説明

制御サーバおよびその動作方法

【課題】2つのレイヤ2スイッチで接続された2つのサーバのいずれか一方が他のネットワークとの通信を確保したまま、かつ2つのサーバの二重化動作を確保して、レイヤ2スイッチを介して行うサーバ同士の通信に使用されるポートを別のポートに変更できるようにする。
【解決手段】制御サーバ10は、サーバ2のポート2P4で送受信する設定に変更し、次に、サーバ3と通信するサーバをサーバ2とする。制御サーバ10は、次に、サーバ1のポート1P3、1P4で送受信する設定に変更し、次に、サーバ3と通信するサーバをサーバ1とし、次に、サーバ2のポート2P3で送受信する設定に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御サーバおよびその動作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
筐体(シェルフ)に固定された基板(バックプレーン)に2つのレイヤ2スイッチと2つのサーバを接続し、2つのレイヤ2スイッチがそれぞれネットワークを構成することで2系統のネットワークを設け、一方のネットワークでサーバ間を接続し、他方のネットワークでもサーバ間を接続し、通常は一方のレイヤ2スイッチを介して一方のサーバ(運用系のサーバ)が他のネットワークと通信し、サーバ同士も通信し、他方のサーバ(待機系のサーバ)は運用系のサーバに代われるように待機でき、また、他方のレイヤ2スイッチを介しても、一方のサーバ(運用系のサーバ)が他のネットワークと通信し、サーバ同士も通信し、他方のサーバ(待機系のサーバ)は運用系のサーバに代われるように待機できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−57461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
たとえば、運用系サーバと待機系サーバという2つのサーバを用いた二重化構成のシステムで系を切り替えた際に、サービスを中断することなく処理を継続させる技術は、特許文献1において開示されている。
【0005】
ところが、前述のレイヤ2スイッチを用いたシステムにおいて、レイヤ2スイッチを介して行うサーバ同士の通信に使用されるポートを別のポートへ変更すべく、両サーバに対して設定変更を同時に行うと、他のネットワークとの通信が一時的に行えず、他のネットワークに対するサービスが中断してしまう。また、一方のサーバ、たとえば待機系サーバに対して先に全設定変更を同時に行うと、運用系サーバが動作しているためサービス中断にはならないが、運用系サーバ〜待機系サーバ間通信で使用するポートの設定が運用系サーバ、体系系サーバそれぞれで異なってしまうため運用系サーバ〜待機系サーバ間通信ができず、待機系として動作できない。
【0006】
また、サーバ同士の通信に使用されるポートを基に戻す場合にも、同様な理由により、他のネットワークとの通信が一時的に行えず他のネットワークに対するサービスが中断してしまったり、運用系サーバ〜待機系サーバ間通信ができず待機系として動作できなかったりするという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、2つのレイヤ2スイッチで接続された2つのサーバのいずれか一方が他のネットワークとの通信を確保したまま、かつ2つのサーバの二重化動作を確保して、レイヤ2スイッチを介して行うサーバ同士の通信に使用されるポートを別のポートに変更できるようにする制御サーバおよびその動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、第1のレイヤ2スイッチで構成される第1のネットワークと、第2のレイヤ2スイッチで構成される第2のネットワークと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第1サーバと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第2サーバとを備える通信システムにおいて、前記第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに前記第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバであって、前記第1サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第2サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第3ネットワークに接続される前記第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第1サーバと前記第2サーバのうち同時にはいずれか一方が前記第3サーバと通信できるようになっており、前記第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記制御サーバは第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第1の手段と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバから第2サーバとする第2の手段と、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第3の手段と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバから第1サーバとする第4の手段と、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更する第5の手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
さらに、前記制御サーバは、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報が記憶される履歴情報記憶手段を備える。
【0010】
第2の本発明は、第1のレイヤ2スイッチで構成される第1のネットワークと、第2のレイヤ2スイッチで構成される第2のネットワークと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第1サーバと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第2サーバとを備える通信システムにおいて、前記第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに前記第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバであって、前記第1サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第2サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第3ネットワークに接続される前記第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第1サーバと前記第2サーバのうち同時にはいずれか一方が前記第3サーバと通信できるようになっており、前記第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記制御サーバは、第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更する第1の手段と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバから第2サーバとする第2の手段と、第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第3の手段と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバから第1サーバとする第4の手段と、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第5の手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
さらに、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報が記憶される履歴情報記憶手段を備え、前記第1の手段、第3の手段、第5の手段の動作は、前記履歴情報を読み出して得られた当該履歴情報の内容に基づくものである。
【0012】
第3の本発明は、第1のレイヤ2スイッチで構成される第1のネットワークと、第2のレイヤ2スイッチで構成される第2のネットワークと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第1サーバと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第2サーバとを備える通信システムにおいて、前記第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに前記第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバの動作方法であって、前記第1サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第2サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第3ネットワークに接続される前記第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第1サーバと前記第2サーバのうち同時にはいずれか一方が前記第3サーバと通信できるようになっており、前記第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記制御サーバの動作方法は、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第1の工程と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバから第2サーバとする第2の工程と、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第3の工程と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバから第1サーバとする第4の工程と、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更する第5の工程とを備えることを特徴とする。
【0013】
さらに、前記制御サーバは、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報を予め設けられた履歴情報記憶手段に記憶させる。
【0014】
第4の本発明は、第1のレイヤ2スイッチで構成される第1のネットワークと、第2のレイヤ2スイッチで構成される第2のネットワークと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第1サーバと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第2サーバとを備える通信システムにおいて、前記第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに前記第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバの動作方法であって、前記第1サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第2サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第3ネットワークに接続される前記第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第1サーバと前記第2サーバのうち同時にはいずれか一方が前記第3サーバと通信できるようになっており、前記第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記制御サーバの動作方法は、第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更する第1の工程と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバから第2サーバとする第2の工程と、第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第3の工程と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバから第1サーバとする第4の工程と、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第5の工程とを備えることを特徴とする。
【0015】
さらに、前記制御サーバは、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報が記憶される履歴情報記憶手段を備え、前記第1の工程、第3の工程、第5の工程の動作は、前記履歴情報を読み出して得られた当該履歴情報の内容に基づくものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、2つのレイヤ2スイッチで接続された2つのサーバのいずれか一方が他のネットワークとの通信を確保したまま、かつ2つのサーバの二重化動作を確保して、レイヤ2スイッチを介して行うサーバ同士の通信に使用されるポートを別のポートに変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1実施の形態に係る制御サーバを利用した通信システムの構成図である。
【図2】第1の実施の形態においてサーバ2の通信に対してポート2P4で送受信する設定に変更する工程1を示す図である。
【図3】第1の実施の形態において運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替える工程2を示す図である。
【図4】第1の実施の形態においてサーバ1の通信に対してポート1P3、1P4で送受信する設定に変更する工程3を示す図である。
【図5】第1の実施の形態において運用系サーバをサーバ2からサーバ1へ切り替える工程4を示す図である。
【図6】第1の実施の形態においてサーバ2の通信に対してポート2P3で送受信する設定に変更する工程5を示す図である。
【図7】第2実施の形態に係る制御サーバを利用した通信システムの構成図である。
【図8】第2の実施の形態において制御サーバ10がポート変更の動作を実行する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態においてサーバ2の通信に対してポート2P1で送受信する設定に変更する工程1を示す図である。
【図10】第2の実施の形態において運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替える工程2を示す図である。
【図11】第2の実施の形態においてサーバ1の通信に対してポート1P1、1P2で送受信する設定に変更する工程3を示す図である。
【図12】第2の実施の形態において運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替える工程4を示す図である。
【図13】第2の実施の形態においてサーバ2の通信に対してポート2P2で送受信する設定に変更する工程5を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
[第1の実施の形態]
図1は、第1実施の形態に係る制御サーバを利用した通信システムの構成図である。
【0020】
サーバ1、サーバ2、レイヤ2スイッチSB1およびレイヤ2スイッチSB2は、それぞれ基板であり、図示しない筐体(以下、シェルフ)に固定された基板であるバックプレーン(以下、単にバックプレーン)にコネクタで接続される。レイヤ2スイッチSB1は、ネットワークN1を構成し、レイヤ2スイッチSB2はネットワークN2を構成している。
【0021】
サーバ1は、ネットワークN1とレイヤ2スイッチSB1を介して接続するポート1P1、1P3と、ネットワークN2とレイヤ2スイッチSB2を介して接続するポート1P2、1P4を有する。
【0022】
サーバ2は、ネットワークN1とレイヤ2スイッチSB1を介して接続するポート2P1、2P3と、ネットワークN2とレイヤ2スイッチSB2を介して接続するポート2P2、2P4を有する。
【0023】
制御サーバ10は、サーバ1、2、レイヤ2スイッチSB1、SB2にネットワークN1、N2を介して接続される。
【0024】
制御サーバ10は、設定変更の履歴を示す履歴情報を記憶する履歴情報記憶部101を備えている。
【0025】
サーバ1はポート1P1からネットワークN1を経由して、もしくはポート1P2からネットワークN2を経由して、ネットワークN1、N2に接続するネットワークN3に接続されるサーバ3と通信を行うことが可能となっている。
【0026】
サーバ3は、シェルフ内にあってもシェルフ外にあってもよい。
【0027】
サーバ2はポート2P1からネットワークN1を経由して、もしくはポート2P2からネットワークN2を経由して、ネットワークN3に接続されるサーバ3と通信を行うことが可能となっている。
【0028】
サーバ1、2のうち同時にはいずれか一方がサーバ3と通信できるようになっている。
【0029】
ポート1P1とポート2P1とはネットワークN1を経由して通信可能となっている。ポート1P2とポート2P2とはネットワークN2を経由して通信可能となっている。ポート1P3とポート2P3とはネットワークN1を経由して通信可能となっている。ポート1P4とポート2P4とはネットワークN2を経由して通信可能となっている。
【0030】
サーバ1、2は、ネットワークN1、N2を経由して、それぞれのデータ同士を等しくするつまりデータ同期のための通信を行うことが可能となっている。
【0031】
(第1の実施の形態の動作)
次に、ポート1P2、2P2間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して、ポート1P4、2P4間で送受信する設定に変更し、且つ、ポート1P1、2P1間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して、ポート1P3、2P3間で送受信する設定に変更する動作について説明する。
【0032】
図2〜図6は、この動作の各工程の様子を示す図である。
【0033】
(工程1:サーバ2の通信に対してポート2P4で送受信する設定に変更)
図2において、まず、制御サーバ10は、サーバ1のポート1P2とサーバ2のポート2P2間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して、サーバ2においてポート2P2で送受信する設定からポート2P4で送受信する設定に変更する。なお、制御サーバ10は、必要ならばサーバ2を再起動させる。
【0034】
設定変更や再起動の間、サーバ2は使用できないが、サーバ3に対する通信は、サーバ1によって可能となっている。
【0035】
また、サーバ1、2間のデータ同期については、設定変更によりネットワークN2経由では不可能だが、ネットワークN1経由では可能である。
【0036】
サーバ2が使用できない間、サーバ1、2間にはデータの差異が生じることがあるが、サーバ2が使用できるようになってから、ネットワークN1経由でデータ同期が行われ、データの差異は解消される。
【0037】
制御サーバ10は、また、このような設定変更を行った日(設定変更日)、前記特定の通信については、サーバ2のポート2P2で送受信する設定からポート2P4で送受信する設定に変更したこと、その他の必要事項を示す履歴情報を履歴情報記憶部101に記憶させる。
【0038】
(工程2:運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替え)
図3に進み、制御サーバ10は、運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替え、待機系サーバをサーバ2からサーバ1へ切り替える。
【0039】
つまり、サーバ3とネットワークN1もしくはネットワークN2を経由して通信するサーバをサーバ2とする。
【0040】
(工程3:サーバ1の通信に対してポート1P3、1P4で送受信する設定に変更)
図4に進み、制御サーバ10は、サーバ1のポート1P1とサーバ2のポート2P1間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ1においてポート1P1で送受信する設定からポート1P3で送受信する設定に変更し、サーバ1のポート1P2とサーバ2のポート2P2間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ1においてポート1P2で送受信する設定からポート1P4で送受信する設定に変更する。なお、制御サーバ10は、必要ならばサーバ1を再起動させる。
【0041】
設定変更や再起動の間、サーバ1は使用できないが、サーバ3に対する通信は、サーバ2によって可能となっている。
【0042】
また、サーバ1、2間のデータ同期については、設定変更によりネットワークN1経由では不可能だが、ネットワークN2経由では可能となる。
【0043】
この際、新たに可能となった通信つまり、ポート1P4とポート2P4の間の通信が正常に行われることを確認するのが好ましい。
【0044】
サーバ1が使用できない間、サーバ1、2間にはデータの差異が生じることがあるが、サーバ1が使用できるようになってから、ネットワークN2経由でデータ同期が行われ、データの差異は解消される。
【0045】
制御サーバ10は、また、前述の履歴情報に、前記特定の通信については、サーバ1のポート1P1で送受信する設定からポート1P3で送受信する設定に変更したこと、サーバ1のポート1P2で送受信する設定からポート1P4で送受信する設定に変更したこと、その他の必要事項をに記憶させる。
【0046】
(工程4:運用系サーバをサーバ2からサーバ1へ切り替え)
図5に進み、制御サーバ10は、運用系サーバをサーバ2からサーバ1へ切り替え(戻し)、待機系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替える(戻す)。
【0047】
つまり、サーバ3とネットワークN1もしくはネットワークN2を経由して通信するサーバをサーバ1とする。
【0048】
(工程5:サーバ2の通信に対してポート2P3で送受信する設定に変更)
図6に進み、制御サーバ10は、サーバ1のポート1P1とサーバ2のポート2P1間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ2においてポート2P1で送受信する設定からポート2P3で送受信する設定に変更する。なお、制御サーバ10は、必要ならばサーバ2を再起動させる。
【0049】
設定変更や再起動の間、サーバ2は使用できないが、サーバ3に対する通信は、サーバ1によって可能となっている。
【0050】
また、サーバ1、2間のデータ同期については、設定変更によりネットワークN1、N2経由では可能となる。
【0051】
この際、新たに可能となった通信つまり、ポート1P3とポート2P3間の通信が正常に行われることを確認するのが好ましい。
【0052】
サーバ2が使用できない間、サーバ1、2間にはデータの差異が生じることがあるが、サーバ2が使用できるようになってから、ネットワークN1またはN2経由でデータ同期が行われ、データの差異は解消される。
【0053】
制御サーバ10は、また、前述の履歴情報に、前記特定の通信については、サーバ2のポート2P1で送受信する設定からポート2P3で送受信する設定に変更したこと、その他の必要事項をに記憶させる。
【0054】
以上説明したように、制御サーバ10は、第1のレイヤ2スイッチ(SB1)で構成される第1のネットワーク(N1)と、第2のレイヤ2スイッチ(SB2)で構成される第2のネットワーク(N2)と、第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート(1P1)、第3ポート(1P3)と、第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート(1P2)、第4ポート(1P4)とを有する第1サーバ(1)と、第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート(2P1)、第3ポート(2P3)と、第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート(2P2)、第4ポート(2P4)とを有する第2サーバ(2)とを備える通信システムにおいて、第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバであって、第1サーバは、該サーバの第1ポートから第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから第2のネットワークを経由して第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワーク(N3)に接続される第3サーバ(3)と通信を行うことが可能となっており、第2サーバは、該サーバの第1ポートから第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから第2のネットワークを経由して第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、第1サーバと第2サーバのうち同時にはいずれか一方が第3サーバと通信できるようになっており、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは第1のネットワークを経由して通信可能となっており、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは第2のネットワークを経由して通信可能となっており、第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは第1のネットワークを経由して通信可能となっており、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは第2のネットワークを経由して通信可能となっており、制御サーバは、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第1の手段と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバとする第2の手段と、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第3の手段と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバとする第4の手段と、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更する第5の手段とを備えることで、2つのレイヤ2(SB1、SB2)で接続された2つのサーバ(1、2)のいずれか一方が他のネットワーク(N3)との通信を確保したまま、かつ2つのサーバの二重化動作を確保して、レイヤ2スイッチを介して行うサーバ同士の通信に使用されるポートを別のポートに変更することができる。
【0055】
なお、制御サーバは、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報が記憶される履歴情報記憶手段(101)を備え、かかる履歴情報を読み出して得られた当該履歴情報の内容に基づいて、ポートを戻すことができる。
【0056】
[第2の実施の形態]
図7は、第2実施の形態に係る制御サーバを利用した通信システムの構成図である。
【0057】
この通信システムは、第1の実施の形態における工程5終了後の通信システムに等しいものであり、サーバやレイヤ2スイッチなどの個々の構成についての説明は省略する。
【0058】
(第2の実施の形態の動作)
次に、ポート1P3、2P3間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して、ポート1P1、2P1間で送受信する設定に変更し、且つ、ポート1P4、2P4間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して、ポート1P2、2P2間で送受信する設定に変更する動作について説明する。
【0059】
図8は、制御サーバ10がこのようなポート変更の動作を実行する際の処理の流れを示すフローチャートである。なお、制御サーバ10は、予め変数STEPを設け、これを1に初期化してあることとする。
【0060】
まず、制御サーバ10は、設定変更日が入力されたら(S1)、入力された設定変更日を示す履歴情報を履歴情報記憶部101から検索する(S3)。制御サーバ10は、該当の履歴情報がなかったなら(S3:NO)、エラー出力(例えば、該当の履歴情報がなかったことを示す画面表示など)を行い(S5)、処理を終える。
【0061】
制御サーバ10は、該当の履歴情報があったなら(S3:YES)、変数STEPの値に応じて処理を分岐させる(S7)。制御サーバ10は、変数STEPが1なら、サーバ1のポート1P3とサーバ2のポート2P3間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ2においてポート2P3で送受信する設定からポート2P1で送受信する設定に変更する(戻す)(S9)。
【0062】
次に、制御サーバ10は、運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替え、待機系サーバをサーバ2からサーバ1へ切り替える(S11)。次に、制御サーバ10は、変数STEPに1を加算し(S13)、ステップS7に戻る。
【0063】
制御サーバ10は、変数STEPが2なので、サーバ1のポート1P3とサーバ2のポート2P3間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ1においてポート1P3で送受信する設定からポート1P1で送受信する設定に変更し(戻し)、サーバ1のポート1P4とサーバ2のポート2P4間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ1においてポート1P4で送受信する設定からポート1P2で送受信する設定に変更する(戻す)(S15)。次に、制御サーバ10は、運用系サーバをサーバ2からサーバ1へ切り替え(戻し)、待機系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替える(戻す)(S17)。
【0064】
次に、制御サーバ10は、変数STEPに1を加算し(S13)、ステップS7に戻る。制御サーバ10は、変数STEPが3なので、サーバ1のポート1P4とサーバ2のポート2P4間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して、サーバ2においてポート2P4で送受信する設定からポート2P2で送受信する設定に変更する(戻す)(S19)。
【0065】
次に、制御サーバ10は、変数STEPに1を加算し(S13)、ステップS7に戻る。制御サーバ10は、変数STEPが4なので、処理を終える。
【0066】
図9〜図13は、この動作の各工程の様子を示す図である。
【0067】
(工程1:サーバ2の通信に対してポート2P1で送受信する設定に変更)
図9に示すように、制御サーバ10は、履歴情報記憶部101から履歴情報を読み出し、つまり、図8のステップS9において、ステップS3で検索した履歴情報を履歴情報記憶部101から読み出し、履歴情報に最も新しく記憶された事項つまり、前記特定の通信については、サーバ2のポート2P1で送受信する設定からポート2P3で送受信する設定に変更したという事項に基づいて、サーバ1のポート1P3とサーバ2のポート2P3間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ2においてポート2P3で送受信する設定からポート2P1で送受信する設定に変更する。なお、制御サーバ10は、必要ならばサーバ2を再起動させる。
【0068】
設定変更や再起動の間、サーバ2は使用できないが、サーバ3に対する通信は、サーバ1によって可能となっている。
【0069】
また、サーバ1、2間のデータ同期については、設定変更によりネットワークN1経由では不可能だが、ネットワークN2経由では可能である。
【0070】
サーバ2が使用できない間、サーバ1、2間にはデータの差異が生じることがあるが、サーバ2が使用できるようになってから、ネットワークN2経由でデータ同期が行われ、データの差異は解消される。
【0071】
(工程2:運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替え)
図10に進み、制御サーバ10は、図8のステップS11において、運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替え、待機系サーバをサーバ2からサーバ1へ切り替える。
【0072】
つまり、サーバ3とネットワークN1もしくはネットワークN2を経由して通信するサーバをサーバ2とする。
【0073】
(工程3:サーバ1の通信に対してポート1P1、1P2で送受信する設定に変更)
図11に進み、制御サーバ10は、図8のステップS15において、読み出した履歴情報において次に新しく記憶された2つの事項つまり、前記特定の通信については、サーバ1のポート1P1で送受信する設定からポート1P3で送受信する設定に変更したという事項、サーバ1のポート1P2で送受信する設定からポート1P4で送受信する設定に変更したという事項に基づいて、サーバ1のポート1P3とサーバ2のポート2P3間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ1においてポート1P3で送受信する設定からポート1P1で送受信する設定に変更し、サーバ1のポート1P4とサーバ2のポート2P4間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対してサーバ1においてポート1P4で送受信する設定からポート1P2で送受信する設定に変更する。なお、制御サーバ10は、必要ならばサーバ1を再起動させる。
【0074】
設定変更や再起動の間、サーバ1は使用できないが、サーバ3に対する通信は、サーバ2によって可能となっている。
【0075】
また、サーバ1、2間のデータ同期については、設定変更によりネットワークN2経由では不可能だが、ネットワークN1経由では可能となる。
【0076】
この際、新たに可能となった通信つまり、ポート1P1とポート2P1の間の通信が正常に行われることを確認するのが好ましい。
【0077】
サーバ1が使用できない間、サーバ1、2間にはデータの差異が生じることがあるが、サーバ1が使用できるようになってから、ネットワークN1経由でデータ同期が行われ、データの差異は解消される。
【0078】
(工程4:運用系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替え)
図12に進み、制御サーバ10は、図8のステップS17において、運用系サーバをサーバ2からサーバ1へ切り替え、待機系サーバをサーバ1からサーバ2へ切り替える。
【0079】
つまり、サーバ3とネットワークN1もしくはネットワークN2を経由して通信するサーバをサーバ1とする。
【0080】
(工程5:サーバ2の通信に対してポート2P2で送受信する設定に変更)
図13に進み、制御サーバ10は、図8のステップS19において、読み出した履歴情報において最初に記憶された事項つまり、前記特定の通信については、サーバ2のポート2P2で送受信する設定からポート2P4で送受信する設定に変更したという事項に基づいて、サーバ1のポート1P4とサーバ2のポート2P4間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して、サーバ2においてポート2P4で送受信する設定からポート2P2で送受信する設定に変更する。なお、制御サーバ10は、必要ならばサーバ2を再起動させる。
【0081】
設定変更や再起動の間、サーバ2は使用できないが、サーバ3に対する通信は、サーバ1によって可能となっている。
【0082】
また、サーバ1、2間のデータ同期については、設定変更によりネットワークN1、N2経由では可能となる。
【0083】
この際、新たに可能となった通信つまり、ポート1P2とポート2P2間の通信が正常に行われることを確認するのが好ましい。
【0084】
サーバ2が使用できない間、サーバ1、2間にはデータの差異が生じることがあるが、サーバ2が使用できるようになってから、ネットワークN1またはN2経由でデータ同期が行われ、データの差異は解消される。
【0085】
以上説明したように、制御サーバ10は、第1のレイヤ2スイッチ(SB1)で構成される第1のネットワーク(N1)と、第2のレイヤ2スイッチ(SB2)で構成される第2のネットワーク(N2)と、第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート(1P1)、第3ポート(1P3)と、第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート(1P2)、第4ポート(1P4)とを有する第1サーバ(1)と、第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート(2P1)、第3ポート(2P3)と、第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート(2P2)、第4ポート(2P4)とを有する第2サーバ(2)とを備える通信システムにおいて、第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバであって、第1サーバは、該サーバの第1ポートから第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから第2のネットワークを経由して第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワーク(N3)に接続される第3サーバ(3)と通信を行うことが可能となっており、第2サーバは、該サーバの第1ポートから第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから第2のネットワークを経由して第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、第1サーバと第2サーバのうち同時にはいずれか一方が第3サーバと通信できるようになっており、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは第1のネットワークを経由して通信可能となっており、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは第2のネットワークを経由して通信可能となっており、第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは第1のネットワークを経由して通信可能となっており、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは第2のネットワークを経由して通信可能となっており、制御サーバは、第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更する第1の手段と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバとする第2の手段と、第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第1サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第1サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第3の手段と、第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバとする第4の手段と、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第5の手段とを備えることで、2つのレイヤ2(SB1、SB2)で接続された2つのサーバ(1、2)のいずれか一方が他のネットワーク(N3)との通信を確保したまま、かつ2つのサーバの二重化動作を確保して、レイヤ2スイッチを介して行うサーバ同士の通信に使用されるポートを別のポートに変更することができる。
【0086】
また、制御サーバ10は、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報が記憶される履歴情報記憶手段(101)を備え、第1の手段、第3の手段、第5の手段の動作は、履歴情報を読み出して得られた当該履歴情報の内容に基づいて行うことができる。
【0087】
なお、本実施の形態に係る制御サーバ10としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録でき、また、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【符号の説明】
【0088】
1、2、3…サーバ
10…制御サーバ
101…履歴情報記憶部
N1、N2、N3…ネットワーク
SB1、SB2 レイヤ2スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のレイヤ2スイッチで構成される第1のネットワークと、第2のレイヤ2スイッチで構成される第2のネットワークと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第1サーバと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第2サーバとを備える通信システムにおいて、前記第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに前記第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバであって、
前記第1サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第2サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第3ネットワークに接続される前記第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第1サーバと前記第2サーバのうち同時にはいずれか一方が前記第3サーバと通信できるようになっており、前記第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、
前記制御サーバは、
第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第1の手段と、
第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバから第2サーバとする第2の手段と、
第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第3の手段と、
第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバから第1サーバとする第4の手段と、
第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更する第5の手段と
を備えることを特徴とする制御サーバ。
【請求項2】
前記制御サーバは、
第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報が記憶される履歴情報記憶手段
を備えることを特徴とする請求項1記載の制御サーバ。
【請求項3】
第1のレイヤ2スイッチで構成される第1のネットワークと、第2のレイヤ2スイッチで構成される第2のネットワークと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第1サーバと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第2サーバとを備える通信システムにおいて、前記第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに前記第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバであって、
前記第1サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第2サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第3ネットワークに接続される前記第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第1サーバと前記第2サーバのうち同時にはいずれか一方が前記第3サーバと通信できるようになっており、前記第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、
前記制御サーバは、
第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更する第1の手段と、
第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバから第2サーバとする第2の手段と、
第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第3の手段と、
第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバから第1サーバとする第4の手段と、
第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第5の手段と
を備えることを特徴とする制御サーバ。
【請求項4】
第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報が記憶される履歴情報記憶手段
を備え、
前記第1の手段、第3の手段、第5の手段の動作は、前記履歴情報を読み出して得られた当該履歴情報の内容に基づくものである
ことを特徴とする請求項3記載の制御サーバ。
【請求項5】
第1のレイヤ2スイッチで構成される第1のネットワークと、第2のレイヤ2スイッチで構成される第2のネットワークと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第1サーバと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第2サーバとを備える通信システムにおいて、前記第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに前記第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバの動作方法であって、
前記第1サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第2サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第3ネットワークに接続される前記第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第1サーバと前記第2サーバのうち同時にはいずれか一方が前記第3サーバと通信できるようになっており、前記第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、
前記制御サーバの動作方法は、
第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第1の工程と、
第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバから第2サーバとする第2の工程と、
第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更する第3の工程と、
第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバから第1サーバとする第4の工程と、
第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更する第5の工程と
を備えることを特徴とする制御サーバの動作方法。
【請求項6】
前記制御サーバは、
第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報を予め設けられた履歴情報記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項5記載の制御サーバの動作方法。
【請求項7】
第1のレイヤ2スイッチで構成される第1のネットワークと、第2のレイヤ2スイッチで構成される第2のネットワークと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第1サーバと、前記第1のネットワークと第1のレイヤ2スイッチを介して接続する第1ポート、第3ポートと、前記第2のネットワークと第2のレイヤ2スイッチを介して接続する第2ポート、第4ポートとを有する第2サーバとを備える通信システムにおいて、前記第1サーバと第2サーバと第1のレイヤ2スイッチと第2のレイヤ2スイッチに前記第1のネットワークと第2のネットワークを介して接続される制御サーバの動作方法であって、
前記第1サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第1のネットワークと第2のネットワークに接続する第3ネットワークに接続される第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第2サーバは、該サーバの第1ポートから前記第1のネットワークを経由して、もしくは該サーバの第2ポートから前記第2のネットワークを経由して前記第3ネットワークに接続される前記第3サーバと通信を行うことが可能となっており、前記第1サーバと前記第2サーバのうち同時にはいずれか一方が前記第3サーバと通信できるようになっており、前記第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポートとは前記第1のネットワークを経由して通信可能となっており、前記第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポートとは前記第2のネットワークを経由して通信可能となっており、
前記制御サーバの動作方法は、
第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更する第1の工程と、
第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第1サーバから第2サーバとする第2の工程と、
第1サーバの第3ポートと第2サーバの第3ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第3ポートで送受信する設定から第1ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第3の工程と、
第3サーバと第1のネットワークもしくは第2のネットワークを経由して通信するサーバを第2サーバから第1サーバとする第4の工程と、
第1サーバの第4ポートと第2サーバの第4ポート間で行っている通信のうち、ある特定の通信に対して第2サーバにおいて第4ポートで送受信する設定から第2ポートで送受信する設定に変更する第5の工程と
を備えることを特徴とする制御サーバの動作方法。
【請求項8】
前記制御サーバは、
第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更し、第1サーバの第2ポートと第2サーバの第2ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第1サーバにおいて第2ポートで送受信する設定から第4ポートで送受信する設定に変更したことと、第1サーバの第1ポートと第2サーバの第1ポート間で行っている通信のうち、前記特定の通信に対して第2サーバにおいて第1ポートで送受信する設定から第3ポートで送受信する設定に変更したこととを示す履歴情報が記憶される履歴情報記憶手段を備え、
前記第1の工程、第3の工程、第5の工程の動作は、前記履歴情報を読み出して得られた当該履歴情報の内容に基づくものである
ことを特徴とする請求項7記載の制御サーバの動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−54768(P2012−54768A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−195797(P2010−195797)
【出願日】平成22年9月1日(2010.9.1)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】