写真撮影遊戯機、写真撮影遊戯方法及び写真撮影遊戯機の制御プログラム
【課題】完成度の高い斬新な画像を効率的に生成できる、写真撮影遊戯機を提供する。
【解決手段】写真撮影遊戯機は、カメラとプリンタとを備える。写真撮影遊戯機内のCPUは、カメラを制御して、通常合成画像用の写真画像650を生成する。次に、通常合成画像と、被写体を含む写真画像と、背景画像とを含み、通常合成画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定する。CPUは、決定されたレイアウト画像に、写真画像650を配置し、かつ、前記カメラが撮影する被写体映像を配置して前記レイアウト画像をディスプレイに表示する。レイアウト画像が表示された後、カメラを制御してコラージュ合成画像用の写真画像を生成する。
【解決手段】写真撮影遊戯機は、カメラとプリンタとを備える。写真撮影遊戯機内のCPUは、カメラを制御して、通常合成画像用の写真画像650を生成する。次に、通常合成画像と、被写体を含む写真画像と、背景画像とを含み、通常合成画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定する。CPUは、決定されたレイアウト画像に、写真画像650を配置し、かつ、前記カメラが撮影する被写体映像を配置して前記レイアウト画像をディスプレイに表示する。レイアウト画像が表示された後、カメラを制御してコラージュ合成画像用の写真画像を生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真撮影遊戯機に関し、さらに詳しくは、カメラ撮影に基づいて生成された写真画像にプレイヤが落書きをした写真シールを自動的に生成する写真撮影遊戯機に関する。
【背景技術】
【0002】
写真撮影遊戯機は、カメラ撮影により生成された写真画像上にタッチペンで落書き画像等の編集画像を入力し、写真画像と編集画像とを合成した合成画像をシール紙に印刷する。シール紙は複数の区分に分けられ、各区分に1つの合成画像が印刷される。プレイヤは、はさみやカッターを用いて各区分ごと(各合成画像ごと)に切り取り、写真シールを完成する。このような写真撮影遊戯機は、ゲームセンタ等に設置され、主として女子中高生の間で人気がある。
【0003】
しかしながら、最近のプレイヤは、このような従来の写真シールに満足しなくなってきている。そのため、今までにない斬新な写真シールが求められる。
【0004】
特開2008−78810号公報(特許文献1)は、斬新な写真シールとして、「組合せプリ」画像を提供する。「組合せプリ」画像は、複数の画像を、所定の領域内に、任意の位置、大きさ、角度、および重ね順で配置し、合成して構成される画像である(特許文献1の図15参照)。特許文献1では、編集処理において、プレイヤが所望の写真画像を組み合わせ、落書き編集することにより、「組合せプリ」画像を生成する。
【0005】
特開2007−124261号公報(特許文献2)は、斬新な写真シールとして、重ね取り画像を提供する。重ね取り画像とは、撮影する段階で前回の被写体の画像を見ながら、現在の被写体の位置合わせを行い、前回の被写体画像に対して現在の被写体画像が前または後ろに重ねて表示される合成画像である(特許文献2の段落[0075]及び図5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−78810号公報
【特許文献2】特開2007−124261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された方法では、撮影処理で生成された複数の画像の中から、編集処理において、プレイヤがいくつかの画像を選択し、組合せる。そのため、組合せ画像の生成に時間がかかる。さらに、「組合せプリ」画像は、各々が独立した複数の画像を組み合わせるものであり、「組合せプリ」専用の画像は存在しない。そのため、組合せた画像のイメージが異なってしまったり、全体として統一感が薄れたものになってしまったりする場合がある。つまり、画像として高い完成度が得られにくい場合が生じる。さらに、「組合せプリ」画像は、シール紙において複数の区分に分けられたうちの1区分に相当する、従来の写真シールのサイズを想定しており、画像サイズは小さい。
【0008】
また、特許文献2に開示された方法では、重ね取りに時間が掛かる。そのため、撮影時間が長くなり、写真撮影遊戯機の回転率が低下する。さらに、重ね取り画像も「組合せプリ」画像と同様に、従来の写真シールのサイズを想定しており、画像サイズは小さい。
【0009】
本発明の目的は、完成度の高い斬新な画像を効率的に生成できる、写真撮影遊戯機を提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0010】
本発明による写真撮影遊戯機は、カメラとプリンタとを備える。写真撮影遊戯機は、第1撮影制御手段と、決定手段と、ライブ映像表示手段と、第2撮影制御手段と、編集手段と、第1生成手段と、印刷手段とを備える。第1撮影制御手段は、カメラを制御して、複数の第1写真画像を生成する。決定手段は、第1写真画像が配置される複数の配置領域と、被写体を含みコラージュ合成画像専用の第2写真画像が配置される配置領域と、背景画像とを有し、第1写真画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定する。ライブ映像表示手段は、決定されたレイアウト画像の配置領域に、所定の写真画像を配置し、配置領域にカメラが撮影する被写体映像を配置してレイアウト画像を表示する。第2撮影制御手段は、レイアウト画像が表示された後、カメラを制御して、配置領域に配置される第2の写真画像を生成する。第1生成手段は、複数の第1写真画像とレイアウト画像と第2写真画像とを合成してコラージュ合成画像を生成する。印刷手段は、プリンタを制御して、コラージュ合成画像とを印刷する。
【0011】
本実施の形態による写真撮影遊戯機は、完成度の高い斬新な画像を効率的に生成できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態による写真撮影遊戯機の撮影ブース側から見た斜視図である。
【図2】図1に示す写真撮影遊戯機を編集ブース側から見た斜視図である。
【図3】図1に示す写真撮影遊戯機で提供される景品の一例を示す模式図である。
【図4】図1に示す写真撮影遊戯機の撮影ブース内に設置された撮影装置の斜視図である。
【図5】図1に示す写真撮影遊戯機の撮影装置と対向して配置される背面パネル周辺の構成を示す斜視図である。
【図6】図1に示す編集装置の斜視図である。
【図7】図6に示す編集装置の側面扉を開けた状態を示す斜視図である。
【図8】図1に示す写真撮影遊戯機の機能ブロック図である。
【図9】図1に示す写真撮影遊戯機で作製されるコラージュ合成画像の一例を示す模式図である。
【図10】図1に示す写真撮影遊戯機で使用される印刷用紙により作製可能な写真シールの模式図である。
【図11】図10に示す印刷用紙により作製可能な写真シールの模式図である。
【図12】図1に示す写真撮影遊戯機で作製される合成画像の模式図である。
【図13】図1に示す写真撮影遊戯機の撮影処理を示すフロー図である。
【図14】図13の動作中に撮影装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図15】図13の動作中に撮影装置のディスプレイに表示される他の画面例を示す模式図である。
【図16】図13中の撮影動作の詳細を示すフロー図である。
【図17】図13の動作中に撮影装置のディスプレイに表示される他の画面例を示す模式図である。
【図18】図13の動作中に撮影装置のディスプレイに表示される他の画面例を示す模式図である。
【図19】図1に示す写真撮影遊戯機のコラージュ合成画像用の写真画像を生成する動作処理の詳細を示すフロー図である。
【図20】図19に示す動作中に撮影装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図21】図19に示す動作処理を説明するための模式図である。
【図22】図19に示す動作処理を説明するための他の模式図である。
【図23】図1に示す写真撮影遊戯機の編集処理の詳細を示すフロー図である。
【図24】図23の動作中に選択されるレイアウトサンプルの模式図である。
【図25】図24に示すレイアウトサンプルの選択画面例を示す模式図である。
【図26】図23の動作中に編集装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図27】図23の動作中に編集装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図28】図23の動作中に編集装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図29】図23の動作中に作製される印刷画面例を示す模式図である。
【図30】図23中の払出処理の詳細を示すフロー図である。
【図31】図23中の印刷待機処理の詳細を示すフロー図である。
【図32】図1に示す写真撮影遊戯機の印刷処理の詳細を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0014】
[外観構成]
図1及び図2を参照して、写真撮影遊戯機1は、撮影を行う撮影ブース2と、撮影により得られた写真画像の編集を行う2つの編集ブース3と、写真シール紙の印刷中にプレイヤが待機する印刷待機ブース5とに分かれる。撮影ブース2には、撮影装置4が配置される。編集ブース3及び印刷待機ブース5には、編集装置8が配置される。編集装置8は、筐体状の本体800を備え、本体800の正面及び背面にはそれぞれ画像編集部80が設けられている。つまり、編集装置8は2つの画像編集部80を備える。各画像編集部80は編集ブース3に属する。編集装置8の一方の側面は撮影装置4と隣接する。編集装置8の他方の側面には、景品を排出する景品払出装置70が取り付けられている。景品は、図3に示すように、矩形の箱に収納されたつけまつげやつけ爪、綿棒セット、指輪等のアクセサリ、化粧品等である。景品の種類は特に限定されない。さらに、所定の店舗のクーポン券や、広告が記載された小冊子等を矩形の箱に収納して景品としてもよい。
【0015】
図2を参照して、景品払出装置70が取り付けられた側面にはさらに、景品が排出される景品払出口603と、写真シール紙が排出されるシール紙排出口602とが形成される。そして、景品払出装置70の正面700には、印刷待機部90が配置される。印刷待機部90は、印刷待機ブース5に属する。
【0016】
図1及び図2を参照して、撮影ブース2及び編集ブース3は、図示しないカーテン等により外部と区分されている。印刷待機ブース5にはカーテン等が設定されず、外部と区分されない。
【0017】
[撮影ブース]
図1及び図2を参照して、撮影ブース2は、撮影筐体521と、撮影装置4とを備える。撮影筐体521は、両側壁に開口522を有する。撮影の被写体となるプレイヤは、開口522から、撮影筐体521内に出入り可能である。以下、開口522を「出入口」522という。撮影筐体521の正面内壁には、図4に示す撮影装置4が配設される。そして、撮影筐体521の背面内壁には、図5に示す背面パネル6が配置される。背面パネル6は、クロマキー合成用のパネルである。背面パネル6の代わりに、クロマキー合成用の1又は複数のカーテンを設けてもよい。
【0018】
図4を参照して、撮影装置4の正面の右下部分(出入口522近傍部分)には、コインを投入するためのコイン投入口31が設けられる。写真撮影遊戯機1を利用する場合、プレイヤは撮影ブース2に入って、コイン投入口31にコインを投入した後、撮影装置4に向かって撮影操作を行う。撮影終了後、プレイヤは撮影筐体521を出て、写真撮影遊戯機1が指定するどちらかの編集ブース3に移動する。そして、プレイヤは、編集装置8の画像編集部80に向かって画像編集操作を行う。具体的には、フレーム、スタンプ、ペン書きの文字や図形などの編集画像を入力する。
【0019】
撮影装置4の正面中央にはカメラ10が設けられ、その下方には撮影用ディスプレイ11が設けられ、さらにそれらの周りには複数の照明装置9が設けられる。さらに、図5に示すように、照明装置9は、撮影筐体521の天井や背面上方及び側方にも配置される。要するに、複数の照明装置9は、撮影筐体521の前後上方から被写体を照射する。
【0020】
カメラ10はプレイヤを被写体として撮影するもので、一般にデジタルカメラが用いられる。図4ではカメラ10は1台であるが、カメラ10は複数台設けられてもよいし、移動や角度調節をできるようにされてもよい。本例では、カメラ10は移動及び角度を変更できる。これにより、カメラ10は被写体のアップを撮影することができ、被写体の全身を撮影することもできる。
【0021】
撮影用ディスプレイ11は、自身が被写体となるプレイヤ用の確認モニタで、表示画面が見やすいようにプレイヤに向けられている。撮影用ディスプレイ11は、カメラ10で撮影されている映像を左右反転してライブ映像(動画)としてリアルタイムで表示する。したがって、プレイヤは鏡のように映る自分の姿を見ながら撮影を行うことができる。さらに、その表示画面上には透明なタッチパネルが貼り付けられており、撮影用ディスプレイ11は、タッチパネルを介してプレイヤの入力操作を受け付ける。図4では、プレイヤは自分の指を用いて撮影用ディスプレイ11をタッチする。図4には図示していないが、撮影用ディスプレイ11には、プレイヤによる種々の操作をタッチパネル上で入力するためのタッチペンが設けられてもよい。
【0022】
撮影用ディスプレイ11はライブ映像の他、確認用の撮影済み画像を表示する(プレビュー表示)。また、各種案内画面、操作ボタンなども表示する。本実施の形態では、撮影用ディスプレイ11がライブ映像の表示及びプレイヤの入力操作の受け付けの両方を行うが、ライブ映像を表示するディスプレイと、プレイヤの入力操作を受け付けたり、案内表示をしたりするディスプレイとを別個に設けてもよい。
【0023】
複数の照明装置9は、カメラ10の上下左右及び天井に設けられ、被写体を前方及び後方から照明する。照明装置9はその内部に、蛍光灯などの常灯照明と、ストロボなどの閃光照明(フラッシュ)とを有する。ストロボは、プレイヤから撮影の開始が指示され、カメラ10が撮影しているライブ映像を画像(静止画)として取り込む瞬間に発光し、被写体を強く照明する。照明装置9は上記配置場所の他に、被写体の側方に設けられてもよい。
【0024】
図1に示すとおり、撮影筐体521の側壁外側上部には、案内装置500が配置される。案内装置500は、「使用中」等の文字が描画された表示パネルを有する表示部503を備える。プレイヤが撮影装置4を使用中である場合、表示パネルが案内装置500内の光源に照らされ、撮影装置4が使用中である旨を表示する。これにより、他のプレイヤは撮影装置4が現在使用中であることを知ることができる。また、案内装置500は、スピーカ504(図8参照)を備える。
【0025】
[編集ブース及び印刷待機ブース]
図2に示すとおり、編集ブース3及び印刷待機ブース5には、編集装置8が配置される。図6を参照して、編集装置8の上部正面及び上部背面にはそれぞれ画像編集部80が配置される。つまり、2つの編集部80は互いに背中合わせに配置される。編集装置8の側面上部には景品払出装置70が取り付けられ、その表面700には印刷待機部90が配置される。編集装置8の側面下部には、開閉可能な排出扉600が設けられており、図7に示すとおり、その内部にプリンタ601が収納される。編集装置8の側面のうち、景品払出装置70が取り付けられた側面と反対側の側面は、撮影装置4と隣接する。2つの画像編集部80は編集ブース3に属し、印刷待機部90は印刷待機ブースに属する。
【0026】
[画像編集部]
各画像編集部80は、撮影装置4で得られた写真画像を編集するための装置である。画像編集部80の正面中央には編集用ディスプレイ40が設けられる。編集用ディスプレイ40は、撮影装置4で生成された複数の写真画像を表示する。さらに、編集用ディスプレイ40の表示画面上には透明なタッチパネルが貼り付けられており、タッチパネルを介してプレイヤの編集操作を受け付ける。編集用ディスプレイ40の両側には、ペン画像やスタンプ画像といった編集画像をディスプレイ40で入力するためのタッチペン42が設けられる。画像編集部80は、プレイヤの編集操作に応じて写真画像上に編集画像を入力する。本例ではタッチペン42が用いられるが、タッチペン42の代わりにプレイヤの指が直接用いられてもよい。編集終了後、写真撮影遊戯機1は写真画像と編集画像とを合成し、合成画像を生成する。
【0027】
[排出扉周辺]
図6及び図7を参照して、排出扉600の内部には、プリンタ601が収納される。プリンタ601は、排出扉600を開くことで外部に取り出し可能である。プリンタ601は、たとえば、USBケーブル等により後述するコンピュータ装置101(図8参照)と接続されており、コンピュータ装置101からの命令に基づいて、画像編集部80で作製された合成画像をシール紙に代表される印刷用紙に印刷する。そして、印刷用紙を所定の長さで切断する。プリンタ601は、内部にマイコン及び周知のカッタを備え、カッタにより印刷用紙を切断する。
【0028】
排出扉600の下部には、シール紙排出口602が設けられる。プリンタ601で印刷された写真シール紙は、シール紙排出口602から外部に排出される。シール紙排出口602の上方には、景品払出口603が形成されている。景品払出装置70は内部に複数の景品を格納する。そして、景品を景品払出口603に排出する。景品払出装置70は、複数種類の景品を混在して積層して収納し、最下層の景品から順次払い出してもよい。この場合、プレイヤがプレイするごとに景品の種類が異なる可能性が高くなり、嗜好性が増す。
【0029】
また、景品払出装置70は、複数の景品の中からプレイヤが所望する景品の選択を受け付けて、選択された景品を払い出してもよい。ただし、景品払出装置70内に景品が一種類しか残っていない場合、景品払出装置70は、残っている景品を強制的に払い出してもよい。
【0030】
[印刷待機部]
プレイヤが画像編集部80を用いて写真画像を編集した後、プレイヤは、写真シール紙がシール紙排出口602から排出されるまで、印刷待機ブース5で待機する。印刷待機部90は、待機中のプレイヤの携帯端末のメールアドレスを受け付けたり、写真シール紙が排出されるまでの時間を使ってプレイヤにミニゲームを提供したりする。また、プリンタ601や景品払出装置70に異常が生じたとき(たとえば、消耗品切れや故障等)、その旨を表示してプレイヤに案内する。印刷待機部90は景品払出装置70の正面700に設けられる。
【0031】
印刷待機部90の正面中央には待機用ディスプレイ95が設けられる。待機用ディスプレイ95は、アドレス入力画面や、ミニゲーム画面等を表示する。待機用ディスプレイ95の画面上には透明なタッチパネルが貼り付けられており、待機用ディスプレイ95は、タッチパネルを介してプレイヤの操作を受け付ける。待機用ディスプレイ95の両側には、携帯電話機に代表される携帯端末のアドレス等を入力するためのタッチペン92が設けられる。本例ではタッチペン92が用いられるが、タッチペン92の代わりにプレイヤの指が直接用いられてもよい。
【0032】
[機能構成]
図8を参照して、写真撮影遊戯機1は、写真撮影遊戯機1全体を制御するコンピュータ装置101と、動作中のコンピュータ装置101からの指示を受け付けて、接続されている各種装置を制御する制御基板102と、クロマキーキャプチャボード17とを備える。これらは写真撮影遊戯機1の制御装置100として機能する。制御装置100は撮影装置4に搭載されていてもよいし、編集装置8に搭載されていてもよい。
【0033】
コンピュータ装置101は、CPU(Central Processing Unit)103と、本装置に所定の処理を実行させるための制御プログラム、処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された写真画像、あらかじめ用意された複数の背景画像、あらかじめ用意された複数のフレーム画像や複数のスタンプ画像等の編集画像等を記憶するハードディスク104、制御プログラムの一時的な作業領域となるメモリ105、インターネット等のネットワークを介して外部の端末と通信するための通信部106とを備える。
【0034】
コンピュータ装置101は、撮影ブース2での撮影処理を実行する。具体的には、コンピュータ装置101は制御プログラムを実行し、撮影用ディスプレイ11に対する入力操作に応じて、制御信号を制御基板102に送信する。また、コンピュータ装置101は、カメラ10、撮影用ディスプレイ11、スピーカ450及び制御基板102と接続され、それらを制御する。
【0035】
ディスプレイ11には、タッチパネルが画面上に積層されている。タッチパネルはプレイヤの指の接触を検知し、それに応じた指示信号をコンピュータ装置101に送信する。ディスプレイ11は、コンピュータ装置101から送信された画像、具体的には、カメラ10で撮像された写真画像、撮影のための案内、選択肢など表示する。スピーカ450は、コンピュータ装置101から与えられる指示信号に基づいて、撮影プレイのための操作方法などの案内やBGMなどを出力する。
【0036】
クロマキーキャプチャボード17は、カメラ10で撮影されている映像を所定の時間間隔(たとえば30フレーム/秒)でデジタルデータ(静止画像)として取り込み、取り込んだ静止画像の中からクロマキー技術により被写体以外の領域を検出し、その検出した領域に選択された所望の背景画像を合成する。コンピュータ装置101はさらに、必要に応じて映像をトリミングする。具体的には、所定の時間間隔で取り込まれた静止画像の所定の領域をトリミングして、トリミングされた画像をディスプレイ11に順次表示する。
【0037】
コンピュータ装置101はさらに、編集ブース3での画像編集処理を実行する。具体的には、コンピュータ装置101は制御プログラムを実行し、画像編集用ディスプレイ40に対するタッチペン42による入力操作に応じて、制御信号を制御基板102に送信する。コンピュータ装置101は、プリンタ601及び画像編集用ディスプレイ40と接続され、それらを制御する。画像編集部80は2台設けられるので、画像編集用ディスプレイ40、タッチペン42及びスピーカ46は2組設けられる。
【0038】
画像編集用ディスプレイ40には、タッチパネルが画面上に積層されている。タッチパネルはタッチペン42の接触を検知し、それに応じた指示信号をコンピュータ装置101に送信する。画像編集用ディスプレイ40は、コンピュータ装置101から送信された編集画像を写真画像上に重ねて表示する。スピーカ46は、編集ブース3に配備され、コンピュータ装置101から与えられる指示信号に基づいて、編集プレイのための操作方法などの案内やBGMなどを出力する。
【0039】
コンピュータ装置101はさらに、通信部106により、インターネット等のネットワークを介して図示しないサーバと通信する。そして、プレイヤの要求に応じて作製した合成画像をプレイヤの携帯端末にサーバ経由で送信する。これにより、プレイヤは携帯端末である携帯電話機に合成画像を取得できる。
【0040】
コンピュータ装置101はさらに、印刷待機ブース5での印刷待機処理を実行する。具体的には、コンピュータ装置101は、制御プログラムを実行し、待機用ディスプレイ95に対するタッチペン92の入力操作に応じて、制御信号を制御基板102に送信する。コンピュータ装置101は、待機用ディスプレイ95及びスピーカ96と接続され、それらを制御する。待機用ディスプレイ95にはタッチパネルが画面上に積層されている。タッチパネルはタッチペン92の接触を検知し、それに応じた指示信号をコンピュータ装置101に送信する。待機用ディスプレイ95は、プリンタ601が印刷している間、アドレス入力画面やミニゲームを表示する。スピーカ96は、コンピュータ装置101から与えられる指示信号に基づいて、印刷待機時のアドレス入力やミニゲームの操作方法等の案内やBGMなどを出力する。
【0041】
写真撮影遊戯機1はさらに、非接触通信装置97を備える。非接触通信装置97はたとえば、Felica(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)を利用した通信装置である。コンピュータ装置101は、プレイヤの要求に応じて作製された合成画像を取得するのに必要なアクセス情報などを非接触通信装置97を介してプレイヤの携帯端末に送信できる。なお、コンピュータ装置101は、非接触通信装置97を介して合成画像を直接プレイヤの携帯端末に送信してもよい。
【0042】
プリンタ601は図示しないマイコンを備える。コンピュータ装置101は、プリンタ601のマイコンに対して印刷指示を送信し、印刷すべき合成画像を送信する。プリンタ601のマイコンは、印刷すべき合成画像の受信を完了したとき、印刷指示に応じて印刷を開始する。
【0043】
コンピュータ装置101はさらに、制御基板102を介して景品払出装置70と接続される。景品払出装置70は、払出機構704と、払出機構704を制御するマイコン707とを備える。コンピュータ装置101は、マイコン707を介して払出機構704を制御する。つまり、コンピュータ装置101は、景品の排出タイミングを制御する。
【0044】
コンピュータ装置101はさらに、制御基板102を介して案内装置500内の表示部503及びスピーカ504と接続される。コンピュータ装置101は、撮影装置4の撮影処理における動作に応じて、スピーカ504から音声を出力する。
【0045】
制御基板102は、コンピュータ装置101の他に、ストロボ制御部110、ストロボ15、蛍光灯14、サービスパネル113及びコイン制御部112に接続される。ストロボ制御部110はカメラ10に接続され、カメラ10のシャッタタイミングに応じて発光するようにストロボ15を制御する。
【0046】
[動作概要]
本実施の形態による写真撮影遊戯機1は、従来のように、1つの合成画像を1つの単位とした写真シールではなく、新たな写真シールを提供する。以下、この新たな写真シールを、「コラージュ写真シール」という。
【0047】
コラージュ写真シールの一例を図9に示す。コラージュ写真シール810は、シール紙にコラージュ合成画像が印刷されたものである。コラージュ合成画像は、複数の通常合成画像(Composite Image)CI1〜CI4を含む。つまり、従来のように、1つの合成画像が1つの写真シールを構成するのではなく、複数の通常合成画像CI1〜CI4が1つの写真シール810のデザインの一部を構成する。コラージュ合成画像はさらに、コラージュ合成画像専用の写真画像820を含む。図9に示される写真画像820は、被写体の全身が表示された写真画像である。ここでいう「被写体の全身」が表示された写真画像とは、被写体の全体のうち、少なくとも頭部から腰までの部分が表示された画像を示す。したがって、被写体の全体のうち、頭部から腰よりも広い範囲が表示された画像は、被写体の全身が表示された写真画像である。コラージュ合成画像はさらに、レイアウト画像830を含む。レイアウト画像830は、コラージュ合成画像の背景画像840と、複数の編集画像SIとを含む。レイアウト画像830はさらに、通常合成画像CI1〜CI4が配置される複数の配置領域801と、写真画像820が配置される配置領域802と、編集画像SIが配置される配置領域とを有する。
【0048】
複数の編集画像SIはいわゆる落書き画像(装飾画像)であり、レイアウト画像ごとにデザイン、配置領域が予め決められた画像である。編集画像SIは通常合成画像CI1〜CI4の前景画像であったり、通常合成画像CI1〜CI4に対する背景画像であったりする。なお、編集画像SIは配置されなくてもよい。
【0049】
コラージュ写真シール810は、従来の写真シールよりも大きいサイズを有する。本実施の形態では、コラージュ写真シール810は、名刺サイズ程度の大きさを有する。たとえば、コラージュ写真シールのサイズは62mm×76mm程度である。したがって、コラージュ合成画像は、通常合成画像よりも大きい画像サイズを有する。
【0050】
以上のとおり、コラージュ写真シール810のコラージュ合成画像は、通常の写真シール用の複数の通常合成画像CI1〜CI4と、コラージュ写真シール810用に撮影、生成される写真画像820と、背景画像840と、複数の編集画像SIとにより構成される。コラージュ写真シール810は、このような複雑なデザインの画像を有するため、従来の写真シールと異なる斬新なイメージを有する。さらに、写真画像820は、コラージュ合成画像専用の写真画像であるため、コラージュ合成画像に写真画像820を配置することにより、コラージュ合成画像全体の統一性、デザイン性が増し、完成度の高い写真シールになる。
【0051】
写真撮影遊戯機1は、プレイヤに対して、通常写真シールとともに、上述のコラージュ写真シール810を提供する。これにより、プレイヤは、従来の通常写真シールを得ることができると共に、従来と異なる斬新なイメージを有するコラージュ写真シール810も得ることができる。
【0052】
図10を参照して、印刷用紙850は、中央に直線状に延びるミシン目CLが形成されている。ここでいうミシン目CLは、直列に配列された複数のスリットで構成され、各スリットは、長方形状の穴又は溝である。ミシン目CLは、印刷用紙自体に予め形成されている。つまり、プリンタ601はミシン目CLを有する印刷用紙850を格納しており、ミシン目CLを有する印刷用紙850に画像を印刷する。なお、印刷用紙850のサイズはたとえば、124mm×152mm程度である。
【0053】
印刷用紙850には、2つの印刷領域(図中点線で囲まれた領域)851が配置される。各印刷領域851は矩形状であり、ミシン目CLの延在方向に並んで配置される。そのため、各印刷領域851の中央には、ミシン目CLが配置される。なお、各印刷領域851のサイズは62mm×152mm程度である。
【0054】
各印刷領域851はさらに、ミシン目CLにより2つの矩形領域852L及び852Rに区分される。各矩形領域852L及び852Rにはレイアウトが異なる印刷画像がそれぞれ配置される。図10では、矩形領域852Lに、従来の通常写真シール用の複数の通常合成画像CI1〜CI6が所定のレイアウトで配置されている。一方、矩形領域852Rには、図9に示したコラージュ写真シール810用のコラージュ合成画像が配置されている。
【0055】
印刷用紙850は、プリンタ601により、ラインC1に沿って2つに切断される。要するに、印刷用紙850は、各印刷領域851ごとに切断され、プレイヤに提供される。したがって、たとえば、2人のプレイヤが写真撮影遊戯機1を利用した場合、各プレイヤは、印刷領域851ごとに切断された印刷用紙をそれぞれ取得できる。以降、ラインC1で切断された印刷用紙を「印刷用紙片」という。
【0056】
上述のとおり、各印刷用紙片の中央には、ミシン目CLが形成されている。したがって、各プレイヤは、ハサミを利用することなく、ミシン目CLに沿って印刷用紙片を2つに切り分けることができる。つまり、矩形領域852(852L及び852R)ごとに容易に切り分けられる。
【0057】
ミシン目CLに沿って切り分けられた印刷用紙片を図11に示す。図11(A)の印刷用紙片は、矩形領域852Lの印刷用紙片であり、図11(B)は、矩形領域852Rの印刷用紙片である。このように、各プレイヤは、異なるレイアウトの合成画像が印刷された印刷用紙片をハサミを用いることなく容易に得ることができる。
【0058】
具体的には、図11(A)の印刷用紙片の合成画像のレイアウトは従来のものと同じである。したがって、プレイヤが通常合成画像CI1〜CI6ごとに紙片を切り分けると、図11(C)に示すとおり、従来の通常写真シールが得られる。さらに、図11(B)は、全体でコラージュ写真シール810を構成する。そのため、ミシン目Clに沿って印刷用紙片を2つに切り分ければ、ハサミを用いることなくコラージュ写真シールが得られる。
【0059】
以上のとおり、コラージュ写真シールは、従来よりも大きな画像サイズのコラージュ合成画像を用いて作製される。写真撮影遊戯機1の回転率を考慮すれば、上述のような複雑なデザインを有するコラージュ写真シールであっても、短時間で作成する必要がある。さらに、限られた時間内で、コラージュ写真シールのデザインの完成度を高めなければならない。特に、コラージュ写真シール専用の写真画像820は、コラージュ合成画像のデザインを構成する他の画像(通常合成画像CI1〜CI4、背景画像840及び編集画像SI)と統一感が得られた方が、コラージュ写真シールの完成度が高まる。
【0060】
そこで、本実施の形態による写真撮影遊戯機1では、撮影時に、プレイヤがコラージュ写真シールの完成イメージを想定でき、かつ、写真撮影遊戯機の回転率を従来通り維持できるように、工夫している。以下、写真撮影遊戯機の動作の詳細を説明する。
【0061】
[動作詳細]
写真撮影遊戯機1は初めに、撮影ブース2においてカメラ10で被写体を撮影する撮影処理を実行する。次に、編集ブース3においてプレイヤの入力操作に応じて撮影により生成された写真画像を編集する画像編集処理を実行する。そして、画像編集処理に基づいて生成された合成画像が印刷されている間、印刷待機ブース5において印刷待機処理を実行する。以下、それぞれの処理について詳述する。
【0062】
[撮影処理]
まず、撮影ブース2での写真撮影遊戯機1の撮影処理の動作を説明する。撮影処理では、初めに、通常写真シール用の合成画像(通常合成画像CI1〜CI6)に利用される写真画像(以下、通常写真画像という)の撮影が行われる。通常写真画像の撮影が終了した後、コラージュ写真シール用の合成画像(コラージュ用合成画像)に利用される写真画像820の撮影が行われる。コンピュータ装置101のCPU103は、ハードディスク104に記憶された制御プログラムをメモリ105に読み出して実行することにより、上述の撮影処理を実行する。
【0063】
[通常写真画像の生成処理]
通常写真画像の生成では、写真撮影遊戯機1は、図12(A)及び(B)に示すように、各辺の長さがほぼ等しい正方形状の通常合成画像用の通常写真画像を作製する。ここでいう正方形状とは、各辺の長さの差が±5%以内、好ましくは±3%以内、さらに好ましくは±1%以内の矩形をいう。写真撮影遊戯機1は図12(A)に示すように、全体に写真画像が配置された合成画像を作製することができる。さらに、図12(B)に示すように、写真画像が配置された写真領域301と、それ以外の余白領域302とを含む合成画像を作製することもできる。以降、図12(A)に示す合成画像を「ワクなし」画像と称し、図12(B)に示す合成画像を「ワクプリ」画像と称する。図12(A)に示す「ワクなし」画像は、被写体のアップ写真等を写真シール全体に描画するのに適している。一方、図12(B)に示す「ワクプリ」画像は、上述のとおり、写真領域301と余白領域302とを有する。写真領域301には写真画像が配置される。余白領域302には写真画像が描画されないため、ペン画像等によりメッセージを入力すれば、写真画像上に入力する場合よりもより明確に、見やすく描画できる。要するに、余白領域302はメッセージボードのような役割を果たすことができ、写真を撮影したときの楽しい思い出や一緒に撮影した友人へのメッセージを見やすく書き込むことができる。
【0064】
写真撮影遊戯機1はさらに、図12(C)に示すように、長方形状の「ワクなし」画像又は「ワクプリ」画像を作製できる。この場合、被写体の一部を示す写真画像ではなく、被写体の全身を示す写真画像を表示できる。図12(C)には縦長の画像を示すが、横長の長方形状の「ワクなし」画像及び「ワクプリ」画像も作製できる。
【0065】
CPU103は、カメラ10で被写体となるプレイヤを複数回撮影して通常写真画像を生成する。本例では、プレイヤを4回撮影し、図12(A)及び図12(B)に示す通常合成画像用の4枚の通常写真画像を生成する。CPU103はさらに、プレイヤを2回撮影し、図12(C)に示す縦長又は横長の通常合成画像用の2枚の通常写真画像、又は、正方形状の通常合成画像用の2枚の通常写真画像を生成する。以下、通常写真画像の作成処理の詳細を説明する。
【0066】
図13を参照して、CPU103は、写真撮影遊戯機1の利用を促すタイトルデモ画面を撮影用ディスプレイ11に表示する(S1)。タイトルデモ画面の表示中にコイン制御部112が1プレイ分のコインの投入を受け付けると(S2でYES)、CPU103は予め定められた撮影制限時間のカウントダウンを開始する(S3)。そして、CPU103は、写真画像の明るさの選択画面を撮影用ディスプレイ11に表示し、撮影時の明るさの選択を受け付ける(S4)。このとき、撮影時の明るさの選択の他に、写真全体の画像処理方法の選択(写真写りの選択(ふんわり、くっきり等)や、被写体の目元部分の画像処理方法の選択(派手目、ナチュラル等)を受け付けても良い。
【0067】
続いて、CPU103は、図12(A)及び(B)に示される正方形状のワクなし画像又はワクプリ画像用の通常写真画像の撮影処理を行う(S10)。CPU103は、サンプル画像の選択を受け付ける(S5)。このとき、CPU103は、撮影用ディスプレイ11に図14又は図15に示す画面を表示する。図14を参照して、撮影用ディスプレイ11には、「ワクなし」パレット512と、「ワクプリ」パレット513とが表示される。図14では、撮影用ディスプレイ11に「ワクなし」パレット512が表示されている。図15では、撮影用ディスプレイ11に「ワクプリ」パレット513が表示されている。「ワクなし」パレット512の表示と、「ワクプリ」パレット513の表示とは、タブをタッチすることにより切り替え可能である。
【0068】
図14に示すとおり、「ワクなし」パレット512には、「ワクなし」画像の複数のサンプル画像511が表示される。各サンプル画像511は互いに異なる背景画像を有する。同様に、図15に示すとおり、「ワクプリ」パレット513には、「ワクプリ」画像の複数のサンプル画像514が表示される。各サンプル画像514は、種々の背景画像が描画された写真領域301と、余白領域302とを有する。
【0069】
本例では、第1〜第4回目までの撮影では、正方形状の「ワクなし」画像又は「ワクプリ」画像用に撮影が行われる。そのため、CPU103は、プレイヤに図14及び図15に示されるサンプル画像511及び514を4回選択させる。選択されたサンプル画像511又は514はメモリ105に記憶される。
【0070】
続いて、CPU103は、撮影用ディスプレイ11にライブ映像を表示するための処理を実行する(S6及びS7)。具体的には、クロマキーキャプチャボード17は、カメラ10で撮影されている映像を取り込む。このとき、カメラ10から得られる映像(元画像)は縦長の長方形である。そこで、CPU103は、元画像の下部分をトリミングによりカットして、ステップS5で選択されたサンプル画像に対応した画像を取り込む(S6)。
【0071】
より具体的には、以下の処理が実行される。CPU103は、第1回目撮影用のサンプル画像をメモリ105から読み出す。第1回目用のサンプル画像が「ワクなし」画像である場合、CPU103は、カメラ10から得られる元画像をトリミングにより正方形状にする。一方、第1回目用のサンプル画像が「ワクプリ」画像である場合、CPU103は、サンプル画像の写真領域301に応じて、元画像をトリミングして表示用の画像を得る。
【0072】
CPU103はさらに、得られた画像からクロマキー技術により被写体以外の領域を検出し、検出した領域に、ステップS5で選択された第1回目用のサンプル画像の背景画像と、余白領域302の画像(選択されたサンプル画像が「ワクプリ」画像の場合のみ)とを合成する。そして、背景が合成された画像を撮影用ディスプレイに表示する(S7)。
【0073】
続いて、CPU103は第1回目の撮影を実行する(S8)。撮影動作の詳細を図16に示す。はじめに、CPU103は、プレイヤにポーズを指示する(S91)。具体的には、撮影用ディスプレイ11に「胸に手をあてて!」等のポーズの指示文を表示する。さらに、スピーカ450から音声でポーズを指示する。プレイヤは指示に合わせてポーズを取る。このとき、プレイヤは、自身の写りをディスプレイ11で確認しながら、立ち位置やポーズを決めることができる。
【0074】
CPU103はカウントダウンを開始して、所定時間経過後にシャッタ動作を行い(S92)、トリミングされた映像から画像を固定し、メモリ105やハードディスク104に保存する。さらに、CPU103は、保存した画像に選択された背景を合成し、通常写真画像を生成する。生成された通常写真画像は撮影用ディスプレイ11にプレビュー画像として表示される(S93)。このとき、プレビュー画像はメモリ105に保存される。これにより、プレイヤは、通常写真画像の出来映えを確認できる。CPU103は生成された通常写真画像をメモリ105やハードディスク104に格納する。なお、通常写真画像生成時に、画像や画質の補正処理を実行してもよい。
【0075】
CPU103は第4回目の撮影が終了するまで(S94)、ステップS6、S7及びステップS91〜S93の動作を繰り返す。第1回目の撮影が終了したとき、CPU103は、ステップS5で2番目に選択されたサンプル画像に基づいて、カメラ10から得られる映像をトリミングし(S6)、トリミングされた映像に背景画像及び余白領域603の画像を合成して撮影用ディスプレイ11に表示する(S7)。そして、CPU103は、ステップS91〜S93の動作を実行する。3回目及び4回目の撮影時も同様の処理を実行する(S6、S7、S91〜S94)。プレイヤ操作により4回の撮影が完了すると(S94でYES)、撮影動作をいったん終了する。
【0076】
図13に戻って、第1〜第4回目の撮影が終了すると、CPU103は続いて、5枚目及び6枚目の画像タイプの選択を受け付ける(S9)。このとき、CPU103は、撮影用ディスプレイ11に図17に示す画像を表示する。図17を参照して、撮影用ディスプレイ11には、図12(A)及び(B)に示す正方形状の通常合成画像(「ワクなし」画像又は「ワクプリ」画像)を作製するための選択ボタン501と、図12(C)に示す縦長又は横長の通常合成画像(「ワクなし」画像又は「ワクプリ」画像)を作製するための選択ボタン502とが表示される。プレイヤはいずれかの選択ボタンをタッチして、画像タイプを選択する。
【0077】
プレイヤが選択ボタン501をタッチした場合(S9でNO)、ステップS10と同じ撮影処理が実行される(S11)。ただし、CPU103は、5枚目及び6枚目の通常写真画像を作製するため、ステップS5で選択されるサンプル画像は2つである。
【0078】
一方、プレイヤが選択ボタン502をタッチした場合も(S9でYES)、ステップS10と同様の撮影処理が実行される(S12)。ただし、CPU103は、ステップS5において、図18に示すサンプル選択画面を表示する。つまり、縦長画像及び横長画像用のサンプル選択画面(「ワクなし」画像用サンプル画像及び「ワクプリ」画像用サンプル画像)を表示し、5回目及び6回目の撮影に用いるサンプル画像の選択を受け付ける。
【0079】
図18を参照して、撮影用ディスプレイ11には、縦長パレット517と、横長パレット518とが表示される。縦長パレット517には、縦長のサンプル画像(「ワクなし」画像及び「ワクプリ」画像)が表示される。横長パレット518には、横長のサンプル画像(「ワクなし」画像及び「ワクプリ」画像)が表示される。
【0080】
プレイヤは、タブをタッチして縦長パレット517又は横長パレット518を表示して、所望のサンプル画像を選択する。以降の動作は、ステップS10の動作と同じである。なお、縦長又は横長の通常合成画像用の通常写真画像を生成するとき、カメラの角度及び/又は位置が変化し、被写体の全身を撮影するのに好ましいカメラ角度又はカメラ位置に設定される。カメラ10の角度によっては、たとえば、カメラ10が上方から被写体の全身を撮影する。この場合、通常写真画像において、被写体の脚が短く見える可能性がある。そのため、カメラ10が上方から被写体の全身を撮影する場合、得られた写真画像の下部をパース処理することにより、被写体の脚を長く編集できる。
【0081】
以上の動作により、CPU103は5枚目及び6枚目の通常写真画像を生成する。生成された通常写真画像はHDD104又はメモリ105に保存される。
【0082】
続いて、CPU103は、コラージュ合成画像用の写真画像820を生成する(S13)。上述のとおり、コラージュ合成画像は、通常の写真シールを構成する通常合成画像よりも画像サイズが大きい。そのため、通常合成画像よりも複雑なデザインを有する。このような複雑なデザインからなるコラージュ合成画像の完成度を高めるため、写真撮影遊戯機1は、撮影処理においてプレイヤがコラージュ写真シールの完成イメージを想像しやすいように工夫し、写真画像820を生成する。
【0083】
図19は、ステップS11の動作の詳細を示すフロー図である。図19を参照して、CPU103は、コラージュ合成画像のサンプル画像の選択を受け付ける(S101)。このとき、CPU103は、撮影用ディスプレイ11に図20に示す画面を表示する。図20を参照して、撮影用ディスプレイ11には、複数のコラージュ合成画像のサンプル画像519が表示される。各サンプル画像519は、モデルが被写体となった通常合成画像と、モデルが被写体となったコラージュ合成画像用の写真画像820と、レイアウト画像830とが表示される。
【0084】
プレイヤが所望のサンプル画像519を選択したとき、選択されたサンプル画像519はメモリ105に保存される。このとき、プレイヤの選択により、コラージュ合成画像に用いるレイアウト画像(選択されたサンプル画像519のレイアウト画像)が決定される。選択されたサンプル画像519がメモリ105に保存された後、CPU103は、コラージュ合成画像用の撮影動作を実行する(S102〜S106)。
【0085】
初めに、CPU103は、選択されたサンプル画像に応じて、カメラ10が撮影する映像(元画像)をサンプル画像の配置領域802に応じて決められた画像サイズにトリミングする(S102)。続いて、トリミングされた元画像を土台レイヤに合成する。土台レイヤは、サンプル画像と同じ画像サイズを有する。トリミングされた元画像は、選択されたサンプル画像の配置領域802に対応する、土台レイヤ上の位置に配置される(S103)。
【0086】
続いて、必要に応じて、被写体の周りにオーラのような装飾画像を合成したり、被写体の影画像を合成したりする(S104)。ただし、ステップS104は実行されなくてもよい。CPU103はさらに、サンプル画像のレイアウト画像を土台レイヤに重ねて、撮影用ディスプレイ11に被写体のライブ映像を表示する。このとき、第1〜第4回の撮影処理により生成された通常写真画像をレイアウト画像内の所定の配置領域801に配置し、かつ、ステップS102でトリミングされた被写体の映像を配置領域802に配置して、撮影用ディスプレイ11に表示する(S105)。
【0087】
以上の動作を図21を用いて説明する。図21を参照して、CPU103は、選択されたサンプル画像に応じて、カメラ10の映像(元画像)を決められた画像サイズにトリミングする(S102及び図21(a))。続いて、CPU103は、トリミングされた元画像を、土台レイヤに合成する(S103及び図21(b))。これにより、図22に示すような、被写体に影画像やオーラのような装飾画像670を付ける場合に(S104)、トリミングされた元画像の範囲(つまり、レイアウト画面中の配置領域802の範囲)を超えて、装飾画像670を合成し、ライブ映像表示することができる。
【0088】
図21に戻って、トリミングされた元画像を土台レイヤに合成した後、CPU103は、土台レイヤにレイアウト画像を合成する(S105及び図21(c))。このとき、第1〜第4回目の撮影により得られた通常写真画像650が、予め決められた配置領域801に配置され、かつ、トリミングされた元画像も配置領域802に表示される。なお、レイアウト画像中の編集画像SIも、図21(c)に示すように、レイアウト画像とともに表示される。
【0089】
要するに、CPU103は、第1〜第4回の撮影により得られた通常写真画像650を利用して、仮のコラージュ合成画像を作製し(図21(c))、撮影用ディスプレイ11にライブ映像とともに表示する。以降、図21(c)を仮コラージュ合成画像という。仮コラージュ合成画像内の配置領域801には、通常合成画像の代わりに、通常合成画像の元となる通常写真画像650が配置される。さらに、レイアウト画像に応じた編集画像SIが配置される。そのため、仮コラージュ合成画像は、コラージュ合成画像の完成イメージに近い。プレイヤは、仮コラージュ合成画像を見ながら、コラージュ合成画像に調和するポーズを取り、撮影することができる。そのため、得られた写真画像820は、コラージュ合成画像と調和しやすく、コラージュ合成画像は統一感のある完成度の高い画像になりやすい。
【0090】
図19に戻って、CPU103は、仮コラージュ合成画像を撮影用ディスプレイ11に表示後、撮影動作を実行し、コラージュ合成画像用の写真画像820を生成する(S106)。このとき、撮影する枚数は1枚である。
【0091】
好ましくは、写真画像820及び通常写真画像650において、被写体全体に対する前記被写体が写る部分の割合は、写真画像820の方が、写真画像650よりも大きい。より具体的には、写真画像820は被写体の全身画像であるのが好ましく、写真画像650は被写体のアップ画像であるのが好ましい。この場合、コラージュ合成画像内の各写真画像のバランスが取れ、デザイン性が増す。より具体的には、通常合成画像は、従来の写真シールに使用される画像サイズであり、小さい。そのため、通常合成画像に被写体の全身画像を含めると、画像サイズが小さいために被写体の表情等がわかりにくい。そこで、通常合成画像に利用される写真画像650は被写体のアップ画像であるのが好ましい。一方、コラージュ合成画像は、通常合成画像よりも画像サイズが大きい。そのため、コラージュ合成画像に利用する写真画像820では、被写体の全身画像であっても、被写体の表情が確認できる。したがって、写真画像820を被写体の全身画像とし、写真画像650を被写体のアップ画像とすれば、いずれの写真画像の被写体の表情も確認でき、かつ、コラージュ合成画像全体のバランスも良くなり、デザイン性が増す。
【0092】
図13に戻って、コラージュ合成画像用の写真画像820を生成した後、CPU103は、スピーカ504を介して撮影プレイが終了した旨の音声を外部に出力する(S14)。この動作により、待機プレイヤは撮影プレイの終了を認識できる。このように、CPU103は、撮影装置4の動作に応じて、スピーカ504から音声を出力する。これにより、待機プレイヤは撮影プレイの終了を速やかに認識でき、プレイすることができる。そのため、写真撮影遊戯機1の回転効率が上がる。本例では、CPU103は、撮影処理を終了するときに音声による通知をしたが、撮影中にスピーカから音楽を流したり、所定の情報を音声で提供したりしてもよい。所定の情報は、たとえば、写真撮影遊戯機1の特徴の紹介、印刷用紙や景品等の消耗品切れの通知、写真撮影遊戯機1のエラー通知等である。
【0093】
上述の例では、撮影枚数を7枚(通常合成画像用の写真画像を6枚、コラージュ合成画像用写真画像820を1枚)としたが、撮影枚数はこれに限られない。
【0094】
上述のとおり、写真撮影遊戯機1では、従来の通常合成画像よりも大きい画像サイズのコラージュ合成画像を作製する。コラージュ合成画像は、複数の通常合成画像CI1〜CI4と、コラージュ合成画像専用の写真画像820と、レイアウト画像830(背景画像840及び編集画像SI)とを含む。写真画像820はコラージュ合成画像専用であるため、コラージュ合成画像全体の統一性、デザイン性が増し、完成度が高くなる。さらに、ライブ映像表示により、写真画像820が生成される前に、通常写真画像650を含むレイアウト画像が、被写体のライブ映像とともに撮影用ディスプレイ11に表示される。そのため、プレイヤは、コラージュ合成画像の完成イメージを容易にイメージしながら、写真画像820用にポーズを取ることができる。そのため、写真画像820はコラージュ合成画像全体と調和しやすく、コラージュ合成画像の完成度が高まる。
【0095】
[画像編集処理]
次に、画像編集処理の詳細を説明する。CPU103は、制御プログラムに基づいて画像編集処理を実行する。編集画像では、CPU103は、通常合成画像用の編集処理を実行する。
【0096】
図23を参照して、CPU103は、編集用ディスプレイ40に、画面をタッチして画像編集処理を開始するよう促す移動待ち画像を表示する(S21)。そして、プレイヤがタッチペン42でディスプレイ40をタッチしたとき、編集残り時間のカウントダウンを開始する(S22)。
【0097】
続いて、CPU103は、編集処理を行う写真画像を選択する(S23)。本実施の形態では、撮影処理により、コラージュ合成画像用の写真画像820とともに、6枚の通常写真画像が生成されている(ステップS8で生成される4枚の通常写真画像と、ステップS11又はS12で生成される2枚の通常写真画像)。そこで、CPU103は、初めに、6枚の通常写真画像を編集用ディスプレイ40に表示し、編集処理を行う4〜6枚の通常写真画像の選択を受け付ける。プレイヤは、タッチペン42を用いて、所望の通常写真画像をタッチする。CPU103は、タッチされた4〜6つの通常写真画像を、選択された通常写真画像として特定し、メモリ105に格納する。
【0098】
続いて、CPU103は、印刷用紙850の各印刷領域851内の各矩形領域852L及び852Rに利用されるレイアウトサンプルの選択を受け付ける(レイアウト選択処理:S24)。
【0099】
レイアウト選択処理は、以下の方法で実行される。HDD104は、複数のレイアウトサンプルを記憶する。図24(a)〜(d)はHDD104に記憶されたレイアウトサンプルの一例である。各レイアウトサンプルのサイズは、矩形領域852のサイズに対応する。図24(a)〜(d)に示すレイアウトサンプルは、矩形領域852を複数の配置領域810に区分したレイアウトサンプルである。これらのレイアウトサンプルを、「分割レイアウトサンプル」と呼ぶ。分割レイアウトサンプルは、複数の配置領域810のみからなる。
【0100】
プレイヤは、初めに、分割する人数を選択する。人数はたとえば、2人、3人、4人、多人数等である。プレイヤが分割する人数を選択すると、CPU103は、選択された人数に応じた複数の分割レイアウトサンプルを編集用ディスプレイ40に表示する。なお、プレイヤが分割人数「2人」を選択した場合、CPU103は、図25に示すレイアウト選択画面を表示する。図25を参照して、選択画面は、左右に2つの選択領域900L及び900Rが表示され、2人のプレイヤの各々が、所望するレイアウトテンプレートを選択できる。図10に示すように、印刷用紙850は各印刷領域851ごとに切断されるためである。したがって、各プレイヤは自分が取得する印刷用紙片のレイアウトを複数選択でき、かつ、自由に選択できる。
【0101】
各領域900(900L及び900R)には、コラージュ合成画像サンプルと分割レイアウトサンプルとを組み合わせた複数のレイアウトテンプレート930Aが表示される。つまり、矩形領域852のうちの一つは、コラージュ合成画像が配置される。各プレイヤは、各領域900内の所望のレイアウトテンプレート930Aを選択する。CPU103は、タッチされたレイアウトテンプレートを選択する(S242)。各プレイヤに選択されたレイアウトテンプレートは、メモリ105に格納される。
【0102】
なお、領域900L及び900Rにコラージュ合成画像が配置されなくてもよい。この場合、各領域900には、分割レイアウトサンプルが表示される。
【0103】
プレイヤが、2人以上の分割人数を選択した場合、印刷用紙の4つの矩形領域852のうちの少なくとも1つの矩形領域に、コラージュ合成画像が配置される。そして、CPU103は、選択された分割人数に応じたレイアウトテンプレートを編集用ディスプレイ40に表示する。
【0104】
続いて、CPU103は、図26に示す編集画面を編集用ディスプレイ40に表示する(S25)。編集画面には、左右に2つの編集領域60L及び60Rが表示され、2人のプレイヤがそれぞれの領域60(60L及び60R)で画像を編集できるようになっている。また、ステップS23で選択された複数の写真画像は、落書き切替領域75に表示され、左右のプレイヤの選択操作により、編集領域60L及び60Rのいずれかに割り当てられる。これにより、各々の編集領域60で異なる写真画像の編集を行うことができる。したがって、編集画像は、各写真画像ごとに作製される。
【0105】
好ましくは、落書き切替領域75に表示された複数の写真画像(本例では6枚)のうち、コラージュ合成画像に利用される写真画像が識別可能に表示されるのが好ましい。たとえば、コラージュ合成画像に利用される写真画像を示す切替領域75の枠に装飾を施したり、他の写真画像と異なる色で表示したりしてもよい。
【0106】
なお、落書き切り替え領域75には、左右のプレイヤごとに落書き中(つまり編集処理中)の写真画像にカーソルが示される。プレイヤが落書き対象となる写真画像を変更するとき、スクロールボタン79をタッチすれば、落書き切り替え領域75内で隣りの写真画像にカーソルが移動し、カーソルで示された写真画像が編集領域60に表示される。さらに、スクロールボタン79をタッチしたときに、領域75内の隣りの写真画像を、相手プレイヤが落書き中である場合、カーソルはその写真画像をスキップして次の写真画像上に移動し、カーソルが示された写真画像が編集領域60に表示される。以上の動作により、プレイヤは、スクロールボタン79をタッチするだけで、落書きされていない写真画像を容易に選択できる。
【0107】
編集画面にはさらに、写真シール用に編集処理を行うための「通常らくがき」ボタン76Lと、携帯電話機の待ち受け画像用に編集処理を行うための「ケータイおまけ」ボタン76Rとが表示される。
【0108】
編集画面にはさらに、セット、スペシャル、スタンプ、クルクル、メッセージ、ペン、myデコといった編集ツールを選択するための編集ツール選択ボタン61が表示される。編集ツール選択ボタン61は、「通常らくがき」ボタン76Lを選択した場合と、「ケータイおまけ」ボタン76Rを選択した場合とで、異なる。具体的には、「通常らくがき」ボタン76Lが選択された場合、編集ツール選択ボタン61Rが表示される。つまり、「通常らくがき」の場合、セット、スペシャル、スタンプ、クルクル、メッセージ及びペンボタンが表示される。一方、「ケータイおまけ」ボタン76Rが選択された場合、編集ツール選択ボタン61Lが表示される。つまり、myデコ、スタンプ、ペンボタンが表示される。
【0109】
タッチペン42により所望の編集ツール選択ボタンがタッチされると、タッチされた編集ツールに対応したパレット67が編集領域60の下に表示される。本例では、編集領域60Lにおいて、「ケータイおまけ」用のMyデコツールが選択され、編集領域60Rにおいて、「通常らくがき」用のセットツールが選択されている。各パレット67には、選択された編集ツールで利用可能なデザインの編集画像が表示された複数の選択ボタン64が配列されている。たとえば、セットツールが選択された右側のパレット67には、スタンプ画像、クルクル画像、メッセージ画像、ペン画像の複数の編集画像が表示された複数の選択ボタン64が表示されている。
【0110】
他の編集ツールとして、編集処理ツール74も表示される。編集処理ツール74には、落書きを初めからやり直す「はじめから」ボタンや、1つ前の編集処理に戻る「もどる」ボタン、1つ後の編集処理に進む「すすむ」ボタン、領域60内の画像を回転する「回転」ボタン、編集により入力された編集画像を消去する「消しゴム」ボタン等が含まれる。
【0111】
さらに他の編集ツールとして、「一発らくがき」ボタン77も表示される。「一発らくがき」ボタン77には、「通常らくがき」及び「ケータイおまけ」に応じた複数のサンプル画像を表示する。プレイヤが所望の「一発らくがき」ボタン77を選択すれば、選択されたボタン77に表示されたサンプル画像内の複数の編集画像の組合せが、編集領域60内の写真画像に対応して表示される。要するに、「一発らくがき」ボタン77を利用すれば、短時間で編集処理を終えることができる。
【0112】
さらに他の編集ツールとして、落書き見本及びヒント表示領域78が表示される。表示領域78には、編集処理の見本となるサンプル画像や、編集のヒントが表示される。編集のヒントとは、たとえば、プレイ日が誕生日の芸能人の情報や、プレイ日の季節に関する情報、天気情報等である。プレイヤは表示領域78に表示される情報を参照して、落書き(編集)内容を決定できる。
【0113】
図23を参照して、CPU103は、落書き時間が制限時間に達するか(S29でYES)、ENDボタン68がタッチペン42でタッチされる(S30でYES)までの間、選択された写真画像に対応する編集画像の入力を受け付ける。具体的には、CPU103は、タッチペン42による編集用ディスプレイ40へのタッチを検知する(S28)。CPU103がパレット67内の所望の選択ボタン64のタッチを検知すると(S28でYES、S32でYES)、タッチされた選択ボタンに表示されたデザインのツールが設定される(S34)。そして、編集領域60内をタッチすると(S28でYES、S32でNO)、タッチされた位置に選択されたデザインの編集画像を入力する(S33)。入力された編集画像は、写真画像に対応付けてメモリ105に格納される。
【0114】
落書き時間が制限時間に達したとき(S29でYES)、または、ENDボタン68へのタッチを検知したとき(S30でYES)、CPU103は、編集処理(ステップS28〜S30、S32〜S34)をいったん終了する。以上の動作により、プレイヤは、各写真画像に通常合成画像用の編集画像を入力する。プレイヤはさらに、「ケータイおまけ」ボタン76Rを選択することにより、携帯電話機の待ち受け画像用に、編集処理を行うことができる。
【0115】
続いて、CPU103は、通常写真画像及び作製された編集画像を合成して、複数の通常合成画像を生成する(S35)。生成された通常合成画像はメモリ105又はHDD104に保存される。生成された通常合成画像は、従来の写真シールを構成する。
【0116】
CPU103はさらに、コラージュ合成画像を生成する(S36)。通常合成画像の生成が完了したとき、コラージュ合成画像も生成可能である。なぜなら、編集処理が開始される前に、コラージュ合成画像中の通常合成画像CI1〜CI4以外の画像(写真画像820及びレイアウト画像830)については、既に完成しているからである。つまり、コラージュ合成画像用に編集処理(S28〜S34)を改めて行う必要はなく、通常合成画像の編集さえ完了すれば、コラージュ合成画像は生成可能である。CPU103は、下から順に、レイアウト画像、通常合成画像CI1〜CI4、編集画像SI及び写真画像820を重ねて、これらを合成し、図9に示すコラージュ合成画像を生成する。以上のとおり、コラージュ合成画像用にプレイヤが編集操作を行う必要はない。そのため、コラージュ合成画像用に余分な編集時間を掛けなくて良い。したがって、写真撮影遊戯機1の回転率が低下するのを抑制できる。
【0117】
続いて、CPU103は、ステップS24で決定されたレイアウトテンプレート内の分割レイアウトサンプルが、形状が互いに相似し、かつ、サイズが異なる配置領域を含むか否かを判断する(S37)。図27に示すように、矩形領域852Lの分割レイアウトサンプルが、大型領域A10と、大型領域A10と相似でありサイズが大型領域A10よりも小さい小型領域B10とを含む場合(S37でYES)、CPU103は、通常合成画像の配置切替を受け付ける(S38)。具体的には、CPU103は、図27に示す配置切替画面をディスプレイ40に表示する。配置切替画面には、通常合成画像A〜Fが配置された例が表示される。配置切替画面にはさらに、切替ボタン910と決定ボタン911とが表示される。プレイヤは、通常合成画像A〜Fの配置を参照する。ここでは、通常合成画像A〜Eが正方形の合成画像であり、かつ、通常合成画像A〜Dが大型領域A10に配置され、通常合成画像Eが小型領域B10に配置されている。プレイヤが通常合成画像Eを大きなサイズで印刷したい場合、切替ボタン910をタッチする。CPU103は、切替ボタン910のタッチに応じて通常合成画像A〜Eの配置を変更する。より具体的には、図28に示すように、小型領域B10に配置された通常合成画像Eを、大型領域A10に配置された他の通常合成画像A〜Dのいずれかと切り替える。このように、通常合成画像の配置を切り替えることにより、好みの通常合成画像の印刷サイズを変更できる。変更後、通常合成画像の配置に問題がない場合、プレイヤは決定ボタン911をタッチする。CPU103は、決定ボタン911のタッチに応じて、通常合成画像A〜Eの配置を決定する。
【0118】
ステップS38の画像選択が完了した後、又は、互いに相似形であり、かつ、サイズが異なる複数の領域がある分割レイアウトが選択されていない場合(S37でNO)、CPU103は、ステップS24で決定されたレイアウトサンプルに基づいて、印刷領域851内の矩形領域852Lに印刷される画像と矩形領域852Rに印刷される画像とを含む印刷データを生成する(S39)。具体的には、ステップS24で決定された矩形領域852L用のレイアウトサンプルに基づいて、ステップS35で生成された6つの通常合成画像をレイアウトして矩形領域852L用の画像を生成する。CPU103はさらに、矩形領域852Rにコラージュ合成画像を生成する。以上の動作により生成される印刷用の画像の一例は、図29に示すようになる。矩形領域852Lと852Rとの間には余白領域855が存在する。この余白領域855は、印刷用紙850のミシン目CLに対応する。
【0119】
なお、図10に示すように、印刷用紙850は2つの印刷領域851を有する。そして、上述のとおり、分割人数を「2人」とした場合、各プレイヤは各印刷領域851内の2つの矩形領域のレイアウトをそれぞれ決定する。そのため、ステップS39において、CPU103は、各印刷領域851に対応する印刷データをそれぞれ生成する。
【0120】
印刷データを作製した後、CPU103は、印刷待機ブース5が使用中であるか否かを判断する(S40)。具体的には、CPU103は、後述する印刷待機処理が動作中であるか否かに基づいて、ステップS40の判断を行う。印刷待機ブース5が使用中である場合(S40でNO)、CPU103は、編集ブース3での待機をプレイヤに促す画面をディスプレイ40に表示する(S41)。一方、印刷待機ブースが空いている場合(S40でYES)、CPU103は、印刷指示及び印刷データのプリンタ601への送信を開始する(S42)。このとき、CPU103は印刷指示を初めに送信し、その後、印刷画像をプリンタ601に送信する。
【0121】
印刷指示及び印刷データの送信が開始されたとき、CPU103は、払出処理(S43)及び印刷待機処理(S44)を並行して実行する。
【0122】
[払出処理(前半)]
図30を参照して、払出処理(S43)では、CPU103は景品払出装置70内に格納された景品を、プリンタ601が印刷用紙をシール紙排出口602に排出するタイミングに合わせて、景品払出口603に排出する。
【0123】
CPU103は、印刷データの送信を開始したとき(S501でYES)、タイマカウントを開始する(S502)。そして、タイマカウント開始から所定時間ΔT1経過したか否かを監視する(S503)。この間、印刷待機処理(S44)が並行して実行される。
【0124】
所定時間ΔT1は、印刷データの送信が開始されてからプリンタ601が2枚の印刷用紙850にそれぞれのプレイヤが作製した印刷画像を印刷して排出口602に排出するまでに掛かる時間よりも短くする。これにより、景品は印刷用紙よりも先に排出口に排出される。そのため、プレイヤは印刷用紙を取り出すときに、景品の存在に気づきやすく、景品の取り忘れが抑制される。ステップS504以降の動作は後述する。
【0125】
[印刷待機処理]
ステップS502のカウントが開始されたとき、印刷待機処理(S44)は開始されている。図31を参照して、CPU103は、待機画面(デモ画面)をディスプレイ95に表示している(S601)。ステップS43で印刷画像の送信が開始されたとき、CPU103はカウントダウンを開始する(S602)。ここでは、印刷待機処理の残り時間がカウントダウンされる。続いて、CPU103は、プレイヤが操作したタッチペン92のディスプレイ95へのタッチに応じて、景品要否画面を表示する(S603)。景品要否画面には、景品を希望する場合に選択される「要求ボタン」と、景品が不要な場合に選択される「不要ボタン」とが表示される。プレイヤは、いずれかのボタンを選択する。プレイヤが景品を欲しい場合、「要求ボタン」を選択する(S603でYES)。このとき、CPU103は、景品フラグを「1」にする(S605)。景品フラグが「1」である場合、プレイヤが景品を希望したことを示し、「0」のとき、プレイヤは景品を希望しないことを示す。景品フラグはメモリ105に格納される。景品フラグを設定した後、CPU103は携帯電話機に代表される携帯端末への画像送信処理を行う(S607〜S610及びS650)。
【0126】
一方、ステップS603において、プレイヤが景品を希望しない場合(S603でNO)、つまり、「不要ボタン」が選択された場合、CPU103は景品フラグを「0」としてメモリ105に格納する(S604)。ステップS601〜S605までの処理は、所定時間ΔT1よりも短い時間内に実行される。
【0127】
続いて、CPU103は、携帯端末への画像送信処理を実行する(S607〜S610及びS650)。CPU103はまず、画像送信希望を受け付ける(S607)。CPU103は、ディスプレイ95に選択画面を表示する。選択画面には、携帯端末への合成画像の送信を希望する「送信希望ボタン」と、画像転送を希望せずに、所定のゲームのプレイを希望する「ゲーム希望ボタン」とが表示される。
【0128】
プレイヤにより「送信希望ボタン」が選択されたとき、CPU103は、プレイヤが携帯端末への合成画像の送信を希望したと判断する(S607でYES)。この場合、CPU103はまず、編集処理において作製された複数の合成画像のうち、携帯端末に転送する合成画像の選択を受け付ける(S608)。このとき、コラージュ合成画像が選択されてもよいし、編集処理において携帯端末の待ち受け画像用に編集処理した通常合成画像が選択されてもよい。さらに、デコメール(登録商標)用の素材(いわゆるデコ素材)を通常合成画像とともに選択してもよい。CPU103は、携帯端末へ送信する合成画像を1つ選択させてもよいし、2つ以上選択させてもよい。
【0129】
携帯端末に転送する合成画像を受け付けた後(S608)、CPU103は、合成画像の送信方法を受け付ける(S609)。具体的には、CPU103は、プレイヤの携帯端末が非接触通信可能な機種か否かを問う表示画面をディスプレイ95に表示する。非接触通信はたとえば、Felica(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)である。写真撮影遊戯機1は、非接触通信装置97(図8参照)を備える。プレイヤの携帯端末が非接触通信可能な機種であるとプレイヤが回答した場合(S609でYES)、写真撮影遊戯機1は、非接触通信装置を介してプレイヤの携帯端末に、ステップS608で選択された合成画像を送信する(S650)。一方、ステップS609での問い合わせの結果、プレイヤが、自身の携帯電話機が非接触通信可能な機種ではないと回答した場合(S609でNO)、CPU103は、プレイヤの携帯端末のメールアドレスの入力を受け付ける(S610)。この場合、CPU103は、入力されたアドレス宛にステップS608で選択された合成画像を送信する(S650)。具体的には、CPU103は選択された合成画像を図示しないサーバを経由してプレイヤの携帯端末に送信する。なお、ステップS650はステップS609の入力が完了した後印刷待機処理が完了するまでの間のいずれの時期に実行してもよい。
【0130】
S610のアドレス入力が完了したとき、又は、ステップS607でプレイヤが画像転送を希望しない場合、つまり、「ゲーム希望ボタン」が選択された場合(S607でNO)、CPU103は、ミニゲーム用プログラムを起動して、ディスプレイ95にミニゲーム画面を表示し、プレイヤにミニゲームを提供する(S611)。ミニゲームはたとえば、じゃんけんゲームやクイズ、心理テスト等であり、短時間で楽しめるものである。印刷待ち時間にミニゲームを提供することで、プレイヤは印刷待ち時間の退屈さを解消できる。
【0131】
CPU103はステップS602のカウントダウン開始から所定時間ΔT3が経過したか否かを監視する(S612)。ステップS611で所定時間ΔT3が経過したとCPU103が判断したとき(S612でYES)、CPU103はミニゲームを終了する(S613)。
【0132】
[払出指示処理(後半)]
CPU103がミニゲームを終了した後で、払出指示処理(図30)のステップS503において、CPU103は所定時間ΔT1が経過したと判断する(S503でYES)。このとき、CPU103は、メモリ105に格納された景品フラグを参照する(S504)。景品フラグが「1」である場合、プレイヤが景品を要求していることから、CPU103は景品払出指示を景品払出装置70に出力する(S505)。景品払出装置70のマイコン707は、景品払出指示を受け、景品を景品払出口603に排出する。景品払出指示を受けてから景品を払い出すまでに掛かる時間は1〜2秒程度である。この払出時間も考慮して、所定時間ΔT1は予め設定される。
【0133】
[印刷処理]
プリンタ601内で実行される印刷処理について説明する。プリンタ601はマイコンを内蔵する。プリンタ601内のマイコンは図32に示す印刷処理を実行する。
【0134】
図32を参照して、プリンタ601のマイコンは、CPU103からの印刷指示を受けたとき(S801でYES)、印刷データの受信が完了した後(S802でYES)、印刷用紙850内の対応する印刷領域851に各画像を印刷する(S803)。具体的には、各印刷領域851の矩形領域852Lに、矩形領域852L用の画像(分割レイアウトパターンに応じて配列された通常合成画像)を印刷し、矩形領域852Rに、矩形領域852R用の画像(コラージュ合成画像)を印刷する。
【0135】
CPU103は、印刷用紙850を印刷領域851ごとにカッタで切断する(S804)。上述のとおり、プリンタ601には、予めミシン目CLが形成された印刷用紙850が格納されている。そして、プリンタ601は、ミシン目と直交する方向に印刷用紙850を切断する。
【0136】
以上の工程により、図10のラインC1で切断された2枚の印刷用紙片が、シール紙排出口602に排出される。
【0137】
本実施の形態では、画像編集処理において、コラージュ合成画像に対して編集画像を入力しない。つまり、コラージュ合成画像の編集操作を行わない。しかしながら、コラージュ合成画像の編集操作を行ってもよい。
【0138】
また、本実施の形態の撮影処理において、コラージュ合成画像用のレイアウト画像を被写体のライブ映像とともに撮影用ディスプレイ11に表示するとき、第1〜第4回の撮影動作により得られた通常写真画像650に代えて、モデル等が写った通常合成画像のサンプルを、配置領域801に配置して表示してもよい。この場合であっても、コラージュ合成画像のイメージをある程度プレイヤに伝えることができる。ただし、好ましくは、レイアウト画像の配置領域801にプレイヤが被写体として写った通常合成画像650を配置して撮影用ディスプレイ11に表示するのが好ましい。
【0139】
本実施の形態の撮影処理においては、プレイヤの選択によりレイアウト画像を決定する。しかしながら、CPU103がレイアウト画像を任意に決定してもよい。
【0140】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0141】
1 写真撮影遊戯機
4 撮影装置
8 編集装置
10 カメラ
100 制御装置
101 コンピュータ装置
104 ハードディスク
500 案内装置
521 筐体
522 開口
504 スピーカ
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真撮影遊戯機に関し、さらに詳しくは、カメラ撮影に基づいて生成された写真画像にプレイヤが落書きをした写真シールを自動的に生成する写真撮影遊戯機に関する。
【背景技術】
【0002】
写真撮影遊戯機は、カメラ撮影により生成された写真画像上にタッチペンで落書き画像等の編集画像を入力し、写真画像と編集画像とを合成した合成画像をシール紙に印刷する。シール紙は複数の区分に分けられ、各区分に1つの合成画像が印刷される。プレイヤは、はさみやカッターを用いて各区分ごと(各合成画像ごと)に切り取り、写真シールを完成する。このような写真撮影遊戯機は、ゲームセンタ等に設置され、主として女子中高生の間で人気がある。
【0003】
しかしながら、最近のプレイヤは、このような従来の写真シールに満足しなくなってきている。そのため、今までにない斬新な写真シールが求められる。
【0004】
特開2008−78810号公報(特許文献1)は、斬新な写真シールとして、「組合せプリ」画像を提供する。「組合せプリ」画像は、複数の画像を、所定の領域内に、任意の位置、大きさ、角度、および重ね順で配置し、合成して構成される画像である(特許文献1の図15参照)。特許文献1では、編集処理において、プレイヤが所望の写真画像を組み合わせ、落書き編集することにより、「組合せプリ」画像を生成する。
【0005】
特開2007−124261号公報(特許文献2)は、斬新な写真シールとして、重ね取り画像を提供する。重ね取り画像とは、撮影する段階で前回の被写体の画像を見ながら、現在の被写体の位置合わせを行い、前回の被写体画像に対して現在の被写体画像が前または後ろに重ねて表示される合成画像である(特許文献2の段落[0075]及び図5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−78810号公報
【特許文献2】特開2007−124261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された方法では、撮影処理で生成された複数の画像の中から、編集処理において、プレイヤがいくつかの画像を選択し、組合せる。そのため、組合せ画像の生成に時間がかかる。さらに、「組合せプリ」画像は、各々が独立した複数の画像を組み合わせるものであり、「組合せプリ」専用の画像は存在しない。そのため、組合せた画像のイメージが異なってしまったり、全体として統一感が薄れたものになってしまったりする場合がある。つまり、画像として高い完成度が得られにくい場合が生じる。さらに、「組合せプリ」画像は、シール紙において複数の区分に分けられたうちの1区分に相当する、従来の写真シールのサイズを想定しており、画像サイズは小さい。
【0008】
また、特許文献2に開示された方法では、重ね取りに時間が掛かる。そのため、撮影時間が長くなり、写真撮影遊戯機の回転率が低下する。さらに、重ね取り画像も「組合せプリ」画像と同様に、従来の写真シールのサイズを想定しており、画像サイズは小さい。
【0009】
本発明の目的は、完成度の高い斬新な画像を効率的に生成できる、写真撮影遊戯機を提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0010】
本発明による写真撮影遊戯機は、カメラとプリンタとを備える。写真撮影遊戯機は、第1撮影制御手段と、決定手段と、ライブ映像表示手段と、第2撮影制御手段と、編集手段と、第1生成手段と、印刷手段とを備える。第1撮影制御手段は、カメラを制御して、複数の第1写真画像を生成する。決定手段は、第1写真画像が配置される複数の配置領域と、被写体を含みコラージュ合成画像専用の第2写真画像が配置される配置領域と、背景画像とを有し、第1写真画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定する。ライブ映像表示手段は、決定されたレイアウト画像の配置領域に、所定の写真画像を配置し、配置領域にカメラが撮影する被写体映像を配置してレイアウト画像を表示する。第2撮影制御手段は、レイアウト画像が表示された後、カメラを制御して、配置領域に配置される第2の写真画像を生成する。第1生成手段は、複数の第1写真画像とレイアウト画像と第2写真画像とを合成してコラージュ合成画像を生成する。印刷手段は、プリンタを制御して、コラージュ合成画像とを印刷する。
【0011】
本実施の形態による写真撮影遊戯機は、完成度の高い斬新な画像を効率的に生成できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態による写真撮影遊戯機の撮影ブース側から見た斜視図である。
【図2】図1に示す写真撮影遊戯機を編集ブース側から見た斜視図である。
【図3】図1に示す写真撮影遊戯機で提供される景品の一例を示す模式図である。
【図4】図1に示す写真撮影遊戯機の撮影ブース内に設置された撮影装置の斜視図である。
【図5】図1に示す写真撮影遊戯機の撮影装置と対向して配置される背面パネル周辺の構成を示す斜視図である。
【図6】図1に示す編集装置の斜視図である。
【図7】図6に示す編集装置の側面扉を開けた状態を示す斜視図である。
【図8】図1に示す写真撮影遊戯機の機能ブロック図である。
【図9】図1に示す写真撮影遊戯機で作製されるコラージュ合成画像の一例を示す模式図である。
【図10】図1に示す写真撮影遊戯機で使用される印刷用紙により作製可能な写真シールの模式図である。
【図11】図10に示す印刷用紙により作製可能な写真シールの模式図である。
【図12】図1に示す写真撮影遊戯機で作製される合成画像の模式図である。
【図13】図1に示す写真撮影遊戯機の撮影処理を示すフロー図である。
【図14】図13の動作中に撮影装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図15】図13の動作中に撮影装置のディスプレイに表示される他の画面例を示す模式図である。
【図16】図13中の撮影動作の詳細を示すフロー図である。
【図17】図13の動作中に撮影装置のディスプレイに表示される他の画面例を示す模式図である。
【図18】図13の動作中に撮影装置のディスプレイに表示される他の画面例を示す模式図である。
【図19】図1に示す写真撮影遊戯機のコラージュ合成画像用の写真画像を生成する動作処理の詳細を示すフロー図である。
【図20】図19に示す動作中に撮影装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図21】図19に示す動作処理を説明するための模式図である。
【図22】図19に示す動作処理を説明するための他の模式図である。
【図23】図1に示す写真撮影遊戯機の編集処理の詳細を示すフロー図である。
【図24】図23の動作中に選択されるレイアウトサンプルの模式図である。
【図25】図24に示すレイアウトサンプルの選択画面例を示す模式図である。
【図26】図23の動作中に編集装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図27】図23の動作中に編集装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図28】図23の動作中に編集装置のディスプレイに表示される画面例を示す模式図である。
【図29】図23の動作中に作製される印刷画面例を示す模式図である。
【図30】図23中の払出処理の詳細を示すフロー図である。
【図31】図23中の印刷待機処理の詳細を示すフロー図である。
【図32】図1に示す写真撮影遊戯機の印刷処理の詳細を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0014】
[外観構成]
図1及び図2を参照して、写真撮影遊戯機1は、撮影を行う撮影ブース2と、撮影により得られた写真画像の編集を行う2つの編集ブース3と、写真シール紙の印刷中にプレイヤが待機する印刷待機ブース5とに分かれる。撮影ブース2には、撮影装置4が配置される。編集ブース3及び印刷待機ブース5には、編集装置8が配置される。編集装置8は、筐体状の本体800を備え、本体800の正面及び背面にはそれぞれ画像編集部80が設けられている。つまり、編集装置8は2つの画像編集部80を備える。各画像編集部80は編集ブース3に属する。編集装置8の一方の側面は撮影装置4と隣接する。編集装置8の他方の側面には、景品を排出する景品払出装置70が取り付けられている。景品は、図3に示すように、矩形の箱に収納されたつけまつげやつけ爪、綿棒セット、指輪等のアクセサリ、化粧品等である。景品の種類は特に限定されない。さらに、所定の店舗のクーポン券や、広告が記載された小冊子等を矩形の箱に収納して景品としてもよい。
【0015】
図2を参照して、景品払出装置70が取り付けられた側面にはさらに、景品が排出される景品払出口603と、写真シール紙が排出されるシール紙排出口602とが形成される。そして、景品払出装置70の正面700には、印刷待機部90が配置される。印刷待機部90は、印刷待機ブース5に属する。
【0016】
図1及び図2を参照して、撮影ブース2及び編集ブース3は、図示しないカーテン等により外部と区分されている。印刷待機ブース5にはカーテン等が設定されず、外部と区分されない。
【0017】
[撮影ブース]
図1及び図2を参照して、撮影ブース2は、撮影筐体521と、撮影装置4とを備える。撮影筐体521は、両側壁に開口522を有する。撮影の被写体となるプレイヤは、開口522から、撮影筐体521内に出入り可能である。以下、開口522を「出入口」522という。撮影筐体521の正面内壁には、図4に示す撮影装置4が配設される。そして、撮影筐体521の背面内壁には、図5に示す背面パネル6が配置される。背面パネル6は、クロマキー合成用のパネルである。背面パネル6の代わりに、クロマキー合成用の1又は複数のカーテンを設けてもよい。
【0018】
図4を参照して、撮影装置4の正面の右下部分(出入口522近傍部分)には、コインを投入するためのコイン投入口31が設けられる。写真撮影遊戯機1を利用する場合、プレイヤは撮影ブース2に入って、コイン投入口31にコインを投入した後、撮影装置4に向かって撮影操作を行う。撮影終了後、プレイヤは撮影筐体521を出て、写真撮影遊戯機1が指定するどちらかの編集ブース3に移動する。そして、プレイヤは、編集装置8の画像編集部80に向かって画像編集操作を行う。具体的には、フレーム、スタンプ、ペン書きの文字や図形などの編集画像を入力する。
【0019】
撮影装置4の正面中央にはカメラ10が設けられ、その下方には撮影用ディスプレイ11が設けられ、さらにそれらの周りには複数の照明装置9が設けられる。さらに、図5に示すように、照明装置9は、撮影筐体521の天井や背面上方及び側方にも配置される。要するに、複数の照明装置9は、撮影筐体521の前後上方から被写体を照射する。
【0020】
カメラ10はプレイヤを被写体として撮影するもので、一般にデジタルカメラが用いられる。図4ではカメラ10は1台であるが、カメラ10は複数台設けられてもよいし、移動や角度調節をできるようにされてもよい。本例では、カメラ10は移動及び角度を変更できる。これにより、カメラ10は被写体のアップを撮影することができ、被写体の全身を撮影することもできる。
【0021】
撮影用ディスプレイ11は、自身が被写体となるプレイヤ用の確認モニタで、表示画面が見やすいようにプレイヤに向けられている。撮影用ディスプレイ11は、カメラ10で撮影されている映像を左右反転してライブ映像(動画)としてリアルタイムで表示する。したがって、プレイヤは鏡のように映る自分の姿を見ながら撮影を行うことができる。さらに、その表示画面上には透明なタッチパネルが貼り付けられており、撮影用ディスプレイ11は、タッチパネルを介してプレイヤの入力操作を受け付ける。図4では、プレイヤは自分の指を用いて撮影用ディスプレイ11をタッチする。図4には図示していないが、撮影用ディスプレイ11には、プレイヤによる種々の操作をタッチパネル上で入力するためのタッチペンが設けられてもよい。
【0022】
撮影用ディスプレイ11はライブ映像の他、確認用の撮影済み画像を表示する(プレビュー表示)。また、各種案内画面、操作ボタンなども表示する。本実施の形態では、撮影用ディスプレイ11がライブ映像の表示及びプレイヤの入力操作の受け付けの両方を行うが、ライブ映像を表示するディスプレイと、プレイヤの入力操作を受け付けたり、案内表示をしたりするディスプレイとを別個に設けてもよい。
【0023】
複数の照明装置9は、カメラ10の上下左右及び天井に設けられ、被写体を前方及び後方から照明する。照明装置9はその内部に、蛍光灯などの常灯照明と、ストロボなどの閃光照明(フラッシュ)とを有する。ストロボは、プレイヤから撮影の開始が指示され、カメラ10が撮影しているライブ映像を画像(静止画)として取り込む瞬間に発光し、被写体を強く照明する。照明装置9は上記配置場所の他に、被写体の側方に設けられてもよい。
【0024】
図1に示すとおり、撮影筐体521の側壁外側上部には、案内装置500が配置される。案内装置500は、「使用中」等の文字が描画された表示パネルを有する表示部503を備える。プレイヤが撮影装置4を使用中である場合、表示パネルが案内装置500内の光源に照らされ、撮影装置4が使用中である旨を表示する。これにより、他のプレイヤは撮影装置4が現在使用中であることを知ることができる。また、案内装置500は、スピーカ504(図8参照)を備える。
【0025】
[編集ブース及び印刷待機ブース]
図2に示すとおり、編集ブース3及び印刷待機ブース5には、編集装置8が配置される。図6を参照して、編集装置8の上部正面及び上部背面にはそれぞれ画像編集部80が配置される。つまり、2つの編集部80は互いに背中合わせに配置される。編集装置8の側面上部には景品払出装置70が取り付けられ、その表面700には印刷待機部90が配置される。編集装置8の側面下部には、開閉可能な排出扉600が設けられており、図7に示すとおり、その内部にプリンタ601が収納される。編集装置8の側面のうち、景品払出装置70が取り付けられた側面と反対側の側面は、撮影装置4と隣接する。2つの画像編集部80は編集ブース3に属し、印刷待機部90は印刷待機ブースに属する。
【0026】
[画像編集部]
各画像編集部80は、撮影装置4で得られた写真画像を編集するための装置である。画像編集部80の正面中央には編集用ディスプレイ40が設けられる。編集用ディスプレイ40は、撮影装置4で生成された複数の写真画像を表示する。さらに、編集用ディスプレイ40の表示画面上には透明なタッチパネルが貼り付けられており、タッチパネルを介してプレイヤの編集操作を受け付ける。編集用ディスプレイ40の両側には、ペン画像やスタンプ画像といった編集画像をディスプレイ40で入力するためのタッチペン42が設けられる。画像編集部80は、プレイヤの編集操作に応じて写真画像上に編集画像を入力する。本例ではタッチペン42が用いられるが、タッチペン42の代わりにプレイヤの指が直接用いられてもよい。編集終了後、写真撮影遊戯機1は写真画像と編集画像とを合成し、合成画像を生成する。
【0027】
[排出扉周辺]
図6及び図7を参照して、排出扉600の内部には、プリンタ601が収納される。プリンタ601は、排出扉600を開くことで外部に取り出し可能である。プリンタ601は、たとえば、USBケーブル等により後述するコンピュータ装置101(図8参照)と接続されており、コンピュータ装置101からの命令に基づいて、画像編集部80で作製された合成画像をシール紙に代表される印刷用紙に印刷する。そして、印刷用紙を所定の長さで切断する。プリンタ601は、内部にマイコン及び周知のカッタを備え、カッタにより印刷用紙を切断する。
【0028】
排出扉600の下部には、シール紙排出口602が設けられる。プリンタ601で印刷された写真シール紙は、シール紙排出口602から外部に排出される。シール紙排出口602の上方には、景品払出口603が形成されている。景品払出装置70は内部に複数の景品を格納する。そして、景品を景品払出口603に排出する。景品払出装置70は、複数種類の景品を混在して積層して収納し、最下層の景品から順次払い出してもよい。この場合、プレイヤがプレイするごとに景品の種類が異なる可能性が高くなり、嗜好性が増す。
【0029】
また、景品払出装置70は、複数の景品の中からプレイヤが所望する景品の選択を受け付けて、選択された景品を払い出してもよい。ただし、景品払出装置70内に景品が一種類しか残っていない場合、景品払出装置70は、残っている景品を強制的に払い出してもよい。
【0030】
[印刷待機部]
プレイヤが画像編集部80を用いて写真画像を編集した後、プレイヤは、写真シール紙がシール紙排出口602から排出されるまで、印刷待機ブース5で待機する。印刷待機部90は、待機中のプレイヤの携帯端末のメールアドレスを受け付けたり、写真シール紙が排出されるまでの時間を使ってプレイヤにミニゲームを提供したりする。また、プリンタ601や景品払出装置70に異常が生じたとき(たとえば、消耗品切れや故障等)、その旨を表示してプレイヤに案内する。印刷待機部90は景品払出装置70の正面700に設けられる。
【0031】
印刷待機部90の正面中央には待機用ディスプレイ95が設けられる。待機用ディスプレイ95は、アドレス入力画面や、ミニゲーム画面等を表示する。待機用ディスプレイ95の画面上には透明なタッチパネルが貼り付けられており、待機用ディスプレイ95は、タッチパネルを介してプレイヤの操作を受け付ける。待機用ディスプレイ95の両側には、携帯電話機に代表される携帯端末のアドレス等を入力するためのタッチペン92が設けられる。本例ではタッチペン92が用いられるが、タッチペン92の代わりにプレイヤの指が直接用いられてもよい。
【0032】
[機能構成]
図8を参照して、写真撮影遊戯機1は、写真撮影遊戯機1全体を制御するコンピュータ装置101と、動作中のコンピュータ装置101からの指示を受け付けて、接続されている各種装置を制御する制御基板102と、クロマキーキャプチャボード17とを備える。これらは写真撮影遊戯機1の制御装置100として機能する。制御装置100は撮影装置4に搭載されていてもよいし、編集装置8に搭載されていてもよい。
【0033】
コンピュータ装置101は、CPU(Central Processing Unit)103と、本装置に所定の処理を実行させるための制御プログラム、処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された写真画像、あらかじめ用意された複数の背景画像、あらかじめ用意された複数のフレーム画像や複数のスタンプ画像等の編集画像等を記憶するハードディスク104、制御プログラムの一時的な作業領域となるメモリ105、インターネット等のネットワークを介して外部の端末と通信するための通信部106とを備える。
【0034】
コンピュータ装置101は、撮影ブース2での撮影処理を実行する。具体的には、コンピュータ装置101は制御プログラムを実行し、撮影用ディスプレイ11に対する入力操作に応じて、制御信号を制御基板102に送信する。また、コンピュータ装置101は、カメラ10、撮影用ディスプレイ11、スピーカ450及び制御基板102と接続され、それらを制御する。
【0035】
ディスプレイ11には、タッチパネルが画面上に積層されている。タッチパネルはプレイヤの指の接触を検知し、それに応じた指示信号をコンピュータ装置101に送信する。ディスプレイ11は、コンピュータ装置101から送信された画像、具体的には、カメラ10で撮像された写真画像、撮影のための案内、選択肢など表示する。スピーカ450は、コンピュータ装置101から与えられる指示信号に基づいて、撮影プレイのための操作方法などの案内やBGMなどを出力する。
【0036】
クロマキーキャプチャボード17は、カメラ10で撮影されている映像を所定の時間間隔(たとえば30フレーム/秒)でデジタルデータ(静止画像)として取り込み、取り込んだ静止画像の中からクロマキー技術により被写体以外の領域を検出し、その検出した領域に選択された所望の背景画像を合成する。コンピュータ装置101はさらに、必要に応じて映像をトリミングする。具体的には、所定の時間間隔で取り込まれた静止画像の所定の領域をトリミングして、トリミングされた画像をディスプレイ11に順次表示する。
【0037】
コンピュータ装置101はさらに、編集ブース3での画像編集処理を実行する。具体的には、コンピュータ装置101は制御プログラムを実行し、画像編集用ディスプレイ40に対するタッチペン42による入力操作に応じて、制御信号を制御基板102に送信する。コンピュータ装置101は、プリンタ601及び画像編集用ディスプレイ40と接続され、それらを制御する。画像編集部80は2台設けられるので、画像編集用ディスプレイ40、タッチペン42及びスピーカ46は2組設けられる。
【0038】
画像編集用ディスプレイ40には、タッチパネルが画面上に積層されている。タッチパネルはタッチペン42の接触を検知し、それに応じた指示信号をコンピュータ装置101に送信する。画像編集用ディスプレイ40は、コンピュータ装置101から送信された編集画像を写真画像上に重ねて表示する。スピーカ46は、編集ブース3に配備され、コンピュータ装置101から与えられる指示信号に基づいて、編集プレイのための操作方法などの案内やBGMなどを出力する。
【0039】
コンピュータ装置101はさらに、通信部106により、インターネット等のネットワークを介して図示しないサーバと通信する。そして、プレイヤの要求に応じて作製した合成画像をプレイヤの携帯端末にサーバ経由で送信する。これにより、プレイヤは携帯端末である携帯電話機に合成画像を取得できる。
【0040】
コンピュータ装置101はさらに、印刷待機ブース5での印刷待機処理を実行する。具体的には、コンピュータ装置101は、制御プログラムを実行し、待機用ディスプレイ95に対するタッチペン92の入力操作に応じて、制御信号を制御基板102に送信する。コンピュータ装置101は、待機用ディスプレイ95及びスピーカ96と接続され、それらを制御する。待機用ディスプレイ95にはタッチパネルが画面上に積層されている。タッチパネルはタッチペン92の接触を検知し、それに応じた指示信号をコンピュータ装置101に送信する。待機用ディスプレイ95は、プリンタ601が印刷している間、アドレス入力画面やミニゲームを表示する。スピーカ96は、コンピュータ装置101から与えられる指示信号に基づいて、印刷待機時のアドレス入力やミニゲームの操作方法等の案内やBGMなどを出力する。
【0041】
写真撮影遊戯機1はさらに、非接触通信装置97を備える。非接触通信装置97はたとえば、Felica(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)を利用した通信装置である。コンピュータ装置101は、プレイヤの要求に応じて作製された合成画像を取得するのに必要なアクセス情報などを非接触通信装置97を介してプレイヤの携帯端末に送信できる。なお、コンピュータ装置101は、非接触通信装置97を介して合成画像を直接プレイヤの携帯端末に送信してもよい。
【0042】
プリンタ601は図示しないマイコンを備える。コンピュータ装置101は、プリンタ601のマイコンに対して印刷指示を送信し、印刷すべき合成画像を送信する。プリンタ601のマイコンは、印刷すべき合成画像の受信を完了したとき、印刷指示に応じて印刷を開始する。
【0043】
コンピュータ装置101はさらに、制御基板102を介して景品払出装置70と接続される。景品払出装置70は、払出機構704と、払出機構704を制御するマイコン707とを備える。コンピュータ装置101は、マイコン707を介して払出機構704を制御する。つまり、コンピュータ装置101は、景品の排出タイミングを制御する。
【0044】
コンピュータ装置101はさらに、制御基板102を介して案内装置500内の表示部503及びスピーカ504と接続される。コンピュータ装置101は、撮影装置4の撮影処理における動作に応じて、スピーカ504から音声を出力する。
【0045】
制御基板102は、コンピュータ装置101の他に、ストロボ制御部110、ストロボ15、蛍光灯14、サービスパネル113及びコイン制御部112に接続される。ストロボ制御部110はカメラ10に接続され、カメラ10のシャッタタイミングに応じて発光するようにストロボ15を制御する。
【0046】
[動作概要]
本実施の形態による写真撮影遊戯機1は、従来のように、1つの合成画像を1つの単位とした写真シールではなく、新たな写真シールを提供する。以下、この新たな写真シールを、「コラージュ写真シール」という。
【0047】
コラージュ写真シールの一例を図9に示す。コラージュ写真シール810は、シール紙にコラージュ合成画像が印刷されたものである。コラージュ合成画像は、複数の通常合成画像(Composite Image)CI1〜CI4を含む。つまり、従来のように、1つの合成画像が1つの写真シールを構成するのではなく、複数の通常合成画像CI1〜CI4が1つの写真シール810のデザインの一部を構成する。コラージュ合成画像はさらに、コラージュ合成画像専用の写真画像820を含む。図9に示される写真画像820は、被写体の全身が表示された写真画像である。ここでいう「被写体の全身」が表示された写真画像とは、被写体の全体のうち、少なくとも頭部から腰までの部分が表示された画像を示す。したがって、被写体の全体のうち、頭部から腰よりも広い範囲が表示された画像は、被写体の全身が表示された写真画像である。コラージュ合成画像はさらに、レイアウト画像830を含む。レイアウト画像830は、コラージュ合成画像の背景画像840と、複数の編集画像SIとを含む。レイアウト画像830はさらに、通常合成画像CI1〜CI4が配置される複数の配置領域801と、写真画像820が配置される配置領域802と、編集画像SIが配置される配置領域とを有する。
【0048】
複数の編集画像SIはいわゆる落書き画像(装飾画像)であり、レイアウト画像ごとにデザイン、配置領域が予め決められた画像である。編集画像SIは通常合成画像CI1〜CI4の前景画像であったり、通常合成画像CI1〜CI4に対する背景画像であったりする。なお、編集画像SIは配置されなくてもよい。
【0049】
コラージュ写真シール810は、従来の写真シールよりも大きいサイズを有する。本実施の形態では、コラージュ写真シール810は、名刺サイズ程度の大きさを有する。たとえば、コラージュ写真シールのサイズは62mm×76mm程度である。したがって、コラージュ合成画像は、通常合成画像よりも大きい画像サイズを有する。
【0050】
以上のとおり、コラージュ写真シール810のコラージュ合成画像は、通常の写真シール用の複数の通常合成画像CI1〜CI4と、コラージュ写真シール810用に撮影、生成される写真画像820と、背景画像840と、複数の編集画像SIとにより構成される。コラージュ写真シール810は、このような複雑なデザインの画像を有するため、従来の写真シールと異なる斬新なイメージを有する。さらに、写真画像820は、コラージュ合成画像専用の写真画像であるため、コラージュ合成画像に写真画像820を配置することにより、コラージュ合成画像全体の統一性、デザイン性が増し、完成度の高い写真シールになる。
【0051】
写真撮影遊戯機1は、プレイヤに対して、通常写真シールとともに、上述のコラージュ写真シール810を提供する。これにより、プレイヤは、従来の通常写真シールを得ることができると共に、従来と異なる斬新なイメージを有するコラージュ写真シール810も得ることができる。
【0052】
図10を参照して、印刷用紙850は、中央に直線状に延びるミシン目CLが形成されている。ここでいうミシン目CLは、直列に配列された複数のスリットで構成され、各スリットは、長方形状の穴又は溝である。ミシン目CLは、印刷用紙自体に予め形成されている。つまり、プリンタ601はミシン目CLを有する印刷用紙850を格納しており、ミシン目CLを有する印刷用紙850に画像を印刷する。なお、印刷用紙850のサイズはたとえば、124mm×152mm程度である。
【0053】
印刷用紙850には、2つの印刷領域(図中点線で囲まれた領域)851が配置される。各印刷領域851は矩形状であり、ミシン目CLの延在方向に並んで配置される。そのため、各印刷領域851の中央には、ミシン目CLが配置される。なお、各印刷領域851のサイズは62mm×152mm程度である。
【0054】
各印刷領域851はさらに、ミシン目CLにより2つの矩形領域852L及び852Rに区分される。各矩形領域852L及び852Rにはレイアウトが異なる印刷画像がそれぞれ配置される。図10では、矩形領域852Lに、従来の通常写真シール用の複数の通常合成画像CI1〜CI6が所定のレイアウトで配置されている。一方、矩形領域852Rには、図9に示したコラージュ写真シール810用のコラージュ合成画像が配置されている。
【0055】
印刷用紙850は、プリンタ601により、ラインC1に沿って2つに切断される。要するに、印刷用紙850は、各印刷領域851ごとに切断され、プレイヤに提供される。したがって、たとえば、2人のプレイヤが写真撮影遊戯機1を利用した場合、各プレイヤは、印刷領域851ごとに切断された印刷用紙をそれぞれ取得できる。以降、ラインC1で切断された印刷用紙を「印刷用紙片」という。
【0056】
上述のとおり、各印刷用紙片の中央には、ミシン目CLが形成されている。したがって、各プレイヤは、ハサミを利用することなく、ミシン目CLに沿って印刷用紙片を2つに切り分けることができる。つまり、矩形領域852(852L及び852R)ごとに容易に切り分けられる。
【0057】
ミシン目CLに沿って切り分けられた印刷用紙片を図11に示す。図11(A)の印刷用紙片は、矩形領域852Lの印刷用紙片であり、図11(B)は、矩形領域852Rの印刷用紙片である。このように、各プレイヤは、異なるレイアウトの合成画像が印刷された印刷用紙片をハサミを用いることなく容易に得ることができる。
【0058】
具体的には、図11(A)の印刷用紙片の合成画像のレイアウトは従来のものと同じである。したがって、プレイヤが通常合成画像CI1〜CI6ごとに紙片を切り分けると、図11(C)に示すとおり、従来の通常写真シールが得られる。さらに、図11(B)は、全体でコラージュ写真シール810を構成する。そのため、ミシン目Clに沿って印刷用紙片を2つに切り分ければ、ハサミを用いることなくコラージュ写真シールが得られる。
【0059】
以上のとおり、コラージュ写真シールは、従来よりも大きな画像サイズのコラージュ合成画像を用いて作製される。写真撮影遊戯機1の回転率を考慮すれば、上述のような複雑なデザインを有するコラージュ写真シールであっても、短時間で作成する必要がある。さらに、限られた時間内で、コラージュ写真シールのデザインの完成度を高めなければならない。特に、コラージュ写真シール専用の写真画像820は、コラージュ合成画像のデザインを構成する他の画像(通常合成画像CI1〜CI4、背景画像840及び編集画像SI)と統一感が得られた方が、コラージュ写真シールの完成度が高まる。
【0060】
そこで、本実施の形態による写真撮影遊戯機1では、撮影時に、プレイヤがコラージュ写真シールの完成イメージを想定でき、かつ、写真撮影遊戯機の回転率を従来通り維持できるように、工夫している。以下、写真撮影遊戯機の動作の詳細を説明する。
【0061】
[動作詳細]
写真撮影遊戯機1は初めに、撮影ブース2においてカメラ10で被写体を撮影する撮影処理を実行する。次に、編集ブース3においてプレイヤの入力操作に応じて撮影により生成された写真画像を編集する画像編集処理を実行する。そして、画像編集処理に基づいて生成された合成画像が印刷されている間、印刷待機ブース5において印刷待機処理を実行する。以下、それぞれの処理について詳述する。
【0062】
[撮影処理]
まず、撮影ブース2での写真撮影遊戯機1の撮影処理の動作を説明する。撮影処理では、初めに、通常写真シール用の合成画像(通常合成画像CI1〜CI6)に利用される写真画像(以下、通常写真画像という)の撮影が行われる。通常写真画像の撮影が終了した後、コラージュ写真シール用の合成画像(コラージュ用合成画像)に利用される写真画像820の撮影が行われる。コンピュータ装置101のCPU103は、ハードディスク104に記憶された制御プログラムをメモリ105に読み出して実行することにより、上述の撮影処理を実行する。
【0063】
[通常写真画像の生成処理]
通常写真画像の生成では、写真撮影遊戯機1は、図12(A)及び(B)に示すように、各辺の長さがほぼ等しい正方形状の通常合成画像用の通常写真画像を作製する。ここでいう正方形状とは、各辺の長さの差が±5%以内、好ましくは±3%以内、さらに好ましくは±1%以内の矩形をいう。写真撮影遊戯機1は図12(A)に示すように、全体に写真画像が配置された合成画像を作製することができる。さらに、図12(B)に示すように、写真画像が配置された写真領域301と、それ以外の余白領域302とを含む合成画像を作製することもできる。以降、図12(A)に示す合成画像を「ワクなし」画像と称し、図12(B)に示す合成画像を「ワクプリ」画像と称する。図12(A)に示す「ワクなし」画像は、被写体のアップ写真等を写真シール全体に描画するのに適している。一方、図12(B)に示す「ワクプリ」画像は、上述のとおり、写真領域301と余白領域302とを有する。写真領域301には写真画像が配置される。余白領域302には写真画像が描画されないため、ペン画像等によりメッセージを入力すれば、写真画像上に入力する場合よりもより明確に、見やすく描画できる。要するに、余白領域302はメッセージボードのような役割を果たすことができ、写真を撮影したときの楽しい思い出や一緒に撮影した友人へのメッセージを見やすく書き込むことができる。
【0064】
写真撮影遊戯機1はさらに、図12(C)に示すように、長方形状の「ワクなし」画像又は「ワクプリ」画像を作製できる。この場合、被写体の一部を示す写真画像ではなく、被写体の全身を示す写真画像を表示できる。図12(C)には縦長の画像を示すが、横長の長方形状の「ワクなし」画像及び「ワクプリ」画像も作製できる。
【0065】
CPU103は、カメラ10で被写体となるプレイヤを複数回撮影して通常写真画像を生成する。本例では、プレイヤを4回撮影し、図12(A)及び図12(B)に示す通常合成画像用の4枚の通常写真画像を生成する。CPU103はさらに、プレイヤを2回撮影し、図12(C)に示す縦長又は横長の通常合成画像用の2枚の通常写真画像、又は、正方形状の通常合成画像用の2枚の通常写真画像を生成する。以下、通常写真画像の作成処理の詳細を説明する。
【0066】
図13を参照して、CPU103は、写真撮影遊戯機1の利用を促すタイトルデモ画面を撮影用ディスプレイ11に表示する(S1)。タイトルデモ画面の表示中にコイン制御部112が1プレイ分のコインの投入を受け付けると(S2でYES)、CPU103は予め定められた撮影制限時間のカウントダウンを開始する(S3)。そして、CPU103は、写真画像の明るさの選択画面を撮影用ディスプレイ11に表示し、撮影時の明るさの選択を受け付ける(S4)。このとき、撮影時の明るさの選択の他に、写真全体の画像処理方法の選択(写真写りの選択(ふんわり、くっきり等)や、被写体の目元部分の画像処理方法の選択(派手目、ナチュラル等)を受け付けても良い。
【0067】
続いて、CPU103は、図12(A)及び(B)に示される正方形状のワクなし画像又はワクプリ画像用の通常写真画像の撮影処理を行う(S10)。CPU103は、サンプル画像の選択を受け付ける(S5)。このとき、CPU103は、撮影用ディスプレイ11に図14又は図15に示す画面を表示する。図14を参照して、撮影用ディスプレイ11には、「ワクなし」パレット512と、「ワクプリ」パレット513とが表示される。図14では、撮影用ディスプレイ11に「ワクなし」パレット512が表示されている。図15では、撮影用ディスプレイ11に「ワクプリ」パレット513が表示されている。「ワクなし」パレット512の表示と、「ワクプリ」パレット513の表示とは、タブをタッチすることにより切り替え可能である。
【0068】
図14に示すとおり、「ワクなし」パレット512には、「ワクなし」画像の複数のサンプル画像511が表示される。各サンプル画像511は互いに異なる背景画像を有する。同様に、図15に示すとおり、「ワクプリ」パレット513には、「ワクプリ」画像の複数のサンプル画像514が表示される。各サンプル画像514は、種々の背景画像が描画された写真領域301と、余白領域302とを有する。
【0069】
本例では、第1〜第4回目までの撮影では、正方形状の「ワクなし」画像又は「ワクプリ」画像用に撮影が行われる。そのため、CPU103は、プレイヤに図14及び図15に示されるサンプル画像511及び514を4回選択させる。選択されたサンプル画像511又は514はメモリ105に記憶される。
【0070】
続いて、CPU103は、撮影用ディスプレイ11にライブ映像を表示するための処理を実行する(S6及びS7)。具体的には、クロマキーキャプチャボード17は、カメラ10で撮影されている映像を取り込む。このとき、カメラ10から得られる映像(元画像)は縦長の長方形である。そこで、CPU103は、元画像の下部分をトリミングによりカットして、ステップS5で選択されたサンプル画像に対応した画像を取り込む(S6)。
【0071】
より具体的には、以下の処理が実行される。CPU103は、第1回目撮影用のサンプル画像をメモリ105から読み出す。第1回目用のサンプル画像が「ワクなし」画像である場合、CPU103は、カメラ10から得られる元画像をトリミングにより正方形状にする。一方、第1回目用のサンプル画像が「ワクプリ」画像である場合、CPU103は、サンプル画像の写真領域301に応じて、元画像をトリミングして表示用の画像を得る。
【0072】
CPU103はさらに、得られた画像からクロマキー技術により被写体以外の領域を検出し、検出した領域に、ステップS5で選択された第1回目用のサンプル画像の背景画像と、余白領域302の画像(選択されたサンプル画像が「ワクプリ」画像の場合のみ)とを合成する。そして、背景が合成された画像を撮影用ディスプレイに表示する(S7)。
【0073】
続いて、CPU103は第1回目の撮影を実行する(S8)。撮影動作の詳細を図16に示す。はじめに、CPU103は、プレイヤにポーズを指示する(S91)。具体的には、撮影用ディスプレイ11に「胸に手をあてて!」等のポーズの指示文を表示する。さらに、スピーカ450から音声でポーズを指示する。プレイヤは指示に合わせてポーズを取る。このとき、プレイヤは、自身の写りをディスプレイ11で確認しながら、立ち位置やポーズを決めることができる。
【0074】
CPU103はカウントダウンを開始して、所定時間経過後にシャッタ動作を行い(S92)、トリミングされた映像から画像を固定し、メモリ105やハードディスク104に保存する。さらに、CPU103は、保存した画像に選択された背景を合成し、通常写真画像を生成する。生成された通常写真画像は撮影用ディスプレイ11にプレビュー画像として表示される(S93)。このとき、プレビュー画像はメモリ105に保存される。これにより、プレイヤは、通常写真画像の出来映えを確認できる。CPU103は生成された通常写真画像をメモリ105やハードディスク104に格納する。なお、通常写真画像生成時に、画像や画質の補正処理を実行してもよい。
【0075】
CPU103は第4回目の撮影が終了するまで(S94)、ステップS6、S7及びステップS91〜S93の動作を繰り返す。第1回目の撮影が終了したとき、CPU103は、ステップS5で2番目に選択されたサンプル画像に基づいて、カメラ10から得られる映像をトリミングし(S6)、トリミングされた映像に背景画像及び余白領域603の画像を合成して撮影用ディスプレイ11に表示する(S7)。そして、CPU103は、ステップS91〜S93の動作を実行する。3回目及び4回目の撮影時も同様の処理を実行する(S6、S7、S91〜S94)。プレイヤ操作により4回の撮影が完了すると(S94でYES)、撮影動作をいったん終了する。
【0076】
図13に戻って、第1〜第4回目の撮影が終了すると、CPU103は続いて、5枚目及び6枚目の画像タイプの選択を受け付ける(S9)。このとき、CPU103は、撮影用ディスプレイ11に図17に示す画像を表示する。図17を参照して、撮影用ディスプレイ11には、図12(A)及び(B)に示す正方形状の通常合成画像(「ワクなし」画像又は「ワクプリ」画像)を作製するための選択ボタン501と、図12(C)に示す縦長又は横長の通常合成画像(「ワクなし」画像又は「ワクプリ」画像)を作製するための選択ボタン502とが表示される。プレイヤはいずれかの選択ボタンをタッチして、画像タイプを選択する。
【0077】
プレイヤが選択ボタン501をタッチした場合(S9でNO)、ステップS10と同じ撮影処理が実行される(S11)。ただし、CPU103は、5枚目及び6枚目の通常写真画像を作製するため、ステップS5で選択されるサンプル画像は2つである。
【0078】
一方、プレイヤが選択ボタン502をタッチした場合も(S9でYES)、ステップS10と同様の撮影処理が実行される(S12)。ただし、CPU103は、ステップS5において、図18に示すサンプル選択画面を表示する。つまり、縦長画像及び横長画像用のサンプル選択画面(「ワクなし」画像用サンプル画像及び「ワクプリ」画像用サンプル画像)を表示し、5回目及び6回目の撮影に用いるサンプル画像の選択を受け付ける。
【0079】
図18を参照して、撮影用ディスプレイ11には、縦長パレット517と、横長パレット518とが表示される。縦長パレット517には、縦長のサンプル画像(「ワクなし」画像及び「ワクプリ」画像)が表示される。横長パレット518には、横長のサンプル画像(「ワクなし」画像及び「ワクプリ」画像)が表示される。
【0080】
プレイヤは、タブをタッチして縦長パレット517又は横長パレット518を表示して、所望のサンプル画像を選択する。以降の動作は、ステップS10の動作と同じである。なお、縦長又は横長の通常合成画像用の通常写真画像を生成するとき、カメラの角度及び/又は位置が変化し、被写体の全身を撮影するのに好ましいカメラ角度又はカメラ位置に設定される。カメラ10の角度によっては、たとえば、カメラ10が上方から被写体の全身を撮影する。この場合、通常写真画像において、被写体の脚が短く見える可能性がある。そのため、カメラ10が上方から被写体の全身を撮影する場合、得られた写真画像の下部をパース処理することにより、被写体の脚を長く編集できる。
【0081】
以上の動作により、CPU103は5枚目及び6枚目の通常写真画像を生成する。生成された通常写真画像はHDD104又はメモリ105に保存される。
【0082】
続いて、CPU103は、コラージュ合成画像用の写真画像820を生成する(S13)。上述のとおり、コラージュ合成画像は、通常の写真シールを構成する通常合成画像よりも画像サイズが大きい。そのため、通常合成画像よりも複雑なデザインを有する。このような複雑なデザインからなるコラージュ合成画像の完成度を高めるため、写真撮影遊戯機1は、撮影処理においてプレイヤがコラージュ写真シールの完成イメージを想像しやすいように工夫し、写真画像820を生成する。
【0083】
図19は、ステップS11の動作の詳細を示すフロー図である。図19を参照して、CPU103は、コラージュ合成画像のサンプル画像の選択を受け付ける(S101)。このとき、CPU103は、撮影用ディスプレイ11に図20に示す画面を表示する。図20を参照して、撮影用ディスプレイ11には、複数のコラージュ合成画像のサンプル画像519が表示される。各サンプル画像519は、モデルが被写体となった通常合成画像と、モデルが被写体となったコラージュ合成画像用の写真画像820と、レイアウト画像830とが表示される。
【0084】
プレイヤが所望のサンプル画像519を選択したとき、選択されたサンプル画像519はメモリ105に保存される。このとき、プレイヤの選択により、コラージュ合成画像に用いるレイアウト画像(選択されたサンプル画像519のレイアウト画像)が決定される。選択されたサンプル画像519がメモリ105に保存された後、CPU103は、コラージュ合成画像用の撮影動作を実行する(S102〜S106)。
【0085】
初めに、CPU103は、選択されたサンプル画像に応じて、カメラ10が撮影する映像(元画像)をサンプル画像の配置領域802に応じて決められた画像サイズにトリミングする(S102)。続いて、トリミングされた元画像を土台レイヤに合成する。土台レイヤは、サンプル画像と同じ画像サイズを有する。トリミングされた元画像は、選択されたサンプル画像の配置領域802に対応する、土台レイヤ上の位置に配置される(S103)。
【0086】
続いて、必要に応じて、被写体の周りにオーラのような装飾画像を合成したり、被写体の影画像を合成したりする(S104)。ただし、ステップS104は実行されなくてもよい。CPU103はさらに、サンプル画像のレイアウト画像を土台レイヤに重ねて、撮影用ディスプレイ11に被写体のライブ映像を表示する。このとき、第1〜第4回の撮影処理により生成された通常写真画像をレイアウト画像内の所定の配置領域801に配置し、かつ、ステップS102でトリミングされた被写体の映像を配置領域802に配置して、撮影用ディスプレイ11に表示する(S105)。
【0087】
以上の動作を図21を用いて説明する。図21を参照して、CPU103は、選択されたサンプル画像に応じて、カメラ10の映像(元画像)を決められた画像サイズにトリミングする(S102及び図21(a))。続いて、CPU103は、トリミングされた元画像を、土台レイヤに合成する(S103及び図21(b))。これにより、図22に示すような、被写体に影画像やオーラのような装飾画像670を付ける場合に(S104)、トリミングされた元画像の範囲(つまり、レイアウト画面中の配置領域802の範囲)を超えて、装飾画像670を合成し、ライブ映像表示することができる。
【0088】
図21に戻って、トリミングされた元画像を土台レイヤに合成した後、CPU103は、土台レイヤにレイアウト画像を合成する(S105及び図21(c))。このとき、第1〜第4回目の撮影により得られた通常写真画像650が、予め決められた配置領域801に配置され、かつ、トリミングされた元画像も配置領域802に表示される。なお、レイアウト画像中の編集画像SIも、図21(c)に示すように、レイアウト画像とともに表示される。
【0089】
要するに、CPU103は、第1〜第4回の撮影により得られた通常写真画像650を利用して、仮のコラージュ合成画像を作製し(図21(c))、撮影用ディスプレイ11にライブ映像とともに表示する。以降、図21(c)を仮コラージュ合成画像という。仮コラージュ合成画像内の配置領域801には、通常合成画像の代わりに、通常合成画像の元となる通常写真画像650が配置される。さらに、レイアウト画像に応じた編集画像SIが配置される。そのため、仮コラージュ合成画像は、コラージュ合成画像の完成イメージに近い。プレイヤは、仮コラージュ合成画像を見ながら、コラージュ合成画像に調和するポーズを取り、撮影することができる。そのため、得られた写真画像820は、コラージュ合成画像と調和しやすく、コラージュ合成画像は統一感のある完成度の高い画像になりやすい。
【0090】
図19に戻って、CPU103は、仮コラージュ合成画像を撮影用ディスプレイ11に表示後、撮影動作を実行し、コラージュ合成画像用の写真画像820を生成する(S106)。このとき、撮影する枚数は1枚である。
【0091】
好ましくは、写真画像820及び通常写真画像650において、被写体全体に対する前記被写体が写る部分の割合は、写真画像820の方が、写真画像650よりも大きい。より具体的には、写真画像820は被写体の全身画像であるのが好ましく、写真画像650は被写体のアップ画像であるのが好ましい。この場合、コラージュ合成画像内の各写真画像のバランスが取れ、デザイン性が増す。より具体的には、通常合成画像は、従来の写真シールに使用される画像サイズであり、小さい。そのため、通常合成画像に被写体の全身画像を含めると、画像サイズが小さいために被写体の表情等がわかりにくい。そこで、通常合成画像に利用される写真画像650は被写体のアップ画像であるのが好ましい。一方、コラージュ合成画像は、通常合成画像よりも画像サイズが大きい。そのため、コラージュ合成画像に利用する写真画像820では、被写体の全身画像であっても、被写体の表情が確認できる。したがって、写真画像820を被写体の全身画像とし、写真画像650を被写体のアップ画像とすれば、いずれの写真画像の被写体の表情も確認でき、かつ、コラージュ合成画像全体のバランスも良くなり、デザイン性が増す。
【0092】
図13に戻って、コラージュ合成画像用の写真画像820を生成した後、CPU103は、スピーカ504を介して撮影プレイが終了した旨の音声を外部に出力する(S14)。この動作により、待機プレイヤは撮影プレイの終了を認識できる。このように、CPU103は、撮影装置4の動作に応じて、スピーカ504から音声を出力する。これにより、待機プレイヤは撮影プレイの終了を速やかに認識でき、プレイすることができる。そのため、写真撮影遊戯機1の回転効率が上がる。本例では、CPU103は、撮影処理を終了するときに音声による通知をしたが、撮影中にスピーカから音楽を流したり、所定の情報を音声で提供したりしてもよい。所定の情報は、たとえば、写真撮影遊戯機1の特徴の紹介、印刷用紙や景品等の消耗品切れの通知、写真撮影遊戯機1のエラー通知等である。
【0093】
上述の例では、撮影枚数を7枚(通常合成画像用の写真画像を6枚、コラージュ合成画像用写真画像820を1枚)としたが、撮影枚数はこれに限られない。
【0094】
上述のとおり、写真撮影遊戯機1では、従来の通常合成画像よりも大きい画像サイズのコラージュ合成画像を作製する。コラージュ合成画像は、複数の通常合成画像CI1〜CI4と、コラージュ合成画像専用の写真画像820と、レイアウト画像830(背景画像840及び編集画像SI)とを含む。写真画像820はコラージュ合成画像専用であるため、コラージュ合成画像全体の統一性、デザイン性が増し、完成度が高くなる。さらに、ライブ映像表示により、写真画像820が生成される前に、通常写真画像650を含むレイアウト画像が、被写体のライブ映像とともに撮影用ディスプレイ11に表示される。そのため、プレイヤは、コラージュ合成画像の完成イメージを容易にイメージしながら、写真画像820用にポーズを取ることができる。そのため、写真画像820はコラージュ合成画像全体と調和しやすく、コラージュ合成画像の完成度が高まる。
【0095】
[画像編集処理]
次に、画像編集処理の詳細を説明する。CPU103は、制御プログラムに基づいて画像編集処理を実行する。編集画像では、CPU103は、通常合成画像用の編集処理を実行する。
【0096】
図23を参照して、CPU103は、編集用ディスプレイ40に、画面をタッチして画像編集処理を開始するよう促す移動待ち画像を表示する(S21)。そして、プレイヤがタッチペン42でディスプレイ40をタッチしたとき、編集残り時間のカウントダウンを開始する(S22)。
【0097】
続いて、CPU103は、編集処理を行う写真画像を選択する(S23)。本実施の形態では、撮影処理により、コラージュ合成画像用の写真画像820とともに、6枚の通常写真画像が生成されている(ステップS8で生成される4枚の通常写真画像と、ステップS11又はS12で生成される2枚の通常写真画像)。そこで、CPU103は、初めに、6枚の通常写真画像を編集用ディスプレイ40に表示し、編集処理を行う4〜6枚の通常写真画像の選択を受け付ける。プレイヤは、タッチペン42を用いて、所望の通常写真画像をタッチする。CPU103は、タッチされた4〜6つの通常写真画像を、選択された通常写真画像として特定し、メモリ105に格納する。
【0098】
続いて、CPU103は、印刷用紙850の各印刷領域851内の各矩形領域852L及び852Rに利用されるレイアウトサンプルの選択を受け付ける(レイアウト選択処理:S24)。
【0099】
レイアウト選択処理は、以下の方法で実行される。HDD104は、複数のレイアウトサンプルを記憶する。図24(a)〜(d)はHDD104に記憶されたレイアウトサンプルの一例である。各レイアウトサンプルのサイズは、矩形領域852のサイズに対応する。図24(a)〜(d)に示すレイアウトサンプルは、矩形領域852を複数の配置領域810に区分したレイアウトサンプルである。これらのレイアウトサンプルを、「分割レイアウトサンプル」と呼ぶ。分割レイアウトサンプルは、複数の配置領域810のみからなる。
【0100】
プレイヤは、初めに、分割する人数を選択する。人数はたとえば、2人、3人、4人、多人数等である。プレイヤが分割する人数を選択すると、CPU103は、選択された人数に応じた複数の分割レイアウトサンプルを編集用ディスプレイ40に表示する。なお、プレイヤが分割人数「2人」を選択した場合、CPU103は、図25に示すレイアウト選択画面を表示する。図25を参照して、選択画面は、左右に2つの選択領域900L及び900Rが表示され、2人のプレイヤの各々が、所望するレイアウトテンプレートを選択できる。図10に示すように、印刷用紙850は各印刷領域851ごとに切断されるためである。したがって、各プレイヤは自分が取得する印刷用紙片のレイアウトを複数選択でき、かつ、自由に選択できる。
【0101】
各領域900(900L及び900R)には、コラージュ合成画像サンプルと分割レイアウトサンプルとを組み合わせた複数のレイアウトテンプレート930Aが表示される。つまり、矩形領域852のうちの一つは、コラージュ合成画像が配置される。各プレイヤは、各領域900内の所望のレイアウトテンプレート930Aを選択する。CPU103は、タッチされたレイアウトテンプレートを選択する(S242)。各プレイヤに選択されたレイアウトテンプレートは、メモリ105に格納される。
【0102】
なお、領域900L及び900Rにコラージュ合成画像が配置されなくてもよい。この場合、各領域900には、分割レイアウトサンプルが表示される。
【0103】
プレイヤが、2人以上の分割人数を選択した場合、印刷用紙の4つの矩形領域852のうちの少なくとも1つの矩形領域に、コラージュ合成画像が配置される。そして、CPU103は、選択された分割人数に応じたレイアウトテンプレートを編集用ディスプレイ40に表示する。
【0104】
続いて、CPU103は、図26に示す編集画面を編集用ディスプレイ40に表示する(S25)。編集画面には、左右に2つの編集領域60L及び60Rが表示され、2人のプレイヤがそれぞれの領域60(60L及び60R)で画像を編集できるようになっている。また、ステップS23で選択された複数の写真画像は、落書き切替領域75に表示され、左右のプレイヤの選択操作により、編集領域60L及び60Rのいずれかに割り当てられる。これにより、各々の編集領域60で異なる写真画像の編集を行うことができる。したがって、編集画像は、各写真画像ごとに作製される。
【0105】
好ましくは、落書き切替領域75に表示された複数の写真画像(本例では6枚)のうち、コラージュ合成画像に利用される写真画像が識別可能に表示されるのが好ましい。たとえば、コラージュ合成画像に利用される写真画像を示す切替領域75の枠に装飾を施したり、他の写真画像と異なる色で表示したりしてもよい。
【0106】
なお、落書き切り替え領域75には、左右のプレイヤごとに落書き中(つまり編集処理中)の写真画像にカーソルが示される。プレイヤが落書き対象となる写真画像を変更するとき、スクロールボタン79をタッチすれば、落書き切り替え領域75内で隣りの写真画像にカーソルが移動し、カーソルで示された写真画像が編集領域60に表示される。さらに、スクロールボタン79をタッチしたときに、領域75内の隣りの写真画像を、相手プレイヤが落書き中である場合、カーソルはその写真画像をスキップして次の写真画像上に移動し、カーソルが示された写真画像が編集領域60に表示される。以上の動作により、プレイヤは、スクロールボタン79をタッチするだけで、落書きされていない写真画像を容易に選択できる。
【0107】
編集画面にはさらに、写真シール用に編集処理を行うための「通常らくがき」ボタン76Lと、携帯電話機の待ち受け画像用に編集処理を行うための「ケータイおまけ」ボタン76Rとが表示される。
【0108】
編集画面にはさらに、セット、スペシャル、スタンプ、クルクル、メッセージ、ペン、myデコといった編集ツールを選択するための編集ツール選択ボタン61が表示される。編集ツール選択ボタン61は、「通常らくがき」ボタン76Lを選択した場合と、「ケータイおまけ」ボタン76Rを選択した場合とで、異なる。具体的には、「通常らくがき」ボタン76Lが選択された場合、編集ツール選択ボタン61Rが表示される。つまり、「通常らくがき」の場合、セット、スペシャル、スタンプ、クルクル、メッセージ及びペンボタンが表示される。一方、「ケータイおまけ」ボタン76Rが選択された場合、編集ツール選択ボタン61Lが表示される。つまり、myデコ、スタンプ、ペンボタンが表示される。
【0109】
タッチペン42により所望の編集ツール選択ボタンがタッチされると、タッチされた編集ツールに対応したパレット67が編集領域60の下に表示される。本例では、編集領域60Lにおいて、「ケータイおまけ」用のMyデコツールが選択され、編集領域60Rにおいて、「通常らくがき」用のセットツールが選択されている。各パレット67には、選択された編集ツールで利用可能なデザインの編集画像が表示された複数の選択ボタン64が配列されている。たとえば、セットツールが選択された右側のパレット67には、スタンプ画像、クルクル画像、メッセージ画像、ペン画像の複数の編集画像が表示された複数の選択ボタン64が表示されている。
【0110】
他の編集ツールとして、編集処理ツール74も表示される。編集処理ツール74には、落書きを初めからやり直す「はじめから」ボタンや、1つ前の編集処理に戻る「もどる」ボタン、1つ後の編集処理に進む「すすむ」ボタン、領域60内の画像を回転する「回転」ボタン、編集により入力された編集画像を消去する「消しゴム」ボタン等が含まれる。
【0111】
さらに他の編集ツールとして、「一発らくがき」ボタン77も表示される。「一発らくがき」ボタン77には、「通常らくがき」及び「ケータイおまけ」に応じた複数のサンプル画像を表示する。プレイヤが所望の「一発らくがき」ボタン77を選択すれば、選択されたボタン77に表示されたサンプル画像内の複数の編集画像の組合せが、編集領域60内の写真画像に対応して表示される。要するに、「一発らくがき」ボタン77を利用すれば、短時間で編集処理を終えることができる。
【0112】
さらに他の編集ツールとして、落書き見本及びヒント表示領域78が表示される。表示領域78には、編集処理の見本となるサンプル画像や、編集のヒントが表示される。編集のヒントとは、たとえば、プレイ日が誕生日の芸能人の情報や、プレイ日の季節に関する情報、天気情報等である。プレイヤは表示領域78に表示される情報を参照して、落書き(編集)内容を決定できる。
【0113】
図23を参照して、CPU103は、落書き時間が制限時間に達するか(S29でYES)、ENDボタン68がタッチペン42でタッチされる(S30でYES)までの間、選択された写真画像に対応する編集画像の入力を受け付ける。具体的には、CPU103は、タッチペン42による編集用ディスプレイ40へのタッチを検知する(S28)。CPU103がパレット67内の所望の選択ボタン64のタッチを検知すると(S28でYES、S32でYES)、タッチされた選択ボタンに表示されたデザインのツールが設定される(S34)。そして、編集領域60内をタッチすると(S28でYES、S32でNO)、タッチされた位置に選択されたデザインの編集画像を入力する(S33)。入力された編集画像は、写真画像に対応付けてメモリ105に格納される。
【0114】
落書き時間が制限時間に達したとき(S29でYES)、または、ENDボタン68へのタッチを検知したとき(S30でYES)、CPU103は、編集処理(ステップS28〜S30、S32〜S34)をいったん終了する。以上の動作により、プレイヤは、各写真画像に通常合成画像用の編集画像を入力する。プレイヤはさらに、「ケータイおまけ」ボタン76Rを選択することにより、携帯電話機の待ち受け画像用に、編集処理を行うことができる。
【0115】
続いて、CPU103は、通常写真画像及び作製された編集画像を合成して、複数の通常合成画像を生成する(S35)。生成された通常合成画像はメモリ105又はHDD104に保存される。生成された通常合成画像は、従来の写真シールを構成する。
【0116】
CPU103はさらに、コラージュ合成画像を生成する(S36)。通常合成画像の生成が完了したとき、コラージュ合成画像も生成可能である。なぜなら、編集処理が開始される前に、コラージュ合成画像中の通常合成画像CI1〜CI4以外の画像(写真画像820及びレイアウト画像830)については、既に完成しているからである。つまり、コラージュ合成画像用に編集処理(S28〜S34)を改めて行う必要はなく、通常合成画像の編集さえ完了すれば、コラージュ合成画像は生成可能である。CPU103は、下から順に、レイアウト画像、通常合成画像CI1〜CI4、編集画像SI及び写真画像820を重ねて、これらを合成し、図9に示すコラージュ合成画像を生成する。以上のとおり、コラージュ合成画像用にプレイヤが編集操作を行う必要はない。そのため、コラージュ合成画像用に余分な編集時間を掛けなくて良い。したがって、写真撮影遊戯機1の回転率が低下するのを抑制できる。
【0117】
続いて、CPU103は、ステップS24で決定されたレイアウトテンプレート内の分割レイアウトサンプルが、形状が互いに相似し、かつ、サイズが異なる配置領域を含むか否かを判断する(S37)。図27に示すように、矩形領域852Lの分割レイアウトサンプルが、大型領域A10と、大型領域A10と相似でありサイズが大型領域A10よりも小さい小型領域B10とを含む場合(S37でYES)、CPU103は、通常合成画像の配置切替を受け付ける(S38)。具体的には、CPU103は、図27に示す配置切替画面をディスプレイ40に表示する。配置切替画面には、通常合成画像A〜Fが配置された例が表示される。配置切替画面にはさらに、切替ボタン910と決定ボタン911とが表示される。プレイヤは、通常合成画像A〜Fの配置を参照する。ここでは、通常合成画像A〜Eが正方形の合成画像であり、かつ、通常合成画像A〜Dが大型領域A10に配置され、通常合成画像Eが小型領域B10に配置されている。プレイヤが通常合成画像Eを大きなサイズで印刷したい場合、切替ボタン910をタッチする。CPU103は、切替ボタン910のタッチに応じて通常合成画像A〜Eの配置を変更する。より具体的には、図28に示すように、小型領域B10に配置された通常合成画像Eを、大型領域A10に配置された他の通常合成画像A〜Dのいずれかと切り替える。このように、通常合成画像の配置を切り替えることにより、好みの通常合成画像の印刷サイズを変更できる。変更後、通常合成画像の配置に問題がない場合、プレイヤは決定ボタン911をタッチする。CPU103は、決定ボタン911のタッチに応じて、通常合成画像A〜Eの配置を決定する。
【0118】
ステップS38の画像選択が完了した後、又は、互いに相似形であり、かつ、サイズが異なる複数の領域がある分割レイアウトが選択されていない場合(S37でNO)、CPU103は、ステップS24で決定されたレイアウトサンプルに基づいて、印刷領域851内の矩形領域852Lに印刷される画像と矩形領域852Rに印刷される画像とを含む印刷データを生成する(S39)。具体的には、ステップS24で決定された矩形領域852L用のレイアウトサンプルに基づいて、ステップS35で生成された6つの通常合成画像をレイアウトして矩形領域852L用の画像を生成する。CPU103はさらに、矩形領域852Rにコラージュ合成画像を生成する。以上の動作により生成される印刷用の画像の一例は、図29に示すようになる。矩形領域852Lと852Rとの間には余白領域855が存在する。この余白領域855は、印刷用紙850のミシン目CLに対応する。
【0119】
なお、図10に示すように、印刷用紙850は2つの印刷領域851を有する。そして、上述のとおり、分割人数を「2人」とした場合、各プレイヤは各印刷領域851内の2つの矩形領域のレイアウトをそれぞれ決定する。そのため、ステップS39において、CPU103は、各印刷領域851に対応する印刷データをそれぞれ生成する。
【0120】
印刷データを作製した後、CPU103は、印刷待機ブース5が使用中であるか否かを判断する(S40)。具体的には、CPU103は、後述する印刷待機処理が動作中であるか否かに基づいて、ステップS40の判断を行う。印刷待機ブース5が使用中である場合(S40でNO)、CPU103は、編集ブース3での待機をプレイヤに促す画面をディスプレイ40に表示する(S41)。一方、印刷待機ブースが空いている場合(S40でYES)、CPU103は、印刷指示及び印刷データのプリンタ601への送信を開始する(S42)。このとき、CPU103は印刷指示を初めに送信し、その後、印刷画像をプリンタ601に送信する。
【0121】
印刷指示及び印刷データの送信が開始されたとき、CPU103は、払出処理(S43)及び印刷待機処理(S44)を並行して実行する。
【0122】
[払出処理(前半)]
図30を参照して、払出処理(S43)では、CPU103は景品払出装置70内に格納された景品を、プリンタ601が印刷用紙をシール紙排出口602に排出するタイミングに合わせて、景品払出口603に排出する。
【0123】
CPU103は、印刷データの送信を開始したとき(S501でYES)、タイマカウントを開始する(S502)。そして、タイマカウント開始から所定時間ΔT1経過したか否かを監視する(S503)。この間、印刷待機処理(S44)が並行して実行される。
【0124】
所定時間ΔT1は、印刷データの送信が開始されてからプリンタ601が2枚の印刷用紙850にそれぞれのプレイヤが作製した印刷画像を印刷して排出口602に排出するまでに掛かる時間よりも短くする。これにより、景品は印刷用紙よりも先に排出口に排出される。そのため、プレイヤは印刷用紙を取り出すときに、景品の存在に気づきやすく、景品の取り忘れが抑制される。ステップS504以降の動作は後述する。
【0125】
[印刷待機処理]
ステップS502のカウントが開始されたとき、印刷待機処理(S44)は開始されている。図31を参照して、CPU103は、待機画面(デモ画面)をディスプレイ95に表示している(S601)。ステップS43で印刷画像の送信が開始されたとき、CPU103はカウントダウンを開始する(S602)。ここでは、印刷待機処理の残り時間がカウントダウンされる。続いて、CPU103は、プレイヤが操作したタッチペン92のディスプレイ95へのタッチに応じて、景品要否画面を表示する(S603)。景品要否画面には、景品を希望する場合に選択される「要求ボタン」と、景品が不要な場合に選択される「不要ボタン」とが表示される。プレイヤは、いずれかのボタンを選択する。プレイヤが景品を欲しい場合、「要求ボタン」を選択する(S603でYES)。このとき、CPU103は、景品フラグを「1」にする(S605)。景品フラグが「1」である場合、プレイヤが景品を希望したことを示し、「0」のとき、プレイヤは景品を希望しないことを示す。景品フラグはメモリ105に格納される。景品フラグを設定した後、CPU103は携帯電話機に代表される携帯端末への画像送信処理を行う(S607〜S610及びS650)。
【0126】
一方、ステップS603において、プレイヤが景品を希望しない場合(S603でNO)、つまり、「不要ボタン」が選択された場合、CPU103は景品フラグを「0」としてメモリ105に格納する(S604)。ステップS601〜S605までの処理は、所定時間ΔT1よりも短い時間内に実行される。
【0127】
続いて、CPU103は、携帯端末への画像送信処理を実行する(S607〜S610及びS650)。CPU103はまず、画像送信希望を受け付ける(S607)。CPU103は、ディスプレイ95に選択画面を表示する。選択画面には、携帯端末への合成画像の送信を希望する「送信希望ボタン」と、画像転送を希望せずに、所定のゲームのプレイを希望する「ゲーム希望ボタン」とが表示される。
【0128】
プレイヤにより「送信希望ボタン」が選択されたとき、CPU103は、プレイヤが携帯端末への合成画像の送信を希望したと判断する(S607でYES)。この場合、CPU103はまず、編集処理において作製された複数の合成画像のうち、携帯端末に転送する合成画像の選択を受け付ける(S608)。このとき、コラージュ合成画像が選択されてもよいし、編集処理において携帯端末の待ち受け画像用に編集処理した通常合成画像が選択されてもよい。さらに、デコメール(登録商標)用の素材(いわゆるデコ素材)を通常合成画像とともに選択してもよい。CPU103は、携帯端末へ送信する合成画像を1つ選択させてもよいし、2つ以上選択させてもよい。
【0129】
携帯端末に転送する合成画像を受け付けた後(S608)、CPU103は、合成画像の送信方法を受け付ける(S609)。具体的には、CPU103は、プレイヤの携帯端末が非接触通信可能な機種か否かを問う表示画面をディスプレイ95に表示する。非接触通信はたとえば、Felica(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)である。写真撮影遊戯機1は、非接触通信装置97(図8参照)を備える。プレイヤの携帯端末が非接触通信可能な機種であるとプレイヤが回答した場合(S609でYES)、写真撮影遊戯機1は、非接触通信装置を介してプレイヤの携帯端末に、ステップS608で選択された合成画像を送信する(S650)。一方、ステップS609での問い合わせの結果、プレイヤが、自身の携帯電話機が非接触通信可能な機種ではないと回答した場合(S609でNO)、CPU103は、プレイヤの携帯端末のメールアドレスの入力を受け付ける(S610)。この場合、CPU103は、入力されたアドレス宛にステップS608で選択された合成画像を送信する(S650)。具体的には、CPU103は選択された合成画像を図示しないサーバを経由してプレイヤの携帯端末に送信する。なお、ステップS650はステップS609の入力が完了した後印刷待機処理が完了するまでの間のいずれの時期に実行してもよい。
【0130】
S610のアドレス入力が完了したとき、又は、ステップS607でプレイヤが画像転送を希望しない場合、つまり、「ゲーム希望ボタン」が選択された場合(S607でNO)、CPU103は、ミニゲーム用プログラムを起動して、ディスプレイ95にミニゲーム画面を表示し、プレイヤにミニゲームを提供する(S611)。ミニゲームはたとえば、じゃんけんゲームやクイズ、心理テスト等であり、短時間で楽しめるものである。印刷待ち時間にミニゲームを提供することで、プレイヤは印刷待ち時間の退屈さを解消できる。
【0131】
CPU103はステップS602のカウントダウン開始から所定時間ΔT3が経過したか否かを監視する(S612)。ステップS611で所定時間ΔT3が経過したとCPU103が判断したとき(S612でYES)、CPU103はミニゲームを終了する(S613)。
【0132】
[払出指示処理(後半)]
CPU103がミニゲームを終了した後で、払出指示処理(図30)のステップS503において、CPU103は所定時間ΔT1が経過したと判断する(S503でYES)。このとき、CPU103は、メモリ105に格納された景品フラグを参照する(S504)。景品フラグが「1」である場合、プレイヤが景品を要求していることから、CPU103は景品払出指示を景品払出装置70に出力する(S505)。景品払出装置70のマイコン707は、景品払出指示を受け、景品を景品払出口603に排出する。景品払出指示を受けてから景品を払い出すまでに掛かる時間は1〜2秒程度である。この払出時間も考慮して、所定時間ΔT1は予め設定される。
【0133】
[印刷処理]
プリンタ601内で実行される印刷処理について説明する。プリンタ601はマイコンを内蔵する。プリンタ601内のマイコンは図32に示す印刷処理を実行する。
【0134】
図32を参照して、プリンタ601のマイコンは、CPU103からの印刷指示を受けたとき(S801でYES)、印刷データの受信が完了した後(S802でYES)、印刷用紙850内の対応する印刷領域851に各画像を印刷する(S803)。具体的には、各印刷領域851の矩形領域852Lに、矩形領域852L用の画像(分割レイアウトパターンに応じて配列された通常合成画像)を印刷し、矩形領域852Rに、矩形領域852R用の画像(コラージュ合成画像)を印刷する。
【0135】
CPU103は、印刷用紙850を印刷領域851ごとにカッタで切断する(S804)。上述のとおり、プリンタ601には、予めミシン目CLが形成された印刷用紙850が格納されている。そして、プリンタ601は、ミシン目と直交する方向に印刷用紙850を切断する。
【0136】
以上の工程により、図10のラインC1で切断された2枚の印刷用紙片が、シール紙排出口602に排出される。
【0137】
本実施の形態では、画像編集処理において、コラージュ合成画像に対して編集画像を入力しない。つまり、コラージュ合成画像の編集操作を行わない。しかしながら、コラージュ合成画像の編集操作を行ってもよい。
【0138】
また、本実施の形態の撮影処理において、コラージュ合成画像用のレイアウト画像を被写体のライブ映像とともに撮影用ディスプレイ11に表示するとき、第1〜第4回の撮影動作により得られた通常写真画像650に代えて、モデル等が写った通常合成画像のサンプルを、配置領域801に配置して表示してもよい。この場合であっても、コラージュ合成画像のイメージをある程度プレイヤに伝えることができる。ただし、好ましくは、レイアウト画像の配置領域801にプレイヤが被写体として写った通常合成画像650を配置して撮影用ディスプレイ11に表示するのが好ましい。
【0139】
本実施の形態の撮影処理においては、プレイヤの選択によりレイアウト画像を決定する。しかしながら、CPU103がレイアウト画像を任意に決定してもよい。
【0140】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0141】
1 写真撮影遊戯機
4 撮影装置
8 編集装置
10 カメラ
100 制御装置
101 コンピュータ装置
104 ハードディスク
500 案内装置
521 筐体
522 開口
504 スピーカ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラとプリンタとを備えた写真撮影遊戯機であって、
前記カメラを制御して、複数の第1写真画像を生成する第1撮影制御手段と、
前記第1写真画像が配置される複数の第1配置領域と、被写体を含みコラージュ合成画像専用の第2写真画像が配置される第2配置領域と、背景画像とを有し、前記第1写真画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定する決定手段と、
前記第2配置領域に前記カメラが撮影する被写体映像を配置して前記レイアウト画像を表示するライブ映像表示手段と、
前記レイアウト画像が表示された後、前記カメラを制御して、前記第2写真画像を生成する第2撮影制御手段と、
前記複数の第1写真画像と前記レイアウト画像と前記第2写真画像とを合成してコラージュ合成画像を生成する第1生成手段と、
前記プリンタを制御して、前記コラージュ合成画像を印刷する印刷手段とを備える、写真撮影遊戯機。
【請求項2】
請求項1に記載の写真撮影遊戯機であってさらに、
前記第1写真画像に対応した編集画像の入力を受け付ける編集手段と、
前記第1写真画像と前記編集画像とを合成して複数の通常合成画像を生成する第2生成手段とを備え、
前記印刷手段は、前記プリンタを制御して、前記複数の通常合成画像と前記コラージュ合成画像とを印刷する、写真撮影遊戯機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の写真撮影遊戯機であって、
前記ライブ映像表示手段は、前記第1配置領域に前記第1撮影制御手段で生成された前記第1写真画像を配置する、写真撮影遊戯機。
【請求項4】
請求項2に記載の写真撮影遊戯機であって、
前記印刷手段は、中央に直線状に延びるミシン目が形成された印刷用紙上の前記ミシン目により区分される2つの矩形領域のうち一方の矩形領域に前記コラージュ合成画像を印刷し、他方の矩形領域に前記複数の通常合成画像を所定のレイアウトで印刷する、写真撮影遊戯機。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の写真撮影遊戯機であって、
前記第1及び第2写真画像において、被写体全体に対する前記被写体が写る部分の割合は、前記第2写真画像の方が、前記第1写真画像よりも大きい、写真撮影遊戯機。
【請求項6】
カメラとプリンタとを備えた写真撮影遊戯機を用いた写真撮影遊戯方法であって、
前記カメラを制御して、複数の第1写真画像を生成するステップと、
前記第1写真画像が配置される複数の第1配置領域と、被写体を含みコラージュ合成画像専用の第2写真画像が配置される第2配置領域と、背景画像とを有し、前記第1写真画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定するステップと、
前記第2配置領域に前記カメラが撮影する被写体映像を配置して前記レイアウト画像を表示するステップと、
前記レイアウト画像が表示された後、前記カメラを制御して前記第2写真画像を生成するステップと、
前記複数の第1写真画像と前記レイアウト画像と前記第2写真画像とを合成してコラージュ合成画像を生成するステップと、
前記プリンタを制御して、前記コラージュ合成画像を印刷するステップとを備える、写真撮影遊戯方法。
【請求項7】
カメラとプリンタとを備えた写真撮影遊戯機に搭載されたコンピュータに、
前記カメラを制御して複数の第1写真画像を生成するステップと、
前記第1写真画像が配置される複数の第1配置領域と、被写体を含みコラージュ合成画像専用の第2写真画像が配置される第2配置領域と、背景画像とを有し、前記第1写真画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定するステップと、
前記第2配置領域に前記カメラが撮影する被写体映像を配置して前記レイアウト画像を表示するステップと、
前記レイアウト画像を表示された後、前記カメラを制御して前記第2写真画像を生成するステップと、
前記複数の第1写真画像と前記レイアウト画像と前記第2写真画像とを合成してコラージュ合成画像を生成するステップと、
前記プリンタを制御して、前記コラージュ合成画像を印刷するステップとを実行させる、制御プログラム。
【請求項1】
カメラとプリンタとを備えた写真撮影遊戯機であって、
前記カメラを制御して、複数の第1写真画像を生成する第1撮影制御手段と、
前記第1写真画像が配置される複数の第1配置領域と、被写体を含みコラージュ合成画像専用の第2写真画像が配置される第2配置領域と、背景画像とを有し、前記第1写真画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定する決定手段と、
前記第2配置領域に前記カメラが撮影する被写体映像を配置して前記レイアウト画像を表示するライブ映像表示手段と、
前記レイアウト画像が表示された後、前記カメラを制御して、前記第2写真画像を生成する第2撮影制御手段と、
前記複数の第1写真画像と前記レイアウト画像と前記第2写真画像とを合成してコラージュ合成画像を生成する第1生成手段と、
前記プリンタを制御して、前記コラージュ合成画像を印刷する印刷手段とを備える、写真撮影遊戯機。
【請求項2】
請求項1に記載の写真撮影遊戯機であってさらに、
前記第1写真画像に対応した編集画像の入力を受け付ける編集手段と、
前記第1写真画像と前記編集画像とを合成して複数の通常合成画像を生成する第2生成手段とを備え、
前記印刷手段は、前記プリンタを制御して、前記複数の通常合成画像と前記コラージュ合成画像とを印刷する、写真撮影遊戯機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の写真撮影遊戯機であって、
前記ライブ映像表示手段は、前記第1配置領域に前記第1撮影制御手段で生成された前記第1写真画像を配置する、写真撮影遊戯機。
【請求項4】
請求項2に記載の写真撮影遊戯機であって、
前記印刷手段は、中央に直線状に延びるミシン目が形成された印刷用紙上の前記ミシン目により区分される2つの矩形領域のうち一方の矩形領域に前記コラージュ合成画像を印刷し、他方の矩形領域に前記複数の通常合成画像を所定のレイアウトで印刷する、写真撮影遊戯機。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の写真撮影遊戯機であって、
前記第1及び第2写真画像において、被写体全体に対する前記被写体が写る部分の割合は、前記第2写真画像の方が、前記第1写真画像よりも大きい、写真撮影遊戯機。
【請求項6】
カメラとプリンタとを備えた写真撮影遊戯機を用いた写真撮影遊戯方法であって、
前記カメラを制御して、複数の第1写真画像を生成するステップと、
前記第1写真画像が配置される複数の第1配置領域と、被写体を含みコラージュ合成画像専用の第2写真画像が配置される第2配置領域と、背景画像とを有し、前記第1写真画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定するステップと、
前記第2配置領域に前記カメラが撮影する被写体映像を配置して前記レイアウト画像を表示するステップと、
前記レイアウト画像が表示された後、前記カメラを制御して前記第2写真画像を生成するステップと、
前記複数の第1写真画像と前記レイアウト画像と前記第2写真画像とを合成してコラージュ合成画像を生成するステップと、
前記プリンタを制御して、前記コラージュ合成画像を印刷するステップとを備える、写真撮影遊戯方法。
【請求項7】
カメラとプリンタとを備えた写真撮影遊戯機に搭載されたコンピュータに、
前記カメラを制御して複数の第1写真画像を生成するステップと、
前記第1写真画像が配置される複数の第1配置領域と、被写体を含みコラージュ合成画像専用の第2写真画像が配置される第2配置領域と、背景画像とを有し、前記第1写真画像よりも大きな画像サイズを有するコラージュ合成画像用のレイアウト画像を決定するステップと、
前記第2配置領域に前記カメラが撮影する被写体映像を配置して前記レイアウト画像を表示するステップと、
前記レイアウト画像を表示された後、前記カメラを制御して前記第2写真画像を生成するステップと、
前記複数の第1写真画像と前記レイアウト画像と前記第2写真画像とを合成してコラージュ合成画像を生成するステップと、
前記プリンタを制御して、前記コラージュ合成画像を印刷するステップとを実行させる、制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2012−108524(P2012−108524A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−282610(P2011−282610)
【出願日】平成23年12月26日(2011.12.26)
【分割の表示】特願2010−184155(P2010−184155)の分割
【原出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(591237685)株式会社メイクソフトウェア (137)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年12月26日(2011.12.26)
【分割の表示】特願2010−184155(P2010−184155)の分割
【原出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(591237685)株式会社メイクソフトウェア (137)
【Fターム(参考)】
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