包装機械の秤量装置
本発明は、少なくとも1つのカプセル(30)に調量される製品を充填するために働く、有利には断続的に作動するカプセル充填機械の秤量装置であって、カプセル(30)内にある製品の重量をカプセル(30)と一緒に検出する第1の秤量機構(22)が設けられている形式のものに関する。このような形式の秤量装置において本発明の構成では、カプセル(30)の空重量を検出する第2の秤量機構(26)が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の形式の包装機械の秤量装置、すなわち、少なくとも1つのカプセルに調量される製品を充填するために働く、有利には断続的に作動するカプセル充填機械の秤量装置であって、カプセル内にある製品の重量をカプセルと一緒に検出する第1の秤量機構が設けられている形式のものに関する。本発明はまた、他の独立請求項に記載された引渡し装置及び方法にも関する。
【0002】
DE10001068C1には、ハードゼラチンカプセル又はこれに類したもの内に粉体を調量して装入する装置が開示されている。突き固めプランジャは孔内への進入時に、包装される粉体をプレスして被圧縮物を形成する。被圧縮物の質量に関して述べることができるようにするために、エジェクタプランジャの直前に配置された突き固めプランジャのばね運動距離を検出する手段が設けられている。
【0003】
今日汎用のカプセル充填機械では、多くの場合カプセルはその充填後に秤量される。つまり正確な充填量の検査は、カプセルと充填物との重量(総重量)の測定によって行われる。そのためには複数の方法があり、例えば、統計を用いた又は全数検査における、秤量器による秤量、他の物理的な効果による重量検出などが用いられる。しかしながら空カプセルの重量には大きなばらつきがあるので、公知の方法は不正確である。また、総体重量と風袋重量との検出によって正味重量を算出する方法も公知である。このような方法では、容量性の物理的な効果が使用され、この方法にはシステムに基づいてかなりの不正確さがある。
【0004】
ゆえに本発明の課題は、上に述べた欠点を排除又は少なくとも減じることである。
【0005】
発明の開示
この課題を解決するために、本発明による秤量装置では、冒頭に述べた形式のものにおいて、カプセルの空重量を検出する第2の秤量機構が設けられている。
【0006】
前記課題を解決する本発明による引渡し装置、すなわち、秤量装置に少なくとも1つのカプセルを引き渡すための引渡し装置では、少なくとも1つのカプセルに真空を作用させるための手段を有しており、さらに、少なくとも1つのカプセルの取出しを助成する少なくとも1つの搬送ピンが設けられている。
【0007】
また本発明による方法、すなわち、充填される少なくとも1つの包装もしくはパッケージ、特にカプセルを引き渡す方法では、少なくとも下記のステップ、すなわち取り出されるカプセルを準備し、カプセル上側部分に真空を作用させ、カプセル下側部分に力を加え、真空を維持しながらカプセル下側部分に力を加えて、カプセルホルダからカプセルを持ち上げて取り出す、というステップを有している。
【0008】
このように本発明による装置及び方法によって、重量検出の精度が高まる。それというのは、正味重量検出のために不正確な容量的な方法を省くことができるからである。さらにカプセルは、確実かつ迅速に、例えば重量検出のために取り出すことができる。それというのは、カプセル下側部分には少なくとも1つの搬送ピンが作用し、この搬送ピンは少なくとも1つのカプセルの取出しを助成するからである。
【0009】
図面
次に図面を参照しながら本発明の1実施例を説明する。
【0010】
図1は、包装容器の引渡し装置と秤量機構とを備えたステーション配置形式を示す図であり、
図2は、ステーション3における引渡し装置とカプセルホルダとを示す側面図であり、
図3は、引渡し装置の下降時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図であり、
図4は、上方へのカプセル搬送時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図であり、
図5は、搬送ピンによって助成された上方へのカプセル搬送時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図であり、
図6は、吸着されたカプセルと共に旋回する引渡し装置を示す図であり、
図7は、引渡し装置とカプセルホルダと秤量機構とを示す平面図であり、
図8は、引渡し装置と秤量機構との関係を示す側面図であり、
図9は、秤量機構の秤量皿へのカプセル下降時における引渡し装置を示す図であり、
図10は、秤量皿に第1のカプセルが下ろされた状態を示す図であり、
図11は、残りのカプセルと共に上方に移動させられた引渡し装置を示す図であり、
図12は、第2のカプセルが下ろされた状態を示す図であり、
図13は、残りのカプセルの上方への移動と、秤量皿に残っている2つのカプセルの秤量とを示す図であり、
図14は、すべてのカプセルが秤量される状態を示す図である。
【0011】
カプセル下側部分と被せ嵌められるキャップとから成るカプセル30を充填及び閉鎖する機械は、鉛直な軸線を中心にして間欠的に回動する2部分から成る搬送車20を有しており、この搬送車20のステーション1〜12には循環区間に、個々の処理装置が配置されている。ステーション1では、充填される空のカプセル30が、雑然ともたらされ、適正に方向付けられて整理された状態で、搬送車20のカプセルホルダ21に供給される。次いで、なお閉鎖されているカプセルは、カプセルホルダ21から取り出され、秤量機構22によって秤量され、次に空のカプセルホルダ21に再び戻され、キャップがカプセル下側部分から分離される。ステーション5において、例えば医薬用の粉体のような充填物が、カプセル下側部分に充填される。ステーション6において重量監視系16が、カプセル下側部分に装入された充填物を検査する。ステーション8においてカプセル30は再び閉鎖される。ステーション9では、充填されたカプセルは別の秤量機構26において総体(brutto)で秤量される。ステーション10においてカプセル30は閉鎖され、後続のステーション11において放出される。
【0012】
本発明は、どのようにして、なお閉鎖されている空カプセル30がカプセルホルダ21から取り出され、重量式秤量器22において秤量され、次いで空のカプセルホルダ21に再び戻され、かつ分離されるかを、記載する。この装置を用いて、問題になるような出力損失なしに、空カプセル30を機械の全速力で取り出し、かつ再び挿入することができる。重量式の測定方法によるカプセル30の風袋込み重量測定が可能になる。充填されたカプセル30のための別の秤量機構26がカプセル搬送装置に組み込まれると、空重量と完全なカプセル30の重量とから正味重量を導き出すことができる。正味重量を静的に検出するための、重量式の風袋込み秤量器(Tarawaage)と正味秤量器(Bruttowaage)とのこのような組合せは、特に、間欠的なカプセル充填装置のために適している。さらにこのような系によって、例えばX線のような他の物理的な基礎において100%重量監視系24を調整することもできる。
【0013】
タイミング制御されて作動するカプセル充填機械では、カプセル30によって満たされたカプセルホルダ21は、秤量を目的としてカプセル30を取り出すためにステーション3に到着する。カプセルホルダ21は、搬送されるカプセル30が装着される複数の開口から成っている。これらの開口の下にはそれぞれ搬送ピン44が配置されており、これらの搬送ピン44は鉛直方向でカプセル30の下側に向かって運動することができる。ステーション3においてカプセルホルダ21及び引渡し装置42は、引渡し装置42の真空孔40がカプセル上側部分を覆うように、配置されている。
【0014】
図3に示されているように、引渡し装置42は下方に向かってカプセルホルダ21の方向に下降される。図4に示されているように搬送ピン44は上方に向かって移動させられ、これによってカプセル30の保持によってカプセル30が分解することを阻止することができる。さらに真空孔40に真空が加えられ、これによってカプセル30を吸着して、カプセルホルダ21の開口から持ち上げることができ(図5)、さらに上昇させられた後で秤量機構22へと旋回させることができる(図6)。
【0015】
引渡し装置42はカプセル30を、秤量機構22の秤量皿46と上下で重なる位置にもたらす。次いで引渡し装置42はすべてのカプセル30を、秤量皿46の対応する開口内に下降させる(図9)。図10に示されているように、第1のカプセル30は秤量皿46の相応な受容部に下ろされ、そのために第1の真空孔における真空は消滅させられ、これに対して他の真空孔においてはなお引き続き真空が形成されている。引渡し装置42の上昇移動後に、下ろされた第1のカプセル30の風袋重量(Taragewicht)が秤量機構22を用いて測定される(図11)。後続のステップにおいて次のカプセル30が秤量皿46に下ろされ、そのために第2の真空孔における真空が消滅させられる(図12)。次いで、残っている別の(4つの)カプセル30が引渡し装置42によって秤量皿46から上方に向かって移動させられ、これによって秤量皿46に残っている2つのカプセル30の秤量過程が可能になる(図13)。第2のカプセル30の空重量は、両方の空のカプセル30の測定された全重量から第1のカプセル30の空重量(図11参照)を引き算することで、評価ユニットによって算出される。この作業は、それぞれ秤量される次のカプセル30のために、すべてのカプセル30が秤量皿46に下ろされるまで、その都度繰り返される(図14)。
【0016】
カプセルホルダ21にカプセルを下ろす動作は、取出し動作と同様に行われる。さらに、カプセルホルダ21にカプセル30を下ろす場合には、カプセル下側部分を受容する開口に真空を作用させることができる。これは、引渡し装置42が下ろされたカプセル30から離反して上方に向かって移動する場合に、下ろされたカプセル30の改善された固定のために役立つ。カプセル下側部分に対して作用する真空は、上方に向かっての引渡し装置42の移動時に平行して真空が真空孔40のところに存在する場合に、カプセル30を開放するためにも使用することができる。これによりカプセル30を開放することができる。
【0017】
ステーション3との関連において記載した引渡し方法は、ステーション9においても使用される。ステーション9における別の秤量機構は、充填されたカプセル30の風袋込みの総重量(Bruttogewicht)を測定する。ステーション3において検出されたカプセルの空重量を用いて、各カプセル30毎に充填物の正味重量を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】包装容器の引渡し装置と秤量機構とを備えたステーション配置形式を示す図である。
【図2】ステーション3における引渡し装置とカプセルホルダとを示す側面図である。
【図3】引渡し装置の下降時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図である。
【図4】上方へのカプセル搬送時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図である。
【図5】搬送ピンによって助成された上方へのカプセル搬送時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図である。
【図6】吸着されたカプセルと共に旋回する引渡し装置を示す図である。
【図7】引渡し装置とカプセルホルダと秤量機構とを示す平面図である。
【図8】引渡し装置と秤量機構との関係を示す側面図である。
【図9】秤量機構の秤量皿へのカプセル下降時における引渡し装置を示す図である。
【図10】秤量皿に第1のカプセルが下ろされた状態を示す図である。
【図11】残りのカプセルと共に上方に移動させられた引渡し装置を示す図である。
【図12】第2のカプセルが下ろされた状態を示す図である。
【図13】残りのカプセルの上方への移動と、秤量皿に残っている2つのカプセルの秤量とを示す図である。
【図14】すべてのカプセルが秤量される状態を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の形式の包装機械の秤量装置、すなわち、少なくとも1つのカプセルに調量される製品を充填するために働く、有利には断続的に作動するカプセル充填機械の秤量装置であって、カプセル内にある製品の重量をカプセルと一緒に検出する第1の秤量機構が設けられている形式のものに関する。本発明はまた、他の独立請求項に記載された引渡し装置及び方法にも関する。
【0002】
DE10001068C1には、ハードゼラチンカプセル又はこれに類したもの内に粉体を調量して装入する装置が開示されている。突き固めプランジャは孔内への進入時に、包装される粉体をプレスして被圧縮物を形成する。被圧縮物の質量に関して述べることができるようにするために、エジェクタプランジャの直前に配置された突き固めプランジャのばね運動距離を検出する手段が設けられている。
【0003】
今日汎用のカプセル充填機械では、多くの場合カプセルはその充填後に秤量される。つまり正確な充填量の検査は、カプセルと充填物との重量(総重量)の測定によって行われる。そのためには複数の方法があり、例えば、統計を用いた又は全数検査における、秤量器による秤量、他の物理的な効果による重量検出などが用いられる。しかしながら空カプセルの重量には大きなばらつきがあるので、公知の方法は不正確である。また、総体重量と風袋重量との検出によって正味重量を算出する方法も公知である。このような方法では、容量性の物理的な効果が使用され、この方法にはシステムに基づいてかなりの不正確さがある。
【0004】
ゆえに本発明の課題は、上に述べた欠点を排除又は少なくとも減じることである。
【0005】
発明の開示
この課題を解決するために、本発明による秤量装置では、冒頭に述べた形式のものにおいて、カプセルの空重量を検出する第2の秤量機構が設けられている。
【0006】
前記課題を解決する本発明による引渡し装置、すなわち、秤量装置に少なくとも1つのカプセルを引き渡すための引渡し装置では、少なくとも1つのカプセルに真空を作用させるための手段を有しており、さらに、少なくとも1つのカプセルの取出しを助成する少なくとも1つの搬送ピンが設けられている。
【0007】
また本発明による方法、すなわち、充填される少なくとも1つの包装もしくはパッケージ、特にカプセルを引き渡す方法では、少なくとも下記のステップ、すなわち取り出されるカプセルを準備し、カプセル上側部分に真空を作用させ、カプセル下側部分に力を加え、真空を維持しながらカプセル下側部分に力を加えて、カプセルホルダからカプセルを持ち上げて取り出す、というステップを有している。
【0008】
このように本発明による装置及び方法によって、重量検出の精度が高まる。それというのは、正味重量検出のために不正確な容量的な方法を省くことができるからである。さらにカプセルは、確実かつ迅速に、例えば重量検出のために取り出すことができる。それというのは、カプセル下側部分には少なくとも1つの搬送ピンが作用し、この搬送ピンは少なくとも1つのカプセルの取出しを助成するからである。
【0009】
図面
次に図面を参照しながら本発明の1実施例を説明する。
【0010】
図1は、包装容器の引渡し装置と秤量機構とを備えたステーション配置形式を示す図であり、
図2は、ステーション3における引渡し装置とカプセルホルダとを示す側面図であり、
図3は、引渡し装置の下降時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図であり、
図4は、上方へのカプセル搬送時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図であり、
図5は、搬送ピンによって助成された上方へのカプセル搬送時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図であり、
図6は、吸着されたカプセルと共に旋回する引渡し装置を示す図であり、
図7は、引渡し装置とカプセルホルダと秤量機構とを示す平面図であり、
図8は、引渡し装置と秤量機構との関係を示す側面図であり、
図9は、秤量機構の秤量皿へのカプセル下降時における引渡し装置を示す図であり、
図10は、秤量皿に第1のカプセルが下ろされた状態を示す図であり、
図11は、残りのカプセルと共に上方に移動させられた引渡し装置を示す図であり、
図12は、第2のカプセルが下ろされた状態を示す図であり、
図13は、残りのカプセルの上方への移動と、秤量皿に残っている2つのカプセルの秤量とを示す図であり、
図14は、すべてのカプセルが秤量される状態を示す図である。
【0011】
カプセル下側部分と被せ嵌められるキャップとから成るカプセル30を充填及び閉鎖する機械は、鉛直な軸線を中心にして間欠的に回動する2部分から成る搬送車20を有しており、この搬送車20のステーション1〜12には循環区間に、個々の処理装置が配置されている。ステーション1では、充填される空のカプセル30が、雑然ともたらされ、適正に方向付けられて整理された状態で、搬送車20のカプセルホルダ21に供給される。次いで、なお閉鎖されているカプセルは、カプセルホルダ21から取り出され、秤量機構22によって秤量され、次に空のカプセルホルダ21に再び戻され、キャップがカプセル下側部分から分離される。ステーション5において、例えば医薬用の粉体のような充填物が、カプセル下側部分に充填される。ステーション6において重量監視系16が、カプセル下側部分に装入された充填物を検査する。ステーション8においてカプセル30は再び閉鎖される。ステーション9では、充填されたカプセルは別の秤量機構26において総体(brutto)で秤量される。ステーション10においてカプセル30は閉鎖され、後続のステーション11において放出される。
【0012】
本発明は、どのようにして、なお閉鎖されている空カプセル30がカプセルホルダ21から取り出され、重量式秤量器22において秤量され、次いで空のカプセルホルダ21に再び戻され、かつ分離されるかを、記載する。この装置を用いて、問題になるような出力損失なしに、空カプセル30を機械の全速力で取り出し、かつ再び挿入することができる。重量式の測定方法によるカプセル30の風袋込み重量測定が可能になる。充填されたカプセル30のための別の秤量機構26がカプセル搬送装置に組み込まれると、空重量と完全なカプセル30の重量とから正味重量を導き出すことができる。正味重量を静的に検出するための、重量式の風袋込み秤量器(Tarawaage)と正味秤量器(Bruttowaage)とのこのような組合せは、特に、間欠的なカプセル充填装置のために適している。さらにこのような系によって、例えばX線のような他の物理的な基礎において100%重量監視系24を調整することもできる。
【0013】
タイミング制御されて作動するカプセル充填機械では、カプセル30によって満たされたカプセルホルダ21は、秤量を目的としてカプセル30を取り出すためにステーション3に到着する。カプセルホルダ21は、搬送されるカプセル30が装着される複数の開口から成っている。これらの開口の下にはそれぞれ搬送ピン44が配置されており、これらの搬送ピン44は鉛直方向でカプセル30の下側に向かって運動することができる。ステーション3においてカプセルホルダ21及び引渡し装置42は、引渡し装置42の真空孔40がカプセル上側部分を覆うように、配置されている。
【0014】
図3に示されているように、引渡し装置42は下方に向かってカプセルホルダ21の方向に下降される。図4に示されているように搬送ピン44は上方に向かって移動させられ、これによってカプセル30の保持によってカプセル30が分解することを阻止することができる。さらに真空孔40に真空が加えられ、これによってカプセル30を吸着して、カプセルホルダ21の開口から持ち上げることができ(図5)、さらに上昇させられた後で秤量機構22へと旋回させることができる(図6)。
【0015】
引渡し装置42はカプセル30を、秤量機構22の秤量皿46と上下で重なる位置にもたらす。次いで引渡し装置42はすべてのカプセル30を、秤量皿46の対応する開口内に下降させる(図9)。図10に示されているように、第1のカプセル30は秤量皿46の相応な受容部に下ろされ、そのために第1の真空孔における真空は消滅させられ、これに対して他の真空孔においてはなお引き続き真空が形成されている。引渡し装置42の上昇移動後に、下ろされた第1のカプセル30の風袋重量(Taragewicht)が秤量機構22を用いて測定される(図11)。後続のステップにおいて次のカプセル30が秤量皿46に下ろされ、そのために第2の真空孔における真空が消滅させられる(図12)。次いで、残っている別の(4つの)カプセル30が引渡し装置42によって秤量皿46から上方に向かって移動させられ、これによって秤量皿46に残っている2つのカプセル30の秤量過程が可能になる(図13)。第2のカプセル30の空重量は、両方の空のカプセル30の測定された全重量から第1のカプセル30の空重量(図11参照)を引き算することで、評価ユニットによって算出される。この作業は、それぞれ秤量される次のカプセル30のために、すべてのカプセル30が秤量皿46に下ろされるまで、その都度繰り返される(図14)。
【0016】
カプセルホルダ21にカプセルを下ろす動作は、取出し動作と同様に行われる。さらに、カプセルホルダ21にカプセル30を下ろす場合には、カプセル下側部分を受容する開口に真空を作用させることができる。これは、引渡し装置42が下ろされたカプセル30から離反して上方に向かって移動する場合に、下ろされたカプセル30の改善された固定のために役立つ。カプセル下側部分に対して作用する真空は、上方に向かっての引渡し装置42の移動時に平行して真空が真空孔40のところに存在する場合に、カプセル30を開放するためにも使用することができる。これによりカプセル30を開放することができる。
【0017】
ステーション3との関連において記載した引渡し方法は、ステーション9においても使用される。ステーション9における別の秤量機構は、充填されたカプセル30の風袋込みの総重量(Bruttogewicht)を測定する。ステーション3において検出されたカプセルの空重量を用いて、各カプセル30毎に充填物の正味重量を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】包装容器の引渡し装置と秤量機構とを備えたステーション配置形式を示す図である。
【図2】ステーション3における引渡し装置とカプセルホルダとを示す側面図である。
【図3】引渡し装置の下降時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図である。
【図4】上方へのカプセル搬送時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図である。
【図5】搬送ピンによって助成された上方へのカプセル搬送時における引渡し装置とカプセルホルダとを示す図である。
【図6】吸着されたカプセルと共に旋回する引渡し装置を示す図である。
【図7】引渡し装置とカプセルホルダと秤量機構とを示す平面図である。
【図8】引渡し装置と秤量機構との関係を示す側面図である。
【図9】秤量機構の秤量皿へのカプセル下降時における引渡し装置を示す図である。
【図10】秤量皿に第1のカプセルが下ろされた状態を示す図である。
【図11】残りのカプセルと共に上方に移動させられた引渡し装置を示す図である。
【図12】第2のカプセルが下ろされた状態を示す図である。
【図13】残りのカプセルの上方への移動と、秤量皿に残っている2つのカプセルの秤量とを示す図である。
【図14】すべてのカプセルが秤量される状態を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのカプセル(30)に調量される製品を充填するために働く、有利には断続的に作動するカプセル充填機械の秤量装置であって、カプセル(30)内にある製品の重量をカプセル(30)と一緒に検出する第1の秤量機構(22)が設けられている形式のものにおいて、カプセル(30)の空重量を検出する第2の秤量機構(26)が設けられていることを特徴とする、包装機械の秤量装置。
【請求項2】
少なくとも1つのカプセル(30)を第1の秤量機構(22)及び/又は第2の秤量機構(26)に供給するために、少なくとも1つの引渡し装置(42)が設けられている、請求項1記載の秤量装置。
【請求項3】
カプセル(30)を搬送するためにカプセルホルダ(21)が設けられている、請求項1又は2記載の秤量装置。
【請求項4】
少なくとも1つのカプセル(30)の取出しを助成する少なくとも1つの搬送ピン(44)が設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載の秤量装置。
【請求項5】
搬送ピン(44)が少なくともカプセル取出し方向又はカプセル下ろし方向に移動可能である、請求項4記載の秤量装置。
【請求項6】
引渡し装置(42)が、少なくとも1つのカプセル(30)に真空を作用させるための手段(40)を有している、請求項2から5までのいずれか1項記載の秤量装置。
【請求項7】
有利には請求項1記載の秤量装置に少なくとも1つのカプセル(30)を引き渡すための引渡し装置(42)であって、少なくとも1つのカプセル(30)に真空を作用させるための手段(40)を有しており、さらに、少なくとも1つのカプセル(30)の取出しを助成する少なくとも1つの搬送ピン(44)が設けられていることを特徴とする引渡し装置。
【請求項8】
充填される少なくとも1つの包装もしくはパッケージ、特にカプセル(30)を引き渡す方法であって、少なくとも下記のステップ、すなわち、
取り出されるカプセル(30)を準備し、
カプセル上側部分に真空を作用させ、
カプセル下側部分に力を加え、
真空を維持しながらカプセル下側部分に力を加えて、カプセルホルダ(21)からカプセル(30)を持ち上げて取り出す、
というステップを特徴とする、充填される少なくとも1つの風袋もしくはパッケージ、特にカプセル(30)を引き渡す方法。
【請求項9】
さらに続くステップにおいて少なくとも1つのカプセル(30)を、真空を消滅させて、秤量機構(22)の秤量皿(46)に下ろす、請求項8記載の方法。
【請求項1】
少なくとも1つのカプセル(30)に調量される製品を充填するために働く、有利には断続的に作動するカプセル充填機械の秤量装置であって、カプセル(30)内にある製品の重量をカプセル(30)と一緒に検出する第1の秤量機構(22)が設けられている形式のものにおいて、カプセル(30)の空重量を検出する第2の秤量機構(26)が設けられていることを特徴とする、包装機械の秤量装置。
【請求項2】
少なくとも1つのカプセル(30)を第1の秤量機構(22)及び/又は第2の秤量機構(26)に供給するために、少なくとも1つの引渡し装置(42)が設けられている、請求項1記載の秤量装置。
【請求項3】
カプセル(30)を搬送するためにカプセルホルダ(21)が設けられている、請求項1又は2記載の秤量装置。
【請求項4】
少なくとも1つのカプセル(30)の取出しを助成する少なくとも1つの搬送ピン(44)が設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載の秤量装置。
【請求項5】
搬送ピン(44)が少なくともカプセル取出し方向又はカプセル下ろし方向に移動可能である、請求項4記載の秤量装置。
【請求項6】
引渡し装置(42)が、少なくとも1つのカプセル(30)に真空を作用させるための手段(40)を有している、請求項2から5までのいずれか1項記載の秤量装置。
【請求項7】
有利には請求項1記載の秤量装置に少なくとも1つのカプセル(30)を引き渡すための引渡し装置(42)であって、少なくとも1つのカプセル(30)に真空を作用させるための手段(40)を有しており、さらに、少なくとも1つのカプセル(30)の取出しを助成する少なくとも1つの搬送ピン(44)が設けられていることを特徴とする引渡し装置。
【請求項8】
充填される少なくとも1つの包装もしくはパッケージ、特にカプセル(30)を引き渡す方法であって、少なくとも下記のステップ、すなわち、
取り出されるカプセル(30)を準備し、
カプセル上側部分に真空を作用させ、
カプセル下側部分に力を加え、
真空を維持しながらカプセル下側部分に力を加えて、カプセルホルダ(21)からカプセル(30)を持ち上げて取り出す、
というステップを特徴とする、充填される少なくとも1つの風袋もしくはパッケージ、特にカプセル(30)を引き渡す方法。
【請求項9】
さらに続くステップにおいて少なくとも1つのカプセル(30)を、真空を消滅させて、秤量機構(22)の秤量皿(46)に下ろす、請求項8記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2009−517674(P2009−517674A)
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−542694(P2008−542694)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【国際出願番号】PCT/EP2006/067914
【国際公開番号】WO2007/062947
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【国際出願番号】PCT/EP2006/067914
【国際公開番号】WO2007/062947
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】
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