説明

包装機におけるバーヒータ装置

【課題】対向配置されてセンターシールを行うヒータバー間の隙間調整が簡単であり、なお且つ前記センターシールを行う際にヒータバー間に入り込む異物の検出を、別途のセンサを付加することなく可能にする、包装機におけるバーヒータ装置を提供する。
【解決手段】バーヒータ装置において、包装材のシールを施すべき部分にシールのための熱を加えるヒータバー21,22間に異物が噛み込まれると、ヒータバー21,22間の隙間が拡大されるので、開閉用サーボモータ23における回転量(パルス)又はトルクの変動に基づいて当該隙間の拡大を検出することによって、異物の噛込みが検出される。未充填袋製造防止機能の作動時、包装機の停止時、又は包装材の繋ぎ部分の通過時には、両ヒータバー21,22を開くことで、包装材から離れることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、包装機において重ねられた包装材にヒートシールを施すバーヒータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、縦型製袋充填包装機や横型製袋充填包装機においては、湾曲状にされたウェブ状の包装材の両側端縁部を挟み込んでヒートシールを行って筒状包装材に形成し、その内部に包装すべき製品を充填し、充填した製品の前後で筒状包装材に横断方向のエンドシールを施すことにより、製品を袋包装することが行われている。また、上包み包装機においても、製品の周りに包装材を巻包み、その包装材の重ねられた端縁部を挟み込み、その挟み込まれた両端縁部にヒートシールを施して、包装を行っている。
【0003】
例えば、横型製袋充填包装機は、帯状の包装フィルム(包装材)を製袋器(フォーマ)により筒状に近い湾曲状に形成し、水平に紙送りされる湾曲状フィルムの中に、供給コンベアによって物品(製品)を所定間隔毎に順次受け渡して供給し、物品が供給された包装フィルムにおける長手方向に延びる両端縁部を重ね合わせた重ね合わせ部分をセンターシール装置によりセンターシールを行い、また物品間の位置において当該長手方向に対して交差する方向にエンドシール及び切断を行って、ピロー包装体を製造している。
【0004】
かかるセンターシール装置においては、ヒータを内蔵した略直方体形状を有する二つの対向するヒータバーを、包装フィルムの重ね合わせ部分を挟み且つ当該部分と軽く接触する程度の開き状態に間隔を保って配置させておき、包装フィルムの移送に従って当該重ね合わせ部分をヒータバー間の当該隙間に通過させ、その通過する間に包装フィルムの当該重ね合わせ部分に熱を加えて軟化させ、当該軟化した重ね合わせ部分をヒータバーの次段に配設した圧着ローラで挟圧することによって、センターシールを行うものがある(特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のものについては、二つのヒータバーは、包装機の停止時には、包装フィルムの移送方向に対して直交する方向に更に開いてフィルムとの距離を取り、包装機の運転時には、反対方向に閉じて上記隙間を保つように構成されている。そのように構成する理由は、包装機が停止して包装フィルムの移送も停止すると、ヒータバー間に停止している重ね合わせ部分が長時間、ヒータバーから熱を受けることによって包装フィルムが溶融してしまうので、そうした事態を避けるためである。また、包装機の運転中であっても、例えば空袋製造防止機能が働く、即ち、製品の供給が一時的に途絶えることに起因して空袋が製造されるのを回避する機能が働いた場合には、包装フィルムの移送が止まることになるため、この場合もヒータバー間に挟まれて停止した包装フィルムの重ね合わせ部分が溶融することがないように、二つのヒータバーは開いて待機するように構成されている。また、包装機の運転中において、包装フィルムの終端と始端とを繋ぐ紙繋ぎテープを検出したときにも、当該紙繋ぎ部がバーヒータ部に到達したときにはバーヒータが開いて紙繋ぎ部を通過させ再び閉じる動作を行う。これは、包装フィルムを重ね合わせてテープで繋いであるため、紙繋ぎテープで繋がれた部分はフィルム三枚分の厚さが有り、更にセンターシール部は縁部が重合されているので、フィルム6枚分の厚みがあり、運転時の隙間のままであると厚みが通常の3倍以上ある紙繋ぎ部がバーヒータに引っ掛かり正常な包装フィルムの移送ができなくなるからである。
【0006】
従来、二つの対向するヒータバーは各ヒータバーが均等に開くように構成されており、開閉の駆動源には電磁ソレノイドが用いられる(特許文献2参照)、或いはエアシリンダが用いられてきた。この場合、閉じた場合の隙間の量は予め決められており、この隙間を調整するためには、機械的な調整が必要であった。必要な隙間の量が使用する包装フィルムの厚みなどの条件により異なり、多種のフィルムを兼用している場合、使用する前に隙間の調整が必要である。
【0007】
また、センターシール部に製品カスが挟まった場合などの異物検出には、別の変位センサを付加することにより、ヒータバーの挙動を監視する方法を採らねばならず、構成の複雑化やコストの上昇を招いていた。
【0008】
図7は、従来の横型製袋充填包装機に用いられているセンターシール装置の一例を示す図であり、その(a)は平面図、(b)は側面図、そして(c)は包装フィルムの送り方向に見た正面図である。ヒータを内蔵した二つのヒータバー101,102は、隙間を置いて対向配置されている。当該隙間の広さは、包装フィルムの両側の端縁が重なった重合部分をヒータバー101,102間で挟まれるように通過させるとき、ヒータバー101,102が当該重合部分と軽く接触する程度の開き状態に保たれており、ヒータバー101,102間の隙間を通過する包装フィルムの重合部分は、ヒータバー101,102から熱が加えられて軟化する。装置のフレームにはエアシリンダ103,104が取りつけられており、エアシリンダ103,104の出力ピストンの先端部にはヒータバー101,102が取り付けられている。エアシリンダ103,104の出力を調整することで、ヒータバー101,102が互いに対する位置が調整されて、ヒータバー101,102間の隙間が調整される。一方のエアシリンダ104とそれに関連するヒータバー101との間には、隙間調整ボルト105が介装されており、隙間調整ボルト105を調整することによって、更にヒータバー101,102間の隙間を微調整することも可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実公平5−18129号公報
【特許文献2】実公昭51−43966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、包装機におけるバーヒータ装置、特に、対向配置されていてセンターシールを行うバーヒータ装置において、包装材の重ね合わせ部分が通過する隙間調整を簡単に行うことができ、且つセンターシールの障害となる異物の検出をヒータバーの挙動によって行うことを可能にする点で解決すべき課題がある。
【0011】
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、対向配置されてセンターシールを行うヒータバー間の隙間調整が簡単であり、なお且つ前記センターシールを行う際にヒータバー間に入り込む異物の検出を、別途のセンサを付加することなく可能にする、包装機におけるバーヒータ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決し上記目的を達成するため、この発明による包装機におけるバーヒータ装置は、包装材にシールを施すべき部分を挟んで対向配置される二つのヒータバー、前記ヒータバーを開閉駆動する駆動源としてのサーボモータ、前記サーボモータの回転出力を前記ヒータバーの開閉動作に変換する運動変換機構、及び前記包装材の移送に応じて前記ヒータバーに前記開閉動作をさせるため、前記サーボモータの運転を制御する制御部を備えており、前記制御部は、前記サーボモータにおける回転量又はトルクの変動に基づいて前記ヒータバーの閉じ動作中に前記ヒータバー間の隙間が拡大することを検出することによって、前記ヒータバー間において異物の噛込みを検出することを特徴としている。
【0013】
この包装機におけるバーヒータ装置によれば、制御部がサーボモータの運転を制御することにより、サーボモータの回転出力が運動変換機構によってヒータバーの開閉動作に変換され、二つのヒータバー間に挟まれた包装材のシールを施すべき部分に、シールのための熱が加えられる。ヒータバーの閉じ動作中に二つのヒータバー間に異物が噛み込まれると、二つのヒータバー間の隙間が拡大されるので、サーボモータにおける回転量(回転に伴うパルス数)又はトルクの変動に基づいて当該隙間の拡大を検出することによって、ヒータバー間において異物の噛込みが検出される。
【0014】
この包装機におけるバーヒータ装置において、前記運動変換機構は、前記ヒータバーが前記閉じ動作において占める閉じ位置と前記ヒータバーが開く所定の開き位置との間に対応する前記サーボモータの所定回転範囲の出力を、一方のみの前記ヒータバーを開く片側開閉に変換し、前記制御部は、前記ヒータバーの当該片側開閉において前記異物の噛込みの検出を行うことができる。また、前記制御部は、未充填袋製造防止機能の作動時、前記包装機の停止時、又は前記包装材の繋ぎ部分の通過時には、前記サーボモータに前記所定回転範囲を超える回転出力をさせて、前記運動変換機構は、前記サーボモータの前記所定回転範囲を超える回転出力を、前記ヒータバーの両側開きに変換することができる。運動変換機構は、サーボモータの出力回転が所定回転範囲の出力であれば、一方のみのヒータバーを開く片側開閉に変換するが、その所定回転範囲を超える出力回転については、ヒータバーの両側開きに変換するので、制御部は、一方のみのヒータバーを開く片側開閉のうちに異物の検出を行い、未充填袋製造防止機能の作動時、包装機の停止時、又は包装材の繋ぎ部分の通過時には、ヒータバーを両側開きに開いて、両ヒータバーを包装材から遠ざけることができる。
【0015】
この包装機におけるバーヒータ装置において、前記運動変換機構は、前記一方のヒータバーを支持し且つ前記包装機の固定フレームに回動可能に取り付けられている第1レバー、他方の前記ヒータバーを支持し且つ前記包装機の固定フレームに回動可能に取り付けられている第2レバー、前記サーボモータの回転出力部と前記第1レバーとの間を連結するリンク機構、及び前記第1レバーと前記第2レバーとを連結しており且つ前記一方のヒータバーの前記片側開閉の間は前記第1レバーの回動を前記第2レバーの回動に伝達せず、前記一方のヒータバーが前記片側開閉を超える開閉動作に対応して前記第1レバーの回動を前記第2レバーに伝達する不感帯付き連結機構を備えており、前記サーボモータの回動と前記一方のヒータバーの前記片側開閉のための回動とが前記リンク機構を介して連結されており、前記サーボモータの前記所定回転範囲を超える回動については、前記リンク機構を介して前記一方のヒータバーの開閉に伝達するのみならず、更に前記不感帯付き連結機構を介して前記他方のヒータバーの開閉にも伝達することができる。運動変換機構を、第1レバー、第2レバー、リンク機構及び不感帯付き連結機構という機械的な構成によって、一方のヒータバーの片側開閉とその後の両方のヒータバーの両側開閉とを、低コストで且つ確実に作動させることができる。
また、不感帯付き連結機構は、前記第1レバーと前記第2レバーの一方に設けられたカムと、前記第1レバーと前記第2レバーの他方に設けられており且つ前記カムに係合するカムフォロワとを備え構成することができる。サーボモータの出力が所定回転範囲の回転のときには、カムとカムフォロワが不感帯の範囲で作動し、第1レバーの回動は第2レバーの回動に伝達されず、一方のヒータバーの片側開閉のみとなる。サーボモータの出力が所定回転範囲を超えるときには、カムとカムフォロワはカム作動をして、第1レバーの回動は第2レバーの回動に伝達され、両方のヒータバーが作動する両側開閉となる。
【0016】
この包装機におけるバーヒータ装置において、前記ヒータバーには、前記包装材が相対的に進入してくる入口側に開きが大きくなり、進入した前記包装材フィルムが進行するに従って開きが次第に狭くなるようにテーパを設けることができる。ヒータバーの入口側をこのようなテーパ構造とすることによって、ヒータバー間に異物が包装材の重ね合わせ部分の進行と共に異物が入り込もうとするときには、異物がヒータバー間にスムーズに進入し、異物とヒータバーとの衝突によって包装材の進行が妨げられることがない。
【0017】
この包装機におけるバーヒータ装置において、前記二つのヒータバーは閉じたときに前記包装材を挟み付けることで加熱・加圧をすることでヒートシールを行うことができる。或いは、この包装機におけるバーヒータ装置において、前記二つのヒータバーは閉じたときに前記包装材の通過を許容する隙間を置いて位置決めされて、前記包装材のシール予定部分を加熱し、前記ヒータバーの後流側で加熱された状態の当該シール予定部分を加圧して前記シールを行うことができる。
【0018】
この包装機におけるバーヒータ装置は、略筒状に曲成された帯状包装材の両側縁部を重ね合わせた重ね合わせ部分にセンターシールを施すことで筒状包装材が形成され、前記筒状包装材の内部に包装をすべき製品が充填され、前記製品の前後で前記筒状包装材にエンドシールを施すことでピロー包装を行う横型製袋充填包装機又は縦型製袋充填包装機において、前記重ね合わせ部分を前記包装材にシールを施すべき部分とし、前記二つのヒータバーを、当該二つのヒータバー間に形成される隙間に通される前記重ね合わせ部分に前記センターシールを形成するための加熱手段として適用することができる。
【発明の効果】
【0019】
この発明による包装機におけるバーヒータ装置は、上記のように、ヒータバーをサーボモータで開閉させるように構成されているので、サーボモータのパルス制御によってヒータバー間の隙間の調整が容易であり、且つサーボモータの回転量(パルス制御であるので出力パルスの数)又はトルクの変化を検出することで、異物の噛込みを検出することができる。したがって、異物噛込み込みを検出する専用のセンサを付加することなく、サーボモータが示す挙動を監視することで異物の噛込みの検出を行うことができる。更に、ヒータバーの開閉機構に、カムとカムフォロワとから成り不感帯付き連結機構を採用しているので、異物の進入時にヒータバーが異物によって押し広げられる動きは、片側のヒータバーのみが開くようになっており、サーボモータが示す変化量は、両側のヒータバーが動く場合よりも大きくなるので、異物検出をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明によるバーヒータ装置が適用された横型製袋充填包装機の一例を示す側面図である。
【図2】図1に示す横型製袋充填包装機の平面図である。
【図3】図1に示す横型製袋充填包装機において、紙引きローラ部から目付けローラ部までの主要部を拡大して示す平面図である。
【図4】この発明によるバーヒータ装置の主要部を示す図である。
【図5】この発明によるバーヒータ装置の動作(片側開き、両側開き)を示す図である。
【図6】ヒータバーの作動と異物の噛込みとの関係を説明するチャートである。
【図7】従来のバーヒータ装置の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付した図面に基づいて、この発明による包装機におけるバーヒータ装置の実施例を説明する。図1はこの発明によるバーヒータ装置が適用された横型製袋充填包装機の一例を示す側面図、図2は図1に示す横型製袋充填包装機の平面図である。
【0022】
図1及び図2に示す横型製袋充填包装機1は、包装フィルムの上流側において、ウェブ状包装フィルムFwを巻き取ったフィルムロールFrを回転可能に装填・支持されるフィルム供給源2と、フィルム供給源2のフィルムロールFrからウェブ状包装フィルムFwを繰り出す紙送りローラ3とを備えている。紙送りローラ3は、ウェブ状包装フィルムFwを挟み込んで送り出す駆動側ローラ3aと従動側ローラ3bを備えており、紙送りローラ3の駆動側ロール3aは、サーボモータ4によってベルト伝動装置4aのような適宜の伝動機構を介して駆動される。紙送りローラ3から繰り出されたウェブ状包装フィルムFwは、製筒器(フォーマ)5によって、側縁部分を互いに引き寄せて略筒状になるまで曲成される。
【0023】
製筒器5を通過する際に略筒状に曲成されたウェブ状包装フィルムFwは、製筒器5を通過した後、センターシール機構6を通過し、その際に重ね合わされた両側縁部分にセンターシールが施されることにより、筒状包装フィルムFtに成形される。センターシール機構6でセンターシールが施された筒状包装フィルムFtはエンドシーラ7によって、製品間においてエンドシールが施されることによりピロー包装体Bpが製造される。エンドシーラ7には、エンドシールされた領域において、包装フィルムを切断してピロー包装体Bpを個々に分離するカッタ7aを組み込むことができる。横型製袋充填包装機1においては、製筒器5によって曲成されたウェブ状包装フィルムFw内に製品Pを送り込むため、送込みコンベア8が組み合わされる。
【0024】
センターシール機構6は、図示の例では、包装フィルムの送り上流側から紙引きローラ部10、加熱用のバーヒータ部20、圧着ローラ部30及び目付ローラ部40を備えている。紙引きローラ部10は、略筒状に曲成されたウェブ状包装フィルムFwの重ねられた両側縁部分Fe,Feを周面間に挟み込む一対のローラ11,12を備えている。ローラ11,12は、紙引き用サーボモータ13からの駆動力の供給を受けて、互いに逆方向に同期した速度で回転される。したがって、ウェブ状包装フィルムFwは、その両側縁部Fe,Feがローラ11,12の周面間に挟み込まれて、紙引きローラ部10の後流側の直後に配設されている加熱用のバーヒータ部20に送られる。
【0025】
加熱用のバーヒータ部20は、ウェブ状包装フィルムFwの両側縁部Fe,Feが間を通過するように、両側縁部Fe,Feが送られる方向に沿って細長い直方体状の一対のヒータバー21,22を備えている。バーヒータ部20は、また、一対のヒータバー21,22を互いに接近させる、又は互いに離間させるための開閉用サーボモータ23を備えている。ヒータバー21,22内には、図示しない発熱手段が埋設されており、昇温されたヒータブロック21,22の対向する表面から輻射熱が発せられて、ヒータブロック21,22間の隙間を通過するウェブ状包装フィルムFwの両側縁部Fe,Feを加熱する。開閉サーボモータ23が駆動することによってバーヒータ20が開閉され、これによって、例えば包装フィルムの種類、材質、厚さ等に応じてヒータブロック21,22間の隙間量の調整を容易に行うことができる。
【0026】
バーヒータ20の後流側直後には、圧着ローラ部30が配設されている。圧着ローラ30部は、バーヒータ20によって加熱されたウェブ状包装フィルムFwの両側縁部Fe,Feを挟み込むように周面を互いに対向させて配置された圧着ローラ31,32を備えている。圧着ローラ部30は、バーヒータ20によって加熱されたウェブ状包装フィルムFwの両側縁部Fe,Feを圧着ローラ31,32が挟み込んで圧着することにより、センターヒートシールを施す。曲成された包装フィルムFwは、センターシールを施すことで筒状包装フィルムFtに成形される。圧着ローラ部30は駆動手段を備えていないので、圧着ローラ31,32は動力で以て回転駆動されるものではなく、ウェブ状包装フィルムFwの両側縁部Fe,Feに圧着されていることにより包装フィルムの送りに追従して回転するのみである。圧着ローラ31,32の周面は、目付のない滑らかな円筒面の形状を有している。圧着ローラ30は、圧着ローラ31,32を互いに接近させる又は互いに離間させるための開閉用サーボモータ33を備えており、開閉用サーボモータ33の駆動により、圧着ローラ31,32の開閉動作が制御され、また圧着ローラ31,32による両側縁部Fe,Feの圧接力の付加に用いられる。
【0027】
圧着ローラ部30の後流側直後に目付ローラ部40が配設されている。目付ローラ部40は、筒状包装フィルムFtのヒートシールが施された両側縁部分Fe,Feを周面間に挟み込む一対の目付けローラ41,42と、目付けローラ41,42を駆動するための駆動用サーボモータ43とを備えている。目付けローラ41,42は、駆動用サーボモータ43からの駆動力の供給を受けて、互いに逆方向に同期した速度で回転され、包装フィルムを搬送する。目付けローラ41,42の回転速度は、紙引きローラ部10の紙引き用サーボモータ13に出力に同期させることが基本であるが、比率を変えることも可能である。目付けローラ41,42の周表面には、シール目のような周状の溝が形成されていて、間にヒートシールが施された両側縁部分Fe,Feを挟んで互いに噛み合っている。一般的なフィルムであれば、シール直後であるので挟圧するだけでシール目が付くが、厚手の包装フィルムのような目が付きにくいフィルムの場合には、ヒータを内蔵して加熱することも可能である。目付ローラ40の後流側にエンドシーラ7が配設されている。
【0028】
センターシール部6への異物噛込み検出を開閉用サーボモータ23によって行うことができる。即ち、ヒータバー21,22間の隙間以上の大きさを持つ異物がヒータバー21,22間に進入すると、ヒータバー21,22の隙間が異物によって広げられる。このときのヒータバー21,22の動きは、開閉用サーボモータ23における回転偏移量(出力回転軸の回転に関連付けられたパルス数)又はトルクの変化として検出することができる。これにより、別途変位センサを用意しなくても、開閉用サーボモータ23が示す挙動によって、センターシール部6への異物噛込み検出を行うことができる。
【0029】
包装機は、包装フィルムと物品Pの送りから包装フィルムによる物品Pの包装までの包装動作に合わせて各部を制御するため、紙送りロール3のサーボモータ4、送込みコンベア8を駆動するモータ(図示せず)、紙引きローラ部10の紙引き用サーボモータ13、包装材の移送に応じてヒータバー21,22に開閉動作をさせるための開閉用サーボモータ23、圧着ローラ部30の開閉用サーボモータ33、目付ローラ部40の駆動用サーボモータ43、及びエンドシーラ7の運転をそれぞれ制御する制御部9を備えている。バーヒータ部20においては、制御部9は開閉用サーボモータ23の運転を制御することにより、開閉用サーボモータ23の回転出力が後述する運動変換機構51によってヒータバー21,22の開閉動作に変換され、ヒータバー21,22間に挟まれた包装材の重ね合わせ部分に、シールのための熱が加えられる。ヒータバー21,22の閉じ動作中にヒータバー21,22間に異物が噛み込まれると、ヒータバー21,22間の隙間が拡大されるので、この隙間が拡大することを検出することによって、制御部9は、開閉用サーボモータ23における回転偏移量(モータがパルス制御であるためにパルス数)の変化或いはトルクの変動に基づいて、ヒータバー21,22間に異物を噛み込んだことを検出する。
【0030】
図3は、図1に示す横型製袋充填包装機において、紙引きローラ部から目付けローラ部までの主要部を拡大して示す平面図である。紙引きローラ部10、圧着ローラ部30及び目付ローラ部40については、構成要素に図1及び図2に示すものと同じ符号を付しているので、再度の説明を省略する。センターシール部6への異物噛込み検出を確実にする工夫として、包装材の両側縁部分Fe,Feの重ね合わせ部分が相対的に進入してくるバーヒータ部20の入口側には、上流側に向かって開きが大きくなり、後流側に向かう従って開きが次第に狭くなるテーパ開口部26が設けられている。テーパ開口部26は、ヒータバー21,22のそれぞれにテーパ面24,25を対向して配置することで形成されている。バーヒータ部20の入口側をこのようなテーパ構造とすることによって、包装材の重ね合わせ部分の進行と共に異物がヒータバー21,22間に入り込もうとするときには、異物を含めて包装材の重ね合わせ部分が異物がヒータバー21,22の端部に衝突して弾かれる、又は崩れることがなく、ヒータバー21,22間にスムーズに進入する。異物がヒータバーの端面に衝突することによって包装材の進行が妨げられる、というようなことがなく、確実に異物を検出することができる。
【0031】
図4は、バーヒータ部において、両ヒータバーが閉じ動作状態にあることを示す図であり、その(a)は正面図、(b)は側面図を示している。また、図5は、(a)が片側ヒータバーのみが開き動作状態にあることを示しており、(b)は両側のヒータバーが開き動作状態にあることを示している。
バーヒータ部20においては、開閉用サーボモータ23は、包装機の縦に延びている細長い板として構成されている固定フレーム50に取り付けられており、その出力回転は運動変換機構51によってヒータバー21,22の開閉動作に変換される。運動変換機構51は、開閉用サーボモータ23の回転を出力する出力軸52から後述するレバー(第1レバー61)の揺動に変換するリンク機構53を備えている。リンク機構53は、出力軸52に取り付けられた第1リンク54、及び第1リンク54に対して枢軸55を介して回動可能に連結された第2リンク56を備えており、第2リンク56は枢軸57を介して後述するレバーに回動連結されている。
【0032】
運動変換機構51は、リンク機構53の他に、一方のヒータバー21を支持し且つ包装機の固定フレーム50に枢軸63によって回動可能に取り付けられている第1レバー61、他方のヒータバー23を支持し且つ固定フレーム51に枢軸64によって回動可能に取り付けられている第2レバー62、及び第1レバー61と第2レバー62とを連結しており且つ一方のヒータバー21の片側開閉の間は第1レバー61の回動を第2レバー62の回動に伝達せず、一方のヒータバー21が片側開閉を超える開閉動作に対応して第1レバー61の回動を第2レバー62に伝達する不感帯付き連結機構58を備えている。図示の例では、出力軸52、第1リンク54、枢軸55、第2リンク56、第レバー61及び枢軸63は、平行リンク機構を構成している。したがって、開閉用サーボモータ23の回転出力は、リンク機構53を介して第1レバー61の枢軸63回りの揺動に変換される。
【0033】
実施例においては、図の右側のヒータバー21を支持する第1レバー61が、フレーム50の、バーヒータ21に近い側の端部近傍で、且つフレーム50の中央ライン上の位置で回動可能に支持されている。また、図の左側のヒータバー22を支持する第2レバー62が、フレーム50の開閉用サーボモータ23を取り付ける一方の端部とバーヒータ21側の他方の端部との中間位置において、且つフレーム50の中央ライン上の位置で回動可能に支持されている。第1レバー61の自由端部は、第2レバー62の中間部分と重なっており、第1レバー61に植設されたピン66が、第2レバー62の自由端部に形成されたカム溝(長孔)65内に嵌入している。
【0034】
不感帯付き連結機構58は、第1レバー61に設けられたカムとしてのカム溝(長孔)65と、第2レバー62に設けられており且つカム溝65に係合するカムフォロワとしてのピン66とを備えている。開閉用サーボモータ23の出力が所定回転範囲の回転のときには、第1レバー61の枢軸63回りに回動しても、ピン66とカム溝65とが長孔の一部を移動するだけ(即ち、不感帯の範囲で作動)であり、第1レバー61の回動は第2レバー62の回動に伝達されず、一方のヒータバー21のみが他方のヒータバー23から離れる片側開閉のみとなる。即ち、運動変換機構51は、ヒータバー21が閉じ動作において占める閉じ位置と当該ヒータバー21が開く所定の開き位置との間に対応する開閉用サーボモータ23の所定回転範囲の出力を、当該ヒータバー21を開く片側開閉に変換する。制御部9は、ヒータバー21の当該片側開閉において異物の噛込みの検出を行うことができる。
【0035】
また、不感帯付き連結機構58は、開閉用サーボモータ23の出力が所定回転範囲を超えるときには、リンク機構53を介して連結された一方のヒータバー21の回動が大きくなり、ピン66とカム溝65とが長孔によって与えられる不感帯範囲65aを超えて、即ち、第2レバー62のピン66が第1レバー61の大きく湾曲したカム作動範囲65bをなぞって動く動作をする。このとき、第1レバー61が枢軸63の回りに不感帯の範囲65aを超えてする回動は、第2レバー62の回動に伝達され、両方のヒータバー21,22が作動する両側開閉となる。即ち、制御部9は、包装材の送りが停止される未充填袋製造防止機能の作動時又は包装機の停止時、或いは包装材の繋ぎ部分の通過時には、開閉用サーボモータ23に所定回転範囲を超える回転出力をさせて、運動変換機構51は、開閉用サーボモータの所定回転範囲を超える回転出力を、ヒータバー21,22の両側開きに変換することができる。
【0036】
包装機の運転開始時に、バーヒータ21,22間の隙間は、例えば、0.1mmに設定されており、そうした隙間になるように、センターシール部6を構成する対向するバーヒータ21,22が閉じる。包装機の運転中には、包装材の両側縁部の重ね合わせ部分が当該隙間の間を流れている。運動変換機構51は、開閉用サーボモータ23の出力回転が所定回転範囲の出力であれば、一方のみのヒータバー21を開く片側開閉に変換する。このとき、異物がバーヒータ21,22間に進入すると、ヒータバー21のみが異物の厚み分だけ、枢軸63の回りを中心に回動する。この回動は、第1レバー61に繋がったリンク機構53が開閉用サーボモータ23のエンコーダパルスを変えて、トルクの変化又はパルスの変化として現れる。制御部9は、一方のみのヒータバー21を開く片側開閉のうちに異物の検出を行うことができる。
【0037】
未充填袋製造防止機能の作動時、包装機の停止時、又は包装材の繋ぎ部分の通過時には、上記の所定回転範囲を超える出力回転がヒータバー21,22の両側開きに変換され、ヒータバー21,22は両側開きで全開に至るように構成されており、両ヒータバー21,22を包装材から遠ざけることができる。即ち、空袋防止動作、製品探知センサが欠品を検出したら、検出位置から筒状フィルムに製品が乗り移るサイクル分シフトして停止する。紙繋ぎテープ探知、レジマークセンサが紙繋ぎテープを探知したらそこからバーヒータに到着するサイクル分シフト後バーヒータを該紙繋ぎテープ部分が通過しきるまでの間、全開(場合によっては、半開でもよい。フィルム6枚分の厚さが通過できる隙間が半開のときでも確保できれば半開でもよい)にし、再び閉じる。なお、両側開きに開いて全開となるとしても、図5に示すように、左右の開閉量は、異なる。
【0038】
制御部9においては、各サーボモータの制御は、ディスプレイ上のタッチ面にて、ヒータバー間の隙間調整が可能である。運動変換機構51は、第1レバー21、第2レバー22、リンク機構53及び不感帯付き連結機構58という機械的な構成によって、一方のヒータバー21の片側開閉とその後の両方のヒータバー21,22の両側開閉とを低コストで且つ確実に作動させることができる。また、異物がバーヒータ20に進入してくるときには、片側のヒータブロック21のみが開くようにカムプロフィールを設定しておく。このように設定することで、同じ大きさの異物に対して両側のヒータブロック21,22が共に動くように設計する場合よりも、当該片側のヒータブロック21の変化量が大きくなるので、その変化量を検出することで、確実な異物検出が可能になる。機械停止時や、空袋発生防止動作時には、両側のヒータブロック21,22が全開となる位置まで開閉サーボモータ23を回転駆動する。
【0039】
上記の実施例では、ヒータバー21,22は閉じたときに包装材の通過を許容する隙間を置いて位置決めされて、包装材のシール予定部分を加熱し、ヒータバー21,22の後流側で加熱された状態の当該シール予定部分を圧着ローラ部30で加圧して前シールを行っていたが、ヒータバー21,22は閉じたときに包装材を挟み付けることで加熱・加圧をすることでヒートシールを行ってもよい。
【0040】
図6はヒータバーの作動と異物の噛込みとの関係を説明するチャートである。図6に示すように、一方のヒータバーBが閉状態から開き動作を開始する(片側開き)と、その途中から他方のヒータバーAが閉じ状態から開動作を開始する様子、及び両方のヒータバーA,Bが同時に開状態(両側開き)に至ることが解る(図6の(a))。また、噛込みが発生すると、サーボモータの回転偏移量(パルス数)又はトルクの変化として検出されることが示されている(図6の(b))。
【符号の説明】
【0041】
1 横型製袋充填包装機 2 フィルム供給源
3 紙送りロール
3a 駆動側ローラ 3b 従動側ローラ
4 サーボモータ 4a ベルト伝動装置
5 製筒器 6 センターシール機構
7 エンドシーラ 7a カッタ
8 送込みコンベア 9 制御部
10 紙引きローラ部
11,12 ローラ 13 紙引き用サーボモータ
20 バーヒータ部
21,22 ヒータバー 23 開閉用サーボモータ
30 圧着ローラ部
31,32 圧着ローラ 33 開閉用サーボモータ
40 目付ローラ部
41,42 目付けローラ 43 駆動用サーボモータ
50 固定フレーム 51 運動変換機構
52 出力軸 53 リンク機構
54 第1リンク 55 枢軸
56 第2リンク 57 枢軸
58 不感帯付き連結機構
61 第1レバー 62 第2レバー
63 枢軸 64 枢軸
65 カム溝(長孔)
65a 不感帯範囲 65b カム作動範囲
66 ピン
Fw ウェブ状包装フィルム Frフィルムロール
Fe,Fe 両側縁部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材にシールを施すべき部分を挟んで対向配置される二つのヒータバー、前記ヒータバーを開閉駆動する駆動源としてのサーボモータ、前記サーボモータの回転出力を前記ヒータバーの開閉動作に変換する運動変換機構、及び前記包装材の移送に応じて前記ヒータバーに前記開閉動作をさせるため、前記サーボモータの運転を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記サーボモータにおける回転量又はトルクの変動に基づいて前記ヒータバーの閉じ動作中に前記ヒータバー間の隙間が拡大することを検出することによって、前記ヒータバー間において異物の噛込みを検出することを特徴とする包装機におけるバーヒータ装置。
【請求項2】
前記運動変換機構は、前記ヒータバーが前記閉じ動作において占める閉じ位置と前記ヒータバーが開く所定の開き位置との間に対応する前記サーボモータの所定回転範囲の出力を、一方のみの前記ヒータバーを開く片側開閉に変換し、前記制御部は、前記ヒータバーの当該片側開閉において前記異物の噛込みの検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の包装機におけるバーヒータ装置。
【請求項3】
前記制御部は、未充填袋製造防止機能の作動時、前記包装機の停止時、又は前記包装材の繋ぎ部分の通過時には、前記サーボモータに前記所定回転範囲を超える回転出力をさせて、前記運動変換機構は、前記サーボモータの前記所定回転範囲を超える回転出力を、前記ヒータバーの両側開きに変換することを特徴とする請求項2に記載の包装機におけるバーヒータ装置。
【請求項4】
前記運動変換機構は、前記一方のヒータバーを支持し且つ前記包装機の固定フレームに回動可能に取り付けられている第1レバー、他方の前記ヒータバーを支持し且つ前記包装機の固定フレームに回動可能に取り付けられている第2レバー、前記サーボモータの回転出力部と前記第1レバーとの間を連結するリンク機構、及び前記第1レバーと前記第2レバーとを連結しており且つ前記一方のヒータバーの前記片側開閉の間は前記第1レバーの回動を前記第2レバーの回動に伝達せず、前記一方のヒータバーが前記片側開閉を超える開閉動作に対応して前記第1レバーの回動を前記第2レバーに伝達する不感帯付き連結機構を備えており、
前記サーボモータの回動と前記一方のヒータバーの前記片側開閉のための回動とが前記リンク機構を介して連結されており、
前記サーボモータの前記所定回転範囲を超える回動は、前記リンク機構を介して前記一方のヒータバーの開閉に伝達されるのみならず、更に前記不感帯付き連結機構を介して前記他方のヒータバーの開閉にも伝達されることを特徴とする請求項3に記載の包装機におけるバーヒータ装置。
【請求項5】
前記不感帯付き連結機構は、前記第1レバーと前記第2レバーの一方に設けられたカムと、前記第1レバーと前記第2レバーの他方に設けられており且つ前記カムに係合するカムフォロワとを備えていることを特徴とする請求項4に記載の包装機におけるバーヒータ装置。
【請求項6】
前記ヒータバーには、前記包装材が相対的に進入してくる入口側に開きが大きくなり、進入した前記包装材フィルムが進行するに従って開きが次第に狭くなるようにテーパが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装機におけるバーヒータ装置。
【請求項7】
前記二つのヒータバーは閉じたときに前記包装材を挟み付けることで加熱・加圧をすることでヒートシールを行うこと、又は
前記二つのヒータバーは閉じたときに前記包装材の通過を許容する隙間を置いて位置決めされて、前記包装材のシール予定部分を加熱し、前記ヒータバーの後流側で加熱された状態の当該シール予定部分を加圧して前記シールを行うこと、
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装機におけるバーヒータ装置。
【請求項8】
略筒状に曲成された帯状包装材の両側縁部を重ね合わせた重ね合わせ部分にセンターシールを施すことで筒状包装材が形成され、前記筒状包装材の内部に包装をすべき製品が充填され、前記製品の前後で前記筒状包装材にエンドシールを施すことでピロー包装を行う横型製袋充填包装機又は縦型製袋充填包装機において、前記重ね合わせ部分に前記センターシールを形成するための加熱手段を、前記重ね合わせ部分が隙間に通される前記二つのヒータバーとするように適用されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の包装機におけるバーヒータ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−250756(P2012−250756A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126809(P2011−126809)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000148162)株式会社川島製作所 (90)
【Fターム(参考)】