説明

医用画像診断装置及びフュージョン画像生成方法

【課題】X線CT装置で撮影された画像情報とPET装置で撮影された画像情報とを用いてフュージョン画像を生成し表示させることで、観察者の負担を軽減しつつ両画像の表示特性を最大限発揮させて腫瘍の簡易、及び早期発見に資する医用画像診断装置及びフュージョン画像生成方法を提供する。
【解決手段】X線CT装置2によって撮影された画像情報を用いてCT画像を生成するCT画像生成手段12と、PET装置3によって撮影された画像情報を用いてSUV値で示されるSUV値画像を生成するSUV値画像生成手段13と、CT画像生成手段12及びSUV値画像生成手段13によって生成された画像を重ねてフュージョン画像を生成するフュージョン画像生成手段14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、診断用のフュージョン画像を生成する医用画像診断装置及びフュージョン画像生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より一部の医用画像診断装置には、例えば、X線CT装置が撮影した画像情報から3次元ボリューム画像を生成し、例えば内視鏡を用いて観察した際に得られる画像と類似する画像(以下、このような画像を「仮想内視鏡画像」という)を得ることのできる技術が盛り込まれている。さらに、これら生成された仮想内視鏡画像の見難さを少しでも解消するべく、例えば、以下の特許文献1に開示された仮想化内視鏡装置においては仮想内視鏡画像に明暗をつけて十分な奥行き感を得ている。
【0003】
また、PET(positron-emission tomography:ポジトロン放出断層撮影)装置では、腫瘍や体組織への標識薬剤の集積程度を評価する指標として例えば、SUV(Standardized Uptake Value)という値を用いている。PET装置によって撮影した画像情報を用いて画像を表示させる場合、画面上このSUV値ごとに色分けされた状態で表示させることができる。
【特許文献1】特開2000−148983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した例えば、仮想内視鏡画像では、表示対象が初期腫瘍などの小さな腫瘍や平坦型、或いは陥凹型の腫瘍である場合、表示されても観察者が突起物であるのか腫瘍であるかの判断が困難となることが多い。これでは、腫瘍を見落とす原因にもなりかねない。
【0005】
一方、SUV値を用いて表わすと一般的に腫瘍部分においてはSUV値が高くなる。そのため、PET画像をSUV値を用いて色分け表示させると、SUV値の高い領域を表示させることはできても、腫瘍の詳細な輪郭を画面上に表示させることは困難であった。従って、腫瘍が存在する位置を正確に特定することが難しいことが多かった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、X線CT装置で撮影された画像情報とPET装置で撮影された画像情報とを用いてフュージョン画像を生成し表示させることで、観察者の負担を軽減しつつ両画像の表示特性を最大限発揮させて腫瘍の簡易、及び早期発見に資する医用画像診断装置及びフュージョン画像生成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明の特徴は、医用画像診断装置において、X線CT装置によって撮影された画像情報を用いてCT画像を生成するCT画像生成手段と、PET装置によって撮影された画像情報を用いてSUV値で示されるSUV値画像を生成するSUV値画像生成手段と、CT画像生成手段及びSUV値画像生成手段によって生成された画像を重ねてフュージョン画像を生成するフュージョン画像生成手段とを備える。
【0008】
請求項4に記載の発明の特徴は、フュージョン画像生成方法において、X線CT装置によって撮影された画像情報を用いてCT画像を生成するステップと、PET装置によって撮影された画像情報を用いてSUV値で示されるSUV値画像を生成するステップと、生成されたSUV値画像から所定のSUV値を超える対象領域を抽出し確定させるステップと、対象領域に関する位置情報をCT画像において反映させるステップと、CT画像上に反映された対象領域を計測するステップと、CT画像上に対象領域を表示させるステップとを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、X線CT装置で撮影された画像情報とPET装置で撮影された画像情報とを用いてフュージョン画像を生成し表示させることで、観察者の負担を軽減しつつ両画像の表示特性を最大限発揮させて腫瘍の簡易、及び早期発見に資する医用画像診断装置及びフュージョン画像生成方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態における画像表示システムSの全体構成を示すブロック図である。画像表示システムSは、被検体を撮影することにより取得された画像情報を用いて観察者に提供する画像を生成する医用画像診断装置1と、医用画像診断装置1によって生成される画像の基となるX線CT画像(以下、「CT画像」と表わす)を撮影するX線CT(computed tomography:コンピュータ断層撮影)装置2と、同じく医用画像診断装置1によって生成される画像の基となるPET画像を撮影するPET装置3とがそれぞれネットワーク4に接続されることによって成立している。
【0012】
なお、X線CT装置2、PET装置3については、それぞれ既に公知になっているX線CT装置、PET装置であることから、その内部構成や撮影方法等については説明を省略する。
【0013】
ネットワーク4の例としては、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークを挙げることができる。また、このネットワーク4で使用される通信規格は、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)等、いずれの規格であっても良い。
【0014】
なお、図1に示す画像表示システムSでは、ネットワーク4に2つの医用画像診断装置1A及び1B(以下、これら複数の医用画像診断装置をまとめて「医用画像診断装置1」と表わす。)が接続されているが、ネットワーク4に接続される医用画像診断装置の数は単数、或いは複数のいずれでも良く、その数は任意である。また、X線CT装置2やPET装置3についてもネットワーク4に接続される数は任意である。
【0015】
図1に示す医用画像診断装置1は、例えば、診断用ワークステーション等の情報端末である。または、検査、診断に画像を用いるモダリティ等であることを否定するものではない。
【0016】
図2は医用画像診断装置1の内部構成を示すブロック図である。医用画像診断装置1は、CPU(Central Processing Unit)1aと、ROM(Read Only Memory)1bと、RAM(Random Access Memory)1c及び入出力インターフェイス1dがバス1eを介して接続されている。入出力インターフェイス1dには、入力手段1fと、表示手段1gと、通信制御手段1hと、記憶手段1iと、リムーバブルディスク1jと、画像生成手段10とが接続されている。
【0017】
CPU1aは、入力手段1fからの入力信号に基づいてROM1bから医用画像診断装置1を起動するためのブートプログラムを読み出して実行し、記憶手段1iに格納されている各種オペレーティングシステムを読み出す。またCPU1aは、入力手段1fや入出力インターフェイス1dを介して、図2おいて図示していない外部機器からの入力信号に基づいて各種装置の制御を行う。さらにCPU1aは、RAM1cや記憶手段1i等に記憶されたプログラム及びデータを読み出してRAM1cにロードするとともに、RAM1cから読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、フュージョン画像の生成、データの計算または加工等、一連の処理を実現する処理装置である。
【0018】
入力手段1fは、図2に示すように、医用画像診断装置1の操作者(観察者)が各種の操作を入力するキーボード、ダイヤル等の入力デバイスにより構成されており、観察者の操作に基づいて入力信号を作成しバス1eを介してCPU1aに送信される。また、医用画像診断装置1には、キーボード等だけでなく専用の操作パネルが設けられている場合もあり、その場合には操作パネル上の入力デバイスを介して操作画面に対する操作を行うこともできる。表示手段1gは、例えば液晶ディスプレイであり、例えばCPU1aからバス1eを介して出力信号を受信し、生成されたフュージョン画像やCPU1aの処理結果等を表示する手段である。
【0019】
通信制御手段1hは、LANカードやモデム等の手段であり、医用画像診断装置1をインターネットやLAN等のネットワーク4に接続することを可能とする手段である。通信制御手段1hを介してネットワーク4と送受信したデータは入力信号または出力信号として、入出力インターフェイス1d及びバス1eを介してCPU1aに送受信される。
【0020】
記憶手段1iは、半導体や磁気ディスクで構成されており、CPU1aで実行されるプログラムやデータが記憶されている。
【0021】
リムーバブルディスク1jは、光ディスクやフレキシブルディスクのことであり、ディスクドライブによって読み書きされた信号は、入出力インターフェイス1d及びバス1eを介してCPU1aに送受信される。
【0022】
画像生成手段10は、X線CT装置2及びPET装置3において撮影された被検体の内部に関する画像情報を基にCT画像、PET画像を生成し、さらにこれら両者の画像を重ねたフュージョン画像を生成する。
【0023】
図3は、画像生成手段10の内部構成を示すブロック図である。画像生成手段10は、X線CT装置2、PET装置3から撮影された画像情報を受信する受信手段11と、CT画像生成手段12と、SUV値画像生成手段13と、フュージョン画像生成手段14と、生成されたフュージョン画像を表示手段1gにおいて表示させるために表示手段1gへとその情報を送信する送信手段15とから構成される。
【0024】
なお、本発明の実施の形態における医用画像診断装置1では、画像生成手段10を回路で構成しているが、記憶手段1iに画像生成プログラムとして記憶され、或いはリムーバブルディスク1jに格納されていても良い。この場合には、画像生成プログラムが医用画像診断装置1のCPU1aに読み込まれ実行されることにより、画像生成手段が医用画像診断装置1に実装されることになる。
【0025】
また、本発明の実施の形態では上述したように、画像生成手段10を医用画像診断装置1に搭載した例を挙げて以下、説明を行う。但し、この画像生成手段10は、医用画像診断装置1から独立して存在し、ネットワーク4を介して医用画像診断装置1と接続されるようにされていても良い。この場合には、さらに医用画像診断装置1と画像生成手段10とが例えば、病院情報管理システム(HIS:Hospital Information System)、放射線部門情報管理システム(RIS:Radiological Information System)、医用画像管理システム(PACS:Picture Archiving Communication System)といった医療機関内に構築された各種管理システムと組み合わされて用いられても良い。
【0026】
以下、CT画像及びPET画像を基にこれら両者のフュージョン画像を生成する手順を、画像生成手段10の各構成の機能とともに(図3参照)、図4に示すフローチャート、図5及び図6の画面例を用いて説明する。
【0027】
まず、被検体に対してX線CT装置2、PET装置3を用いた撮影が行われ、画像情報が取得される(ST1)。この段階で、X線CT装置2とPET装置3において取得された画像情報は互いにリンクしており、それぞれの位置関係が同期されている(一致している)ことを前提とする。
【0028】
但し、本発明の実施の形態における画像表示システムSにおいては、フュージョン画像の生成及び、その生成に必要となるCT画像やPET画像の生成についても医用画像診断装置1において行うこととしている。そのため、X線CT装置2やPET装置3において取得された画像情報は、X線CT装置2やPET装置3でCT画像、PET画像生成のために利用されるのではなく、そのままネットワーク4を介して医用画像診断装置1に送信される(ST2)。
【0029】
なお、本発明の実施の形態における医用画像診断装置1の役割については上述の通り規定したが、X線CT装置2やPET装置3においてもX線CT装置2やPET装置3において取得された画像情報を用いて加工等を行うことによって、CT画像やPET画像を生成し、それぞれの表示手段において表示させることが可能である。画像情報を取得したX線CT装置2やPET装置3においてそれぞれCT画像やPET画像を生成し、できあがった画像を医用画像診断装置1に送信し、医用画像診断装置1においてはフュージョン画像の生成のみを行うように設定することも可能である。
【0030】
受信手段11を介して画像生成手段10内に送られたX線CT装置2やPET装置3において取得された画像情報は、CT画像生成手段12、SUV値画像生成手段13においてそれぞれフュージョン画像を生成する上で必要な画像が生成されるために使用される。CT画像生成手段12、SUV値画像生成手段13のいずれがさきにCT画像、或いはSUV値画像を生成しても構わないが、ここでは、CT画像の生成を先に説明する。
【0031】
CT画像生成手段12はX線CT装置2から送信された画像情報を基にCT画像を生成する(ST3)。ここで生成されるCT画像は、例えば、上述した仮想内視鏡画像や管状組織の展開表示画像である。生成する画像が仮想内視鏡画像であるか、展開表示画像であるかは任意に設定することが可能である。
【0032】
さらに、選択されて生成された画像が仮想内視鏡画像である場合には、表示手段1gにおける角度や向きといった表示位置の決定がなされる(ST4)。この表示位置決定は、表示させる腫瘍を観察者が希望する位置において表示させるためのものである。従って、腫瘍の存在する部位との関係で予め医用画像診断装置1の記憶手段1iに表示位置に関する情報を記憶させておき、その記憶されていた情報を基に自動的に表示位置の決定がなされる。なお、観察者が手動でその位置を決定することも可能である。
【0033】
選択されて生成された画像が展開表示画像である場合には、このステップ4は省略される。展開表示画像は、抽出された管状の芯線を基にこの芯線から任意の等距離に存在する点を取り、この点を結んで画面上に表示させる画像であることから、仮想内視鏡画像のような表示位置を設定する必要がないからである。
【0034】
以上のように、CT画像の表示位置が決定されることによって、後述するSUV値画像の表示位置も決定されたCT画像の表示位置と同じとなる。従って、SUV値画像の生成にあたってはそれまで表示手段1gに表示されていたCT画像が切り替わってPET画像が表示されるが、そのPET画像はそれまで表示されていたCT画像と同じ表示位置をもって表示される。
【0035】
次に、PET装置3が取得した画像情報を用いて、SUV値画像生成手段13がSUV値画像を生成する(ST5)。上述したように、PET装置3を利用して被検体を撮影した画像情報を基にSUV値ごとに色分けされた状態を示す画像を表示することができる。従って、予め所定のSUV値(腫瘍と判断できる値)が記憶手段1iに記憶されている。このSUV値は部位ごと、或いは検査目的等を勘案して任意に設定されている。ここでのSUV値画像の生成に当たっては、腫瘍の存在が疑われる部分を抜き出すため、この所定のSUV値を超える領域のみを表示できるよう、SUV値画像生成手段13がSUV値画像を生成する。
【0036】
SUV値画像生成手段13によってSUV値画像が生成されると、このSUV値画像には所定のSUV値を越える値をもつ領域が複数示されることになる。そして、さらにこれら複数の領域の中から腫瘍が存在すると思われる対象領域が抽出され、その範囲が確定される(ST6)。この対象領域の確定に当たっては、例えば、より高いSUV値を示す領域を抽出するように設定することも可能である。また、観察者が手動でその領域を確定させることも可能である。確定された対象領域の位置情報を含むSUV値画像は、フュージョン画像生成手段14へと送られる。
【0037】
対象領域が確定されることによって、SUV値画像における対象領域の範囲がある程度明確になる。そこで、この対象領域を示すSUV値画像上の表示位置に関する情報をCT画像上に反映させるべく、SUV値画像生成手段13からCT画像生成手段12へと位置情報が送られる(ST7)。上述した通り、元来CT画像とPET画像の表示位置は同期しているため、SUV値画像上の表示位置はすなわち、CT画像上の表示位置となる。後述するように、CT画像とSUV値画像とを基にフュージョン画像を生成するには、両画像の位置関係がずれていると正確な腫瘍の位置を表示させることができない。そのため、SUV値画像における位置情報がSUV値画像生成手段13からCT画像生成手段12へと送られる。
【0038】
CT画像生成手段12は、送られてきた位置情報を基に、CT画像上で該当する領域を抽出する(ST8)。SUV値画像において対象領域として抽出された領域には腫瘍が存在する可能性が高いため、フュージョン画像を生成するに当たってCT画像上において該当領域を抽出する。
【0039】
なお、ここでは対象領域の位置情報に基づいてその対象領域に該当する領域全部を抽出しているが、例えば、管状組織において対象領域と重複する管状組織の壁の部分のみを抽出することも可能である。また、CT画像上でどの領域を抽出するかの領域の設定を観察者が任意に設定することもできる。
【0040】
その後、抽出されたCT画像上での領域を計測する(ST9)。この領域の位置座標は既にわかっているので、その座標を基に例えば、長さ、表面積、体積等を計測する。この状態で、CT画像生成手段12からフュージョン画像生成手段14へとCT画像が送信される。
【0041】
CT画像生成手段12及びSUV値画像生成手段13からそれぞれ送られてきた画像情報を基に、フュージョン画像生成手段14はフュージョン画像を生成する(ST10)。
【0042】
図5は、フュージョン画像生成手段14によって生成され、送信手段15を介して表示手段1g上に表示されたフュージョン画像を示す画面例である。この画面例では、画面左側上部にフュージョン画像が表示され、その下部には組織の全体を示すCT画像が表示されている。また、画面右側には上から被検体の側面、正面、被検体を足側からスライスした状態を示すPET画像が表示されている。なお、図5、或いは後述する図6に示す画面例はあくまでも例示であって、これら表示手段1g上のレイアウトや表示させる画像等については任意に設定できることはもちろんである。
【0043】
フュージョン画像は、CT画像上にSUV値画像において対象領域として抽出された領域が画面上重複するように表示されている。図5に示すフュージョン画像では、CT画像上に対象領域が線に囲まれた状態で示されている。このように、CT画像とSUV値画像とをフュージョンすることによって、CT画像上に突起状に示されている領域が明確に腫瘍であるとして画面上表示されることになる。
【0044】
以上説明してきたように、X線CT装置で撮影された画像情報とPET装置で撮影された画像情報とを用いてフュージョン画像を生成し表示させることで、観察者の負担を軽減しつつ両画像の表示特性を最大限発揮させて腫瘍の簡易、及び早期発見に資する医用画像診断装置及びフュージョン画像生成方法を提供することができる。
【0045】
なお、図5は仮想内視鏡画像上にSUV値画像を重複して表示させたフュージョン画像であるが、例えば、展開表示画像の場合には、図6に示す画面例が図5に示すフュージョン画像の表示領域に表示される。この場合も上述したように観察者の負担を軽減しつつ両画像の表示特性を最大限発揮させて腫瘍の簡易、及び早期発見に資する医用画像診断装置及びフュージョン画像生成方法を提供することができる。
【0046】
この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態における画像表示システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における医用画像診断装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】医用画像診断装置内の画像生成手段の内部構成を示すブロック図である。
【図4】CT画像及びPET画像を基にこれら両者のフュージョン画像を生成する手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る仮想内視鏡画像上にSUV値画像を重複して表示させたフュージョン画像を示す画面例である。
【図6】本発明の実施の形態に係る展開表示画像上にSUV値画像を重複して表示させたフュージョン画像を示す画面例である。
【符号の説明】
【0048】
1 医用画像診断装置
1a CPU
1b ROM
1c RAM
1d 入出力インターフェース
1e バス
1f 入力手段ーク作成手段
1g 表示手段
1h 通信制御手段
1i 記憶手段
1j リムーバブルディスク
10 画像生成手段
11 受信手段
12 CT画像生成手段
13 SUV値画像生成手段
14 フュージョン画像生成手段
15 送信手段
S 画像表示システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線CT装置によって撮影された画像情報を用いてCT画像を生成するCT画像生成手段と、
PET装置によって撮影された画像情報を用いてSUV値で示されるSUV値画像を生成するSUV値画像生成手段と、
前記CT画像生成手段及び前記SUV値画像生成手段によって生成された画像を重ねてフュージョン画像を生成するフュージョン画像生成手段と、
を備えることを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項2】
前記CT画像生成手段によって生成されるCT画像は、仮想内視鏡画像であることを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
【請求項3】
前記CT画像生成手段によって生成されるCT画像は、組織の展開表示画像であることを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
【請求項4】
X線CT装置によって撮影された画像情報を用いてCT画像を生成するステップと、
PET装置によって撮影された画像情報を用いてSUV値で示されるSUV値画像を生成するステップと、
前記生成されたSUV値画像から所定のSUV値を超える対象領域を抽出し確定させるステップと、
前記対象領域に関する位置情報を前記CT画像において反映させるステップと、
前記CT画像上に反映された前記対象領域を計測するステップと、
前記CT画像上に前記対象領域を表示させるステップと、
を備えることを特徴とするフュージョン画像生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−154944(P2010−154944A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−334709(P2008−334709)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)
【Fターム(参考)】