説明

包装体及びカバー装着方法

【課題】カバー体を収納した包装体を開封した後に医療機器をカバー体で覆う際、カバー体の外面を滅菌状態に維持する。
【解決手段】個包装体120は、本体60と蓋体64とをヒンジ62により折り畳み可能なカバー体12を滅菌状態で収納する。個包装体120は、内部を無菌状態に保つように前記箱体の開口部を覆うフィルム124を有し、使用時にはフィルム124を箱体122から取り外し可能である。箱体122は、本体60が載置される第1姿穴126及び蓋体64が載置される第2姿穴128と、第1姿穴126と第2姿穴128との間で、ヒンジ62に沿って設けられた壁部130とを有する。壁部130は、第1姿穴126の一面を構成する第1壁130a及び第2姿穴128の一面を構成する第2壁130bを備える。第1壁130aと第2壁130bは、上辺が互いに接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱体と蓋部により医療機器のカバー体が収納された包装体と、該カバー体で所定のリユースの医療機器を覆うカバー装着方法に関し、特に滅菌状態を維持して操作可能な包装体及びカバー装着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
血管に中空針を穿刺する場合、採血やカテーテル挿入等の目的に応じて静脈に穿刺をする場合と動脈に穿刺をする場合がある。血管に穿刺をすると、透明のシリンジ等の穿刺具に血液が導入され、熟練者であれば得られた血液の色によって静脈血か動脈血かを判断することができるが、非熟練者では判断が難しい場合もある。
【0003】
血液の酸素飽和度は静脈では低く、動脈では高いことから、該酸素飽和度を計測することによって、得られた血液が静脈血か動脈血かを判断することも可能である。酸素飽和度を計測するには、例えば、特許文献1記載の計測器のように、発光素子が発する光を計測対象の血液を透過させて受光素子で受光し、受光した光の波長の帯域特性から静脈血か動脈血かを判断することができる。このような原理の装置を用いると、非熟練者であっても得られた血液が静脈血か動脈血か簡便に判断することができて好適である。
【0004】
一方、医療の手技において、例えば手術を行っている場合、執刀医等患者に直接接触する者は、原則的に滅菌された医療機器しか触れないことになっている。このため医療機器は、例えば個包袋体に収納され使用時まで滅菌状態が維持されている(例えば、特許文献2参照)。このような医療機器は、基本的には個包袋を開封して使用した後には所定の手順に従って破棄される、いわゆるディスポーザブル品となっている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−288835号公報
【特許文献2】特開2007−297060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1記載の装置は、発光素子、受光素子、電源及び制御部等を備えていることから滅菌することは困難である。特許文献1記載の装置以外にも、繰り返し使用する医療機器(いわゆるリユース品)には滅菌されないものがある。
【0007】
これらの医療機器を手術で使用するためには、個包装されて滅菌されたカバー体等で覆っておくことが考えられる。しかしながら、滅菌されていない医療機器を滅菌されたカバー体で覆う際に、滅菌状態が維持されるべき面に滅菌されていない医療機器や手が触れてはならない。
【0008】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、所定の医療機器を覆うためのカバー体を好適な状態で収納する包装体、及びカバー体の所定面の滅菌状態を維持したまま医療機器を覆うことのできるカバー装着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る包装体は、第1カバー部材と第2カバー部材とをヒンジにより折り畳み可能に接続した医療機器のカバー体と、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材とを開いた状態で前記カバー体を収納する箱体と、内部を滅菌状体に保つように前記箱体の開口部を覆っており、前記箱体から取り外し可能な蓋部とを備え、前記カバー体を含む内部が滅菌されている包装体であって、前記箱体は、前記第1カバー部材が載置される第1凹部及び前記第2カバー部材が載置される第2凹部と、前記第1凹部及び前記第2凹部の内周壁の一部分同士が互いに隣接する隣接部とを有し、前記カバー体は、前記ヒンジが前記隣接部に配置された状態で、前記箱体に収納されていることを特徴とする。
【0010】
このような包装体では、ヒンジが隣接部に配置された状態で、カバー体が箱体に収納されていることから、蓋部を箱体から取り外した後に、隣接部及びヒンジの部分で、カバー体と箱体とを同時に折り曲げることができる。このとき、操作者は、箱体の外面に触れるだけの操作で済むことから、少なくともカバー体の外面を滅菌状態に維持することができる。ここで、滅菌状態とは無菌状態を含む。
【0011】
前記箱体は、前記第1凹部及び前記第2凹部の周囲に設けられ、前記蓋部が取り付けられるフランジを有し、前記フランジは、前記隣接部の延長線上に設けられた折曲部を有してもよい。このようなフランジを設けると蓋部の取付が容易である。
【0012】
前記折曲部は、折り曲げ可能な筋部及び(又は)切欠部からなるとよい。筋部、切欠部を設けることにより、隣接部とともに折曲部を形成し、箱体の隣接部とカバー体のヒンジとを適切に同時屈曲させることができる。
【0013】
前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材のうちの一方は係合部を有し、他方は、前記ヒンジにより折り畳んだときに前記係合部に係合する被係合部を有すると、医療機器を簡便且つ確実に覆うことができる。
【0014】
本発明に係るカバー装着方法は、前記の包装体を用いて、前記医療機器に前記カバー体を装着するカバー装着方法であって、前記蓋部を前記箱体から取り外す第1工程と、前記カバー体を前記箱体に載置した状態で、前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材のうちの少なくとも一方に、前記医療機器を装着する第2工程と、前記隣接部を折り曲げて、前記ヒンジを折り畳み、前記第1カバー部材と第2カバー部材とを重ね合わせて、前記医療機器を覆う第3工程とを有することを特徴とする。
【0015】
このようなカバー装着方法では、第3工程において、隣接部及びヒンジの部分で、カバー体と箱体とを同時に折り曲げることができる。このとき、操作者は、箱体の外面に触れるだけの操作で済むことから、少なくともカバー体の外面を滅菌状態に維持することができる。
【0016】
前記第3工程において、前記隣接部とともに前記折曲部を折り曲げると、操作が簡便である。
【0017】
前記第3工程において、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材とを重ね合わせるときに、前記係合部と前記被係合部とを係合させると、医療機器を簡便且つ確実に覆うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る包装体によれば、ヒンジが隣接部に配置された状態で、カバー体が箱体に収納されていることから、蓋部を箱体から取り外した後に、隣接部及びヒンジの部分で、カバー体と箱体とを同時に折り曲げることができる。このとき、操作者は、箱体の外面に触れるだけの操作で済むことから、少なくともカバー体の外面を滅菌状態に維持することができる。
【0019】
本発明に係るカバー装着方法では、前記の包装体を用い、隣接部及びヒンジの部分で、カバー体と箱体とを同時に折り曲げる。このとき、操作者は、箱体の外面に触れるだけの操作で済むことから、少なくともカバー体の外面を滅菌状態に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る包装体及びカバー装着方法について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図16を参照しながら説明する。本実施の形態に係る個包装体120(図8参照)は、血液種別判定器セット10を構成する血液種別判定器16とカバー体12のうち、カバー体12を滅菌状態(無菌状態を含む。以下、同様である。)で収納するものである。先ず、血液種別判定器セット10について説明する。
【0021】
図1、図2及び図3に示すように、血液種別判定器セット10は、シリンジセット(穿刺具)14に適用するものであって、該シリンジセット14に装着されるカバー体12と、該カバー体12に収納される血液種別判定器16とを有する。
【0022】
図4に示すように、血液種別判定器16は、略板形状であって、先端方向(以下、X1方向とも呼ぶ。この逆方向をX2方向とも呼び、縦長方向をX方向とも呼ぶ。)の端部から下方に向けて突出した一対の膨出部18及び20を有する。膨出部18の内側面には赤計測LED(投光部)22及び赤外計測LED(投光部)24が設けられ、膨出部20の内側面には受光素子(受光部)26が設けられている。赤計測LED22及び赤外計測LED24と受光素子26は対向する位置に設けられており、受光素子26では、赤計測LED22及び赤外計測LED24の発する光を受光可能である。赤計測LED22と赤外計測LED24をまとめて投光部27とも呼ぶ。
【0023】
血液種別判定器16の上面で、X1方向部分には、静脈血検出表示用の青出力LED(出力部、第1ランプ)28、動脈血検出表示用の赤出力LED(出力部、第2ランプ)30、及び電源ランプとしての緑LED32が設けられている。この周辺部はX1方向に向かって下方に向かう緩い傾斜面となっており、青出力LED28、赤出力LED30及び緑LED32の視認性が向上する。静脈血は比較的暗い色であることから静脈血検出表示用を青出力LED28とし、動脈血は比較的赤い色であることから動脈血検出表示用を赤出力LED30とすることにより、操作者は直感的に判断結果を認識することができる。青出力LED28の近傍には「VEIN」、赤出力LED30の近傍には「ALTERY」、緑LED32の近傍には「POWER」の文字が表示されており、各LEDの機能の理解が容易である。
【0024】
血液種別判定器16の上面で、X2方向部分には、電池蓋34が設けられている。電池蓋34は、ドライバで回す等の操作により取り外し可能であり、内部の電池36を交換することができる。電池36は、例えばボタン電池である。
【0025】
血液種別判定器16の側面には、上下面に連通する溝38、及び該溝38の底部に設けられたモーメンタリ式の電源スイッチ40が設けられている。電源スイッチ40は、溝38に設けられていることから、不用意に押されることがない。電源スイッチ40は、計測開始指示手段を兼ねており、該電源スイッチ40が押されると血液種別判定器16は所定の初期処理の後に計測を開始する。血液種別判定器16の内部には制御基板42が設けられている。
【0026】
図5に示すように、電源スイッチ40は、電池36と制御基板42との間に設けられており、該電源スイッチ40が押されることにより制御基板42の電源回路44に電力が供給され、該電源回路44を介して各機能部に通電されて血液種別判定器16が起動する。
【0027】
制御基板42は、血液種別判定器16の統括的な制御を行うマイクロコンピュータ(判断部)50と、受光素子26が受光して出力する信号を増幅する増幅回路52と、該増幅回路52の利得調整をする利得調整回路54と、信号のバランスをとるバランス調整回路56とを有する。増幅回路52で増幅された信号はマイクロコンピュータ50に供給される。増幅回路52は複数段設けてもよい。利得調整回路54及びバランス調整回路56は、マイクロコンピュータ50によって制御される。赤計測LED22、赤外計測LED24、青出力LED28、赤出力LED30及び緑LED32は、マイクロコンピュータ50の作用下に点灯及び消灯する。赤計測LED22及び赤外計測LED24については、発光輝度を調整する回路を設けてもよい。
【0028】
マイクロコンピュータ50は、MPU、ROM、RAM等を有し、ROMに記録されたプログラムを読み込み実行することにより、所定のソフトウェア処理がなされる。
【0029】
すなわち、マイクロコンピュータ50は、電力が供給されると所定の初期確認を行い、異常がなければ緑LED32を点灯させる。次に、赤計測LED22及び赤外計測LED24を所定の手順で点灯させ、受光素子26が受光して出力する信号を増幅回路52を介して読み込む。後述するように、投光部27と受光素子26との間には、計測対象の血液が流れるので、受光素子26はこの血液を透過した光を受光する。
【0030】
ところで、動脈血に多い酸化ヘモグロビンは赤色光(つまり赤計測LED22の光で、例えば波長657nmの光)より赤外光(つまり赤外計測LED24の光で、例えば波長880nmの光)を強く吸収し、静脈血に多い還元ヘモグロビンは赤外光より赤色光を強く吸収する性質がある。したがって、受光素子26から得られる信号に基づいて、静脈血と動脈血の判別をすることができる。マイクロコンピュータ50では、このような判別の判断処理を行い、静脈血の判定をしたときには青出力LED28を点灯させて赤出力LED30を消灯させ、動脈血の判定をしたときには赤出力LED30を点灯させて青出力LED28を消灯させる。
【0031】
電源投入後の所定の短期間には、青出力LED28、赤出力LED30及び緑LED32を全点灯させ、電池36の電圧低下や断線等のないことを確認できるようにしてもよい。
【0032】
電池36の電圧が低下してきたときには、緑LED32を点滅させることにより、電圧低下の警告を示すとよい。
【0033】
電源投入後、判定の判断処理を行っている最中には、青出力LED28及び赤出力LED30を点灯させ、判断処理が終わったときに、判断結果に基づいていずれか一方を消灯させてもよい。この場合、緑LED32を省略してもよい。
【0034】
判定の判断処理を行っている最中には、青出力LED28及び赤出力LED30を点滅させ、判断処理の実行中であることを示すとよい。
【0035】
また、動脈血か静脈血かを判定できなかった場合には、青出力LED28及び赤出力LED30の両方を点灯させ、計測エラーであることを示してもよい。
【0036】
このように構成される血液種別判定器16は、基本的には、カバー体12に収納して使用される。
【0037】
図1〜図3に戻り、カバー体12は、血液種別判定器16が載置される本体(第1カバー部材)60と、該本体60に対して長辺部がヒンジ62によって接続された蓋体(第2カバー部材)64とを有しており、ヒンジ62により折り畳み可能である。カバー体12は、樹脂材(例えば、ポリオレフィン等)で構成されている。
【0038】
本体60は、上面が開口し、血液種別判定器16が載置される箱形状であり、X1方向端部には、下方に向かって突出する膨出部(計測部)66を有し、側面視(図3参照)でL字形状となっている。
【0039】
膨出部66は、前記膨出部18及び20が挿入される凹部68及び70と、これらの凹部68及び70の間に設けられた仕切部(血液通過部)72とを有する。
【0040】
図6に示すように、仕切部72は、X1方向に突出したオス・ルアー形状の先端接続部74と、X2方向に突出したメス・ルアー形状の基端接続部76と、これらの先端接続部74と基端接続部76とをX方向に連通する血液流入部78とを有する。
【0041】
図6及び図7に示すように、血液流入部78の途中には、正面視で略四角形の計測室80が設けられており、該計測室80の左右壁面(装着部)には、透明な計測窓82及び84が形成されている。
【0042】
計測窓82及び84は、投光部27の光が計測室80に充満する血液を通って受光素子26で計測可能であればよく、必ずしも透明である必要はなく、有色又は半透明であっても光が透過するように適度に薄ければよい。
【0043】
投光部27及び受光素子26は、計測窓82及び84の近傍に配置されるが、導光体により離れた箇所の発光体の光を計測窓82及び84に導いてもよい。なお、青出力LED28、赤出力LED30及び緑LED32に対して導光体を用いてもよい。
【0044】
本体60が有色である場合には、計測窓82及び84を同材で適度に薄肉にし、あるいは異なる透明材とすればよい。本体60が透明である場合には、計測窓82及び84以外の箇所を遮光可能なように着色するとよい。この場合の着色は、本体60の全体でなくてもよく、例えば計測窓82及び84以外の膨出部66を着色すればよい。高い遮光性を得るためには、計測窓82及び84以外の部分の色は黒にするとよい。少なくとも計測窓82及び84の周囲を遮光することにより、投光部27及び受光素子26に対する外乱光の影響が軽減し、安定した判定が可能となる。
【0045】
膨出部18と膨出部20は仕切部72を挟持し、投光部27と計測窓82との間、及び、受光素子26と計測窓84との間には隙間がなく、しかも計測窓82及び84は、互いに平行な平面板であり、光の無駄な反射や屈折が少なく、光学的な計測に好適である。また、膨出部18と膨出部20は仕切部72を適度な力で押圧して挟持し、血液種別判定器16が安定する。
【0046】
図1に戻り、本体60の内側側面には、上下方向に延在する突起(スイッチ作用部)86が設けられている。突起86は、本体60に血液種別判定器16が装着されたときに溝38に嵌る位置で、電源スイッチ40を押す形状となっている。突起86は、溝38に嵌りやすいように、上端が傾斜している。
【0047】
蓋体64は、ヒンジ62を折り曲げることによって、蓋体64の係合部88と本体60の被係合部90が係合して固定される(図2参照)。これにより、本体60と蓋体64は、互いに組み合わされて、人手による接触がなされないように血液種別判定器16を覆う。このように、蓋体64を折り畳むだけで血液種別判定器16を覆うことができ、操作が簡便である。
【0048】
蓋体64の周囲で、ヒンジ62が設けられている辺以外の3辺には、本体60の上端の対応する辺を覆うスカート部89が設けられている。
【0049】
本体60の下方には、左右対称で、下方が開口した円弧筒形状のシリンジ保持部材91が設けられている。シリンジ保持部材91は適度な弾性があり、後述するシリンジ100の外筒106を安定して保持することができる(図2参照)。シリンジ保持部材91は、シリンジ100に導入される血液を容易に視認できるように透明にし、又は視認窓を設けるとよい。
【0050】
図2に示すように、蓋体64には、血液種別判定器16の上面における青出力LED28、赤出力LED30及び緑LED32を視認させる孔(出力窓)92、94及び96が設けられている。孔92、94及び96の周囲には、それぞれ環状突起98が設けられており、青出力LED28、赤出力LED30及び緑LED32に人手による接触はなされない。これらの青出力LED28、赤出力LED30及び緑LED32を視認させる手段としては孔に限らず、光を透過できるものであればよく、透明窓、薄肉部等でもよい。
【0051】
孔92の近傍には「VEIN」、孔94の近傍には「ALTERY」、孔96の近傍には「POWER」の文字が表示されており、各孔から視認されるLEDの機能の理解が容易である。
【0052】
シリンジセット(穿刺具)14は、汎用品であってシリンジ100と、針体102とを有する。シリンジ100は、透明の外筒106と、該外筒106内で摺動可能に設けられるガスケット付きのプランジャ107と、外筒106の先端のオス・ルアー形状の縮径部108とを有する。針体102は、先端の中空の針110と、該針110を保持するハブ112とを有する。ハブ112はメス・ルアーテーパ形状であって、通常はシリンジ100の縮径部108に装着して使用する。シリンジ100及び針体102は、それぞれ予め滅菌処理されたディスポーザブル品である。
【0053】
シリンジセット14に対して、血液種別判定器セット10を適用する場合には、図3及び図6に示すように、シリンジ100の縮径部108を基端接続部76に接続し、ハブ112を先端接続部74に接続する。これにより、仕切部72の血液流入部78はシリンジ100と針体102との間に設置され、針体102によって採取された血液が流入する。
【0054】
次に、本実施の形態に係る個包装体120について説明する。個包装体120は、カバー体12を滅菌状態で包装する。
【0055】
図8及び図9に示すように、個包装体120は、本体60と蓋体64とを開いた状態でカバー体12を収納する箱体(トレー)122と、該箱体122の上面を覆うフィルム(蓋部)124とを有する。箱体122及びフィルム124は、平面視で四角の同形状である。フィルム124は、個包装体120の内部を滅菌状態に保つように箱体122の開口部を覆っており、使用時には箱体122から取り外し可能である。
【0056】
箱体122は、カバー体12の本体60が載置される第1姿穴(第1凹部)126と、蓋体64が載置される第2姿穴(第2凹部)128と、これらの第1姿穴126と第2姿穴128の境界の壁部(隣接部)130と、フランジ132とを有する。フランジ132は、第1姿穴126及び第2姿穴128の周囲に設けられ、フィルム124が取り付けられる。第1姿穴126及び第2姿穴128は、本体60及び蓋体64より僅かに深く、平面視で本体60及び蓋体64と同形状であり、又はこれらを保持できる形状である。
【0057】
図10に示すように、壁部130は、第1姿穴126の一面を構成する第1壁130a及び第2姿穴128の一面を構成する第2壁130bを備えており、第1壁130aと第2壁130bは、フィルム124を取り外したときに開口する側の辺が互いに接続されて、稜線を形成している。壁部130は、第1姿穴126及び第2姿穴128の内周壁の一部分同士が互いに隣接する隣接部となっている。カバー体12は、ヒンジ62が隣接部に配置された状態で、箱体122に収納されている。第1壁130aと第2壁130bは上辺以外は別体であり、互いに離間しており、又は離間可能に接触している。壁部130はヒンジ62に沿って直下に配置され、その稜線部はフランジ132よりも若干低い。壁部130の上端部は、ヒンジ62の極めて近くになるように設定されている。
【0058】
フランジ132には、壁部130の両端延長線上にそれぞれ筋134が設けられており、折り曲げ可能となっている。フランジ132における2つの筋134の外側部には、折り曲げやすいように切欠部135が設けられている。筋134及び切欠部135は、いずれか一方が設けられていてもよい。切欠部135は切れ目でもよい。
【0059】
壁部130の上端の稜線部と筋134は、平面視及び側面視でほぼ直線状に設定されている。筋134は折り曲げ可能なように相対的に脆弱構造であればよく、例えばミシン目でもよい。壁部130、筋134及び切欠部135は、ヒンジ62とともに、個包装体120を略中央で折り曲げる折曲部136を構成している。筋134、切欠部135を設けることにより、隣接部とともに折曲部137を形成し、箱体122の隣接部とカバー体12のヒンジ62とを適切に同時屈曲させることができる。
【0060】
箱体122の材質は、全体的に薄肉構成であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、これらポリオレフィン樹脂のブレンド樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等の単層フィルム、これらのフィルムにアルミニウム、シリカ等を蒸着したもの、アルミニウムフィルム、アルミニウムラミネートフィルム等の金属箔または金属箔を含むフィルムを使用することができる。さらには、これら各フィルムを2層以上積層したものを用いることもできる。また、箱体122としてプラスチック製不織布や紙を用いてもよい。
【0061】
箱体122の厚さは、その層構成や用いる素材の特性(柔軟性、強度、水蒸気透過性、耐熱性等)等に応じて適宜決定され、特に限定されないが、通常は、60〜700μm程度であることが好ましく、100〜500μm程度であることがより好ましい。
【0062】
箱体122は、例えば、インフレーション法、Tダイ法、ブロー成型法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、共押出インフレーション法、共押出Tダイ法、ホットプレス法等の種々の方法により製造することができる。
【0063】
フィルム124としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリプロピレンとエチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリプロピレンとポリエチレン、ナイロンとポリプロピレン等の積層品などを用いることができる。
【0064】
個包装体120では、内容物の視認性を確保するために、箱体122及びフィルム124のうち、少なくとも一方は、透明であることが好ましい。
【0065】
フィルム124の厚さは、その層構成や用いる素材の特性(剛性、強度、水蒸気透過性、耐熱性等)等に応じて適宜決定され、通常、100〜2000μm程度であることが好ましく、200〜1000μm程度であることがより好ましい。
【0066】
フィルム124は、例えば、Tダイ法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、共押出Tダイ法、ホットプレス法等の種々の方法により製造することができる。
【0067】
箱体122及びフィルム124は、同一の構成(材料)でも、異なる構成(材料)でもよい。例えば、箱体122及びフィルム124の一方の可撓性が、他方の可撓性と異なっていてもよい。また例えば、箱体122で、壁部130及び筋134以外は、剛性を有する材料で構成されていてもよい。
【0068】
図9に示すように、フィルム124の周辺部は、箱体122のフランジ132に対して、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)または接着(接着剤や溶剤による接着)によりシールされており、シールされた個包装体120の内部空間は外部から隔離されている。個包装体120は予め電子線滅菌、γ線滅菌及びEOG滅菌等が施されており、カバー体12を含む内部空間が滅菌状態に維持されている。
【0069】
フィルム124の1つの角部は、フランジ132に対してわずかに剥がれており、指で把持可能なピールタブ138を構成している。個包装体120の使用時には、このピールタブ138を把持して引っ張ることにより、フィルム124を、箱体122から剥離し、内部のカバー体12を露呈させることができる。
【0070】
カバー体12及び個包装体120の変形例として、図11に示すような縦長型のカバー体12d及び個包装体121を用いてもよい。カバー体12dは、本体60と蓋体64が短辺部のヒンジによって接続されている。個包装体121の箱体122は、カバー体12dに合わせた縦長形状であって、第1姿穴126と第2姿穴128との間に個包装体121及びカバー体12dを略中央で折り曲げる折曲部137が設けられている。
【0071】
次に、本実施の形態に係るカバー装着方法について説明する。このカバー装着方法は、一例として、手術の最中において個包装体120からカバー体12を取り出し、血液種別判定器16を覆う。これらの機器の扱いは、患部及び滅菌された医療機器しか触れない第1操作者と、その他の医療機器を操作する第2操作者によって区別して行われる。第1操作者は、執刀医及びその助手等である。第2操作者は医療機器技術者及び看護師等であり、滅菌された手袋を装着する前の第1操作者が含まれる。
【0072】
先ず、第2操作者が個包装体120を用意し、ピールタブ138を引っ張ってフィルム124を箱体122から剥離し、内部のカバー体12を露呈させる。この時点で、カバー体12は滅菌されている。
【0073】
次いで、図12に示すように、第2操作者が、カバー体12の本体60の部分に、血液種別判定器16を載置する。血液種別判定器16は滅菌されてないため、血液種別判定器16に接触するカバー体12の内面は滅菌状態ではなくなるが、外面は依然として滅菌状態が維持される。血液種別判定器16は、カバー体12に載置することにより、突起86が電源スイッチ40を押し、電源が入って起動する。血液種別判定器16が起動したことは、電源ランプの緑LED32の点灯により確認できる。
【0074】
図13及び図14の順で示すように、第2操作者が、個包装体120をカバー体12とともに、折曲部136及びヒンジ62の部分で折り曲げる。これにより、係合部88と被係合部90が係合して、カバー体12は、血液種別判定器16を収納した状態で固定される。
【0075】
図15に示すように、第2操作者が個包装体120の箱体122を折り曲げるときには、個包装体120に触れているのであって、少なくともカバー体12の外面300には触れることがなく、外面300は滅菌状態に維持されている。また、血液種別判定器16は、蓋体64の内面302に接触しているのであって、蓋体64の外面304は滅菌状態に維持されている。
【0076】
次いで、第1操作者は、カバー体12と血液種別判定器16が組み合わされた血液種別判定器セット10を個包装体120から取り上げ、図2に示すように、血液種別判定器セット10に滅菌されたシリンジ100及び針体102を装着する。
【0077】
さらに、図16に示すように、第1操作者は、目的に応じて針体102の針110を患者の所定の静脈又は動脈に穿刺し、プランジャ107を引く。穿刺及びプランジャ107の操作により、血液が針110及びハブ112を経由して血液流入部78(図7参照)に流れ込んで充満し、さらにシリンジ100へ流れ込む。このとき、内部の血液種別判定器16は既に起動済みであって、赤計測LED22及び赤外計測LED24が所定パターンで発する光は計測窓82、血液流入部78の血液、及び計測窓84を通って受光素子26に達する。
【0078】
受光素子26で受信した信号はマイクロコンピュータ50に供給されて信号処理がなされ、血液流入部78の血液が静脈血か動脈血か判定され、静脈血であるときには青出力LED28が点灯し、動脈血であるときには赤出力LED30が点灯する。これにより、第1操作者はシリンジ100に得られた血液が静脈血か動脈血かを簡便に判断することができる。図16から明らかなように、青出力LED28、赤出力LED30及び緑LED32は、カバー体12における上面のX1方向側に設けられていることから視認性がよい。
【0079】
この判定結果に基づき、仮に静脈に穿刺するところを動脈に穿刺し又はその逆であった場合には、必要に応じて止血等の処置を行った後に、一度針110を抜いて穿刺をやり直すとよい。
【0080】
所定の手技の後、第1操作者は、針110を患者から抜き取る。第1操作者又は第2操作者は、血液種別判定器セット10からシリンジ100及び針体102を取り外す。さらに、第2操作者は、血液種別判定器セット10のカバー体12を開き、中に収納されている血液種別判定器16を取り出す。カバー体12、シリンジ100及び針体102はディスポーザブル品であって、所定の手順に従って破棄される。
【0081】
このような一連の操作において、カバー体12の外面300、304は滅菌状態に維持され、第1操作者は滅菌状態が維持された面にしか触れることがない。
【0082】
血液種別判定器セット10及びカバー体12によれば、血液流入部78を適度に小径に構成でき、血液が迅速に充満することから早期の血液種別判断が可能である。また、仕切部(装着部)72及び血液流入部78の壁面は、平面になっているので投光部27から照射された光が乱反射することなく、受光素子26により受光可能である。カバー体12は汎用のシリンジ100及び針体102に適用可能である。
【0083】
出力形態は、青出力LED28及び赤出力LED30のようなランプに限らず、例えば、ランプの代わりに液晶表示、無線出力、又は発音体(音響又は音声)による出力を用いてもよいし、これらとランプを併用してもよい。
【0084】
発音体による出力では、判断結果が静脈血である場合と動脈血である場合で異なる音を発生させることにより、判断結果を容易に認識できる。ここで、異なる音とは広義であり、区別可能な音であればよく、音色、音量、周波数、発音パターン、音声等が異なる場合を含む。また、無線出力及び発音体による出力では、前記の孔92及び94(図2参照)を省略できる。電源のオン・オフについても無線出力及び発音体による出力が可能であり、前記の緑LED32及び孔96を省略できる。
【0085】
上述したように、本実施の形態に係る個包装体120及び121では、ヒンジ62が隣接部(壁部130)に配置された状態で、カバー体12が箱体122に収納されていることから、フィルム124を箱体122から取り外した後に、隣接部及びヒンジ62の部分で、カバー体12と箱体122とを同時に折り曲げることができる。このとき、第2操作者は、箱体122の外面に触れるだけの操作で済むことから、少なくともカバー体12外面を滅菌状態に維持することができる。
【0086】
フランジ132を設けるとフィルム124の取付が容易である。また、折曲部136を設けることにより、隣接部とともに折曲部136を形成し、箱体122の壁部130とカバー体12のヒンジ62とを適切に同時屈曲させることができる。
【0087】
血液種別判定器16を人手による接触がなされないようにカバー体12で覆い、所定の計測窓を介して穿刺具に投光、受光を行うことにより、該穿刺具によって採取された血液が静脈血か動脈血かを簡便に判断することができる。カバー体12は簡便構造であり、予め滅菌したディスポーザブル品にすることができ、血液種別判定器セット10を滅菌状態で操作をすることができる。血液種別判定器16については、消毒や特別な滅菌処理が不要であり、いわゆるリユース品として使用できる。
【0088】
カバー体12は、ヒンジ62による開閉に限らず、本体60と蓋体64に相当する部分が互いに組み合わされて、人手による接触がなされないように血液種別判定器16を覆う構成であればよく、例えばスライド式やシャッター式でもよい。血液種別判定器16を覆う部材は本体60と蓋体64の2部材に限らず、例えば蓋体64の部分を2つに分けて観音扉式にしてもよい。
【0089】
また、穿刺具は、針体102とシリンジ100とからなるものに限らず、血管内にガイドワイヤを導入するために用いられる穿刺具(例えば、特開2007−209号公報に記載されているような、弁体付き分岐管を有するコネクタを介して針体とシリンジが接続されているもの)や、針体の代わりに内針とカテーテルとからなる二重針(留置針)を用いるものであってもよい。
【0090】
カバー体12に収納する医療機器は、血液種別判定器16に限らず、手術室、集中治療室等で使用される種々の医療機器に適用することができる。
【0091】
また、本実施の形態に係るカバー装着方法では、個包装体120及び121を用いて、カバー体12と箱体122とを同時に折り曲げ、第2操作者は、箱体122の外面に触れるだけの操作で済む。
【0092】
本発明に係る包装体及びカバー装着方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】血液種別判定器セットの分解斜視図である。
【図2】血液種別判定器セットの斜視図である。
【図3】血液種別判定器セットの側面図である。
【図4】血液種別判定器の斜視図である。
【図5】血液種別判定器のブロック構成図である。
【図6】仕切部の断面平面図である。
【図7】仕切部の断面正面図である。
【図8】本実施の形態に係る個包装体の分解斜視図である。
【図9】本実施の形態に係る個包装体の斜視図である。
【図10】本実施の形態に係る個包装体の断面正面図である。
【図11】変形例に係る個包装体の分解斜視図である。
【図12】個包装体のフィルムを剥がし、血液種別判定器を載置した状態の斜視図である。
【図13】個包装体における箱体の折曲部を折り曲げている最中の斜視図である。
【図14】個包装体における箱体の折曲部を折り曲げて、カバー体の本体と蓋体とを係合させた状態の斜視図である。
【図15】個包装体における箱体の折曲部を折り曲げている最中の断面正面図である。
【図16】血液種別判定器セットを使用状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0094】
10…血液種別判定器セット 12、12d…カバー体
14…シリンジセット 16…血液種別判定器
22…赤計測LED(投光部) 24…赤外計測LED(投光部)
26…受光素子(受光部) 27…投光部
28…青出力LED(第1ランプ) 30…赤出力LED(第2ランプ)
32…緑LED(電源ランプ) 40…電源スイッチ
42…制御基板 50…マイクロコンピュータ(判断部)
60…本体(第1カバー部材) 62…ヒンジ
64…蓋体(第2カバー部材) 72…仕切部(計測部)
78…血液流入部 80…計測室
86…突起 90…被係合部
91…シリンジ保持部材 100…シリンジ
102…針体 106…外筒
107…プランジャ 110…針
112…ハブ 120、121…個包装体
122…箱体 124…フィルム
126…第1姿穴 128…第2姿穴
130…壁部(隣接部) 132…フランジ
134…筋 136、137…折曲部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1カバー部材と第2カバー部材とをヒンジにより折り畳み可能に接続した医療機器のカバー体と、
前記第1カバー部材と前記第2カバー部材とを開いた状態で前記カバー体を収納する箱体と、
内部を滅菌状態に保つように前記箱体の開口部を覆っており、前記箱体から取り外し可能な蓋部と、
を備え、前記カバー体を含む内部が滅菌されている包装体であって、
前記箱体は、前記第1カバー部材が載置される第1凹部及び前記第2カバー部材が載置される第2凹部と、
前記第1凹部及び前記第2凹部の内周壁の一部分同士が互いに隣接する隣接部と、
を有し、
前記カバー体は、前記ヒンジが前記隣接部に配置された状態で、前記箱体に収納されていることを特徴とする包装体。
【請求項2】
請求項1記載の包装体において、
前記箱体は、前記第1凹部及び前記第2凹部の周囲に設けられ、前記蓋部が取り付けられるフランジを有し、
前記フランジは、前記隣接部の延長線上に設けられた折曲部を有することを特徴とする包装体。
【請求項3】
請求項1又は2記載の包装体において、
前記折曲部は、折り曲げ可能な筋部及び(又は)切欠部からなることを特徴とする包装体。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装体において、
前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材のうちの一方は係合部を有し、他方は、前記ヒンジにより折り畳んだときに前記係合部に係合する被係合部を有することを特徴とする包装体。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装体を用いて、前記医療機器に前記カバー体を装着するカバー装着方法であって、
前記蓋部を前記箱体から取り外す第1工程と、
前記カバー体を前記箱体に載置した状態で、前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材のうちの少なくとも一方に、前記医療機器を装着する第2工程と、
前記隣接部を折り曲げて、前記ヒンジを折り畳み、前記第1カバー部材と第2カバー部材とを重ね合わせて、前記医療機器を覆う第3工程と、
を有することを特徴とするカバー装着方法。
【請求項6】
請求項5記載のカバー装着方法において、
前記第3工程において、前記隣接部とともに前記折曲部を折り曲げることを特徴とするカバー装着方法。
【請求項7】
請求項5又は6記載のカバー装着方法において、
前記第3工程において、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材とを重ね合わせるときに、前記係合部と前記被係合部とを係合させることを特徴とするカバー装着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−225939(P2009−225939A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−73636(P2008−73636)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】