説明

制御プログラム及びマイクロコンピュータ

【課題】EEPROMライタを有効に活用する。
【解決手段】マイコン1は、EEPROMライタ2からEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号を受け付けて、この書込指令信号が受け付けられた場合に、EEPROMライタ2からEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報を受信する情報受信部12と、情報受信部12によって受信された書き込み対象の情報を、フラッシュメモリ11に書き込む書込実行部13と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、EEPROMライタとEEPROM通信のプロトコルを介して通信可能に接続され、書き換え可能なメモリを有するマイクロコンピュータ及びその制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、フラッシュメモリを搭載したマイクロコンピュータ(以下、フラッシュマイコンという)の低価格化に伴い、記憶素子として用いられていたEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)に換えて、フラッシュマイコン等に搭載されたフラッシュメモリを使用する、いわゆるEEPROMエミュレーション技術が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−189981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、EEPROMエミュレーション技術を用いることによって、EEPROMに換えてフラッシュメモリを使用する(データを記憶する)ことはできるものの、フラッシュライタを使用する必要があり、また、既設のEEPROMライタを有効に活用することができないという課題があった。更に、既設のEEPROMライタに外部装置が接続されている場合には、外部装置に配設されたEEPROMライタとのインターフェイスを使用することができないという課題があった。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、EEPROMライタを有効に活用することの可能なマイクロコンピュータ及びその制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に記載の制御プログラムは、EEPROMライタとEEPROM通信のプロトコルを介して通信可能に接続され、書き換え可能なメモリを有するマイクロコンピュータを制御する制御プログラムであって、前記マイクロコンピュータを、前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号を受け付けて、該書込指令信号が受け付けられた場合に、前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報を受信する情報受信手段、前記情報受信手段によって受信された書き込み対象の情報を、前記書き換え可能なメモリに書き込む書込実行手段、として機能させることを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の制御プログラムは、請求項1に記載の制御プログラムであって、前記マイクロコンピュータを、更に、前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を読み出す旨の信号である読出指令信号を受け付けて、該読出指令信号が受け付けられた場合に、前記書き換え可能なメモリに格納され、前記読出指令信号に対応する情報を読み出す読出実行手段、前記読出実行手段によって読み出された情報を、EEPROM通信のプロトコルを介して前記EEPROMライタへ出力する出力実行手段、として機能させることを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の制御プログラムは、請求項1又は請求項2に記載の制御プログラムであって、前記書き換え可能なメモリが、フラッシュメモリを含むことを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の制御プログラムは、請求項3に記載の制御プログラムであって、前記書込実行手段が、前記フラッシュメモリ内に予め設定された領域に書き込むことを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載のマイクロコンピュータは、EEPROMライタとEEPROM通信のプロトコルを介して通信可能に接続され、書き換え可能なメモリを有するマイクロコンピュータであって、前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号を受け付けて、該書込指令信号が受け付けられた場合に、前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段によって受信された書き込み対象の情報を、前記書き換え可能なメモリに書き込む書込実行手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載のマイクロコンピュータは、請求項5に記載のマイクロコンピュータであって、前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を読み出す旨の信号である読出指令信号を受け付けて、該読出指令信号が受け付けられた場合に、前記書き換え可能なメモリに格納され、前記読出指令信号に対応する情報を読み出す読出実行手段と、前記読出実行手段によって読み出された情報を、EEPROM通信のプロトコルを介して前記EEPROMライタへ出力する出力実行手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項7に記載のマイクロコンピュータは、請求項5又は請求項6に記載のマイクロコンピュータであって、前記書き換え可能なメモリが、フラッシュメモリを含むことを特徴としている。
【0012】
請求項8に記載のマイクロコンピュータは、請求項7に記載のマイクロコンピュータであって、前記書込実行手段が、前記フラッシュメモリ内に予め設定された領域に書き込むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の制御プログラムによれば、EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号が受け付けられて、この書込指令信号が受け付けられた場合に、EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報が受信され、受信された書き込み対象の情報が、書き換え可能なメモリに書き込まれるため、EEPROMライタを有効に活用することができる。
【0014】
すなわち、従来EEPROMライタを介してEEPROMに情報を書き込む処理をしていた外部装置から、EEPROMライタを介してマイクロコンピュータに配設された書き換え可能なメモリに情報を書き込むことができるので、EEPROMライタを有効に活用することができると共に、外部装置に配設されたEEPROMライタとのインターフェイスを有効に活用することができるのである。
【0015】
請求項2に記載の制御プログラムによれば、EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、格納された情報を読み出す旨の信号である読出指令信号が受け付けられて、この読出指令信号が受け付けられた場合に、書き換え可能なメモリに格納され、読出指令信号に対応する情報が読み出され、読み出された情報が、EEPROM通信のプロトコルを介してEEPROMライタへ出力されるため、EEPROMライタを更に有効に活用することができる。
【0016】
すなわち、従来EEPROMライタを介してEEPROMから情報を読み出す処理をしていた外部装置から、EEPROMライタを介してマイクロコンピュータに配設された書き換え可能なメモリに格納された情報を読み出すことができるので、EEPROMライタを更に有効に活用することができると共に、外部装置に配設されたEEPROMライタとのインターフェイスを更に有効に活用することができるのである。
【0017】
請求項3に記載の制御プログラムによれば、書き換え可能なメモリがフラッシュメモリを含むため、簡素な構成でEEPROMライタを有効に活用することができると共に、外部装置に配設されたEEPROMライタとのインターフェイスを有効に活用することができる。
【0018】
請求項4に記載の制御プログラムによれば、フラッシュメモリ内に予め設定された領域に書き込まれるため、更に簡素な構成でEEPROMライタを有効に活用することができると共に、外部装置に配設されたEEPROMライタとのインターフェイスを有効に活用することができる。
【0019】
請求項5に記載のマイクロコンピュータによれば、EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号が受け付けられて、この書込指令信号が受け付けられた場合に、EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報が受信され、受信された書き込み対象の情報が、書き換え可能なメモリに書き込まれるため、EEPROMライタを有効に活用することができる。
【0020】
すなわち、従来EEPROMライタを介してEEPROMに情報を書き込む処理をしていた外部装置から、EEPROMライタを介してマイクロコンピュータに配設された書き換え可能なメモリに情報を書き込むことができるので、EEPROMライタを有効に活用することができると共に、外部装置に配設されたEEPROMライタとのインターフェイスを有効に活用することができるのである。
【0021】
請求項6に記載のマイクロコンピュータによれば、EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を読み出す旨の信号である読出指令信号が受け付けられて、この読出指令信号が受け付けられた場合に、書き換え可能なメモリに格納され、読出指令信号に対応する情報が読み出され、読み出された情報が、EEPROM通信のプロトコルを介してEEPROMライタへ出力されるため、EEPROMライタを更に有効に活用することができる。
【0022】
すなわち、従来EEPROMライタを介してEEPROMから情報を読み出す処理をしていた外部装置から、EEPROMライタを介してマイクロコンピュータに配設された書き換え可能なメモリに格納された情報を読み出すことができるので、EEPROMライタを更に有効に活用することができると共に、外部装置に配設されたEEPROMライタとのインターフェイスを更に有効に活用することができるのである。
【0023】
請求項7に記載のマイクロコンピュータによれば、書き換え可能なメモリがフラッシュメモリを含むため、簡素な構成でEEPROMライタを有効に活用することができると共に、外部装置に配設されたEEPROMライタとのインターフェイスを有効に活用することができる。
【0024】
請求項8に記載のマイクロコンピュータによれば、フラッシュメモリ内に予め設定された領域に書き込まれるため、フラッシュメモリを有効に活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明に係るマイクロコンピュータの一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)の接続状態の一例を示すブロック図である。(a)は、従来の接続状態を示す図であって、(b)は、本発明に係るマイコン1の接続状態を示す図である。
【0026】
(a)に示すように、EEPROMライタ2は、EEPROM3及び外部装置4と通信可能に接続されている。また、マイコン1は、EEPROM3と通信可能に接続されている。外部装置4は、EEPROMライタ2を介して、EEPROM通信のプロトコルを用いて、EEPROM3に情報を書き込むと共に、EEPROM3に格納された情報を読み出すことができる。
【0027】
(b)に示すように、EEPROMライタ2は、EEPROM3及びマイコン1と通信可能に接続されている。そして、マイコン1は、フラッシュメモリ11を備え、後述するように、外部装置4は、EEPROMライタ2を介して、EEPROM通信のプロトコルを用いて、フラッシュメモリ11に情報を書き込むと共に、フラッシュメモリ11に格納された情報を読み出すものである。
【0028】
図2は、マイコン1の機能構成の一例を示す構成図である。マイコン1は、機能的に、情報受信部12、書込実行部13、読出実行部14、及び、出力実行部15を備えている。ここでは、マイコン1が、図略のROM(Read Only Memory)等に予め格納された本発明に係る制御プログラムを読み出して実行することにより、情報受信部12、書込実行部13、読出実行部14、及び、出力実行部15等の機能部として機能するものである。
【0029】
また、図略のRAM(Random Access Memory)、ROM等に格納された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に格納され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、半導体メモリ等である。
【0030】
情報受信部12(情報受信手段に相当する)は、EEPROMライタ2からEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号を受け付けて、この書込指令信号が受け付けられた場合に、EEPROMライタ2からEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報を受信するものである。
【0031】
なお、EEPROMライタ2からの書込指令信号は、外部装置4から所定の情報(ここでは、便宜上、「第1情報」という)を書き込む旨の指令信号に基づいてEEPROMライタ2から出力されるものである。すなわち、外部装置4は、図1(a)に示すEEPROM3に第1情報を書き込む場合と同一の指令信号を出力するものである。
【0032】
書込実行部13(書込実行手段に相当する)は、情報受信部12によって受信された書き込み対象の情報(=第1情報)を、フラッシュメモリ11に書き込むものである。
【0033】
すなわち、外部装置4から第1情報を書き込む旨の指令信号がEEPROMライタ2に出力された場合には、情報受信部12によって第1情報が受信され、書込実行部13によって、フラッシュメモリ11に第1情報が書き込まれるため、図1(a)に示すEEPROM3に換えて、フラッシュメモリ11に第1情報を書き込まれるのである。
【0034】
読出実行部14(読出実行手段に相当する)は、EEPROMライタ2からEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を読み出す旨の信号である読出指令信号を受け付けて、この読出指令信号が受け付けられた場合に、フラッシュメモリ11に格納され、読出指令信号に対応する情報を読み出すものである。
【0035】
なお、EEPROMライタ2からの読出指令信号は、外部装置4からの所定の情報(ここでは、便宜上、「第2情報」という)を読み出す旨の指令信号に基づいてEEPROMライタ2から出力されるものである。すなわち、外部装置4は、図1(a)に示すEEPROM3に格納された第2情報を読み出す場合と同一の指令信号を出力するものである。
【0036】
出力実行部15(出力実行手段に相当する)は、読出実行部14によってフラッシュメモリ11から読み出された情報(=第2情報)を、EEPROM通信のプロトコルを介してEEPROMライタ2へ出力するものである。
【0037】
すなわち、外部装置4から第2情報を読み出す旨の指令信号がEEPROMライタ2に出力された場合には、読出実行部14によって、図1(a)に示すEEPROM3に換えて、フラッシュメモリ11から第2情報が読み出され、出力実行部15によって、EEPROMライタ2を介して外部装置4に第2情報が出力されるため、図1(a)に示すEEPROM3に換えて、フラッシュメモリ11から第2情報が読み出されるのである。
【0038】
図3は、マイコン1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、情報受信部12によって、書込指令信号が受け付けられたか否かの判定が行われる(S101)。書込指令信号が受け付けられていないと判定された場合(S101でNO)には、処理がステップS107に進められる。書込指令信号が受け付けられたと判定された場合(S101でYES)には、情報受信部12によって、EEPROMライタ2から書き込み対象の情報が受信される(S103)。そして、書込実行部13によって、ステップS103において受信された情報がフラッシュメモリ11に書き込まれ(S105)、処理がステップS101に戻され、ステップS101以降の処理が繰り返し実行される。
【0039】
ステップS101でNOの場合には、読出実行部14によって、読出指令信号が受け付けられたか否かの判定が行われる(S107)。読出指令信号が受け付けられていないと判定された場合(S107でNO)には、処理がステップS101に戻され、ステップS101以降の処理が繰り返し実行される。読出指令信号が受け付けられたと判定された場合(S107でYES)には、読出実行部14によって、フラッシュメモリ11から読出指令信号に対応する情報が読み出される(S109)。そして、出力実行部15によって、ステップS109で読み出された情報がEEPROMライタ2へ出力され(S111)、処理がステップS101に戻され、ステップS101以降の処理が繰り返し実行される。
【0040】
このようにして、EEPROMライタ2からEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号が受け付けられて、この書込指令信号が受け付けられた場合に、EEPROMライタ2からEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報が受信され、受信された書き込み対象の情報が、フラッシュメモリ11に書き込まれるため、EEPROMライタ2を有効に活用することができる。
【0041】
すなわち、従来EEPROMライタ2を介して図1(a)に示すEEPROM3に情報を書き込む処理をしていた外部装置4から、EEPROMライタ2を介してマイコン1に配設されたフラッシュメモリ11に情報を書き込むことができるので、EEPROMライタ2を有効に活用することができると共に、外部装置4に配設されたEEPROMライタ2とのインターフェイスを有効に活用することができるのである。
【0042】
また、EEPROMライタ2からEEPROM通信のプロトコルを介して、格納された情報を読み出す旨の信号である読出指令信号が受け付けられて、この読出指令信号が受け付けられた場合に、フラッシュメモリ11に格納され、読出指令信号に対応する情報が読み出され、読み出された情報が、EEPROM通信のプロトコルを介してEEPROMライタ2へ出力されるため、EEPROMライタ2を更に有効に活用することができる。
【0043】
すなわち、従来EEPROMライタ2を介して図1(a)に示すEEPROM3から情報を読み出す処理をしていた外部装置4から、EEPROMライタ2を介してマイコン1に配設されたフラッシュメモリ11に格納された情報を読み出すことができるので、EEPROMライタ2を更に有効に活用することができると共に、外部装置4に配設されたEEPROMライタ2とのインターフェイスを更に有効に活用することができるのである。
【0044】
更に、フラッシュライタを使用せずにフラッシュメモリ11の情報を書き換えることができる。また、フラッシュライタはマイコン1の種類に適合するものを選定して使用する必要があるが、EEPROM3及びEEPROMライタ2は規格にて適合していればマイコン1の種類に依存することがないので、マイコン1の種類が変わったとしても、EEPROMライタ2を有効に活用することができる。
【0045】
また、本発明に係るマイコン1は、例えば、空気調和機、洗濯機等のフラッシュマイコンを使用可能な装置に対して適用することができる。
【0046】
なお、本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、マイコン1が、機能的に、情報受信部12、書込実行部13、読出実行部14、及び、出力実行部15等を備える場合について説明したが、情報受信部12、書込実行部13、読出実行部14、及び、出力実行部15の内、少なくとも1の機能部が、回路等のハードウェアによって構成されている形態でもよい。
【0047】
(B)本実施形態では、マイコン1が、フラッシュメモリ11を備える(すなわち、フラッシュマイコンである)場合について説明したが、マイコン1が、フラッシュメモリ等の書き換え可能なメモリと通信可能に接続されている形態でもよい。この場合には、書き換え可能なメモリは、ハードディスク等のその他の種類の書き換え可能なメモリである形態でもよい。
【0048】
(C)本実施形態では、書き換え可能なメモリがフラッシュメモリ11である場合について説明したが、その他の種類の書き換え可能なメモリ(例えば、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)等)である形態でもよい。
【0049】
(D)本実施形態では、書込実行部13が、フラッシュメモリ11に書き込む場合について説明したが、書込実行部13が、フラッシュメモリ11内に予め設定された領域に書き込む形態でもよい。この場合には、フラッシュメモリ11を有効に活用することができる。
【0050】
(E)本実施形態では、情報受信部12が、外部装置4からの指示に基づいて書き込む情報を外部装置4から受信し、書込実行部13が、EEPROMライタ2を介してフラッシュメモリ11に書き込む場合について説明したが、EEPROMライタ2にマスタとなるEEPROMを接続しており、情報受信部12がEEPROMライタ2を介して、そのEEPROMに格納された情報を読み出し、書込実行部13が、フラッシュメモリ11に書き込む形態でもよい。
【0051】
(F)本実施形態では、出力実行部15が、EPROMライタ2を介して外部装置4に出力する場合について説明したが、EEPROMライタ2にマスタとなるEEPROMを接続しており、出力実行部15が、EEPROMライタ2を介してそのEEPROMに書き込む形態でもよい。また、本実施形態では、出力実行部15が、出力先(ここでは、外部装置4)の制御を行う場合について説明したが、出力実行部15が、外部からの操作入力を受け付けて、受け付けられた操作入力に基づいて、出力先の制御を行う形態でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】は、本発明に係るマイクロコンピュータの接続状態の一例を示すブロック図である。
【図2】は、マイコンの機能構成の一例を示す構成図である。
【図3】は、マイコンの動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 マイクロコンピュータ
11 フラッシュメモリ(書き換え可能なメモリ)
12 情報受信部(情報受信手段)
13 書込実行部(書込実行手段)
14 読出実行部(読出実行手段)
15 出力実行部(出力実行手段)
2 EEPROMライタ
3 EEPROM
4 外部装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
EEPROMライタとEEPROM通信のプロトコルを介して通信可能に接続され、書き換え可能なメモリを有するマイクロコンピュータを制御する制御プログラムであって、
前記マイクロコンピュータを、
前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号を受け付けて、該書込指令信号が受け付けられた場合に、前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報を受信する情報受信手段、
前記情報受信手段によって受信された書き込み対象の情報を、前記書き換え可能なメモリに書き込む書込実行手段、
として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項2】
前記マイクロコンピュータを、更に、
前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を読み出す旨の信号である読出指令信号を受け付けて、該読出指令信号が受け付けられた場合に、前記書き換え可能なメモリに格納され、前記読出指令信号に対応する情報を読み出す読出実行手段、
前記読出実行手段によって読み出された情報を、EEPROM通信のプロトコルを介して前記EEPROMライタへ出力する出力実行手段、
として機能させることを特徴とする請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記書き換え可能なメモリは、フラッシュメモリを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記書込実行手段は、前記フラッシュメモリ内に予め設定された領域に書き込むことを特徴とする請求項3に記載の制御プログラム。
【請求項5】
EEPROMライタとEEPROM通信のプロトコルを介して通信可能に接続され、書き換え可能なメモリを有するマイクロコンピュータであって、
前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を書き込む旨の信号である書込指令信号を受け付けて、該書込指令信号が受け付けられた場合に、前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して書き込み対象の情報を受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段によって受信された書き込み対象の情報を、前記書き換え可能なメモリに書き込む書込実行手段と、
を備えることを特徴とするマイクロコンピュータ。
【請求項6】
前記EEPROMライタからEEPROM通信のプロトコルを介して、情報を読み出す旨の信号である読出指令信号を受け付けて、該読出指令信号が受け付けられた場合に、前記書き換え可能なメモリに格納され、前記読出指令信号に対応する情報を読み出す読出実行手段と、
前記読出実行手段によって読み出された情報を、EEPROM通信のプロトコルを介して前記EEPROMライタへ出力する出力実行手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載のマイクロコンピュータ。
【請求項7】
前記書き換え可能なメモリは、フラッシュメモリを含むことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のマイクロコンピュータ。
【請求項8】
前記書込実行手段は、前記フラッシュメモリ内に予め設定された領域に書き込むことを特徴とする請求項7に記載のマイクロコンピュータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−257409(P2008−257409A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−97939(P2007−97939)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】