説明

写真配置表示プログラム及び写真配置表示装置

【課題】写真配置の確認作業において、写真をレイアウトする自由度を高くする。
【解決手段】ユーザは、ディスプレイ上において、複数の候補画像から写真画像を選択し、テンプレート422上の複数の配置領域のそれぞれに配置する。配置領域は枠422a及び422bとして表示されている。ユーザは、ディスプレイ上で枠422a自体を回転、拡大、縮小及び移動させることができる。したがって、写真をレイアウトする自由度が高く、最適なレイアウトを提供することができるため、完成後の写真集のレイアウトがどのようなものになるのかを正確に確認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の写真画像を印刷する際の写真画像の配置を表示する写真配置表示プログラム及び写真配置表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
写真スタジオで撮影された複数の写真を用いて写真集を作成するなどの場合に、写真集等のでき具合がどのようになるかをあらかじめ確認できるような確認作業が重要となることがある。例えば、写真集等の作成依頼者にとっては、写真集等の完成後の状態を作成前に確認することで、満足できる内容の写真集を依頼することができる。また、写真集の作成を依頼された者にとっては、完成後の写真集の内容と依頼者の期待する内容とがずれたりした場合に依頼者が完成した写真集の内容に不満を感じるような事態を避けることができる。
【0003】
上記の確認作業に用いることができる装置として、例えば特許文献1を採用することが考えられる。特許文献1は、作業者がコンピュータを操作することによって、テンプレート上に設けられている複数の写真用スペースに配置したり、写真用スペースに合わせて写真画像をトリミングしたりして、テンプレート上に写真画像をレイアウトするというものである。この技術を利用して、コンピュータにレイアウト結果を表示させることにより、写真集等の完成後の状態をディスプレイ上などで確認することが可能となる。
【0004】
【特許文献1】特開2007−4641号公報(図10)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、テンプレート上の規定のスペースに写真画像を配置するというものである。すなわち、規定のスペースに合うように写真画像を配置するものである。一方で、規定のスペースに合わない写真はそのスペースに配置することができないものとすると、レイアウトを行う際の選択の幅が狭くなる。また、写真画像を無理に規定のスペースに合わせようとすると、写真同士や写真と背景とのバランスが取れない場合がある。さらに、確認作業後に写真同士のバランスを調整するものとすると、あらかじめ確認した内容とのずれが生じるため、完成した写真集の内容に依頼者が不満を感じるおそれがある。このように、特許文献1は、写真画像を配置する際の編集の自由度が低いという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、写真配置の確認作業において、写真を配置する際の編集の自由度が高い写真配置表示プログラム及び写真配置表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明の写真配置表示プログラムは、ユーザからの入力を受け付ける入力手段を有しており、写真用の記録媒体に複数の写真画像を印刷する際の写真画像の配置をディスプレイに表示させる写真配置表示装置としてコンピュータを機能させる写真配置表示プログラムである。そして、コンピュータを、複数の候補写真の画像からなる第1の候補画像群及び前記第1の候補画像群に含まれる各写真画像に対応する識別画像の少なくともいずれかを前記ディスプレイに表示させる第1の候補表示手段、前記記録媒体上の写真画像の配置領域を示す複数の領域データを記憶する領域記憶手段、前記第1の候補画像群のいずれかの写真画像に対応する識別データを、前記複数の領域データのいずれかと関連付けて記憶する関連記憶手段、前記領域記憶手段が記憶した前記領域データに基づいて、前記記録媒体上の写真画像の各配置領域を示す画像を前記ディスプレイに表示させる領域表示手段、前記入力手段からの入力に基づいて、前記第1の候補表示手段が表示させた画像に対応する前記複数の候補写真の画像からいずれかの写真画像を選択する画像選択手段、前記入力手段からの入力に基づいて、前記領域表示手段が表示した前記配置領域のいずれかを選択する領域選択手段、前記画像選択手段が選択した写真画像に対応する前記識別データを、前記領域選択手段が選択した前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段に記憶させる第1の記憶制御手段、前記領域記憶手段が記憶した前記領域データに基づいて、前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段が記憶した前記識別データに対応する写真画像を前記配置領域に対応する前記ディスプレイ上の領域に表示するように、前記ディスプレイを制御する配置表示手段、及び、前記入力手段からの入力に基づいて、前記配置領域の位置、大きさ及び形状の少なくともいずれかを変更すると共に、変更後の前記配置領域を示すように、前記領域記憶手段が記憶した前記領域データを更新する領域変更手段として機能させるものである。
【0008】
また、本発明の写真配置表示装置は、写真用の記録媒体に複数の写真画像を印刷する際の写真画像の配置を表示するものである。そして、ディスプレイと、ユーザからの入力を受け付ける入力手段とを備えている。また、複数の候補写真の画像からなる第1の候補画像群及び前記第1の候補画像群に含まれる各写真画像に対応する識別画像の少なくともいずれかを前記ディスプレイに表示させる第1の候補表示手段と、前記記録媒体上の写真画像の配置領域を示す複数の領域データを記憶する領域記憶手段と、前記第1の候補画像群のいずれかの写真画像に対応する識別データを、前記複数の領域データのいずれかと関連付けて記憶する関連記憶手段と、前記領域記憶手段が記憶した前記領域データに基づいて、前記記録媒体上の写真画像の各配置領域を示す画像を前記ディスプレイに表示させる領域表示手段と、前記入力手段からの入力に基づいて、前記第1の候補表示手段が表示させた画像に対応する前記複数の候補写真の画像からいずれかの写真画像を選択する画像選択手段と、前記入力手段からの入力に基づいて、前記領域表示手段が表示した前記配置領域のいずれかを選択する領域選択手段と、前記画像選択手段が選択した写真画像に対応する前記識別データを、前記領域選択手段が選択した前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段に記憶させる第1の記憶制御手段と、前記領域記憶手段が記憶した前記領域データに基づいて、前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段が記憶した前記識別データに対応する写真画像を前記配置領域に対応する前記ディスプレイ上の領域に表示するように、前記ディスプレイを制御する配置表示手段と、前記入力手段からの入力に基づいて、前記配置領域の位置、大きさ及び形状の少なくともいずれかを変更すると共に、変更後の前記配置領域を示すように、前記領域記憶手段が記憶した前記領域データを更新する領域変更手段とを備えている。
【0009】
本発明の写真配置表示プログラム及び写真配置表示装置によると、配置領域自体を編集することができるため、写真を配置する際の編集の自由度が高い。したがって、写真配置の確認時に最適なレイアウトを提供することができる。
【0010】
また、本発明においては、前記複数の配置領域が複数の区分に分別されており、前記第1の候補画像群を前記ディスプレイに表示させる第2の候補表示手段、前記入力手段からの入力に基づいて、前記第2の候補表示手段が表示した前記第2の候補画像群に含まれる写真画像を前記複数の区分のいずれかにそれぞれ関連付ける区分手段、前記複数の配置領域のそれぞれに対応する前記区分に前記区分手段が関連付けた写真画像からいずれかの写真画像を前記配置領域ごとに選択する自動選択手段、及び、前記自動選択手段が選択した写真画像に対応する前記識別データを、その写真画像が選択された前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段に記憶させる第2の記憶制御手段として前記コンピュータをさらに機能させることことが好ましい。この構成によると、複数の配置領域に自動で写真画像が配置される。したがって、ユーザが入力手段を介して配置領域ごとに写真画像を選択して配置していく必要がなく、写真配置の作業に必要な時間を短縮することができる。また、あらかじめ各配置領域に設定された区分に従って適切な写真画像が配置されるので、適切なレイアウトが提供される。
【0011】
また、本発明においては、前記第1の候補画像群を含む複数の候補写真の画像からなる第2の候補画像群を配列して前記コンピュータに接続された複数のディスプレイのうちのいずれかに表示させる第1の配列表示手段、前記入力手段からの入力に基づいて、前記第1の配列表示手段が表示した写真画像から2つの写真画像を選択する一対選択手段、前記一対選択手段が選択した2つの写真画像を配列して前記複数のディスプレイの別のいずれかに、前記第1の配列表示手段が表示させたものより大きく表示させる第2の配列表示手段、及び、前記入力手段からの入力に基づいて、前記第1及び第2の配列表示手段が表示させた写真画像から複数の写真画像を、前記第1の候補画像群として選択する候補選択手段として前記コンピュータをさらに機能させることが好ましい。この構成によると、レイアウトに使用される候補写真を選択する際に、1つのディスプレイに拡大して2つの写真画像を表示させ、その2つの写真画像から候補写真を選択することができる。したがって、ユーザは写真画像を比較しやすく、適切に候補写真を選択することができる。
【0012】
また、本発明においては、写真画像の背景となる背景画像と1又は複数の前記配置領域とからなる複数のテンプレートを示すテンプレートデータを記憶するテンプレート記憶手段として前記コンピュータをさらに機能させるプログラムであって、前記配置表示手段が、前記テンプレート記憶手段及び前記関連記憶手段の記憶内容に基づいて、前記テンプレートにおいて前記配置領域のそれぞれにその配置領域に関連付けられた写真画像が配置された画像を、前記複数のテンプレートに関して互いに配列して前記コンピュータに接続された複数のディスプレイのうちのいずれかに表示させる第1のテンプレート画像表示手段と、前記テンプレート記憶手段及び前記関連記憶手段の記憶内容に基づいて、前記テンプレートにおいて前記配置領域のそれぞれにその配置領域に関連付けられた写真画像が配置された画像を、前記複数のテンプレートのいずれかに関して前記複数のディスプレイの別のいずれかに、前記第1のテンプレート画像表示手段が表示させたものより大きく表示させる第2のテンプレート画像表示手段とを有していることが好ましい。この構成によると、レイアウト中のテンプレートが1つのディスプレイに拡大して表示されるので、ユーザはレイアウトを適切に評価することができる。
【0013】
また、本発明のプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ディスク、フレキシブルディスク、MO(Magneto Optical)ディスクなどのリムーバブル型記録媒体や、ハードディスクなどの固定型記録媒体のような記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。ここで、コンピュータは、パーソナルコンピュータのような汎用型に限らず、写真配置表示装置のために特化した装置であってもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態のレイアウト確認装置1の概略的な構成図である。本実施形態のレイアウト確認装置1は、写真スタジオなどにおいて撮影された複数の人物写真をレイアウトする場合に使用される。レイアウトの目的は、その写真スタジオにおいて取り扱っている写真集や記念写真、カレンダーなどの複数の商品について、注文する前に完成後の状態を確認することである。
【0015】
レイアウト確認装置1は、パーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータ100、ディスプレイ201〜203及び入力装置300を有している。ディスプレイ201〜203及び入力装置300はコンピュータ100に接続されている。ディスプレイ201〜203は、コンピュータ100からの制御信号に基づいて種々の画像を表示する。入力装置300は、キーボード301及びマウス302を含んでいる。コンピュータ100には、カードリーダライタ199が設けられている。カードリーダライタ199にはカード型の記録媒体が挿入される。カードリーダライタ199は、挿入された記録媒体に記録されたデータを読み出したり、記録媒体にデータを書き込んだりする。
【0016】
図2は、コンピュータ100の概略的な構成を示すブロック図である。コンピュータ100は、CPU110、内蔵メモリ120及びハードディスクドライブ(HDD)130を有している。これらは互いにデータバスや各種のデータ処理回路を通じて接続されており、これらのデータバス等を通じてデータを送受信することができる。また、ディスプレイ201〜203、入力装置300及びカードリーダライタ199も、コンピュータ100内のデータバスやデータ処理回路等を通じてCPU110等に接続されている。
【0017】
HDD130には、レイアウト確認プログラムのデータ及びテンプレートデータが格納されている(テンプレート記憶手段)。また、レイアウト確認プログラムに基づいてレイアウト確認処理が実行される際に使用されるその他の画像データ等もHDD130に格納されている。これらのデータは、あらかじめCD−ROMなどから読み出されてHDD130に書き込まれたものである。テンプレートデータは、後述の各種の商品ごとにあらかじめ用意されており、写真画像の背景となるテンプレート画像データと、テンプレート上に配置される写真画像の配置領域を示す領域データとを含んでいる。また、テンプレートデータは、後述の写真画像の区分と各配置領域とを関連付けるテーブル(後述の表3)を示すデータを含んでいる。
【0018】
CPU110は、HDD130からレイアウト確認プログラムを読み出し、内蔵メモリ120に格納する。そして、内蔵メモリ120に格納したレイアウト確認プログラムに従って各種の情報処理を実行することにより、以下に説明するレイアウト確認処理を実行する。レイアウト確認処理の実行に当たって内蔵メモリ120には、一時的な作業用のデータを格納する作業領域が構築される。CPU110はかかる作業領域において作業用のデータを読み書きする。例えば、内蔵メモリ120の作業領域には、テンプレート上の写真画像の配置領域とその配置領域に配置された写真画像との関連付けを示す領域・画像関連付けデータ(後述の表2)が格納される(関連記憶手段)。また、配置領域の形状、大きさ及び位置等を示すデータがテンプレートデータから抽出され、領域データとして格納される(領域記憶手段)。さらに、区分・種類・画像関連付けデータ(後述の表1)や、写真画像の大きさ等を示す画像特性データが格納される。
【0019】
レイアウト確認装置1が実行するレイアウト確認処理に従ってユーザが写真画像をレイアウトしていく作業について、図3を参照しつつ概略的に説明する。かかる作業において、ユーザは、ディスプレイ201〜203に表示された画像を参照しつつ、入力装置300を操作する。レイアウト確認装置1は、入力装置300からの入力信号に基づいて、写真画像のレイアウトを編集するレイアウト確認処理を順に実行する。図3は、一連の作業ステップを示すフローチャートである。
【0020】
まず、レイアウト確認装置1は、カードリーダライタ199に挿入された記録媒体から複数の写真画像データを読み込み、内蔵メモリ120及びHDD130のいずれかに格納する(S1)。ここで、レイアウト確認装置1は、各写真画像データを識別するための識別データを生成すると共に、各写真画像データを識別データと関連付けて内蔵メモリ120及びHDD130のいずれかに格納する。
【0021】
次に、レイアウト確認装置1は、S1において読み出した複数の写真画像データに相当する画像を、ディスプレイ201〜203のいずれかに配列して表示させる。ユーザは、ディスプレイ上の画像を参照しつつ写真画像を種類ごとに分別する(S2)。例えば、ユーザは写真画像の内容を見て、その写真を半身、全身、一人、二人、立像、坐像などの種類に従って任意に分別する。これと同時に、ユーザは各写真画像を後述の6つの区分に分別する。かかる6つの区分はレイアウト確認装置1の仕様としてあらかじめ設定されているものであり、後述のようにユーザは各写真画像が6つの区分のいずれに該当するかを判断し、分別する。
【0022】
次に、レイアウト確認装置1は、S1において読み出した写真画像をディスプレイ201等に表示させる。そして、ユーザは、ディスプレイ上の画像から、レイアウトに用いる候補画像を選択する(S3)。
【0023】
次に、レイアウト確認装置1は、レイアウトの対象となる商品をユーザに選択させる画像(不図示)をディスプレイ201〜203のいずれかに表示させる。ユーザは、かかる画像を参照しつつ商品を選択する(S4)。なお、商品には、写真集の他、記念写真やカレンダー、キーホルダーなどのグッズ等が含まれる。
【0024】
次に、レイアウト確認装置1は、HDD130に格納されたテンプレートデータに基づいて、S4において選択された商品に係るテンプレート画像をディスプレイ201等に表示させる。テンプレートデータは、上記のとおり写真の背景となる画像と共に、写真画像の配置領域の大きさ、形状及び位置等を示す領域データを含んでいる。また、レイアウト確認装置1は、S3において選択された候補画像及び候補画像に対応する識別画像をディスプレイ201等に表示させる。ユーザは、ディスプレイ201等の画像を参照しつつ、候補画像から写真画像を選択し、テンプレート画像上の配置領域に配置してレイアウトを編集する(S5)。
【0025】
次に、レイアウトの編集が終了すると、ユーザは入力装置300を介してレイアウトの出力を指示する。レイアウトの出力指示がなされたと判定すると、レイアウト確認装置1は、ユーザによって編集されたレイアウトを出力する(S6)。レイアウトの出力は、コンピュータ100に接続された印刷装置(不図示)によってレイアウトが印刷用紙に印刷されたり、カードリーダライタ199に挿入された記録媒体にレイアウトデータが書き込まれたり、インターネットを介して他の機器にレイアウトデータが送信されたりすることによってなされる。
【0026】
以下、図3の各作業ステップにおいてレイアウト確認装置1が実行するレイアウト確認処理についてより詳細に説明する。図4は、図3のS2においてレイアウト確認装置1が実行する区分処理を説明するための図である。レイアウト確認装置1は、ディスプレイ201〜203のいずれかに、内蔵メモリ120又はHDD130に格納された画像写真データが示す複数の写真画像(第2の候補画像群)を配列して表示させる(第2の候補表示手段)。そして、入力装置300からの入力に基づいて、これらの写真画像を複数の種類に分別する。
【0027】
具体的には、レイアウト確認装置1は、図4(a)に示されているように、マウス302からの入力に基づいてカーソル401を移動させる。そして、マウス302のボタンが押下されたりキーボード301のキーが押下されたりした際のカーソル401の位置に基づいて、図4(a)の複数の写真画像を選択する。このように、レイアウト確認装置1は、マウス302からの入力に従ってカーソル401を移動させると共に、キーボード301のキーが押下されたりマウス302のボタンが押下されたりした際に、カーソル401の位置に基づいて画像を選択したり、その他の特定の処理を実行したりする。以下においては、繰り返しを避けるため、単に「入力装置300からの入力に基づいて」などと記載し、カーソル401の移動やキーボード301のキー押下等についての詳細な説明を省略する場合がある。
【0028】
レイアウト確認装置1は、上記のように選択された写真画像を各種類に分別する。そして、各種類を示す種類番号を生成すると共に、その種類に分別された写真画像に種類番号を関連付ける。これによって、例えば、図4(a)においてラインL1に囲まれた写真画像は種類番号1の種類に分別され、ラインL2に囲まれた写真画像は種類番号6の種類に分別される。
【0029】
また、レイアウト確認装置1は、写真画像を各種類に分別するごとに、図4(b)に示されるように、複数の区分を示す画像402をディスプレイ201等に表示させる。そして、入力装置300からの入力に基づいて、これら6つの画像のうちの1つに対応する区分を選択する。そして、図4(a)にラインL1やL2で囲まれた写真画像と、図4(b)で選択された区分とを互いに関連付けると共に、写真画像と区分及び種類との関連付けを示すデータを内蔵メモリ120に格納する。本実施形態において、区分は、半身左、半身正面、半身右、全身左、全身正面及び全身右の6つからなる。これらは、写真画像のポーズとしてあらかじめ設定されており、後述のとおり写真画像を自動で配列する際に使用される。
【0030】
上記の処理が繰り返し実行されることにより、図4(a)のように表示された複数の写真画像が複数の種類及び区分に分別される(区分手段)。そして、各写真画像と区分及び種類との関連付けを示す以下の表1のテーブルが作成され、かかるテーブルを示す区分・種類・画像関連付けデータが内蔵メモリ120に格納される。表1において画像の欄に列挙された数字は、各写真画像に対応する識別データの数値に相当する。また、区分の欄に列挙された数字は、各区分に対応する1〜6の区分番号に相当する。さらに、種類の欄に列挙された数字は、各種類に対応する種類番号に相当する。
【0031】
【表1】

【0032】
なお、図4(a)において写真画像が選択されている状態で、キーボード301の所定のキーが押下されると、レイアウト確認装置1は、選択された写真画像を所定方向に90度回転させる。例えば、図4(a)においてラインL2に囲まれている写真画像が選択されている際に、上記の所定のキーが押下されると、レイアウト確認装置1は、これらの写真画像を時計回りに90度回転させる。これによって、横向きの写真を立て向きに修整することができる。
【0033】
図5は、図3のS3においてレイアウト確認装置1が実行する候補選択処理について説明するための図である。レイアウト確認装置1は、内蔵メモリ120に格納された区分・種類・画像関連付けデータを参照して、同じ種類に属する写真画像を配列した配列画像411をディスプレイ201に表示させる(第1の配列表示手段)。ここで、配列画像411の写真画像の大きさは、ディスプレイ201の表示領域内に一度に多数の写真画像を表示して一覧できるように調整される。
【0034】
次に、レイアウト確認装置1は、入力装置300からの入力に基づいて、配列画像411のうちいずれか2つの写真画像を選択する(一対選択手段)。そして、選択した2つの写真画像をディスプレイ202に画像412及び413として横方向に配列して表示させる(第2の配列表示手段)。ここで、配列画像412及び413は、いずれもディスプレイ202の表示領域いっぱいに同じ大きさに拡大して表示される。つまり、配列画像411において表示された大きさよりも大きく且つ同じ大きさに表示されるため、比較する際に見やすくなる。
【0035】
また、レイアウト確認装置1は、入力装置300からの入力に基づいて、配列画像411、画像412及び413から写真画像を選択すると共に、選択した写真画像をレイアウト用の候補画像に順に追加する(候補選択手段)。そして、候補画像として選択した写真画像を、ディスプレイ203に配列画像414として表示させる。レイアウト確認装置1は、写真画像の種類ごとに上記の処理を繰り返し実行する。
【0036】
以上より、ユーザは、候補写真を選別する際に、図5の矢印a1及びa2に示されているように、ディスプレイ201に種類ごとに表示された写真画像から2つの画像を選択して、ディスプレイ202に拡大表示させることができる。そして、ディスプレイ202上で2つの画像を比較しつつ、矢印a3に示されているように、いずれかの画像を選択してディスプレイ203の候補画像に追加することができる。また、矢印a4に示されているように、ディスプレイ201の写真画像をディスプレイ203の候補画像に直接追加することもできる。
【0037】
図6〜図9は、図3のS5においてレイアウト確認装置1が実行するレイアウト編集処理について説明するための図である。図3のS4において商品の種類が選択されると、レイアウト確認装置1は、選択された商品に対応するテンプレート画像をディスプレイ201に表示させる。なお、図6は、商品の一例として写真集が選択された場合を示している。本実施形態においては、写真集は複数のページを有しており、各ページにおいて複数の写真画像が配置されるものとする。図6において、レイアウト確認装置1は、写真集の各ページに対応するテンプレート画像421〜424を配列してディスプレイ201に表示させている(第1のテンプレート画像表示手段)。そして、レイアウト確認装置1は、入力装置300からの入力に基づいて、ディスプレイ201に表示されたテンプレート画像のいずれかを選択し、レイアウト編集処理を実行する。そして、レイアウト編集処理を実行した結果をディスプレイ201上に表示されたテンプレート画像に反映させる。ディスプレイ201には、ボタン画像441〜443や、写真選択用の画像431が表示される。これらについては後述する。
【0038】
また、レイアウト確認装置1は、ディスプレイ201において選択されたテンプレート画像を、ディスプレイ202に拡大して表示させる(第2のテンプレート画像表示手段)。ここで、ディスプレイ202に表示されるテンプレート画像は、ディスプレイ201と同様にレイアウト編集処理を実行した結果が反映されたものである。図6においては、テンプレート画像421が拡大された画像425がディスプレイ202に表示されている。さらに、レイアウト確認装置1は、図3のS3において選択された候補写真の画像を配列し、配列画像426としてディスプレイ203に表示させる。配列画像426の各写真画像の左上隅には、二点差線の領域426aに示されるように、各写真画像に付与された識別データの数値を示す画像(識別画像)が表示される。
【0039】
以下、レイアウト編集処理の具体的な内容について説明する。図7は、ディスプレイ201が表示している画像の一部を拡大したものである。図7(a)は、テンプレート画像421を示している。上記の通り、テンプレートデータには、写真画像の配置領域を示す領域データが含まれている。レイアウト確認装置1は、テンプレート画像を表示する際に、領域データを内蔵メモリ120に格納すると共に、その領域データに基づいて写真画像の配置領域をテンプレート画像に重ね合わせて表示する。図7(a)において、枠421a及び421bが、かかる配置領域に相当する。配置領域には後述の通り、編集できるものと編集できないものとがある。本実施形態において、枠421aは前者に相当し、枠421bは後者に相当する。また、本実施形態においては、編集できる配置領域を破線枠で、編集できない配置領域を一点鎖線枠で表示している。なお、これらの配置領域を色別で表示してもよい。レイアウト確認装置1は、入力装置300からの入力に基づいて、枠421aや枠421bを選択する(領域選択手段)。
【0040】
一方で、レイアウト確認装置1は、ディスプレイ201に、図6及び図7(b)に示すような、写真選択用の画像431を表示させている。画像431には、候補写真の識別データの数値を示す画像(識別画像)が一列に表示されている。カーソル401が識別画像上に位置している状態でキーボード301のキーが押下されたりマウス302のボタンが押下されたりすると、レイアウト確認装置1は、カーソル401の位置に相当する識別画像に対応した写真画像を、ディスプレイ201に、現在選択されている枠内に表示させる。ここで、レイアウト確認装置1は、ディスプレイ201に表示する写真画像の位置、大きさ及び形状を、枠の位置、大きさ及び形状に合わせて調整する。そして、調整した位置、大きさ及び形状を示すデータを写真画像に関連付けて、画像特性データとして内蔵メモリ120に格納する。
【0041】
図7(c)は、枠421a及び421bのそれぞれに写真画像が表示された様子を示している。レイアウト確認装置1は、各枠に対応する配置領域と写真画像の識別番号とを関連付けた下記の表2のようなテーブルを作成し、かかるテーブルを示す領域・画像関連付けデータを内蔵メモリ120に格納する(第1の記憶制御手段)。表2において画像の欄は各写真画像の識別データの数値を示し、配置領域の欄は各配置領域又は枠に対応する識別記号を示している。
【0042】
【表2】

【0043】
図8は、テンプレート画像の各枠に、複数の写真画像を自動で配置する機能について説明するための図である。前述のとおり、HDD130に格納されたテンプレートデータには、写真画像の区分と各配置領域とを関連付ける、下記の表3のようなテーブルを示すデータが含まれている。表3において配置領域の欄は配置領域に対応する識別記号を、区分の欄は区分番号を示している。
【0044】
【表3】

【0045】
一方で、図6及び図7(a)に示すように、ディスプレイ201にはボタン画像441が表示されている。カーソル401がボタン画像441に位置している状態でキーボード301のキーが押下されたり、マウス302のボタンが押下されたりすると、レイアウト確認装置1は、以下の自動配置処理を実行する。
【0046】
まず、レイアウト確認装置1は、現在選択されているテンプレート画像がいずれかを判定する。例えば、図6のテンプレート画像423が選択されているとする。次に、レイアウト確認装置1は、表3のテーブルを示すデータを参照し、テンプレート画像423に含まれる各配置領域がどの区分に分別されているかを取得する。そして、内蔵メモリ120に格納された区分・種類・画像関連付けデータを参照して、取得した区分に分別されている写真画像の識別データを取得する。さらに、取得した識別データからいずれか1つを選択し(自動選択手段)、テンプレート画像423の各配置領域に関連付けて、内蔵メモリ120の領域・画像関連付けデータに追加する(第2の記憶制御手段)。ここで、レイアウト確認装置1は、領域・画像関連付けデータを参照して、取得した識別データのうちで、未だに配置領域に配置されていない写真画像に対応するものを優先的に選択する。レイアウト確認装置1は、以上の処理を、テンプレート画像423に含まれている枠423a〜423dのそれぞれについて繰り返す。そして、ディスプレイ201及び202上の画像を更新する。
【0047】
図8(b)は、このようにして写真画像が枠423a〜423dのそれぞれに自動で配置される様子を示している。表3において、各配置領域にはその配置領域に適切な区分が関連付けられている。例えば、テンプレートの左半分に配置された配置領域は、右向きの人物写真が配置される区分(半身右又は全身右)に設定されており、テンプレートの右半分に配置された配置領域は、左向きの人物写真が配置されるような区分(半身左又は半身左)に設定されている。また、テンプレートの中心付近の配置領域には、正面向きの人物写真が配置されるような区分(半身正面又は全身正面)に設定されている。この場合には、写真集の各ページにおいて、写真中の人物が各ページの中心を向くように適切に写真画像が配置されることとなる。また、大きい配置領域には全身の人物が、小さい配置領域には半身の人物が配置されるような区分に設定されている。この場合には、配置領域の大きさに合わせた適切な大きさの写真画像が配置されることとなる。
【0048】
前述のように、テンプレート画像に含まれる配置領域には、編集できるものと編集できないものがある。以下、配置領域の編集処理について説明する。配置領域のうちで編集できるものに相当するテンプレート画像上の枠が選択されている状態でキーボード301の所定のキーが押下されると、レイアウト確認装置1は、その枠を変形させたり移動させたりする。そして、選択中の枠に相当する配置領域に関して、内蔵メモリ120に格納された領域データを、変形や移動後の形状、位置及び大きさ等を示すように更新する。本実施形態においては、キーボード301の第1〜第6のキーがそれぞれ、時計回りの90度回転、反時計回りの90度回転、縦方向の拡大、縦方向の縮小、横方向の拡大及び横方向の縮小に対応している。また、第7〜10のキーがそれぞれ、上方、下方、左方及び右方への平行移動に対応している。
【0049】
図9は、テンプレート画像422の枠422aを編集する処理の一例を示す図である。図9(a)に示されるように、枠422aには縦長の写真画像が配置されている一方で、枠422aは横長である。枠422aが選択されている状態で第2のキーが押下されると、レイアウト確認装置1は、図9(a)に示すように枠422aを反時計回りに90度回転させる。これによって、枠422aは写真画像の形状に合ったものとなるが、図9(b)に示されるように写真画像とテンプレート画像の文字とが重なり合った状態となる。次に、第4のキーが押下されると、レイアウト確認装置1は、図9(b)に示されるように枠422aの縦方向の長さを所定の割合だけ縮小する。さらに、第7のキーが押下されると、レイアウト確認装置1は、図9(c)に示されるように枠422aを上方へと所定の距離だけ平行移動する。これによって、枠422aとテンプレート画像の文字とが重なり合わなくなる。なお、枠422bが選択された状態で第1〜第10のキーが押下されても、レイアウト確認装置1は、枠422bを移動したり変形したりしない。枠422bは編集できない枠だからである。
【0050】
また、枠が選択されている状態でキーボード301の所定のキーが押下されると、レイアウト確認装置1は、枠内において写真画像自体を変形させたり移動させたりする。そして、内蔵メモリ120に格納された画像特性データを、変形や移動後の位置、大きさ及び形状を示すように更新する(領域変更手段)。本実施形態においては、第11〜第14のキーがそれぞれ、時計回りの90度回転、反時計回りの90度回転、縮小及び拡大に、第15〜第18のキーがそれぞれ、上方、下方、左方及び右方への平行移動に対応している。例えば、図9(c)は、枠422aを上方へと移動させた後に第14のキーが押下されて、枠422a内で写真画像が拡大された状態が示されている。これによって、枠422a内いっぱいに人物の像が拡大されている。
【0051】
図10は、図3のS6においてレイアウト確認装置1が実行するレイアウト出力処理について説明するための図である。図10には、テンプレート画像421〜424の全ての枠内に写真画像が配置された後のディスプレイ201が示されている。ディスプレイ201の上方のボタン画像443にカーソル401が位置している状態で、キーボード301のキーやマウス302のボタンが押下されると、レイアウト確認装置1は、レイアウト出力処理を実行する。レイアウト出力処理においては、レイアウト編集がなされた結果が各種の方法で出力される。例えば、ディスプレイ201に表示されたレイアウト編集後の全体の画像が、コンピュータ100に接続された印刷装置(不図示)によって印刷される。レイアウト編集の結果を示すデータが、カードリーダライタ199に挿入された記録媒体に記録されてもよい。あるいは、コンピュータ100にネットワークを介して接続された別の情報処理機器にレイアウト編集の結果を示すデータが送信されてもよい。ここで、図10の記載欄451に、写真集作成に必要なコメントや指示を記載しておくことができる。記載欄451に記載された内容は、レイアウト出力時に出力内容に含まれる。
【0052】
この他、レイアウト確認装置1は、ディスプレイ201の上方のボタン画像442を介して、写真集の作成に必要な金額の見積もりを出力する。見積もりは、レイアウトに使用される写真の枚数、写真集のページ数等に応じて算出され、ディスプレイ201に出力される。印刷物やデータとして出力されてもよい。
【0053】
本実施形態の作用効果について説明する。
【0054】
本実施形態によると、写真画像の位置等のみならず、配置領域の位置、大きさ及び形状を編集することができる。したがって、隣接して配置された写真同士のバランスや、写真と背景とのバランスを十分に考慮しつつ、最適なレイアウトに編集することが可能である。
【0055】
また、レイアウトに使用する候補写真を選択する際に、ディスプレイ201に種類ごとに写真が配列して表示され、そのうちの2つをディスプレイ202に拡大して表示することができる(図5)。したがって、例えば写真中の人物のポーズごとに、2つの写真をそれぞれ比較しながら選択でき、写真の種類ごとに適切な写真を選択することができる。また、レイアウトを編集する際には、ディスプレイ202に1つのテンプレート画像が拡大して表示される(図6)ので、レイアウトの編集結果を適切に評価することができる。
【0056】
また、配置領域ごとに写真画像を選択するのみならず、1つのテンプレートに含まれる複数の配置領域に自動で写真画像を配置することができる(図8)。したがって、レイアウト編集作業に必要な時間を短縮することができ、速やかにレイアウトを確認することができる。また、各配置領域には区分に合わせて適切な写真画像が配置されるので、適切なレイアウトが自動で実行されることとなる。
【0057】
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
【0058】
上述の実施形態においては、半身左、半身正面、半身右、全身左、全身正面及び全身右として、縦写真用の6つの区分が用意されている。しかし、さらに、横写真用の区分が用意されていてもよい。例えば、人物の人数や姿勢、写真に写されている背景の種類等に基づいて区分が用意されていてもよい。
【0059】
また、上述の実施形態においては、レイアウト確認装置1がカードリーダライタ199に挿入された記録媒体から写真画像データを読み出している。しかし、他の方法で写真画像データを読み出してもよい。例えば、レイアウト確認装置1に接続されている他の情報処理機器からレイアウト装置1へと写真画像データを送信してもよいし、カメラをレイアウト確認装置1に接続し、そのカメラから直接レイアウト確認装置1が写真画像データを読み出してもよい。
【0060】
また、上述の実施形態においては、レイアウト確認装置1が取り扱う写真画像が人物に関するものに限られている。しかし、人物以外の物体に関する写真画像に本発明が適用されてもよい。例えば、建築物や絵画に関する写真画像を用いて写真集等を作成するためのレイアウト確認装置に本発明が適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施形態に係るレイアウト確認装置の概略的な構成図である。
【図2】図1のコンピュータの概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】図1のレイアウト確認装置を用いて写真画像をレイアウトする一連のステップを示すフローチャートである。
【図4】図3の一ステップにおいてレイアウト確認装置が実行する区分処理を説明するための図である。
【図5】図3の一ステップにおいてレイアウト確認装置が実行する候補選択処理を説明するための図である。
【図6】図3の一ステップにおいてレイアウト確認装置がレイアウト編集処理を実行した際にディスプレイが表示する画像を示している。
【図7】図6の一のディスプレイが表示する画像の拡大図である。
【図8】レイアウト確認装置がレイアウト編集処理を実行する際に、テンプレート画像の各枠に、複数の写真画像を自動で配置する機能について説明するための図である。
【図9】図6のテンプレート画像内の枠を編集する処理の一例を示す図である。
【図10】図3の一ステップにおいてレイアウト確認装置が実行するレイアウト出力処理について説明するための図である。
【符号の説明】
【0062】
1 レイアウト確認装置
100 コンピュータ
300 入力装置
201-203 ディスプレイ
421-424 テンプレート画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの入力を受け付ける入力手段を有しており、写真用の記録媒体に複数の写真画像を印刷する際の写真画像の配置をディスプレイに表示させる写真配置表示装置としてコンピュータを機能させる写真配置表示プログラムであって、
複数の候補写真の画像からなる第1の候補画像群及び前記第1の候補画像群に含まれる各写真画像に対応する識別画像の少なくともいずれかを前記ディスプレイに表示させる第1の候補表示手段、
前記記録媒体上の写真画像の配置領域を示す複数の領域データを記憶する領域記憶手段、
前記第1の候補画像群のいずれかの写真画像に対応する識別データを、前記複数の領域データのいずれかと関連付けて記憶する関連記憶手段、
前記領域記憶手段が記憶した前記領域データに基づいて、前記記録媒体上の写真画像の各配置領域を示す画像を前記ディスプレイに表示させる領域表示手段、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記第1の候補表示手段が表示させた画像に対応する前記複数の候補写真の画像からいずれかの写真画像を選択する画像選択手段、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記領域表示手段が表示した前記配置領域のいずれかを選択する領域選択手段、
前記画像選択手段が選択した写真画像に対応する前記識別データを、前記領域選択手段が選択した前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段に記憶させる第1の記憶制御手段、
前記領域記憶手段が記憶した前記領域データに基づいて、前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段が記憶した前記識別データに対応する写真画像を前記配置領域に対応する前記ディスプレイ上の領域に表示するように、前記ディスプレイを制御する配置表示手段、及び、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記配置領域の位置、大きさ及び形状の少なくともいずれかを変更すると共に、変更後の前記配置領域を示すように、前記領域記憶手段が記憶した前記領域データを更新する領域変更手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする写真配置表示プログラム。
【請求項2】
前記複数の配置領域が複数の区分に分別されており、
前記第1の候補画像群を前記ディスプレイに表示させる第2の候補表示手段、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記第2の候補表示手段が表示した前記第2の候補画像群に含まれる写真画像を前記複数の区分のいずれかにそれぞれ関連付ける区分手段、
前記複数の配置領域のそれぞれに対応する前記区分に前記区分手段が関連付けた写真画像からいずれかの写真画像を前記配置領域ごとに選択する自動選択手段、及び、
前記自動選択手段が選択した写真画像に対応する前記識別データを、その写真画像が選択された前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段に記憶させる第2の記憶制御手段として前記コンピュータをさらに機能させることを特徴とする請求項1に記載の写真配置表示プログラム。
【請求項3】
前記第1の候補画像群を含む複数の候補写真の画像からなる第2の候補画像群を配列して前記コンピュータに接続された複数のディスプレイのうちのいずれかに表示させる第1の配列表示手段、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記第1の配列表示手段が表示した写真画像から2つの写真画像を選択する一対選択手段、
前記一対選択手段が選択した2つの写真画像を配列して前記複数のディスプレイの別のいずれかに、前記第1の配列表示手段が表示させたものより大きく表示させる第2の配列表示手段、及び、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記第1及び第2の配列表示手段が表示させた写真画像から複数の写真画像を、前記第1の候補画像群として選択する候補選択手段として前記コンピュータをさらに機能させることを特徴とする請求項1又は2に記載の写真配置表示プログラム。
【請求項4】
写真画像の背景となる背景画像と1又は複数の前記配置領域とからなる複数のテンプレートを示すテンプレートデータを記憶するテンプレート記憶手段として前記コンピュータをさらに機能させるプログラムであって、
前記配置表示手段が、
前記テンプレート記憶手段及び前記関連記憶手段の記憶内容に基づいて、前記テンプレートにおいて前記配置領域のそれぞれにその配置領域に関連付けられた写真画像が配置された画像を、前記複数のテンプレートに関して互いに配列して前記コンピュータに接続された複数のディスプレイのうちのいずれかに表示させる第1のテンプレート画像表示手段と、
前記テンプレート記憶手段及び前記関連記憶手段の記憶内容に基づいて、前記テンプレートにおいて前記配置領域のそれぞれにその配置領域に関連付けられた写真画像が配置された画像を、前記複数のテンプレートのいずれかに関して前記複数のディスプレイの別のいずれかに、前記第1のテンプレート画像表示手段が表示させたものより大きく表示させる第2のテンプレート画像表示手段とを有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の写真配置表示プログラム。
【請求項5】
写真用の記録媒体に複数の写真画像を印刷する際の写真画像の配置を表示する写真配置表示装置であって、
ディスプレイと、
ユーザからの入力を受け付ける入力手段と、
複数の候補写真の画像からなる第1の候補画像群及び前記第1の候補画像群に含まれる各写真画像に対応する識別画像の少なくともいずれかを前記ディスプレイに表示させる第1の候補表示手段と、
前記記録媒体上の写真画像の配置領域を示す複数の領域データを記憶する領域記憶手段と、
前記第1の候補画像群のいずれかの写真画像に対応する識別データを、前記複数の領域データのいずれかと関連付けて記憶する関連記憶手段と、
前記領域記憶手段が記憶した前記領域データに基づいて、前記記録媒体上の写真画像の各配置領域を示す画像を前記ディスプレイに表示させる領域表示手段と、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記第1の候補表示手段が表示させた画像に対応する前記複数の候補写真の画像からいずれかの写真画像を選択する画像選択手段と、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記領域表示手段が表示した前記配置領域のいずれかを選択する領域選択手段と、
前記画像選択手段が選択した写真画像に対応する前記識別データを、前記領域選択手段が選択した前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段に記憶させる第1の記憶制御手段と、
前記領域記憶手段が記憶した前記領域データに基づいて、前記配置領域に関連付けて前記関連記憶手段が記憶した前記識別データに対応する写真画像を前記配置領域に対応する前記ディスプレイ上の領域に表示するように、前記ディスプレイを制御する配置表示手段と、
前記入力手段からの入力に基づいて、前記配置領域の位置、大きさ及び形状の少なくともいずれかを変更すると共に、変更後の前記配置領域を示すように、前記領域記憶手段が記憶した前記領域データを更新する領域変更手段とを備えていることを特徴とする写真配置表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−310684(P2008−310684A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−159284(P2007−159284)
【出願日】平成19年6月15日(2007.6.15)
【出願人】(507199481)株式会社フォトプランニング広彩 (1)
【Fターム(参考)】