説明

動物の抗酸化的な状態を増強する組成物および方法

メチオニン、タウリン、ビタミンCおよびビタミンEを含有する、動物の抗酸化的な状態を増強するのに適切な組成物、ならびに動物の抗酸化的な状態を増強するための組成物を調製および使用するための方法を開示する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の背景
[0001] 本発明は一般に動物の抗酸化的な状態(antioxidant status)を増強する組成物に関する。本発明は一般に、それらの組成物を調製および使用する方法、それらの組成物を含む製品、ならびにそれらの組成物、方法および製品に関する情報を伝達するための手段にも関する。
【0002】
[0002] 生存細胞はそれらの正常な機能に際してフリーラジカルを連続的に産生する。フリーラジカルは、遊離電子または不対電子を含む化学反応性の高い原子、分子または分子フラグメント、たとえば反応性酸素種および反応性窒素種である。フリーラジカルは多くの生体分子と不可逆的に反応し、したがって生物系の進行性劣化を引き起こす可能性がある。フリーラジカルは、普通は身体の抗酸化酵素産生および栄養素から吸収した抗酸化物質により中和される。抗酸化物質は、酸化的損傷、たとえばフリーラジカルにより引き起こされる損傷を軽減するいずれかの物質である。
【0003】
[0003] 抗酸化的な状態は、酸化促進物質(pro-oxidant)と抗酸化系の均衡である。酸化が優勢である著しい不均衡を酸化的ストレスと定義する。酸化的ストレスは、フリーラジカルの過剰産生により起きる可能性がある。酸化的ストレスは、抗酸化物質摂取の低下、内因性の抗酸化物質産生の低下、および/または抗酸化物質利用の増大のため、抗酸化系が脆弱化することにより起きる可能性もある。
【0004】
[0004] 酸化的ストレスは、細胞損傷を引き起こし、これにより老化および慢性疾患発症をもたらす可能性がある。動物の抗酸化系を増強する(これにより動物の抗酸化的な状態を増強する)ことにより酸化的ストレスを予防および/または軽減するのは、特に高齢の動物の場合には良好な健康状態ならびに疾患の予防および治療に重要であろう。したがって、動物の抗酸化的な状態を増強するための組成物および方法が求められている。
【0005】
発明の概要
[0005] 本発明の目的は、動物の抗酸化的な状態を増強するのに適切な組成物を提供することである。
【0006】
[0006] 本発明の他の目的は、動物の抗酸化的な状態を増強するための方法を提供することである。
[0007] 本発明の他の目的は、動物の抗酸化的な状態を増強するのに適切な本発明組成物、または場合により追加成分と共に互いに組み合わせた際に本発明組成物が得られる2以上の成分を含む、製品を提供することである。
【0007】
[0008] 本発明のさらに他の目的は、本発明の組成物、方法および製品に関する情報を伝達するための手段を提供することである。
[0009] 本発明の他の目的、特色および利点は、当業者に容易に認識されるであろう。
【0008】
発明の詳細な記述
[0010] 酸化的ストレスは、細胞損傷を引き起こし、これにより老化および慢性疾患発症をもたらす可能性がある。動物の抗酸化的な状態を増強することにより酸化的ストレスを予防および/または軽減するのは、良好な健康状態全般ならびに疾患の予防および治療に重要であろう。したがって1態様において本発明は、動物の抗酸化的な状態を増強し、これにより動物の健康状態を改善し、および/または動物の生活の質を向上させるのに適切な組成物を提供する。本発明組成物は、動物の血液中の酸化促進物質(たとえばフリーラジカル)の量を減少させるのを補助することができる。本発明組成物は、動物の血液の酸素ラジカル吸収能(oxygen radical absorbance capacity)(”ORAC”)を改善し、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させ、酸化的ストレス関連の細胞損傷を軽減し、および/または動物のデオキシリボ核酸(”DNA”)に対する損傷を軽減することもできる。
【0009】
[0011] 本発明組成物は、成長期、成体、高齢(senior)および老齢(geriatric)の動物に適切である。成長期動物は、成体サイズに達していない動物である。成体動物は、幼若期の成長および発育が完了した後のいずれかの年齢の動物である。たとえばネコおよびイヌについて、これは一般に約1歳からそれらの生涯の残りの年齢までを意味する。高齢動物は加齢関連疾患のリスクが増大する年齢の動物であり、明らかな老化の身体特性および行動特性をもつ可能性があるが、必ずしもその必要はない。たとえば、品種にもよるが、一般に高齢のイヌは約7〜約9歳の年齢のイヌであり、高齢の大型品種のイヌは約5歳以降の年齢のイヌであり、高齢のネコは約7〜約11歳の年齢のネコである。老齢動物は、老化の外見徴候を示す動物、一般にたとえば約10歳以降の年齢のイヌ、約5歳以降の年齢の大型品種のイヌ、または約12歳以降の年齢のネコである。
【0010】
[0012] 本発明組成物は、ヒトおよびヒト以外の動物に適切であり、これにはヒト以外の哺乳類、たとえばヒト以外の霊長類(たとえばサル、チンパンジーなど)、愛玩動物および作業用の動物(たとえばウマなど)、農場動物(たとえばヤギ、ヒツジ、ブタ、ウシなど)、ならびに野生動物および動物園の動物(たとえばオオカミ、クマ、シカなど)が含まれる。本発明組成物は、哺乳類以外の動物、たとえば愛玩用、農場、動物園および野生の鳥類(たとえば鳴き鳥、オウム、アヒル、ガチョウ、ニワトリ、シチメンチョウ、ダチョウなどを含む)に使用するのにも適切である。
【0011】
[0013] ある態様において、本発明組成物は食肉目(Carnivora)のメンバーである動物に適切である。そのようなある態様において動物はイヌ類であり、他の態様において動物はネコ類である。そのようなある態様においてイヌ類はイヌであり、ネコ類はネコである。
【0012】
[0014] ある態様において、本発明組成物は愛玩動物に適切である。愛玩動物は、たとえばペットとして飼育されているいかなる種の動物であってもよい。愛玩動物は、広く家畜化されてきた多様な種の動物、たとえばイヌ(家犬、Canis familiaris)およびネコ(家猫、Felis domesticus)であってもよく、その動物が専らペットとして飼育されているか否かに関係ない。したがって、愛玩動物には作業用の動物およびペットの動物が含まれる。
【0013】
[0015] ある態様において、本発明組成物は出生時の余命が約1年を超える、たとえば約3年を超える、または約5年を超える動物に適切である。したがって、ある態様において本発明組成物はネズミ以外の動物(すなわち、ネズミ科(Muridae)のげっ歯類以外の動物)に適切である。
【0014】
[0016] 本発明組成物は、メチオニン、タウリン、ビタミンC、およびビタミンEを含む。メチオニン、タウリン、ビタミンC、およびビタミンEは抗酸化特性をもつ。
[0017] メチオニンは、バランスのとれた栄養のために動物の食事に要求される硫黄含有必須アミノ酸である。純粋なメチオニンおよびメチオニン含有組成物が両方とも本発明組成物の調製に適切である。たとえば、果実、野菜および豆果(たとえばホウレンソウ、グリーンピース、トウモロコシ、ネーブルおよびミカン、マカダミアナッツ、ピーナツ、ピスタチオ、およびインゲンマメ)にメチオニンが豊富である。
【0015】
[0018] ある態様において、本発明組成物は約0.9〜約1.5%のメチオニンを含む。別途記載しない限り、本明細書中に示す%はすべて乾燥物質基準での重量%である。”乾燥物質基準”でとは、すべての水分を組成物から除去した後に組成物中の成分の濃度が測定されることを意味する。そのようなある態様において、本発明組成物は約0.9%から約1.1、約1.2、約1.3、約1.4または約1.5%までのメチオニンを含む。そのような他の態様において、本発明組成物は約1.1または約1.2%から約1.3、約1.4または約1.5%までのメチオニンを含む(すなわち、組成物は約1.1〜約1.3、約1.1〜約1.4、約1.1〜約1.5、約1.2〜約1.3、約1.2〜約1.4、約1.2〜約1.5%のメチオニンを含む)。
【0016】
[0019] そのようなある態様において、本発明組成物は約0.9〜約1.3%または約0.9〜約1.1%のメチオニンを含む。ある態様において、そのような組成物はイヌ類の抗酸化的な状態を増強するのに適切である。そのようなある態様において、イヌ類はイヌである。そのようなある態様において、イヌ類は高齢のイヌ類(たとえば高齢のイヌ)である;一方、そのような他の態様において、イヌ類は老齢のイヌ類(たとえば老齢のイヌ)である。
【0017】
[0020] そのようなある態様において、本発明組成物は約1.1〜約1.5%または約1.2〜約1.4%のメチオニンを含む。ある態様において、そのような組成物はネコ類の抗酸化的な状態を増強するのに適切である。そのようなある態様において、ネコ類はネコである。そのようなある態様において、ネコ類は高齢のネコ類(たとえば高齢のネコ)である;一方、そのような他の態様において、ネコ類は老齢のネコ類(たとえば老齢のネコ)である。
【0018】
[0021] タウリンは、バランスのとれた栄養のために動物の食事に要求される硫黄含有アミノ酸である。タウリンはある動物(たとえばネコ)にとっては必須アミノ酸であり、他の動物(たとえばイヌ)にとっては条件的に必須の可能性がある。純粋なタウリンおよびタウリン含有組成物が両方とも本発明組成物の調製に適切である。たとえば、魚介類および臓器食肉(たとえばレバー)にタウリンが豊富である。
【0019】
[0022] ある態様において、本発明組成物は約1200〜約5000百万分率(”ppm”)のタウリンを含む。1 ppmのタウリンは、組成物からすべての水分を除去した後の組成物1 kg当たり1 mgのタウリンに等しい。ある態様において、本発明組成物は約1200 ppmから約1300、約1400、約1500、約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 ppmまでのタウリンを含む。そのようなある態様において、本発明組成物は約2000、約2200または約2400 ppmから約約3000、約3500、約4000、約4500または約5000 ppmまでのタウリンを含む。
【0020】
[0023] そのようなある態様において、本発明組成物は約1200〜約1500 ppmまたは約1200〜約1400 ppmのタウリンを含む。ある態様において、そのような組成物はイヌ類の抗酸化的な状態を増強するのに適切である。そのようなある態様において、イヌ類はイヌである。そのようなある態様において、イヌ類は高齢のイヌ類(たとえば高齢のイヌ)である;一方、そのような他の態様において、イヌ類は老齢のイヌ類(たとえば老齢のイヌ)である。
【0021】
[0024] そのような他の態様において、本発明組成物は約2000〜約5000 ppmまたは約2200〜約4000 ppmのタウリンを含む。ある態様において、そのような組成物はネコ類の抗酸化的な状態を増強するのに適切である。そのようなある態様において、ネコ類はネコである。そのようなある態様において、ネコ類は高齢のネコ類(たとえば高齢のネコ)である;一方、そのような他の態様において、ネコ類は老齢のネコ類(たとえば老齢のネコ)である。
【0022】
[0025] ビタミンC(すなわちL-アスコルビン酸)は、体内で主に抗酸化物質およびフリーラジカル捕捉物質として機能する。純粋なビタミンCまたはその誘導体(たとえば塩類、たとえばナトリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩および鉄(II)塩;ホスフェート;エステル、たとえばステアリン酸エステルおよびパルミチン酸エステル)およびビタミンCまたはその誘導体を含む組成物が本発明組成物の調製に適切である。果実および野菜ならびに臓器食肉にビタミンCが豊富である。
【0023】
[0026] ある態様において、本発明組成物は約120〜約450 ppmのビタミンCを含む。そのようなある態様において、本発明組成物は約120、130または約140 ppmから約200、約300または約400 ppmまでのビタミンCを含む。そのような他の態様において、本発明組成物は約120、約130、約140または約150 ppmから約160、約170、約180、約190、約200、約250、約300、約350、約400または約450 ppmまでのビタミンCを含む。
【0024】
[0027] ビタミンEは、インビボおよびインビトロで抗酸化物質として機能する。ビタミンEはグルタチオンペルオキシダーゼと共に作動して、膜の多価不飽和リン脂質の酸化を開始する反応性酸素その他のフリーラジカルの有害作用に対して細胞を保護すると考えられている。ビタミンEは植物によってのみ合成される。8つの異性体形ビタミンE:α-、β-、γ-およびδ-トコフェロールならびにα-、β-、γ-およびδ-トコトリエノールがあり、α-トコフェロールが最も有効な生物活性形である。純粋なビタミンEまたはその誘導体およびビタミンEまたはその誘導体を含む組成物が本発明組成物の調製に適切である。植物油、種子および穀類にビタミンEが豊富であり、トコフェロール濃度は緑色の葉に最大である。
【0025】
[0028] ある態様において、本発明組成物は約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む(すなわち、本発明組成物は組成物からすべての水分を除去した後の組成物のkg当たり約700〜約2000国際単位のビタミンEを含む)。そのようなある態様において、本発明組成物は約800、約1000または約1100 IU/kgから約1200、約1400、約1500、約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 IU/kgまでのビタミンEを含む。そのような他の態様において、本発明組成物は約1100、約1150、約1200、約1250、約1300、約1350または約1400 IU/kgから約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 IU/kgまでのビタミンEを含む。
【0026】
[0029] そのようなある態様において、本発明組成物は約700〜約2000 IU/kgまたは約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。ある態様において、そのような組成物はイヌ類の抗酸化的な状態を増強するのに適切である。そのようなある態様において、イヌ類はイヌである。そのようなある態様において、イヌ類は高齢のイヌ類(たとえば高齢のイヌ)である;一方、そのような他の態様において、イヌ類は老齢のイヌ類(たとえば老齢のイヌ)である。
【0027】
[0030] そのようなある態様において、本発明組成物は約1100〜約2000 IU/kgまたは約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。ある態様において、そのような組成物はネコ類の抗酸化的な状態を増強するのに適切である。そのようなある態様において、ネコ類はネコである。そのようなある態様において、ネコ類は高齢のネコ類(たとえば高齢のネコ)である;一方、そのような他の態様において、ネコ類は老齢のネコ類(たとえば老齢のネコ)である。
【0028】
[0031] 前記に述べたように、本発明組成物はメチオニン、タウリン、ビタミンC、およびビタミンEを、前記に述べたいずれかの組合わせのそれらの抗酸化物質の量で含むことができる。たとえばある態様において、組成物は約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。
【0029】
[0032] そのようなある態様において、組成物は約0.9〜約1.3%のメチオニン、約1200〜約1500 ppmのタウリン、約120〜約250 ppmのビタミンC、および約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。そのようなある態様において、組成物は約0.9〜約1.1%のメチオニン、約1200〜約1400 ppmのタウリン、約120〜約250 ppmのビタミンC、および約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。
【0030】
[0033] そのような他の態様において、組成物は約1.1〜約1.5%のメチオニン、約2000〜約5000 ppmのタウリン、約130〜約250 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。そのようなある態様において、組成物は約1.2〜約1.4%のメチオニン、約2200〜約4000 ppmのタウリン、約130〜約250 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。
【0031】
[0034] そのようなさらに他の態様において、組成物は約0.9%から約1.1、約1.2、約1.3、約1.4または約1.5%までのメチオニン;約1200 ppmから約1300、約1400、約1500、約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 ppmまでのタウリン;約120、約130または約140 ppmから約200、約300または約400 ppmまでのビタミンC;および約800、約1000または約1100 IU/kgから約1200、約1400、約1500、約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 IU/kgまでのビタミンEを含む。
【0032】
[0035] そのような他の態様において、組成物は約1.1または約1.2%から約1.3、約1.4または約1.5%までのメチオニン;約2000、約2200または約2400 ppmから約3000、約3500、約4000、約4500または約5000 ppmまでのタウリン;約120、約130、約140または約150 ppmから約160、約170、約180、約190、約200、約250、約300、約350、約400または約450 ppmまでのビタミンC;および約1100、約1150、約1200、約1250、約1300、約1350または約1400 IU/kgから約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 IU/kgまでのビタミンEを含む。
【0033】
[0036] ある態様において、本発明組成物はメチオニン、タウリン、ビタミンC、およびビタミンEのほかに、さらに1種類以上の抗酸化物質または抗酸化物質含有組成物を含む。そのような抗酸化物質または抗酸化物質含有組成物には、たとえばセレン、ユビキノン、ルテイン、グルタチオン、リポ酸、ホウレンソウ搾りかす(pomace)、トマト搾りかす、ブドウ搾りかす、カルニチン、および柑橘類パルプが含まれる。
【0034】
[0037] ある態様において本発明組成物は、動物に与えた際に、動物の血液中のメチオニン、タウリン、ビタミンC、ビタミンEおよびグルタチオンペルオキシダーゼのうち1以上の量(または濃度)を、本発明組成物を与える前の物質量と比較して増大させることができる。ある態様において本発明組成物は、動物に与えた際に動物のORACを増大させることができる(たとえば、動物の血液中のORAC増加により測定して)。ある態様において本発明組成物は、動物の血液中のメチオニン、タウリン、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオンペルオキシダーゼおよびORACのうち1以上の量の増加がみられるまで、たとえば少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも8週間、少なくとも16週間、少なくとも24週間、動物に与えることができる。本発明の単一組成物を動物に全期間与えることができるか、あるいは本発明の異なる組成物を異なる期間与えることができるかは、当業者には理解されるであろう。当業者は動物の血液中のメチオニン、タウリン、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオンペルオキシダーゼおよびORACの量を測定することもできる。
【0035】
[0038] そのようなある態様において、本発明組成物をイヌ類に与えた際に、イヌ類の血液は約300〜約500μmol/Lのタウリンを含む。タウリン濃度は当業者に既知の方法で測定できる。そのようなある態様において、本発明組成物をイヌ類に与えた際に、イヌ類の血液は約300〜約350μmol/Lのタウリンを含む。ある態様において、イヌ類はイヌである。イヌ類は、たとえば高齢のイヌ類(たとえば高齢のイヌ)であってもよい。イヌ類は老齢のイヌ類(たとえば老齢のイヌ)であってもよい。
【0036】
[0039] そのような他の態様において、本発明組成物をネコ類に与えると、ネコ類の血液は約460〜約1000μmol/Lのタウリンを含む。そのようなある態様において、本発明組成物をネコ類に与えると、ネコ類の血液は約460〜約500μmol/Lのタウリンを含む。ある態様において、ネコ類はネコである。ネコ類は、たとえば高齢のネコ類(たとえば高齢のネコ)であってもよい。ネコ類は老齢の類類(たとえば老齢のネコ)であってもよい。
【0037】
[0040] ある態様において、本発明組成物は食物組成物を含む(すなわち、本発明組成物は1以上の食物組成物を含む)。そのようなある態様において、組成物は食物(たとえばペットフード)である。そのような食物は、乾燥、半湿潤または湿潤食物であってよい。ある態様において、食物組成物は乾燥食物を含む。ある態様において、食物組成物は半湿潤食物を含む。ある態様において、食物組成物は湿潤食物を含む。ある態様において、食物組成物にはおやつ(褒美、treat)、スナック、サプリメント、または部分的もしくは完全に食べられる玩具が含まれる。ある態様において、組成物は1以上の食物の混合物を含む。ある態様において、組成物はそれが与えられる動物の通常の栄養要求量を満たす。ある態様において、本発明組成物は成長、繁殖および/または維持のためのAAFCOの最小栄養素レベル要求量を満たす。他の態様において、組成物はAAFCOの最小栄養素レベル要求量より多量の成分(たとえばビタミンE)を含む。
【0038】
[0041] 他の観点において本発明は、本発明組成物を調製するための方法を提供する。それらの組成物は、多様な成分(食物組成物を含む)を混合することにより調製できる。本発明組成物は、たとえばSmall Animal Nutrition, p.127-146 (2000)に述べられた方法により調製することもできる。
【0039】
[0042] 他の観点において本発明は、動物の抗酸化的な状態を増強するための方法を提供する。他の観点において本発明は、動物の健康状態を改善するための方法を提供する。他の観点において本発明は、動物の生活の質を向上させるための方法を提供する。他の観点において本発明は、動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させるための方法を提供する。他の観点において本発明は、動物のORACを改善するための方法を提供する。他の観点において本発明は、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させるための方法を提供する。他の観点において本発明は、動物のDNAに対する損傷を軽減するための方法を提供する。前記方法は、前記の本発明組成物を動物に与えることを含む(すなわち前記方法は、メチオニン、タウリン、ビタミンC、ビタミンE、および場合により他の抗酸化物質を含む組成物を、動物に与えることを含む)。本発明の単一組成物を動物に与えることができるか、あるいは本発明の異なる組成物を異なる期間与えることができるかは、当業者には理解されるであろう。
【0040】
[0043] ある態様において、本発明方法は約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えることを含む。
【0041】
[0044] ある態様において、本発明方法は約0.9〜約1.3%のメチオニン、約1200〜約1500 ppmのタウリン、約120〜約250 ppmのビタミンC、および約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えることを含む。そのようなある態様において、本発明方法は約0.9〜約1.1%のメチオニン、約1200〜約1400 ppmのタウリン、約120〜約250 ppmのビタミンC、および約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えることを含む。
【0042】
[0045] ある態様において、本発明方法は約1.1〜約1.5%のメチオニン、約2000〜約5000 ppmのタウリン、約130〜約250 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えることを含む。そのようなある態様において、本発明方法は約1.2〜約1.4%のメチオニン、約2200〜約4000 ppmのタウリン、約130〜約250 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えることを含む。
【0043】
[0046] ある態様において、本発明方法は約0.9%から約1.1、約1.2、約1.3、約1.4または約1.5%までのメチオニン;約1200 ppmから約1300、約1400、約1500、約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 ppmまでのタウリン;約120、約130または約140 ppmから約200、約300または約400 ppmまでのビタミンC;および約800、約1000または約1100 IU/kgから約1200、約1400、約1500、約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 IU/kgまでのビタミンEを含む組成物を動物に与えることを含む。
【0044】
[0047] ある態様において、本発明方法は約1.1または約1.2%から約1.3、約1.4または約1.5%までのメチオニン;約2000、約2200または約2400 ppmから約3000、約3500、約4000、約4500または約5000 ppmまでのタウリン;約120、約130、約140または約150 ppmから約160、約170、約180、約190、約200、約250、約300、約350、約400または約450 ppmまでのビタミンC;および約1100、約1150、約1200、約1250、約1300、約1350または約1400 IU/kgから約1600、約1700、約1800、約1900または約2000 IU/kgまでのビタミンEを含む組成物を動物に与えることを含む。
【0045】
[0048] 動物が1以上の疾患に罹患している場合、動物の健康増進を補助することができる1種類以上の薬剤の投与と併せて本発明組成物を動物に与えることが望ましい可能性がある。したがってある態様において、前記方法はさらに動物の健康またはウェルネスを増進するための1種類以上の薬剤を動物に投与することを含む。
【0046】
[0049] 動物の健康とは、疾患または虚弱質がないことを表わす。ウェルネス(wellness)とは、虚弱質がないだけでなく、動物の身体、精神および社会性が完全に良好であることを表わす。用語”併せて(in conjunction)”は、ある薬剤を動物に本発明組成物と一緒に投与するか、あるいは本発明組成物とは別個に、同一または異なる頻度で、同一または異なる投与経路により、本発明組成物とほぼ同時または周期的に投与することを意味する。”投与”は、薬剤を適切な剤形で適切な投与経路により、たとえば経口、局所または非経口的に動物に導入することを意味する。”ほぼ同時に”は一般に、動物に本発明組成物を与えた時点で、または動物に本発明組成物を与えて約72時間以内に、薬剤を動物に投与することを意味する。”周期的に”は、一般に本発明組成物をその動物に必要に応じてルーティンに動物に与えながら、薬剤をその薬剤の投与に適切な投薬計画に従って動物に投与することを意味する。したがって用語”併せて”には、具体的には薬剤を処方された期間動物に投与し、一方ではそれよりはるかに長期間(たとえば生涯にわたって)本発明組成物を動物に与える状況が含まれる。動物に1種類以上の薬剤を投与する場合、各薬剤についての剤形および投与経路は異なってもよい。さらに、特定の薬剤を動物に投与しながら、ある本発明組成物を他の本発明組成物と交換してもよい。
【0047】
[0050] 健康またはウェルネスを増進するための薬剤は、たとえば動物の認知機能または動物の毛衣の外見および厚さを改善し、あるいは動物が罹患している疾患を改善または治療することができる。
【0048】
[0051] ある態様において、健康またはウェルネスを増進するための薬剤は、1種類以上の必須脂肪酸、たとえばオメガ-6またはオメガ-3脂肪酸を含む。オメガ-6必須脂肪酸には、たとえばリノール酸およびアラキドン酸が含まれる。オメガ-3必須脂肪酸には、たとえばアルファ-リノレン酸、エイコサペンタエン酸、およびドコサヘキサエン酸が含まれる。必須脂肪酸は、代謝されて重要な生物活性化合物を形成しうる基質として作用する。アラキドン酸、ガンマ-リノレン酸およびエイコサペンタエン酸は、局所ホルモンおよび炎症仲介物質として機能する重要な免疫調節分子グループであるエイコサノイドの合成のための前駆物質として作用する。リノール酸は、皮膚から水および他の栄養素が失われるのを阻止するバリヤー機能を果たす上皮角質外皮(epidermal cornified envelope)のセラミド中へ取り込まれる。必須脂肪酸は多様な誘導体、たとえば無機酸および有機酸の塩類、リン脂質エステル、エーテルおよびステロール誘導体の形で使用できる。リノール酸およびリノレン酸は、たとえばホスファチダルコリンエステル、ホスファチダルエーテルおよびシポルステロールエステル(sipolsterol ester)として使用できる。
【0049】
[0052] 他の観点において本発明は、下記のうち1以上の医薬を製造するための本発明組成物の使用を提供する:動物の抗酸化的な状態を増強する、動物の健康状態を改善する、動物の生活の質を向上させる、動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させる、動物のORACを改善する、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させる、および動物のDNAに対する損傷を軽減する。前記に述べたように、本発明組成物はメチオニン、タウリン、ビタミンC、ビタミンE、および場合により他の抗酸化物質を含む。そのようなある態様において、組成物は約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。
【0050】
[0053] 他の観点において本発明は、下記のうち1以上の組成物を調製するためのメチオニン、タウリン、ビタミンC、ビタミンE、および場合により他の抗酸化物質の使用を提供する:(1)動物の抗酸化的な状態を増強する、(2)動物の健康状態を改善する、(3)動物の生活の質を向上させる、(4)動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させる、(5)動物のORACを改善する、(6)動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させる、および/または(7)動物のDNAに対する損傷を軽減する。ある態様において、組成物は約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む。
【0051】
[0054] 他の観点において本発明は、前記の本発明組成物を含む製品、たとえばキットを提供する。このキットは、下記のうち1以上に適切である:動物の抗酸化的な状態を増強する、動物の健康状態を改善する、動物の生活の質を向上させる、動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させる、動物のORACを改善する、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させる、および動物のDNAに対する損傷を軽減する。ある態様において、キットはさらに動物の健康またはウェルネスを増進するための薬剤(すなわち健康またはウェルネスを増進するための1種類以上の薬剤)を含む。ある態様において、キットはさらに下記のうち1以上の指示を含む:(1)本発明組成物を動物に与えるための指示、(2)本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与するための指示、(3)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の抗酸化的な状態を増強するための指示、(4)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の健康状態を改善するための指示、(5)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の生活の質を向上させるための指示、(6)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させるための指示、(7)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物のORACを改善するための指示、(8)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させるための指示、および(9)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物のDNAに対する損傷を軽減するための指示。
【0052】
[0055] ある態様においてキットは、場合によりキットの一部であるかもしくは一部ではない追加成分と共に互いに組み合わせた際に本発明組成物が得られる2以上の成分を含む。そのような追加成分を用いる場合、キットはこれらの成分に関する情報を提供する。これらの成分は、たとえば純粋な抗酸化物質またはその誘導体(たとえば純粋なメチオニン、タウリン、ビタミンCおよび/またはビタミンE、あるいはたとえばビタミンCおよびEの純粋な誘導体)およびこれらの抗酸化物質の混合物であってもよい。抗酸化物質の混合物は、追加の抗酸化物質を含むこともできる。キット成分は、メチオニン、タウリン、ビタミンC、ビタミンE、および場合により他の抗酸化物質を含む組成物または原料であってもよい。成分は、混合した際に本発明組成物が得られる1以上の食物、および抗酸化物質の混合物(たとえば無機質ミックス)であってもよい。
【0053】
[0056] ある態様において、キットはさらに動物の健康またはウェルネスを増進するための薬剤を含む。ある態様において、キットはさらに下記のうち1以上の指示を含む:(1)前記成分を組み合わせることにより本発明組成物を調製するための指示、(2)本発明組成物を動物に与えるための指示、(3)本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与するための指示、(4)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の抗酸化的な状態を増強するための指示、(5)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の健康状態を改善するための指示、(6)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の生活の質を向上させるための指示、(7)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させるための指示、(8)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物のORACを改善するための指示、(9)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させるための指示、および(10)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物のDNAに対する損傷を軽減するための指示。
【0054】
[0057] ある態様においてキットは、適宜、単一パッケージ内の別個の容器中または仮想パッケージ内の別個の容器中に、本発明組成物、または場合によりキットの一部であるかもしくは一部ではない追加成分と共に互いに組み合わせた際に本発明組成物が得られる2以上の成分、ならびに下記のうち1以上を含む:(1)動物の健康またはウェルネスを増進するための薬剤、(2)前記成分を組み合わせることにより本発明組成物を調製するための指示、(3)本発明組成物を動物に与えるための指示、(4)本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与するための指示、(5)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の抗酸化的な状態を増強するための指示、(6)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の健康状態を改善するための指示、(7)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の生活の質を向上させるための指示、(8)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させるための指示、(9)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物のORACを改善するための指示、(10)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させるための指示、および(11)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物のDNAに対する損傷を軽減するための指示。
【0055】
[0058] 用語”単一パッケージ”は一般に、キットの構成要素が1以上の容器内に、または容器により、物理的にまとめられており、製造、流通、販売または使用の単位とみなされることを意味する。容器には、たとえばバッグ、ボックス、ボトル、収縮ラップパッケージ、ホチキス留めその他の形で固定された構成要素、またはその組合わせが含まれる。単一パッケージは、たとえば容器または個々の食物組成物が製造、流通、販売または使用のための単位とみなされる状態で物理的にまとめられたものであってもよい。用語”仮想パッケージ”は一般に、キットの構成要素が、1以上の物理的または仮想のキット構成要素に関して追加の構成要素を入手する方法を利用者に指令する指示によりまとめられていることを意味する;たとえば下記のものを収容したバッグ:1つの構成要素、およびキットの使用方法に関する指令を得るために、ウェブサイトを訪れる、記録されたメッセージに接触する、ビジュアルメッセージを見る、または医療関係者と連絡をとるように利用者に指令する指示。キットが仮想パッケージを含む場合、キットは1以上の物理的キット構成要素を伴う仮想環境における指示に限定される。
【0056】
[0059] ある態様において、キットは動物の抗酸化的な状態を増強するのに適切であって、適宜、単一パッケージ内の別個の容器中または仮想パッケージ内の別個の容器中に、約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物、または場合によりキットの一部であるかもしくは一部ではない追加成分と共に互いに組み合わせた際に約28〜約35%のタンパク質:下記を含む:約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物が得られる2以上の成分を含み、かつ下記のうち1以上を含む:(1)動物の健康またはウェルネスを増進するための薬剤、(2)前記成分を組み合わせることにより本発明組成物を調製するための指示、(3)本発明組成物を動物に与えるための指示、(4)本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与するための指示、(5)本発明組成物を動物に与えることにより動物の抗酸化的な状態を増強するための指示、および(6)本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより動物の抗酸化的な状態を増強するための指示。
【0057】
[0060] 他の観点において本発明は、下記のうち1以上に関する情報または指示を伝達するための手段を提供する:(1)本発明組成物を動物に与える、(2)本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与する、(3)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の抗酸化的な状態を増強する、(4)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の健康状態を改善する、(5)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の生活の質を向上させる、(6)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させる、(7)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物のORACを改善する、(8)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させる、および(8)本発明組成物を動物に与え、かつ場合により、本発明組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物のDNAに対する損傷を軽減する。伝達手段は、たとえばこれらの情報または指示を収容した文書、ディジタル記憶媒体、光学記憶媒体、オーディオプレゼンテーションまたはビジュアルディスプレーを含む。好ましくは、伝達手段は、これらの情報または指示を含む表示されたウェブサイト、またはパンフレット、製品ラベル、パッケージ挿入物、広告、もしくはビジュアルディスプレーである。有用な情報または指示には、たとえば(1)本発明の組成物、方法またはキットの使用方法に関する情報および指示、ならびに(2)動物の介護者に本発明およびそれの使用に関する質問がある場合のための連絡情報が含まれる。
【0058】
[0061] ある態様において本発明は、下記のうち1以上に関する情報または指示を伝達するための手段を提供する:(1)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えること、(2)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えるのと併せて、健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与すること、(3)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えることにより、動物の抗酸化的な状態を増強すること、(4)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えるのと併せて、健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の抗酸化的な状態を増強すること、ならびに(5)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物、または場合により追加成分と共に互いに組み合わせた際に約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物が得られる2以上の成分を含む本発明のキットを使用すること。この手段は、これらの情報または指示を収容した文書、ディジタル記憶媒体、オーディオプレゼンテーションまたはビジュアルディスプレーを含む。
【0059】
[0062] 他の観点において本発明は、医薬を製造するための、すべて乾燥物質基準で約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物の使用を提供する。他の観点において本発明は、動物の抗酸化的な状態を増強する医薬を製造するための本発明組成物の使用を提供する。一般に医薬は、配合物または組成物を、動物に投与するのに適切な医薬の製造および医薬の配合に有用なことが当業者に知られている賦形剤、緩衝剤、結合剤、可塑剤、着色剤、希釈剤、圧縮剤、滑沢剤、着香剤、湿潤剤、および他の成分と混合することにより製造される。
【0060】
[0063] 他の観点において本発明は、動物の健康状態および/またはウェルネスを増進および/または改善し、動物の抗酸化的な状態を増強し、動物の血液中の酸化促進物質の量を減少させ、動物のORACを改善し、動物の血液中の抗酸化物質の量を増加させ、動物のDNAに対する損傷を軽減するための、本発明の組成物、キットおよび方法の使用を提供する。
【0061】
[0064] 前記のように、別途記載しない限り、キットおよび伝達手段を含めて本明細書中に示す%はすべて乾燥物質基準での重量%である。
[0065] 本明細書に記載する特定の方法、プロトコルおよび試薬は変更することができるので、本発明はそれらに限定されない。さらに、本明細書中で用いた用語は特定の態様を記述するためのものにすぎず、本発明の範囲を限定するためものではない。本明細書および特許請求の範囲で用いる単数形には、そうではないことが状況から明示されない限り、複数表示が含まれる。用語”含む(comprise、comprises、comprising)”は除外ではなく包括と解釈すべきである。
【0062】
[0066] 別途定義しない限り、本明細書中で用いるすべての技術用語および科学用語および頭字語は、本発明の分野の当業者が一般に理解しているものと同じ意味をもつ。本明細書に記載したものと類似または均等な組成物、方法、製品、または他の手段もしくは材料をいずれも本発明の実施に使用できるが、好ましい組成物、方法、製品、または他の手段もしくは材料を本明細書に記載する。
【0063】
[0067] 本明細書中で引用または参照したすべての特許、特許出願、刊行物および他の参考文献を、法律が許す範囲で本明細書に援用する。それらの参考文献についての考察はそれらにおいてなされている主張を概説するためのものにすぎない。それらの特許、特許出願、刊行物もしくは参考文献、またはそのいずれかの部分のいずれかが本発明に対する関連先行技術であると認めるわけではなく、それらの特許、特許出願、刊行物および他の参考文献の正確さおよび妥当性に反論する権利を明確に保有する。
【0064】
実施例
[0068] 以下の実施例により本発明をさらに説明することができるが、これらの例は説明のために含まれるにすぎず、別途明示しない限り、本発明の範囲を限定するためのものではないことは理解されるであろう。
【0065】
実施例1
[0069] 実施例1は本発明組成物がイヌにおいて抗酸化的な状態の増強、ORACの改善、血液中の抗酸化物質量の増加、およびDNA損傷の軽減に及ぼす影響を示す。
【0066】
[0070] 40匹の健康な老齢ビーグル犬(10歳以上)に、維持のためのAAFCOの最小栄養素レベル要求量を満たす対照飼料を30日間与える。その後、イヌを各グループ10匹の4グループに分け、各グループに乾燥飼料A、B、CまたはDのうちの1つを6カ月間与える。飼料A、B、CまたはDの内容を表1に挙げる。
【0067】
【表1】

【0068】
[0071] イヌに飼料A、B、CまたはDを1カ月間与えた後、血液試料を採取して、血液中のメチオニン、タウリン、ビタミンEおよびグルタチオンペルオキシダーゼの量、ならびに血液のORAC、ならびに細胞が過酸化水素による酸化的ストレスに耐える能力を測定する。結果を表2および3に示す。
【0069】
【表2】

【0070】
【表3】

【0071】
[0072] 表2および3を参照すると、全般的結果、特にDNAおよびテイル長の測定値は、本発明により定める範囲のメチオニン、タウリン、ビタミンCおよびビタミンEが動物の抗酸化的な状態を増強するのに有用であることが示される。
【0072】
実施例2
[0073] 実施例2は本発明組成物がネコにおいて抗酸化的な状態の増強、ORACの改善、血液中の抗酸化物質量の増加、およびDNA損傷の軽減に及ぼす影響を示す。
【0073】
[0074] 40匹の健康な老齢ネコ(12歳以上)に、維持のためのAAFCOの最小栄養素レベル要求量を満たす対照飼料を30日間与える。その後、ネコを各グループ10匹の4グループに分け、各グループに乾燥飼料E、F、GまたはHのうちの1つを6カ月間与える。飼料E、F、GまたはHの内容を表4に挙げる。
【0074】
【表4】

【0075】
[0075] ネコに飼料E、F、GまたはHを1カ月間与えた後、血液試料を採取して、血液中のメチオニン、タウリン、ビタミンEおよびグルタチオンペルオキシダーゼの量、ならびに血液のORAC、ならびに細胞が過酸化水素による酸化的ストレスに耐える能力を測定する。結果を表5および6に示す。
【0076】
【表5】

【0077】
【表6】

【0078】
[0076] 表5および6を参照すると、全般的結果、特にDNAおよびテイル長の測定値は、本発明により定める範囲のメチオニン、タウリン、ビタミンCおよびビタミンEが動物の抗酸化的な状態を増強するのに有用であることが示される。
【0079】
[0077] 本明細書には、本発明の代表的な好ましい態様を開示し、特定の用語を用いたが、それらは一般的な説明の意味で用いたにすぎず、限定のためのものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲に述べられている。明らかに、以上の教示からみて本発明の多数の改変および変更が可能である。したがって、特許請求の範囲の記載の範囲内で、具体的に記載した以外の形で本発明を実施できることを理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物の抗酸化的な状態を増強するための方法であって、すべて乾燥物質基準で約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えることを含む方法。
【請求項2】
組成物が約0.9〜約1.1%のメチオニンを含む、請求項1の方法。
【請求項3】
組成物が約1.2〜約1.4%のメチオニンを含む、請求項1の方法。
【請求項4】
組成物が約1200〜約1400 ppmのタウリンを含む、請求項1〜3のいずれか1項の方法。
【請求項5】
組成物が約2200〜約4000 ppmのタウリンを含む、請求項1〜3のいずれか1項の方法。
【請求項6】
組成物が約130〜約250 ppmのビタミンCを含む、請求項1〜5のいずれか1項の方法。
【請求項7】
組成物が約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む、請求項1〜6のいずれか1項の方法。
【請求項8】
組成物が約1100〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む、請求項1〜7のいずれか1項の方法。
【請求項9】
組成物が食物組成物である、請求項1〜8のいずれか1項の方法。
【請求項10】
動物がイヌ類またはネコ類である、請求項1〜9のいずれか1項の方法。
【請求項11】
イヌ類またはネコ類が少なくとも約10歳である、請求項10の方法。
【請求項12】
イヌ類またはネコ類が少なくとも約12歳である、請求項10または11の方法。
【請求項13】
動物の抗酸化的な状態を増強するのに適切な組成物であって、すべて乾燥物質基準で約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物。
【請求項14】
組成物が約0.9〜約1.1%のメチオニンを含む、請求項13の組成物。
【請求項15】
組成物が約1.2〜約1.4%のメチオニンを含む、請求項13の組成物。
【請求項16】
組成物が約1200〜約1400 ppmのタウリンを含む、請求項13〜15のいずれか1項の組成物。
【請求項17】
組成物が約2200〜約4000 ppmのタウリンを含む、請求項13〜15のいずれか1項の組成物。
【請求項18】
組成物が約130〜約250 ppmのビタミンCを含む、請求項13〜17のいずれか1項の組成物。
【請求項19】
組成物が約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む、請求項13〜18のいずれか1項の組成物。
【請求項20】
組成物が約1100〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む、請求項13〜19のいずれか1項の組成物。
【請求項21】
イヌ類の抗酸化的な状態を増強するのに適切な組成物であって、メチオニン、タウリン、ビタミンC、およびビタミンEを含み、組成物をイヌ類に与えた際にイヌ類の血液が約300〜約500μmol/Lのタウリンを含む組成物。
【請求項22】
組成物が約0.9〜約1.5%のメチオニンを含む、請求項21の組成物。
【請求項23】
組成物が約0.9〜約1.1%のメチオニンを含む、請求項21または22の組成物。
【請求項24】
組成物が約1200〜約5000 ppmのタウリンを含む、請求項21〜23のいずれか1項の組成物。
【請求項25】
組成物が約1200〜約1400 ppmのタウリンを含む、請求項21〜24のいずれか1項の組成物。
【請求項26】
組成物が約120〜約450 ppmのビタミンCを含む、請求項21〜25のいずれか1項の組成物。
【請求項27】
組成物が約130〜約250 ppmのビタミンCを含む、請求項21〜26のいずれか1項の組成物。
【請求項28】
組成物が約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む、請求項21〜27のいずれか1項の組成物。
【請求項29】
組成物が約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む、請求項21〜28のいずれか1項の組成物。
【請求項30】
イヌ類がイヌである、請求項21〜29のいずれか1項の組成物。
【請求項31】
イヌ類が高齢または老齢のイヌである、請求項21〜29のいずれか1項の組成物。
【請求項32】
組成物をイヌ類に与えた際に、イヌ類の血液が約300〜約350μmol/Lのタウリンを含む、請求項21〜31のいずれか1項の組成物。
【請求項33】
組成物をイヌ類に少なくとも約3週間与える、請求項21〜32のいずれか1項の組成物。
【請求項34】
ネコ類の抗酸化的な状態を増強するのに適切な組成物であって、メチオニン、タウリン、ビタミンC、およびビタミンEを含み、組成物をイヌ類に与えた際にイヌ類の血液が約460〜約1000μmol/Lのタウリンを含む組成物。
【請求項35】
組成物が約0.9〜約1.5%のメチオニンを含む、請求項34の組成物。
【請求項36】
組成物が約1.2〜約1.4%のメチオニンを含む、請求項34の組成物。
【請求項37】
組成物が約1200〜約5000 ppmのタウリンを含む、請求項34〜36のいずれか1項の組成物。
【請求項38】
組成物が約2200〜約4000 ppmのタウリンを含む、請求項34〜37のいずれか1項の組成物。
【請求項39】
組成物が約120〜約450 ppmのビタミンCを含む、請求項34〜38のいずれか1項の組成物。
【請求項40】
組成物が約130〜約250 ppmのビタミンCを含む、請求項34〜39のいずれか1項の組成物。
【請求項41】
組成物が約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む、請求項34〜40のいずれか1項の組成物。
【請求項42】
組成物が約900〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む、請求項34〜41のいずれか1項の組成物。
【請求項43】
ネコ類がネコである、請求項34〜42のいずれか1項の組成物。
【請求項44】
ネコ類が高齢または老齢のネコである、請求項34〜42のいずれか1項の組成物。
【請求項45】
組成物をネコ類に与えた際に、ネコ類の血液が約460〜約500μmol/Lのタウリンを含む、請求項34〜44のいずれか1項の組成物。
【請求項46】
組成物をネコ類に少なくとも約3週間与える、請求項34〜45のいずれか1項の組成物。
【請求項47】
動物の抗酸化的な状態を増強するのに適切なキットであって、適宜、単一パッケージ内の別個の容器中または仮想パッケージ内の別個の容器中に、約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物、または場合によりキットの一部であるかもしくは一部ではない追加成分と共に互いに組み合わせた際に約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物が得られる2以上の成分を含み、かつ(1)動物の健康またはウェルネスを増進するための薬剤、(2)前記成分を組み合わせることにより組成物を調製するための指示、(3)該組成物を動物に与えるための指示、(4)該組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与するための指示、(5)該組成物を動物に与えることにより動物の抗酸化的な状態を増強するための指示、および(6)該組成物を動物に与えるのと併せて健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより動物の抗酸化的な状態を増強するための指示のうち1以上を含むキット。
【請求項48】
(1)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えること、(2)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えるのと併せて、健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与すること、(3)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えることにより、動物の抗酸化的な状態を増強すること、(4)約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物を動物に与えるのと併せて、健康またはウェルネスを増進するための薬剤を動物に投与することにより、動物の抗酸化的な状態を増強すること、ならびに(5)請求項47のキットを使用することのうち1以上に関する情報または指示を伝達するための手段であって、これらの情報または指示を収容した文書、ディジタル記憶媒体、オーディオプレゼンテーションまたはビジュアルディスプレーを含む手段。
【請求項49】
動物の抗酸化的な状態を増強する医薬を製造するための、すべて乾燥物質基準で約0.9〜約1.5%のメチオニン、約1200〜約5000 ppmのタウリン、約120〜約450 ppmのビタミンC、および約700〜約2000 IU/kgのビタミンEを含む組成物の使用。

【公表番号】特表2009−532480(P2009−532480A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−504300(P2009−504300)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【国際出願番号】PCT/US2007/008497
【国際公開番号】WO2007/114945
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(502329223)ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】