説明

医療パラメータの監視を奨励するためのプログラム可能なデバイス、システム、及び方法

医療パラメータを監視するためのプログラム可能な健康監視デバイス、システム、及び方法が開示される。例証的な健康監視デバイスは、医療パラメータの監視を奨励する報奨アルゴリズム又はルーチンを含む報奨回路要素と、健康監視デバイスと健康監視デバイスにつながる1つ又は複数の遠隔デバイスとの間で、交互に、報奨データ及び/又は医療データを送信し、かつ/又は、受信する通信インタフェースとを含むことができる。ディスプレイパネルは、ユーザの現在の試験の読み及び/又は過去の試験の読み、ならびに、報奨アルゴリズム又はルーチンによって決定された1つ又は複数の目標に適合することについて獲得された任意の報奨又は褒賞を含む、種々の医療パラメータ及び報奨パラメータを表示するように構成されることができる。ユーザインタフェースを利用して、種々の報奨基準及び/又は報奨コードを健康監視デバイス内にプログラムすることができると共に、他の機能を実施することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、健康監視の分野に関する。より具体的は、本発明は、医療パラメータの監視を奨励するためのプログラム可能な健康監視デバイス、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病関連合併症が母集団に及ぼす影響は、世界中でヘルスケアコストの有意な部分を占める。米国だけで、1800万を超える人数がこの病状を患い、子供と成人の約6%を占める。その病状に罹患している人々は、心臓血管関連の疾病のリスクが高く、通常、その病状を持たない人々と比較して、切断術の高い発生率と高い割合での運動能力の喪失を経験する。他の肉体的及び心理的因子もまた、糖尿病によるものと考えられてきた。たとえば、糖尿病を患う人は、うつ病及び他の行動の問題についてのリスクが高いことが多い。その分野の進歩にもかかわらず、糖尿病は、依然として、母集団が歳をとるにつれて、また、より多くの子供がその疾病の早期発症型と診断されるにつれて、増加することが予想される重大な問題のままである。
【0003】
糖尿病などの医療状況を患う人は、しばしば、医師又は他のヘルスケアプロバイダによって決定された処方された医療プランの下で、1つ又は複数の目標に関する適合性を保証するために、自分の血糖値を監視することを絶えず要求される。糖尿病患者は、たとえば、自分の血糖値が許容範囲内にあることを保証するために、1日に4回以上自分の血中グルコースレベルを試験することを要求される。一定の監視に加えて、こうした人は、自分の血糖値を許容可能なレベルに維持するために、厳しい節食及び運動ルーチンに適応すると共に、インスリン治療を受けることを要求されることが多い。
【0004】
血中グルコースモニタは、血液ストリーム内に含まれるグルコース量を決定するために、糖尿病、低血糖、又は他の血液疾患を患う人によって使用されることが多い。これらの測定器は、通常、ユーザの指をランセットで突き、次に、試験ストリップ上に小さな毛管血液サンプルを設置することによって機能し、試験ストリップは、その後、モニタによって使用されて、サンプル内のグルコース量が検知されることができる。サンプルが採取されると、モニタは、その後、グルコース値を生成し、グルコース値は、ユーザ選好に基づいて、所望の形式(たとえば、「mmol/L」又は「mg/dL」)でディスプレイスクリーン上に表示されることができる。デバイスによって出力される読みは、その後、人によって使用されて、人の状況がよりよく管理され、必要である場合、矯正処置がとられることができる。
【0005】
血糖などの医療パラメータを監視することは、しばしば、時間がかかり、面倒な仕事になり、その人が、処方された医療プランの目標に適合していることを保証するために、自分の状況を常にチェックすることを要求する。こうした監視を実施したいという思いは、こうした試験に関連する疼痛及び不都合によって相殺されるか、又は、その方が勝ることが多い。たとえば、1日にわたって複数回、自分の血糖値を試験することを要求される糖尿病患者の場合、こうした自己試験を実施したいという思いは、ランセットで自分の指を突くことに伴う疼痛によって減ずる場合がある。場合によっては、人の自己尊重などの心理的因子又は自己試験を人前で実施することに伴う心理的恥辱などの心理的因子が、こうした監視を実施したいという人の思いに影響を及ぼす場合がある。これらの肉体的及び精神的障害は、特に子供において強く、子供は、自分の試験レジメンを継続することを十分に動機付けされていない場合、幼い年齢で「糖尿病バーンアウト(diabetes burnout)」
を経験することが多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、一般に、医療パラメータの監視を奨励するためのプログラム可能な健康監視デバイス、システム、及び方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
例証的な健康監視デバイスは、血中グルコース又は血圧などの1つ又は複数の医療パラメータを検知するための医療回路要素と、ユーザに対して1つ又は複数の医療パラメータの監視を奨励する報奨アルゴリズム又はルーチンを実行するための報奨回路要素とを備える。報奨回路要素は、ユーザの医療状況に関連する1つ又は複数のプログラムされた目標を含む報奨基準データベースを含むことができる。使用中、報奨アルゴリズム又はルーチンは、報奨基準によって決定された、1つ又は複数の目標に対するユーザの適合度に基づいて、報奨を策定するように構成されることができる。通信インタフェースを利用して、健康監視デバイスと1つ又は複数の遠隔デバイスとの間で、交互に、報奨データ及び医療データのうちの少なくとも一方を送受信することができる。
【0008】
健康監視デバイスは、医療試験データならびに種々の報奨メッセージ及び動機付けメッセージを表示するのに使用されることができる1つ又は複数のディスプレイスクリーンなどのディスプレイパネルを装備することができる。一部の実施形態では、健康監視デバイスは、さらに、報奨基準によって決定された1つ又は複数の目標に関するユーザの適合性、ならびに、目標に対するユーザの適合度に基づいて獲得した、又は、獲得されることになる任意の報奨の視覚的指示をユーザに提供するための、1つ又は複数の光源を含むことができる。健康監視デバイス内のスピーカによって出力される可聴アラーム又は振動要素によって提供される触知可能フィードバックなどの他の状態インジケータもまた、所望である場合、ユーザに対して設けられてもよい。
【0009】
健康監視デバイスは、1つ又は複数の医療パラメータの監視を奨励するシステムの一部として使用されることができる。いくつかの実施形態では、たとえば、健康監視デバイスは、有線又は無線通信リンクによって少なくとも1つの遠隔デバイスに接続されることができ、種々の医療データ及び/又は報奨データが、健康監視デバイスとそれぞれの遠隔デバイスとの間で交互に送信されることが可能になる。オンラインベースのシステムでは、健康監視デバイスは、インターネット接続又はイントラネット接続によって1つ又は複数のウェブサイト及び/又は他の遠隔デバイスに接続されることができる。健康監視デバイスに接続されることができる遠隔デバイスの例は、薬局、医薬品ストア、健康クリニック、健康クラブ施設、又はフィットネスセンタなどの遠隔エンティティのコンピュータシステムを含むことができる。遠隔デバイスはまた、血圧モニタ、血中酸素モニタ、及び心臓モニタなどの他の監視デバイス、ならびに、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、携帯電話、ページャ、テレビジョンセット又はケーブルボックス、ビデオゲームコンソール、及びデジタルメディアプレーヤなどの他の外部デバイスを含むことができる。
【0010】
健康監視デバイスによって1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、報奨を人に提供する例証的な方法は、報奨基準データを健康監視デバイス内に受信するステップと、報奨基準データを、健康監視デバイスによって検知された 1つ又は複数の記憶された医療パラメータと比較するステップと、報奨基準データの1つ又は複数の目標が満たされたかどうかを判定するステップと、1つ又は複数の目標に対するユーザの適合度に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数の報奨を獲得するようにユーザに促すステップと、その後、報奨を健康監視デバイス内にダウンロードするステップ、及び、報奨又は
褒賞を1つ又は複数の他のデバイスへ送信するステップのうちの少なくとも一方とを備えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下の説明は、図面を参照して読まれるべきであり、図面では、異なる図面の同じ要素は同じように番号を付けられている。図面は、いくつかの例証的な実施形態を示し、本発明の範囲を制限することを意図されない。デバイス、システム、及び方法は、連続血中グルコースモニタに関して本明細書で頻繁に述べられるが、他の医療デバイス及び非医療デバイスが、本明細書で述べる特徴の1つ又は複数を組み込むことができることが理解されるべきである。他のデバイスの例は、血圧モニタ、血中酸素モニタ、心臓モニタ、肺活量計、インスリンポンプ、歩数計、スケール、シューズ、運動又はフィットネス機器、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、携帯電話、ページャ、テレビジョンセット又はケーブルボックス、ビデオゲームコンソール、及びデジタルメディアプレーヤを含むが、それに限定されない。
【0012】
ここで図1を参照すると、例証的な実施形態による健康監視デバイス10が、ここで述べられるであろう。デバイス10、例証的には、糖尿病又は低血糖ユーザによる使用のための血中グルコースモニタは、種々の動作状態及び監視情報を表示するディスプレイパネル12と、種々のコマンド(場合によってはプログラム)をデバイス10に入力するのに使用されることができるユーザインタフェース14とを含むことができる。ディスプレイパネル12及びユーザインタフェース14は、ユーザから取得された血液サンプルを含む試験ストリップ20を受け取るようになっているポート18を有するデバイス10のハウジング16内にはめ込まれてもよい。ポート18に挿入されると、試験ストリップ20は、ユーザの現在グルコースレベルを決定するために、デバイス10によって使用されることができ、ユーザの現在グルコースレベルは、その後、図示するように、ディスプレイスクリーン22上に結果(たとえば、「105mg/dL」)として出力されることができる。
【0013】
ディスプレイパネル12は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)パネル、タッチスクリーン、又は、ユーザに情報を表示するための他の適した手段を含むことができる。一部の実施形態では、ディスプレイパネル12は、ディスプレイスクリーン22上にテキストとグラフィックの両方を表示するように、ユーザインタフェース14によって構成されることができる、かつ/又は、外部コンピューティングデバイスによって遠隔で構成されることができる。あるいは、また、他の実施形態では、ディスプレイパネル12は、ディスプレイスクリーン22上にテキスト文字だけを表示するように、ローカルで、かつ/又は、遠隔で構成されることができる。単一ディスプレイパネル12だけが、図1に示されるが、複数のディスプレイパネルが情報を表示するのに使用されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、監視デバイス10は、ユーザから取得された1つ又は複数の現在のグルコース試験の読み及び/又は過去のグルコース試験の読みを表示するための第1ディスプレイパネルと、本明細書でさらに説明するように、処方された医療プランの目標に適合する結果として、ユーザが有する、又は、獲得することになる任意の発生した報奨又は褒賞を表示するための第2ディスプレイパネルとを含むことができる。
【0014】
ディスプレイパネル12は、電池の現在の充電状態を指示する進行インジケータ24、現在の時間を指示する時間インジケータ26、及び現在の日付を指示する日付インジケータ28を含む、他の情報をユーザに提供するように構成されることができる。第2進行インジケータ30もまた、ディスプレイスクリーン22上に設けられることができ、報奨又は褒賞が獲得された、又は、獲得されることになるときを指示する。監視デバイス10が無線デバイスであるこれらの実施形態では、信号強度測定器32は、監視デバイス10と
別の遠隔デバイスとの間の無線接続の信号強度を表示してもよい。
【0015】
ユーザインタフェース14は、いくつかのキー、ボタン、ダイアル、及び/又は、他の入力手段、ならびに、場合によっては、監視デバイス10へのプログラミング、種々のコマンドを含むことができる。たとえば、第1セットのボタン34、36を利用して、ディスプレイパネル12が、いくつかの異なるディスプレイスクリーンの間で交互に切換わるように現在ディスプレイモードが設定される。たとえば、ボタン34の選択によって、監視デバイス10が、ユーザの最新のグルコースの読み(複数可)を示すディスプレイスクリーンと、1つ又は複数の以前に記憶されたグルコースの読み又は平均されたグルコースの読みを示すディスプレイスクリーンと、獲得された任意の発生した報奨又は褒賞、及び/又は、ユーザの医療状況に関する他の有用な情報を示すのに使用されることができるディスプレイスクリーンとの間で切換わることができる。次に、ボタン36の選択によって、デバイス10がグルコースレベルの読みを表示する形式を、監視デバイス10が切換えることができる。たとえば、ボタン36の選択によって、監視デバイス10が、グルコースレベルの読みの表示を「mmol/L」形式と「mg/dL」形式との間で切換えることができる。
【0016】
円ホイールボタン38がさらに設けられることができて、ユーザが、現在の日付と時間を設定するのに使用されることができるセットアップスクリーンを含む、監視デバイス10又は外部コンピューティングデバイス内の他のディスプレイスクリーン及び/又は機能にアクセスすること、デバイス10によって検知された、以前に記憶された任意のグルコースレベルの読みをクリアすること、及び/又は、他のデバイスと通信するために、デバイス10によって使用される種々のインタフェースパラメータを設定することが可能になる。円ホイールボタン38を利用して、監視デバイス10と別の遠隔デバイスとの間で交互にメッセージ及び他のデータを閲覧し、かつ/又は、送出するのに使用されることができる通信スクリーンを含む他の機能にアクセスすることができる。
【0017】
監視デバイス10は、さらに、いくつかのタスクを実施するようにユーザに促すと共に、ユーザの現在の健康状態に関する情報をユーザに音声で提供するのに使用されることができるスピーカ40を装備することができる。スピーカ40は、たとえば、新しいグルコースレベルの読みを採取するようにユーザに気づかせる可聴アラーム音、新しい報奨又は褒賞が獲得されたことをユーザに知らせる可聴アラーム音、及び/又は、別のデバイスにデータを送信することなど何らかの他のタスクを実施するようにユーザに促す可聴アラーム音を生成するように構成されることができる。電池レベルが低いことをユーザに警告するか、又は、メッセージが受信され、いつでも閲覧できることをユーザに報知する、他の可聴アラーム音が設けられてもよい。一部の実施形態では、スピーカ40を使用して、デバイス10によって受信された音声メッセージを出力することができる。たとえば、スピーカ40を使用して、ユーザの現在の健康状態についてユーザを教育する、ユーザの介護者又は医師による受信されたMP3、WAV、又は他の音声ファイルが出力され、また、処方された医療プランに関するユーザの適合性を奨励するための動機付けメッセージが提供されることができる。
【0018】
アラームのピッチ及び/又はボリュームは、処置をとる重要度、又は、報知のタイプを識別する重要度をユーザに通知するために変えることができる。たとえば、デバイス10は、可聴アラーム音を第1ピッチで出力し、グルコースレベルの読みを採取するようにユーザに促し、別のアラーム音を第2の識別可能なピッチで出力し、メッセージ及び/又は新しい報奨コードが、閲覧に利用可能であることをユーザに知らせるように構成されることができる。アラーム音のラウドネスは、処置がとられなければならない緊急度に応じて変わってもよい。たとえば、スピーカ40によって出力されるアラーム音のラウドネスは、ユーザの最後のグルコースレベルの読みからの時間が増加するにつれて、増加する可能
性があり、したがって、新しい測定を行うための緊急のフィードバックをユーザに提供する。アラーム音間の時間が増加する可能性もあり、処置をとる緊急度をユーザに知らせる。一部の実施形態では、監視デバイス10は、さらに、測定を行うための緊急の触知可能なフィードバックをユーザに提供するのに使用されることができる内部振動要素を装備することができる。
【0019】
ハウジング16内にはめ込まれたいくつかの光源(たとえば、LED)を使用して、処方された医療プランのプログラムされた目標に関するユーザの適合性についての状態情報、ならびに、報奨又は褒賞が獲得されたか、又は、獲得されることになるかについての情報がユーザに提供されることができる。ハウジング16内のLEDの第1アレイ42は、たとえば、血中グルコース監視に関するユーザの適合性に対する視覚的フィードバックをユーザに提供することができる。LEDのアレイ42は、ユーザによって迅速かつ容易に理解されることができる形式で配列されることができる。図1に示す例証的な実施形態では、たとえば、LEDのアレイ42は、ストップライト(stop-light)構成で配列された3つの別個のLED44、46、48を含むことができ、緑色LED44の点灯は、完全適合性を示すのに使用され、黄色LED44は、処置が必要とされる可能性があることを指示するのに使用され、赤色LED48は、迅速な処置が必要であることを指示するのに使用される。緑色LED44の点灯は、たとえば、80〜90mg/dLの血中グルコースレベルを指示してもよく、一方、黄色及び赤色のLED46、48の点灯は、それぞれ、90〜100,101+の血中グルコースレベルを指示してもよい。適合性の視覚的インジケータをユーザに提供するために、他の光源構成も利用されることができる。いくつかの実施形態では、監視デバイス10は、特定の範囲をLED44、46、48の1つ又は複数に割当てるようにプログラムされることができる。たとえば、監視デバイス10内に事前プログラムされたデフォルトの範囲と異なるグルコース範囲を割当てたいとユーザが思う場合、ユーザは、範囲を調整するために、ユーザインタフェース14上の1つ又は複数の適切なボタンを選択してもよい。
【0020】
ユーザの処方された医療プランの目標に関する適合の結果として獲得された、又は、獲得されることになる、未使用の任意の報奨又は褒賞をユーザに報知するために、LEDの第2アレイ50が設けられることができる。LEDの第2アレイ50は、たとえば、患者が請求されていない報奨を有するかどうかを患者に知らせる第1LED52、及び、報奨又は褒賞が近々得られるか否かをユーザに通知するために使用され得る第2LED54を備えることが可能である。第1LED52は、たとえば、ユーザが、所定の期間の間、血中グルコースレベルを首尾よく監視することの結果として新しい報奨コードを受信したときに、点灯されることができる。第2LED54は、次に、監視デバイス10内にプログラムされた種々の報奨基準に関するユーザの適合度に基づいて、新しい報奨又は褒賞が妨げられているときに、点灯されることができる。
【0021】
LED52、54の出現レート及び/又は点滅レートは、獲得された任意の報奨又は褒賞の状態をさらに指示するために変えられることができる。たとえば、第1LED52は、報奨コード又は報奨が獲得されたことを指示する第1の色(たとえば、緑色)を出力するように構成されることができ、一方、LED52は、報奨又は褒賞が獲得されなかったことを指示する異なる色(たとえば、赤色)を出力するように構成されることができる。あるいは、また、他の実施形態では、LED52の点滅レートは、獲得された未使用の報奨コード又は報奨の数に応じて調整されてもよい。たとえば、LED52は、1回点滅し、未使用の1つの報奨コード又は報奨が獲得されたことを指示し、2回点滅し、未使用の2つの報奨コード又は報奨が獲得されたこと、などを指示してもよい。第2LED54の出現レート及び/又は点滅レートは、やがて起こる報奨又は褒賞が獲得されることになるときの指示をユーザに提供するように、同様に調整されることができる。たとえば、第2LED54の点滅レートは、獲得されるべき次の報奨又は褒賞について残る時間に比例さ
せられてもよい。
【0022】
外部通信ポート55を利用して、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、携帯電話、ビデオゲームコンソール、又は、デジタルメディアプレーヤなどの外部コンピューティングデバイスに監視デバイス10が接続されることができる。いくつかの実施形態では、たとえば、外部通信ポート55を利用して、血圧モニタなどの別の監視デバイスに監視モニタ10が接続されてもよく、ユーザが、2つの監視デバイス間で交互にデータを送信し、かつ/又は、受信することが可能になる。場合によっては、外部通信ポート55は、プリンタなどの他のデバイスが、所望である場合、監視デバイス10に接続されることを可能にしてもよい。
【0023】
図2は、図1の健康監視デバイス10のいくつかのコンポーネントを示す略図である。図2に見ることができるように、監視デバイス10は、デバイスハウジング16内の回路板上に配置される多数の他のコンポーネントに電気接続された報奨回路要素56を含むことができる。内部クロック回路60を使用して、現在の時間と日付が維持されると共に、グルコースレベルの読みと読みとの間の継続時間を計時することができる。クロック回路60は、それぞれのグルコースレベルの読みに日付及び時刻スタンプを提供するように構成されることができ、日付及び時刻スタンプは、読みと共に、RAM、EEPROM、又はフラッシュメモリなどの記憶メモリ62内に記憶されることができる。使用時、クロック回路60を使用して、ユーザに提供された報奨又は褒賞のタイプ及び/又は頻度が決定されることができる。たとえば、クロック回路60を使用して、ユーザの誕生日に、又は、3時間おきにユーザが読みを迅速に実施することを処方された医療プランによって要求される場合に、特定の報奨が生成されることができる。
【0024】
外部クロックインタフェース64を使用して、所望である場合、監視デバイス10の時間及び/又は日付を、別の外部タイミングデバイス66と同期させることができる。一部の実施形態では、外部クロックインタフェース64を使用して、監視デバイス10を、心臓モニタ、血圧モニタ、血中酸素モニタ、肺活量計、又はインスリンポンプなどの別の監視デバイスのタイマに同期させることができる。場合によっては、外部クロックインタフェース64を使用して、無線信号などの遠隔信号源から自動的に時間及び日付が取得されることができる。
【0025】
外部クロックインタフェース64を介して受信された外部クロックデータは、内部クロック回路60によって維持される時間及び日付と比較されて、処方された医療プランについてのユーザの行動適合性パターンを決定することができる。一部の実施形態では、たとえば、外部クロックデータを使用して、医療パラメータのユーザの監視に関連する傾向を決定することができる。たとえば、ユーザが、夕方など、1日の特定の時間に試験レジメンを実施するのが習慣的に遅れる場合、外部クロックデータは、過去の読みに関連する日付及び時刻スタンプと比較されて、こうした試験を実施するための代替の時間を決定することができる。
【0026】
電池レベル回路68を使用して、監視デバイス10に電力供給するのに使用される電池のレベルを監視することができる。電池レベル回路68は、たとえば、電池の充電量を測定し、電池が少なく、交換又は再充電を必要とすることをユーザに通知するメッセージ又は状態インジケータを(たとえば、ディスプレイスクリーン22上の進行インジケータ24によって)出力することができる。一部の実施形態では、電池レベル回路68は、さらに、充電式電池が使用されるときに、電池が再充電されていることをユーザに知らせるメッセージ又は状態インジケータを出力してもよい。
【0027】
GPS回路は、監視デバイス10のロケーションを追跡するのに使用されることができ
る全地球測位信号(GPS)を受信するように構成されることができる。一部の実施形態では、たとえば、GPS回路70を使用して、ユーザが、ヘルスケアプロバイダからヘルスケアを受けるところの範囲外にいるか、医薬品が購入されることができるストアの近くにいるかを監視することができる。たとえば、GPS回路70によって受信された信号は、マッピングソフトウェア及び/又はハードウェアと連携して利用されて、必要とされる医薬品を購入するための最も近い医薬品ストアに対する方向をユーザに提供することができる。場合によっては、GPS回路70を使用して、処方された医療プランの目標に関するユーザの適合の結果として獲得された報奨又は褒賞を履行すべき場所をユーザに通知することができる。
【0028】
外部プログラミングインタフェース72を使用して、監視デバイス10を外部ユーザインタフェース74に接続し、それにより、ユーザが、遠隔ロケーシュン及び/又は別のデバイスと対話することが可能になり、また、場合によっては、遠隔ロケーシュン及び/又は別のデバイスからデバイス10をプログラムすることが可能になる。たとえば、一部の実施形態では、外部プログラミングインタフェース72を使用して、キーボード、キーパッド、又はデバイス10にデータを入力するための他の適した手段から監視デバイス10をプログラムすることができる。場合によっては、外部プログラミングインタフェース72は、報奨コードが、デバイス10の製造業者によって、あるいは、ユーザのヘルスケアプロバイダ、保険プロバイダ、又は介護人によってデバイス10にプログラムされることを可能にしてもよい。外部プログラミングインタフェース72は、双方向ポート又は非同期ポートを介してプログラミングデータの有線か無線のいずれかの送信を可能にしてもよい。
【0029】
監視デバイス10は、さらに、デバイス10につながっている1つ又は複数の外部デバイス78、80、82の間で交互に種々のコマンド及びデータを送受信するのに使用されることができる通信インタフェース76を含むことができる。通信インタフェース76を介して監視デバイス10に接続されることができる外部デバイスの例は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯型コンピュータ(たとえば、PDA、Bluetooth、PALM−PILOT)、携帯電話、ページャ、テレビジョン又はケーブルセットボックス、ビデオゲームコンソール、デジタルメディアプレーヤ(たとえば、IPOD、MP3、又はMPEGプレーヤ)、販売時点管理デバイス、バーコード読取器、及び車両コントローラを含むことができるが、それに限定されない。血圧モニタ、血中酸素モニタ、心臓モニタ、肺活量計、インスリンポンプ、及び歩数計などの他のヘルスケアデバイスもまた、所望である場合、通信インタフェース76を介して監視デバイス10に接続されることができる。場合によっては、通信インタフェース76は、プリンタなどの他のデバイスが、監視デバイス10に接続されることを可能にしてもよく、試験データ及び報奨情報が印刷されることが可能になる。
【0030】
通信インタフェース76と外部デバイス78、80、82との間の接続は、USBケーブル、IEEE394ケーブル、イーサネット(登録商標)ケーブル、シリアル(たとえば、RS232)ケーブル、パラレルケーブル、又は光ケーブルなどの有線通信リンクによって達成されることができる。外部デバイス78、80、82への接続もまた、RF信号(たとえば、802.11a、802.11b、802.11g、Bluetooth、Zigbeeなど)又は赤外信号(たとえば、IRDA)などの有線通信リンクによって達成されることができる。一部の実施形態では、外部デバイス78、80、82の1つ又は複数への接続は、ダイアルアップ接続、DSL接続、ケーブルブロードバンド接続、又は、同様なものによるインターネットによって達成されることができる。変換器モジュール84を使用して、接続線を通じて交互に送出されたデータを変換する、場合によっては、暗号化することができる。たとえば、変換器モジュール84を使用して、グルコースレベルの読みを、監視デバイス10につながる別のデバイスによって送信され、復号され
ることができる、異なり、かつ、よりセキュアな形式に変換することができる。
【0031】
報奨回路要素56は、グルコースレベルを監視するときのユーザの進行を監視し、監視デバイス10によってプログラムされた報奨基準に関するユーザの適合性に基づいて報奨又は褒賞を処方するのに使用されることができる1つ又は複数の報奨アルゴリズム又はルーチン86を実行するように構成されることができる。図3にさらに見られることができるように、報奨回路要素56は、ユーザが、報奨基準データベース90からの1つ又は複数の報奨基準を満たすときに提供されることができる1つ又は複数の報奨コードを含むルックアップテーブルなどの報奨コードデータベース88を含むことができる。たとえば、糖尿病ユーザの場合、報奨回路要素56は、ユーザが、一連のグルコースレベルの読みを時間通りに首尾よく終了するときか、ユーザのグルコースレベルが、ある期間の間、ある範囲内に維持されるときか、又は、他のこうした目的で、1つ又は複数の報奨コードをユーザに提供するように内部的に又は外部的に構成されることができる。報奨コードデータベース88内に含まれる報奨コードは、バーコード、英数字、16進文字、又は、他のタイプの暗号化コードとして提供されることができる。使用時、報奨アルゴリズム又はルーチン86は、1つ又は複数の医療パラメータのユーザの監視が、データベース90内にプログラムされた報奨基準を満たすかどうかを判定するために、種々の計算機能を実施するように構成されることができる。
【0032】
報奨回路要素56は、さらに、処方された医療プランの目標に関する患者の適合性を奨励するのに使用されることができるいくつかの動機付けメッセージを含む動機付けメッセージデータベース92を含むことができる。いくつかの実施形態では、たとえば、報奨回路要素56は、報奨基準に関するユーザの適合性に基づいてトリガーされる動機付けメッセージを生成するように構成されることができ、動機付けメッセージは、その後、テキストメッセージ及び/又はグラフィックとしてディスプレイスクリーン上に表示されるか、又は、可聴メッセージとしてスピーカから出力されることができる。報奨回路要素56は、1日のある時間に、かつ/又は、ユーザの行動パターンに応答して、動機付けメッセージを出力するように構成されることができる。たとえば、グルコースレベルの読みを採取するときに、ユーザが十分に1時間を経過していると報奨回路要素56が判定する場合、報奨回路要素56は、測定を行うことをユーザに奨励する1つ又は複数の動機付けメッセージをディスプレイスクリーン上に表示してもよい。
【0033】
報奨基準に関するユーザの適合性、ユーザの個人情報、ならびに他の因子に基づいて他のタイプのメッセージもまた、データベース92内に記憶されてもよい。たとえば、また、一部の実施形態では、データベース92はまた、監視デバイス10内にプログラムされた基準、及び/又は、監視デバイス10につながる別の外部コンピューティングデバイスによって提供される基準に基づいてユーザに提供されることができる販売促進用の広告メッセージ又は特別な提案を含んでもよい。1つの例証的な実施形態では、特定の小売業者の製品に関する広告メッセージが、監視デバイス内に事前プログラムされてもよい。こうした広告を出すのと交換に、小売業者は、主催料金を算定されることができる。
【0034】
報奨回路要素56は、医療回路要素94から光学的に分離されることができる、又は、医療回路要素94と一体に形成されることができる。動作中、医療回路要素94は、通信リンク96を介して報奨回路要素56の医療データを送信するように構成されることができ、医療データは、その後、受信され、測定が行われた日付及び時間に相当する日付及び時間タイムスタンプと共に、メモリ内に記憶されることができる。報奨コード、報奨基準、及び動機付けメッセージを含む報奨回路要素56は、ハードウェア及び/又はソフトウェアとして実施されることができ、また、オンボードユーザインタフェース、外部ユーザインタフェース、コンピュータなどの外部デバイス、及び/又は、インターネットによってプログラムされることができる。一部の実施形態では、報奨コード、報奨基準、販売促
進及び動機付けメッセージは、工場、サービス用キオスク、又は他のこうしたロケーションで事前プログラムされることができる。報奨コード、報奨基準、及び動機付けメッセージのプログラミングは、無線接続か有線接続で、遠隔かローカルで、ディップスイッチを設定することによって、又は、他の手段によって達成されることができる。
【0035】
一部の実施形態では、報奨回路要素56は、報奨コードを別のフォーマットに変換するように構成されることができる。たとえば、報奨回路要素56は、英数字メッセージとして提供された報奨コードを採取し、そのメッセージを可聴メッセージ、プリンタファイルなどのような別の電子形式に変換するように構成されることができる。報奨コードの変換は、たとえば、図2に関して上述した変換器モジュール84を使用して達成されることができるが、コードを変換する他の手段が可能である。場合によっては、報奨回路要素56は、複数の報奨コードが、所望である場合、履行のために組合されることを可能にしてもよい。
【0036】
図4は、健康監視デバイス10によって使用されるLEDの点灯状態を自己チェックする例証的な光学システム98の線図である。図4に示すように、漢詩デバイス10は、さらに、LED44、46、48のそれぞれにつながる別個のコントローラ100又は複数のコントローラを含んでもよい。コントローラ100は、たとえば、LED44、46、48のそれぞれに信号を送出するようになっている、報奨回路要素56又は医療回路要素94の一部を備えてもよく、信号が、報奨アルゴリズム又はルーチン86によって行われる計算に基づく所望の方法で点灯する。
【0037】
LED44、46、48の1つ又は複数が焼損するか、又は、その他の方法で動作しなくなる場合に、システム98に対して、あるレベル又は冗長性を提供するために、それぞれのLED44、46、48に隣接して配置された光学検出器102、104、106は、LED44、46、48のそれぞれの点灯状態をコントローラ100に知らせる信号を、コントローラ100に返送するように構成されることができる。たとえば、光学検出器102、104、106は、LED44、46、48によって出力される光の波長などの他の情報を検知して、LED44、46、48が適切に機能しているかどうかを判定するように構成されることができる。光学検出器102、104、106は、LED44、46、48と別個のコンポーネントであることができる、又は、LED44、46、48と一体に形成されることができる。光学検出器102、104、106を使用して、LED44、46、48が適切に機能しているかどうかを判定することができるが、所望である場合、LED44、46、48の動作状態をチェックする他の適した手段が使用されてもよいことが理解されるべきである。
【0038】
LED44、46、48の点灯状態の比較は、単一コントローラ又は複数コントローラを使用して達成されることができる。複数のコントローラが使用されるとき、それぞれのコントローラによって取得される監視情報は、互いに比較されて、LEDが適切に機能していないかどうかを判定することができる。LEDの状態が同じ場合、許容可能な監視状態が存在する。単一コントローラが使用されると、それぞれのLED及び対応するセンサについての、4つの入力がコントローラに提供されることができる。たとえば、コントローラの第1入力ピンは、LED及びセンサからの第1セットの入力を受信することができ、一方、コントローラの第2入力ピンは、LED及びセンサからの第2セットの入力を受信することができる。コントローラは、その後、第1セットの入力を第2セットの入力と比較して、許容可能な監視状態が存在するかどうかを判定することができる。
【0039】
ここで図5を参照すると、健康監視デバイスを使用して1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、報奨又は褒賞をユーザに提供する例証的な方法108が、ここで述べられるであろう。方法は、一般的に、外部源から報奨データを取得するステップを
有するブロック110で始まってもよい。ステップ110は、たとえば、ウェブサイトから、又は、監視デバイスにつながる別の外部デバイスから、報奨基準データ及び/又は1つ又は複数の報奨コードをダウンロードするプロセスを含んでもよい。監視デバイスが、たとえば、血中グルコースモニタである実施形態では、報奨基準は、血圧を下げる、運動レベルを上げる、血糖値を下げるなどのような、ユーザの処方された医療プランに関連する1つ又は複数の目標を含んでもよい。報奨データは、さらに、ある期間の間、いくつかのグルコースレベルの読み採取することについて、かつ/又は、そのグルコースレベルをある範囲内に維持することについて、ユーザに報奨を与えるのに使用されることができる1つ又は複数の報奨コードを含むことができる。報奨基準及び報奨コードは、通常、患者の特定の医療状況、監視デバイスのタイプ、患者の性別及び年齢、ならびに、他の因子に依存するであろう。
【0040】
ステップ110にて、監視デバイスが報奨基準データを取得すると、監視デバイスは、一般にブロック112で示されるように、報奨基準データを、デバイスによって以前に取得された履歴監視データと比較してもよい。いくつかの実施形態では、たとえば、比較ステップ112は、グルコースレベルがチェックされる時間及び日付を含むグルコース監視スケジュールを、メモリに記憶された以前に取得された1つ又は複数のグルコースレベルと比較するステップを含むことができる。こうしたステップは、たとえば、報奨回路要素によって、かつ/又は、監視デバイスにつながる外部デバイスから実施されてもよい。日付及び時刻スタンプは、報奨基準を実際の測定値と比較するために、ユーザの以前に記憶した試験データに関連して提供されてもよい。日付及び時刻スタンプは、たとえば、監視デバイスの内部クロックによって、又は、外部源によって提供されてもよい。使用時、報奨コードを発表する適切な時間を決定するために、内部クロック又は外部クロックが、報奨回路要素によって使用されることができる。
【0041】
決定ブロック114にて、報奨回路要素が、報奨基準の少なくとも1つの目標が満たされたと判定する場合、一般にブロック116で示されるように、監視デバイスは、報奨又は褒賞が獲得されたことをユーザに知らせる報奨インジケータをユーザに提供するように構成されることができる。たとえば、ユーザが、1週間などの所定の期間の間、ある範囲内にグルコースレベルを首尾よく維持する場合、監視デバイスは、ユーザが、自分の目標のうちの1つを達成したことをユーザに知らせる報奨インジケータ116を出力するように構成されることができる。ステップ116にて提供される報奨インジケータは、監視デバイスのディスプレイスクリーン上に設けられた視覚的報知、及び/又は、ユーザが報奨又は褒賞を獲得したことをユーザに知らせるスピーカによって出力される可聴報知の形態であってよい。一部の実施形態では、視覚的報知はまた、外部コンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に提示されてもよい。報奨又は褒賞が獲得されたことをユーザに通知する触知可能なフィードバック(たとえば、監視デバイス内の内部振動要素によって生成される)もまた設けられてもよい。報奨又は褒賞を受け取ることによってユーザに視覚的報知を提供する例証的な方法は、図8〜10を参照して本明細書で述べられる。
【0042】
決定ブロック1114にて、ユーザが、報奨基準を首尾よく満たさなかったと、報奨回路要素が判定する場合、一般に矢印118で示されるように、ユーザが、報奨基準からの目標のうちの1つを満たすまで、監視デバイスは、報奨データをユーザの履歴データと比較するステップ112を継続してもよい。
報奨の獲得をユーザが通知されると、一般にブロック120でさらに示されるように、監視デバイスは、さらに、報奨を獲得するようにユーザを促してもよい。たとえば、監視デバイスは、その報奨を獲得する方法に関する命令に従って報奨が獲得されたことをユーザに知らせるメッセージをディスプレイスクリーン上に出力してもよい。プロンプト表示によって指示されると、一般にブロック122で示されるように、報奨コードをダウンロー
ドするために、必要である場合、監視デバイスが外部デバイスに接続させるようにするディスプレイスクリーン上の命令にユーザが従ってもよい。たとえば、ステップ120にて、監視デバイスが、獲得された報奨を入手するためのURLアドレスを提供する場合、ユーザは、監視デバイス又は何らかの他の外部デバイスを使用してウェブサイトを訪問して、報奨を履行してもよい。一般にブロック124で示されるように、ユーザは、その後、報奨を監視デバイスにダウンロードしてもよい、かつ/又は、報奨を別のデバイスに送信してもよい。たとえば、報奨は、ポップアップ広告として、パーソナルコンピュータ又は携帯型コンピュータのディスプレイスクリーンに出力されてもよい。場合によっては、監視デバイスはまた、報奨がダウンロードされた、かつ/又は、履行された時間を追跡してもよい。
ユーザが報奨を獲得すると、一般にブロック126で示されるように、監視デバイスは、メモリから報奨が付された条件をクリアするようにユーザに促す。たとえば、また、一部の実施形態では、報奨又は褒賞は、ユーザインタフェース上の1つ又は複数のボタンを選択することによって、又は、電池を取り外すことによって、手作業でクリアされることができる。他の実施形態では、監視デバイス内の内部クロックを使用して、報奨又は褒賞がクリアされるかどうかを自動的に判定してもよい。たとえば、監視デバイスは、ある期間(たとえば、1週間)が経過した後、又は、報奨コードが履行された後、報奨コードを自動的に削除してもよい。一般にブロック128で示されるように、報奨データは、その後、メモリから消去されることができる。
図6は、健康監視デバイスを使用してユーザに報奨状態インジケータを提供する例証的な方法130のフロー図である。方法130は、たとえば、図5に関して上述したブロック116と共に実施されるいくつかの例証的なステップを示してもよい。図6に示すように、方法130は、報奨又は褒賞がユーザによって獲得されたと、監視デバイス用の報奨回路要素が判定するときのブロック132で一般に始まってもよい。報奨が獲得されたという判定は、たとえば、図5のブロック112,114に関して上述した判定と同様な方法で達成されることができ、監視デバイスは、外部源及び/又は監視デバイス内に記憶された所定の報奨基準から取得される報奨基準データをデバイスから取得される履歴監視データと比較する。
報奨基準からの1つ又は複数の目標が満たされたと、監視デバイスが判定すると、一般にブロック134で示されるように、デバイスは、報奨又は褒賞が獲得されたことをユーザに通知する視覚的インジケータを出力するように構成されることができる。たとえば、ブロック134にて、監視デバイスは、報奨又は褒賞が獲得されたことを指示するテキストメッセージを監視デバイスのディスプレイスクリーン上に提供してもよい。一部の実施形態では、たとえば、監視デバイスは、スクリーン上にユーザの最新のグルコースレベルを表示することと、報奨又は褒賞が獲得された、又は、獲得されることになるということを記述するテキストメッセージを表示することを交互に行ってもよい。さらに、報奨又は褒賞が獲得された、又は、獲得されることになることをユーザに知らせる1つ又は複数の光源が、監視デバイス上で点灯されてもよい。たとえば、図1に関して上述した例証的な監視デバイス10に関して、LED52、54は、報奨又は褒賞が獲得された、又は、獲得されそうであることをユーザに通知する特定の方法で、点灯する、又は、色を変えてもよい。
一般にブロック136にさらで示されるように、監視デバイスは、さらに、報奨又は褒賞が獲得されたことをユーザに知らせる可聴報知又は可聴メッセージを出力してもよい。いくつかの実施形態では、たとえば、監視デバイスは、デバイスによって出力される他のアラーム音と識別されることができる可聴ビープ又は音をスピーカから出力してもよい。コンピュータシミュレートされた音声は、さらに、その報奨を獲得する方法に関する命令に従って報奨が獲得されたことをユーザに通知してもよい。
報奨又は褒賞が獲得されたことをユーザに通知する他の手段が、監視デバイスによって提供されてもよい。たとえば、また、一般にブロック138で示されるように、監視デバイスは、ある期間の間、振動するように構成されることができ、報奨又は褒賞が獲得された
という触知可能なフィードバックをユーザに提供する。一般にブロック140で示されるように、監視デバイスはまた、emailメッセージ又はインスタントメッセージをコンピュータ又は携帯電話などの別の外部デバイスに送出するように構成されることができる。たとえば、監視デバイス用の通信インタフェースを使用して、ユーザ特定のemailアドレスへemailを送出し、かつ/又は、ユーザの携帯電話にSMSメッセージを送出することができ、ユーザが、インターネットによって、又は、ユーザの携帯電話サービスプロバイダを通して、獲得された報奨又は褒賞を閲覧し、場合によっては、獲得することが可能になる。
図7は、健康監視デバイスの内部クロック回路要素を使用して、報奨又は褒賞をトリガーする例証的な方法142のフロー図である。方法142は、監視デバイスが、ユーザから1つ又は複数の試験結果を受信するブロック144で一般に始まってもよい。ブロック144は、たとえば、試験ストリップを監視デバイスに挿入することによって、1つ又は複数のグルコースレベルの読みを取得するステップ、又は、血圧カフを使用して、1つ又は複数の血圧の読みを採取するステップを示してもよい。しかし、ブロック144で受信される試験結果は、通常、使用される監視デバイスのタイプに応じて変わるであろう。
それぞれの試験の読みが、監視デバイスによって受信され、処理されると、一般にブロック146で示されるように、それぞれの試験結果に対応する日付及び時刻スタンプが、医療回路要素に送信され、それぞれの試験の読みに対応する医療データと共に記憶されることができる。一般にブロック148で示されるように、医療回路要素は、その後、試験結果の1つ又は複数についての日付及び時間情報を報奨回路要素に返送してもよい。一般にブロック150で示されるように、報奨回路要素は、その後、それぞれの試験結果についての日付及び時間データをメモリに記憶してもよい。
決定ブロック152にて、報奨回路要素は、その後、日付及び時間データが正確であるかどうかを判定してもよい。日付及び時間データの正確さの判定は、たとえば、実際の試験結果の日付及び時間データを、内部クロックを同期させるのに使用される外部クロック源と比較することによって達成されることができる。ブロック152にて、日付及び時刻スタンプが正確でないと、報奨回路要素が判定する場合、一般にブロック160で示されるように、報奨回路要素は、日付及び時間データをリセットしてもよい。一般にブロック156で示されるように、ブロック144にてユーザ入力を受信するプロセスが繰り返されることができる。しかし、決定ブロック152にて、日付及び時刻スタンプが正確であると、報奨回路要素が判定する場合、一般にブロック158で示されるように、監視デバイスは、報奨アルゴリズムを始動するように構成されることができる。一般にブロック160で示されるように、監視デバイスは、その後、報奨基準データベース内にプログラムされた報奨基準に基づいて1つ又は複数の報奨を発行てもよい。方法142は、その後、それぞれの新しい試験結果が取得されるにつれて、1回又は複数回、繰り返されることができる。
図8〜10は、図1の監視デバイス10のいくつかの斜視図であり、報奨又は褒賞が獲得されたことを指示する視覚的インジケータをユーザに提供するいくつかの例証的なステップを示す。図1の最初の図に見られるように、監視デバイス10は、報奨又は褒賞が獲得されたときに、ディスプレイスクリーン22上で報奨状態インジケータ162を点滅するように構成されることができ、報奨又は褒賞が入手可能であることをユーザに知らせる。報奨状態情報をユーザに提供する他の手段が、本明細書で説明するように設けられてもよく、LED52、54の点灯、スピーカ40による可聴報知を設けること、及び/又は、外部コンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上への同時表示を含む。
全体が図8に示される主スクリーンから、報奨又は褒賞に関するより多くの情報をユーザに提供する別個の報奨スクリーン164にユーザがアクセスしてもよい。たとえば、また、図9に示す第2の図に示すように、監視デバイスは、獲得された各報奨についての報奨コード(たとえば、「0012」、「0101」など)のリスト166、ユーザが、現在、処方された医療プランに適合しているかどうかを指示するメッセージ168、及び、1つ又は複数の報奨コードが履行されたかどうかを指示するメッセージ170を提供しても
よい。現在の時間及び日付などの他の情報は、さらに、所望である場合、報奨スクリーン164上に設けられてもよい。報奨スクリーン164へのアクセスは、ユーザインタフェース14上の1つ又は複数のボタンを選択することによって、かつ/又は、外部コンピューティングデバイスによって遠隔で、達成されることができる。あるいは、また、他の実施形態では、監視デバイス10は、所望である場合、主ディスプレイスクリーン22を表示することと、報奨スクリーン164を表示することを自動的に交互に行うように構成されることができる。
図10は、監視デバイス10の別個の動機付けディスプレイスクリーン174上に表示された動機付けメッセージ172を示す斜視図である。図10に示すように、監視デバイス10は、ユーザが、医療プランの目標に適合するように奨励するために、ディスプレイスクリーン174上に1つ又は複数の動機付けメッセージ172を表示するように構成されることができる。動機付けメッセージ172は、インターネット上のウェブサイトによって、別の外部デバイスから監視デバイス10内にダウンロードされることができる、又は、デバイス10に事前プログラムされることができる。
図11は、1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、健康監視デバイス10のユーザ18に報奨を与える例証的な報奨システム176を示す線図である。図11に示すように、監視デバイス10は、ユーザの以前の試験の読みなどの適合性データ180を1つ又は複数の遠隔エンティティ182のコンピュータシステムに送信するように構成されることができる。例証的なエンティティ182は、たとえば、薬局、健康クリニック、又は、他のこうしたビジネスエンティティを含んでもよく、それを通して、ユーザ178は、通常、インスリンポンプ、シリンジ、及び試験ストリップなどの医薬品を購入する。他のエンティティ182の例は、保険会社、自家保険雇用者、小売業者、健康クラブ、及びフィットネスセンタを含むことができるが、それに限定されない。エンティティ182のタイプは、通常、ユーザ178の特定の医療状況ならびに使用される監視デバイス10のタイプに応じて変わるであろう。たとえば、高血圧を患う個人の場合、関与エンティティ182は、健康クラブ施設あってよく、監視デバイス10は、血圧モニタであってよい。
関与エンティティ182への適合性データ180の送信は、有線接続又は無線接続によって起こる可能性があり、関係する遠隔エンティティ182のタイプに応じて変わってもよい。たとえば、薬局又は健康クリニックなどのビジネスの場合、適合性データ180の送信は、ユーザがストア又はクリニックに入ったときに、一定間隔(たとえば、1日に1 回、1週間に1回、1ヶ月に1回など)で、報奨又は褒賞が獲得されたときに、又は、何らかの他の所望の基準で自動的に起こってもよい。適合性データ180はまた、監視デバイス10上の1つ又は複数のボタンの選択によって、又は、ユーザによってとられる何らかの故意の行為によって手作業で送出されることができる。場合によっては、ユーザは、適合性データ180の使用のためにエンティティ182を変更してもよい。
一部の実施形態では、遠隔エンティティ182に送出された適合性データ180は、所望される場合、別の形式に変換されてもよい。たとえば、適合性データ180は、MP3、MPEG、WAVなどのようなマルチメディア形式に変換されてもよく、第3者による傍受を防止するために暗号化されることができる。
遠隔エンティティ182に送信された適合性データ180は、報奨ライブラリデータベース184内に記憶されることができ、その後、エンティティの報奨基準に関するユーザの適合性に基づいて、顧客の忠誠度及び/又は贔屓ならびに他の因子に基づいて、1つ又は複数の報奨又は褒賞を生成するのに使用されることができる。たとえば、遠隔エンティティ182が、薬局などの医薬品ストアである場合、送信される適合性データ180を使用して、インスリンポンプ、シリンジ、試験ストリップなどのような医薬品の購入用の値引きクーポンの形態の報奨又は褒賞を生成することができる。現金払い戻し又はクレジットなどの他の報奨又は褒賞はまた、エンティティ182によって確立された報奨基準に関するユーザの適合性に基づいて設けられてもよい。たとえば、報奨又は褒賞は、ユーザのグルコースレベルの読みに基づく糖尿病試験ストリップ用の値引きクーポンの形態であって
よい。一部の実施形態では、ユーザの健康に関係しない報奨又は褒賞が、ユーザ178に提供されてもよい。たとえば、報奨又は褒賞は、ユーザ/顧客が、ゲーム、アクティビティ、又は、遠隔エンティティのウェブサイト上の他のこうした報奨にアクセスできることを可能にするアクセスコードの形態であってよい。
遠隔エンティティ182によって生成される報奨又は褒賞は、ユーザの監視デバイス10に送り返されることができ、図5に関して先に説明した方法と同様な方法で履行されることができる。一般に矢印186で示されるように、関与エンティティ182は、報奨コード又はクーポンをユーザの監視デバイス10に送信してもよく、報奨コード又はクーポンは、その後、遠隔エンティティ182で、別のストアで、ウェブサイト上で、かつ/又は、何らかの他のロケーションで、後で履行されることができる。関与エンティティ182によって生成された報奨又は褒賞はまた、履行のために別のロケーションに送信されてもよい。たとえば、報奨又は褒賞は、販売時点管理において自動的に履行されることができる、エンティティのストア内のキャッシュレジスタに、又は、オンライン値引き又は他のこうした報奨を取得するために、ユーザによって後でアクセスされることができるウェブサイトに送信されてもよい。使用時、監視デバイス10に提供される報奨コードは、遠隔エンティティのビジネスプランの一部として使用されて、顧客の維持を達成し、また、顧客の忠実度を高めることができる。
一般に矢印188で示されるように、遠隔エンティティ182は、さらに、任意の特別品、価格低減、まとめ買い値引き、及び/又は、購入時に入手可能である新製品をユーザに知らせる1つ又は複数の広告をユーザの監視デバイス10に送信してもよい。広告188は、ユーザの特定の医療状況に基づいて対象を絞られることができ、又は、母集団の大きな部分集合に提供されることができる。たとえば、対象を絞った広告は、糖尿病患者に提供されることができ、糖尿病患者に、売り出し中のいくつかの糖尿病製品及び/又は重要である可能性がある任意の新製品を知らせる。喘息を患う個人の場合、広告は、アレルギー軽減薬及び/又は空気ろ過製品などの他の関連製品に相対応してもよい。場合によっては、ユーザに提供される広告188は、ユーザの適合性データ180に基づいてもよい。図12は、1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、健康監視デバイス10のユーザ192に報奨を与える例証的なオンライン報奨システム190を示す線図である。図12に示すように、監視デバイス10は、種々の製品及びストア情報、広告、値引きクーポン、ならびに他の情報を取得するために、ユーザ192によってアクセスされることができる報奨ライブラリデータベース198をそれぞれが有する、1つ又は複数の遠隔エンティティウェブサイト196を含む1つ又は複数のオンラインコンポーネントに、インターネット又はイントラネット接続194によって接続されることができる。例示的な遠隔ウェブサイト196は、たとえば、専用の報奨ウェブページを有するオンライン薬局又は医薬品ストアを含んでもよく、専用の報奨ウェブページは、1つ又は複数の獲得された報奨又は褒賞を閲覧する、かつ/又は、獲得するために、ユーザによってアクセスされることができる。監視デバイス10は、さらに、処方された医療プランに関するユーザの適合性についての情報を記憶する記憶域202、受け取られた任意の過去の報奨又は褒賞、別の報奨又は褒賞が受け取られることになる予想時間、ならびに他の情報をそれぞれが含む、1つ又は複数の他のウェブサイト200にリンクされてもよい。いくつかの実施形態では、たとえば、他のウェブサイト200のうちの1つは、ユーザ自身の個人用のウェブサイトあるいはヘルスケアプロバイダ又は健康保険プロバイダのウェブサイトを含んでもよい。
図12でさらに見られるように、1つ又は複数の他の監視デバイス204及び/又は他の外部デバイス206はまた、監視デバイス10ならびに遠隔エンティティウェブサイト196及び他のウェブサイト200にインターネット又はイントラネット接続194によってリンクされることができる。接続されることができる他の監視デバイス204は、血圧測定器、血中酸素モニタ、インスリンポンプ、連続グルコースモニタ、人工装具デバイス、シューズ、スケール、歩数計、運動機器、心臓モニタ、及び肺活量計を含むことができるが、それに限定されない。接続されることができる他の外部デバイス206は、パーソ
ナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、携帯電話、ページャ、テレビジョンセット又はケーブルボックス、ビデオゲームコンソール、及びデジタルメディアプレーヤを含むことができるが、それに限定されない。1つの例証的な実施形態では、たとえば、テレビジョン又はケーブルセットボックスは、インターネット194によって監視デバイス10に接続されることができ、ユーザ192が、監視デバイス10と他のコンポーネント196、200、204、206の1つ又は複数との間で交互に、データ及びメッセージを送受信することを可能にする。
図13は、図12のオンライン報奨システムの例証的な実施態様を示す線図である。図13に示すように、監視デバイス10は、種々の製品及びストア情報、広告、値引きクーポン、ならびに、他の情報を取得するために、ユーザ192によってアクセスされることができる報奨ライブラリデータベース210をそれぞれが含む1つ又は複数の小売業ウェブサイト208に接続されることができる。監視デバイス10はまた、報奨ライブラリデータベース214をそれぞれが含む1つ又は複数の金融機関ウェブサイト212に接続されることができる。例示的な金融機関ウェブサイトは、ユーザ192がそことビジネスを行うクレジットカード会社又は銀行を含んでもよい。報奨ライブラリデータベース214内の報奨基準に関するユーザの適合性に基づいて、クレジットカード会社又は銀行は、ユーザの口座にクレジット又はリベートなどの報奨又は褒賞をユーザに提供してもよい。
監視デバイス10はまた、報奨ライブラリデータベース218をそれぞれが含む1つ又は複数の保険ウェブサイト216に接続されることができる。いくつかの実施形態では、たとえば、保険ウェブサイト216は、ユーザの健康保険プロバイダのウェブサイトを含んでもよい。報奨ライブラリデータベース218内の報奨基準に関するユーザの適合性に基づいて、保険プロバイダは、健康保険掛け金又は患者負担金の低減などの報奨又は褒賞をユーザに提供してもよい。同様に、監視デバイス10は、報奨ライブラリデータベース222をそれぞれが含む1つ又は複数の健康/フィットネスクラブウェブサイト220に接続されることができる。報奨ライブラリデータベース222内の報奨基準に関するユーザの適合性に基づいて、健康/フィットネスクラブは、会員料金の低減などの報奨又は褒賞をユーザに提供してもよい。図13にさらに示すように、監視デバイス10は、限定はしないが、携帯電話224、パーソナルコンピュータ226、血圧モニタ228、及び/又はケーブル/テレビジョンセットボックス230を含む1つ又は複数の他のデバイスに接続されることができる。
図14は、1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、監視デバイス10のユーザ234に報奨を与える例証的な車両報奨システム232を示す線図である。図14に示すように、監視デバイス10は、車両240の車両コントローラ238へ適合性データ236を送信するように構成されることができ、適合性データ236は、コントローラ238によって使用されて、運転者の現在の医療状況及び/又は1回又は複数回の運転者の最新の読みに基づいて、運転者234が車両240を始動することを可能にするかどうかが判定されることができる。糖尿病患者の場合、たとえば、監視デバイス10は、最新の数回のグルコースレベルの読みを車両コントローラ238に送信するように構成されることができ、グルコースレベルの読みは、その後、コントローラ238によって使用されて、監視デバイス10から受信された適合性データ236に基づいて、車両始動システム242及び/又は操縦桿ロック248を起動するかどうかが判定されることができる。たとえば、運転者のグルコースレベルが、高過ぎる(たとえば、101を越える)と判定される場合、車両コントローラ238は、車両始動システム242及び/又は操縦桿ロック248を停止するように構成されることができ、運転者のグルコースレベルが、ある範囲内になるまで、運転者234が車両240を運転することを防止する。こうした場合、車両コントローラ238は、運転者のグルコースレベルが高過ぎて、車両240の安全運転ができないことを運転者234に通知するメッセージ237を、監視デバイス10及び/又はナビゲーションシステム上で見出されるディスプレイスクリーンなどの何らかの他のディスプレイスクリーンに送り返してもよい。監視デバイス10は、その後、車両240を運転する前に、別の測定を行うように運転者234に促すことができる。
車両コントローラ238によって受信された適合性データ236はまた、車両240の他のコンポーネントに出力されることができる。たとえば、また、図14でさらに示すように、車両コントローラ238は、車両音声システム244、GPSナビゲーションユニット246、車両操縦桿ロック248、車両セキュリティアラームシステム250、及び/又は、衛星支援システム252に接続されることができる。車両音声システム244は、たとえば、可聴アラームを生成し、測定を行うよう運転者234に通知し、運転者のレベルが範囲外である場合にユーザに警報を与えるなどを行うように利用されることができる。次に、車両セキュリティアラームシステム250を使用して、運転者234が補助を必要とする可能性があるという指示を他の個人に提供することができる。たとえば、車両セキュリティアラームシステム250は、運転者のグルコースレベルが、ある範囲内に入る場合、車両上の緊急光源が自動的にフラッシュするようにさせてもよい。衛星支援システム252を装備する車両では、こうした情報は、どんな緊急サービスを急派すべきかに関するより詳細な情報をオペレータに提供するために、オペレータに中継されることができる。
GPSユニット246を装備する車両では、監視デバイス10は、さらに、車両GPSマッピングソフトウェアと共に使用されて、必要とされる医薬品を購入するための最も近くの医薬品ストアに至る方向、最も近くの緊急施設のロケーションなどを運転者234に与えてもよい。一部の実施形態では、GPSマッピングソフトウェアを使用して、獲得された、又は、獲得されることになる報奨又は褒賞を履行すべき場所を運転者234に通知してもよい。
監視デバイス10は、内部クロックを使用して、測定が行われた最新の時間を決定してもよく、最新の時間は、その後、適合性データ236の一部として車両240に送信され、車両自身の内部クロックと比較されることができる。監視デバイス内部クロックと車両クロックとの比較は、時間測定の精度を決定するために、ユーザ入力を報奨回路要素内の報奨基準と比較することによって、図7に関して上述した方法と同様な方法で達成されることができる。監視デバイス10は、ある期間内に読みが取得された場合にだけ、運転者234が車両を運転することを可能にするようにプログラムされることができる。たとえば、監視デバイスは、グルコースレベルの読みが、過去5時間以内に、過去2時間以内に、又は他のこうした時間間隔内に取得された場合に、運転者234が車両を運転することを可能にするだけであるようにプログラムされることができる。
こうして本発明のいくつかの実施形態を述べたが、添付特許請求項の範囲内に入る他の実施形態が行われ、また、使用されてもよいことを当業者は容易に理解するであろう。本開示は、多くの点で、例証的であるに過ぎないことが理解されるであろう。本発明の範囲を超えることなく、本明細書に述べる種々の要素に対して、変更が行われることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】例証的な実施形態による健康監視デバイスの斜視図。
【図2】図1の健康監視デバイスのいくつかの例証的なコンポーネントを示す斜視図。
【図3】図1の健康監視デバイス用の報奨回路要素及び医療回路要素を示す線図。
【図4】図1の健康監視デバイスによって使用されるLEDの点灯状態を監視する例証的な光学システムの線図。
【図5】健康監視デバイスを使用して1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、報奨又は褒賞をユーザに提供する例証的な方法のフロー図。
【図6】健康監視デバイスを使用してユーザに報奨状態インジケータを提供する例証的な方法のフロー図。
【図7】健康監視デバイスの内部クロック回路要素を使用して、報奨又は褒賞をトリガーする例証的な方法のフロー図。
【図8】図1の監視デバイスのいくつかの実施形態のうちの1つであり、報奨又は褒賞が獲得された、又は、獲得されることになることを指示する視覚的インジケータをユーザに提供するステップを示す斜視図。
【図9】図1の監視デバイスのいくつかの実施形態のうちの1つであり、報奨又は褒賞が獲得された、又は、獲得されることになることを指示する視覚的インジケータをユーザに提供するステップを示す斜視図。
【図10】図1の監視デバイスのいくつかの実施形態のうちの1つであり、報奨又は褒賞が獲得された、又は、獲得されることになることを指示する視覚的インジケータをユーザに提供するステップを示す斜視図。
【図11】1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、ユーザに報奨を与える例証的な報奨システムを示す線図。
【図12】健康監視デバイスを使用して1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、ユーザに報奨を与える例証的なオンライン報奨システムを示す線図。
【図13】図12のオンライン報奨システムの例証的な実施態様を示す線図。
【図14】健康監視デバイスを使用して1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、運転者に報奨を与える例証的な車両報奨システムを示す線図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数の医療パラメータを監視することについて、報奨又は褒賞を提供するための方法であって、
ユーザの健康に関する1つ又は複数の医療パラメータを検知するための健康監視デバイスを設けるステップであって、前記健康監視デバイスは、1つ又は複数の医療パラメータの監視を奨励するアルゴリズム又はルーチンを実行するための報奨回路要素を備えている、健康監視デバイスを設けるステップと、
報奨基準データを前記健康監視デバイス内にて受信するステップと、
前記報奨基準データを、前記健康監視デバイスによって取得された1つ又は複数の医療パラメータと比較するステップと、
前記報奨基準データの1つ又は複数の目標が満たされたかどうかを判定するステップと、
前記1つ又は複数の目標のうちの少なくとも1つが満たされたときを、前記ユーザに通知する報奨インジケータを設けるステップと、
前記1つ又は複数の目標に関するユーザの適合度に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数の報奨又は褒賞を獲得するように前記ユーザに促すステップと、
前記報奨又は褒賞を前記健康監視デバイスの記憶メモリ内にダウンロードするステップ、及び、前記報奨又は褒賞を1つ又は複数の他のデバイスへ送信するステップのうちの少なくとも一方とを備える方法。
【請求項2】
前記報奨基準データを受信する前記ステップは、前記健康監視デバイスにつながるウェブサイト及び他の遠隔デバイスのうちの少なくとも一方から前記報奨基準をダウンロードするステップからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記報奨基準データを1つ又は複数の医療パラメータと比較する前記ステップは、前記監視デバイスの内部クロックを使用して、取得されるそれぞれの医療パラメータに関連する日付及び時間のうちの少なくとも一方を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記報奨基準データの1つ又は複数の目標が満たされたか否かを判定する前記ステップは、それぞれの医療パラメータに関連する日付及び時刻スタンプを、外部クロック源からの時間及び日付データと比較するステップからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
報奨状態インジケータを設ける前記ステップは、ディスプレイスクリーン上に視覚的報知を出力するステップからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記健康監視デバイスは、同一のディスプレイスクリーン上で、前記視覚的報知を表示することと、1つ又は複数の医療パラメータを表示することとを交互に行うために適切である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
報奨状態インジケータを設ける前記ステップは、前記健康監視デバイス上の1つ又は複数の光源を点灯するステップからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記健康監視デバイス上の1つ又は複数の光源を点灯する前記ステップは、
前記報奨基準の1つ又は複数の目標に関する前記ユーザの適合度に対するフィードバックを提供するために、前記健康監視デバイス上の光源の第1アレイを点灯するステップと、
前記1つ又は複数の目標に関する前記ユーザの適合性に少なくとも部分的に基づいて獲得した、又は、獲得されることになる任意の報奨又は褒賞に対するフィードバックを提供するために適切である、前記健康監視デバイス上の光源の第2アレイを点灯するステップ
とを含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記健康監視デバイス上の光源の前記第1アレイを点灯する前記ステップは、
前記ユーザが、前記1つ又は複数の目標に完全に適合しているときを指示する第1光源を点灯するステップと、
前記ユーザが、前記1つ又は複数の目標に適合していないときを指示する1つ又は複数の他の光源を点灯するステップとを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記健康監視デバイス上の1つ又は複数の光源を点灯する前記ステップは、前記光源の少なくとも1つの光源の色及び点滅レートのうちの少なくとも一方を変化させることを含む請求項7に記載の方法。
【請求項11】
報奨状態インジケータを設ける前記ステップは、スピーカを通して可聴アラームを出力するからなる請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記1つ又は複数の目標に対する前記ユーザの適合度に少なくとも部分的に基づいて、前記可聴アラームのピッチ及びラウドネスのうちの少なくとも一方を調整するステップをさらに含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
報奨状態インジケータを設ける前記ステップは、振動要素によって前記ユーザに触知可能なフィードバックを提供するステップからなる請求項1に記載の方法。
【請求項14】
1つ又は複数の報奨又は褒賞を獲得するように前記ユーザに促す前記ステップは、報奨又は褒賞を獲得する方法に関する命令に従って前記報奨又は褒賞が獲得されたことを前記ユーザに知らせるメッセージをディスプレイスクリーン上に出力するステップからなる請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記報奨又は褒賞をメモリからクリアするように前記ユーザに促すステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記報奨又は褒賞をメモリから自動的に消去するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ又は複数の目標に関する前記ユーザの適合性に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数の動機付けメッセージ及び広告メッセージのうちの少なくとも一方をディスプレイスクリーン上に出力するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項18】
ユーザによる1つ又は複数の医療パラメータの監視を奨励するシステムであって、
ユーザの健康に関する1つ又は複数の医療パラメータを検知するために適切であるとともに、前記1つ又は複数の医療パラメータの監視を奨励するアルゴリズム又はルーチンを実行するために適切な報奨回路要素を備えた健康監視デバイスと、
前記健康監視デバイスに接続されることが可能な少なくとも1つの遠隔デバイスとを備えるシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つの遠隔デバイスは、遠隔エンティティのコンピュータシステムを含む請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記遠隔エンティティは、薬局又は医薬品ストアである請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記少なくとも1つの遠隔デバイスは、車両コントローラである請求項18に記載のシ
ステム。
【請求項22】
前記少なくとも1つの遠隔デバイスは、ウェブサイトである請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記少なくとも1つの遠隔デバイスは、1つ又は複数の監視デバイスである請求項18に記載のシステム。
【請求項24】
前記少なくとも1つの遠隔デバイスは、有線接続又は無線接続によって前記健康監視デバイスにつながる請求項18に記載のシステム。
【請求項25】
前記少なくとも1つの遠隔デバイスは、インターネット接続又はイントラネット接続によって前記健康監視デバイスにつながる請求項18に記載のシステム。
【請求項26】
前記少なくとも1つの遠隔デバイスは、1つ又は複数の報奨又は褒賞を含む報奨データベースを含む請求項18に記載のシステム。
【請求項27】
前記報奨データベースは、1つ又は複数のプログラムされた報奨基準を含む請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記健康監視デバイスは、前記少なくとも1つの遠隔デバイスに適合性データを送信するようになっており、前記適合性データは、前記健康監視デバイスから取得された1つ又は複数の読みを含む請求項18に記載のシステム。
【請求項29】
前記少なくとも1つの遠隔デバイスは、前記適合性データに基づいて前記健康監視デバイスへ1つ又は複数の報奨コードを送信するようになっている請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
健康監視デバイスであって、
1つ又は複数の医療パラメータを検知するようになっている医療回路要素と、
前記1つ又は複数の医療パラメータの監視を奨励する報奨アルゴリズム又はルーチンを含む報奨回路要素と、
前記健康監視デバイスと、前記健康監視デバイスにつながる1つ又は複数の遠隔デバイスとの間で、交互に、報奨データ及び/又は医療データを送信し、かつ/又は、受信する通信インタフェースと、
報奨データを表示するための、ディスプレイスクリーンを含む少なくとも1つのディスプレイパネルと、
ユーザインタフェースとを備える健康監視デバイス。
【請求項31】
それぞれの検知された医療パラメータに対応する日付及び時刻スタンプに従って1つ又は複数の検知された医療パラメータを記憶するようになっている記憶メモリをさらに含む請求項30に記載の健康監視デバイス。
【請求項32】
前記報奨回路要素は、1つ又は複数のプログラムされた報奨コードを含む報奨コードデータベースを含む請求項30に記載の健康監視デバイス。
【請求項33】
前記報奨回路要素は、1つ又は複数のプログラムされた目標を含む報奨基準データベースを含む請求項30に記載の健康監視デバイス。
【請求項34】
前記報奨アルゴリズム又はルーチンは、前記1つ又は複数のプログラムされた目標に関
する前記ユーザの適合性に少なくとも部分的に基づいて、報奨又は褒賞を処方するようになっている請求項33に記載の健康監視デバイス。
【請求項35】
前記1つ又は複数のプログラムされた目標に関する前記ユーザの適合性に対するフィードバックを提供するようになっている光源の第1アレイと、
前記1つ又は複数のプログラムされた目標に関する前記ユーザの適合性に基づいて獲得した、又は、獲得されることになる任意の報奨又は褒賞に対するフィードバックを前記ユーザに提供するようになっている光源の第2アレイとをさらに含む請求項33に記載の健康監視デバイス。
【請求項36】
光源の前記第1アレイ及び/又は前記第2アレイ内のそれぞれの光源の動作状態を決定する手段をさらに備える請求項35に記載の健康監視デバイス。
【請求項37】
前記報奨回路要素は、前記医療回路要素から光学的に分離される請求項30に記載の健康監視デバイス。
【請求項38】
1つ又は複数の動機付けメッセージ及び/又は広告メッセージを含む動機付けメッセージデータベース及び/又は広告メッセージデータベースをさらに含む請求項30に記載の健康監視デバイス。
【請求項39】
前記動機付けメッセージデータベース及び/又は前記広告メッセージデータベース内で前記動機付けメッセージ及び/又は前記広告メッセージをプログラムするためのインタフェースをさらに備える請求項38に記載の健康監視デバイス。
【請求項40】
血中グルコース測定器である請求項30に記載の健康監視デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2009−523469(P2009−523469A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−548871(P2008−548871)
【出願日】平成18年12月29日(2006.12.29)
【国際出願番号】PCT/US2006/062734
【国際公開番号】WO2007/076540
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.ZIGBEE
【出願人】(508196221)ガイダンス インタラクティブ ヘルスケア インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】GUIDANCE INTERACTIVE HEALTHCARE,INC.
【Fターム(参考)】