説明

刃物陳列用支持部材

【課題】鋏等の刃物の刃部を重合シートで覆う刃物の陳列用支持部材において、刃物の柄部を押さえとして有効利用し、重合シートの分離を防止した支持部材を提供する。
【解決手段】台シート1とカバーシート11とを互いに重ねた支持体20を備えている。カバーシート11には外周縁部11a,11b,11c,11dの内側に開口16を設けている。開口16から台シート1とカバーシート11との間の収容室23に鋏24の両刃部27を挿入して台シート1とカバーシート11とにより覆うとともに、収容室23の開口16から露出する鋏24の両柄部28をカバーシート11の外側に重ねている。
【効果】カバーシートが台シートに対し、鋏の両柄部により押さえ付けられるため、台シートに対するカバーシートの分離を規制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋏などの刃物を陳列するために支持する支持部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1では、台紙(1,22,33,39,47,60,68)上に洋鋏(14)が架橋部(7,26,35,41)や止めひも(11,29,57,67,77)や止め紙(37)などを利用して開閉操作可能に支持されている。しかし、台紙(1,22,33,39,47,60,68)上で洋鋏(14)の刃部(18,19)を不用意に触れるおそれがあった。
【0003】
そこで、上記特許文献1の問題点を改良すべくなされた下記特許文献2において、同公報の図7〜9に示す第3実施形態や図10〜11に示す第4実施形態では、台シート(15)とカバーシート(16)とが互いに重ねられ、その台シート(15)の下端縁とカバーシート(16)の下端縁との間に設けられた挿入口部(30)から西洋鋏(6)の両刃部(10)が挿入されて支持室(24)に収容されている。
【特許文献1】実開平5−35743号公報
【特許文献2】特開2005−187004号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献2では、西洋鋏(6)の両柄部(11)が不用意に振れると、台シート(15)とカバーシート(16)とが両柄部(11)に面する部分で互いに押し広げられるおそれがあるため、台シート(15)とカバーシート(16)と西洋鋏(6)とを止め索(37)により結んで確実に位置決めする必要がある。
【0005】
この発明は、鋏などの刃物の刃部を重合シート(例えば前記台シート15とカバーシート16に該当)により覆うばかりではなく、前記挿入口部(30)に該当する開口を設ける位置を改良して鋏などの刃物の柄部をシートの押さえとして有効に利用することにより、重合シートの分離を規制することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
後記実施形態の図面(図1〜3に示す第1実施形態、図4〜5に示す第2実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる刃物陳列用支持部材は、下記のように構成されている。
【0007】
第一シート1と第二シート11とを互いに重ねた支持体20を備えている。この第二シート11にはその外周縁部11a,11b,11c,11dの内側に開口16を設けている。その開口16からこの第一シート1と第二シート11との間の収容室23に刃物24の刃部27を挿入して第一シート1及び第二シート11により覆うとともに、この収容室23の開口16から露出する刃物24の柄部28を第二シート11の外側に重ねている。この刃物24を支持体20に保持する止め手段7,16,29を設けている。
【0008】
請求項1の発明では、第一シート1と第二シート11との間の収容室23に刃物24の刃部27を第二シート11の開口16から収容して覆った際、第二シート11が第一シート1に対し刃物24の柄部28により押さえ付けられるため、第一シート1に対する第二シート11の分離を規制することができる。
【0009】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明にかかる支持体20において、第一シート1と第二シート11とは互いに分離されて設けられ、この第一シート1と第二シート11とを互いに保持する結合手段21,22を設けている。請求項2の発明では、第一シート1及び第二シート11の材質や形態や加工などについて互いに異なる任意のものを選択する際にその選択の自由度を増すことができる。
【0010】
請求項2の発明を前提とする請求項3の発明は、下記のように構成されている。
前記結合手段は、開口16に対し刃部27を挿入する方向Zの両側のうち、その刃部27の挿入向きZU側でその挿入方向Zに対し直交する方向Yの両側にそれぞれ設けられた第一連結部21と、その挿入向きZUに対する反対側で設けられた第二連結部22とを備えている。前記両側の第一連結部21は、第一シート1と第二シート11とのうち、一方のシート1に設けた切込み5,6と、他方のシート11に設けた舌片14,15とを有し、この切込み5,6にこの舌片14,15を挿入したものである。前記両側の第一連結部21では、前記第二連結部22により第一シート1と第二シート11とを互いに位置決めした状態で、第一シート1と第二シート11とを相対動させて切込み5,6に対し舌片14,15を挿脱し得る挿脱可能状態と、舌片14,15が切込み5,6に挿入された挿脱可能状態で第一シート1と第二シート11との相対動により舌片14,15に設けた係止部14b,15bが切込み5,6の係止部5a,6aに係止されて舌片14,15が切込み5,6から離脱するのを阻止する係止状態とを取る。例えば、第二連結部22は挿入方向Zに対し直交する方向Yの両側にそれぞれ設けられ、第一シート1と第二シート11とのうち、一方のシート1に設けた切込み8,9と、他方のシート11に設けた舌片17,18とを有し、この切込み8,9にこの舌片17,18を挿入したものである。請求項3の発明では、第一シート1と第二シート11とを簡単な構造の結合手段21,22により容易に連結することができる。
【0011】
請求項2の発明を前提とする請求項4の発明は、下記のように構成されている。
前記結合手段は、開口16に対し刃部27を挿入する方向Zの両側のうち、その刃部27の挿入向きZU側でその挿入方向Zに対し直交する方向Yの両側にそれぞれ設けられた第一連結部21と、その挿入向きZUに対する反対側で設けられた第二連結部22とを備えている。前記両側の第一連結部21は、第一シート1と第二シート11とのうち、一方のシート1に設けた切込み5,6と、他方のシート11に設けた舌片14,15とを有し、この切込み5,6にこの舌片14,15を挿入したものである。前記両側の第一連結部21では、切込み5,6に対し舌片14,15を挿脱し得る挿脱可能状態と、舌片14,15に設けた係止部14b,15bが切込み5,6の係止部5a,6aに係止されて舌片14,15が切込み5,6から離脱するのを阻止する係止状態とを取る。前記両側の第一連結部21のうち、一方の第一連結部21の切込み5の係止部5aと他方の第一連結部21の切込み6の係止部6aとの間の間隔Aを、一方の第一連結部21の舌片14の係止部14bと他方の第一連結部21の舌片15の係止部15bとの間の間隔Bよりも小さくすることにより、前記係止状態で両側の第一連結部21間の第二シート11または第一シート1に膨らみを持たせて前記収容室23を形成している。例えば、第二連結部22は挿入方向Zに対し直交する方向Yの両側にそれぞれ設けられ、第一シート1と第二シート11とのうち、一方のシート1に設けた切込み8,9と、他方のシート11に設けた舌片17,18とを有し、この切込み8,9にこの舌片17,18を挿入したものである。請求項4の発明では、第一シート1と第二シート11とを簡単な構造の結合手段21,22により容易に連結することができるとともに、第一シート1と第二シート11との間で収容室23を容易に形成することができる。
【0012】
請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項5の発明において、前記刃物は、互いに開閉動可能な両刃部27と両柄部28とを有する鋏24である。請求項5の発明では、請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項の発明の効果を鋏陳列用支持部材において発揮させることができる。
【0013】
次に、請求項以外の技術的思想について実施形態の図面の符号を援用して説明する。
請求項3または請求項4の発明を前提とする第6の発明において、第二連結部22は、開口16と刃物24の柄部28の接触部(後記第8の発明では閉動状態にある鋏24の両柄部28において把持環28aの内周縁部28b)との間に設けられている。さらに、第二連結部22は、挿入方向Zで柄部28の接触部28bよりも開口16に近い側に配置されている。すなわち、第二連結部22は、柄部28の接触部28bと開口16との間の中央部よりも挿入向きZU側に寄っている。第6の発明では、刃物24の柄部28に触れた際に第一シート1に対する第二シート11の分離をより一層規制することができる。
【0014】
請求項1から請求項5のうちいずれかの請求項の発明を前提とする第7の発明において、前記収容室23内の刃部27を第二シート11の外側から第二シート11を通してまたは第一シート1の外側から第一シート1を通して視認可能になっている。第7の発明では、刃部27を確認することができる。
【0015】
請求項5の発明を前提とする第8の発明にかかる鋏24においては、両鋏片25を開閉中心軸部26で回動可能に支持して、この開閉中心軸部26よりも先端側に前記両刃部27を設けるとともに、この開閉中心軸部26よりも基端側に前記両柄部28を設けている。第8の発明では、請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項の発明の効果を西洋鋏24の陳列用支持部材として発揮させることができる。
【0016】
第8の発明を前提とする第9の発明において、前記止め手段は、第二シート11の開口16の内縁部16aに鋏24の開閉中心軸部26を係止するものである。第9の発明では、鋏24の開閉中心軸部26を止め手段として有効に利用することができる。
【0017】
第8の発明または第9の発明を前提とする第10の発明において、前記止め手段は、第一シート1に設けた止め孔7に鋏24の開閉中心軸部26を係止するものである。第10の発明では、鋏24の開閉中心軸部26を止め手段として有効に利用することができる。
【0018】
第8の発明または第9の発明または第10の発明を前提とする第11の発明において、前記止め手段は、支持体20と鋏24の柄部28とに止め索29を結び付けたものである。第11の発明では、止め索29により鋏24を支持体20に対し確実に保持することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、鋏などの刃物24の刃部27を重合シート1,11により覆うばかりではなく、開口16を設ける位置を改良して鋏などの刃物24の柄部28をシート11の押さえとして有効に利用したので、シート1,11の分離を規制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
まず、本発明の第1実施形態にかかる刃物陳列用支持部材について図1〜3を参照して説明する。
図1(a)に示す第一シートとしての台シート1は、不透明な厚紙により縦方向Z(上下方向)に長い形状に成形され、外周縁部(上縁1aと下縁1bと左縁1cと右縁1d)により囲まれた表面2を有しているとともに、図2(b)に示すようにこの外周縁部により囲まれた裏面3を有している。この台シート1の上半部において、上縁1aよりも若干下方で横方向Y(左右方向)の中央部には吊下孔4が表面2と裏面3との間で貫設されているとともに、この吊下孔4よりも下方の左右両側には左縁1c及び右縁1dよりも若干内側で筋状の切込み5,6が表面2と裏面3との間で貫設されている。この台シート1の下半部において、横方向Yの中央部には円形状の止め孔7が表面2と裏面3との間で貫設されているとともに、この止め孔7よりも若干下方の左右両側には左縁1c及び右縁1dよりも若干内側で筋状の切込み8,9が表面2と裏面3との間で貫設されている。さらに、この止め孔7よりも下方でこの左右両切込み8,9間には一対の索穴10が表面2と裏面3との間で貫設されている。
【0021】
図1(b)に示す第二シートとしてのカバーシート11は、透明なプラスチック板により縦方向Zに長い形状に成形され、外周縁部(上縁11aと下縁11bと左縁11cと右縁11d)により囲まれた表面12を有しているとともに、図2(c)に示すようにこの外周縁部により囲まれた裏面13を有している。このカバーシート11の上半部において、上縁11aよりも若干下方で左縁11cと右縁11dとには舌片14,15が形成されている。このカバーシート11の下半部において、横方向Yの中央部(上記外周縁部の内側)には開口16が表面12と裏面13との間で貫設されているとともに、この開口16よりも若干下方で左縁11cと右縁11dとには舌片17,18が形成されている。さらに、この開口16よりも下方でこの左右両舌片17,18間には一対の索穴19が表面12と裏面13との間で貫設されている。
【0022】
このように互いに分離されて成形された台シート1とカバーシート11とは、図2(a)(b)(c)に示すように、台シート1の表面2とカバーシート11の裏面13とを相対向させた状態で支持体20として互いに重ねられる。その際、台シート1の上半部の左右両切込み5,6にカバーシート11の上半部の左右両舌片14,15を挿入して結合手段としての第一連結部21にするとともに、台シート1の下半部の左右両切込み8,9にカバーシート11の下半部の左右両舌片17,18を挿入して結合手段としての第二連結部22にしている。この第二連結部22では、左右両切込み8,9の上下両端部に係止部8a,9a,8b,9bが形成されているとともに、左右両舌片17,18の上下両段差部に係止部17a,18a,17b,18bが形成され、この係止部8a,9a,8b,9bと係止部17a,18a,17b,18bとが互いに係止されて、台シート1に対しカバーシート11が縦方向Zへ移動するのを規制して位置決めされている。
【0023】
前記第一連結部21において、左右両切込み5,6の上下両端部には係止部5a,6a,5b,6bが形成され、L形状をなす左右両舌片14,15は、左縁11c及び右縁11dに沿って上方へ延びる係止腕部14a,15aと、この係止腕部14a,15aと左縁11c及び右縁11dとの間に形成された係止部としての係止溝部14b,15bとを有している。この左右両切込み5,6の係止部5a,6aの間隔Aをこの左右両舌片14,15の係止溝部14b,15bの間隔Bよりも小さくしている。前記第二連結部22において台シート1とカバーシート11とが互いに位置決めされた状態で、台シート1に対しカバーシート11を横方向Y及び縦方向Zへ撓ませてカバーシート11の左右両係止腕部14a,15aを台シート1の左右両切込み5,6に挿入すると、その左右両係止腕部14a,15aを左右両切込み5,6に対し挿脱し得る挿脱可能状態となる。その挿脱可能状態でカバーシート11を離してその撓みをなくすと、カバーシート11の左右両係止溝部14b,15bに左右両切込み5,6の係止部5a,6aが係入されて、左右両舌片14,15が左右両切込み5,6から離脱するのを阻止する係止状態となる。この係止状態ではカバーシート11に膨らみが生じて台シート1とカバーシート11との間に収容室23が形成される。
【0024】
図1(c)に示す刃物としての西洋鋏24においては、両鋏片25が開閉中心軸部26で回動可能に支持されて、この開閉中心軸部26よりも先端側に両刃部27が設けられているとともに、この開閉中心軸部26よりも基端側に両柄部28が設けられている。この両柄部28においては、両刃部27から延設された部分に把持環28aが取着され、この把持環28aの内側に接触部としての内周縁部28bが形成されている。この開閉中心軸部26は図2(c)に示すようにボルト26aとナット26bとを有し、このボルト26aとナット26bとが段差状をなすように突出している。
【0025】
図2(a)(b)(c)に示すように支持体20のカバーシート11においてその表面12側から開口16に鋏24の両刃部27を挿入すると、図3(a)(b)(c)に示すように、その両刃部27が台シート1とカバーシート11との間の収容室23に収容されて覆われ、鋏24の開閉中心軸部26のナット26bが台シート1の止め孔7に係止されるとともに、鋏24の開閉中心軸部26のボルト26aが開口16の内縁部16aに係止される。鋏24の両柄部28の上半部はカバーシート11の表面12側に重ねられ、その両柄部28の下半部で把持環28aの一部が台シート1の下縁1bから下方へ突出する。その後、台シート1の各索穴10とカバーシート11の各索穴19に止め索29を通して鋏24の柄部28に結んで鋏24を支持体20に保持する。この第二連結部22は、開口16の内縁部16aを通る平面(縦方向Zに対し直交する横方向Yの平面)と、閉動状態にある鋏24の両柄部28において把持環28aの内周縁部28bを通る平面(縦方向Zに対し直交する横方向Yの平面)との間の範囲に設けられている。さらに、この第二連結部22は、その範囲内において、縦方向Z(挿入方向)で把持環28aの内周縁部28bよりも開口16の内縁部16aに近い側に配置され、把持環28aの内周縁部28bと開口16の内縁部16aとの間の中央部よりも挿入向きZU側に寄っている。
【0026】
このように鋏24を保管した支持体20は吊下孔4により吊り下げられて陳列される。その陳列時に、鋏24の両刃部27を透明なカバーシート11を通して視認することができるとともに、鋏24の両柄部28に直接触れて両柄部28を開閉させることもできる。
【0027】
図4〜5に示す第2実施形態の刃物陳列用支持部材においては、図4(a)(b)(c)及び図5(a)(b)(c)がそれぞれ第1実施形態の図1(a)(b)(c)及び図3(a)(b)(c)に対応し、下記の点で第1実施形態と主に異なる。
【0028】
* 第1実施形態の台シート1に形成された止め孔7が省略されている。
* 鋏24の開閉中心軸部26が段差状に突出せず略平坦な形状になっている。
* カバーシート11に形成された逆U状の切込み30aにより開口16に舌片30bが形成されている。
【0029】
* 第二連結部22において、カバーシート11の左右両舌片17,18のうち右側の舌片18で上下両係止溝部18a,18bが形成され、台シート1の左右両切込み8,9のうち右側の切込み9で形成された上下両係止部9a,9bに対しこの上下両係止溝部18a,18bが係止されて不用意に抜け落ちないように引き掛けられる。
【0030】
図示しないが、前記実施形態以外にも下記のように構成してもよい。
* 刃物としては、西洋鋏や握り鋏などの鋏以外に、包丁やナイフや医療用メスや剃刀や爪切りや皮むきなどを採用する。
【0031】
* カバーシートばかりではなく台シートも透明なプラスチックにより成形する。
* 第二連結部については、互いに分離して設けた台シートの下縁とカバーシートの下縁とを接着したり、台シートの下縁とカバーシートの下縁とを互いに折曲可能に一体成形する。また、台シートの左縁とカバーシートの左縁とを互いに折曲可能に一体成形したり、台シートの右縁とカバーシートの右縁とを互いに折曲可能に一体成形する。
【0032】
* 鋏の両刃部の全体をカバーシートにより覆う必要はないが、少なくとも両刃部の先端部を覆うことが好ましい。
* 両側の第一連結部のうち、一方の第一連結部の切込みの係止部と他方の第一連結部の切込みの係止部との間の間隔を、一方の第一連結部の舌片の係止部と他方の第一連結部の舌片の係止部との間の間隔よりも大きくすることにより、係止状態で両側の第一連結部間の台シートに膨らみを持たせて収容室を形成することができる。
【0033】
* 鋏の収容状態で両柄部の全体をカバーシートの外側に重ねる。
* 台シート及びカバーシートの材質や形態や寸法を適宜変更する。また、鋏の形態や大きさに応じて台シート及びカバーシートを選択する。さらに、台シート及びカバーシートに印刷や商品説明を付す。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】(a)は第1実施形態にかかる刃物陳列用支持部材から分解した台シートを示す正面図であり、(b)は同じくカバーシートを示す正面図であり、(c)は西洋鋏を示す正面図である。
【図2】(a)は第1実施形態で台シートにカバーシートを連結した刃物陳列用支持部材に西洋鋏を保持する途中状態を示す正面図であり、(b)は同じく背面図であり、(c)は同じく側面図である。
【図3】(a)は第1実施形態で台シートにカバーシートを連結した刃物陳列用支持部材に西洋鋏を保持し終えた状態を示す正面図であり、(b)は同じく背面図であり、(c)は同じく側面図である。
【図4】(a)は第2実施形態にかかる刃物陳列用支持部材から分解した台シートを示す正面図であり、(b)は同じくカバーシートを示す正面図であり、(c)は西洋鋏を示す正面図である。
【図5】(a)は第2実施形態で台シートにカバーシートを連結した刃物陳列用支持部材に西洋鋏を保持した状態を示す正面図であり、(b)は同じく背面図であり、(c)は同じく側面図である。
【符号の説明】
【0035】
1…第一シートとしての台シート、5,6,8,9…切込み、5a,6a…切込みの係止部、7…止め手段としての止め孔、11…第二シートとしてのカバーシート、14,15,17,18…舌片、14b,15b…係止部としての舌片の係止溝部、16…開口、16a…止め手段としての開口の内周縁、20…支持体、21…結合手段としての第一連結部、22…結合手段としての第二連結部、23…収容室、24…刃物としての鋏、27…刃部、28…柄部、29…止め手段としての止め索、A,B…間隔。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一シートと第二シートとを互いに重ねた支持体を備え、この第二シートにはその外周縁部の内側に開口を設け、その開口からこの第一シートと第二シートとの間の収容室に刃物の刃部を挿入して第一シート及び第二シートにより覆うとともに、この収容室の開口から露出する刃物の柄部を第二シートの外側に重ね、この刃物を支持体に保持する止め手段を設けたことを特徴とする刃物陳列用支持部材。
【請求項2】
前記支持体において、第一シートと第二シートとは互いに分離されて設けられ、この第一シートと第二シートとを互いに保持する結合手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の刃物陳列用支持部材。
【請求項3】
前記結合手段は、開口に対し刃部を挿入する方向の両側のうち、その刃部の挿入向き側でその挿入方向に対し直交する方向の両側にそれぞれ設けられた第一連結部と、その挿入向きに対する反対側で設けられた第二連結部とを備え、
前記両側の第一連結部は、第一シートと第二シートとのうち、一方のシートに設けた切込みと、他方のシートに設けた舌片とを有し、この切込みにこの舌片を挿入したものであって、
前記両側の第一連結部では、前記第二連結部により第一シートと第二シートとを互いに位置決めした状態で、第一シートと第二シートとを相対動させて切込みに対し舌片を挿脱し得る挿脱可能状態と、舌片が切込みに挿入された挿脱可能状態で第一シートと第二シートとの相対動により舌片に設けた係止部が切込みの係止部に係止されて舌片が切込みから離脱するのを阻止する係止状態とを取る
ことを特徴とする請求項2に記載の刃物陳列用支持部材。
【請求項4】
前記結合手段は、開口に対し刃部を挿入する方向の両側のうち、その刃部の挿入向き側でその挿入方向に対し直交する方向の両側にそれぞれ設けられた第一連結部と、その挿入向きに対する反対側で設けられた第二連結部とを備え、
前記両側の第一連結部は、第一シートと第二シートとのうち、一方のシートに設けた切込みと、他方のシートに設けた舌片とを有し、この切込みにこの舌片を挿入したものであって、
前記両側の第一連結部では、切込みに対し舌片を挿脱し得る挿脱可能状態と、舌片に設けた係止部が切込みの係止部に係止されて舌片が切込みから離脱するのを阻止する係止状態とを取り、
前記両側の第一連結部のうち、一方の第一連結部の切込みの係止部と他方の第一連結部の切込みの係止部との間の間隔を、一方の第一連結部の舌片の係止部と他方の第一連結部の舌片の係止部との間の間隔よりも小さくすることにより、前記係止状態で両側の第一連結部間の第二シートまたは第一シートに膨らみを持たせて前記収容室を形成した
ことを特徴とする請求項2に記載の刃物陳列用支持部材。
【請求項5】
前記刃物は、互いに開閉動可能な両刃部と両柄部とを有する鋏であることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項に記載の刃物陳列用支持部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−230594(P2007−230594A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−53244(P2006−53244)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【出願人】(000001454)株式会社貝印刃物開発センター (123)
【Fターム(参考)】