説明

医用装置

【課題】イメージャを用いて検査画像をフィルムに印刷したときに、印刷されたキャラクタにより、必要なフィルムシートを容易に確認することができる医用装置を提供する。
【解決手段】被検体を撮影して得た検査画像データのうち、指定された一群の検査画像データを処理して所定のページ構成の画像データに変換するためのレイアウト管理部と、指定された一群の検査画像データを特定するID情報と、フィルムシートに印刷したときの個々のシートページとトータル枚数を表すシート情報とを図化して、IDキャラクタとページキャラクタを同位置に付加して各ページの画像データとともに出力するイメージ作成部とを備え、イメージ作成部から出力されるデータをフィルムシートに印刷処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像診断装置で生成された検査画像をフィルム上に印刷して出力し、医用診断に利用可能にした医用装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、医用分野においては医用画像診断装置を用いて被検体の断層画像を撮影し、画像処理することで医用診断を行うようにしている。上記医用画像診断装置としては、例えばX線CT装置(X線コンピュータトモグラフィ装置)、MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)、X線撮影装置等の各種モダリティが用いられている。
【0003】
これら医用画像診断装置では、被検体を撮影して、画像データの収集・加工処理を行って表示装置に表示し診断を行うようにしている。また各医用画像診断装置で生成した検査画像は、イメージャによってフィルムに印刷され、このフィルム画像を確認しながら診断を行うようにしている。
【0004】
ところで、上記したようにイメージャでフィルムに印刷する場合は、複数の医用画像診断装置から複数の検査画像が順不同でイメージャに送られる。そのため、イメージャの出力部には上記画像を印刷したシートが重なり、オペレレータがシートの中から必要な検査シートを抜き出す際に、以下のような確認を行う必要がある。
【0005】
a.抜き出したシートが正に必要な検査シートであることを確認する。
【0006】
b.抜き出したシートに別の検査シートが含まれていないことを確認する。
【0007】
c.残りのシートの中に、必要な検査シートが残っていないことを確認する。
【0008】
d.抜き出したシートに一連の検査シートが含まれていることを確認する。
【0009】
特許文献1には、フィルム確認方法について記載されており、診断画像情報をフィルムシートに印刷する際に患者名や患者IDに関する画像をフィルムに生成し、重ね合わせて確認することで同じ患者情報のフィルムを仕分けるようにした例が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の例では、イメージャより出力された画像を仕分けたあとの確認、特に上記したb,c,dの確認作業は手間がかかっていた。
【特許文献1】特開2004−226702号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来、イメージャを用いて検査画像をフィルムに印刷する場合、複数の医用画像診断装置から複数の検査画像がイメージャに送られるため、イメージャから出力されたシートの中から必要な検査シートを抜き出す際に、多くの手間がかかっていた。又、特許文献1の例であっても、抜き出したシートに別の検査シートが含まれていないか、残りのシートの中に必要な検査シートが残っていないか、抜き出したシートに一連の検査シートがすべて含まれているかといった確認作業には手間がかかっていた。
【0011】
本発明は、イメージャを用いて検査画像をフィルムに印刷した場合に、フィルムに印刷されたキャラクタにより、必要なフィルムシートを容易に確認することができる医用装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の本発明は、検査画像をフィルムシートに印刷可能にした医用装置であって、被検体を撮影して得た検査画像データを記憶可能な記憶部と、前記記憶部に記憶された検査画像データのうち、指定された一群の検査画像データを処理して所定のページ構成の画像データに変換するためのレイアウト管理部と、前記指定された一群の検査画像データを特定するID情報と、前記フィルムシートに印刷したときの個々のシートページとトータル枚数を表すシート情報を生成し、前記ID情報と前記シート情報を図化したキャラクタデータをページ毎に同位置に付加して各ページの画像データとともに出力するイメージ作成部と、を具備し、前記イメージ作成部から出力されるデータをフィルムシートに印刷処理して利用可能にしたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項記載の本発明は、被検体を撮影して得た検査画像をフィルムシートに印刷して出力し医用診断に供する医用装置であって、被検体を撮影して得た検査画像データを記憶可能な記憶部を有する医用画像診断装置と、前記記憶部に記憶された検査画像データのうち、指定された一群の検査画像データを所定のページで構成されるイメージデータに変換して出力するイメージ変換部と、前記イメージデータをフィルムシートに印刷して出力する印刷部を有するイメージャと、を具備し、前記イメージ変換部は、さらに前記指定された一群の検査画像データを特定するID情報と、前記フィルムシートに印刷したときの個々のシートページとトータル枚数を表すシート情報を生成し、前記ID情報と前記シート情報を図化したキャラクタデータをページ毎に同位置に付加して各ページの画像データとともに出力するイメージ作成部を有し、前記イメージ作成部からの出力を、前記イメージャを用いて前記フィルムシートにページ単位で印刷処理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、IDキャラクタとページキャラクタを同一のフィルムシートに並べて印刷することにより、フィルムシートを重ね合わせて見ることで、同じ一群の画像シートに抜けがないか、また別の一群の画像シートが混ざっていないかを容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明の医用装置の一実施形態を示す構成図である。
【0017】
図1において、10,30,40は医用画像診断装置であり、X線CT装置(X線コンピュータトモグラフィ装置)、MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)、X線撮影装置等で構成されている。これら、医用画像診断装置10,30,40はイメージャ20に接続され、検査画像をフィルムに印刷して出力できるようにしている。図1では、医用画像診断装置10についてのみ細部の構成を示している。
【0018】
医用画像診断装置10は、被検体を撮影して得た投影データを処理して検査画像データを生成する画像データ生成部11と、画像データ生成部11で生成された画像データを患者情報及び検査情報(検査日時、血圧、X線照射量等の情報)等の付帯情報とともに記憶する記憶部12を有する。
【0019】
さらに医用画像診断装置10は、記憶部12に記憶された検査画像データのうち、指定された一群の検査画像データを所定のページで構成されるイメージデータに変換して出力するイメージ変換部100を有している。イメージ変換部100は、印刷処理管理部13、レイアウト管理部14、カウンタ15、符号化部16、図化部17、18、及びイメージ作成部19から構成されている。
【0020】
印刷処理管理部13は、フィルムに画像を印刷する際に、一度に印刷したい画像、例えば特定患者の特定の検査画像を指定して一括管理するものであり、印刷する画像の画像番号をカウンタ15に供給するとともに、指定された画像群に共通の検査識別子を付し、この検査識別子を符号化部16に供給する。さらに印刷すべき画像データをイメージ作成部19に出力する。
【0021】
レイアウト管理部14は、フィルムの1シートをどのようなレイアウトで出力したいかを管理するものであり、例えば何枚の画像を1シートに印刷するかといった事項を決定し、印刷処理管理部13に伝える。つまり、1シート当りの画像数を決定して所定のページ構成の画像データに変換するための指示を出す。
【0022】
カウンタ15は、レイアウト管理部14から1シート当りの画像数を取得し、かつ印刷処理管理部13から画像番号を受け取り、シート番号(ページ)、及び1処理当りのシート数(トータル枚数)に関するシート情報を図化部17に伝える。図化部17は、カウンタ15から出力されシート情報を図化してイメージ作成部19に出力する。
【0023】
符号化部16は、印刷処理管理部13からの検査識別子をコード化して検査画像を特定するID情報を作成して図化部18に伝える。図化部18は符号化部16から出力されたID情報を図化してイメージ作成部19に出力する。
【0024】
イメージ作成部19は、レイアウト管理部14の制御のもとに、複数の画像及び検査情報からフィルムシートに印刷すべきイメージデータを作成するもので、指定された画像群を処理して、1シートの画像上に検査情報等を付帯情報として埋め込み、指定されたレイアウトで作成されたイメージデータを出力する。
一方、イメージャ20は印刷部21を有し、イメージ作成部19から出力されたイメージデータを基に、フィルムシートに所定の画像を印刷して順次出力する。フィルムシートに印刷できるものであれば、印刷の手法は特に問わない。
【0025】
次に上記イメージ作成部19から出力されたイメージデータに基いて印刷されたフィルムシートの一例を図2、図3を参照して説明する。
【0026】
図2は複数の画像情報P1〜Pnの表示領域の枠外に、シート情報及びID情報を図化したキャラクタCを表示した例を示す。また、図3は複数の画像情報P1〜Pnの表示領域内に、シート情報及びID情報を図化したキャラクタCを表示した例を示す。尚、以下の説明では、ID情報を図化したキャラクタをIDキャラクタと呼び、シート情報を図化したキャラクタをページキャラクタと呼ぶ。
【0027】
図4は、前記キャラクタCの内、ID情報を図化したIDキャラクタC1の一例を示したものである。ここではID情報が例えば7桁の2値情報 “1001010”で表され、上下2段の白黒パターンにより“1”又は“0”を表現している。即ち、上段が白で下段が黒のときは“1”、上段が黒で下段が白のときは“0”を意味するもので、図4(a)のように市松模様により、ID情報を図化したものである。
【0028】
このようなIDキャラクタC1は、一群のフィルムシートの同じ位置に共通に印刷されるため、印刷された複数のフィルムシートを重ね合わせて透かして見ると、全く同じ模様として見えるため、同じ一群のシートであるか否かが一目で確認できる。また、黒で印刷された部分は重なることでより濃くみえる。もし、他の群のシートが紛れていた場合、例えば図4(b)のC11のように、本来白い部分(透明部分)が黒く染まるため、他のシートが混ざっていることを容易に確認することができる。
【0029】
図5はIDキャラクタの他の例を説明するもので、複数のフィルムシートの一枚目と2枚目以降のキャラクタを異ならせた例である。即ち(a)は一枚目、(b)は2枚目以降、(c)は複数枚のシートを重ね合わせた場合を示している。
【0030】
図5(a)の1枚目のシートには、全シートに共通するIDキャラクタC1を印刷するとともに、その近傍(例えば直下部)にIDキャラクタのサンプルC2を表示している。一方、2枚目以降のシートには共通のIDキャラクタC1を印刷するとともに、その近傍(直下部)に空白欄C3を生成している。これにより、複数のシートを重ね合わせた場合は、(c)のように共通のIDキャラクタC1のすぐ傍にサンプルキャラクタC2が見えるため、サンプルと照し合わせて確認することができる。
【0031】
図6は、IDキャラクタのさらに他の例を示したもので、(a)は例えば7桁の2値情報で成るIDを “1001010”としたとき、1,0の文字をそのまま印刷した例である。このようなIDキャラクタC4の場合であっても、他の群のシートが紛れていた場合、例えば図6(b)のC41ように、本来“0”の部分が“1”であったりすると、他のシートが混ざっていることを容易に確認することができる。
【0032】
図7は、IDキャラクタの別の例を示したもので、(a)は例えば7桁の2値情報で成るIDを “1001010”としたとき、“1”をアルファベットAに置き換え、“0”をアルファベットDに置き換えて印刷した例である。このようなIDキャラクタC5の場合であっても、他の群のシートが紛れていた場合、例えば図7(b)のC51ように、本来“A”の部分が“D”であったりすると、他のシートが混ざっていることを容易に確認することができる。尚、このようにアルファベットに置き換える場合は、類似するアルファベット、例えばOとD、EとF等は避ける必要がある。
【0033】
次にページキャラクタの印刷例について図8を参照して説明する。ページキャラクタは、シート番号(ページ)、及び1処理当りのシート数(トータル枚数)に関するシート情報をもとに、フィルムシートの個別のページと、一群のシートのトータルページを各シート毎に図化して印刷したものである。
【0034】
例えば図8(a)において、ページキャラクタC6は、各シートに自己のページを現すページマークC61と、ページのエンドマークC6eが並んで印刷され、各ページ毎にそれぞれ順次ずれた位置に自己のページマークC61を印刷し、ページのエンドマークC6eは各シートに共通して同位置に印刷している。
【0035】
図8(b)は複数のフィルムシートを互いに重ね合わせたときのページキャラクタを示し、全てのページのシートが出力されたときは、各ページマークC61によって1本の棒状のマークが生成されてエンドマークC61eにつながる。また途中で抜けているページがある場合には、図8(c)のように歯抜け状態に見えるため、抜けのページがあれば容易に確認することができる。さらに、別の群のシートが混ざっていた場合には、例えば図8(d)のようにエンドマークC6eが隠れてしまったり、ページマークの連続性が無くなるため、容易に確認することができる。
【0036】
尚、上記したページキャラクタC6は、図8(e)のように、ページマークC61及びエンドマークC6eの上または下に、自己のページ数とトータル枚数の数値を印刷することで、トータル枚数に対して何枚目のシートであるかを容易に認識させることができる。また、トータル枚数が多い場合は、図8(f)のようにページマークC61の幅を狭くすれば良い。
【0037】
図9はページキャラクタのさらに別の例を示したものである。この例はフィルムシートのトータル枚数が増加する場合に適したものであり、(a)で示すように、ページマークC61を表示する部分を上下多段の領域に印刷し、エンドマークC61eを最下段の終端部に印刷したものである。
【0038】
この例では、複数のフィルムシートを互いに重ね合わせると、図9(b)のように、上下段のページマークが順序良く並んで最下段のエンドマークC61eまでつながる。従って、途中のページが抜けていた場合は歯抜け状態になり容易に確認することができる。また、別の群のシートが混ざっていた場合には、ページマークの連続性が無くなったり、エンドマークC6eが隠れてしまうため、容易に確認することができる。
【0039】
次に図化部17及び図化部18が、シート情報及びID情報をIDキャラクタ及びページキャラクタに変換する際の、変換プログラムについて図10を参照して説明する。
【0040】
図10において、「検査シート」の欄のA−1,A−2・・・A−nは、例えば患者別の一群の検査画像を表し、「ID上段」の欄は最初ページのシートにおけるIDキャラクタを表し、「ID下段」の欄は、2ページ目以降のIDキャラクタを表している(図5の例を参照)。さらに「シート」の欄はページキャラクタを現している。したがって、A群に属するフィルムシートは、この変換表を基いてシート情報及びID情報がIDキャラクタ、ページキャラクタに変換され、印刷処理される。又、別の群の検査画像B−1,B−2・・・B−nについても、同様に別のIDキャラクタ、ページキャラクタに変換されて印刷処理される。
【0041】
こうして本発明の一実施形態では、IDキャラクタとページキャラクタを同一のフィルムシートに並べて印刷することにより、フィルムシートを重ね合わせて見ることで、同じ一群の画像シートに抜けがないか、また別の一群の画像シートが混ざっていないか、一群の検査シートのすべてのページが揃っているか、抜けがある場合にどのページが抜けているか、といった確認を容易に行うことができる。
【0042】
また、フィルムシートに印刷したIDキャラクタは、患者情報を秘匿化したものであるため、個人情報の漏洩を防ぐことができる。さらに、コード化したIDキャラクタを使用することで、必要なシートを光学読取装置で識別する際には、識別精度を向上させることができる。
【実施例2】
【0043】
図11は本発明の医用装置の第2の実施形態を示すブロック図である。図11の構成は、印刷処理管理部23、レイアウト管理部24、カウンタ25、符号化部26、図化部27、28、及びイメージ作成部29で成るイメージ変換部200をイメージャ20の中に設け、医用画像診断装置10に、前記イメージ変換部200を制御するイメージャ制御部50を設けたものである。
【0044】
この実施形態では、イメージ作成部29から出力されたイメージデータを、印刷部21においてフィルムシートに印刷して出力するようにしたもので、図1の構成と同様の作用・効果を得ることができる。
【0045】
尚、フィルムシートに印刷するIDキャラクタ及びページキャラクタは、以上の説明のものに限らず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の医用装置の一実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態によるフィルムシートへの印刷出力の一例を示す説明図。
【図3】同実施形態によるフィルムシートへの印刷出力の他の例を示す説明図。
【図4】同実施形態によるフィルムシートでのIDキャラクタの一例を示す説明図。
【図5】同実施形態によるフィルムシートでのIDキャラクタの他の例を示す説明図。
【図6】同実施形態によるフィルムシートでのIDキャラクタの別の例を示す説明図。
【図7】同実施形態によるフィルムシートでのIDキャラクタのさらに別の例を示す説明図。
【図8】同実施形態によるフィルムシートでのページキャラクタの一例を示す説明図。
【図9】同実施形態によるフィルムシートでのページキャラクタの他の例を示す説明図。
【図10】同実施形態によるフィルムシートへの印刷変換処理プログラムを説明する説明図。
【図11】本発明の医用装置の第2の実施形態を示す構成図。
【符号の説明】
【0047】
10…医用画像診断装置
11,21…画像データ生成部
12,22…記憶部
13,23…印刷処理管理部
14,24…レイアウト管理部
15,25…カウンタ
16,26…符号化部
17,27…図化部
18,28…図化部
19,29…イメージ作成部
30…医用画像診断装置
40…医用画像診断装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査画像をフィルムシートに印刷可能にした医用装置であって、
被検体を撮影して得た検査画像データを記憶可能な記憶部と、
前記記憶部に記憶された検査画像データのうち、指定された一群の検査画像データを処理して所定のページ構成の画像データに変換するためのレイアウト管理部と、
前記指定された一群の検査画像データを特定するID情報と、前記フィルムシートに印刷したときの個々のシートページとトータル枚数を表すシート情報を生成し、前記ID情報と前記シート情報を図化したキャラクタデータをページ毎に同位置に付加して各ページの画像データとともに出力するイメージ作成部と、を具備し、
前記イメージ作成部から出力されるデータをフィルムシートに印刷処理して利用可能にしたことを特徴とする医用装置。
【請求項2】
前記ID情報を図化したキャラクタは、前記ID情報を、白黒パターンの組み合わせに変換した市松模様のIDキャラクタで成ることを特徴とする請求項1記載の医用装置。
【請求項3】
前記ID情報を図化したキャラクタは、前記ID情報を、数値又はアルファベットに変換したIDキャラクタで成ることを特徴とする請求項1記載の医用装置。
【請求項4】
前記IDキャラクタは、前記それぞれのフィルムシートの同じ位置に印刷された第1のキャラクタと、前記フィルムシートの1つのページに前記第1のキャラクタに近接して印刷された同じキャラクタでなるサンプル用の第2のキャラクタにて構成したことを特徴とする請求項2又は3記載の医用装置。
【請求項5】
前記シート情報を図化したキャラクタは、前記フィルムシート個々のページとトータル枚数とを表すページキャラクタで成ることを特徴とする請求項1記載の医用装置。
【請求項6】
前記ページキャラクタは、前記それぞれのフィルムシートの同じ位置に印刷されたエンドマークと、前記フィルムシートのそれぞれのページ毎に前記エンドマークから徐々に異なる距離位置に印刷されたページマークとで構成したことを特徴とする請求項5記載の医用装置。
【請求項7】
前記ページキャラクタは、前記フィルムシートの前記エンドマークの近傍にそれぞれ印刷されたトータル枚数を表す数字と、前記フィルムシートのそれぞれのページマークの近傍に印刷された個々のページを表す数字とをさらに含むことを特徴とする請求項6記載の医用装置。
【請求項8】
被検体を撮影して得た検査画像をフィルムシートに印刷して出力し医用診断に供する医用装置であって、
被検体を撮影して得た検査画像データを記憶可能な記憶部を有する医用画像診断装置と、前記記憶部に記憶された検査画像データのうち、指定された一群の検査画像データを所定のページで構成されるイメージデータに変換して出力するイメージ変換部と、前記イメージデータをフィルムシートに印刷して出力する印刷部を有するイメージャと、を具備し、
前記イメージ変換部は、さらに前記指定された一群の検査画像データを特定するID情報と、前記フィルムシートに印刷したときの個々のシートページとトータル枚数を表すシート情報を生成し、前記ID情報と前記シート情報を図化したキャラクタデータをページ毎に同位置に付加して各ページの画像データとともに出力するイメージ作成部を有し、
前記イメージ作成部からの出力を、前記イメージャを用いて前記フィルムシートにページ単位で印刷処理することを特徴とする医用装置。
【請求項9】
前記イメージ変換部は、前記医用画像診断装置内、又は前記イメージャ内に設けたことを特徴とする請求項8記載の医用装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−190273(P2007−190273A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−12806(P2006−12806)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】