説明

別々のコンパートメントを備えた包装設計品

2つの別々のコンパートメント、即ち、上方コンパートメント及び下方コンパートメントを利用したガム包装設計品。コンパートメントは各々、別々の板紙ブランクで作られるのがよい。ブランクを折り畳んでコンパートメントを形成し、次に、下方コンパートメントを上方コンパートメントに次のような仕方で、即ち、下方コンパートメントが空になった後にミシン目に沿って引き裂くことによって下方コンパートメントを後で上方コンパートメントから分離できるような仕方で、くっつける。上方コンパートメントに設けられたカバーフラップを用いると、コンパートメントを互いに向かい合わせ、端部を下方コンパートメントのバックパネルに形成された受入れスロット内にたくし込むことによって、パッケージをコンパクトな閉鎖位置に保持することができる。下方コンパートメントをいったん上方コンパートメントから分離すると、カバーフラップの上述の端部を上方コンパートメントのフロントパネルに形成された受入れスロット内にたくし込むことによりカバーフラップを用いて残りのパッケージを閉鎖することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、チューインガム及び他の製品用の包装技術に関し、特に、チューインガム及び他の製品用の多コンパートメント包装技術に関する。
【背景技術】
【0002】
〔関連出願の参照〕
本願は、2004年5月11日に出願された米国仮特許出願第60/570,004号(発明の名称:Gum Slab Packaging with Adhesive Securement)及び2004年5月11日に出願された米国仮特許出願第60/570,015号(発明の名称:Gum Slab Packaging having Adhesive Flap)及び2004年6月2日に出願された米国仮特許出願第60/576,122号(発明の名称:Packaging Design with Separate Compartments)の優先権主張出願であり、これら米国仮特許出願の各々を参照により引用し、その記載内容を本明細書の一部とする。
【0003】
チューインガムは現在、多種多様な形態で消費者に対して市販されている。これらチューインガムとしては、棒状のガム、板状のガム、ペレット状のガム、押出し成形ガム等が挙げられる。棒状ガムは、長さが約6〜7cm、幅が約1.5〜2cm、厚さが約0.2cmのサイズで提供されている場合がある。板状のガム(板ガム)は、長さが約4.5cm、幅が約1.2cm、厚さが約0.3cmのサイズで売られている場合がある。
【0004】
種々のタイプのガム包装も又、存在しており、かかる包装としては、主としてガム形態のうちの一方又は他方に用いられる或る特定のタイプの包装が挙げられる。ガムの板状片は、フォイル(箔)パッケージに入れて市販されている場合が多い。元来、これら板状片は、パッケージ内に互いに並んだ状態で配置され、恐らくは、パッケージ1つ当たり5〜7枚の板状片が入れられる。最近、これら板状片は、フォイルパッケージ内に向かい合った状態で配置され、15〜20枚の板状片を手頃なパッケージに入れることができる。
【0005】
かかる包装方式は現在人気があり、満足のゆく結果を達成する。しかしながら、この方式には或る特定の欠点のあることが分かった。これら欠点は、パッケージをいったん開くと、パッケージを閉じる適当な手段が無いことに関連している。代表的には、フォイル包装材料の一部を引きちぎって板状片への接近を可能にする。次に、パッケージをハンドバッグ、ジャケット又はズボンのポケットの中にしまい又は入れることができる。このようにしまっても、板状片のうちの何枚かがパッケージから外へ落ちる場合がある。また、このようにしまっても、異物、例えば糸くず、ごみ等がパッケージに入ることは十分にあり得る。その結果、パッケージをハンドバッグ又はポケットから取り出すとき、板状片のうちの幾つかは、パッケージから滑り落ちてハンドバッグ又はポケット内でばらばらになる場合がある。また、パッケージは、パッケージに入り又はこれにくっついている場合のある異物に起因して、ハンドバッグ又はポケットからいったん取り出すと、見栄えが悪くなる場合がある。この点は、ガム製品を市場に出している業者にとって重要である。というのは、かかる業者は、ガムパッケージの内容物を他の人と分け合うという社交的な面を促進しようとしているからである。
【0006】
この技術背景に鑑みて、先行技術に対する改良を行う要望により、ガム及び他の製品用の包装設計品を開発したものである。
【発明の開示】
【0007】
上方コンパートメント及び下方コンパートメントを有する、食用製品片を収容するパッケージが提供され、各コンパートメントは、複数個の個々の食用製品片を受け入れてこれらを収容するよう形成されている。上方コンパートメントは、少なくとも一部が上方コンパートメントの5つの側部で閉じられ、5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含む。下方コンパートメントは、少なくとも一部が下方コンパートメントの5つの側部で閉じられ、5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含む。フラップが、上方コンパートメントと下方コンパートメントを互いに連結している。
【0008】
上方コンパートメントと下方コンパートメントは、互いに分離可能であるのがよい。上方コンパートメントへのフラップの連結は、コンパートメントを互いに分離するのを助けるよう加工されているのがよい。上方コンパートメントは、ミシン目入りスコアラインを作ることにより加工されているのがよい。
【0009】
パッケージは、上方コンパートメントの後壁に連結されたカバーフラップを更に有するのがよい。カバーフラップは、下方コンパートメントの後壁に選択可能に係合できるのがよい。下方コンパートメントの後壁には、カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられているのがよい。カバーフラップは、上方コンパートメントの前壁に選択可能に係合できるのがよい。上方コンパートメントの前壁には、カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられているのがよい。
【0010】
フラップは、上方コンパートメントの1対の側壁のうちの一方と下方コンパートメントの1対の側壁のうちの一方の合計にほぼ等しい高さを有するのがよい。フラップは、下方コンパートメントの1対の側壁のうちの一方にほぼ等しい高さを有するのがよい。フラップは、下方コンパートメントが上方コンパートメントから下方にぶら下がるようになっているとき、下方コンパートメントの後壁が上方コンパートメントの後壁とほぼ整列するような仕方で連結されているのがよい。フラップは、下方コンパートメントが上方コンパートメントから下方にぶら下がるようになっているとき、下方コンパートメントの後壁が上方コンパートメントの前壁とほぼ整列するような仕方で連結されているのがよい。
【0011】
パッケージは、2つの板紙ブランクで形成されているのがよく、板紙ブランクのうちの1つは、上方コンパートメントを形成し、もう1つは下方コンパートメントを形成する。食用製品片は、チューインガムの個々の板状片であるのがよい。上方コンパートメント及び下方コンパートメントの前壁は、コンパートメント内に収容できる個々の食用製品片への接近を可能にするための部分的壁であるのがよい。
【0012】
食用製品片を収容するパッケージの別の特徴は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を備えたコンパートメントを構成するよう折り曲げられる第1の板紙ブランクと、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を備えたコンパートメントを構成するよう折り曲げられる第2の板紙ブランクとを有する。第2の板紙ブランクは、第1の板紙ブランクにより形成されるコンパートメントが上方コンパートメントとなり、第2の板紙ブランクにより形成されるコンパートメントが下方コンパートメントとなるように第1の板紙ブランクに取り付けられた上方フラップを更に有し、上方コンパートメント及び下方コンパートメントは各々、複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容するような適当な寸法形状のものである。
【0013】
上方コンパートメントと下方コンパートメントは、フラップにより互いに連結されているのがよく、フラップは、上方コンパートメントの1対の側壁のうちの一方と下方コンパートメントの1対の側壁のうちの一方の合計にほぼ等しい高さを有する。上方コンパートメントと下方コンパートメントは、フラップによって互いに連結されているのがよく、フラップは、下方コンパートメントの1対の側壁のうちの一方にほぼ等しい高さを有する。
【0014】
食用製品片を収容するパッケージを形成する方法の別の特徴は、第1の板紙ブランク及び第2の板紙ブランクを用意するステップと、第1の板紙ブランクを折り曲げてカバーフラップ及び後壁と、前壁と、底壁と、1対の横方向側壁とを備えたコンパートメントを形成するステップとを有し、コンパートメントは、複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容するような適当な寸法形状のものである。この方法は、第2の板紙ブランクを折り曲げて連結フラップ及び後壁と、前壁と、底壁と、1対の横方向側壁とを備えたコンパートメントを形成するステップを更に有し、コンパートメントは、複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容するような適当な寸法形状のものであり、この方法は、第2の板紙ブランクの連結フラップを第1の板紙ブランクに取り付けるステップを更に有する。
【0015】
本方法は、第1の板紙ブランクで形成されたコンパートメントを連結フラップに対して回し、第2の板紙ブランクで形成されたコンパートメントを連結フラップに対して回して各コンパートメントの前壁を互いに隣接して位置させるステップを更に有するのがよい。本方法は、カバーフラップを、第2の板紙ブランクで形成されたコンパートメントの少なくとも一部上に折り重ねるステップを更に有するのがよい。本方法は、カバーフラップの一部を、第2の板紙ブランクで形成されたコンパートメントに選択可能に係合させるステップを更に有するのがよい。第2の板紙ブランクで形成されたコンパートメントの後壁には、カバーフラップの一部を受け入れるスロットが形成されているのがよい。
【0016】
本方法は、第2の板紙ブランクの大部分を、後で第1の板紙ブランクから分離するステップを更に有するのがよい。本方法は、カバーフラップを第1の板紙ブランクで形成されたコンパートメントの少なくとも一部上に折り重ねるステップを更に有するのがよい。本方法は、カバーフラップの一部を第1の板紙ブランクで形成されたコンパートメントに選択可能に係合させるステップを更に有するのがよい。第1の板紙ブランクで形成されたコンパートメントの前壁には、カバーフラップの一部を受け入れるスロットが形成されているのがよい。
【0017】
食用製品片を収容するパッケージの別の特徴は、複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容する上方コンパートメントを構成するよう折り曲げられる第1の板紙ブランクを有し、上方コンパートメントは、少なくとも一部が上方コンパートメントの5つの側部で閉じられ、5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含む。このパッケージは、複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容する下方コンパートメントを構成するよう折り曲げられる第2の板紙ブランクを有し、下方コンパートメントは、少なくとも一部が下方コンパートメントの5つの側部で閉じられ、5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含み、第2の板紙ブランクは、第1の板紙ブランクに取り付けられる上方フラップを更に有する。パッケージは、上方コンパートメントの後壁に連結されているカバーフラップを更に有し、カバーフラップは、下方コンパートメントの後壁に形成された受入れスロットに選択可能に係合できる。
【0018】
食用製品片を収容するパッケージの別の特徴は、第1のコンパートメント及び第2のコンパートメントを有し、各コンパートメントは、複数個の製品片を受け入れてこれらを収容するよう形成されている。第1のコンパートメントは、少なくとも一部が第1のコンパートメントの5つの側部で閉じられ、5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含む。第2のコンパートメントは、少なくとも一部が第2のコンパートメントの5つの側部で閉じられ、5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含む。第1のコンパートメントと第2のコンパートメントは、フラップにより互いに連結されている。
【0019】
食用製品片を収容するパッケージの別の特徴は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を備えたコンパートメントを構成するよう折り曲げられる第1の板紙ブランクと、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を備えたコンパートメントを構成するよう折り曲げられる第2の板紙ブランクとを有する。第2の板紙ブランクは、第1の板紙ブランクにより形成されるコンパートメントが上方コンパートメントとなり、第2の板紙ブランクにより形成されるコンパートメントが下方コンパートメントとなるように、第1の板紙ブランクに取り付けられた上方フラップを更に有し、上方コンパートメント及び下方コンパートメントは各々、製品片を受け入れてこれらを収容するような適当な寸法形状のものである。
【0020】
本発明の多くの追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明を参照すると当業者には明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、包装設計品の種々の新規な特徴を示すのに役立つ添付の図面を参照する。次に本発明を主としてガム包装と関連して説明するが、はっきりと理解されるべきこととして、本発明は、1つ又は2つ以上の取り外し可能な物体について各々設けられる多数の分離可能なコンパートメントが必要/所望である他の用途にも適用できる。この点に関し、ガム包装設計品についての以下の説明は、例示且つ説明の目的で与えられている。さらに、説明内容は、本発明を本明細書において開示した形態に限定するものではない。したがって、以下の教示並びに関連技術のノウハウと均等な変形例及び改造例は、包装設計品の範囲に含まれる。本明細書において説明する実施形態は更に、本発明を実施する公知の最適態様を説明すると共に当業者が本発明をかかる実施形態又は他の実施形態で、しかも包装設計品の特定の分野又は用途によって必要とされる種々の改造を施した状態で利用できるようにすることを意図している。
【0022】
包装設計品は、折り曲げられるような仕方で筋(すじ)が付けられた2つの板紙ブランク10,12(図5及び図7)を用いており、したがって、各板紙ブランクは、消費可能な製品、例えばチューインガムを収容するコンパートメントを形成するようになっている。ブランクのうち一方は、上方コンパートメント14を形成し、他方のブランクは、下方コンパートメント16を形成する。一方のブランク(又はコンパートメント)は、ミシン目に沿って引き裂くことにより一方のブランクを他方のブランクから容易に分離できるような仕方で他方のブランクにくっつけられている。コンパートメント14,16は元々、この取り付けられた状態で提供され、互いに折り畳まれて一方のコンパートメントをこれが他方のコンパートメントに向いた状態に配置し、上方コンパートメント14から延びるカバーフラップ18が、下方コンパートメント16のバックパネル24に設けられた受入れスロット22の上に重ねられる端部20を備えている。消費者は、この端部20をスロット22内にたくし込んで例えば図1に示すコンパクトなパッケージ26を形成することができる。
【0023】
いったん購入すると、透明なフィルム(図示せず)をパッケージ18から取り外すのがよく、その結果、消費者は、フラップ18を持ち上げて下方コンパートメント16が図2に示す位置に下方にぐるっと回して開くことができるようになっている。この位置では、消費者は、製品の板状片28を所望に応じて取り出すことができ又は他の人と分け合うことができる。次に、パッケージ26を図1に示すようにその元の形態に戻すのがよい。消費者が望むならば、消費者は、まず最初に下方コンパートメント16から板ガム28を消費し、次に、いったん空になると、図3に示すようにミシン目入りのスコアライン(筋付け線)に沿って引き裂くことにより、コンパートメント14,16を互いに分離することができる。次に、所望ならば、消費者は、カバーフラップ18を上方コンパートメント10上へ下方に折り曲げてカバーフラップ18の端部20を上方コンパートメント14に形成された受入れスロット84(図4に示されているように)たくし込み、そして引き続きこのようにパッケージ26の上方コンパートメント14を用いて、最終的に製品の全てが消費されるようにするのがよい。
【0024】
図5に示すように、第1の板紙ブランク10は、その一方の側部から延びるカバーフラップ18及びその反対側の側部から延びるボトムフラップ30を有している。第1の板紙ブランク10の横方向側部に設けられた1対の横方向サイドフラップ32,34が、互いに逆方向に延びている。第1の板紙ブランク10の残りの中央部分は、上方コンパートメント14のバックパネル35を形成する。第1の板紙ブランク10は、SBS(solid bleach sulfate:ソリッドブリーチサルフェート)板紙で構成され、これを用いる理由は1つには、この材料の折曲げ特性が良好だからである。変形例として、コンパートメント14,16は、他の或る適当な材料、例えばポリ塩化ビニル(PVC)で構成されたものであってもよい。板紙材料は、その外面に施されたホワイトクレイ(白土)エマルジョン塗膜を有するのがよく、その内面には塗膜は施されていない。塗膜は、板紙への印刷性能を向上させ、この塗膜は、以下に説明する切断ステップ、筋付けステップ及び組立てステップに先立って行われるのがよい。また、ホログラフィック材料のラミネートを印刷面に追加するのがよい。
【0025】
図5で理解できるように、カバーフラップ18は、一般に5つの辺のものであり、即ち、スコアライン36に沿って定められた1つの辺、これに直交した2つの側辺54,56及び側辺54,56から延びていて、カバーフラップ18の端部20のところで出会う1対の頂辺58,60を備えている。ボトムフラップ30は、スコアライン40により定められた辺、これに直交した1対の側辺62,64、及び側辺62,64に直交した底辺66を有している。横方向サイドフラップ32,34は、互いに鏡像関係にあり、したがって、横方向サイドフラップ32についてのみ詳細に説明する。横方向サイドフラップ32は、スコアライン42,52相互間に位置し、上方コンパートメント14へのサイドパネル68を形成するほぼ矩形の部分を有する。横方向サイドフラップ32の残りの部分は、横方向サイドフラップ32をスコアライン42,52に沿って折り曲げた後にフロントウイング70を形成する。フロントウイングは、ほぼ矩形の区分及びほぼ矩形の区分の上方に位置するほぼ三角形の区分を有する。
【0026】
図5で理解できるように、第1の板紙ブランク10は、スコアライン36,38,40,42,44,46,48,50,52に沿って多数の場所で筋が付けられている。スコアライン36,38,40,42,44は、通常のスコアラインであり、スコアライン46,48,50,52は、切れ目入りスコアラインである。通常のスコアラインは、材料にV字形を形成するよう板紙ブランク10に互いに反対側から当てられる雄型及び雌型の互いに嵌まり合うチャネルを有するツールを用いて板紙に形成された折り目である。切れ目入りスコアラインは、切れ目入りスコアラインが上述したように筋付けされるだけでなく、小さなスリットも又スコアラインに沿う互いに間隔を置いた場所で材料を完全に貫通して切断形成されるという点で通常のスコアラインとは異なっている。切れ目入りスコアラインは、通常のスコアラインの場合よりも容易に折り曲げることができるラインを作る。欠点を挙げると、切れ目入りスコアラインは、組立て閉鎖状態を消費者が外部から見たときに通常のスコアラインと同じほど端正な外観を備えていないということが挙げられる。この理由で、パッケージを図1に示すように完全に組み立てたときに見えるラインは、通常のスコアラインであり、残りの折曲げ線が、切れ目入りスコアラインである場合がある。
【0027】
図5及び図6に示すように、横方向サイドフラップ32,34は、フロントウイング70を形成するようスコアライン42,52,38,48に沿って折り曲げられ、ボトムフラップ30は、底壁80及びフロントパネル82を形成するようスコアライン40,50に沿って折り曲げられる。この場合、フロントパネルの方へ向いたフロントウイングの表面及び(又は)フロントウイングの方へ向いたフロントパネルの部分に接着剤(図示せず)を塗布してフロントパネル82をフロントウイング70に取り付けるのがよい。このようにして、上方コンパートメント14は、第1の板紙ブランク10から形成される。
【0028】
ボトムフラップ30のフロントパネル80には、受入れスロット84が形成されている。図4では、上方コンパートメント14は、カバーフラップ18の端部20が上方コンパートメント14のフロントパネル82の受入れスロット84内に挿入された状態で示されている。理解できるように、このスロット84は、下方コンパートメント16を取り外したときにパッケージを閉鎖するために用いられるに過ぎないということが意図されている。
【0029】
第2の板紙ブランク12は、多くの点で第1の板紙ブランクとほぼ同じである。第2の板紙ブランクは、同一の材料で構成され、これへの物質の印刷性能を高めるために一方の面に施されたクレイ塗膜を有している。第2の板紙ブランク12も又、第1の板紙ブランク10のボトムフラップ30及び横方向サイドフラップ32,34と同一のボトムフラップ90及び横方向サイドフラップ92,94を有している。第2の板紙ブランク12と第1の板紙ブランク10の主要な相違点は、第2の板紙ブランク12に設けられた連結フラップ96及び下方コンパートメント16に設けられた受入れスロット22に関連している。
【0030】
第2の板紙ブランク12の連結フラップ96は、第1の板紙ブランク10のカバーフラップ18とは大きく異なっている。連結フラップ96は、ほぼ矩形であり、その底辺に設けられた通常のスコアライン98により定められる1つの辺、1対の側辺100,102及び頂辺104を備えている。ミシン目入りスコアライン106が、連結フラップ96を上方部分108と下方部分110に分割している。ミシン目入りスコアライン106は、分離が所望されるまで部分108,110を互いに結合するのに必要なほどの紙の量だけを残すのに十分互いに密接している筋(スコア)と一連のミシン目を有する。所望の場合、このミシン目入りスコアライン106は、消費者が部分108,110をかなり容易に分離することができるように切離しを可能にする。図2及び図8に示すように、連結フラップ96の上方部分108は、その内面に塗布されていて、上方コンパートメント14の底壁80の外面への取付けを可能にする接着剤112を有している。これは、図1及び図2に示されている。図3は、2つのコンパートメント14,16をミシン目入りスコアライン106に沿って互いに分離した後のこれら2つのコンパートメント14,16を示している。
【0031】
このように取り付けられると、下方コンパートメント16のバックパネルと上方コンパートメント14のフロントパネルは、図2の開放位置にあるとき、上方コンパートメントが垂直方向に保持された状態でほぼ同一の平面内でぶら下がる傾向があり、それにより、下方コンパートメントは、上方コンパートメントから下方にぶら下がることができる。この場合、連結フラップの下方部分110は、下方コンパートメントの側壁にほぼ等しい高さを有するよう寸法決めされるのがよい。
【0032】
下方コンパートメント16は又、上方コンパートメント14の受入れスロット84に対する下方コンパートメント16の受入れスロット22の配設場所及び向きにおいて、上方コンパートメント14とは異なっている。下方コンパートメント16の受入れスロット22は、受入れスロット84に関するフロントパネル82と比較して、下方コンパートメント16のバックパネル24に形成されている。この場合、受入れスロット22は、パッケージが図2及び図3に示す向きにあるとき、湾曲した部分が受入れスロット84の湾曲部分から見て逆方向に向くように差し向けられる。下方コンパートメント16を図1に示す向きで上方コンパートメント14に隣接して上に折り曲げると、湾曲部分は、カバーフラップ18の端部20をこれに係合させることができる方向に差し向けられる。連結フラップ96に関連して既に説明した相違点以外では、横方向サイドフラップ92,94及びボトムフラップ90の折曲げ及び互いに対する取付けは、上方コンパートメント14と関連して上述したのとほぼ同じ仕方で行われる。
【0033】
変形実施形態が、図9及び図10に示されている。この実施形態と上述した第1の実施形態の主要な相違点は、カバーフラップの形状並びに上方及び下方コンパートメントの受入れスロットの配設場所に関連している。理解できるように、この実施形態のカバーフラップ120は、横方向に非対称である。したがって、下方コンパートメントの受入れスロット122は、カバーフラップ120の端部を受け入れる位置にあるように、一方の横方向側部に向かってオフセットされている。上方コンパートメントの受入れスロット124は、このように同様にオフセットされている。理解できるように、本発明の教示は、互いに異なる形状のカバーフラップ及び互いに異なる形状及び位置の受入れスロットを備えた他の構成例に当てはまる。
【0034】
別の変形例(図示せず)として、上方コンパートメント14の底壁80の外面への取付けを可能にするために、接着剤112を連結フラップ96の上方部分108の外面に塗布することにより、下方コンパートメント16を上方コンパートメントに取り付けてもよい。このように取り付けた場合、上方コンパートメント14及び下方コンパートメント16の各々のバックパネルは、図2の開放位置にあるとき、上方コンパートメントが垂直方向に保持された状態でほぼ同一の平面内でぶら下がる傾向があり、それにより、下方コンパートメントは、上方コンパートメントから下方にぶら下がることができる。この場合、連結フラップの下方部分110は、上方コンパートメントの側壁と下方コンパートメントの側壁の合計にほぼ等しい高さを有するよう寸法決めされるのがよい。
【0035】
代表的には、ガム製品を製造し、次に冷蔵してエージングさせる。板状及び棒状のガムを調製するには、ガム製品をシートの状態に圧延し、これをレーンの状態に切断し、次にこれに切れ目を入れて個々の片の状態に切り離す。ガムの個々の板状片(以下、「板ガム」ともいう)を個別的に別々のシート(枚葉紙)状の蝋紙にくるみ、次に、列状に配置されたかかる板ガムをフォイル(箔)ハーフパウチ(図示せず)内に配置できるような仕方で包むのが実用的であることが判明した。それと同時にガムパッケージを組み立てる。かくして、板紙を印刷し、切断し、そして筋付けする。次に、この板紙を折り曲げ、充填し、組み立て、閉鎖し、そして開封テープ付きの透明なフィルムを外部に取り付ける。12個のかかるパッケージ入りの陳列用トレイを作製し、これら陳列用トレイを透明なフィルムで上包みし、次にこれらを波形輸送容器内に入れ、パレットに載せ、次に収縮包装する。次に、これを倉庫に保管し、配送センタまで輸送する。
【0036】
幾つかの実施形態では、板ガムをパッケージにくっつけ又は違ったやり方で取り付けることができる。これにより、板ガムは、パッケージの内部から外へ落下し又はパッケージ内でひっくり返ることが無いようにすることができる。板ガムをパッケージに解放可能に固定し又は取り付けるのがよい。板ガムをパッケージ内にくっつける上で多くの手段がある。考えられる一手段は、板ガムをパッケージ内に配置する前に、板ガムをフォイルハーフパウチ、紙又はプラスチックストリップ、ラップアラウンドバンド又は他形式のシート状材料(ひとまとめに、本明細書においては、「シート」という)の内部又は外部に配置することである。シートは、単一の層を有してもよく、或いは複数の層を有してもよい。層のうちの1つは、板ガムがパッケージ内にあるときに、板ガムの吸収する水分の量を減少させる防湿材料を含むのがよい。
【0037】
シートを使用する代わりに、シートを用いないで板ガムを直接パッケージ内に配置してもよい。板ガムを直接パッケージ内に配置する場合、これら板ガム(又はこれらの包み)をパッケージにくっつけてもよく、或いはそうでなくてもよい。例えば、板ガムを蝋又は他の接着剤を介してパッケージの1つ又は2つ以上の内面にくっつけてもよい。蝋又は接着剤を2つ以上の板ガムにくっつく1つ又は2つ以上の接着剤ストリップ又はバンドの状態で入れ又は提供してもよい。パッケージそれ自体は、板ガムにくっつくようその内面に被着されたパラフィン又は他の蝋質材料を有するのがよい。変形例として、複数個の蝋又は接着剤スポット又は領域をパッケージの1つ又は2つ以上の内面上に形成してもよく、各々は、板ガム又は板ガムの周りの包みのうちの1つ又は2つ以上にくっつく。板ガムの周りの包みを用いる場合、板ガムをパッケージに付着させるために用いられる接着剤は、包みをパッケージにくっつけることになる。接着ボンドは、包みがパッケージから外れる恐れを無くし又は減少させるのに十分強固であるのがよい。かくして、包みは、板ガムをパッケージ及び包みから取り出したときでもパッケージ内に残るであろう。変形例として、包みとパッケージとの間の接着ボンドは、包み及び板ガムをパッケージから取り出すことができるが、包みの中の板ガムがパッケージから外へ落下し又はパッケージ内でひっくり返らないようにするのに十分強固であるようなものであるのがよい。考えられる1つの実施形態は、2004年5月11日に出願され、ホフマン・アンド・バロン・エルエルピー(Hoffman & Baron, LLP)のローファームでは代理人事件番号1421−28Pと表示された米国仮特許出願第60/570,015号明細書(発明の名称:Gum Slab Packaging Having Adhesive Flap)に示されており、この米国仮特許出願を参照により引用し、この目的の全てについてその開示内容を本明細書の一部とする。
【0038】
もう1つの別法として、板ガムを、シートがパッケージ内に用いられるかどうかとは無関係に互いにくっつけてもよい。例えば、接着剤の小滴又はストリップを板ガム又はこれらの包み上に設けて、板ガム又はこれらの包みが互いに結合されるようにしてもよい。接着剤の小滴又はストリップを、パッケージ内に互いに並んだ形態で配置される場合のある板ガムの1つ又は2つ以上の面上に配置するのがよい。同種又は異種の接着剤も又、板ガムをハウジング及び/又はシートにくっつけるのに使用できる。
【0039】
シートが設けられる場合、板ガムを或る種類のコールド又はホット接着剤でシートにくっつけることができ、次に、シートの外側部分をパッケージの内面又は内壁にくっつけるのがよい。1つ又は2つ以上の接着剤ストリップ、スポット又は他の領域を用いてシートをパッケージの1つ又は2つ以上の内面にくっつけるのがよい。変形例として、シートをパッケージにくっつける必要はなく、単にパッケージ内に配置してもよい。また、板ガムをシートにくっつけず、シートをパッケージにくっつけるのが望ましい場合がある。変形例として、シートをパッケージにくっつける必要はない。
【0040】
考えられる一手段としては、シートと板ガムの両方をパッケージの1つ又は2つ以上の内面又は内壁にくっつけることが挙げられる。例えば、板ガムがシート上又はシート内に配置される場合、板ガムの一部だけを覆うシート又はパウチを使用して、シート及び板ガムをパッケージの内部に配置する場合に、板ガム(又はこれらの包み)の頂部がシートの縁部の上方に上に延びるようにしてもよい。接着剤ストリップを、パウチの上縁部とほぼ同じ高さの位置又はパウチの上縁部とオーバーラップする位置で、パッケージのガムコンパートメントの裏側の内壁に塗布してもよい。接着剤ストリップが十分に大きい場合、これにより、パウチと板ガムの頂部の両方がパッケージの内面にくっつくことができる。変形例として、2つの別々の接着剤ストリップを用いてもよく、一方で板ガム(又はこれらの包み)をパッケージにくっつけ、もう一方でシートをパッケージの1つ又は2つ以上の内壁又は内面にくっつける。これらは2つの接着剤ストリップを、パッケージの後側の同じ内壁上に設けてもよく、或いは、例えば、一つを板ガムの頂部がパッケージの後側の内壁にくっつくようパッケージの後側の内壁に設け、もう1つをパッケージの前側の内壁に設けてシートをパッケージの前側の内壁にくっつけてもよい。考えられる1つの実施形態が、2004年5月11日に出願され、ホフマン・アンド・バロン・エルエルピーのローファームでは、代理人事件番号1421−23Pと表示された米国仮特許出願第60/570,004号明細書(発明の名称:Gum Slab Packaging with Adhesive Securement)に示されており、この米国仮特許出願を参照により引用し、その目的の全てについてその開示内容を本明細書の一部とする。
【0041】
この一般的なテーマに関し幾つかの考えられる変形例が存在することは理解できよう。加うるに、接着剤は、ストリップの状態で被着される必要はなく、別の形状又は配列状態であってもよい。ホットワックスは、一種の接着剤の一例である。
【0042】
別の例として、接着剤を用いて板ガムをシートにくっつけると共に(或いは)シートをパッケージの1つ又は2つ以上の内面又は内壁にくっつけてもよい。別のパッケージ設計例に関するかかる形態は、米国特許公開公報第2003/0080020号明細書(米国特許出願第10/003,336号明細書)(発明の名称:Package Having Releaseably Secured Consumable Products)に示されており、この米国特許出願公開を参照により引用し、全ての目的についてその記載内容を本明細書の一部とする。
【0043】
上述の包装設計品を板ガムと関連して説明したが、この包装設計品は、棒状ガム、押出し成形ガム、ペレット状ガム及びキャンディで覆ったガムについて役に立つよう改造することも可能である。加うるに、各コンパートメントは、1つという少ない数の大きなガム片を保持してもよい。さらに、本明細書において説明した包装設計品を用いて他種類の他形式の消費可能な製品(例えば、クッキー、チョコレートバー、タフィー、トフィー、フルーツロールアップ等)の個々の小片を保持することができる。変形例として、これを用いて非食用製品、例えば写真、クーポン券、チケット、切手、パズルピース、ゲームピース等を販売し、郵送し、配送し又は保持してもよい。パッケージ内の個々の物品は、全て同一であってもよく、或いはこれらは、互いに組立て可能な互いに異なる物品であってもよく、或いは食用製品の場合、これらは互いに異なる種類の味であってもよい。また、パッケージは、医薬品又は栄養剤、例えばピル、ビタミン剤、経口ケアストリップ等又は噛んで食べたり又は飲み込んだりはしない物品(例えば、噛みタバコ、歯肉疾患用の痛みを和らげるストリップ等)を収容するために使用できる。
【0044】
理解できるように、本発明のパッケージ設計品には多くの利点がある。一利点は、互いに隣接した板ガムの2つ又は3つ以上の列と比較して、板ガムの単一の列を有することに関する。この場合、1度に単一の小片を取り出すことが容易であり、残りの小片は、パッケージから外へ落ちる恐れは低い。さらに、パッケージは、ガム製品を他の人と分け合うような気にならせる、気持ちがよく且つ人前に出しても恥ずかしくない外観を有する。さらに、パッケージはしっかりと閉まり、ガム製品を完全に包む。これら利点のうち全てが必ずしも実施形態の各々に見られるわけではない。
【0045】
包装設計品の上述の説明は、例示及び説明の目的で与えられている。さらに、説明内容は、本発明を本明細書において開示した形態に限定するものではない。したがって、以下の教示並びに関連技術のノウハウと均等な変形例及び改造例は、包装設計品の範囲に含まれる。上述した実施形態は更に、本発明を実施する公知の最適態様を説明すると共に当業者が本発明をかかる実施形態又は他の実施形態で、しかも本発明の特定の分野又は用途によって必要とされる種々の改造を施した状態で利用できるようにすることを意図している。添付の特許請求の範囲は、先行技術によって許される範囲まで変形実施形態を含むものと解釈される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】閉鎖位置で示された包装設計品の斜視図である。
【図2】開放位置で示され、複数個の個々の包装状態の板ガムを収容した図1の包装設計品の斜視図である。
【図3】包装設計品の空になった下方コンパートメントを包装設計品から分離した後の図1の包装設計品の斜視図である。
【図4】図3の包装設計品の残りの部分の斜視図であり、空になった下方コンパートメントを取り外した後でパッケージを閉鎖するよう定位置にたくし込まれた包装設計品のカバーフラップを示す図である。
【図5】包装設計品の上方コンパートメント及びカバーフラップを形成するために用いられる第1の広げられた板紙ブランクの平面図である。
【図6】図5のブランクの斜視図であり、上方に折り曲げられたサイドフラップ及び部分的に折り曲げられたボトムフラップを示す図である。
【図7】包装設計品の下方コンパートメントを形成するために用いられる第2の広げられた板紙ブランクの平面図である。
【図8】図7のブランクの斜視図であり、上方に折り曲げられたサイドフラップ、上方に部分的に折り曲げられたボトムフラップ、および下方に折り曲げられ接着剤の塗布された連結フラップを示す図である。
【図9】包装設計品の第2の実施形態の平面図であり、カバーフラップ及び受入れスロットの別の形状を示すと共にカバーフラップが受入れスロット内にたくし込まれた状態を示す図である。
【図10】図9に示す第2の実施形態の平面図であり、カバーフラップが受入れスロットから引き出されて部分的に上方に折り曲げられた状態を示す図である。
【図11】図9に示す第2の実施形態の平面図であり、カバーフラップが、受入れスロットから引き出されて上方に折り曲げられ、下方コンパートメントが取り外された状態を示す図である。
【図12】図9に示す第2の実施形態の反対側の平面図であり、カバーフラップが受入れスロットから引き出されて上方に折り曲げられ、下方コンパートメントが上方コンパートメントからぶら下がった状態で下方へ揺れ動くようになっている状態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用製品片を収容するパッケージであって、
上方コンパートメント及び下方コンパートメントを有し、各コンパートメントは、複数個の個々の食用製品片を受け入れてこれらを収容するよう形成され、
前記上方コンパートメントは、少なくとも一部が前記上方コンパートメントの5つの側部で閉じられ、前記5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含み、前記下方コンパートメントは、少なくとも一部が前記下方コンパートメントの5つの側部で閉じられ、前記5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含み、
前記上方コンパートメントと前記下方コンパートメントは、フラップにより互いに連結されている、パッケージ。
【請求項2】
前記上方コンパートメントと前記下方コンパートメントは、互いに分離可能である、請求項1記載のパッケージ。
【請求項3】
前記上方コンパートメントへの前記フラップの前記連結は、前記コンパートメントを互いに分離するのを助けるよう加工されている、請求項2記載のパッケージ。
【請求項4】
前記上方コンパートメントは、ミシン目入りスコアラインを作ることにより加工されている、請求項3記載のパッケージ。
【請求項5】
前記パッケージは、前記上方コンパートメントの前記後壁に連結されたカバーフラップを更に有する、請求項1記載のパッケージ。
【請求項6】
前記カバーフラップは、前記下方コンパートメントの前記後壁に選択可能に係合できる、請求項5記載のパッケージ。
【請求項7】
前記下方コンパートメントの前記後壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられている、請求項6記載のパッケージ。
【請求項8】
前記カバーフラップは、前記上方コンパートメントの前記前壁に選択可能に係合できる、請求項5記載のパッケージ。
【請求項9】
前記上方コンパートメントの前記前壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられている、請求項8記載のパッケージ。
【請求項10】
前記カバーフラップは、前記下方コンパートメントの前記後壁又は前記上方コンパートメントの前記前壁に選択可能に係合できる、請求項5記載のパッケージ。
【請求項11】
前記下方コンパートメントの前記後壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが形成され、前記上方コンパートメントの前記前壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが形成されている、請求項10記載のパッケージ。
【請求項12】
前記パッケージは、2つの板紙ブランクで形成され、前記板紙ブランクのうちの1つは、前記上方コンパートメントを形成し、もう1つは前記下方コンパートメントを形成する、請求項1記載のパッケージ。
【請求項13】
前記フラップは、前記上方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方と前記下方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方の合計にほぼ等しい高さを有する、請求項1記載のパッケージ。
【請求項14】
前記フラップは、前記下方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方にほぼ等しい高さを有する、請求項1記載のパッケージ。
【請求項15】
前記フラップは、前記下方コンパートメントが前記上方コンパートメントから下方にぶら下がるようになっているとき、前記下方コンパートメントの前記後壁が前記上方コンパートメントの前記後壁とほぼ整列するような仕方で連結されている、請求項1記載のパッケージ。
【請求項16】
前記フラップは、前記下方コンパートメントが前記上方コンパートメントから下方にぶら下がるようになっているとき、前記下方コンパートメントの前記後壁が前記上方コンパートメントの前記前壁とほぼ整列するような仕方で連結されている、請求項1記載のパッケージ。
【請求項17】
前記食用製品片は、チューインガムの個々の板状片である、請求項1記載のパッケージ。
【請求項18】
前記上方コンパートメント及び前記下方コンパートメントの前記前壁は、前記コンパートメント内に収容できる前記個々の食用製品片への接近を可能にするための部分的壁である、請求項1記載のパッケージ。
【請求項19】
食用製品片を収容するパッケージであって、
後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を備えたコンパートメントを構成するよう折り曲げられる第1の板紙ブランクと、
後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を備えたコンパートメントを構成するよう折り曲げられる第2の板紙ブランクとを有し、
前記第2の板紙ブランクは、前記第1の板紙ブランクにより形成される前記コンパートメントが、上方コンパートメントとなり、前記第2の板紙ブランクにより形成される前記コンパートメントが、下方コンパートメントとなるように前記第1の板紙ブランクに取り付けられた上方フラップを更に有し、前記上方コンパートメント及び前記下方コンパートメントは各々、複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容するような適当な寸法形状のものである、パッケージ。
【請求項20】
前記上方コンパートメントと前記下方コンパートメントは、互いに分離可能である、請求項19記載のパッケージ。
【請求項21】
前記上方コンパートメントへの前記フラップの前記連結は、前記コンパートメントを互いに分離するのを助けるよう加工されている、請求項20記載のパッケージ。
【請求項22】
前記上方コンパートメントは、ミシン目入りスコアラインを作ることにより加工されている、請求項21記載のパッケージ。
【請求項23】
前記パッケージは、前記上方コンパートメントの前記後壁に連結されたカバーフラップを更に有する、請求項19記載のパッケージ。
【請求項24】
前記カバーフラップは、前記下方コンパートメントの前記後壁に選択可能に係合できる、請求項23記載のパッケージ。
【請求項25】
前記下方コンパートメントの前記後壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられている、請求項24記載のパッケージ。
【請求項26】
前記カバーフラップは、前記上方コンパートメントの前記前壁に選択可能に係合できる、請求項23記載のパッケージ。
【請求項27】
前記上方コンパートメントの前記前壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられている、請求項26記載のパッケージ。
【請求項28】
前記カバーフラップは、前記下方コンパートメントの前記後壁又は前記上方コンパートメントの前記前壁に選択可能に係合できる、請求項23記載のパッケージ。
【請求項29】
前記下方コンパートメントの前記後壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられ、前記上方コンパートメントの前記前壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられている、請求項28記載のパッケージ。
【請求項30】
前記上方コンパートメントと前記下方コンパートメントは、フラップにより互いに連結され、前記フラップは、前記上方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方と前記下方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方の合計にほぼ等しい高さを有する、請求項19記載のパッケージ。
【請求項31】
前記上方コンパートメントと前記下方コンパートメントは、フラップにより互いに連結され、前記フラップは、前記下方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方にほぼ等しい高さを有する、請求項19記載のパッケージ。
【請求項32】
前記上方フラップは、前記下方コンパートメントが前記上方コンパートメントから下方にぶら下がるようになっているとき、前記下方コンパートメントの前記後壁が前記上方コンパートメントの前記後壁とほぼ整列するような仕方で連結されている、請求項19記載のパッケージ。
【請求項33】
前記上方フラップは、前記下方コンパートメントが前記上方コンパートメントから下方にぶら下がるようになっているとき、前記下方コンパートメントの前記後壁が前記上方コンパートメントの前記前壁とほぼ整列するような仕方で連結されている、請求項19記載のパッケージ。
【請求項34】
前記食用製品片は、チューインガムの個々の板状片である、請求項19記載のパッケージ。
【請求項35】
前記上方コンパートメント及び前記下方コンパートメントの前記前壁は、前記コンパートメント内に収容できる前記個々の食用製品片への接近を可能にするための部分的壁である、請求項19記載のパッケージ。
【請求項36】
食用製品片を収容するパッケージを形成する方法であって、
第1の板紙ブランク及び第2の板紙ブランクを用意するステップを有し、
前記第1の板紙ブランクを折り曲げてカバーフラップ及び後壁と、前壁と、底壁と、1対の横方向側壁とを備えたコンパートメントを形成するステップを有し、前記コンパートメントは、複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容するような適当な寸法形状のものであり、
前記第2の板紙ブランクを折り曲げて連結フラップ及び後壁と、前壁と、底壁と、1対の横方向側壁とを備えたコンパートメントを形成するステップを有し、前記コンパートメントは、複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容するような適当な寸法形状のものであり、
前記第2の板紙ブランクの前記連結フラップを前記第1の板紙ブランクに取り付けるステップを有する、方法。
【請求項37】
前記第1の板紙ブランクで形成された前記コンパートメントを前記連結フラップに対して回し、前記第2の板紙ブランクで形成された前記コンパートメントを前記連結フラップに対して回して各コンパートメントの前記前壁を互いに隣接して位置させるステップを更に有する、請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記カバーフラップを前記第2の板紙ブランクで形成された前記コンパートメントの少なくとも一部上に折り重ねるステップを更に有する、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記カバーフラップの一部を前記第2の板紙ブランクで形成された前記コンパートメントに選択可能に係合させるステップを更に有する、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記第2の板紙ブランクで形成された前記コンパートメントの前記後壁には、前記カバーフラップの一部を受け入れるスロットが形成されている、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記第2の板紙ブランクの大部分を、後で前記第1の板紙ブランクから分離するステップを更に有する、請求項36記載の方法。
【請求項42】
前記カバーフラップを前記第1の板紙ブランクで形成された前記コンパートメントの少なくとも一部上に折り重ねるステップを更に有する、請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記カバーフラップの一部を前記第1の板紙ブランクで形成された前記コンパートメントに選択可能に係合させるステップを更に有する、請求項42記載の方法。
【請求項44】
前記第1の板紙ブランクで形成された前記コンパートメントの前記前壁には、前記カバーフラップの一部を受け入れるスロットが形成されている、請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記食用製品片は、チューイングガムの個々の板状片である、請求項36記載の方法。
【請求項46】
食用製品片を収容するパッケージであって、
複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容する上方コンパートメントを構成するよう折り曲げる第1の板紙ブランクを有し、前記上方コンパートメントは、少なくとも一部が前記上方コンパートメントの5つの側部で閉じられ、前記5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含み、
複数個の食用製品片を受け入れてこれらを収容する下方コンパートメントを構成するよう折り曲げる第2の板紙ブランクを有し、前記下方コンパートメントは、少なくとも一部が前記下方コンパートメントの5つの側部で閉じられ、前記5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含み、前記第2の板紙ブランクは、前記第1の板紙ブランクに取り付けられる上方フラップを更に有し、
前記パッケージは、前記上方コンパートメントの前記後壁に連結されているカバーフラップを更に有し、前記カバーフラップは、前記下方コンパートメントの前記後壁に形成された受入れスロットに選択可能に係合できる、パッケージ。
【請求項47】
前記上方コンパートメントと前記下方コンパートメントは、互いに分離可能である、請求項46記載のパッケージ。
【請求項48】
前記上方コンパートメントへの前記フラップの前記連結は、前記コンパートメントを互いに分離するのを助けるよう加工されている、請求項47記載のパッケージ。
【請求項49】
前記上方コンパートメントは、ミシン目入りスコアラインを作ることにより加工されている、請求項48記載のパッケージ。
【請求項50】
前記カバーフラップは又は、前記上方コンパートメントの前記前壁に選択可能に係合できる、請求項46記載のパッケージ。
【請求項51】
前記上方コンパートメントの前記前壁には、前記カバーフラップの一部を選択可能に受け入れる受入れスロットが設けられている、請求項50記載のパッケージ。
【請求項52】
前記上方コンパートメント及び前記下方コンパートメントの前記前壁は、前記コンパートメント内に収容できる前記個々の食用製品片への接近を可能にするための部分的壁である、請求項46記載のパッケージ。
【請求項53】
前記上方フラップは、前記上方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方と前記下方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方の合計にほぼ等しい高さを有する、請求項46記載のパッケージ。
【請求項54】
前記上方フラップは、前記下方コンパートメントの前記1対の側壁のうちの一方にほぼ等しい高さを有する、請求項46記載のパッケージ。
【請求項55】
前記食用製品片は、チューインガムの個々の板状片である、請求項46記載のパッケージ。
【請求項56】
製品片を収容するパッケージであって、
第1のコンパートメント及び第2のコンパートメントを有し、各コンパートメントは、複数個の製品片を受け入れてこれらを収容するよう形成されており、
前記第1のコンパートメントは、少なくとも一部が前記第1のコンパートメントの5つの側部で閉じられ、前記5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含み、
前記第2のコンパートメントは、少なくとも一部が前記第2のコンパートメントの5つの側部で閉じられ、前記5つの側部は、後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を含み、
前記第1のコンパートメントと前記第2のコンパートメントは、フラップにより互いに連結されている、パッケージ。
【請求項57】
製品片を収容するパッケージであって、
後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を備えたコンパートメントを構成するよう折り曲げられる第1の板紙ブランクと、
後壁、前壁、底壁、及び1対の横方向側壁を備えたコンパートメントを構成するよう折り曲げられる第2の板紙ブランクとを有し、
前記第2の板紙ブランクは、前記第1の板紙ブランクにより形成される前記コンパートメントが、上方コンパートメントとなり、前記第2の板紙ブランクにより形成される前記コンパートメントが、下方コンパートメントとなるように前記第1の板紙ブランクに取り付けられた上方フラップを更に有し、前記上方コンパートメント及び前記下方コンパートメントは各々、製品片を受け入れてこれらを収容するような適当な寸法形状のものである、パッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2007−537105(P2007−537105A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−513314(P2007−513314)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/016494
【国際公開番号】WO2005/110885
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(506043321)キャドバリー アダムズ ユーエスエイ リミテッド ライアビリティ カンパニー (4)
【Fターム(参考)】