説明

医用情報処理システム

【課題】 特定の場面において、必要な医用情報に対して容易かつ迅速にアクセスすることができる医用情報処理システムを提供する。
【解決手段】 格納手段101は、医用情報を格納する。指定手段102は、格納手段101に格納された医用情報のうち、特定の場面で使用する一部の特定情報を予め指定する。取得手段103は、指定手段102で指定された特定情報のみを特定の場面で用いられる端末装置に取得させる。この医用情報処理システムによれば、指定された特定情報のみを特定の場面で用いられる端末装置に取得させるので、システムの負担が低減され、端末装置が特定情報を迅速に取得できる。取得手段103により取得された特定情報を端末装置に表示する表示手段を備えてもよい。また、端末装置の表示画面上で患者の指定を受け付ける患者受付手段を備え、表示手段は患者受付手段で指定された患者について特定情報を一覧表示してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用情報を取り扱う医用情報処理システムに関し、とくに必要な医用情報へ容易にアクセスできる医用情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の紙カルテと同様の機能を有する電子カルテを用いたシステムが知られている。電子カルテには、診療録や検査結果等を記録する機能、検査等の予約情報を管理する機能、あるいは検査画像や検査レポート等の診断情報を参照する機能など、多種多様な機能が備えられている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−117142号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子カルテは臨床医の診療業務の支援に限らず、医療機関の各部門に対する必要な情報の提供を行うものであり、個々の患者に関して医療に必要な多種多様な情報を取り扱う。例えば、電子カルテにより診療録を参照する場合には、患者の氏名、年齢、性別等の患者基本情報は電子カルテデータベースを参照し、オーダリング情報はオーダリングデータベースを参照し、検査結果はファイリングデータベースや電子カルテデータベースを参照する。このように電子カルテでは、多様で大量のデータを患者単位で取り扱うことができ、これにより紙を用いたカルテの機能のみならず、その他の医療機関の機能を集約することができる。
【0005】
しかし、電子カルテでは大量のデータを取り扱うため、特定の場面において必要な情報へのアクセスが困難にあるという問題がある。例えば、迅速に必要な情報にアクセスしたい診療時等に、電子カルテシステムを起動しても、システムが大量のデータを取り扱うために、必要な情報の表示レスポンスの低下を招くおそれがある。また、多種多様なデータから目的のデータにたどり着く必要があり、操作が煩雑になるという問題がある。このように、電子カルテシステムでは、大量のデータを取り扱うことに起因する問題がある。
【0006】
本発明の目的は、特定の場面において、必要な医用情報に対して容易かつ迅速にアクセスすることができる医用情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の医用情報処理システムは、医用情報を取り扱う医用情報処理システムにおいて、医用情報を格納する格納手段と、前記格納手段に格納された医用情報のうち、特定の場面で使用する一部の特定情報を予め指定する指定手段と、前記指定手段で指定された前記特定情報のみを前記特定の場面で用いられる端末装置に取得させる取得手段と、を備えることを特徴とする。
この医用情報処理システムによれば、指定された特定情報のみを特定の場面で用いられる端末装置に取得させるので、システムの負担が低減され、端末装置が特定情報を迅速に取得できる。
【0008】
前記取得手段により取得された前記特定情報を前記端末装置に表示する表示手段を備えてもよい。
この場合には、特定情報が迅速に表示される。
【0009】
前記端末装置の表示画面上で患者の指定を受け付ける患者受付手段を備え、前記表示手段は前記患者受付手段で指定された患者について前記特定情報を一覧表示してもよい。
【0010】
前記表示手段による前記一覧表示の表示画面上で前記特定情報の指定を受け付ける特定情報受付手段を備え、前記表示手段は前記特定情報受付手段で指定された前記特定情報を表示してもよい。
【0011】
前記特定情報は文書であってもよい。
【0012】
前記特定情報は画像であってもよい。
【0013】
前記格納手段は前記医用情報として電子カルテに使用する情報を格納してもよい。
【0014】
本発明の医用情報処理方法は、医用情報を取り扱う医用情報処理方法において、医用情報を格納するステップと、前記格納するステップで格納された医用情報のうち、特定の場面で使用する一部の特定情報を予め指定するステップと、前記指定するステップで指定された前記特定情報のみを前記特定の場面で用いられる端末装置に取得させるステップと、を備えることを特徴とする。
この医用情報処理方法によれば、指定された特定情報のみを特定の場面で用いられる端末装置に取得させるので、システムの負担が低減され、端末装置が特定情報を迅速に取得できる。
【0015】
前記取得するステップにより取得された前記特定情報を前記端末装置に表示するステップを備えてもよい。
この場合には、特定情報が迅速に表示される。
【0016】
前記端末装置の表示画面上で患者の指定を受け付けるステップと、前記患者の指定を受け付けるステップで指定された患者について前記特定情報を一覧表示するステップと、を備えてもよい。
【0017】
前記一覧表示の表示画面上で前記特定情報の指定を受け付けるステップと、前記特定情報の指定を受け付けるステップで指定された前記特定情報を表示するステップと、を備えてもよい。
【0018】
前記特定情報は文書であってもよい。
【0019】
前記特定情報は画像であってもよい。
【0020】
前記格納するステップでは前記医用情報として電子カルテに使用する情報を格納してもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の医用情報処理システムによれば、指定された特定情報のみを特定の場面で用いられる端末装置に取得させるので、システムの負担が低減され、端末装置が特定情報を迅速に取得できる。
【0022】
本発明の医用情報処理方法によれば、指定された特定情報のみを特定の場面で用いられる端末装置に取得させるので、システムの負担が低減され、端末装置が特定情報を迅速に取得できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は本発明による医用情報処理システムを機能的に示すブロック図である。
【0024】
図1において、格納手段101は、医用情報を格納する。指定手段102は、格納手段101に格納された医用情報のうち、特定の場面で使用する一部の特定情報を予め指定する。取得手段103は、指定手段102で指定された特定情報のみを特定の場面で用いられる端末装置に取得させる。
【0025】
以下、図2〜図6を参照して、本発明による医用情報処理システムの一実施形態について説明する。
【0026】
図2は本実施形態の医用情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0027】
図2に示すように、本実施形態の医用情報処理システム100は、医用情報を統合的に管理する情報処理サーバ1と、種々の医用情報を格納するデータ格納部群(ファイリングデータ格納部21、電子カルテデータ格納部22およびオーダリングデータ格納部23)と、ユーザの操作を受け付ける端末装置31,32,・・・と、を備える。端末装置31,32,・・・は通信回線5を介して情報処理サーバ1に接続されている。Web(World Wide Web)を用いて端末装置31,32,・・・を情報処理サーバ1に接続する場合には、医療機関の外部からも情報処理サーバ1にアクセスできる。
【0028】
ファイリングデータ格納部21には、検査結果等の文書や検査画像等の診断画像が格納される。文書や診断画像は、放射線科システム91、生理検査システム92、生体検査システム93、内視鏡部門システム94等で作成され、送信されたデータである。電子カルテデータ格納部22には、患者の氏名、年齢、性別等の患者基本情報や診療録等が格納される。オーダリングデータ格納部23には、検査等の予約情報が格納される。
【0029】
医用情報処理システム100は、電子カルテシステムを構成する。電子カルテシステムは、従来の紙カルテと同様の機能を有する電子カルテを用いるシステムである。電子カルテでは、ファイリングデータ格納部21、電子カルテデータ格納部22、およびオーダリングデータ格納部23に格納された多種多様のデータを取り扱う。これらのデータを用いることで、電子カルテには、診療録や検査結果等を記録する機能、検査等の予約情報を管理する機能、あるいは検査画像や検査レポート等の診断情報を参照する機能など、多種多様な機能が備えられている。
【0030】
このように、電子カルテは臨床医の診療業務の支援に限らず、医療機関の各部門に対する必要な情報の提供を行うものであり、個々の患者に関して医療に必要な多種多様な情報を取り扱う。
【0031】
また、医用情報処理システム100は、電子カルテシステムとは別に、医療に関連する特定の場面への対応に特化した機能を有する。このような機能により、特定の場面における必要な情報への迅速なアクセスを可能としている。本発明の医用情報システムは、このような機能の提供を要点とするものである。
【0032】
以下、診療時に臨床医が利用可能な機能について例示的に説明する。
【0033】
図3は情報処理サーバ1の記憶部11に格納された文書データベーステーブルおよび画像データベーステーブルの構成を示す図である。
【0034】
文書データベーステーブルには、ファイリングデータ格納部21、電子カルテデータ格納部22、およびオーダリングデータ格納部23に格納された多種多様のデータのうち、診療時に必要となる文書の文書発効日、文書種別、患者ID、文書UIDおよび文書格納位置が対応付けられている。
【0035】
「文書」は、診察時に必要となる検査結果等の文書である。「文書発効日」は、文書が発効した日を特定する。「文書種別」は検査結果等の種類を特定する。「患者ID」は個々の患者をユニークに特定するIDである。「文書ID」は個々の文書をユニークに特定するIDである。「文書格納位置」は、各文書の格納位置を特定するデータであり、例えば、「文書格納位置」としてファイリングデータ格納部21の特定の格納アドレスが示される。
【0036】
画像データベーステーブルには、対応文書ID、画像UIDおよび画像格納位置が対応付けられている。
【0037】
「画像」は、診察時に必要となる文書に添付された診断画像等である。「対応文書ID」は画像が対応付けられる文書を示す文書IDである。「画像ID」は個々の画像をユニークに特定するIDである。「画像格納位置」は、各画像の格納位置を特定するデータであり、例えば、「画像格納位置」としてファイリングデータ格納部21の特定の格納アドレスが示される。
【0038】
図4は端末装置31の案内画面表示を例示する図である。各端末装置の画面表示を制御するソフトウェアは、例えば、各端末装置に実装される。
【0039】
図4の案内画面では、文書を検索するためのキーワードを入力するための検索キーワード入力ボックス51が表示される。また、アイコン52は全文書の一覧を表示する機能に、アイコン53は文書毎にその内容を表示する機能に、アイコン54は後述するポータル機能に、それぞれ割り付けられている。
【0040】
例えば、端末装置31のキーボードを用いて検索キーワード入力ボックス51に患者IDを入力し、端末装置31のマウスを用いてアイコン52をクリックすると、端末装置31とのやり取りに基づいて情報処理サーバ1が記憶部11の文書データベーステーブル(図3)を参照し、対応する患者のデータを検索する。その後、情報処理サーバ1とのやり取りに基づいて、端末装置31では対応する患者についてすべての文書が一覧表示される。
【0041】
図5は一覧表示の表示例を示す図である。この例では、文書発効日として規定された日に発効したすべての文書が、文書種ごとに1つの枠内に時系列順に表示される。図5のアイコン61〜64は個々の文書IDに割り付けられている。任意のアイコン61〜64をクリックすると、端末装置31とのやり取りに基づいて、情報処理サーバ1が対応する文書をファイリングデータ格納部21等から取得し、対応する文書が端末装置31に表示される。
【0042】
図6は、各文書に添付された診断画像の一つをサムネイル表示する例を示す図である。このような表示は、ポータル機能に基づくものであり、図4の案内表示画面におけるアイコン54をクリックすることで図6の画面表示が実行される。
【0043】
この例では、サムネイル画像61Bがアイコン61Aに、サムネイル画像62Bがアイコン62Aに、サムネイル画像63Bがアイコン63Aに、サムネイル画像64Bがアイコン64Aに、それぞれ対応付けられている。
【0044】
例えば、アイコン61Aをクリックすると、アイコン61Aが割り付けられた文書IDの文書が表示される。また、サムネイル画像61Bをクリックすると、アイコン61Aが割り付けられた上記文書に添付された診断画像が表示される。
【0045】
なお、端末装置31とのやり取りに基づいて画像データベーステーブル(図3)を参照することで、情報処理サーバ1は、文書に添付された診断画像およびサムネイル画像を特定する。また、所定のサムネイル画像がクリックされた場合、情報処理サーバ1は、端末装置31とのやり取りに基づいて、対応する診断画像のデータをファイリングデータ格納部21等から取得し、対応する診断画像が端末装置31に表示される。
【0046】
上記実施形態において、端末装置31にWebブラウザ上で動作するCGI(Common Gateway Interface)を実装し、画面表示に関する機能をURL(Uniform Resource Locator)に割り当てるようにしてもよい。この場合には、医用情報処理システム100内に構成されるシステムや、医用情報処理システム100に接続される別のシステム、あるいは医療機関の外部からでも、上記機能を利用できる。また、各端末装置に対する実装のための煩雑な作業が不要となる。
【0047】
例えば、URLの値を「http://CGI機能名?パラメータ部」とし、「CGI機能名」に上記「全文書ブラウザ機能」や「文書毎ブラウザ機能」を、「パラメータ部」に「患者ID」、「文書UID」あるいは「画像UID」等を割り当てることができる。これらのURLと、上記アイコンとを対応付けることで、上記動作を実行させることができる。また、パラメータ部は必要な検索キーワードに応じて自由に増設することができる。
【0048】
このように、上記実施形態では、診療に際して必要となるデータのみを参照、表示する機能を、電子カルテシステムと別に設けている。このため、取り扱うデータ量を抑制することでシステムに対する負担を低減でき、迅速な動作を確保できる。また、操作を単純化できるため、一層、短時間で必要な情報にアクセスできる。
【0049】
また、本実施形態では、必要な情報に効率的にアクセスするための表示画面を用意している。このため、マウスクリック等の簡単な操作のみで必要な情報を迅速に表示させることができる。例えば、患者を指定して文書の一覧表示をさせることで、容易に患者ごとに文書や診断画像を把握することができる。
【0050】
上記実施形態では、診療時に臨床医が利用可能な機能について例示したが、医療に関する他の種々の場面に応じた機能をシステムに与えることもできる。例えば、温度版や日誌等の看護士に必要な情報へのアクセスに特化した機能や、薬剤処方の履歴等、薬剤処方部門で必要な情報へのアクセスに特化した機能を同様の仕組みにより与えるようにしてもよい。
【0051】
本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明は、医用情報を取り扱う医用情報処理システムに対し、広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明による医用情報処理システムを機能的に示すブロック図。
【図2】本実施形態の医用情報処理システムの構成を示すブロック図。
【図3】文書データベーステーブルおよび画像データベーステーブルの構成を示す図。
【図4】案内画面表示を例示する図。
【図5】一覧表示の表示例を示す図。
【図6】文書に添付された診断画像の一つをサムネイル表示する例を示す図。
【符号の説明】
【0053】
1 情報処理サーバ(指定手段、取得手段)
11 記憶部(指定手段)
21〜23 データ格納部(格納手段)
31,32 端末装置
101 格納手段
102 指定手段
103 取得手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用情報を取り扱う医用情報処理システムにおいて、
医用情報を格納する格納手段と、
前記格納手段に格納された医用情報のうち、特定の場面で使用する一部の特定情報を予め指定する指定手段と、
前記指定手段で指定された前記特定情報のみを前記特定の場面で用いられる端末装置に取得させる取得手段と、
を備えることを特徴とする医用情報処理システム。
【請求項2】
前記取得手段により取得された前記特定情報を前記端末装置に表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の医用情報処理システム。
【請求項3】
前記端末装置の表示画面上で患者の指定を受け付ける患者受付手段を備え、
前記表示手段は前記患者受付手段で指定された患者について前記特定情報を一覧表示することを特徴とする請求項2に記載の医用情報処理システム。
【請求項4】
前記表示手段による前記一覧表示の表示画面上で前記特定情報の指定を受け付ける特定情報受付手段を備え、
前記表示手段は前記特定情報受付手段で指定された前記特定情報を表示することを特徴とする請求項3に記載の医用情報処理システム。
【請求項5】
前記特定情報は文書であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の医用情報処理システム。
【請求項6】
前記特定情報は画像であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の医用情報処理システム。
【請求項7】
前記格納手段は前記医用情報として電子カルテに使用する情報を格納することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の医用情報処理システム。
【請求項8】
医用情報を取り扱う医用情報処理方法において、
医用情報を格納するステップと、
前記格納するステップで格納された医用情報のうち、特定の場面で使用する一部の特定情報を予め指定するステップと、
前記指定するステップで指定された前記特定情報のみを前記特定の場面で用いられる端末装置に取得させるステップと、
を備えることを特徴とする医用情報処理方法。
【請求項9】
前記取得するステップにより取得された前記特定情報を前記端末装置に表示するステップを備えることを特徴とする請求項8に記載の医用情報処理方法。
【請求項10】
前記端末装置の表示画面上で患者の指定を受け付けるステップと、
前記患者の指定を受け付けるステップで指定された患者について前記特定情報を一覧表示するステップと、
を備えることを特徴とする請求項9に記載の医用情報処理方法。
【請求項11】
前記一覧表示の表示画面上で前記特定情報の指定を受け付けるステップと、
前記特定情報の指定を受け付けるステップで指定された前記特定情報を表示するステップと、
を備えることを特徴とする請求項10に記載の医用情報処理方法。
【請求項12】
前記特定情報は文書であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の医用情報処理方法。
【請求項13】
前記特定情報は画像であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の医用情報処理方法。
【請求項14】
前記格納するステップでは前記医用情報として電子カルテに使用する情報を格納することを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の医用情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−48100(P2007−48100A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−232704(P2005−232704)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】