医用画像管理装置及びプログラム
【課題】医用画像のデータ量を低減させる。
【解決手段】画像サーバ３０は、医用画像の画像データと当該画像データに関する付帯情報とを含むＤＩＣＯＭファイルをモダリティ１０から受信し、受信したＤＩＣＯＭファイルを画像データのファイル（汎用画像ファイル）と付帯情報のファイル（ＤＩＣＯＭヘッダファイル）とに分割し、対応付けて記憶部に保存する。画像サーバ３０は、読影端末４０から受信する読影状況情報に基づき、記憶部に記憶している読影管理情報を更新する。そして、画像サーバ３０は、読影管理情報を参照し、医用画像の読影が完了したか否かを判定し、完了したと判定した場合に、記憶部に記憶している汎用画像ファイルを圧縮する。
【解決手段】画像サーバ３０は、医用画像の画像データと当該画像データに関する付帯情報とを含むＤＩＣＯＭファイルをモダリティ１０から受信し、受信したＤＩＣＯＭファイルを画像データのファイル（汎用画像ファイル）と付帯情報のファイル（ＤＩＣＯＭヘッダファイル）とに分割し、対応付けて記憶部に保存する。画像サーバ３０は、読影端末４０から受信する読影状況情報に基づき、記憶部に記憶している読影管理情報を更新する。そして、画像サーバ３０は、読影管理情報を参照し、医用画像の読影が完了したか否かを判定し、完了したと判定した場合に、記憶部に記憶している汎用画像ファイルを圧縮する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、医用画像管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、多くの医療機関において情報の電子化が図られている。例えば、ＣＲ（Computed Radiography）装置、ＣＴ（Computed Tomography）装置、ＭＲＩ（Magnetic Resonance Imaging）装置等の画像生成装置（モダリティ）は、撮影により得られた画像データにＤＩＣＯＭ（Digital Imaging and Communications in Medicine）規格に則った付帯情報を付帯させたＤＩＣＯＭファイルを生成する。画像サーバでは、ＤＩＣＯＭファイルを保存・管理し、ＤＩＣＯＭ対応の画像ビューワ端末からＤＩＣＯＭファイルの要求があった場合にＤＩＣＯＭファイルを提供する。画像ビューワ端末では、ＤＩＣＯＭファイルに基づいて、高精細モニタ上に医用画像を表示する。
【０００３】
例えば、モダリティ、画像ビューワ端末、医用画像記憶装置等を有した医用画像システムにおいて、モダリティにより生成されたＤＩＣＯＭファイルを医用画像記憶装置に１年間記憶させると共に、別の医用画像記憶装置に１０年間記憶させ、１０年経過後又は医用画像記憶装置の記憶容量が不足した際に、可搬記憶媒体にＤＩＣＯＭファイルを記憶させる技術が提案されている（特許文献１参照）。
【０００４】
また、電子カルテの作成や診察結果の閲覧を行う際に用いる電子カルテ端末においても、患者に対する説明や診断のために画像を参照したい場合がある。電子カルテ端末は、ＤＩＣＯＭファイルを直接処理する機能や高度な画像処理機能等を備えていないのが一般的である。そのため、画像サーバにおいて、予めＤＩＣＯＭファイル中の画像データのみをＪＰＥＧ（Joint Photographic Experts Group）やＰＤＦ（Portable Document Format）等の形式に変換した汎用画像ファイルを生成しておき、画像サーバにＷｅｂサーバ機能を搭載することにより、電子カルテ端末からの要求に応じて汎用画像ファイルを提供することが行われている。
【特許文献１】特開２００２−３５２２１６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、画像サーバにおいて、ＤＩＣＯＭファイルの他に、電子カルテ端末等からの要求に対応可能な汎用画像ファイルを保存する場合には、同一の医用画像についてファイルを複数持つことになり、記憶容量の増大を招いていた。また、電子カルテ端末等からの参照の有無にかかわらず汎用画像ファイルを生成するので、参照されない場合には汎用画像ファイルを生成する処理が無駄になっていた。
【０００６】
また、医用画像は、利用目的に応じて要求される画質が異なる。例えば、読影医が画像診断を行う際には、画像中から病変等の異常を発見することを目的としているため、画質の劣化があってはならない。また、読影医が作成した報告書に基づいて診断を行う参照医は、患者への説明やカルテへの添付用、患者の再診時に画像を用いるため、読影医の場合に要求されるほど高画質である必要はないが、あるレベル以上の画質が要求される。また、研修医等の教育用に画像を用いる場合には、診断に使うわけではないので、必要に応じた画質であればよい。また、撮影技師は、再撮影のための撮影条件を参照したいだけで、画像は必要としないので、画質は問わない。したがって、高画質の画像が要求されない場合においてまで、未圧縮の状態で画像ファイルを保存しておく必要はない。
【０００７】
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、医用画像のデータ量を低減させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記の課題を解決するために、請求項１に記載の医用画像管理装置は、
外部機器との間でデータの送受信を行う通信手段と、
第１記憶手段と、
前記通信手段により医用画像の画像データ及び当該画像データに関する付帯情報を含むＤＩＣＯＭファイルを受信した場合に、当該受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割し、当該画像データのファイルと当該付帯情報のファイルとを対応付けて前記第１記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報を記憶する第２記憶手段と、
前記通信手段により読影状況を示す読影状況情報を受信した場合に、当該読影状況情報に基づいて前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を更新する更新手段と、
前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を参照し、前記医用画像の読影が完了したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記医用画像の読影が完了したと判定された場合、前記第１記憶手段に記憶されている画像データのファイルを圧縮する圧縮手段と、
を備える。
【０００９】
請求項２に記載のプログラムは、
コンピュータを、
外部機器との間でデータの送受信を行う通信手段、
第１記憶手段、
前記通信手段により医用画像の画像データ及び当該画像データに関する付帯情報を含むＤＩＣＯＭファイルを受信した場合に、当該受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割し、当該画像データのファイルと当該付帯情報のファイルとを対応付けて前記第１記憶手段に記憶させる記憶制御手段、
前記医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報を記憶する第２記憶手段、
前記通信手段により読影状況を示す読影状況情報を受信した場合に、当該読影状況情報に基づいて前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を更新する更新手段、
前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を参照し、前記医用画像の読影が完了したか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により前記医用画像の読影が完了したと判定された場合、前記第１記憶手段に記憶されている画像データのファイルを圧縮する圧縮手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、読影管理情報を参照することにより、医用画像の読影が完了した場合に画像データのファイルを圧縮するので、読影が完了するまでは画質を保持することができ、読影完了後には医用画像のデータ量を期限させることができる。また、ＤＩＣＯＭファイルを画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割することにより画像データのファイルのみを圧縮することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、図面を参照して、本発明に係る医用画像管理装置の一実施形態について説明する。
【００１２】
［医用画像システムのシステム構成］
図１に、医用画像システム１００のシステム構成を示す。図１に示すように、医用画像システム１００は、モダリティ１０と、ＲＩＳ（Radiological Information System：放射線情報システム）２０と、画像サーバ３０と、読影端末４０と、電子カルテ端末５０とから構成されており、各装置は通信ネットワークＮを介して、データ通信可能に接続されている。
【００１３】
ＲＩＳ２０は、制御部、記憶部、操作部、表示部、通信部等を有するコンピュータにより構成され、放射線科部門内における診療予約、診断結果のレポート、実績管理、材料在庫管理等の情報管理を行う。ＲＩＳ２０は、電子カルテ端末５０により入力された検査オーダの登録を受け付け、その登録された検査オーダに基づいて検査オーダ情報を生成し、モダリティ１０に送信する。また、ＲＩＳ２０は、電子カルテ端末５０から検査オーダ情報を受信し、当該検査オーダ情報をモダリティ１０に送信する。検査オーダ情報とは、撮影や診断の検査オーダの内容を示すデータである。また、ＲＩＳ２０は、後述するＤＩＣＯＭヘッダファイルを取得するための取得要求を画像サーバ３０に送信する。
【００１４】
また、ＲＩＳ２０は、電子カルテ端末５０から読影オーダ情報を受信し、当該読影オーダ情報を画像サーバ３０と読影端末４０に送信する。読影オーダ情報とは、医用画像に対する読影の種別、読影の優先度、読影の状態を示す情報である。
【００１５】
モダリティ１０は、患者を撮影し、医用画像の画像データを生成する画像生成装置である。モダリティ１０は、撮影した医用画像の画像データに、ＤＩＣＯＭ規格に則った付帯情報を付帯させてＤＩＣＯＭファイルを生成し、画像サーバ３０に送信する。ＤＩＣＯＭファイルは、医用画像の画像データと当該画像データに関する付帯情報とを含む。付帯情報は、患者情報、検査情報、シリーズ情報、画像情報等を含む。患者情報は、患者の氏名、患者ＩＤ、性別等の患者毎に設定されたデータである。検査情報は、検査を識別する検査インスタンスＵＩＤ、検査部位、撮影方向及び体位といった検査条件を示すデータである。シリーズ情報は、一つの検査の中で生成されるモダリティ１０毎の一連の医用画像の単位（シリーズ）を示すシリーズＩＤやモダリティ１０の種別を含むデータである。画像情報は、医用画像を識別するＳＯＰインスタンスＵＩＤを含む医用画像についてのデータである。モダリティ１０は、ＲＩＳ２０から受信した検査オーダ情報に基づいて患者を撮影する。また、検査オーダ情報に基づいて付帯情報を生成する。
【００１６】
画像サーバ３０は、医用画像の画像データと画像データに対応する付帯情報とを保存し、管理する医用画像管理装置である。画像サーバ３０は、モダリティ１０からＤＩＣＯＭファイルを受信する。そして、画像サーバ３０は、図２に示すように、受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイル（以下、汎用画像ファイルという。）と付帯情報のファイル（以下、ＤＩＣＯＭヘッダファイルという。）とに分割し、保存する。
【００１７】
画像サーバ３０は、他装置から受信するファイルの取得要求に応じて、ＤＩＣＯＭヘッダファイル、汎用画像ファイル、又はこれら２つのファイルを結合したＤＩＣＯＭファイルを当該他装置に送信する。ここで、取得要求には、取得するファイルを指定するためのファイル指定情報（患者情報、検査情報、シリーズ情報、ＳＯＰインスタンスＵＩＤ、又はこれらの情報の組み合わせ等）が含まれる。
【００１８】
また、画像サーバ３０は、ＲＩＳ２０から受信する読影オーダ情報を保存し、読影端末４０における読影の状況を管理する。
【００１９】
読影端末４０は、ＤＩＣＯＭファイルに基づいて、医用画像の表示や、医用画像に関する各種情報を表示する装置である。読影端末４０は、ＤＩＣＯＭファイルを取得するための取得要求を画像サーバ３０に送信する。読影医等のユーザは、読影端末４０において読影を行う。また、読影端末４０は、ＲＩＳ２０から受信する読影オーダ情報に基づいて、読影に関する各種情報を表示する。
【００２０】
電子カルテ端末５０は、電子カルテを作成する電子カルテ機能を有し、併せて参照医の診断に供するために、汎用画像ファイルに基づいて医用画像を表示する。電子カルテ端末５０は、汎用画像ファイルを取得するための取得要求を画像サーバ３０に送信する。
【００２１】
また、電子カルテ端末５０は、ユーザ操作による操作部からの操作信号に基づいて、読影オーダ情報、検査オーダ情報を生成し、ＲＩＳ２０に送信する。
【００２２】
［画像サーバの機能的構成］
図３に、画像サーバ３０の機能的構成を示す。図３に示すように、画像サーバ３０は、制御部３１、操作部３２、表示部３３、通信部３４、ＲＯＭ（Read Only Memory）３５、記憶部３６等を備え、各部はバス３７により接続されている。
【００２３】
制御部３１は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等から構成され、画像サーバ３０の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、ＣＰＵは、操作部３２から入力される操作信号又は通信部３４により受信される指示信号に応じて、ＲＯＭ３５に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、ＲＡＭ内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【００２４】
操作部３２は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部３１に出力する。
【００２５】
表示部３３は、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）により構成され、制御部３１から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【００２６】
通信部３４は、ＬＡＮ（Local Area Network）アダプタ、ルータ、ＴＡ（Terminal Adapter）等を備え、通信ネットワークＮを介して接続されたモダリティ１０、ＲＩＳ２０、読影端末４０、電子カルテ端末５０等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【００２７】
通信部３４は、ＲＩＳ２０にＤＩＣＯＭヘッダファイルを送信する際、又は電子カルテ端末５０に汎用画像ファイルを送信する際には、ＨＴＴＰ（HyperText Transfer Protocol）等の汎用のＷｅｂ通信用のプロトコルを採用する。また、通信部３４は、読影端末４０にＤＩＣＯＭファイルを送信する際、又はモダリティ１０からＤＩＣＯＭファイルを受信する際には、ＤＩＣＯＭ対応のプロトコルを採用する。
【００２８】
ＲＯＭ３５は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【００２９】
記憶部３６は、ハードディスク等の記憶装置であり、汎用画像ファイル、ＤＩＣＯＭヘッダファイル等のデータを記憶する。また、記憶部３６は、読影オーダ情報テーブル３６１を記憶する。読影オーダ情報テーブル３６１とは、ＲＩＳ２０から受信した一又は複数の読影オーダ情報を記憶するテーブルである。制御部３１は、通信部３４によりＲＩＳ２０から読影オーダ情報を受信すると、当該読影オーダ情報を読影オーダ情報テーブル３６１にレコードとして追加する。つまり、読影オーダ情報テーブル３６１の１レコードが、読影オーダ情報に対応する。
【００３０】
制御部３１は、読影オーダ情報テーブル３６１を参照して、読影端末４０における医用画像の読影状況を管理する。ここで、読影オーダ情報テーブル３６１、読影オーダ情報テーブル３６１の１レコードである読影オーダ情報は、医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報である。
【００３１】
図４に、読影オーダ情報テーブル３６１のデータ構成を示す。図４に示すように、読影オーダ情報テーブル３６１は、「ＮＯ」「検査インスタンスＵＩＤ」「読影種別」「優先度」「状態」のフィールドから成る一又は複数のレコードから構成されている。
【００３２】
ここで、「ＮＯ」とは、レコードナンバーである。「読影種別」とは、医用画像に対する読影の種類を示すフィールドである。具体的に、「読影種別」の値として、一人の医師が医用画像を読影する「通常読影」、二人の医師が個別に同一の医用画像を読影する「二重読影」、読影医とその読影レポートの承認を行う承認医等の階層の異なる二人の医師が個別に同一の医用画像を読影する「確認読影」、二人の医師が個別に同一の医用画像を読影し、作成されたそれぞれの読影レポートを別の医師が比較して医用画像を読影する「比較読影」等がある。
【００３３】
「優先度」とは、医用画像に対する読影の優先度を示すフィールドである。具体的に、「優先度」の値として、「通常」、優先して読影を行うことを示す「優先」等がある。
【００３４】
「状態」とは、医用画像に対する読影の状態を示すフィールドである。具体的に、「状態」の値として、読影を待機している状態を示す「待機」、読影が完了した状態を示す「完了」、読影が途中で中断した状態を示す「中断」、二重読影又は比較読影における一人の医師による読影が完了し、二人目の医師による読影待ちの状態である「一人完了」、確認読影における読影医による読影が完了し、承認医による承認待ちの状態である「承認待ち」、比較読影における二人の医師による読影が完了し、別の医師による比較による読影待ちの状態である「比較待ち」等がある。
【００３５】
尚、通信部３４によりＲＩＳ２０から受信した際の「状態」の値（初期値）は、「待機」である。
【００３６】
通信部３４がモダリティ１０からＤＩＣＯＭファイルを受信すると、制御部３１は、図２に示すように、ＤＩＣＯＭファイルを汎用画像ファイルとＤＩＣＯＭヘッダファイルとに分割する。そして、制御部３１は、汎用画像ファイルとＤＩＣＯＭヘッダファイルとを対応付けて記憶部３６に保存させる。例えば、汎用画像ファイルのファイル名に付帯情報に含まれるＳＯＰインスタンスＵＩＤを付することにより、汎用画像ファイルとＤＩＣＯＭヘッダファイルとを対応付ける。汎用画像ファイルは、ビットマップ、ＪＰＥＧ、ＪＰＥＧ２０００等、いずれの画像形式であってもよいが、読影が完了するまでは、ビットマップ形式等、読影に適した画質の医用画像を提供可能な画像形式で汎用画像ファイルを保存することとする。
【００３７】
また、制御部３１は、通信部３４により他装置から受信するファイルの取得要求に応じて、ＤＩＣＯＭヘッダファイル、汎用画像ファイル又はＤＩＣＯＭファイルを通信部３４を介して当該他装置に送信させる。具体的には、通信部３４によりＲＩＳ２０からＤＩＣＯＭヘッダファイルの取得要求を受信した場合には、制御部３１は、取得要求に含まれるファイル指定情報により指定されたＤＩＣＯＭヘッダファイルを記憶部３６から読み出して、当該ＤＩＣＯＭヘッダファイルを通信部３４を介してＲＩＳ２０に送信させる。また、通信部３４により電子カルテ端末５０から汎用画像ファイルの取得要求を受信した場合には、制御部３１は、取得要求に含まれるファイル指定情報により指定された汎用画像ファイルを記憶部３６から読み出して、当該汎用画像ファイルを通信部３４を介して電子カルテ端末５０に送信させる。また、通信部３４により読影端末４０からＤＩＣＯＭファイルの取得要求を受信した場合には、制御部３１は、取得要求に含まれるファイル指定情報により指定されたＤＩＣＯＭファイルに対応する汎用画像ファイル及びＤＩＣＯＭヘッダファイルを記憶部３６から読み出し、これら２つのファイルを結合してＤＩＣＯＭファイルを生成し、生成したＤＩＣＯＭファイルを通信部３４を介して読影端末４０に送信させる。
【００３８】
また、通信部３４は、読影端末４０から読影の状況を示す読影状況情報を受信する。読影状況情報には、読影完了情報、第１読影完了情報、第２読影完了情報、承認完了情報、比較読影完了情報の５種類の情報があり、読影状況情報は、これら５種類の情報の総称である。ここで、「読影完了情報」とは、通常読影、確認読影において読影が完了したことを示す情報である。「第１読影完了情報」とは、二重読影、比較読影において一人目の医師による読影が完了したことを示す情報である。「第２読影完了情報」とは、二重読影、比較読影において、二人目の医師による読影が完了したことを示す情報である。「承認完了情報」とは、確認読影において承認医による承認が完了したことを示す情報である。「比較読影完了情報」とは、比較読影における二人の読影を行った医師とは別の医師による比較による読影が完了したことを示す情報である。また、これらの読影状況情報は、読影対象となっている１又は複数の医用画像に関する検査を特定する「検査インスタンスＵＩＤ」を含む。
【００３９】
制御部３１は、通信部３４により読影端末４０から読影状況情報（読影完了情報、第１読影完了情報、第２読影完了情報、承認完了情報、比較読影完了情報）を受信した際に、当該受信した読影状況情報に基づき、読影オーダ情報テーブル３６１を更新する。
【００４０】
通信部４４が読影完了情報を受信した場合、制御部３１は、読影完了情報に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンス」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「通常読影」且つ状態が「待機」ならば、状態を「待機」から「完了」に変更する。また、一致するレコードの読影種別が「確認読影」且つ状態が「待機」ならば、状態を「待機」から「承認待ち」に変更する。
【００４１】
通信部３４が第１読影完了情報を受信した場合、制御部３１は、第１読影完了情報に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンスＵＩＤ」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「二重読影」且つ状態が「待機」ならば、状態を「待機」から「一人完了」に変更する。また、一致するレコードの読影種別が「比較読影」且つ状態が「待機」ならば、状態を「待機」から「一人完了」に変更する。
【００４２】
通信部３４が第２読影完了情報を受信した場合、制御部３１は、第２読影完了情報に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンスＵＩＤ」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「二重読影」且つ状態が「一人完了」ならば、状態を「一人完了」から「完了」に変更する。また、一致するレコードの読影種別が「比較読影」且つ状態が「一人完了」ならば、状態を「一人完了」から「比較待ち」に変更する。
【００４３】
通信部３４が承認完了情報を受信した場合、制御部３１は、承認完了情報に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンスＵＩＤ」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「確認読影」且つ状態が「承認待ち」ならば、状態を「承認待ち」から「完了」に変更する。
【００４４】
通信部３４が比較読影完了情報を受信した場合、制御部３１は、比較読影完了に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンスＵＩＤ」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「比較読影」且つ状態が「比較待ち」ならば、状態を「比較待ち」から「完了」に変更する。
【００４５】
つまり、読影オーダ情報テーブル３６１の「状態」は、通常読影の場合、読影完了情報を受信して「待機」から「完了」となる。また、二重読影の場合、第１読影完了情報を受信して「待機」から「一人完了」になり、第２読影完了情報を受信して「一人完了」から「完了」になる。また、確認読影の場合、読影完了情報を受信して「待機」から「承認待ち」になり、承認完了情報を受信して「承認待ち」から「完了」になる。また、比較読影の場合、第１読影完了情報を受信して「待機」から「一人完了」になり、第２読影完了情報を受信して「一人完了」から「比較待ち」になり、比較読影完了情報を受信して「比較待ち」から「完了」になる。
【００４６】
制御部３１は、読影オーダ情報テーブル３６１の更新により、「状態」の値が「完了」となったレコードの「検査インスタンスＵＩＤ」に対応する画像データを格納している、記憶部３６に記憶されている汎用画像ファイルを圧縮する。具体的に、制御部３１は、付帯情報に含まれる検査情報の検査インスタンスＵＩＤの値が前記レコードの「検査インスタンスＵＩＤ」の値である画像データを格納している、１又は複数の汎用画像ファイルを圧縮する。ここで、圧縮とは、未圧縮の状態のファイルを圧縮すること、及び、既に圧縮されているファイルの圧縮率を上げることの両方を含む。圧縮方式としては、ＪＰＥＧ、ＪＰＥＧ２０００等、何を用いてもよい。読影医による読影が済んでしまえば、汎用画像ファイルを圧縮することにより、画質が多少劣化したとしても問題はない。
【００４７】
［読影端末の機能的構成］
図５に、読影端末４０の機能的構成を示す。図５に示すように、読影端末４０は、制御部４１、操作部４２、表示部４３、通信部４４、ＲＯＭ４５、記憶部４６等を備え、各部はバス４７により接続されている。
【００４８】
制御部４１は、ＣＰＵ、ＲＡＭ等から構成され、読影端末４０の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、ＣＰＵは、操作部４２から入力される操作信号又は通信部４４により受信される指示信号に応じて、ＲＯＭ４５に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、ＲＡＭ内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【００４９】
操作部４２は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部４１に出力する。
【００５０】
表示部４３は、ＬＣＤ等の高精細モニタにより構成され、制御部４１から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。特に、表示部４３は、読影医が読影を行う際に医用画像を表示する。
【００５１】
通信部４４は、ＬＡＮアダプタ、ルータ、ＴＡ等を備え、通信ネットワークＮを介して接続された画像サーバ３０等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【００５２】
ＲＯＭ４５は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【００５３】
記憶部４６は、ハードディスク等の記憶装置であり、各種データを記憶する。
【００５４】
通信部４４は、ＲＩＳ２０から読影オーダ情報を受信する。制御部４１は、当該読影オーダ情報や、電子カルテ端末５０において生成された検査オーダ情報等に基づいて、読影を行うべき医用画像の画像データの検査インスタンスＵＩＤ、ＳＯＰインスタンスＵＩＤ、読影種別、読影の優先度、読影の状態等の一覧を表示部４３に表示させる。
【００５５】
そして、読影医の操作部４２からの操作により、読影対象となるＤＩＣＯＭファイルの指定があった場合に、制御部４１は、通信部４４を介して、画像サーバ３０にＤＩＣＯＭファイルの取得要求を送信させる。そして、制御部４１は、通信部４４により画像サーバ３０からＤＩＣＯＭファイルを受信すると、ＤＩＣＯＭファイルに基づいて、表示部４３に医用画像等を表示させる。
【００５６】
そして、読影医等により、表示部４３に表示された医用画像、読影種別、読影の優先度等に基づいて、通常読影、二重読影、確認読影又は比較読影が行われる。
【００５７】
そして、読影医等の操作部４２からの操作により、制御部４１は、読影状況情報である読影完了情報、第１読影完了情報、第２読影完了情報、承認完了情報、又は比較読影完了情報を生成し、通信部４４を介して画像サーバ３０に送信する。
【００５８】
具体的に、通常読影の場合、操作部４２において、読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。
【００５９】
また、二重読影の場合、操作部４２において、一人目の医師による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は第１読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。そして、二人目の医師による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は第２読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。
【００６０】
また、確認読影の場合、操作部４２において、読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。そして、承認医による読影レポートを承認する旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は承認完了情報を画像サーバ３０に送信する。
【００６１】
また、比較読影の場合、操作部４２において、一人目の医師による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は第１読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。そして、二人目の医師による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は第２読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。そして、別の医師によるそれぞれの読影レポートの比較による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は比較読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。
【００６２】
図６に、表示部４３に表示される通常読影における読影画面４３０の一例を示す。図６に示すように、読影画面４３０には、画像表示領域４３１、レポート領域４３２、画像処理ボタン群４３３、読影完了ボタン４３４が表示される。画像表示領域４３１は、ＤＩＣＯＭファイル中の画像データに基づく医用画像が表示される領域である。レポート領域４３２は、読影医が画像を診断した結果として読影レポートを入力するための領域である。画像処理ボタン群４３３には、拡大ボタン、縮小ボタン、コントラスト変更ボタン、濃度変更ボタン等が含まれ、操作されたボタンに応じて、画像表示領域４３１に表示された画像に画像処理が施され、処理済みの画像が画像表示領域４３１に表示される。読影完了ボタン４３４は、読影が完了した場合に選択されるボタンである。
【００６３】
読影医は、画像表示領域４３１に表示される医用画像について読影を行い、操作部４２からの操作により、レポート領域４３２に読影レポートを入力する。読影が完了すると、読影医は、操作部４２からの操作により、表示部４３に表示されている読影完了ボタン４３４を選択する。制御部４１は、読影完了ボタン４３４が選択された場合に、通信部４４を介して、読影完了情報を画像サーバ３０に送信させる。
【００６４】
[画像サーバの具体的な動作]
図７は、画像サーバ３０において実行される処理を示すフローチャートである。尚、本フローチャートは、説明の便宜上、一つのＤＩＣＯＭファイルに着目した処理となっている。
【００６５】
図７に示すように、通信部３４により、モダリティ１０からＤＩＣＯＭファイルが受信される（ステップＳ１）。
【００６６】
そして、制御部３１により、ＤＩＣＯＭファイルはＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルとに分割され、記憶部３６に保存される（ステップＳ２）。このとき、制御部３１により、ＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルとが関連付けられる。また、通信部３４により、ＲＩＳ２０から読影オーダ情報が受信される。そして、読影オーダ情報テーブル３６１に受信した読影オーダ情報がレコードとして追加される。
【００６７】
そして、通信部３４により、読影端末４０から読影の状況を示す読影状況情報が受信されると（ステップＳ３）、制御部３１により、当該受信した読影状況情報に基づき、読影オーダ情報テーブル３６１の該当するレコードのフィールド「状態」が更新される（ステップＳ４）。そして、制御部３１により、当該「状態」の値が「完了」となっているかチェックされる（ステップＳ５）。つまり、圧縮条件を満たしているかチェックされる。
【００６８】
ステップＳ５におけるチェックの結果、レコードのフィールド「状態」の値が「完了」となっていない場合（ステップＳ６；Ｎｏ）、再び、読影オーダ情報テーブル３６１が更新された際に、制御部３１により、当該「状態」の値が「完了」となっているかチェックされる（ステップＳ３〜Ｓ５）。一方、レコードのフィールド「状態」の値が「完了」となっている場合（ステップＳ６；Ｙｅｓ）、制御部３１により、汎用画像ファイルは圧縮される（ステップＳ７）。
【００６９】
[医用画像システムの動作]
次に、読影端末４０において確認読影が行われる場合の、医用画像システム１００における動作を説明する。図８、９は医用画像システム１００における動作を示すラダーチャートである。
【００７０】
電子カルテ端末５０は、ユーザ操作に基づき、読影オーダ情報と検査オーダ情報とを生成する。そして、生成した読影オーダ情報と検査オーダ情報とをＲＩＳ２０に送信する。そして、ＲＩＳ２０は、当該読影オーダ情報と検査オーダ情報を受信する（ステップＳ１０１）。
【００７１】
ＲＩＳ２０は、受信した検査オーダ情報をモダリティ１０に送信する（ステップＳ１０２）。またＲＩＳ２０は、受信した読影オーダ情報を画像サーバ３０と読影端末４０に送信する（ステップＳ１０３）。
【００７２】
モダリティ１０は、ＲＩＳ２０から受信した検査オーダ情報に基づき、患者を撮影し、ＤＩＣＯＭファイルを生成する（ステップＳ１０４）。そして、モダリティ１０は、生成したＤＩＣＯＭファイルを画像サーバ３０に送信する（ステップＳ１０５）。
【００７３】
画像サーバ３０は、モダリティ１０において生成されたＤＩＣＯＭファイルを受信すると、このＤＩＣＯＭファイルをＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルとに分割する。そして、当該ＤＩＣＯＭヘッダファイルと当該汎用画像ファイルとを保存する（ステップＳ１０６）。
【００７４】
読影端末４０は、ＲＩＳ２０から受信した読影オーダ情報等に基づいて、ユーザに確認読影を行わせるための画面を表示する(ステップＳ１０７)。そして、ユーザは、読影対象となる医用画像を取得する旨のユーザ操作を操作部４２に対して行う。そして、読影端末４０は、ユーザ操作に基づく操作信号等に基づきＤＩＣＯＭファイルの取得要求を画像サーバ３０に送信する（ステップＳ１０８）。
【００７５】
画像サーバ３０は、読影端末４０からＤＩＣＯＭ取得要求を受信すると、ＤＩＣＯＭ取得要求に含まれるファイル指定情報により指定されたＤＩＣＯＭファイルに対応するＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルとを、保存しているＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルの中から特定し、これらのファイルを結合して、ＤＩＣＯＭファイルを生成する（ステップＳ１０９）。
【００７６】
そして、画像サーバ３０は、生成したＤＩＣＯＭファイルを読影端末４０に送信する（ステップＳ１１０）。そして、読影端末４０は、受信したＤＩＣＯＭファイルに基づき、医用画像と医用画像に関する各種情報とを表示部４３に表示する（ステップＳ１１１）。
【００７７】
そして、読影医は、読影端末４０上で表示部４３に表示された医用画像に対して読影を行う。そして、読影端末４０は、読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、読影完了情報を画像サーバ３０に送信する（ステップＳ１１２）。
【００７８】
画像サーバ３０は、読影端末４０から読影完了情報を受信すると、読影オーダ情報テーブル３６１を更新する（ステップＳ１１３）。具体的に、該当するレコードのフィールドの「状態」を「待機」から「承認待ち」に更新する。
【００７９】
そして、画像サーバ３０は、読影オーダ情報テーブル３６１のフィールドである「状態」の値が「完了」になっているレコードがあるか否かを確認する（ステップＳ１１４）。
【００８０】
次に、承認医は、読影端末４０上で表示部４３に表示された医用画像に対して承認を行う。そして、読影端末４０は、医用画像に対して承認する旨のユーザ操作が行われると、承認完了情報を画像サーバ３０に送信する（ステップＳ１１５）。
【００８１】
画像サーバ３０は、読影端末４０から承認完了情報を受信すると、読影オーダ情報テーブル３６１を更新する（ステップＳ１１６）。具体的に、該当するレコードの「状態」を「承認待ち」から「完了」に更新する。
【００８２】
そして、画像サーバ３０は、読影オーダ情報テーブル３６１のフィールドである「状態」の値が「完了」になっているレコードがあるか否かを確認する（ステップＳ１１７）。
【００８３】
ステップＳ１１７における確認の結果、「状態」が「完了」となっているレコードがあるため、画像サーバ３０は、このレコードに対応する汎用画像ファイルを圧縮する（ステップＳ１１８）。
【００８４】
以上、本実施の形態によると、画像サーバ３０は、読影端末４０から受信する読影状況情報に基づき、記憶部３６に記憶している読影オーダ情報テーブル３６１を更新する。そして、画像サーバ３０は、読影オーダ情報テーブル３６１を参照し、医用画像の読影が完了したか否かを判定し、読影が完了したと判定した場合に汎用画像ファイルを圧縮する。そのため、読影が完了するまでは画質を保持することができ、読影完了後には医用画像のデータ量を減らすことが可能となる。また、ＤＩＣＯＭファイルを画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割することにより、画像データのファイルのみを圧縮することが可能となる。ＤＩＣＯＭファイルのうち、データ量のほとんどを占めているのは画像データ部分であるため、効果的に圧縮を行うことができる。このため、より多くの患者や検査の画像を保存することができる。また、ファイル総容量の減少により、データのバックアップを短時間で行うことができる。
【００８５】
また、画像サーバ３０では、あらゆる装置からの要求に対応可能な汎用画像ファイルを保存しているため、ＤＩＣＯＭファイルに対応した専用ビューワ端末からでなくても医用画像を参照することができる。また、ＤＩＣＯＭファイルと汎用画像ファイルの両方を保存する場合と比較して、データ量を低減させることができる。汎用画像ファイルは、ＤＩＣＯＭファイルを要求された場合にも用いるので、予め生成しておいても無駄になることはない。また、汎用画像ファイルが低速高容量のライブラリ装置に移された後も、ネットワーク接続された電子カルテ端末等のＷｅｂブラウザを用いて画像を参照することができる。
【００８６】
また、汎用画像ファイルとＤＩＣＯＭヘッダファイルとに分割された状態で保存されているので、付帯情報のみを利用する場合にはＤＩＣＯＭヘッダファイルのみを読み出せばよい。ＤＩＣＯＭヘッダファイルには画像部分が含まれないため、高速に処理を行うことができる。
【００８７】
尚、上記実施の形態における記述は、本発明に係る医用画像管理装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【００８８】
【図１】本実施の一実施形態における医用画像システムのシステム構成図である。
【図２】ＤＩＣＯＭファイルの分割前後のデータ構成図である。
【図３】画像サーバのブロック図である。
【図４】読影オーダ情報テーブルのデータ構成図である。
【図５】読影端末ブロック図である。
【図６】読影画面の一例を示す図である。
【図７】画像サーバにおいて実行される処理を示すフローチャートである。
【図８】ＲＩＳ、モダリティ、画像サーバ及び読影端末間において実行される処理尾を示すラダーチャート図である。
【図９】ＲＩＳ、モダリティ、画像サーバ及び読影端末間において実行される処理尾を示すラダーチャート図である。
【符号の説明】
【００８９】
１０ モダリティ
２０ ＲＩＳ
３０ 画像サーバ
３１ 制御部
３２ 操作部
３３ 表示部
３４ 通信部
３５ ＲＯＭ
３６ 記憶部
３７ バス
４０ 読影端末
４１ 制御部
４２ 操作部
４３ 表示部
４４ 通信部
４５ ＲＯＭ
４６ 記憶部
４７ バス
５０ 電子カルテ端末
１００ 医用画像システム
３６１ 読影オーダ情報テーブル
４３０ 読影画面
４３１ 画像表示領域
４３２ レポート領域
４３３ 画像処理ボタン群
４３４ 読影完了ボタン
Ｎ 通信ネットワーク
【技術分野】
【０００１】
本発明は、医用画像管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、多くの医療機関において情報の電子化が図られている。例えば、ＣＲ（Computed Radiography）装置、ＣＴ（Computed Tomography）装置、ＭＲＩ（Magnetic Resonance Imaging）装置等の画像生成装置（モダリティ）は、撮影により得られた画像データにＤＩＣＯＭ（Digital Imaging and Communications in Medicine）規格に則った付帯情報を付帯させたＤＩＣＯＭファイルを生成する。画像サーバでは、ＤＩＣＯＭファイルを保存・管理し、ＤＩＣＯＭ対応の画像ビューワ端末からＤＩＣＯＭファイルの要求があった場合にＤＩＣＯＭファイルを提供する。画像ビューワ端末では、ＤＩＣＯＭファイルに基づいて、高精細モニタ上に医用画像を表示する。
【０００３】
例えば、モダリティ、画像ビューワ端末、医用画像記憶装置等を有した医用画像システムにおいて、モダリティにより生成されたＤＩＣＯＭファイルを医用画像記憶装置に１年間記憶させると共に、別の医用画像記憶装置に１０年間記憶させ、１０年経過後又は医用画像記憶装置の記憶容量が不足した際に、可搬記憶媒体にＤＩＣＯＭファイルを記憶させる技術が提案されている（特許文献１参照）。
【０００４】
また、電子カルテの作成や診察結果の閲覧を行う際に用いる電子カルテ端末においても、患者に対する説明や診断のために画像を参照したい場合がある。電子カルテ端末は、ＤＩＣＯＭファイルを直接処理する機能や高度な画像処理機能等を備えていないのが一般的である。そのため、画像サーバにおいて、予めＤＩＣＯＭファイル中の画像データのみをＪＰＥＧ（Joint Photographic Experts Group）やＰＤＦ（Portable Document Format）等の形式に変換した汎用画像ファイルを生成しておき、画像サーバにＷｅｂサーバ機能を搭載することにより、電子カルテ端末からの要求に応じて汎用画像ファイルを提供することが行われている。
【特許文献１】特開２００２−３５２２１６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、画像サーバにおいて、ＤＩＣＯＭファイルの他に、電子カルテ端末等からの要求に対応可能な汎用画像ファイルを保存する場合には、同一の医用画像についてファイルを複数持つことになり、記憶容量の増大を招いていた。また、電子カルテ端末等からの参照の有無にかかわらず汎用画像ファイルを生成するので、参照されない場合には汎用画像ファイルを生成する処理が無駄になっていた。
【０００６】
また、医用画像は、利用目的に応じて要求される画質が異なる。例えば、読影医が画像診断を行う際には、画像中から病変等の異常を発見することを目的としているため、画質の劣化があってはならない。また、読影医が作成した報告書に基づいて診断を行う参照医は、患者への説明やカルテへの添付用、患者の再診時に画像を用いるため、読影医の場合に要求されるほど高画質である必要はないが、あるレベル以上の画質が要求される。また、研修医等の教育用に画像を用いる場合には、診断に使うわけではないので、必要に応じた画質であればよい。また、撮影技師は、再撮影のための撮影条件を参照したいだけで、画像は必要としないので、画質は問わない。したがって、高画質の画像が要求されない場合においてまで、未圧縮の状態で画像ファイルを保存しておく必要はない。
【０００７】
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、医用画像のデータ量を低減させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記の課題を解決するために、請求項１に記載の医用画像管理装置は、
外部機器との間でデータの送受信を行う通信手段と、
第１記憶手段と、
前記通信手段により医用画像の画像データ及び当該画像データに関する付帯情報を含むＤＩＣＯＭファイルを受信した場合に、当該受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割し、当該画像データのファイルと当該付帯情報のファイルとを対応付けて前記第１記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報を記憶する第２記憶手段と、
前記通信手段により読影状況を示す読影状況情報を受信した場合に、当該読影状況情報に基づいて前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を更新する更新手段と、
前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を参照し、前記医用画像の読影が完了したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記医用画像の読影が完了したと判定された場合、前記第１記憶手段に記憶されている画像データのファイルを圧縮する圧縮手段と、
を備える。
【０００９】
請求項２に記載のプログラムは、
コンピュータを、
外部機器との間でデータの送受信を行う通信手段、
第１記憶手段、
前記通信手段により医用画像の画像データ及び当該画像データに関する付帯情報を含むＤＩＣＯＭファイルを受信した場合に、当該受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割し、当該画像データのファイルと当該付帯情報のファイルとを対応付けて前記第１記憶手段に記憶させる記憶制御手段、
前記医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報を記憶する第２記憶手段、
前記通信手段により読影状況を示す読影状況情報を受信した場合に、当該読影状況情報に基づいて前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を更新する更新手段、
前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を参照し、前記医用画像の読影が完了したか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により前記医用画像の読影が完了したと判定された場合、前記第１記憶手段に記憶されている画像データのファイルを圧縮する圧縮手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、読影管理情報を参照することにより、医用画像の読影が完了した場合に画像データのファイルを圧縮するので、読影が完了するまでは画質を保持することができ、読影完了後には医用画像のデータ量を期限させることができる。また、ＤＩＣＯＭファイルを画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割することにより画像データのファイルのみを圧縮することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、図面を参照して、本発明に係る医用画像管理装置の一実施形態について説明する。
【００１２】
［医用画像システムのシステム構成］
図１に、医用画像システム１００のシステム構成を示す。図１に示すように、医用画像システム１００は、モダリティ１０と、ＲＩＳ（Radiological Information System：放射線情報システム）２０と、画像サーバ３０と、読影端末４０と、電子カルテ端末５０とから構成されており、各装置は通信ネットワークＮを介して、データ通信可能に接続されている。
【００１３】
ＲＩＳ２０は、制御部、記憶部、操作部、表示部、通信部等を有するコンピュータにより構成され、放射線科部門内における診療予約、診断結果のレポート、実績管理、材料在庫管理等の情報管理を行う。ＲＩＳ２０は、電子カルテ端末５０により入力された検査オーダの登録を受け付け、その登録された検査オーダに基づいて検査オーダ情報を生成し、モダリティ１０に送信する。また、ＲＩＳ２０は、電子カルテ端末５０から検査オーダ情報を受信し、当該検査オーダ情報をモダリティ１０に送信する。検査オーダ情報とは、撮影や診断の検査オーダの内容を示すデータである。また、ＲＩＳ２０は、後述するＤＩＣＯＭヘッダファイルを取得するための取得要求を画像サーバ３０に送信する。
【００１４】
また、ＲＩＳ２０は、電子カルテ端末５０から読影オーダ情報を受信し、当該読影オーダ情報を画像サーバ３０と読影端末４０に送信する。読影オーダ情報とは、医用画像に対する読影の種別、読影の優先度、読影の状態を示す情報である。
【００１５】
モダリティ１０は、患者を撮影し、医用画像の画像データを生成する画像生成装置である。モダリティ１０は、撮影した医用画像の画像データに、ＤＩＣＯＭ規格に則った付帯情報を付帯させてＤＩＣＯＭファイルを生成し、画像サーバ３０に送信する。ＤＩＣＯＭファイルは、医用画像の画像データと当該画像データに関する付帯情報とを含む。付帯情報は、患者情報、検査情報、シリーズ情報、画像情報等を含む。患者情報は、患者の氏名、患者ＩＤ、性別等の患者毎に設定されたデータである。検査情報は、検査を識別する検査インスタンスＵＩＤ、検査部位、撮影方向及び体位といった検査条件を示すデータである。シリーズ情報は、一つの検査の中で生成されるモダリティ１０毎の一連の医用画像の単位（シリーズ）を示すシリーズＩＤやモダリティ１０の種別を含むデータである。画像情報は、医用画像を識別するＳＯＰインスタンスＵＩＤを含む医用画像についてのデータである。モダリティ１０は、ＲＩＳ２０から受信した検査オーダ情報に基づいて患者を撮影する。また、検査オーダ情報に基づいて付帯情報を生成する。
【００１６】
画像サーバ３０は、医用画像の画像データと画像データに対応する付帯情報とを保存し、管理する医用画像管理装置である。画像サーバ３０は、モダリティ１０からＤＩＣＯＭファイルを受信する。そして、画像サーバ３０は、図２に示すように、受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイル（以下、汎用画像ファイルという。）と付帯情報のファイル（以下、ＤＩＣＯＭヘッダファイルという。）とに分割し、保存する。
【００１７】
画像サーバ３０は、他装置から受信するファイルの取得要求に応じて、ＤＩＣＯＭヘッダファイル、汎用画像ファイル、又はこれら２つのファイルを結合したＤＩＣＯＭファイルを当該他装置に送信する。ここで、取得要求には、取得するファイルを指定するためのファイル指定情報（患者情報、検査情報、シリーズ情報、ＳＯＰインスタンスＵＩＤ、又はこれらの情報の組み合わせ等）が含まれる。
【００１８】
また、画像サーバ３０は、ＲＩＳ２０から受信する読影オーダ情報を保存し、読影端末４０における読影の状況を管理する。
【００１９】
読影端末４０は、ＤＩＣＯＭファイルに基づいて、医用画像の表示や、医用画像に関する各種情報を表示する装置である。読影端末４０は、ＤＩＣＯＭファイルを取得するための取得要求を画像サーバ３０に送信する。読影医等のユーザは、読影端末４０において読影を行う。また、読影端末４０は、ＲＩＳ２０から受信する読影オーダ情報に基づいて、読影に関する各種情報を表示する。
【００２０】
電子カルテ端末５０は、電子カルテを作成する電子カルテ機能を有し、併せて参照医の診断に供するために、汎用画像ファイルに基づいて医用画像を表示する。電子カルテ端末５０は、汎用画像ファイルを取得するための取得要求を画像サーバ３０に送信する。
【００２１】
また、電子カルテ端末５０は、ユーザ操作による操作部からの操作信号に基づいて、読影オーダ情報、検査オーダ情報を生成し、ＲＩＳ２０に送信する。
【００２２】
［画像サーバの機能的構成］
図３に、画像サーバ３０の機能的構成を示す。図３に示すように、画像サーバ３０は、制御部３１、操作部３２、表示部３３、通信部３４、ＲＯＭ（Read Only Memory）３５、記憶部３６等を備え、各部はバス３７により接続されている。
【００２３】
制御部３１は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等から構成され、画像サーバ３０の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、ＣＰＵは、操作部３２から入力される操作信号又は通信部３４により受信される指示信号に応じて、ＲＯＭ３５に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、ＲＡＭ内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【００２４】
操作部３２は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部３１に出力する。
【００２５】
表示部３３は、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）により構成され、制御部３１から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【００２６】
通信部３４は、ＬＡＮ（Local Area Network）アダプタ、ルータ、ＴＡ（Terminal Adapter）等を備え、通信ネットワークＮを介して接続されたモダリティ１０、ＲＩＳ２０、読影端末４０、電子カルテ端末５０等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【００２７】
通信部３４は、ＲＩＳ２０にＤＩＣＯＭヘッダファイルを送信する際、又は電子カルテ端末５０に汎用画像ファイルを送信する際には、ＨＴＴＰ（HyperText Transfer Protocol）等の汎用のＷｅｂ通信用のプロトコルを採用する。また、通信部３４は、読影端末４０にＤＩＣＯＭファイルを送信する際、又はモダリティ１０からＤＩＣＯＭファイルを受信する際には、ＤＩＣＯＭ対応のプロトコルを採用する。
【００２８】
ＲＯＭ３５は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【００２９】
記憶部３６は、ハードディスク等の記憶装置であり、汎用画像ファイル、ＤＩＣＯＭヘッダファイル等のデータを記憶する。また、記憶部３６は、読影オーダ情報テーブル３６１を記憶する。読影オーダ情報テーブル３６１とは、ＲＩＳ２０から受信した一又は複数の読影オーダ情報を記憶するテーブルである。制御部３１は、通信部３４によりＲＩＳ２０から読影オーダ情報を受信すると、当該読影オーダ情報を読影オーダ情報テーブル３６１にレコードとして追加する。つまり、読影オーダ情報テーブル３６１の１レコードが、読影オーダ情報に対応する。
【００３０】
制御部３１は、読影オーダ情報テーブル３６１を参照して、読影端末４０における医用画像の読影状況を管理する。ここで、読影オーダ情報テーブル３６１、読影オーダ情報テーブル３６１の１レコードである読影オーダ情報は、医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報である。
【００３１】
図４に、読影オーダ情報テーブル３６１のデータ構成を示す。図４に示すように、読影オーダ情報テーブル３６１は、「ＮＯ」「検査インスタンスＵＩＤ」「読影種別」「優先度」「状態」のフィールドから成る一又は複数のレコードから構成されている。
【００３２】
ここで、「ＮＯ」とは、レコードナンバーである。「読影種別」とは、医用画像に対する読影の種類を示すフィールドである。具体的に、「読影種別」の値として、一人の医師が医用画像を読影する「通常読影」、二人の医師が個別に同一の医用画像を読影する「二重読影」、読影医とその読影レポートの承認を行う承認医等の階層の異なる二人の医師が個別に同一の医用画像を読影する「確認読影」、二人の医師が個別に同一の医用画像を読影し、作成されたそれぞれの読影レポートを別の医師が比較して医用画像を読影する「比較読影」等がある。
【００３３】
「優先度」とは、医用画像に対する読影の優先度を示すフィールドである。具体的に、「優先度」の値として、「通常」、優先して読影を行うことを示す「優先」等がある。
【００３４】
「状態」とは、医用画像に対する読影の状態を示すフィールドである。具体的に、「状態」の値として、読影を待機している状態を示す「待機」、読影が完了した状態を示す「完了」、読影が途中で中断した状態を示す「中断」、二重読影又は比較読影における一人の医師による読影が完了し、二人目の医師による読影待ちの状態である「一人完了」、確認読影における読影医による読影が完了し、承認医による承認待ちの状態である「承認待ち」、比較読影における二人の医師による読影が完了し、別の医師による比較による読影待ちの状態である「比較待ち」等がある。
【００３５】
尚、通信部３４によりＲＩＳ２０から受信した際の「状態」の値（初期値）は、「待機」である。
【００３６】
通信部３４がモダリティ１０からＤＩＣＯＭファイルを受信すると、制御部３１は、図２に示すように、ＤＩＣＯＭファイルを汎用画像ファイルとＤＩＣＯＭヘッダファイルとに分割する。そして、制御部３１は、汎用画像ファイルとＤＩＣＯＭヘッダファイルとを対応付けて記憶部３６に保存させる。例えば、汎用画像ファイルのファイル名に付帯情報に含まれるＳＯＰインスタンスＵＩＤを付することにより、汎用画像ファイルとＤＩＣＯＭヘッダファイルとを対応付ける。汎用画像ファイルは、ビットマップ、ＪＰＥＧ、ＪＰＥＧ２０００等、いずれの画像形式であってもよいが、読影が完了するまでは、ビットマップ形式等、読影に適した画質の医用画像を提供可能な画像形式で汎用画像ファイルを保存することとする。
【００３７】
また、制御部３１は、通信部３４により他装置から受信するファイルの取得要求に応じて、ＤＩＣＯＭヘッダファイル、汎用画像ファイル又はＤＩＣＯＭファイルを通信部３４を介して当該他装置に送信させる。具体的には、通信部３４によりＲＩＳ２０からＤＩＣＯＭヘッダファイルの取得要求を受信した場合には、制御部３１は、取得要求に含まれるファイル指定情報により指定されたＤＩＣＯＭヘッダファイルを記憶部３６から読み出して、当該ＤＩＣＯＭヘッダファイルを通信部３４を介してＲＩＳ２０に送信させる。また、通信部３４により電子カルテ端末５０から汎用画像ファイルの取得要求を受信した場合には、制御部３１は、取得要求に含まれるファイル指定情報により指定された汎用画像ファイルを記憶部３６から読み出して、当該汎用画像ファイルを通信部３４を介して電子カルテ端末５０に送信させる。また、通信部３４により読影端末４０からＤＩＣＯＭファイルの取得要求を受信した場合には、制御部３１は、取得要求に含まれるファイル指定情報により指定されたＤＩＣＯＭファイルに対応する汎用画像ファイル及びＤＩＣＯＭヘッダファイルを記憶部３６から読み出し、これら２つのファイルを結合してＤＩＣＯＭファイルを生成し、生成したＤＩＣＯＭファイルを通信部３４を介して読影端末４０に送信させる。
【００３８】
また、通信部３４は、読影端末４０から読影の状況を示す読影状況情報を受信する。読影状況情報には、読影完了情報、第１読影完了情報、第２読影完了情報、承認完了情報、比較読影完了情報の５種類の情報があり、読影状況情報は、これら５種類の情報の総称である。ここで、「読影完了情報」とは、通常読影、確認読影において読影が完了したことを示す情報である。「第１読影完了情報」とは、二重読影、比較読影において一人目の医師による読影が完了したことを示す情報である。「第２読影完了情報」とは、二重読影、比較読影において、二人目の医師による読影が完了したことを示す情報である。「承認完了情報」とは、確認読影において承認医による承認が完了したことを示す情報である。「比較読影完了情報」とは、比較読影における二人の読影を行った医師とは別の医師による比較による読影が完了したことを示す情報である。また、これらの読影状況情報は、読影対象となっている１又は複数の医用画像に関する検査を特定する「検査インスタンスＵＩＤ」を含む。
【００３９】
制御部３１は、通信部３４により読影端末４０から読影状況情報（読影完了情報、第１読影完了情報、第２読影完了情報、承認完了情報、比較読影完了情報）を受信した際に、当該受信した読影状況情報に基づき、読影オーダ情報テーブル３６１を更新する。
【００４０】
通信部４４が読影完了情報を受信した場合、制御部３１は、読影完了情報に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンス」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「通常読影」且つ状態が「待機」ならば、状態を「待機」から「完了」に変更する。また、一致するレコードの読影種別が「確認読影」且つ状態が「待機」ならば、状態を「待機」から「承認待ち」に変更する。
【００４１】
通信部３４が第１読影完了情報を受信した場合、制御部３１は、第１読影完了情報に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンスＵＩＤ」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「二重読影」且つ状態が「待機」ならば、状態を「待機」から「一人完了」に変更する。また、一致するレコードの読影種別が「比較読影」且つ状態が「待機」ならば、状態を「待機」から「一人完了」に変更する。
【００４２】
通信部３４が第２読影完了情報を受信した場合、制御部３１は、第２読影完了情報に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンスＵＩＤ」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「二重読影」且つ状態が「一人完了」ならば、状態を「一人完了」から「完了」に変更する。また、一致するレコードの読影種別が「比較読影」且つ状態が「一人完了」ならば、状態を「一人完了」から「比較待ち」に変更する。
【００４３】
通信部３４が承認完了情報を受信した場合、制御部３１は、承認完了情報に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンスＵＩＤ」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「確認読影」且つ状態が「承認待ち」ならば、状態を「承認待ち」から「完了」に変更する。
【００４４】
通信部３４が比較読影完了情報を受信した場合、制御部３１は、比較読影完了に含まれる「検査インスタンスＵＩＤ」の値を読み出し、読影オーダ情報テーブル３６１の「検査インスタンスＵＩＤ」と一致するレコードを検索する。そして、一致するレコードの読影種別が「比較読影」且つ状態が「比較待ち」ならば、状態を「比較待ち」から「完了」に変更する。
【００４５】
つまり、読影オーダ情報テーブル３６１の「状態」は、通常読影の場合、読影完了情報を受信して「待機」から「完了」となる。また、二重読影の場合、第１読影完了情報を受信して「待機」から「一人完了」になり、第２読影完了情報を受信して「一人完了」から「完了」になる。また、確認読影の場合、読影完了情報を受信して「待機」から「承認待ち」になり、承認完了情報を受信して「承認待ち」から「完了」になる。また、比較読影の場合、第１読影完了情報を受信して「待機」から「一人完了」になり、第２読影完了情報を受信して「一人完了」から「比較待ち」になり、比較読影完了情報を受信して「比較待ち」から「完了」になる。
【００４６】
制御部３１は、読影オーダ情報テーブル３６１の更新により、「状態」の値が「完了」となったレコードの「検査インスタンスＵＩＤ」に対応する画像データを格納している、記憶部３６に記憶されている汎用画像ファイルを圧縮する。具体的に、制御部３１は、付帯情報に含まれる検査情報の検査インスタンスＵＩＤの値が前記レコードの「検査インスタンスＵＩＤ」の値である画像データを格納している、１又は複数の汎用画像ファイルを圧縮する。ここで、圧縮とは、未圧縮の状態のファイルを圧縮すること、及び、既に圧縮されているファイルの圧縮率を上げることの両方を含む。圧縮方式としては、ＪＰＥＧ、ＪＰＥＧ２０００等、何を用いてもよい。読影医による読影が済んでしまえば、汎用画像ファイルを圧縮することにより、画質が多少劣化したとしても問題はない。
【００４７】
［読影端末の機能的構成］
図５に、読影端末４０の機能的構成を示す。図５に示すように、読影端末４０は、制御部４１、操作部４２、表示部４３、通信部４４、ＲＯＭ４５、記憶部４６等を備え、各部はバス４７により接続されている。
【００４８】
制御部４１は、ＣＰＵ、ＲＡＭ等から構成され、読影端末４０の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、ＣＰＵは、操作部４２から入力される操作信号又は通信部４４により受信される指示信号に応じて、ＲＯＭ４５に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、ＲＡＭ内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【００４９】
操作部４２は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部４１に出力する。
【００５０】
表示部４３は、ＬＣＤ等の高精細モニタにより構成され、制御部４１から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。特に、表示部４３は、読影医が読影を行う際に医用画像を表示する。
【００５１】
通信部４４は、ＬＡＮアダプタ、ルータ、ＴＡ等を備え、通信ネットワークＮを介して接続された画像サーバ３０等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【００５２】
ＲＯＭ４５は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【００５３】
記憶部４６は、ハードディスク等の記憶装置であり、各種データを記憶する。
【００５４】
通信部４４は、ＲＩＳ２０から読影オーダ情報を受信する。制御部４１は、当該読影オーダ情報や、電子カルテ端末５０において生成された検査オーダ情報等に基づいて、読影を行うべき医用画像の画像データの検査インスタンスＵＩＤ、ＳＯＰインスタンスＵＩＤ、読影種別、読影の優先度、読影の状態等の一覧を表示部４３に表示させる。
【００５５】
そして、読影医の操作部４２からの操作により、読影対象となるＤＩＣＯＭファイルの指定があった場合に、制御部４１は、通信部４４を介して、画像サーバ３０にＤＩＣＯＭファイルの取得要求を送信させる。そして、制御部４１は、通信部４４により画像サーバ３０からＤＩＣＯＭファイルを受信すると、ＤＩＣＯＭファイルに基づいて、表示部４３に医用画像等を表示させる。
【００５６】
そして、読影医等により、表示部４３に表示された医用画像、読影種別、読影の優先度等に基づいて、通常読影、二重読影、確認読影又は比較読影が行われる。
【００５７】
そして、読影医等の操作部４２からの操作により、制御部４１は、読影状況情報である読影完了情報、第１読影完了情報、第２読影完了情報、承認完了情報、又は比較読影完了情報を生成し、通信部４４を介して画像サーバ３０に送信する。
【００５８】
具体的に、通常読影の場合、操作部４２において、読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。
【００５９】
また、二重読影の場合、操作部４２において、一人目の医師による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は第１読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。そして、二人目の医師による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は第２読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。
【００６０】
また、確認読影の場合、操作部４２において、読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。そして、承認医による読影レポートを承認する旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は承認完了情報を画像サーバ３０に送信する。
【００６１】
また、比較読影の場合、操作部４２において、一人目の医師による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は第１読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。そして、二人目の医師による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は第２読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。そして、別の医師によるそれぞれの読影レポートの比較による読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、制御部４１は比較読影完了情報を画像サーバ３０に送信する。
【００６２】
図６に、表示部４３に表示される通常読影における読影画面４３０の一例を示す。図６に示すように、読影画面４３０には、画像表示領域４３１、レポート領域４３２、画像処理ボタン群４３３、読影完了ボタン４３４が表示される。画像表示領域４３１は、ＤＩＣＯＭファイル中の画像データに基づく医用画像が表示される領域である。レポート領域４３２は、読影医が画像を診断した結果として読影レポートを入力するための領域である。画像処理ボタン群４３３には、拡大ボタン、縮小ボタン、コントラスト変更ボタン、濃度変更ボタン等が含まれ、操作されたボタンに応じて、画像表示領域４３１に表示された画像に画像処理が施され、処理済みの画像が画像表示領域４３１に表示される。読影完了ボタン４３４は、読影が完了した場合に選択されるボタンである。
【００６３】
読影医は、画像表示領域４３１に表示される医用画像について読影を行い、操作部４２からの操作により、レポート領域４３２に読影レポートを入力する。読影が完了すると、読影医は、操作部４２からの操作により、表示部４３に表示されている読影完了ボタン４３４を選択する。制御部４１は、読影完了ボタン４３４が選択された場合に、通信部４４を介して、読影完了情報を画像サーバ３０に送信させる。
【００６４】
[画像サーバの具体的な動作]
図７は、画像サーバ３０において実行される処理を示すフローチャートである。尚、本フローチャートは、説明の便宜上、一つのＤＩＣＯＭファイルに着目した処理となっている。
【００６５】
図７に示すように、通信部３４により、モダリティ１０からＤＩＣＯＭファイルが受信される（ステップＳ１）。
【００６６】
そして、制御部３１により、ＤＩＣＯＭファイルはＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルとに分割され、記憶部３６に保存される（ステップＳ２）。このとき、制御部３１により、ＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルとが関連付けられる。また、通信部３４により、ＲＩＳ２０から読影オーダ情報が受信される。そして、読影オーダ情報テーブル３６１に受信した読影オーダ情報がレコードとして追加される。
【００６７】
そして、通信部３４により、読影端末４０から読影の状況を示す読影状況情報が受信されると（ステップＳ３）、制御部３１により、当該受信した読影状況情報に基づき、読影オーダ情報テーブル３６１の該当するレコードのフィールド「状態」が更新される（ステップＳ４）。そして、制御部３１により、当該「状態」の値が「完了」となっているかチェックされる（ステップＳ５）。つまり、圧縮条件を満たしているかチェックされる。
【００６８】
ステップＳ５におけるチェックの結果、レコードのフィールド「状態」の値が「完了」となっていない場合（ステップＳ６；Ｎｏ）、再び、読影オーダ情報テーブル３６１が更新された際に、制御部３１により、当該「状態」の値が「完了」となっているかチェックされる（ステップＳ３〜Ｓ５）。一方、レコードのフィールド「状態」の値が「完了」となっている場合（ステップＳ６；Ｙｅｓ）、制御部３１により、汎用画像ファイルは圧縮される（ステップＳ７）。
【００６９】
[医用画像システムの動作]
次に、読影端末４０において確認読影が行われる場合の、医用画像システム１００における動作を説明する。図８、９は医用画像システム１００における動作を示すラダーチャートである。
【００７０】
電子カルテ端末５０は、ユーザ操作に基づき、読影オーダ情報と検査オーダ情報とを生成する。そして、生成した読影オーダ情報と検査オーダ情報とをＲＩＳ２０に送信する。そして、ＲＩＳ２０は、当該読影オーダ情報と検査オーダ情報を受信する（ステップＳ１０１）。
【００７１】
ＲＩＳ２０は、受信した検査オーダ情報をモダリティ１０に送信する（ステップＳ１０２）。またＲＩＳ２０は、受信した読影オーダ情報を画像サーバ３０と読影端末４０に送信する（ステップＳ１０３）。
【００７２】
モダリティ１０は、ＲＩＳ２０から受信した検査オーダ情報に基づき、患者を撮影し、ＤＩＣＯＭファイルを生成する（ステップＳ１０４）。そして、モダリティ１０は、生成したＤＩＣＯＭファイルを画像サーバ３０に送信する（ステップＳ１０５）。
【００７３】
画像サーバ３０は、モダリティ１０において生成されたＤＩＣＯＭファイルを受信すると、このＤＩＣＯＭファイルをＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルとに分割する。そして、当該ＤＩＣＯＭヘッダファイルと当該汎用画像ファイルとを保存する（ステップＳ１０６）。
【００７４】
読影端末４０は、ＲＩＳ２０から受信した読影オーダ情報等に基づいて、ユーザに確認読影を行わせるための画面を表示する(ステップＳ１０７)。そして、ユーザは、読影対象となる医用画像を取得する旨のユーザ操作を操作部４２に対して行う。そして、読影端末４０は、ユーザ操作に基づく操作信号等に基づきＤＩＣＯＭファイルの取得要求を画像サーバ３０に送信する（ステップＳ１０８）。
【００７５】
画像サーバ３０は、読影端末４０からＤＩＣＯＭ取得要求を受信すると、ＤＩＣＯＭ取得要求に含まれるファイル指定情報により指定されたＤＩＣＯＭファイルに対応するＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルとを、保存しているＤＩＣＯＭヘッダファイルと汎用画像ファイルの中から特定し、これらのファイルを結合して、ＤＩＣＯＭファイルを生成する（ステップＳ１０９）。
【００７６】
そして、画像サーバ３０は、生成したＤＩＣＯＭファイルを読影端末４０に送信する（ステップＳ１１０）。そして、読影端末４０は、受信したＤＩＣＯＭファイルに基づき、医用画像と医用画像に関する各種情報とを表示部４３に表示する（ステップＳ１１１）。
【００７７】
そして、読影医は、読影端末４０上で表示部４３に表示された医用画像に対して読影を行う。そして、読影端末４０は、読影が完了した旨のユーザ操作が行われると、読影完了情報を画像サーバ３０に送信する（ステップＳ１１２）。
【００７８】
画像サーバ３０は、読影端末４０から読影完了情報を受信すると、読影オーダ情報テーブル３６１を更新する（ステップＳ１１３）。具体的に、該当するレコードのフィールドの「状態」を「待機」から「承認待ち」に更新する。
【００７９】
そして、画像サーバ３０は、読影オーダ情報テーブル３６１のフィールドである「状態」の値が「完了」になっているレコードがあるか否かを確認する（ステップＳ１１４）。
【００８０】
次に、承認医は、読影端末４０上で表示部４３に表示された医用画像に対して承認を行う。そして、読影端末４０は、医用画像に対して承認する旨のユーザ操作が行われると、承認完了情報を画像サーバ３０に送信する（ステップＳ１１５）。
【００８１】
画像サーバ３０は、読影端末４０から承認完了情報を受信すると、読影オーダ情報テーブル３６１を更新する（ステップＳ１１６）。具体的に、該当するレコードの「状態」を「承認待ち」から「完了」に更新する。
【００８２】
そして、画像サーバ３０は、読影オーダ情報テーブル３６１のフィールドである「状態」の値が「完了」になっているレコードがあるか否かを確認する（ステップＳ１１７）。
【００８３】
ステップＳ１１７における確認の結果、「状態」が「完了」となっているレコードがあるため、画像サーバ３０は、このレコードに対応する汎用画像ファイルを圧縮する（ステップＳ１１８）。
【００８４】
以上、本実施の形態によると、画像サーバ３０は、読影端末４０から受信する読影状況情報に基づき、記憶部３６に記憶している読影オーダ情報テーブル３６１を更新する。そして、画像サーバ３０は、読影オーダ情報テーブル３６１を参照し、医用画像の読影が完了したか否かを判定し、読影が完了したと判定した場合に汎用画像ファイルを圧縮する。そのため、読影が完了するまでは画質を保持することができ、読影完了後には医用画像のデータ量を減らすことが可能となる。また、ＤＩＣＯＭファイルを画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割することにより、画像データのファイルのみを圧縮することが可能となる。ＤＩＣＯＭファイルのうち、データ量のほとんどを占めているのは画像データ部分であるため、効果的に圧縮を行うことができる。このため、より多くの患者や検査の画像を保存することができる。また、ファイル総容量の減少により、データのバックアップを短時間で行うことができる。
【００８５】
また、画像サーバ３０では、あらゆる装置からの要求に対応可能な汎用画像ファイルを保存しているため、ＤＩＣＯＭファイルに対応した専用ビューワ端末からでなくても医用画像を参照することができる。また、ＤＩＣＯＭファイルと汎用画像ファイルの両方を保存する場合と比較して、データ量を低減させることができる。汎用画像ファイルは、ＤＩＣＯＭファイルを要求された場合にも用いるので、予め生成しておいても無駄になることはない。また、汎用画像ファイルが低速高容量のライブラリ装置に移された後も、ネットワーク接続された電子カルテ端末等のＷｅｂブラウザを用いて画像を参照することができる。
【００８６】
また、汎用画像ファイルとＤＩＣＯＭヘッダファイルとに分割された状態で保存されているので、付帯情報のみを利用する場合にはＤＩＣＯＭヘッダファイルのみを読み出せばよい。ＤＩＣＯＭヘッダファイルには画像部分が含まれないため、高速に処理を行うことができる。
【００８７】
尚、上記実施の形態における記述は、本発明に係る医用画像管理装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【００８８】
【図１】本実施の一実施形態における医用画像システムのシステム構成図である。
【図２】ＤＩＣＯＭファイルの分割前後のデータ構成図である。
【図３】画像サーバのブロック図である。
【図４】読影オーダ情報テーブルのデータ構成図である。
【図５】読影端末ブロック図である。
【図６】読影画面の一例を示す図である。
【図７】画像サーバにおいて実行される処理を示すフローチャートである。
【図８】ＲＩＳ、モダリティ、画像サーバ及び読影端末間において実行される処理尾を示すラダーチャート図である。
【図９】ＲＩＳ、モダリティ、画像サーバ及び読影端末間において実行される処理尾を示すラダーチャート図である。
【符号の説明】
【００８９】
１０ モダリティ
２０ ＲＩＳ
３０ 画像サーバ
３１ 制御部
３２ 操作部
３３ 表示部
３４ 通信部
３５ ＲＯＭ
３６ 記憶部
３７ バス
４０ 読影端末
４１ 制御部
４２ 操作部
４３ 表示部
４４ 通信部
４５ ＲＯＭ
４６ 記憶部
４７ バス
５０ 電子カルテ端末
１００ 医用画像システム
３６１ 読影オーダ情報テーブル
４３０ 読影画面
４３１ 画像表示領域
４３２ レポート領域
４３３ 画像処理ボタン群
４３４ 読影完了ボタン
Ｎ 通信ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項１】
外部機器との間でデータの送受信を行う通信手段と、
第１記憶手段と、
前記通信手段により医用画像の画像データ及び当該画像データに関する付帯情報を含むＤＩＣＯＭファイルを受信した場合に、当該受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割し、当該画像データのファイルと当該付帯情報のファイルとを対応付けて前記第１記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報を記憶する第２記憶手段と、
前記通信手段により読影状況を示す読影状況情報を受信した場合に、当該読影状況情報に基づいて前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を更新する更新手段と、
前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を参照し、前記医用画像の読影が完了したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記医用画像の読影が完了したと判定された場合、前記第１記憶手段に記憶されている画像データのファイルを圧縮する圧縮手段と、
を備える医用画像管理装置。
【請求項２】
コンピュータを、
外部機器との間でデータの送受信を行う通信手段、
第１記憶手段、
前記通信手段により医用画像の画像データ及び当該画像データに関する付帯情報を含むＤＩＣＯＭファイルを受信した場合に、当該受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割し、当該画像データのファイルと当該付帯情報のファイルとを対応付けて前記第１記憶手段に記憶させる記憶制御手段、
前記医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報を記憶する第２記憶手段、
前記通信手段により読影状況を示す読影状況情報を受信した場合に、当該読影状況情報に基づいて前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を更新する更新手段、
前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を参照し、前記医用画像の読影が完了したか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により前記医用画像の読影が完了したと判定された場合、前記第１記憶手段に記憶されている画像データのファイルを圧縮する圧縮手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項１】
外部機器との間でデータの送受信を行う通信手段と、
第１記憶手段と、
前記通信手段により医用画像の画像データ及び当該画像データに関する付帯情報を含むＤＩＣＯＭファイルを受信した場合に、当該受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割し、当該画像データのファイルと当該付帯情報のファイルとを対応付けて前記第１記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報を記憶する第２記憶手段と、
前記通信手段により読影状況を示す読影状況情報を受信した場合に、当該読影状況情報に基づいて前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を更新する更新手段と、
前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を参照し、前記医用画像の読影が完了したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記医用画像の読影が完了したと判定された場合、前記第１記憶手段に記憶されている画像データのファイルを圧縮する圧縮手段と、
を備える医用画像管理装置。
【請求項２】
コンピュータを、
外部機器との間でデータの送受信を行う通信手段、
第１記憶手段、
前記通信手段により医用画像の画像データ及び当該画像データに関する付帯情報を含むＤＩＣＯＭファイルを受信した場合に、当該受信したＤＩＣＯＭファイルを、画像データのファイルと付帯情報のファイルとに分割し、当該画像データのファイルと当該付帯情報のファイルとを対応付けて前記第１記憶手段に記憶させる記憶制御手段、
前記医用画像の読影状況を管理するための読影管理情報を記憶する第２記憶手段、
前記通信手段により読影状況を示す読影状況情報を受信した場合に、当該読影状況情報に基づいて前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を更新する更新手段、
前記第２記憶手段に記憶されている読影管理情報を参照し、前記医用画像の読影が完了したか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により前記医用画像の読影が完了したと判定された場合、前記第１記憶手段に記憶されている画像データのファイルを圧縮する圧縮手段、
として機能させるためのプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２００９−１１７２１（Ｐ２００９−１１７２１Ａ）
【公開日】平成２１年１月２２日（２００９．１．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−１７９９０２（Ｐ２００７−１７９９０２）
【出願日】平成１９年７月９日（２００７．７．９）
【出願人】（３０３０００４２０）コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１月２２日（２００９．１．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年７月９日（２００７．７．９）
【出願人】（３０３０００４２０）コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Ｆターム（参考）】
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