説明

制御された診断機能を備える移植式医療装置

処置可能な心臓血管事象を検出した時点で監視モードから治療モードに切り替えるようなされた制御された診断機能を備える移植式医療装置を提供するための方法およびシステムが開示される。好ましい実施形態は、電池電力を節約し装置の寿命を延長するために装置の検出、治療および通信機能をオン/オフにする複数のゲート回路を選択的に制御するために対話形制御モジュールを使用する。ここに開示されたシステムの一部の実施形態はまた、慢性疾患をより好適に監視、予測および管理するのを助ける先進患者管理システムの構成要素として機器構成され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国国民および居住者であるカーディアック・ペースメーカーズ社(CARDIAC PACEMAKERS,INC.)は、この出願を米国以外の全部の国を指定するPCT出願として作成し、2002年11月26日出願の米国特許出願第10/305548号以前のクレームを主張する。
【0002】
この装置は、一般に移植式心臓血管医療装置、詳細には、限定としてではないが、患者の健康を定期的に監視し、心臓血管事象を検出した時に監視モードから治療モードに切り替えることによって患者の健康を診断することができる当該装置に関する。
【背景技術】
【0003】
正しく機能している時、人間の心臓は、生理学的に生成される電気インパルスに基づきそれ自身の固有の律動を維持する。それは、身体の循環系全体を通じて十分な血液をポンプ作用することができる。心臓に血液を引き込みそれを押し出す個々の完全サイクルは、心臓周期と呼ばれる。
【0004】
しかし、一部の人々は、心臓不整脈と呼ばれる異常な心律動を有する。そうした不整脈は、低減した血液循環をもたらす。不整脈は、心臓の上側の室(心房)または心臓の下側の室(心室)で起こり得る。しかし、心室性不整脈は、それらが循環の欠如による急速な死につながり得るので、最も深刻な健康上の危険を呈する。不整脈は、異常な心律動の広範に異なる発現を表す心臓の特定の状態にさらに細分され得る。これらの状態は、徐脈または遅い鼓動および、頻脈または速い鼓動である。
【0005】
心臓不整脈を治療する1つの方法は、移植式医療装置を使用することである。そのような移植式医療装置は、ペーサとも呼ばれるペースメーカおよび、除細動器を含む。ペースメーカの従来の用法は、徐脈を有する人を治療することである。言い換えれば、ペースメーカは、心臓が過度に遅く鼓動する人の心臓周期を加速するのを助ける。ペースメーカはこれを、ペースパルスと呼ばれるタイミング設定された一連の低エネルギー電気刺激を心臓に配給することによって達成する。そのような刺激は、心臓内または周囲に配置された1つ以上の電極を有する血管内リード線またはカテーテル(「リード」と呼ばれる)によって配給される。
【0006】
ペースメーカと比較して、埋め込み除細動器は、相当に強い電気刺激を心臓に加える。これは時として細動除去カウンターショックと呼ばれ、また単に「ショック」とも呼ばれる。ショックは、心室細動を整然とした心室律動に変えるか、または極めて急速で無効な心律動をより遅い有効な律動に変える。除細動器は、心室細動、心室性頻拍、心房細動および心房粗動を含む心臓の不調を治療するのを助ける。これらの非効率的また急速な鼓動は、心臓のポンピング効率を低減し、それによって血液循環を減少させる。除細動器によって配給されたカウンターショックは頻拍性不整脈を遮り、心臓に血液の効率的ポンピングのための正常律動を再確立させる。
【0007】
心臓不整脈を治療する別の方法は、薬物療法を使用する。薬物は、正常な心律動を回復する点でしばしば効果的である。現代の移植式医療装置は、専用リードまたはポンピング装置によって薬物を放出するように機器構成され得る。ステロイドは、心壁の炎症を抑制するためにこの方式で一般に投与される。しかし、製薬研究の絶え間ない進歩により、強力な抗不整脈薬もまた、移植式医療装置によって投与され得る。
【0008】
移植式医療装置はまた、加速度計を備えるように機器構成され得る。装置内部の小さな水晶センサが、身体運動を検出し、装着者の活動に従って心臓のペーシングを上下に調整するために装置に信号を送る。この技術は、現代の移植式医療装置が、人の活動レベルに従って律動を調整することによって心臓の自然な律動にいっそう近く模倣できるように、さらに洗練されている。現代の移植式医療装置はまた、心臓の上側の室(心房)および下側の室(心室)の両方の収縮性を別個に検出し協調させることができ、二重式ペースメーカ/除細動器として、薬剤配給装置として、さらに慢性疾患患者の予測的管理のための包括的な患者管理システムの構成要素として機能することができる。
【0009】
現代の移植式医療装置は、以前の装置よりも小型(1/2の大きさ)で精巧になっており、よりいっそう長持ちし得る。近年の「モード切り替え」の導入により、現代の装置は今や、例えば、心臓の上側の室の異常に速い心拍数を認識し、装置が配給する治療を自動的に変更することによって対応することができる。この特徴は、装置が最も適切な治療を配給することを可能にする。現代の移植式医療装置はまた、情報を収集し、次の来診までそれを記憶することができる。一部の装置はまた、(氏名、診断、医師といった)患者データを装置のメモリに直接記憶することによって追跡治療をより容易にする。
【0010】
しかし、移植式医療装置により多くのことを行わせるようにすることによって、一般にリチウム−ヨウ素電池である装置の電源に対する需要は増加し、その結果、装置はより頻回に交換する必要があるかもしれない。移植式医療装置が頻繁に交換する必要なく多くの機能を果たすためには、電池寿命、それゆえに装置の有効寿命が延長されなければならない。これは、装置の主要サブシステムをデューティサイクルさせることによって実現され得る。言い換えれば、装置は、電池電力を節約するのを助けるために特定の期間の間だけオンになり電力を使用する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、上記および他の理由から、患者の生涯の間、あったとしても数回を超えて装置を交換する必要なく多年にわたり複数の治療目的を果たすことができる移植式医療装置に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の1態様によれば、延長可能な電池寿命を備える切替可能移植式医療装置を用いて心臓血管事象の制御された診断および治療のための方法および装置が提供される。本発明の文脈の範囲内における心臓血管事象は、不整脈事象を含む。
【0013】
ここに記載される切替可能移植式医療装置は、特定の機能を実行するサブシステムを備える。それらの機能は、検出機能、治療機能および通信機能を含む。各機能は、ゲート回路を開閉する、別個の制御モジュールまたは、組み合わされた制御・分析モジュールによって選択的に制御され得る。ゲート回路Sは、検出機能を活動化する対話形検出モジュールを制御する。ゲート回路Tは治療機能を活動化する対話形治療モジュールを制御し、ゲート回路Cは通信機能を活動化する対話形通信モジュールを制御する。ゲート回路が閉じられると、それは、電源および、それが制御するモジュールを伴う電気回路を完成し、そのモジュールの機能を活動化する。
【0014】
1実施形態において、装置は、ゲート回路Sの使用によって活動(オン)状態から非活動(オフまたは休眠)状態にデューティサイクルするように機器構成される。制御・分析モジュールがゲート回路Sを閉じると、回路は完成し、検出モジュールは検出機能を実行するために活動化される。ゲート回路Sが開いている(オフ)時、検出モジュールは非活動状態である。非限定的な例にすぎないが、単一のデューティサイクルは、ゲート回路Sが毎分のうち10秒間閉じられることによってタイミングがとられ得る。ゲート回路Sが閉じられると、検出モジュールは心臓血管機能を監視および検出する。検出モジュールが介入を要する心臓血管事象を検出した場合、装置は監視モードから治療モードに切り替える。治療は、電気刺激または化学療法を含み得る。このようにして装置をデューティサイクルさせることにより、患者の健康を危うくすることなく電力を節約する。装置が休眠している時、電池の電力需要は最小である。しかし、休眠状態の間隔が比較的短いので、検出モジュールが活動化された時に検出される持続または継続していた心臓血管事象は、それが生命の脅威になる前にたぶん診断され治療されるであろう。
【0015】
別の実施形態において、制御・分析モジュールは、ゲート回路SおよびTを制御する。ゲート回路Tが閉じられる(オン)と、回路は完成し、治療モジュールは治療機能を実行するために活動化される。ゲート回路Tが開いている(オフ)時、治療モジュールは非活動状態である。非限定的な例にすぎないが、ゲート回路Sは、検出モジュールおよび機能を永久的に活動化するために永久的に閉じられ(オン)得る。検出モジュールが処置可能な心臓血管事象を検出すると、ゲート回路Tは治療モジュールを一時的にオンにする。この実施形態において、装置は、潜在的に生命の脅威になる心細動のような急性事象に対し装置が即座に対応できるようにすることによって除細動器および検出後保護装置として機能し得る。
【0016】
さらに別の実施形態において、ゲート回路Sおよび検出モジュールは、介入を要する心臓血管事象を検出するためにやはり永久的にオンにされ得る。しかし、非限定的な例にすぎないが、検出モジュールが処置可能な心臓血管事象を検出すると、ゲート回路Tおよび治療モジュールは永久的に活動化され、継続的治療を提供するために利用可能である。この実施形態において、装置は、装置が徐脈のような慢性心臓血管状態の継続的治療を提供できるようにすることによってペースメーカとして機能し得る。
【0017】
更なる実施形態において、装置は、制御・分析モジュール、検出モジュール、治療モジュールおよび通信モジュールを含む。制御・分析モジュールは、ゲート回路S、TおよびCの開閉状態を指令し、それらは転じて、検出、治療および通信モジュールをそれぞれ活動化する。ゲート回路によるモジュールおよびそれぞれの機能の選択的活動化は、装置のデューティサイクルを制御する。非限定的な例にすぎないが、ゲート回路Sが閉じられると、検出モジュールは活動化され、既定の心臓血管パラメータを用いて患者の健康を監視および検出する。検出モジュールが心臓血管事象を検出した場合、それはその情報を制御・分析モジュールに中継する。制御・分析モジュールは、治療的介入が必要かどうかを決定するためにその心臓血管事象を分析および診断する。必要であれば、制御・分析モジュールはゲート回路Tを閉じて治療モジュールを活動化し、後者は適切な治療方針を配給する。いかなる時点でも、制御・分析モジュールはゲート回路Cを閉じることができ、それは通信モジュールを活動化する。通信モジュールは、診断および治療された心臓血管事象を、装置の以後の動作を制御するために制御・分析モジュールに、かつ/またはデータアクセス可能な患者管理システムに通信する。そうした伝達された心臓血管データは、心筋梗塞後ランダム化比較試験(RCT)におけるデータ点として使用され得る。
【0018】
切替可能移植式医療装置の好ましい実施形態において、装置は、診断および治療機能を有し、少なくとも7年間、装置を動作させる電池によって給電される。リチウム系電池が、装置が少なくとも7年間給電される実施形態を満足させるために使用され得る。移植式医療装置の電池技術が発展するにつれて、リチウム以外より構成される電池が、装置が少なくとも7年間給電される実施形態を満足させるために使用され得る。装置はまた、不整脈心臓血管事象を分析および診断し、ゲート回路を開閉することによって装置の機能をオン/オフにする複数のゲート回路S、TおよびCを選択的に制御するようなされた対話形制御・分析モジュールを含む。ゲート回路を選択的に開閉することによって、装置の動作は、電力を節約するために活動状態、部分的活動状態および非活動状態の間でデューティサイクルされ得る。このようにデューティサイクルされた時、装置は、公称から最大限までの警戒の範囲で患者の健康を監視および評価するようなされている。この実施形態において、常に活動状態である対話形制御・分析モジュールは、不整脈心臓血管事象を検出するようなされている対話形検出モジュールと結合されている。対話形制御・分析モジュールはまた、適切な治療方針を配給するようなされた対話形治療モジュールとも結合されている。治療は、電気刺激または化学療法の形態または両方の組合せであり得る。対話形制御・分析モジュールはさらに、装置の以後の動作を制御するために検出、分析および診断された不整脈心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを通信する対話形通信モジュールと結合されている。対話形通信モジュールはまた、診断および治療された心臓血管事象の記録を反映しているデータを外部アクセス可能な患者管理システムに伝達し得る。好ましい実施形態において、装置は、電池電力を節約すると同時に、予防的様態で心臓血管事象の診断および治療を制御するうえで最大の柔軟性を提供する。
【0019】
上述の種々の実施形態は、例証として提示されているにすぎず、本発明を限定するように解釈してはならない。ここに図示説明した例示実施形態および適用に追従することなく、また以下の請求項に記載されている本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に行い得る種々の修正および変更を当業者は容易に認識するであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない図面において、同じ数字はいくつかの図にわたり実質的に類似の構成要素を示す。異なる添字を有する同じ数字は、実質的に類似の構成要素の異なる例を表す。図面は一般に、本書において検討される種々の実施形態を、限定としてではなく、例として例示している。
【0021】
以下の詳細な説明において、この一部を形成し、特定の実施形態または事例が例証として示されている、添付図面に言及する。本発明の精神および範囲を逸脱しなければ、これらの実施形態は組み合わされ得るし、他の実施形態が利用され得るし、また、構造的、論理的および電気的変更が行い得る。従って、以下の詳細な説明は限定的な意味で解釈してはならず、本発明の範囲は、添付請求項およびそれらの等価物によって規定される。
【0022】
この方法および装置は、患者の健康を定期的に監視し、医学的介入を要する心臓血管事象を検出した時に監視モードから治療モードに切り替えるようなされている移植式心臓血管医療装置に関して説明される。これに関して、装置の診断機能は制御されており、それが提供する治療は初期予防的である。監視および/または治療を提供する周期性は、デューティサイクルと呼ばれる。用語「デューティサイクル」または「デューティサイクリング」は、電池電力を節約すると同時に患者の健康を効果的に監視するための方法として活動(オン)状態から非活動(オフまたは休眠)状態に連続的に循環するように装置を機器構成するプロセスを言う。切替可能移植式医療装置はまた、「先進患者管理」システムと統合され得る。用語「患者管理」は、患者特定的な情報を作成および収集し、情報を記憶および照合し、慢性疾患を有する患者の予測的管理を可能にするために処置可能な勧告を生成するプロセスを言う。用語「ゲートされた」または「ゲート回路」は、当該回路が選択的に給電され得るように電気回路をゲート制御するプロセスを言う。
【0023】
図1は、制御された診断、治療および通信機能を有する切替可能移植式医療装置100のモジュール式サブシステムを概略的に示すブロック図である。装置100は、少なくとも7年間、装置を動作させるようなされた電池電源101によって給電される。1実施形態において、そのような電池電源101は、リチウム系電池より構成され得る。当業者は、他の形式の長持ちする電池が装置の実施形態を満足させるために使用され得ることを理解するであろう。
【0024】
図1にさらに図示の通り、装置はまた、不整脈心臓血管事象を分析および診断するようなされた対話形制御・分析モジュール102を備える。不整脈心臓血管事象は、徐脈または頻脈事象とすることができ、心房または心室のどちらか一方または両方に局在化され得る。対話形制御・分析モジュール102はまた、装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを制御する。デューティサイクルは、固定または可変のパラメータによってトリガされ得る。
【0025】
1実施形態において、図1に概括的に例示された通り、固定デューティサイクルが、60分未満の間隔で活動状態から非活動状態に継続的に循環するようにゲート回路S103のタイミングをとることによって設定され得る。非限定的な例にすぎないが、ゲート回路S103は、毎分のうち5秒の間隔の間閉じられ得る。5秒というのは概ね人間の心臓が5心臓周期を完了するのに要する時間である。別の非限定的な例にすぎないが、ゲート回路S103はまた、せいぜい30秒間しかオフ状態にデューティサイクルしないようにタイミングがとられ得る。ゲート回路S103が活動状態である時、それは心臓血管事象を検出するために検出モジュール103aを活動化する。検出モジュール103aが介入を要する心臓血管事象を検出した場合、検出モジュール103aは、対話形制御・分析モジュール102と通信し、後者は転じて、ゲート回路T104を閉じて適切な治療方針を配給するために治療モジュール104aを活動化する。いかなる時点でも、対話形制御・分析モジュール102は、ゲート回路C105を閉じることができ、検出および分析された心臓血管事象および配給された治療のデータを対話形制御・分析モジュール102または外部システムに通信するために通信モジュール105aを活動化する。このように装置をデューティサイクルさせることによって、装置の電池寿命は、相当に節約され、より正確に予測され得る。これは、もしあるにせよ患者の生涯の間に装置を交換する必要がある回数を最小限にする。
【0026】
別の実施形態において、やはり図1に概括的に例示された通り、ゲート回路S103は、心臓周期の数に基づき活動状態から非活動状態に継続的に循環するように機器構成され得る。非限定的な例にすぎないが、ゲート回路S103が閉じられ、それによって検出モジュール103aを活動化する心臓周期の数は、3心臓周期とすることができる。この実施形態の他の変種において、ゲート回路S103は、生理学的または技術的に適切な時間間隔の間、閉じられる。技術的に適切な時間は、制御・分析モジュール102または他の分析構成要素が、治療的介入を要する心臓血管事象を分析および認識するのに要する時間とすることができる。やはり、ゲート回路S103が閉じられると、それは検出モジュール103aを活動化し、後者は介入を要する心臓血管事象を検出した時点でその情報を対話形制御・分析モジュール102に中継し、後者は転じてゲート回路T104を閉じることによって治療モジュール104aを活動化する。通常、対話形制御・分析モジュール102は、ゲート回路C105を閉じることによって通信モジュール105aを活動化し得る。
【0027】
図1に概括的に例示されたまた別の実施形態において、治療機能の可変デューティサイクルが、ゲート回路S103およびT104を選択的に制御することによって達成され得る。この実施形態では、ゲート回路S103は、心臓血管事象の検出のために検出モジュール103aを永久的に活動化するために常に閉じられている。検出モジュール103aが介入を要する心臓血管事象を検出した場合、それはその情報を制御・分析モジュール102に中継し、後者は転じて治療モジュール104aを活動化するためにゲート回路T104を閉じる。この実施形態では、ゲート回路T104および治療モジュール104aは一時的または永久的に活動化され得る。
【0028】
ゲート回路T104が一時的に閉じられると、それは治療モジュール104aを一時的に活動化する。治療モジュール104aは、検出モジュール103が介入を要する別の心臓血管事象を検出した場合に適切な治療を配給するために利用可能である。この実施形態において、移植式医療装置は、除細動器および、以降の、しかし時間的に直近の心臓血管事象に対する検出後保護装置として機能することができる。
【0029】
ゲート回路T104が治療モジュール104aを永久的に活動化すると、治療モジュール104aは継続的治療を付与する。この実施形態において、移植式医療装置は、移植後心臓ブロック発症または、心臓の一定のペーシングを必要とする他の慢性疾患の治療のためのペースメーカとして機能することができる。治療モジュール104aの一時的または永久的活動化のいずれの場合でも、対話形制御・分析モジュール102は、ゲート回路C105を閉じることによって通信モジュール105aを活動化し得る。
【0030】
図2は、特に、制御された診断、治療および通信機能を有する切替可能移植式心臓血管医療装置100のモジュール式サブシステムの別の実施形態を概略的に示すブロック図である。ほとんどの機能の点で図1と同一であるこの実施形態において、検出モジュール103aは、検出機能だけでなく分析機能もまた実行する。
【0031】
図3は、患者200の内部に埋め込まれた、制御された診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置100の実施形態を概略的に示すブロック図である。装置100は、少なくとも7年間、装置を動作させるようなされた長持ちする電池電源101によって給電される。移植式医療装置100は、診断された心臓血管事象および配給された治療の記録を、患者200および/または医師もしくは他の臨床医202によってアクセス可能な先進患者管理システム201のような外部装置に電子的に通信する(203)ようなされている。当業者は、APMとの電子的通信が種々の有線または無線技術の使用によって達成され得ることを理解するであろう。
【0032】
図4は、特に、制御・分析機能102、検出機能103a、治療機能104aおよび通信機能105aを含む切替可能移植式医療装置100のサブシステムの機能および活動化シーケンスを概括的に例示している状態図である。モジュールは、モジュールの特定の機能が多様な活動状態および非活動状態に選択的にデューティサイクルされ得るような様態で結合されている。制御・分析モジュール102は、図1に図示の通りゲート回路S103、T104およびC105を選択的に閉じることによってモジュールのデューティサイクルおよび機能を制御する。ゲート回路S103は、検出機能を実行する検出モジュール103aを活動化する。ゲート回路T104は、治療を配給する機能を実行する治療モジュール104aを活動化する。ゲート回路C105は、通信機能を実行する通信モジュール105aを活動化する。図3に示された実施形態において、ゲート回路S103が閉じられると、検出モジュール103aは、既定の心臓血管パラメータを用いて患者の健康を監視および検出する。それらのパラメータは、標準母集団データに対して索引付けられ得るか、または患者200の独自の健康プロフィールに従ってカスタマイズされ得る。検出モジュール103aが心臓血管事象を検出した場合、制御・分析モジュール102は、治療的介入が必要かどうかを決定するために事象を分析および診断する。必要であれば、装置は治療モードに転換し、制御・分析モジュールは、電気刺激または化学療法の形態での適切な治療方針の配給のために治療モジュール104aを活動化する。いずれかの時点でまたは常に、制御・分析モジュール102は、通信モジュール105aを起動して診断された心臓血管事象および配給された治療のデータを制御・分析モジュール102に対話的に伝達し、後者は通信モジュールから受け取ったデータを装置の以後の動作を制御するために結合する。制御・分析モジュール102または通信モジュール105aはまた、診断された心臓血管事象および配給された治療を、患者200および/または医師202がアクセス可能な先進患者管理(APM)システム201のような外部装置に電子的に通信することができる203。この実施形態において、装置は、デューティサイクル化装置および、装置の電池101の寿命を延長するために電力を節約すると同時に、必要がありしだい特定の心臓血管問題を予防的に治療することができる装置の両方として、最大限の柔軟性を提供する。装置全体または装置の特定の機能のデューティサイクリングを最大限にすることによって、電池101の寿命は、装置を交換する必要なく少なくとも7年に延長され得る。従って、患者200は、生涯の間に一度だけ移植処置を受ければよいかもしれない。
【0033】
図5は、切替可能移植式医療装置100の別の実施形態をAPMシステム201の構成要素として概略的に示すブロック図である。APMは、患者、彼らの医師および彼らの家族がより良好に慢性疾患を監視、予測および管理するのを助けるシステムである。APMは、長期データ連続性を維持し、ここに開示した制御された診断機能を備える装置を含む医療装置からの情報を他の医療データベースからの患者情報と結合する際に特に有用である。図4に図示された実施形態において、APMシステム201は、次の3つの主要構成要素から構成される。1)生理学的機能を監視するようなされた検出モジュール103aを含む切替可能移植式医療装置100、2)医療行為データベース、一般医療データ、患者データおよび患者母集団データを含み、検出モジュールから収集されたデータを処理するデータ管理モジュール400、および3)データ管理モジュール400からのデータを分析するアナライザ401。APMは、患者に対しできる限り最善のケアを提供するために、薬物療法ととともに、多様な種々の装置、患者特定的データおよび非特定的データを使用する際に医師および他の臨床医を支援するように設計されている。
【0034】
上述の種々の実施形態は、例証として提示されているにすぎず、本発明を限定するように解釈してはならない。上記の実施形態は互いに組み合わせて使用され得る。ここに図示説明した例示実施形態および適用に追従することなく、また請求項およびそれらの等価物において記載されている本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に行い得る種々の修正および変更を当業者は容易に認識するであろう。添付請求項において、用語「を含む」および「それにおいて」は、それぞれの用語「よりなる」および「ここにおいて」の平易な英語の相当語として使用されている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】特に、本発明の制御された診断機能を備える切替可能移植式心臓血管医療装置のモジュール式サブシステムを概略的に示すブロック図である。
【図2】特に、本発明の制御された診断機能を備える切替可能移植式心臓血管医療装置のモジュール式サブシステムの別の実施形態を概略的に示すブロック図である。
【図3】特に、本発明の制御された診断機能を備える切替可能移植式心臓血管医療装置のモジュール式サブシステムの別の実施形態の概略的図である。
【図4】特に、本発明の制御された診断機能を備える切替可能移植式心臓血管医療装置のサブシステムの機能および活動化シーケンスを概略的に示す説明図である。
【図5】特に、本発明の制御された診断機能を備える切替可能移植式心臓血管医療装置のモジュール式サブシステムの別の実施形態を概略的に示すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切替可能移植式医療装置を用いて心臓血管事象を診断し、治療を配給する方法であって、
a.前記切替可能医療装置を動作させるため給電するステップと、
b.心臓血管事象を検出、治療または通信するために前記移植式医療装置の複数の連続するデューティサイクルを制御するステップと、
c.心臓血管事象を検出するステップと、
d.検出された心臓血管事象を分析するステップと、
e.適切な治療方針を配給するため前記分析された心臓血管事象を診断するステップと、
f.適切な治療方針を配給するステップと、
g.前記切替可能医療装置との双方向通信を可能にするため、前記検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療が反映された患者健康データを通信するステップと、
から成ることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記切替可能移植式医療装置を動作させるため給電するステップは、電池で前記装置に給電する更なるステップを含む、請求項1に記載に記載の方法。
【請求項3】
前記電池で前記切替可能移植式医療装置を動作させるため給電するステップは、少なくとも7年間、前記装置に給電することから成る、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記切替可能移植式医療装置を動作させるため給電するステップは、リチウムより構成される電池で前記装置に給電する更なるステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記リチウムより構成される電池で前記切替可能移植式医療装置を動作させるため給電するステップは、少なくとも7年間、前記装置に給電する更なるステップを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
治療的介入を要する心臓血管事象を検出した時点で前記切替可能移植式医療装置を監視・通信モードから介入モードに切り替える更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
患者の健康を制御・分析モジュールに通信する更なるステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
患者の健康を制御モジュールに通信する更なるステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
患者の健康を患者管理システムに通信する更なるステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の連続するデューティサイクルを制御するステップは、ゲート回路を選択的に制御する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路S、TおよびCを開および閉状態に制御する更なるステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ゲート回路S、TおよびCを開および閉状態に選択的に制御するステップは、前記ゲート回路S、TおよびCを互いに対して開および閉状態のいずれかの組合せで開閉する更なるステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ゲート回路Sを選択的に制御するステップは、検出モジュールを起動して心臓血管事象を検出するためにゲート回路Sを閉じる更なるステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記ゲート回路Tを選択的に制御するステップは、治療モジュールを起動して治療を配給するためにゲート回路Tを閉じる更なるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記治療を配給するステップは、電気刺激を配給する更なるステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記治療を配給するステップは、化学療法剤を配給する更なるステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記ゲート回路Cを選択的に制御するステップは、通信モジュールを起動して、検出された心臓血管事象を通信するためにゲート回路Cを閉じる更なるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記ゲート回路Cを選択的に制御するステップは、通信モジュールを起動して、配給された治療を通信するためにゲート回路Cを閉じる更なるステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記ゲート回路Sを選択的に制御するステップは、検出モジュールを起動して心臓血管事象を検出するために閉状態に、いかなる心臓血管事象も検出されない場合は検出モジュールを停止して電力を節約するために開状態にゲート回路Sをデューティサイクルさせる更なるステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記ゲート回路Sを閉状態に選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが多数の心臓周期の間閉じられている更なるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記ゲート回路Sが多数の心臓周期の間閉じられているステップは、ゲート回路Sが1心臓周期の間閉じられている更なるステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ゲート回路Sを閉状態に選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが生理学的に適切な時間間隔の間閉じられている更なるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記ゲート回路Sを閉状態に選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが技術的に適切な時間間隔の間閉じられている更なるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項24】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが閉じられた時にゲート回路Tが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項25】
前記ゲート回路Sを選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが閉じられた時にゲート回路Tが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項26】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが閉じられた時にゲート回路Tが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項27】
前記制御回路Sを選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが閉じられた時にゲート回路Tが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項28】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項32】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項34】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項36】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項38】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項39】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項40】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項41】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項42】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項43】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項44】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項45】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項46】
前記移植式医療装置の複数のデューティサイクルを制御するステップは、デューティサイクルを60分未満の時間間隔に設定する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
前記デューティサイクルの時間を設定するステップは、デューティサイクルをせいぜい2分の時間間隔に設定する更なるステップを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記デューティサイクルの時間を設定するステップは、デューティサイクルを少なくとも10秒の時間間隔に設定する更なるステップを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記ゲート回路Sを選択的に制御するステップは、検出モジュールを起動して心臓血管事象を検出および分析するためにゲート回路Sを閉じる更なるステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項50】
前記ゲート回路Tを選択的に制御するステップは、治療モジュールを起動して治療を配給するためにゲート回路Tを閉じる更なるステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記治療を配給するステップは、電気刺激を配給する更なるステップを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記治療を配給するステップは、化学療法剤を配給する更なるステップを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記ゲート回路Cを選択的に制御するステップは、通信モジュールを起動して検出および分析された心臓血管事象を通信するためにゲート回路Cを閉じる更なるステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項54】
前記ゲート回路Cを選択的に制御するステップは、通信モジュールを起動して配給された治療を通信するためにゲート回路Cを閉じる更なるステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項55】
前記ゲート回路Sを選択的に制御するステップは、検出モジュールを起動して心臓血管事象を検出するために閉状態に、いかなる心臓血管事象も検出されない場合は検出モジュールを停止して電力を節約するために開状態にゲート回路Sをデューティサイクルさせる更なるステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項56】
前記ゲート回路Sを閉状態に選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが多数の心臓周期の間閉じられている更なるステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項57】
前記ゲート回路Sが多数の心臓周期の間閉じられているステップは、ゲート回路Sが1心臓周期の間閉じられている更なるステップを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記ゲート回路Sを閉状態に選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが生理学的に適切な時間間隔の間閉じられている更なるステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項59】
前記ゲート回路Sを閉状態に選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが技術的に適切な時間間隔の間閉じられている更なるステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項60】
前記ゲート回路Sを選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが閉じられた時にゲート回路Tが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項61】
前記ゲート回路Sを選択的に制御するステップは、ゲート回路Sが閉じられた時にゲート回路Tが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項62】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項63】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項64】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項57に記載の方法。
【請求項65】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項58に記載の方法。
【請求項66】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項67】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項68】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが一時的に閉じられる更なるステップを含む、請求項61に記載の方法。
【請求項69】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項70】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項71】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項57に記載の方法。
【請求項72】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項58に記載の方法。
【請求項73】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項74】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項75】
前記ゲート回路を選択的に制御するステップは、ゲート回路Tが閉じられた時にゲート回路Cが永久的に閉じられる更なるステップを含む、請求項61に記載の方法。
【請求項76】
前記移植式医療装置の複数のデューティサイクルを制御するステップは、デューティサイクルを60分未満の時間間隔に設定する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項77】
前記デューティサイクルの時間を設定するステップは、デューティサイクルをせいぜい2分の時間間隔に設定する更なるステップを含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記デューティサイクルの時間を設定するステップは、デューティサイクルを少なくとも10秒の時間間隔に設定する更なるステップを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記心臓血管事象を検出するステップは、不整脈事象を検出する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項80】
前記不整脈事象を検出するステップは、徐脈事象を検出する更なるステップを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記不整脈事象を検出するステップは、頻脈事象を検出する更なるステップを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
前記不整脈事象を検出するステップは、細動事象を検出する更なるステップを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項83】
前記検出された心臓血管事象を分析するステップは、心臓血管事象を分析するために機器構成されたペースメーカを使用する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項84】
前記適切な治療方針を配給するために分析された心臓血管事象を診断するステップは、心臓血管事象を診断するよう成されたペースメーカを使用する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項85】
前記適切な治療方針を配給するステップは、治療を配給するためペースメーカを使用する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項86】
前記治療を配給するステップは、電気刺激を配給する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項87】
前記治療を配給するステップは、化学療法剤を配給する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項88】
前記心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを通信するステップは、前記装置の以後の動作を制御するために前記心臓血管事象および配給された治療のデータを制御・分析モジュールに通信する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項89】
前記心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを通信するステップは、前記装置の以後の動作を制御するために心臓血管事象および配給された治療のデータを制御モジュールに通信する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項90】
前記心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを通信するステップは、心臓血管事象および配給された治療のデータを外部アクセス可能な患者管理システムに通信する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項91】
前記心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを通信するステップは、心臓血管事象および配給された治療のデータを心筋梗塞後ランダム化比較試験のために通信する更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項92】
切替可能移植式医療装置を用いて心臓血管事象を診断し、治療を配給する方法であって、
a.リチウム−ヨウ素電池を用いて前記装置に給電するステップと、
b.開閉状態に選択的に切り換えられる選択的に制御されたゲートS、TおよびCを用いて心臓血管事象を検出するために前記移植式医療装置の複数の連続するデューティサイクルを制御するステップと、
c.不整脈心臓血管事象を検出するステップと、
d.検出された不整脈心臓血管事象を分析するステップと、
e.適切な予防的治療方針を配給するため、分析された不整脈心臓血管事象を診断するステップと、
f.電気刺激を用いて適切な予防的治療方針を配給するステップと、
g.前記切替可能移植式医療装置の以後の動作を制御するため、検出、分析および診断された不整脈心臓血管事象および配給された電気刺激治療を反映するデータを通信するステップと、
から成ることを特徴とする方法。
【請求項93】
前記検出、分析および診断された不整脈心臓血管事象および配給された電気刺激治療を反映するデータを通信するステップは、心臓血管事象および配給された治療のデータを外部アクセス可能な患者管理システムに通信する更なるステップを含む、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記検出、分析および診断された不整脈心臓血管事象および配給された電気刺激治療を反映するデータを通信するステップは、心臓血管事象および配給された治療のデータを心筋梗塞後ランダム化比較試験のために通信する更なるステップを含む、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
前記回路S、TおよびCを開閉状態に切り換えることによってゲート回路S、TおよびCを選択的に制御するステップは、ゲート回路S、TおよびCを互いに対して開および閉状態のいずれかの組合せに切り換える更なるステップを含む、請求項92に記載の方法。
【請求項96】
診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置であって、
a.ゲート回路の使用によって装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを選択的に制御するようなされた対話形制御モジュールと、
b.心臓血管事象を検出するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形検出モジュールと、
c.前記対話形検出モジュールによって検出された心臓血管事象を分析および診断するために前記対話形制御モジュールと統合された対話形分析モジュールと、
d.適切な治療方針を配給するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形治療モジュールと、
e.前記切替可能医療装置の動作の対話照会を可能にするために前記検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療が反映された患者健康データを通信するべく前記対話形制御モジュールと結合された対話形通信モジュールと、
から成ることを特徴とする切替可能移植式医療装置。
【請求項97】
前記切替可能移植式医療装置を動作させるため給電する電源を更に含む、請求項96の切替可能移植式医療装置。
【請求項98】
前記電源は電池をさらに含む、請求項97の電源。
【請求項99】
前記電池は少なくとも7年間前記切替可能移植式医療装置を動作させる能力を有する、請求項98の電池。
【請求項100】
前記電池はリチウム系電池を更に含む、請求項99の電池。
【請求項101】
前記リチウム系電池は少なくとも7年間前記切替可能移植式医療装置を動作させる能力を有する請求項100の電池。
【請求項102】
前記装置は、患者の健康を監視および通信するモードから治療的介入を要する心臓血管事象を検出した時点で介入モードに切り替わる、請求項96の切替可能移植式医療装置。
【請求項103】
前記心臓血管事象の分析および診断は、心臓血管事象を分析および診断するよう構成されたペースメーカを使用する、請求項96の対話形制御モジュール。
【請求項104】
適切な治療方針の配給は、治療を配給するよう構成されたペースメーカを使用する、請求項96の対話形制御モジュール。
【請求項105】
前記制御される複数のデューティサイクルは、ゲート回路を選択的に開閉することによって制御される、請求項96の対話形制御モジュール。
【請求項106】
前記選択的に制御されるゲート回路は、ゲート回路S、TおよびCを含む、請求項105の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項107】
前記選択的に制御されるゲート回路S、TおよびCは、互いに対して開および閉状態のいずれかの組合せに選択的に制御される、請求項106の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項108】
前記制御モジュールは、対話形検出モジュールを非活動化するためにゲート回路Sを開き、対話形検出モジュールを活動化するためにゲート回路Sを閉じる、請求項106の選択的に制御されるゲート回路S。
【請求項109】
前記制御モジュールは、対話形治療モジュールを非活動化するためにゲート回路Tを開き、対話形治療モジュールを活動化するためにゲート回路Tを閉じる、請求項106の選択的に制御されるゲート回路T。
【請求項110】
前記制御モジュールは、対話形通信モジュールを非活動化するためにゲート回路Cを開き、対話形通信モジュールを活動化するためにゲート回路Cを閉じる、請求項106の選択的に制御されるゲート回路C。
【請求項111】
前記対話形検出モジュールは心臓血管事象を検出するために活動状態である、請求項108のゲート回路S。
【請求項112】
前記対話形検出モジュールは、心臓血管事象を検出する活動状態および、いかなる心臓血管事象も検出されない場合に電力を節約する非活動状態にデューティサイクルするようなされている、請求項108のゲート回路S。
【請求項113】
前記対話形検出モジュールは多数の心臓周期の間活動状態である、請求項108のゲート回路S。
【請求項114】
前記心臓周期の数は3である、請求項113のゲート回路S。
【請求項115】
前記対話形検出モジュールは生理学的に適切な時間間隔の間活動状態にある、請求項108のゲート回路S。
【請求項116】
前記対話形検出モジュールは技術的に適切な時間間隔の間活動状態である、請求項108のゲート回路S。
【請求項117】
ゲート回路Sが閉じられた時に、ゲート回路Tが一時的に閉じられる、請求項106の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項118】
ゲート回路Sが閉じられた時に、ゲート回路Tが永久的に閉じられる、請求項106の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項119】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項106の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項120】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項111の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項121】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項112の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項122】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項113の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項123】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項114の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項124】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項115の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項125】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項116の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項126】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項117の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項127】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項118の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項128】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項106の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項129】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項111の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項130】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項112の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項131】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項113の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項132】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項114の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項133】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項115の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項134】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項116の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項135】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項117の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項136】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項118の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項137】
前記装置の機能を連続的にオン/オフする前記移植式医療装置の選択的に制御される複数のデューティサイクルは、60分未満の時間間隔で測定される、請求項96の診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置。
【請求項138】
前記移植式医療装置の制御される複数のデューティサイクルは2分以下の時間間隔で測定される、請求項137の選択的に制御される複数のデューティサイクル。
【請求項139】
前記移植式医療装置の制御される複数のデューティサイクルは少なくとも30秒の時間間隔で測定される、請求項138の選択的に制御される複数のデューティサイクル。
【請求項140】
前記検出される心臓血管事象は不整脈事象である、請求項96の対話形検出モジュール。
【請求項141】
前記不整脈事象は徐脈事象である、請求項140の検出される心臓血管事象。
【請求項142】
前記不整脈事象は頻脈事象である、請求項140の検出される心臓血管事象。
【請求項143】
前記不整脈事象は細動事象である、請求項140の検出される心臓血管事象。
【請求項144】
前記治療モジュールは電気刺激を配給する、請求項96の対話形治療モジュール。
【請求項145】
前記治療モジュールは化学療法剤を配給する、請求項96の対話形治療モジュール。
【請求項146】
前記通信モジュールは、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを、装置の以後の動作を制御するために制御・分析モジュールに通信する、請求項96の対話形通信モジュール。
【請求項147】
前記通信モジュールは、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを、装置の以後の動作を制御するために制御モジュールに通信する、請求項96の対話形通信モジュール。
【請求項148】
前記通信モジュールは、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを先進患者管理システムに通信する、請求項96の対話形通信モジュール。
【請求項149】
前記通信モジュールは、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを心筋梗塞後ランダム化比較試験のために通信する、請求項96の対話形通信モジュール。
【請求項150】
診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置であって、
a.ゲート回路の使用によって装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを選択的に制御するようなされた対話形制御モジュールと、
b.心臓血管事象を検出するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形検出モジュールと、
c.前記対話形検出モジュールによって検出された心臓血管事象を分析および診断するために前記対話形検出モジュールと統合された対話形分析モジュールと、
d.適切な治療方針を配給するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形治療モジュールと、
e.前記切替可能医療装置の動作の対話照会を可能にするため、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療が反映された患者健康データを通信するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形通信モジュールと、
から成ることを特徴とする切替可能移植式医療装置。
【請求項151】
前記切替可能移植式医療装置を動作させる電源をさらに含む、請求項150の切替可能移植式医療装置。
【請求項152】
前記電源は電池を含む、請求項151の電源。
【請求項153】
前記電池は少なくとも7年間前記切替可能移植式医療装置を動作させる能力を有する請求項152の電池。
【請求項154】
前記電池はリチウム系電池をさらに含む、請求項152の電池。
【請求項155】
前記リチウム系電池は少なくとも7年間前記切替可能移植式医療装置を動作させることができる請求項154の電池。
【請求項156】
患者の健康を監視および通信するモードから、治療的介入を要する心臓血管事象を検出した時点で、介入モードへ切り替える、請求項150の切替可能移植式医療装置。
【請求項157】
前記心臓血管事象の分析および診断は、心臓血管事象を分析および診断するよう構成されたペースメーカを使用する、請求項150の対話形検出モジュール。
【請求項158】
前記適切な治療方針の配給は、治療を配給するよう構成されたペースメーカを使用する、請求項150の対話形治療モジュール。
【請求項159】
前記制御される複数のデューティサイクルは、ゲート回路を選択的に開閉することによって制御される、請求項150の対話形制御モジュール。
【請求項160】
前記選択的に制御されるゲート回路は、ゲート回路S、TおよびCを含む、請求項159の選択的に制御されるゲート回路
【請求項161】
前記選択的に制御されるゲート回路S、TおよびCは、互いに対して開および閉状態のいずれかの組合せに選択的に制御される、請求項160の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項162】
前記制御モジュールは、前記対話形検出モジュールを停止するためにゲート回路Sを開き、前記対話形検出モジュールを起動するためにゲート回路Sを閉じる、請求項160の選択的に制御されるゲート回路S。
【請求項163】
前記制御モジュールは、前記対話形治療モジュールを停止させるためにゲート回路Tを開き、前記対話形治療モジュールを起動するためにゲート回路Tを閉じる、請求項160の選択的に制御されるゲート回路T。
【請求項164】
前記制御モジュールは、前記対話形通信モジュールを停止させるためにゲート回路Cを開き、前記対話形通信モジュールを起動するためにゲート回路Cを閉じる、請求項160の選択的に制御されるゲート回路C。
【請求項165】
前記対話形検出モジュールは心臓血管事象を検出するべく動作している、請求項162のゲート回路S。
【請求項166】
前記対話形検出モジュールは、心臓血管事象を検出するため起動状態にデューティサイクルし、心臓血管事象が検出されない場合には電力を節約するため停止状態にデューティサイクルするようなされている、請求項160のゲート回路S。
【請求項167】
前記対話形検出モジュールは多数の心臓周期の間作動している、請求項162のゲート回路S。
【請求項168】
前記心臓周期の数は3である、請求項167のゲート回路S。
【請求項169】
前記対話形検出モジュールは生理学的に適切な時間間隔の間作動している、請求項162のゲート回路S。
【請求項170】
前記対話形検出モジュールは技術的に適切な時間間隔の間作動している、請求項162のゲート回路S。
【請求項171】
ゲート回路Sが閉じられた時に、ゲート回路Tが一時的に閉じられる、請求項160の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項172】
ゲート回路Sが閉じられた時に、ゲート回路Tが永久的に閉じられる、請求項160の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項173】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項160の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項174】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項165の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項175】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項166の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項176】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項167の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項177】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項168の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項178】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項169の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項179】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項170の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項180】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項171の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項181】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが一時的に閉じられる、請求項172の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項182】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項160の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項183】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項165の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項184】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項166の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項185】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項167の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項186】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項168の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項187】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項169の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項188】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項170の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項189】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる請求項171の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項190】
ゲート回路Tが閉じられた時に、ゲート回路Cが永久的に閉じられる、請求項172の選択的に制御されるゲート回路。
【請求項191】
前記装置の機能を連続的にオン/オフする前記移植式医療装置の選択的に制御される複数のデューティサイクルは、60分未満の時間間隔で測定される、請求項150の診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置。
【請求項192】
前記移植式医療装置の制御される複数のデューティサイクルは2分以下の時間間隔で測定される、請求項191の選択的に制御される複数のデューティサイクル。
【請求項193】
前記移植式医療装置の制御される複数のデューティサイクルは少なくとも30秒の時間間隔で測定される、請求項192の選択的に制御される複数のデューティサイクル。
【請求項194】
前記検出される心臓血管事象は不整脈事象である、請求項150の対話形検出モジュール。
【請求項195】
前記不整脈事象は徐脈事象である、請求項194の検出される心臓血管事象。
【請求項196】
前記不整脈事象は頻脈事象である、請求項194の検出される心臓血管事象。
【請求項197】
前記不整脈事象は細動事象である、請求項194の検出される心臓血管事象。
【請求項198】
前記治療モジュールは電気刺激を配給する、請求項150の対話形治療モジュール。
【請求項199】
前記治療モジュールは化学療法剤を配給する、請求項150の対話形治療モジュール。
【請求項200】
前記通信モジュールは、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを、装置の以後の動作を制御するために制御・分析モジュールに通信する、請求項150の対話形通信モジュール。
【請求項201】
前記通信モジュールは、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを、装置の以後の動作を制御するために制御モジュールに通信する、請求項150の対話形通信モジュール。
【請求項202】
前記通信モジュールは、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを先進患者管理システムに通信する、請求項150の対話形通信モジュール。
【請求項203】
前記通信モジュールは、検出、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを心筋梗塞後ランダム化比較試験のために通信する、請求項150の対話形通信モジュール。
【請求項204】
診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置であって、
a.不整脈心臓血管事象を分析および診断し、選択的に制御されるゲート回路S、TおよびCの使用によって前記装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを制御するようなされた対話形制御モジュールと、
b.不整脈心臓血管事象を検出するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形検出モジュールと、
c.前記対話形検出モジュールによって検出された不整脈心臓血管事象を分析および診断するために前記対話形制御モジュールと統合された対話形分析モジュールと、
d.電気刺激の形態の適切な予防的治療方針を配給するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形治療モジュールと、
e.前記移植式医療装置の以後の動作を制御するために前記分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映しているデータを通信するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形通信モジュールと、
から成る切替可能移植式医療装置。
【請求項205】
前記切替可能移植式医療装置を動作させるリチウム−ヨウ素電池電源をさらに含む請求項204の移植式医療装置。
【請求項206】
前記対話形通信モジュールは、外部アクセス可能な患者管理システムとさらに結合されている、請求項204の移植式医療装置。
【請求項207】
前記対話形通信モジュールは、心筋梗塞後ランダム化比較試験のために外部アクセス可能な患者管理システムとさらに結合されている、請求項204の移植式医療装置。
【請求項208】
診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置であって、
a.不整脈心臓血管事象を分析および診断し、選択的に制御されるゲート回路S、TおよびCの使用によって前記装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを制御するようなされた対話形制御モジュールと、
b.不整脈心臓血管事象を検出するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形検出モジュールと、
c.前記対話形検出モジュールによって検出された不整脈心臓血管事象を分析および診断するために前記対話形検出モジュールと統合された対話形分析モジュールと、
d.電気刺激の形態の適切な予防的治療方針を配給するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形治療モジュールと、
e.前記移植式医療装置の以後の動作を制御するため、分析および診断された心臓血管事象および配給された治療を反映するデータを通信するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形通信モジュールと、
から成ることを特徴とする切替可能移植式医療装置。
【請求項209】
前記切替可能移植式医療装置を動作させるリチウム−ヨウ素電池電源をさらに含む請求項208の移植式医療装置。
【請求項210】
前記対話形通信モジュールは外部アクセス可能な患者管理システムとさらに結合されている、請求項208の移植式医療装置。
【請求項211】
前記対話形通信モジュールは心筋梗塞後ランダム化比較試験のために外部アクセス可能な患者管理システムとさらに結合されている、請求項208の移植式医療装置。
【請求項212】
診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置であって、高度患者管理システムの構成要素として、
a.患者データおよび医療データを記憶するようなされた対話形電子的アクセス可能データ管理モジュールと、
b.ゲート回路S、TおよびCの使用によって前記装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを選択的に制御するようなされた対話形制御モジュールと、
c.生理学的機能を検出するようなされた前記対話形制御モジュールと結合された対話形検出モジュールと、
d.前記対話形検出モジュールによって検出された生理学的機能を分析および診断するために前記対話形制御モジュールと統合された対話形分析モジュールと、
e.適切な治療方針を配給するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形治療モジュールと、
f.前記対話形制御モジュールおよび前記データ管理モジュールと結合されており、前記切替可能医療装置の動作の対話照会を可能にするため、検出、分析および診断された生理学的機能、医療データおよび配給された治療が反映された患者健康データを通信するようなされた対話形通信モジュールと、
から成ることを特徴とする切替可能移植式医療装置。
【請求項213】
診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置であって、高度患者管理システムの構成要素として、
a.患者データおよび医療データを記憶するようなされた対話形電子的アクセス可能データ管理モジュールと、
b.ゲート回路S、TおよびCの使用によって前記装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを選択的に制御するようなされた対話形制御モジュールと、
c.生理学的機能を検出するようなされた前記対話形制御モジュールと結合された対話形検出モジュールと、
d.前記対話形検出モジュールによって検出された生理学的機能を分析および診断するために前記対話形検出モジュールと統合された対話形分析モジュールと、
e.適切な治療方針を配給するために前記対話形制御モジュールと結合された対話形治療モジュールと、
f.前記対話形制御モジュールおよび前記データ管理モジュールと結合されており、前記切替可能医療装置の動作の対話照会を可能にするため、検出、分析および診断された生理学的機能、医療データおよび配給された治療が反映された患者健康データを通信するようなされた対話形通信モジュールと、
から成る切替可能移植式医療装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置であって、
a.前記装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを選択的に制御するようなされた対話形制御モジュールと、
b.前記対話形制御モジュールに作用可能に結合され、心臓血管事象を検出するよう構成された対話形検出モジュールと、
c.前記対話形検出モジュールによって生成された、前記検出された心臓血管事象を表すデータを分析および診断するよう構成された対話形分析モジュールと、
d.前記対話形制御モジュールに結合され、前記検出された心臓血管事象を表す前記データに応答して治療方針を配給する対話形治療モジュールと、
e.前記対話形制御モジュールに結合され、前記配給された治療方針を表すデータおよび前記検出され、分析され、診断された心臓血管事象を表すデータを送信するよう構成された対話形通信モジュールと、
から成ることを特徴とする切替可能移植式医療装置。
【請求項2】
前記対話形分析モジュールは、前記対話形制御モジュールと統合されている請求項1に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項3】
前記切替可能移植式医療装置を動作させるための電力を供給する電源を更に含む請求項1に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項4】
前記対話形分析モジュールは、前記対話形検出モジュールと統合されている請求項1に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項5】
前記装置は、前記対話形検出モジュールが治療介入を要する心臓血管事象を検出した際に監視・通信モードから介入モードに切り替わる請求項1に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項6】
前記対話形制御モジュールの前記制御されるデューティサイクルは、ゲート回路を選択的に開閉することによって制御される請求項1に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項7】
前記選択的に制御されるゲート回路は、少なくとも第1のゲート回路と、第2のゲート回路と、第3のゲート回路とから成る請求項6に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項8】
前記選択的に制御されるゲート回路は、互いに対して開状態と閉状態のいずれかの組合せに選択的に制御される、請求項7に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項9】
前記制御モジュールは、前記対話形検出モジュールを停止するため前記第1ゲート回路を開き、前記対話形検出モジュールを起動するため前記第1ゲート回路を閉じる請求項7に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項10】
前記制御モジュールは、前記対話形治療モジュールを停止するため前記第2ゲート回路を開き、前記対話形治療モジュールを起動するため前記第2ゲート回路を閉じる請求項7に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項11】
前記制御モジュールは、前記対話形通信モジュールを停止するため前記第3ゲート回路を開き、前記対話形通信モジュールを起動するため前記第3ゲート回路を閉じる請求項7に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項12】
前記第1ゲート回路が閉じているとき、前記第2ゲート回路は閉じている請求項7に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項13】
前記第2ゲート回路が閉じているとき、前記第3ゲート回路は閉じている請求項7に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項14】
前記対話形通信モジュールは、前記配給された治療方針を表すデータ及び前記検出され、分析され、診断された心臓血管事象を表すデータを患者
管理システムに送信する請求項1に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項15】
前記患者管理システムは、外部プログラマーである請求項14に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項16】
前記対話形通信モジュールは、前記配給された治療方針を表すデータ及び前記検出され、分析され、診断された心臓血管事象を表すデータを心筋梗塞後ランダム化比較試験のために送信する請求項1に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項17】
前記装置の機能を連続的のオン/オフする、前記移植式医療装置の前記選択的に制御されるデューティサイクルは、予め設定された時間間隔で測定される請求項1に記載の切替可能移植式医療装置。
【請求項18】
診断および治療機能を有する切替可能移植式医療装置であって、
a.不整脈心臓血管事象を分析および診断し、選択的に制御される複数のゲート回路の使用によって前記装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを制御するようなされた対話形制御モジュールと、
b.不整脈心臓血管事象を検出するため前記対話形制御モジュールと結合された対話形検出モジュールと、
c.前記対話形検出モジュールによって検出された該不整脈心臓血管事象を分析・診断するよう構成対話形分析モジュールと、
d.電気刺激の形態の適切な予防的治療方針を配給するため前記対話形制御モジュールと結合された対話形治療モジュールと、
e.前記移植式医療装置の更なる動作を制御するため前記分析・診断された不整脈心臓血管事象及び配給された治療を反映するデータを通信するため前記対話形制御モジュールと結合された対話形通信モジュールと、
から成る切替可能移植式医療装置。
【請求項19】
診断および治療機能を有する、患者管理システムの構成要素としての切替可能移植式医療装置であって、
a.患者データ及び医療データを記憶するようなされた、電子的にアクセス可能な対話形データ管理モジュールと、
b.第1のゲート回路、第2のゲート回路及び第3のゲート回路の使用によって前記装置の機能を連続的にオン/オフする複数のデューティサイクルを選択的に制御するようなされた対話形制御モジュールと、
c.前記対話形制御モジュールと結合されて生理学的機能を検出するようなされた対話形検出モジュールと、
d.前記対話形検出モジュールによって検出された該生理学的機能を表すデータを分析・診断し、分析・診断データを生成するよう構成された対話形分析モジュールと、
e.前記対話形制御モジュールと結合され、前記検出された生理学的機能応答する治療方針を配給するよう構成された対話形治療モジュールと、
f.前記対話形制御モジュール及び前記データ管理モジュールと結合され、前記対話形検出モジュールによって検出された該生理学的機能を表すデータ、配給された治療方針を表すデータ及び前記分析・診断データを送信するよう構成された対話形通信モジュールと、
から成ることを特徴とする切替可能移植式医療装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−507874(P2006−507874A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−555800(P2004−555800)
【出願日】平成15年11月25日(2003.11.25)
【国際出願番号】PCT/US2003/037945
【国際公開番号】WO2004/047912
【国際公開日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【出願人】(505003528)カーディアック・ペースメーカーズ・インコーポレーテッド (466)
【Fターム(参考)】