包装体
【課題】構造が簡単で安価に提供でき、比較的大きな固形物収納取り出しに対応可能な液体分離排出機能を備えた包装体及び包装体に収納され食品を提供する。
【解決手段】本発明は、内部に液体及び固形物が収納される胴部2を有し、胴部2の一端及び他端が封止されると共に、一方の端部封止部3A、3Bがフィルム材Fを接合して帯状に形成され、更に液体を排出するための第1の開封部5と固形物を取り出すための第2の開封部6とが設けられた包装体において、端部封止部3Aの一端部7に寄せて、又は端部封止部3Aの中間部に局所的に位置させて、該端部封止部3Aの他の領域を液体非排出領域8として残したまま、第1の開封線9が設定されると共に第1の開封手段10が設けられ、胴部2の端部封止部3Aの近傍に、第2の開封部6を構成する第2の開封線11が設定されると共に第2の開封手段12が設けられていることを特徴とする。
【解決手段】本発明は、内部に液体及び固形物が収納される胴部2を有し、胴部2の一端及び他端が封止されると共に、一方の端部封止部3A、3Bがフィルム材Fを接合して帯状に形成され、更に液体を排出するための第1の開封部5と固形物を取り出すための第2の開封部6とが設けられた包装体において、端部封止部3Aの一端部7に寄せて、又は端部封止部3Aの中間部に局所的に位置させて、該端部封止部3Aの他の領域を液体非排出領域8として残したまま、第1の開封線9が設定されると共に第1の開封手段10が設けられ、胴部2の端部封止部3Aの近傍に、第2の開封部6を構成する第2の開封線11が設定されると共に第2の開封手段12が設けられていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水や油等の浸された食品を収納する包装体及び当該包装体に収納された食品に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、漬物類等の液体に浸された食品を収納する包装体として、パウチが広く知られている。
この包装体に収納されたいわゆるパウチ入り食品は、収納袋を開封して内部の食品を他の容器に移し替える場合に、食品と共に液体が同時に排出されるため、液体が移し替え容器の外部に流出したり、移し替え容器内に貯留した液体に食品が落下することによって液体が外部に飛散することがあり、取扱いが容易ではないという問題がある。
そこで、従来、この種の包装体として、特許文献1に示すような、内部から食品を取出す際に、まず液体だけを排出し、その後食品を取出せるようにした液体分離排出機能を有する包装体が提案されている。
また、関連技術に係る包装体として、特許文献2に示すものが提案されている。
【0003】
特許文献1に示す包装体は、図13に示すように、上端に凸部101を有するフィルム材102を二枚積層し、その周縁部を帯状のシール部102a〜102fによって封止し、凸部101内に複数の液切りシール部103、103・・を列設し、凸部101に複数の液切りシール部103、103・・を横切るように液体排出口形成用カット部104を形成するノッチ105、105を設け、更にカット部104の下方に固形物排出口形成用カット部106を形成するノッチ107、107を設けたものである。
この包装体100は、内部に収納した固形物を取出す際に、まずノッチ105、105切り裂いてカット部104を破断し、複数の液切りシール部103、103間に形成される複数の液体排出用孔108、108・・から液体を排出させ、その後ノッチ107を切り裂いてカット部106を破断して固形物を取出すようにしたものである。
【0004】
また、特許文献2に示す包装体は、図14に示すように、食品つゆなどの調味液を収納する調味液用のパウチであって、前後2枚のフィルム材201、201の下部に底面フィルム202を内側に折り返して設置し、各フィルム材201、201、202の周縁を封止して下端部にガセット部203を有する袋としたものであって、上端部にV字状の切り欠き部204を設け、切欠部204の両側部に開封用切り取り線205、205’及びノッチ206、206を設けたものである。
【0005】
この包装体200は、調味液を取出す際にノッチ206を切り裂いて開封用切り取り線205、205’のいずれかを開封するようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−207841号公報
【特許文献2】特開2004−43032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献1に記載された包装体100は、液体を排出するための構成として、凸部101に複数の液切りシール部103、103・・を設け、カット部104を破断した際に各液切りシール部103、103・・内に複数液体排出用孔108、108・・を形成するものであり、複数の液切りシール部103、103・・がいわゆるフィルター構造として構成されるものである。したがって、この包装体100は、固形物が比較的小形の漬物等の収納に適したものであるが、複数の液切りシール部103、103・・を設ける関係から構造が複雑であり、特殊な液切りシール部103形成用の装置等が必要となって製造コストが嵩むという問題があった。
【0008】
また、特許文献2に示す包装体200は、液体専用の容器であって、液体と固形物を分離して排出、取り出しする機能を有するものでなく、また仮にこの容器を固形物を収納用に用いた場合、開封用切り取り線205、205’によって形成される開口部が容器の幅方向に2分割されるため、固形物の大きさが比較的大きい場合にその取り出しに支障をきたすという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、パウチ入り食品に含まれる水や油等の液体に浸された食品のうち、福神漬、野沢菜漬、沢庵等の比較的小形の食品は勿論、モツァレラチーズ、シロップ漬フルーツ、糸蒟蒻、玉蒟蒻等の蒟蒻、うずら卵等比較的大形の食品をも対象としたものであり、構造が簡単で安価に得られる液体分離排出機能を備えた包装体及び包装体に収納された食品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
請求項1の発明は、内部に液体及び固形物が収納されるフィルム材により形成された胴部を有し、該胴部の一端及び他端が封止されると共に、これら封止された少なくとも一方の端部封止部が前記フィルム材を接合して帯状に形成され、更に前記液体を排出するための第1の開封部と前記固形物を取り出すための第2の開封部とが設けられた包装体において、前記端部封止部の一端部に寄せて、又は前記端部封止部の中間部に局所的に位置させて、該端部封止部の他の領域を液体非排出領域として残したまま、前記第1の開封部を構成する第1の開封線が設定されると共に該第1の開封線開封用の第1の開封手段が設けられ、前記胴部の前記端部封止部の近傍に、該端部封止部に沿って前記第2の開封部を構成する第2の開封線が設定されると共に該第2の開封線開封用の第2の開封手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記第1の開封手段及び/又は第2の開封手段が、前記フィルム材を接合して封止部とした部分に設けられた切れ目又はノッチであることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記第1の開封手段及び/又は第2の開封手段が、前記フィルム材に添着又は埋設された糸状体であることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記胴部の側部に前記フィルム材を接合して側部封止部が形成され、前記端部封止部と前記側部封止部とが形成するコーナー部又は前記端部封止部の中間部に局所的に位置させて、前記胴部を形成するフィルム材に連なる舌片部が形成され、該舌片部は、その内部かつ前記胴部内に連通する液体排出用流路とされると共にその周縁部が前記端部封止部及び前記側部封止部に連なる舌片封止部又は前記端部封止部に連なる舌片封止部とされ、該舌片部に前記第1の開封線が設定されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記端部封止部に、その一端部寄りに前記胴部内部と連通する液体排出用流路が形成され、その他端部寄りに空気流入用流路が形成され、該端部封止部にその延在する方向に向けて、前記液体排出用流路及び前記空気流入用流路を横切るように第1の開封線が設定されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記胴部は、積層された2枚のフィルム材の下端部間に底面フィルム材を内側に折り返して挿入し、これら各フィルム材の周縁部を封止したガセット部を有する構成とされていることを特徴とする。
請求項7の発明は、前記胴部は、その下端部において断面視逆M字状になるように折り曲げられ、その折り返し下端部及びその側部を融着封止して形成されたガセット部を有する構成とされていることを特徴とする包装体である。
請求項8の発明は、本発明による包装体に収納された食品である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明による包装体によれば、液体排出用の第1の開封部の構成が簡単であり、包装体を安価に提供することができるという効果を奏する。
請求項2の発明による包装体によれば、第1及び/又は第2の開封手段として切れ目又はノッチが形成されることにより、開封位置が定められ、また開封が容易となるという効果を奏する。
請求項3の発明による包装体によれば、第1及び/又は第2の開封手段を糸状体としているため、該糸状体に沿って包装体を簡便かつ的確に開口させることができるという効果を奏する。
請求項4の発明による包装体によれば、包装体のコーナー部又は端部封止部の中間部において、舌片部を形成し、この舌片部内の液体排出用流路を通して液体を外部へ排出するので、液体の排出方向が絞られて液体の周辺部への飛散を防止できるという効果を奏する。
請求項5の発明による包装体によれば、空気流入用流路の開口部から胴部内に空気が流入し、液体排出用流路の開口部からの液体の排出が促進されるので、包装体から液体の排出をスムーズに行うことができるという効果が得られる。
また、第1の開封線を横切るように液体排出用流路と空気流入用流路が設定されているため、第1の開封線を破断することによって液体排出用流路と空気流入用流路とが同時に破断され、2つの開口部を形成するための操作が容易となるという効果を奏する。
請求項6の発明による包装体によれば、包装体の下端部に形成されるガゼット部により包装体を佇立状態に置くことができるという効果を奏する。
請求項7の発明による包装体によれば、包装体の下端部に形成されるガゼット部により包装体を佇立状態に置くことができると共に、ガゼット部を有する包装体を1のシート材により効率的に形成することが出来るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】は、本発明の第1の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図2】は、図1に示す包装体の要部の拡大図である。
【図3】は、本発明の第2の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図4】は、図3に示す包装体の要部の拡大図である。
【図5】は、本発明の第3の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図6】は、図5に示す包装体の斜視図である。
【図7】(a)、(b)及び(c)は、本発明の第4の実施形態として示した包装体の作成方法を説明する図である。
【図8】は、本発明の第4実施形態として示した包装体を底面部から見た図である。
【図9】は、本発明の第5の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図10】は、本発明の第6の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図11】は、本発明の第7の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図12】は、図11に示す包装体の要部の拡大図である。
【図13】は、従来の包装体の一例を示す正面図である。
【図14】は、従来の包装体の他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1、図2は本発明の第1の実施形態を示す図である。
図において符号1Aで示す本発明による包装体は、筒状のフィルム材Fから形成されたものであって、その内部が食品(固形物)及び液体が収納される胴部2とされると共に、その一端及び他端が端部封止部3A、3Bとされたものである。
【0014】
端部封止部3A、3Bは、フィルム材Fをヒートシールすることにより形成されたものであり、胴部2に直交する方向に、胴部2の両側部4A、4B間に渡って帯状に形成されている。
この包装体1Aには、内部に収納された液体のみを排出する液体排出用の第1の開封部5と、内部に収納された食品を排出する第2の開封部6とが設けられている。
【0015】
第1の開封部5は、図1及び図2に示すように、端部封止部3Aの一端部7に寄せて設けられたものであって、端部封止部3Aの他の領域を液体非排出領域8として残したまま、端部封止部3Aの一端部7’と側部4Aとの間に、端部封止部3Aに対し略45度の傾斜角度をもって設定された第1の開封線9と、端部封止部3Aの一端部7’に設けられ、前記第1の開封線9を破断するための第1の開封手段10、すなわちV字状の切欠部からなるノッチ10Aとからなるものである。
【0016】
この第1の開封部5において、ノッチ10Aを切り裂いて第1の開封線9を破断した場合には、端部封止部3Aと側部4Aとのコーナー部に開口部が形成されるが、この開口部の大きは、胴部2内に収納された食品が排出不可能な大きさであって、液体のみが排出される大きさとなっている。
【0017】
第2の開封部6は、図1に示すように、胴部2の端部封止部3Aの近傍に、端部封止部3Aに沿って設定された第2の開封線11と、この第2の開封線11を破断して開封する第2の開封手段12、すなわち、フィルム材Fに添着された糸状体12Aとからなるものである。
この場合、糸状体12Aは、胴部2の一方側のフィルム材Fに設けても良いし、胴部2の全体を巡るように設けてもよい。
【0018】
この包装体1Aは、筒状のフィルム材Fの一端を封止して端部封止部3Bを形成した後、胴部2内に食品及び液体を収納し、その後他端を封止して端部封止部3Aを形成すると共にノッチ10Aを形成する。
【0019】
この包装体1Aから食品を取り出すには、まず、ノッチ10Aを切り裂いて第1の開封線9を分断し、分断後に形成された開口部を下にして胴部2内の液体のみを開口部から排出する。液体排出を行った後、胴部2から糸状体12Aを引くことにより第2の開封線11を分断する。この分断よって胴部2には、この胴部2を横切る方向全域に渡って開口部が形成されることになる。そこで、この開口部から食品を外部へ取り出せばよい。
【0020】
この包装体1Aによれば、第1の開封部5として、端部封止部3Aの一端部7に寄せて、端部封止部3Aの他の領域を液体非排出領域8として残したまま、端部封止部3Aの一端部7’と側部4Aとの間に第1の開封線9を設定し、該第1の開封線9をノッチ10Aによって破断開封するようにしたことから、液体分離排出機能を有する包装体1Aにおいて、液体排出用の第1の開封部5の構成が簡単となり、包装体1Aを安価に提供することができる。
【0021】
また、液体を排出した後に食品を取り出す場合には、第2の開封部6を構成する胴部2の両側部4A、4B間に設けられた糸状体12Aを引いて第2の開封線11を分断するので、胴部2の両側部4A、4B間全域を開口させることができ、胴部2の内部から食品をスムーズに取り出すことができる。
【0022】
図3、図4は、本発明の第2の実施形態を示す図である。
図3において、図1と同一の構成要素には同一符号を付しその説明を省略する。
この実施の形態においては、胴部2の両端部に端部封止部3A、3Bが形成されているだけでなく、胴部2の両側部4A、4Bにも帯状の側部封止部が形成されている。
【0023】
側部封止部4A、4Bには、図4に示すように、第1の開封線9を破断するためのノッチ10Bが、端部封止部3Aに設けられたノッチ10Aと対向するように設けられている。
また、左右の側部封止部4A、4Bに、第2の開封線11を破断するためのノッチ10C、10Dが設けられている。
そして、この包装体1Bにおいては、第2の開封線11が、側部封止部4A、4Bに形成されたノッチ10C、10Dによって表裏面のシート材が破断されるようになっている。
【0024】
この包装体1Bにおいて、内部に収納した食品を取り出すには、まず、ノッチ10A又はノッチ10Bを切り裂いて第1の開封線9を破断し、そこに形成された開口部を下方に向けて胴部2内の液体を排出する。
そして、第2の開封線11が形成されている側を上方に位置させて、ノッチ10C又は10Dを切り裂いて第2の開封線11を破断する。
【0025】
このノッチ10C、10Dを切り裂いた場合には、胴部2の表裏両面側のフィルム材F、Fの双方が第2の開封線11に沿って破断される。第2の開封線11を破断した場合には、胴部2の上端が側部封止部4A、4B間全域に渡って開口するので、胴部2の内部から食品を容易に取り出すことができる。
よって、この包装体1Bにおいても、上述した第1の実施形態として示した包装体1Aと同様の作用効果を得ることができる。
【0026】
図5、図6は、本発明の第3の実施形態を示す図である。
この図に示す包装体1Cが、上述した図3、図4に示すものと異なる点は、包装体1Cの下部をガゼット部15を有する構成とし、包装体1Cをスタンディングパウチ形式に構成した点である。
すなわち、この包装体1Cにおいては、積層された2枚のフィルム材F1、F2の下端部間に底面フィルム材F3を内側に折り返して挿入し、これら各フィルム材F1、F2、F3の周縁部15A、15Bを封止したガゼット部15を有する構成としたものである。
【0027】
この包装体1Cによれば、上述した第1、第2の実施形態として示した包装体1A、1Bと同様の効果が得られるほか、図6に示すように包装体1Cを佇立状態に置くことができ、特に包装体1Cを開封した後に食品を内部に収納したままテーブル等におくことができるという効果が得られる。
【0028】
図7は、本発明の第4の実施形態を示す図である。
この図に示す包装体1Dは、ガゼット部16の構成を上記の包装体1Cのガゼット部15と別の構成とした場合の例を示すものである。
この実施の形態においては、1枚のシート材Fを胴部2の下端部において図7(a)に示すように断面視逆M字型に折り曲げ、次に同図(b)に示すように下端部16A、16Bの2箇所を帯状に熱融着し、さらに側部17a、17b、及び各折りたたみ部17c、17dの2点鎖線部分を、対向する側部も同様に、下端部16A、16Bの部分を残して熱融着して側部封止部17A、17Bとし、同図(c)に示すような包装体1Dとしたものである。
【0029】
このようにして形成されたガゼット部16は、図8に示すように、下端部16A側、16B側を矢印X−Y方向に広げたときに、底面部が内部に凹所18を形成した形で広げられ、この底面部18が一定の領域を囲むように船形形状となるのでこれをテーブル面等に載置面として使用することによってスタンディングタイプとして使用することが出来る。また、ガゼット部16を有する包装体1Dを1のシート材Fにより効率的に形成することが出来る。
【0030】
図9は、本発明の第5の実施形態を示す図である。
この図に示す包装体1Eは、第1の開封部5の構成を上記第3の実施形態で示した包装体1Cの第1の開封部5と別の構成とした場合の例を示すものである。
すなわち、包装体1Eにおいては、端部封止部3Aと側部封止部4Aとが形成するコーナー部20に、胴部2を形成するフィルム材Fに連なる舌片部21が形成されている。この舌片部21は、その内部が胴部2内に連通する液体排出用流路22とされると共に、その周縁部が端部封止部3A及び側部封止部4Aに連なる舌片封止部23とされている。この舌片部21には液体排出用流路22を横切るように第1の開封線9が設定されている。
また、舌片封止部23には、第1の開封線9を破断するためのノッチ23A、23Bが形成されている。
【0031】
この包装体1Eにおいては、液体を排出する際には、ノッチ23A、又はノッチ23Bを切り裂いて第1の開封線9を破断し、舌片部21に形成される開口部から液体を排出する。
胴部2内の食品を取り出すには、前述した包装体1A等と同様に、第2の開封線11を破断して形成した開口部から取り出すようにする。
【0032】
この包装体1Eにおいては、上述した包装体1C、1Dと同様の作用効果が得られるほか、包装体1Eの上端部において、端部封止部3Aの一端部に寄せて舌片部21を形成し、この舌片部21内の該液体排出用流路22を通して液体を外部へ排出するので、液体の排出方向が絞られて液体の周辺部への飛散を防止できる効果が得られる。
【0033】
図10は、本発明の第6の実施形態を示す図である。
この図に示す包装体1Fは、上記第5の実施形態における包装体1Eの舌片部21により形成される第1の開封部5が、端部封止部3Aの中間部に形成された例を示すものである。
この包装体1Fにおいても、上述した包装体1Eと同様の作用効果が得られる。
【0034】
図11、図12は、本発明の第7の実施形態を示す図である。
これらの図に示す包装体1Gについて、上述した包装体1A等と異なる点について説明すると、包装体1Gは、端部封止部3Aに、その一端部7寄りに胴部2内部に連通する液体排出用流路24が形成され、その他端部25寄りに空気流入用流路26が形成され、端部封止部3Aに、液体排出用流路24及び空気流入用流路26を横切るように第1の開封線9が設定されている。
【0035】
また、側部封止部4A、4Bの上端部には、第1の開封線9を破断するためのノッチ27A、27Bが形成されている。
この包装体1Gは、内部に収納した食品及び液体のうち、まず液体を排出する場合には、ノッチ27A、27Bのいずれかを切り裂いて第1の開封線9を破断し、液体排出用流路24及び空気流入用流路26を開口させる。
【0036】
この状態において、包装体1Gの液体排出用流路24の開口部を下方に傾けて同開口部から液体を外部へ排出する。この際、液体排出用流路24の開口部より空気流入用流路26の開口部を上方に位置させておくことにより、空気流入用流路26の開口部から胴部2内に空気が流入し、液体排出用流路24の開口部からの液体の排出が促進される。
したがって、この包装体1Gにおいては、液体の排出をスムーズに行うことができるという効果が得られる。
【0037】
また、ノッチ27A、27Bのいずれか一方を切り裂いて第1の開封線9を破断することによって液体の排出開口部と空気流入用開口部とを同時に形成できるので、2つの開口部を形成するための操作が容易であるという効果が得られる。
なお、この包装体1Gにおいても、その後の食品取出しは、ノッチ28A、28Bを切り裂いて第2の開封線11を破断することにより行う。
【0038】
上記の各実施形態に示した包装体1Aから1Gは、液体に浸された食品のうち、福神漬、野沢菜漬、沢庵等の比較的小形の食品(最大径又は最大長さが5mm〜30mmのもの)に用いることができるが、モツァレラチーズ、シロップ漬フルーツ、糸蒟蒻、玉蒟蒻等の蒟蒻、うずら卵等の比較的大形の食品(最大径又は最大長さが30mm超〜100mm)にも用いることができる。
【0039】
この場合、胴部2の第1の開封線9を破断して得られる開口部の径及び第5、第6及び第7実施形態に示す液体排出用流路22、24の径は固形物が流出しない範囲で自由に設定できるものであるが、例えば、10mm以下、好ましくは6mm以下、更に好ましくは4mm以下とされる。
また、図11に示す第7の実施の形態において、空気流入流路26の径は、例えば3mm以下、好ましくは2mm以下、更に好ましくは1mm以下とされる。
【0040】
また、胴部2の第2の開封線11を破断して得られる開口部の径は、食品を取り出すことのできる大きさであれば特に制限はないが、例えば50mm以上、好ましくは、80mm以上、更に好ましくは100mm以上とされる。
なお、上記の実施形態においては、第1、第2の開封線9、11を破断する第1、第2の開封手段5、6としてフィルム材Fに糸状体12Aを添付するもの、及びノッチ10A等を設けたものを示したが、これら各手段は適宜選択的に用いてよいものである。また、ノッチ10A等は、封止部に切れ目を入れる構成であってもよい。
【0041】
また、上記各実施形態1から7で示した包装体1Aから1Gは、それぞれ胴部2からの液体の排出、食品の取り出しを行い得るものであるが、第1の開封線9、第2の開封線11の破断を良好に行い得るようにするため、該第1、第2の開封線9、11の上に直線引き裂き性を有するテープを貼付したり、第1、第2の開封線9、11が設定される部分自体を直線引き裂き性を有する構成とすることも可能である。
【0042】
すなわち、直線引き裂き性を有するフィルムは、一方向に延伸した一軸延伸フィルムや縦横の延伸倍率を変えた二軸延伸フィルムであるが、これらフィルムの構成を採用することによって、第1、第2の開封線9、11を直線性を確保しつつ破断することができる。
また、フィルム材Fとしてラミネート構造のものを採用した場合には、第1、第2の開封線9、11上に微細孔を直線状に形成することによっても容易に破断の直線性を確保することができる。
【0043】
上記の各実施形態において、包装体1Aから1Gを形成するためのフィルム材Fとしては、耐久性や取り扱い性に優れたフィルム基材層とヒートシールに適した低融点のシーラント層とを積層したものが好適である。
【0044】
フィルム基材層の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド(PA)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエーテルスルフォン(PES)、アルミ箔、蒸着フィルム等が好適に用いられる。
【0045】
なお、前述のフィルム基材は、単層体として用いることも可能であり、また、2種以上の組み合わせからなる積層体として用いることも出来る。
【0046】
また、シーラント層の材質としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−痾オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂等が好適に用いられる。
【符号の説明】
【0047】
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G 包装体
2 胴部
3A、3B 端部封止部
4A、4B 側部封止部
5 第1の開封部
6 第2の開封部
7 一端部
8 液体非排出領域
9 第1の開封線
10 第1の開封手段
10A、10B、10C、10D ノッチ
11 第2の開封線
12 第2の開封手段
12A 糸状体
15、16 ガゼット部
21 舌片部
22 液体排出用流路
23 舌片封止部
23A、23B ノッチ
24 液体排出用流路
26 空気流入用流路
27A、27B ノッチ
28A、28B ノッチ
F フィルム材
【技術分野】
【0001】
この発明は、水や油等の浸された食品を収納する包装体及び当該包装体に収納された食品に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、漬物類等の液体に浸された食品を収納する包装体として、パウチが広く知られている。
この包装体に収納されたいわゆるパウチ入り食品は、収納袋を開封して内部の食品を他の容器に移し替える場合に、食品と共に液体が同時に排出されるため、液体が移し替え容器の外部に流出したり、移し替え容器内に貯留した液体に食品が落下することによって液体が外部に飛散することがあり、取扱いが容易ではないという問題がある。
そこで、従来、この種の包装体として、特許文献1に示すような、内部から食品を取出す際に、まず液体だけを排出し、その後食品を取出せるようにした液体分離排出機能を有する包装体が提案されている。
また、関連技術に係る包装体として、特許文献2に示すものが提案されている。
【0003】
特許文献1に示す包装体は、図13に示すように、上端に凸部101を有するフィルム材102を二枚積層し、その周縁部を帯状のシール部102a〜102fによって封止し、凸部101内に複数の液切りシール部103、103・・を列設し、凸部101に複数の液切りシール部103、103・・を横切るように液体排出口形成用カット部104を形成するノッチ105、105を設け、更にカット部104の下方に固形物排出口形成用カット部106を形成するノッチ107、107を設けたものである。
この包装体100は、内部に収納した固形物を取出す際に、まずノッチ105、105切り裂いてカット部104を破断し、複数の液切りシール部103、103間に形成される複数の液体排出用孔108、108・・から液体を排出させ、その後ノッチ107を切り裂いてカット部106を破断して固形物を取出すようにしたものである。
【0004】
また、特許文献2に示す包装体は、図14に示すように、食品つゆなどの調味液を収納する調味液用のパウチであって、前後2枚のフィルム材201、201の下部に底面フィルム202を内側に折り返して設置し、各フィルム材201、201、202の周縁を封止して下端部にガセット部203を有する袋としたものであって、上端部にV字状の切り欠き部204を設け、切欠部204の両側部に開封用切り取り線205、205’及びノッチ206、206を設けたものである。
【0005】
この包装体200は、調味液を取出す際にノッチ206を切り裂いて開封用切り取り線205、205’のいずれかを開封するようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−207841号公報
【特許文献2】特開2004−43032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献1に記載された包装体100は、液体を排出するための構成として、凸部101に複数の液切りシール部103、103・・を設け、カット部104を破断した際に各液切りシール部103、103・・内に複数液体排出用孔108、108・・を形成するものであり、複数の液切りシール部103、103・・がいわゆるフィルター構造として構成されるものである。したがって、この包装体100は、固形物が比較的小形の漬物等の収納に適したものであるが、複数の液切りシール部103、103・・を設ける関係から構造が複雑であり、特殊な液切りシール部103形成用の装置等が必要となって製造コストが嵩むという問題があった。
【0008】
また、特許文献2に示す包装体200は、液体専用の容器であって、液体と固形物を分離して排出、取り出しする機能を有するものでなく、また仮にこの容器を固形物を収納用に用いた場合、開封用切り取り線205、205’によって形成される開口部が容器の幅方向に2分割されるため、固形物の大きさが比較的大きい場合にその取り出しに支障をきたすという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、パウチ入り食品に含まれる水や油等の液体に浸された食品のうち、福神漬、野沢菜漬、沢庵等の比較的小形の食品は勿論、モツァレラチーズ、シロップ漬フルーツ、糸蒟蒻、玉蒟蒻等の蒟蒻、うずら卵等比較的大形の食品をも対象としたものであり、構造が簡単で安価に得られる液体分離排出機能を備えた包装体及び包装体に収納された食品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
請求項1の発明は、内部に液体及び固形物が収納されるフィルム材により形成された胴部を有し、該胴部の一端及び他端が封止されると共に、これら封止された少なくとも一方の端部封止部が前記フィルム材を接合して帯状に形成され、更に前記液体を排出するための第1の開封部と前記固形物を取り出すための第2の開封部とが設けられた包装体において、前記端部封止部の一端部に寄せて、又は前記端部封止部の中間部に局所的に位置させて、該端部封止部の他の領域を液体非排出領域として残したまま、前記第1の開封部を構成する第1の開封線が設定されると共に該第1の開封線開封用の第1の開封手段が設けられ、前記胴部の前記端部封止部の近傍に、該端部封止部に沿って前記第2の開封部を構成する第2の開封線が設定されると共に該第2の開封線開封用の第2の開封手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記第1の開封手段及び/又は第2の開封手段が、前記フィルム材を接合して封止部とした部分に設けられた切れ目又はノッチであることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記第1の開封手段及び/又は第2の開封手段が、前記フィルム材に添着又は埋設された糸状体であることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記胴部の側部に前記フィルム材を接合して側部封止部が形成され、前記端部封止部と前記側部封止部とが形成するコーナー部又は前記端部封止部の中間部に局所的に位置させて、前記胴部を形成するフィルム材に連なる舌片部が形成され、該舌片部は、その内部かつ前記胴部内に連通する液体排出用流路とされると共にその周縁部が前記端部封止部及び前記側部封止部に連なる舌片封止部又は前記端部封止部に連なる舌片封止部とされ、該舌片部に前記第1の開封線が設定されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記端部封止部に、その一端部寄りに前記胴部内部と連通する液体排出用流路が形成され、その他端部寄りに空気流入用流路が形成され、該端部封止部にその延在する方向に向けて、前記液体排出用流路及び前記空気流入用流路を横切るように第1の開封線が設定されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記胴部は、積層された2枚のフィルム材の下端部間に底面フィルム材を内側に折り返して挿入し、これら各フィルム材の周縁部を封止したガセット部を有する構成とされていることを特徴とする。
請求項7の発明は、前記胴部は、その下端部において断面視逆M字状になるように折り曲げられ、その折り返し下端部及びその側部を融着封止して形成されたガセット部を有する構成とされていることを特徴とする包装体である。
請求項8の発明は、本発明による包装体に収納された食品である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明による包装体によれば、液体排出用の第1の開封部の構成が簡単であり、包装体を安価に提供することができるという効果を奏する。
請求項2の発明による包装体によれば、第1及び/又は第2の開封手段として切れ目又はノッチが形成されることにより、開封位置が定められ、また開封が容易となるという効果を奏する。
請求項3の発明による包装体によれば、第1及び/又は第2の開封手段を糸状体としているため、該糸状体に沿って包装体を簡便かつ的確に開口させることができるという効果を奏する。
請求項4の発明による包装体によれば、包装体のコーナー部又は端部封止部の中間部において、舌片部を形成し、この舌片部内の液体排出用流路を通して液体を外部へ排出するので、液体の排出方向が絞られて液体の周辺部への飛散を防止できるという効果を奏する。
請求項5の発明による包装体によれば、空気流入用流路の開口部から胴部内に空気が流入し、液体排出用流路の開口部からの液体の排出が促進されるので、包装体から液体の排出をスムーズに行うことができるという効果が得られる。
また、第1の開封線を横切るように液体排出用流路と空気流入用流路が設定されているため、第1の開封線を破断することによって液体排出用流路と空気流入用流路とが同時に破断され、2つの開口部を形成するための操作が容易となるという効果を奏する。
請求項6の発明による包装体によれば、包装体の下端部に形成されるガゼット部により包装体を佇立状態に置くことができるという効果を奏する。
請求項7の発明による包装体によれば、包装体の下端部に形成されるガゼット部により包装体を佇立状態に置くことができると共に、ガゼット部を有する包装体を1のシート材により効率的に形成することが出来るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】は、本発明の第1の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図2】は、図1に示す包装体の要部の拡大図である。
【図3】は、本発明の第2の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図4】は、図3に示す包装体の要部の拡大図である。
【図5】は、本発明の第3の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図6】は、図5に示す包装体の斜視図である。
【図7】(a)、(b)及び(c)は、本発明の第4の実施形態として示した包装体の作成方法を説明する図である。
【図8】は、本発明の第4実施形態として示した包装体を底面部から見た図である。
【図9】は、本発明の第5の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図10】は、本発明の第6の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図11】は、本発明の第7の実施形態として示した包装体の正面図である。
【図12】は、図11に示す包装体の要部の拡大図である。
【図13】は、従来の包装体の一例を示す正面図である。
【図14】は、従来の包装体の他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1、図2は本発明の第1の実施形態を示す図である。
図において符号1Aで示す本発明による包装体は、筒状のフィルム材Fから形成されたものであって、その内部が食品(固形物)及び液体が収納される胴部2とされると共に、その一端及び他端が端部封止部3A、3Bとされたものである。
【0014】
端部封止部3A、3Bは、フィルム材Fをヒートシールすることにより形成されたものであり、胴部2に直交する方向に、胴部2の両側部4A、4B間に渡って帯状に形成されている。
この包装体1Aには、内部に収納された液体のみを排出する液体排出用の第1の開封部5と、内部に収納された食品を排出する第2の開封部6とが設けられている。
【0015】
第1の開封部5は、図1及び図2に示すように、端部封止部3Aの一端部7に寄せて設けられたものであって、端部封止部3Aの他の領域を液体非排出領域8として残したまま、端部封止部3Aの一端部7’と側部4Aとの間に、端部封止部3Aに対し略45度の傾斜角度をもって設定された第1の開封線9と、端部封止部3Aの一端部7’に設けられ、前記第1の開封線9を破断するための第1の開封手段10、すなわちV字状の切欠部からなるノッチ10Aとからなるものである。
【0016】
この第1の開封部5において、ノッチ10Aを切り裂いて第1の開封線9を破断した場合には、端部封止部3Aと側部4Aとのコーナー部に開口部が形成されるが、この開口部の大きは、胴部2内に収納された食品が排出不可能な大きさであって、液体のみが排出される大きさとなっている。
【0017】
第2の開封部6は、図1に示すように、胴部2の端部封止部3Aの近傍に、端部封止部3Aに沿って設定された第2の開封線11と、この第2の開封線11を破断して開封する第2の開封手段12、すなわち、フィルム材Fに添着された糸状体12Aとからなるものである。
この場合、糸状体12Aは、胴部2の一方側のフィルム材Fに設けても良いし、胴部2の全体を巡るように設けてもよい。
【0018】
この包装体1Aは、筒状のフィルム材Fの一端を封止して端部封止部3Bを形成した後、胴部2内に食品及び液体を収納し、その後他端を封止して端部封止部3Aを形成すると共にノッチ10Aを形成する。
【0019】
この包装体1Aから食品を取り出すには、まず、ノッチ10Aを切り裂いて第1の開封線9を分断し、分断後に形成された開口部を下にして胴部2内の液体のみを開口部から排出する。液体排出を行った後、胴部2から糸状体12Aを引くことにより第2の開封線11を分断する。この分断よって胴部2には、この胴部2を横切る方向全域に渡って開口部が形成されることになる。そこで、この開口部から食品を外部へ取り出せばよい。
【0020】
この包装体1Aによれば、第1の開封部5として、端部封止部3Aの一端部7に寄せて、端部封止部3Aの他の領域を液体非排出領域8として残したまま、端部封止部3Aの一端部7’と側部4Aとの間に第1の開封線9を設定し、該第1の開封線9をノッチ10Aによって破断開封するようにしたことから、液体分離排出機能を有する包装体1Aにおいて、液体排出用の第1の開封部5の構成が簡単となり、包装体1Aを安価に提供することができる。
【0021】
また、液体を排出した後に食品を取り出す場合には、第2の開封部6を構成する胴部2の両側部4A、4B間に設けられた糸状体12Aを引いて第2の開封線11を分断するので、胴部2の両側部4A、4B間全域を開口させることができ、胴部2の内部から食品をスムーズに取り出すことができる。
【0022】
図3、図4は、本発明の第2の実施形態を示す図である。
図3において、図1と同一の構成要素には同一符号を付しその説明を省略する。
この実施の形態においては、胴部2の両端部に端部封止部3A、3Bが形成されているだけでなく、胴部2の両側部4A、4Bにも帯状の側部封止部が形成されている。
【0023】
側部封止部4A、4Bには、図4に示すように、第1の開封線9を破断するためのノッチ10Bが、端部封止部3Aに設けられたノッチ10Aと対向するように設けられている。
また、左右の側部封止部4A、4Bに、第2の開封線11を破断するためのノッチ10C、10Dが設けられている。
そして、この包装体1Bにおいては、第2の開封線11が、側部封止部4A、4Bに形成されたノッチ10C、10Dによって表裏面のシート材が破断されるようになっている。
【0024】
この包装体1Bにおいて、内部に収納した食品を取り出すには、まず、ノッチ10A又はノッチ10Bを切り裂いて第1の開封線9を破断し、そこに形成された開口部を下方に向けて胴部2内の液体を排出する。
そして、第2の開封線11が形成されている側を上方に位置させて、ノッチ10C又は10Dを切り裂いて第2の開封線11を破断する。
【0025】
このノッチ10C、10Dを切り裂いた場合には、胴部2の表裏両面側のフィルム材F、Fの双方が第2の開封線11に沿って破断される。第2の開封線11を破断した場合には、胴部2の上端が側部封止部4A、4B間全域に渡って開口するので、胴部2の内部から食品を容易に取り出すことができる。
よって、この包装体1Bにおいても、上述した第1の実施形態として示した包装体1Aと同様の作用効果を得ることができる。
【0026】
図5、図6は、本発明の第3の実施形態を示す図である。
この図に示す包装体1Cが、上述した図3、図4に示すものと異なる点は、包装体1Cの下部をガゼット部15を有する構成とし、包装体1Cをスタンディングパウチ形式に構成した点である。
すなわち、この包装体1Cにおいては、積層された2枚のフィルム材F1、F2の下端部間に底面フィルム材F3を内側に折り返して挿入し、これら各フィルム材F1、F2、F3の周縁部15A、15Bを封止したガゼット部15を有する構成としたものである。
【0027】
この包装体1Cによれば、上述した第1、第2の実施形態として示した包装体1A、1Bと同様の効果が得られるほか、図6に示すように包装体1Cを佇立状態に置くことができ、特に包装体1Cを開封した後に食品を内部に収納したままテーブル等におくことができるという効果が得られる。
【0028】
図7は、本発明の第4の実施形態を示す図である。
この図に示す包装体1Dは、ガゼット部16の構成を上記の包装体1Cのガゼット部15と別の構成とした場合の例を示すものである。
この実施の形態においては、1枚のシート材Fを胴部2の下端部において図7(a)に示すように断面視逆M字型に折り曲げ、次に同図(b)に示すように下端部16A、16Bの2箇所を帯状に熱融着し、さらに側部17a、17b、及び各折りたたみ部17c、17dの2点鎖線部分を、対向する側部も同様に、下端部16A、16Bの部分を残して熱融着して側部封止部17A、17Bとし、同図(c)に示すような包装体1Dとしたものである。
【0029】
このようにして形成されたガゼット部16は、図8に示すように、下端部16A側、16B側を矢印X−Y方向に広げたときに、底面部が内部に凹所18を形成した形で広げられ、この底面部18が一定の領域を囲むように船形形状となるのでこれをテーブル面等に載置面として使用することによってスタンディングタイプとして使用することが出来る。また、ガゼット部16を有する包装体1Dを1のシート材Fにより効率的に形成することが出来る。
【0030】
図9は、本発明の第5の実施形態を示す図である。
この図に示す包装体1Eは、第1の開封部5の構成を上記第3の実施形態で示した包装体1Cの第1の開封部5と別の構成とした場合の例を示すものである。
すなわち、包装体1Eにおいては、端部封止部3Aと側部封止部4Aとが形成するコーナー部20に、胴部2を形成するフィルム材Fに連なる舌片部21が形成されている。この舌片部21は、その内部が胴部2内に連通する液体排出用流路22とされると共に、その周縁部が端部封止部3A及び側部封止部4Aに連なる舌片封止部23とされている。この舌片部21には液体排出用流路22を横切るように第1の開封線9が設定されている。
また、舌片封止部23には、第1の開封線9を破断するためのノッチ23A、23Bが形成されている。
【0031】
この包装体1Eにおいては、液体を排出する際には、ノッチ23A、又はノッチ23Bを切り裂いて第1の開封線9を破断し、舌片部21に形成される開口部から液体を排出する。
胴部2内の食品を取り出すには、前述した包装体1A等と同様に、第2の開封線11を破断して形成した開口部から取り出すようにする。
【0032】
この包装体1Eにおいては、上述した包装体1C、1Dと同様の作用効果が得られるほか、包装体1Eの上端部において、端部封止部3Aの一端部に寄せて舌片部21を形成し、この舌片部21内の該液体排出用流路22を通して液体を外部へ排出するので、液体の排出方向が絞られて液体の周辺部への飛散を防止できる効果が得られる。
【0033】
図10は、本発明の第6の実施形態を示す図である。
この図に示す包装体1Fは、上記第5の実施形態における包装体1Eの舌片部21により形成される第1の開封部5が、端部封止部3Aの中間部に形成された例を示すものである。
この包装体1Fにおいても、上述した包装体1Eと同様の作用効果が得られる。
【0034】
図11、図12は、本発明の第7の実施形態を示す図である。
これらの図に示す包装体1Gについて、上述した包装体1A等と異なる点について説明すると、包装体1Gは、端部封止部3Aに、その一端部7寄りに胴部2内部に連通する液体排出用流路24が形成され、その他端部25寄りに空気流入用流路26が形成され、端部封止部3Aに、液体排出用流路24及び空気流入用流路26を横切るように第1の開封線9が設定されている。
【0035】
また、側部封止部4A、4Bの上端部には、第1の開封線9を破断するためのノッチ27A、27Bが形成されている。
この包装体1Gは、内部に収納した食品及び液体のうち、まず液体を排出する場合には、ノッチ27A、27Bのいずれかを切り裂いて第1の開封線9を破断し、液体排出用流路24及び空気流入用流路26を開口させる。
【0036】
この状態において、包装体1Gの液体排出用流路24の開口部を下方に傾けて同開口部から液体を外部へ排出する。この際、液体排出用流路24の開口部より空気流入用流路26の開口部を上方に位置させておくことにより、空気流入用流路26の開口部から胴部2内に空気が流入し、液体排出用流路24の開口部からの液体の排出が促進される。
したがって、この包装体1Gにおいては、液体の排出をスムーズに行うことができるという効果が得られる。
【0037】
また、ノッチ27A、27Bのいずれか一方を切り裂いて第1の開封線9を破断することによって液体の排出開口部と空気流入用開口部とを同時に形成できるので、2つの開口部を形成するための操作が容易であるという効果が得られる。
なお、この包装体1Gにおいても、その後の食品取出しは、ノッチ28A、28Bを切り裂いて第2の開封線11を破断することにより行う。
【0038】
上記の各実施形態に示した包装体1Aから1Gは、液体に浸された食品のうち、福神漬、野沢菜漬、沢庵等の比較的小形の食品(最大径又は最大長さが5mm〜30mmのもの)に用いることができるが、モツァレラチーズ、シロップ漬フルーツ、糸蒟蒻、玉蒟蒻等の蒟蒻、うずら卵等の比較的大形の食品(最大径又は最大長さが30mm超〜100mm)にも用いることができる。
【0039】
この場合、胴部2の第1の開封線9を破断して得られる開口部の径及び第5、第6及び第7実施形態に示す液体排出用流路22、24の径は固形物が流出しない範囲で自由に設定できるものであるが、例えば、10mm以下、好ましくは6mm以下、更に好ましくは4mm以下とされる。
また、図11に示す第7の実施の形態において、空気流入流路26の径は、例えば3mm以下、好ましくは2mm以下、更に好ましくは1mm以下とされる。
【0040】
また、胴部2の第2の開封線11を破断して得られる開口部の径は、食品を取り出すことのできる大きさであれば特に制限はないが、例えば50mm以上、好ましくは、80mm以上、更に好ましくは100mm以上とされる。
なお、上記の実施形態においては、第1、第2の開封線9、11を破断する第1、第2の開封手段5、6としてフィルム材Fに糸状体12Aを添付するもの、及びノッチ10A等を設けたものを示したが、これら各手段は適宜選択的に用いてよいものである。また、ノッチ10A等は、封止部に切れ目を入れる構成であってもよい。
【0041】
また、上記各実施形態1から7で示した包装体1Aから1Gは、それぞれ胴部2からの液体の排出、食品の取り出しを行い得るものであるが、第1の開封線9、第2の開封線11の破断を良好に行い得るようにするため、該第1、第2の開封線9、11の上に直線引き裂き性を有するテープを貼付したり、第1、第2の開封線9、11が設定される部分自体を直線引き裂き性を有する構成とすることも可能である。
【0042】
すなわち、直線引き裂き性を有するフィルムは、一方向に延伸した一軸延伸フィルムや縦横の延伸倍率を変えた二軸延伸フィルムであるが、これらフィルムの構成を採用することによって、第1、第2の開封線9、11を直線性を確保しつつ破断することができる。
また、フィルム材Fとしてラミネート構造のものを採用した場合には、第1、第2の開封線9、11上に微細孔を直線状に形成することによっても容易に破断の直線性を確保することができる。
【0043】
上記の各実施形態において、包装体1Aから1Gを形成するためのフィルム材Fとしては、耐久性や取り扱い性に優れたフィルム基材層とヒートシールに適した低融点のシーラント層とを積層したものが好適である。
【0044】
フィルム基材層の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド(PA)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエーテルスルフォン(PES)、アルミ箔、蒸着フィルム等が好適に用いられる。
【0045】
なお、前述のフィルム基材は、単層体として用いることも可能であり、また、2種以上の組み合わせからなる積層体として用いることも出来る。
【0046】
また、シーラント層の材質としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−痾オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂等が好適に用いられる。
【符号の説明】
【0047】
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G 包装体
2 胴部
3A、3B 端部封止部
4A、4B 側部封止部
5 第1の開封部
6 第2の開封部
7 一端部
8 液体非排出領域
9 第1の開封線
10 第1の開封手段
10A、10B、10C、10D ノッチ
11 第2の開封線
12 第2の開封手段
12A 糸状体
15、16 ガゼット部
21 舌片部
22 液体排出用流路
23 舌片封止部
23A、23B ノッチ
24 液体排出用流路
26 空気流入用流路
27A、27B ノッチ
28A、28B ノッチ
F フィルム材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に液体及び固形物が収納されるフィルム材により形成された胴部を有し、
該胴部の一端及び他端が封止されると共に、これら封止された少なくとも一方の端部封止部が前記フィルム材を接合して帯状に形成され、更に前記液体を排出するための第1の開封部と前記固形物を取り出すための第2の開封部とが設けられた包装体において、
前記端部封止部の一端部に寄せて、又は前記端部封止部の中間部に局所的に位置させて、該端部封止部の他の領域を液体非排出領域として残したまま、前記第1の開封部を構成する第1の開封線が設定されると共に該第1の開封線開封用の第1の開封手段が設けられ、前記胴部の前記端部封止部の近傍に、該端部封止部に沿って前記第2の開封部を構成する第2の開封線が設定されると共に該第2の開封線開封用の第2の開封手段が設けられていることを特徴とする包装体。
【請求項2】
請求項1に記載の包装体において、
前記第1の開封手段及び/又は第2の開封手段が、前記フィルム材を接合して封止部とした部分に設けられた切れ目又はノッチであることを特徴とする包装体。
【請求項3】
請求項1に記載の包装体において、
前記第1の開封手段及び/又は第2の開封手段が、前記フィルム材に添着又は埋設された糸状体であることを特徴とする包装体。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の包装体において、
前記胴部の側部に前記フィルム材を接合して側部封止部が形成され、
前記端部封止部と前記側部封止部とが形成するコーナー部又は前記端部封止部の中間部に局所的に位置させて、前記胴部を形成するフィルム材に連なる舌片部が形成され、
該舌片部は、その内部かつ前記胴部内に連通する液体排出用流路とされると共にその周縁部が前記端部封止部及び前記側部封止部に連なる舌片封止部又は前記端部封止部に連なる舌片封止部とされ、該舌片部に前記第1の開封線が設定されていることを特徴とする包装体。
【請求項5】
請求項1から3のいずれかに記載の包装体において、
前記端部封止部に、その一端部寄りに前記胴部内部と連通する液体排出用流路が形成され、その他端部寄りに空気流入用流路が形成され、
該端部封止部にその延在する方向に向けて、前記液体排出用流路及び前記空気流入用流路を横切るように第1の開封線が設定されていることを特徴とする包装体。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の包装体であって、
前記胴部は、積層された2枚のフィルム材の下端部間に底面フィルム材を内側に折り返して挿入し、これら各フィルム材の周縁部を封止したガセット部を有する構成とされていることを特徴とする包装体。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれかに記載の包装体であって、
前記胴部は、その下端部において断面視逆M字状になるように折り曲げられ、その折り返し下端部及びその側部を融着封止して形成されたガセット部を有する構成とされていることを特徴とする包装体。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の包装体に収納された食品。
【請求項1】
内部に液体及び固形物が収納されるフィルム材により形成された胴部を有し、
該胴部の一端及び他端が封止されると共に、これら封止された少なくとも一方の端部封止部が前記フィルム材を接合して帯状に形成され、更に前記液体を排出するための第1の開封部と前記固形物を取り出すための第2の開封部とが設けられた包装体において、
前記端部封止部の一端部に寄せて、又は前記端部封止部の中間部に局所的に位置させて、該端部封止部の他の領域を液体非排出領域として残したまま、前記第1の開封部を構成する第1の開封線が設定されると共に該第1の開封線開封用の第1の開封手段が設けられ、前記胴部の前記端部封止部の近傍に、該端部封止部に沿って前記第2の開封部を構成する第2の開封線が設定されると共に該第2の開封線開封用の第2の開封手段が設けられていることを特徴とする包装体。
【請求項2】
請求項1に記載の包装体において、
前記第1の開封手段及び/又は第2の開封手段が、前記フィルム材を接合して封止部とした部分に設けられた切れ目又はノッチであることを特徴とする包装体。
【請求項3】
請求項1に記載の包装体において、
前記第1の開封手段及び/又は第2の開封手段が、前記フィルム材に添着又は埋設された糸状体であることを特徴とする包装体。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の包装体において、
前記胴部の側部に前記フィルム材を接合して側部封止部が形成され、
前記端部封止部と前記側部封止部とが形成するコーナー部又は前記端部封止部の中間部に局所的に位置させて、前記胴部を形成するフィルム材に連なる舌片部が形成され、
該舌片部は、その内部かつ前記胴部内に連通する液体排出用流路とされると共にその周縁部が前記端部封止部及び前記側部封止部に連なる舌片封止部又は前記端部封止部に連なる舌片封止部とされ、該舌片部に前記第1の開封線が設定されていることを特徴とする包装体。
【請求項5】
請求項1から3のいずれかに記載の包装体において、
前記端部封止部に、その一端部寄りに前記胴部内部と連通する液体排出用流路が形成され、その他端部寄りに空気流入用流路が形成され、
該端部封止部にその延在する方向に向けて、前記液体排出用流路及び前記空気流入用流路を横切るように第1の開封線が設定されていることを特徴とする包装体。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の包装体であって、
前記胴部は、積層された2枚のフィルム材の下端部間に底面フィルム材を内側に折り返して挿入し、これら各フィルム材の周縁部を封止したガセット部を有する構成とされていることを特徴とする包装体。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれかに記載の包装体であって、
前記胴部は、その下端部において断面視逆M字状になるように折り曲げられ、その折り返し下端部及びその側部を融着封止して形成されたガセット部を有する構成とされていることを特徴とする包装体。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の包装体に収納された食品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−11807(P2011−11807A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−159199(P2009−159199)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000006127)森永乳業株式会社 (269)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000006127)森永乳業株式会社 (269)
【Fターム(参考)】
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