説明

剥脱性歯磨組成物および使用の方法

剥脱性歯磨組成物は、複数の顆粒および口に許容できるビヒクルを含む歯磨組成物と記述される。顆粒は少なくとも1種類のポリマー性結合剤を含む。組成物は0.01mm〜4mmの平均粒子直径を有する少なくとも1種類の研磨剤を含む。組成物の使用により口腔の軟組織を剥脱する方法も含まれる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] 機械的剥脱(exfoliation)の利益はパーソナルケアの分野において皮膚および上皮への適用に関して周知である。しかし、口腔ケアに関する特許および文献は、“皮膚脱落(sloughing)”および剥離(desquamation)速度の極度の増大のマイナスの作用に焦点を合わせてきた。一般的な歯磨剤用界面活性剤は口および胃の粘膜を刺激すると言及され、さらには、それらは口の粘膜の慢性の炎症および皮膚脱落を引き起こすと言われており、そうして病原性微生物による感染を促進するため、歯周疾患に寄与すると考えられている。
【0002】
[0002] 化学的剥脱は皮膚の健康の領域では周知であり、しばしば剥離の速度を加速する薬剤の使用を含む。3〜4のpHを有するアルファまたはベータヒドロキシ酸類はパーソナルケア製品における酵素プロセスの活性を増大させることが知られているが、口腔での使用に関しては攻撃的(aggressive)すぎる可能性がある。タンパク質分解酵素も口のバイオフィルムの低減におけるそれらの有用性に関して報告されているが、軟組織の剥脱剤(exfoliant)としての使用に関しては今までに開示されていない。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 本発明の態様は、口の粘膜の剥脱からプラスの結果をもたらすであろう歯磨組成物を含む。
[0004] 剥脱性歯磨組成物は、複数の顆粒および口に許容できるビヒクルを含む歯磨組成物と記述される。顆粒は少なくとも1種類のポリマー性結合剤を含み、組成物は0.01mm〜4mmの平均粒子直径を有する少なくとも1種類の研磨剤を含む。組成物の使用により口腔の軟組織を剥脱する方法も含まれる。
【0004】
[0005] 口腔の軟組織の剥脱のためのシステムは、上記の組成物および剥脱活動の達成のための口腔ケアの道具(implant)を含むシステムと記述される。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0006] 全体において用いられるように、範囲はその範囲内にあるそれぞれおよび全ての値を記述するための略記として用いられる。範囲内のあらゆる値は、範囲の末端として選択することができる。
【0006】
[0007] 一部の態様において、本発明の剥脱性歯磨組成物は増粘剤および可塑剤を含む顆粒を含む。一部の態様において、本発明の歯磨組成物は使用者の口腔に、口腔を剥脱する、または口腔の剥離を増大させるために適用されてよい。
【0007】
[0008] 用語“歯磨剤”は、単独または組み合わせでの練り歯磨き、ゲルおよびリンスを含むものとする。歯磨組成物はあらゆる望まれる形、例えば深い筋が入った(deep striped)形、表面に筋が入った形、多層の形、またはゲルおよび練り歯磨きのあらゆる組み合わせであってよいが、それらに限定されない。歯磨組成物の構成要素のためのキャリヤーは、下記で記述するような口腔での使用に適したあらゆる口に許容できるビヒクルを含んでいてよい。歯磨剤の顆粒および顆粒を運ぶためのビヒクルを下記で記述する。
【0008】
[0009] 一部の態様において、歯磨組成物は顆粒を含む。
[0010] 一部の態様において、顆粒は少なくとも1種類の増粘剤を含んでいてよい。適切な増粘剤の例には、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース、およびトウモロコシデンプンの1種類以上が含まれるが、それらに限定されない。一部の態様において、顆粒は30〜95重量パーセントの量の増粘剤を含む。他の態様において、顆粒は50〜85重量パーセントの量の増粘剤を含む。1態様において、顆粒は75重量パーセントの量の増粘剤を含む。
【0009】
[0011] 特定の態様において、顆粒は少なくとも1種類の可塑剤を含む。適切な可塑剤の例には、プロピレングリコール、グリセリン、およびトリアセチンが含まれるが、それらに限定されない。一部の態様において、顆粒は5〜35重量パーセントの量の可塑剤を含む。別の態様において、顆粒は10〜20重量パーセントの量の可塑剤を含む。
【0010】
[0012] 特定の態様において、顆粒は研磨性である。一部の態様において、顆粒は物理的研磨剤を含む。一部の態様において、物理的研磨剤はシリカである。一部の態様において、顆粒は5〜50重量パーセントの量の物理的研磨剤を含む。一部の態様において、顆粒は15〜30重量パーセントの量の物理的研磨剤を含む。
【0011】
[0013] 一部の態様において、顆粒は組成物の1〜5重量パーセントの量で存在する。一部の態様において、研磨性顆粒配合物は歯磨組成物の1重量パーセントの量で存在する。
【0012】
[0014] 本明細書で用いられる用語“口に許容できるビヒクル”は、上記の顆粒を口腔に安全かつ有効な方式で適用するために用いることができる適切なビヒクルを含むものとする。そのようなビヒクルには、フッ化物イオンの源、追加の抗歯石剤、緩衝剤、他の研磨性物質、過酸化物の源、アルカリ金属炭酸水素塩類、増粘性物質、湿潤剤、水、界面活性剤、香味系、甘味料、着色剤、およびそれらの混合物のような物質が含まれていてよいが、それらに限定されない。特定の態様において、ビヒクルは練り歯磨き、歯磨き粉、予防ペースト、ゲル、リンス、ロゼンジ、ガムおよび同様のものの通常の構成要素を含んでいてよい。
【0013】
[0015] 一部の態様において、口に許容できるビヒクルは水を含む。
[0016] 口に許容できるビヒクルは湿潤剤も含んでいてよい。一部の態様において、湿潤剤はグリセリンもしくはソルビトールまたはアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコールもしくはプロピレングリコールを含む。一部の態様において、湿潤剤は歯磨組成物の15〜80重量パーセントの量で存在する。他の態様において、湿潤剤は54〜70重量パーセントの量で存在する。
【0014】
[0017] 口に許容できるビヒクルは無機性の、または天然もしくは合成の増粘またはゲル化剤を含んでいてよい。一部の態様において、増粘またはゲル化剤は3.5〜7重量パーセントの量で存在する。一部の態様において、研磨性の顆粒またはビーズを懸濁するために、適切な量の増粘剤が歯磨組成物中に含まれる。一部の態様において、チューブから歯ブラシの上に絞り出すことができ、ブラシの剛毛の間に落ちず、むしろ実質的にその上でその形状を維持するであろう、押し出し可能な、形状を保持する製品を形成するために、適切な量の増粘剤が歯磨組成物中に含まれる。歯磨組成物に関する適切な増粘またはゲル化剤には、(Huber CorporationからZeodent 165の商品名称の下で入手可能な)無機増粘性シリカ類、アイリッシュモス(Irish moss)、カラギーナン、トラガカントガム、およびポリビニルピロリドンが含まれてよい。
【0015】
[0018] 一部の態様において、口に許容できるビヒクルは少なくとも1種類の界面活性剤を含む。適切な界面活性剤には、高級脂肪酸モノグリセリドモノサルフェート類の水溶性塩類、例えば硬化ヤシ油脂肪酸の一硫化(monosulfated)モノグリセリドのナトリウム塩、コカミドプロピルベタイン(cocamidopropyl betaine)、高級アルキルサルフェート類、例えばラウリル硫酸ナトリウム、アルキルアリールスルホネート類、例えばナトリウム ドデシルベンゼンスルホネート、高級アルキルスルホアセテート類、ナトリウム ラウリルスルホアセテート、1,2−ジヒドロキシプロパンスルホネートの高級脂肪酸エステル類、および低級脂肪族アミノカルボン酸化合物の実質的に飽和した高級脂肪族アシルアミド類、例えば脂肪酸、アルキルまたはアシル基中に12〜16個の炭素を有するそれら、および同様のものが含まれてよいが、それらに限定されない。適切なアミド類の例には、N−ラウロイルサルコシン、ならびにN−ラウロイル、N−ミリストイル、またはN−パルミトイルサルコシンのナトリウム、カリウム、およびエタノールアミン塩類が含まれてよい。
【0016】
[0019] 一部の態様において、界面活性剤は歯磨組成物中に0.1〜5.0重量パーセントの量で存在する。他の態様において、界面活性剤は歯磨組成物中に0.45〜2.5重量パーセントの量で存在する。一部の態様において、界面活性剤は歯磨組成物中に0.45〜2.5重量パーセントの量で存在する。
【0017】
[0020] 歯磨組成物は結合剤も含んでいてよい。適切な結合剤の例には、海水コロイド類(marine colloids)、カルボキシビニルポリマー類、カラギーナン類、デンプン類、水溶性セルロースエーテル類、例えばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(カルメロース)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびそれらの塩類(例えばカルメロースナトリウム)、天然ガム類、例えばカラヤ、キサンタン、アラビアおよびトラガカントガム、キトサン、コロイド性ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ならびにコロイド状シリカが含まれてよいが、それらに限定されない。一部の態様において、結合剤は組成物の0.1〜0.70重量パーセントの量で存在する。
【0018】
[0021] 歯磨組成物は、天然または合成の香味料、例えば香味油、香味アルデヒド類、エステル類、アルコール類、類似の物質、およびそれらの組み合わせを含む、香味料または香味料の混合物も含んでいてよい。適切な香味料の例には、バニリン、スペアミント油、桂皮油、ウィンターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、アニス油、ユーカリ油、柑橘油、果実油およびエッセンス剤(essences)が含まれてよい。一部の態様において、歯磨組成物はリモネン、メントン、カルボン、メントール、アネトール、ユーカリ油、ユーカリプトール、ユージノール、カシア(cassia)、オキサノン(oxanone)、アルファ−イリゾン(alpha−irisone)、プロペニルグエトール(propenyl guaiethol)、チモール、リナロール、ベンズアルデヒド、桂皮アルデヒド、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミン(N−ethyl−p−menthan−3−carboxamine)、N−2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、3,1−メントキシプロパン−1,2−ジオール(3,1−menthoxypropane−1,2−diol)、桂皮アルデヒドグリセロールアセタール(CGA)、メトングリセロールアセタール(methone glycerol acetal)(MGA)、およびシネオールのような香味料を含む。
【0019】
[0022] 一部の態様において、歯磨組成物はアルファまたはベータヒドロキシ酸も含んでいてよい。ヒドロキシ酸は口腔中に存在する自然発生の酵素の作用を後押しすることができる。一部の態様において、歯磨組成物はヒドロキシ酸を含んでいてよく、例えば乳酸、グリコール酸、および中和されたサリチル酸の少なくとも1種類を含んでいてよい。他の態様において、歯磨組成物はトリプシンおよび外側の細胞層の分解に寄与しているプロテアーゼ類を含んでいてよい。
【0020】
[0023] 一部の態様において、歯磨組成物はヒドロキシ酸を0.05〜5重量%の量で含む。他の態様において、歯磨組成物はヒドロキシ酸を0.1〜1重量%の量で含む。
【0021】
[0024] 一部の態様において、歯磨組成物は研磨剤も含んでいてよい。研磨剤は口の粘膜の剥脱および増大した剥離の機械的および物理的手段として働くことができる。一部の態様において、研磨剤は口に許容できるビヒクル全体にわたって分布しており、またはそれは顆粒の中に存在していてよい。
【0022】
[0025] 一部の態様において、歯磨組成物はシリカ研磨剤を含む。適切な研磨剤の例には、シリカ研磨剤、例えば沈降シリカ、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、リン酸三カルシウム、リン酸水素カルシウム二水和物、ケイ酸アルミニウム、か焼アルミナ、ベントナイトまたは他のシリカ性物質、微粒子状熱硬化性樹脂、例えばメラミン、フェノール性および尿素ホルムアルデヒド類、ならびに架橋されたポリエポキシド類およびポリエステル類が含まれるが、それらに限定されない。
【0023】
[0026] 研磨剤はあらゆる適切な量で存在していてよい。一部の態様において、そのような研磨剤は1〜40重量パーセントの量で存在している。他の態様において、そのような研磨剤は18〜20重量パーセントの量で存在している。
【0024】
[0027] 特定の態様において、歯磨組成物は研磨性ビーズを含む。適切な商業的に入手できる研磨性ビーズの例には、Presperse(登録商標)からの研磨性ビーズ、例えばMicrowhite(登録商標)50が含まれる。一部の態様において、研磨性ビーズは0.1mm〜5mmの直径を有する。特定の態様において、研磨性ビーズは1mm〜2mmの直径を有する。一部の態様において、研磨性ビーズは0.1〜10重量パーセントの量で存在する。他の態様において、研磨性ビーズは0.2〜3重量パーセントの量で存在する。
【0025】
[0028] 製造、安定性、審美性、療法的効果、消費者へのアピール等の理由で、歯磨組成物中に他の添加剤が含まれていてよい。典型的な添加剤には、全ての他の一般に用いられる歯磨剤用添加剤、粘度調節剤、希釈剤、発泡調節剤、唾液刺激剤、脱感作剤、白化剤、酵素、pH調節剤、口内感触剤(mouth−feel agents)、甘味料、着色剤、乳白剤、およびブレスフレッシュ剤(breath−freshening agent)が含まれる。他の典型的な薬剤には、亜塩素酸イオン剤、トリクロサン、5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール、クロルヘキシジン、アレキシジン、ヘキセチジン、サンギナリン、塩化ベンザルコニウム、サリチルアニリド、臭化ドミフェン、塩化セチルピリジニウム、塩化テトラデシルピリジニウム、塩化N−テトラデシル−4−エチルピリジニウム、オクテニジン、デルモピノール(delmopinol)、オクタピノール(octapinol)、ピペリジノ誘導体、ナイシン(nisin)、亜鉛イオン剤、第一スズイオン剤、精油、フラノン類、細胞壁溶解酵素、リゾチーム、プラークマトリックス阻害因子、デキストラナーゼ類、ムタナーゼ類(mutanases)、バクテリオシン類、ヒスタチン類(histatins)、デフェンシン類(defensins)、セクロピン類(cecropins)、オーグメンチン(augmentin)、アモキシシリン(amoxicillin)、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、メトロニダゾール(metronidazole)、ネオマイシン、カナマイシン、クリンダマイシン(clindamycin)、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、フッ化物イオン剤、ペパーミント油、クロロフィル、リドカイン、ベンゾカイン、アミノ酸類、および過酸化物が含まれてよい。
【0026】
[0029] 一部の態様において、歯磨組成物はペーストまたはゲルである。顆粒または研磨性ビーズを懸濁するために適切な量の増粘剤が歯磨組成物に含まれていてよい。一部の態様において、チューブから歯ブラシの上に絞り出すことができ、剛毛の間に落ちず、むしろ実質的にその上でその形状を維持するであろう、押し出し可能な、形状を保持する製品を形成するために、適切な量の増粘剤が歯磨組成物中に含まれる。
【0027】
[0030] 上記の歯磨組成物を口腔の軟組織に適用してもよい。一部の態様において、歯磨組成物の適用は頬の内側、舌および歯肉細胞を含む口の粘膜を剥脱する。一部の態様において、歯磨組成物は機械的/物理的手段により剥脱する。一部の態様において、歯磨組成物は口の剥離の速度を化学的に変化させることにより剥脱する。一部の態様において、歯磨組成物の適用は唾液中の全体的な細菌量を低減させ、適用された、またはブラッシングされた所はどこであってもその場所の細菌集団が低減するであろう。
【0028】
[0031] 一部の態様において、歯磨組成物の口腔への適用は以下の結果の少なくとも1種類をもたらす:口腔の嫌気性タンパク質分解性細菌の代謝により産生される揮発性硫黄化合物(VSC)の臨床的低減によるさわやかな息;口全体の(whole−mouth)細菌および舌/頬の内側の細菌の低減による抗細菌作用;老化の技法による相対的な細胞年齢の低下による“若々しい口”;炎症の低減;結果として歯茎への増大した血流をもたらす歯茎の刺激、およびそうして増大した唾液の流れ;舌の後部の上の細菌のプラークの形成の減少;粘膜が“呼吸する”能力の増大;他の成分の沈着の増大;沈着した有効物質の保持時間の増大;ならびに朝の口/息の緩和。従って歯磨組成物は口の健康の維持において、ならびに口の疾患の処置および予防において用いることができる。
【0029】
[0032] 一部の態様において、歯磨組成物は顆粒およびアルファまたはベータヒドロキシ酸を含んでいてよい。一部の態様において、顆粒およびアルファまたはベータヒドロキシ酸の組み合わせは相乗的に口の粘膜を剥脱し、口の粘膜の剥離を増大させる。
【0030】
[0033] 一部の態様において、歯磨組成物は練り歯磨きおよび/またはゲルである。
[0034] 口腔の軟組織の剥脱のためのシステムは本発明の態様の1つである。システムは、上記のようなあらゆる変形での剥脱性歯磨組成物、および歯磨剤を口腔の軟組織に適用するための口腔ケアの道具を含んでいてよい。例えば、口腔ケアの道具は舌クリーナー、歯ブラシ、綿棒、スポンジ、指サック、棒、歯科用トレー、および細片であってよい。道具は、例えばプラスチック、樹脂、木材、織物、ポリマー、スポンジ、紙、箔、薄膜、金属、およびゴムのような当技術で既知のあらゆる材料で作られていてよい。システムに含まれる口腔ケアの道具は、当技術におけるあらゆる既知のものまたは当技術で開発されたものであってよい。望まれるならば、その中に、またはその上に剥脱性歯磨剤を配置することができる貯蔵場所、空洞または他の空間を含む口腔ケアの道具を含めることを望んでもよい。
【実施例】
【0031】
実施例1:顆粒配合物
表1:剥脱または増大した剥離のための顆粒配合物
【0032】
【表1】

【0033】
[0035] 上記の処方に従って下記の実施例のために顆粒を調製した。
実施例2:1%顆粒Aを含む歯磨組成物
[0036] 下記の処方に従って歯磨組成物を調製した:
表2:1%顆粒Aを含む試料
【0034】
【表2】

【0035】
実施例3:3%顆粒Bを含む歯磨組成物
[0037] 下記の処方に従って歯磨組成物を調製した:
表3:3%顆粒Bを含む試料
【0036】
【表3】

【0037】
実施例4:5%顆粒Cを含む歯磨組成物
[0038] 表4の処方に従って歯磨組成物を調製した。
表4:5%顆粒Cを含む試料
【0038】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のもの:
(A)複数の顆粒、ここで顆粒は少なくとも1種類のポリマー性結合剤を含む;および
(B)口に許容できるビヒクル
を含む剥脱性歯磨組成物であって、顆粒および口に許容できるビヒクルの少なくとも一方がさらに0.01mm〜4mmの平均粒子直径を有する少なくとも1種類の研磨剤を含む、前記歯磨組成物。
【請求項2】
顆粒がさらにヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース、およびトウモロコシデンプンから選択される増粘剤を含む、請求項1に記載の歯磨組成物。
【請求項3】
顆粒がさらにプロピレングリコール、グリセリン、およびトリアセチンから選択される可塑剤を含む、請求項1に記載の歯磨組成物。
【請求項4】
少なくとも1種類の研磨剤がシリカを含む、請求項1に記載の歯磨組成物。
【請求項5】
さらにヒドロキシ酸を含む、請求項1に記載の歯磨組成物。
【請求項6】
ヒドロキシ酸が乳酸、グリコール酸、および中和されたサリチル酸から選択される、請求項5に記載の歯磨組成物。
【請求項7】
さらにタンパク質分解酵素を含む、請求項1に記載の歯磨剤。
【請求項8】
さらに亜塩素酸イオン剤、トリクロサン、5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール、クロルヘキシジン、アレキシジン、ヘキセチジン、サンギナリン、塩化ベンザルコニウム、サリチルアニリド、臭化ドミフェン、塩化セチルピリジニウム、塩化テトラデシルピリジニウム、塩化N−テトラデシル−4−エチルピリジニウム、オクテニジン、デルモピノール、オクタピノール、ピペリジノ誘導体、ナイシン、亜鉛イオン剤、第一スズイオン剤、精油、フラノン類、細胞壁溶解酵素、およびリゾチームから選択される薬剤を含む、請求項1に記載の歯磨剤。
【請求項9】
さらにプラークマトリックス阻害因子、デキストラナーゼ類、ムタナーゼ類、バクテリオシン類、ヒスタチン類、デフェンシン類、セクロピン類、オーグメンチン、アモキシシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、メトロニダゾール、ネオマイシン、カナマイシン、クリンダマイシン、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、フッ化物イオン剤、ペパーミント油、クロロフィル、リドカイン、ベンゾカイン、アミノ酸類、および過酸化物から選択される薬剤を含む、請求項1に記載の歯磨剤。
【請求項10】
剥脱性歯磨組成物を口腔の軟組織に接触させることを含む、口腔の軟組織を剥脱する方法であって、歯磨組成物が請求項1において定義されているものである、前記方法。
【請求項11】
以下のもの:
(A)口腔ケアの道具および
(B)請求項1に記載の剥脱性歯磨組成物
を含む、口腔の軟組織の剥脱のためのシステム。
【請求項12】
口腔ケアの道具が舌クリーナー、歯ブラシ、綿棒、スポンジ、指サック、棒、歯科用トレー、および細片から選択される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
口腔ケアの道具がその中に剥脱性歯磨組成物が配置される貯蔵場所を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
口腔ケアの道具がプラスチック、樹脂、木材、織物、ポリマー、スポンジ、紙、箔、薄膜、金属、およびゴムから選択される材料を含む、請求項11に記載のシステム。

【公表番号】特表2012−522779(P2012−522779A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503397(P2012−503397)
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/039319
【国際公開番号】WO2010/114549
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(590002611)コルゲート・パーモリブ・カンパニー (147)
【氏名又は名称原語表記】COLGATE−PALMOLIVE COMPANY
【Fターム(参考)】