説明

加飾成形体及びキーシート

【課題】立体的に視認し易い立体加飾を有する加飾成形体及びキーシートの提供。
【解決手段】キートップ3は、溝部4の側面4aに青色の輪郭部6を固着することで、輪郭面部5bを白色のキートップ3と色合いの異なる青色にすることができ、青色の輪郭面部5bを明確に区別して視認できる。そして青色の輪郭面部5bは深さ方向に沿う側面4aに固着するため奥行き方向に視認できる。他方溝部4の底面4bでなる表示面部5aは輪郭面部5bの内側に位置するため、輪郭面部5bに囲まれているように視認することができる。このような表示面部5aと輪郭面部5bとによって構成される表示部5は、白色で英文字「E」の表示面部5aと奥行き方向に視認できる青色の輪郭面部5bとを明確に区別して視認することができ、浅い溝部4を用いて形成した表示部5であっても立体的に視認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機、PDA、リモコン、デジタルカメラ、AV機器、車載電装機器等の各種電子機器の外装部品として用いられる加飾成形体に関し、特に加飾成形体としての押釦スイッチ用のキートップと、これを備えるキーシートに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機やAV機器等の各種電子機器には、筐体やスイッチなど種々の外装部品を備えている。技術的な機能性では差別化を実現しがたい場合に、こうした外装部品のデザインが電子機器の市場価値を高める重要な要素となり、デザインの差別化による優位を如何にして実現するかが課題とされる。その差別化の一形態として外装部品の立体加飾がある。ここでは携帯電話機などに備えるキーシートのキートップに立体加飾を施す一例を説明する。
【0003】
キートップには文字・数字・図形・記号・模様といった表示要素が施されるのが一般的であり、図16,図17はその表示要素の立体化を実現する従来技術の一例である。すなわち透明樹脂でなるキートップ1の内部には着色樹脂成形体などによる立体形状の表示要素2が埋設されており、これによって外装部品としてのキートップ1の立体加飾を実現している(特許文献1,特許文献2)。
【特許文献1】特開2000−21259号公報
【特許文献2】特開2000−311546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述のようなキートップ1の表示要素2は、表示要素2の肉厚で立体感を発現しており、表示要素2の肉厚が薄肉の場合には立体的に見えづらいことがある。そこで表示要素2の肉厚を厚肉に形成すると、表示要素2は立体的に視認し易くなる。しかしキートップ1が自ずと厚肉になり、電子機器の薄型化の要請に応え難いという新たな不都合が生じる。
【0005】
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。すなわち本発明の目的は立体的に視認し易い立体加飾を有する加飾成形体及びキーシートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。
【0007】
本発明は、文字・数字・図形・記号・模様の少なくとも何れかを象る溝部を有する成形体に、該溝部の深さ方向に沿う側面を着色する輪郭部と、該成形体の外観上、輪郭部の内側に位置するとともに該輪郭部と色合いが異なる表示面部と、を有する表示部を設けた加飾成形体を提供する。
【0008】
本発明では、成形体に表示部を設けており、この表示部は輪郭部と表示面部とを有する。このうち輪郭部は溝部の深さ方向に沿う側面を着色しているため、輪郭部を奥行き方向に視認することができる。他方輪郭部と色合いの異なる表示面部は輪郭部の内側に位置するため、輪郭部によって囲まれているように視認することができる。このような色合いの輪郭部と表示面部とによって構成される表示部は立体的に視認することができる。なお、本特許請求の範囲及び本明細書でいう「色合い」とは色彩、色の濃淡、色の明暗、色の強弱のことである。
【0009】
例えば、溝部の側面が溝部の底面より成形体の表面側に向かって形成されていると、奥行き方向に視認できる輪郭部の内側の奥に溝部の底面を視認することができる。このため操作者は表示部が沈んで見える沈み文字状の加飾を視認することができる。また溝部の側面が溝部の底面より成形体の裏面側に向かって形成されていると、奥行き方向に視認できる輪郭部の内側の手前に溝部の底面を視認することができる。このため操作者は表示部が手前に浮き出て見える浮き文字状の加飾を視認することができる。
【0010】
以上のように本発明では、奥行き方向に視認できる輪郭部を色合いの異なる表示面部と明確に区別しながら視認することができる。このため浅い溝部を用いて形成した表示部であっても立体的に視認し易い立体加飾を実現できる。
【0011】
本発明は前記加飾成形体について、溝部を成形体の表面に有するため、表示部が成形体の表面近くに形成されており、立体的な表示部を視認し易くすることができる。
【0012】
本発明は前記成形体の表面に溝部を有する加飾成形体について、成形体が着色成形体でなり、表示面部を該着色成形体に設ける前記溝部の底面とする。即ち、表示部が溝部の側面に沿う輪郭部と溝部の底面とで構成される。輪郭部と色合いの異なる表示面部を実現するために、溝部の底面に他の部材を備える必要がなく、着色成形体の色合いを活用して表示部を容易に形成できる。
【0013】
本発明は前記成形体の表面に溝部を有する加飾成形体について、表示面部を成形体の前記溝部の底面に積層形成した着色層とする。即ち、表示部が溝部の側面に沿う輪郭部と溝部の底面に積層する着色層とで構成される。これによれば着色層の色合いを自由に設定することができるため、輪郭部と着色層との配色バリエーションによって表示部の加飾を多様化できる。なお、着色層は、溝部の底面に直接積層されている場合と、溝部の底面との間に他の層を介して間接的に積層されている場合がある。また溝部の底面に着色層を設ける方法としては、金型による二色成形法、乾式めっき法、湿式めっき法、塗装法、スクリーン印刷、インクジェット印刷などの印刷法、レーザー発色法などが利用できる。
【0014】
本発明は前記成形体の表面に溝部を有する加飾成形体について、成形体が透明成形体でなり、表示面部を該透明成形体の裏面に設ける着色層とする。即ち、表示部が溝部の側面に沿う輪郭部と溝部の底面よりさらに奥にある着色層とで構成される。このため操作者は輪郭部より離れて奥に沈んで見える新規なデザインの沈み文字状の表示部を視認することができる。
【0015】
本発明は前記加飾成形体について、成形体が透明成形体でなり、溝部を該透明成形体の裏面に有するため、成形体の奥に立体的な表示部を視認することができる。
【0016】
本発明は前記加飾成形体について、成形体を押釦スイッチ用のキートップとする。このためキートップには、奥行き方向に視認できる輪郭部を表示面部と明確に区別しながら視認できる表示部が設けられることから、浅い溝部を用いて形成した表示部であっても立体的に見える表示部を有するキートップとすることができる。よって立体加飾を有する薄肉のキートップを実現できる。
【0017】
また、本発明は、前記何れかの本発明による加飾成形体と、該加飾成形体を固着するベースシートと、を備えるキーシートを提供する。
【0018】
本発明では、前記何れかの本発明による加飾成形体と該加飾成形体を固着するベースシートとを備えるため、浅い溝部を用いて形成した表示部であっても立体的に見える表示部を有する薄肉の加飾成形体を有するキーシートとすることができる。よって薄型のキーシートを実現でき、電子機器の薄型化の要請にも対応できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の加飾成形体及びキーシートによれば、奥行き方向に視認できる輪郭部を色合いの異なる表示面部と明確に区別しながら視認することができる。このため浅い溝部を用いて形成した表示部であっても立体的に視認し易い立体加飾を実現できる。そしてこのような加飾成形体は薄肉化することができるため、薄肉の加飾成形体によって薄型のキーシートを実現でき、電子機器の薄型化の要請にも対応できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態で共通する構成については、同一符号を付して重複説明を省略する。
【0021】
以下の実施形態では、「成形体」として携帯電話機などに備えるキートップを適用する例を説明する。なお本発明の加飾成形体はキートップだけでなく、例えば筐体(外装ケース)や装飾部品としても適用することができる。
【0022】
第1実施形態〔図1〜図3〕
第1実施形態のキートップ3は、表面3aに設けられる溝部4を用いて形成した表示部5を備えている。
【0023】
キートップ3は白色の硬質樹脂のポリカーボネート樹脂でなり、平面視で矩形状に形成されている。下端には外方へ突出する環状の鍔部3bを設けてある。そして本実施形態では表示部5を英文字「E」の表示形状としている。即ち、表面3aに設けられている溝部4は平面視で英文字「E」を象る形状に形成してあり、この溝部4の側面4aは底面4bからキートップ3の表面3aに向かって広がる傾斜面となっている。
【0024】
表示部5は、溝部4の底面4bでなる英文字「E」の形状の表示面部5aと、溝部4の側面4aに固着する青色の輪郭部6でなる輪郭面部5bと、によって構成される。表示面部5aはキートップ3の白色を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6の青色を呈している。つまり、表示部5は白色の英文字「E」に青色の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0025】
次に、第1実施形態のキーシート7について説明する。キーシート7は、前述のキートップ3と、ベースシート8とを備えている。
【0026】
ベースシート8は、ゴム状弾性体のシリコーンゴムで形成されている。その押圧操作側となる表面には、キートップ3の裏面3cを図外の接着剤にて固着する台座部8aが形成されている。表面と反対の裏面には、台座部8aに対応して図外の金属皿ばねなどの接点スイッチを押圧する押し子部8bと、押し子部8bの周囲を囲むように脚部8cが突設されている。この脚部8cの先端は図外の基板の表面と接する。
【0027】
ここで本実施形態を構成する各部材の材質を説明する。
【0028】
「キートップ3」の材質には、硬質樹脂、ゴム状弾性体、金属、セラミックスなどが使用できる。このうち硬質樹脂は、機械的強度、耐久性等の要求性能、及び軽量化により、熱可塑性樹脂又は反応硬化性樹脂が好ましい。例えば、本実施形態のキートップ3として採用するポリカーボネート樹脂の他、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアクリル共重合樹脂、シリコーン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂が使用できる。またゴム状弾性体は、機械的強度、耐久性のよい熱硬化性エラストマー又は熱可塑性エラストマーが好ましい。例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、ブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、イソプレン系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマーが使用できる。また金属としてはアルミニウム、銅、その他の金属や合金類を用いることができる。
【0029】
「ベースシート8」の材質には、ゴム状弾性体、樹脂フィルムなどが使用できる。このうちゴム状弾性体は、反撥性のよい熱硬化性エラストマー又は熱可塑性エラストマーが好ましい。例えば、本実施形態のベースシート8として採用するシリコーンゴムの他、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、ブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、イソプレン系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマーが使用できる。さらにこれらのゴム状弾性体で温度依存性が少ない点を考慮するとシリコーンゴムが好ましく、また耐久性を考慮するとスチレン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマーが好ましい。また樹脂フィルムとしてはポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂などを使用できる。
【0030】
次に、本実施形態における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ず射出成形にて白色のポリカーボネート樹脂でなるキートップ3を成形する。この時、射出成形金型のキャビティーによってキートップ3の表面3aに溝部4を形成する。次に溝部4の側面4aをインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて青色に着色する。従って輪郭部6は印刷層として形成されている。以上のようにして、白色のキートップ3の表面3aに白色の英文字「E」に青色の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。なお、表示部5を備えるキートップ3の裏面3cを、別途シリコーンゴムで金型成形したベースシート8の台座部8aの表面に接着剤で固着すれば、本実施形態のキーシート7を製造できる。
【0031】
最後に、本実施形態のキートップ3及びキーシート7の作用効果について説明する。
【0032】
第1実施形態のキートップ3及びキーシート7によれば、溝部4の側面4aに青色の輪郭部6を固着することで、輪郭面部5bを白色のキートップ3と色合いの異なる青色にすることができ、青色の輪郭面部5bを明確に区別して視認することができる。そして青色の輪郭面部5bは深さ方向に沿う側面4aに固着しているため、奥行き方向に視認することができる。他方溝部4の底面4bでなる表示面部5aは輪郭面部5bの内側に位置するため、輪郭面部5bによって囲まれているように視認することができる。このような表示面部5aと輪郭面部5bとによって構成される表示部5は、白色で英文字「E」の表示面部5aと奥行き方向に視認できる青色の輪郭面部5bとを明確に区別して視認することができ、立体的に視認することができる。つまり青色で傾斜する輪郭の奥に白色の英文字「E」を視認することができる。このため操作者は白色のキートップ3の表面3aに沈み文字の英文字「E」を視認できる。よって浅い溝部4を用いて形成した表示部5であっても立体的に視認し易い立体加飾を実現できる。したがってこのような立体加飾を有するキートップ3の肉厚は薄肉化でき、この薄肉のキートップ3は薄型のキーシート7を実現して電子機器の薄型化の要請に対応できる。
【0033】
溝部4をキートップ3の表面3aに設けているため、表示面部5aがキートップ3の表面3a近くに形成されており、立体的な表示部5を視認し易くすることができる。
【0034】
英文字「E」の表示面部5aを溝部4の底面4bで構成するため、溝部4の底面4bに他の部材を備える必要がなく、白色のキートップ3の色合いを活用して表示部5を容易に形成できる。
【0035】
第1実施形態の第1変形例〔図4〕
第1実施形態のキートップ3では、表示部5の表示面部5aを溝部4の底面4bで構成する例を示したが、第1実施形態の第1変形例のキートップ9では、表示面部5aを溝部4の底面4bに固着する着色層10で構成できる。
【0036】
第1変形例の表示部5は、溝部4の底面4bに直接積層した濃青色の着色層10でなる英文字「E」の形状の表示面部5aと、溝部4の側面4aに固着する青色の輪郭部6でなる輪郭面部5bと、によって構成される。表示面部5aは着色層10が濃青色を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6が青色を呈している。つまり、表示部5は濃青色の英文字「E」に青色の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0037】
第1変形例における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ず白色のキートップ9における溝部4の底面4bに対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて感光剤を添加した青色の着色層10を形成する。次に溝部4の側面4aに対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて感光剤を添加していない青色の輪郭部6を形成する。その後着色層10にレーザー光を照射し、着色層10に含まれる感光剤によって着色層10の「色合い」を濃色に変化させる(レーザー発色法)。即ち、青色から濃青色の着色層10に変色させる。以上のようにして、白色のキートップ9の表面9aに濃青色の英文字「E」に青色の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。なお、以上の製法とは異なり、例えばインクジェット印刷によって、溝部4の底面4bと側面4aと感光剤を添加したインクによる印刷層を一括して形成し、底面4bの部分にだけレーザー光を照射することで、色合いの異なる輪郭層6と着色層10とを形成してもよい。このようにすると印刷工程が一工程削減できる。
【0038】
第1変形例のキートップ9によれば、表示面部5aを白色のキートップ9と異なる色合いの濃青色に設定できるため、表示面部5aと輪郭面部5bとの配色バリエーションによって表示部5の加飾を多様化できる。
【0039】
第1実施形態の第2変形例〔図5〕
第1実施形態のキートップ3では、表示部5の表示面部5aを溝部4の底面4bで構成する例を示したが、第1実施形態の第2変形例のキートップ11では、表示面部5aを溝部4の側面4a及び底面4bに設けた輪郭部6の底面4b側の部分に固着する着色層10で構成できる。
【0040】
第2変形例の表示部5は、溝部4の底面4bに輪郭部6を介して積層した赤色の着色層10でなる英文字「E」の形状の表示面部5aと、溝部4の側面4aに固着する青色の輪郭部6でなる輪郭面部5bと、によって構成される。表示面部5aは着色層10が赤色を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6が青色を呈している。つまり、表示部5は赤色の英文字「E」に青色の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0041】
第2変形例における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ず無色透明のキートップ11における溝部4の側面4a及び底面4bに対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて青色の輪郭部6を形成する。次に輪郭部6の底面4b側の部分に対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて赤色の着色層10を形成する。以上のようにして、無色透明のキートップ11の表面11aに赤色の英文字「E」に青色の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。
【0042】
第2変形例のキートップ11によれば、表示面部5aを無色透明のキートップ11と異なる色合いの赤色に設定できるため、表示面部5aと輪郭面部5bとの配色バリエーションによって表示部5の加飾を多様化できる。また、第2変形例において、キートップ11を裏面11c側からバックライト照光すると、英文字「E」から放射される光は青色の輪郭部6と赤色の着色層10を透過しているため、非照光時の赤色と異なる紫色を呈する。よって非照光時と照光時で英文字「E」の色合いを変化させることができる。
【0043】
第1実施形態の第3変形例〔図6〕
第1実施形態のキートップ3では、表示部5の表示面部5aを溝部4の底面4bで構成する例を示したが、第1実施形態の第3変形例のキートップ12では、第2変形例と同様に表示面部5aを溝部4の側面4a側及び底面4b側に設けた輪郭部6の底面4b側の部分に固着する着色層10で構成できる。
【0044】
第3変形例の表示部5は、溝部4の底面4bに塗層13及び輪郭部6を介して積層した黒色の着色層10でなる英文字「E」の形状の表示面部5aと、溝部4の側面4aに塗層13を介して積層した白色の輪郭部6でなる輪郭面部5bと、によって構成される。表示面部5aは着色層10が黒色を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6が白色を呈している。つまり、表示部5は黒色の英文字「E」に白色の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0045】
第3変形例における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ず無色透明のキートップ12の溝部4も含む表面12aにメタリック塗料を塗装し、銀色メタリックの塗層13を形成する。その後塗層13の表面における溝部4の側面4a側の部分及び底面4b側の部分に対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて白色の輪郭部6を形成する。次に輪郭部6の底面4b側の部分に対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて黒色の着色層10を形成する。以上のようにして、銀色メタリックの塗層13の表面に黒色の英文字「E」に白色の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。なお、本第3変形例ではキートップ12の表面12aの表示部5及び塗層13の上面に、無色透明の硬質保護層14を形成しており、表示部5及び塗層13の摩耗を防ぐことができる。
【0046】
第3変形例のキートップ12によれば、表示面部5aを表面12aに形成した銀色メタリックの塗層13の表面と異なる色合いの黒色に設定することができ、表示面部5aと輪郭面部5bとの配色バリエーションによって表示部5の加飾を多様化できる。
【0047】
第1実施形態の第4変形例〔図7〕
第1実施形態のキートップ3では、溝部4の側面4aが底面4bからキートップ3の表面3aに向かって広がる傾斜面となっており、表示部5の表示面部5aを溝部4の底部4bで構成する例を示したが、第1実施形態の第4変形例のキートップ15では、溝部4の側面4aが底面4bに対して垂直面となっており、表示面部5aを溝部4の側面4a側及び底面4b側に設けた輪郭部6の底面4b側の部分に固着する着色層10で構成できる。
【0048】
第4変形例の表示部5は、溝部4の底面4bに鍍金層16及び輪郭部6を介して積層した黒色の着色層10でなる英文字「E」の形状の表示面部5aと、溝部4の側面4aに鍍金層16を介して積層した白色の輪郭部6の輪郭面部5bと、によって構成される。この輪郭部6は後述するように塗料を溝部4内に注入して設けたため、溝部4の側面4a側に固着する部分の輪郭部6の表面は斜面に形成されている。表示面部5aは着色層10が黒色を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6が白色を呈している。つまり、表示部5は黒色の英文字「E」に白色の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0049】
第4変形例における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ずアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂でなるキートップ15の溝部4も含む表面に湿式めっき法でニッケル−クロムでなる銀色光沢の鍍金層16を形成する。その後鍍金層16の表面における溝部4の内部に白色の塗料を注入して白色の輪郭部6を形成する。次に輪郭部6の底面4b側の部分に対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて黒色の着色層10を形成する。以上のようにして、銀色光沢の鍍金層16の表面に黒色の英文字「E」に白色の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。なお輪郭部6は第1実施形態の輪郭部6と同様に印刷層とすることもできる。
【0050】
第4変形例のキートップ15によれば、表示面部5aを表面15aに形成した銀色光沢の鍍金層16と異なる色合いの黒色に設定することができ、表示面部5aと輪郭面部5bとの配色バリエーションによって表示部5の加飾を多様化できる。
【0051】
第1実施形態の第5変形例〔図8〕
第1実施形態のキートップ3では、表示部5の表示面部5aを溝部4の底面4bで構成する例を示したが、第1実施形態の第5変形例のキートップ17では、表示面部5aをキートップ17の裏面17cに固着する着色層10で構成できる。
【0052】
第5変形例の表示部5は、キートップ17の裏面17cに固着する白色の着色層10が英文字「E」の形状に見える表示面部5aと、溝部4の側面4aに固着する青色の輪郭部6でなる輪郭面部5bと、によって構成される。表示面部5aは着色層10が白色を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6が青色を呈している。つまり、表示部5は白色の英文字「E」に青色の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0053】
第5変形例における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ず無色透明のキートップ17における溝部4の側面4aに対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて青色の輪郭部6を形成する。次にキートップ17の裏面17cにスクリーン印刷法によって白色の着色層10を形成し、その後キートップ17の溝部4を除く表面17aにスクリーン印刷法によって白色の塗層13を形成する。以上のようにして、白色の表面17a側に白色の英文字「E」に青色の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。
【0054】
第5変形例のキートップ17によれば、表示面部5aが溝部4の底面4bよりさらに奥のキートップ17の裏面17cにある着色層10でなるため、操作者は傾斜する輪郭面部5bの奥に離れて沈んで見える新規なデザインの沈み文字状の表示部5を視認することができる。
【0055】
第1実施形態の第6変形例〔図9〕
第1実施形態のキートップ3では、溝部4の内部に輪郭部6を形成する例を示したが、第1実施形態の第6変形例のキートップ18では、溝部4の内部に透明樹脂体19を形成する構成できる。このようにすれば、輪郭部6が透明樹脂体19によって保護されるため、実使用において輪郭部6を摩耗し難くすることができる。なお、透明樹脂体19の形状を図9で示すように、キートップ18の表面18aより突出するドーム状に形成すれば、透明樹脂体19の凸レンズ効果によって表示部5を大きく視認させることができる。
【0056】
第2実施形態〔図10〜図12〕
第2実施形態のキートップ20が、第1実施形態のキートップ3と異なるのは、キートップ20と着色層5の構成である。キートップ20は、裏面20aに設けられる溝部4を用いて形成した表示部5を備えている。
【0057】
キートップ20は無色透明の硬質樹脂のポリカーボネート樹脂でなり、平面視で矩形状に形成されている。下端には外方へ突出する環状の鍔部20bを設けてある。そして第2実施形態では表示部5を第1実施形態と同様に英文字「E」の表示形状としている。即ち、裏面16aに設けられている溝部4は平面視で英文字「E」を象る形状に形成してあり、この溝部4の側面4aは底面4bからキートップ20の裏面20aに向かって広がる傾斜面となっている。このキートップ20の溝部4を除く裏面20aには、銀色メタリックの塗層13が設けてある。
【0058】
表示部5は、溝部4の底部4bに固着する黒色の着色層10でなる英文字「E」の形状の表示面部5aと、溝部4の側面4aに固着する白色の輪郭部6の輪郭面部5bと、によって構成される。表示面部5aは着色層10が黒色を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6が白色を呈している。つまり、表示部5は黒色の英文字「E」に白色の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0059】
ここで、第2実施形態のキーシート21について説明する。キーシート21は、前述のキートップ20と、第1実施形態と同様のベースシート8とを備えている。ベースシート8は、ゴム状弾性体のシリコーンゴムで形成されており、表面にはキートップ20の裏面20aを図外の接着剤にて固着する台座部8aが形成されている。裏面には台座部8aに対応して図外の金属皿ばねなどの接点スイッチを押圧する押し子部8bと、押し子部8bの周囲を囲むように脚部8cが突設されている。この脚部8cの先端は図外の基板の表面と接する。
【0060】
次に、第2実施形態における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ず射出成形にて無色透明のポリカーボネート樹脂でなるキートップ20を成形する。この時、射出成形金型のキャビティーによってキートップ20の裏面20aに溝部4を形成する。次に溝部4の底面4bに対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて黒色の着色層10を形成する。その後溝部4の側面4aに対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて白色の輪郭部6を形成する。最後にキートップ20の溝部4を除く裏面20aにスクリーン印刷法を用いて銀色メタリックの塗層13を形成する。以上のようにして、銀色メタリックの塗層13を背景として黒色の英文字「E」に白色の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。なお、表示部5を備えるキートップ20の裏面20aを、別途シリコーンゴムで金型成形したベースシート8の台座部8aの表面に接着剤で固着すれば、本実施形態のキーシート21を製造できる。
【0061】
最後に、第2実施形態のキートップ20及びキーシート21の作用効果について説明する。
【0062】
第2実施形態のキートップ20及びキーシート21によれば、黒色で英文字「E」の表示面部5aと異なる色合いの白色の輪郭面部5bとを明確に区別して視認することができ、この白色の輪郭面部5bは黒色の表示面部5aの周囲で傾斜する輪郭のように視認することができる。つまり白色で傾斜する輪郭の手前に黒色の英文字「E」を視認することができる。このため操作者は銀色メタリックの背景の手前に浮き文字の英文字「E」を視認できる。よって浅い溝部4を用いて形成した表示部5であっても立体的に視認し易い立体加飾を実現できる。したがってこのような立体加飾を有するキートップ20の肉厚は薄肉化でき、この薄肉のキートップ20は薄型のキーシート21を実現して電子機器の薄型化の要請に対応できる。
【0063】
英文字「E」の表示面部5aが溝部4の底面4bに固着する着色層10で構成するため、表示面部5aを背景である銀色メタリックと異なる色合いの黒色に設定でき、表示面部5aと輪郭面部5bとの配色バリエーションにより加飾を多様化できる。
【0064】
溝部4をキートップ20の裏面20aに設けるため、キートップ20の奥に立体的な表示部5を視認することができる。
【0065】
第2実施形態の第1変形例〔図13〕
第2実施形態のキートップ20では、表示部5の表示面部5a及び輪郭面部5bを黒色顔料又は白色顔料にて呈する例を示したが、第2実施形態の第1変形例のキートップ22では、表示面部5a及び輪郭面部5bのデザインを金属調にできる。
【0066】
第2実施形態における第1変形例の表示部5は、溝部4の底面4bに固着する赤色透明の着色層10でなる英文字「E」の形状の表示面部5aと、着色層10の裏面及び溝部4の側面4aに固着するアルミニウム蒸着でなる銀色光沢の輪郭部6の輪郭面部5bと、によって構成される。表示面部5aは着色層10と輪郭部6の光沢とで赤色光沢を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6が銀色光沢を呈している。つまり、表示部5は赤色光沢の英文字「E」に銀色光沢の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0067】
第1変形例における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ず無色透明のキートップ22における溝部4の底面4bに対しインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷を用いて赤色透明の着色層10を形成する。次にキートップ22の溝部4を除く裏面22aにスクリーン印刷法によって青色透明の塗層13を形成する。その後キートップ22の溝部4を含む裏面22aに対し乾式めっき法の真空蒸着法でアルミニウムを鍍着し、銀色光沢の輪郭部6を形成する。以上のようにして、青色の塗層13と光沢の輪郭部6とによる青色光沢を背景として赤色光沢の英文字「E」に銀色光沢の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。
【0068】
第2実施形態における第1変形例のキートップ22によれば、表示面部5aを背景である青色光沢と異なる色合いの赤色光沢に設定することができ、表示面部5aと輪郭面部5bとの配色バリエーションにより加飾を多様化できる。またインクの粒子を噴射して印刷する印刷方法、例えばインクジェット印刷では金属粉などを含む塗料を印刷し難いため、着色光沢の金属調の表示面部5aを実現し難いが、第1変形例のように赤色(着色)透明の着色層10と銀色光沢の輪郭部6を積層すると赤色(着色)光沢の金属調の表示面部5aを実現できる。
【0069】
第2実施形態の第2変形例〔図14,図15〕
第2実施形態のキートップ20では、溝部4の側面4aが底面4bからキートップ20の裏面20aに向かって広がる傾斜面として例示したが、第2実施形態の第2変形例のキートップ23では、溝部4の側面4aが底面4bに対して垂直面に構成されている。
【0070】
第2実施形態における第2変形例の表示部5は、溝部4の底面4bに固着するアルミニウムでなる銀色光沢の着色層10による英文字「E」の形状の表示面部5aと、着色層10の裏面及び溝部4の側面4aに固着する白色の輪郭部6の輪郭面部5bと、によって構成される。表示面部5aは着色層10が銀色光沢を呈しており、輪郭面部5bは輪郭部6が白色を呈している。つまり、表示部5は銀色光沢の英文字「E」に白色の輪郭を有するという異なる色合いによって加飾されている。
【0071】
第2変形例における表示部5の製造方法の一例を説明する。先ず無色透明のキートップ23の溝部4を除く裏面23aを治具でマスキングし、溝部4の底面4bに対し乾式めっき法の真空蒸着法でアルミニウムを鍍着し、銀色光沢の着色層10を形成する。次にキートップ23の溝部4を除く裏面23aにスクリーン印刷法によって黒色の塗層13を形成する。その後キートップ23の溝部4を含む裏面23aに塗装によって白色の輪郭部6を形成する。以上のようにして、黒色の塗層13を背景として銀色光沢の英文字「E」に白色の輪郭を形成してある表示部5を得ることができる。
【0072】
第2実施形態における第2変形例のキートップ23によれば、表示面部5aを背景である黒色と異なる色合いの銀色光沢に設定することができ、表示面部5aと輪郭面部5bとの配色バリエーションにより加飾を多様化できる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】第1実施形態のキートップの斜視図。
【図2】図1のSB−SB線断面図。
【図3】第1実施形態のキーシートの断面説明図。
【図4】第1実施形態におけるキートップの第1変形例を示す図2相当の断面図。
【図5】第1実施形態におけるキートップの第2変形例を示す図2相当の断面図。
【図6】第1実施形態におけるキートップの第3変形例を示す図2相当の断面図。
【図7】第1実施形態におけるキートップの第4変形例を示す図2相当の断面図。
【図8】第1実施形態におけるキートップの第5変形例を示す図2相当の断面図。
【図9】第1実施形態におけるキートップの第6変形例を示す図2相当の断面図。
【図10】第2実施形態のキートップの斜視図。
【図11】図10のSC−SC線断面図。
【図12】第2実施形態のキーシートの断面説明図。
【図13】第2実施形態におけるキートップの第1変形例を示す図9相当の断面図。
【図14】第2実施形態におけるキートップの第2変形例を示す斜視図。
【図15】図14のSD−SD線断面図。
【図16】従来のキートップの斜視図。
【図17】図16のSA−SA線断面図。
【符号の説明】
【0074】
1 キートップ(従来技術)
2 表示要素
3 キートップ(第1実施形態)
3a 表面
3b 鍔部
3c 裏面
4 溝部
4a 側面
4b 底面
5 表示部
5a 表示面部
5b 輪郭面部
6 輪郭部
7 キーシート(第1実施形態)
8 ベースシート
8a 台座部
8b 押し子部
8c 脚部
9 キートップ(第1実施形態の第1変形例)
9a 表面
9b 鍔部
9c 裏面
10 着色層
11 キートップ(第1実施形態の第2変形例)
11a 表面
11b 鍔部
11c 裏面
12 キートップ(第1実施形態の第3変形例)
12a 表面
12b 鍔部
12c 裏面
13 塗層
14 硬質保護層
15 キートップ(第1実施形態の第4変形例)
15a 表面
15b 鍔部
15c 裏面
16 鍍金層
17 キートップ(第1実施形態の第5変形例)
17a 表面
17b 鍔部
17c 裏面
18 キートップ(第1実施形態の第6変形例)
19 透明樹脂体
20 キートップ(第2実施形態)
20a 裏面
20b 鍔部
21 キーシート(第2実施形態)
22 キートップ(第2実施形態の第1変形例)
22a 裏面
22b 鍔部
23 キートップ(第2実施形態の第2変形例)
23a 裏面
23b 鍔部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字・数字・図形・記号・模様の少なくとも何れかを象る溝部を有する成形体に、
該溝部の深さ方向に沿う側面を着色する輪郭部と、
該成形体の外観上、輪郭部の内側に位置するとともに該輪郭部と色合いが異なる表示面部と、を有する表示部を設けた加飾成形体。
【請求項2】
溝部を成形体の表面に有する請求項1記載の加飾成形体。
【請求項3】
成形体が着色成形体でなり、表示面部が該着色成形体に設ける前記溝部の底面である請求項2記載の加飾成形体。
【請求項4】
表示面部が成形体の前記溝部の底面に積層した着色層である請求項2記載の加飾成形体。
【請求項5】
成形体が透明成形体でなり、表示面部が該透明成形体の裏面に設ける着色層である請求項2記載の加飾成形体。
【請求項6】
成形体が透明成形体でなり、溝部を該透明成形体の裏面に有する請求項1記載の加飾成形体。
【請求項7】
成形体が押釦スイッチ用のキートップである請求項1〜請求項6何れか1項記載の加飾成形体。
【請求項8】
請求項1〜請求項7何れか1項記載の加飾成形体と、該加飾成形体を固着するベースシートと、を備えるキーシート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−320266(P2007−320266A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155301(P2006−155301)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【出願人】(000237020)ポリマテック株式会社 (234)
【Fターム(参考)】