説明

包装箱

【課題】 包装箱において、包装箱に収容してある内容物の陳列効果を高めるととともに、包装箱に被せた蓋体が内容物に当たらないようにすること。
【解決手段】 底板11の一方の対向辺に起立する前板12及び後板13と、底板11の他方の対向辺に起立する両側の側板22とを有してなる包装箱10であって、前板12及び後板13の起立高さH1より両側の側板22の起立高さH2が低く、前板12及び後板13の上縁12A、13Aの両端角部は、両側の側板22の上縁22Aに交差する斜め縁取部12B、13Bを有してなるもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、段ボール紙、厚紙等から折り曲げられて組立てられる包装箱として、特許文献1、2に記載のものがある。
【0003】
特許文献1に記載の包装箱は、包装箱の高さ(深さ)を全周に渡って内容物の高さよりも低くし、包装箱の全周の外方から包装箱に収容してある内容物を見えるようにし、陳列効果を高めている。この包装箱では、包装箱に被せる蓋体の折曲げ板の内面に内方側へ突出する段部を設け、包装箱に蓋体を被せたとき、蓋体の段部が包装箱の側板の上縁に載って支持され、内容物を押圧変形させない。
【0004】
特許文献2に記載の包装箱は、包装箱の左右の側板の高さをそれら側板の上縁の中央部で内容物の高さよりも低くし、包装箱の左右の外方から内容物が見えるようにしている。この包装箱において、包装箱に被せられる蓋体は、包装箱の前板及び後板の上縁に載って支持され、内容物を押圧変形させない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭57-196624
【特許文献2】実開昭61-35129
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の包装箱は、包装箱に収容してある内容物の陳列効果は高いものの、包装箱に被せた蓋体が内容物に当たらないようにするため、蓋体の構造が複雑になる。
【0007】
特許文献2に記載の包装箱は、包装箱に被せた蓋体が内容物に当たらないものの、包装箱の前板及び後板の上縁の全部、並びに左右の側板の上縁の両端部の広い範囲で内容物を外方に対して遮り、内容物の陳列効果の向上に限界がある。
【0008】
本発明の課題は、包装箱において、包装箱に収容してある内容物の陳列効果を高めるととともに、包装箱に被せた蓋体が内容物に当たらないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、底板の一方の対向辺に起立する前板及び後板と、底板の他方の対向辺に起立する両側の側板とを有してなる包装箱であって、前板及び後板の起立高さより両側の側板の起立高さが低く、前板及び後板の各上縁の両端角部は、両側の側板の上縁に交差する斜め縁取部を有してなるようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は包装箱を示す斜視図である。
【図2】図2は包装箱に内容物を収容した陳列状態を示す斜視図である。
【図3】図3は包装箱の展開状態を示す平面図である。
【図4】図4は包装箱の組立過程を示す模式図である。
【図5】図5は包装箱の組立過程を示す模式図である。
【図6】図6は包装箱の組立過程を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に示した包装箱10は、内容物を収容可能にするものであり、この包装箱10に蓋体60を付帯させて用いることができる。蓋体60は、天板61の一方の対向辺に起立する前板62及び後板63(不図示)と、天板61の他方の対向辺に起立する左右両側の側板64、64(不図示)とを有し、任意の構造のものを採用できる。図2は、食品用ボトル、洗剤用ボトル等の内容物100を収容した包装箱10の陳列状態を示すものである。以下、包装箱10の構造について説明する。尚、本明細書では、包装箱10を水平面上に置いた状態で、水平面上にて相直交する一方を前後、他方を左右と称し、水平面に対して直交する鉛直方向に沿う上方を上、下方を下と称する。
【0012】
包装箱10は、図1、図2に示す如く、底板11の一方の対向辺に起立する前板12(図1、図2では不図示)及び後板13と、底板11の他方の対向辺に起立する左右両側の側板22、22とを有する。そして、包装箱10は、前板12及び後板13の起立高さH1より両側の側板22、22の起立高さH2が低くなっている(図1、図2)。また、包装箱10は、前板12及び後板13の上縁12A、13Aの両端角部に、両側の側板22、22の上縁22Aに交差する斜め縁取部12B、13Bが形成されている。
【0013】
包装箱10は、段ボール紙、厚紙を打ち抜いた図3に示す如くの展開素材を折り曲げて組立てられる。尚、厚紙の展開状態でいう各部の上縁、下縁、高さとは、この厚紙が組立てられた包装箱の状態で、各部の上縁を構成することとなるものを上縁といい、各部の下縁を構成することとなるものを下縁といい、各部の高さを構成することとなるものを高さという。
【0014】
包装箱10は、底板11の一方の対向辺にそれぞれ折目14を介して前板12及び後板13を連設する。包装箱10は、前板12及び後板13の各上縁12A、13A(前板12及び後板13の折目14とは反対の縁部)の両端角部を除く部分に、順に、2本の折目15A、15B、及びそれら2本の折目15A、15Bに挟まれる狭幅の前板額縁片16、後板額縁片17を介して、前板折返し部18と後板折返し部19を連設する。前板折返し部18と後板折返し部19の各高さは、前板12と後板13の前述の各高さH1と同寸法をなす。
【0015】
前板折返し部18と後板折返し部19は、それらの各下縁(前板折返し部18と後板折返し部19の、前板額縁片16、後板額縁片17とは反対の縁部)に突設されて底板11の一方の対向辺沿いに各2ヶ所設けてある係止部40に係入し得る舌片状の係止爪18A、19Aを備える。
【0016】
包装箱10は、底板11の他方の対向辺にそれぞれ折目21を介して、前述した両側の側板22、22を連設する。
【0017】
包装箱10は、両側の側板22、22の各上縁22A(側板22の折目21とは反対の縁部)に、順に、2本の折目23A、23B、及びそれら2本の折目23A、23Bに挟まれる狭幅の両側の側板額縁片24、24を介して、両側の側板折返し部25、25を連設する。各側板折返し部25の高さは、各側板22の前述の高さH2と同寸法をなす。尚、側板折返し部25の前板12寄りの前側縁は、側板22の前板12寄りの前側縁より、前板12及び後述する前角板32の折り重ね厚み分だけ切除されて短尺化され、側板折返し部25の後板13寄りの後側縁は、側板22の後板13寄りの後側縁より、後板13及び後角板33の折り重ね厚み分だけ切除されて短尺化される。
【0018】
各側板折返し部25は、それらの各下縁(側板折返し部25の側板額縁部24とは反対の縁部)に突設し、底板11の他方の対向辺沿いに各2ヶ所設けてある係止部50に係入し得る舌片状の係止爪25Aを備える。
【0019】
包装箱10は、前板12及び後板13の各上縁12A、13Aの両端角部に、それら前板12及び後板13の各側縁12C、13Cと斜めに交差して斜め縁取部12B、13Bを形成することとなる、相近接する2本の折目31、31(1本の折目31でも可)を介して、前角板32と後角板33を連結する。前角板32と後角板33の各先端部32A、33Aの長さH3は、前板12及び後板13の前述の高さH1に概ね同等をなす。包装箱10の組立て状態で、前角板32と後角板33の各先端部32A、33Aは、前板12及び後板13の内側に折り重ねられ、かつ前板折返し部18及び後板折返し部19の裏面側に折り込み保持される。
【0020】
包装箱10は、前板12及び後板13の両側の各側縁12C、13Cに折目34を介して両側の折込み舌片35、35を連設する。各折込み舌片の高さH4は、上側の各側板22の前述の高さH2と概ね同等をなす。包装箱10の組み立て状態で、両側の各折込み舌片35は、両側の各側板22の内側に折り重ねられ、かつ両側の側板折返し部25の裏面側に折り込み保持される。
【0021】
包装箱10において、底板11の一方の対向辺沿いに備える前述の各係止部40は、各係止爪18A、19Aと概ね同一幅をなすように底板11に両側切込み形成された係止舌片41と、係止舌片41の先端が底板11の一方の対向辺との間に区画するように底板11に切抜き形成された係止孔42とからなる。また、底板11の他方の対向辺沿いに備える前述の各係止部50は各係止爪25Aと概ね同一幅をなすように底板11に切込み形成された係止舌片51と、係止舌片51の先端が底板11の他方の対向辺との間に区画するように底板11に切抜き形成された係止孔52とからなる。
【0022】
包装箱10の組立構造は以下の通りである(図4〜図6)。
(1)まず、本発明の包装箱の前板及び後板部分を形成する。前板12及び後板13の各上縁12A、13Aの両端角部に斜め縁取部12B、13Bを形成するように、前角板32と後角板33のそれぞれを前板12と後板13の各内側に折り重なる(図4(A)、(B))。
【0023】
(2)前板12及び後板13の各上縁12A、13Aから内側に前板折返し部18と後板折返し部19のそれぞれを折り重ねる。前角板32と後角板33の各先端部32A、33Aは、前板12と後板13のそれぞれと、前板折返し部18と後板折返し部19のそれぞれとに挟まれる(図5(A))。
【0024】
(3)底板11に対して前板12及び後板13を、折目14から折り立てる。前述(2)で前板12及び後板13の各上縁12A、13Aから内側に折り重ねてある前板折返し部18と後板折返し部19の各下縁の係止爪18A、19Aを底板11の係止部40に係入する。各係止爪18A、19Aは係止部40の係止舌片41を押し込み変形して係止孔42に係止する。(1)〜(3)の組立により、本発明の包装箱の前板及び後板部分が形成される。
【0025】
このとき、前述(1)で前板12及び後板13の各内側に前角板32と後角板33を折り重ね、更に前述(2)で前板折り返し部18と後板折り返し部19を折り重ねることにより、前角板32と後角板33の各先端部32A、33Aは、前板折返し部18と後板折返し部19の裏面側に挟み込み保持されることになる(図5(B))。
【0026】
尚、前板12と前板折返し部18の間の狭幅の前板額縁片16が前板12の上縁12Aを形成し、後板13と後板折返し部19の間の狭幅の後板額縁片17が後板13の上縁13Aを形成する。
【0027】
(4)次いで、側板を形成する。前板12及び後板13の両側の各側縁12C、13Cから、側板の折目21に沿って、側板の内側に各折込み舌片35を折り込む(図6(A))。
【0028】
(5)底板11に対して両側の側板22を折目21を介して折立てる。更に、折立てた両側の側板22の各上縁22Aから内側に各側板折返し部25を折り重ねる。そして、各側板折返し部25の各下縁の係止爪25Aを底板11の係止部50に係入する。各係止爪25Aは係止部50の係止舌片51を押し込み変形して係止孔52に係止する。
【0029】
このとき、前述(4)で前板12及び後板13の両側の側縁12C、13Cから側板の内側に折り込んである各折込み舌片35を、各側板折返し部25の裏面側に挟み込み保持するものになる(図6(B)、(C))。
【0030】
尚、各側板22と側板折返し部25の間の狭幅の各側板額縁片24が側板22の上縁22Aを形成する。
【0031】
包装箱10は、内容物100を収容し、更にこの包装箱10に蓋体60を被着して蓋付包装箱10として用いることができ、陳列段階では蓋体60を取外した展示用包装箱10として陳列に供することができる。内容物100は包装箱10の前板12及び後板13の高さH1(深さ)より僅かに低く、包装箱10に収容した内容物100の正面101(上方に臨む面)は前板12及び後板13の各上縁12A、13Aより僅かに低位に位置づけられる。尚、図2に例示される内容物は、内容物100の形状が、正面101と側面102(側板22に接する面)の交差角部103は前板12及び後板13の各斜め縁取部12B、13Bに沿う斜め面をなすものである(図2)。
【0032】
本実施形態によれば以下の作用効果を奏する。
(a)包装箱10は、包装箱10の前板12及び後板13の高さH1に対し両側板22の高さH2を低くするとともに、前板12及び後板13の上縁12A、13Aの両端角部に斜め縁取部12B、13Bを形成した。従って、包装箱10は、包装箱10の両側の側板22の上縁22Aの全部、並びに前板12及び後板13の上縁12A、13Aの両端角部(斜め縁取部12B、13B)の広い範囲において、内容物100を外方に対して遮ることがない。包装箱10は、包装箱10の全周のうち、前板12及び後板13の上縁12A、13Aの両端角部(斜め縁取部12B、13B)を除く狭い範囲においてだけ内容物100を外方に対して遮るにすぎず、内容物100の陳列効果を向上できる。内容物100の正背面101と側面102の交差角部103の全体を包装箱10の前板12及び後板13の斜め縁取部12B、13B並びに後側の側板22の上縁22Aの全部において外方から遮ることなく、内容物100を立体的に見ることができる。
【0033】
(b)包装箱10に蓋体60を被せて用いるとき、包装箱10に被せられる蓋体60は、包装箱10の前板12及び後板13の高さH1の上縁12A、13Aに載って支持され、内容物100を押圧変形させることがない。
【0034】
(c)包装箱10を構成する前板12及び後板13の起立高さH1より両側の側板22の起立高さH2を低くしたから、両側の側板22の起立高さH2を前板12及び後板13の起立高さH1と同じにするものに比して、包装箱10の素材展開寸法を両側の側板22を含む左右方向において短寸法化でき、素材使用量を削減できる。
【0035】
(d)底板11に対して前板12及び後板13、並びに両側の側板22等の各板を折り曲げるだけで包装箱10を組立てできる。また、前板12及び後板13の上縁12A、13A(前角板32及び後角板33の折曲げ部(斜め縁取部12B、13B)を含む)、並びに上側の側板22の上縁22Aのそれぞれを、各板の折曲げ部により形成するものになり、これらの上縁12A、13A、斜め縁取部12B、13B、上縁22Aに段ボール紙の切断端面が表われることがなく、美的外観性を向上できる。
【0036】
(e)前板12と後板13の各上縁12A、13Aを前板額縁片16と後板額縁片17により形成し、両側の側板22の各上縁22Aを各側板額縁片24により形成した。前板12と後板13の各上縁12A、13A、及び両側の側板22の各上縁22Aの美的外観性を向上できる。
【0037】
(f)底板に備える各係止部40、50が、各係止爪18A、19A、25Aと概ね同一幅をなすように底板11に切込み形成された係止舌片41、51と、係止舌片41、51の先端が底板11の各辺との間に区画するように底板11に切抜き形成された係止孔42、52とからなるものにした。従って、包装箱10の組立て時に、前板12及び後板13並びに両側の側板22の各折返し部18、19、25を、それらの前板12及び後板13並びに両側の側板22の内側に折り重ねるとき、係止爪18A、19A、25Aが係止舌片41、51の先端を弾発的に押し込み変形して係止孔42、52に直ちに係止でき、組立性を向上できる。包装箱10の廃棄時には、人手による係止舌片41、51の先端を弾発的に押し下げ変形させれば、係止爪18A、19A、25Aは各折返し部18、19、25の折返しの復元習性力により係止孔42、52から直ちに外れ、包装箱10を容易に展開できる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、包装箱において、包装箱に収容してある内容物の陳列効果を高めるととともに、包装箱に被せた蓋体が内容物に当たらないようにすることができる。
【符号の説明】
【0039】
10 包装箱
11 底板
12 前板
13 後板
12A、13A 上縁
12B、13B 斜め縁取部
12C、13C 側縁
14 折目
15A、15B 折目
16 前板額縁片
17 後板額縁片
18 前板折返し部
18A 係止爪
19 後板折返し部
19A 係止爪
21 折目
22 側板
22A 上縁
23A、23B 折目
24 側板額縁片
25 側板折返し部
25A 係止爪
31 折目
32 前角板
32A 先端部
33 後角板
33A 先端部
34 折目
35 折込舌片
40、50 係止部
41、51 係止舌片
42、52 係止孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板の一方の対向辺に起立する前板及び後板と、底板の他方の対向辺に起立する両側の側板とを有してなる包装箱であって、
前板及び後板の起立高さより両側の側板の起立高さが低く、
前板及び後板の各上縁の両端角部は、両側の側板の上縁に交差する斜め縁取部を有してなる包装箱。
【請求項2】
前記底板の一方の対向辺にそれぞれ折目を介して前板及び後板を連設し、前板及び後板の各上縁の両端角部を除く部分に折目を介して前板折返し部と後板折返し部を連設し、前板折返し部と後板折返し部の各下縁に突設されて底板の一方の対向辺沿いに設けてある係止部に係入し得る係止爪を備え、
底板の他方の対向辺にそれぞれ折目を介して前板及び後板の起立高さより低い側板を連設し、各側板の上縁に折目を介して側板折返し部を連設し、各側板折返し部の下縁に突設され底板の他方の対向辺沿いに設けた係止部に係入し得る係止爪を備え、
前板及び後板の各上縁の両端角部にそれら前板及び後板の各側縁と斜めに交差して斜め縁取部を形成することとなる折目を介して前角板と後角板を連設し、
前板及び後板の各側縁にそれぞれ折目を介して折込み舌片を連設した請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記前板及び後板のそれぞれと、前板折返し部と後板折返し部のそれぞれが、2本の折目に挟まれる前板額縁片と後板額縁片のそれぞれを介して連設され、これらの前板額縁片と後板額縁片のそれぞれが前板と後板の各上縁を形成し、
両側の側板のそれぞれと、両側の側板折返し部のそれぞれが、2本の折目に挟まれる両側の側板額縁片のそれぞれを介して連結され、これらの各側板額縁片が各側板の各上縁を形成してなる請求項2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記底板に備える各係止部が、各係止爪と概ね同一幅をなすように底板に切込み形成された係止舌片と、該係止舌片の先端が底板の各辺との間に区画するように底板に切抜き形成された係止孔とからなる請求項2又は3に記載の包装箱。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれかに記載の包装箱の組立方法であって、
底板に対して折立てられる前板及び後板の各上縁から内側に折り重ねた前板折返し部と後板折返し部の各下縁の係止爪を底板の係止部に係入するとともに、前板及び後板の各上縁の両端角部に斜め縁取部を形成するように内側に折り重ねた前角板と後角板の先端部を前板折返し部と後板折返し部の裏面側に挟み込み保持し、
底板に対して折立てた両側の側板の各上縁から内側に折り重ねた各側板折返し部の各下縁の係止爪を底板の係止部に係入するとともに、前板及び後板の両側の各側縁から内側に折込んだ各折込み舌片を各側板折返し部の裏面側に挟み込み保持してなる包装箱の組立方法。
【請求項6】
底板の一方の対向辺にそれぞれ折目を介して前板及び後板を連設し、前板及び後板の各上縁の両端角部を除く部分に折目を介して前板折返し部と後板折返し部を連設し、前板折返し部と後板折返し部の各下縁に突設して底板の一方の対向辺沿いに設けられた係止部に係入し得る係止爪を備え、
底板の他方の対向辺にそれぞれ折目を介して前板及び後板の起立高さより低い側板を連設し、各側板の上縁に折目を介して側板折返し部を連設し、各側板折返し部の下縁に突設して底板の他方の対向辺沿いに設けられた係止部に係入し得る係止爪を備え、
前板及び後板の各上縁の両端角部にそれら前板及び後板の各側縁と斜めに交差して斜め縁取部を形成することとなる折目を介して前角板と後角板を連設し、
前板及び後板の各側縁にそれぞれ折目を介して折込み舌片を連設した包装箱用の厚紙。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−208673(P2010−208673A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−58332(P2009−58332)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【出願人】(390022895)株式会社トーモク (45)
【Fターム(参考)】