説明

動画像再生装置及び方法、プログラム、並びに記憶媒体

【課題】本発明は、簡単な操作で素早く確実に目的のフレームを検索することが可能な動画像再生装置を提供する。
【解決手段】フレーム移動ボタンに対する操作が、該操作の1つ前にフレーム移動ボタンに行われた前回操作と同じフレーム移動ボタンに対する操作であったか否かを判定する。そして、同じフレーム移動ボタンに対する操作であると判定された場合は、前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動する。一方、異なるフレーム移動ボタンに対する操作であると判定された場合は、前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画像から任意のフレームを探し出すことが可能な動画像再生装置及び方法、プログラム、並びに記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、動画像を記録するメディアとして、磁気テープに代わり、ハードディスクや光ディスクといったランダムアクセス可能なメディアが普及すると共に、動画像編集機能を備えた録画再生装置も増え、ユーザにとって動画像の編集が容易になってきている。動画像の編集として代表的なものには、動画像の分割やチャプターを追加設定するためのフレーム検索等がある。
【0003】
例えば、動画像再生装置上でユーザが目的のフレームを検索する場合、動画像の高速再生や通常再生、スロー再生等を行って目的のフレーム近辺で一時停止し、フレーム送りまたはフレーム戻しを繰り返し行う必要がある。この方法では、一時停止の精度が良くないと、数十回のフレーム送りまたはフレーム戻しを行わなければならず、編集作業にかなりの時間を要する。これを解決するために、隣接するフレーム画像間の照度、音量、色調などを解析し、これらの変化の大きい部分を自動で検出して、目的のフレームの検索を支援する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、目的のフレーム前後の複数のフレームを縮小したものを時系列で並べてフィルムイメージ状にして表示し、その中から目的のフレームを選択させる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平2−184181号公報
【特許文献2】特開平10−51734号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した、隣接するフレーム画像間の照度や音量等を解析し、これらの変化の大きい部分を自動で検出して目的のフレームの検索を支援する方法では、画像の照度や音量等を解析するために複雑なアルゴリズムが必要である。また、シーンの切り目である部分の画像変化が少なく、編集ポイントを検出できなかったり、逆にシーンの切れ目ではない部分の画像変化が大きくて当該部分が検出されてしまうこともあり、ユーザの意思を直接反映することは困難である。
【0006】
一方、上述した、目的のフレーム前後の複数のフィルムイメージ状の表示から目的のフレームを選択させる方法では、複数の縮小画像を生成する処理や、それを表示するための画面領域が必要になる。また、表示できるフィルムイメージ状の表示のフレーム枚数には限りがあるため、表示範囲外に目的のフレームがある場合には表示範囲を移動してフィルムイメージ状の表示を再生成するなど、素早く目的のフレームを特定できない場合がある。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、簡単な操作で素早く確実に目的のフレームを検索することが可能な動画像再生装置及び方法、プログラム、並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の動画像再生装置は、動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置において、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム先のフレームに移動する第1の移動手段と、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム前のフレームに移動する第2の移動手段と、前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動し、前記判定手段によって異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動するように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項6記載の動画像再生装置は、動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置において、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で正方向に再生する第1の再生手段と、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で逆方向に再生する第2の再生手段と、前記第1の操作手段から前記第2の操作手段への操作切り替えと前記第2の操作手段から前記第1の操作手段への操作切り替えが繰り返し行われる度に、前記動画像の再生速度を遅くするように、前記第1及び前記第2の再生手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項9記載の動画像再生方法は、動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置の動画像再生方法において、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム先のフレームに移動する第1の移動工程と、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム前のフレームに移動する第2の移動工程と、前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定工程と、前記判定工程にて同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動し、前記判定工程にて異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項10記載の動画像再生方法は、動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置の動画像再生方法において、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で正方向に再生する第1の再生工程と、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で逆方向に再生する第2の再生工程と、前記第1の操作手段から前記第2の操作手段への操作切り替えと前記第2の操作手段から前記第1の操作手段への操作切り替えが繰り返し行われる度に、前記動画像の再生速度を遅くするように制御する制御工程とを備えることを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項11記載のプログラムは、動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置の動画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム先のフレームに移動する第1の移動ステップと、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム前のフレームに移動する第2の移動ステップと、前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにて同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動し、前記判定ステップにて異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動するように制御する制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項12記載のプログラムは、動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置の動画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で正方向に再生する第1の再生ステップと、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で逆方向に再生する第2の再生ステップと、前記第1の操作手段から前記第2の操作手段への操作切り替えと前記第2の操作手段から前記第1の操作手段への操作切り替えが繰り返し行われる度に、前記動画像の再生速度を遅くするように制御する制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項15記載の画像再生装置は、画像を表示する表示手段と、特定の順番で並べられた複数の画像を正方向に順次再生させるための第1の操作手段と、前記複数の画像を逆方向に順次再生させるための第2の操作手段とを有する画像再生装置において、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数先の画像に移動して再生する第1の移動手段と、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数前の画像に移動して再生する第2の移動手段と、前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動した枚数と同じ枚数移動し、前記判定手段によって異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動した枚数より少ない枚数移動するように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項16記載の画像再生方法は、画像を表示する表示手段と、特定の順番で並べられた複数の画像を正方向に順次再生させるための第1の操作手段と、前記複数の画像を逆方向に順次再生させるための第2の操作手段とを有する画像再生装置の画像再生方法において、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数先の画像に移動して再生する第1の移動工程と、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数前の画像に移動して再生する第2の移動工程と、前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定工程と、前記判定工程にて同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動した枚数と同じ枚数移動し、前記判定工程にて異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動した枚数より少ない枚数移動するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項17記載のプログラムは、画像を表示する表示手段と、特定の順番で並べられた複数の画像を正方向に順次再生させるための第1の操作手段と、前記複数の画像を逆方向に順次再生させるための第2の操作手段とを有する画像再生装置の画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数先の画像に移動して再生する第1の移動ステップと、前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数前の画像に移動して再生する第2の移動ステップと、前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにて同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動した枚数と同じ枚数移動し、前記判定ステップにて異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動した枚数より少ない枚数移動するように制御する制御ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、動画像を正方向に動作するための第1の操作手段または動画像を逆方向に動作するための第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に第1または第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する。そして、同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動する。一方、異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動するように、フレームの移動を制御する。これにより、簡単な操作で素早く確実に目的のフレームを検索することができる。
【0018】
また、本発明によれば、第1の操作手段から第2の操作手段への操作切り替えと第2の操作手段から第1の操作手段への操作切り替えが繰り返し行われる度に、動画像の再生速度を遅くするように、動画像の再生を制御する。これにより、簡単な構成の動画像再生装置においても、目的のフレーム前後の再生速度を遅くしながら正/逆方向に再生して、簡単な操作で素早く確実に目的のフレームを検索することができる。
【0019】
また、本発明によれば、特定の順番で並べられた複数の画像を正方向に順次再生させるための第1の操作手段または複数の画像を逆方向に順次再生させるための第2の操作手段を備える。第1の操作手段または第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に第1または第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する。そして、同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前回操作によって移動した枚数と同じ枚数移動する。一方、異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前回操作で移動した枚数より少ない枚数移動するように制御する。これにより、簡単な操作で素早く確実に目的の画像を検索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、連続する動画像から任意の1フレームを特定するために、フレームを前後にジャンプして、素早く目的のフレームを探し出す動画像再生装置について説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る動画像再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【0023】
図1において、本発明の第1の実施形態に係る動画像再生装置2は、動画像や静止画像の表示が可能な表示手段としてのテレビモニタ1と、ユーザが編集操作を行うための操作パネル3とに接続されている。なお、図示例では、これらの構成要素が物理的に分離されているが、全体が一体化されていてもよいし、部分的に一体化されていてもよい。例えば、操作パネル3は、動画像再生装置2本体に設けられたハードキーでもよく、リモートコントローラーとして機能してもよい。また、テレビモニタ1上に重畳表示されたソフトウェアキーであってもよい。
【0024】
操作パネル3上には、動画像を再生したり、一時停止したりするための複数の操作ボタンが配置されている。再生ボタン31は、動画像を所定の再生速度で動作するための機能ボタンである。再生ボタン31が押下されると、操作パネル3から動画像再生装置2に再生指示が送られ、動画像再生装置2からテレビモニタ1に動画像が送信されて表示される。一時停止ボタン32は、再生中の動画像を一時停止するための機能ボタンであり、テレビモニタ1に再生中の動画像の静止画が表示される。
【0025】
高速逆再生ボタン33は、再生中の動画像をより高速で逆再生する機能ボタンである(第2の再生手段)。高速再生ボタン34は、再生中の動画像を高速で再生する機能ボタンである(第1の再生手段)。フレーム戻しボタン35は、動画像のフレームを所定の複数フレーム前のフレームに移動する機能ボタンである(第2の移動手段)。フレーム送りボタン36は、動画像のフレームを所定の複数フレーム先のフレームに移動する機能ボタンである(第1の移動手段)。以下、フレーム戻しボタン35及びフレーム送りボタン36をフレーム移動ボタンと総称する。
【0026】
スロー逆再生ボタン37は、再生中の動画像を低速で逆再生する機能ボタンであり、スロー再生ボタン38は、再生中の動画像を低速で再生する機能ボタンである。チャプター設定ボタン39は、チャプターを追加設定するための機能ボタンである。
【0027】
図2は、図1の動画像再生装置2の内部構成の概略を示すブロック図である。図示では、本発明に関わる構成要素のみを記載しており、その他の構成要素については省略する。
【0028】
CPU4は、RAM5(Random Access Memory)をワークエリアとして使用し、ROM6(Read Only Memory)内に記録されたプログラムを実行する。データ記憶部7は、CPU4に接続されたフラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスク、また光磁気ディスクなどから成り、編集前の動画像のデータと編集後の動画像のデータを記録して保存することができる。
【0029】
ユーザは、動画像が表示されたテレビモニタ1を見ながら操作パネル3を操作して、表示中の動画像の編集を行うことができる。操作パネル3からの入力に応じて、CPU4は、ROM6に記録されたプログラムにしたがって、データ記憶部7に記憶された動画像データを編集し、編集された動画像データをデータ記憶部7に保存する。
【0030】
次に、図1の動画像再生装置2で再生される動画像のシーンAからシーンBに切り替わるフレームを探し出す処理を図3及び図4を参照して説明する。
【0031】
図3は、動画像再生装置2により実行される目的のフレームの検索処理を示すフローチャートである。図3の処理は、CPU4がROM6に記録されたプログラムを実行することで実現される処理である。図4は、図3の検索処理による目的フレームの探し方の概念図である。
【0032】
本実施形態では、テレビ放送を録画して得られた一連の動画像のシーンAがコマーシャル、シーンBが本編の映像で、シーンBの先頭のフレームにチャプターを追加設定する場合を想定する。
【0033】
図4において、タイムライン41は、いわゆるタイムラインを表す。目的のフレーム42は、ユーザが最終的に表示させたい目的のフレームであり、ここでは例としてシーンBの先頭フレームとする。フレーム43aは、チャプターの追加設定作業の開始フレームとする。ユーザは、動画像再生装置2で高速或いは等倍速再生、またはスロー再生を行い、テレビモニタ1に表示される画像を見ながら、シーンAからシーンBに画面が切り替わったと判断した時点で一時停止ボタン32を押す。人間の反応には遅れが生じるため、動画像の再生速度に応じて、目的のフレーム42から数フレームまたは数秒遅れたフレーム43bで一時停止される。
【0034】
図3において、CPU4は、一時停止ボタン32が押された際に、当該操作が最初の一時停止か否かを判断する(ステップS100)。CPU4は、当該操作が最初の一時停止であると判断したときは、フレーム移動ボタンが操作されたときに移動する移動フレーム数nの初期値を設定する(ステップS101)。本実施形態では、移動フレーム数nの初期値を例えば32に設定する。
【0035】
次に、CPU4は、チャプター設定ボタン39が押されたか否かを判断する(ステップS102)。チャプター設定ボタン39が押されたときは、現在のフレームにチャプターを追加設定して(ステップS111)、本処理を終了する。一方、チャプター設定ボタン39が押されなかったときは(ステップS102でNO)、CPU4は、フレーム移動ボタンが操作されたか、すなわちフレーム戻しボタン35またはフレーム送りボタン36が押されたかを判断する(ステップS103)。フレーム戻しボタン35またはフレーム送りボタン36のいずれかが押されたときは(ステップS103でYES)、CPU4は、ステップS101で設定された移動フレーム数nが、予め定められたフレーム数以下か否かを判断する(ステップS104)。本実施形態では、予め定められたフレーム数を4とする。なお、後述するステップS108でRAM5に記憶された移動フレーム数nが存在する場合には、CPU4は、RAM5に記憶された移動フレーム数nが予め定められたフレーム数以下か否かを判断する(フレーム数判定手段)。
【0036】
ステップS104の判断の結果、ステップS101で設定された移動フレーム数n(またはRAM5に記憶された移動フレーム数n)が4以下である場合は、ステップS109へ進む。一方、移動フレーム数nが4を越えている場合は、ステップS105へ進む。例えば、移動フレーム数nが初期値として設定された32である場合には、ステップS105へ進む。
【0037】
ステップS105では、CPU4は、ステップS103で判断したフレーム移動ボタンへの操作がステップS100の最初の一時停止ボタン32への操作以降の初めての操作か否かを判断する。CPU4は、フレーム移動ボタンの操作がステップS100の最初の一時停止ボタンへの操作以降の初めての操作であると判断した場合は(ステップS105でYES)、ステップS107へ進む一方、そうでないときは、ステップS106へ進む。
【0038】
ステップS107では、CPU4は、ユーザにより操作されたフレーム移動ボタン(フレーム送りボタン35またはフレーム戻しボタン36)の方向(送り方向または戻り方向)をRAM5に記憶する。そして、CPU4は、RAM5に記憶したフレーム移動ボタンの方向と同じ方向に、移動フレーム数nフレーム分移動(ジャンプ)して動作を一時停止させ、移動したフレーム数nをRAM5に記憶する(ステップS108)。ここでジャンプとは、その間のフレームをスキップして表示せずに、ジャンプ先のフレームを表示することである。例えば、図4のフレーム43bからフレーム43cにジャンプする。フレーム43bからフレーム43cにジャンプすると、その間にあるフレームをユーザは見ることができない。しかしながら、フレーム間をジャンプする分、より早く目的のフレームに到達することができる。
【0039】
図4のフレーム43bからフレーム43cにジャンプした場合、テレビモニタ1に表示される画像がシーンBなので、さらに同じ方向のフレーム戻しボタン35が押される(図3のステップS103でYES)。すると、移動フレーム数nが初期値として設定された32であれば、再度、フレーム移動ボタンへの操作が最初の一時停止ボタン32への操作以降の初めての操作か否かを判断する(図3のステップS105)。そして、フレーム移動ボタンへの操作が最初の一時停止ボタン32への操作以降の初めての操作ではないことから、図3のステップS106へ進む。
【0040】
ステップS106では、CPU4は、RAM5に記憶されている前回のフレーム移動ボタンの方向と今回ユーザにより操作されたフレーム移動ボタンの方向とを比較する。そして、今回の操作が前回操作時と同じボタンに対する操作か、異なるボタンに対する操作かを判断する(ステップS106)。この判断の結果、前回操作時と同じボタンに対する操作であれば、CPU4は、ユーザにより操作されたフレーム移動ボタンの方向をRAM5に再度記憶する(ステップS107)。そして、CPU4は、RAM5に記憶したフレーム移動ボタンの方向と同じ方向に、移動フレーム数nフレーム分ジャンプして動作を一時停止させ、移動したフレーム数nをRAM5に記憶する(ステップS108)。移動フレーム数nフレーム分ジャンプするとは、例えば、図4のフレーム43cからフレーム43dまで移動することを意味する。
【0041】
具体的には、テレビモニタ1にシーンAの画像が表示されているため、目的のフレームはその最後の操作で移動したフレーム範囲内(フレーム43c〜フレーム43dの間)にあることがわかる。そこで、フレーム43dでは戻りすぎているので、今までとは逆方向にジャンプする必要がある。そこで、フレーム送りボタン36が操作されると、ステップS104以降の処理が実行される。
【0042】
ステップS106の判断の結果、今回の操作が前回操作と異なるボタンに対する操作であるときは(ステップS106でNO)、CPU4は、移動フレーム数nを今までのフレーム数より少ない特定倍のフレーム数に変更する。例えば、移動フレーム数nが32であった場合は、その1/2のフレーム数:16(n=n/2)に変更される。
【0043】
次に、CPU4は、ユーザにより操作されたフレーム移動ボタンの方向をRAM5に記憶する(ステップS107)。そして、CPU4は、RAM5に記憶したフレーム移動ボタンの方向と同じ方向に、移動フレーム数nフレーム分ジャンプして動作を一時停止させ、移動したフレーム数nをRAM5に記憶する(ステップS108)。移動フレーム数nフレーム分ジャンプするとは、例えば、図4のフレーム43dからフレーム43eまで移動することを意味する。
【0044】
具体的には、テレビモニタ1に表示された画像がシーンAのため、さらに同じ方向のフレーム送りボタン36が押されると、同じフレーム数(n=16)分進んだフレーム位置(フレーム43f)で一時停止する。この場合、フレーム43fとフレーム43cは、同じ位置にあるフレームであり、テレビモニタ1にシーンBの画像が表示されるため、目的のフレーム42はその最後の操作で移動したフレーム範囲内、つまりフレーム43e〜フレーム43f間にあることがわかる。このように、上述した方法で正逆方向にフレームをジャンプさせながら、目的のフレーム42が存在する範囲を絞っていく。最終的に、ユーザは、目的のフレーム42に到達してテレビモニタ1に目的のフレームが表示された際に、チャプター設定ボタン39を押下することで目的のフレーム42にチャプターを追加設定することができる。
【0045】
ステップS104の判断の結果、ステップS101で設定された移動フレーム数n(またはRAM5に記憶された移動フレーム数n)が、予め定められたフレーム数(例えば、4フレーム)以下である場合は、ステップS109へ進む。
【0046】
ステップS109では、CPU4は、数フレームジャンプして移動する効果がないことから、移動フレーム数nを1(n=1)に変更してステップS108へ進み、1フレームずつの送りまたは1フレームずつの戻し動作を行って一時停止させる。
【0047】
上記第1の実施形態によれば、フレーム移動ボタンに対する操作が、該操作の1つ前にフレーム移動ボタンに行われた前回操作と同じフレーム移動ボタンに対する操作であったか否かを判定する。そして、同じフレーム移動ボタンに対する操作であると判定された場合は、前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動する。一方、異なるフレーム移動ボタンに対する操作であると判定された場合は、前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動する。これにより、簡単な操作で素早く確実に目的のフレームを検索することできる。
【0048】
[第2の実施の形態]
第2の実施形態では、連続する動画像から任意の1フレームを特定するために、目的フレームを含む前後の動画の速度を変化させながら再生確認しつつ目的のフレームを探し出す動画像再生装置について説明する。なお、第2の実施の形態に係る動画像再生装置は、その構成(図1〜図2)が上記第1の実施の形態に係る動画像再生装置と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
【0049】
図5は、本発明の第2の実施形態に係る動画像再生装置2における目的のフレームの検索方法の概念図である。
【0050】
本実施形態では、テレビ放送を録画して得られた一連の動画像のシーンAがコマーシャル、シーンBが本編の映像で、シーンBの先頭のフレームにチャプターを追加設定する場合を想定する。
【0051】
図5において、タイムライン51はいわゆるタイムラインを表す。目的のフレーム52は、ユーザが最終的に表示させたい目的のフレームであり、ここでは例としてシーンBの先頭フレームとする。フレーム53aは、チャプターの追加設定作業の開始フレームとする。ユーザは、まず高速再生ボタン34を押して高速正方向再生(例えば、30倍速の正方向再生)を行ってテレビモニタ1に表示される画像を見ながら、シーンAからシーンBに画面が切り替わったと判断した時点で高速再生ボタン34を離す。そして、高速逆再生ボタン33を押す。人間の反応には遅れが生じるため、動画像の再生速度に応じて、目的のフレーム52から数フレームまたは数秒遅れたフレーム53bから、それまでより遅い再生速度で逆方向再生(例えば、10倍速逆方向再生)が開始される(第2の再生手段)。
【0052】
そして、ユーザは、テレビモニタ1に表示される画像を見ながら、シーンBからシーンAに画面が切り替わったと判断した時点で高速逆再生ボタン33を離して高速再生ボタン34を押す。ここでも人間の反応には遅れが生じるため、動画像の再生速度に応じて、目的のフレーム52から数フレームまたは数秒遅れたフレーム53cから、それまでよりもさらに遅い再生速度で正方向再生(例えば、2倍速正方向再生)が開始される(第1の再生手段)。
【0053】
このように、高速再生ボタン34から高速逆再生ボタン33への操作切り替えと高速逆再生ボタン33から高速再生ボタン34への操作切り替えが繰り返し行われる度に、徐々に再生速度を遅くしてゆき、1倍速よりも遅い再生速度になる。そして、目的のフレーム52を見つけやすくなったところで、例えば、1/4倍速になった後の高速再生ボタン34または高速逆再生ボタン33が押下されたときは、1フレームずつの送りまたは1フレームずつの戻し動作するように制御する。
【0054】
上記第2の実施形態によれば、再生方向の異なる高速再生(早送り/巻き戻し)を繰り返すことで目的のフレームを探すことが可能となる。そして、高速再生する分、上記第1の実施形態で説明した動画像再生方法よりも、目的のフレームを見つけるまでに多くの時間を要する可能性があるが、再生方向の変化点のフレームの間のフレームも目視することができる。そのため、目的のフレームを毎回確実にまたいでいることがわかりやすくなり、確実な操作が可能となる。従って、簡単な構成の動画像再生装置においても、目的のフレーム前後の再生速度を遅くしながら正/逆方向に再生して、簡単な操作で素早く確実に目的のフレームを検索することができる。
【0055】
なお、本発明は動画像に限らず、静止画のジャンプ再生にも適用することできる。例えば、画像を表示する表示部と、特定の順番で並べられた複数の画像を正方向(所定枚数先)に順次再生させるための送りボタンと、複数の画像を逆方向(所定枚数前)に順次再生させるための戻しボタンとを有する画像再生装置が考えられる。
【0056】
特定の順番としては、画像ファイルの属性情報に基づく撮影日時順、ファイル名順、ファイル番号順が挙げられる。送り/戻しボタンとしては、ジャンプ再生モードにおける方向ボタンの右と左が挙げられる(なお、通常モードでは画像送りボタンとして使用可)。
【0057】
図3を参照して説明すると、ステップS103でジャンプ再生モードにおける左右の方向ボタンのいずれかが押下された場合に、CPU4は、nが初期値(例えば、100枚)以下か否かを判定する(ステップS104)。
【0058】
そして、前回操作と同じボタンに対する操作であった場合には、CPU4は、前回操作によって移動して枚数と同じ枚数移動させる(ステップS108)。一方、前回操作と異なるボタンに対する操作であった場合は、CPU4は、前回操作で移動した枚数より少ない枚数移動させる。例えば、静止画を100枚分ジャンプするジャンプ再生モードであった場合は、n=100枚(正方向)→50枚(逆方向)→25枚(正方向)→・・・となる。そして、予め定められた枚数以下になったら1枚送りとする。
【0059】
上記構成により、画像再生装置に搭載されたジャンプ再生モード等を利用して静止画像を検索する場合であっても、簡単な操作で素早く確実に目的の静止画像を検索することができる。
【0060】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0061】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0062】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0063】
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る動画像再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の動画像再生装置の内部構成の概略を示すブロック図である。
【図3】動画像再生装置により実行される目的のフレームの検索処理を示すフローチャートである。
【図4】図3の検索処理による目的フレームの探し方の概念図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る動画像再生装置2における目的のフレームの検索方法の概念図である。
【符号の説明】
【0065】
1 テレビモニタ
2 動画像再生装置
3 操作パネル
4 CPU
5 RAM
6 ROM
7 データ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置において、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム先のフレームに移動する第1の移動手段と、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム前のフレームに移動する第2の移動手段と、
前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動し、前記判定手段によって異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動するように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする動画像再生装置。
【請求項2】
前記前回操作によって移動したフレーム数を判定するフレーム数判定手段を更に備え、 前記制御手段は、前記フレーム数判定手段により前記移動フレーム数が予め定められたフレーム数以下であると判定されたときは、今回の移動フレーム数を1として移動するように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御することを特徴とする請求項1記載の動画像再生装置。
【請求項3】
前記前回操作によって移動したフレーム数を判定するフレーム数判定手段を更に備え、
前記制御手段は、前記フレーム数判定手段により前記移動フレーム数が1であると判定されたときは、今回の移動フレーム数を1として移動するように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御することを特徴とする請求項1記載の動画像再生装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記判定手段によって異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作での移動フレーム数より少ない、特定倍したフレーム数移動するように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御することを特徴とする請求項1記載の動画像再生装置。
【請求項5】
前記特定倍は1/2であること特徴とする請求項4記載の動画像再生装置。
【請求項6】
動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置において、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で正方向に再生する第1の再生手段と、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で逆方向に再生する第2の再生手段と、
前記第1の操作手段から前記第2の操作手段への操作切り替えと前記第2の操作手段から前記第1の操作手段への操作切り替えが繰り返し行われる度に、前記動画像の再生速度を遅くするように、前記第1及び前記第2の再生手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする動画像再生装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記操作切り替えが繰り返し行われた場合には、前記動画像の再生速度が1倍速よりも遅くなるように、前記第1及び前記第2の再生手段を制御することを特徴とする請求項6記載の動画像再生装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記動画像の再生速度が1/4倍速になった後に前記第1の操作手段または前記第2の操作手段が操作されたときは、1フレームずつ動作させるように、前記第1及び前記第2の再生手段を制御することを特徴とする請求項7記載の動画像再生装置。
【請求項9】
動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置の動画像再生方法において、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム先のフレームに移動する第1の移動工程と、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム前のフレームに移動する第2の移動工程と、
前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程にて同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動し、前記判定工程にて異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする動画像再生方法。
【請求項10】
動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置の動画像再生方法において、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で正方向に再生する第1の再生工程と、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で逆方向に再生する第2の再生工程と、
前記第1の操作手段から前記第2の操作手段への操作切り替えと前記第2の操作手段から前記第1の操作手段への操作切り替えが繰り返し行われる度に、前記動画像の再生速度を遅くするように制御する制御工程とを備えることを特徴とする動画像再生方法。
【請求項11】
動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置の動画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム先のフレームに移動する第1の移動ステップと、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像のフレームを、所定の複数フレーム前のフレームに移動する第2の移動ステップと、
前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動したフレーム数と同じフレーム数移動し、前記判定ステップにて異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動したフレーム数より少ないフレーム数移動するように制御する制御ステップとを備えることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
動画像を表示する表示手段と、前記動画像に対する正方向の動作を行うための第1の操作手段と、前記動画像に対する逆方向の動作を行うための第2の操作手段とを有する動画像再生装置の動画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で正方向に再生する第1の再生ステップと、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている動画像を、所定の速度で逆方向に再生する第2の再生ステップと、
前記第1の操作手段から前記第2の操作手段への操作切り替えと前記第2の操作手段から前記第1の操作手段への操作切り替えが繰り返し行われる度に、前記動画像の再生速度を遅くするように制御する制御ステップとを備えることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項11記載のプログラムを格納するコンピュータに読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項12記載のプログラムを格納するコンピュータに読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
画像を表示する表示手段と、特定の順番で並べられた複数の画像を正方向に順次再生させるための第1の操作手段と、前記複数の画像を逆方向に順次再生させるための第2の操作手段とを有する画像再生装置において、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数先の画像に移動して再生する第1の移動手段と、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数前の画像に移動して再生する第2の移動手段と、
前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動した枚数と同じ枚数移動し、前記判定手段によって異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動した枚数より少ない枚数移動するように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像再生装置。
【請求項16】
画像を表示する表示手段と、特定の順番で並べられた複数の画像を正方向に順次再生させるための第1の操作手段と、前記複数の画像を逆方向に順次再生させるための第2の操作手段とを有する画像再生装置の画像再生方法において、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数先の画像に移動して再生する第1の移動工程と、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数前の画像に移動して再生する第2の移動工程と、
前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程にて同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動した枚数と同じ枚数移動し、前記判定工程にて異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動した枚数より少ない枚数移動するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする画像再生方法。
【請求項17】
画像を表示する表示手段と、特定の順番で並べられた複数の画像を正方向に順次再生させるための第1の操作手段と、前記複数の画像を逆方向に順次再生させるための第2の操作手段とを有する画像再生装置の画像再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記第1の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数先の画像に移動して再生する第1の移動ステップと、
前記第2の操作手段への操作に応じて、前記表示手段に表示されている画像を、前記特定の順番のうち所定枚数前の画像に移動して再生する第2の移動ステップと、
前記第1または前記第2の操作手段に対する操作が、該操作の1つ前に前記第1または前記第2の操作手段に行われた前回操作と同じ操作手段に対する操作であったか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて同じ操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作によって移動した枚数と同じ枚数移動し、前記判定ステップにて異なる操作手段に対する操作であると判定された場合は、前記前回操作で移動した枚数より少ない枚数移動するように制御する制御ステップとを備えることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−177507(P2009−177507A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−14059(P2008−14059)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】