説明

写真シール作成装置、および画像提供サーバ

【課題】ユーザのメールアドレス入力の手間を軽減させることができる写真シール作成装置を提供する。
【解決手段】タブレットディスプレイに表示されるメールアドレス入力画面のアドレス入力部301a,301bのそれぞれを用いて、左右のユーザは、自己の携帯端末のアドレスを入力することができる。メールアドレス入力画面には、余白部部分に、左右のユーザそれぞれに対応するQR(Quick Response)コード303a,303bが表示される。ユーザが携帯端末でQRコードを読取る事によって、サーバにユーザのメールアドレスを送信することができる。このメールの返信としてサーバから、画像を取得するためのURLが記載されたメールが送られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は写真シール作成装置、および画像提供サーバに関し、特に、装置利用者の携帯端末装置を利用して通信により装置利用者に写真画像を提供する写真シール作成装置、および画像提供サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームセンターなどに設置され、装置利用者の写真を撮影し、その画像に対して利用者(ユーザ)が画像の編集(落書き)を行なった後に、それをシールなどのプリント物として提供する写真シール作成装置が知られている。また、写真シール作成装置で撮影された写真を、利用者の所持する携帯電話、PDA等の携帯端末へ送信し、待ち受け写真とするサービスがある。
【0003】
具体的には、写真シール作成装置にPHSユニットなどによって実現される送信機能を備えさせ、撮影および編集された写真を外部のサーバへ送信させる。閲覧用のURLとIDをシールに印刷することで、ユーザは上記携帯端末から上記閲覧用のURLにアクセスし、IDを入力してサーバで記憶されている写真を取得する。
【0004】
IDの入力の手間を省くために、ユーザの指定するメールアドレスに閲覧用のURLを含むメールを送信し、送信されたURLにアクセスすることによりサーバで記憶されている写真を提供する方法もある。
【0005】
すなわちユーザは、写真シール作成装置上で携帯端末のメールアドレスを入力する。ユーザが入力したメールアドレスは、サーバ上に記録される。サーバからそのアドレス宛にメールが送信される。送信されたメールには、待ち受け写真をアップロードしたサーバのURLが記載されている。ユーザは、そのURLから待ち受け写真をダウンロードする。
【0006】
一般に、写真シール作成装置では、複数枚の写真を作成するため、これら複数枚の写真をディスプレイに表示し、利用者から好みの写真の選択を受付けることが行なわれている。また、WEBサイト会員を獲得するためなどの目的で、選択した写真以外の写真も合わせてサーバへ送信し、会員には、選択した写真以外の写真も閲覧させるサービスを提供することが行なわれている。
【0007】
サーバは、複数のユーザの待ち受け写真を同時に処理するため、それらをIDなどによって区分けして管理する。
【0008】
下記特許文献1には、近距離無線通信部により通信端末からメールアドレスを受信し、画像データをメールアドレスと対応付けて記憶する写真シール機が開示されている。
【0009】
また、下記特許文献2には、近距離無線通信部により画像データを通信端末に送信する写真シール機が開示されている。
【特許文献1】特開2007−184793号公報
【特許文献2】特開2007−184794号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ユーザにメールアドレスを入力させることとすると、入力ミスにより正しくメールを送信できない場合がある。また、ユーザにとって入力は煩わしいという問題がある。
【0011】
本発明はユーザのメールアドレス入力の手間を軽減させることができる写真シール作成装置、および画像提供サーバを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、写真シール作成装置は、写真画像を生成する生成手段と、生成手段で生成された写真画像をサーバへ送信する送信手段と、生成手段で生成された写真画像を印刷する印刷手段と、送信手段でサーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者のメールアドレスの入力部を表示する表示手段と、送信手段でサーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者の携帯端末装置で読取ることができるコードであって、サーバと通信を行なうためのコードを出力する出力手段とを備える。
【0013】
好ましくはコードは、装置利用者の携帯端末装置で読取られたときに、その携帯端末装置がサーバに対してメールを送信するための処理を実行するものである。
【0014】
好ましくはメールアドレスの入力部とコードとは、同一の画面に表示される。
【0015】
好ましくはコードは、メールアドレスの入力部の左右の端部よりも外側に表示される。
【0016】
この発明の他の局面に従うと画像提供サーバは、写真シール作成装置から画像情報と共に送信されてきた画像を、その画像情報と共に記憶する第1の記憶手段と、利用者からのIDを含むメールを受信する受信手段と、受信手段で受信したメールのIDに対応する画像情報が、第1の記憶手段に記憶されているか否かを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段で記憶されていると判定されたときに、受信手段で受信したメールの送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第1の送信手段と、第1の判定手段で記憶されていないと判定されたときに、受信手段で受信したメールの送信元アドレスと対応付けて、受信手段で受信したメールのIDを記憶する第2の記憶手段と、写真シール作成装置から画像情報と共に送信された画像を、第1の記憶手段に記憶するときに、第2の記憶手段にその画像情報に対応するIDが記憶されているか否かを判定する第2の判定手段と、第2の判定手段で記憶されていると判定されたときに、そのIDに対応する送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第2の送信手段とを備える。
【0017】
好ましくは画像提供サーバは、写真シール作成装置から、画像情報および画像と共に送信されてきたメールアドレスを記憶する第3の記憶手段と、画像情報および画像と共に送信されてきたメールアドレスに対して、その画像を取得するためのメールを送信する第3の送信手段とを備える。
【0018】
この発明のさらに他の局面に従うと写真シール作成装置の制御方法は、写真画像を生成する生成ステップと、生成ステップで生成された写真画像をサーバへ送信する送信ステップと、生成ステップで生成された写真画像を印刷する印刷ステップと、送信ステップでサーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者のメールアドレスの入力部を表示する表示ステップと、送信ステップでサーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者の携帯端末装置で読取ることができるコードであって、サーバと通信を行なうためのコードを出力する出力ステップとを備える。
【0019】
この発明のさらに他の局面に従うと、写真シール作成装置から画像情報と共に送信されてきた画像を、その画像情報と共に記憶する第1の記憶手段を備えた画像提供サーバの制御方法は、利用者からのIDを含むメールを受信する受信ステップと、受信ステップで受信したメールのIDに対応する画像情報が、第1の記憶手段に記憶されているか否かを判定する第1の判定ステップと、第1の判定ステップで記憶されていると判定されたときに、受信ステップで受信したメールの送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第1の送信ステップと、第1の判定ステップで記憶されていないと判定されたときに、受信ステップで受信したメールの送信元アドレスと対応付けて、受信ステップで受信したメールのIDを第2の記憶手段に記憶する記憶ステップと、写真シール作成装置から画像情報と共に送信された画像を、第1の記憶手段に記憶するときに、第2の記憶手段にその画像情報に対応するIDが記憶されているか否かを判定する第2の判定ステップと、第2の判定ステップで記憶されていると判定されたときに、そのIDに対応する送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第2の送信ステップとを備える。
【0020】
この発明のさらに他の局面に従うと写真シール作成装置の制御プログラムは、写真画像を生成する生成ステップと、生成ステップで生成された写真画像をサーバへ送信する送信ステップと、生成ステップで生成された写真画像を印刷する印刷ステップと、送信ステップでサーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者のメールアドレスの入力部を表示する表示ステップと、送信ステップでサーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者の携帯端末装置で読取ることができるコードであって、サーバと通信を行なうためのコードを出力する出力ステップとをコンピュータに実行させる。
【0021】
この発明のさらに他の局面に従うと、写真シール作成装置から画像情報と共に送信されてきた画像を、その画像情報と共に記憶する第1の記憶手段を備えた画像提供サーバの制御プログラムは、利用者からのIDを含むメールを受信する受信ステップと、受信ステップで受信したメールのIDに対応する画像情報が、第1の記憶手段に記憶されているか否かを判定する第1の判定ステップと、第1の判定ステップで記憶されていると判定されたときに、受信ステップで受信したメールの送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第1の送信ステップと、第1の判定ステップで記憶されていないと判定されたときに、受信ステップで受信したメールの送信元アドレスと対応付けて、受信ステップで受信したメールのIDを第2の記憶手段に記憶する記憶ステップと、写真シール作成装置から画像情報と共に送信された画像を、第1の記憶手段に記憶するときに、第2の記憶手段にその画像情報に対応するIDが記憶されているか否かを判定する第2の判定ステップと、第2の判定ステップで記憶されていると判定されたときに、そのIDに対応する送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第2の送信ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0022】
これらの発明によると、ユーザのメールアドレス入力の手間を軽減させることができる写真シール作成装置、および画像提供サーバを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
[第1の実施の形態]
【0024】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール作成装置のネットワーク接続例を示す図である。
【0025】
様々な店舗に設置される複数の写真シール作成装置(機種A)1a〜1c、および写真シール作成装置(機種B)2a,2bは、インターネットなどのネットワークNに接続されている。写真シール作成装置1a〜1cには、撮影や画像入力(編集操作)により得られた画像データなどを記憶する記憶部と、記憶部に記憶された画像データなどを外部に送信するための送信部が備えられている。本実施の形態における送信部は、PHSカードを差込可能なPHSユニットである。
【0026】
また、ネットワークNには、画像提供サーバ201が、LAN回線などの通信部によってルータに接続し、ルータを介して接続されている。画像提供サーバ201は、通信部201aと、制御部201bと、記憶部201cとを有している。
【0027】
ネットワークNには複数の利用者(ユーザ)の携帯端末装置205a〜205cが接続される。携帯端末装置205a〜205cのそれぞれは、通信部207と、操作部209と、表示部211と、記憶部213と、画像を取得するためのカメラ215とを有している。
【0028】
写真シール作成装置1a〜1c,2a,2bで得られた画像データは、その記憶部内の送信フォルダに記憶され、PHSカードを介してネットワークNに接続された画像提供サーバ201へ送信される。画像提供サーバ201は、得られた画像データを記憶する。
【0029】
また、携帯端末装置205a〜205cにより、画像提供サーバ201およびネットワークNを介して画像提供サーバ201に蓄積された画像データをユーザは受信することができ、これにより画像データを携帯端末装置205a〜205cの待受け画面などに利用することが可能となる。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール作成装置の外観の具体例を示す斜視図である。
【0031】
図を参照して、写真シール作成装置は、撮影空間内の被写体である装置利用者を撮影するためのカメラ21と、カメラ21により得られた映像をリアルタイムに表示し、かつユーザからの入力を受付けるタッチパネルディスプレイ23と、タッチパネルディスプレイ23へ精度の高い入力を行なうためのタッチペン23aと、蛍光灯やストロボを内蔵する照明パネル24と、プリント物を排出するプリント提供部8とを備えている。
【0032】
また、写真シール作成装置の上部には、撮影時に音楽を流したり、操作案内のための音声を出力するスピーカ27が備えられている。写真シール作成装置の内部には、被写体であるユーザが座ることができる撮影用椅子57と、撮影時の背面となる壁59とが設けられている。撮影用椅子57や壁59は、カメラ21により撮影された画像に対してクロマキー処理を施すためのクロマキー色で彩色されている。
【0033】
また、写真シール作成装置の側部には、撮影のための対価であるコインを投入するためのコイン投入口51と、コインの投入状況を示すためのコイン部モニタ53と、金庫ボックスにつながる扉55とが設けられている。プリント提供部8の周辺には印刷の案内を行なうための印刷案内モニタ81が備えられている。
【0034】
それぞれの照明パネル24の奥は、それぞれ箱状に形成され、その箱内部に蛍光灯、ストロボ(光源)が配置され、それらの光源からの光が照明パネルを介して被写体に照射される。カメラ21を囲む3枚の照明パネル(近接撮影用照明パネル)と、それら3枚以外の照明パネル(全身撮影用照明パネル)からの照射のために配置される光源は共用であることが好ましい。例えば、所定の箱内部に配置された光源からの光が漏れ出るように、それぞれの箱内部の壁面に開口部を設け連通させる。これにより、近接撮影と全身撮影とでそれぞれ別に蛍光灯やストロボを設ける必要がなくなり、またいずれの撮影の場合も光の強度を適度な量に保つことが可能となる。
【0035】
図3は、写真シール作成装置の撮影空間外に設けられる編集装置の構成を示す図である。
【0036】
図に示されるように、編集装置は、撮影により得られた画像を表示し、画像の編集のための入力を受付けるタブレットディスプレイ31と、タブレットディスプレイ31に入力を行なうためのタブレットペン33とを備えている。
【0037】
図4は、写真シール作成装置の機能構成の具体例を示す図である。
【0038】
図4を参照して、本実施の形態にかかる写真シール作成装置は、各機能や処理動作のための演算、制御の中心部となり、主に撮影側で行なわれるプレイの処理動作と、印刷を実行する第1コンピュータ装置100aと、主に編集側で行なわれるプレイの処理動作を実行する第2コンピュータ装置100bと(説明の便宜上区別する必要がない場合は、これらをまとめてコンピュータ装置100という。)、基板から構成され、コンピュータ装置100からの指示を受けて、接続してある各種装置を制御、駆動する制御部110とを備える。第1コンピュータ装置100aと第2コンピュータ装置100bとは、互いに接続され、画像データや情報データなどの授受をピアツーピアで行なう。これらは写真シール作成装置の制御手段として機能する。
【0039】
写真シール作成装置は、電源を必要とする蛍光灯28、ストロボ26、制御部110などの電源系統を制御する電源制御部108を備え、外部からそれらの装置に対する電源の電圧を安定させるよう制御する。図示はしていないが、電源制御部108はストロボ26などの他にも電源を必要とする機器に接続し、同様の制御を行なう。さらに、そのような電源の投入および切断は、電源スイッチ107を押すことで行なわれる。しかし、電源切断によりコンピュータ装置100で動作しているプログラムを強制的に終了させることは、動作を不安定にさせる原因となる。そのため、電源が落とされても、しばらくはUPS(Uninterrupted Power Supply)109が電源をバックアップし、コンピュータ装置100に停電信号を送信する。その間に、コンピュータ装置100はプログラムの終了の手続を行ない、プログラムを正常に終了させる。一方、コンピュータ装置100を正規の手順で終了した場合は、その旨の信号がUPS109に送信される。
【0040】
第1コンピュータ装置100aは、第1コンピュータ装置100aの中心部として演算処理を行なう演算装置であるCPU(Central Processing Unit)101aと、装置を動作させるためのプログラムおよびプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像や撮影画像に対して入力した編集画像、撮影画像と編集画像を合成した合成画像(これら撮影画像、編集画像、合成画像のいずれかがサーバへ送信する写真画像となりうる)、その他の各種画像などを記憶する記憶部102aと、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリ103aと、カメラ、各種モニタ、プリンタなどの周辺機器を制御するためのソフトウェアであるドライバ(不図示)と、必要に応じて磁気ディスクや光ディスクや光磁気ディスク、またはPHSユニット41を装着する入出力インターフェイス(不図示)とを備える。なお、本実施の形態において、第1コンピュータ装置100aは画像提供サーバ201とネットワークを介して通信するために、PHSカード42を差込可能なPHSユニット41と接続している。
【0041】
第2コンピュータ装置100bは、第1コンピュータ装置100aと異なり、PHSユニット41を接続していないが、その他の構成は第1コンピュータ装置100aと同様であるため、詳細な説明は繰り返さない。
【0042】
コンピュータ装置100は、電源の投入および切断を制御する電源スイッチ107が押され、本装置に電源プラグより電源が投入されると、プログラムが起動されて動作を開始する。第1コンピュータ装置100aは、接続されるカメラ21のシャッタタイミングや、タッチパネルディスプレイ23での表示および入力や、プリンタ85での出力を制御する。第2コンピュータ装置100bは、接続されるタブレットディスプレイ31での表示およびタブレットペン33による入力を制御する。
【0043】
第1コンピュータ装置100aのCPU101aは、カメラ21が撮像する映像(ライブ映像)と、記憶部102aに記憶されている撮影動作に関する指示や操作画面とをタッチパネルディスプレイ23に表示する。タッチパネルディスプレイ23への表示は、プログラムに応じてライブ映像のみを表示したり、操作画面を表示したり、ライブ映像と操作画面とを合成して表示したり、別の画面を表示したりする。
【0044】
ライブ映像と撮影動作に関する情報や操作画面との合成は第1コンピュータ装置100aの記憶部102aに記憶されているソフトウェアで行なってもよいし、このような合成をするための専用の制御装置(基板)をタッチパネルディスプレイ23に接続するなどハードウェアで行なってもよい。
【0045】
また、第1コンピュータ装置100aは、上記プログラムの実行や、タッチパネルディスプレイ23に含まれるタッチパネルから受信した、利用者の指やタッチペン23aなどでタッチされる入力操作にしたがった指示信号に基づいて、制御部110に対して制御信号を送信する。第2コンピュータ装置100bは、タブレットディスプレイ31に含まれるタッチパネルから受信した、タブレットペン33でタッチされる入力操作に従った指示信号に基づいて、制御部110に対して制御信号を送信する。
【0046】
タッチパネルは、モニタ(ディスプレイ)の上に積層されている。タッチパネルは、利用者の指などが触れられることによる入力を検出する。
【0047】
タッチパネルディスプレイ23には、撮影・印刷用コンピュータ装置100aから送信されるデータが表示される。撮影・印刷用コンピュータ装置100aから送信されるデータとは、カメラ21から撮像される映像や撮影指示や選択肢などの画像であり、これらを適宜画面に表示することによって、撮影時の映像の視覚確認、操作選択の受付けや各種誘導案内などを行なう。
【0048】
タブレットディスプレイ31は、タブレットペン33からの入力を検出する。タブレットペン33での入力操作によってタブレットディスプレイ31により検出されたデータ信号は、第2コンピュータ装置100bに送信される。タブレットディスプレイ31には、第2コンピュータ装置100bから送信されるデータが表示される。したがって、利用者が落書きなどを入力している最中は、落書きなどが施された撮影画像が、タブレットディスプレイ31に表示される。すなわち、利用者はタブレットディスプレイ31に表示された撮影画像に対して、タブレットペン33を使用して、その上に編集入力処理を行なうことができる。
【0049】
プリンタ85は、撮影された画像を紙やシールや金属やプラスチックなどの印刷媒体に印刷するためのプリンタであって、昇華型プリンタやサーモオートクローム方式(光定着型直接感熱記録方式)等のプリンタが一般的に用いられる。なお、写真シール作成装置は、プリンタ85でシールが印刷されるものとして説明を行なうが、印刷媒体はシールに限定されず、他の印刷媒体であっても同様の処理が実行される。
【0050】
プリンタ85は、上述の用紙切れなどの状態を第1コンピュータ装置100aに通知する。第1コンピュータ装置100aは、その状態に応じて制御部110に制御信号を送信する。
【0051】
なお、コンピュータ装置100に各々接続される構成要素はこのような形態に限定されず、機能ごとに分かれていたり、位置ごとに分かれていたりしてもよい。さらに、コンピュータ装置100は本実施形態のような2台で構成されていなくてもよく、1台でもよいし、2台以上で構成されていてもよい。
【0052】
制御部110は、第1コンピュータ装置100a、第2コンピュータ装置100bおよび電源制御部108の他に、コイン制御部113、ストロボ制御部114、撮影用スピーカ27、編集用スピーカ37、印刷案内モニタ81、コイン部モニタ53、およびサービスパネル116に接続される。
【0053】
コイン制御部113は、コイン投入口に投入されたコインの正当性を検出し、制御部110にコインが投入されたことを示す検出信号を送信する。
【0054】
制御部110は、コンピュータ装置100から受信した制御信号にしたがって、コイン制御部113に対して制御信号を送信する。コイン制御部113は、該制御信号にしたがって、コインが投入されないようにコイン投入口をブロックするか、コイン投入口に投入されたコインをコイン排出口から排出することができる。コイン制御部113は、前者の場合はコインブロッカとして機能し、後者の場合はコインキャンセラとして機能する。このことで、プレイ中にコイン投入を禁止することができる。
【0055】
ストロボ制御部114はカメラ21に接続されて、カメラ21におけるシャッタタイミングに応じた同期信号を取得する。そして、カメラ21のシャッタタイミングに同期させて、ストロボ26を発光させるように制御する。なお、ストロボ制御部114は制御部110と接続され、発光させるストロボ26などの閃光照明装置の選定や、ストロボ26の発光度の設定がなされる。蛍光灯27などの常灯照明装置も同様に制御部110と接続され、その照明度合いなどの設定がなされるようにしてもよい。
【0056】
制御部110は、第1コンピュータ装置100aから受信した制御信号(指示コマンドなど)にしたがって、撮影用スピーカ27に対して指示信号を送信し、写真シール作成装置の撮影プレイにおける操作などの案内やBGM(Back Ground Music)などを出力する。同様に制御部110は、第2コンピュータ装置100bから受信した制御信号にしたがって、編集用スピーカ37に指示信号を送信し、写真シール作成装置の編集プレイにおける操作などの案内やBGMなどを出力する。なお、撮影用スピーカ27または編集用スピーカ37の音声のボリュームを調整する音量調整つまみは、サービスパネル116に備えられる。
【0057】
サービスパネル116は、投入されたコインの枚数をカウントするコインカウンタ、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、撮影用スピーカ27または編集用スピーカ37から出力する音声のボリュームを調整する音量調整つまみ、テストモードを行なうためのテストボタン、コインを投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタン等を備えるパネルであって、写真シール作成装置の設置者が各種設定やメンテナンスの操作を行なう際に用いる。サービスパネル116は、サービスボタンの操作などの制御操作が行なわれると、その操作にしたがった制御信号を制御部110に対して送信する。
【0058】
制御部110は、コンピュータ装置100から受信した制御信号にしたがって、サービスパネル116に対して制御信号を送信する。サービスパネル116は、該制御信号に従って、コインカウンタやプリントカウンタを動作させる(例えばカウンタを1インクリメントする)。
【0059】
さらに、制御部110は、撮影・印刷用コンピュータ装置100aから、プリンタ85の状態に応じた制御信号を受信し、該制御信号にしたがって、印刷案内モニタ81の表示を制御する。
【0060】
PHSユニット41は、PHSカード42を差込むことによって通信部40として機能する。本写真シール作成装置は、PHSカード42によって、第1コンピュータ装置100aの記憶部102aに記憶された写真画像および必要な情報などを外部に送信し、サーバから送信される情報を受信し記憶部102aに記憶する。この点については、後に詳細を説明する。
【0061】
タブレットディスプレイ31に入力を行なうためのタブレットペン33は、左右のユーザのそれぞれに対応する2つが設けられる。
【0062】
また、タブレットペン33の近くに、左右のユーザのそれぞれに対応するICチップリーダ/ライタ35が2つ設けられる。
【0063】
なお、言うまでもなく、写真シール作成装置の形態は図1〜図4に示される具体例に限定されるものではない。すなわち、図1〜図4に記載されない他の機能が備えられていてもよいし、図1〜図4に記載されている機能の必ずしも全てが備えられていなくても構わない。
【0064】
図5は、送信写真選択処理においてタブレットディスプレイ31に表示される画面を示す図である。
【0065】
写真の撮影、編集画像の選択、および選択された編集画像における画像の編集が終了すると、作成された印刷データに基づきシールシートの印刷が開始される。印刷中に、図5に示される送信写真選択画面が表示される。これは、ユーザにユーザの携帯端末に送信する写真を選択させるための画面である。
【0066】
図5を参照して、ユーザは撮影画像や編集後の画像から所望のものを選択し、それをサーバへ送信することができる。また、左右のユーザで異なる写真を選択することができる。
【0067】
ここでは、左右のユーザそれぞれのために、10枚の写真が表示される。この10枚の写真は、撮影や編集により作成された画像である。左右のユーザそれぞれで個別に選択が受付けられる。個別に選択できるので、左右ユーザそれぞれで異なる写真を選択することも可能である。なお、ここでは撮影、編集で作成した写真を全て表示して選択を受付けることとしているが、編集画像の選択で選択された写真だけを表示してもよい。また編集画像の選択で選択された編集前の写真画像と、その写真に対して編集が行なわれた編集後の写真画像を一覧で表示して、選択させても構わない。
【0068】
画像提供サーバ201には、合計4枚の写真が1セットになって送信されるものとする。すなわち、左右ユーザそれぞれで異なる写真が選択された場合には、選択された2枚の写真+ランダムに選ばれた2枚の写真が、左右ユーザそれぞれで同じ写真が選択された場合には、選択された1枚の写真+ランダムに選ばれた3枚の写真が、画像提供サーバ201に送信される。
【0069】
図6は、図5の画面で送信画像の選択後にタブレットディスプレイ31に表示されるメールアドレス入力画面を示す図である。
【0070】
この画面のアドレス入力部301a,301bのそれぞれを用いて左右のユーザは、自己の携帯端末のアドレスを入力することができる。左右のユーザで同時に異なるメールアドレスを入力することが可能である。なお、自己の携帯端末以外の、例えばEメールアドレスや友人の携帯端末のアドレス等、好みのメールアドレスの入力が可能となっている。図6のアドレス入力部301a,301bの上部には携帯端末装置のキャリアをそれぞれ表すボタンが4つ表示されているが、このボタンを押すことにより、決まったドメイン名が@マークの右側の表示部に表示され入力される。また、@マークの左側に、少なくとも1文字以上が入力されたかを判定して、これらボタンを表示しボタン入力を受けつけるようにしてもよい。これにより、誤入力を防ぐことができる。
【0071】
また、メールアドレス入力画面には、余白部部分に、左右のユーザそれぞれに対応するQR(Quick Response)コード(登録商標)303a,303bが表示されている。
【0072】
すなわち、ユーザがメールアドレスを入力する画面においてQRコードが併記される。QRコードは、携帯電話などの携帯端末のカメラで読取ることができる二次元コードである。QRコードには、URLやメールアドレス等のテキスト情報がコード化されている。ユーザは、携帯端末のカメラでQRコードを読取る事によって、簡単にQRコードの画像を取得することができ、メール送信を行なうことができる。これにより、ユーザがメールアドレスを入力する手間を省くことができる。また、メールアドレスを入力させる場合は、入力ミスや、他人のアドレスを故意に入力するといったイタズラが発生していた。QRコードの読取りを行なうことで、そういったトラブルを軽減する事ができる。
【0073】
なお、左右のQRコード303a,303bは、同じものではない。図5の送信写真選択処理において、左右のユーザでそれぞれ選択された画像を識別するためである。
【0074】
図7は、図6のQRコードの読取りを行なった携帯端末装置の画面を示す図である。
【0075】
携帯端末装置のカメラでQRコードが読み取られると、読み取られたQRコードに含まれるメールアドレスがアンカーテキストで携帯端末装置の画面に表示される。そのアンカーテキストをユーザがクリックすることによって携帯端末装置のメーラーが起動される。メーラーでは、宛先に上記メールアドレスが設定された返信用メールが自動で作成され、それによりユーザが空メールを送信することとしている。なお、携帯端末装置のQRコード読み取り機能の仕様に従い、メールアドレスだけでなく、メールタイトル又はメール本文をQRコード化してもよい。すなわち携帯端末装置は、このQRコードを読み取ることにより、メールタイトル又はメール本文に説明文が記述されるメールを自動で作成するようにしてもよい。
【0076】
ユーザは、この空メールを送信するだけで、簡単に画像を取得するためのURLが記載された返信メールをサーバから受取ることができる。
【0077】
図6に示すように、メールアドレスのドメイン名は、キャリアを表すボタンを押すことにより入力する構成になっている。しかし、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)方式によるキャリア以外の独自ドメインが存在する場合、画面内に独自ドメインに対応したボタンを増やすことは難しい。従って、ドメイン名をユーザが手入力する操作が必要となる。このような場合においても、QRコードを表示して行なう方法であれば、ユーザは簡単にメール送信を行なうことができる。すなわち本実施の形態では、独自ドメインが多様化した場合においても容易に対応することが可能であり、またユーザのドメイン入力の操作を要することもないため、利便性が高い。
【0078】
図8〜11は、写真シール作成装置1a、携帯端末装置205、および画像提供サーバ201の動作を示すフローチャートである。
【0079】
点線で囲まれる各ステップの処理が、写真シール作成装置1a、携帯端末装置205、および画像提供サーバ201それぞれの処理に該当する。
【0080】
図8を参照して、ユーザが写真シール作成装置1aにコインを投入すると、ステップS101において画像セットID、印字ID、およびQR用メールアドレスの要求が画像提供サーバにhttpリクエストとして行なわれる。ステップS103において写真シール作成装置1aは、画像セットID、印字ID、およびQR用メールアドレスをサーバからのhttpレスポンスとして受信する。画像セットIDは、1プレイで作成される画像群を特定するためのものであり、1つ取得される。印字ID又はQR用メールアドレスは、図5に示すように一顧客に対して左右2箇所でユーザの選択を許容するため、2つ取得される。なお、これら情報(画像セットID、印字ID、およびQR用メールアドレス)の要求と受信は、ユーザが写真シール作成装置を利用していない待機中に行ってもよい。
【0081】
ステップS105において、写真シール作成装置1aは、画像作成処理を実行する。これは、ユーザの撮影を複数回行ない、その中から左右の各ユーザに編集(落書き)を行なう画像を選択させる処理、画像の編集を受付ける処理、および左右の各ユーザに画像提供サーバに送信する画像を選択させる処理を含む。
【0082】
ステップS107において、ステップS103で取得した左右ユーザそれぞれのQR用メールアドレスがQRコードに変換される。ステップS109において、図6の画面がタブレットディスプレイ31に表示される。
【0083】
ユーザにより携帯端末装置205のカメラ215によってQRコードの読取りが行なわれた場合は、「接続1」の処理(後述)が行なわれる。ユーザにより終了が指示された場合、または時間切れの場合は、ステップS111からの処理が行なわれる。
【0084】
ステップS111においては、画像提供サーバに対して、送信の対象となっている画像データと各種情報の送信が行なわれる。各種情報とは、ステップS103で取得された画像セットID、送信する1枚1枚の画像を定義するための画像ID、および印字ID、ならびに左右ユーザの少なくとも1つのメールアドレスが入力されている場合には、そのメールアドレスなどである。
【0085】
ステップS113で送信すべき全画像が送信済みとなったかが判定され、YESとなるまでステップS111の処理を繰返す。YESとなれば、次のユーザのプレイの処理に移り、ステップS101からの動作を行なう。なお、全画像を一度に画像提供サーバに送信してもよい。
【0086】
図9を参照して、画像提供サーバの動作について説明する。
【0087】
画像セットID、印字ID、およびQR用メールアドレスの要求が写真シール作成装置からあると、ステップS201において画像提供サーバは、画像セットID(1つ)と、印字ID(2つ)とを作成する。ステップS203において、印字ID(2つ)のそれぞれをハッシュ化することで文字列を作成する。ステップS205において、ハッシュ化により作成された文字列をアカウントとするメールアドレス(左右それぞれのユーザ用のQR用メールアドレス)を作成する。
【0088】
ステップS207において、画像セットID(1つ)、印字ID(2つ)、およびQR用メールアドレス(2つ)が写真シール作成装置に対して送信される。
【0089】
写真シール作成装置から、画像データや各種情報が送信されてくると、ステップS209において、それらの保存処理を行なう。画像データは画像ストレージ201c−1に、各種情報は画像情報テーブル201c−2に保存される。
【0090】
図12は、画像ストレージ201c−1と画像情報テーブル201c−2との構成を示す図である。
【0091】
画像情報テーブル201c−2は、画像個別の情報を管理するものである。画像セットIDは、1回のプレイ毎に異なるIDである。画像セットIDと画像IDとの2項目で1つの画像が特定される。
【0092】
画像ストレージ201c−1に保存される実画像ファイルは、ファイル名として、画像セットIDと画像IDとを組合わせた名前が付与され、関連付けが行なわれる。
【0093】
ここでは画像セットIDとしては8桁の数字が用いられており、1つの画像セットに含まれる4枚の画像のそれぞれを特定するための画像IDとして、1〜4の数字が用いられている。これら数字が画像情報テーブル201c−2に記録される。
【0094】
また、IDに対応する画像には、画像セットIDと、「0」と、画像IDとを組み合わせたファイル名が付されて画像ストレージ201c−1に保存される。
【0095】
画像などの保存において、ステップS211でその画像がユーザにより選択された画像か否かを判断する。NOであれば処理を終了し、YESであればステップS213に進む。このステップS211の判定は、例えば図12の画像情報テーブルに示すように、写真シール作成装置から送信されてくる画像が複数となることより、複数枚のうち、写真シール作成装置で図5の画面によりユーザが選択した画像をキーに、後述のプレイ情報テーブルの作成等の処理を行わせるためである。
【0096】
ステップS213において、その画像と共に送信されてきた印字IDをハッシュ化することで文字列を作成する。ステップS215において、ユーザごとのプレイ情報、および印字IDのハッシュ化に基づく文字列をプレイ情報テーブル201c−3に保存する。
【0097】
図13は、プレイ情報テーブル201c−3の構成を示す図である。
【0098】
プレイ情報テーブルは、ユーザ毎のプレイ情報を管理するテーブルである。1プレイにつき2つのレコードが存在し、印字IDによりそれぞれのレコードが特定される。QR用アカウントは、印字IDから生成される不可逆なハッシュ文字列である。
【0099】
ここで印字IDをハッシュ化しプレイ情報テーブルに格納する意味は、後述の送信待機テーブル内の送信者メールアドレスとプレイ情報テーブル内の各レコードとを関連づけるためである。図6に示すQRコードはハッシュ化されたものであるため、このQRコードを読み取って空メールを送信してきても、サーバが知りうるのは、図14に示すQR用アカウントと送信者メールアドレスだけであるためである。
【0100】
ここでは、ユーザごと(左右のユーザがある場合には左右それぞれのユーザごと)に、そのユーザを含む一回のプレイで撮影した複数の画像に対応する画像セットIDと、そのユーザが選択した選択画像に対する印字IDと、そのユーザが選択した選択画像に対する画像IDと、図6のメールアドレス入力部に入力された場合はそのメールアドレスと、そのユーザに対応するQR用メールアドレスのアカウント部分(QR用アカウント)とが記録される。
【0101】
なお、図13に示すようにメールアドレス欄がブランクの場合もある。図6に示す画面において、入力可能時間が経過した場合であってユーザのメールアドレスが確定しない場合に、メールアドレス欄はブランクとなる。また後述の図18に示す画面においては、メールアドレスを入力せず決定ボタンを押した場合、又は決定ボタンを押さずに入力可能時間が経過した場合にメールアドレス欄はブランクとなる。これにより、ユーザがメールアドレスを入力しなくても、QRコードに基づいて画像の特定ができ、ユーザに画像を提供することが可能になる。
【0102】
ステップS215での処理の後、ステップS217においてそのユーザのメールアドレスが取得できているかを判定する。YESであるときには、ステップS219で印字IDを含むURLを記載したメールを、そのユーザのメールアドレスに送信する。メールを受信した携帯端末装置は、図8に示されるように「接続2」の処理を行なう。
【0103】
ステップS219での処理の後、またはステップS217でNOであれば、ステップS221において、ステップS213で印字IDをハッシュすることにより得られた文字列が送信待機テーブル201c−4に登録されているかを検索する。登録されていれば、それに対応して記録されている送信者メールアドレスを読み出す。
【0104】
ステップS223において、印字IDを含むURLを記載したメールを、読み出された送信者メールアドレスに送信する。ここで、複数のメールアドレスが読み出されたのであれば、すべてのメールアドレスに対して送信を行なう。メールを受信した携帯端末装置は、図8に示されるように「接続2」の処理を行なう。
【0105】
ステップS223でURLを記載したメールを送信する意味は、以下のとおりである。仮に、選択された画像がサーバに届く前に、QRコード読み取りによる空メールが送信された場合、その空メールを受信したタイミングでURLを記載したメールを送信しても、画像をユーザに提供できないという問題が生じる。そのため本実施の形態では、後述の送信待機テーブルに一旦送信者メールアドレスを保存しておき、選択した画像を受信した後の一連の処理の中で、送信待機テーブルに基づき、URLを記載したメールを送信することとしている。
【0106】
図14は、送信待機テーブル201c−4の構成を示す図である。
【0107】
送信待機テーブルは、各QRコードを用いて送信されたメールの送信元メールアドレスを、画像が未達の場合に一時管理するものである。QR用アカウント(送信先アドレスのアカウント部)と送信元メールアドレスとの2項目が対応付けられる。
【0108】
すなわち送信待機テーブル201c−4とは、QRコードを携帯端末装置で読取ることによりQR用メールアドレスに対して空メールの送信が行なわれたときに、送信元メールアドレスと、QR用メールアドレスのアカウントとを対応付けて記録するためのテーブルである。
【0109】
QR用アカウントは、ユーザが選択した画像ごとに付与される印字IDをハッシュ化したものであるため、送信待機テーブル201c−4を用いることで、印字IDと、その印字IDに対応するQRコードを用いて空メールを送信した送信元のメールアドレスとを対応付けることができる。なお、図14において、上から3つのレコードにおいてQRアカウントは同じであるが、これは、3人のユーザが図6に示す画面のQRコードを読み取ってメールを送信してきた例を示している。
【0110】
図10は、図8の接続1および2での携帯端末装置の処理を示すフローチャートである。
【0111】
「接続1」においては、ステップS301で、撮影されたQRコードからQR用のメールアドレス(QR用アカウントを含むメールアドレス)を取得する処理が行なわれる。ステップS303において、そのメールアドレスに空メールが送信される。
【0112】
「接続2」においては、ステップS305で、IDが含まれるURLを記載したメールを受信する処理が行なわれる。ステップS307でIDが含まれるURLにアクセスが行なわれる。これを受けて、ステップS309で携帯端末装置の表示部211に画像表示ページや画像データが表示される。
【0113】
図11は、接続1および2での画像提供サーバ201の処理を示すフローチャートである。
【0114】
携帯端末装置から空メールを受信すると、画像提供サーバ201はステップS401で、送信先アドレスのアカウント部(これはQR用アカウントであり、ハッシュ化された印字IDに相当する)を取出す。また、送信元アドレスを取得する。
【0115】
ステップS403において、取出されたアカウント部に基づいて、プレイ情報テーブル201c−3を検索する(同じQR用アカウントが登録されているか判定する)。
【0116】
ステップS405で、同じQR用アカウントが登録されていると判断されたのであれば、ステップS409でIDが含まれるURLを記載したメールを、携帯端末装置(送信元メールアドレス)へ送信する処理が行なわれる。
【0117】
ステップS405において、同じQR用アカウントが登録されていないのであれば、ステップS407で、送信先アドレスのアカウント部と送信元アドレスとを対応付けて、送信待機テーブル201c−4に保存する。
【0118】
なおこれらによれば、QR用アカウントが登録されている場合、送信元アドレスは保存されないため、付加的なサービスの案内が必要であれば、送信待機テーブルにQR用アカウントをブランクにして送信元メールアドレスのみを保存してもよく、また、送信元アドレスを他の適当なテーブルに保存してもよい。
【0119】
「接続2」においては、IDが含まれるURLを記載したメールを携帯端末装置で受信したユーザは、そのURLにアクセスする。すなわち、携帯端末装置でのhttpリクエストがあれば、画像提供サーバは、ステップS411でURLのIDを取得する。さらに、プレイ情報テーブル201c−3から対応する印字IDを検索することで、そのIDに対応するプレイ情報を取得する。
【0120】
ステップS413において、プレイ情報に基づき、対応する画像情報と画像ファイルとが画像ストレージ201c−1および画像情報テーブル201c−2から取得される。
【0121】
ステップS415において、取得された情報に基づいて、画像を表示するためのHTMLデータと画像データとが携帯端末装置に送信される。
【0122】
以上の処理により、ユーザはQRコードを用いて画像を表示するためのHTMLデータと画像データとを取得することができる。ここで表示される画像(写真シール作成装置で作成された画像)を、携帯端末装置に有する画像保存機能を用いて、ユーザは携帯端末装置に取り込むことが可能である。また、QRコードの読取り方法が分からないユーザや、QRコードの存在そのものを知らないユーザは、従来通りのメールアドレスを入力する方式を用いることができる。すなわち、アドレス入力画面の余白部部分にQRコードを表示することで、どのユーザに対しても対処することができる。
【0123】
また、写真シール作成装置の運営者側では、ユーザのメールアドレスを取得することができるため、付加的なサービスの案内を同じメールアドレスに通知することができる。
【0124】
なお、アドレス入力画面に「QRコード表示ボタン」を配置しそれが押されると、「QRコード表示画面」に切替えを行なうこととしてもよい。すなわちボタンの押下により、「アドレス入力画面」と「QRコード表示画面」とを切替えるものである。
【0125】
また、ユーザがメールアドレスを入力する従来の装置においては、時間的な制約によって入力できるメールアドレス数に限界があった(通常、1〜2人分が限界だった)。
【0126】
このため、多人数のユーザでプレイを行なった場合、全員がメールアドレスを入力する事が困難であった。画像提供サーバのIDとアクセス用パスワードとをシール上に印字し、それをユーザが入力する事によって全てのユーザの携帯端末装置に画像を提供する、という方法もあるが、この方法ではメールアドレスを入力するよりも手間がかかり、不便である。
【0127】
本実施の形態のようにQRコードを用いることで、このような不便さを解消することができる。QRコードの読取りは非常に高速であるため、制限時間内に多くのユーザがQRコードを読取ることができる。これにより、メールアドレスを入力する場合よりも多くのユーザに画像を提供する事が可能となる。
【0128】
また、誰かがメールアドレスを画面で入力しながら、別のユーザが携帯端末装置でQRコードを読取る事も可能であり、限定された条件でより多くのユーザが画像を取得できるという効果がある。
【0129】
QRコードは、1つだけ表示されているものを複数のユーザの携帯端末装置で読取る事も可能だが、読取り精度に問題が発生する可能性がある。具体的には、読取り機器である携帯電話のカメラの光軸が画面の垂線に対して著しく傾いている場合などでは、読取り画像が正常に処理されない。この問題を解決する為に、複数のQRコードを配置し、様々な位置や角度から読取りを行なうことができる様にすることが望ましい。図6においても、2つのQRコードが表示されているが、画面上部などにさらに追加のQRコードを表示することが望ましい。
【0130】
[第2の実施の形態]
【0131】
第2の実施の形態における写真シール作成装置の構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰返さない。ここでは第2の実施の形態における写真シール作成装置が第1の実施の形態におけるそれと異なる点について説明する。
【0132】
第2の実施の形態において写真シール作成装置は、QRコードによってユーザを空メール送信用の携帯サイトに誘導する。このサイトでは、画像取得の方法や規約などが説明されている。サービスの詳細を説明する必要がある場合等は、この方法がユーザに親切である。このサイトには「空メール送信用のボタン」があり、ボタンを押すことにより携帯端末装置のメーラーが起動しユーザは空メールを送信することができる。
【0133】
空メールを送ったユーザのメールアドレスはサーバに記録される。画像をアップロードしたサイトのURLが、記録されたメールアドレス宛に通知される。
【0134】
QRコードが読取られると、ダイレクトに画像をアップロードしたサイトのURLを取得できるように装置を構成してもよい。しかし、「空メール送信用のボタン」を押すという単純な動作を追加することで、写真シール作成装置の運営者側でユーザのメールアドレスを取得することができる。
【0135】
図15は、第2の実施の形態における写真シール作成装置1aと、画像提供サーバ201と、携帯端末装置205との動作を示すフローチャートである。
【0136】
ユーザが写真シール作成装置1aを利用するときに、ステップS503において写真撮影、および画像編集(落書き)などが行なわれる。このとき、ステップS501において画像提供サーバ201から各種IDが送信される。
【0137】
ステップS505において、ユーザにより選択された画像やIDの情報などが画像提供サーバ201にアップロードされる。ステップS507において、画像提供サーバ201は、IDに対応付けて画像を保存する(なお、以上の処理は実質的に第1の実施の形態と同様である)。
【0138】
ステップS509において、印字IDに対応するQRコードがタブレットディスプレイ31に表示される。このQRコードは、印字IDに対応するユニークなQRコードであり、空メール送信用のサイトを携帯端末装置に表示させるものである。
【0139】
ステップS511において携帯端末装置205でQRコードの読取りが行なわれると、携帯端末装置205は画像提供サーバ201と通信を行なう。ステップS513において、画像提供サーバ201は、携帯端末装置205に空メール送信用のサイトを表示させる。
【0140】
図16は、図15のステップS513の処理により携帯端末装置205に表示される画面の具体例を示す図である。
【0141】
この画面において、「空メール送信」ボタンが押下されると、携帯端末装置のメーラーが起動し携帯端末装置205から画像提供サーバ201へ空メールが送信される。
【0142】
図15のステップS515で、空メールが画像提供サーバ201へ送信されると、ステップS517で画像提供サーバ201は、それを受信する。ステップS519で画像提供サーバ201は、画像を提供するためのURLを含むメールを携帯端末装置205に送信する。これによりステップS521で携帯端末装置205は、URLを取得することができる。
【0143】
ステップS523でユーザがURLを選択することで、ステップS525で画像提供サーバ201は画像を携帯端末装置205に送信する。これにより、ユーザは画像を携帯端末装置205で得ることができる(なお、空メールを送信してからの処理も実質的に第1の実施の形態と同様である)。
【0144】
[第3の実施の形態]
【0145】
第3の実施の形態における写真シール作成装置の構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰返さない。ここでは第3の実施の形態における写真シール作成装置が第1の実施の形態におけるそれと異なる点について説明する。
【0146】
第3の実施の形態において写真シール作成装置は、画像提供サーバ上にアップロードされた画像を閲覧するためのURLをQRコードで表示する。ユーザは、携帯端末装置でQRコードを読取るだけで画像を取得することができる。
【0147】
図17は、第3の実施の形態における写真シール作成装置1aと、画像提供サーバ201と、携帯端末装置205との動作を示すフローチャートである。
【0148】
ユーザが写真シール作成装置1aを利用するときに、ステップS603において写真撮影、および画像編集(落書き)などが行なわれる。このとき、ステップS601において画像提供サーバ201から各種IDが送信される。
【0149】
ステップS605において、ユーザにより選択された画像やIDの情報などが画像提供サーバ201にアップロードされる。ステップS607において、画像提供サーバ201は、IDに対応付けて画像を保存する(なお、以上の処理は実質的に第1の実施の形態と同様である)。
【0150】
ステップS609において、印字IDに対応するQRコードがタブレットディスプレイ31に表示される。このQRコードは、印字IDに対応するユニークなQRコードであり、印字IDに対応する画像を携帯端末装置に表示させるものである。
【0151】
ステップS611において携帯端末装置205でQRコードの読取りが行なわれると、携帯端末装置205は画像提供サーバ201と通信を行なう。ステップS613において、画像提供サーバ201は、携帯端末装置205に印字IDに対応する画像を送信する。
【0152】
本実施の形態においては、ユーザは直接的にURLにアクセスすることができるが、写真シール作成装置の運営者側においては、付加的サービスを実施する為のユーザのメールアドレスを取得できない。
【0153】
なお、上述の第1〜第3の実施の形態において説明した各手法は選択的なものである。ユーザが希望するサービスや写真シール作成装置の種類に応じて、あらかじめどの手法で画像を提供するかをサービスの提供者が選べるようにすることが望ましい。
【0154】
[QRコードの他の表示例]
【0155】
図18は、メールアドレス入力処理においてタブレットディスプレイ31に表示される画面の第1の変形例を示す図である。
【0156】
ここでは、アドレス入力部301aの左の端部“A”よりも左側にQRコード303aが表示され、およびアドレス入力部301bの右の端部“B”よりも右側にQRコード303bが表示される。
【0157】
図19は、メールアドレス入力処理においてタブレットディスプレイ31に表示される画面の第2の変形例を示す図である。
【0158】
ここでは図18のように、アドレス入力部301aの左の端部よりも左側にQRコード303aが表示され、およびアドレス入力部301bの右の端部よりも右側にQRコード303bが表示される。また、QRコード303aは左アドレス入力部301aの下の端部“C”よりも下に表示され、QRコード303bはアドレス入力部301bの下の端部“D”よりも下に表示される。
【0159】
このような位置にQRコードを表示することで、アドレスを入力するユーザによってQRコードが隠れてしまわず、アドレスを入力する利用者とQRコードをカメラに取り込む利用者とが同時に操作を行ないやすくすることができる。
【0160】
[その他]
【0161】
なお上記実施の形態では、コードの一例としてQRコードを例示したが、バーコード、2次元バーコードなどの携帯端末装置で読取ることができる他のコードを表示することとしてもよい。コードは表示の形で出力してもよいし、例えばICチップリーダ/ライタ35(図4)から電波や赤外線を用いて出力し、それを利用者の携帯端末装置で読取るようにしてもよい。非接触ICカード技術、例えばFeliCa(登録商標)等のアドホック通信モードが好適である。
【0162】
またQRコードは、メールアドレス入力部とは異なる画面に出力してもよいし、写真シールに印字することで出力してもよい。
【0163】
また上記実施の形態では、QR用メールアドレスを写真シール作成装置側でQRコードの画像に変換することとしたが、サーバ側でQRコード画像に変換を行ない、画像をサーバから写真シール作成装置に送ってもよい。
【0164】
またサーバで印字IDを発行する時に、印字IDとハッシュ化されたIDとを対応付けてサーバに記憶させておいてもよい。これにより、QRコードに基づく携帯端末装置からのアクセスがサーバにあったときに、そのQRコードに対応するハッシュ化されたIDが記憶されているが、対応する画像がないときに、「画像がまだ届いていません」などのメッセージを携帯端末装置に表示させることができる。
【0165】
またハッシュ化されたIDは、アカウント部分に記載することでメールの送信者を特定することとしてもよいが、メール本文やSubject欄に記載することでメールの送信者を特定することとしてもよい。
【0166】
なお、写真シール作成装置においては、1回の撮影で1枚の写真画像を生成する場合もあれば、複数回の撮影で1枚の写真画像を生成する場合もある。また、これら撮影によって得られた写真画像に編集を行ないそれぞれ編集された写真画像を生成する場合もある。さらに、カメラなどの撮影機能を備えない写真シール作成装置を構成することも可能である。この場合はカメラによる撮影に代えて、記憶媒体や通信回線から写真画像を取込む。このように写真シール作成装置において色々な方法で生成される写真画像を含む意味において生成手段としている。
【0167】
また、上述の写真シール作成装置のコンピュータ装置100の制御方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、電気通信回線や衛星通信回線などのネットワークを通じて、プログラムを提供することもできる。
【0168】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0169】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0170】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける写真シール作成装置のネットワーク接続例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の1つにおける写真シール作成装置の外観の具体例を示す斜視図である。
【図3】写真シール作成装置の撮影空間外に設けられる編集装置の構成を示す図である。
【図4】写真シール作成装置の機能構成の具体例を示す図である。
【図5】送信写真選択処理においてタブレットディスプレイ31に表示される画面を示す図である。
【図6】図5の画面で送信画像の選択後にタブレットディスプレイ31に表示されるメールアドレス入力画面を示す図である。
【図7】図6のQRコードの読取りを行なった携帯端末装置の画面を示す図である。
【図8】写真シール作成装置1a、携帯端末装置205、および画像提供サーバ201の動作を示すフローチャートである。
【図9】図8に続くフローチャートである。
【図10】図8に続くフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】画像ストレージ201c−1と画像情報テーブル201c−2との構成を示す図である。
【図13】プレイ情報テーブル201c−3の構成を示す図である。
【図14】送信待機テーブル201c−4の構成を示す図である。
【図15】第2の実施の形態における写真シール作成装置1aと、画像提供サーバ201と、携帯端末装置205との動作を示すフローチャートである。
【図16】図15のステップS513の処理により携帯端末装置205に表示される画面の具体例を示す図である。
【図17】第3の実施の形態における写真シール作成装置1aと、画像提供サーバ201と、携帯端末装置205との動作を示すフローチャートである。
【図18】メールアドレス入力処理においてタブレットディスプレイ31に表示される画面の第1の変形例を示す図である。
【図19】メールアドレス入力処理においてタブレットディスプレイ31に表示される画面の第2の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0171】
1a〜1c,2a,2b 写真シール作成装置、31 タブレットディスプレイ、40 通信部、41 PHSユニット、42 PHSカード、85 プリンタ、100a 第1コンピュータ装置、100b 第2コンピュータ装置、102a 記憶部、110 制御部、201 画像提供サーバ、201a 通信部、201b 制御部、201c 記憶部、205a〜205c 携帯端末装置、207 通信部、209 操作部、211 表示部、213 記憶部、215 カメラ、301a,301b アドレス入力部、303a,303b QR(Quick Response)コード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真画像を生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された写真画像をサーバへ送信する送信手段と、
前記生成手段で生成された写真画像を印刷する印刷手段と、
前記送信手段で前記サーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者のメールアドレスの入力部を表示する表示手段と、
前記送信手段で前記サーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者の携帯端末装置で読取ることができるコードであって、サーバと通信を行なうためのコードを出力する出力手段とを備えた、写真シール作成装置。
【請求項2】
前記コードは、装置利用者の携帯端末装置で読取られたときに、その携帯端末装置がサーバに対してメールを送信するための処理を実行するものである、請求項1に記載の写真シール作成装置。
【請求項3】
前記メールアドレスの入力部と前記コードとは、同一の画面に表示される、請求項1または2に記載の写真シール作成装置。
【請求項4】
前記コードは、前記メールアドレスの入力部の左右の端部よりも外側に表示される、請求項1から3のいずれかに記載の写真シール作成装置。
【請求項5】
写真シール作成装置から画像情報と共に送信されてきた画像を、その画像情報と共に記憶する第1の記憶手段と、
利用者からのIDを含むメールを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信したメールのIDに対応する画像情報が、前記第1の記憶手段に記憶されているか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で記憶されていると判定されたときに、前記受信手段で受信したメールの送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第1の送信手段と、
前記第1の判定手段で記憶されていないと判定されたときに、前記受信手段で受信したメールの送信元アドレスと対応付けて、前記受信手段で受信したメールのIDを記憶する第2の記憶手段と、
写真シール作成装置から画像情報と共に送信された画像を、前記第1の記憶手段に記憶するときに、前記第2の記憶手段にその画像情報に対応するIDが記憶されているか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段で記憶されていると判定されたときに、そのIDに対応する送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第2の送信手段とを備えた、画像提供サーバ。
【請求項6】
前記写真シール作成装置から、画像情報および画像と共に送信されてきたメールアドレスを記憶する第3の記憶手段と、
前記画像情報および画像と共に送信されてきたメールアドレスに対して、その画像を取得するためのメールを送信する第3の送信手段とを備えた、請求項5に記載の画像提供サーバ。
【請求項7】
写真画像を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された写真画像をサーバへ送信する送信ステップと、
前記生成ステップで生成された写真画像を印刷する印刷ステップと、
前記送信ステップで前記サーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者のメールアドレスの入力部を表示する表示ステップと、
前記送信ステップで前記サーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者の携帯端末装置で読取ることができるコードであって、サーバと通信を行なうためのコードを出力する出力ステップとを備えた、写真シール作成装置の制御方法。
【請求項8】
写真シール作成装置から画像情報と共に送信されてきた画像を、その画像情報と共に記憶する第1の記憶手段を備えた画像提供サーバの制御方法であって、
利用者からのIDを含むメールを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信したメールのIDに対応する画像情報が、前記第1の記憶手段に記憶されているか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップで記憶されていると判定されたときに、前記受信ステップで受信したメールの送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第1の送信ステップと、
前記第1の判定ステップで記憶されていないと判定されたときに、前記受信ステップで受信したメールの送信元アドレスと対応付けて、前記受信ステップで受信したメールのIDを第2の記憶手段に記憶する記憶ステップと、
写真シール作成装置から画像情報と共に送信された画像を、前記第1の記憶手段に記憶するときに、前記第2の記憶手段にその画像情報に対応するIDが記憶されているか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記第2の判定ステップで記憶されていると判定されたときに、そのIDに対応する送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第2の送信ステップとを備えた、画像提供サーバの制御方法。
【請求項9】
写真画像を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された写真画像をサーバへ送信する送信ステップと、
前記生成ステップで生成された写真画像を印刷する印刷ステップと、
前記送信ステップで前記サーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者のメールアドレスの入力部を表示する表示ステップと、
前記送信ステップで前記サーバへ送信された写真画像の取得を装置利用者に可能とするために、装置利用者の携帯端末装置で読取ることができるコードであって、サーバと通信を行なうためのコードを出力する出力ステップとをコンピュータに実行させる、写真シール作成装置の制御プログラム。
【請求項10】
写真シール作成装置から画像情報と共に送信されてきた画像を、その画像情報と共に記憶する第1の記憶手段を備えた画像提供サーバの制御プログラムであって、
利用者からのIDを含むメールを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信したメールのIDに対応する画像情報が、前記第1の記憶手段に記憶されているか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップで記憶されていると判定されたときに、前記受信ステップで受信したメールの送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第1の送信ステップと、
前記第1の判定ステップで記憶されていないと判定されたときに、前記受信ステップで受信したメールの送信元アドレスと対応付けて、前記受信ステップで受信したメールのIDを第2の記憶手段に記憶する記憶ステップと、
写真シール作成装置から画像情報と共に送信された画像を、前記第1の記憶手段に記憶するときに、前記第2の記憶手段にその画像情報に対応するIDが記憶されているか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記第2の判定ステップで記憶されていると判定されたときに、そのIDに対応する送信元アドレスに対して、その画像情報に対応する画像を取得するためのメールを送信する第2の送信ステップとをコンピュータに実行させる、画像提供サーバの制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−258251(P2009−258251A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−105265(P2008−105265)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(591237685)株式会社メイクソフトウェア (137)
【Fターム(参考)】