説明

加熱ディスペンサシステム

【課題】ベースユニットおよび塗布器組立体を含む加熱およびディスペンサシステムに関する。
【解決手段】塗布器組立体は、塗布器先端、ディスペンサモジュール、および塗布器ハウジングを含む。塗布器組立体は一体化されるかまたは分離可能であり、かつ加熱モジュールを収容する。選択的に、加熱モジュールは塗布器組立体から分離してよい。加熱およびディスペンサシステムは、種々の製品を加熱かつ分与するために制御システムを含む。塗布器組立体は、表面に製品を塗布するために、交換可能、相互交換可能、または単一タイプであってよい。塗布器は、熱伝達または貯蔵に影響を与える材料で構成されてよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は個人用品を分与し適用するシステムに関し、更に具体的には、個人用品を分与しかつその個人用品を加熱塗布器により塗布するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
広範囲の美容液、軟膏および他の健康および美容製品が局所使用に利用可能である。ある使用において、このような製品は単に手により塗布される。しかしながら、多くの製品について、塗布器は、使用者が製品を塗布する際の手助けに利用できる。幾つかの使途において、塗布器は複雑な構成であり製品用の容器を含む。一つの従来塗布器は、製品を塗布するためのローリングボールを含む。典型的なローリングボール塗布器では、ローリングボールは製品容器の首部内に設けられ、一部が塗布器の外部上に露出している。ローリングボールが首部内で回転するときに、製品は容器から引き出される。幾つかの使途において、製品は塗布前に加熱される。幾つかの製品にとって、加熱は効果的であり、分与性を改善し、また単により快適な製品塗布感を提供する。
【0003】
ある使途において、塗布器は皮膚の表面上に製品を拡散するために使用される。このような塗布器の先端は、特定状況および使用者の好みに応じて色々な形状および寸法により利用可能である。例えば、ローリングボールのように球形の塗布器の先端は所定領域上に均一に製品を広げるのに望ましく、円錐台形の塗布器の先端は表面上に製品の気泡を形成する。
【0004】
上述のローリングボール例において、塗布器の先端が塗布器から取り外し可能でないので、使用者は二以上の製品について塗布器の先端を使用することはできない。その結果として、使用者は、二以上の製品に使用するには複数の塗布器を購入する必要がある。それぞれが塗布器固有の先端を有する複数の塗布器の購入は、通常、塗布器の中で先端が最も高価であるので、高額になる。更に、塗布器から先端を分離して塗布器を洗浄することはしばしば困難である。
【0005】
多くの製品は、色々な理由から高温で分与される。例えば、ローション等の個人ケア製品は、皮膚、製品、または両者が皮膚温度またはそれ以上に温まっているときに皮膚に一層効果的でありかつ潤滑に塗布できる。皮膚が加熱しているときに製品を塗布すれば吸収は増大する。製品によっては、製品の温度が高い方が展性に優れる。更に、振動およびマッサージ技術が、使用者の皮膚等の製品塗布面への製品の吸収を高めるために使用される。
【0006】
一例として、従来塗布器は製品に接触させて熱源を使用する。この方法は、吸収を高めるために製品の温度を上昇させる。しかし、多くの個人ケア製品は、長時間熱源に直接的に接触すると、劣化する。結果的に、このような技術の使用により製品を塗布するときには、皮膚を適正に湿潤させる等の意図された機能を遂行することはできない。
【0007】
他の例として、従来塗布技術は、分離した加熱器と製品ディスペンサの使用を含む。その結果として、使用者は加熱器と製品ディスペンサの両方を同一箇所に維持する不便を実感する。一方の場所を間違えたり忘れたりした場合、使用者は上述の技術の利益を受けることはできなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】USP6,825,620
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上述の従来塗布器の問題を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による第一形態の製品ディスペンサシステムは、個人用品もしくは個人製品を分与するためのディスペンサモジュールを含む塗布器組立体、前記塗布器組立体に対して取り付け可能かつ取り外し可能の表面接触先端組立体、前記表面接触先端組立体の一部を選択的に加熱するための、前記表面接触先端組立体に隣接する加熱モジュール、および動力源を含む。
【0011】
好適形態として、前記加熱モジュールは前記塗布器組立体内に設置されている。更に、前記塗布器組立体はディスペンサノズルを含んでよい。前記表面接触先端組立体の一部は前記ディスペンサノズルの外側に位置してよい。前記塗布器組立体は個人製品を選択的に分与するための起動機構を含んでよい。前記製品ディスペンサシステムは振動モジュールを更に含んでよい。前記塗布器組立体はカートリッジ形態で個人製品を受けるキャビティを含んでよい。前記カートリッジ形態の個人製品は個人製品を選択的に分与するための起動機構を更に含んでよい。
【0012】
本発明は更に個人製品を塗布するための製品ディスペンサ装置を提供する。この製品ディスペンサ装置は、表面接触先端組立体、個人製品を貯蔵かつ分与するためのディスペンサモジュール、前記表面接触先端組立体の一部を加熱するための、前記表面接触先端組立体に隣接する加熱モジュール、およびディスペンサノズルを含み、前記表面接触先端組立体の一部は前記ディスペンサノズルの外側に設置されている。
【0013】
製品ディスペンサ装置の好適形態によれば、前記表面接触先端組立体は前記ディスペンサモジュールに永久的に固定されている。前記表面接触先端組立体は前記ディスペンサモジュールから取り外し可能であるのが好適である。前記製品ディスペンサ装置はエネルギ貯蔵要素を更に含んでよい。前記表面接触先端組立体は高熱伝導性の材料により形成されてよい。前記表面接触先端組立体は高加熱能力を有するのが好適である。前記表面接触先端は所定時間37°Cから50°Cの範囲を維持することが好ましい。前記表面接触先端組立体は所定時間に依存して熱質量を有するのが好ましい。前記表面接触先端組立体は加熱抵抗素子を更に含んでよい。前記表面接触先端組立体は分与前に製品を予備加熱しないように製品から遮蔽されてよい。前記製品ディスペンサ装置は振動モジュールを更に含んでよい。
【0014】
本発明による第二形態の製品ディスペンサシステムは、個人製品を塗布するための表面接触先端組立体、およびディスペンサノズルを含むディスペンサモジュールを含む塗布器組立体、塗布器レセプタクルを含むベースユニット、ならびに前記表面接触先端組立体の一部を選択的に加熱するための、前記塗布器組立体および前記ベースユニットの少なくとも一方に設置された加熱モジュールを含み、前記表面接触先端組立体の一部が前記ディスペンサノズルの外側に位置し、前記ディスペンサノズルは所定量の個人製品を分与し、前記ベースユニットは、少なくとも前記塗布器レセプタクル内に前記塗布器組立体が設置されることに応答して、前記塗布器組立体にエネルギを送る、ことを特徴とする。
【0015】
第二形態の製品ディスペンサシステムの好適形態において、前記ベースユニットは、加熱モジュールによる熱伝達、前記ベースユニット内の第一コイルまたは前記ベースユニット内の電気コンタクトによる誘導電力伝達の少なくとも一つの伝達を使用して前記塗布器組立体にエネルギを送る。前記ベースユニットは、好適形態として、前記塗布器組立体が前記塗布器レセプタクル内に設置されることに応答し、かつ前記塗布器レセプタクル内への前記塗布器組立体の設置を検査して存在を感知する近位検出器の起動、および使用者提供入力のうちの少なくとも一つに応答して前記塗布器組立体へエネルギを送る構成である。前記ベースユニットは、前記表面接触先端組立体を加熱するレセプタクルを更に含むのが好ましい。第二形態の製品ディスペンサシステムは、振動モジュールを更に含んでよい。
更に具体的には、本発明は、美容液、軟膏、ならびに他の健康および美容製品を塗布するための加熱およびディスペンサシステムを提供する。加熱およびディスペンサシステムは、ベースユニット、表面接触先端組立体、前記表面接触先端組立体と、前記表面接触先端組立体に取り付けられる塗布器組立体とを選択的に加熱するための加熱モジュールを含む。前記塗布器組立体はディスペンサモジュールおよび塗布器ハウジングを含み、その一方または両方が前記表面接触先端組立体に取り付けられてよい。前記塗布器組立体は、製品を選択的に分与し、分与する製品量を調節し、または使用者が所定時間で製品の分与を停止できるようにするために、弁等の装置を装備してよい。
【0016】
一実施形態において、製品を選択的に分与するための装置は、製品を塗布するためのノズルまたは製品出力部を含む。前記表面接触先端組立体およびノズルは、前記表面接触先端組立体の加熱領域が前記ノズルの外側になるように前記塗布器組立体上に位置決めされる。
【0017】
他の実施形態において、前記加熱およびディスペンサシステムは、取り付け可能および交換可能表面接触先端組立体と共に一部使い捨て可能塗布器組立体を含む。複数の表面接触先端組立体が、特定使途に応じて使用できる。例えば、湾曲した先端が幾つかの用途に使用でき、他方でフラットな先端が他の用途に好適である。
【0018】
他の実施形態において、前記加熱およびディスペンサシステムは、二つが永久的に結合された、塗布器組立体と交換不可能な表面接触先端組立体とを含む。
【0019】
一実施形態において、前記加熱およびディスペンサシステムは、熱質量および熱伝導性等の所望の材料特性を合わて有する材料により一部が形成された表面接触先端組立体を含む。かかる材料を含む表面接触先端組立体は塗布器組立体内に含まれる動力を貯蔵でき、かつ使用者の皮膚等の製品塗布面と接触する表面接触先端組立体の部分に熱を効果的に伝達する。
【0020】
一実施形態において、前記加熱およびディスペンサシステムは、分離可能塗布器組立体を含み、この塗布器組立体は表面接触先端組立体、塗布器ハウジング、およびディスペンサモジュールに分離する。前記塗布器ハウジングは、カートリッジ形態のディスペンサモジュールを受けるためのキャビティを含む。このキャビティは前記塗布器モジュール内で前記ディスペンサモジュールを所定位置に保持し、かつ使用者が望む製品の分与を可能にするための固定装置を含む。前記ディスペンサモジュールは、製品の分与量を調節するための分離の分与装置を含む。前記ディスペンサモジュール、塗布器ハウジング、またはその両方が選択的に前記表面接触先端組立体に取り付け可能である。
【0021】
一実施形態において、前記加熱およびディスペンサシステムは、ベースユニットまたは塗布器組立体内に設置されてよい加熱モジュールを含む。この加熱モジュールは、前記表面接触先端組立体に熱エネルギを付与する。前記加熱モジュールは、ワイヤまたはセラミック、または他の適宜構成の熱抵抗素子であってよい。更に、前記ベースユニットまたは塗布器組立体内には、加熱素子が表面接触先端組立体に伝達する動力量を調節するための制御ユニットが設けられてよい。
【0022】
他の特徴として、前記加熱およびディスペンサシステムは、振動モードを含み、これは、使用者による表面接触先端組立体の振動を可能による。製品塗布面の振動は製品の吸収を改善する。振動を付与するために、塗布器モジュールはオフ−センターモータおよびカムまたは圧電モータを含んでよい。
【0023】
本発明の上記そして他の課題、利点、および特徴は実施形態の説明および図面を参照することにより容易に理解および評価されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】加熱およびディスペンサシステムの一実施形態の分解図を示す。
【図2】加熱およびディスペンサシステムの一実施形態の斜視図を示す。
【図3】加熱およびディスペンサシステムの一実施形態の分解図を示す。
【図4】本発明による加熱およびディスペンサシステムの第一形態の概略図を示す。
【図5】本発明による加熱およびディスペンサシステムの第二形態の概略図を示す。
【図6】本発明による加熱およびディスペンサシステムの第三形態の概略図を示す。
【図7】本発明による加熱およびディスペンサシステムの第四形態の概略図を示す。
【図8】本発明による加熱およびディスペンサシステムの第五形態の概略図を示す。
【図9】本発明による加熱およびディスペンサシステムの第六形態の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1から3は、ベースユニット2および塗布器組立体3を含む加熱およびディスペンサシステム1の実施形態を示す。ベースユニット2は種々の適宜動力源、例えば、壁面出口、バッテリ、または他の適宜動力源から動力を受ける。ベースユニット2は塗布器組立体3を貯蔵するためのレセプタクル、および塗布器組立体3にエネルギを伝達するためのレセプタクルを含む。レセプタクルは塗布器組立体3を所定場所に固定するための係止機構を含む。図2は加熱およびディスペンサシステム1のエネルギ伝達形態を示し、かつ図3はベースユニット2における塗布器組立体3の貯蔵形態を示す。ベースユニット2は、少なくとも、エネルギを伝達するためにレセプタクル内に設置された塗布器組立体3に応答して、塗布器組立体3にエネルギを供給する。加熱およびディスペンサシステム1は、エネルギを伝達するためにレセプタクル内に設置された塗布器組立体3に加えて、種々の方法を使用して塗布器組立体3へのエネルギ伝達を開始してよい。一実施形態において、加熱およびディスペンサシステム1はリードスイッチまたは他の近位検出器を使用して、エネルギを伝達するためのレセプタクル中の塗布器組立体3の存在を検出する。塗布器組立体3がエネルギを伝達するためにレセプタクル中に一旦設置されかつリードスイッチが存在を検出すると、加熱およびディスペンサシステム1は塗布器組立体3へのエネルギ伝達を開始する。他の実施形態では、塗布器組立体3の存在を決定するために、種々の方法を使用して連続的または断続的に調査がされてよい。例えば、ベースユニット2は、第二コイルの存在を調べるために使用できる第一コイルを有し、第二コイルは塗布器組立体3内に含まれていてよい。他の実施形態において、加熱およびディスペンサシステム1は、塗布器組立体3またはベースユニット2の何れか上への使用者による入力によりエネルギ伝達モードを選択できる。エネルギ伝達は、塗布器組立体3がエネルギ伝達のためにレセプタクル中に設置されることに加えて、エネルギ伝達モードが選択されたときに開始してよい。使用者入力は、塗布器組立体3がエネルギを伝達するためにレセプタクル中に設置される前または後に選択されてよい。ベースユニット2は、熱エネルギ、電気接触による電気エネルギ、または誘導電力結合の形態で塗布器組立体3へエネルギを提供できる。上述の実施形態は、上述のエネルギ伝達形態に限定されず他の適宜エネルギ伝達方法を使用できる。
【0026】
図示実施形態において、塗布器組立体3はディスペンサモジュール4、塗布器ハウジング5、表面接触先端組立体6、およびキャップ7を含む。キャップ7は、不使用時には塗布器組立体3を被覆する。塗布器ハウジング5はディスペンサモジュール4を受けるためのキャビティ、表面接触先端組立体6を取り付けかつ取り外すための係合領域を含む。選択的に、係合領域はディスペンサモジュール4、またはディスペンサモジュール4と塗布器ハウジング5との組合体上に含まれてよい。
【0027】
ディスペンサモジュール4は製品キャリジおよび起動機構を含む。更に、製品キャリジはカートリッジ出口8を含む。ある実施形態において製品カートリッジは交換可能、かつ他の形態として交換可能でなくディスペンサモジュール4の一部を形成していてよい。ディスペンサモジュール4は塗布器ハウジング5のキャビティへ挿入して、クリップ等の固定機構を使用して所定位置に固定されてよい。当業者は、この機能に適した無数の固定機構があることを認識している。塗布器ハウジング5およびディスペンサモジュール4は、この実施形態において分離可能であるが、他の実施形態において一構造に永久的に固定されてよい。
【0028】
製品キャリジは製品能力の表示器、例えば、使用者が製品カートリッジ内に残っている製品を観察できるように半透明または透明の窓を含む。選択的に、測定システムが、加熱およびディスペンサシステムの一部上のディスプレイユニットに残存製品量を連絡するために含まれてよい。他の実施形態において、測定システムは、製品カートリッジ内の製品の存在または不存在に基づいて加熱プロセスを制限するために、ベースユニット2および加熱モジュールに連結されてよい。測定システムはRFIDまたは他の通信手段を利用してベースユニット2または加熱モジュールまたはその両方に現状情報を伝送してよい。選択的に、塗布器ハウジング5、製品カートリッジまたはディスペンサモジュール4を含む塗布器組立体3は、バッテリ等の動力源を含み、動力を測定システムに供給する。
【0029】
図示実施形態において、カートリッジ出口8は製品をディスペンサノズル9へ連結管を介して分与でき、ディスペンサノズル9は製品を製品塗布面へ分与する。他の実施形態において、ディスペンサノズル9は製品カートリッジに一体化されてよい。結果として、カートリッジ出口8はディスペンサノズルであってよい。
【0030】
更に、加熱およびディスペンサシステム1は、ディスペンサノズル9を通る製品もしくは美容液の分与をディスペンサモジュール4上の機構の起動によって調節してよい。この起動機構は、プッシュボタン、ネジ、または他の適宜機構であってよい。使用者は、起動機構を手で作動させるか、またはディスペンサ命令を受信でき使用者提供入力に基づいて起動機構を起動する制御器を含んでよい。他の実施形態において、起動機構は塗布器ハウジング5のような塗布器組立体3内のいずれかの場所に設置されてよい。
【0031】
ディスペンサノズル9は、表面接触先端組立体の加熱領域に対して塗布器組立体3上に設置されてよい。ディスペンサノズル9は製品もしくは美容液を解放できる単一または複数の出口であってよい。一例として、ディスペンサノズル9は、環状出口の外径と内径との間で形成される製品を解放するための空間を有する単一環状出口であってよい。表面接触先端組立体の加熱領域は、ディスペンサノズル9の内径内にあるか、またはディスペンサノズル9の外径の外にあってよい。他の実施形態として、ディスペンサノズル9は円形パターンを形成する複数の出口であってよい。この実施形態において、表面接触先端組立体の加熱領域はディスペンサノズル9を形成する円形パターンの出口の中心近くまたは外側であってよい。他の実施形態において、ディスペンサノズル9は表面接触先端組立体6の加熱領域の一部による複数の出口であってよい。選択的に、ディスペンサノズル9の出口は、表面接触先端組立体6の加熱領域がその間に存在しないように位置決めされてよい。この実施形態において、ディスペンサノズル9は、表面接触先端組立体6の加熱領域の一部がディスペンサノズル9の外側になるように位置決めされてよい。更に、この形態におけるディスペンサノズル9の設置は、ディスペンサノズル9から製品が分与されるときに、製品が表面接触先端組立体6の加熱領域と接触しないようにする。これは、製品の劣化を防止しかつ意図された機能の実行を可能にする。
【0032】
図示形態において、シールド(図示されていない)が加熱器もしくは表面接触先端組立体6と、カートリッジ出口8からディスペンサノズル9への製品流路との間に設置されてよい。シールドは、塗布器組立体3内の加熱源と製品が接触することを阻止する。シールドはフォイルまたは製品から熱を誘導できる他の高伝導性材料により構成されてよい。選択的に、シールドは、熱の製品への伝達を阻止する高絶縁特性を有する材料であってよい。
【0033】
図示実施形態において、表面接触先端組立体6は塗布器組立体3から着脱自在、除去自在、交換可能である。この特徴は、塗布器組立体3から分離可能な表面接触先端組立体6の使用者による清掃を一層容易にする。同様に、使用者が種々の表面接触先端組立体6を組合せて使用することを可能にする。更に、使用者が表面接触先端組立体6を色々な塗布器組合体3で装飾化し、または個性化することを可能にする。他の実施形態において、表面接触先端組立体6は塗布器組立体3に永久的に固定されてよい。理解されるように、先端組立体の用語は、複数構成要件または単一構成要件を含む先端(tip)を含む。例えば、先端組立体は使用者の皮膚と接触することを意図した金属部、および先端組立体の塗布器組立体への取り付けを可能にするプラスチック部を含む。または、他の実施形態において、先端組立体は単一構成要素であってよく、例えば、一片の金属片であって一端が使用者の皮膚に接触する面を提供するように形成され、かつ他端が塗布器組立体に取り付けるように形成されてよい。
【0034】
表面接触先端組立体6は、種々の材料、例えば、熱を保持する(例えば、高熱質量)、容易に熱を伝導する(例えば、高熱伝導性)、またはそれらの組合せによる材料により構成できる。かかる材料は効果的に熱エネルギを製品の塗布面に伝達してその吸収性を高めるので高熱伝導性を有する材料を利用することが望ましい。更に、表面接触先端組立体6の熱質量は、表面接触先端組立体6の能力に影響を及ぼして、製品塗布面上での使用時に、所定時間にわたり所定温度範囲を維持する。従って、高熱質量特性を有する材料の使用が望ましく、そのようにして表面接触先端組立体6の全体的寸法を縮小できる。同様の特性を有する材料例として、銅、セラミック、アルミニウム、ステンレススチール、およびニッケルがある。これらの材料またはその幾つかは表面接触先端組立体6を構成するために使用できる。
【0035】
種々の形状の表面接触先端組立体6が提供できる。表面接触先端組立体の形状は、使用される材料のタイプ、材料を受ける表面のタイプ、種々の他の因子に依存する。例えば、球形は人間の皮膚または他の製品塗布面に材料を塗布するために望ましい。選択的に、平面的塗布器またはピラミッド形塗布器は、人間の皮膚または他の製品塗布面に材料を塗布するために更に好ましい。
【0036】
図示実施形態において、加熱およびディスペンサシステム1は、安全または他の表示器機能を有する。ベースユニット2または塗布器組立体3は、作動状態を表示するためにLED等の表示灯を含む。例えば、表示灯は所望温度設定、作動温度、動力状態、充電状態、または加熱状態等の情報を提供する。選択的に、表示器機能は、表示灯類似の機能を実行するグラフィックディスプレイを含んでよい。他の実施形態において、表面接触先端組立体6は、装置が作動温度未満、作動温度、または作動温度超であるかを視覚表示するためにサーモクロミック染料を含んでよい。
【0037】
図示実施形態において、加熱およびディスペンサシステム1は使用者提供入力(図示せず)を有する。ベースユニット2または塗布器組立体3は、スイッチもしくはプッシュボタン、または当分野で周知の適宜使用者フィードバック形態のものを含んでよい。使用者提供入力は直接的または間接的に加熱モジュール、ディスペンサモジュール4、制御器、使用者の命令を受信する等の制御器、または加熱およびディスペンサシステム1内の他の構成要素に接続されてよい。更に、使用者提供入力は、加熱モジュールへのエネルギ伝達の開始、ディスペンサモジュール4を誘導して分与を開始する、または制御器に知らせて種々の使用者命令を開始する等の加熱およびディスペンサシステム1に対する使用者命令に関する。他の使用者命令は、例えば、電流の運転モードの設定(例えば、伝達モードまたはオフモード)、温度設定の選択、または振動モードの選択を含む。
【0038】
図4は、表面接触先端20の熱伝導性加熱(パッシブヒーティング)に関する本発明の実施形態による加熱およびディスペンサシステム10を示す。加熱およびディスペンサシステム10は、ベースユニット12および塗布器組立体24を含む。塗布器組立体24は、上述の塗布器組立体3に類似し、次の対応する主要部材を含む。表面接触先端組立体20、塗布器ハウジング18、ディスペンサモジュール19、製品カートリッジ21、およびディスペンサノズル22を含む。この実施形態において、表面接触先端組立体20は、ヒートシンク(heat sink)14を通る熱伝導により加熱モジュール11から熱を受ける。塗布器組立体24は、表面接触先端組立体20へ熱を伝達するためのベースユニット12のレセプタクル内に設置されてよい。選択的に、表面接触先端組立体20は塗布器組立体24から取り外され、加熱のためにベースユニット12のレセプタクル内に分離可能に設置されてよい。加熱終了後に、表面接触先端組立体20は使用のために塗布器組立体24と再係合する。
【0039】
ベースユニット12は上述のベースユニット2と類似する。図4を参照すると、ベースユニット12の特徴の幾つかが更に詳細に示されている。ベースユニット12は主電源入力17、制御器16、スイッチング回路23、および加熱モジュール11を含む。制御器16およびスイッチング回路23は主電源入力17から電力を受け、かつ当分野で周知の回路を含む。制御器16は、更に、スイッチング回路23に接続され、かつ選択的にスイッチング回路23を制御して出力電力、または加熱モジュール11からの熱出力量を調節する。制御器16または加熱モジュール11は、温度センサからフィードバックを受けて、加熱モジュール11の作動温度および所望温度設定によって出力電力を更に制御する。
【0040】
加熱モジュール11は、温度センサ13、ヒートシンク14、および加熱器15を含む。加熱器15は、ワイヤまたはセラミック型、または他の適宜構造等の加熱抵抗素子であってよい。更に、加熱器15は、カートリッジ、フォイル、または適宜方法で塗布器先端を加熱できる事実上いずれのタイプの加熱器であってもよい。温度センサ13は温度を電気信号に変換できるサーモカプップルまたは他のセンサであってよい。図示実施形態において、温度センサ13は、制御器16に接続した状態で示されているが、他の実施形態において、温度センサは情報を、ベースユニット内の他の構成要素に提供する。制御器16は、表面接触先端組立体20がベースユニット12のレセプタクル内にあるときに、加熱モジュールに動力を供給する。ヒートシンク14は熱エネルギを加熱器15から表面接触先端20へ伝達する。表面接触先端20は、ベースユニット12のレセプタクル内にあるときに、ヒートシンク14に隣接する。この機能を実行するために、ヒートシンク14は、銅またはアルミニウム等の高熱伝導性の材料であってよい。
【0041】
現在の実施形態において、ベースユニット12は、加熱プロセスまたは貯蔵時に、表面接触先端組立体20を設置するためのレセプタクルを含む。表面接触先端組立体20は、所定時間所定温度を維持するようにベースユニット12内で加熱される。所定温度と時間は、例えば、50°C−37°Cで4分間、48°C−42°Cで3分間、または47°C−43°Cで2分間である。他の運転形態において、表面接触先端組立体20は、塗布器組立体24から分離され、かつ加熱のためにレセプタクル内に設置される。加熱を終了したときに、表面接触先端組立体20はレセプタクルから取り出されかつ塗布器組立体24に取り付けられる。この時に、第二表面接触先端組立体20は、加熱のためにレセプタクル内に設置される。かかる方法において、使用者は、二つの加熱した表面接触先端組立体20を、ベースユニット12の加熱レセプタクル中に二つを交互に設置することにより、二つの表面接触先端組立体を交互に連続的に使用できる。
【0042】
加熱およびディスペンサシステム30,70の他の実施形態を図5および6を参照して次に詳細に説明する。各加熱およびディスペンサシステム30,70は、ベースユニット31,71、および塗布器組立体42,75を含む。各塗布器組立体42,75は、上述の塗布器組立体3に概ね類似し、次の対応する特徴を含む。表面接触先端組立体41,80、塗布器ハウジング47,52、ディスペンサモジュール43,53、製品カートリッジ46,81、およびディスペンサノズル44,82を含む。図5の実施形態を参照すると、塗布器組立体42は、塗布器制御器37、第二コイル36、貯蔵要素39、温度センサ38および加熱器40を含む。温度センサ38および加熱器40は図1−4の実施形態に関して説明したものと類似である。この実施形態において、加熱器40および温度センサ38は、塗布器組立体42内に設置され、かつベースユニットの制御器32ではなく、塗布器制御器37に連結されてよい。塗布器制御器37は、当分野で周知の回路を含み、かつ図4に関して説明した制御器16と同様の機能を実行する。例えば、塗布器制御器37は、所望温度設定および温度センサ38からの温度情報に基づいて加熱器69へのベースユニット31からのエネルギ伝達を調節する。塗布器制御器37は貯蔵要素39へのそして貯蔵要素39へのエネルギ伝達を調整できる。貯蔵要素39はスーパーコンデンサもしくはバッテリ、または加熱器40を印加するかまたは塗布器組立体42の使用時間を延長するための適宜充電蓄積能力を有する適宜形態であってよい。
【0043】
各ベースユニット31,71は、概ね上述のベースユニット2に類似している。図5を参照すると、ベースユニット31の特徴の幾つかが詳細に示されている。ベースユニット31は、主電源入力34、制御器32、スイッチング回路45、AC/ACコンバータ33、および第一コイル35を含む。制御器32およびスイッチング回路45は当分野で周知の回路を含む。制御器16およびスイッチング回路45は主電源入力34から電力を受ける。制御器16は、更に、スイッチング回路45に接続されてAC/ACコンバータおよび第一コイル35への電力出力を制御する。第二コイル36および第一コイル35は、誘導結合するように構成される。これは、ベースユニット31と塗布器組立体42間のエネルギの伝達を直接的電気接触なしで可能にする。この構成において、ベースユニット31と塗布器組立体42間の通信は、分離した複数のトランシーバまたは変調技術を使用することにより行われる。分離トランシーバはBluetooth(登録商標)またはIrDA等のワイヤレスプロトコルを使用する通信を可能にする。選択的に、第一コイル35および第二コイル36は
電力伝達が発生している間、情報の通信に使用できる。塗布器組立体42およびベースユニット31は、これらの手段または類似手段を使用して、所望温度情報、現在の温度情報、または電力必要情報等の情報を送信または受信できる。このことは、例えば、使用者が塗布器組立体42またはベースユニット31上に設置された使用者提供入力を使用して所望温度設定を選択できるようにする。
【0044】
制御器16、スイッチング回路45、AC/ACコンバータ33、第一コイル35および第二コイル36は、Kuennen他に対して2004年11月30日に発行された"Inductively Coupled Ballast Circuit"に関するUS特許6,825,620に記載されたような誘導電力供給システムの一部を形成してよい。Baarmanに対して2007年5月1日に発行された"Adaptive Inductive Power Supply"に関するUS特許7,212,414のアダプティブ・インダクティブ電力供給の一部、Baarmanにより2003年10月20日に出願された"Adaptive Inductive Power Supply with Communication"に関するUS特許出願第10/689,148号の通信手段を備えたアダプティブ・インダクティブ電力供給源の一部、Baarmanにより2007年9月14日に出願された"System and Method for Charging a Battery"に関するUS特許出願第11/855,710号のワイヤレスでLI-IONバッテリを充電するための誘導電力供給の一部、Baarman他により2007年12月27日に出願された"Inductive Power Supply with Device Identification"に関するUS特許出願第11/965,085号の装置識別を備えた誘導電力供給の一部、またはBaarmanにより2009年1月7日に出願された"Inductive Power Supply with Duty Cycle Control"に関するUS特許出願第12/349,840号のデュウティサイクル制御を備えた誘導電源の一部を形成してよい。これらの文献の全内容が本明細書に組込まれる。
【0045】
この実施形態において、塗布器組立体42は加熱器40へエネルギを伝達して表面接触先端組立体41を加熱するためにベースユニット31からエネルギを受ける。表面接触先端組立体41および加熱器40は、効率的エネルギ伝達を達成するために相互に対して密接してよい。第二コイル36は第一コイル35との誘導結合を介してエネルギを受けかつそのエネルギを塗布器制御器37に伝達してよい。エネルギを受けた後に、塗布器制御器37は表面接触先端41を加熱するために加熱器40へのエネルギを調節する。これは、第二コイル36が第一コイル35と誘導結合を維持している間に行われる。更に、塗布器制御器37は、第二コイル36と第一コイル35が結合中にこのエネルギの幾らかを貯蔵要素39に伝達できる。この塗布器組立体42がベースユニット31から除去されて第二コイル36が第一コイル35と結合しなくなると、塗布器制御器37は表面接触先端組立体41の温度を管理しかつ貯蔵要素39から加熱器40へのエネルギを調節する。これは、長時間にわたる所望温度での塗布器組立体42による表面接触先端組立体41の維持を可能にする。
【0046】
温度センサ38は、温度情報を塗布器制御器37へ提供して、所定時間特定温度範囲で表面接触先端組立体41を維持するために貯蔵要素39からのエネルギの放出を調節する。例えば、特定温度範囲および時間は、50°C−37°Cで4分、48°C−42°Cで3分、47°C−43°Cで2分であってよい。他の実施形態において、塗布器組立体42またはベースユニット31上への使用者提供入力は、塗布器制御器37に使用者所望温度設定を提供する。そこで、塗布器制御器37は、使用者の選択により表面接触先端組立体41の温度を調節する。
【0047】
上述のごとく、この実施形態では、塗布器組立体42は、所望温度範囲内に表面接触先端組立体41が維持される時間を延長することができる。他の実施形態において、塗布器制御器37は、ベースユニット31からエネルギを受けている間、表面接触先端組立体41を加熱できない。このような実施形態において、塗布器37は貯蔵要素39内にエネルギを貯蔵する。そこで、使用者は、塗布器組立体42上への使用者提供入力により塗布器制御器17に通信して表面接触先端組立体41の加熱を開始する。そこで、貯蔵要素9内に貯蔵されたエネルギは、塗布器制御器37の指示下で加熱器40に提供される。
【0048】
図6を参照すると、図示実施形態は、図5の実施形態に類似するが、誘導電力供給の代わりに、電気コンタクトが塗布器組立体75へ電力を供給するために使用される。この実施形態において、塗布器ハウジング52とディスペンサモジュール53は一つの塗布器組立体75に結合されているが、他の実施形態において分離していてよい。AC/DCコンバータ73が、制御器72、スイッチ回路83、および主電源74との通信に際に塗布器組立体75に電力を供給する。AC/DCコンバータ73は、120VACライン電圧等のAC入力電圧をDV電圧に変換できる回路を含む。この実施形態において、制御器72は塗布器制御器76との通信のために電気コンタクトを使用する。通信された情報は、図5の実施形態で説明した通信情報に類似する。図示実施形態は、更に、塗布器スイッチング回路84を含み、塗布器制御器76はこれを使用してベースユニット71からのエネルギの流れを制御する。塗布器スイッチング回路84は、FET等または他のトランジスタ型の当分野で周知の回路を含む。
【0049】
図7を参照すると、図示実施形態は、上述の実施形態と類似の塗布器組立体91を含む。他の実施形態と同様に、表面接触先端組立体96は、交換可能かつ取り外し可能であり、または塗布器組立体に永久的に固定されてもよい。塗布器組立体91における貯蔵要素94は、一回使用または再充電可能バッテリであってよい。この実施形態において、塗布器組立体91は電力用貯蔵要素を使用し、かつ塗布器組立体91に電力を供給するためにベースユニットを使用しなくてよい。従って、全体的塗布器組立体91は使い捨て可能であってよいが、貯蔵要素94が再充填可能または交換可能である場合に使用者は塗布器組立体91を再使用することを選択できる。
【0050】
図8および9に示された本発明の他の実施形態において、加熱およびディスペンサシステム100,110は振動能力を含む。振動は人の皮膚への製品の塗布を向上させ、または製品塗布面への製品の吸収を一層容易にする。塗布器組立体101,111は上述の実施形態と同様の特徴を含む。塗布器組立体101,111は更に振動組立体105,115を含む。振動組立体105,115はオフ・センタ・モータおよびカム、または圧電変換器および電圧源であってよく、かつ振動を起こすために表面接触先端組立体107,117に十分近くに設置されてよい。
【0051】
この実施形態において、使用者は、使用者提供入力を使用して特定振動設定を選択できる。使用者提供入力は、塗布器制御器102,112と通信し、塗布器制御器は振動組立体105,115の作動を制御する。例えば、使用者は、オフ位置である0と最高振動である5.5との間の振動設定を選択できる。塗布器制御器102,112は、そこで、適宜電力を振動組立体105,115に供給して所望動作を達成する。選択的に、所望設定で振動するために、塗布器制御器102,112はその設定を振動組立体105,115に通信できる。
【0052】
上記説明は、本発明の現在実施形態に関する。種々の選択および変更が、添付特許請求の範囲に記載の発明の精神および広範囲の特徴から逸脱することなく、可能であり、均等論を含む特許法の基本に従って解釈されるべきである。単一要素として請求された要素は単一に限定されると解釈されるべきでない。
【符号の説明】
【0053】
1 加熱およびディスペンサシステム
2 ベースユニット
3 塗布器組立体
4 ディスペンサモジュール
5 塗布器ハウジング
6 表面接触先端組立体
7 キャップ
9 ディスペンサノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人製品を分与するためのディスペンサモジュールを含む塗布器組立体、
前記塗布器組立体に対して取り付け可能かつ取り外し可能の表面接触先端組立体、
前記表面接触先端組立体の一部を選択的に加熱するための、前記表面接触先端組立体に隣接する加熱モジュール、および
動力源を含む、製品ディスペンサシステム。
【請求項2】
前記加熱モジュールは前記塗布器組立体内に設置されている、請求項1の製品ディスペンサシステム。
【請求項3】
前記塗布器組立体はディスペンサノズルを含む、請求項1の製品ディスペンサシステム。
【請求項4】
前記表面接触先端組立体の一部は前記ディスペンサノズルの外側に位置する、請求項3の製品ディスペンサシステム。
【請求項5】
前記塗布器組立体は個人製品を選択的に分与するための起動機構を含む、請求項1の製品ディスペンサシステム。
【請求項6】
振動モジュールを更に含む、請求項1の製品ディスペンサシステム。
【請求項7】
前記塗布器組立体はカートリッジ形態で個人製品を受けるキャビティを含む、請求項1の製品ディスペンサシステム。
【請求項8】
前記カートリッジ形態の個人製品は個人製品を選択的に分与するための起動機構を更に含む、請求項7の製品ディスペンサシステム。
【請求項9】
表面接触先端組立体、
個人製品を貯蔵かつ分与するためのディスペンサモジュール、
前記表面接触先端組立体の一部を加熱するための、前記表面接触先端組立体に隣接する加熱モジュール、および
ディスペンサノズルを含み、
前記表面接触先端組立体の一部は前記ディスペンサノズルの外側に設置されている、個人製品を塗布するための製品ディスペンサ装置。
【請求項10】
前記表面接触先端組立体は前記ディスペンサモジュールに永久的に固定されている、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項11】
前記表面接触先端組立体は前記ディスペンサモジュールから取り外し可能である、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項12】
エネルギ貯蔵要素を更に含む、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項13】
前記表面接触先端組立体は高熱伝導性の材料により形成されている、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項14】
前記表面接触先端組立体は高加熱能力を有する、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項15】
前記表面接触先端は所定時間37°Cから50°Cの範囲を維持する、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項16】
前記表面接触先端組立体は所定時間に依存して熱質量を有する、請求項15の製品ディスペンサ装置。
【請求項17】
前記表面接触先端組立体は加熱抵抗素子を更に含む、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項18】
前記表面接触先端組立体は分与前に製品を予備加熱しないように製品から遮蔽されている、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項19】
振動モジュールを更に含む、請求項9の製品ディスペンサ装置。
【請求項20】
個人製品を塗布するための表面接触先端組立体、およびディスペンサノズルを含むディスペンサモジュールを含む塗布器組立体、
塗布器レセプタクルを含むベースユニット、ならびに
前記表面接触先端組立体の一部を選択的に加熱するための、前記塗布器組立体および前記ベースユニットの少なくとも一方に設置された加熱モジュールを含み、
前記表面接触先端組立体の一部が前記ディスペンサノズルの外側に位置し、前記ディスペンサノズルは所定量の個人製品を分与し、
前記ベースユニットは、少なくとも前記塗布器レセプタクル内に前記塗布器組立体が設置されたことに応答して、前記塗布器組立体にエネルギを送る、個人製品を塗布するための製品ディスペンサシステム。
【請求項21】
前記ベースユニットは、加熱モジュールによる熱伝達、前記ベースユニット内の第一コイルまたは前記ベースユニット内の電気コンタクトによる誘導電力伝達の少なくとも一つの伝達を使用して前記塗布器組立体にエネルギを送る、請求項20の製品ディスペンサシステム。
【請求項22】
前記ベースユニットは、前記塗布器組立体が前記塗布器レセプタクル内に設置されることに応答し、かつ前記塗布器レセプタクル内への前記塗布器組立体の設置を検査して存在を感知する近位検出器の起動、および使用者提供入力のうちの少なくとも一つに応答して前記塗布器組立体へエネルギを送る、請求項20の製品ディスペンサシステム。
【請求項23】
前記ベースユニットは、前記表面接触先端組立体を加熱するレセプタクルを更に含む、請求項20の製品ディスペンサシステム。
【請求項24】
振動モジュールを更に含む、請求項20の製品ディスペンサシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−161440(P2011−161440A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−28469(P2011−28469)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(302070822)アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー (122)
【Fターム(参考)】