説明

包装容器

【課題】包装容器に収容されている商品の内容を、陳列時に確認しやすいようにする。
【解決手段】底板2の周縁から前面板3、後面板、左側面板5、及び右側面板6を有する周壁部が立ち上げられ、その周壁部の上縁に連設された蓋板7で周壁部上端の開口が閉じられるようになっており、左側面板5の上縁から伸びてその左側面板5、前面板3及び右側面板6を通ってその右側面板6の上縁に至る切目線を設け、その切目線を境に上方の開放部材30と下方の収容部材25とを分離することにより、下方の収容部材25内に収容された商品Sが取出可能となり、開放部材30に設けた係合片38,39を、周壁部に設けたスリット5a,6aに差込むことにより、開放部材30を前記収容部材25に固定し、開放部材30に、商品Sの少なくとも一つを外部から視認可能な状態に保持できる商品保持部41を設けた包装容器とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、各種商品の包装及び陳列に使用する包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種商品を包装し、且つ、店舗や事業所等において、内部の商品を陳列する機能を備えた包装容器として、例えば、図8(a)(b)に示すものがある。
【0003】
この包装容器1は、図8(a)に示すように、底板2の周縁から前面板3、後面板4、左側面板5、及び右側面板6が立ち上げられて周壁部を形成している。また、後面板4の上縁には、折目線14を介して蓋板7が連設されている。蓋板7を周壁部に対して折目線14で内側へ折り曲げることにより、周壁部の上端開口が閉じられるようになっている。
【0004】
また、この包装容器1の前面板3の上下方向中ほどには、左右の側面板5,6間を結ぶ横方向の切目線13が設けられている。さらに、左右の側面板5,6には、前面板3の切目線13に連続する切目線15,16が設けられている。この切目線15,16は、左右の側面板5,6の上縁に至っている。
【0005】
包装容器1の上部を、切目線15,13,16に沿って切断することにより、図8(b)に示すように、包装容器1上部の開放部材21が、包装容器1下部の収容部材20から切り離される。これにより、包装容器1の上部が開放された状態となる。
また、左右の側面板5,6の上部を、それぞれ、切目線15,16よりもやや下方に設けた折目線8,9に沿って内側へ折り曲げて押え片11,12を形成し、その押え片11,12の波状の縁で、内部の商品Sを保持させている。
【0006】
このように、内部に収容された商品Sが外部から、特に、前方から視認できる状態になるので、包装容器1に入れた状態のまま、商品Sの陳列が可能となる(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−299773号公報
【特許文献2】特開2002−68174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の包装容器1によれば、その内部に収容された商品Sは、包装容器1を開封した後、内部から取り出されることなくそのままの状態で陳列される。すなわち、商品Sは、包装時の状態(包装容器1が開封される前の状態)と同じ配置状態で陳列されることとなる。
【0009】
このため、店舗や事業所等での陳列状態において、取引者や取扱者は、個々の商品Sを詳しく視認したり、あるいは、手にとって確かめたりすることが気軽にできないという問題がある。全ての商品Sが、元の包装容器1内に密集した状態のままだから、視覚や触感でその内容を確認しづらいのである。
また、特に、図8(b)に示すように、商品Sが一つずつ、あるいは所定個ずつ個別包装されている場合は、その個々の商品Sの内容を確認することがさらに困難である。
【0010】
そこで、この発明は、商品を包装し、且つ、内部の商品を陳列する機能を備えた包装容器において、その包装容器に収容されている商品の内容を、陳列時に確認しやすいようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、この発明は、底板の周縁から前面板、後面板、左側面板、及び右側面板を有する周壁部が立ち上げられ、その周壁部の上縁に連設された蓋板で前記周壁部上端の開口が閉じられるようになっており、前記左側面板の上縁から伸びてその左側面板、前記前面板及び前記右側面板を通ってその右側面板の上縁に至る切目線を設け、その切目線を境に上方の開放部材と下方の収容部材とを分離することにより、下方の収容部材内に収容された商品が取出可能となり、前記開放部材に設けた係合片を、前記周壁部に設けた係合部に係合することにより、前記開放部材を前記収容部材に固定し、前記開放部材に、前記商品の少なくとも一つを外部から視認可能な状態に保持できる商品保持部を設けたことを特徴とする包装容器を採用した。
【0012】
この構成によれば、多くの商品を取出可能な状態で収容している下部の収容部材に対し、包装容器を開封する際に離脱させた上部の開放部材を固定して、その固定した開放部材に商品の少なくとも一つを保持させることができる。すなわち、包装容器を開封する際に離脱させた上部の開放部材を活用して、収容されている商品の一つ、又はいくつかを見本として展示することができる。このため、包装容器に収容されている商品の内容を、陳列時に、より確認しやすいようにできる。
【0013】
なお、見本として展示する商品は、その商品が一つずつ、あるいは所定個ずつ個別包装されている場合は、その個別包装されたまま展示することもできるし、個別包装を開封して商品のみを展示することもできる。また、開放部材の係合片を係合するための係合部は、例えば、左側面板と右側面板とにそれぞれ設けることができるし、あるいは、前面板と後面板とに設けることも可能である。
【0014】
また、収容部材に設けられる係合部は、例えば、係合片を差し入れ可能なスリットとすることもできるし、あるいは、係合片に設けたフック状の部分が係合できる凸部等とすることができる。
【0015】
これらの構成において、開放部材を収容部材に固定するために、その開放部材に設けられる係合片として、例えば、前記左側面板及び前記右側面板のそれぞれの上縁付近における、その上縁と切目線とで構成されるコーナー部を活用できる。コーナー部を収容部材側の係合部に係合することで、開放部材を収容部材に固定できる。特に、係合部がスリットである場合は、その上縁と切目線との成すコーナー部が鋭角状であれば、スリットへの差込み及び固定が容易である。
【0016】
あるいは、その係合片として、例えば、前記左側面板及び前記右側面板の上縁にそれぞれ連設された折込片を活用できる。折込片は、蓋板を閉じる際に内側に折り込まれるものである。この折込片は、左側面板及び右側面板の上縁から突出するように設けられているので、その大きさを自由に設定しやすい。このため、折込片の一部又は全部を、収容部材側の係合部に係合することで、開放部材を収容部材に容易に固定できる。また、係合部がスリットである場合は、そのスリットへの差込み及び固定が容易である。
【0017】
これらの各構成において、前記開放部材は、前記左側面板から切り出された左側面部材、前記前面板から切り出された前面部材、及び前記右側面板から切り出された右側面部材とを有し、前記左側面部材の切目線側の縁から伸びて前記前面部材を通って前記右側面部材の切目線側の縁に至る折目線が設けられ、前記左側面部材、前記前面部材及び前記右側面部材の前端を前記折目線で内側へ折り曲げて補強部を形成した構成を採用することができる。
このように、開放部材の前端に補強部を設ければ、開放部材の剛性が高まるので、見本として展示される商品を、その剛性の高まった開放部材でよりしっかりと保持できるようになる。
【0018】
また、その補強部を設けた構成において、前記商品保持部は、前記折目線を挟んで前記前面部材の後端側と前端側とにそれぞれ設けられた孔で構成され、前記商品は、その後端側の孔と前端側の孔とに挿通される構成を採用することができる。
この構成によれば、見本として展示される商品は、折目線を挟んで後端側の孔の内周と前端側の孔の内周の少なくとも2箇所で、よりしっかりと保持できるようになる。
【発明の効果】
【0019】
この発明は、多くの商品を取出可能な状態で収容している下部の収容部材に対し、包装容器を開封する際に離脱させた上部の開放部材を固定して、その固定した開放部材に商品の少なくとも一つを保持させることができる。このため、包装容器に収容されている商品の内容を、陳列時に、より確認しやすいようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の一実施形態の包装容器の開封前の状態を示す斜視図
【図2】図1の開封直後の状態を示す斜視図
【図3】開放部材の詳細を示し、(a)は展開図、(b)は展開状態の斜視図、(c)は折り曲げた状態の斜視図
【図4】開放部材を収容部材に固定する直前の状態を示す斜視図
【図5】開放部材を収容部材に固定した状態を示す斜視図
【図6】開放部材に設けた商品保持部で商品を保持した状態を示す要部拡大側面図
【図7】包装容器のブランクの平面図
【図8】従来例を示し、(a)は開封前の状態を示す斜視図、(b)は開封後の状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0021】
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。この実施形態の包装容器10は、一つずつ個別包装された長尺状の商品Sを複数個まとめて包装するものである。また、店舗や事業所等において、その包装容器10に収容した状態のまま、内部の商品Sを陳列する機能を備えたものである。
【0022】
包装容器10は、図1に示すように、矩形を成す底板2の周縁から、前面板3、後面板4、左側面板5、及び右側面板6が立ち上げられて、筒状の周壁部を形成している。また、後面板4の上縁には、折目線14を介して蓋板7が連設されている。
【0023】
この包装容器10は、図7に示すボール紙からなるブランク50によって形成される。図7に示す符号3c,4c,5c,6cは、底板2を形成するための折込片である。包装容器10を組み立てる際には、前面板3、後面板4、左側面板5、及び右側面板6の下縁に対して、その折込片3c,4c,5c,6cを内側に折り曲げ、後面板4の側縁に連設した接着片4bを、右側面板6の側縁に沿って接着することにより、底板2から筒状の前記周壁部が立ち上げられた状態となる。また、折込片18,19を周壁部に対して内側に折り曲げ、蓋板7を周壁部に対して折目線14で内側へ折り曲げることにより、周壁部の上端開口が閉じられるようになっている。
【0024】
また、包装容器10には、左側面板5から前面板3及び右側面板6に至る切目線15,13,16が設けられている。この切目線15,13,16は、左側面板5の上縁のいずれかの部分から伸びて、その左側面板5、前面板3及び右側面板6を通って、その右側面板6の上縁のいずれかの部分に至るように形成される。
この実施形態では、左側面板5の切目線15は、前面板3側から後面板4側へ向かって徐々に上昇する方向へ傾斜して設けられ、後面板4と蓋板7との間の折目線14の端部付近で、その左側面板5の上縁に至っている。また、右側面板6の切目線16は、前面板3側から後面板4側へ向かって徐々に上昇する方向へ傾斜して設けられ、後面板4と蓋板7との間の折目線14の端部付近で、その右側面板6の上縁に至っている。さらに、前面板3の切目線13は、左側面板5と右側面板6とを結ぶ方向に水平方向に設けられている。
【0025】
また、この実施形態では、切目線15,13,16は、それぞれ下部切目線15a,13a,16a、上部切目線15b,13b,16bの2本で構成されている。その2本の切目線間が、帯状の切取部31となっている。
【0026】
この切目線15,13,16を切断し、すなわち、帯状の切取部31を切り取ることにより、図2に示すように、包装容器10上部の開放部材30が、包装容器10下部の収容部材25から切り離される。このように、切目線15,13,16を境に、上方の開放部材30と下方の収容部材25とを分離すれば、下方の収容部材25内に収容された商品Sが取出可能な状態になる。
【0027】
このとき、蓋板7の前縁には折目線17を介して折込片7aが設けられている。また、蓋板7には、平面視コ字状の切目線7cが設けられている。折込片7aを、図2の矢印Bに示すように内側へ折り込んで、後面板4に設けた差込部4aに差込めば、切目線7cが切り離され、突出片7bが上方へ突出した状態となる。この突出片7bは、商品Sの内容を記載する表示部として利用することができる。
また、折込片7aを差込部4aに差込めば、折目線17の部分が全長に亘ってやや前方に突出するように、蓋板7が側面視く字状に突出した状態に固定される。このため、その突出した部分が商品Sを前方へ押し出す押圧部7dとして機能する。商品Sが収容部材25内で前方に押し出されれば、商品Sの取出しがしやすいし、その視認性もよくなる。
【0028】
切り離した開放部材30は、まず、図2の矢印Aに示すように、左側面板5及び右側面板6の上縁にそれぞれ連設されていた折込片18,19を立ち上がらせる。この実施形態では、この折込片18,19の先端を、開放部材30を収容部材25に固定するための係合片38,39として活用している。
【0029】
開放部材30の詳細を図3(a)(b)(c)に示す。開放部材30は、左側面板5から切り出された左側面部材35、前面板3から切り出された前面部材33、及び右側面板6から切り出された右側面部材36とを有する。係合片38,39は、左側面部材35と右側面部材36に、折目線38d,39dを介して連設された状態となっている。
【0030】
この係合片38,39を、図4から図5に示すように、収容部材25側の左側面板5及び右側面板6に設けられた上下方向のスリット(係合部)5a,6aに挿入する。これにより、開放部材30が収容部材25に固定される。
【0031】
このとき、係合片38,39の下端において、係止部38a,39aが設けられている。この係止部38a,39aが、図6に示すように、スリット5a,6aの下端に係止して、開放部材30が抜け止めされている。さらに、係止部38a,39aに設けた折目線38c、39cの上部には、その係合片38,39の上縁に臨む切込部38b,39bが設けられている。この切込部38b,39bが、スリット5a,6aに噛み合うことによっても抜け止め機能を発揮する。
【0032】
なお、このように、係止部38a,39a又は切込部38b,39bによる抜け止め機能が発揮された状態で、図6に示すように、係合片38,39の後端が、後面板4の内面に圧力をもって当接していれば、その後面板4とスリット5a,6aとの間で係合片38,39が弾性的に保持される。このため、より高い抜け止めの機能を発揮させることも可能である。
【0033】
また、その開放部材30には、包装容器10内に収容されていた商品Sの一つを外部から視認可能な状態に保持できる商品保持部41が設けられている。このため、開放部材30は、いわばPOP台として機能し得る。
【0034】
すなわち、図5に示すように、多くの商品Sを取出可能な状態で収容している収容部材25の前方において、このPOP台(開放部材30)上に商品Sの一つを見本として保持し、展示することができる。
このように、本来、開封後すぐに廃棄するべき開放部材30を活用して、商品Sを見本として展示することができるから、素材の有効利用ができる。また、POP台が収容部材25の前方に突出しているから、取引者や取扱者は、包装容器10(収容部材25)内に収容されている商品Sの内容を、手に取ってあるいは視覚で確認しやすい。
【0035】
また、その開放部材30の前端には、左側面部材35の切目線15側の縁から伸びて、前面部材33を通って、右側面部材36の切目線16側の縁に至る折目線42が設けられている。この実施形態では、図3に示すように、前面部材33に設けられる折目線42は、切目線13に並行に設けられている。また、左側面部材35及び右側面部材36に設けられる各折目線42は、それぞれ切目線15,16にほぼ直交して設けられている。また、図中の折目線44は、前面板3と左側面板5、前面板3と右側面板6との間の折目線rの一部である(図7のブランク50参照)。
【0036】
この左側面部材35、前面部材33及び右側面部材36の前端を、その折目線42,44に沿って内側へ折り曲げることで、補強部40が形成されている。
すなわち、補強部40は、開放部材30の前端が折目線42,44に沿って内側に折り曲げられた際に、左側面部材35の前端が左側面部材折返部45に、前面部材33の前端が前面部材折返部43に、及び右側面部材36の前端が右側面部材折返部46となることによって構成されている。
【0037】
このように、開放部材30の前端に部材が二重構造となる補強部40を設ければ、開放部材30の剛性が高まるので、見本として展示される商品Sを、その剛性の高まった開放部材30でよりしっかりと保持できるようになる。
【0038】
また、この実施形態では、商品保持部41を、その剛性の高い補強部40に設けている。すなわち、商品保持部41は、折目線42を挟んで、前面部材33の後端側と前端側とにそれぞれ設けられた孔41b、41aで構成され、商品Sは、その後端側の孔41bと前端側の孔41aとに上下方向に挿通される。このため、見本として展示される商品Sは、その剛性の高い補強部40によってしっかりと保持されるようになる。
【0039】
この実施形態では、商品保持部41を補強部40に設けたが、商品保持部41は開放部材30の補強部40以外の部分に設けることもできる。また、この実施形態では、商品保持部41を孔で構成したが、孔以外にも、例えば、その開放部材30に設けた一つの、あるいは複数の突出片によって、商品Sが脱落しないように保持して展示する構成としてもよい。
【0040】
また、この実施形態では、商品Sとして歯ブラシを対象としているが、歯ブラシ以外の他の商品であっても用いることができる。また、長尺状の商品Sには限定されず、他の形状のものであってもよい。
【0041】
さらに、この実施形態では、包装容器10の左側面板5及び右側面板6に連設されていた折込片18,19を、開放部材30の係合片38,39として活用したが、折込片18,19以外の部分を係合片38,39としてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1,10 包装容器
2 底板
3 前面板
4 後面板
4a 差込部
5 左側面板
5a,6a スリット(係合部)
6 右側面板
7 蓋板
7a 折込片
7b 突出片
7c 切目線
7d 押圧部
8,9,14,17 折目線
11,12 押え片
13,13a,13b,15,15a,15b,16,16a,16b 切目線
18,19 折込片
20,25 収容部材
21,30 開放部材
31 切取部
33 前面部材
35 左側面部材
36 右側面部材
38,39 係合片
38a,39a 係止部
38b,39b 切込部
38c,38d,39c,39d 折目線
40 補強部
41 商品保持部
41a,41b 孔
41c 切取部
42,44 折目線
43 前面部材折返部
45 左側面部材折返部
46 右側面部材折返部
50 ブランク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板(2)の周縁から前面板(3)、後面板(4)、左側面板(5)、及び右側面板(6)を有する周壁部が立ち上げられ、その周壁部の上縁に連設された蓋板(7)で前記周壁部上端の開口が閉じられるようになっており、前記左側面板(5)の上縁から伸びてその左側面板(5)、前記前面板(3)及び前記右側面板(6)を通ってその右側面板(6)の上縁に至る切目線(15,13,16)を設け、その切目線(15,13,16)を境に上方の開放部材(30)と下方の収容部材(25)とを分離することにより、下方の収容部材(25)内に収容された商品(S)が取出可能となり、
前記開放部材(30)に設けた係合片(38,39)を、前記周壁部に設けた係合部に係合することにより、前記開放部材(30)を前記収容部材(25)に固定し、前記開放部材(30)に、前記商品(S)の少なくとも一つを外部から視認可能な状態に保持できる商品保持部(41)を設けたことを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記係合片(38,39)は、前記左側面板(5)及び前記右側面板(6)の上縁にそれぞれ連設された折込片(18,19)の一部であることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記開放部材(30)は、前記左側面板(5)から切り出された左側面部材(35)、前記前面板(3)から切り出された前面部材(33)、及び前記右側面板(6)から切り出された右側面部材(36)とを有し、前記左側面部材(35)の切目線(15)側の縁から伸びて前記前面部材(33)を通って前記右側面部材(36)の切目線(16)側の縁に至る折目線(42)が設けられ、前記左側面部材(35)、前記前面部材(33)及び前記右側面部材(36)の前端を前記折目線(42)で内側へ折り曲げて補強部(40)を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装容器。
【請求項4】
前記商品保持部(41)は、前記折目線(42)を挟んで前記前面部材(33)の後端側と前端側とにそれぞれ設けられた孔(41b,41a)で構成され、前記商品(S)は、その後端側の孔(41b)と前端側の孔(41a)とに挿通されることを特徴とする請求項3に記載の包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−236636(P2012−236636A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107309(P2011−107309)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(000166258)古林紙工株式会社 (19)
【Fターム(参考)】