説明

分散型ネットワーク上でメディア資産を管理し公開する方法およびシステム

分散型ネットワーク(205)上でメディア資産(102.3)を管理して公開するシステム(1)。システム1は:メディア資産(102.3)とメディア資産を公開するメディアプログラム(102.2)とを記憶して供給する中央メディアデータベース(101)と;この中央メディアデータベースにネットワーク化された1つ以上の出力プラットフォーム(117、118)と;この1つ以上の出力プラットフォームにネットワーク化された1つ以上のメディア出力デバイス(103〜106)を含む。出力プラットフォームはその各々が、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットのローカルコピーを記憶して、前記1つ以上のメディア出力デバイスにおいてメディア資産のサブセットを公開するためメディアプログラムのサブセットを選択的に実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、マルチメディア情報などのメディア資産を分散型ネットワーク上の1つ以上のメディア出力デバイスに記憶したり供給したりするシステムおよび方法に関する。本発明は、選択されたマルチメディアコンテンツが一般大衆に対して表示される博物館や図書館ならびに他の公共施設に設置されたマルチメディアシステムでの使用に適している。しかしながら、本発明はこの例示の応用分野に限られないことが理解されるであろう。
【背景技術】
【0002】
現行のマルチメディアディスプレイシステムでは典型的に、メディア資産がメディア資産データベースに集中的に記憶され、マルチメディアコンテンツをユーザに分配するために1つ以上の関連の周辺デバイスが用いられる。マルチメディアディスプレイシステムが広範囲に用いられ、データ記憶容量、処理速度、システム機能性および相互運用性に対する要求が益々増大し、その結果、既存のクライアント・サーバ式マルチメディアディスプレイシステムが多くの地域で不適切なものとなっている。
【0003】
とりわけ、単一の施設での既存のマルチメディア資産は典型的には、複数のマルチメディアディスプレイシステム全体に広がっており、その結果、アクセス可能性が減少し、資産のメンテナンスコストが増大している。複数のシステムが協力し、また、リソースと機能性とを共有することは困難である。また、1つの施設内でユーザに対してコンテンツを提供する広範囲にわたる様々なマルチメディアディスプレイデバイスにマルチメディアコンテンツを記憶し、管理し、供給することは困難であり、多くの施設がマルチメディア情報を共有しようとする場合はさらに困難である。コンテンツの修正や表示目的のコンテンツ伝達用フォーマットの修正を可能とするコンテンツ管理はあまりまたはまったくなされていない。そのうえ、マルチメディアコンテンツを様々なフォーマットおよび様々なマルチメディアディスプレイデバイスに対応する解像度で透過的に公開する能力もない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、多くの様々なメディア出力デバイスにマルチメディアコンテンツおよび他のメディア資産を強力にそしてフレキシブルに記憶、管理および/または供給する分散型ネットワーク上でメディア資産を公開する方法とシステムを提供することが望ましい。
【0005】
また、周知のメディア資産ならびに管理および公開のシステムと方法に関する1つ以上の問題を改善または克服する分散型ネットワーク上でのメディア資産の管理と公開の方法およびシステムを提供する、または既存のシステムと方法の代替となるものを少なくとも提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上に鑑み、本発明の1つの態様は分散型ネットワークにおけるメディア資産の管理と公開のためのシステムであり、前記システムは:
メディア資産とメディア資産の公開のためのメディアプログラムとを記憶したり供給したりするための中央メディアデータベースと;
前記中央メディアデータベースにネットワーク化された1つ以上の出力プラットフォームと;
前記1つ以上の出力プラットフォームにネットワーク化された1つ以上のメディア出力デバイスと;
を備え、前記出力プラットフォームの各々が、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとのローカルコピーを記憶し、メディアプログラムのサブセットを選択的に実行して、前記1つ以上のメディア出力デバイスにおいてメディア資産のサブセットを公開する。
【0007】
このような特徴を含んでいるメディア資産の管理・公開システムは、施設のマルチメディア資産を集中的に記憶し、同時に、このようなマルチメディア資産を様々なメディア出力デバイスにおいて表示するために必要とされる処理能力を分散させると有利である。このようなシステムは、スケーラブルであり、また、博物館や他の施設での公開の必要性に対して容易に適用可能である。
【0008】
中央メディアデータベースは、メディア資産をアップロードするためのコンテンツマネージャを含むことが望ましい。このコンテンツマネージャによって、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットを検索したり選択したりすることと、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットを1つ以上の出力プラットフォームに割り当てることとが可能となる。コンテンツマネージャは典型的に、ブラウザベースのユーザインタフェースからアクセス可能である。
【0009】
この1つ以上の出力プラットフォームはその各々が、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットの実行とから誘導されたメディア出力を1つ以上のメディア出力デバイスに伝達するためのダイナミックディスプレイエンジンを含んでいてよい。
【0010】
中央メディアデータベースは、メディア資産および/またはメディアプログラムの記憶されているサブセットが、各々の出力プラットフォーム上に記憶されているローカルコピーと比較して変化しているか否かを判定し、変化が検出された場合に、更新されたメディア資産とメディアプログラムを1つ以上の出力プラットフォームに供給する出力プラットフォーム更新サーバをさらに含んでいてよい。
【0011】
1つ以上の出力プラットフォームはその各々が、ローカルに記憶されているメディア資産および/またはメディアプログラムのサブセットを更新することを希望する出力プラットフォームサーバへの要求を開始する出力プラットフォームマネージャをさらに含んでいてよい。
【0012】
この出力プラットフォームマネージャは、メディア出力デバイスにおいて同時にそして並行して公開するためにメディア資産の再フォーマットバージョンを生成するマルチフォーマットサブコンポーネントを含んでいてよい。
【0013】
中央メディアデータベースと1つ以上の出力プラットフォームは双方共が、中央メディアデータベースと1つ以上の出力プラットフォーム間でのメディア資産および/またはメディアプログラムの供給を達成するファイル同期化マネージャを含んでいてよい。
【0014】
この1つ以上の出力プラットフォームの内の少なくとも1つは、ローカル設置サイトから中央メディアデータベースに接続されたローカル出力プラットフォームであってよい。
【0015】
この方法に代わり、またはこの方法に加えて、この1つ以上の出力プラットフォームの内の少なくとも1つを、リモート設置サイトから中央メディアデータベースに接続されたリモート出力プラットフォームとしてよい。
【0016】
この中央メディアデータベースは、さらなるメディア資産管理・公開システムと記憶されているメディア資産および/またはメディアプログラムを共有するメディア資産レプリケータをさらに含んでいてよい。
【0017】
外部メディア資産マネージャが、記憶されているメディア資産に対してリモートアクセスを行うために分散型ネットワークに接続されていてよい。
【0018】
本システムは、記憶されているメディア資産に対するローカルアクセスを行う、分散型ネットワークに対して接続されている1つ以上の分散型端末をさらに含んでいてよい。
【0019】
本システムは、記憶されているメディア資産に対してWebベースのアクセスを行う1つ以上の出力プラットフォームに接続されたWebサーバを含んでいてもよい。このWebサーバを介してアクセス可能なWebメディア拡張モジュールが、記憶されているメディア資産に関する拡張メディア情報を維持するために備えられていてよい。
【0020】
本発明においては、メディア資産には、画像、テキスト、ビデオおよびオーディオのコンテンツの内のいずれか1つ以上または他のいずれかのメディアもしくはマルチメディアコンテンツが含まれていてよい。
【0021】
メディア出力デバイスにおいてメディアの公開を自動的にトリガするための自動感知デバイスが分散型ネットワークに接続されている。この自動感知デバイスは、モーションセンサ、圧力パッドまたは他のいずれかの自動センサの内のいずれか1つ以上を含んでいてよい。
【0022】
本システムは、公開されたメディアとのユーザインタラクションを可能とするために、分散型ネットワークに接続されたユーザ入力デバイスをさらに含んでいてもよい。このユーザ入力デバイスは、スマートカード、タッチスクリーンディスプレイ、携帯型コンピュータデバイス、携帯電話、点字タッチパッドまたは他の適当なデバイスの内のいずれか1つ以上を含んでいてよい。
【0023】
本発明の別の態様は、分散型ネットワーク上でのメディア資産を管理したり公開したりする方法を提供する。本方法は:
(a)メディア資産とメディア資産の公開用のメディアプログラムとを中央メディアデータベースに記憶したり供給したりするステップと;
(b)前記中央メディアデータベースにネットワーク化された1つ以上の出力プラットフォームのところに、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとのローカルコピーを記憶するステップと;
(c)前記1つ以上の出力プラットフォームにネットワーク化された1つ以上のメディア出力デバイスにおいてメディア資産のサブセットを公開するためにメディアプログラムのサブセットを選択的に実行するステップと;
を含む。
【0024】
この中央メディアデータベースは、コンテンツマネージャを含んでいてよい。この場合、本方法は、中央メディアデータベースにメディア資産をアップロードするステップをさらに含んでもよい。
【0025】
本方法はまた:前記コンテンツマネージャからメディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとを検索して選択することを可能とするステップと;メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとを、前記コンテンツマネージャから前記1つ以上の出力プラットフォームに割り当てるステップと;を含んでよい。本方法はまた、ブラウザベースのユーザインタフェースから前記コンテンツマネージャにアクセスを行うステップを含んでもよい。
【0026】
前記1つ以上の出力プラットフォームはその各々が、ダイナミックディスプレイエンジンを含んでよい。この場合、本方法は、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットの実行とから誘導されたメディア出力を、前記ダイナミックディスプレイエンジンから前記1つ以上のメディア出力デバイスに伝達するステップをさらに含んでよい。
【0027】
前記中央メディアデータベースは、出力プラットフォーム更新サーバをさらに含んでよい。この場合、本方法は、前記出力プラットフォーム更新サーバにおいて、記憶されているメディア資産および/メディアプログラムのサブセットが、各々の出力プラットフォーム上に記憶されているローカルコピーと比較して変化しているか否かを判定するステップと;
変化が検出された場合、更新されたメディア資産とメディアプログラムを前記1つ以上の出力プラットフォームに供給するステップと;をさらに含んでよい。
【0028】
前記1つ以上の出力プラットフォームはその各々が、出力プラットフォームマネージャを含んでよい。この場合、本方法は、前記出力プラットフォームマネージャにおいて、ローカルで記憶されているメディア資産および/メディアプログラムのサブセットを更新するように前記出力プラットフォーム更新サーバに対する要求を開始するステップをさらに含んでよい。
【0029】
本方法は、前記メディア出力デバイスにおいて同時にそして並行して公開されるメディア資産の再フォーマットバージョンを生成するステップをさらに含んでもよい。
【0030】
前記中央メディアデータベースと前記1つ以上の出力プラットフォームは双方共、ファイル同期化マネージャを含んでよい。この場合、本方法は、前記中央メディアデータベースと前記1つ以上の出力プラットフォーム間で前記ファイル同期化マネージャからメディア資産および/メディアプログラムの供給を達成するステップをさらに含んでよい。
【0031】
前記中央メディアデータベースは、メディア資産レプリケータを含んでよい。この場合、本方法は、前記メディア資産レプリケータにおいて、さらなるメディア資産管理・公開システムと記憶されているメディア資産および/またはメディアプログラムを共有するステップをさらに含んでよい。
【0032】
本方法は、前記分散型ネットワークに接続された外部メディア資産マネージャから記憶されているメディア資産に対するリモートアクセスを行うステップをさらに含んでよい。
【0033】
本方法は、前記分散型ネットワークに接続された1つ以上の分散型端末から記憶されているメディア資産に対するローカルアクセスを行うステップをさらに含んでよい。
【0034】
本方法は、Webサーバから記憶されているメディア資産に対してWebベースのアクセスを行うステップをさらに含んでよい。本方法はまた、Webメディア拡張モジュールからWebサーバを介してアクセス可能な記憶されているメディア資産に関する拡張メディア情報を維持するステップを含む。
【0035】
本方法は、前記分散型ネットワークに接続されている自動感知デバイスから前記メディア出力デバイスにおいてのメディア公開を自動的にトリガするステップをさらに含んでよい。
【0036】
本方法は、公開されているメディアとのユーザインタラクションをユーザ入力デバイスから可能とするステップをさらに含んでよい。
【0037】
以下の説明では、本発明の様々な特徴についてより詳細に言及する。本発明を理解しやすいように、以下の説明では、分散型ネットワーク上でメディア資産を管理したり公開したりする方法とシステムを好ましい実施形態で示す添付図面を参照する。しかしながら、本発明は図面に示す好ましい実施形態に限られないことを理解すべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
ここで図1を参照すると、本発明の1実施形態によるメディア資産管理・公開システム1が一般的に示されている。システム1は、メディア資産とメディア資産を公開するためのメディアプログラムとを記憶して供給する中央メディアデータベース101を含む。このメディアデータベースは、ホストコンピュータのファイルシステムと関連した任意の適切なデータベース管理システムによって実現され得る。典型的に、Borland(登録商標)製のInterbaseRDBMSなどのリレーショナルデータベースマネージメントシステム(RDBMS)を、専用のコンピュータサーバ上で実行させて用いることができる。
【0039】
ダイナミックコンテンツマネージャ102は、中央メディアデータベース101に動作可能なように接続される。コンテンツマネージャ102によって、画像、テキスト、ビデオおよびオーディオコンテンツならびに他のメディアもしくは他のマルチメディアコンテンツなどのメディア資産を検索して中央メディアデータベース101にアップロードすることが可能となる。
【0040】
システム1は、対話式または非対話式のメディアプログラム内の中央メディアデータベース101に維持されているメディア資産の、多くの様々な対話式または受動式のメディア出力デバイスに対する同時並行公開をサポートする。このようなメディア出力デバイスは、携帯電話103と、携帯型コンピュータデバイス104と、タッチスクリーンディスプレイ105と、LCD/プラズマスクリーン/データプロジェクタディスプレイ106と、Webメディア拡張モジュール108とを含む。この携帯型コンピュータデバイス104は、無線インターネット接続やブルートゥース接続などを行うデバイスを介してシステム1にネットワーク化されることができる。
【0041】
1つ以上のユーザ入力デバイスもまたシステム1にネットワーク化されて、メディア出力デバイス103〜106において公開されるメディアとのユーザインタラクションを可能とする。このようなユーザ入力デバイスは、スマートカードや、点字タッチパッド107や、タッチスクリーンディスプレイ105や、携帯型コンピュータデバイス104や、携帯電話103や、Webメディア拡張モジュール108などのデバイスを含むことができる。
【0042】
自動感知デバイス110もまた、システム1にネットワーク化されて、ユーザオーディエンスの存在下でメディア出力デバイス103〜106においてメディア公開を自動的にトリガしたり他の機能性を提供したりする。このような自動式の感知デバイスは、モーションセンサと、圧力パッドと、圧力プレートを含む。
【0043】
システム1の上記のエレメントは、第1のローカル設置サイト2に設置される。たとえば、設置サイト2は博物館、美術館または他の類似の施設であってよい。1つ以上の分散型端末112が、ローカル設置サイト2においてシステム1に接続され、これで、問題となっている施設の専門スタッフによって記憶されているメディア資産にアクセスを行うことを可能としている。これによって、メディア資産は、メディア出力デバイス102〜106においてメディア表示の基礎を形成することに加えて、検索と開発の集合物として機能することが可能となる。これによってまた、施設のすべてのメディア資産のための1つの記憶システムに対する分散型アクセスのためのインフラストラクチャが生成される。
【0044】
システム1は、他のリモート設置サイトに設置される多くのシステムエレメントを含む。図1に、このような例示のリモート設置サイトを2つ、参照番号3と4を示す。
【0045】
システム1はまた、メディア資産レプリケータ115を介するリモートコンテンツ複製をサポートする。システム1によって維持されるメディア資産の内の少なくとも一部の複製を可能とすることによって、メディア資産レプリケータ115は、記憶されているメディア資産および/またはメディアプログラムをさらなるメディア資産管理・公開システムと共有することを可能とする。
【0046】
Webサーバ116がシステム1にネットワーク化され、これで、システム中に維持されている記憶済みのメディア資産にWebベースのアクセスを行う。Webサーバ116は、施設がシステム1を用いて、システム1のマルチメディア資産をインターネットを介して閲覧することが可能なWebの存在をホスティングすることを可能とする。Webメディア拡張モジュール108はWebサーバ116を介してアクセス可能であり、記憶されているメディア資産に関する拡張メディア情報を維持する。このようにして、インターネットのオーディエンスは、システム1がホスティングするメディア資産に関連するWebサーバ116を介して公開済み情報を閲覧することが可能となる。
【0047】
システム1はまた、他のマルチメディアディスプレイシステムやレガシーストレージシステムなどの1つ以上の外部システム111とネットワーク化されることができる。これによって、システム1は、マルチメディア資産の表示を委ねることが可能な既存のシステムや他のマルチメディアシステムと統合することが可能となる。
【0048】
パブリックアクセスコンテンツ管理モジュール109は、システム1に維持されているメディア資産に対する制限または管理されたパブリックアクセスを可能にするために備えられている。これによって、メディア資産の少なくとも定義されたサブセットに対するアクセスを制限または限られている一部のユーザが、このような資産の生成、削除および修正ならびに対話式であれ非対話式であれマルチメディアディスプレイ内にこれらを位置付けすることを可能とする。モジュール109によって、システム1は、マルチメディアディスプレイを個人化するためにパブリックアクセスをサポートすることが可能となる。管理されたアクセスを行うには、公衆が開始したいずれかの変化がメディア出力デバイスに伝播される以前に、メディア資産に対する人間の介入と審査を可能にするための時間遅延が存在する必要がある。パブリックアクセスコンテンツ管理モジュール109は、Webサーバによってホスティングされ、適当なWebブラウザを介してユーザにアクセス可能である。
【0049】
システム1はまた、システム1が設置されている施設が雇っているスタッフが外部コンテンツ管理モジュール113からの外部リモートアクセスと、外部パブリックアクセスコンテンツ管理モジュール114を介しての一般的なパブリックユーザアクセスを行うことをサポートする。
【0050】
メディア資産管理・公開システム1は、マルチメディアディスプレイをスケーラブルに実施することをサポートする。言い換えれば、システム1を、多くの個別のマルチメディアディスプレイをサポートするように増大させることが可能であり、このような表示は、複雑な対話式または非対話式のマルチメディアプログラム内でどのような分量のマルチメディアデータでも示すことが可能である。システム1は、出力プラットフォームの使用を導入して、マルチメディアディスプレイのスケーリングを実施するようにしている。
【0051】
図2に、2つの例示の出力プラットフォーム、すなわちローカル出力プラットフォーム117とリモート出力プラットフォーム118を示す。ローカル出力プラットフォーム117は、中央メディアデータベース101に維持されているメディア資産の割り当てられたサブセットのローカルコピーを記憶する。出力プラットフォーム117は、携帯電話103、携帯型コンピュータデバイス104、タッチスクリーンディスプレイ105またはLCD/プラズマスクリーン/データプロジェクタディスプレイ106などの特定のマルチメディアディスプレイデバイスを介して関連のメディア資産を表示する1つ以上のメディアプログラムを実行する。出力プラットフォーム117を用いることによって、マルチメディアディスプレイを何台でもシステム1によってホスティングすることが可能となる。マルチメディア表示をサポートするために必要とされる処理能力は、中央メディアデータベースによっては提供されないためである。メディア資産管理・公開システム1は、メディア資産を中央メディアデータベース101に集中的に記憶しているが、メディア資産を表示するために必要な処理能力は、中央メディアデータベース101にネットワーク化されている1つ以上の出力プラットフォーム117に分散している。
【0052】
図2ではリモート設置サイト4に設置されているものとして表されている上記の1つ以上のリモート出力プラットフォーム118は、中央メディアデータベース101に対して、たとえば、インターネットや他の通信ネットワークを介してリモート接続されており、これで、システム1を1つ展開するだけで、地理的に離れた設置サイト上でマルチメディアディスプレイをリモートホスティングすることを許容する。
【0053】
メディア資産を中央メディアデータベース101に記憶して次に出力プラットフォーム117〜118に供給してメディア出力デバイス103〜106を介して表示する仕方を以下に図3を参照して説明する。システム1は、メディア資産をアップロードするコンテンツマネージャ119を含む。ステップ20で、マルチメディアコンテンツまたはメディア出力デバイス103〜106で表示する目的の他のメディア資産を生成または既存のソースから検索する。ステップ21で、コンテンツマネージャ119を用いて、中央メディアデータベース101に維持されているメディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとを選択して、メディア出力デバイス103〜106で表示されるようにする。メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットは次に、コンテンツマネージャによって、出力プラットフォーム117と118の内の1つ以上に割り当てられる。
【0054】
システム1は、出力プラットフォーム更新サーバ120と対応する出力プラットフォームマネージャ121とを含み、これで、中央メディアデータベース101から出力プラットフォーム117と118に対するメディア資産とメディアプログラムのコピー動作を制御する。具体的には、ステップ22で、出力プラットフォーム更新サーバ120は、中央メディアデータベース101に維持されているメディア資産および/または資産プログラムの記憶済みサブセットがそれぞれの出力プラットフォーム117と118に記憶されているローカルコピーと比較して変化しているか否か判定し、変化が検出された場合に、更新されたメディア資産とメディアプログラムを出力プラットフォーム117と118に供給する。
【0055】
ステップ23で、出力プラットフォームマネージャ121は、出力プラットフォーム117と118においてメディアプログラムとメディア資産の更新を開始するための能力を提供する。出力プラットフォームマネージャ121は、出力プラットフォーム更新サーバ120に対してステップ23で更新要求を開始して、メディアプログラムまたはメディア資産が変更されていれば、出力プラットフォーム117と118の更新が生成する。
【0056】
サーバモードとクライアントモードの双方で実行されるファイル同期化マネージャ122が備えられており、これで、中央メディアデータベース101をホスティングしているサーバからローカルまたはリモート出力プラットフォーム117または118に対してメディアプログラムとメディア資産をファイルとして転送する能力を提供している。
【0057】
ダイナミックディスプレイエンジン123が備えられており、これで、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットの実行とから誘導されたメディア出力を、出力プラットフォーム117または118に接続された1つ以上のメディア出力デバイスに伝達する。したがって、メディア出力が、メディア出力デバイス103〜106を介してユーザオーディエンスに公開される。
【0058】
図4に、メディア資産管理・公開システム1を実現するソフトウエアコンポーネントを、このようなソフトウエアエレメントをサポートするハードウエア環境およびこのようなハードウエアアイテムを相互接続する分散型ネットワークと一緒に概括する。図4に示すように、中央メディアデータベース101はデータベースサーバ126と、サーバオペレーションシステム/関連ハードウエア201とを含んでいる。データベースサーバとオペレーションシステムのファイルシステムの機能との組み合わせによって、メディア資産を公開するためのメディア資産とメディプログラムの基本的な記憶サービスが提供される。中央メディアデータベース101は、中央メディアデータベース101と同じサーバハードウエア上で実行されるコンテンツマネージャ119と、メディアコンテンツレプリケータ115と、出力プラットフォーム更新サーバ120と、ファイル同期化マネージャサーバ122と直接的に結合している。コンテンツマネージャ119は、ワークステーションオペレーションシステム/関連ハードウエア200上で実行されるブラウザベースのユーザインタフェース125からアクセス可能である。
【0059】
出力プラットフォーム117と118は、ワークステーション/サーバオペレーションシステム/関連サーバハードウエア202上で実行される出力プラットフォームマネージャ121とファイル同期化マネージャ122を含む。メディア出力を1つ以上のメディア出力デバイスに伝達するダイナミックディスプレイエンジン123とインターネットにオンラインでマルチメディアコンテンツを伝達するWebサーバ116ともまた、ワークステーション/サーバオペレーションシステム/関連ハードウエア202によってサポートされている。論理制御プロセッサ127は、ワークステーション/サーバオペレーションシステム/関連ハードウエア204を含む専用のワークステーション207上で実行される。論理制御プロセッサ127は入力デバイス111からの入力を受け入れる。論理制御プロセッサ127は、モーションディテクタなどの自動感知デバイスとスマートカードなどのユーザ入力デバイスをシステム1内に統合する能力を提供し、また、入力デバイス111から受信された入力に基づいてマルチメディアディスプレイを開始する手段となる。したがって、論理制御プロセッサは、ダイナミックディスプレイエンジン123が実行する動作を開始する。
【0060】
コンテンツマネージャ119へのアクセスを行うワークステーション206と、中央メディアデータベース101と、出力プラットフォーム117および118と、表示デバイス103〜106と、論理制御プロセッサ127とはすべて、分散型ネットワーク205を介してネットワーク化されている。
【0061】
中央メディアデータベース101に維持されているメディア資産のダイナミック管理は、図4に示すコンテンツマネージャ119を含むダイナミック管理コンポーネント102によって管理される。コンテンツマネージャ119は、図5に示すように多くのソフトウエアコンポーネントを含む。コンテンツマネージャ119は、ユーザアクセス制御コンポーネント102.1を提供する。このコンポーネントによって、施設は、システム1中に維持されているメディア資産に対する様々なレベルのユーザアクセスを様々なユーザアカウントに割り当てることが可能となる。したがって、安全アクセス構造が、不適切なアクセスを禁止するためにメディア資産の周辺に定義され得る。
【0062】
メディアプログラムコンポーネント102.2は、複雑な対話式および非対話式のメディアプログラムの生成、削除および修正のための能力を提供する。このコンポーネントによって、施設は、システム1に維持されているメディア資産の表示をカスタマイズすることが可能となる。メディアプログラムコンポーネント102.2は、様々なメディアプログラムに割り当てられたメディア資産のコンテンツに関してカスタマイズ可能である。これらのメディアプログラムは、ルートノードから拡張するノードの階層的なナビゲーション構造をサポートする。メディアプログラムノードは、メディアレイアウトテンプレートコンポーネント102.4から選択されたメディアレイアウトテンプレートと関連のメディア資産102.3とを含む。
【0063】
コンテンツマネージャ119は、メディアプログラムノードを追加、削除もしくは修正したりメディアプログラムコンポーネント102.2との間で移動したりする能力を提供する。加えて、コンテンツマネージャ119によって、システム1との間でメディア資産の追加や削除が可能となる。コンテンツマネージャ119はまた、システム1に記憶されているメディア資産をリストアップして検索する能力と、メディアプログラムノードとの間でメディア資産を割り当てまたは割り当て解除する能力を提供する。メディアレイアウトテンプレートコンポーネント102.4中のメディアレイアウトテンプレートは、個々のメディア資産をメディアプログラムコンポーネント102.2内のメディアプログラムのノード中に位置付けするフレームワークを提供する。
【0064】
コンピュータ管理コンポーネント102.5は、ネットワーク化されているワークステーションコンピュータに対するコンピュータ参照の作成、削除および修正を可能とする。ネットワーク化されているワークステーションコンピュータは、出力プラットフォーム117と118の機能を遂行する。コンピュータ管理コンポーネント102.5は、メディアプログアムの出力プラットフォーム117と118に対する割り当てと割り当て解除をサポートする。これによって、メディアプログラムをどこでいつ実行するかを修正することが可能となる。
【0065】
ユーザアカウント管理モジュール102.6は、システム1に維持されているメディア資産にアクセスを行ってユーザアカウントを作成したり、削除したり、修正したりすることをサポートする。
【0066】
使用統計コンポーネント102.7は、システム1に記憶されているメディア資産の使用統計を収集して分析する能力を提供する。このコンポーネントは、本システムが設置されている施設のスタッフが、メディア出力デバイスとオーディエンスとの対話に応答してメディア資産の表示を修正したり適用したりするのを支援する。
【0067】
検索ユーティリティコンポーネント102.8がコンテンツマネージャ119によって備えられており、これで、システム1に維持されているメディア資産を迅速に検索したり、表示したり、抽出したりする。この検索能力によって、メディアレポジトリは、メディア資産の検索可能データベースとして動作することが可能となる。検索タームには、これに限られないが、メディア資産およびテキストの検索と関連するキーワードが含まれる。
【0068】
取引ログコンポーネント102.9は、データ、ユーザ名、アイテム変更特徴(ファイル経路およびファイル名、データベースオブジェクトIDなど)およびオプションとしてのユーザコメントを記録する。ユーザコメントという機能はユーザの選択によってオンとすることが可能であるため、コメントのプロンプトは、ユーザが変更を実施するといつでも表示、もしくはオフを選択するとコメントプロンプトは表示されない。コメントプロンプトのデフォルト動作ではオンに選択されている。取引ログコンポーネント102.9は、コンテンツマネージャブラウザ125から取引ログ管理画面上で読み出し専用アクセス可能な取引ログを作成する。この取引ログは、変更されたオブジェクトの日付、ユーザ名および特徴に基づいて検索される。取引ログを自動的にそして周期的に圧縮してアーカイブする能力が備えられており、これで、このログが占有するディスクスペースの分量を制御する。これはまた、取引ログ管理画面上で構成することが可能である。また、変更が通知されるユーザのリストを取引ログに割り当てる能力も備えられている。
【0069】
この通知を行うプロセスは、バッチ時間フレームに対して構成可能である。これによって、20時間毎になどの離散的な時間フレームで通知を送ることが可能となる。この通知は、最後の通知が送られてからの変更を捕獲する。取引ログコンポーネント102.9はまた、変更されたオブジェクトのユーザ名や特徴に関する通知プロセスの取引ログをフィルタリングする能力を提供する。通知リストへのユーザの割り当てまたは削除と通知時間フレームおよび/またはフィルタの設定を含む通知プロセスの管理は、取引管理画面上で実行される。通知は典型的には、オフザシェルフメッセージングシステムによって実施されて、eメールや、SMSや類似の通知を送出する。
【0070】
すでに述べたように、システム1は、中央メディアデータベース101に維持されているメディア資産の同時並行的な公開をサポートする。これによって、メディア資産の1つのインスタンスを、多様なメディア出力デバイスにおいて様々な解像度やフォーマットで自動的に表示または別様に公開することが可能となる。たとえば、システム1は自動的に画像やテキストのマルチメディア資産を表示媒体に適用して、可能なすべての表示を、画像やテキストのマルチメディア資産の1つの高解像度インスタンスを記憶することによってサポートすることを可能とする。メディア資産は、システム1が記憶しているメディア資産の内で可能な限り高い値のメディア生成値で自動的に、しかも並行して公開される。これによって、施設は、最新の表示媒体を利用しているアート・マルチメディアが表示される状態を生成することが可能となる。
【0071】
同時並行公開の機能は、出力プラットフォームマネージャ121中のソフトウエアサブコンポーネント121.1を用いることによって遂行される。マルチフォーマットサブコンポーネントとして知られるサブコンポーネント121.1は、ユーザが選択したテキストや他のメディア資産の再フォーマットバージョンを自動的に生成する。このような追加のバージョンは決して直接にはユーザと対話されることはない。このようなバージョンは出力プラットフォーム117と118上にだけ存在し、ダイナミックディスプレイエンジン123に直接に供給される。
【0072】
メディア資産の再フォーマットバージョンは、メディア出力デバイス用のダイナミックレイアウトテンプレートの仕様とこのメディア出力デバイスにおいて公開予定のメディア資産との間のミスマッチによってトリガされたソフトウエアコンポーネントの使用によって生成される。このミスマッチは出力プラットフォームマネージャ121によって検出され、その一方で、ダイナミックテンプレート仕様はダイナミックコンテンツマネージャ102によって維持される。
【0073】
メディア出力デバイスにおいてメディア資産を同時並行的に公開する際にシステム1が実行するステップを図6に示す。ステップ300で、ユーザは画像またはテキストの1つのインスタンスと対話を行う。(マルチフォーマットバージョンは決してコンテンツマネージャ119からは見られない。)ステップ301で、ユーザは1つのテキストまたは画像のマルチメディアアイテムをアップロードし、次にこれは総合マルチメディアデータベース101に記憶される。ステップ302で、出力プラットフォームマネージャ121は、表示や公開に関連する特定のフォーマットで画像、テキストまたは他のメディアを要求する。出力プラットフォームサーバ120は、要求された画像やテキストを関連のフォーマットでステップ303において供給する。
【0074】
次に、ステップ304で、マルチフォーマットソフトウエアコンポーネント121.1はオリジナルのテキスト、画像または他のメディアアイテムを、選択されたメディア出力デバイスにおいて表示するために別のフォーマットに再フォーマッティングする。ステップ305で、ダイナミックディスプレイエンジン123は続いて、適当なフォーマットでマルチメディアアイテムを表示する。
【0075】
前記から、マルチメディアと他のメディア資産には、これに限られないが、高解像度でデジタル式に記憶されて様々な解像度で公開することが可能な画像、テキスト、ビデオおよびオーディオのインスタンスが含まれることが理解されよう。
【0076】
また、「施設」という用語を用いているが、これは、これに限られないが、システム1をそれに対して展開可能な会社、組織、機関などを含むことを意図したものである。
【0077】
マルチメディアディスプレイと他のメディア出力デバイスには、これに限られないが、タッチスクリーン、プラズマおよびLCD表示画面、ビデオプロジェクタ、モバイル携帯型コンピュータデバイス、携帯電話、オーディオ端末ならびにWebサイトに表示される複雑な対話式プログラムと非対話式プログラムが含まれる。
【0078】
分散型ネットワーク上でメディア資産を管理して公開する上記のシステムと方法は、関与する施設に位置する分散されたサイト間同士で、複雑な対話式または非対話式の環境下で表示されるマルチメディアコンテンツおよび他のメディア資産を複製して共有するメカニズムを提供するものである。2つ以上の施設が能動的に協力して、共有マルチメディアコンテンツに基づいて対話式または非対話式メディアプログラムを用いてメディア表示を作成してホスティングする。表示は施設から施設へと最小の労力で通過し、これによって、システムがひとたび展開された場合に表示のホスティングに関連するコストが最小化される。
【0079】
本システムは、展開された1つのシステムから供給を受けるホスト施設の内部でまたはリモート施設においてメディアを複数表示する能力を提供する。本システムはまた、分散されているロケーションからメディア資産を表示するのに必要とされる処理能力を提供する複数の出力プラットフォームから中央ロケーションに維持されている個々のメディア資産を透過的にそして同時並行的に公開する。これで、対話式マルチメディアディスプレイをサポートするために必要とされるハードウエアリソースを、集中マルチメディア記憶システムをサポートするハードウエアリソースを使用し過ぎることなくマルチメディアディスプレイをホスティングする様々な施設に分散することが可能となる。
【0080】
最後に、分散型ネットワーク上でメディア資産を管理して公開する上記の方法とシステムに対して、本書に添付するクレームに定義する本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正および/または追加を施すことが可能であることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明によるメディア資産管理・公開システムの1実施形態のシステムアーキテクチャを示す概略図である。
【図2】図1に示すシステムによるマルチメディアコンテンツの伝達と関連するアーキテクチャをより詳細に示す概略図である。
【図3】メディア出力デバイスによるマルチメディアコンテンツのアップロード管理と表示との際に図1のシステムが実施するステップを示すフローチャートである。
【図4】図1のシステムの1部分を形成する主要なソフトウエアコンポーネントのアーキテクチャを示す概略図である。
【図5】図1に示すシステムの1部分を形成するコンテンツマネージャの主要な機能コンポーネントを示す概略図である。
【図6】メディアコンテンツをメディア出力デバイスに対して同時にそして並行して公開する際に図1のシステムが実施するステップを示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散型ネットワークにおけるメディア資産の管理と公開のためのシステムにおいて、前記システムは:
メディア資産とディア資産の公開のためのメディアプログラムとを記憶したり供給したりするための中央メディアデータベースと;
前記中央メディアデータベースにネットワーク化された1つ以上の出力プラットフォームと;
前記1つ以上の出力プラットフォームにネットワーク化された1つ以上のメディア出力デバイスと;
を備え、前記出力プラットフォームの各々が、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとのローカルコピーを記憶し、メディアプログラムのサブセットを選択的に実行して、前記1つ以上のメディア出力デバイスにおいてメディア資産のサブセットを公開する、システム。
【請求項2】
前記中央メディアデータベースは、メディア資産をアップロードするためのコンテンツマネージャを含む請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記コンテンツマネージャは、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットを検索して選択することおよび、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットを前記1つ以上の出力プラットフォームに割り当てることを可能とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記コンテンツマネージャがブラウザベースのユーザインタフェースからアクセス可能である請求項2または3に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つ以上の出力プラットフォームはその各々が、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットの実行とから誘導されたメディア出力を前記1つ以上のメディア出力デバイスに伝達するためのダイナミックディスプレイエンジンを含む先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記中央メディアデータベースが、メディア資産および/またはメディアプログラムの記憶されているサブセットが、各々の出力プラットフォーム上に記憶されているローカルコピーと比較して変化しているか否かを判定し、変化が検出された場合に、更新されたメディア資産とメディアプログラムを前記1つ以上の出力プラットフォームに供給する出力プラットフォーム更新サーバをさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記1つ以上の出力プラットフォームはその各々が、ローカルに記憶されているメディア資産および/またはメディアプログラムのサブセットを更新するように前記出力プラットフォーム更新サーバへの要求を開始する出力プラットフォームマネージャをさらに含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記出力プラットフォームマネージャが、前記メディア出力デバイスにおいて同時にそして並行して公開するためにメディア資産の再フォーマットバージョンを生成するマルチフォーマットサブコンポーネントを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記中央メディアデータベースと前記1つ以上の出力プラットフォームは双方共が、前記中央メディアデータベースと前記1つ以上の出力プラットフォーム間でのメディア資産および/またはメディアプログラムの供給を達成するファイル同期化マネージャを含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記1つ以上の出力プラットフォームの内の少なくとも1つは、ローカル設置サイトから前記中央メディアデータベースに接続されたローカル出力プラットフォームである、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記1つ以上の出力プラットフォームの内の少なくとも1つが、リモート設置サイトから前記中央メディアデータベースに接続されたリモート出力プラットフォームである、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記中央メディアデータベースが、さらなるメディア資産管理・公開システムと記憶されているメディア資産および/またはメディアプログラムを共有するメディア資産レプリケータをさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
記憶されているメディア資産に対するリモートアクセスを提供する、前記分散型ネットワークに接続されている外部メディア資産マネージャをさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
記憶されているメディア資産に対するローカルアクセスを行う、前記分散型ネットワークに接続されている1つ以上の分散型端末をさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項15】
記憶されているメディア資産に対してWebベースのアクセスを行う、前記分散型ネットワークに接続されているWebサーバをさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
記憶されているメディア資産に関する拡張メディア情報を維持する、前記Webサーバを介してアクセス可能なWebメディア拡張モジュールをさらに含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記メディア資産には、画像、テキスト、ビデオおよびオーディオのコンテンツの内のいずれか1つ以上が含まれる、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
前記メディア出力デバイスにおいてメディアの公開を自動的にトリガする、分散型ネットワークに接続されている自動感知デバイスをさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項19】
前記自動感知デバイスが、モーションセンサおよび圧力パッドの内のいずれか1つ以上を含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
公開されたメディアとのユーザインタラクションを可能とする、前記分散型ネットワークに接続されたユーザ入力デバイスをさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項21】
前記ユーザ入力デバイスが、スマートカード、タッチスクリーンディスプレイ、携帯型コンピュータデバイス、携帯電話および点字タッチパッドの内のいずれか1つ以上を含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
分散型ネットワーク上でのメディア資産を管理したり公開したりする方法において、本方法は:
(a)メディア資産とメディア資産の公開用のメディアプログラムとを中央メディアデータベースに記憶したり供給したりするステップと;
(b)前記中央メディアデータベースにネットワーク化された1つ以上の出力プラットフォームのところに、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとのローカルコピーを記憶するステップと;
(c)前記1つ以上の出力プラットフォームにネットワーク化された1つ以上のメディア出力デバイスにおいてメディア資産のサブセットを公開するためにメディアプログラムのサブセットを選択的に実行するステップと;
を含む方法。
【請求項23】
前記中央メディアデータベースがコンテンツマネージャを含み、前記方法が、前記中央メディアデータベースにメディア資産をアップロードするステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記中央メディアデータベースからメディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとを検索して選択することを可能とするステップと;
メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットとを、前記コンテンツマネージャから前記1つ以上の出力プラットフォームに割り当てるステップと;
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
ブラウザベースのユーザインタフェースから前記コンテンツマネージャにアクセスを行うステップをさらに含む、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記1つ以上の出力プラットフォームはその各々が、ダイナミックディスプレイエンジンを含み、前記方法が、メディア資産のサブセットとメディアプログラムのサブセットの実行とから誘導されたメディア出力を、前記ダイナミックディスプレイエンジンから前記1つ以上のメディア出力デバイスに伝達するステップをさらに含む、請求項22から25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記中央メディアデータベースが、出力プラットフォーム更新サーバをさらに含み、前記方法が:
前記出力プラットフォーム更新サーバにおいて、記憶されているメディア資産および/メディアプログラムのサブセットが、各々の出力プラットフォーム上に記憶されているローカルコピーと比較して変化しているか否かを判定するステップと;
変化が検出された場合、更新されたメディア資産とメディアプログラムを前記1つ以上の出力プラットフォームに供給するステップと;
をさらに含む、請求項22から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記1つ以上の出力プラットフォームはその各々が、出力プラットフォームマネージャをさらに含み、前記方法が、前記出力プラットフォームマネージャにおいて、ローカルで記憶されているメディア資産および/メディアプログラムのサブセットを更新するように前記出力プラットフォーム更新サーバに対する要求を開始するステップをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記メディア出力デバイスにおいて同時にそして並行して公開するために、メディア資産の再フォーマットバージョンを生成するステップをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記中央メディアデータベースと前記1つ以上の出力プラットフォームは双方共がファイル同期化マネージャを含み、前記方法が、前記中央メディアデータベースと前記1つ以上の出力プラットフォーム間で前記ファイル同期化マネージャからメディア資産および/メディアプログラムの供給を達成するステップをさらに含む、請求項22から29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記1つ以上の出力プラットフォームの内の少なくとも1つが、ローカル設置サイトから前記中央メディアデータベースに接続されたローカル出力プラットフォームである、請求項22から30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記1つ以上の出力プラットフォームの内の少なくとも1つが、リモート設置サイトから前記中央メディアデータベースに接続されたリモート出力プラットフォームである、請求項22から31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記中央メディアデータベースはメディア資産レプリケータをさらに含み、前記方法が、前記メディア資産レプリケータが、さらなるメディア資産管理・公開システムと記憶されているメディア資産および/またはメディアプログラムを共有するステップをさらに含む、請求項22から32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記分散型ネットワークに接続された外部メディア資産マネージャから記憶されているメディア資産に対するリモートアクセスを行うステップをさらに含む、請求項22から33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
前記分散型ネットワークに接続された1つ以上の分散型端末から記憶されているメディア資産に対するローカルアクセスを行うステップをさらに含む、請求項22から34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
Webサーバから記憶されているメディア資産に対してWebベースのアクセスを行うステップをさらに含む、請求項22から35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
Webメディア拡張モジュールから前記Webサーバを介してアクセス可能な記憶されているメディア資産に関する拡張メディア情報を維持するステップをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記メディア資産には、画像、テキスト、ビデオおよびオーディオのコンテンツの内のいずれか1つ以上が含まれる、請求項22から37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記分散型ネットワークに接続されている自動感知デバイスから前記メディア出力デバイスにおいてメディアの公開を自動的にトリガするステップをさらに含む、請求項22から38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記自動感知デバイスが、モーションセンサおよび圧力パッドの内のいずれか1つ以上を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
公開されたメディアとのユーザインタラクションをユーザ入力デバイスから可能とするステップをさらに含む、請求項22から40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記ユーザ入力デバイスが、スマートカード、タッチスクリーンディスプレイ、携帯型コンピュータデバイス、携帯電話および点字タッチパッドの内のいずれか1つ以上を含む、請求項41に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−507014(P2007−507014A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−508960(P2005−508960)
【出願日】平成15年9月24日(2003.9.24)
【国際出願番号】PCT/AU2003/001258
【国際公開番号】WO2005/029346
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506098619)マギアン・デザイン・スタジオ・ピーティーワイ・リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】MAGIAN DESIGN STUDIO PTY LTD
【Fターム(参考)】