説明

写真撮影装置

【課題】写真に表示灯の点灯が映り込みこむのを防ぐことができる写真撮影装置を提供する。
【解決手段】証明写真撮影装置10の内壁20には、撮影窓21、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30が設けられている。非接触ICカード用リーダライタ30は、非接触ICカード用リーダライタ30が所定の状態となっていることを示すLED31を有している。メイン制御部40は、決済方法選択画面27において非接触ICカード50による決済が選択された場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を点灯させ、次に、非接触ICカード用リーダライタ30において非接触ICカード50による決済が完了した場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させ、その後、撮影装置18によって証明写真を撮影するよう、撮影装置18、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納空間内に配置された撮影装置を備えた写真撮影装置に係り、とりわけ、前記収納空間を画定する壁に情報記憶媒体用リーダライタが設けられている写真撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アンテナコイルとICチップとを内蔵した非接触ICカード(情報記憶媒体)を用いたサービスが、日常社会において急速に普及してきている。非接触ICカードは、ホスト装置に設けられた非接触ICカード用リーダライタとの間において無線でデータ通信を行うことができる。このため、非接触ICカードを財布などの中に入れたままの状態であってもデータ通信を行うことが可能となり、利便性が高い。このような利便性のため、非接触ICカードを用いたサービスが、例えば交通機関の改札システムや、オフィスビルにおける入館・入室用システムなどにおいて利用されている。
【0003】
また近年においては、このような非接触ICカードを用いたサービスが、商品を販売する自動販売機における料金の決済手段としても用いられている。例えば特許文献1において、缶またはペットボトル入りの飲料を販売する自動販売機に設けられ、電子マネー情報が記憶された情報記憶媒体、例えば非接触ICカードに対して決済処理を行うことの可能な非接触ICカード用リーダライタ、および当該リーダライタを備えた自動販売機が提案されている。
【0004】
図11は、非接触ICカード用リーダライタ101を備えた一般的な飲料用自動販売機100を示す正面図である。図11に示すように、非接触ICカード用リーダライタ101は一般に、非接触ICカード用リーダライタ101が所定の状態となっていること、例えば非接触ICカード用リーダライタ101が動作可能状態となっていることを示す表示灯102を有している。非接触ICカード用リーダライタ101が動作可能となっている場合、非接触ICカード用リーダライタ101に非接触ICカード(図示せず)をかざすことにより決済が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−205632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、証明写真やシール用の写真などを撮影する写真撮影装置においても、より容易な料金決済を実現するため、上述の非接触ICカード用リーダライタを設けることが求められている。写真撮影装置は、収納空間内に配置された撮影装置を備えており、一般に、この収納空間を画定している壁の一部に非接触ICカード用リーダライタが設けられる。
【0007】
上述のように、非接触ICカード用リーダライタは一般に、非接触ICカード用リーダライタが所定の状態となっていることを示す表示灯を有している。この場合、内壁に設けられた非接触ICカード用リーダライタの表示灯が点灯すると、表示灯の点灯が被撮影者の一部、例えば被撮影者が着用している眼鏡に映り込むことが考えられる。写真の撮影中にこのような表示灯の点灯の映り込みが生じると、撮影された写真の一部に表示灯の点灯が表示されることとなる。このような表示灯の点灯が映り込んだ写真は、証明写真やシール用の写真などとして不適切である。
【0008】
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る写真撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による第1の写真撮影装置は、収納空間内に配置された撮影装置を備え、前記収納空間を画定する壁には、撮影窓、操作部および情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われ、前記情報記憶媒体用リーダライタは、情報記憶媒体用リーダライタが所定の状態となっていることを示す表示灯を有し、前記操作部は、決済方法を選択する決済方法選択画面を有し、前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御するメイン制御部が設けられ、当該メイン制御部は、前記決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、次に、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、その後、前記撮影装置によって写真を撮影するよう、前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする。
【0010】
本発明の第1の写真撮影装置は、ボックス形状を有する証明写真撮影装置からなっていてもよい。この場合、当該証明写真撮影装置は、ボックス本体と、ボックス本体内に前記収納空間と撮影空間とを形成するよう設けられた内壁と、収納空間内に配置された前記撮影装置と、を備え、前記撮影装置により証明写真が撮影される。また前記内壁には、前記撮影窓、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われる。
【0011】
本発明による第2の写真撮影装置は、収納空間内に配置された撮影装置およびプリンタを備え、前記収納空間を画定する壁には、撮影窓、操作部および情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われ、前記情報記憶媒体用リーダライタは、情報記憶媒体用リーダライタが所定の状態となっていることを示す表示灯を有し、前記操作部は、決済方法を選択する決済方法選択画面を有し、前記撮影装置、前記プリンタ、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御するメイン制御部が設けられ、当該メイン制御部は、前記撮影装置によって写真を撮影し、次に、前記決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、その後、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させるとともに、写真のプリントアウトが行われるよう、前記撮影装置、前記プリンタ、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の写真撮影装置は、ボックス形状を有する証明写真撮影装置からなっていてもよい。この場合、当該証明写真撮影装置は、ボックス本体と、ボックス本体内に前記収納空間と撮影空間とを形成するよう設けられた内壁と、収納空間内に配置された前記撮影装置および前記プリンタと、を備え、前記撮影装置により証明写真が撮影される。また前記内壁には、前記撮影窓、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われる。
【0013】
本発明による第3の写真撮影装置は、収納空間内に配置された撮影装置を備え、前記収納空間を画定する壁には、撮影窓、操作部および情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われ、前記情報記憶媒体用リーダライタは、情報記憶媒体用リーダライタが所定の状態となっていることを示す表示灯を有し、前記操作部は、決済方法を選択する決済方法選択画面と、撮影を開始する撮影ボタンを含む撮影選択画面とを有し、前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御するメイン制御部が設けられ、前記メイン制御部は、前記撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、次に、前記撮影装置によって写真を撮影するよう、前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする。
【0014】
本発明による第3の写真撮影装置において、前記メイン制御部は、前記決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、次に、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了し、その後、前記撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、次に、前記撮影装置によって写真を撮影するよう、前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御してもよい。
【0015】
本発明による第3の写真撮影装置において、収納空間内に配置され、撮影された写真をプリントアウトするプリンタを更に備え、当該プリンタが前記メイン制御部により制御されてもよい。この場合、前記メイン制御部は、前記撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、その後、前記撮影装置によって写真を撮影し、次に、前記決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、その後、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、写真のプリントアウトが行われるよう、前記撮影装置、前記プリンタ、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御してもよい。
【0016】
本発明による第3の写真撮影装置において、収納空間内に配置され、撮影された写真をプリントアウトするプリンタを更に備え、当該プリンタが前記メイン制御部により制御されてもよい。この場合、前記メイン制御部は、決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合であって、その後に前記撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、次に、前記撮影装置によって写真を撮影し、その後、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、次に、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、写真のプリントアウトが行われるよう、前記撮影装置、前記プリンタ、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御してもよい。
【0017】
本発明の第3の写真撮影装置は、ボックス形状を有する証明写真撮影装置からなっていてもよい。この場合、当該証明写真撮影装置は、ボックス本体と、ボックス本体内に前記収納空間と撮影空間とを形成するよう設けられた内壁と、収納空間内に配置された前記撮影装置と、を備え、前記撮影装置により証明写真が撮影される。また前記内壁には、前記撮影窓、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われる。
【0018】
本発明による第1乃至第3の写真撮影装置において、前記情報記憶媒体用リーダライタに電力を供給するメイン電源部を更に備え、当該メイン電源部は前記メイン制御部により制御されてもよい。この場合、前記メイン制御部は、前記メイン電源部が前記情報記憶媒体用リーダライタへの電力供給を停止し、これによって前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させるよう、前記メイン電源部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御してもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の第1の写真撮影装置によれば、メイン制御部は、決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、次に、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、その後、撮影装置によって写真を撮影するよう、撮影装置、操作部および情報記憶媒体用リーダライタを制御する。このため、撮影装置によって写真が撮影されている間、情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させることができる。このことにより、写真の撮影中、被撮影者の一部に表示灯の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【0020】
本発明の第2の写真撮影装置によれば、メイン制御部は、撮影装置によって写真を撮影し、次に、決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、その後、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させるとともに、写真のプリントアウトが行われるよう、撮影装置、プリンタ、操作部および情報記憶媒体用リーダライタを制御する。このため、撮影装置によって写真が撮影されている間、情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させることができる。このことにより、写真の撮影中、被撮影者の一部に表示灯の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【0021】
本発明の第3の写真撮影装置によれば、メイン制御部は、撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、次に、撮影装置によって写真を撮影するよう、撮影装置、操作部および情報記憶媒体用リーダライタを制御する。このため、撮影装置によって写真が撮影されている間、情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させることができる。このことにより、写真の撮影中、被撮影者の一部に表示灯の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図。
【図2】図2(a)は、本発明の第1の実施の形態における証明写真撮影装置を示す斜視図、図2(b)は、本発明の実施の形態において、証明写真撮影装置の全体構成から天井部を便宜的に取り除いた状態を示す平面図。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態における証明写真撮影装置の内壁を示す正面図。
【図4】図4は、図3に示す内壁に設けられた非接触ICカード用リーダライタを拡大して示す図。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態における証明写真撮影装置を示す機能ブロック図。
【図6】図6(a)は、本発明の第1の実施の形態において、操作部の決済方法選択画面を示す図、図6(b)は、本発明の第1の実施の形態において、操作部の撮影選択画面を示す図。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図。
【図9】図9は、本発明の第4の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図。
【図10】図10は、本発明の第5の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図。
【図11】図11は、非接触ICカード用リーダライタを備えた一般的な飲料用自動販売機を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。はじめに図2(a)(b)を参照して、証明写真撮影装置(写真撮影装置)10の全体構造について説明する。
【0024】
証明写真撮影装置
図2(a)(b)に示すように、ボックス形状を有する証明写真撮影装置10は、ボックス本体11と、ボックス本体11内に収納空間16と撮影空間15とを形成するよう設けられた内壁20とを備えている。また図2(a)(b)に示すように、ボックス本体11は、一方の側壁11bと他方の側壁11cとを有しており、このうち他方の側壁11cには、後述するプリンタ19によりプリントアウトされた証明写真を取り出す写真取出部14、および被撮影者がボックス本体11内部に出入する出入口12が形成されている。図2(a)に示すように、出入口12には、証明写真撮影を行う際に外部からの光を遮断する遮光カーテン13が取り付けられている。
【0025】
また図2(b)に示すように、撮影空間15内には、証明写真撮影中に被撮影者が座る椅子17が設置され、また収納空間16内には、内壁20に設けられた撮影窓21(後述)を介して被撮影者を撮影する撮影装置18と、撮影した証明写真をプリントアウトするプリンタ19とが配置されている。また後述するように、内壁20には非接触ICカード用リーダライタ30が設けられている。
【0026】
内壁
次に図3を参照して、内壁20について詳述する。図3は、撮影空間15側から見た場合の内壁20を示す正面図である。図3に示すように、内壁20には、撮影窓21、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ(情報記憶媒体用リーダライタ)30が設けられている。
【0027】
このうち撮影窓21は、収納空間16内に設置された撮影装置18によって撮影空間15内の被撮影者を撮影する際の窓となる部分であり、椅子17に腰掛けている被撮影者の顔の高さに対応する高さに形成されている。また操作部22は、撮影に関する情報を表示するとともに、撮影に関する操作を行うものであり、例えば操作用タッチパネルからなる。なお撮影に関する情報は、操作部22に表示されるとともに、操作部22の下方に設けられたスピーカ26を介して音声で被撮影者に提供される。
【0028】
非接触ICカード用リーダライタ30は、後述するように、アンテナ部と、アンテナ部用の送受信回路を含むリーダライタ用制御部とを有している。これらアンテナおよびリーダライタ用制御部を用いることにより、非接触ICカード用リーダライタ30と、被撮影者が所有する非接触ICカード(情報記憶媒体)との間で無線データ通信が行われ、これによって、非接触ICカード内の情報記憶部の情報の読み取り、または情報記憶部への情報の書き込みが行われる。この場合、非接触ICカード内の情報記憶部に電子マネーに関する情報を書き込んでおくことにより、証明写真撮影の決済を電子マネーによって行うことが可能となる。
【0029】
また図3に示すように、内壁20の上部には、撮影用の照明部23が設けられており、撮影窓21の近傍には、証明写真撮影の決済を現金で行うための現金課金部24が設けられている。図1に示すように、現金課金部24は、紙幣投入部24aと、硬貨投入部24bと、返却レバー24cとからなる。また現金課金部24の下方には、釣銭を返却する釣銭取出部25が設けられている。
【0030】
非接触ICカード用リーダライタ
次に図4および図5を参照して、非接触ICカード用リーダライタ30についてさらに説明する。はじめに図4を参照して、非接触ICカード用リーダライタ30の外観について説明する。
【0031】
図4に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30は、非接触ICカード用リーダライタ30が所定の状態となっていること、例えば非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態となっていることを示す表示灯、例えばLED31と、非接触ICカードの読取可能範囲を示すリング32とを有している。このうちLED31は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態である場合に点灯され、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態である場合に消灯される。ここで「動作可能状態」とは、後述するメイン制御部40からの命令に基づいて非接触ICカード用リーダライタ30が決済処理の準備を行うことができる状態のことであり、例えば、メイン制御部40から後述するリーダライタ用制御部35に動作指示が出されている状態のことである。一方、「動作不能状態」とは、例えばメイン制御部40からリーダライタ用制御部35への動作指示が解除された状態のことである。
【0032】
またリング32は、非接触ICカード用リーダライタ30が決済待ち状態の場合に点灯または点滅させられ、それ以外の期間に消灯される。ここで「決済待ち状態」とは、非接触ICカード用リーダライタ30に非接触ICカードをかざすと決済処理が行われる状態のことである。なお、「動作可能状態」であって「決済待ち状態」ではないときに非接触ICカード用リーダライタ30に非接触ICカードがかざされた場合、当該非接触ICカードに記憶されている電子マネーの残高が操作部22に表示されるよう、非接触ICカード用リーダライタ30が設計されていてもよい。また図4に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30の略中央部には、非接触ICカードの形状やシンボルを示す標識33が表示されている。
【0033】
図3および図4に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は、撮影空間15内の被撮影者から視認されるよう配置されている。また本実施の形態において、LED31から放出される光の輝度は、前述の操作部22から放出される光の輝度よりも高くなっていてもよい。このような高輝度のLED31が点灯すると、LED31の点灯が撮影空間15内の被撮影者の一部、例えば被撮影者が着用している眼鏡に映り込むことが考えられる。本実施の形態においては、後述するように、このような映り込みが証明写真の撮影中に生じないよう証明写真撮影装置10が制御される。
【0034】
次に図5を参照して、非接触ICカード用リーダライタ30の機能について説明する。図5は、証明写真撮影装置10の機能ブロック図である。図5に示すように、証明写真撮影装置10には、撮影装置18、プリンタ19、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30を制御するメイン制御部40と、メイン制御部40により制御され、非接触ICカード用リーダライタ30に電力を供給するメイン電源部41とが設けられている。
【0035】
また図5に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30は、前述のLED31およびリング32に加えて、被撮影者が所有する非接触ICカード50との間で無線データ通信を行うアンテナ部34と、メイン制御部40からの命令に基づいてアンテナ部34における通信を制御するリーダライタ用制御部35と、メイン電源部41からの電力をLED31、リング32、アンテナ部34およびリーダライタ用制御部35に供給するリーダライタ用電源部36とをさらに有している。リーダライタ用制御部35は、LED31の点灯/消灯、およびリング32の点灯/消灯または点滅の制御も行う。
なお、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35を介して行われるLED31の点灯/消灯の制御、およびリング32の点灯/消灯または点滅の制御の具体的な方法が特に限定されることはない。例えば、リーダライタ用制御部35が制御回路(アナログ回路、デジタル回路、アナログーデジタル混在回路など)からなる場合、メイン制御部40は、LED31の点灯/消灯、およびリング32の点灯/消灯または点滅を、電気的に直接に制御することができる。また、リーダライタ用制御部35がCPUなどの演算装置からなる場合、メイン制御部40は、ソフトウェアによるコマンドなどから構成される指令をリーダライタ用制御部35に送信することにより、LED31の点灯/消灯、およびリング32の点灯/消灯または点滅を制御することができる。
【0036】
操作部
次に図5および図6(a)(b)を参照して、操作部22についてさらに説明する。図5に示すように、操作部22は、決済方法を選択する決済方法選択画面27と、撮影を開始する撮影ボタンを含む撮影選択画面28とを有している。このうち決済方法選択画面27は、図6(a)に示すように、現金での決済を選択する現金ボタン27aと、非接触ICカード50による決済を選択する電子マネーボタン27bとを含んでいる。また撮影選択画面28は、図6(b)に示すように、プリンタ19による証明写真のプリントアウトを伴う撮影を開始する本番撮影ボタン(撮影ボタン)28bと、プリントアウトを伴わない撮影を開始する練習撮影ボタン28aと、を含んでいる。操作部22に表示される画面の切り替えは、メイン制御部40により制御される。また、各ボタン27a,27b,28a,28bが押された旨の情報は、メイン制御部40に送られる。
【0037】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、図1を参照して、証明写真撮影装置10による証明写真の撮影手順について説明する。
【0038】
証明写真の撮影手順
図1は、証明写真撮影装置10による証明写真の撮影手順を示すシーケンス図である。
【0039】
初期状態において、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35への動作指示は解除されており、このため図1に示すように、初期状態において、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31およびリング32は消灯状態となっている。また操作部22には決済方法選択画面27が表示されている。
【0040】
決済方法選択画面27において、非接触ICカード50による決済が被撮影者により選択されると(S101)、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態となるよう、リーダライタ用制御部35に動作指示を出す(S102)。リーダライタ用制御部35は、メイン制御部40からの動作指示を受けると、LED31に対して点灯命令を出す(S104)。これによって、図1に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が点灯状態となる。
【0041】
次に、メイン制御部40は、図1に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30が決済待ち状態となるようリーダライタ用制御部35を制御する(S105)。これによって、非接触ICカード用リーダライタ30が決済待ち状態となるとともに、リーダライタ用制御部35からの制御(S106)によりリング32が点灯状態となる。
【0042】
その後、被撮影者によって非接触ICカード50が非接触ICカード用リーダライタ30にかざされると、リーダライタ用制御部35がその旨をメイン制御部40に報告し(S107)、これによって、非接触ICカード50による決済が完了する。また図1に示すように、このとき、リーダライタ用制御部35からの制御(S108)によりリング32が消灯状態となる。
【0043】
非接触ICカード50による決済が完了した後、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるよう、リーダライタ用制御部35への動作指示を解除する(S109)。リーダライタ用制御部35は、メイン制御部40からの動作指示が解除されると、LED31に対して消灯命令を出す(S111)。このことにより、図1に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯状態となる。
【0044】
次に、メイン制御部40は、図1に示すように、操作部22に撮影選択画面28を表示させる(S112)。その後、被撮影者により撮影選択画面28の本番撮影ボタン28bが押されると(S113)、メイン制御部40は、操作部22の表示画面が消灯状態となるよう操作部22を制御する(S114)。次に、メイン制御部40は、証明写真の撮影が行われるよう撮影装置18を制御し(S115)、最後に、メイン制御部40は、撮影された証明写真がプリントアウトされるようプリンタ19を制御する(S116)。このようにして、証明写真撮影装置10による証明写真の撮影およびプリントアウトが行われる。
【0045】
この間、撮影装置18によって証明写真が撮影されるとき、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は、メイン制御部40からの制御によって消灯状態となっている。このため、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むことはない。このことにより、LED31の点灯の映り込みがない証明写真を確実に撮影することができる。
【0046】
このように本実施の形態によれば、メイン制御部40は、決済方法選択画面27において非接触ICカード50による決済が選択された場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を点灯させ、次に、非接触ICカード用リーダライタ30において非接触ICカード50による決済が完了した場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させ、その後、撮影装置18によって証明写真を撮影するよう、撮影装置18、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30を制御する。このため、撮影装置18によって証明写真が撮影されている間、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させることができる。このことにより、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【0047】
また本実施の形態によれば、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態である場合に点灯され、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態である場合に消灯される。このように本実施の形態によれば、必要な時にのみLED31が点灯されるので、LEDを常に点灯させる形態に比べて、LED31の経年劣化の度合いを緩やかにすることができる。このことにより、LED31の寿命を長くすることができ、これによって、証明写真撮影装置10のランニングコストを低減することができる。
【0048】
また本実施の形態によれば、はじめに非接触ICカード50による決済が行われ、次に撮影装置18による証明写真の撮影が行われ、最後に証明写真のプリントアウトが行われる。このようなプリントアウトまでの流れは、証明写真撮影の決済を現金により行う従来の証明写真撮影装置におけるプリントアウトまでの流れと略同一となっている。このため本実施の形態によれば、メイン制御部40用のソフトウェアとして、従来の現金決済の証明写真撮影装置におけるソフトウェアと略同一のものを用いることができる。このことにより、ソフトウェアを新たに開発するコストを低減することができる。
【0049】
また本実施の形態によれば、上述のように、メイン制御部40からのLED31の点灯/消灯の制御、およびリング32の点灯/消灯または点滅の制御が、リーダライタ用制御部35を介して行われる。このため、リーダライタ用制御部35に、誤動作防止用の回路を設けておくこと、または誤動作防止用のソフトウェアなどをインストールしておくことなどにより、メイン制御部40から非接触ICカード用リーダライタ30に対して誤った指示がなされた場合であっても、LED31またはリング32が誤動作するのを防ぐことができる。このように、メイン制御部40とLED31またはリング32との間にリーダライタ用制御部35を介在させることにより、誤動作防止性を向上させることができる。
【0050】
なお本実施の形態の非接触ICカード用リーダライタ30において、「動作可能状態」が、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35に動作指示が出されている状態のことであり、「動作不能状態」が、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35への動作指示が解除された状態のことである例を示した。また、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35への動作指示をトリガーとしてLED31が点灯され、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35への動作指示の解除をトリガーとしてLED31が消灯される例を示した。
しかしながら、これに限られることはなく、「動作可能状態」が、非接触ICカード用リーダライタ30に電力が供給されている状態のことであり、「動作不能状態」が、非接触ICカード用リーダライタ30に電力が供給されていない状態のことであってもよい。この場合、メイン制御部40は、メイン電源部41から非接触ICカード用リーダライタ30への電力供給の開始/停止を制御することにより、LED31の点灯/消灯を制御してもよい。
【0051】
第2の実施の形態
次に図7を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。ここで図7は、本発明の第2の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図である。
【0052】
図7に示す第2の実施の形態は、非接触ICカードによる決済が完了する前に、撮影装置による証明写真の撮影が行われる点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。図7に示す第2の実施の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0053】
証明写真の撮影手順
図7を参照して、本実施の形態における証明写真の撮影手順について説明する。初期状態において、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35への動作指示は解除されており、このため図7に示すように、初期状態において、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31およびリング32は消灯状態となっている。また操作部22には撮影選択画面28が表示されている。
【0054】
被撮影者Aにより撮影選択画面28の本番撮影ボタン28bが押されると(S201)、メイン制御部40は、操作部22の表示画面が消灯状態となるよう操作部22を制御する(S202)。次に、メイン制御部40は、証明写真の撮影が行われるよう撮影装置18を制御し(S203)、その後、メイン制御部40は、図7に示すように、操作部22に決済方法選択画面27を表示させる(S204)。
【0055】
決済方法選択画面27において、非接触ICカード50による決済が被撮影者Aにより選択されると(S205)、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態となるよう、リーダライタ用制御部35に動作指示を出す(S206)。リーダライタ用制御部35は、メイン制御部40からの動作指示を受けると、LED31に対して点灯命令を出す(S208)。これによって、図7に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が点灯状態となる。
【0056】
次に、メイン制御部40は、図7に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30が決済待ち状態となるようリーダライタ用制御部35を制御する(S209)。これによって、非接触ICカード用リーダライタ30が決済待ち状態となるとともに、リーダライタ用制御部35からの制御(S210)によりリング32が点灯状態となる。
【0057】
その後、被撮影者Aによって非接触ICカード50が非接触ICカード用リーダライタ30にかざされると、リーダライタ用制御部35がその旨をメイン制御部40に報告し(S211)、これによって、非接触ICカード50による決済が完了する。また図7に示すように、このとき、リーダライタ用制御部35からの制御(S212)によりリング32が消灯状態となる。
【0058】
非接触ICカード50による、被撮影者Aに対する決済が完了した後、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるよう、リーダライタ用制御部35への動作指示を解除する(S213)。リーダライタ用制御部35は、メイン制御部40からの動作指示が解除されると、LED31に対して消灯命令を出す(S215)。このことにより、図7に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯状態となる。
【0059】
次に、メイン制御部40は、撮影された証明写真がプリントアウトされるようプリンタ19を制御する(S216)。このようにして、証明写真撮影装置10による証明写真の撮影およびプリントアウトが行われる。その後、被撮影者Aの次の被撮影者Bが証明写真撮影装置10に訪れると、図7に示すS201〜S216の撮影手順がメイン制御部40によって再び実行される。
【0060】
上述のように、被撮影者Aに関して、非接触ICカード50による決済が完了すると、メイン制御部40からの制御により、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯状態となる。このため、被撮影者Aの次の被撮影者Bに対して、撮影装置18による証明写真の撮影が行われるとき、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は消灯状態となっている。このため、証明写真の撮影中、被撮影者Bの一部にLED31の点灯が映り込むことはない。このことにより、LED31の点灯の映り込みがない証明写真を確実に撮影することができる。
【0061】
このように本実施の形態によれば、メイン制御部40は、撮影装置18によって証明写真を撮影し、次に、決済方法選択画面27において非接触ICカード50による決済が選択された場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を点灯させ、次に、非接触ICカード用リーダライタ30において非接触ICカード50による決済が完了した場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させるとともに、証明写真のプリントアウトが行われるよう、撮影装置18、プリンタ19、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30を制御する。このため、撮影装置18によって証明写真が撮影されている間、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させることができる。このことにより、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【0062】
第3の実施の形態
次に図8を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。ここで図8は、本発明の第3の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図である。
【0063】
図8に示す第3の実施の形態は、撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、メイン制御部からの制御によって非接触ICカード用リーダライタのLEDが消灯する点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。図8に示す第3の実施の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0064】
証明写真の撮影手順
図8を参照して、本実施の形態における証明写真の撮影手順について説明する。図8に示すように、本実施の形態において、非接触ICカード50による決済が被撮影者により選択されてから(S301)、リーダライタ用制御部35からの制御(S308)によりリング32が消灯状態となるまでの手順は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態におけるS101〜S108までの手順と略同一となっている。このため、図8に示すS301〜S308までの手順についての詳細な説明は省略する。
【0065】
非接触ICカード50による決済が完了した後、メイン制御部40は、図8に示すように、操作部22に撮影選択画面28を表示させる(S309)。その後、被撮影者により撮影選択画面28の本番撮影ボタン28bが押されると(S310)、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるよう、リーダライタ用制御部35への動作指示を解除する(S311)。リーダライタ用制御部35は、メイン制御部40からの動作指示が解除されると、LED31に対して消灯命令を出す(S313)。このことにより、図8に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯状態となる。
【0066】
次に、メイン制御部40は、図8に示すように、操作部22の表示画面が消灯状態となるよう操作部22を制御する(S314)。その後、メイン制御部40は、証明写真の撮影が行われるよう撮影装置18を制御し(S315)、最後に、メイン制御部40は、撮影された証明写真がプリントアウトされるようプリンタ19を制御する(S316)。このようにして、証明写真撮影装置10による証明写真の撮影およびプリントアウトが行われる。
【0067】
この間、撮影装置18によって証明写真が撮影されるとき、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は、メイン制御部40からの制御によって消灯状態となっている。このため、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むことはない。このことにより、LED31の点灯の映り込みがない証明写真を確実に撮影することができる。
【0068】
このように本実施の形態によれば、メイン制御部40は、決済方法選択画面27において非接触ICカード50による決済が選択された場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を点灯させ、次に、非接触ICカード用リーダライタ30において非接触ICカード50による決済が完了し、その後、撮影選択画面28において本番撮影ボタン28bが押された場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させ、次に、撮影装置18によって証明写真を撮影するよう、撮影装置18、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30を制御する。このため、撮影装置18によって証明写真が撮影されている間、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させることができる。このことにより、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【0069】
なお本実施の形態において、操作部22の表示画面が消灯状態とされる(S314)前に、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるよう、リーダライタ用制御部35への動作指示が解除され(S311)、これによって非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、操作部22の表示画面が消灯状態とされた(S314)後であって、撮影装置18による証明写真の撮影が行われる(S315)前に、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるようリーダライタ用制御部35への動作指示が解除されてもよい。
【0070】
第4の実施の形態
次に図9を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。ここで図9は、本発明の第4の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図である。
【0071】
図9に示す第4の実施の形態は、撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、メイン制御部からの制御によって非接触ICカード用リーダライタのLEDが消灯する点が異なるのみであり、他の構成は、図7に示す第2の実施の形態と略同一である。図9に示す第4の実施の形態において、図7に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0072】
証明写真の撮影手順
図9を参照して、本実施の形態における証明写真の撮影手順について説明する。初期状態において、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態となるよう、リーダライタ用制御部35に動作指示を出しており、このため図9に示すように、初期状態において、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は点灯状態となっている。また操作部22には撮影選択画面28が表示されている。
【0073】
被撮影者により撮影選択画面28の本番撮影ボタン28bが押されると(S401)、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるよう、リーダライタ用制御部35への動作指示を解除する(S402)。リーダライタ用制御部35は、メイン制御部40からの動作指示が解除されると、LED31に対して消灯命令を出す(S404)。このことにより、図9に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯状態となる。
【0074】
次に、メイン制御部40は、図9に示すように、操作部22の表示画面が消灯状態となるよう操作部22を制御し(S405)、その後、メイン制御部40は、証明写真の撮影が行われるよう撮影装置18を制御する(S406)。
【0075】
撮影装置18による証明写真の撮影の後、メイン制御部40は、図9に示すように、操作部22に決済方法選択画面27を表示させる(S407)。決済方法選択画面27において、非接触ICカード50による決済が被撮影者により選択されると(S408)、その後、非接触ICカード50による決済のための一連の手順が実行される。図9に示すように、本実施の形態において、非接触ICカード50による決済が被撮影者により選択されてから(S408)、リーダライタ用制御部35からの制御(S415)によりリング32が消灯状態となるまでの手順は、図7に示す第2の実施の形態におけるS205〜S212までの手順と略同一となっている。このため、図9に示すS408〜S415までの手順についての詳細な説明は省略する。
【0076】
非接触ICカード50による決済が完了した後、メイン制御部40は、図9に示すように、撮影された証明写真がプリントアウトされるようプリンタ19を制御する(S416)。このようにして、証明写真撮影装置10による証明写真の撮影およびプリントアウトが行われる。
【0077】
この間、撮影装置18によって証明写真が撮影されるとき、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は、メイン制御部40からの制御によって消灯状態となっている。このため、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むことはない。このことにより、LED31の点灯の映り込みがない証明写真を確実に撮影することができる。
【0078】
このように本実施の形態によれば、メイン制御部40は、撮影選択画面28において本番撮影ボタン28bが押された場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させ、その後、撮影装置18によって証明写真を撮影し、次に、決済方法選択画面27において非接触ICカード50による決済が選択された場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を点灯させ、その後、非接触ICカード用リーダライタ30において非接触ICカード50による決済が完了した場合に、証明写真のプリントアウトが行われるよう、撮影装置18、プリンタ19、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30を制御する。このため、撮影装置18によって証明写真が撮影されている間、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させることができる。このことにより、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【0079】
なお本実施の形態において、操作部22の表示画面が消灯状態とされる(S405)前に、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるよう、リーダライタ用制御部35への動作指示が解除され(S402)、これによって非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、操作部22の表示画面が消灯状態とされた(S405)後であって、撮影装置18による証明写真の撮影が行われる(S406)前に、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるようリーダライタ用制御部35への動作指示が解除されてもよい。
【0080】
第5の実施の形態
次に図10を参照して、本発明の第5の実施の形態について説明する。ここで図10は、本発明の第5の実施の形態において、証明写真の撮影手順を示すシーケンス図である。
【0081】
図10に示す第5の実施の形態においては、はじめに決済方法として非接触ICカードによる決済が選択され、次に撮影装置による撮影が行われる。その後、非接触ICカードによる決済が行われ、最後に、撮影された証明写真がプリンタによりプリントアウトされる。図10に示す第5の実施の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0082】
証明写真の撮影手順
図10を参照して、本実施の形態における証明写真の撮影手順について説明する。初期状態において、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態となるよう、リーダライタ用制御部35に動作指示を出しており、このため図10に示すように、初期状態において、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は点灯状態となっている。また操作部22には決済方法選択画面27が表示されている。
【0083】
決済方法選択画面27において、非接触ICカード50による決済が被撮影者により選択されると(S501)、メイン制御部40は、次に、操作部22に撮影選択画面28を表示させる(S502)。その後、被撮影者により撮影選択画面28の本番撮影ボタン28bが押されると(S503)、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるよう、リーダライタ用制御部35への動作指示を解除する(S504)。リーダライタ用制御部35は、メイン制御部40からの動作指示が解除されると、LED31に対して消灯命令を出す(S506)。このことにより、図10に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯状態となる。
【0084】
次に、メイン制御部40は、図10に示すように、操作部22の表示画面が消灯状態となるよう操作部22を制御し(S507)、その後、メイン制御部40は、証明写真の撮影が行われるよう撮影装置18を制御する(S508)。
【0085】
撮影装置18による証明写真の撮影の後、メイン制御部40は、図10に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態となるよう、リーダライタ用制御部35に動作指示を出す(S509)。リーダライタ用制御部35は、メイン制御部40からの動作指示を受けると、LED31に対して点灯命令を出す(S511)。これによって、図10に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が点灯状態となる。
【0086】
次に、メイン制御部40は、図10に示すように、非接触ICカード用リーダライタ30が決済待ち状態となるようリーダライタ用制御部35を制御する(S512)。これによって、非接触ICカード用リーダライタ30が決済待ち状態となるとともに、リーダライタ用制御部35からの制御(S513)によりリング32が点灯状態となる。
【0087】
その後、被撮影者によって非接触ICカード50が非接触ICカード用リーダライタ30にかざされると、リーダライタ用制御部35がその旨をメイン制御部40に報告し(S514)、これによって、非接触ICカード50による決済が完了する。また図10に示すように、このとき、リーダライタ用制御部35からの制御(S515)によりリング32が消灯状態となる。
【0088】
非接触ICカード50による決済が完了した後、メイン制御部40は、図10に示すように、撮影された証明写真がプリントアウトされるようプリンタ19を制御する(S516)。このようにして、証明写真撮影装置10による証明写真の撮影およびプリントアウトが行われる。
【0089】
この間、撮影装置18によって証明写真が撮影されるとき、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31は、メイン制御部40からの制御によって消灯状態となっている。このため、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むことはない。このことにより、LED31の点灯の映り込みがない証明写真を確実に撮影することができる。
【0090】
このように本実施の形態によれば、メイン制御部40は、決済方法選択画面27において非接触ICカード50による決済が選択された場合であって、その後に撮影選択画面28において本番撮影ボタン28bが押された場合に、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させ、次に、撮影装置18によって証明写真を撮影し、その後、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を点灯させ、次に、非接触ICカード用リーダライタ30において非接触ICカード50による決済が完了した場合に、証明写真のプリントアウトが行われるよう、撮影装置18、プリンタ19、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30を制御する。このため、撮影装置18によって証明写真が撮影されている間、非接触ICカード用リーダライタ30のLED31を消灯させることができる。このことにより、証明写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【0091】
なお本実施の形態において、操作部22の表示画面が消灯状態とされる(S5007)前に、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるよう、リーダライタ用制御部35への動作指示が解除され(S504)、これによって非接触ICカード用リーダライタ30のLED31が消灯される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、操作部22の表示画面が消灯状態とされた(S507)後であって、撮影装置18による証明写真の撮影が行われる(S508)前に、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態となるようリーダライタ用制御部35への動作指示が解除されてもよい。
【0092】
また本実施の形態において、初期状態のとき、メイン制御部40が、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態となるよう、リーダライタ用制御部35に動作指示を出している例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、初期状態のとき、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35への動作指示が解除されていてもよい。この場合、決済方法選択画面27において、非接触ICカード50による決済が被撮影者により選択されたとき(S501)、メイン制御部40は、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態となるよう、リーダライタ用制御部35に動作指示を出してもよい。これによって、非接触ICカード50による決済が被撮影者により選択されてから、被撮影者により本番撮影ボタン28bが押されるまでの間、被撮影者は、非接触ICカード50を非接触ICカード用リーダライタ30にかざすことにより電子マネーの残高を確認することができる。
【0093】
また上記各実施の形態において、情報記憶媒体が非接触ICカード50からなり、また情報記憶媒体用リーダライタが非接触ICカード用リーダライタ30からなり、非接触ICカード用リーダライタ30により、被撮影者が所有する非接触ICカード50の情報記憶部の情報の読み取り、または情報記憶部への情報の書き込みが行われる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、情報記憶媒体用リーダライタは、被撮影者が有する様々な接触式または非接触式の情報記憶媒体との間で、情報記憶媒体の情報記憶部の情報の読み取り、または情報記憶部への情報の書き込みを行うものであってもよい。例えば、情報記憶媒体用リーダライタは、携帯電話に組み込まれた電子マネー機能に関する情報の読み取りおよび書き込みを行うものであってもよく、または、接触式のプリペイドカード、クレジットカードなどが有する情報の読み取りおよび書き込みを行うものであってもよい。
【0094】
また上記各実施の形態において、メイン制御部40からリーダライタ用制御部35への動作指示が解除されることによってLED31が消灯される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、非接触ICカード用リーダライタ30の仕様・構成などに応じて、LED31を消灯させる手段を適宜選択することができる。例えば、LED31を消灯させるための外部入力ピンが非接触ICカード用リーダライタ30に設けられている場合、当該外部入力ピンへの信号をメイン制御部40によって制御することによりLED31を消灯させてもよい。
【0095】
また上記各実施の形態において、LED31が、非接触ICカード用リーダライタ30が動作可能状態である場合に点灯され、非接触ICカード用リーダライタ30が動作不能状態である場合に消灯される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、LED31によって非接触ICカード用リーダライタ30の様々な状態を表現することができる。例えば、非接触ICカード用リーダライタ30に何らかの障害が生じているときにLED31が点灯してもよい。
【0096】
また上記各実施の形態において、写真撮影装置が、ボックス形状を有する証明写真撮影装置10からなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、本発明の写真撮影装置が、ボックス形状を有さない写真撮影装置からなっていてもよい。ボックス形状を有さない写真撮影装置としては、例えば、カーテンで仕切られた撮影空間内の被撮影者を撮影してシール写真を作製するシール写真撮影装置(いわゆるプリクラ装置)などが挙げられる。このような写真撮影装置は、収納空間内に配置された撮影装置18を備えており、収納空間を画定する壁には、撮影窓21、操作部22および非接触ICカード用リーダライタ30が設けられている。このような写真撮影装置においても、非接触ICカード用リーダライタ30が、被撮影者が所有する非接触ICカード50を読み取ることにより決済が行われる。この場合、本発明の写真撮影装置のメイン制御部によって非接触ICカード用リーダライタ30のLED31の点灯/消灯を制御することにより、写真の撮影中、被撮影者の一部にLED31の点灯が映り込むのを防ぐことができる。
【0097】
また上記各実施の形態において、非接触ICカード用リーダライタ30が所定の状態となっていることを示す表示灯が、LED31からなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、非接触ICカード用リーダライタ30の表示灯が、電球、ネオン管またはEL等の表示手段からなっていてもよい。また、LED31の場合と同様に、表示灯を構成するこれらの表示手段から放出される光の輝度が、操作部22から放出される光の輝度よりも高くなっていてもよい。
【符号の説明】
【0098】
10 証明写真撮影装置
11 ボックス本体
11a 天井部
11b 一方の側壁
11c 他方の側壁
12 出入口
13 遮光カーテン
14 写真取出部
15 撮影空間
16 収納空間
17 椅子
18 撮影装置
19 プリンタ
20 内壁
21 撮影窓
22 操作部
23 照明部
24 現金課金部
24a 紙幣投入部
24b 硬貨投入部
24c 返却レバー
25 釣銭取出部
26 スピーカ
27 決済方法選択画面
27a 現金決済選択ボタン
27b ICカード決済選択ボタン
28 撮影選択画面
28a 練習撮影ボタン
28b 本番撮影ボタン
30 非接触ICカード用リーダライタ
31 LED
32 リング
33 標識
34 アンテナ部
35 リーダライタ用制御部
36 リーダライタ用電源部
40 メイン制御部
41 メイン電源部
50 非接触ICカード
100 飲料用自動販売機
101 非接触ICカード用リーダライタ
102 LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真撮影装置において、
収納空間内に配置された撮影装置を備え、
前記収納空間を画定する壁には、撮影窓、操作部および情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われ、
前記情報記憶媒体用リーダライタは、情報記憶媒体用リーダライタが所定の状態となっていることを示す表示灯を有し、
前記操作部は、決済方法を選択する決済方法選択画面を有し、
前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御するメイン制御部が設けられ、
当該メイン制御部は、前記決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、次に、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、その後、前記撮影装置によって写真を撮影するよう、前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする写真撮影装置。
【請求項2】
前記写真撮影装置は、ボックス形状を有する証明写真撮影装置からなり、
当該証明写真撮影装置は、ボックス本体と、ボックス本体内に前記収納空間と撮影空間とを形成するよう設けられた内壁と、収納空間内に配置された前記撮影装置と、を備え、前記撮影装置により証明写真が撮影され、
前記内壁には、前記撮影窓、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われることを特徴とする請求項1に記載の写真撮影装置。
【請求項3】
写真撮影装置において、
収納空間内に配置された撮影装置およびプリンタを備え、
前記収納空間を画定する壁には、撮影窓、操作部および情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われ、
前記情報記憶媒体用リーダライタは、情報記憶媒体用リーダライタが所定の状態となっていることを示す表示灯を有し、
前記操作部は、決済方法を選択する決済方法選択画面を有し、
前記撮影装置、前記プリンタ、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御するメイン制御部が設けられ、
当該メイン制御部は、前記撮影装置によって写真を撮影し、次に、前記決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、その後、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させるとともに、写真のプリントアウトが行われるよう、前記撮影装置、前記プリンタ、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする写真撮影装置。
【請求項4】
前記写真撮影装置は、ボックス形状を有する証明写真撮影装置からなり、
当該証明写真撮影装置は、ボックス本体と、ボックス本体内に前記収納空間と撮影空間とを形成するよう設けられた内壁と、収納空間内に配置された前記撮影装置および前記プリンタと、を備え、前記撮影装置により証明写真が撮影され、
前記内壁には、前記撮影窓、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われることを特徴とする請求項3に記載の写真撮影装置。
【請求項5】
写真撮影装置において、
収納空間内に配置された撮影装置を備え、
前記収納空間を画定する壁には、撮影窓、操作部および情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われ、
前記情報記憶媒体用リーダライタは、情報記憶媒体用リーダライタが所定の状態となっていることを示す表示灯を有し、
前記操作部は、決済方法を選択する決済方法選択画面と、撮影を開始する撮影ボタンを含む撮影選択画面とを有し、
前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御するメイン制御部が設けられ、
前記メイン制御部は、前記撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、次に、前記撮影装置によって写真を撮影するよう、前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする写真撮影装置。
【請求項6】
前記メイン制御部は、前記決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、次に、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了し、その後、前記撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、次に、前記撮影装置によって写真を撮影するよう、前記撮影装置、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする請求項5に記載の写真撮影装置。
【請求項7】
収納空間内に配置され、撮影された写真をプリントアウトするプリンタを更に備え、当該プリンタは前記メイン制御部により制御され、
前記メイン制御部は、前記撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、その後、前記撮影装置によって写真を撮影し、次に、前記決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、その後、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、写真のプリントアウトが行われるよう、前記撮影装置、前記プリンタ、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする請求項5に記載の写真撮影装置。
【請求項8】
収納空間内に配置され、撮影された写真をプリントアウトするプリンタを更に備え、当該プリンタは前記メイン制御部により制御され、
前記メイン制御部は、決済方法選択画面において情報記憶媒体による決済が選択された場合であって、その後に前記撮影選択画面において撮影ボタンが押された場合に、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させ、次に、前記撮影装置によって写真を撮影し、その後、前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を点灯させ、次に、情報記憶媒体用リーダライタにおいて情報記憶媒体による決済が完了した場合に、写真のプリントアウトが行われるよう、前記撮影装置、前記プリンタ、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする請求項5に記載の写真撮影装置。
【請求項9】
前記写真撮影装置は、ボックス形状を有する証明写真撮影装置からなり、
当該証明写真撮影装置は、ボックス本体と、ボックス本体内に前記収納空間と撮影空間とを形成するよう設けられた内壁と、収納空間内に配置された前記撮影装置と、を備え、前記撮影装置により証明写真が撮影され、
前記内壁には、前記撮影窓、前記操作部および前記情報記憶媒体用リーダライタが設けられており、当該情報記憶媒体用リーダライタが情報記憶媒体を読み取ることにより決済が行われることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の写真撮影装置。
【請求項10】
前記情報記憶媒体用リーダライタに電力を供給するメイン電源部を更に備え、当該メイン電源部は前記メイン制御部により制御され、
前記メイン制御部は、前記メイン電源部が前記情報記憶媒体用リーダライタへの電力供給を停止し、これによって前記情報記憶媒体用リーダライタの表示灯を消灯させるよう、前記メイン電源部および前記情報記憶媒体用リーダライタを制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の写真撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−145767(P2011−145767A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−4182(P2010−4182)
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】