説明

加熱調理器

【課題】記憶部の容量の圧迫を軽減でき、その上、製造コストの増加を防ぐことができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱調理器は、ケーシングと、ケーシング内に設けられ、被加熱物を収容する加熱室と、被加熱物を加熱するためにユーザが操作するボタン群45およびタッチパネルと、複数の画像を表示するカラー液晶パネルと、ボタン群45およびタッチパネルが出力した信号を受けると共に、カラー液晶パネルの表示を制御する制御装置5とを備える。制御装置5は、被加熱物の加熱に関連する複数の画像のデータを記憶している記憶部52と、この複数の画像のデータを用いて、複数の画像を互いに重ね合わせてカラー液晶パネルに表示させる画像重畳部61と、タッチパネルからの信号に基づいて、複数の画像の透過率を変更する透過率変更部62とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加熱調理器としては、特開2002−349858号公報(特許文献1)に記載されているように、ケーシングの前面に表示部が設けられているものがある。このケーシングの前面には、ユーザが操作する複数の操作部も設けられている。
【0003】
上記表示部は、ケーシング内の記憶部に記憶されたデータに対応する画像を表示する。この画像は、操作部の操作に応じて変更されるようになっている。
【0004】
上記従来の加熱調理器において、例えばスタートキーの画像を表示部にさせ、その画像を操作部で選択できるようにした場合、ケーシングの前面にスタートキーを設けなくてもよくなり、製造コストを低減できるので好ましい。この場合、上記スタートキーの画像が選択されたときに、その画像の表示状態(例えば色)が変化するようにすると、画像が選択されたことを目視確認できるのでさらに好ましい。
【0005】
しかしながら、上記画像の表示状態の数を増やすと、この表示状態の数と同数の画像のデータを記憶部に予め記憶させておく必要がある。例えば、上記表示部に、赤色の画像、黄色の画像および青色の画像を表示させるなら、これら3つ画像のデータを記憶部に予め記憶させておく必要がある。
【0006】
したがって、上記表示部が表示する画像の表示状態の数を増やすと、記憶部の容量を圧迫してしまうという問題が生じてしまう。
【0007】
上記問題は、記憶部の容量を増やせば、つまり、大容量の記憶部を使用すれば、解決できるかもしれないが、この解決策は製造コストの増加という新たな問題を引き起こしてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−349858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明の課題は、記憶部の容量の圧迫を軽減でき、その上、製造コストの増加を防ぐことができる加熱調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に設けられ、被加熱物を収容する加熱室と、
上記被加熱物を加熱するためにユーザが操作する操作部と、
上記被加熱物の加熱に関連する複数の画像を表示する表示部と、
上記操作部が出力した信号を受けると共に、上記表示部の表示を制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、
上記複数の画像のデータを記憶している記憶部と、
上記複数の画像のデータを用いて、上記複数の画像を互いに重ね合わせて上記表示部に表示させる画像重畳部と、
上記操作部からの信号に基づいて、上記複数の画像の少なくとも1つの透過率を変更する透過率変更部と
を有することを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、上記画像重畳部は、記憶部内の複数の画像のデータを用いて、複数の画像を互いに重ね合わせて表示部に表示させる。また、上記透過率変更部は、操作部からの信号に基づいて、複数の画像の少なくとも1つの透過率を変更する。これにより、上記表示部に表示される画像の表示状態の数を、重ね合わせる画像の数よりも多くすることができる。したがって、上記記憶部に記憶させる複数の画像のデータを少なくしても、表示部に表示される画像の表示状態の数を増やすことができるので、記憶部の容量の圧迫を軽減できる。
【0012】
また、上記記憶部の容量の圧迫を軽減できることによって、記憶部の容量を増やさなくてもよいので、製造コストの増加を防ぐことができる。
【0013】
一実施形態の加熱調理器では、
上記複数の画像は、
文字、絵および記号のうちの少なくとも1つを含む第1の画像と
上記文字、絵および記号のうちの少なくとも1つの背景となる無地である第2の画像と
を有し、
上記画像重畳部が上記第1の画像と上記第2の画像とを互いに重ね合わせて上記表示部に表示させる。
【0014】
上記実施形態によれば、上記画像重畳部が第1の画像と第2の画像とを互いに重ね合わせて表示部に表示させるので、表示部は、文字、絵および記号のうちの少なくとも1つと無地の背景とを含む画像を表示することができる。このとき、上記第1,第2の画像の透過率を変更することにより、記憶部に記憶させるデータ量を大きく増やすことなく、文字、絵および記号のうちの少なくとも1つと無地の背景とを含む画像の表示状態を増やすことができる。
【0015】
また、上記第2の画像が無地であるから、第1の画像と第2の画像とを互いに重ね合わせても、第1の画像が含む文字、絵、記号の視認性に悪影響を及ぼさない。
【0016】
一実施形態の加熱調理器では、
上記画像重畳部が上記第1の画像と上記第2の画像とを互いに重ね合わせて上記表示部に表示させるとき、上記透過率変更部は、上記操作部からの信号に基づいて、上記第1の画像の透過率が上記第2の画像の透過率よりも低くなるように、上記第1,第2の画像の透過率を変更する。
【0017】
上記実施形態によれば、上記画像重畳部が第1の画像と第2の画像とを互いに重ね合わせて上記表示部に表示させるとき、透過率変更部は、操作部からの信号に基づいて、第1の画像の透過率が第2の画像の透過率よりも低くなるように、第1,第2の画像の透過率を変更するので、文字、絵および記号のうちの少なくとも1つの視認性の低下を防ぐことができる。
【0018】
一実施形態の加熱調理器では、
上記第1の画像と上記第2の画像とは互いに色相が異なる。
【0019】
上記実施形態によれば、上記第1の画像と第2の画像とは互いに色相が異なるので、被加熱物の加熱をイメージさせる色を第2の画像に与えることができる。
【0020】
一実施形態の加熱調理器では、
上記第1の画像は、上記文字、絵および記号のうちの少なくとも1つのみ含む。
【0021】
上記実施形態によれば、上記第1の画像は、文字、絵および記号のうちの少なくとも1つのみ含むので、第2の画像の透過率を変えるだけで、文字、絵および記号のうちの少なくとも1つの視認性に悪影響を及ぼさずに、文字、絵および記号のうちの少なくとも1つと無地の背景とを含む画像の表示状態を変えることができる。
【0022】
一実施形態の加熱調理器では、
上記表示部はカラー表示可能である。
【0023】
上記実施形態によれば、上記表示部はカラー表示可能であるので、表示部で表示可能な画像の表示状態の数を増やすことができる。
【0024】
一実施形態の加熱調理器では、
上記操作部の少なくとも一部は上記表示部を覆うタッチパネルである。
【0025】
上記実施形態によれば、上記操作部の少なくとも一部は表示部を覆うタッチパネルであることによって、ケーシングに設ける例えばキーの数を減らすことができるので、製造コストを低減できる。
【発明の効果】
【0026】
本発明の加熱調理器によれば、制御装置は、複数の画像のデータを記憶している記憶部と、複数の画像のデータを用いて、複数の画像を互いに重ね合わせて表示部に表示させる画像重畳部と、操作部からの信号に基づいて、複数の画像の少なくとも1つの透過率を変更する透過率変更部とを有することによって、透過率変更部が、操作部からの信号に基づいて、複数の画像の少なくとも1つの透過率を変更するので、表示部に表示される画像の表示状態の数を、重ね合わせる画像の数よりも多くすることができる。したがって、上記記憶部に記憶させる複数の画像のデータを少なくしても、表示部に表示される画像の表示状態の数を増やすことができる結果、記憶部の容量の圧迫を軽減できる。
【0027】
また、上記記憶部の容量の圧迫を軽減できることによって、記憶部の容量を増やさなくてもよいので、製造コストの増加を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】図1は本発明の一実施の形態の加熱調理器の外観斜視図である。
【図2】図2は上記加熱調理器の概略構成図である。
【図3】図3は上記加熱調理器の操作パネルの概略正面図である。
【図4】図4は図3のF4−F4線矢視の模式断面図である。
【図5】図5は上記加熱調理器の制御ブロック図である。
【図6】図6は上記加熱調理器のカラー液晶パネルの一画面を示す図である。
【図7】図7は上記カラー液晶パネルの他の画面を示す図である。
【図8】図8は上記カラー液晶パネルの他の小画像の構成を説明するための模式図である。
【図9】図9は上記カラー液晶パネルの他の画面を示す図である。
【図10】図10は上記カラー液晶パネルの他の画面を示す図である。
【図11】図11は上記カラー液晶パネルの他の小画像の構成を説明するための模式図である。
【図12】図12は上記カラー液晶パネルの他の画面を示す図である。
【図13】図13は上記カラー液晶パネルの他の小画像の構成を説明するための模式図である。
【図14】図14は上記カラー液晶パネルの他の小画像の構成を説明するための模式図である。
【図15】図15は上記カラー液晶パネルの他の小画像の構成を説明するための模式図である。
【図16】図16は上記加熱調理器の変形例を説明するための模式図である。
【図17】図17は上記加熱調理器の他の変形例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0030】
図1は本発明の一実施形態の加熱調理器の外観斜視図である。
【0031】
上記加熱調理器では、直方体形状のケーシング1の正面に、下端側の辺を略中心に回動する扉34が取り付けられている。この扉34の右側には操作パネル35を設けている。また、扉34の上部にはハンドル37を取り付けると共に、扉34の略中央には耐熱ガラス38を取り付けている。
【0032】
上記操作パネル35は、カラー液晶表示部36と、被加熱物10(図2参照)を加熱するためにユーザが操作するボタン群45とを有している。
【0033】
図2は上記加熱調理器の概略構成図である。
【0034】
上記加熱調理器は、ケーシング1と、ケーシング1内に設けられた加熱室2と、水蒸気を発生させる水蒸気発生装置3と、水蒸気発生装置3からの水蒸気を加熱して過熱水蒸気にする水蒸気加熱ヒータ4と、水蒸気発生装置3や水蒸気加熱ヒータ4等の動作を制御する制御装置5とを備えている。ここで、上記過熱水蒸気とは、100℃を越える過熱状態にまで加熱された水蒸気を意味する。
【0035】
上記被加熱物10は、水蒸気加熱ヒータ4で生成された過熱水蒸気で加熱したり、水蒸気加熱ヒータ4の輻射熱で加熱したり、マグネトロン53で発生したマイクロ波で加熱したりする。
【0036】
また、図2において、6はセラミックス製のトレイ、7は鉄等の金属製の調理網、8は循環経路、9はつゆ受け、10は被加熱物、11は下受け棚、12は中受け棚、13は上受け棚、14は排水経路、15は循環吸気口、16は第1噴出口、17は第2噴出口、18は第3噴出口、19は循環ファン、20は蒸気放出経路、21は第1排気口、22は第2排気口、23は排気経路、24はエジェクタ、25は排気ダンパ、26は排気チューブ、27は希釈空気経路、28は吸込ダクト、29はファンケーシング、30は排気希釈ファン、31は給気経路、32は給気口、33は給気ダンパ、39は水蒸気発生装置3が有する水蒸気発生部、40は水蒸気発生装置3が有する給水タンク、41は水蒸気発生装置3が有する水加熱ヒータ、42は排水弁、49は電磁弁である。なお、トレイ6、調理網7、つゆ受け9および給水タンク40は付属品の一例である。
【0037】
図3は、図1の操作パネル35の拡大した概略図である。
【0038】
上記ボタン群45は、戻りキー91、取り消しキー92、手動キー93およびあたためスタートキー94で構成されている。戻りキー91は、後述するカラー液晶パネル95の画面表示を直前の画面表示に戻すときに押す。また、取り消しキー92は、途中で加熱をやめるときや、操作を取り消すときに押す。そして、手動キー93は、高周波出力および加熱出力を手動で設定するときに押す。また、あたためスタートキー94は、加熱を開始するときに押す。なお、戻りキー91、取り消しキー92、手動キー93およびあたためスタートキー94は操作部の一例である。
【0039】
図4は、図3のF4−F4線から見た模式断面図である。
【0040】
上記カラー液晶表示部36は、カラー液晶パネル95上にタッチパネル96を重ねて構成される。このカラー液晶パネル95は、文字、数字、写真等をカラー表示できるものであり、加熱の種類、料理名、加熱時間、温度、料理の写真等を表示する。また、タッチパネル96は、ユーザがタッチすると表面電荷を変化させる透明素材からなる静電容量方式のタッチパネルである。これにより、ユーザはタッチパネル96をタッチして、カラー液晶パネル95に表示される画像を選択できるようになっている。また、ユーザがタッチパネル96をタッチして、カラー液晶パネル95に表示される選択可能な画像を選択すると、その画像の色が変わるようになっている。つまり、カラー液晶パネル95に表示される画像は、選択状態の色が非選択状態の色と異なるようになっている。なお、タッチパネル96は、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式または電磁誘導方式のタッチパネルに換えてもよい。また、カラー液晶パネル95は表示部の一例であり、タッチパネル96は操作部の一例である。
【0041】
図5は上記加熱調理器の制御ブロック図である。
【0042】
上記制御装置5は、CPU(中央処理装置)50、タイマ51、記憶部52、画像重畳部61、透過率変更部62、入出力回路等を含んで、カラー液晶表示部36のカラー液晶パネル95の表示を制御する。また、上記制御装置5には、水加熱ヒータ41と、水蒸気加熱ヒータ4と、給気ダンパ33と、排気ダンパ25と、電磁弁49と、循環ファン19と、排気希釈ファン30と、カラー液晶表示部36と、ボタン群45と、マグネトロン53とが接続されている。そして、上記制御装置5は、ボタン群45およびタッチパネル96が出力した信号を受ける。
【0043】
上記CPU50は、記憶部52に記憶されている制御プログラムを取り出して実行したり、各種入力機器から入力されるデータに対し、二進加算、論理演算、増減、比較等の演算を行ったりする。
【0044】
上記タイマ51は、月日、被加熱物10の加熱が開始してから経過した時間、被加熱物10の加熱が終了してから経過した時間等を計時する。
【0045】
上記記憶部52は、水加熱ヒータ41、水蒸気加熱ヒータ4、給気ダンパ33、排気ダンパ25、電磁弁49、循環ファン19、排気希釈ファン30、カラー液晶表示部36等を制御するための制御プログラムを記憶している。また、記憶部52には、300種類以上(例えば381種類)の料理、および、各料理に関連付けられた画像情報を予め記憶させている。例えば、記憶部52には、後述する大画像G101,G102,G111〜G114,G121〜G126のデータ等を予め記憶させている。また、記憶部52には、ユーザが例えばお気に入りの料理を記憶させることもできる。なお、大画像G114,G122,G124,G126は第1の画像の一例である。
【0046】
上記画像重畳部61は、記憶部52内の大画像G101,G102,G111〜G114,G121〜G126のデータを用いて、大画像G101,G102,G111〜G114,G121〜G126を重ね合わせてカラー液晶パネル95に表示させる。
【0047】
上記透過率変更部62は、タッチパネル96からの信号に基づいて、大画像G102,G111〜G114,G121〜G126の透過率を変更する。
【0048】
図6は上記カラー液晶パネル95の初期画面を示す図である。この初期画面は、加熱調理器の電源プラグ(図示せず)をコンセントに差し込んだ後、カラー液晶パネル95が最初に表示する画面である。
【0049】
上記カラー液晶パネル95の初期画面には小画像G1〜G8が選択可能に表示される。小画像G1は牛乳や酒を適温に温めるときに選択すべき画像であり、コップおよび徳利の絵と、「牛乳」および「酒のかん」の文字を含んでいる。小画像G2は、冷えた料理等を温めるときに選択すべき画像であり、茶碗およびエビフライの絵と、「あたためる」の文字とを含んでいる。小画像G3は、蒸し物や煮物を作るときに選択すべき画像であり、鍋および蒸籠の絵と、「蒸す・煮る」の文字とを含んでいる。小画像G4は、料理集内の300種類以上の料理から希望の料理を探すときに選択すべき画像であり、本の絵と、「お料理集から選ぶ」の文字とを含んでいる。小画像G5は、冷凍食材等を解凍するときに選択すべき画像であり、魚および雪の結晶の絵と、「解凍する」の文字とを含んでいる。小画像G6は、焼き物およびフライ物を作るときに選択すべき画像であり、ローストチキンおよびパンの絵と、「焼く・フライ」の文字とを含んでいる。小画像G7は、健康サポートメニューを使いたいときに選択すべき画像であり、元気な人をイメージさせる絵と、「健康サポートメニュー」の文字とを含んでいる。小画像G8は、よく作る料理を登録するときに選択すべき画像であり、押しピンの絵と、「よく作るメニュー」の文字とを含んでいる。
【0050】
上記小画像G1〜G8は、それぞれ、選択されていない状態で、文字や絵の色が黒色であり、文字や絵以外の部分(背景部分)の色が黄色になっている。この状態において、ユーザが、タッチパネル96の一部にタッチすると、その一部に重なる小画像(小画像G1〜G8のうちのいずれか1つ)が選択されて、カラー液晶パネル95の画面は初期画面から他の画面に切り換わる。ここで、ユーザがタッチパネル96の一部にタッチした時、その一部に重なる小画像の色が変化するようになっている。具体的には、小画像G1〜G8のうち、ユーザの指に重なる画像のみにおいて、文字や絵の色が黄色がかった黒色になると共に、文字や絵以外の部分(背景部分)の色が黄土色に近い黄色になる。この状態は、ユーザの指がタッチパネル96の一部に接触している間保持される。そして、タッチパネル96の一部からユーザの指が離れると、自動的に、カラー液晶パネル95が上記他の画面を表示するようになっている。例えば、ユーザが、小画像G2に重なるタッチパネル96の一部にタッチすると、小画像G2は、図7に示すように、小画像G2’に変化する。
【0051】
図8は上記小画像G2,G2’の構成を説明するための模式図である。
【0052】
上記画像重畳部61は、小画像G9を含む大画像G101の上に、小画像G2を含む大画像G102を重ね合わせてカラー液晶パネル95に表示させる。この大画像G101,G102の透過率は変更可能である。
【0053】
上記小画像G9は、文字や絵などを含まない茶色の無地の小画像で、小画像G2の下に重ねられる。
【0054】
上記透過率変更部62は、タッチパネル96からの信号に基づいて、大画像G101,G102の透過率を変更する。例えば、透過率変更部62は、小画像G2が非選択状態である時(非タッチ時)、大画像G101の透過率を100%にし、大画像G102の透過率を0%にする。一方、透過率変更部62は、小画像G2が選択状態である時(タッチ時)、大画像G101の透過率を40%にし、大画像G102の透過率を60%にする。
【0055】
上記大画像G101と大画像G102を重ね合わせるにあたって、画像重畳部61は例えばアルファブレンディング手法を用いてもよい。このアルファブレンディング手法を用いる場合、大画像G101の座標の(X、Y)のRGB値を(r1、g1、b1)と、大画像G102の座標(X、Y)のRGB値を(r2、g2、b2)とすると、大画像G101と大画像G102の重ね合わせ後のRGB値(r、g、b)は、次の式(1)〜(3)で計算される。
【0056】
r=r1×(1−α)+r2×α ・・・・・・(1)
g=g1×(1−α)+g2×α ・・・・・・(2)
b=b1×(1−α)+b2×α ・・・・・・(3)
上記α(0≦α≦1)は、大画像G102の透過の程度を示す値であり、αを1にすると、大画像G102が完全に不透過になり、αを0にすると、大画像G102が完全に透明になる。そして、図6の小画像G2はαを1にしたときに得られる一方、図7の小画像G2’はαを0.4にしたときに得られる。
【0057】
なお、図6の小画像G1,G3〜G8の構成の説明は、小画像G2の構成と同様であるので省略する。
【0058】
図9は上記カラー液晶パネル95の一画面を示す図である。
【0059】
上記カラー液晶パネル95の一画面には、小画像G11,G12が選択可能に表示されると共に、小画像G11,G12の周囲に中画像G13が表示される。
【0060】
上記小画像G11は、冷蔵室内に保存されていた食材を温めるときに選択すべき画像であり、「常温冷蔵」の文字を含んでいる。また、小画像G12は、冷凍室内に保存されていた食材を温めるときに選択すべき画像であり、「冷凍」の文字を含んでいる。
【0061】
また、上記小画像G11,G12は、選択されていない状態で、文字野色が黒色、文字や絵以外の部分(背景部分)の色が薄い灰色になっている。そして、中画像G13は、小画像G11,G12の下に重ねられ、文字や絵などを含まない小画像である。また、中画像G13の色は、小画像G11,G12の背景部分の色よりも濃い灰色である。ここで、ユーザが、例えば小画像G11に重なるタッチパネル96の一部にタッチすると、小画像G11が、図10に示すように、小画像G11’に変化する。この小画像G11’は、文字の色が黒色で、文字以外の部分(背景部分)の色が薄い橙色である。
【0062】
図11は上記小画像G11,G11’の構成を説明するための模式図である。
【0063】
上記画像重畳部61は、中画像G13を含む大画像G111の上に、小画像G14,G15を含む大画像G112と、小画像G16を含む大画像G113と、「常温冷蔵」および「冷凍」の文字だけを含む大画像G114とをこの順で重ね合わせてカラー液晶パネル95に表示させる。なお、小画像G14,G15は第2の画像の一例である。
【0064】
上記小画像G14,G15は、文字や絵などを含まない無地の背景小画像で、中画像G13の上に重ねられる。また、小画像G14,G15の色は、小画像G11,G12の背景部分の色と同じ薄い灰色である。
【0065】
上記小画像G16は、文字や絵などを含まない橙色の無地の小画像で、小画像G14の上に重ねられる。また、小画像G16の上には、大画像G114の「常温冷蔵」が重なるようになっている。
【0066】
上記透過率変更部62は、タッチパネル96からの信号に基づいて、大画像G111〜G114の透過率を変更する。例えば、透過率変更部62が、大画像G113の透過率だけを100%にすると共に、他の大画像G111,G112,G114の透過率を0%にすることにより、図9の小画像G11が得られる。また、透過率変更部62が、大画像G113の透過率だけを50%にすると共に、他の大画像G111,G112,G114の透過率を0%にすることにより、図10の小画像G11’が得られる。
【0067】
なお、上記大画像G112と大画像G113の間、または、大画像G113と大画像G114の間には、図示しない大画像が配置される。この大画像は、小画像G15の上に重ねられる小画像を含む。そして、上記小画像は、小画像G16と同様に、文字や絵などを含まない橙色になっている。また、上記小画像の上には、大画像G114の「冷凍」が重なるようになっている。
【0068】
図12は上記カラー液晶パネル95の一画面を示す図である。
【0069】
上記カラー液晶パネル95の一画面には、メニュー番号を示す「001」と、料理のカテゴリを示す「焼く」と、調理効果を示す「カロリーダウン」と、料理のおおよそのカロリー数を示す「約257kcal」と、料理名を示す「鶏の照り焼き」と、「鶏の照り焼き」の写真画像とが表示される。また、上記カラー液晶パネル95の一画面には、小画像G31が選択不可能に表示されると共に、小画像G32,G33が選択可能に表示される。
【0070】
上記小画像G31は、「<」の記号と「前へ」の文字とを含み、この記号および文字およびその他の部分(背景部分)の色が非常に薄い灰色になっている。つまり、小画像G31の全体が非常に薄い灰色になっている。
【0071】
上記小画像G32は、黒色の「決定」の文字を含み、この文字以外の部分(背景部分)の色が薄い灰色になっている。この小画像G32の背景部分の灰色は、小画像G31の灰色よりも濃い灰色である。
【0072】
上記小画像G33は、黒色の「>」の記号と黒色の「次へ」の文字とを含み、この記号および文字以外の部分(背景部分)の色が薄い灰色になっている。この小画像G33の背景部分の灰色は、小画像G31の灰色よりも濃い灰色である。
【0073】
このような図12の一画面において、ユーザが小画像G33を選択すると、メニュー番号「002」およびこれに関連付けされた料理のカテゴリ等がカラー液晶パネル95に表示される。この小画像G33の選択により、小画像G31は、小画像G32,G33と同様の小画像に変化する。つまり、上記小画像はカラー液晶パネル95に選択可能に表示される。このとき、カラー液晶パネル95には小画像G32,G33も選択可能に表示される。
【0074】
図示しないが、上記小画像は、黒色の「<」の記号と黒色の「前へ」の文字とを含み、この記号および文字以外の部分(背景部分)の色が薄い灰色である。
【0075】
また、上記カラー液晶パネル95がメニュー番号「002」等を表示している時、ユーザが上記小画像を選択すれば、図12の一画面に戻り、また、ユーザが小画像G33を選択すれば、メニュー番号が「003」およびこれに関連付けされた料理のカテゴリ等がカラー液晶パネル95に表示される。
【0076】
また、ユーザが小画像G32を選択すると、加熱がスタートする直前の工程に移り、カラー液晶パネル95の画面が他の画面に切り換わる。
【0077】
図13は上記小画像G31の構成を説明するための模式図である。
【0078】
上記画像重畳部61は、小画像G34を含む大画像G121の上に、黒色の「<」の記号と黒色の「前へ」の文字とだけを含む大画像G122を重ね合わせて、カラー液晶パネル95に小画像G31を表示させる。なお、小画像G34は第2の画像の一例である。
【0079】
上記大画像G121の小画像G34は、文字や絵等を含まない薄い灰色の無地の背景小画像である。また、小画像G34の上には、大画像G122の「<」および「前へ」が重なるようになっている。
【0080】
上記透過率変更部62は、タッチパネル96からの信号に基づいて、大画像G121,G122の透過率を変更する。例えば、透過率変更部62が、大画像G121の透過率を60%にする一方、大画像G122の透過率を80%にすることにより、図12の小画像G31が得られる。
【0081】
図14は上記小画像G32の構成を説明するための模式図である。
【0082】
上記画像重畳部61は、小画像G35を含む大画像G123の上に、黒色の「決定」の文字だけを含む大画像G124を重ね合わせて、カラー液晶パネル95に小画像G32を表示させる。なお、小画像G35は第2の画像の一例である。
【0083】
上記大画像G123の小画像G35は、文字や絵等を含まない薄い灰色の無地の背景小画像である。また、小画像G35の上には、大画像G124の「決定」が重なるようになっている。
【0084】
上記透過率変更部62は、タッチパネル96からの信号に基づいて、大画像G123,G124の透過率を変更する。例えば、透過率変更部62が、大画像G123の透過率を30%にする一方、大画像G124の透過率を0%にすることにより、図12の小画像G32が得られる。
【0085】
図15は上記小画像G33の構成を説明するための模式図である。
【0086】
上記画像重畳部61は、小画像G36を含む大画像G125の上に、「>」の記号と黒色の「次へ」の文字とだけを含む大画像G126を重ね合わせて、カラー液晶パネル95に小画像G33を表示させる。なお、小画像GG36は第2の画像の一例である。
【0087】
上記大画像G123の小画像G36は、文字や絵等を含まない薄い灰色の無地の背景小画像である。また、小画像G36の上には、大画像G126の「>」および「次へ」が重なるようになっている。
【0088】
上記透過率変更部62は、タッチパネル96からの信号に基づいて、大画像G125,G126の透過率を変更する。例えば、透過率変更部62が、大画像G125の透過率を30%にする一方、大画像G126の透過率を0%にすることにより、図12の小画像G33が得られる。
【0089】
上記構成の加熱調理器によれば、画像重畳部61は、小画像G9を含む大画像G101の上に、小画像G2を含む大画像G102を重ね合わせてカラー液晶パネル95に表示させる。このとき、透過率変更部62が大画像G102の透過率を変更することにより、カラー液晶パネル95は、小画像G2,G2’を表示できると共に、小画像G2,G2’とは表示状態が異なる複数の小画像も表示できる。
【0090】
このように、上記大画像G101,G102の2つのデータを記憶部52に予め記憶させておけば、3以上の表示状態の小画像をカラー液晶パネル95に表示させることができるので、記憶部52に記憶させる画像のデータを少なくして、記憶部52の容量の圧迫を軽減できる。
【0091】
また、上記記憶部52の容量の圧迫を軽減できることによって、記憶部52の容量を増やさなくてもよいので、製造コストの増加を防ぐことができる。
【0092】
上述の記憶部52の容量の圧迫を軽減できる効果や、製造コストの増加を防ぐことができる効果は、小画像G1,G3〜8,G11,G12,G31〜G33においても同様に奏する。
【0093】
また、図9の画面において、ユーザが小画像G11を選択するのに応じて、透過率変更部62が、大画像G114の透過率を0に保持したまま、大画像G113の透過率を変更するので、「常温冷蔵」および「冷凍」の文字の視認性を良好に維持しつつ、小画像G11の表示状態を変えることができる。
【0094】
また、図12の一画面では、小画像G31の全体を非常に薄い灰色にしているので、ユーザは小画像G31が選択不可能であることを直感的に判断できる。したがって、上記加熱調理器の操作についてユーザが迷うのを防ぐことができる。
【0095】
また、上記カラー液晶パネル95はカラー表示可能であるので、カラー液晶パネル95で表示可能な画像の表示状態の数を増やすことができる。
【0096】
また、上記タッチパネル96を用いているので、操作パネル35に設ける例えばキーの数を減らすことができるので、製造コストを低減できる。
【0097】
上記実施形態において、大画像G101,G102,G111〜G114,G121〜G126は、互い同じサイズであったが、互いに異なるサイズにしてもよい。
【0098】
上記実施形態では、透過率変更部62が、大画像G101,G102の透過率の全てを変更できるようにしていたが、大画像G101,G102の透過率の一方だけを変更できるようにしてもよい。
【0099】
上記実施形態では、透過率変更部62が、大画像G111〜G114の透過率の全てを変更できるようにしていたが、大画像G111〜G114の透過率の1つ、2つまたは3つだけを変更できるようにしてもよい。
【0100】
上記実施形態では、透過率変更部62が、大画像G121,G122の透過率の全てを変更できるようにしていたが、大画像G121,G122の透過率の一方だけを変更できるようにしてもよい。
【0101】
上記実施形態では、透過率変更部62が、大画像G123,G124の透過率の全てを変更できるようにしていたが、大画像G123,G124の透過率の一方だけを変更できるようにしてもよい。
【0102】
上記実施形態では、透過率変更部62が、大画像G125,G126の透過率の全てを変更できるようにしていたが、大画像G125,G126の透過率の一方だけを変更できるようにしてもよい。
【0103】
上記実施形態では、図8に示すように、大画像G101の上に大画像G102を重ね合わせ、大画像G101,G102の少なくとも一方の透過率を変更することにより、小画像G2,G2’を得ていたが、図16に示すように、大画像G101の上に、小画像G10を含む大画像G103と、黒色のエビフライの絵と黒色の「あたためる」の文字とだけを含む大画像G104とをこの順で重ね合わせ、大画像G101,G103,G104の少なくとも1つの透過率を変更することにより、小画像G2,G2’を得るようにしてもよい。
【0104】
上記小画像G10は、文字や絵などを含まない黄色の背景小画像で、エビフライの絵との「あたためる」の文字との下に重ねられる。
【0105】
なお、上記大画像G101,G103,G104の重ね合わせは画像重畳部61で行い、大画像G101,G103,G104の透過率の変更は透過率変更部62で行う。
【0106】
上記実施形態では、図11に示すように、大画像G111の上に、大画像G112,G113,G114をこの順で重ね合わせ、大画像G112,G113,G114の透過率を変更することにより、小画像G11,G11’を得ていたが、図17に示すように、大画像G111の上に、小画像G17を含む大画像G115と、大画像G113と、大画像G114とをこの順で重ね合わせ、大画像G111〜G115の少なくとも1つの透過率を変更することにより、小画像G11,G11’を得るようにしてもよい。
【0107】
上記小画像G17は、文字や絵などを含まない例えば青色の無地の小画像で、小画像G14の下に重ねられる。
【0108】
なお、上記大画像G111〜G115の重ね合わせは画像重畳部61で行い、また、大画像G111〜G115の透過率の変更は透過率変更部62で行う。
【0109】
上記実施形態では、小画像G14は、文字や絵などを含まない薄い灰色の無地の背景小画像とすると共に、小画像G16は、文字や絵などを含まない橙色の無地の小画像としていたが、小画像G14は、文字や絵などを含まない橙色の無地の背景小画像とすると共に、小画像G16は、文字や絵などを含まない薄い灰色の無地の小画像としてもよい。つまり、小画像G14の色と小画像G16とを互いに入れ換えてもよい。このようにすると、小画像G11の非選択状態の色が橙色になるので、小画像G11の文字が「常温冷蔵」という冷やすことをイメージさせるものであっても、小画像G11の選択で加熱を行うことができるイメージをユーザに持たせることができる。
【0110】
上記実施形態では、カラー液晶パネル95を操作パネル35に設けていたが、例えば、カラーEL(エレクトロルミネッセンス)表示部または白黒表示部を操作パネル35に設けてもよい。
【0111】
上記実施形態では、タッチパネル96を操作部の一例として用いていたが、タッチパネル96を用いないようにしてもよい。この場合、操作パネル35に回転ダイヤルまたは十字キーを設け、回転ダイヤルまたは十字キーで画像G1,G2,…等の選択を行うようにしてもよい。
【0112】
上記実施形態では、操作パネル35にボタン群45を設けていたが、操作パネル35にボタン群45を設けないようにして、ユーザの選択がタッチパネル96だけで行うようにしてもよい。
【0113】
また、上記実施形態では、加熱調理器に、過熱水蒸気および水蒸気を生成する機能を持たせていたが、加熱調理器に、水蒸気を生成する機能のみを持たせてもよい。
【0114】
本発明は、例えば、過熱水蒸気を使用するオーブンレンジのみならず、過熱水蒸気を使用するオーブン、レンジまたはIHクッキングヒータ等の加熱調理器にも適用できるし、過熱水蒸気を使用しないオーブン、レンジ、オーブンレンジまたはIHクッキングヒータ等の加熱調理器にも適用できる。
【符号の説明】
【0115】
1 ケーシング
2 加熱室
5 制御装置
6 トレイ
7 調理網
9 つゆ受け
35 操作パネル
36 カラー液晶表示部
40 給水タンク
61 画像重畳部
62 透過率変更部
91 戻りキー
92 取り消しキー
93 手動キー
94 あたためスタートキー
95 カラー液晶パネル
96 タッチパネル
G1〜G12,G14G17,G31〜G36,G2’,G11’ 小画像
G14 中画像
G101,G102,G111〜G115,G121〜G126 大画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、
上記ケーシング内に設けられ、被加熱物を収容する加熱室と、
上記被加熱物を加熱するためにユーザが操作する操作部と、
上記被加熱物の加熱に関連する複数の画像を表示する表示部と、
上記操作部が出力した信号を受けると共に、上記表示部の表示を制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、
上記複数の画像のデータを記憶している記憶部と、
上記複数の画像のデータを用いて、上記複数の画像を互いに重ね合わせて上記表示部に表示させる画像重畳部と、
上記操作部からの信号に基づいて、上記複数の画像の少なくとも1つの透過率を変更する透過率変更部と
を有することを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
請求項1に記載の加熱調理器において、
上記複数の画像は、
文字、絵および記号のうちの少なくとも1つを含む第1の画像と
上記文字、絵および記号のうちの少なくとも1つの背景となる無地である第2の画像と
を有し、
上記画像重畳部が上記第1の画像と上記第2の画像とを互いに重ね合わせて上記表示部に表示させることを特徴とする加熱調理器。
【請求項3】
請求項2に記載の加熱調理器において、
上記画像重畳部が上記第1の画像と上記第2の画像とを互いに重ね合わせて上記表示部に表示させるとき、上記透過率変更部は、上記操作部からの信号に基づいて、上記第1の画像の透過率が上記第2の画像の透過率よりも低くなるように、上記第1,第2の画像の透過率を変更することを特徴とする加熱調理器。
【請求項4】
請求項2または3に記載の加熱調理器において、
上記第1の画像と上記第2の画像とは互いに色相が異なることを特徴とする加熱調理器。
【請求項5】
請求項2から4までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
上記第1の画像は、上記文字、絵および記号のうちの少なくとも1つのみ含むことを特徴とする加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−7829(P2012−7829A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145146(P2010−145146)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】