置1の本体に設けられた操作子71(選択キー72、決定キー73を含む。)や、リモコン75(選択キー76、決定キー77を含む。)から送信されてきた制御コードを受信するリモコン受光部74を有している。操作部7は、ユーザが操作した操作子71の入力操作や、リモコン受信部で受信した制御コードを制御部9に出力する。制御部9は、操作部7からの信号出力により、装置本体に対するユーザの操作を判断する。
【0032】
制御部9は、マイコンで構成し、CPU、RAM、制御データ格納用のROMを備える。制御部9は、操作部8で受け付けた入力に基づいて、以上で示した装置のうち3〜8、99の各部の動作を制御する。また、制御部9のROMは、DMFファイル認識処理91、登録処理92、プログラム再生処理93を実行するためのサブルーチンを記憶している。DMFファイル認識処理91では、DMFファイルとそうでないファイルとを分離して、ファイルを管理する。登録処理92では、プログラム再生に必要な登録処理を行う。プログラム再生処理93では、登録処理92で登録したタイトル順に沿って、連続的に再生処理を行う。
【0033】
フラッシュメモリ99は、不揮発性メモリであり、各種の制御情報を記憶する。例えば、装置の状態、装置に設定情報を記憶する初期設定のデータを記憶している。このデータの記憶は、操作部7から所定の操作を受けて、初期設定モードに入り、ユーザから再生装置1の設定を受け付けることにより行う。具体的には、OSD合成部5がOSDデータ51のうち初期設定のメニューの映像を出力する。このメニューの所定の動作に従って所定の設定がなされた場合には、制御部9は、この設定をフラッシュメモリ99に記憶する。
【0034】
図2を用いて、DMFファイル認識処理91について説明する。制御部9は、再生装置1の起動時、または、ファイルのメニューを表示することが指示された場合に、DMFファイル認識処理91を以下のように実行する。まず、制御部9は、記録媒体10からファイルを検索して、総数を把握する。その後、記録媒体10内のファイルについて、第1映像ファイル(DMFファイル)105かどうか判断する(以下このファイルを単に第1映像ファイル105またはDMFファイルと称する。)。その判断方法としては、ファイル構造の内部に記述されたデータのうち、“MENU”チャンクのVersionIDが1の場合には、DMFファイルであると判断することができる。なお、拡張子で判断してもよいが、VersionIDを判断した方が、より確実にDMFファイルかどうか判断できる。
【0035】
このようにして、制御部9は、認識処理91を実行することにより、第1映像ファイル105と、第2映像ファイル(DMFファイル以外のファイル)106とを振り分けて第1映像ファイル105を認識する。ファイルの管理の方法としては、フォルダで分けてもよいし、ファイル名に基づいて、関連付けるリストを作成してもよい。
【0036】
次に図3を用いて、プログラム再生処理93で再生する順序を登録するプログラム登録処理92について説明する。プログラム登録処理92では、制御部9は、第1映像ファイル105に基づいて、登録メニュー511を表示器102に出力する。ここで、登録メニュー511は、OSD合成部5のOSDデータ51の1つである。
【0037】
図3のとおり、登録メニュー511として、トラック一覧52と、トラック選択53を表示する。ここで、DMF拡張子が付いたDMFファイルについては、1つのファイルをトラック(図3中、TRKで示す。)と称している。
【0038】
また、1つのトラックの中には、複数のタイトル(図3中、TTで示す。を格納できる。さらに、このタイトルには、複数のチャプターを記録できる。
【0039】
なお、ここでいうタイトルは、トラック内のコンテンツを区切り、識別するための単位であり、1つのコンテンツのまとまりをいい、英語で言うところの「works」に相当するものである。例えば映画の内容であって、映画のタイトルというような題名そのものでない。また、必ずしも題名を付していることを要しない。
【0040】
登録メニュー511の表示中に、制御部9は、トラック一覧52の中から、操作部7からトラック一覧52の選択を受け付ける。この選択は、例えば、リモコン75の選択キー75(カーソルキー)で選択し、決定キー77により行う。また、再生装置1本体の操作子71の選択キー72、決定キー73から行ってもよい。これらの決定キーが押されると、OSD合成部5は、トラック選択53の欄に選択したトラックが並べて表示する。
【0041】
次に図4のフロー図を用いて、図2で示した装置1のDMFファイル認識処理91について説明する。この処理は、ディスクをマウントしたときか、ディスクの起動時に行う。
【0042】
ST11では、制御部9は、記録媒体10(例えばDVD、ハードディスク)を認識する。
ST12では、ディスク内のトラックの総数をカウントする。ここでの説明では、この総数を整数nとする。繰り返し数を数える変数(これをiとする)を用いて、以下のST13〜ST16のステップを、i=0からn−1まで繰り返す。
【0043】
ST13では、トラック番号iのファイルが第1映像ファイル(DMFファイル)105かどうか判断する。トラック番号iのファイルが第1映像ファイルと判断すれば(ST13のYES)、ST14に移動する。ST14では、トラック番号iのファイルを第1映像ファイル105のリストへ登録する。または第1映像ファイル105のフォルダを作成し、このファイルをこのフォルダに格納してもよい。
【0044】
ST13で、トラック番号iのファイルが第1映像ファイル105でないと判断すれば(ST13のNO)、ST15に移動する。ST15では、第2映像ファイル106のリストへ登録する。または第2映像ファイル106のフォルダを作成し、トラック番号iのファイルをこれに格納してもよい。
【0045】
ST16で、トラック番号iをインクリメントし、次のトラック番号のファイルについて、ST13〜ST15を実行する。これらの処理をiがnに満たない限り(ST17のno)繰り返し、図2に示すように、DMFファイル105、第2映像ファイル106に振り分ける。その後、i=nになると(ST17のYES)、このフローは終了する。以上のフローにより、第1映像ファイル105を認識することができる。
【0046】
次に図5のフロー図を用いて、図3で示した装置1のプログラム登録処理92について説明する。
ST21で、OSD合成部5は、登録メニュー511を呼び出す。ST22で、図2、図4で示したDMFファイル認識処理91を行う。ST23で、図3のトラック一覧52に示すように、第1映像ファイル(DMFファイル)105を表示する。
【0047】
ST24で、制御部9は、操作部7から、ユーザがプログラム再生を希望する番号入力を受け付ける。ST25で、制御部9は、この番号が入力可能なタイトル番号か否か判断する。入力可能なタイトル番号であれば(ST25のYES)、ST27に移動する。そうでなければ(ST25のNO)、ST26に移動する。ST26で、入力された値をクリアして、ST24に戻る。ST27では、プログラム再生処理93が要求されたか否か判断する。処理93が要求されていない限り(ST27のNO)、ST24に戻り、タイトル番号の入力の受付を継続する。処理93が要求された場合には(ST27のYES)、このフローを終了する。その後、処理93を行う。
【0048】
次に図6〜図7のフロー図を用いて、装置1のプログラム再生処理93の例1について説明する。この処理では、予めプログラム登録処理92が行われたことを前提としている(ST20)。
ST31で、第1映像ファイル(DMFファイル)105の選択メニューの表示を行う。これは、DMFファイル再生前後に、この選択メニューを表示しなければならないという規格に適合するためである。
ST32で、制御部9は、キー操作を操作部7から受け付ける。これにより、第1映像ファイル105について、各種の操作を受け付ける。ST33で、一定時間が経過したか否か判断する。一定時間が経過するまで(ST33のNO)、ST32の操作を有効とする。一定時間が経過すると(ST33のYES)、ST34で、ユーザの操作を受けずとも、プログラム登録処理92で登録された再生順序に基づきタイトルを自動的に選択する。これにより、映像ファイルの再生前後にメニューを表示するという規格、および、ユーザがファイルをメニューから選択できるようにしたという規格の趣旨に従いつつも、連続再生機能をユーザに提供することができる。
【0049】
ST35で、ファイルの再生を開始する。このとき、ST36で、他のメニュー、例えば、DMFファイル以外の再生メニューの表示を事実上禁止する。これにより、再生中に他のメニューに移動することがないから、再生後に必ずDMFファイルのメニューを表示するという規格に適合することができる。
【0050】
ここで、上記他のメニューの表示を禁止するには、例えば2つの方法がある。1つには、所定のフラッシュメモリ99内の設定データに禁止フラグを予め記憶しておくことができる。この場合には、他のメニューへの切換が指示された時、この禁止フラグを参照して、他のメニューへの切換が禁止されているかどうかを決定する。また、第2の方法としては、他のメニューに移動するガイド表示を出力せず、このメニューへの移動を選択できないことにより、事実上移動できないようにすることができる。
【0051】
ST37で、再生操作を操作部7から受け付ける。例えば、再生操作、早送り操作、停止操作を受け付けて、制御部9は、デコーダ4に再生速度の変更を指示する。
ST38では、現在再生しているトラックまたはタイトルの再生が、終了端に到達したか否か判断する。終了端に到達した場合には(ST38のYES)、ST381で現在再生しているタイトルの再生を終了する。終了端にたどり着いていない場合には(ST38のNO)、ST37に戻り、再生の操作を受け付ける。
【0052】
ST39では、再生プログラムが終了したか否か判断する。即ち、プログラム登録処理92で登録した最後のタイトルを再生し終わったか否か判断する。この判断が肯定の場合には(ST39のYES)、図7のフローへ移動する。
【0053】
再生プログラムが終了していない場合、即ち、現在再生しているタイトルがプログラム登録処理92で登録した最後のタイトルでない場合には、ST31に戻る。ST31では、第1映像ファイル(DMFファイル)105の選択、操作を受け付けるメニューを表示する。これにより、ファイル、トラック、またはタイトルの終了後にこのメニューを表示するという規格に適合することができる。そして、ST32のキー操作がない限り、一定時間が経過すると(ST33のYES)、登録処理92で登録した次のタイトルを自動選択する。
【0054】
このように、ST33の一定期間については、メニューの選択を受け付けているのであるから、この規格を潜脱するものでない。そして、ユーザが操作しなくても、次のタイトルを自動的に選択するので、ユーザが登録した順序に従いプログラム再生(連続再生)が可能となる。以上より、この実施形態の再生装置1によれば、規格に従いつつも、プログラム再生(連続再生)が可能となる。
【0055】
図7のフローについて説明する。図7では、プログラム再生処理93のうち、登録したすべてのタイトルを再生した後の後処理を示している。最後のファイルを再生した後も、規格上、第1映像ファイル105のメニューを表示する必要がある。したがって、ST41では、このメニューを表示する。ST42で、このメニューに対応した操作を受け付ける。一定時間が経過すると(ST43のYES)、図3で示した登録メニュー511を表示する(ST44)。その後、再生処理93は、終了する。
【0056】
次に、図8を用いて、図6、図7で示した例1と異なるプログラム再生処理93の1例2について説明する。この例では、ST33のみが異なっている(ST331)。その他の処理は、図6、図7のフローと同じなので以上の説明を準用する。ST331では、所定のキー、例えば、選択キー76の右方向キー、早送りキー、再生キーが押された場合には(ST331のYES)、ST34に移動する。このようにすれば、ユーザは、同じキー操作で次のタイトルに移動するので、選択時に次のファイルを考える必要がない。また、ユーザが操作しない限り、次のタイトルに移動することがないので、ユーザは、慌てずに、他のDMFファイルを選択することも可能である。
【0057】
次に、図9を用いて、初期設定で再生モードを選択する付加的構成について説明する。制御部9は、初期設定の実行が操作部7から指示された場合には、初期設定メニュー512を表示器102に出力する。初期設定メニュー512には、再生モードを選択する項目を設ける。そして、その選択がされた場合には、プログラム再生処理93を有効にするか(on)、無効にするか(off)について、その選択を選択キー72,76により、また、その決定を決定キー73,77から受け付ける。この決定がされた場合には、制御部9は、フラッシュメモリ99にその設定を記録する。この設定により、処理93が無効にされた場合には、制御部9は、この処理を受け付けない。処理93が無効にされた場合には、従来どおりの規格に厳格に従ったものである。そして、処理93は、この規格のオプションとして、機能することになる。したがって、この付加的な構成によれば、より厳格にこの規格に適合することができる。
【0058】
以上の実施例について補足する。
【0059】
以上の図1の説明では、機能ごとに分離したブロックで説明したが、実装上は、これらの機能のうち、いずれかが複数の機能が一体となった構成、例えば、システムICで構成してもよいし、一つのブロックを複数に分離して構成してもよい。また、図1に示すブロック内の一部の機能が、別のブロックの一部の機能と一体になっていてもよい。
【0060】
また、以上の説明では、決定キー73等を使用したが、選択キー72を十字キーまたはカーソルキーとして、縦方向のアップダウンキーを選択移動キー、横方向を決定キーの代わりに用いてもよい。
【0061】
また、操作部7としては、リモコン受光部74およびリモコン75、あるいは、操作子71のいずれか1以上を備えていればよく、いずれをも備える必要はない。さらには、リモコン、本体操作子に限らず、少なくとも1つ以上の操作部で操作できればよく、複数の操作部を設ける必要はない。さらには、操作を受け付けることができればよく、その方法は問わない。操作子71、リモコン75については、接触式、ボタン式、その他検出できるものであればなんでもよい。操作部7としては、メニューの選択と、選択した事項の決定ができればよい。
【0062】
フラッシュメモリ99については、制御部9のマイコンに付属のものでもよく、制御部9の外部に接続されているものでもよい。フラッシュメモリ99の代わりに、記録媒体10に記憶していてもよい。フラッシュメモリ99は、直接制御部9に接続されていなくても、間接的に制御部9がアクセスできればよい。また、上記した初期設定を記憶する構成をとらなければ、フラッシュメモリ99は、必ずしも必要がない。
【0063】
図2では、第2映像ファイル(DMFファイル以外のファイル)106として、aviファイルを示したが、必ずしもaviでなくてもよく、wmv、mp4等の映像ファイルのほかmp3、wavなどの音声ファイルでもよい。
【0064】
以上では、通常再生と、早送りについて説明したが、巻き戻し再生(等倍速〜高速送りを含む。)についても、以上の説明で早送りを巻き戻しに置き換えて適用できる。たただしこの場合には、以下のように置き換えて適用する。図6、図8のST37の代わりに、「タイトルの先頭に到達したか否か」を判断し、ST34の代わりに、「登録したタイトルの再生順序のうち、直前に再生したタイトルの1つ前の再生順序のタイトルを自動選択する」として適用する。このようにすれば、複数のタイトルがあたかも連続しているように、ファイルの再生、早送り、巻き戻しが可能である。
【0065】
また、図5、図6、図8のフローでは、プログラム登録処理92の後、直ちにプログラム再生処理93を開始しているが、直ちにしなくてもよい。処理93の前に、再生するトラック、タイトルが、予め登録されていればよい。また、図7のST44では、登録メニュー511に戻っているが必ずしもこれに戻らなくても良く、例えば、起動時のメニューに戻ってもよい。また、図7のフローの代わりに、ST41で終了してもよい。
【0066】
また、図7、図8のフローを併用してもよい。即ち、ST33のみならず、ST331も判断し、所定期間の経過後(ST33のYES)、または所定のキー操作がされた場合には(ST331のYES)、ST34に移動するようにしてもよい。このようにすれば、所定のキー操作を受けなくても、装置1は、プログラム再生動作を開始するが、操作を受けた場合には、より早くこれを開始するので、ユーザの使い勝手が向上する。
【0067】
プログラム登録処理92では、タイトルを登録したが、トラックを登録してもよいし、チャプターを登録してもよい。
【0068】
トラックは本発明の「ファイル」に相当し、タイトル、チャプターは、本発明の「ファイルの部分」に相当する。
【0069】
以上では、第1映像ファイルとしてDMFファイルを説明として用いた。しかし、DMFファイル以外であっても、「再生中は、他のファイルの選択を禁止し、再生後にメニューを表示する」という規格に従うファイルを再生する装置であれば、以上の実施形態を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施形態の再生装置の構成図である。
【図2】本発明の実施形態の再生装置のDMFファイル認識処理を説明する図である。
【図3】本発明の実施形態の再生装置のプログラム登録処理で出力するメニューを表わす図である。
【図4】本発明の実施形態の再生装置のDMFファイル認識処理を表わすフロー図である。
【図5】本発明の実施形態の再生装置のプログラム登録処理を表わすフロー図である。
【図6】本発明の実施形態の再生装置のプログラム再生処理の例1を表わすフロー図である。
【図7】本発明の実施形態の再生装置のプログラム再生処理の例1を表わすフロー図である。
【図8】本発明の実施形態の再生装置のプログラム再生処理の、例1とは異なる例を表わすフロー図である。
【図9】本発明の実施形態の再生装置の初期設定処理を表わす画面の遷移図である。
【符号の説明】
【0071】
1−再生装置、 3−読取部、 4−デコーダ、 5−OSD合成部、
51−OSDデータ、 511−登録メニュー、 512−初期設定メニュー、
52−トラック一覧、 53−トラック選択、
54−ファイル選択欄、 6−出力部、
7−操作部、 71−操作子、 72−選択キー、 73−決定キー、
74−リモコン受光部、 75−リモコン、 76−選択キー、 77−決定キー、
9−制御部、 90−ROM、
91−DMFファイル認識処理、 92−プログラム登録処理、
93−プログラム再生処理、 99−フラッシュメモリ、
10−記録媒体、 101−スピーカ、 102−表示器
100−映像ファイル、 105−第1映像ファイル(DMFファイル)、
106−第2映像ファイル(DMFファイル以外のファイル)、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メニューを映像ファイルの再生前後に表示する規格に従う、第1映像ファイルを再生する再生部を備えた再生装置において、
映像を記憶する記憶媒体を検索して、前記第1映像ファイルを予め管理するファイル管理手段と、
前記第1映像ファイルの集合から、所定のファイルまたは前記ファイルに含まれる部分単位の登録、および、これらの再生順序を受け付ける登録手段と、を備え、
前記再生手段は、以下のプログラム再生動作、即ち、
(A)前記登録手段で登録した再生順序に従い再生を開始し、
(B)前記登録手段で登録したファイルまたは部分単位の再生終了後にメニューを表示して、そのメニューの表示に続けて、前記再生順序に示された次のファイルまたは次の部分単位を再生することを繰り返す、
プログラム再生動作を行う再生装置。
【請求項2】
前記再生部は、
前記プログラム再生動作で、再生後出力するメニューを所定時間出力し、
その間に、このメニューの操作を受け付け、この操作がない場合には、前記再生順序に従い再生を開始する請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記再生部は、前記プログラム再生動作で、再生後出力するメニューを表示している間に、このメニューの操作を受け付け、一定のキー操作を受けた場合には、前記再生順序に従い再生を開始する請求項1、2のいずれかに記載の再生装置。
【請求項4】
前記再生部は、
前記プログラム再生動作において、所定の早送り操作、再生操作に応じて、再生速度を早送り速度、通常の再生速度に切り換える請求項1〜3に記載の再生装置。
【請求項5】
前記再生部は、前記プログラム再生動作において、所定の巻き戻し操作で、巻き戻し再生に切り換えると共に、ファイルの再生の先端に到達したときは、前記メニューを表示し、その後、前記登録手段で登録した再生順序に従い1つ前のファイル、または部分の後端から巻き戻し再生を継続する請求項1〜4に記載の再生装置。
【請求項6】
前記プログラム再生動作を有効にするかどうかを予め設定する初期設定手段を備え、
前記プログラム再生動作を有効にする設定がなされた場合には、前記プログラム再生動作を行い、前記プログラム再生動作を無効にした場合には、前記プログラム再生動作を行わない請求項1〜5のいずれかに記載の再生装置。
【請求項7】
前記第1のファイルは、DMF(DivX Media Format)ファイルである、請求項1〜6のいずれかに記載の再生装置。
【請求項1】
メニューを映像ファイルの再生前後に表示する規格に従う、第1映像ファイルを再生する再生部を備えた再生装置において、
映像を記憶する記憶媒体を検索して、前記第1映像ファイルを予め管理するファイル管理手段と、
前記第1映像ファイルの集合から、所定のファイルまたは前記ファイルに含まれる部分単位の登録、および、これらの再生順序を受け付ける登録手段と、を備え、
前記再生手段は、以下のプログラム再生動作、即ち、
(A)前記登録手段で登録した再生順序に従い再生を開始し、
(B)前記登録手段で登録したファイルまたは部分単位の再生終了後にメニューを表示して、そのメニューの表示に続けて、前記再生順序に示された次のファイルまたは次の部分単位を再生することを繰り返す、
プログラム再生動作を行う再生装置。
【請求項2】
前記再生部は、
前記プログラム再生動作で、再生後出力するメニューを所定時間出力し、
その間に、このメニューの操作を受け付け、この操作がない場合には、前記再生順序に従い再生を開始する請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記再生部は、前記プログラム再生動作で、再生後出力するメニューを表示している間に、このメニューの操作を受け付け、一定のキー操作を受けた場合には、前記再生順序に従い再生を開始する請求項1、2のいずれかに記載の再生装置。
【請求項4】
前記再生部は、
前記プログラム再生動作において、所定の早送り操作、再生操作に応じて、再生速度を早送り速度、通常の再生速度に切り換える請求項1〜3に記載の再生装置。
【請求項5】
前記再生部は、前記プログラム再生動作において、所定の巻き戻し操作で、巻き戻し再生に切り換えると共に、ファイルの再生の先端に到達したときは、前記メニューを表示し、その後、前記登録手段で登録した再生順序に従い1つ前のファイル、または部分の後端から巻き戻し再生を継続する請求項1〜4に記載の再生装置。
【請求項6】
前記プログラム再生動作を有効にするかどうかを予め設定する初期設定手段を備え、
前記プログラム再生動作を有効にする設定がなされた場合には、前記プログラム再生動作を行い、前記プログラム再生動作を無効にした場合には、前記プログラム再生動作を行わない請求項1〜5のいずれかに記載の再生装置。
【請求項7】
前記第1のファイルは、DMF(DivX Media Format)ファイルである、請求項1〜6のいずれかに記載の再生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2009−104725(P2009−104725A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−276584(P2007−276584)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
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