説明

制御装置、ワークフロー制御プログラムおよびワークフロー制御方法

【課題】 ワークフローを容易に実現する。
【解決手段】 PCは、複数のMFPそれぞれについて、実行可能な少なくとも1つの処理を定義した装置情報をHDDに記憶し、データを出力する出力処理を含む複数の処理を実行するための指令と、複数のMFPのうちから出力処理を実行させる出力装置の指定とを受け付け(S04)、複数のMFPのうちの実行装置に複数の処理の少なくとも1つを割り当て(S06)、実行装置のうち出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、それに割り当てられた処理を実行する第1実行指令と、処理を実行した処理結果を特定して記憶する記憶指令と、を送信し(S10、S14)、処理結果を取得し(S11)、前処理装置から処理結果を取得した後に、処理結果と、出力装置に割り当てられた処理を実行する第2指令とを送信する(S15)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、制御装置、ワークフロー制御プログラムおよびワークフロー制御方法に関し、特に、複数の画像処理装置と通信可能に接続された制御装置、その制御装置で実行されるワークフロー制御プログラムおよびワークフロー制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、データに対して複数の処理を実行するワークフローが知られており、特開2007−43551号公報には、原稿を読取った画像データ、または、外部I/F部で受信した画像データに対して画像処理を行い、ネットワークを介して接続された別のMFPに画像データを出力し、別のMFPから画像処理された画像データを受け取り、画像処理をした後、印字する画像処理装置が記載されている。
【0003】
しかしながら、2つの画像処理装置間で、画像データを送受信する手順、また、別の画像処理装置に画像処理させるための手順を予め定めておかなければならず、2つの画像処理装置それぞれにそれらの手順で処理を実行するためのプログラムを開発し、インストールしなければならないといった問題がある。さらに、そのようなプログラムをインストールすることのできない低機能の画像処理装置にワークフローの一部の処理を実行させることができないといった問題がる。
【特許文献1】特開2007−43551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、ワークフローを容易に実現可能な制御装置を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、ワークフローを容易に実現可能なワークフロー制御プログラムを提供することである。
【0006】
この発明のさらに他の目的は、ワークフローを容易に実現可能なワークフロー制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、制御装置は、複数の画像処理装置と通信可能に接続された制御装置であって、複数の画像処理装置それぞれについて、該画像処理装置が実行可能な少なくとも1つの処理を定義した装置情報を記憶する装置情報記憶手段と、データを出力する出力処理を含む複数の処理を実行するための指令と、複数の画像処理装置のうちから出力処理を実行させる出力装置の指定とを受け付ける指令受付手段と、受け付けられた指令を実行するために、複数の画像処理装置のうちの少なくとも1つの実行装置に複数の処理の少なくとも1つを割り当てる割当手段と、少なくとも1つの実行装置のうち出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、複数の処理のうち該前処理装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する実行指令と、実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する指令と、を送信する第1指令送信手段と、前処理装置からそれに記憶された処理結果を取得する処理結果取得手段と、前処理装置から処理結果を取得した後に、取得された処理結果と、出力装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する指令とを送信する第2指令送信手段と、を備える。
【0008】
この局面によれば、少なくとも1つの実行装置のうち出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、前処理装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する実行指令と、実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する指令と、が送信され、前処理装置からそれに記憶された処理結果が取得される。このため、複数の画像処理装置それぞれは制御装置から受信される指令に従って処理を実行するので、複数の画像処理装置間で通信するためのプログラムをインストールする必要がない。その結果、ワークフローを容易に実現可能な制御装置を提供することができる。
【0009】
好ましくは、処理対象となるデータを取得するデータ取得手段を、さらに備え、第1指令送信手段は、前処理装置に処理対象となるデータとして、取得されたデータを送信する。
【0010】
好ましくは、処理対象となるデータを取得するデータ取得手段と、割当手段により少なくとも1つの実行装置のうちで出力装置と異なる複数の前処理装置それぞれに少なくとも1つの処理が割り当てられた場合、複数の前処理装置それぞれに割り当てられた少なくとも1つの処理を実行させる順番を決定する順番決定手段とを、さらに備え、第1指令送信手段は、複数の前処理装置のうち第1番目の前処理装置に処理対象データとして取得されたデータを送信し、複数の前処理装置のうち第2番目以降の前処理装置に処理対象データとして、複数の前処理装置のうち順番が1つ前の前処理装置から取得された処理結果を送信する。
【0011】
この発明の他の局面によれば、ワークフロー制御プログラムは、複数の画像処理装置と通信可能に接続されたコンピュータで実行されるワークフロー制御プログラムであって、複数の画像処理装置それぞれについて、該画像処理装置が実行可能な少なくとも1つの処理を定義した装置情報を記憶するステップと、データを出力する出力処理を含む複数の処理を実行するための指令と、複数の画像処理装置のうちから出力処理を実行させる出力装置の指定とを受け付けるステップと、受け付けられた指令を実行するために、複数の画像処理装置のうちの少なくとも1つの実行装置に複数の処理の少なくとも1つを割り当てるステップと、少なくとも1つの実行装置のうち出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、複数の処理のうち該前処理装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する実行指令と、実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する指令と、を含む第1指令を送信するステップと、前処理装置からそれに記憶された処理結果を取得するステップと、前処理装置から処理結果を取得した後に、取得された処理結果と、出力装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する指令とを含む第2指令を送信するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0012】
この局面に従えば、ワークフローを容易に実現可能なワークフロー制御プログラムを提供することができる。
【0013】
好ましくは、処理対象となるデータを取得するステップを、さらにコンピュータに実行させ、第1指令を送信するステップは、前処理装置に処理対象となるデータとして、取得されたデータを送信するステップを含む。
【0014】
好ましくは、処理対象となるデータを取得するステップと、割り当てるステップにおいて少なくとも1つの実行装置のうちで出力装置と異なる複数の前処理装置それぞれに少なくとも1つの処理が割り当てられた場合、複数の前処理装置それぞれに割り当てられた少なくとも1つの処理を実行させる順番を決定するステップとを、さらにコンピュータに実行させ、第1指令を送信するステップは、複数の前処理装置のうち第1番目の前処理装置に処理対象データとして取得されたデータを送信するステップと、複数の前処理装置のうち第2番目以降の前処理装置に処理対象データとして、複数の前処理装置のうち順番が1つ前の前処理装置から取得された処理結果を送信するステップと、を含む。
【0015】
この発明のさらに他の局面によれば、ワークフロー制御方法は、複数の画像処理装置それぞれについて、該画像処理装置が実行可能な少なくとも1つの処理を定義した装置情報を記憶するステップと、データを出力する出力処理を含む複数の処理を実行するための指令と、複数の画像処理装置のうちから出力処理を実行させる出力装置の指定とを受け付けるステップと、受け付けられた指令を実行するために、複数の画像処理装置のうちの少なくとも1つの実行装置に複数の処理の少なくとも1つを割り当てるステップと、少なくとも1つの実行装置のうち出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、複数の処理のうち該前処理装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する実行指令と、実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する指令と、を含む第1指令を送信するステップと、前処理装置からそれに記憶された処理結果を取得するステップと、前処理装置から処理結果を取得した後に、取得された処理結果と、出力装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する指令とを含む第2指令を送信するステップと、を含む。
【0016】
この局面に従えば、ワークフローを容易に実現可能なワークフロー制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像処理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、画像処理システム1は、それぞれがネットワーク2に接続され、画像処理装置として機能するMFP(Multi Function Peripheral)100〜103およびプリンタ105と、制御装置として機能するパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)200とを含む。
【0019】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、インターネットにゲートウェイを介して接続されている。ネットワーク2の接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks)を用いたネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットであってもよい。
【0020】
PC200は、一般的なコンピュータであり、PC200には、MFP100〜103およびプリンタ105それぞれを制御するためのドライバプログラムがインストールされている。
【0021】
MFP100〜103各々は、原稿を読取るためのスキャナ装置、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成装置およびファクシミリ装置を含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能および画像データを処理する画像処理機能を備えている。MFP100〜103は、基本的な機能を同じであるが、それにインストールされるプログラムの違いによって、画像処理機能に違いがある。例えば、MFP100は、画像処理機能として、画像データのフォーマットを変換するフォーマット変換処理、画像データに含まれる文字を認識する文字認識処理、画像データに地紋の画像を合成する地紋付加処理、画像データにコードを埋め込むセキュリティ(隠しコード)付加処理、および画像データに埋め込まれたコードが入力されることを条件にアクセス可能とする署名/認証処理を実行可能であるが、MFP103は、フォーマット変換処理、文字認識処理を実行可能である。また、データ処理機能としてのそれぞれの処理においても精度、処理内容に差がある場合がある。
【0022】
プリンタ105は、画像データを受信すると用紙に画像データの画像を形成する一般的な画像形成装置である。プリンタ105のハードウェア構成および機能は周知なのでここでは説明を繰り返さない。
【0023】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する静止画像を用紙等に形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160と、を含む。
【0024】
メイン回路110は、中央演算装置(CPU)111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118とを含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0025】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる静止画像を一時的に記憶する。
【0026】
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
【0027】
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してMFP101〜103またはPC200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク2を介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。
【0028】
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙に印刷する。また、ファクシミリ部117は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0029】
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。
【0030】
図4は、PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、PC200は、PC200の全体を制御するためのCPU201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM202と、CPU201の作業領域として用いられるRAM203と、PC200をネットワークに接続するためのネットワークI/F204と、大容量記憶装置としてのHDD205と、表示部206と、ユーザの操作の入力を受付ける操作部207と、CD−ROM(Compact Disc−ROM)209Aが装着される外部記憶装置209と、を含む。
【0031】
CPU201は、外部記憶装置209を介してCD−ROM209Aにアクセス可能である。CPU201は、外部記憶装置209に装着されたCD−ROM209Aに記録されたプログラムをRAM203にロードして実行する。なお、CPU201が実行するプログラムは、CD−ROM209Aに記録されたプログラムに限られず、HDD205に記憶されたプログラムをRAM203にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、PC200のHDD205に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、PC200が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD205に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0032】
なお、プログラムをCD−ROM209Aに記録する場合に限らず、磁気テープ、カセットテープ、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)や光ディスク(MO(Magneto−Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)等)、光カード、あるいはマスクROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ等に記録するようにしてもよい。
【0033】
図5は、PCが備えるCPUが有する機能の一例をHDDに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図5を参照して、PC200が備えるCPU201は、画像処理装置として機能するMFP100〜103、プリンタ105それぞれについて、実行可能な処理を定義した装置情報を管理する装置情報管理部67と、ユーザが入力する複数の処理を実行するための指令を受け付けるユーザ指令受付部51と、画像データを出力する処理を実行する出力装置の指定を受け付ける出力装置受付部53と、ユーザが入力した指令に従って実行する複数の処理をMFP100〜103、プリンタ105のいずれかに割り当てる割当部55と、処理対象となるデータを取得するデータ取得部59と、第1指令を送信する第1指令送信部61と、第1指令を受信した装置が実行した処理結果を取得する処理結果取得部63と、第2指令を送信する第2指令送信部65と、を含む。
【0034】
装置情報管理部67は、MFP100〜103、プリンタ105それぞれから、それが実行可能な処理に関する情報を取得し、実行可能な処理を定義した装置情報をHDD205に記憶する。例えば、装置情報管理部67は、ネットワーク2を監視し、新たな装置が接続されると、その装置に実行可能な処理に関する情報の送信を要求する。そして、受信した情報に基づいて装置情報を生成し、HDD205に記憶する。これにより、HDD205に装置情報81が記憶される。なお、装置情報をユーザがMFP100に入力し、入力された装置情報をHDD205に記憶するようにしてもよい。
【0035】
図6は、装置情報の一例を示す図である。図6を参照して、装置情報81は、MFP100〜103、プリンタ105ごとに、実行可能な処理を関連付ける。ここでは、装置識別情報「MFP−A」のMFP100で実行可能な処理として、フォーマット変換処理、文字認識処理、地紋付加処理、セキュリティ付加処理、署名/認証処理を関連付ける。装置識別情報「MFP−B」のMFP101で実行可能な処理として、フォーマット変換処理、文字認識処理、地紋付加処理、セキュリティ付加処理を関連付ける。装置識別情報「MFP102」のMFP102で実行可能な処理として、フォーマット変換処理、地紋付加処理を関連付ける。装置識別情報「MFP−C」のMFP103で実行可能な処理として、フォーマット変換処理、文字認識処理を関連付ける。装置識別情報「プリンタ−A」のプリンタ105で実行可能な処理として、フォーマット変換処理を関連付ける。
【0036】
図5に戻って、ユーザ指令受付部51は、ユーザが操作部207に入力する指令を受け付ける。ユーザが入力する指令は、ここでは、処理対象とするデータを取得する取得指令と、処理対象とするデータに対してワークフローを実行させるためのユーザ指令である。ワークフローは、複数の処理を定義し、HDD205に予め記憶されている。
【0037】
ユーザ指令受付部51は、ユーザが処理対象とするデータを取得する取得指令を操作部207に入力すれば、その取得指令をデータ取得部59に出力する。具体的には、ユーザ指令受付部51は、HDD205に記憶されているデータのファイル名を表示し、ユーザが操作部207に表示されたファイル名を選択する指示を入力する場合、選択されたファイル名を含む取得指令をデータ取得部59に出力する。データ取得部59は、ユーザ指令受付部51から入力される取得指令に含まれるファイル名のデータをHDD116から読み出し、第1指令送信部61に出力する。
【0038】
ユーザ指令受付部51は、HDD205に予め記憶された複数のワークフローを表示部206に一覧表示し、ユーザが一覧表示された複数のワークフローのいずれかを指定すれば、指定されたワークフローを実行させるためのユーザ指令を受け付ける。ユーザ指令受付部51は、ユーザ指令を受け付けると、ユーザ指令を割当部55に出力する。ユーザ指令は、ワークフローを識別するためのワークフロー識別情報を含む。
【0039】
出力装置受付部53は、ユーザが操作部207に入力する出力装置の指定を受け付ける。出力装置は、画像処理装置として機能するMFP100〜103、プリンタ105のうちのいずれかである。ユーザが入力したワークフローは、データを出力する処理を含む複数の処理を定義するが、複数の処理のうちデータを出力する出力処理を実行させる出力装置の指定を受け付ける。出力処理は、データの画像を用紙に形成する画像形成処理と、データをHDDなどの記憶媒体に記憶する記憶処理と、データを電子メールまたはファクシミリ等で他の装置に送信する送信処理とを含む。表示部206にMFP100〜103、プリンタ105それぞれを識別するための装置識別情報を一覧表示し、ユーザが一覧表示された複数の装置識別情報のいずれかを指定すれば、出力装置の指定を受け付ける。出力装置受付部53は、出力装置の指定を受け付けると、指定された出力装置の装置識別情報を割当部55に出力する。
【0040】
割当部55は、ユーザ指令受付部51から入力されるユーザ指令に含まれるワークフロー識別情報で特定されるワークフローにより定義される複数の処理を実行するために、HDD205に記憶された装置情報81を参照して、MFP100〜103、プリンタ105のうちの少なくとも1つにワークフローで定義された複数の処理の少なくとも1つを割り当てる。ここでは、割当部55により複数の処理の少なくとも1つが割り当てられた装置を実行装置という。但し、割当部55は、出力処理を出力装置受付部53から入力される装置識別情報で特定される実行装置に割り当てる。ここでは、出力処理が割り当てられた実行装置を、特に出力装置といい、出力装置以外の実行装置を前処理装置という。
【0041】
具体的には、ワークフローで定義された複数の処理それぞれを、それを実行可能な実行装置に割り当てる。実行可能な装置が複数存在する場合には、いずれか1つの実行装置に割り当てる。いずれの装置に割り当てるかは、処理を実行することにより費用が発生する場合には発生する費用の安い装置に割り当てるようにしてもよいし、そのときの装置の負荷を検出して、負荷の小さいものに割り当てるようにしてもよいし、精度の高い処理を実行可能な装置に割り当てるようにしてもよい。
【0042】
割当部55は、順番決定部57を含む。順番決定部57は、ユーザ指令受付部51から入力されるユーザ指令に含まれるワークフロー識別情報で特定されるワークフローにより定義される複数の処理を実行する順番を決定する。具体的には、ワークフローにより順番が定められている場合にはその順番に決定し、並列して実行可能な複数の処理が存在する場合にはいずれかを優先する。
【0043】
割当部55は、順番決定部57により決定された順に、出力処理を除く複数の処理を実行する指示を第1指令送信部61に出力し、出力処理を実行する指示を第2指令送信部65に出力する。第1指令送信部61に出力される指示は、処理を識別するための処理識別情報とその処理が割り当てられた実行装置を識別するための装置識別情報とを含み、第2指令送信部65に出力される指示は、出力処理を識別するための処理識別情報とその処理が割り当てられた出力装置を識別するための装置識別情報とを含む。
【0044】
第1指令送信部61は、処理対象となるデータと、割当部55から入力される指令に含まれる処理識別情報で識別される処理を実行する第1実行指令と、第1実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する記憶指令と、を割当部55から入力される指令に含まれる装置識別情報で特定される前処理装置に送信する。記憶指令は、処理結果を識別するための処理結果識別情報を含む。また、処理結果のフォーマットを一定にするために、記憶指令は、処理結果をフォーマット変換して記憶する処理を実行させる指令を含んでもよい。
【0045】
ワークフローで定義される複数の処理のうち第1番目の処理に対して、処理対象とするデータは、データ取得部59により取得されたデータである。したがって、第1指令送信部61は、第1番目の処理を実行する第1実行指令とともに、データ取得部59により取得されたデータを送信する。
【0046】
処理対象となるデータ、第1実行指令および記憶指令を受信する実行装置は、処理対象となるデータに対して第1実行指令に従って処理を実行し、処理を実行した処理結果を記憶指令に従って記憶する。処理結果は記憶指令に含まれるは処理結果識別情報が付されて所定の記憶位置に記憶される。
【0047】
処理結果取得部63は、第1指令送信部61により第1指令を送信した実行装置(前処理装置)を識別するための装置識別情報と処理結果識別情報とが入力される。処理結果取得部63は、第1指令送信部61から入力される装置識別情報で特定される前処理装置から処理結果識別情報で特定される処理結果を取得する。例えば、FTP(File Transfer Protocol)またはSMB(Server Message Block)等のプロトコルでデータをファイル転送することにより取得する。処理結果取得部63は、取得された処理結果を、第1指令送信部61または第2指令送信部65に出力する。
【0048】
ワークフローで定義される複数の処理のうち第2番目以降の出力処理以外の処理に対して、処理対象とするデータは、前の順番の処理が実行された処理結果である。したがって、第1指令送信部61は、第2番目以降の処理を実行する第1実行指令とともに、処理結果取得部63から入力される処理結果を送信する。
【0049】
第2指令送信部65は、処理結果取得部63から入力される処理結果と、割当部55から入力される指令に含まれる処理識別情報で識別される処理を実行する第2実行指令とを、割当部55から入力される指令に含まれる装置識別情報で特定される出力装置に送信する。処理結果、第2実行指令を受信する出力装置は、受信される処理結果に対して第2実行指令に従って処理を実行する。
【0050】
図7は、ワークフロー制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。ワークフロー制御処理は、PC200が備えるCPU201がワークフロー制御プログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。図7を参照して、CPU201は、新規にネットワーク2に接続された装置が存在するか否かを判断する(ステップS01)。新規な装置が存在するならば処理をステップS02に進めるが、そうでなければ処理をステップS04に進める。ステップS02においては、新規に接続された装置から装置情報を取得する。装置情報は、その装置が実行可能な処理を特定するための情報を含む。そして、取得された装置情報をHDD205に記憶し(ステップS03)、処理をステップS04に進める。
【0051】
ステップS04においては、指令を受け付けたか否かを判断する。指令を受け付けたならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。ユーザが操作部207に入力する指令を受け付ける。ユーザが操作部207に入力する指令は、ここでは、処理対象とするデータを取得する取得指令と、処理対象とするデータに対してワークフローを実行させるためのユーザ指令とを含む。HDD205に記憶されているデータのファイル名を表示部206に表示し、ユーザが操作部207に表示されたファイル名を選択する指示を入力すれば、選択されたファイル名を含む取得指令を受け付ける。また、HDD205に予め記憶された複数のワークフローを表示部206に一覧表示し、ユーザが一覧表示された複数のワークフローのいずれかを指定すれば、指定されたワークフローを実行させるためのユーザ指令を受け付ける。ワークフローは、出力処理を含む複数の処理を定義する。ユーザ指令は、指定されたワークフローを識別するためのワークフロー識別情報を含む。
【0052】
ステップS05においては、出力装置を受け付けるまで待機状態となり(ステップS05でNO)、出力装置を受け付けると処理をステップS06に進める。表示部206にMFP100〜103、プリンタ105それぞれを識別するための装置識別情報を一覧表示し、ユーザが一覧表示された複数の装置識別情報のいずれかを指定すれば、出力装置の指定を受け付ける。
【0053】
ステップS06においては、ステップS01において受け付けられたユーザ指令に含まれるワークフロー識別情報で識別されるワークフローにより定義される複数の処理を、MFP100〜103、プリンタ105のうちの少なくとも1つに割り当てる。ここでは、処理が割り当てられた装置を実行装置という。まず、ステップS05において受け付けられた出力装置に出力処理を割り当てる。そして、出力処理以外の処理をMFP100〜103、プリンタ105のいずれかに割り当てる。MFP100〜103、プリンタ105のいずれに割り当てるかは、HDD205に記憶された装置識別情報を参照して決定する。具体的には、ワークフローで定義された複数の処理それぞれを、MFP100〜103、プリンタ105のうち処理を実行可能な装置に割り当てる。実行可能な装置が複数存在する場合には、いずれか1つの実行装置に割り当てる。例えば、処理を実行することにより費用が発生する場合には発生する費用の安い装置に割り当てるようにしてもよいし、そのときの装置の負荷を検出して、負荷の小さいものに割り当てるようにしてもよいし、精度の高い処理を実行可能な装置に割り当てるようにしてもよい。
【0054】
次に、ワークフローにより定義される複数の処理を実行する順番を決定する(ステップS07)。ワークフローにより順番が定められている場合にはその順番に決定し、並列して実行可能な複数の処理が存在する場合にはいずれかを優先する。
【0055】
そして、順番が第1番目の処理が割り当てられた実行装置を処理対象に選択する(ステップS08)。そして、ステップS04において受け付けられた取得指令に含まれるファイル名のデータをHDD205から読み出すことにより、データを取得する(ステップS09)。次に、取得されたデータと、第1番目の処理を実行する第1実行指令と、第1実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する記憶指令と、をステップS08において選択された実行装置に送信する。それらを受信する実行装置は、受信されたデータに対して第1実行指令に従って処理を実行し、処理を実行した処理結果を記憶指令に従って記憶する。このため、処理結果は記憶指令に含まれる処理結果識別情報が付されて所定の記憶位置に記憶される。
【0056】
そして、ステップS10において記憶指令を送信した実行装置から記憶指令に含まれる処理結果識別情報で特定される処理結果を取得する(ステップS11)。そして、次の順番の処理が割り当てられた実行装置を処理対象に選択する(ステップS12)。処理対象の実行装置がステップS05において受け付けられた出力装置か否かを判断する(ステップS13)。処理対象の実行装置が出力装置ならば処理をステップS15に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。
【0057】
ステップS14においては、処理対象の実行装置に、ステップS11において取得された処理結果と、割り当てられた処理を実行する第1実行指令と、第1実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する記憶指令と、を送信し、処理をステップS11に戻す。それらを受信する実行装置は、受信されたデータ(処理結果)に対して第1実行指令に従って割り当てられた処理を実行し、処理を実行した処理結果を記憶指令に従って記憶する。このため、処理結果は記憶指令に含まれる処理結果識別情報が付されて所定の記憶位置に記憶されるので、次のステップS11において取得される。
【0058】
一方、ステップS15においては、ステップS05において受け付けられた実行装置に、ステップS11において取得された処理結果と、出力処理を含む割り当てられた処理を実行する第2実行指令とを送信し、処理をステップS01に戻す。それらを受信する出力装置は、受信された処理結果に対して第2実行指令に従って出力処理を実行する。
【0059】
以上説明したように、本実施の形態におけるPC200は、MFP100〜103、プリンタ105のうち少なくとも1つの実行装置のうち出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、前処理装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する第1実行指令と、実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する記憶指令と、を送信し、前処理装置からそれに記憶された処理結果を取得する。このため、MFP100〜103、プリンタ105それぞれはPC200に予めインストールされたドライバプログラムによって制御されて処理を実行するので、MFP100〜103、プリンタ105に互いに通信するための新たなプログラムをインストールする必要がない。その結果、PCにワークフロー制御プログラムをインストールするだけで、MFP100〜103、プリンタ105にワークフローを実行させることができる。
【0060】
また、HDD205に記憶されたデータのうちからいずれかの指定を受け付け、ワークフローで定義された複数の処理を実行する順番を決定し、MFP100〜103、プリンタ105のうち第1番目の処理が割り当てられた前処理装置にユーザにより指定されたデータを処理対象データとして送信し、MFP100〜103、プリンタ105のうち第2番目以降の処理が割り当てられた前処理装置に処理対象データとして、順番が1つ前の前処理装置から取得された処理結果を送信する。このため、ワークフローで定義された複数の一連の処理を実行させることができる。
【0061】
なお、上述した実施の形態においては、制御装置としてのPC200を説明したが、図7に示したワークフロー制御処理を実行するためのワークフロー制御方法およびそのワークフロー制御方法をコンピュータに実行させるためのワークフロー制御プログラムとして発明を捉えることができるのは、言うまでもない。
【0062】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける画像処理システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPの外観を示す斜視図である。
【図3】MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】PCが備えるCPUが有する機能の一例をHDDに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。
【図6】装置情報の一例を示す図である。
【図7】ワークフロー制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0064】
1 画像処理システム、2 ネットワーク、51 ユーザ指令受付部、53 出力装置受付部、55 割当部、57 順番決定部、59 データ取得部、61 指令送信部、63 処理結果取得部、65 指令送信部、67 装置情報管理部、81 装置情報、100〜103 MFP、105 プリンタ、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、116 HDD、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、130 原稿読取部、140 画像形成部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部、200 PC、201 CPU、204 ネットワークI/F、205 HDD、206 表示部、207 操作部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像処理装置と通信可能に接続された制御装置であって、
前記複数の画像処理装置それぞれについて、該画像処理装置が実行可能な少なくとも1つの処理を定義した装置情報を記憶する装置情報記憶手段と、
データを出力する出力処理を含む複数の処理を実行するための指令と、前記複数の画像処理装置のうちから前記出力処理を実行させる出力装置の指定とを受け付ける指令受付手段と、
前記受け付けられた指令を実行するために、前記複数の画像処理装置のうちの少なくとも1つの実行装置に前記複数の処理の少なくとも1つを割り当てる割当手段と、
前記少なくとも1つの実行装置のうち前記出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、前記複数の処理のうち該前処理装置に割り当てられた前記少なくとも1つの処理を実行する実行指令と、前記実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する指令と、を送信する第1指令送信手段と、
前記前処理装置からそれに記憶された前記処理結果を取得する処理結果取得手段と、
前記前処理装置から前記処理結果を取得した後に、前記取得された処理結果と、前記出力装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する指令とを送信する第2指令送信手段と、を備えた制御装置。
【請求項2】
処理対象となるデータを取得するデータ取得手段を、さらに備え、
前記第1指令送信手段は、前記前処理装置に前記処理対象となるデータとして、前記取得されたデータを送信する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
処理対象となるデータを取得するデータ取得手段と、
前記割当手段により前記少なくとも1つの実行装置のうちで前記出力装置と異なる複数の前処理装置それぞれに前記少なくとも1つの処理が割り当てられた場合、前記複数の前処理装置それぞれに割り当てられた前記少なくとも1つの処理を実行させる順番を決定する順番決定手段とを、さらに備え、
前記第1指令送信手段は、前記複数の前処理装置のうち第1番目の前処理装置に前記処理対象データとして前記取得されたデータを送信し、前記複数の前処理装置のうち第2番目以降の前処理装置に処理対象データとして、前記複数の前処理装置のうち順番が1つ前の前処理装置から取得された処理結果を送信する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
複数の画像処理装置と通信可能に接続されたコンピュータで実行されるワークフロー制御プログラムであって、
前記複数の画像処理装置それぞれについて、該画像処理装置が実行可能な少なくとも1つの処理を定義した装置情報を記憶するステップと、
データを出力する出力処理を含む複数の処理を実行するための指令と、前記複数の画像処理装置のうちから前記出力処理を実行させる出力装置の指定とを受け付けるステップと、
前記受け付けられた指令を実行するために、前記複数の画像処理装置のうちの少なくとも1つの実行装置に前記複数の処理の少なくとも1つを割り当てるステップと、
前記少なくとも1つの実行装置のうち前記出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、前記複数の処理のうち該前処理装置に割り当てられた前記少なくとも1つの処理を実行する実行指令と、前記実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する指令と、を含む第1指令を送信するステップと、
前記前処理装置からそれに記憶された前記処理結果を取得するステップと、
前記前処理装置から前記処理結果を取得した後に、前記取得された処理結果と、前記出力装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する指令とを含む第2指令を送信するステップと、を前記コンピュータに実行させるワークフロー制御プログラム。
【請求項5】
処理対象となるデータを取得するステップを、さらに前記コンピュータに実行させ、
前記第1指令を送信するステップは、前記前処理装置に前記処理対象となるデータとして、前記取得されたデータを送信するステップを含む、請求項4に記載のワークフロー制御プログラム。
【請求項6】
処理対象となるデータを取得するステップと、
前記割り当てるステップにおいて前記少なくとも1つの実行装置のうちで前記出力装置と異なる複数の前処理装置それぞれに前記少なくとも1つの処理が割り当てられた場合、前記複数の前処理装置それぞれに割り当てられた前記少なくとも1つの処理を実行させる順番を決定するステップとを、さらに前記コンピュータに実行させ、
前記第1指令を送信するステップは、前記複数の前処理装置のうち第1番目の前処理装置に前記処理対象データとして前記取得されたデータを送信するステップと、
前記複数の前処理装置のうち第2番目以降の前処理装置に処理対象データとして、前記複数の前処理装置のうち順番が1つ前の前処理装置から取得された処理結果を送信するステップと、を含む、請求項4に記載のワークフロー制御プログラム。
【請求項7】
複数の画像処理装置それぞれについて、該画像処理装置が実行可能な少なくとも1つの処理を定義した装置情報を記憶するステップと、
データを出力する出力処理を含む複数の処理を実行するための指令と、前記複数の画像処理装置のうちから前記出力処理を実行させる出力装置の指定とを受け付けるステップと、
前記受け付けられた指令を実行するために、前記複数の画像処理装置のうちの少なくとも1つの実行装置に前記複数の処理の少なくとも1つを割り当てるステップと、
前記少なくとも1つの実行装置のうち前記出力装置と異なる前処理装置に、処理対象となるデータと、前記複数の処理のうち該前処理装置に割り当てられた前記少なくとも1つの処理を実行する実行指令と、前記実行指令に基づいて処理を実行した処理結果を特定して記憶する指令と、を含む第1指令を送信するステップと、
前記前処理装置からそれに記憶された前記処理結果を取得するステップと、
前記前処理装置から前記処理結果を取得した後に、前記取得された処理結果と、前記出力装置に割り当てられた少なくとも1つの処理を実行する指令とを含む第2指令を送信するステップと、を含むワークフロー制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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