説明

処理装置

【課題】感光材料を搬送する処理装置において感光材料の存否を検出する検出センサを精密に管理して、感光材料の搬送系における機能を向上させる。
【解決手段】感光材料PS,PFを設定搬送経路に沿って搬送する搬送手段TM,TFが備えられ、感光材料PS,PFの存否を検出する検出センサDS,DFが感光材料PS,PFの搬送経路に沿って複数箇所に備えられ、パルス信号により発光駆動される発光素子15,33と受光素子16,34との対で検出センサDS,DFが構成されている処理装置において、複数の検出センサDS,DFにおける発光素子15,33夫々の発光開始タイミング及び発光停止タイミングを同一のタイミング設定用の基準信号に基づいて設定するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光材料を設定搬送経路に沿って搬送する搬送手段が備えられ、前記感光材料の存否を検出する検出センサが前記感光材料の搬送経路に沿って複数箇所に備えられ、パルス信号により発光駆動される発光素子と受光素子との対で前記検出センサが構成されている処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる処理装置は、例えば印画紙あるいは写真フィルム等の感光材料に対して、画像の焼き付けや画像の読取り等の処理操作を行う装置であり、この処理装置では、例えば下記特許文献1にも記載のように、感光材料の搬送制御のために、それの搬送経路において感光材料の存否を検出する検出センサが備えられる。
このような検出センサは、感光材料として未現像のものを取り扱う場合も多く、検出センサの発光素子から出射した検出光によって感光材料が感光してしまういわゆるかぶりが発生するのを極力防止するため、発光素子をパルス駆動して点滅させることが考えられている。
ところで、このように発光素子をパルス駆動する検出センサを複数個備える場合において、従来は、各検出センサが別個独立に非同期でパルス駆動されていた。
【特許文献1】特開2005−073136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来構成では、検出センサにおける発光素子の発光タイミングを詳細には管理していなかったため、例えば、誤検出を発生させてしまったり、あるいは、感光材料を不必要に感光させてしまうような場合があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、感光材料を搬送する機能を有する処理装置において、感光材料の存否を検出する検出センサを精密に管理して、感光材料の搬送系における機能を向上させる点にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の第1の発明は、感光材料を設定搬送経路に沿って搬送する搬送手段が備えられ、前記感光材料の存否を検出する検出センサが前記感光材料の搬送経路に沿って複数箇所に備えられ、パルス信号により発光駆動される発光素子と受光素子との対で前記検出センサが構成されている処理装置において、複数の前記検出センサにおける前記発光素子夫々の発光開始タイミング及び発光停止タイミングを同一のタイミング設定用の基準信号に基づいて設定するように構成されている。
従って、発光動作のタイミングを検出センサ間でずらせたり、あるいは、発光素子の点灯時間を検出センサ毎に異ならせる等の多様な動作を、複数の検出センサを共通の時間軸上で的確に管理しながら行わせることができる。
【0005】
又、本出願の第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、互いに近い位置に配置された複数の前記検出センサにおける前記発光素子夫々の発光開始から発光停止に至るまでの点灯期間が互いに重複しないように設定されている。
すなわち、複数の検出センサが互いに近い位置に配置されている場合、発光素子から出射した光が、その発光素子と対になっている受光素子以外の他の受光素子へ、直接に、あるいは、周辺の部材に反射して間接的に入射してしまう場合がある。
このように発光素子の出射光が別の検出センサの受光素子へ入射すると、その検出センサが誤作動してしまう可能性がある。
そこで、そのような可能性のある複数の検出センサの各発光素子において、1つの発光パルスの発光開始から発光停止に至るまでの点灯期間が互いに重複しないように設定している。
これによって、ある発光素子の点灯期間において、その発光素子と対をなす受光素子が入射光を検出動作しているときに、他の検出センサの発光素子からの光が混入してしまうことがない。
【0006】
又、本出願の第3の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記検出センサの前記発光素子が、検出対象の感光材料の搬送速度が速いほど点灯周期が短くなる状態で、搬送速度に応じて前記点灯周期が設定変更されるように構成されている。
すなわち、パルス信号にて発光素子を発光駆動して感光材料の存否を検出する場合、点灯期間と次ぎの点灯期間との間に位置する発光素子が発光していない期間は、検出センサが感光材料の存否を検出できない期間となる。
従って、発光素子の点灯周期が短い程、感光材料の存否の検出精度が向上することになる。
そうかと言って、徒に点灯周期を短くすると、感光材料が未現像であると感光材料を感光させてしまうかぶりが発生してしまう場合もあり、又、消費電力の増加にもつながる。
そこで、検出対象の感光材料の搬送速度が速いほど点灯周期が短くなる状態で、搬送速度に応じて点灯周期を設定変更する。
搬送速度が遅ければ、点灯周期を長くしてもそれほど検出精度が低下せず、消費電力の抑制を図れる。
しかも、感光材料の搬送速度がゼロすなわち感光材料が停止しているあるいはそれに近いような状態では上記のかぶりの防止に極めて有効である。
一方、搬送速度が速ければ、点灯周期を短くして十分な検出精度を確保する。又、搬送速度が速いのでかぶりも問題とはならない。
【0007】
又、本出願の第4の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記検出センサの検出対象が未現像の状態の前記感光材料であり、前記検出センサにおける前記発光素子の出射光が前記感光材料の乳剤面側に照射される状態と、前記発光素子の出射光が前記感光材料における乳剤面と反対側の面に照射される状態とに、前記感光材料の搬送状態が切り替わるように構成され、前記発光素子の出射光が前記感光材料における乳剤面と反対側の面に照射される状態よりも前記発光素子の出射光が前記感光材料の乳剤面側に照射される状態の方が、前記発光素子の発光開始から発光停止に至るまでの点灯期間が短くなるように設定されている。
【0008】
すなわち、処理装置においては、装置内における処理の都合上、感光材料の搬送状態が、検出センサにおける発光素子の出射光が感光材料の乳剤面側に照射される状態と、発光素子の出射光が感光材料における乳剤面と反対側の面に照射される状態とに切り替わるような構成となる場合がある。
このような場合に、感光材料の未現像の乳剤面側に発光素子の出射光が照射される状態のときには、発光素子の点灯期間を短くすることで、いわゆるかぶりが発生してしまうのを防止する。
【0009】
又、本出願の第5の発明は、上記第4の発明の構成に加えて、前記感光材料の搬送経路の一部に、長尺の前記感光材料をループ状に弛ませて搬送量を調整するループ形成部が備えられ、前記検出センサの前記発光素子と前記受光素子とが、前記感光材料のループの両側に振分けて配置されている。
【0010】
すなわち、処理装置においては、例えば隣接する処理ユニット間の処理速度の違いを吸収する等のために、搬送される感光材料のループを形成して搬送量を調整するループ形成部を備えることが多い。
このループ形成部において感光材料の存否を検出する検出センサの配置構成としては、感光材料のループを両側から挟むような形で、感光材料のループの両脇に受光素子と発光素子とを振分けて配置する。
【0011】
便宜上、感光材料の乳剤面側を「表面」と称し、その反対側の基材側の面を「裏面」と称して説明すると、上記ような検出センサの配置構成で感光材料の存否を検出する場合、発光素子から受光素子への光軸上に、「裏面」,「表面」,「表面」,「裏面」の順に感光材料の各面が存在することになる。
一方、感光材料の後端がループ形成部内に入ったときは、その後端はフリーとなってループは形成されないので、発光素子から受光素子への光軸上に「表面」,「裏面」の順に感光材料の各面が存在することになる。
つまり、感光材料の搬送状態が、乳剤面側が検出センサの発光素子側を向く状態と受光素子側を向く状態とに切り替わるのである。
このような場合において、感光材料の未現像の乳剤面側が発光素子側を向く状態のときには、発光素子の点灯期間を短くすることで、いわゆるかぶりが発生してしまうのを防止できる。
【0012】
又、本出願の第6の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記検出センサの検出対象が写真フィルムであり、前記検出センサにおける前記受光素子の積算受光光量に基づいて写真フィルムの種類を検知するように構成されている。
すなわち、検出対象の感光材料が写真フィルムである場合には、感光材料の存否の検出のみならず、透過率の違いを利用して写真フィルムの種類を検出する。
この際、検出センサの発光素子がパルス発光していることから、受光素子の積算受光光量によって十分な信号量を確保して種類を判別する。
【発明の効果】
【0013】
上記第1の発明によれば、発光動作のタイミングを検出センサ間でずらせたり、あるいは、発光素子の点灯時間を検出センサ毎に異ならせる等の多様な動作を、複数の検出センサを共通の時間軸上で的確に管理しながら行わせることができるので、感光材料を搬送する機能を有する処理装置において感光材料の存否を検出する検出センサを精密に管理して、感光材料の搬送系における機能を向上させ得るものとなった。
又、上記第2の発明によれば、発光素子からの入射光を検出動作している受光素子に、他の検出センサの発光素子からの光が混入してしまうことがないので、誤検出を防止して精度良く検出することができる。
【0014】
又、上記第3の発明によれば、感光材料の搬送速度に応じて点灯周期を変化させることで、検出精度を確保しながらも、消費電力の低減やかぶりの防止を図れる。
又、上記第4の発明によれば、感光材料の搬送状態に応じて、発光素子の点灯期間を制御することで、いわゆるかぶりが発生してしまうのを防止できる。
又、上記第5の発明によれば、感光材料の搬送経路にループ形成部を備える場合に、ループ形成部に備えた検出センサの発光素子によって感光材料にかぶりが発生するのを防止できる。
又、上記第6の発明によれば、写真フィルムの存否のみならず、透過光量の違いを利用して写真フィルムの種類をも判別できるので、より一層の機能向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の処理装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔処理装置IFの全体構成〕
本実施の形態で例示する処理装置IFは、図1に概略的に示すように、写真プリント装置PPとフィルム読取り装置FRとを備えて、写真プリントシステムを構成しており、一般に写真処理装置と呼ばれるものである。
写真プリント装置PPは、筐体1内に、長尺の印画紙2をロール状に収納する印画紙マガジン3,4と、印画紙マガジン3,4から引き出された印画紙2に画像露光位置EPで画像を露光形成する画像露光ユニット5と、画像露光位置EPの印画紙搬送方向下流側において、印画紙2をループ状に弛ませることで印画紙2を一時的に貯留して搬送量を調整するループ形成部6と、フィルム読取り装置FRから送られてきた画像データを画像処理して写真プリント作製用の画像データを生成すると共に写真プリント装置PP内の全体動作を管理する制御装置7とが設けられている。ループ形成部6から送り出された印画紙2は、図示を省略する現像処理装置へ送り込まれる。
【0016】
〔写真プリント装置PPの構成〕
筐体1内には、更に、印画紙マガジン3,4の印画紙引出し口から、画像露光位置EPやループ形成部6を経て、現像処理装置への送出し口までの設定搬送経路に沿って、感光材料PSである印画紙2を搬送する搬送手段TMとして、多数の搬送ローラ11や、図示を省略するが、各搬送ローラ11を駆動するモータ及び印画紙2を搬送案内するガイド部材等が備えられている。
【0017】
本実施の形態では、画像露光ユニット5は、写真プリントを作製する画像の画像データによって強度変調されたレーザビームを印画紙2の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に走査して画像を形成するレーザビーム露光方式で構成している。
図1に示す画像露光ユニット5の配置から明らかなように、印画紙2の上面側が乳剤面(感光面)となっており、写真プリント装置PP内の印画紙2の搬送経路では、当然に、印画紙2の乳剤面は未現像である。
又、本実施の形態では、印画紙マガジン3,4として、比較的紙幅の小さい印画紙2を収納する小型の印画紙マガジン4と、紙幅の大きい印画紙2を収納する大型の印画紙マガジン3とを筐体1内に同時に収納して使用することができ、搬送手段TMは、印画紙マガジン3あるいは印画紙マガジン4のいずれか一方から選択的に印画紙2を引出し搬送する。
【0018】
搬送手段TMの搬送経路の途中箇所には、印画紙2を設定プリントサイズに切断するカッタ12が備えられている。
カッタ12による印画紙2の切断長さは、小型の印画紙マガジン4で取り扱う印画紙2ではそれほど長いものではないが、大型の印画紙マガジン3で取扱う印画紙2については、紙幅が幅広であるのに対応して印画紙搬送方向での切断長さも長くなる。
ループ形成部6は、印画紙マガジン3から供給される切断長さの長い印画紙2のために備えられている。
すなわち、印画紙搬送方向での印画紙2の長さが長いと、画像露光位置EPから後段の現像処理装置へそのまま搬送すると、印画紙2の先端が現像処理装置に入ったのに、後端側では画像形成位置EPで画像が露光形成されているというような場合が生じる。
【0019】
これでは画像露光位置EPでの露光処理に振動等によって悪影響を及ぼす可能性があるので、画像露光位置EPで画像が露光形成されている間は、印画紙2を現像処理装置へ送り込まないように、ループ形成部6において、印画紙2のループを形成して貯留し、画像の露光が完了すると、ループ形成部6から現像処理装置へ印画紙2を送り込む。
小型の印画紙マガジン4から供給される印画紙2の場合は、切断長が相対的に短いので、ループ形成部6における一時的な貯留の必要はなく、画像露光位置EPからループのない最短の経路で現像処理装置へ送り込む。
尚、図1では、図面の都合上、カッタ12の設置位置と画像露光位置EPとの間の搬送経路の間隔を省略して図示している。又、本実施の形態では備えていないが、画像露光位置EPとカッタ12による切断位置との間隔が短い場合には、画像露光位置EPとカッタ12との間にも、ループ形成部6と同様の装置を備えても良い。
【0020】
〔写真プリント装置PPにおける印画紙2の搬送〕
写真プリント装置PP内での印画紙2の搬送は、上述のように搬送手段TMによって行われる。
写真プリント装置PPには、印画紙2の搬送経路に沿って、印画紙2の存否を検出する検出センサDSが複数箇所に備えられている。
検出センサDSは、いずれも、パルス信号により発光駆動される発光素子15と受光素子16との対で構成され、この発光素子15と受光素子16とが検出対象の印画紙2の両側に振分けて配置されて、発光素子15から出射した赤外光が印画紙2によって遮光されたか否かを受光素子16にて検出する透過型の光センサとして構成されている。
【0021】
写真プリント装置PP内の全ての検出センサDSにおいて、発光素子15は、印画紙2の基材側から検出光を照射する。
このように発光素子15から出射する検出光が未現像の乳剤面側ではなく、それと反対側の基材側へ照射されることと、検出光が赤外光であることとから、この検出光による印画紙2の露光は抑制されている。
但し、検出光が印画紙2の基材層を通過して乳剤面をわずかに感光させてしまうこともあるため、発光素子15はパルス信号により発光駆動されているのである。
以下、この検出センサDSの配置と動作とについて、カッタ12の上流側箇所、画像露光位置EPの周辺及びループ形成部6内の3箇所について説明する。
尚、以下の説明において、説明の便宜上、各位置の搬送ローラ11を区別するために、搬送ローラ11a,11b,……と表記し、又、各位置の検出センサDSの発光素子15及び受光素子16を区別するために、発光素子15a,15b,……、受光素子16a,16b,……と表記する場合がある。
【0022】
〔カッタ12の上流側での印画紙2の存否の検出〕
写真プリント装置PP内のカッタ12の設置箇所付近では、図4に示すように、カッタ12の設置位置の搬送上流側に位置する搬送ローラ11aと、搬送ローラ11aの更に上流側に位置する搬送ローラ11bとの間に検出センサDSが配置されている。
この検出センサDSによる印画紙2の存否の検出情報は、カッタ12が作動する際に、切断対象の印画紙2が存在しているか否かの確認等のために使用される。
検出センサDSの発光素子15aは、印画紙2の搬送経路の下側に配置され、印画紙2の基材側から検出光を照射する。
【0023】
発光素子15aを発光駆動するパルス信号は制御装置7から供給される。
制御装置7が発光素子15aへ供給するパルス信号を、図5のタイミングチャートに基づいて説明する。
制御装置7は、発光素子15aへ供給するパルス信号を図5の最上段に「基準信号」として示すタイミング設定用の基準信号(一定周期のパルス信号)に基づいて設定している。
この「基準信号」は、後述の、画像露光位置EPの周辺及びループ形成部6内での説明における「基準信号」と同じものである。
【0024】
制御装置7は、カッタ12の搬送上流側の発光素子15aへ、図5の中段において「停止時」として示すパルス信号と、図5の最下段において「搬送時」として示すパルス信号との2種類のパルス信号とを適宜に切換えて供給する。
図5の中段及び最下段のパルス信号は、「H」レベルで発光素子15aを発光動作させ、「L」レベルで発光停止させる。これは、以下の全て検出センサDSの説明に共通である。
【0025】
従って、図5の中段の「停止時」のパルス信号は、図5の「基準信号」において「A」で示す位置のパルスの立ち上がりが、発光素子15aの発光開始タイミングとなり、次の「B」で示す位置のパルスの立ち上がりが発光停止タイミングとなっており、この発光停止タイミングから発光停止タイミングまでの発光駆動パルスを、「基準信号」の8パルス毎に一定周期で出力している。
一方、図5の最下段の「搬送時」のパルス信号は、図5の「基準信号」において「A」で示す位置のパルスの立ち上がりが、発光素子15aの発光開始タイミングとなり、次の「B」で示す位置のパルスの立ち上がりが発光停止タイミングとなっている点は、「停止時」の場合と同じであるが、この発光停止タイミングから発光停止タイミングまでの発光駆動パルスを、「基準信号」の4パルス毎に一定周期で出力している。
【0026】
制御装置7は、カッタ12で印画紙2を切断するために印画紙2の搬送を停止しているときは、図5の中段の「停止時」のパルス信号を発光素子15aへ供給し、切断が完了して印画紙2を一定速度で送り出すときは、図5の最下段の「搬送時」のパルス信号を発光素子15aへ供給する。
つまり、発光素子15aが、検出対象の印画紙2の搬送速度が速いほど点灯周期が短くなる状態で、搬送速度に応じて点灯周期が設定変更されるように構成されている。
もちろん、上記のような「停止時」と「搬送時」との2段階の搬送速度の変化ではなく、印画紙2の搬送速度を3段階以上に変化させるときは、3段階以上に点灯周期を変化させるようにすれば良い。
このように印画紙2の搬送速度に応じて、発光素子15aの点灯周期を設定変更することで、印画紙2が発光素子15aの出射光に感光してかぶりが発生するのを可及的に防止しながら、印画紙2の存否を精度良く検出できる。
【0027】
〔画像露光位置EPの周辺での印画紙2の存否の検出〕
写真プリント装置PP内の画像露光位置EPの周辺では、図2に示すように、画像露光位置EPの搬送上流側に位置する搬送ローラ11cを挟んで搬送方向の両側に検出センサDSが設置され、更に、画像露光位置EPの搬送方向下流側に位置する搬送ローラ11dを挟んで搬送方向両側に検出センサDSが設置されている。
搬送ローラ11cの搬送上流側に設置された検出センサDSの発光素子15b及び搬送下流側に設置された検出センサDSの発光素子15c、並びに、搬送ローラ11dの搬送上流側に設置された検出センサDSの発光素子15d及び搬送下流側に設置された検出センサDSの発光素子15eは、全て印画紙2の搬送経路の下側に配置され、印画紙2の基材側から検出光を照射する。
【0028】
搬送ローラ11cの上流側に設置された検出センサDSは、印画紙2の先端を検出して搬送ローラ11cの搬送開始の準備をさせること等に利用され、搬送ローラ11cの下流側に設置された検出センサDSは、印画紙2の先端を検出して画像露光ユニット5による露光動作開始の準備をさせること等に利用され、搬送ローラ11dの上流側に設置された検出センサDSは、印画紙2の後端を検出して露光完了の検知等に利用され、搬送ローラ11dの下流側に設置された検出センサDSは、印画紙2の後端を検出して搬送ローラ11dでの搬送動作の解除等に利用される。
【0029】
発光素子15b,15c,15d,15eを発光駆動するパルス信号も制御装置7から供給される。
制御装置7が発光素子15b,15c,15d,15eへ供給するパルス信号を、図3のタイミングチャートに基づいて説明する。
制御装置7は、発光素子15b,15c,15d,15eへ供給するパルス信号を図3の最上段に「基準信号」として示すタイミング設定用の基準信号(一定周期のパルス信号)に基づいて設定している。
この「基準信号」は、上述した図5の「基準信号」と同じものである。
【0030】
図3の上から2段目から下の「センサ#1」,「センサ#2」,「センサ#3」,「センサ#4」の各パルス信号は、上記の画像露光位置EP周辺に設置された4つの検出センサDSの各発光素子15b,15c,15d,15eへ夫々供給されるパルス信号であり、例えば、「センサ#1」で示すパルス信号は発光素子15bへ、「センサ#2」で示すパルス信号は発光素子15cへ、「センサ#3」で示すパルス信号は発光素子15dへ、「センサ#4」で示すパルス信号は発光素子15eへ供給される。
【0031】
図3の2段目の「センサ#1」のパルス信号は、図3の「基準信号」において「C」で示す位置のパルスの立ち上がりが、発光素子15bの発光開始タイミングとなり、次の「D」で示す位置のパルスの立ち上がりが発光停止タイミングとなっており、この発光停止タイミングから発光停止タイミングまでの発光駆動パルスを、「基準信号」の4パルス毎に一定周期で出力している。
図5の「センサ#2」以降のパルス信号は、図3の「基準信号」におけるパルス信号の1周期分ずつずれて、且つ、同一の点灯周期で出力される。
すなわち、互いに近い位置に配置された4個の検出センサDSにおける発光素子15b,15c,15d,15e夫々の発光開始から発光停止に至るまでの点灯期間が互いに重複しないように設定されている。
このように、発光素子15b,15c,15d,15e夫々の発光開始から発光停止に至るまでの点灯期間が互いに重複しないようにずらせることで、各発光素子15b,15c,15d,15eに対応する受光素子16b,16c,16d,16eに、対となっている発光素子以外の発光素子からの検出光を受光してしまうのを回避できる。
【0032】
〔ループ形成部6内での印画紙2の存否の検出〕
写真プリント装置PP内のループ形成部6では、図6に示すように、搬送上流側に位置する搬送ローラ11eと、搬送下流側に位置する搬送ローラ11fとの間で、印画紙2のループを形成する(図6(a)に示す状態)。
ループ形成部6内の検出センサDSは、それの発光素子15fと受光素子16fとが、ループ形成部6内に形成される印画紙2のループの両側に振分けて配置される状態で設置されている。
この検出センサDSによる印画紙2の存否の検出情報は、ループ形成部6内に印画紙2のループが存在するか、あるいは、ループ形成部6から全て送り出したかの確認等のために使用される。
検出センサDSの発光素子15fは、図6(a)に示すように印画紙2がループを形成しているときは、印画紙2の基材側から検出光を照射する位置関係にあるが、図6(b)に示すように、印画紙2をほぼループ形成部6から送り出して、印画紙2の後端が垂れ下がっている状態では、発光素子15fの出射光が印画紙2の乳剤面側に照射される位置関係となってしまう。
【0033】
発光素子15fを発光駆動するパルス信号は制御装置7から供給されるのであるが、このパルス信号は、上述の事情を考慮したパルス信号となっている。
制御装置7が発光素子15fへ供給するパルス信号を、図7のタイミングチャートに基づいて説明する。
制御装置7は、発光素子15fへ供給するパルス信号を図7の最上段に「基準信号」として示すタイミング設定用の基準信号(一定周期のパルス信号)に基づいて設定している。
この「基準信号」は、上述の図5の「基準信号」と同じものである。
【0034】
制御装置7は、発光素子15fへ、図7の中段において「通常搬送時」として示すパルス信号と、図7の最下段において「後端搬送時」として示すパルス信号との2種類のパルス信号とを適宜に切換えて供給する。
図7の中段の「通常搬送時」のパルス信号は、図7の「基準信号」において「E」で示す位置のパルスの立ち上がりが、発光素子15fの発光開始タイミングとなり、2パルス後の「G」で示す位置のパルスの立ち上がりが発光停止タイミングとなっており、この発光停止タイミングから発光停止タイミングまでの発光駆動パルスを、「基準信号」の8パルス毎に一定周期で出力している。
一方、図7の最下段の「後端搬送時」のパルス信号は、図7の「基準信号」において「E」で示す位置のパルスの立ち上がりが、発光素子15fの発光開始タイミングとなり、次の「F」で示す位置のパルスの立ち上がりが発光停止タイミングとなっており、この発光停止タイミングから発光停止タイミングまでの発光駆動パルスを、「基準信号」の8パルス毎に一定周期で出力している。
【0035】
すなわち、「通常搬送時」のパルス信号と「後端搬送時」のパルス信号とでは、発光素子15fの点灯周期は共通であるが、発光開始から発光停止に至る点灯期間(1つのパルスのパルス幅)が異なっている。
制御装置7は、図6(a)に示すように印画紙2がループを形成している状態では、図7の中段の「通常搬送時」のパルス信号を発光素子15fへ供給し、図6(b)に示すように印画紙2の後端が垂れ下がる状態となると、図7の最下段の「後端搬送時」のパルス信号を発光素子15fへ供給する。尚、図6(b)に示す搬送状態になったか否かは、例えば、搬送ローラ11eの上流側の検出センサDSが印画紙2の後端を検出してから印画紙2を設定量の搬送動作することによって検知できる。
【0036】
上記の動作は、発光素子15fの出射光が印画紙2の乳剤面側に照射される状態と、発光素子15fの出射光が印画紙2における乳剤面と反対側の面(基材側の面)に照射される状態とに搬送状態が切り替わる場合において、発光素子15fの出射光が印画紙2における乳剤面と反対側の面に照射される状態よりも発光素子15fの出射光が印画紙2の乳剤面側に照射される状態の方が、発光素子15fの発光開始から発光停止に至るまでの点灯期間が短くなるように設定されている、ということになる。
このように動作させることで、ループ形成部6内で印画紙2にかぶりが発生してしまうのを抑制できる。
以上説明したように、カッタ12の上流側箇所、画像露光位置EPの周辺及びループ形成部6内の3箇所に設置した複数の検出センサDSにおける発光素子15夫々の発光開始タイミング及び発光停止タイミングを同一のタイミング設定用の基準信号に基づいて設定している。
【0037】
〔フィルム読取り装置FRの構成〕
次ぎに、フィルム読取り装置FR側の構成や、写真フィルム21の搬送時における取扱いについて説明する。
フィルム読取り装置FRは、長尺の写真フィルム21を被写体とする撮像装置として構成されており、フィルム読取り装置FRの筐体内には、図1に概略的に示すように、光源装置22と、写真フィルム21の駒画像を撮像するための画像検出センサ23と、写真フィルム21の画像を画像検出センサ23の受光面上に結像させるためのレンズ24と、光路を90度屈曲させるためのミラー25と、画像検出センサ23の出力信号を増幅及びA/D変換等する信号処理回路26とが備えられている。
【0038】
フィルム読取り装置FRの筐体外部には、光源装置22の下部に位置する状態で、感光材料PFである写真フィルム21を設定搬送経路に沿って搬送する搬送手段TFが備えられて写真フィルム21を所定の読取り位置に位置させるフィルムキャリア27が着脱自在に備えられている。
画像検出センサ23はラインセンサ(より具体的にはCCDラインセンサ)にて構成され、約5000個のCCD素子をフィルム1の幅方向に3列に配列して3つのラインセンサを備えている。各ラインセンサの受光面には夫々赤色、緑色、青色のカラーフィルタが形成されて、写真フィルム21の駒画像を色分解して検出する。
フィルム読取り装置FRでは、フィルムキャリア27に写真フィルム21がセットされると、搬送手段TFにて写真フィルム21の搬送が開始され、駒画像が順次読み取られて、赤色、緑色、青色毎のデジタル画像データとして写真プリント装置PPの制御装置7へ出力される。
【0039】
〔フィルムキャリア27での写真フィルム21の搬送〕
フィルムキャリア27内において写真フィルム21を搬送する搬送手段TFは、図8に概略的に示すように、フィルムキャリア27における写真フィルム21の搬送経路において、入口側(図8の紙面左側)端部、画像読取位置RPの搬送方向両側、及び、出口側(図8の紙面右側)端部に、搬送ローラ31a,31b,31c,31dが備えられると共に、それらの搬送ローラ31a,31b,31c,31dを回転駆動するモータ,搬送ガイド(図示を省略),及び,それらを制御するフィルム搬送制御装置32が備えられている。このフィルム搬送制御装置32もフィルムキャリア27の筐体内に内蔵されている。
尚、光源装置22には、LED光源22a,レンズ22b,及び,拡散板22c等が備えられている。
【0040】
フィルムキャリア27内においてフィルム搬送制御装置32が写真フィルム21の搬送制御を行うために、写真フィルム21の存否を検出する複数の検出センサDFが備えられている。フィルムキャリア27に備えられている検出センサDFも、写真プリント装置PPの検出センサDSと同様に、発光素子33と受光素子34との対からなる透過型の光センサで構成され、発光素子15は、フィルム搬送制御装置32から送られてくるパルス信号にて発光駆動される。
これらの発光素子33を発光駆動するパルス信号は、同一のタイミング設定用の基準信号に基づいて発光開始タイミングと発光停止タイミングとが設定されている。このタイミング設定用の基準信号は、図3等で「基準信号」として示すパルス信号と同等のものである。尚、写真プリント装置PP内で使用する「基準信号」と、フィルム読取り装置FR内で使用する「基準信号」とが同期している必要はない。
【0041】
これらの検出センサDFの一部を具体的に説明する。尚、ここでも、説明の便宜上、各検出センサDFの発光素子33及び受光素子34と、発光素子33a,33b及び受光素子34a,34bと区別して表記する。
フィルムキャリア27における写真フィルム21の搬送経路の入口端付近には、発光素子33aと受光素子34bとの対で構成される検出センサDFが設置され、写真フィルム21の搬送経路の出口端付近には、発光素子33bと受光素子34bとの対で構成される検出センサDFが設置され、いずれも、発光素子33a,33bと受光素子34a,34bとが、写真フィルム21の搬送経路の両側に振分けて配置されている。
【0042】
搬送経路の入口端付近に設置された検出センサDFは、写真フィルム21の搬送経路の入口へ写真フィルム21が挿入されたことを検知して、搬送ローラ31a等による搬送動作を開始させること等に利用され、搬送経路の出口端付近に設置された検出センサDFは、写真フィルム21の搬送経路の出口から写真フィルム21が引き出されたことを検知して、搬送ローラ31d等による搬送動作を停止させること等に利用される。
搬送経路の入口端付近に設置された検出センサDFは、このような写真フィルム21の存否の検出の他に、搬送経路の入口に挿入された写真フィルム21の種類を検出する機能を有する。
【0043】
この写真フィルム21の種類とは、検出センサDFの受光素子34により積算受光光量の違いとして検出可能な種類であり、具体的には、「ネガフィルム」,「ポジフィルム」及び「未現像フィルム」の3種類である。
ここで、「未現像フィルム」も検出の対象としているのは、フィルム読取り装置FRに未現像の写真フィルム21が誤って挿入される場合を想定したものである。
このような写真フィルム21の種類の検出のために、搬送経路の入口端付近に設置された検出センサDFの発光素子33aは、出射光の光強度を複数段階に切換え可能に構成されている。
本実施の形態では、発光素子33aの出射光強度は「低光出力」と「高光出力」との2段階に切換えられる。
この「低光出力」は写真フィルム21の存否の検出のための出射光強度であり、検出対象が濃度の低いスヌケのネガフィルムでも、受光素子34aの受光光量が「遮光」と検知するように、低めの光出射光強度に設定されている。
上記「高光出力」は、比較的に高濃度の画像が撮影されているポジフィルムを透過したときでも、受光素子34aの受光光量が「透過」と検知するように、比較的に高い光出射光強度に設定されている。
【0044】
フィルム搬送制御装置32は、搬送経路の入口端付近に設置された検出センサDFに対して、それの発光素子33aの出射光強度を上記「低光出力」で待機させておき、その状態で写真フィルム21が挿入されたのを検知すると、搬送ローラ31a等に写真フィルム21の搬送作動を開始させると共に、発光素子33aの出射光強度を「高光出力」に切換える。
フィルム搬送制御装置32は、この後、受光素子34aの出力信号をA/D変換した値を設定期間の間で積算し、その設定期間での受光素子34aの積算受光光量を求める。
このように求めた積算受光光量の値によって、写真フィルム21の種類が、「ネガフィルム」,「ポジフィルム」及び「未現像フィルム」のうちのいずれであるかを判別する。
この判別のために、「Th」及び「Tl」の2つの判別値(Th > Tl)が予め実験によって求めて設定されており、上記の積算受光光量を「Ap」とすると、Ap<Tlであれば「未現像フィルム」、Tl≦Ap≦Thであれば「ポジフィルム」、Th<Apであれば「ネガフィルム」のように判断する。
この写真フィルム21の種類の判別結果は、フィルム搬送制御装置32から信号処理回路26へ送られ、画像読取の条件設定等に利用される。
【0045】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、処理装置IFとして、写真プリント装置PPとフィルム読取り装置FRとを備える写真プリントシステムを例示しているが、フィルム現像装置や写真焼き付け専用装置等の各種の処理装置に本発明を適用できる。
(2)上記実施の形態では、発光素子15,33の発光開始タイミング及び発光停止タイミングを、基準クロック信号として供給される基準信号から直接に設定する場合を例示しているが、例えば、発光開始タイミングを基準信号から直接設定し、その発光開始タイミングからの経過時間を固有のタイマで計時して、設定時間経過後を発光停止タイミングとして設定する等、基準信号に基づいて発光開始タイミング及び発光停止タイミングを設定する手法は種々に変更可能である。
(3)上記実施の形態では、感光材料PF,PSとして、印画紙2及び写真フィルム21の写真用途の感光材料(写真感光材料)を例示しているが、これらの写真感光材料以外の感光材料の搬送装置において、感光材料の検知手段として発光素子による検出センサを使う場合、その発光素子によるかぶり防止の管理技術として本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態にかかる処理装置の概略構成図
【図2】本発明の実施の形態にかかる画像露光位置付近の概略構成図
【図3】本発明の実施の形態にかかるタイミングチャート
【図4】本発明の実施の形態にかかる印画紙切断位置付近の概略構成図
【図5】本発明の実施の形態にかかるタイミングチャート
【図6】本発明の実施の形態にかかるループ形成部付近の概略構成図
【図7】本発明の実施の形態にかかるタイミングチャート
【図8】本発明の実施の形態にかかるフィルム読取り装置の要部構成図
【符号の説明】
【0047】
DS,DF 検出センサ
PS,PF 感光材料
TM,TF 搬送手段
6 ループ形成部
15,33 発光素子
16,34 受光素子
21 写真フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光材料を設定搬送経路に沿って搬送する搬送手段が備えられ、
前記感光材料の存否を検出する検出センサが前記感光材料の搬送経路に沿って複数箇所に備えられ、
パルス信号により発光駆動される発光素子と受光素子との対で前記検出センサが構成されている処理装置であって、
複数の前記検出センサにおける前記発光素子夫々の発光開始タイミング及び発光停止タイミングを同一のタイミング設定用の基準信号に基づいて設定するように構成されている処理装置。
【請求項2】
互いに近い位置に配置された複数の前記検出センサにおける前記発光素子夫々の発光開始から発光停止に至るまでの点灯期間が互いに重複しないように設定されている請求項1記載の処理装置。
【請求項3】
前記検出センサの前記発光素子が、検出対象の感光材料の搬送速度が速いほど点灯周期が短くなる状態で、搬送速度に応じて前記点灯周期が設定変更されるように構成されている請求項1記載の処理装置。
【請求項4】
前記検出センサの検出対象が未現像の状態の前記感光材料であり、
前記検出センサにおける前記発光素子の出射光が前記感光材料の乳剤面側に照射される状態と、前記発光素子の出射光が前記感光材料における乳剤面と反対側の面に照射される状態とに、前記感光材料の搬送状態が切り替わるように構成され、
前記発光素子の出射光が前記感光材料における乳剤面と反対側の面に照射される状態よりも前記発光素子の出射光が前記感光材料の乳剤面側に照射される状態の方が、前記発光素子の発光開始から発光停止に至るまでの点灯期間が短くなるように設定されている請求項1記載の処理装置。
【請求項5】
前記感光材料の搬送経路の一部に、長尺の前記感光材料をループ状に弛ませて搬送量を調整するループ形成部が備えられ、
前記検出センサの前記発光素子と前記受光素子とが、前記感光材料のループの両側に振分けて配置されている請求項4記載の処理装置。
【請求項6】
前記検出センサの検出対象が写真フィルムであり、
前記検出センサにおける前記受光素子の積算受光光量に基づいて写真フィルムの種類を検知するように構成されている請求項1記載の処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−3429(P2008−3429A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−174669(P2006−174669)
【出願日】平成18年6月24日(2006.6.24)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】