制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法
【課題】複数の機能を備えたプログラムを効率的に開発／評価し、効率的にユーザに提供することができる制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法の提供。
【解決手段】複数の機能を備えたプログラムと複数の機能の中から選択された機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成とし、プログラムの開発コストを低減する。また、機能を選択するための画面を表示する際に、プログラムのバージョンや機能の有効／無効の設定を判定し、バージョンが最新でない場合や有効になっていない機能がある場合に追加可能な機能を上記画面に表示し、プログラムのバージョンアップや機能の追加を簡単に行うことができるようにする。更に、機能を追加する場合にはその機能に対応するキー情報のみをダウンロードする構成とし、ダウンロードやインストールにおけるユーザの操作を簡略化する。
【解決手段】複数の機能を備えたプログラムと複数の機能の中から選択された機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成とし、プログラムの開発コストを低減する。また、機能を選択するための画面を表示する際に、プログラムのバージョンや機能の有効／無効の設定を判定し、バージョンが最新でない場合や有効になっていない機能がある場合に追加可能な機能を上記画面に表示し、プログラムのバージョンアップや機能の追加を簡単に行うことができるようにする。更に、機能を追加する場合にはその機能に対応するキー情報のみをダウンロードする構成とし、ダウンロードやインストールにおけるユーザの操作を簡略化する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、写真画像に関する様々なサービスが提供されている。例えば、デジタルカメラやデジタルカメラ用メディア、写真フィルムなどから画像データを読み取り、該画像データを電子アルバムとして管理したり、画像データを用いてスライドショーを作成したり、プリント注文を行ったり、画像データやスライドショー用のデータなどを記録媒体に書き込むなどの様々な機能を備えたプログラムを記録媒体に記録して提供したり、該プログラムをサーバからダウンロード可能にして提供するサービスが行われている。
【０００３】
上記プログラムを記録媒体に記録して提供するサービスとして、例えば、下記特許文献１には、顧客が提供する画像データと、顧客が選択する楽曲音声データと、画像データと楽曲音声データとを関連付けて再生するプログラムとが組になって記録された情報記録媒体を提供するシステムが開示されている。
【０００４】
【特許文献１】特開２００３−２８８０９４号公報（第５−１３頁、第２図）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ここで、画像データを用いた処理は様々であり、ユーザのニーズに応じてプログラムに新たな機能を付加する必要があることからプログラムは適宜バージョンアップされるが、以前のプログラムに複数の機能を追加した新たなプログラムを提供する場合に、ユーザによって必要とする機能が異なるために、従来は、複数の機能の中の１又は複数の機能を組み合わせた複数種類のプログラムを開発してユーザに提供していた。
【０００６】
例えば、Ａ〜Ｄの４つの機能を備えたプログラムに新たにＥ〜Ｇの３つの機能を追加する場合に、プログラム提供者は、Ａ〜Ｄの基本機能に、Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｅ＋Ｆ、Ｅ＋Ｇ、Ｆ＋Ｇ、Ｅ＋Ｆ＋Ｇの各々の機能を付加した７種類のプログラムを開発し、各々のプログラムが正常に動作するか否かを評価しなければならなかった。そのため、プログラムの開発にコストがかかってしまうという問題があった。
【０００７】
また、上記複数種類のプログラムを個々に提供する方法では、ユーザはインストールされているプログラムにどのような機能を追加することができるかが分からず、新たな機能を簡単に追加することができないという問題もあった。また、プログラムを通信ネットワークを用いて入手する場合には、データ量の大きいプログラム自体をダウンロードしなければならず、更に、単に機能を追加する場合でも、インストール済みのプログラムを一旦アンインストールした後に新たなプログラムをインストールしなければならず、操作が煩雑になってしまうという問題もあった。
【０００８】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その第１の目的は、複数の機能を備えたプログラムを効率的に開発／評価することができるプログラム提供システム及びにプログラム提供方法を提供することにある。
【０００９】
また、本発明の第２の目的は、プログラムのバージョンアップや機能の追加を簡単に行うことができ、複数の機能を備えたプログラムを効率的にユーザに提供することができる制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成するため、本発明の制御プログラムは、コンピュータを、所定の装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定する判定手段、前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段、として機能させるものである。
【００１１】
本発明においては、コンピュータを、更に、前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを取得し、前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを取得する入力手段、として機能させる構成とすることができる。
【００１２】
また、本発明は、複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるプログラム提供システムにおいて、前記サーバには、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とが記憶され、前記装置では、ダウンロードされた前記プログラムと前記複数の機能の中から選択された機能に対応する前記キー情報とにより、前記プログラムの前記選択された機能が実行可能とされるものである。
【００１３】
また、本発明は、複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるプログラム提供システムにおいて、前記サーバには、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とが記憶され、前記装置には、少なくとも、該装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定する判定手段と、前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段と、を備えるものである。
【００１４】
本発明においては、前記装置に、更に、前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを前記サーバからダウンロードし、前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを前記サーバからダウンロードする入力手段を備える構成とすることができる。
【００１５】
また、本発明は、複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおけるプログラム提供方法であって、前記サーバに、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とを記憶し、前記装置は、前記プログラムと前記複数の機能の中から選択された機能に対応する前記キー情報とをダウンロードし、前記プログラムの前記選択された機能を実行可能にするものである。
【００１６】
また、本発明は、複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおけるプログラム提供方法であって、前記サーバに、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とを記憶するステップと、前記装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定するステップと、前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示するステップと、を少なくとも有するものである。
【００１７】
本発明においては、更に、前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを前記サーバからダウンロードし、前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを前記サーバからダウンロードするステップを有する構成とすることができる。
【００１８】
このように、本発明では、複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中から選択された各々の機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成としているため、プログラムの提供者は１種類のプログラムを開発／評価すればよく、プログラムの開発コストを低減することができる。
【００１９】
また、インストールされているプログラムのバージョンや機能の有効／無効の設定が判定され、プログラムのバージョンが最新でない場合や有効になっていない機能がある場合に、追加可能な機能が表示手段に表示され、機能を追加する場合には、インストールされているプログラムのバージョンに応じて、最新のプログラム及びキー情報、又は、キー情報のみがダウンロードされるため、所望の機能を簡単に追加することができる。
【発明の効果】
【００２０】
本発明の制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法によれば、下記記載の効果を奏する。
【００２１】
本発明の第１の効果は、画像データを利用した処理を実行するための複数の機能を備えるプログラムを効率的に開発／評価することができるということである。
【００２２】
その理由は、１又は複数の機能を組み合わせた複数種類のプログラムを個別に開発／評価して提供するのではなく、複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中から選択された各々の機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成としているため、プログラムの提供者は１種類のプログラムを開発して評価すればよいからである。
【００２３】
また、本発明の第２の効果は、プログラムのバージョンアップや機能の追加を簡単に行うことができ、複数の機能を備えたプログラムを効率的にユーザに提供することができるということである。
【００２４】
その理由は、プログラムのバージョンや機能の有効／無効の設定が判定され、プログラムのバージョンが最新でない場合や有効になっていない機能がある場合に、プログラムの機能を選択する画面などに追加可能な機能が表示されるため、その画面を見てユーザは追加可能な機能を容易に把握し、所望の機能を容易に入手することができるからである。また、機能を追加する場合には、インストールされているプログラムのバージョンに応じて、最新のプログラム及び選択された機能に対応するキー情報、又は、選択された機能に対応するキー情報のみがダウンロードされるため、ダウンロードやプログラムのインストール／アンインストールなどの操作を簡略化することができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２５】
従来技術で示したように、画像データを用いた処理を実行するための機能を備えたプログラムを提供するサービスが行われているが、複数の機能を新たに追加する場合に、１又は複数の機能を組み合わせた複数種類のプログラムを提供する方法では、プログラムの開発や評価にコストがかかるという問題があった。また、従来のプログラム提供方法では、ユーザは、追加可能な機能があるか否かを判断することができず、また、新たな機能を追加する場合に、その機能を追加した新たなプログラムをダウンロードし、以前のプログラムをアンインストールした後、新たなプログラムを再インストールしなければならず、操作が煩雑になってしまうという問題があった。
【００２６】
そこで、本発明では、１又は複数の機能を組み合わせた複数種類のプログラムを個別に提供するのではなく、複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中から選択された機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成とする。これにより、プログラムの提供者は、１種類のプログラムを開発して評価すればよいため、プログラムの開発コストを低減することができる。
【００２７】
また、機能を選択するための画面を表示する際に、プログラムのバージョンや機能の有効／無効の設定を判定し、バージョンが最新でない場合や、有効になっていない機能がある場合に、追加可能な機能を上記画面に表示する。これにより、ユーザは、プログラムのバージョンアップや機能の追加を簡単に行うことができる。更に、機能を追加する場合には、その機能に対応するキー情報のみをダウンロードする構成とする。これにより、データ容量の大きいプログラム自体をダウンロードする必要がなくなり、また、プログラムをアンインストールしたり再インストールする必要がなくなり、ユーザの操作を簡略化することができる。
【実施例】
【００２８】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法について、図１乃至図１２を参照して説明する。図１は、本実施例のプログラム提供システムの構成を模式的に示す図であり、図２乃至図６は、そのバリエーションを示す図である。また、図７は、本実施例の制御装置の手段を示すブロック図であり、図８は、本実施例のプログラム提供方法の手順を示すフローチャート図である。また、図９乃至図１２は、表示手段に表示される画面の例を示す図である。
【００２９】
図１に示すように、本実施例のプログラム提供システムは、画像データを利用した処理を実行するための複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中の所定の機能を実行可能にするために情報（以下、キー情報と呼ぶ。）とをダウンロード可能に記憶するサーバ１２と、サーバ１２から上記プログラムと選択した機能に対応するキー情報とをダウンロードする制御装置１とを含み、制御装置１とサーバ１２とはインターネットなどの通信ネットワーク１１を介して接続されている。
【００３０】
なお、サーバ１２は任意にアクセス可能にしてもよいし、サーバ１２に認証手段を設け、予め登録されたユーザのみがアクセスできるようにしてもよい。また、画像データを利用した処理を実行するための機能の具体的な内容は特に限定されないが、例えば、画像データを利用したスライドショーを作成する機能や、画像データを利用して写真プリントやポストカード、名詞、カレンダーなどを作成する機能、画像データを電子アルバムとして表示する機能、画像データを管理したり検索する機能、画像データをサーバにアップロードする機能、画像データを携帯電話機などで閲覧可能なデータに変換して送信する機能などとすることができる。
【００３１】
また、図１及び図７に示すように、制御装置１は、ネットワーク接続部を用いて、サーバ１２から最新のバージョンのプログラムや選択された機能に対応するキー情報をダウンロードすると共に、必要に応じて、メディア装填部２に装填されたスマートメディア、コンパクトフラッシュ（登録商標）、メモリースティック（登録商標）、ＳＤメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体（以下、メディア８と呼ぶ。）、機器接続部３に接続されたデジタルカメラ７（デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。）やカメラ付き携帯電話機７ａ等の撮影機器などから画像データ（静止画像データ、動画データ、画像情報を含むデータを総称して画像データと呼ぶ。）を入力する入力手段１３と、制御装置１に予めインストールされているプログラムのバージョンを判定したり、そのプログラムに備える各々の機能が有効になっているか否かを判定する判定手段１４と、表示手段５に機能選択画面などを表示させる際に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段１５と、プログラムやキー情報などを記憶するＨＤＤやＲＡＭ等の記憶手段１０と、ＬＣＤ、ＣＲＴ等の表示手段５及びボタン、キーボード、マウス等の操作手段６と、必要に応じて、画像データに基づいてＤＶＤプレーヤやＤＶＤレコーダ、ＨＤＤレコーダ、ゲーム機などの家電機器で利用可能なＶｉｄｅｏ−ＣＤ形式、ＤＶＤ−Ｖｉｄｅｏ形式、ＨＤＴＶ形式のデータ（以下、家電機器用データと呼ぶ。）などを生成するデータ生成手段１６と、記録媒体装填部４に装填されたＣＤ−Ｒ／ＲＷやＤＶＤ±Ｒ／ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＨＤ−ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙディスク等の記録媒体９に画像データや家電機器用データなどを記録するデータ記録手段１７などを備えている。
【００３２】
なお、上記各手段は制御装置１にハードウェアとして構成されていてもよいが、コンピュータを、判定手段１４及び表示制御手段１５、必要に応じて入力手段１３として機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御装置１にインストールして実行する構成としてもよい。また、図１では制御装置１としてパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器を示しているが、制御装置１の形態は任意であり、例えば、図２に示すように写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末（キオスク）としたり、図３に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図４に示すようにポータブルライターとしたり、図５に示すように演算処理機能を備えたＤＶＤレコーダやＨＤＤレコーダとしたり、図６に示すように、ハードディスクを備えた端末と画像データの読み取りや書き込みを行う本体とが分離可能な携帯機器としたり、演算処理機能を備えたカーナビゲーション機器などとすることもできる。
【００３３】
次に、上記構成のプログラム提供システムを用いて、ユーザにプログラムを提供する手順について、図８のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下では、制御装置１に予め所定のバージョンのプログラムがインストールされているものとする。また、以下では、サーバ１２からプログラムやキー情報をダウンロードする形態を示すが、予めプログラムやキー情報を記録媒体９に記録しておき、記録媒体９からプログラムやキー情報を取得する構成としてもよい。
【００３４】
まず、ステップＳ１０１で、制御装置１に予めインストールされているプログラムを起動すると、表示制御手段１５は、表示手段５に、例えば、図９に示すような機能選択画面１９を表示させる。この機能選択画面１９には、画像データの供給元を示すタグ表示欄２０と、画像データの縮小画像を一覧表示する一覧表示欄２１と、インストールされているプログラムに備える機能の中から所望の機能（ここではＡ〜Ｄの４つの機能）を選択するための機能選択欄２２と、プログラムのバージョンチェックを指示するためのバージョンチェックボタン２３とが表示される。
【００３５】
そして、ユーザがバージョンチェックボタン２３を操作してバージョンチェックを指示すると、ステップＳ１０２で、判定手段１４は、インストールされているプログラムのバージョンを取得する。このバージョンの取得方法は特に限定されず、例えば、プログラム自体や該プログラムに関する情報が記録されたファイルの記述などを参照して取得することができる。
【００３６】
次に、ステップＳ１０３で、判定手段１４は、ネットワーク接続部を用いて通信ネットワーク１１を介して接続されたサーバ１２から該サーバ１２に記憶されているプログラムのバージョンを取得し、ステップＳ１０４で、インストールされているプログラムのバージョンと、サーバ１２に記憶されているプログラムのバージョンとを比較する。上記サーバ１２からバージョンを取得する方法も特に限定されず、例えば、プログラム自体や該プログラムに関する情報が記録されたファイルの記述などを参照して取得することができる。また、プログラムを記録媒体９に記録して提供する場合は、インストールされているプログラムのバージョンと、記録媒体９に記録されているプログラムのバージョンとを比較すればよい。
【００３７】
なお、ここでは、サーバ１２に記憶されているプログラムのバージョンと比較することによって、インストールされているプログラムのバージョンが最新であるか否かを判定したが、サーバ１２には最新のプログラムが記憶されていることから、例えば、プログラム提供者のｗｅｂサイトからプログラムのバージョン情報（最新のバージョンがいくつであるか）を取得しておき、そのバージョン情報を参照して、インストールされているプログラムのバージョンが最新であるか否かを判定する構成とすることもできる。
【００３８】
そして、インストールされているプログラムが最新のバージョンである場合は、ステップＳ１０５で、判定手段１４は、各々の機能に対応するキー情報があるか否かに基づいて、インストールされているプログラムに備える複数の機能の各々が有効になっているか否かを調べ、ステップＳ１０６で、有効になっていない機能がない場合は、バージョンアップや機能の追加が必要ないため、ステップＳ１１６にスキップする。
【００３９】
一方、ステップＳ１０４で最新のバージョンでない場合、又は、ステップＳ１０６で有効になっていない機能がある場合は、バージョンアップや機能の追加が可能であるため、ステップＳ１０７で、表示制御手段１５は、表示手段５に、例えば、図１０に示すような機能選択画面１９を表示させ、この機能選択画面１９に、前記したタグ表示欄２０と一覧表示欄２１と機能表示欄２２とに加えて、追加可能な機能をユーザに選択させるための機能追加欄２４を表示させる。
【００４０】
例えば、インストールされているプログラムのバージョンが２．０で、バージョン２．０ではＡ〜Ｄの４つの機能が選択可能であり、最新のプログラムのバージョンが３．０で、バージョン３．０ではＡ〜Ｇの７つの機能が選択可能である場合は、Ｅ〜Ｇの３つの機能が追加可能であることから、図のようにＥ〜Ｇの機能が追加可能に表示される。また、インストールされているプログラムがＡ〜Ｇの７つの機能を備えており、その中のＡ〜Ｄの４つの機能のみが有効になっている場合にも、Ｅ〜Ｇの３つの機能が追加可能であることから、図のようにＥ〜Ｇの機能が追加可能に表示される。なお、機能追加欄２４は図の構成に限定されず、追加可能な機能が個々に又はまとめて選択可能であればよい。
【００４１】
そして、ステップＳ１０８で、ユーザは機能選択欄２４を参照して機能を追加するかを判断し、機能を追加しない場合は、ステップＳ１１６にスキップし、機能を追加する場合には、ステップＳ１０９で、機能追加欄２４に表示された機能の中から所望の機能を選択する。例えば、図の構成において、Ｅの機能を追加する場合は、”機能Ｅ購入”ボタンを選択し、Ｅ及びＦの機能を追加する場合は、”機能Ｅ購入”ボタン及び”機能Ｆ購入”ボタンを選択するなどの操作を行う。
【００４２】
次に、追加する機能が選択されると、ステップＳ１１０で、判定手段１４は、インストールされているプログラムとサーバ１２に記憶されているプログラムのバージョンを比較し、バージョンが同じ場合（すなわち、インストールされているプログラムが最新のバージョンである場合）は、ステップＳ１１２で、サーバ１２から選択された機能を有効にするためのキー情報をダウンロードする。一方、インストールされているプログラムのバージョンが古い場合は、ステップＳ１１１で、サーバ１２から最新のバージョンのプログラムと、選択された機能を有効にするためのキー情報とをダウンロードする。
【００４３】
例えば、上記例で説明すると、インストールされているプログラムが最新のバージョンでＡ〜Ｇの７つの機能を備え、その中のＡ〜Ｄの４つの機能が有効になっており、Ｅを追加する場合には、Ｅの機能を有効にするためのキー情報のみをダウンロードする。また、インストールされているプログラムのバージョンが２．０で、Ａ〜Ｄの４つの機能しか備えていない場合は、バージョンが３．０で、Ａ〜Ｇの７つの機能を備えたプログラムと、以前のプログラムのＡ〜Ｄと新たに追加したＥの計５つの機能を有効にするためのキー情報とをダウンロードする。
【００４４】
そして、プログラムとキー情報の双方をダウンロードした場合は、ステップＳ１１３で、ダウンロードした最新のプログラムをインストールする。その際、予めインストールされているプログラムは最新のプログラムのインストール形態に応じて、アンインストールしてもよいしアンインストールしなくてもよい。また、プログラムのインストールは、ダウンロードしたら自動的に実行されるようにしてもよいし、ユーザが所定の操作を行ってインストールするようにしてもよい。
【００４５】
次に、ステップＳ１１４で、ステップＳ１１１又はステップＳ１１２でダウンロードしたキー情報を用いて選択された機能を有効にする。例えば、プログラムが所定の場所（例えば、プログラムが記録されるフォルダ）に記録された所定の形式のファイルを参照することによって機能が有効か無効かを判断する場合は、その所定の場所にダウンロードしたキー情報を格納するなどの方法を用いることができる。
【００４６】
その後、ステップＳ１１５で、表示制御手段１５は、機能選択画面１９を更新する。例えば、上記例で、Ａ〜Ｇの機能の内、Ｅの機能を追加した場合は、図１１に示すように、機能選択欄２２には選択可能な機能としてＡ〜Ｅの５つの機能を表示し、機能追加欄２４には、更に追加可能なＦ、Ｇの２つの機能を表示する。
【００４７】
なお、機能選択欄２２や機能追加欄２４の表示方法は上記例に限定されず、少なくとも一部の機能が有効になっていない場合に、例えば、図１２（ａ）に示すように、機能表示欄２２にはそのプログラムに備える全ての機能（ここではＡ〜Ｇの７つの機能）を表示し、有効になっている機能（ここではＡ〜Ｄの４つの機能）は実行できるようにアクティブに表示し、有効になっていない機能（ここではＥ〜Ｇの３つの機能）は実行できないように表示し、有効になっていない機能を選択した場合に、図１２（ｂ）に示すように、選択した機能を実行できるようにするか否かをユーザに確認するための確認画面２５を表示し、その後、ステップＳ１１０〜Ｓ１１５の処理が実行されるようにしてもよい。
【００４８】
そして、ステップＳ１１６で、機能選択欄２２に表示された機能の中から所望の機能を選択すると、プログラムは選択された機能を実行する。例えば、スライドショーのデータを記録媒体９に記録する機能を選択した場合には、入力手段１３を用いて、メディア装填部２に装填されたメディア８や機器接続部３に接続されたデジタルカメラ７などから画像データを読み取り、データ生成手段１６を用いて、読み取った画像データに基づいて動画データを生成（エンコード）し、生成された動画データに基づいて、家電機器で再生可能な形式の家電機器用データ（例えば、動画データがＭＰＥＧ１形式の場合はＶｉｄｅｏ−ＣＤ形式のスライドショーデータ、動画データがＭＰＥＧ１又はＭＰＥＧ２の場合はＤＶＤ−Ｖｉｄｅｏ形式のスライドショーデータ）を生成（オーサリング）する。そして、データ記録手段１７を用いて、記録媒体装填部４に装填された記録媒体９の内周側に家電機器用データを記録した後、必要に応じてセッションをクローズし、更にその外側に画像データなどを記録する。
【００４９】
このように、本実施例では、１又は複数の機能を任意に組み合わせた複数種類のプログラムを提供するのではなく、複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中から選択された機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成としているため、プログラムの開発コストを低減することができる。また、インストールされているプログラムのバージョンや有効になっていない機能が判定され、追加可能な機能が機能選択画面１９に表示されるため、ユーザは追加可能な機能を容易に認識することができ、所望の機能を容易に追加することができる。また、単に機能を追加する場合は、プログラム自体はダウンロードせずキー情報のみをダウンロードすればよく、その場合は以前のプログラムをアンインストールしたり新たなプログラムを再インストールする必要がないため、機能の追加の操作を簡略化することができる。
【産業上の利用可能性】
【００５０】
本発明は、画像データを用いた処理を実行するための複数の機能を備えるプログラムに限らず、音楽データなどの任意の種類のデータを用いた処理を実行するための複数の機能を備えるプログラムを提供するシステム及び方法にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００５１】
【図１】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの構成を模式的に示す図である。
【図２】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図３】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図４】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図５】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図６】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図７】本発明の一実施例に係る制御装置の手段を示すブロック図である。
【図８】本発明の一実施例に係るプログラム提供方法の手順を示すフローチャート図である。
【図９】本発明の一実施例に係る制御装置に表示される機能選択画面の構成例を示す図である。
【図１０】本発明の一実施例に係る制御装置に表示される機能選択画面の構成例を示す図である。
【図１１】本発明の一実施例に係る制御装置に表示される機能選択画面の構成例を示す図である。
【図１２】本発明の一実施例に係る制御装置に表示される機能選択画面及び確認画面の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【００５２】
１ 制御装置
２ メディア装填部
３ 機器接続部
４ 記録媒体装填部
５ 表示手段
６ 操作手段
７ デジタルカメラ
７ａ カメラ付き携帯電話機
８ メディア
９ 記録媒体
１０ 記憶手段
１１ 通信ネットワーク
１２ サーバ
１３ 入力手段
１４ 判定手段
１５ 表示制御手段
１６ データ生成手段
１７ データ記録手段
１９ 機能選択画面
２０ タグ表示欄
２１ 一覧表示欄
２２ 機能選択欄
２３ バージョンアップボタン
２４ 機能追加欄
２５ 確認画面
【技術分野】
【０００１】
本発明は、制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、写真画像に関する様々なサービスが提供されている。例えば、デジタルカメラやデジタルカメラ用メディア、写真フィルムなどから画像データを読み取り、該画像データを電子アルバムとして管理したり、画像データを用いてスライドショーを作成したり、プリント注文を行ったり、画像データやスライドショー用のデータなどを記録媒体に書き込むなどの様々な機能を備えたプログラムを記録媒体に記録して提供したり、該プログラムをサーバからダウンロード可能にして提供するサービスが行われている。
【０００３】
上記プログラムを記録媒体に記録して提供するサービスとして、例えば、下記特許文献１には、顧客が提供する画像データと、顧客が選択する楽曲音声データと、画像データと楽曲音声データとを関連付けて再生するプログラムとが組になって記録された情報記録媒体を提供するシステムが開示されている。
【０００４】
【特許文献１】特開２００３−２８８０９４号公報（第５−１３頁、第２図）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ここで、画像データを用いた処理は様々であり、ユーザのニーズに応じてプログラムに新たな機能を付加する必要があることからプログラムは適宜バージョンアップされるが、以前のプログラムに複数の機能を追加した新たなプログラムを提供する場合に、ユーザによって必要とする機能が異なるために、従来は、複数の機能の中の１又は複数の機能を組み合わせた複数種類のプログラムを開発してユーザに提供していた。
【０００６】
例えば、Ａ〜Ｄの４つの機能を備えたプログラムに新たにＥ〜Ｇの３つの機能を追加する場合に、プログラム提供者は、Ａ〜Ｄの基本機能に、Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｅ＋Ｆ、Ｅ＋Ｇ、Ｆ＋Ｇ、Ｅ＋Ｆ＋Ｇの各々の機能を付加した７種類のプログラムを開発し、各々のプログラムが正常に動作するか否かを評価しなければならなかった。そのため、プログラムの開発にコストがかかってしまうという問題があった。
【０００７】
また、上記複数種類のプログラムを個々に提供する方法では、ユーザはインストールされているプログラムにどのような機能を追加することができるかが分からず、新たな機能を簡単に追加することができないという問題もあった。また、プログラムを通信ネットワークを用いて入手する場合には、データ量の大きいプログラム自体をダウンロードしなければならず、更に、単に機能を追加する場合でも、インストール済みのプログラムを一旦アンインストールした後に新たなプログラムをインストールしなければならず、操作が煩雑になってしまうという問題もあった。
【０００８】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その第１の目的は、複数の機能を備えたプログラムを効率的に開発／評価することができるプログラム提供システム及びにプログラム提供方法を提供することにある。
【０００９】
また、本発明の第２の目的は、プログラムのバージョンアップや機能の追加を簡単に行うことができ、複数の機能を備えたプログラムを効率的にユーザに提供することができる制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成するため、本発明の制御プログラムは、コンピュータを、所定の装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定する判定手段、前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段、として機能させるものである。
【００１１】
本発明においては、コンピュータを、更に、前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを取得し、前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを取得する入力手段、として機能させる構成とすることができる。
【００１２】
また、本発明は、複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるプログラム提供システムにおいて、前記サーバには、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とが記憶され、前記装置では、ダウンロードされた前記プログラムと前記複数の機能の中から選択された機能に対応する前記キー情報とにより、前記プログラムの前記選択された機能が実行可能とされるものである。
【００１３】
また、本発明は、複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるプログラム提供システムにおいて、前記サーバには、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とが記憶され、前記装置には、少なくとも、該装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定する判定手段と、前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段と、を備えるものである。
【００１４】
本発明においては、前記装置に、更に、前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを前記サーバからダウンロードし、前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを前記サーバからダウンロードする入力手段を備える構成とすることができる。
【００１５】
また、本発明は、複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおけるプログラム提供方法であって、前記サーバに、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とを記憶し、前記装置は、前記プログラムと前記複数の機能の中から選択された機能に対応する前記キー情報とをダウンロードし、前記プログラムの前記選択された機能を実行可能にするものである。
【００１６】
また、本発明は、複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおけるプログラム提供方法であって、前記サーバに、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とを記憶するステップと、前記装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定するステップと、前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示するステップと、を少なくとも有するものである。
【００１７】
本発明においては、更に、前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを前記サーバからダウンロードし、前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを前記サーバからダウンロードするステップを有する構成とすることができる。
【００１８】
このように、本発明では、複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中から選択された各々の機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成としているため、プログラムの提供者は１種類のプログラムを開発／評価すればよく、プログラムの開発コストを低減することができる。
【００１９】
また、インストールされているプログラムのバージョンや機能の有効／無効の設定が判定され、プログラムのバージョンが最新でない場合や有効になっていない機能がある場合に、追加可能な機能が表示手段に表示され、機能を追加する場合には、インストールされているプログラムのバージョンに応じて、最新のプログラム及びキー情報、又は、キー情報のみがダウンロードされるため、所望の機能を簡単に追加することができる。
【発明の効果】
【００２０】
本発明の制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法によれば、下記記載の効果を奏する。
【００２１】
本発明の第１の効果は、画像データを利用した処理を実行するための複数の機能を備えるプログラムを効率的に開発／評価することができるということである。
【００２２】
その理由は、１又は複数の機能を組み合わせた複数種類のプログラムを個別に開発／評価して提供するのではなく、複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中から選択された各々の機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成としているため、プログラムの提供者は１種類のプログラムを開発して評価すればよいからである。
【００２３】
また、本発明の第２の効果は、プログラムのバージョンアップや機能の追加を簡単に行うことができ、複数の機能を備えたプログラムを効率的にユーザに提供することができるということである。
【００２４】
その理由は、プログラムのバージョンや機能の有効／無効の設定が判定され、プログラムのバージョンが最新でない場合や有効になっていない機能がある場合に、プログラムの機能を選択する画面などに追加可能な機能が表示されるため、その画面を見てユーザは追加可能な機能を容易に把握し、所望の機能を容易に入手することができるからである。また、機能を追加する場合には、インストールされているプログラムのバージョンに応じて、最新のプログラム及び選択された機能に対応するキー情報、又は、選択された機能に対応するキー情報のみがダウンロードされるため、ダウンロードやプログラムのインストール／アンインストールなどの操作を簡略化することができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２５】
従来技術で示したように、画像データを用いた処理を実行するための機能を備えたプログラムを提供するサービスが行われているが、複数の機能を新たに追加する場合に、１又は複数の機能を組み合わせた複数種類のプログラムを提供する方法では、プログラムの開発や評価にコストがかかるという問題があった。また、従来のプログラム提供方法では、ユーザは、追加可能な機能があるか否かを判断することができず、また、新たな機能を追加する場合に、その機能を追加した新たなプログラムをダウンロードし、以前のプログラムをアンインストールした後、新たなプログラムを再インストールしなければならず、操作が煩雑になってしまうという問題があった。
【００２６】
そこで、本発明では、１又は複数の機能を組み合わせた複数種類のプログラムを個別に提供するのではなく、複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中から選択された機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成とする。これにより、プログラムの提供者は、１種類のプログラムを開発して評価すればよいため、プログラムの開発コストを低減することができる。
【００２７】
また、機能を選択するための画面を表示する際に、プログラムのバージョンや機能の有効／無効の設定を判定し、バージョンが最新でない場合や、有効になっていない機能がある場合に、追加可能な機能を上記画面に表示する。これにより、ユーザは、プログラムのバージョンアップや機能の追加を簡単に行うことができる。更に、機能を追加する場合には、その機能に対応するキー情報のみをダウンロードする構成とする。これにより、データ容量の大きいプログラム自体をダウンロードする必要がなくなり、また、プログラムをアンインストールしたり再インストールする必要がなくなり、ユーザの操作を簡略化することができる。
【実施例】
【００２８】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る制御プログラム及びプログラム提供システム並びにプログラム提供方法について、図１乃至図１２を参照して説明する。図１は、本実施例のプログラム提供システムの構成を模式的に示す図であり、図２乃至図６は、そのバリエーションを示す図である。また、図７は、本実施例の制御装置の手段を示すブロック図であり、図８は、本実施例のプログラム提供方法の手順を示すフローチャート図である。また、図９乃至図１２は、表示手段に表示される画面の例を示す図である。
【００２９】
図１に示すように、本実施例のプログラム提供システムは、画像データを利用した処理を実行するための複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中の所定の機能を実行可能にするために情報（以下、キー情報と呼ぶ。）とをダウンロード可能に記憶するサーバ１２と、サーバ１２から上記プログラムと選択した機能に対応するキー情報とをダウンロードする制御装置１とを含み、制御装置１とサーバ１２とはインターネットなどの通信ネットワーク１１を介して接続されている。
【００３０】
なお、サーバ１２は任意にアクセス可能にしてもよいし、サーバ１２に認証手段を設け、予め登録されたユーザのみがアクセスできるようにしてもよい。また、画像データを利用した処理を実行するための機能の具体的な内容は特に限定されないが、例えば、画像データを利用したスライドショーを作成する機能や、画像データを利用して写真プリントやポストカード、名詞、カレンダーなどを作成する機能、画像データを電子アルバムとして表示する機能、画像データを管理したり検索する機能、画像データをサーバにアップロードする機能、画像データを携帯電話機などで閲覧可能なデータに変換して送信する機能などとすることができる。
【００３１】
また、図１及び図７に示すように、制御装置１は、ネットワーク接続部を用いて、サーバ１２から最新のバージョンのプログラムや選択された機能に対応するキー情報をダウンロードすると共に、必要に応じて、メディア装填部２に装填されたスマートメディア、コンパクトフラッシュ（登録商標）、メモリースティック（登録商標）、ＳＤメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体（以下、メディア８と呼ぶ。）、機器接続部３に接続されたデジタルカメラ７（デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。）やカメラ付き携帯電話機７ａ等の撮影機器などから画像データ（静止画像データ、動画データ、画像情報を含むデータを総称して画像データと呼ぶ。）を入力する入力手段１３と、制御装置１に予めインストールされているプログラムのバージョンを判定したり、そのプログラムに備える各々の機能が有効になっているか否かを判定する判定手段１４と、表示手段５に機能選択画面などを表示させる際に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段１５と、プログラムやキー情報などを記憶するＨＤＤやＲＡＭ等の記憶手段１０と、ＬＣＤ、ＣＲＴ等の表示手段５及びボタン、キーボード、マウス等の操作手段６と、必要に応じて、画像データに基づいてＤＶＤプレーヤやＤＶＤレコーダ、ＨＤＤレコーダ、ゲーム機などの家電機器で利用可能なＶｉｄｅｏ−ＣＤ形式、ＤＶＤ−Ｖｉｄｅｏ形式、ＨＤＴＶ形式のデータ（以下、家電機器用データと呼ぶ。）などを生成するデータ生成手段１６と、記録媒体装填部４に装填されたＣＤ−Ｒ／ＲＷやＤＶＤ±Ｒ／ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＨＤ−ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙディスク等の記録媒体９に画像データや家電機器用データなどを記録するデータ記録手段１７などを備えている。
【００３２】
なお、上記各手段は制御装置１にハードウェアとして構成されていてもよいが、コンピュータを、判定手段１４及び表示制御手段１５、必要に応じて入力手段１３として機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御装置１にインストールして実行する構成としてもよい。また、図１では制御装置１としてパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器を示しているが、制御装置１の形態は任意であり、例えば、図２に示すように写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末（キオスク）としたり、図３に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図４に示すようにポータブルライターとしたり、図５に示すように演算処理機能を備えたＤＶＤレコーダやＨＤＤレコーダとしたり、図６に示すように、ハードディスクを備えた端末と画像データの読み取りや書き込みを行う本体とが分離可能な携帯機器としたり、演算処理機能を備えたカーナビゲーション機器などとすることもできる。
【００３３】
次に、上記構成のプログラム提供システムを用いて、ユーザにプログラムを提供する手順について、図８のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下では、制御装置１に予め所定のバージョンのプログラムがインストールされているものとする。また、以下では、サーバ１２からプログラムやキー情報をダウンロードする形態を示すが、予めプログラムやキー情報を記録媒体９に記録しておき、記録媒体９からプログラムやキー情報を取得する構成としてもよい。
【００３４】
まず、ステップＳ１０１で、制御装置１に予めインストールされているプログラムを起動すると、表示制御手段１５は、表示手段５に、例えば、図９に示すような機能選択画面１９を表示させる。この機能選択画面１９には、画像データの供給元を示すタグ表示欄２０と、画像データの縮小画像を一覧表示する一覧表示欄２１と、インストールされているプログラムに備える機能の中から所望の機能（ここではＡ〜Ｄの４つの機能）を選択するための機能選択欄２２と、プログラムのバージョンチェックを指示するためのバージョンチェックボタン２３とが表示される。
【００３５】
そして、ユーザがバージョンチェックボタン２３を操作してバージョンチェックを指示すると、ステップＳ１０２で、判定手段１４は、インストールされているプログラムのバージョンを取得する。このバージョンの取得方法は特に限定されず、例えば、プログラム自体や該プログラムに関する情報が記録されたファイルの記述などを参照して取得することができる。
【００３６】
次に、ステップＳ１０３で、判定手段１４は、ネットワーク接続部を用いて通信ネットワーク１１を介して接続されたサーバ１２から該サーバ１２に記憶されているプログラムのバージョンを取得し、ステップＳ１０４で、インストールされているプログラムのバージョンと、サーバ１２に記憶されているプログラムのバージョンとを比較する。上記サーバ１２からバージョンを取得する方法も特に限定されず、例えば、プログラム自体や該プログラムに関する情報が記録されたファイルの記述などを参照して取得することができる。また、プログラムを記録媒体９に記録して提供する場合は、インストールされているプログラムのバージョンと、記録媒体９に記録されているプログラムのバージョンとを比較すればよい。
【００３７】
なお、ここでは、サーバ１２に記憶されているプログラムのバージョンと比較することによって、インストールされているプログラムのバージョンが最新であるか否かを判定したが、サーバ１２には最新のプログラムが記憶されていることから、例えば、プログラム提供者のｗｅｂサイトからプログラムのバージョン情報（最新のバージョンがいくつであるか）を取得しておき、そのバージョン情報を参照して、インストールされているプログラムのバージョンが最新であるか否かを判定する構成とすることもできる。
【００３８】
そして、インストールされているプログラムが最新のバージョンである場合は、ステップＳ１０５で、判定手段１４は、各々の機能に対応するキー情報があるか否かに基づいて、インストールされているプログラムに備える複数の機能の各々が有効になっているか否かを調べ、ステップＳ１０６で、有効になっていない機能がない場合は、バージョンアップや機能の追加が必要ないため、ステップＳ１１６にスキップする。
【００３９】
一方、ステップＳ１０４で最新のバージョンでない場合、又は、ステップＳ１０６で有効になっていない機能がある場合は、バージョンアップや機能の追加が可能であるため、ステップＳ１０７で、表示制御手段１５は、表示手段５に、例えば、図１０に示すような機能選択画面１９を表示させ、この機能選択画面１９に、前記したタグ表示欄２０と一覧表示欄２１と機能表示欄２２とに加えて、追加可能な機能をユーザに選択させるための機能追加欄２４を表示させる。
【００４０】
例えば、インストールされているプログラムのバージョンが２．０で、バージョン２．０ではＡ〜Ｄの４つの機能が選択可能であり、最新のプログラムのバージョンが３．０で、バージョン３．０ではＡ〜Ｇの７つの機能が選択可能である場合は、Ｅ〜Ｇの３つの機能が追加可能であることから、図のようにＥ〜Ｇの機能が追加可能に表示される。また、インストールされているプログラムがＡ〜Ｇの７つの機能を備えており、その中のＡ〜Ｄの４つの機能のみが有効になっている場合にも、Ｅ〜Ｇの３つの機能が追加可能であることから、図のようにＥ〜Ｇの機能が追加可能に表示される。なお、機能追加欄２４は図の構成に限定されず、追加可能な機能が個々に又はまとめて選択可能であればよい。
【００４１】
そして、ステップＳ１０８で、ユーザは機能選択欄２４を参照して機能を追加するかを判断し、機能を追加しない場合は、ステップＳ１１６にスキップし、機能を追加する場合には、ステップＳ１０９で、機能追加欄２４に表示された機能の中から所望の機能を選択する。例えば、図の構成において、Ｅの機能を追加する場合は、”機能Ｅ購入”ボタンを選択し、Ｅ及びＦの機能を追加する場合は、”機能Ｅ購入”ボタン及び”機能Ｆ購入”ボタンを選択するなどの操作を行う。
【００４２】
次に、追加する機能が選択されると、ステップＳ１１０で、判定手段１４は、インストールされているプログラムとサーバ１２に記憶されているプログラムのバージョンを比較し、バージョンが同じ場合（すなわち、インストールされているプログラムが最新のバージョンである場合）は、ステップＳ１１２で、サーバ１２から選択された機能を有効にするためのキー情報をダウンロードする。一方、インストールされているプログラムのバージョンが古い場合は、ステップＳ１１１で、サーバ１２から最新のバージョンのプログラムと、選択された機能を有効にするためのキー情報とをダウンロードする。
【００４３】
例えば、上記例で説明すると、インストールされているプログラムが最新のバージョンでＡ〜Ｇの７つの機能を備え、その中のＡ〜Ｄの４つの機能が有効になっており、Ｅを追加する場合には、Ｅの機能を有効にするためのキー情報のみをダウンロードする。また、インストールされているプログラムのバージョンが２．０で、Ａ〜Ｄの４つの機能しか備えていない場合は、バージョンが３．０で、Ａ〜Ｇの７つの機能を備えたプログラムと、以前のプログラムのＡ〜Ｄと新たに追加したＥの計５つの機能を有効にするためのキー情報とをダウンロードする。
【００４４】
そして、プログラムとキー情報の双方をダウンロードした場合は、ステップＳ１１３で、ダウンロードした最新のプログラムをインストールする。その際、予めインストールされているプログラムは最新のプログラムのインストール形態に応じて、アンインストールしてもよいしアンインストールしなくてもよい。また、プログラムのインストールは、ダウンロードしたら自動的に実行されるようにしてもよいし、ユーザが所定の操作を行ってインストールするようにしてもよい。
【００４５】
次に、ステップＳ１１４で、ステップＳ１１１又はステップＳ１１２でダウンロードしたキー情報を用いて選択された機能を有効にする。例えば、プログラムが所定の場所（例えば、プログラムが記録されるフォルダ）に記録された所定の形式のファイルを参照することによって機能が有効か無効かを判断する場合は、その所定の場所にダウンロードしたキー情報を格納するなどの方法を用いることができる。
【００４６】
その後、ステップＳ１１５で、表示制御手段１５は、機能選択画面１９を更新する。例えば、上記例で、Ａ〜Ｇの機能の内、Ｅの機能を追加した場合は、図１１に示すように、機能選択欄２２には選択可能な機能としてＡ〜Ｅの５つの機能を表示し、機能追加欄２４には、更に追加可能なＦ、Ｇの２つの機能を表示する。
【００４７】
なお、機能選択欄２２や機能追加欄２４の表示方法は上記例に限定されず、少なくとも一部の機能が有効になっていない場合に、例えば、図１２（ａ）に示すように、機能表示欄２２にはそのプログラムに備える全ての機能（ここではＡ〜Ｇの７つの機能）を表示し、有効になっている機能（ここではＡ〜Ｄの４つの機能）は実行できるようにアクティブに表示し、有効になっていない機能（ここではＥ〜Ｇの３つの機能）は実行できないように表示し、有効になっていない機能を選択した場合に、図１２（ｂ）に示すように、選択した機能を実行できるようにするか否かをユーザに確認するための確認画面２５を表示し、その後、ステップＳ１１０〜Ｓ１１５の処理が実行されるようにしてもよい。
【００４８】
そして、ステップＳ１１６で、機能選択欄２２に表示された機能の中から所望の機能を選択すると、プログラムは選択された機能を実行する。例えば、スライドショーのデータを記録媒体９に記録する機能を選択した場合には、入力手段１３を用いて、メディア装填部２に装填されたメディア８や機器接続部３に接続されたデジタルカメラ７などから画像データを読み取り、データ生成手段１６を用いて、読み取った画像データに基づいて動画データを生成（エンコード）し、生成された動画データに基づいて、家電機器で再生可能な形式の家電機器用データ（例えば、動画データがＭＰＥＧ１形式の場合はＶｉｄｅｏ−ＣＤ形式のスライドショーデータ、動画データがＭＰＥＧ１又はＭＰＥＧ２の場合はＤＶＤ−Ｖｉｄｅｏ形式のスライドショーデータ）を生成（オーサリング）する。そして、データ記録手段１７を用いて、記録媒体装填部４に装填された記録媒体９の内周側に家電機器用データを記録した後、必要に応じてセッションをクローズし、更にその外側に画像データなどを記録する。
【００４９】
このように、本実施例では、１又は複数の機能を任意に組み合わせた複数種類のプログラムを提供するのではなく、複数の機能を備えたプログラムと、複数の機能の中から選択された機能を有効にするためのキー情報とを提供する構成としているため、プログラムの開発コストを低減することができる。また、インストールされているプログラムのバージョンや有効になっていない機能が判定され、追加可能な機能が機能選択画面１９に表示されるため、ユーザは追加可能な機能を容易に認識することができ、所望の機能を容易に追加することができる。また、単に機能を追加する場合は、プログラム自体はダウンロードせずキー情報のみをダウンロードすればよく、その場合は以前のプログラムをアンインストールしたり新たなプログラムを再インストールする必要がないため、機能の追加の操作を簡略化することができる。
【産業上の利用可能性】
【００５０】
本発明は、画像データを用いた処理を実行するための複数の機能を備えるプログラムに限らず、音楽データなどの任意の種類のデータを用いた処理を実行するための複数の機能を備えるプログラムを提供するシステム及び方法にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００５１】
【図１】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの構成を模式的に示す図である。
【図２】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図３】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図４】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図５】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図６】本発明の一実施例に係るプログラム提供システムの他の構成を示す図である。
【図７】本発明の一実施例に係る制御装置の手段を示すブロック図である。
【図８】本発明の一実施例に係るプログラム提供方法の手順を示すフローチャート図である。
【図９】本発明の一実施例に係る制御装置に表示される機能選択画面の構成例を示す図である。
【図１０】本発明の一実施例に係る制御装置に表示される機能選択画面の構成例を示す図である。
【図１１】本発明の一実施例に係る制御装置に表示される機能選択画面の構成例を示す図である。
【図１２】本発明の一実施例に係る制御装置に表示される機能選択画面及び確認画面の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【００５２】
１ 制御装置
２ メディア装填部
３ 機器接続部
４ 記録媒体装填部
５ 表示手段
６ 操作手段
７ デジタルカメラ
７ａ カメラ付き携帯電話機
８ メディア
９ 記録媒体
１０ 記憶手段
１１ 通信ネットワーク
１２ サーバ
１３ 入力手段
１４ 判定手段
１５ 表示制御手段
１６ データ生成手段
１７ データ記録手段
１９ 機能選択画面
２０ タグ表示欄
２１ 一覧表示欄
２２ 機能選択欄
２３ バージョンアップボタン
２４ 機能追加欄
２５ 確認画面
【特許請求の範囲】
【請求項１】
コンピュータを、
所定の装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定する判定手段、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項２】
コンピュータを、更に、
前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを取得し、
前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを取得する入力手段、として機能させることを特徴とする請求項１記載の制御プログラム。
【請求項３】
複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるプログラム提供システムにおいて、
前記サーバには、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とが記憶され、
前記装置では、ダウンロードされた前記プログラムと前記複数の機能の中から選択された機能に対応する前記キー情報とにより、前記プログラムの前記選択された機能が実行可能とされることを特徴とするプログラム提供システム。
【請求項４】
複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるプログラム提供システムにおいて、
前記サーバには、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とが記憶され、
前記装置には、少なくとも、
該装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定する判定手段と、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とするプログラム提供システム。
【請求項５】
前記装置に、更に、
前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを前記サーバからダウンロードし、
前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを前記サーバからダウンロードする入力手段を備えることを特徴とする請求項４記載のプログラム提供システム。
【請求項６】
複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおけるプログラム提供方法であって、
前記サーバに、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とを記憶し、
前記装置は、前記プログラムと前記複数の機能の中から選択された機能に対応する前記キー情報とをダウンロードし、前記プログラムの前記選択された機能を実行可能にすることを特徴とするプログラム提供方法。
【請求項７】
複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおけるプログラム提供方法であって、
前記サーバに、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とを記憶するステップと、
前記装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定するステップと、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示するステップと、を少なくとも有することを特徴とするプログラム提供方法。
【請求項８】
更に、
前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを前記サーバからダウンロードし、
前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを前記サーバからダウンロードするステップを有することを特徴とする請求項７記載のプログラム提供方法。
【請求項１】
コンピュータを、
所定の装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定する判定手段、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項２】
コンピュータを、更に、
前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを取得し、
前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを取得する入力手段、として機能させることを特徴とする請求項１記載の制御プログラム。
【請求項３】
複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるプログラム提供システムにおいて、
前記サーバには、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とが記憶され、
前記装置では、ダウンロードされた前記プログラムと前記複数の機能の中から選択された機能に対応する前記キー情報とにより、前記プログラムの前記選択された機能が実行可能とされることを特徴とするプログラム提供システム。
【請求項４】
複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるプログラム提供システムにおいて、
前記サーバには、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とが記憶され、
前記装置には、少なくとも、
該装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定する判定手段と、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とするプログラム提供システム。
【請求項５】
前記装置に、更に、
前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを前記サーバからダウンロードし、
前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを前記サーバからダウンロードする入力手段を備えることを特徴とする請求項４記載のプログラム提供システム。
【請求項６】
複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおけるプログラム提供方法であって、
前記サーバに、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とを記憶し、
前記装置は、前記プログラムと前記複数の機能の中から選択された機能に対応する前記キー情報とをダウンロードし、前記プログラムの前記選択された機能を実行可能にすることを特徴とするプログラム提供方法。
【請求項７】
複数の機能を備えるプログラムをダウンロード可能に記憶するサーバと、前記プログラムの前記機能を実行させる装置とが通信ネットワークを介して接続されてなるシステムにおけるプログラム提供方法であって、
前記サーバに、最新のバージョンの前記プログラムと、該プログラムの各々の機能を有効にするためのキー情報とを記憶するステップと、
前記装置に予めインストールされているプログラムが最新のバージョンであるか、又は、前記プログラムの各々の機能が有効になっているかを判定するステップと、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合、又は、有効になっていない機能がある場合に、表示手段に、追加可能な機能を表示するステップと、を少なくとも有することを特徴とするプログラム提供方法。
【請求項８】
更に、
前記追加可能な機能の中から所定の機能が選択された場合に、
前記プログラムが最新のバージョンでない場合は、最新のバージョンのプログラムと、予め有効になっている機能及び選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報とを前記サーバからダウンロードし、
前記プログラムが最新のバージョンである場合は、選択された前記所定の機能を有効にするためのキー情報のみを前記サーバからダウンロードするステップを有することを特徴とする請求項７記載のプログラム提供方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【公開番号】特開２００７−２２００６２（Ｐ２００７−２２００６２Ａ）
【公開日】平成１９年８月３０日（２００７．８．３０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−７７１５３（Ｐ２００６−７７１５３）
【出願日】平成１８年３月２０日（２００６．３．２０）
【出願人】（０００００１２７０）コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年８月３０日（２００７．８．３０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年３月２０日（２００６．３．２０）
【出願人】（０００００１２７０）コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]