説明

医用画像診断装置、及び医用情報表示装置

【課題】装置にエラー状態又は警告状態が発生しても、そのエラー状態又は警告状態の表示又は非表示を制御できる画像診断装置又は医用情報表示装置を提供する。
【解決手段】所定の条件を予め記憶しておき、画像診断装置や医用情報表示装置又はこれらが処理を要求した外部装置に何らかのエラー状態又は警告状態が発生すると、この所定の条件の適合を検知する。所定の条件の適合が検知されると、エラー状態又は警告状態が発生しても報知ダイアログを表示しない。所定条件としては、登録されているアプリケーションの起動、登録されているモードでの医用情報の表示、又は登録されているショートカットキーの入力等、又はこれに加えて登録されている種類のエラー状態又は警告状態の発生である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、医用情報を表示しているときにエラー状態又は警告状態が発生したときのダイアログの表示に関する。
【背景技術】
【0002】
X線CT装置等の被検体を撮影する医用画像診断装置や画像管理システムや電子カルテシステム等の医用情報を表示する医用情報表示装置では、装置内部で実行している各種処理又は外部装置へ要求した処理に何らかのエラー状態や警告状態が発生した場合には、操作者に注意を喚起したり、対処すべき行動を指示したりするための報知を行う。この報知は、例えば、エラーや警告の内容を示す報知ダイアログを画面に表示することによって行う(例えば、「特許文献1」参照。)。
【0003】
近年、患者やその家族や受診者に対するインフォームドコンセントが定着してきており、医用画像診断装置や医用情報表示装置の画面を医師や技師や看護師等の医療従事者以外の者が閲覧する機会が増加している。
【0004】
従来は、患者やその家族や受診者が画面を閲覧していても、処理に何らかのエラー状態や警告状態が発生した場合には、黄色や赤色の報知ダイアログを画面に表示させていた。
【0005】
病状や診断に関わる警告又はエラーなのか、それ以外のものなのかを判断できない患者や患者の家族や受診者が、この報知ダイアログを見てしまうと、その内容が気になり、これらの者にとって精神的な負担となる。特に心理的又は体力的に弱っている立場の者を不必要に不安にさせることは医療上好ましくない。また、医師や技師や看護師等の医療従事者にとっても、これらの者に報知ダイアログについての説明を求められる場合があり、医療とは直接関係のない不必要な説明を行う必要が生じる。
【0006】
【特許文献1】特開2007−213366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置にエラー状態又は警告状態が発生しても、そのエラー状態又は警告状態の表示又は非表示を制御できる医用画像診断装置又は医用情報表示装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明に係る医用画像診断装置は、被検体を撮影して医用画像を生成する撮影手段と、前記医用画像を含む各種医用情報を表示する表示手段とを含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用画像診断装置であって、所定のアプリケーション識別情報を予め記憶する第1の記憶手段と、前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている前記アプリケーション識別情報に対応する前記アプリケーションの起動を検知する検知手段と、を備え、前記ダイアログ表示制御手段は、記検知手段により前記起動が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、を特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するために、請求項2記載の本発明に係る医用画像診断装置は、被検体を撮影して医用画像を生成する撮影手段と、前記医用画像を含む各種医用情報を画面表示の各種モードで表示する表示手段を含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用画像診断装置であって、前記各種モードの入力を受付ける操作手段と、前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、所定の前記モードに応じた前記医用情報の表示を検知する検知手段と、を備え、前記ダイアログ表示制御手段は、記検知手段により前記所定のモードに応じた前記医用情報の表示が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、を特徴とする。
【0010】
上記課題を解決するために、請求項3記載の本発明に係る医用画像診断装置は、被検体を撮影して医用画像を生成する撮影手段と、前記医用画像を含む各種医用情報を表示する表示手段とを含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用画像診断装置であって、所定のショートカットキーが予め登録される第1の記憶手段と、前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、 前記ショートカットキーの入力を受付ける操作手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている前記所定のショートカットキーの入力を検知する検知手段と、を備え、前記ダイアログ表示制御手段は、記検知手段により前記所定のショートカットキーの入力が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、を特徴とする。
【0011】
上記課題を解決するために、請求項8記載の本発明に係る医用情報表示装置は、医用情報を表示する表示手段を含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用情報表示装置であって、所定のアプリケーション識別情報を予め記憶する第1の記憶手段と、前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている前記アプリケーション識別情報に対応する前記アプリケーションの起動を検知する検知手段と、を備え、前記ダイアログ表示制御手段は、記検知手段により前記起動が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、を特徴とする。
【0012】
上記課題を解決するために、請求項9記載の本発明に係る医用情報表示装置は、医用情報を画面表示の各種モードで表示する表示手段を含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用情報表示装置であって、前記各種モードの入力を受付ける操作手段と、前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、所定の前記モードに応じた前記医用情報の表示を検知する検知手段と、を備え、前記ダイアログ表示制御手段は、記検知手段により前記所定のモードに応じた前記医用情報の表示が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、を特徴とする。
【0013】
上記課題を解決するために、請求項10記載の本発明に係る医用情報表示装置は、医用情報を表示する表示手段を含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用情報表示装置であって、所定のショートカットキーが予め登録される第1の記憶手段と、各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、前記ショートカットキーの入力を受付ける操作手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている前記ショートカットキーに対応する入力が前記操作手段により予め受付けられたことを検知する検知手段と、を備え、前記ダイアログ表示制御手段は、記検知手段により前記所定のショートカットキーの入力が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、事前に患者や患者の家族や受診者が見る可能性のある画面を表示させるアプリケーションのアプリケーション識別情報を登録し、又は事前に患者や患者の家族や受診者が見る可能性のある画面が表示される環境で動作するモードのモード識別情報を登録しておけば、これらの者が見ている前では報知ダイアログが表示されなくなる。または、患者や患者の家族や受診者が見る可能性のあるときに事前にこのショートカットキーを入力しておけば、これらの者が見ている前では報知ダイアログが表示されなくなる。
【0015】
従って、病状や診断に関わる警告又はエラーなのか、それ以外のものなのかを判断できない患者や患者の家族や受診者が報知ダイアログを見ることがなくなり、これらの者の精神的な負担を軽減することができる。また、医師や技師や看護師等の医療従事者にとっても、これらの者に不必要な説明を行う必要が無くなり、その負担が軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る医用情報の表示中に各種処理のエラー状態や警告状態を示す報知ダイアログを表示する技術の好適な各実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る医用情報表示装置1の構成を示す図である。
【0018】
医用情報表示装置1は、表示制御部20と画面情報記憶部50と表示部10を有しており、表示部10に医用情報を表示させる装置である。医用情報は、患者の内部を画像化した医用画像、患者情報、又は検査情報である。
【0019】
表示部10は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の画像を表示するモニタである。画面情報記憶部50は、所謂ストレージであり、表示部10に表示させる画面画像を構成するオブジェクトを記憶している。オブジェクトは、例えば、画面のテンプレート、画面に配置される各種アイコン、医用画像、患者情報、検査情報等である。表示制御部20は、医用情報表示制御部21を有している。この医用情報表示制御部21によって、画面情報記憶部50に記憶されているオブジェクトから画面の画像が作成されて表示部10に出力される。
【0020】
また、医用情報表示装置1は、処理部40と送受信部30を有しており、各種処理の実行と、外部装置との通信を行う。送受信部30は、外部装置と通信を行うネットワークインターフェースであり、ネットワークNを介して印刷装置200と接続されている。処理部40は、プロフェッサと外部記憶装置と主記憶装置を含み構成されるコンピュータであり、外部記憶装置に記憶されている各種のアプリケーションを実行することで各種の処理を行い、医用情報表示装置1全体を制御する。
【0021】
アプリケーションは、制御プログラムである。処理部40は、例えば、患者情報や検査情報を登録する処理を処理部40に実行させる患者・検査登録アプリケーション、患者情報を修正する処理を処理部40に実行させる患者情報修正アプリケーション、医用画像を表示部10に表示させる画像ビューアアプリケーション、医用画像をフィルムに印刷させるフィルミングアプリケーション、臨床を支援する臨床アプリケーション、及び診断レポートの作成を支援する診断レポートアプリケーションを記憶している。フィルミングアプリケーションに応じた処理を実行する場合、処理部40は、送受信部30を制御して、医用画像を印刷装置200に送信させる。
【0022】
この処理部40は、アプリケーションに応じた各種処理の実行中、エラー状態や警告状態が発生すると、このエラー状態や警告状態を示すステータスコードを出力する。また、印刷処理の際にエラー状態や警告状態が発生すると、印刷装置200からエラー状態や警告状態を示すステータスコードがネットワークNと送受信部30を介して医用情報表示装置1に入力される。表示制御部20は、ダイアログ表示制御部22を有しており、エラー状態や警告状態を示すステータスコードが発生すると、このエラー状態や警告状態を示す文字列を表示したウィンドウである報知ダイアログ221(図2参照)の画像を生成して表示部10に表示させる。
【0023】
エラー状態は、印刷エラーや空きディスク容量エラー等の処理に失敗した状態である。例えば、印刷装置200に収容されている印刷用紙が不足していると、医用画像を印刷する処理が実行不可能であるため、印刷エラーを示すステータスコードが出力される。また、データを保存させようとしたときに、ディスク容量が不足しているため、そのデータの保存処理が実行不可能である場合、空きディスク容量エラーを示すステータスコードが出力される。
【0024】
警告状態は、検索等の処理は終了したがその処理結果に警告を要する状態、または検索等の処理をする前提となる入力が不正である旨の警告を要する状態である。例えば、任意の検索キーが入力されて、その検索キーに対応する医用画像を検索したが、検索キーに対応する医用画像が検出されなかった場合、検索警告が出力される。また、任意の検索キーの書式が定義されている書式と異なっている場合、検索警告が出力される。
【0025】
ステータスコードは、エラー状態や警告状態等のアプリケーションの状態即ちステータスを識別するステータス識別情報である。
【0026】
ダイアログ表示制御部22は、このエラー状態や警告状態を示すステータスコードが発生すると、ステータスコードに応じた文字列を表示した報知ダイアログ221を生成して表示部10に表示させる。この文字列は、予めステータスコードと対応付けて記憶されている。一方、ダイアログ表示制御部22は、事前登録された種類のアプリケーションが起動されている場合には、報知ダイアログ221を表示しない。
【0027】
医用情報表示装置1は、設定部60と操作部70を有しており、報知ダイアログ221を表示しない条件は、この設定部60により事前設定される。操作部70は、マウスやキーボードやトラックボール等のマンマシン入力インターフェースである。設定部60は、操作部70の操作に応じて報知ダイアログ221を表示しない条件を事前設定する。事前設定は、設定部60によって抑制条件テーブル記憶部61と抑制ステータステーブル記憶部62に条件を記憶することにより行われる。
【0028】
ダイアログ表示制御部22は、事前設定された条件を参照して、条件を満たしていれば、報知ダイアログ221を表示しない。このダイアログ表示制御部22は、検知部23と抑制表示制御部24と状態表示制御部25とを有する。
【0029】
検知部23は、設定部60による事前設定された条件の適合を検知する。検知部23による検知があると、ダイアログ表示制御部22は、報知ダイアログ221を表示しない。この検知部23は、抑制条件テーブル記憶部61と抑制ステータステーブル記憶部62に記憶されている条件とステータスコードが一致するか判断し、一致することをもって検知となる。
【0030】
図2は、抑制条件テーブル記憶部61に記憶されている第1の実施形態に係る抑制条件テーブル611を示すデータ構造図である。
【0031】
抑制条件テーブル記憶部61は、抑制条件テーブル611を記憶している。この抑制条件テーブル611は、どのアプリケーションが起動しているときに報知ダイアログ221を表示しないかを定義する。
【0032】
この抑制条件テーブル611には、報知ダイアログ221を表示しないアプリケーションに対応する抑制アプリケーションID612がデータとして記憶されている。抑制アプリケーションID612は、報知ダイアログ221を表示しないアプリケーションを識別するアプリケーション識別情報である。
【0033】
抑制条件テーブル611には、患者・検査登録アプリケーションを示す抑制アプリケーションID612、患者情報修正アプリケーションを示すアプリケーションID612、画像ビューアを示す抑制アプリケーションID612、フィルミングアプリケーションを示す抑制アプリケーションID612、臨床アプリケーションを示す抑制アプリケーションID612、又は診断レポートアプリケーションを示す抑制アプリケーションID612等の処理部40及びネットワークNやローカル接続によって接続された印刷装置200等の外部装置で実行されるアプリケーションに対応するアプリケーションIDのうち、報知ダイアログ221を表示しないアプリケーションとして事前設定されたものが記憶される。
【0034】
例えば、画像ビューアを示す抑制アプリケーションID612や、臨床アプリケーションを示す抑制アプリケーションID612や、診断レポートアプリケーションを示す抑制アプリケーションID612が記憶される。患者を診察する場面では、画像ビューアや臨床アプリケーションや診断レポートアプリケーションが起動されている場合があり、このような場面で報知ダイアログ221が表示されると、その画面を見た患者が不安を感じることがあるためである。
【0035】
また、図3は、抑制ステータステーブル記憶部62に記憶されている抑制ステータステーブル621を示すデータ構造図である。
【0036】
抑制ステータステーブル記憶部62は、抑制ステータステーブル621を記憶している。この抑制ステータステーブル621は、どのステータスコードが発生した場合、即ちどのエラー状態や警告状態が生じたときに報知ダイアログ221を表示しないかを定義する。
【0037】
この抑制ステータステーブル621には、報知ダイアログ221を表示しないエラー状態又は警告状態に対応するステータスコードである抑制ステータスコード622がデータとして記憶されている。抑制ステータスコード622は、報知ダイアログ221を表示しないエラー状態又は警告状態に対応するステータスコードを識別するステータス識別情報である。
【0038】
例えば、抑制ステータステーブル621には、印刷エラーを示す抑制ステータスコード622、空きディスク容量エラーを示す抑制ステータスコード622、又は検索警告を示す抑制ステータスコード622等の処理部40及びネットワークNやローカル接続によって接続された印刷装置200等の外部装置で発生しうるエラー状態又は警告状態のうち、報知ダイアログ221を表示しないエラー状態又は警告状態に対応するステータスコードとして事前設定された者が記憶される。
【0039】
検知部23は、ステータスコードが発生したとき、起動しているアプリケーションのアプリケーションIDが抑制条件テーブル611に記憶されているか判断し、さらに発生したステータスコードが抑制ステータステーブル621に記憶されているか判断する。そして、検知部は、起動しているアプリケーションのアプリケーションIDが抑制アプリケーションID612として登録されており、かつ発生したステータスコードが抑制ステータスコード622として登録されていると、条件の適合を検知する。
【0040】
抑制表示制御部24は、報知ダイアログ221の一部の種類が表示されない状況にあると、抑制マーク241(図8参照)を生成して、表示部10に表示させる。この抑制表示制御部24は、起動されたアプリケーションが事前設定された報知ダイアログ221を表示させないアプリケーションであると、この抑制マーク241を表示させる。詳しくは、抑制表示制御部24は、検知部23により、起動したアプリケーションのアプリケーションIDが抑制アプリケーションID612として登録されていることが検知されると、抑制マーク241を表示させる。
【0041】
状態表示制御部25は、エラー状態又は警告状態を示すステータスコードが発生したが、報知ダイアログ221を表示させない場合に、抑制マーク241を強調させる(図9参照)。抑制マーク241の強調は、例えば、抑制マーク241を点滅させる。例えば、黄色に配色された抑制マーク241とグレーで配色された抑制マーク241を一定時間毎に交互に入れ換えて表示部10に表示させる。
【0042】
図4は、この第1の実施形態に係る医用情報表示装置1の報知ダイアログ221の表示処理を示すフローチャートである。
【0043】
まず、操作部70を用いた操作に応じて処理部40がアプリケーションを起動すると(S01)、検知部23は、起動されたアプリケーションが報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることを検知する(S02)。
【0044】
このS02における検知では、検知部23は、操作部70を用いた操作によって特定されるアプリケーションのアプリケーションIDと一致する抑制アプリケーションID612を抑制条件テーブル記憶部61に記憶されている抑制条件テーブル611から検索する。そして、該当する抑制アプリケーションID612が抑制条件テーブル611から検出されることをもって、報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることの検知となる。
【0045】
起動されたアプリケーションが報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることを検知すると(S02,Yes)、抑制表示制御部24は、抑制マーク241を表示部10に表示させる(S03)。詳しくは、抑制マーク241の画像を生成して画面の画像に合成し、表示部10に出力する。
【0046】
アプリケーションが起動され、必要に応じて抑制マーク241が表示されると、表示制御部20は、ステータスコードが発生するまで報知ダイアログ221の表示に関する処理を待機する(S04,No)。
【0047】
処理部40による処理によってエラー状態又は警告状態が発生し、又は印刷装置200等の外部装置の処理によってエラー状態又は警告状態が発生し、エラー状態又は警告状態を示すステータスコードが発生すると(S04,Yes)、ダイアログ表示制御部22は、報知ダイアログ221の表示判断とその判断結果に応じた表示処理を行う。
【0048】
エラー状態又は警告状態を示すステータスコードが発生すると、検知部23は、まず報知ダイアログ221を表示しない対象となっているアプリケーションの起動を検知する(S05)。
【0049】
このS05の検知では、検知部23は、起動しているアプリケーションに対応するアプリケーションIDと一致する抑制アプリケーションID612を抑制条件テーブル記憶部61に記憶されている抑制条件テーブル61から検索する。そして、該当する抑制アプリケーションID612が抑制条件テーブル記憶部611から検出されることをもって、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているアプリケーションが起動していることの検知となる。
【0050】
検知部23により、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているアプリケーションが起動されていなかったときは(S05,No)、ダイアログ表示制御部22は、発生したステータスコードに対応する報知ダイアログ221を表示部10に表示させる(S07)。このとき、ダイアログ表示制御部22は、発生したステータスコードに対応する文字列を表示したウィンドウの画像を生成して画面の画像に合成し、表示部10に出力する。
【0051】
一方、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているアプリケーションが起動されていることが検知されると(S05,Yes)、検知部23は、発生したステータスコードが抑制対象となっていることをさらに検知する(S06)。
【0052】
このS06の検知では、検知部23は、発生したステータスコードと一致する抑制ステータスコード622を抑制ステータステーブル記憶部62に記憶されている抑制ステータステーブル621から検索する。そして、該当する抑制ステータスコード622が抑制ステータステーブル記憶部62から検出されることをもって、報知ダイアログ221を表示対象としない対象となっているステータスコードであることの検知となる。
【0053】
検知部23により、ステータスコードが抑制対象でなかったときは(S06,No)、ダイアログ表示制御部22は、発生したステータスコードに対応する報知ダイアログ221を表示部10に表示させる(S07)。
【0054】
一方、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているアプリケーションが起動していることの検知に加えて(S05,Yes)、ステータスコードが報知ダイアログ221を表示しない対象となっているステータスコードであることが検知されると(S06,Yes)、状態表示制御部25は、抑制マーク241を強調表示させる(S08)。このとき、ダイアログ表示制御部22は、報知ダイアログ221を表示する処理は行わない。
【0055】
このS04〜S08の報知ダイアログ221の表示処理は、アプリケーションが終了するまで継続され(S09,No)、アプリケーションが終了すると(S09,Yes)、報知ダイアログ221の表示処理は終了する。
【0056】
このような医用情報表示装置1の具体的な動作例を図5乃至図9に示す。
【0057】
図5は、報知ダイアログ221を表示させない対象となるアプリケーションを設定するための設定ウィンドウ601を示す模式図である。
【0058】
操作部70を用いて報知ダイアログ221を表示させない対象となるアプリケーションを設定する操作がなされると、設定部60は、表示部10に設定ウィンドウ601を表示させる。この操作は、例えば、予め対応付けられたキーボード上の所定キーの押下、又は画面上に予め表示された所定ボタンのマウスカーソルによりクリックである。
【0059】
設定ウィンドウ601には、各種のアプリケーションを識別する文字列と、その文字列毎にチェックボックス602を表示する。チェックボックス602は、それぞれアプリケーションIDと予め対応付けられている。
【0060】
操作者が操作部70を用いてチェックボックス602にチェックを入れると、設定部60は、チェックされたチェックボックス602に対応するアプリケーションIDを、抑制条件テーブル記憶部61の抑制条件テーブル611に記憶させる。
【0061】
図6は、報知ダイアログ221の表示が抑制されるステータスを設定するための設定ウィンドウ603を示す模式図である。
【0062】
操作部70を用いて報知ダイアログ221を表示させない対象となるステータスコードを設定する操作がなされると、設定部60は、表示部10に設定ウィンドウ603を表示させる。この操作は、例えば、予め対応付けられたキーボード上の所定キーの押下、又は画面上に予め表示された所定ボタンのマウスカーソルによりクリックである。
【0063】
設定ウィンドウ603には、各種のエラー状態又は警告状態を識別する文字列と、その文字列毎にチェックボックス604を表示する。チェックボックス602は、それぞれステータスコードと予め対応付けられている。
【0064】
操作者が操作部70を用いてチェックボックス604にチェックを入れると、設定部60は、チェックされたチェックボックス604に対応するステータスコードを、抑制ステータステーブル記憶部62の抑制ステータステーブル621に記憶させる。
【0065】
このアプリケーションIDの抑制条件テーブル611への登録及びステータスコードの抑制ステータステーブル621への登録により、報知ダイアログ221を表示させないアプリケーション及びステータスコードの事前設定が完了する。
【0066】
図7は、報知ダイアログ221の表示が抑制されない場合の画面を示す模式図である。
【0067】
エラー状態又は警告状態を示すステータスコードが発生したが、検知部23による報知ダイアログ221を表示させない条件の適合が検知されなかった場合、画面には、エラー状態又は警告状態を示す報知ダイアログ221が表示される。即ち、抑制条件テーブル611に登録されたアプリケーションが起動されていないか、又は発生したステータスコードが抑制ステータステーブル621に登録されたエラー状態又は警告状態ではない場合は、この報知ダイアログ221が表示される。
【0068】
図8は、報知ダイアログ221を表示させない条件の一つである抑制条件テーブル611に登録されたアプリケーションが起動されている場合の画面を示す模式図である。
【0069】
アプリケーションが起動され、そのアプリケーションが抑制条件テーブル611に登録されたアプリケーションであることを検知部23が検知すると、抑制表示制御部24は、抑制マーク241を表示させる。たとえば、抑制マーク241は、目立ちにくい画面の片隅に合成して表示させる。この抑制マーク241が表示されると、起動されたアプリケーションでは、報知ダイアログ221が表示されないことがわかる。
【0070】
図9は、エラー状態又は警告状態が発生したが、報知ダイアログ221を表示させない場合の画面を示す模式図である。
【0071】
本実施形態において、報知ダイアログ221を表示させない条件は、抑制条件テーブル611に登録されたアプリケーションの起動、かつ抑制ステータステーブル621に登録されたエラー状態又は警告状態の発生である。従って、エラー状態又は警告状態が発生しなくとも、起動されたアプリケーションが抑制条件テーブル611に登録されたアプリケーションである場合には、抑制マーク241が表示される。
【0072】
そして、この状態で、抑制ステータステーブル621に登録されたエラー状態又は警告状態が生じると、検知部23が条件の適合を検知し、この検知を受けて状態表示制御部25が抑制マーク241を点滅させる。この抑制マーク241の強調表示により、エラー状態又は警告状態が発生したことを目立つことなく報知する。
【0073】
上述のように、本実施形態に係る医用情報表示装置1では、報知ダイアログ221を表示させないアプリケーションが起動され、かつ報知ダイアログ221を表示させないエラー状態や警告状態のときに、報知ダイアログ221を表示しないようにしたが、報知ダイアログ221を表示させないアプリケーションが起動されていれば、どのようなエラー状態又は警告状態であろうとも報知ダイアログ221を表示しないようにしてもよい。即ち、抑制条件テーブル611に登録されているアプリケーションが起動されていれば、一律に報知ダイアログ221を表示しないようにしてもよい。
【0074】
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係る医用情報表示装置1の構成を示す模式図である。尚、第1の実施形態と同一機能を有する構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0075】
この第2の実施形態に係る医用情報表示装置1は、医用情報を表示するモードを抑制の条件とする。医用情報表示装置1は、各種モードの切り替えが可能にキーボードのキーや画面上のボタンが対応付けられており、対応付けられたキーやボタンを押下すると、その対応するモードに切り替えて医用情報を表示する。
【0076】
モードとしては、医師・臨床技師向けモード、サービスマン向けモード、及び看護師・事務スタッフ向けモードが少なくも存在する。このモードに応じて医用情報表示装置1は、医用情報を表示する画面の配色を切り替えて表示させる。
【0077】
第2の実施形態に係る医用情報表示装置1は、モードが抑制対象として登録され、登録されたモードに切り替えられると、報知ダイアログ221を表示しない。
【0078】
この医用情報表示装置1において、医用情報表示制御部21は、画面色パターン選出部と画面色パターン管理テーブル記憶部212を有する。また、画面情報記憶部50は、画面のアイコン及びテンプレートを記憶するテンプレート記憶部501、患者情報を記憶する患者情報記憶部503、医用情報を記憶する医用情報記憶部504の他に、画面色パターン記憶部502を有する。
【0079】
医用情報表示制御部21は、テンプレート記憶部501に記憶されたテンプレートのデータを読み出して、患者情報記憶部503に記憶された患者情報と、医用情報記憶部504に記憶された医用情報をこのテンプレート上に配置することで、画面の画像を作成する。さらに、医用情報表示制御部21は、画面色パターン記憶部502に記憶された画面色パターンで画面を配色する。
【0080】
画面色パターン選出部211は、画面を配色する画面色パターンを、入力されたモードに応じて選出する。画面色パターン記憶部502には、複数の画面色パターンが記憶されている。尚、検知部23は、抑制対象として登録されたモードの検知手法の一例として、本実施形態では、モードに対応して変更される画面色パターンを判断対象とする。
【0081】
図11は、画面色パターンを示す情報を示すデータ構造図である。
【0082】
画面色パターン記憶部502には、それぞれ異なった色調を示す複数の画面色パターンが記憶されている。この画面色パターン記憶部502には、暗色の画面色パターン502a、中間色の画面色パターン502b、及び明色の画面色パターン502cが記憶されている。それぞれの画面色パターン502a,502b,502cには、画面色パターンを識別する画面色パターン識別情報である画面色ID211aが付されている。
【0083】
それぞれの画面色パターン502a,502b,502cは、各オブジェクトの配色情報が記憶されている。具体的には、背景、前景、編集可能文字、編集不可文字、フォーカス位置、IDで示される各ボックス、及び患者入力ボックス等のテンプレートに配置される各種のオブジェクトの配色情報が記憶されている。配色情報は、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の3色の各階調値で示されている。
【0084】
医用情報表示制御部21は、この画面色パターン記憶部502から画面色パターン選出部211が選出した暗色の画面色パターン502a、中間色の画面色パターン502b、又は明色の画面色パターン502cの何れかを読み出し、読み出した画面色でオブジェクトを配色することで、画面を生成する。
【0085】
画面色パターン選出部211は、操作部70を用いて入力されたモードに基づき、画面色パターン管理テーブル記憶部212に記憶されている画面色パターン管理テーブルを参照することで、画面色パターンを選出する。
【0086】
図12は、画面色パターン管理テーブルを示すデータ構造図である。
【0087】
画面色パターン管理テーブルは、画面色パターンを管理するテーブルであり、各種のモードを識別するモード識別情報211bと画面色パターンを識別する画面色ID211aとを1対1で対応付けている。
【0088】
具体的には、医師・臨床検査技師向けモードを識別するモード識別情報211bには、暗色の画面色パターン502aを識別する画面色ID211aが対応付けられている。サービスマン向けモードを識別するモード識別情報211bには、中間色の画面色パターン502bを識別する画面色ID211aが対応付けられている。看護師・事務スタッフ向けモードを識別するモード識別情報211bには、明色の画面色パターン502cを識別する画面色ID211aが対応付けられている。
【0089】
画面色パターン選出部211は、操作部70を用いて入力されたモードに対応する画面色ID211aを画面色パターン管理テーブル記憶部212から読み出すことで画面色パターンを選出し、その画面色ID211aで識別される画面色パターンを医用情報表示制御部21に指示する。この指示は、例えば、ワークメモリに読み出した画面色ID211aを医用情報表示制御部21が参照可能に格納させておくことでなされる。
【0090】
ここで、検知部23は、ワークメモリに格納された画面色ID211aと図13に示す第2の実施形態に係る抑制条件テーブル613を参照することで登録されたモードに応じた医用情報の表示を検知する。
【0091】
図13は、第2の実施形態に係る抑制条件テーブル613を示すデータ構造図である。
【0092】
この係る抑制条件テーブル613は、報知ダイアログ221の表示を抑制する対象となるモードを、抑制する対象となるモードと関連する画面色ID211aによって定義している。即ち、この抑制条件テーブル613は、どのモードで医用情報を表示しているときに報知ダイアログ221を表示しないかを、どの画面色パターンで配色されているときに報知ダイアログ221を表示しないかによって定義する。
【0093】
この抑制条件テーブル613には、報知ダイアログ221を表示しないモードに対応する画面色ID211aがデータとして記憶されている。
【0094】
抑制条件テーブル613には、医師・臨床検査技師向けモードの画面色である暗色の画面色パターン502aを示す画面色ID211a、サービスマン向けモードの画面色である中間色の画面色パターン502bを示す画面色ID211a、看護師・事務スタッフ向けモードの画面色である明色の画面色パターン502cを示す画面色ID211a等の入力されうる各種モードのうち、報知ダイアログ221を表示しないモードに対応する画面色パターンとして事前設定されたものが記憶される。
【0095】
例えば、看護師・事務スタッフ向けモードの画面色である明色の画面色パターン502cを示す画面色ID211aが記憶される。明るい待合室や受付けや診察室等では、看護師・事務スタッフ向けモードで医用情報表示装置1を動作させることで、明色の画面色パターン502cで医用情報を表示させる画面を配色する場合が多い。そして、このような場所は患者と接する場所でもあり、このような場面で報知ダイアログ221が表示されると、その画面を見た患者が不安を感じることがあるためである。
【0096】
検知部23は、医用情報を表示させているモードが切り替えられたとき、切り替えられたモードに対応する画面色ID211aが抑制条件テーブル613に記憶されているか判断する。そして、検知部23は、切り替えられたモードに対応する画面色ID211aが登録されていると、抑制マーク241の表示条件の適合を検知する。検知部23のこの検知があると、状態表示制御部25は、抑制マーク241を表示させる。
【0097】
また、検知部23は、ステータスコードが発生したとき、医用情報を表示させているモードに対応する画面色ID211aが抑制条件テーブル613に記憶されているか判断し、さらに発生したステータスコードが抑制ステータステーブル621に記憶されているか判断する。そして、検知部23は、起動しているアプリケーションのアプリケーションIDが抑制アプリケーションID612として登録されており、かつ発生したステータスコードが抑制ステータスコード622として登録されていると、報知ダイアログ221を表示させない条件の適合を検知する。検知部23のこの検知があると、ダイアログ表示制御部22は、報知ダイアログ221を表示しない。
【0098】
図14は、この第2の実施形態に係る医用情報表示装置の報知ダイアログ221の表示処理を示すフローチャートである。
【0099】
操作部70を用いて各種モードのうちの何れかが入力されると(S11)、画面色パターン選出部211は、入力されたモードを識別するモード識別情報211bに対応する画面色ID211aを画面色パターン選出部211から読み出す(S12)。
【0100】
また、医用情報表示制御部21は、画面情報記憶部50からテンプレート、アイコン、患者情報、医用画像等の各種オブジェクトの画面情報を読み出し(S13)、さらに読み出された画面色ID211aで識別される画面色パターンを画面色パターン記憶部502から読み出す(S14)。
【0101】
そして、医用情報表示制御部21は、読み出した画面色パターンで各種オブジェクトを着色することで画面の画像を生成する(S15)。医用情報表示制御部21は、この画面の画像を表示部10に出力することによって、入力されたモードに対応して着色された医用情報の画面を表示部10に表示させる(S16)。
【0102】
検知部23は、入力されたモードが報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることを検知する(S17)。
【0103】
このS17における検知では、検知部23は、画面色パターン選出部211が選出した画面色パターンの画面色ID211aを抑制条件テーブル613から検索する。そして、該当する画面色ID211aが抑制条件テーブル613から検出されることをもって、報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることの検知となる。
【0104】
入力されたモードが報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることを検知すると(S17,Yes)、抑制表示制御部24は、抑制マーク241を表示部10に表示させる(S18)。そして、表示制御部20は、ステータスコードが発生するまで報知ダイアログ221の表示に関する処理を待機する(S19,No)。
【0105】
処理部40による処理によってエラー状態又は警告状態が発生し、又は印刷装置200等の外部装置の処理によってエラー状態又は警告状態が発生し、エラー状態又は警告状態を示すステータスコードが発生すると(S19,Yes)、検知部23は、まず報知ダイアログ221を表示しない対象となっているモードでの医用情報の表示を検知する(S20)。
【0106】
このS20の検知では、検知部23は、動作しているモードに対応する画面色ID211aを抑制条件テーブル613から検索する。そして、該当する画面色ID211aが抑制条件テーブル記憶部61から検出されることをもって、報知ダイアログ221を表示対象としない対象となっているモードで医用情報が表示中であることの検知となる。
【0107】
検知部23により、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているモードで医用情報が表示中であるとされていなかったときは(S20,No)、ダイアログ表示制御部22は、発生したステータスコードに対応する報知ダイアログ221を表示部10に表示させる(S22)。
【0108】
一方、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているモードで医用情報が表示中であることが検知されると(S20,Yes)、検知部23は、発生したステータスコードが抑制対象となっていることをさらに検知する(S21)。検知部23により、ステータスコードが抑制対象でなかったときは(S21,No)、ダイアログ表示制御部22は、発生したステータスコードに対応する報知ダイアログ221を表示部10に表示させる(S22)。
【0109】
一方、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているモードで医用情報を表示中であることの検知に加えて(S20,Yes)、ステータスコードが報知ダイアログ221を表示しない対象となっているステータスコードであることが検知されると(S21,Yes)、状態表示制御部25は、抑制マーク241を強調表示させる(S23)。このとき、ダイアログ表示制御部22は、報知ダイアログ221を表示する処理は行わない。
【0110】
このS19〜S23の報知ダイアログ221の表示処理は、モードが新たに切り替えられるまで継続され(S24,No)、モードが切り替えられると(S24,Yes)、報知ダイアログ221の表示処理は終了して、新たにS11から処理を実行する。
【0111】
尚、この抑制条件テーブル613に登録される画面色ID211aも設定部60が設定ウィンドウ601を表示させて操作部70の操作に応じて記憶させる。設定ウィンドウ601には、各種モードを表す文字列と対応するチェックボックス602が表示され、チェックされたチェックボックス602に対応するモードに対応する画面色ID211aを記憶させる。
【0112】
この第2の実施形態に係る医用情報表示装置1では、第1の実施形態と同様に、報知ダイアログ221を表示させないモードで動作中であれば、どのようなエラー状態又は警告状態であろうとも報知ダイアログ221を表示しないようにしてもよい。即ち、抑制条件テーブル613に登録されている画面色ID211aに対応するモードで動作していれば、一律に報知ダイアログ221を表示しないようにしてもよい。
【0113】
また、入力されたモードの識別は、本実施形態のように各モードに対応する画面色パターンに基づき行い、所定の画面色パターンであれば、報知ダイアログ221を表示させないようにしてもよいが、その他にも、入力されたモードを識別するモード識別情報211bにより行うようにしてもよい。この場合、抑制条件テーブル613には、モード識別情報211bが記憶される。
【0114】
また、入力されたモードの識別は、モードに対応する端末情報に基づき行ってもよい。
【0115】
この場合、モードは、医用情報表示装置1が設置される場所に応じて設定される。例えば、患者と接する機会のある受付けや待合室や診察室に設置されている医用情報表示装置1では、看護師・事務スタッフ向けモードによる明色で医用情報が表示され、患者と接する機会の少ない読影室や撮影室に設置されている医用情報表示装置1では、医師・臨床技師向けモードによる暗色で医用情報が表示される。
【0116】
抑制条件テーブル613には、医用情報表示装置1を識別する装置名やIPアドレスやAEタイトルやステーション名等の端末情報を記憶させておく。そして、検知部23は、医用情報表示装置1の端末情報を取得し、取得した端末情報が抑制条件テーブル613に記憶されていれば、報知ダイアログ221を表示しないモードで医用情報が表示されていることを検知する。
【0117】
また、入力されたモードの識別は、モードに対応する役割情報に基づき行ってもよい。
【0118】
この場合、モードは、医用情報表示装置1にログインした者の役割に応じて設定される。役割とは、医師、臨床技師、サービスマン、看護師、事務スタッフ等で区別される職種である。例えば、患者が共に画面を見る可能性のある看護師や医師や事務スタッフがログインした場合では、医師・看護師・事務スタッフ向けモードによる明色で医用情報が表示され、患者が共に画面を見る機会の少ない臨床技師やサービスマンがログインした場合では、臨床技師・サービスマン向けモードによる暗色又は中間色で医用情報が表示される。役割情報は、予めログインIDと関連付けておき、ログイン時に入力されたログインIDに関連付けられた役割情報を取得する。
【0119】
抑制条件テーブル613には、医師や看護士や事務スタッフを識別する役割情報を記憶させておく。そして、検知部23は、ログイン時に役割情報を取得し、取得した役割情報が抑制条件テーブル613に記憶されていれば、報知ダイアログ221を表示しないモードで医用情報が表示されていることを検知する。
【0120】
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る医用情報表示装置1は、所定キーの入力操作を抑制の条件とする。この医用情報表示装置1の検知部23は、所定キーの入力操作を監視しており、この入力操作を検知する。そして、この入力操作が検知されると、ダイアログ表示制御部22は、抑制ステータステーブル621に登録されているエラー状態又は警告状態の報知ダイアログ221については表示しない。所定キーは、例えば、設定部60により登録された図15に示すショートカットキー615である。
【0121】
図15は、報知ダイアログ221の表示を抑制するショートカットキー615を示す第3の実施形態に係る抑制条件テーブル614を示すデータ構造図である。
【0122】
抑制条件テーブル記憶部61に記憶される抑制条件テーブル614には、事前にショートカットキー615が登録される。ショートカットキー615は、例えば、(Ctrl+A)である。
【0123】
検知部23は、抑制条件テーブル614を参照してショートカットキー615に対応するキー入力を検知し、この検知がなされると、報知ダイアログ221の非表示及び抑制マーク241の表示がなされる。尚、検知部23は、最初にショートカットキー615に対応するキー入力を検知すると、フラグ616を記憶させる。また、予め登録されている報知ダイアログ221の表示の抑制を解除する所定キーの入力を検知すると、フラグ616を消去する。このフラグ616は、ワークメモリに記憶させても抑制条件テーブル614に記憶させてもよい。
【0124】
検知部23は、最初にショートカットキー615の押下を検知した後は、フラグ616の有無を検出することをもってショートカットキー615に対応するキー入力の検知とする。
【0125】
図16は、報知ダイアログ221の表示を抑制するショートカットキー615を事前設定するための設定ウィンドウ603を示す模式図である。
【0126】
設定部60は、ショートカットキー615の事前設定のために表示部10に設定ウィンドウ603を表示させる。この設定ウィンドウ603には、ショートカットキー615を入力するためのフィールド605が表示されている。このフィールド605は、例えば、ショートカットキー615として設定するキーを選択するためのチェックボックスやプルダウンメニューである。
【0127】
操作部70を用いてフィールド605からキーを選択すると、選択されたキーがショートカットキー615として抑制条件テーブル614に登録される。尚、この報知ダイアログ221の表示の抑制を解除する所定キーの登録もこの設定部60により行われる。
【0128】
図17は、この第3の実施形態に係る医用情報表示装置1の報知ダイアログ221の表示処理を示すフローチャートである。
【0129】
検知部23は、操作部70を用いてキー入力がなされると(S31)、入力されたキーが報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることを検知する(S32)。
【0130】
このS31における判断では、検知部23は、入力されたキーと一致するショートカットキー615を抑制条件テーブル614から検索する。そして、該当するショートカットキー615が抑制条件テーブル613から検出されることをもって、報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることの検知となる。
【0131】
事前設定されたショートカットキー615に対応するキーが押下され、報知ダイアログ221を表示しない対象となっていることを検知すると(S32,Yes)、検知部23は、ショートカットキー615に対応するキーが入力されたことを示すフラグを立てる(S33)。そして、抑制表示制御部24は、抑制マーク241を表示部10に表示させる(S34)。そして、表示制御部20は、ステータスコードが発生するまで報知ダイアログ221の表示に関する処理を待機する(S35,No)。
【0132】
処理部40による処理によってエラー状態又は警告状態が発生し、又は印刷装置200等の外部装置の処理によってエラー状態又は警告状態が発生し、エラー状態又は警告状態を示すステータスコードが発生すると(S35,Yes)、検知部23は、まず報知ダイアログ221を表示しない対象となっているショートカットキー615の入力を検知する(S36)。
【0133】
このS36の検知では、検知部23は、ショートカットキー615に相当するキーが入力されたことを示すフラグを検出する。このフラグが検出されることをもって、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているショートカットキー615に相当するキー入力がされていることの検知となる。
【0134】
検知部23により、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているショートカットキー615に相当するキー入力がされていなかったときは(S36,No)、ダイアログ表示制御部22は、発生したステータスコードに対応する報知ダイアログ221を表示部10に表示させる(S38)。
【0135】
一方、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているショートカットキー615に相当するキー入力がされていることが検知されると(S36,Yes)、検知部23は、発生したステータスコードが抑制対象となっていることをさらに検知する(S37)。検知部23により、ステータスコードが抑制対象でなかったときは(S37,No)、ダイアログ表示制御部22は、発生したステータスコードに対応する報知ダイアログ221を表示部10に表示させる(S38)。
【0136】
一方、報知ダイアログ221を表示しない対象となっているショートカットキー615に相当するキー入力がされていることの検知に加えて(S36,Yes)、ステータスコードが報知ダイアログ221を表示しない対象となっているステータスコードであることが検知されると(S37,Yes)、状態表示制御部25は、抑制マーク241を強調表示させる(S39)。このとき、ダイアログ表示制御部22は、報知ダイアログ221を表示する処理は行わない。
【0137】
このS35〜S39の報知ダイアログ221の表示処理は、報知ダイアログ221の抑制を解除する所定キーが入力されるまで継続され(S40,No)、この所定キーが入力されると(S40,Yes)、報知ダイアログ221の表示処理は終了する。
【0138】
上述のように、本実施形態に係る医用情報表示装置1では、報知ダイアログ221を表示させないショートカットキー615が入力され、かつ報知ダイアログ221を表示させないエラー状態や警告状態のときに、報知ダイアログ221を表示しないようにしたが、報知ダイアログ221を表示させないショートカットキー615が入力されていれば、どのようなエラー状態又は警告状態であろうとも報知ダイアログ221を表示しないようにしてもよい。即ち、抑制条件テーブル614に登録されているショートカットキー615が入力されていれば、一律に報知ダイアログ221を表示しないようにしてもよい。
【0139】
(他の実施形態)
第1乃至第3の実施形態では、医用情報表示装置1を前提に説明したが、この第1乃至第3の実施形態に係るエラー状態や警告状態を示す報知ダイアログを表示する技術は、図18に示す医用画像診断装置100においても適用可能である。
【0140】
図18は、他の実施形態に係る医用画像診断装置100の構成を示す図である。
【0141】
この医用画像診断装置100は、表示部10と、ダイアログ表示制御部22を有する表示制御部20と、送受信部30と、処理部40と、抑制条件テーブル記憶部61又はこれに加えて抑制ステータステーブル記憶部62を有する設定部60と、操作部70と、撮影部80とを有し、被検体を撮影して医用画像を作成する装置である。
【0142】
医用画像診断装置100は、例えば、X線CT装置、X線診断装置、超音波診断装置、磁気共鳴イメージング装置、又は核医学診断装置である。X線CT装置は、撮影部80により、X線を被検体回りに曝射して、被検体を透過したX線から被検体の断層像を撮影し、この断層像を表示部10で表示する。X線診断装置は、撮影部80により、X線を被検体の一方向から曝射して、被検体を透過したX線から被検体の平面透過像を撮影し、この平面透過像を表示部10で表示する。超音波診断装置は、撮影部80により、超音波を被検体内に送受波して被検体内の断層像を撮影し、この断層像を表示部10で表示する。磁気共鳴医用画像診断装置は、撮影部80により、静磁場中に置かれた被検体組織の原子核スピンを励起して、発生した磁気共鳴信号(MR信号)から被検体内の画像を撮影し、この画像を表示部10で表示する。核医学診断装置は、放射性同位元素(Radioisotope:RI)で標識した薬剤を被検体に投与し、撮影部80により、放射性同位元素から放射されるガンマ線を検出することで被検体内の画像を撮影し、この画像を表示部10で表示する。
【0143】
この医用画像診断装置100の処理部40で行われる各種処理、撮影部80で行われる各種処理、及び印刷装置200等の外部装置で行われる各種処理においてエラー状態又は警告状態が生ずると、ダイアログ表示制御部22により報知ダイアログ221を表示するが、抑制条件テーブル611に記憶されている条件の適合、又はこれに加えて抑制ステータステーブル記憶部62に記憶されている条件の適合を検知部23で検知すると、この報知ダイアログ221を表示しない。表示部10に予め抑制表示制御部24により抑制マーク241が表示され、報知ダイアログ221を表示しないエラー状態又は警告状態が生ずると、状態表示制御部25により抑制マーク241を強調表示する。
【0144】
尚、この第1乃至第3の実施形態に係る医用情報表示装置1又はこれと同一構成を含む医用画像診断装置100は、上述の各構成を専用回路で備えていてもよいし、医用情報表示装置100又は医用画像診断装置1に所謂コンピュータとし、又はコンピュータを搭載するようにし、上述の各構成をコンピュータに機能させる制御プログラムを実行させるようにしてもよい。
【0145】
コンピュータは、CPU等の演算制御装置と、RAM等の主記憶装置と、ROMやHDD等の外部記憶装置と、ネットワークインターフェースを有し、外部記憶装置に記憶された制御プログラムを適宜、主記憶装置に展開し、演算制御装置で解読及び実行する装置である。
【0146】
以上のように、上述の各実施形態に係る医用情報表示装置1又は医用画像診断装置100では、所定条件の適合を検知すると、エラー状態又は警告状態が発生しても報知ダイアログ221を表示しない。所定条件は、登録されているアプリケーションの起動、登録されているモードでの医用情報の表示、又は登録されているショートカットキーの入力等、又はこれに加えて登録されている種類のエラー状態又は警告状態の発生である。
【0147】
これにより、事前に患者や患者の家族や受診者が見る可能性のある画面を表示させるアプリケーションを登録し、又は事前に患者や患者の家族や受診者が見る可能性のある画面が表示される環境で動作するモードを登録しておけば、これらの者が見ている前では報知ダイアログ221が表示されなくなる。また、ショートカットキーを登録し、患者や患者の家族や受診者が見る可能性のあるときに事前にこのショートカットキーを入力しておけば、これらの者が見ている前では報知ダイアログ221が表示されなくなる。
【0148】
従って、病状や診断に関わる警告又はエラーなのか、それ以外のものなのかを判断できない患者や患者の家族や受診者が報知ダイアログ221を見ることがなくなり、これらの者の精神的な負担を軽減することができる。また、医師や技師や看護師等の医療従事者にとっても、これらの者に不必要な説明を行う必要が無くなり、その負担が軽減される。
【0149】
また、抑制マーク241を表示しておくことで、この報知ダイアログ221が表示されない状態であることを操作者が認識することができ、エラー状態や警告状態が生じたときに抑制マーク241を強調表示することで、患者や患者の家族や受診者に知られることなく、操作者のみが何らかのエラー状態や警告状態が発生したことを知ることができる。
【0150】
また、報知ダイアログ221を表示させない条件として、エラー状態又は警告状態の種類を登録しておくことで、装置に支障をもたらすおそれのある重大なエラー又は警告については報知ダイアログ221は表示させたり、患者や患者の家族や受診者が不安に駆られることのない明瞭な報知ダイアログ221は表示させたり、医療従事者にとって説明が苦とならない報知ダイアログ221は表示させたりすることができ、報知ダイアログ221の表示及び非表示に柔軟性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0151】
【図1】第1の実施形態に係る医用情報表示装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る抑制条件テーブルを示すデータ構造図である。
【図3】抑制ステータステーブルを示すデータ構造図である。
【図4】第1の実施形態に係る医用情報表示装置の報知ダイアログの表示処理を示すフローチャートである。
【図5】報知ダイアログを表示させない対象となるアプリケーションを設定するための設定ウィンドウを示す模式図である。
【図6】報知ダイアログの表示が抑制されるステータスを設定するための設定ウィンドウを示す模式図である。
【図7】報知ダイアログの表示が抑制されない場合の画面を示す模式図である。
【図8】報知ダイアログを表示させない条件の一つである登録されたアプリケーションが起動されている場合の画面を示す模式図である。
【図9】エラー状態又は警告状態が発生したが、報知ダイアログを表示させない場合の画面を示す模式図である。
【図10】第2の実施形態に係る医用情報表示装置の構成を示す模式図である。
【図11】画面色パターンを示す情報を示すデータ構造図である。
【図12】画面色パターン管理テーブルを示すデータ構造図である。
【図13】第2の実施形態に係る抑制条件テーブルを示すデータ構造図である。
【図14】第2の実施形態に係る医用情報表示装置の報知ダイアログの表示処理を示すフローチャートである。
【図15】第3の実施形態に係る抑制条件テーブルを示すデータ構造図である。
【図16】報知ダイアログの表示を抑制するショートカットキーを事前設定するための設定ウィンドウを示す模式図である。
【図17】第3の実施形態に係る医用情報表示装置の報知ダイアログの表示処理を示すフローチャートである。
【図18】他の実施形態に係る医用画像診断装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0152】
1 医用情報表示装置
10 表示部
20 表示制御部
21 医用情報表示制御部
211 画面色パターン選出部
211a 画面色ID
211b モード識別情報
212 画面色パターン管理テーブル記憶部
22 ダイアログ表示制御部
221 報知ダイアログ
23 検知部
24 抑制表示制御部
241 抑制マーク
25 状態表示制御部
30 送受信部
40 処理部
50 画面情報記憶部
501 テンプレート記憶部
502 画面色パターン記憶部
502a 暗色の画面色パターン
502b 中間色の画面色パターン
502c 明色の画面色パターン
503 患者情報記憶部
504 医用画像記憶部
60 設定部
601 設定ウィンドウ
602 チェックボックス
603 設定ウィンドウ
604 チェックボックス
605 フィールド
61 抑制条件テーブル記憶部
611 抑制条件テーブル
612 抑制アプリケーションID
613 抑制条件テーブル
614 抑制条件テーブル
615 ショートカットキー
616 フラグ
62 抑制ステータステーブル記憶部
621 抑制ステータステーブル
622 抑制ステータスコード
70 操作部
80 撮影部
100 医用画像診断装置
200 印刷装置
N ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体を撮影して医用画像を生成する撮影手段と、前記医用画像を含む各種医用情報を表示する表示手段とを含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する画像診断装置であって、
所定のアプリケーション識別情報を予め記憶する第1の記憶手段と、
前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている前記アプリケーション識別情報に対応する前記アプリケーションの起動を検知する検知手段と、
を備え、
前記ダイアログ表示制御手段は、
前記検知手段により前記起動が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、
を特徴とする医用画像診断装置。
【請求項2】
被検体を撮影して医用画像を生成する撮影手段と、前記医用画像を含む各種医用情報を画面表示の各種モードで表示する表示手段を含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する画像診断装置であって、
前記各種モードの入力を受付ける操作手段と、
前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、
所定の前記モードに応じた前記医用情報の表示を検知する検知手段と、
を備え、
前記ダイアログ表示制御手段は、
前記検知手段により前記所定のモードに応じた前記医用情報の表示が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、
を特徴とする医用画像診断装置。
【請求項3】
被検体を撮影して医用画像を生成する撮影手段と、前記医用画像を含む各種医用情報を表示する表示手段とを含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する画像診断装置であって、
所定のショートカットキーが予め登録される第1の記憶手段と、
前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、
前記ショートカットキーの入力を受付ける操作手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている前記所定のショートカットキーの入力を検知する検知手段と、
を備え、
前記ダイアログ表示制御手段は、
前記検知手段により前記所定のショートカットキーの入力が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、
を特徴とする医用画像診断装置。
【請求項4】
前記表示手段は、
前記モードに応じた画面色パターンで前記医用情報の画面を配色して表示し、
前記所定のモードに応じた前記画面色パターンを識別する画面色パターン識別情報を予め記憶する前記第2の記憶手段をさらに備え、
前記検知手段は、
前記第2の記憶手段に記憶されている前記画面色パターン識別情報に対応する前記画面色パターンで前記画面が配色されることを検知することで、前記所定のモードに応じた前記医用情報の表示を検知すること、
を特徴とする請求項2記載の医用画像診断装置。
【請求項5】
前記検知手段による前記検知がなされたときは、前記表示手段に抑制状態を示す抑制マークを予め表示させる抑制表示制御手段をさらに備えること、
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の医用画像診断装置。
【請求項6】
前記報知ダイアログを表示しないエラー状態又は警告状態が発生したときは、前記抑制マークを強調して表示させる状態表示制御手段をさらに備えること、
を特徴とする請求項5に記載の医用画像診断装置。
【請求項7】
所定のエラー状態又は警告状態を識別する識別情報を記憶する第2の記憶手段をさらに備え、
前記検知手段は、
前記第2の記憶手段に記憶されている前記識別情報に対応するエラー状態又は警告状態の発生をさらに検知し、
前記ダイアログ表示制御手段は、
前記検知手段により前記発生の検知もさらに加えてなされたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の医用画像診断装置。
【請求項8】
医用情報を表示する表示手段を含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用情報表示装置であって、
所定のアプリケーション識別情報を予め記憶する第1の記憶手段と、
前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている前記アプリケーション識別情報に対応する前記アプリケーションの起動を検知する検知手段と、
を備え、
前記ダイアログ表示制御手段は、
前記検知手段により前記起動が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、
を特徴とする医用情報表示装置。
【請求項9】
医用情報を画面表示の各種モードで表示する表示手段を含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用情報表示装置であって、
前記各種モードの入力を受付ける操作手段と、
前記各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、
所定の前記モードに応じた前記医用情報の表示を検知する検知手段と、
を備え、
前記ダイアログ表示制御手段は、
前記検知手段により前記所定のモードに応じた前記医用情報の表示が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、
を特徴とする医用情報表示装置。
【請求項10】
医用情報を表示する表示手段を含み、前記医用情報を表示させつつ、各種アプリケーションを起動して各種処理を実行する医用情報表示装置であって、
所定のショートカットキーが予め登録される第1の記憶手段と、
各種処理にエラー状態又は警告状態が発生したとき、前記医用情報と共に報知ダイアログを前記表示手段に表示させるダイアログ表示制御手段と、
前記ショートカットキーの入力を受付ける操作手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている前記ショートカットキーに対応する入力が前記操作手段により予め受付けられたことを検知する検知手段と、
を備え、
前記ダイアログ表示制御手段は、
前記検知手段により前記所定のショートカットキーの入力が検知されたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、
を特徴とする医用情報表示装置。
【請求項11】
前記表示手段は、
前記モードに応じた画面色パターンで前記医用情報の画面を配色して表示し、
前記所定のモードに応じた前記画面色パターンを識別する画面色パターン識別情報を予め記憶する前記第2の記憶手段をさらに備え、
前記検知手段は、
前記第2の記憶手段に記憶されている前記画面色パターン識別情報に対応する前記画面色パターンで前記画面が配色されることを検知することで、前記所定のモードに応じた前記医用情報の表示を検知すること、
を特徴とする請求項9記載の医用情報表示装置。
【請求項12】
前記検知手段による検知がなされたときは、前記表示手段に抑制状態を示す抑制マークを予め表示させる抑制表示制御手段をさらに備えること、
を特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の医用情報表示装置。
【請求項13】
報知ダイアログを表示しないエラー状態又は警告状態が発生したときは、前記抑制マークを強調して表示させる状態表示制御手段をさらに備えること、
を特徴とする請求項12に記載の医用情報表示装置。
【請求項14】
所定のエラー状態又は警告状態を識別する識別情報を記憶する第2の記憶手段をさらに備え、
前記検知手段は、
前記第2の記憶手段に記憶されている前記識別情報に対応するエラー状態又は警告状態の発生をさらに検知し、
前記ダイアログ表示制御手段は、
前記検知手段により前記発生の検知もさらに加えてなされたときは、前記報知ダイアログを表示しないこと、
を特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の医用情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−160234(P2009−160234A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−781(P2008−781)
【出願日】平成20年1月7日(2008.1.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】