説明

再送信システム

【課題】 災害時の停電による再送信システムの停止状態でも、1波の地上デジタル放送を視聴できるようにする。
【解決手段】 再送信システムは、受信装置2で受信した複数の地上デジタルテレビジョン放送信号を光送信機14で光信号に変換し、光ファイバー7を介して送信装置4a、4bに伝送し、送信装置4a、4bで元の地上デジタルテレビジョン放送信号に変換して再送信する。停電時に、受信装置2側の受信側単チャンネル処理ユニット12−1及び光送信機14が動作し、特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号を光信号に変換して光ファイバー7に供給する。送信装置4bも停電時に動作し、光ファイバー7を介して伝送された光信号から光受信機52で元の特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号を復元し、送信アンテナ56から送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再送信システムに関し、特に、停電時への対策を施したものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、再送信システムには、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。特許文献1の技術によれば、受信アンテナで受信したテレビジョン放送信号が受信増幅器で増幅され、伝送路上に供給される。伝送路上には、複数の分岐装置が配置され、これら分岐装置を介して、放送電波を再送信すべき領域ごとに設置された送信増幅器にテレビジョン放送信号が伝送され、送信増幅器で増幅され、送信アンテナから送信される。各分岐装置は、商用電源から直流定電圧を生成する定電圧回路を備え、この直流定電圧を各送信増幅器に電源として供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−158392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術によれば、商用電源から生成された直流定電圧を各送信増幅器に電源として供給するので、停電が生じた場合、送信増幅器が動作せず、再送信が不可能になる。
【0005】
このような問題は、例えば各分岐装置に無停電電源装置を設置すれば解決できる。しかし、全てのチャンネルのテレビジョン放送信号を再送信できるように送信増幅器に動作電力を供給する場合、無停電電源装置の容量を大きくしなければ、短時間しか再送信を維持することができず、無停電電源装置の容量を大きくすれば、コストが上昇する。
【0006】
本発明は、停電が生じても、低コストで再送信を維持することができる再送信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の再送信システムは、受信装置と、連絡線設備と、受信装置に連絡線設備を介して接続された複数の送信装置とからなる。連絡線設備は、受信装置からの信号を電気信号として伝送することもできるし、或いは光信号として伝送することもできる。前記受信装置は、受信側複数チャンネル処理手段と、受信側単チャンネル処理手段とを、有している。受信側複数チャンネル処理手段は、複数チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を前記送信装置に連絡線設備を介して伝送可能に処理して、前記連絡線設備に供給する。受信側単チャンネル処理手段は、特定の単チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を前記送信装置に連絡線設備を介して伝送可能に処理して、前記連絡線設備に供給する。両チャンネル処理手段での処理としては、例えば増幅がある。受信側電源部が、商用電源の供給時には、前記受信側複数チャンネル処理手段と前記受信側単チャンネル処理手段とに商用電源に基づいて動作電力を供給し、前記商用電源の非供給時には前記受信側単チャンネル処理手段にバッテリーに基づいて動作電力を供給する。前記複数の送信装置の一部は、商用電源供給時に、前記受信装置から前記連絡線設備を介して伝送された前記受信側複数チャンネル処理手段からの信号をテレビジョン受信機で受信可能に処理して送信アンテナに供給する。前記複数の送信装置の残りのものは、商用電源の供給時には前記商用電源に基づいて、停電時にはバッテリーに基づいて、前記受信装置から前記連絡線設備を介して伝送された前記受信側単チャンネル処理手段からの信号を前記テレビジョン受信機で受信可能に処理して送信アンテナに供給する。
【0008】
このように構成された再送信システムでは、停電が生じても、受信装置が、受信側単チャンネル処理手段は受信側電源部のバッテリーによって動作しており、受信側単チャンネル処理手段からの特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号は、送信装置に伝送されている。複数の送信装置の一部のものは、停電が生じても、バッテリーによって動作して、伝送されてきた特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号を送信している。従って、停電が生じても、特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号は視聴者によって受信可能であり、特に災害等による停電の場合でも、災害についての情報を特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送によって視聴者は入手可能である。しかも、受信装置も送信装置も、停電時に特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号のみの受信、送信を行っているので、これに必要な電力は少なく、これら受信装置及び送信装置が備える停電時用のバッテリーも小容量のものを使用でき、コストを低減することができる。
【0009】
前記送信装置の一部のものは、商用電源の供給時には、前記商用電源に基づいて、前記受信側複数チャンネル処理手段及び前記受信側単チャンネル処理手段からの信号を前記テレビジョン受信機で受信可能に処理して送信アンテナに供給し、停電時には、バッテリーに基づいて、前記受信側単チャンネル処理手段からの信号を前記テレビジョン受信機で受信可能に処理して送信アンテナに供給するものとすることができる。
【0010】
このように構成すると、全ての送信装置において、停電時に特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号を再送信することができる。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明によれば、停電が生じても、特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号を再送信することができ、例えば停電が災害等によって生じていても、その災害についての情報を特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号を受信することによって得ることができる。しかも特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号のみを再送信しているので、消費電力が少なく、停電時に動作するために使用する送信装置及び受信装置のバッテリーには小容量のものを使用でき、低コストとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態の再送信システムのブロック図である。
【図2】図1の再送信システムの受信側電源装置のブロック図である。
【図3】図1の再送信システムで使用している送信側電源部のブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態の再送信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の第1実施形態の再送信システムは、いわゆるギャップフィラーシステムであり、図1に示すように、1台の受信装置2と複数台の送信装置4a、4bと、これらを接続する連絡線設備、例えば光連絡線設備5を有している。
【0014】
受信装置2は、難視聴地域の近傍にあって良好にテレビジョン放送信号を受信できる位置、例えば山の頂上に設置されている。ここで受信したテレビジョン放送信号を光連絡線設備5を介して送信装置4a、4bに伝送する。送信装置4a、4bそれぞれは複数台設置されており、受信装置2と各送信装置4a、4bとは、かなり離れた位置にあり、光連絡線設備5を介して接続されている。
【0015】
図1に示すように受信装置2は、UHF帯の地上デジタルテレビジョン放送信号の受信用アンテナ6を有しており、この受信用アンテナ6で受信された複数チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号が、ヘッドアンプ10に供給される。
【0016】
ヘッドアンプ10は、各チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号をそれぞれ個別に増幅する複数の受信側単チャンネル処理ユニット12−1乃至12−nを有している。これら複数の受信側単チャンネル処理ユニット12−1乃至12−nのうち特定の1チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を増幅している受信側単チャンネル処理ユニット12−1での出力信号が、光連絡線設備5の一部をなすが受信装置2と一体に設けられた光送信機14に供給され、特定の波長の光信号に変換される。また、残りの受信側単チャンネル放送用信号処理ユニット12−2乃至12−nによってそれぞれ増幅された残りの複数チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号は、合成されて、光連絡線設備5の一部をなすが受信装置2に一体に設けられた光送信機16に供給され、ここで光送信機14とは異なる波長の光信号に変換される。受信側単チャンネル放送用信号処理ユニット12−1によって受信側単チャンネル処理手段が構成され、受信側単チャンネル放送用信号処理ユニット12−2乃至12−nによって受信側複数チャンネル処理手段が構成されている。
【0017】
図1に示すように、光送信機14、16からの光信号は光連絡線設備5の一部をなす光合成器34において合成され、この合成された光信号は光連絡線設備5の一部をなす光分配器36で複数に分配され、上述した光連絡線設備5の一部をなす各光ファイバー7を介して送信装置4a、4b側に伝送される。
【0018】
ヘッドアンプ10は、受信側電源部18を有している。図2に示すように、この受信側電源部18は、複数波動作用電源回路20を有している。これは、図1に示す受信装置2が備える交流電源部22から供給された30乃至60Vの交流電圧を直流電圧に変換し、これを受信側単チャンネル処理ユニット12−1、12−2乃至12−n及び光送信機14、16に供給して、これらを動作させるものである。交流電源部22は、商用電源から上記交流電圧を発生しており、商用電源が作動している通常状態では、複数波動作用電源回路20は、受信側単チャンネル信号処理ユニット12−1、12−2乃至12−n及び光送信機14、16に動作電力を供給しているが、災害等によって商用電源が非供給(停電)のときには、12−1、12−2乃至12−n及び光送信機14、16に動作電力を供給できない。
【0019】
受信側電源部18には内部バッテリー24が設けられ、停電検出手段、例えば停電検出回路26が商用電源の停電を検出したとき、この内部バッテリー24の電圧が出力制御回路28によって制御されて、1波動作用電源回路30に供給され、ここで受信側単チャンネル処理ユニット12−1及び光送信機14のみを動作させるのに適切な電圧に調整されて、これらに供給される。従って、停電が生じても、受信側単チャンネル処理ユニット12−1及び光送信機14は、自動的に動作を継続する。なお、内部バッテリー24は、充放電監視回路32によって充放電状態が監視されており、放電状態では、交流電源部22からの交流電圧に基づいて充電されている。
【0020】
送信装置4aは、光分配器36の1つの分配端子の光信号から、光連絡線設備5の一部をなすが送信装置4aに一体に設けられたフィルタ40によって光送信機16からの光信号(複数チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を変換した光信号)を抽出し、光連絡線設備5の一部をなすが送信装置4aに一体に設けられた光受信機42によって元の複数チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号に復元し、これを処理手段、例えば増幅器44によって電力増幅し、送信アンテナ46から送信する。この光受信機42、増幅器44には、送信側電源部48から動作電力が供給されている。この送信側電源部48は、商用電源から光受信機42及び増幅器44の動作電力を生成するもので、商用電源が停電したとき、動作電力の供給が不能になるものである。
【0021】
送信装置4bは、光連絡線設備5の一部をなすが送信装置4bに一体に設けられたフィルタ50によって光送信機14からの光信号(単チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を変換した光信号)を抽出し、光連絡線設備5の一部をなすが送信装置4bに一体に設けられた光受信機52によって元の単チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号に復元する。復元された単チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号は処理手段、例えば増幅器54によって電力増幅され、送信アンテナ56から送信される。
【0022】
光受信機52及び増幅器54は、無停電電源装置、例えば送信側電源部58からの動作電力によって動作している。送信側電源部58は、図3に示すように、通常時動作用電源回路60を有している。この通常時動作用電源回路60は、商用電源から供給された100Vの交流電圧を直流電圧に変換し、これを光受信機52及び増幅器54に供給して、これらを動作させる。この通常時動作用電源回路60は、災害等によって商用電源が非供給(停電)のときには、光受信機52及び増幅器54に動作電力を供給できない。
【0023】
送信側電源部60には内部バッテリー62が設けられ、停電検出手段、例えば停電検出回路64が商用電源の停電を検出したとき、この内部バッテリー62の電圧が出力制御回路66によって制御されて、停電時動作用電源回路68に供給され、ここで光受信機52及び増幅器54を動作させるのに適切な電圧に調整されて、光受信機52及び増幅器54供給される。従って、停電が生じても、光受信機52及び増幅器54は、動作を自動的に継続する。なお、内部バッテリー64は、充放電監視回路70によって充放電状態が監視されている。
【0024】
このように構成された再送信システムでは、停電が生じていない場合、受信装置2の受信側単チャンネル処理ユニット12−1、12−2乃至12−n及び光送信機14、16は、受信側電源部18の複数波動作用電源回路20からの動作電力によって動作し、送信装置4aは送信側電源部48によって動作し、送信装置4bは、送信側電源部58の通常時動作用電源回路60によって動作している。従って、受信側単チャンネル処理ユニット12−2乃至12−nの各地上デジタルテレビジョン放送信号は、光送信機16で光信号に変換されて、送信装置4aで元の各地上デジタルテレビジョン放送信号に変換されて、送信アンテナ46から再送信される。また、受信側単チャンネル処理ユニット12−1の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号は、光受信機14で光信号に変換されて、送信装置4bで元の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号に変換されて、送信アンテナ56から再送信される。
【0025】
受信装置2側で停電が生じた場合、受信側電源部18の複数波動作用電源回路20からの動作電力の供給は停止されるが、自動的に1波動作用電源回路30が動作する。その結果、受信側単チャンネル処理ユニット12−2乃至12−nと光送信機16とは、動作を停止するが、受信側単チャンネル処理ユニット12−1と光送信機14とは、動作を継続する。その結果、特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号を変換した光信号の送信装置4a、4bへの伝送は、停電が生じても、継続される。
【0026】
送信装置4aは、停電が生じていると動作せず、受信側単チャンネル処理ユニット12−2乃至12−nからの各地上デジタルテレビジョン放送信号の再送信は、送信装置4aでは行われない。しかし、送信装置4bでは、停電時動作用電源回路68によって、光受信機52及び増幅器54が動作しており、特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号が再送信される。
【0027】
従って、停電が生じても特定の1波のテレビジョン放送信号の再送信は、送信装置4bによって継続される。例えば停電が災害等に基づいて発生したような場合でも、視聴者は、特定の1チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を受信することによって、災害についての情報を入手できる。また、特定の1チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号の再送信を可能にするために、受信装置2では、単チャンネル処理ユニット12−1及び光送信機14のみをバックアップしているので、バックアップに使用する内部バッテリー24には小容量のものを使用することができ、コストの低減を図ることができる。
【0028】
図4に第2の実施形態の再送信システムを示す。この再送信システムは、送信装置4a'においても、停電時に特定の1チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を再送信できるように構成した以外、第1の実施形態の再送信システムと同一に構成されている。同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0029】
送信装置4b側に設けられている光連絡線設備5の一部をなすフィルタ50、光受信機52とそれぞれ同一構成の光連絡線設備の一部をなすフィルタ50a、光受信機52aが送信装置4a'側に送信装置4aと一体に設けられている。さらに、送信装置4a'には、送信装置4bの増幅器54と送信側電源部58と同一構成の増幅器54a、送信側電源部58aが設けられている。従って、通常時には光受信機42、52a、増幅器44、54aが動作し、停電時には光受信機52a、増幅器54aが動作する。
【0030】
光分配器36からの分配光信号は、光連絡線設備5の一部をなすが送信装置4a'に一体に設けられたカプラ100によって2分配され、フィルタ40と50aとに供給される。その結果、第1の実施形態の増幅器44と同様に、増幅器44から複数波の地上デジタルテレビジョン放送信号が出力され、増幅器54aからは第1の実施形態の増幅器54と同様に特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号が出力される。これらは、合成器102によって合成され、送信アンテナ46から送信される。
【0031】
このように構成してあるので、通常時には、光受信機42、52a、増幅器44、54aが動作し、送信アンテナ46から全地上デジタルテレビジョン放送信号が送信され、停電時には光受信機52a、増幅器54aが動作し、特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号のみが送信アンテナ46から送信される。送信装置4bでは、通常時にも停電時にも、特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号が送信アンテナ46から送信される。
【0032】
上記の第1の実施形態では、送信装置4aは、通常時のみ複数波の地上デジタルテレビジョン放送信号を送信するものとし、第2の実施形態では、送信装置4a'は、通常時に複数波の地上デジタルテレビジョン放送信号を送信し、停電時には特定の1波の地上デジタルテレビジョン放送信号を送信するものとしたが、両実施形態の送信装置4a、4a'を混在させて配置することもできる。
【0033】
上記の両実施形態における受信装置や連絡線設備及び送信装置を、例えば光共同受信システムや同軸ケーブル使用の共同受信システムに併設して当該システムを構成することができる。上記の実施形態では受信装置や専用の連絡線設備を使用したが、共同受信システムに併設した場合、連絡線設備はこれら共同受信システムとの共用を図ることができるので、経済的な再送信システムを提供することができる。また、上記の両実施形態では、受信装置と再送信装置とを光連絡線設備5によって接続したが、同軸ケーブルを使用した連絡線設備を使用して接続することもできる。
【符号の説明】
【0034】
2 受信装置
4a 4a' 4b 送信装置
5 光連絡線設備(連絡線設備)
12−1 受信側単チャンネル処理ユニット(受信側単チャンネル処理手段)
12−2乃至12−n 受信側単チャンネル処理ユニット(受信側複数チャンネル処理手段)
18 受信側電源部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信装置と、連絡線設備と、この連絡線設備を介して前記受信装置が接続された複数の送信装置とからなる再送信システムにおいて、
前記受信装置は、
複数チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を前記送信装置に前記連絡線設備を介して伝送可能に処理して、前記連絡線設備に供給する受信側複数チャンネル処理手段と、
特定の単チャンネルの地上デジタルテレビジョン放送信号を前記送信装置に前記連絡線設備を介して伝送可能に処理して、前記連絡線設備を介して前記送信装置に供給する受信側単チャンネル処理手段と、
商用電源の供給時には、前記受信側複数チャンネル処理手段と前記受信側単チャンネル処理手段とに商用電源に基づいて動作電力を供給し、前記商用電源の非供給時には前記受信側単チャンネル処理手段にバッテリーに基づいて動作電力を供給する受信側電源部とを、
具備し、前記複数の送信装置の一部は、
商用電源供給時に、前記受信装置から前記連絡線設備を介して伝送された前記受信側複数チャンネル処理手段からの信号をテレビジョン受信機で受信可能に処理して送信アンテナに供給し、
前記複数の送信装置の残りのものは、
商用電源の供給時には前記商用電源に基づいて、停電時にはバッテリーに基づいて、前記受信装置から前記連絡線設備を介して伝送された前記受信側単チャンネル処理手段からの信号を前記テレビジョン受信機で受信可能に処理して送信アンテナに供給する
再送信システム。
【請求項2】
請求項1記載の再送信システムにおいて、前記送信装置の一部のものは、商用電源の供給時には、前記商用電源に基づいて、前記受信側複数チャンネル処理手段及び前記受信側単チャンネル処理手段からの信号を前記テレビジョン受信機で受信可能に処理して送信アンテナに供給し、停電時には、バッテリーに基づいて、前記受信側単チャンネル処理手段からの信号を前記テレビジョン受信機で受信可能に処理して送信アンテナに供給する
再送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−287992(P2010−287992A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139042(P2009−139042)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(591053926)財団法人エヌエイチケイエンジニアリングサービス (169)
【出願人】(591164613)株式会社エヌエイチケイアイテック (39)
【出願人】(000109668)DXアンテナ株式会社 (394)
【Fターム(参考)】