説明

包装装置

【課題】 搬入装置に連係して包装機が動作する包装装置において、該搬入装置が故障して連係が切断された場合でも、包装機単体で包装動作を制御でき、被包装物の包装を可能とする包装装置を提供することにある。
【解決手段】 被包装物をストレッチフィルムで包装するストレッチ包装機A1と、前記包装機に被包装物を搬入する搬入装置A2を備え、該搬入装置A2と連係して前記包装機A1が動作する包装装置であって、前記搬入装置A2の動作を無効にして、前記包装機A1のみを動作させる制御手段(24、25、43)を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はストレッチフィルムを用いて商品を包装する包装装置に関し、詳しくはストレッチ包装機に被包装物を搬入する搬入装置を備えた包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
食品加工工場の生産ラインや、スーパーマーケット等のバックヤードでは、生鮮食品や惣菜等を樹脂製或いは紙製のトレイに収容し、その被包装物(商品を収容したトレイ)をフィルムで包装している。そして、そのフィルムによる包装にはストレッチ包装機が使用され、そのストレッチ包装機側に配置されているインフィードコンベヤに前記被包装物を連続して供給するために搬入装置が連設配置される。
そして、その搬入装置には被包装物の寸法(幅、長さ、高さ)を計測する計測手段を備え、その計測したデータを包装機へ送り、そのデータを受けてストレッチ包装機が動作するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、前記搬入装置の故障等により被包装物の寸法データを包装機に送信できなくなると、ストレッチ包装機は動作しなくなり、包装作業が停止してしまうという問題がある。
そして、上記事態が発生した場合は、メーカーのサービスセンター等に連絡し、サービスマンに来てもらい故障箇所を修理してもらうまでは休止せざるを得ず、包装だけでも緊急にしたい場合に対応できなかった。
【0004】
【特許文献1】特開2003−182702号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、搬入装置が故障してしまった場合でも、包装機の動作を確保し、被包装物の包装を可能とする包装装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する為に本発明の包装装置は、被包装物をストレッチフィルムで包装するストレッチ包装機と、前記包装機に被包装物を搬入する搬入装置を備え、該搬入装置と連係して前記包装機が動作する包装装置であって、前記搬入装置の動作を無効にして、前記包装機のみを動作させる制御手段を有することを特徴とする(請求項1)。
上記ストレッチ包装機は、包装方式(張設したフィルムに対して被包装物を下側から突き上げて包装する方式、所定位置に保持した被包装物に対し上方から張設したフィルムを下降させて包装する方式等)、及び被包装物の流れ方向(手前搬入/手前排出、手前搬入/後方排出等)は問わず、何れでもよい。
又、上記ストレッチ包装機に被包装物を搬入する搬入装置の形態は、ベルトコンベヤ、ローラコンベヤ等、何れでもよい。
前記搬入装置とストレッチ包装機との連係とは、両者間における電気的信号(例えば、搬入装置側で計測した被包装物のサイズデータ、被包装物有無の検出データ等)のやり取り、或いは機械的連係(凹凸の嵌合等)等が挙げられる。
【0007】
上記手段によれば、ストレッチ包装機は搬入装置からの信号(サイズデータ等)を受けることにより包装動作を行うが、搬入装置からの信号を受けることなく包装機を動作させる制御手段を設けたことにより、搬入装置の故障等により包装機を動作させるのに必要な信号を出力できないような状況下でも、ストレッチ包装機を単独で作動させ包装作業を行うことができる。
【0008】
前記制御手段の具体的構成としては、例えば、前記搬入装置に配置した被包装物のサイズを計測する計測手段と、前記計測手段で計測された被包装物のサイズデータを用いて前記包装機の包装動作を制御する第一制御手段と、包装対象の被包装物のサイズデータを呼出すサイズデータ呼出手段と、前記サイズデータ呼出手段により呼出した被包装物のサイズデータにより前記包装機の包装動作を制御する第二制御手段と、前記搬入装置のサイズ計測手段からのデータの出力が無い時、前記搬入装置から包装機への被包装物の搬入を停止する手段と、前記第一制御手段と第二制御手段とを切り替える切り替え手段と、を有することを特徴とする(請求項2)。
【0009】
前記第一制御手段は、ストレッチ包装機が搬入装置の計測手段からのデータを受信して動作する、所謂、正常動作時に働く制御手段である。
前記第二制御手段は、搬入装置が故障する等してデータ受信待ちのまま包装機はスタートしないが、このような状態で包装機をスタートさせる場合に使用する制御手段である。
搬入装置から包装機への被包装物の搬入を停止する手段としては、一般的にシャッタが挙げられる。そのシャッタの作動方向は、搬入装置の搬送面と交差する上下方向、あるいは搬入装置の幅方向に沿った左右方向等、何れでもよい。
又、サイズデータ呼出手段で呼び出されるデータは、予めストレッチ包装機に記憶設定されている。
【0010】
上記手段によれば、前記制御手段を正常時に機能する第一制御手段と、正常時以外の時に機能する第二制御手段とで構成し、第一制御手段と第二制御手段とを切り替え可能としたことで、正常時は第一制御手段によって搬入装置からのデータを受信することによりストレッチ包装機が動作し、正常時以外の時は第二制御手段により搬入装置からのデータ送信がなくとも包装機を動作させることができる。しかも、第二制御手段によってストレッチ包装機を動作させる場合、予め物品データに設定された被包装物のサイズデータを呼出手段により呼び出すことで、搬入装置が故障し被包装物のサイズデータを受信できない状況下でも確実にストレッチ包装機を動作させることができる。
【0011】
又、前記第二制御手段に切り替えた時、前記ストレッチ包装機を作動させるために、前記サイズデータ呼出手段により特定された被包装物のサイズデータの有無を判断し、「無」と判断した場合には包装動作を行わず、データ入力表示部にデータの手動入力等を表示させる制御手段と、該被包装物のサイズデータを入力する入力手段と、を設ける(請求項3)。
上記手段によれば、第二制御手段に切り替え、サイズデータ呼出手段により包装対象の被包装物を特定した場合に、特定した被包装物のサイズデータがストレッチ包装機に記憶設定されていれば、該当するサイズデータが呼び出され、そのデータにもと基づいてストレッチ包装機は包装動作を行う。しかしながら、サイズデータ呼出手段で特定された被包装物のサイズデータがストレッチ包装機側にない場合は、データ入力表示部に「データ無し」、「データの手動入力の指示」などのメッセージが表示される。従って、その指示に従って入力手段により被包装物のサイズデータを入力することで、ストレッチ包装機は入力されたサイズデータに基づいて包装動作を開始する。よって、被包装物のサイズデータが包装機に設定されていない場合でも、包装動作を行うことができる。
【0012】
そして、前記入力手段は、前記表示部にデータの手動入力等のメッセージが表示された時のみ、データの入力を許容するようにする(請求項4)。
上記手段によれば、前記入力手段によるサイズデータの入力は、データ入力表示部に「データ無し」、「データの手動入力の指示」などのメッセージが表示された時のみデータの入力を許容する為、被包装物に関するサイズデータの誤入力を防止でき、正しい包装を行うことができる。
【0013】
更に、前記切り替え手段は、例えば、前記搬入装置とストレッチ包装機との連係(接続)状態を検知する検知手段で構成してもよい(請求項5)。即ち、連係状態では切り替え手段が「ON」、連係が切断された状態では切り替え手段が「OFF」となる。
上記手段によれば、例えば両者が所定の連設状態を維持すれば検知手段が「ON」となり、第一制御手段でストレッチ包装機が制御され、両者の連設状態が解除されると検知手段が「OFF」となり、ストレッチ包装機は第二制御手段で制御される状態に切り替わる。よって、搬入装置とストレッチ包装機との連設状態で切り替えることができる。
また、切り替え手段は、前記搬入装置に手動操作のスイッチ(例えば、押釦スイッチ)を設けて構成してもよい(請求項6)。
上記手段によれば、スイッチ操作で第一制御手段、第二制御手段の切り替えを簡単に行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る包装装置は請求項1記載の構成により、搬入装置とストレッチ包装機とが連係状態を維持することで該ストレッチ包装機は包装動作を行うが、前記連係状態を解除した状態でストレッチ包装機を動作させる制御手段を設けたことにより、搬入装置が故障する等してストレッチ包装機との連係を確保できない状況になっても、ストレッチ包装機を動作させることができる。従って、搬入装置に故障が発生した場合でも、包装動作を休止することなく続行することができる。
そして、請求項2記載の構成により、第一制御手段(正常時)においては搬入装置からのデータを受信することによりストレッチ包装機が動作し、第二制御手段(正常時以外)においては搬入装置からのデータの受信を不要としたので、搬入装置が故障等により動作しなくなった場合でも、搬入装置からのデータの受信を待つことなくストレッチ包装機を動作させることができる。しかも、第二制御手段によってストレッチ包装機を動作させる場合、予め物品データに設定された被包装物のサイズデータを呼出手段により呼び出すことで、搬入装置が故障し被包装物のサイズデータを受信できない状況下でも確実にストレッチ包装機を動作させることができる。
【0015】
又、請求項3記載の構成により、サイズデータ呼出手段で特定した被包装物のサイズデータがストレッチ包装機側にない場合でも、入力手段により被包装物のサイズデータを入力することで、ストレッチ包装機は入力されたサイズデータに基づいて包装動作を開始する。よって、被包装物のサイズデータが包装機に設定されていない場合でも、包装動作を行うことができる。
更に、請求項4記載の構成により、前記入力手段によるサイズデータの入力は、データ入力表示部に「データ無し」、「データの手動入力の指示」などのメッセージが表示された時のみデータの入力を許容する為、被包装物に関するサイズデータの誤入力を防止でき、正しい包装を行うことができる。
【0016】
又、請求項5記載の構成により、搬入装置とストレッチ包装機との連係確立/連係解除で第一制御手段による制御と第二制御手段による制御を切り替えることができる。
更に、請求項6記載の構成により、第一制御手段/第二制御手段の切り替えを、搬入装置とストレッチ包装機との位置関係を変えたりすることなく、スイッチ操作で簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はストレッチ包装機A1と、そのストレッチ包装機A1の被包装物搬入側に搬入装置A2が連設配置された包装装置Aの概要を示し、ストレッチ包装機A1は包装部に張架したフィルムに対して下方から被包装物を突き上げて該被包装物の上面をフィルムで覆い、そのフィルムの周縁を被包装物の底面側に折り込んで包装する今日周知のストレッチ包装機である。
【0018】
そのストレッチ包装機A1の構成を簡単に説明すると、機枠1の前部に、被包装物Wを包装機内部に設けた包装部の下位に配置したエレベータまで搬送するインフィードコンベア2が配置され、そのインフィードコンベア2の搬送方向始端側には被包装物Wを載置する載置部3が設けられている。そして、その載置部3には被包装物Wの重量を計量する計量部31が一体的に装備され、該載置部3に被包装物Wを載置することで該被包装物の重量を計量することができるように構成されている。
又、前記インフィードコンベア2の搬送方向終端側に配置されるエレベータ4は、該インフィードコンベア2を構成する複数本の並列配置されたベルト相互間から被包装物Wを載承するヘッド部材が突出するように構成された構造をなし、インフィードコンベア2の回動でエレベータ4上に搬送されてきた被包装物Wを、該エレベータ4の上昇で包装部5に張架されたフィルムに対して突き上げ、被包装物Wの上面がフィルムで覆われるように構成されている。
【0019】
前記エレベータ4の上方には包装部5が設けられ、その包装部5の側方(インフィードコンベヤ2の搬送方向と直交する方向)にフィルムロール配置部6と、そのフィルムロール配置部6にセットされたフィルムロール7から繰り出されるフィルム7’の先端を保持するフィルム保持部(図示省略)が設けられ、そのフィルム保持部でフィルム7’の先端を挟持して引き出し、包装部5まで移送するフィルムフィード機構8が前記フィルム保持部の先端に近接して配置されている。
【0020】
前記フィルムフィード機構8は、フィルム7’の幅方向の両側縁部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト8a,8bと、下側の弾性ベルト8b内に配設されたクランプ板8cと、上側の弾性ベルト8a内に配設された当て板8dとで構成されている。そして、前記クランプ板8cは下側の弾性ベルト8bの往路側と復路側との間に挿入配置され、当て板8dは上側の弾性ベルト8aの往路側と復路側との間に挿入配置されている。更に、上記一対の弾性ベルト8a,8bは、フィルム7’を挟持して搬送し得るように夫々往路側(フィルム7’と接触する面)が同方向に駆動回転するように構成されている。又、下側の弾性ベルト8b内に配置されるクランプ板8cは、図2に示すように、その長手方向が3分割され、中央のクランプ板が包装位置の略中央(センタリング完了後のフィルムの中心位置)に配置され、他は前記中央クランプ板に対し左右対称位置に配置されている。
【0021】
上記3分割されたプランプ板を、下側の弾性ベルト8bの往路側に押し付け/離反させる機構は、電磁ソレノイドのON/OFFによるプランジャの出没及び電磁ソレノイドがOFFの時、前記プランジャを引き込むスプリングの引張り作用を利用した機構で構成されている。即ち、電磁ソレノイドがOFFの時はスプリングの作用のみでクランプ板8cは下側の弾性ベルト8bの往路側を上側の弾性ベルト8aの往路側に押し上げて、フィルム7’が入る空間が一定となるように保持する。又、電磁ソレノイドに通電してONにすると、該電磁ソレノイドのプランジャは電磁力で強制的に押し上げられ、クランプ板8cは弾性ベルト8bに対して強く押圧され、それにより上下の弾性ベルト8a,8bでフィルム7’を挟持する。そして、3分割したクランプ板8cの開放(電磁ソレノイド:OFF)のタイミングは、フィルム7’の端部の折り込みの順番に従って前記挟持状態を解放する。尚、クランプ板8cの分割数は3分割に限らず、例えば5分割でもよく、要は所定長さに切断したフィルム7’を均等に緊張し、且つフィルム端部の折り込みに合わせて解放できればよい。
【0022】
フィルム保持部とフィルムフィード機構8との間には、該フィルムフィード機構8で挟持され引き出されたフィルム7’を所定長さに切断するカッタ(図示省略)が配置され、フィルムフィード機構8の上方には前記エレベータ4の上昇で被包装物Wの上面を覆うフィルム7’の周縁を被包装物Wの底面側に折り込む左右折り込み部材9,9’、後折り込み部材10、排出プッシャ11及び前折り込みローラ12が配置されている。前折り込みローラ12より前方の搬出部にはヒートシール装置13が配置され、被包装物Wの底面側に折り込まれたフィルム7’の周縁部分をヒートシールし得るようになっている。
前記左右折り込み部材9,9’は、当該周縁と直交する方向のフィルム周縁を折り込む後折り込み部材10より上方に配置されている。
又、前記インフィードコンベア2の搬送方向終端側には搬送された被包装物Wをエレベータ4上で停止させるストッパ14が配置されている。
更に、機枠1の前部上方には表示操作部15が、包装済みの被包装物W’が排出される搬出部(ヒートシール装置13)近傍にラベル印字貼付装置16が配置されている。
【0023】
上記ストレッチ包装機A1のインフィードコンベア2の手前側に配置される搬入装置A2は、機枠17内に搬入コンベア18が配置され、その搬入コンベア18の搬送方向上流側から下流側に向かって被包装物Wの幅寸法(搬送方向と直交する方向の幅)を計測する幅センサ19、被包装物Wの長さ寸法(被包装物Wの搬送方向に沿った長さ)を計測する長さセンサ20、被包装物Wの高さ寸法を計測する高さセンサ21、被包装物Wが搬入コンベア18の所定位置に位置することを検知する被包装物検知センサ22が配置されている。
更に、搬入コンベア18の終端より下流側(搬入装置からストレッチ包装機のインフィードコンベヤへの乗り移り部)には、搬入コンベア18で搬送される被包装物Wがストレッチ包装機A1のインフィードコンベア2に乗り移るのを阻止し、ストレッチ包装機A1のインフィードコンベア2への被包装物の搬入を制御するストッパ装置23のシャッタ23aが配置されている。
【0024】
前記幅センサ19は、搬入コンベア18に供給された被包装物Wをセンタリングすると同時に横幅を計測するもので、搬入コンベア18の搬送方向と直交する幅方向にスライドしてセンタリング、及び幅寸法の計測を行うものである。
前記長さセンサ20は、反射型光センサで構成され、被包装物Wが該センサの投光を遮っている時間から該被包装物Wの長さが計測される。
前記高さセンタ21は、反射型光センサを鉛直方向に複数個を配列して構成され、どの高さ位置のセンサの反射光が受光されるかによって被包装物Wの高さ寸法(「高」、「中」、「低」等)が計測される。
前記被包装物検知センサ22は、該センサ22が配置された位置における被包装物Wの有無を検知し、その検知信号で前記ストッパ装置23のシャッタ開閉を制御するもので、ストレッチ包装機A1のインフィードコンベア2へ複数の被包装物Wが搬入されるのを防止する。
【0025】
又、搬入装置A2には前記幅センサ19、長さセンサ20、高さセンサ21の信号(計測データ)を前記ストレッチ包装機A1へ送信して該ストレッチ包装機A1を制御するか否かを切り替える切り替え手段24として、押釦スイッチが設けられている。
この押釦スイッチ24は、ONにより前記搬入装置A2の幅センサ19、長さセンサ20、高さセンサ21の信号(計測データ)を前記ストレッチ包装機A1へ送信して該ストレッチ包装機A1を制御することが可能となり、押釦スイッチをOFFにすると搬入装置A2とストレッチ包装機A1の連係が分断され、ストレッチ包装機A1は搬送装置A2によって制御不能となる。
【0026】
図3は上述したストレッチ包装機A1と搬入装置A2の電気的構成を示すもので、包装機制御部25は主としてストレッチ包装機A1の機構部の制御を行うもので、包装機CPU26によって制御される。他方、搬入装置制御部は搬入装置A2の幅センサ19、長さセンサ20、高さセンサ21、被包装物検知センサ22等や搬入コンベア18の制御を行い、搬入装置通信用INFを介してストレッチ包装機A1の包装機通信用INFと接続され、相互に交信し得るように構成されている。
【0027】
<包装機制御部>において
包装機CPU26にはバス26aを介して包装機ROM27、包装機RAM28、操作部29、表示部30、計量部31、ラベル印字貼付部32が接続されている。
包装機ROM27には包装機CPU26が実行するプログラム、包装制御データテーブルが記憶されている。
包装機RAM28には、包装機CPU26が包装機ROM27の包装制御データテーブルを実行する場合に用いる各種レジスタ及びフラグと、商品毎に予め各種データが記憶されたプリセットデータエリア、各種実績データを記憶する実績データエリア等を備えている。
上記プリセットデータエリアには、図4に示すような物品データ(PLUデータ)や、図5に示すような容器であるトレイに関する各種データを記憶しておくトレイファイルなどが記憶されている。
上記物品データには、被包装物Wの品番に対応して品名、単価、トレイサイズNo、貼付するラベルに関するデータ等が記憶されている。
上記トレイファイルには、予めトレイNo毎にプリセットされた包装機制御用のデータ、そのトレイのサイズデータ(幅寸法X、長さ寸法Y、高さ寸法Z)、及びそのトレイを使用した被包装物Wを包装するフィルムのカット長さL等が記憶されている。
【0028】
操作部29(表示操作部15)は、包装機の起動、停止のための各種スイッチ及びデータの入力等を行うキーボード等からなっている。
表示部30(表示操作部15)は、タッチパネルで構成されており、包装機CPU26の指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージの表示を行うものである。
計量部31は、被包装物Wの計量を行い、計量データは包装機CPU26へと送信され、包装機RAM28に記憶される。
ラベル印字貼付部32は、商品(被包装物)に対応した品名、単価、重量、値段等の各種データを印字したラベルを発行し、その発行したラベルを包装済みの被包装物Wに貼付するものである。
【0029】
包装機制御部25は、包装動作を実行する場合にストレッチ包装機の各機構部を駆動する為の回路で、本発明に関係する部分を挙げると、包装機通信用INF33、インフィードコンベア駆動部34、エレベータ駆動部35、フィルムフィード駆動部36、左右折り込み部材駆動部37、後折り込み部材駆動部38、排出プッシャ駆動部39、左右クランプ板駆動部40、後中央クランプ板駆動部41、前中央クランプ板駆動部42等を備えている。
【0030】
上記包装機通信用INF33は、搬入装置A2と通信状態にて動作させる際に搬入装置CPU44からの信号を送受信する為の搬入装置A2とストレッチ包装機A1の交信用インターフェイスである。
上記インフィードコンベア駆動部34は、包装機CPU26の指令により搬入装置A2から供給される被包装物Wをエレベータ4に向けて搬送するインフィードコンベア2を回動させる駆動源のモータM2を制御するものである。
上記エレベータ駆動部35は、包装機CPU26の指令によりエレベータ4を昇降させる駆動源のモータM3を制御するものである。
上記フィルムフィード駆動部36は、包装機CPU26の指令によりフィルムフィード機構8によるフィルム搬送の駆動源となるモータM4を制御するものである。
【0031】
上記左右折り込み部材駆動部37は、包装機CPU26の指令により左右折り込み部材9,9’を開閉する駆動源のモータM5を制御するものである。
上記後折り込み部材駆動部38は、包装機CPU26の指令により後折り込み部材10を開閉する駆動源のモータM6を制御するものである。
排出プッシャ駆動部39は、包装機CPU26の指令により左右側及び後側のフィルム端部の折り込みを終了した被包装物を搬出部(ヒートシール装置13)に向けて押し出す排出プッシャ11の駆動源であるモータM7を制御するものである。
【0032】
上記左右クランプ板駆動部40は、フィルムフィード機構8を構成する3分割のクランプ板8cにおける中央クランプ板を挟む左右位置に配置したクランプ板を動作させる電磁ソレノイドへの通電を制御するもので、後中央クランプ板駆動部41は、後側のクランプ板(排出プッシャによる被包装物の搬出方向に対して後側に位置するクランプ板、図2において左側のクランプ板)における中央クランプ板を動作させる電磁ソレノイドへの通電を制御するもので、前中央クランプ板駆動部42は、前側のクランプ板(図2に置いて右側のクランプ板)における中央クランプ板を動作させる電磁ソレノイドへの通電を制御するもので、これによってフィルムが最適な緊張状態に支持され、且つフィルム端部の折り込み動作に合わせてフィルム挟持を解放するタイミングが制御されるため、綺麗な包装仕上がりが得られる。
【0033】
<搬入装置制御部>において
搬入装置A2の制御部43において、搬入装置CPU44にはバス44aを介して搬入装置ROM45、搬入装置RAM46が接続されている。
搬入装置ROM45には、搬入装置CPU44が実行するプログラム、各センサや搬入コンベアの駆動制御データテーブルが記憶されている。
搬入装置RAM46には搬入装置CPU44が搬入装置ROM45の制御データテーブルを実行する場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリア等が記憶されている。
【0034】
搬入装置制御部43は、被包装物Wを搬送する搬入装置A2に装備される各センサや搬入コンベア18を駆動する為の回路で、本発明に関係する部分を挙げると、搬入装置通信用INF47、幅センサ回路48、長さセンサ回路49、高さセンサ回路50、コンベア駆動部51、物品センサ回路52、シャッタ駆動部53、送信切り替え回路54等を備えている。
【0035】
上記搬入装置通信用INF47は、ストレッチ包装機A1と通信状態にて動作させる際に、包装機CPU26からの信号を送受信する為の搬入装置A2とストレッチ包装機A1の交信用インターフェイスである。
上記幅センサ回路48は、搬入コンベア18の側部に配置した幅センサ19の検出信号を搬入装置CPU44に出力するもので、信号を受けた搬入装置CPU44は搬入装置通信用INF47を介して計測データをストレッチ包装機A1へ送信する。
上記長さセンサ回路49は、搬入コンベア18の側部に配置した長さセンサ20の検出信号を搬入装置CPU44に出力するもので、信号を受けた搬入装置CPU44は搬入装置通信用INF47を介して計測データをストレッチ包装機A1へ送信する。
上記高さセンサ回路50は、搬入コンベア18の側部に配置した高さセンサ21の検出信号を搬入装置CPU44に出力するもので、信号を受けた搬入装置CPU44は搬入装置通信用INF47を介して計測データをストレッチ包装機A1へ送信する。
【0036】
上記コンベア駆動部51は、搬入装置CPU44の指令により搬入コンベア18の駆動源となるモータM8を制御するものである。
上記物品センサ回路52は、搬入コンベア18の終端側の側部に配置した被包装物検出センサ22の検出信号を搬入装置CPU44に出力するもので、信号を受けた搬入装置CPU44はストッパ装置23のシャッタを昇降(開閉)させるシャッタ駆動部53のモータM1を制御し、更に搬入装置CPU44は搬入装置通信用INF47と包装機通信用INF33を介して信号を送りそれを受けた包装機CPU26はインフィードコンベア駆動部34を制御する。
上記送信切り替え回路54は、押釦スイッチ24により切り替えられ、幅センサ回路48、長さセンサ回路49、高さセンサ回路50の各回路を有効(信号送信可)、無効(信号送信不可)に切り替えるものである。
【0037】
次に、本実施の形態においてストレッチ包装機A1と搬入装置A2が第一制御手段を利用して連係状態とした場合のストレッチ包装機A1と搬入装置A2の動作を図1に基づいて説明する。第一制御手段は、ストレッチ包装機A1が搬入装置A2からデータを受信可能な状態、つまり通常時(正常動作)に利用する制御手段である。
搬入装置A2に装備された第一制御手段と第二制御手段を切り替えるための切り替え手段24の押釦スイッチを、第一制御手段が有効となるように切り替える(押釦スイッチ:ON)ことにより、搬入装置A2に備わる幅センサ19、長さセンサ20、高さセンサ21、被包装物検知センサ22の各センサが機能するようになり、搬入コンベア18上を搬送される被包装物Wの計測された幅、長さ、高さの各データがストレッチ包装機A1に送信可能となる。
搬入装置A2からのサイズデータの受信が可能であることを検知したストレッチ包装機A1は、前記受信したサイズデータを基に被包装物Wを包装するに必要なフィルムの長さや包装条件等を決定し、動作するようになる。このように、切り替え手段24の押釦スイッチを、第一制御手段となるように切り替えることによって、ストレッチ包装機A1は搬入装置A2からのサイズデータを受信し、包装動作を実行する。
【0038】
ストレッチ包装機A1の表示操作部15により包装対象の被包装物のデータを呼び出すことにより、品番、品名、単価等のデータが呼び出され、そのデータはストレッチ包装機A1の包装機RAM28に記憶される。そして、ストレッチ包装機A1は搬入装置A2からのサイズデータの受信待ち状態となり、該ストレッチ包装機A1はスタートしない。
【0039】
搬入装置A2において、搬入コンベア18の搬送方向に対し始端側(図1において左側)に加工ライン等のベルトコンベア等により搬送されてきた被包装物Wは搬入コンベア18に乗り移り搬送され被包装物Wの幅寸法を計測する幅センサ18、長さ寸法を計測する長さセンサ20、高さ寸法を計測する高さセンサ21により幅、長さ、高さが計測され、それらのデータは幅センサ回路48、長さセンサ回路49、高さセンサ回路50により搬入装置CPU44へと出力される。搬入装置CPU44により搬入装置通信用INF47を介して包装機通信用INF33へ送信され、受信したデータは包装機CPU26により包装機RAM28に記憶される。
【0040】
搬入装置A2の搬入コンベア18上に載置された被包装物Wはそのまま該搬入コンベア18により搬送され、搬入コンベア18の終端側に配置した被包装物検知センサ22が被包装物Wを検知することによりストッパ装置23のシャッタ23aが降下する。又、前記被包装物検知センサ22が被包装物Wを検知することによりストレッチ包装機A1へと信号が送信され、インフィードコンベア2を駆動しストレッチ包装機A1がスタートする。被包装物Wはそのまま搬入コンベア18からインフィードコンベア2へと乗り移り、計量部31を備えた載置部3へと搬送され停止する。そして、前記ストッパ装置23のシャッタ23aは、被包装物Wが被包装物検知センサ22により検出されなくなったところで上昇し、複数の被包装物Wがインフィードコンベア2へ同時に搬入されるのを防止する。
【0041】
前記載置部3の計量部31は該載置部に被包装物Wが載置されたことを検出し、被包装物Wの計量を開始する。そして、計量した重量データは包装機CPU26へ送られ、包装機RAM28に記憶される。
【0042】
計量部31による計量が完了すると、搬入装置A2から送られてきた被包装物Wの幅、長さ、高さの寸法に応じて切断されたフィルム7’がフィルム保持部によりその幅方向の側縁部が保持された状態でエレベータ4の上方に形成された包装部5に水平に張設される。更に、インフィードコンベア2が駆動され、それにより搬送された被包装物Wはストッパ14の位置にて停止する。そして、包装機CPU26はエレベータ4を駆動する駆動源のモータM3を駆動させ、それによりエレベータ4が上昇し、被包装物Wを包装部5に向けて押し上げる。前記エレベータ4によって上方へ押上げられた被包装物Wは包装部5に張設されたフィルム7’の略中央に押し付けられ、被包装物Wの上面は前記フィルム7’が密着して覆われる。エレベータ4は所定の高さまで上昇した後停止する。尚、前記フィルム7’の切断長さは、搬入装置A2から送信された被包装物Wのサイズデータを基に、包装機RAM28に記憶設定されたトレイファイル(図5参照)が参照され決定される。
【0043】
エレベータ4で上昇される被包装物Wの左右と後側には該被包装物Wの底面に向けて進退する左右一対の左右折り込み部材9,9’と後折り込み部材10が配置されており、これらの折り込み部材9,9’、10が被包装物Wの上昇によって張架されたフィルムにそれぞれ突入することにより、該フィルムの左右の側縁部、後の側縁部が上記被包装物Wの底面側に折り込まれて密着する。ここで、左右折り込み部材9,9’の進入による折り込み量は被包装物Wのサイズに応じて変更される。即ち、被包装物Wの幅、長さ、高さの各サイズデータに基づきそれらのサイズに合わせて包装制御を行う。その際に、左右折り込み部材9,9’による折り込み量は被包装物Wの幅寸法に合わせて変更される。
【0044】
そして、被包装物Wを被覆するフィルム端部(左右側縁部、後側縁部)の折り込み動作が終了した後に排出プッシャ駆動部のモータM7の駆動により排出プッシャ11が作動して前記包装済みの被包装物Wを押圧し、ヒートシール装置13上に排出し、被包装物の底面側に折り返されたフィルム端部を熱シールして被包装物の包装が完了する。
【0045】
以上で包装動作は完了するが、ストレッチ包装機A1にラベル印字貼付装置16が装備されている場合は、操作表示部15の操作により包装機RAM28に記憶されている物品データ、載置部3の計量部31にて計量された被包装物Wの重量に基づいて算出された値段等がラベル印字貼付装置16でラベルに印字されて発行され、包装を完了した被包装物W’に自動的に貼付される。
【0046】
次に第二制御手段を利用した場合のストレッチ包装機A1と搬入装置A2の動作を図1に基づいて説明する。第二制御手段を利用するのは、ストレッチ包装機A1が搬入装置A2からデータを受け取れない状態となり、データ受信待ちにて動作しない状態となっている場合に利用する手段であり、例えば、搬入装置A2が故障する等してストレッチ包装機A1がデータ受信待ちのままスタートできない状態にある時、ストレッチ包装機A1をスタートさせたといった場合の制御手段である。
【0047】
搬入装置A2に設けられた切り替え手段24の押釦スイッチを操作して第二制御手段に切り替えることにより、該搬入装置A2に装備された幅センサ19、長さセンサ20、高さセンサ21、被包装物検知センサ22の機能を停止し、ストレッチ包装機A1へのデータの送信を切断する。他方、データ通信の切断を検知したストレッチ包装機A1は、包装機RAM28に記憶している被包装物のサイズデータや、表示操作部15により入力されたサイズデータに基づき、包装に使用するフィルムの切断長さや包装条件を決定し、包装動作を行うようにするものである。このように、切り替え手段(押釦スイッチ)24を操作して第二制御手段が機能するように切り替えることによって、ストレッチ包装機A1は搬入装置A2からのサイズデータを必要とすることなく、ストレッチ包装機A1単体にて包装動作を行うことが可能となる。
【0048】
具体的には、表示操作部15により包装対象の被包装物Wの品番を指定入力することにより、該被包装物の品番、単価、トレイサイズNo等のデータが呼び出され、包装機RAM28に記憶される。そして、ストレッチ包装機A1はインフィードコンベア2の載置部3に設けられた計量部31からの信号の受信待ち状態となり、スタート待ちで待機する。
前記インフィードコンベア2の載置部3に被包装物Wが載置されると、計量部31は被包装物が載置されたことを検出し、計量を開始する。計量を完了した後、計量データは包装機CPU26により物品データ(PLUデータ)が参照され、そのデータ中にトレイサイズデータが存在するか否かをチェックし、存在していない場合には表示操作部15に「トレイサイズデータがありません」とのメッセージを表示し、ストレッチ包装機A1は包装動作を開始せず、停止状態を維持する。
【0049】
前記メッセージを受けてオペレータが表示操作部15より包装対象の被包装物のトレイサイズデータを入力すると、包装動作をスタートさせる。尚、呼び出した物品データ(PLUデータ)にトレイサイズデータが存在している場合には、該当するトレイサイズNoが決定され、包装動作をスタートする。
【0050】
前記計量部31による計量が完了すると呼び出されたトレイサイズNoに基づいて切断されたフィルム7’がフィルム保持部によりその幅方向の側縁部が保持された状態でエレベータ4の上方に形成された包装部5に水平に張設される。更に、インフィードコンベア2が駆動され、それにより搬送された被包装物Wはストッパ14の位置にて停止する。そして、包装機CPU26はエレベータ4を駆動する駆動源のモータM3を駆動させ、それによりエレベータ4が上昇し、被包装物Wを包装部5に向けて押し上げる。前記エレベータ4によって上方へ押上げられた被包装物Wは包装部5に張設されたフィルム7’の略中央に押し付けられ、被包装物Wの上面は前記フィルム7’が密着して覆われる。エレベータ4は所定の高さまで上昇した後停止する。尚、前記フィルム7’の切断長さは、トレイサイズNoを基に、包装機RAM28に記憶設定されたトレイファイル(図5参照)が参照され決定される。
以降は上記した第一制御手段による包装動作と同様の動作であるため、説明は省略する。
【0051】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で変更しうるものである。
(1)第一制御手段と第二制御手段の切り替えを、搬入装置A2に設けた切り替え手段の押釦スイッチ24の操作で切り替えているが、これに限定されず、例えば、搬入装置A2をストレッチ包装機A1から切り離すことにより、センサ等により自動で切り替わるようにしてもよい。この場合、搬入装置A2をストレッチ包装機A1から切り離した時に第二制御手段に切り替わるようにする。
(2)第一制御手段と第二制御手段の切り替え手段(押釦スイッチ)を搬入装置A2側に設けているが、ストレッチ包装機A1側に設けてもよい。
(3)切り替え手段(押釦スイッチ)を操作することにより、搬入装置の電源のON/OFFを切り替えるようにしてもよい。即ち、切り替え手段(押釦スイッチ)が電源スイッチを兼ねるようにしてもよい。
(4)第一制御手段による動作において、ストレッチ包装機のスタートは搬入装置からの被包装物のサイズデータ(計測データ)の受信にかえて、被包装物検知センサ22の検知信号を受信することによりスタートするようにしてもよい。
(5)搬入装置からのデータは、被包装物のサイズデータに限定されず、包装機にて被包装物のサイズデータが分かるようになっていればよく、例えば品番、品名、バーコード等、物品データ(PLUデータ)でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る包装装置の概要を示す側面図。
【図2】包装部の構成を示す同平面図。
【図3】包装装置を構成するストレッチ包装機と搬入装置の電気的構成を示すブロック図。
【図4】物品データの構成を示す説明図。
【図5】トレイファイルの構成を示す説明図。
【符号の説明】
【0053】
A…包装装置 A1…ストレッチ包装機
A2…搬入装置 W…被包装物
15…表示操作部(サイズデータ呼出手段) 8…搬入コンベア
19…幅センサ(兼センタリング) 20…長さセンサ
21…高さセンサ 22…被包装物検知センサ
23…ストッパ装置(搬入停止手段) 24…切り替え手段(押釦スイッチ)
25…包装機制御部 43…搬入装置制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装物をストレッチフィルムで包装するストレッチ包装機と、前記包装機に被包装物を搬入する搬入装置を備え、該搬入装置と連係して前記包装機が動作する包装装置であって、
前記搬入装置の動作を無効にして、前記包装機のみを動作させる制御手段を有することを特徴とする包装装置。
【請求項2】
前記搬入装置に配置した被包装物のサイズを計測する計測手段と、
前記計測手段で計測された被包装物のサイズデータを用いて前記包装機の包装動作を制御する第一制御手段と、
包装機に設定記憶した包装対象の被包装物のサイズデータを呼出すサイズデータ呼出手段と、
前記サイズデータ呼出手段により呼出した被包装物のサイズデータにより前記包装機の包装動作を制御する第二制御手段と、
前記第一制御手段と第二制御手段とを切り替える切り替え手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の包装装置。
【請求項3】
前記第二制御手段に切り替えられた時、前記サイズデータ呼出手段により呼出した被包装物のサイズデータの有無を判断し、「無」と判断した場合には包装動作を行わず、データ入力表示部にデータの手動入力を表示させる制御手段と、該被包装物のサイズデータを入力する入力手段と、を有することを特徴とする請求項2記載の包装装置。
【請求項4】
前記入力手段は、前記表示部に入力指示が表示された時のみデータの入力を許容することを特徴とする請求項3記載の包装装置。
【請求項5】
前記切り替え手段は、前記搬入装置と包装機との連係を検知する検知手段であることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の包装装置。
【請求項6】
前記切り替え手段は、前記搬入装置に設けられたスイッチであることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−96486(P2009−96486A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−267819(P2007−267819)
【出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】