説明

出力制御装置および出力制御プログラム

【課題】依頼された検査の結果をシートに記録して出力するときのシートの出力部数を制御する。
【解決手段】検査の依頼者、依頼者が所属する部署および機関、依頼する検査の種類および対象などの項目を含む検査依頼情報を取得し(S101)、その検査依頼情報の中から所定の項目を読み出してその内容を識別する(S102)。識別された内容に基づいて出力すべきシート部数を決定し(S103)、決定されたシート部数を指定して出力装置に出力を要求する(S104)。例えば、複数の項目の内容を識別し、項目ごとに出力すべきシート部数を求め、求められたシート部数を積算することにより出力すべきシート部数を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機関などが行う検査の結果をフィルムや紙に記録して出力するときに、検査の依頼内容に応じて出力部数を制御する装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
病院や診療所では、X線単純撮影装置、CT(Computed Tomography)、MR(Magnetic Resonance)、PET(Positron Emission Tomography)、超音波撮影装置などの撮影装置(以下、モダリティ)を使った検査が行われることがある。このような検査は、通常、医師が検査依頼票を作成し、その検査依頼票に基づいて撮影業務を専門に行う検査技師が必要な撮影を行い、撮影により得られた画像を依頼元の医師に提供するという流れで行われる。
【0003】
検査依頼票には、検査に必要な情報として、患者の識別番号、氏名、年齢、性別、主訴(傷病名)、所見、検査目的、使用モダリティ、撮影部位(頭部、胸部、腰椎など)などの情報が記入される。これらの情報をコンピュータに入力し、検査依頼票を電子データとして取り扱う検査オーダーシステムも知られている。
【0004】
従来は、撮影を伴う検査では、撮影画像を記録したフィルムを提供して検査結果を報告するのが一般的であり、撮影により得られた画像をフィルムに記録することは、いわば当然のこととされていた。しかし、PACS(Picture Archiving and Communication System)が普及し、高精細モニタによる画像診断が可能になると、撮影画像のフィルムへの記録は必須ではなくなった。このため、PACS環境下では、医師から技師に対し、フィルム出力の要否や必要部数の情報を伝達しなければならなくなった。
【0005】
医師数の多い大病院では、多数の医師の指示を並列に処理しなければならない検査技師の負担は必ずしも少なくない。このため、撮影作業、出力作業ともに、技師の負担を軽減する機能の提案が望まれている。出力作業の負担を軽減するための提案としては、例えば特許文献1、2に、画像が記録されたフィルムを振り分けるソータービンを所定のアルゴリズムに基づいて自動的に決定する機能を備えた装置が示されている。
【0006】
しかし、フィルムの出力部数については、現状自動制御の提案はなされていない。このため、技師は必要な出力部数を医師に問い合わせるなどして判断し、出力装置に対し出力部数を指定して出力を要求しなければならなかった。
【特許文献1】特開2001−94720号公報
【特許文献2】特開平10−174685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、フィルムその他の記録シートの出力部数を自動で制御する装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
例えば、複数の医師が関与している検査では、検査を依頼する医師は必ずしも必要な部数を把握しているとは限らない。検査設備がない病院から検査設備を備えた病院に検査が依頼された場合、検査を依頼した病院の医師に対し画像を記録したフィルムが提供されることはもちろんであるが、それとは別に検査を行った病院の放射線科医もフィルムを必要とする場合がある。この場合、出力すべきフィルム部数は2部であるが、検査を依頼する医師は、検査を依頼した先の病院がフィルム出力を必要とするか否かまでは判断できない。このため、検査依頼を行う段階で、全体として必要なフィルム部数を2部と指定することはできない。
【0009】
また、診療科の方針は原則としてフィルム出力を行わないという方針であるが、その診療科に所属する一部の医師がフィルムによる読影を望む場合もある。このように例外的にフィルムの出力が行われる場合には、検査技師が出力部数を勘違いする可能性が比較的高い。
【0010】
本発明は、上記例のように複数の医師が関与している検査や、例外的な出力が行われる場合に、医師や検査技師が互いに問い合わせを行わなくても必要な部数の記録シートが確実に出力されるように出力部数を自動制御する装置およびプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の装置は、出力装置に対し、出力すべきシート部数を指定して出力を要求する出力制御装置であって、検査の依頼者、検査の種類および検査の対象の項目を含む検査依頼情報を取得する依頼情報取得手段と、依頼情報取得手段が取得した検査依頼情報の中からその検査依頼情報に含まれる前記項目のうち少なくとも1つの項目を読み出して識別する項目識別手段と、項目識別手段により識別された内容に基づいて、出力すべきシート部数を自動的に決定する出力部数決定手段と、出力部数決定手段により決定されたシート部数を指定して、出力装置に前記検査の結果を記録したシートの出力を要求する出力要求手段とを備えることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明のプログラムは、出力装置に対し、出力すべきシート部数を指定して出力を要求するための出力制御プログラムであって、コンピュータに、検査の依頼者、検査の種類および検査の対象の項目を含む検査依頼情報を取得する依頼情報取得処理と、依頼情報取得処理において取得した検査依頼情報の中からその検査依頼情報に含まれる前記項目のうち少なくとも1つの項目を読み出して識別する項目識別処理と、項目識別処理において識別された内容に基づいて、出力すべきシート部数を自動的に決定する出力部数決定処理と、出力部数決定処理において決定されたシート部数を指定して、出力装置に前記検査の結果を記録したシートの出力を要求する出力要求処理を実行させることを特徴とするものである。
【0013】
ここで、検査依頼情報は、主として医学的な見地から作成された情報であり、検査を依頼するにあたり提供することが必要不可欠な情報もしくは提供することが望ましい情報を意味する。
【0014】
出力部数の決定は、例えば、検査依頼情報に含まれる複数の項目の内容を識別し、その項目ごとに出力すべきシート部数を求め、各項目について求められたシート部数を積算することにより決定すればよい。
【0015】
なお、ここでシートとは、検査結果を目に見える状態で記録できる媒体を指すものとする。例えば、CT検査のように画像を取得する検査であれば画像を記録するフィルム、血液検査のように数値のみを取得する検査であれば数値が記録された紙などが、これに相当する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の装置およびプログラムによれば、検査結果の報告にあたり出力すべきシート部数を医師が指定しなくても、検査依頼情報の各項目の内容に基づいて出力すべきシート部数が自動的に決定されるため、医師や検査技師が全体として必要なシート部数を正確に把握していない場合であっても、必要な部数のシートが確実に出力される。出力装置を操作する検査技師も、部数確認のために問い合わせなどする必要がなくなり、全体として効率よく作業を進めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1に、本発明の出力制御装置およびプログラムの導入に適した医療情報システムを例示する。図に示すように、病院Aには、内科、外科、小児科、整形外科、産婦人科などの診察室がある診察病棟と、長期入院患者が入院しているホスピス病棟と、X線単純撮影装置、CT、MR、PET、超音波撮影装置などの各種モダリティによる検査を行う検査室および画像診断を行う放射線科がある検査病棟の3つの病棟があるものとする。
【0018】
診察病棟の各診察室とホスピス病棟には診察を行う医師が利用するワークステーション(WS)1a〜1fが設置されている。検査病棟の検査室には、モダリティ(M)2a〜2dと、検査技師が撮影画像の確認や画像処理に利用するワークステーション3とモダリティ2a〜2dにより生成された画像をフィルムなどに記録する際に用いられる画像記録装置(P)5a、5bと、画像記録装置への出力を制御するプリントサーバ(PS)4が設置されている。
【0019】
また、放射線科には、放射線科医が画像診断に用いるワークステーション6と、過去に画像診断に利用された画像を管理する放射線情報システム(RIS:Radiology Information System)7が設置されている。ワークステーション1a〜1f、モダリティ2a〜2d、ワークステーション3、プリントサーバ4、ワークステーション6および放射線情報システム7は病院内のローカルエリアネットワーク8に接続され、互いに通信可能な状態となっている。
【0020】
また、ローカルエリアネットワーク8はインターネット、電話回線などの通信網9を介して病院Bのネットワークと接続されている。病院Bのネットワークにはワークステーション10が接続されており、病院Bから病院Aへの検査依頼は通信網9およびローカルエリアネットワーク8を介して行われる。一方、診療所Cはネットワークに接続するための設備を備えておらず、病院Aへの検査依頼は、FAXその他の情報伝達手段により行われるものとする。
【0021】
図2は、検査における情報の流れを概念的に示した図である。図に示すように、ワークステーション1aなど病院Aあるいは病院B内に設置されたワークステーションにより作成された電子データ形式の検査依頼情報は、ローカルネットワーク8および通信網9を介して放射線情報システム7へと入力される。一方、診療所Cからの検査依頼は、放射線情報システム7を操作するオペレータ11が電話、FAX、郵便などにより伝達された情報を、放射線情報システム7に手入力することにより行われる。あるいは、所定フォーマットの検査依頼票をFAXや郵便により転送し、光学的文字読取装置(OCR:Optical Character Reader)を使って検査依頼情報を放射線情報システム7に入力してもよい。
【0022】
表1に、検査依頼情報の一例を示す。
【表1】

【0023】
検査依頼情報には、通常、検査依頼日、画像診断を依頼する放射線科医の名前、依頼者(診察を行った医師)の所属機関、所属科および氏名、検査の対象となる患者のID、氏名、生年月日(または年齢)、患者性別、主訴(病名など)、診察を行った医師の所見、検査目的、検査種別(CT検査、MR検査、超音波検査、マンモグラフィ、PETなど)、部位(頭部、胸部、肝臓、腰椎、膝など)、撮影方向、希望の検査日、アレルギーやペースメーカの装着など検査を行うにあたって注意すべき事項が含まれている。所見や検査目的のように医師が自由に入力する項目もあるが、診療科、患者性別、検査種別、部位などは、予め登録されているいくつかの選択肢の中から1つの選択肢を選択することにより入力される。撮影方向など、複数の選択肢を同時に入力できる項目もある。
【0024】
放射線情報システム7に入力された検査依頼情報は、検査室のワークステーション3へと転送される。検査技師は転送されてきた検査依頼情報の中で指定されたモダリティ(例えばモダリティ2a)を操作して患者の撮影を行う。撮影が終了すると、モダリティ2aが生成した画像はワークステーション3のモニタ画面に表示され、技師による検像が行われる。ここで、検像とは、画像に不具合がないことの確認や、不具合があった場合にそれを修正することを意味する。
【0025】
技師による検像が完了した画像は、RISのデータベースに登録されるとともにPACSの画像サーバ(図示せず)に転送され、放射線科の医師による画像診断や診察病棟各科の医師による患者説明などに利用される。一方で技師は、検像が完了した画像を放射線情報システム7から受診した検査依頼情報とともに、プリントサーバ4に転送する。
【0026】
ここで、従来のシステムでは、技師は、プリントサーバ4に対し、出力すべきフィルムの部数を指定して、画像の出力を要求していた。技師は、医師からフィルムへの記録は不要と指示されたときにはプリントサーバ4への出力要求操作は行わなかった。しかし、本実施形態のシステムでは、技師は、検像完了後の画像と検査依頼情報を、無条件にプリントサーバ4に送信するだけでよい。
【0027】
以下、本発明の出力制御装置の一実施形態に相当するプリントサーバ4の機能について説明する。プリントサーバ4の機能はプリントサーバ4に組み込まれたソフトウェアプログラムにより実現される。正確には、プリントサーバ4が備えるCPU(図示せず)がプログラムにおいて規定された処理を実行することにより実現される。このプログラムは、本発明の出力制御プログラムの一実施形態に相当するものである。
【0028】
図3は、プリントサーバ4が実行する処理のフローチャートである。プリントサーバ4は、ワークステーション3から転送された検査依頼情報を受信すると(S101)、受信した情報に含まれる所定項目の内容を識別する。本実施形態では、表1に示した項目のうち放射線科医名、依頼者所属機関、依頼者所属部署、依頼医師名の内容を識別する(S102)。そして、識別した内容に基づいて出力部数を決定し(S103)、プリンタに対し出力を要求する(S104)。
【0029】
以下、ステップS103の出力部数の決定処理について、さらに説明する。表2、表3、表4および表5は、ステップS103における出力部数の決定に用いられるテーブルを例示したものであり、識別された内容と部数との対応づけを示している。表2のテーブルT1は、依頼者所属機関の内容と部数を対応付けたテーブル、表3のテーブルT2は依頼者所属科と部数を対応づけたテーブル、表4のテーブルT3は、依頼医師名と部数を対応付けたテーブル、表5のテーブルT4は画像診断を行う放射線科医と部数を対応づけたテーブルである。テーブルT3は診療科ごとに作成される。これらのテーブルは、予め技師などにより作成され、プリントサーバ4に登録される。
【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【0030】
図4は、ステップS103における出力部数決定処理を示すフローチャートである。図に示すように、プリントサーバ4は、まず出力部数Nの値を0に初期化する(S201)。続いて、テーブルT1を参照し、図3のステップS102において識別した依頼者所属機関の内容に応じた部数n1を初期値Nに加算する(S202)。依頼者所属機関が病院Aの場合には(S203)、プリントサーバ4はテーブルT2を参照し、依頼者所属科の内容に応じた部数n2をNに加算する(S204)。さらに、プリントサーバ4はテーブルT3を参照し、医師名に応じた部数n3をNに加算する(S205)。
【0031】
続いて、プリントサーバ4はテーブルT4を参照し、放射線科医に応じた部数n4をNに加算する(S206)。ステップS206の処理は、ステップS203において、依頼者所属機関が病院A以外の外部機関であると判定された場合にも実行される。出力部数Nの値は、このステップS206の処理により確定する。
【0032】
なお、本実施形態では、検査依頼情報やテーブルT1〜T4の設定ミスなど何らかの事情により処理エラーが発生した場合には、プリントサーバ4は、それ以前の処理で設定されたNの値をリセットし、N=1に設定して出力要求を行う。
【0033】
例えば図1に例示したシステムでは、検査の依頼元が病院A,B以外である場合には、依頼元の医師はPACSサーバが管理する画像をモニタ上で参照することができない。このため、病院A,B以外からの依頼に対しては、必ず画像を記録したフィルムを提供して結果を報告する必要がある。このため、表2に例示したテーブルT1では病院A,B以外(その他)に対応する値は1に設定されている。また、表4に例示したテーブルT4では、フィルムの読影による診断を好む放射線科医イについては値1が、モニタ画像による診断を好む放射線科医ロについては値0が設定されている。この例では、図1に例示した診療所から放射線科医イに宛てて検査の依頼があった場合には、n1=1,n4=1であるため、フィルムは2部出力される。
【0034】
病院A内の各診療科からの検査依頼の場合も同様に、識別された項目の内容に対してテーブルT1〜T4で設定されている値が積算され、出力すべきフィルムの部数が決定される。表2〜5に例示したテーブルT1〜T4によれば、病院Aの内科の医師Pが放射線科医ロに検査を依頼した場合には、フィルムは出力されない。一方、病院Aの内科の医師Rが放射線科医イに検査を依頼した場合には、フィルムは2部出力される。
【0035】
なお、テーブルに設定する値は負の値でもよい。例えば、テーブルT2において値1が設定されている診療科の医師が、フィルムの提供を不要と考えた場合には、テーブルT3において値を−1と設定することによりフィルムへの画像記録を中止させることもできる。
【0036】
以上に説明したように、本実施形態の装置およびプログラムによれば、検査依頼情報に基づいて出力すべきフィルムの部数が決定されるため、複数の医師や技師が検査に関与しており、その誰もが全体として必要な出力すべき部数を把握していない場合であっても、問い合わせや確認に時間を割かれることなく、必要な部数のフィルムが出力される。
【0037】
なお、上記実施形態は、出力すべきフィルムの部数を、放射線科医名、依頼者所属機関、依頼者所属部署、依頼医師名に基づいて決定するプリントサーバおよびプログラムを例示しているが、出力部数の決定は、依頼者所属機関、依頼者所属部署、依頼医師名のみに基づいて行ってもよい。
【0038】
また、出力部数の決定を、検査依頼情報に含まれる他の項目に基づいて行う形態も考えられる。例えば、検査の対象である患者のIDもしくは患者名と出力部数とを対応づけたテーブルを作成しておき、常にフィルムの持ち帰りを希望する患者に対する値を1に、その他の患者に対する値を0に設定しておく。これにより、常にフィルムの持ち帰りを希望する患者について検査が行われたときには、患者や医師が特に出力部数を指定しなくても、その患者用にフィルムが一部出力される。
【0039】
あるいは、検査種別(検査の種類)と出力部数とを対応付けたテーブルを作成しておき、例えばCT検査のように、1枚のフィルムにすべての画像を記録すると読影しにくく、しかし個々の画像をそれぞれ1枚のフィルムに記録すると枚数が多くなってしまうような検査では、フィルムは出力せずにモニタ画面上で読影を行うこととし、X線単純撮影など得られる画像の数が少ない検査の場合にはフィルム出力を行うようにしてもよい。
【0040】
また、病棟ごとにテーブルを作成する形態も考えられる。例えば図1に例示したシステムで、転院の可能性がない患者を扱うホスピス病棟からの依頼ではフィルムが出力されず、転院の可能性がある外来患者を扱う診察病棟からの依頼ではフィルムが出力されるように設定することもできる。
【0041】
また、上記実施形態は、プリントサーバ4により検査依頼情報の識別および出力部数の決定を行うものであるが、放射線情報システム7や、ワークステーション3によりこれらの処理を行い、決定された部数が自動的にプリントサーバ4に転送されるようにしてもよい。
【0042】
なお、上記実施形態は、撮影により画像を取得する検査の場合を例示しているが、本発明の装置およびプログラムは、例えば血液検査、骨密度検査など画像撮影を伴わない検査で検査結果を紙にプリントアウトする場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の出力制御装置およびプログラムの導入に適した医療情報システムの一例を示す図
【図2】検査における情報の流れを概念的に示す図
【図3】プリントサーバの処理の一例を示すフローチャート
【図4】出力部数決定処理の一例を示すフローチャート
【符号の説明】
【0044】
1a〜1f,3,6,10 ワークステーション、 2a〜2d モダリティ、
4 プリントサーバ、 5a,5b プリンタ、 7 放射線情報システム、
8 ローカルエリアネットワーク、 9 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力装置に対し、出力すべきシート部数を指定して出力を要求する出力制御装置であって、
検査の依頼者、検査の種類および検査の対象の項目を含む検査依頼情報を取得する依頼情報取得手段と、
前記依頼情報取得手段が取得した検査依頼情報の中から該検査依頼情報に含まれる前記項目のうち少なくとも1つの項目を読み出して該項目の内容を識別する項目識別手段と、
前記項目識別手段により識別された内容に基づいて、出力すべきシート部数を自動的に決定する出力部数決定手段と、
前記出力部数決定手段により決定されたシート部数を指定して、前記出力装置に前記検査の結果を記録したシートの出力を要求する出力要求手段とを備えることを特徴とする出力制御装置。
【請求項2】
前記項目識別手段が、前記検査依頼情報に含まれる複数の項目の内容を識別し、
前記出力部数決定手段が、前記項目ごとに出力すべきシート部数を求め、各項目について求められたシート部数を積算することにより前記出力すべきシート部数を決定することを特徴とする請求項1記載の出力制御装置。
【請求項3】
出力装置に対し、出力すべきシート部数を指定して出力を要求するための出力制御プログラムであって、コンピュータに、
検査の依頼者、検査の種類および検査の対象の項目を含む検査依頼情報を取得する依頼情報取得処理と、
前記依頼情報取得処理において取得した検査依頼情報の中から該検査依頼情報に含まれる前記項目のうち少なくとも1つの項目を読み出して該項目の内容を識別する項目識別処理と、
前記項目識別処理において識別された内容に基づいて、出力すべきシート部数を自動的に決定する出力部数決定処理と、
前記出力部数決定処理において決定されたシート部数を指定して、前記出力装置に前記検査の結果を記録したシートの出力を要求する出力要求処理を実行させることを特徴とする出力制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−261028(P2007−261028A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−87745(P2006−87745)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】