説明

制御装置、その制御方法及びプログラム

【課題】 気象状況に応じて変化する電力残量を考慮した上での適切な撮影制御を実行可能とする。
【解決手段】 電源制御デバイス108は、監視カメラ102の配置位置に該当する気象情報を取得し、監視カメラ102に対して電源を供給する主電源バッテリ106の電力残量を気象情報に応じて算出する。そして、電源制御デバイス108は、算出した電力残量に基づいて、監視カメラ102の撮影モードを切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気象情報に応じた撮影装置の制御を可能とする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、太陽光発電装置で発電した電力を、蓄電池に充電してネットワークカメラの電源とし、ネットワークカメラを携帯型電話回線経由でインターネットに接続したカメラ付防犯監視システムが開示されている。本従来例では、侵入が発生した場合、投光器で侵入者を照らし、ネットワークカメラで撮影された映像を、設定先に電子メールで通報するものである。
【0003】
【特許文献1】特開2005−217678号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される発明のように、太陽電池と蓄電池を電源とし、携帯電話で外部に画像を送信する災害監視システムを構成した場合、悪天が継続すると蓄電池の残余電力が低下し、現場の画像を適切に送信することができなくなる虞がある。特に長時間悪天が継続すると、台風接近時等の肝腎な時に画像が送信できなくなるといった事態が生じかねない。
【0005】
そこで、本発明の目的は、気象状況に応じて変化する電力残量を考慮した上での適切な撮影制御を実行可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の制御装置は、少なくとも一つの撮像装置と通信回線を介して接続され、前記撮像装置を制御可能な制御装置であって、前記撮像装置の配置位置に該当する気象情報を取得する取得手段と、前記撮像装置に対して電源を供給する電源供給手段の電力残量を前記気象情報に応じて算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記電源供給手段の電力残量に基づいて、前記撮像装置の撮影モードを切り替える制御手段とを有することを特徴とする。
本発明の制御装置の制御方法は、少なくとも一つの撮像装置と通信回線を介して接続され、前記撮像装置を制御可能な制御装置の制御方法であって、前記撮像装置の配置位置に該当する気象情報を取得する取得ステップと、前記撮像装置に対して電源を供給する電源供給手段の電力残量を前記気象情報に応じて算出する算出ステップと、前記算出ステップにより算出された前記電源供給手段の電力残量に基づいて、前記撮像装置の撮影モードを切り替える制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、少なくとも一つの撮像装置と通信回線を介して接続され、前記撮像装置を制御可能な制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記撮像装置の配置位置に該当する気象情報を取得する取得ステップと、前記撮像装置に対して電源を供給する電源供給手段の電力残量を前記気象情報に応じて算出する算出ステップと、前記算出ステップにより算出された前記電源供給手段の電力残量に基づいて、前記撮像装置の撮影モードを切り替える制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明においては、電源供給手段の電力残量を気象情報に応じて算出し、算出された電力残量に基づいて、撮像装置の撮影モードを切り替えるように構成している。従って、本発明によれば、気象状況に応じて変化する電力残量を考慮した上での適切な撮影制御を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係るポータブル型災害監視カメラシステムの構成を示す図である。本実施形態に係るポータブル型災害監視カメラシステムは、災害監視カメラシステム100、防災センタ400のコンピュータシステム、及び、外部組織500のコンピュータシステムやサーバがIP−VPN(Virtual Private Network)によって接続されている。なお、災害管理カメラシステム100は、災害対応要員が所望の場所に持ち運び、設置可能なサイズ及び重量で構成可能なポータブル型の災害監視システムであり、災害が発生する虞のある場所に設置される。図1では1台だけ記載されているが通常複数台(典型的には数十台から最大数百台程度)が設置される。
【0010】
災害監視カメラシステム100は、カメラ拡張インタフェース101、監視カメラ102、BB(Broad Band)ルータ103、インバータ104、発電モニタ105、主電源バッテリ106、副電源バッテリ109、電源制御デバイス108、発電デバイス1〜3(111〜113)等を備える。
【0011】
カメラ拡張IF101は、緊急事態の警告等を発するための外部設置機器200と接続するためのインタフェースである。
【0012】
監視カメラ102は、防災センタ400側からの操作要求等に応じて、災害監視対象となる地域の画像を撮影する。また、監視カメラ102は、カメラ拡張IF101と専用インタフェースによって接続されており、外部設置機器200を制御することができる。
【0013】
BBルータ103は、IP−VPNでの防災センタ400側のコンピュータシステム及び外部組織500のコンピュータやサーバとの通信を制御する。また、BBルータ103は、監視カメラ102とLANを介して接続され、監視カメラ102で撮影された画像データを防災センタ400側のコンピュータシステムに送信する。
【0014】
インバータ(DC−AC変換器)104は、主電源バッテリ106や副電源バッテリ109から供給される直流電流を交流電流に変換し、監視カメラ102及びBBルータ103に供給する電圧レギュレータで構成される。
【0015】
主電源バッテリ106は、自動二輪車や自動四輪車に使用される約60Ah程度のバッテリを想定している。副電源バッテリ109は、複数のポリマー電池(例えばリチウムポリマー電池)を組合わせて合計約24Ah程度としたものを想定している。なお、軽量化のために、主電源バッテリにもポリマー電池を複数組合わせて約60Ah程度の容量にしたものを用いても良い。
【0016】
発電モニタ105は、主電源バッテリ106と制御IF107を介して接続され、主電源バッテリ106の残容量を監視する。
【0017】
電源制御デバイス108は、例えば、CPUを備えるワンチップマイコン、フラッシュメモリ及びROM等の記憶手段を含むPCや専用ハードウェア(HW)によって構成される。電源制御デバイス108は、主電源バッテリ106及び副電源バッテリ109と、夫々の制御IF107、110を介して接続され、電源の切り替えや、主電源バッテリ106の充電を制御するとともに、監視カメラ102及びBBルータ103に対する制御を行う。また、電源制御デバイス108は、主電源バッテリ106及び副電源バッテリ109の双方と接続され、主電源バッテリ106又は副電源バッテリ109から電源が供給される。ROM又はフラッシュメモリには、後述する制御プログラムが格納され、CPUがROM又はフラッシュメモリから制御プログラムを読み出し、実行することで、図4乃至図9に示すフローチャートの処理が実現される。
【0018】
発電デバイス1〜3(111〜113)は、ここでは、太陽光発電ユニット(39W、17V)で構成される。これ以外にも、風力発電ユニットや水力発電ユニット等を適用してもよい。発電デバイス1〜3(111〜113)によって発電された電力は、主電源バッテリ106に供給され、主電源バッテリ106を充電することができる。
【0019】
センサIF117は、センサ本体とOPアンプと抵抗器によるレベル変換回路等で構成される、災害監視カメラシステム100と外部設置機器300とのインタフェースである。
【0020】
カメラ拡張IF101と接続される外部設置機器200としては、回転灯201や自動放送機器202等が挙げられる。自動放送機器202は、予め録音されたメッセージを記憶する記憶部を備えるとともに、外部からの制御信号に基づいて音声を再生するアンプ及びスピーカを備える。
【0021】
センサIF117と接続される外部設置機器300としては、気象センサ(デジタル百葉箱:気温、気圧、湿度、降水有、風向風力を計測して出力する)301、振動センサ302、加速度センサ303及びマイクロホン(音響センサ)304等が挙げられる。
【0022】
次に、防災センタ400側のコンピュータシステムについて説明する。図1において、防災センタ400側のコンピュータシステムは、BBルータ401と防災担当用PC402とがLANで接続されて構成される。BBルータ401は、IP−VPNでの災害監視カメラシステム100や外部組織500側との通信を制御する。
【0023】
防災担当用PC402は、災害対応要員が操作するPCであり、CPU、RAM、ROM及びハードディスク等のコンピュータとしての基本的な構成を備える。なお、防災担当用PCのハードディスクには後述する監視プログラムが格納され、監視プログラムがRAMにロードされ、CPUがそれを実行することで図3のフローチャートに示す処理を実現する。また、防災担当用PC402のハードディスク又は大容量フラッシュメモリ等の記憶手段には防災データベースが備えられており、過去の監視結果や災害の履歴データ等が格納されている。この防災データベースは、特に防災担当用PC402内に格納されている必要はなく、別途設置されるDBサーバにおいて格納し、防災担当用PC402がDBサーバにアクセスしてそれらの情報を取得する構成としてもよい。
【0024】
次に、外部組織500側について説明する。ここでは、外部組織500には、隣接都市防災ネットワーク、気象情報提供サーバ504、警察交通管制サーバ503、地震・津波情報提供サーバ505、河川水位情報提供サーバ506が設置されている。
【0025】
隣接都市防災ネットワークは、BBルータ501及び隣接地域防災対策室PC502がLANを介して接続されることで構成されている。隣接都市防災ネットワークは、地域IX(Internet exchange)等を介して防災センタ400側のコンピュータシステム及び各サーバ503〜506と接続される。従って、隣接都市防災ネットワークは、防災センタ400側のコンピュータシステム及び各サーバ503〜506と地域IX等を介した通信を行うことが可能である。
【0026】
気象情報提供サーバ504は、例えば、気象庁等によって設置され、気象情報として台風情報、低気圧情報、大雨情報及びアメダス情報等を格納し、ウェブサイトやFTPサイトで公開している。
【0027】
警察交通管制サーバ503は、例えば、警察庁等によって設置され、交通規制情報等を格納し、ウェブサイトやFTPサイトで公開している。
【0028】
地震・津波情報提供サーバ505は、例えば、国土交通省防災情報提供センタによって設置され、地震情報や津波情報等を格納し、ウェブサイトやFTPサイトで公開している。
【0029】
河川水位情報提供サーバ506は、例えば、河川局等によって設置され、河川水位情報等を格納し、ウェブサイトやFTPサイトで公開している。
【0030】
気象情報提供サーバ504、警察交通管制サーバ503、地震・津波情報提供サーバ505及び河川水位情報提供サーバ506は、防災センタ400側のコンピュータシステムや隣接都市防災ネットワークと地域IX等を介して接続される。従って、各サーバ503〜506は、地域IX等を介した、防災センタ400側のコンピュータシステムや隣接都市防災ネットワークとの通信が可能である。
【0031】
次に、監視カメラ102の撮影制御プログラムによる処理の流れを、図2を参照しながら説明する。図2は、監視カメラ102の撮影制御プログラムの処理を示すフローチャートである。
【0032】
図2において、S201では、監視カメラ102は、当該監視カメラ102の初期化処理を行う。即ち、電源オンに続いて各部のヘルスチェック(パン・チルト・ズーム(PTZ)の駆動モータのチェックを含む自己診断)を行い、PTZのプリセット値やフレームレート等の撮影パラメータをメモリから読み、画像送信先とのコネクションを確立する。その後、撮影及び防災担当用PC402への画像送信を開始する。
【0033】
S202では、監視カメラ102は、防災担当用PC402からの割込み受付可否を割込可にして処理をS203に進める。
【0034】
S203では、監視カメラ102は、制御要求の有無をスキャンして、制御要求がなければ処理をS202に戻す。撮像条件の変更要求(画像要求)があれば処理をS204に進め、PTZの変更要求があった場合、又は電源オフ要求があれば処理をS205に進める。
【0035】
S204では、監視カメラ102は、防災担当用PC402からの変更要求に応じて撮像条件(フレームレートや解像度等)を変更して撮影を続行し、防災担当用PC402に撮影した画像データを送信する。
【0036】
S205では、監視カメラ102は、要求されたPTZ値になるよう各モータを駆動した後、処理をS206に進める。電源オフ要求があった場合は、監視カメラ102のメモリに記憶されている待機状態でのPTZ値を読み出して待機位置になるよう各モータを駆動した後、処理をS206に進める。
【0037】
S206では、監視カメラ102は、電源オフが要求されていない場合、処理をS202に戻す。電源オフが要求されている場合、撮像及び画像送信を停止し、シャットダウン処理を実行した後、電源をオフにして処理を終了する。
【0038】
次に、防災担当者用PC402の監視プログラムによる処理の流れを、図3を参照しながら説明する。図3は、防災担当者用PC402の監視プログラムの処理を示すフローチャートである。
【0039】
図3において、S211では、防災監視用PC402のCPUは、メモリ(RAM)の空きエリアにアプリケーションプログラムをロードし、変数用と必要な配列領域用のワークエリア(PGM:プログラムメモリ)を確保して初期化する。
【0040】
S212では、防災監視用PC402のCPUは、接続先の災害監視カメラシステム100とのセッションを確立して、各災害監視カメラシステム100のステータス情報(故障の有無、バッテリ残量、バッテリモード、現地の気象情報)を受信する。以降も一定の時間間隔(例えば10分乃至30分間隔)で各災害監視カメラシステム100のステータス情報を受信する。
【0041】
S213では、防災監視用PC402のCPUは、外部組織500の各サーバ503〜506に接続して各情報を取り込む。そして、防災監視用PC402のCPUは、これらの情報に基づいて、悪天候(降雨や暴風等)の終了年月日を予測する。具体的には、低気圧や前線や台風の位置、低気圧や台風の気圧値の推移、悪天域の広さ、移動速度・方向、及び移動速度・方向の推移情報、各観測地点の降水量等に基づいて悪天候の終了年月日を予測する。なお、悪天域の広さは、例えば、低気圧や台風の中心から何km以内等によって示され、上記推移情報は、例えば、移動速度が徐々に増加、移動方向が北向きから序々に東向きに推移している等を示す情報である。また、予測が日単位であるのは、誤差がある程度大きい点や、低気圧の中心等が遠ざかっても、河川の水位等の上昇にはある程度のタイムラグがあることを考慮している。
【0042】
S214では、防災監視用PC402のCPUは、接続先の防災監視カメラシステム100のうち通信不能の防災監視カメラシステム100があるかを判定し、通信不能の防災監視カメラシステム100がある場合は、処理をS215に進める。
【0043】
S215では、防災監視用PC402のCPUは、通信アラート処理を実行する。即ち、何回か通信をリトライすると共に、画面に通信できない防災監視カメラシステム100を特定する情報(カメラID、カメラ設置場所等)を表示する。また、画面に防災監視カメラシステム100の配置図を表示して通信できない防災監視カメラシステム100の場所に赤丸を点滅して表示する。さらに、ハードディスクに記録されているログに通信できない防災監視カメラシステム100のIDと障害区分(通信不能)通信途絶年月日時間(From、To)とを追加する。
【0044】
S216では、防災監視用PC402のCPUは、接続先の防災監視カメラシステム100のうち、カメラ動作不能の防災監視カメラシステム100があるかを判定し、カメラ動作不能の防災監視カメラシステム100がある場合は、処理をS217に進める。
【0045】
S217では、防災監視用PC402のCPUは、防災監視用PC402のCPUは、カメラアラート処理を実行する。即ち、何回か通信をリトライすると共に、画面に通信できない防災監視カメラシステム100を特定する情報を表示する。また、画面に防災監視カメラシステム100の配置図を表示してカメラ動作に不備がある防災監視カメラシステム100の場所に赤丸を点滅して表示する。さらに、ハードディスクに記録されているログに通信できない防災監視カメラシステム100のIDと障害区分(カメラ動作不能)、通信途絶年月日時間(From、To)を追加する。
【0046】
S218では、防災監視用PC402のCPUは、操作者の入力操作(マウスのボタン押下やスクロール操作、キーボードの入力操作)を検知し、入力操作を検知しない場合は処理をS212に戻す。
【0047】
S219では、防災監視用PC402のCPUは、操作を入力操作の種類を判定して、入力操作がカメラ操作又はシステム終了操作であれば、処理をS221に進める。入力操作が撮像モードの変更であれば、処理をS220に進める。
【0048】
S220では、防災監視用PC402のCPUは、操作者の選択入力に応じて各防災監視カメラシステム100毎、各防災監視カメラシステム100のグループ毎、又は、各防災監視カメラシステム100を一括して、変更先となる撮像モードを指定する制御情報を送信し、処理をS222に進める。なお、本実施形態においては、撮像モードとして「バッテリ優先」、「通常」、「撮像優先」の3モードがある。
【0049】
S221では、防災監視用PC402のCPUは、カメラ操作に応じた制御情報を指定された防災監視カメラシステム100に送信する。各防災監視カメラシステム100を個別に、グループ毎に、又は、一括して制御情報を送信できることは、S220と同様である。カメラ操作がシステム終了操作であれば、各防災監視カメラシステム100に撮影を終了する旨の制御情報を送信し、処理をS222に進める。
【0050】
S222では、防災監視用PC402のCPUは、システム終了操作があったかを判定し、システム終了操作があった場合は、監視プログラムを終了する。システム終了操作がなかった場合は、処理をS212に戻す。
【0051】
次に、災害監視カメラシステム100の電源制御デバイス108の制御プログラムによる処理の流れを、図4を参照しながら説明する。図4は、電源制御デバイス108の制御プログラムのメインルーチンを示すフローチャートである。
【0052】
図4において、S231では、電源がオンされると、電源制御デバイス108のCPUは、ROMのブートプログラムを読み込んで起動処理を実行する。
【0053】
S232では、電源制御デバイス108のCPUは、各パラメータを初期化する。パラメータは、コントローラに接続したキーボード等の入力手段を介して手動で補正することもできる(ステップS237)。パラメータ初期化処理の詳細については、後に図7のフローチャートで説明する。
【0054】
S233では、電源制御デバイス108のCPUは、一定の時間間隔で各接続機器(主電源バッテリ106、副電源バッテリ109、太陽光発電ユニット111〜113、センサI/F117)のヘルスチェック情報を取得する。そして、電源制御デバイス108のCPUは、取得したヘルスチェック情報をフラッシュメモリ(以下、単にメモリと称す)に記憶する。ヘルスチェック情報は一定の容量を超えるまで記憶し、一定の容量を超える場合はサイクリックに上書きして記憶する。
【0055】
S234では、電源制御デバイス108のCPUは、メモリに記憶したヘルスチェック情報を参照して、故障した接続機器がある場合は、BBルータ103を介して防災担当者用PC402に故障情報を送信し、故障がない場合もチェック結果を送信する。S235では、電源制御デバイス108のCPUは、主電源バッテリ106の残量予測処理及び撮影モード決定処理を実行する。この撮影モード決定処理においては、入力手段から手動で撮像期間等を入力することができる(ステップS238)。また、イベントの発生を検知してイベントに応じた撮影モードを決定することもできる(ステップS239)。このステップの処理の詳細については、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
S236では、電源制御デバイス108のCPUは、入力手段からシステム終了を指示する入力がされているか、或いはBBルータ103経由で災害担当者用PC402からシステムを終了させる旨の信号を受信したかを判定する。システム終了が指定された場合は、BBルータ103と電源制御デバイス108以外の接続機器の電源をオフにして処理を終了する。
【0057】
次に、図4のS232(パラメータ初期化処理)を詳細に説明する。図7は、図4のS232の詳細を示すフローチャートである。S331では、電源制御デバイス108のCPUは、メモリに予め記憶された直近の平均日照時間をメモリのアプリケーションプログラム用の変数領域にセットする。ここでセットされる平均日照時間は、図6のS325(図5のS301)での1日毎の電力残量の計算に用いられる。
【0058】
S332では、電源制御デバイス108のCPUは、メモリに予め記憶された主電力バッテリ106のLOWレベル閾値をメモリのアプリケーションプログラム用の変数領域に設定する。LOWレベル閾値は、例えば満容量の0.5(50%)程度とする。
【0059】
次に、図4のS235(バッテリ残量予測処理)を詳細に説明する。図5は、図4のS235の詳細を示すフローチャートである。S301では、電源制御デバイス108のCPUは、ローカルに接続されている気象センサ301から気圧、気温、湿度、降雨、風力風向等の情報(気象センサ情報)や、災害担当者用PC402から各外部情報等を受信してメモリに記憶する。また、主電源バッテリ108の残量、太陽電池モジュール111〜113の発電量(出力電圧及び出力電流)も検出してメモリに記憶する。上記各外部情報には、台風情報・大雨情報、アメダス情報、ダム情報(水位、放水量)、交通規制情報、河川水位情報、悪天候の予想終了年月日、撮像モード指定を含む各種制御情報等が含まれる。なお、これらの情報が、監視カメラ102の配置位置に該当する情報であることは勿論である。S301は、本発明の取得手段や検知手段の一処理例となる処理である。
【0060】
S302では、電源制御デバイス108のCPUは、メモリに撮像モードを指定する制御情報を記憶しているかを判定し、指定されている場合は処理をS308に進め、指定されていない場合は処理をS303に進める。
【0061】
S303では、電源制御デバイス108のCPUは、災害担当者用PC402から受信した外部組織500からの外部情報(広域気象情報、ダム情報等)、気象センサ情報及びイベント情報に基づいて、現在の状況が緊急であるかを判定する。判定の結果、緊急である場合は、処理をS307(撮像優先モード)に進め、緊急でない場合は、処理をS304に進める。
【0062】
例えば、時間降雨量が一定値(例えば1時間当り50ミリ)を超えている、台風の暴風域に入っている、ダムの放水量が一定値(例えば毎秒15トン)を超えている、画像に一定値を超える動きがあった、一定値以上のマグニチュードの地震が発生した、津波警報が発令された等の場合に緊急と判断する。
【0063】
S304では、電源制御デバイス108のCPUは、現在のバッテリ容量、発電量、予想消費電力量及び悪天候の終了年月日の予測に基づく残存電力警告フラグを判定する。オフであると判定した場合は、処理をS306(通常モード)に進める。オンであると判定した場合は、処理をS305(バッテリ優先モード)に進める。
【0064】
S305では、電源制御デバイス108のCPUは、図11に示す撮影モード設定値テーブルから、「D/昼夜セーブ」の撮影モード又は「E/昼夜セーブ(強)」の撮影モードの設定値を選択し、選択した設定値で撮影制御を行う(バッテリ優先モード)。S305の詳細については、図8のフローチャートで説明する。
【0065】
S306では、電源制御デバイス108のCPUは、図10に示す撮影モード決定テーブルから、ステップS301で得られる主電源バッテリ106の電力残量と太陽光発電モジュール111〜113の発電量とに対応する撮影モード(A〜E)を選択する。そして、電源制御デバイス108のCPUは、図11に示す撮影モード設定値テーブルから、選択した撮影モードの設定値を参照し、その設定値で撮影制御を行う(通常モード)。
【0066】
S307では、電源制御デバイス108のCPUは、図11に示す撮影モード設定値テーブルから、「F/昼夜非常時」の撮影モード又は「G/昼夜非常時(強)」の撮影モードの設定値を選択し、選択した設定値で撮影制御を行う(撮像優先モード)。なお、夜間であれば赤外線ライトを点灯する。
【0067】
S308では、電源制御デバイス108のCPUは、手動モードにおける指定された撮像モードの設定値を撮像モード設定値テーブル(図11)から参照して電力制御を実行する。
【0068】
なお、S304からS305への処理の流れと、S304からS306への処理の流れとの切り替えは、本発明の制御手段の一処理例となる処理である。
【0069】
次に、図5のS301(情報収集処理)を詳細に説明する。図6は、図5のS301の詳細を示すフローチャートである。
【0070】
S321では、電源制御デバイス108のCPUは、撮影画像の画像フレーム比較に基づく動き検知や、振動センサ302から振動検知等のイベント発生の有無を判定する。イベントが発生した場合、イベント種別及び内容をイベント情報としてメモリに記憶する。
【0071】
S322では、電源制御デバイス108のCPUは、主電源バッテリ106の電力残量及び太陽光発電モジュール111〜113の出力電流値を取得してメモリに記憶する。
【0072】
S323では、電源制御デバイス108のCPUは、気象センサ301から現在の気象状況(気温、気圧、降水量、風力風向)をメモリに記憶する。S324では、電源制御デバイス108のCPUは、防災担当者用PC402から外部情報(広域気象情報、台風情報・低気圧情報、アメダス情報、ダム水位情報、地震津波情報等)を受信してメモリに記憶する。
【0073】
S325では、電源制御デバイス108のCPUは、現在から2週間以内における主電源バッテリ106の1日毎の電力残量(Ah)を計算して計算結果をメモリに記憶する。この1日毎の電力残量は、次の計算式によって求められる。なお、S325は、本発明の算出手段の一処理例となる処理である。
電力残量(日+1)=電力残量(日)+平均日照時間×天候係数(日)×最大発電力量−消費電力量
【0074】
ここで、天候係数は、図12の発電力予測テーブルによって規定される、予想される天気における太陽光発電ユニット111〜113の予測発電力/最大発電力(2ユニットで合計4A)である。例えば、ある日の広域気象予報データから予想される天候が晴天50であれば発電力は3Aとなり、天候係数は3/4=0.75となる。このように、本実施形態では、2週間分の広域気象予報データから日毎の予測発電力及び天候係数を得ることができる。
【0075】
更に当日の広域気象データ及び気象センサ入力に基づいて3時間毎の電力残量を同様に計算して計算結果をメモリに記憶する。なお、消費電力量は、通常モードでの使用時において一日に消費すると見込まれる所定の電力量である。
【0076】
但し、当日の0H及び3Hの発電力量の予想については、S323でメモリに記憶した気象センサ301の観測情報(現在の気圧、降水量、気温、風力風向)と、図12のテーブルの2週間気象予報における当日の0H及び3Hの予想データとを照合する。それらが不一致の場合は、ハードディスクに記憶した図13に示す現地観測情報による発電力補正テーブルの補正値ランクだけ、図12のテーブルにおける当日の0H及び3Hの予想データを補正する。本実施形態における気象センサは、感雨センサ、気圧センサ及び温度センサにより構成される。
【0077】
例えば、当日の0H及び3Hの予想が図12のように曇天(30000ルクス、出力電流2A)である。しかし、気象センサ301の観測情報では11ミリ以上の降雨と判定された場合、図12のテーブルで、下方向2ランク下の発電量(雨天10000ルクスで出力電流1A)を適用する。一方、図12のテーブルにおける当日の0H及び3Hの予想データが雨天の場合は、気象センサ301の観測情報と予想データが一致しているので補正は行わない。
【0078】
S326では、電源制御デバイス108のCPUは、撮影期間を決定する。撮影期間決定の詳細については図9のフローチャートで説明する。撮影期間は通常2週間であり、現在の主電源バッテリ106が所定のLOWレベル以下である場合でも、短くても広域気象情報、台風情報、低気圧情報又は大雨情報に基づいて、悪天候の予想終了日+1日の撮影期間となるように撮影期間を決定する。
【0079】
次に、図5のS305(バッテリ優先モード)を詳細に説明する。図8は、図5のS305の詳細を示すフローチャートである。
【0080】
S401では、電源制御デバイス108のCPUは、発電モニタ105からの入力に基づいて主電力バッテリ106の残容量が一定の値(LOWレベル)以下であるかを判定し、LOWレベル以下であると判定した場合には、処理をS406に進める。LOWレベルを超える残量があると判定した場合には、処理をS402に進める。S401は、本発明の判定手段の一処理例となる処理である。
【0081】
S402では、電源制御デバイス108のCPUは、監視カメラ102の主電源バッテリ106からの電源供給を、メモリに記憶した時間間隔でオン/オフを切替えて、間歇的に撮像処理を行う。
【0082】
S403では、電源制御デバイス108のCPUは、気象センサ301への主電源バッテリ106からの電源供給をオフにする。
【0083】
S404では、電源制御デバイス108のCPUは、気象センサ301以外の外部設置機器300への主電源バッテリ106からの電源供給を間歇的に行う間歇制御に変更する。
【0084】
S405では、電源制御デバイス108のCPUは、図11の撮影モード設定値テーブルから、「D/昼夜セーブ」の撮影モードの設定値を選択し、選択した設定値で撮影制御を行う。
【0085】
S406では、電源制御デバイス108のCPUは、副電源バッテリ109に切り替えた後、主電源バッテリ106を切り離す。
【0086】
S407では、電源制御デバイス108のCPUは、副電源バッテリ109からの電源供給を間歇制御(例えば20分オンと40分オフの繰り返し)する。
【0087】
S408では、電源制御デバイス108のCPUは、回転灯201や自動放送機器202等の外部設置機器200への副電源バッテリ109からの電源供給をオフにする。
【0088】
S409では、電源制御デバイス108のCPUは、図11の撮影モード設定値テーブルから、「E/昼夜セーブ(強)」の撮影モードの設定値を選択し、選択した設定値で撮影制御を行う。
【0089】
なお、S401からS402以降の処理への流れと、S401からS406以降の処理への流れの切り替えは、本発明の制御手段の一処理例となる処理である。
【0090】
このように、本実施形態においては、主電源バッテリ107の電力残量が所定のLOW閾値以下であるか否かに応じて、バッテリ優先モード内においても、より電力消費量を抑えることが可能な「E/昼夜セーブ(強)」モードとするか、通常のバッテリ優先モードである「D/昼夜セーブ」モードとするかを切り替えている。
【0091】
次に、図6のS326を詳細(撮像期間決定)に説明する。図9は、図6のS326の詳細を示すフローチャートである。
【0092】
S501では、電源制御デバイス108のCPUは、メモリの広域気象情報を読み込んで悪天予報が含まれているかを判定し、悪天予報が含まれている場合は、処理をS502に進める。悪天予報が含まれていない場合は、処理をS504に進める。ここで悪天予報とは、台風や大雨(大雨に関する情報が気象庁から出ているもの)、低気圧(低気圧に関する情報が気象庁から出ているもの)、大雪(大雪に関する情報が気象庁から出ているもの)が含まれる予報をいう。
【0093】
S502では、電源制御デバイス108のCPUは、2週間内における最終の悪天日に1を加えた日を撮影期間として設定し、メモリに記憶する。
【0094】
S503では、電源制御デバイス108のCPUは、S325で計算してメモリに記憶した撮影期間内(本日より最終の悪天日の翌日)までの毎日の電力残量の結果をメモリから読み出す。
【0095】
S504では、電源制御デバイス108のCPUは、2週間内を撮影期間として設定し、メモリに記憶する。
【0096】
S505では、電源制御デバイス108のCPUは、S325で計算してメモリに記憶した撮影期間内(本日より2週間)までの毎日の電力残量の結果をメモリから読み出す。
【0097】
S506では、電源制御デバイス108のCPUは、S503又はS505の撮影期間内に電力残量が0以下になる日があるか否かを判定する。0以下になる日がある場合、処理をS507に進め、0以下になる日がない場合、処理をS508に進める。
【0098】
S507では、電源制御デバイス108のCPUは、電力残量警告フラグをオンにしてメモリに記憶する。この電力残量警告フラグは図5のS304のバッテリ優先モードが通常モードかの判定に使用される。S508では、電源制御デバイス108のCPUは、電力残量警告フラグをオフにしてメモリに記憶する。
【0099】
このように、本実施形態においては、撮影期間内に予測される電力残量が0以下となる日がある場合には、電力残量警告フラグをオンとし、電力消費量を抑えるためにバッテリ優先モードに切り替えるようにしている。
【0100】
以上のように、本実施形態においては、主電源バッテリ106の電力残量を気象情報に応じて算出し、算出された電力残量に基づいて、撮像装置の撮影モードを切り替えるように構成している。従って、気象状況に応じて変化する電力残量を考慮した上での適切な撮影制御を行うことが可能となる。即ち、本実施形態によれば、悪天が長時間継続するといった悪条件下でも、その天候に応じて予測される電力残量を考慮した撮影制御を行うことができる。
【0101】
[他の実施形態]
上述の実施形態においては防災担当用PC402が1台の例で説明したが、これに限らず複数の防災担当用PCがネットワークを介して連携して本願の災害監視システムを構成する実施形態としても良いことは言うまでもない。例えば同一県内の複数の市町村の複数の防災センターが各1台から数台の防災担当用PCを使用する実施形態や、複数の市町村が共通のサーバを利用して外部情報や各災害監視カメラシステムから受信する各種情報を共有する実施形態をとることも可能である。
【0102】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム等のコンピュータが記憶媒体からプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0103】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0104】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD―R等を用いることができる。
【0105】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0106】
また、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに接続された機能拡張ユニット等に備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づきCPU等が実際の処理を行い、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0107】
さらに、プログラムコードをインターネット等の通信媒体を介してコンピュータに供給される構成も本発明の範疇に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の実施形態に係るポータブル型災害監視カメラシステムの構成を示す図である。
【図2】監視カメラの撮影制御プログラムの処理を示すフローチャートである。
【図3】防災担当者用PCの監視プログラムの処理を示すフローチャートである。
【図4】電源制御デバイスの制御プログラムのメインルーチンを示すフローチャートである。
【図5】図4のS235の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図5のS301の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図4のS232の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図5のS305の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図6のS326の詳細を示すフローチャートである。
【図10】撮影モード決定テーブルの一例を模式的に示す図である。
【図11】撮影モード設定値テーブルの一例を模式的に示す図である。
【図12】発電力予測テーブルの一例を模式的に示す図である。
【図13】発電力補正テーブルの一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0109】
100 災害監視カメラシステム
101 カメラ拡張IF
102 監視カメラ
103 BBルータ
104 インバータ
105 発電モニタ
106 主電源バッテリ
107、110 制御IF
108 電源制御デバイス
109 副電源バッテリ
111〜113 発電デバイス
114〜116 充電IF
117 センサIF
200、300 外部設置機器
201 回転灯
202 自動放送機器
301 気象センサ
302 振動センサ
303 加速度センサ
304 音響センサ
400 防災センタ
401 BBルータ
402 防災担当用PC
500 外部組織
501 BBルータ
502 隣接地域防災対策室PC
503 警察交通管制サーバ
504 気象情報提供サーバ
505 地震・津波情報提供サーバ
506 河川水位情報提供サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの撮像装置と通信回線を介して接続され、前記撮像装置を制御可能な制御装置であって、
前記撮像装置の配置位置に該当する気象情報を取得する取得手段と、
前記撮像装置に対して電源を供給する電源供給手段の電力残量を前記気象情報に応じて算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記電源供給手段の電力残量に基づいて、前記撮像装置の撮影モードを切り替える制御手段とを有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記電源供給手段に対して発電した電力を供給する発電手段の発電力量を検知する検知手段を更に有し、
前記制御手段は、前記電源供給手段の電力残量と前記発電手段の発電力量とに基づいて、前記撮影装置の撮影モードを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記取得手段は、所定の期間の前記気象情報を取得し、前記算出手段は、前記所定の期間の前記気象情報に応じて、前記所定の期間内における前記電源供給手段の電力残量を算出し、前記制御手段は、前記所定の期間内において、前記電源供給手段の電力残量が0以下となる期間が存在するか否かに応じて、前記撮像装置の撮影モードを切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記電源供給手段の電力残量が所定のレベル以下であるか否かを判定する判定手段を更に有し、
前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に応じて、前記撮像装置の撮影モードを切り替えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
少なくとも一つの撮像装置と通信回線を介して接続され、前記撮像装置を制御可能な制御装置の制御方法であって、
前記撮像装置の配置位置に該当する気象情報を取得する取得ステップと、
前記撮像装置に対して電源を供給する電源供給手段の電力残量を前記気象情報に応じて算出する算出ステップと、
前記算出ステップにより算出された前記電源供給手段の電力残量に基づいて、前記撮像装置の撮影モードを切り替える制御ステップとを含むことを特徴とする制御装置の制御方法。
【請求項6】
少なくとも一つの撮像装置と通信回線を介して接続され、前記撮像装置を制御可能な制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記撮像装置の配置位置に該当する気象情報を取得する取得ステップと、
前記撮像装置に対して電源を供給する電源供給手段の電力残量を前記気象情報に応じて算出する算出ステップと、
前記算出ステップにより算出された前記電源供給手段の電力残量に基づいて、前記撮像装置の撮影モードを切り替える制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2008−167047(P2008−167047A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353011(P2006−353011)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】