説明

医療用デバイス用のユーザインターフェイスの改良

【課題】シングルおよびマルチチャネルポンプのためにスクリーンディスプレイを選択的に再割当する、グラフィカルユーザインターフェイスを有するスクリーンにより医療用デバイスを操作するための、方法および装置を提供する。
【解決手段】チャネルインジケータが、動作情報を特定の投与チャネルと関連付けられ、患者または薬剤オーダーの検証が、スクリーン22上の患者の似顔絵、または完全な薬剤オーダー/ラベルによって容易にされ、小数が、鉛直方向にずれた小数フォーマットで示され、二重機能ボタンが、現在の動作をキャンセルし、ある遅延の後、入力されたパラメータをクリアにし、面積感受性のスクロールバーが、様々な速度で情報全体を循環し、スクリーン輝度が、周囲光検知器に基づいて調節され、スクリーンセーバーモードが、いくつかの動作条件に基づいて活動化し、スクリーンは、取外し可能なユーザインターフェイス内に組み込まれる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用デバイスに関する。より具体的には、本発明は、グラフィカルユーザインターフェイスを備える医療用デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
医療用デバイスとともに使用するためのグラフィカルユーザインターフェイスの設計は、多くの要求が、厳密な設計パラメータならびに安全性パラメータ内で対処されなければならないため、興味深い仕事である。たとえば、マルチチャネル輸液ポンプでは、既存のユーザインターフェイスはしばしば、どのチャネルがどの医薬品を投与しているのかを視覚的に示すための、ユーザに対する不十分なインジケータを有する。さらに、ユーザとユーザインターフェイスの間の相互作用を妨害する、ユーザがあまりにも頻繁に計り知れない量の情報を示される。逆に、ユーザに対して示される少なすぎる情報を有するという反対の状態が、これらの既存のユーザインターフェイスにおいてしばしば存在する。
【0003】
医療用ポンプを備える現代の医療用デバイスは、介護提供者がプログラムするためには複雑であり、時間を消費する可能性がある。医療施設は、医療のコストを低く保持しながら、適切な介護提供者のスタッフレベルおよびトレーニングを提供することに苦心している。ポンププログラミングでの人的エラーおよびその他の投薬エラーは、患者に対して悪い、または致死的でさえもある結果を有する可能性がある。改良型のグラフィカルユーザインターフェイスに対する必要性は、患者介護の効率を維持し、かつ潜在的な臨床的エラーを低減させ、かつそれによって患者の安全性を改善するために重要である。臨床医人口の統計的な変化は、現在のデバイスを使用することを困難にしており、エラーを生じさせやすくしている。たとえば、看護師は、今やより高齢になる傾向があり、患者の世話するのは彼らのうちのわずかである。入力効率を増加させ、かつ視覚の明瞭性の減少などのユーザの物理的な必要性を考慮するデバイスインターフェイスは、臨床医の正確性、患者安全性および治療を改善するために重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、いずれかの数の動作状態に基づいて示される複数の表示オプションを備えるスクリーンセーバーモードを有する医療用デバイスを提供することが、本発明の目的である。
【0005】
本発明の別の目的は、様々な速度で、選択可能な情報のリスト全体を上下に循環する面積感受性のスクロールバーを備える、医療用デバイスを提供することである。
【0006】
本発明のさらなる目的は、二重機能のクリアおよびキャンセルボタンを備える医療用デバイスを提供することである。
【0007】
本発明のさらなる目的は、最小の患者の混乱および電力消費を可能にしながら、監視およびプログラミングするために、臨床医に適切な情報を提供する、遠景と近景の間で交番するディスプレイを備える医療用デバイスを提供することである。
【0008】
本発明のさらなる目的は、検証目的のために、患者の画像、完全な輸液オーダー、または薬剤容器ラベルを表示するために十分大きなディスプレイスクリーンを備える医療用デバイスを提供することである。
【0009】
これらおよびその他の目的は、当業者に明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
改良型のグラフィカルユーザインターフェイスを有するスクリーン入力/出力デバイスによって医療用デバイスを操作するための、方法および装置が開示される。医療用デバイスは、情報の安全な入力のために拡大、強化され、かつ使用者にとって使いやすい物理的および論理的な構成で、大量の情報、および部屋を横切って視覚的にデバイスを監視するためのキー情報を自動的に交番する画面を提供する出力スクリーンを備える。
【0011】
医療用デバイスは、各チャネルと関連付けられた機械読取可能ラベルを走査することによって、1つまたは複数のチャネルから1つのチャネルを選択するための機械読取可能な入力デバイスを備える。グラフィカルユーザインターフェイスは、マルチチャネル輸液ポンプに対してスクリーンディスプレイを再割当し、また、そのサイズのため、2つ以上の医療用デバイスを互いに接続する際、2つ以上の表示を単一の共通のディスプレイスクリーンに結合することさえもできる。チャネルインジケータが、チャネル標示アイコンまたは輸液ステータスアイコンなどの図形的な描写を使用することによって、オンスクリーンプログラミング、投与、および警告情報を投与チャネルと関連付ける。輸液ステータスアイコンは、以下のタイプの投与動作:基本治療、ピギーバック(第1の容器とポンプの間のIVラインと接続された、治療薬のための第2の容器)、マルチステップ治療、可変時間治療、間欠的治療、テーパ治療および/またはボーラス投与を図形的に示す。ドリップインジケータアイコンが、投与が行われているときに示される、アニメ化された「雨滴形状」を提供する。
【0012】
患者を識別する標示をスクリーン上に表示することによって、患者識別が容易にされることができる。患者の似顔絵またはデジタル写真、患者名、識別番号またはコード、バーコードなどの患者を識別する標示を含むがそれに限定されない。
【0013】
小数が、小数の右に示された桁がより低い高さであり、それらの底部が鉛直方向にずれている、たとえば、小数の左の桁の底部から上昇または下降されている、ずれた小数フォーマットで示される。
【0014】
「分解」または「アクティブ」ボタンが、押圧またはそうでない場合駆動されるとき、ボタンが選択されたときに、データ入力のためのより大きい領域に拡張させる標準データ入力フィールドを活動化または提供する。
【0015】
二重機能のクリア/キャンセルボタンは、現在選択された動作を前の状態に戻すためにキャンセルする機能、およびある遅延の後、すべての入力されたパラメータをクリアする機能を、単一のボタン領域で提供する。
【0016】
面積感受性のスクロールバーが、様々な速度および異なる方向での、選択可能な情報のリスト全体の滑らかな、迅速かつ効率的な操作または循環を可能にする。
【0017】
スクリーン輝度が、周辺光検知器からのフィードバックに基づいて調節される。複数のディスプレイオプションを有するスクリーンセーバーモードが、いずれかの数の動作状態に基づいて表示される。スクリーン自体は、医療用デバイスとの取外し可能なユーザインターフェイス内に組み込まれるように設計されている。
【0018】
スクリーンは、複数の治療薬を含む完全な輸液オーダーを一度に表示するために十分大きく、検証目的のために薬剤容器ラベルの全部または一部を表示することさえもできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による医療用デバイスの概略図である。
【図2A】本発明による機械読取可能な入力デバイスと通信状態にあるマルチチャネル医療用デバイスの全体図であり、流体の通常の投与中に表示され、かつ遠方から見られるように構成された、各チャネルに付属している一部分を有する、スプリットスクリーンディスプレイを示す図である。
【図2B】本発明によるチャネルAを通しての流体の通常の投与中に、表示され、かつすぐ近くで見られるように構成された、図2のマルチチャネル医療用デバイスのスクリーンディスプレイを示す図である。
【図2C】本発明による流体投与のプログラミング中、表示され、かつすぐ近くで見られるように構成された、図2のマルチチャネル医療用デバイスのスクリーンディスプレイを示す図であり、このディスプレイは、調整されているチャネルに対して示された情報を最大化し、調整されていないチャネルに対して示された情報を最小化するように再構成され、かつデータ入力フィールドのための追加の表示スペースを提供する。
【図3】本発明によるチャネル関連特徴を有する、第2の医療用デバイスと無線で通信している第1の医療用デバイスの全体図である。
【図4】本発明による追加の特徴を示す図2のマルチチャネル医療用デバイスの正面図である。
【図5−1】流体の通常の投与中に表示され、かつ遠方から見られるように構成された、スクリーンディスプレイを備える、シングルチャネル医療用デバイスのスクリーンショットである。
【図5−2】流体の通常の投与中に表示され、かつすぐ近くで見られるように構成された、スクリーンディスプレイを備える、シングルチャネル医療用デバイスのスクリーンショットである。
【図5−3】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−4】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−5】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−6】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−7】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−8】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−9】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−10】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−11】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−12】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−13】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−14】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−15】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−16】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−17】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−18】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−19】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−20】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−21】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−22】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−23】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−24】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−25】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図5−26】プログラミング中のシングルチャネル医療用デバイスのディスプレイのスクリーンショットを提供し、かつ本発明の追加の特徴を示す図である。
【図6A】互いに関連付けられ、かつ本発明によるディスプレイを有する2つの医療用デバイスの正面図である。
【図6B】本発明のディスプレイスクリーンロックアウトボタンの位置を示す、図6Aの医療用デバイスの1つの部分背面図である。
【図7A】本発明によるスクリーンディスプレイの代替となる実施形態を示す、図6Aの2つの医療用デバイスの正面図である。
【図7B】図7Aと同様であるが、医療用デバイスの一方のディスプレイ上で崩壊された、チャネルステータス情報を示し、他方の医療用デバイスが、チャネルの1つをプログラミングするために使用されるデータ入力フィールドを示している、2つの医療用デバイスの正面図である。
【図8】チャネルステータス情報が、医療用デバイスのディスプレイ上で崩壊され、すべてのチャネルに対する事象時間系列の追加の動作情報が医療用デバイスの一方に対して示され、かつ他方の医療用デバイスが、いずれかの医療用デバイスをプログラミングするために使用されるデータ入力フィールドを示す、スクリーンディスプレイの代替となる実施形態を示す、図6Aの2つの医療用デバイスの正面図である。
【図9A】本発明によるいくつかの輸液ステータスアイコンを示す図である。
【図9B】図9Aと同様であるが、本発明による、ソフトまたはハード限界の侵害または、このような限界の不在に関する情報を移送する輸液ステータスアイコンを示す図である。
【図10】本発明による選択可能な情報のリスト全体を循環させるための、医療用デバイスの面積感受性のスクロールバーのフローチャートである。
【図11】スクリーン輝度と周辺光検知器からのフィードバックおよびその他の動作状態に基づいて示された情報とを調節するための医療用デバイスの-スクリーンセーバーモードのフローチャートである。
【図12】本発明の別の態様によるデバイスの概略図である。
【図13】1つまたは複数の治療薬のためのラベルを付けられた容器の正面図である。
【図14】本発明によるラベル全体または部分の画像を表示するための領域を有するディスプレイスクリーンを備える医療用デバイスの正面図である。
【図15】二重機能のクリア/キャンセルボタン機能を示す、医療用デバイスのスクリーンショットである。
【図16】二重機能のクリア/キャンセルボタン機能を示す、医療用デバイスのスクリーンショットである。
【図17】二重機能のクリア/キャンセルボタン機能を示す、医療用デバイスのスクリーンショットである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明が、その好ましい実施形態に対して適用されるように説明される。本発明が好ましい実施形態に限定されることは、企図されていない。本発明が、特許請求の範囲内に含まれるすべての修正形態および代替形態をカバーすることが、企図されている。
【0021】
図1は、本発明を実施するための医療用ポンプ10のいくつかの機能的な構成要素を示す概略図である。ポンプ10が、図1に示されているよりも多くの構成要素を備えることは、当業者なら理解されよう。しかし、本発明を実施するための例示的な実施形態を開示するために、すべてのこれらの構成要素が図示される必要はない。
【0022】
本発明の文脈において、「医療用デバイス」という用語はカセット、リザーバ、バイアル、注射器、または、患者へまたは患者から、医薬品または流体を移送するための配管(たとえば、腸管内(enteral)ポンプ、腸管外輸液ポンプ、患者制御鎮痛法(PCA)または疼痛管理薬剤ポンプ、または吸引ポンプ)に作用するデバイス、患者のバイタルサインまたはその他のパラメータを監視するためのモニタまたは診断デバイスを限定することなく含む。
【0023】
図2A〜6Aを参照すると、例示の目的のみのために、医療用デバイス10が、輸液ポンプとして開示されている。より具体的には、医療用デバイス10は、シングルチャネル輸液ポンプ10A、マルチチャネル輸液ポンプ10B、またはそれらのいくつかの組合せであってよい。
【0024】
図1および3を参照すると、ポンプスタイル医療用デバイス10は、医療用デバイス10を電子ネットワーク14と接続するためのネットワークインターフェイス12を備える。電子ネットワーク14は、完全に無線のネットワーク、完全にハードワイヤドのネットワーク、またはそれらのいくつかの組合せである。図3で最も良く見られるように、電子ネットワーク14との無線接続が望まれているところで、ネットワークインターフェイス12は、電子ネットワーク14との無線接続のためにアンテナ16を操作する。アンテナ16は、デバイス10の外側へ突き出されることができる、またはデバイス10のハウジング内に封入されることができる。
【0025】
プロセッサ18が、医療用デバイス10内に備えられ、以下で詳細に説明される様々な動作を行う。入力/出力デバイス20が、ユーザが医療用デバイス10から出力を受信すること、および/または医療用デバイス10内へ情報を入力することを可能にする。入力/出力デバイス20が、タッチスクリーン22などの単一のデバイスとして、または別個のディスプレイデバイスと別個の入力デバイス(図示せず)として設けられてもよいことを当業者なら理解されよう。好ましい実施形態では、医療用ポンプ10のディスプレイスクリーン22は、マルチワイヤタッチスクリーンを備える、薄膜トランジスタアクティブマトリクスカラー液晶ディスプレイである。スクリーン22は、対角線で約8.5インチ(22cm)の寸法であり、幅約5インチ(13cm)×長さ7インチ(18cm)の矩形の作業領域を有する。膜は、流体に対してほぼ不透過性であり、ディスプレイスクリーン22に重なっており、それによってユーザが、入力をトリガ起動させるために、濡れた手袋で、乾いた手袋で、または手袋なしで、下にあるスクリーン上のキーまたはボタンの画像を押圧する。
【0026】
メモリ24が、プロセッサ18と通信し、かつ、プロセッサ18が医療用デバイス10の機能を行うために必要なコードおよびデータを保管する。より具体的には、メモリ24が、以下で詳細に説明される複数のサブ部分を含むグラフィカルユーザインターフェイスプログラム26を備える医療用デバイス10の様々な機能のために本発明に従って形成された、複数のプログラムを保管する。
【0027】
図2A〜6Bを参照すると、投薬エラーはしばしば、医療用デバイス10をプログラミングする際の人的エラーの結果生じる。マニュアルの理解を必要とするステップを減少させ、プログラミングシークエンスを、より直感的にし、かつ労力のかかる仕事を除去することは、このようなエラーを減少させる。マルチチャネルポンプ10B(図2A)では、プログラミング中にチャネルをその流体容器、配管および輸液部位と関連付けることは、従来は困難であった。この問題点は、連続して、または一斉になど、調和された方式で動作するために接続された一連の独立型の医療用デバイス10がある場合、妥協される。たとえば、図3は、無線で接続された2つのシングルチャネルポンプ10ARおよび10ALを示しているが、図6は、調和された方式での動作のために物理的に接続されたシングルチャネルポンプ10Aおよびマルチチャネルポンプ10Bを示している。ユーザは、本発明での所望のチャネルとの物理的な関連付けを通じてチャネルを選択することができるため、仕事はより直感的になり、タッチスクリーン22上のキーパッドを通じて文字または数字情報をチャネルに手で入力するよりも労力を要求しない。
【0028】
図1を参照すると、本発明は、医療用デバイス10をプログラミングするとき、チャネルの関連付けを正確に行うという問題点に対処する機械読取可能な入力デバイス30を提供する。機械読取可能な入力デバイス30は、機械読取可能な情報を医療用デバイス10に入力するために、医療用デバイス10と通信する。機械読取可能な入力デバイス30は、無線またはハードワイヤド通信を介して医療用デバイス10と直接的にまたは間接的に通信することができる。機械読取可能な入力デバイス30は、医療用デバイス10から分離しているが、それと関連するまたは通信状態にあるデバイスであってよい。
【0029】
機械読取可能な入力デバイス30は、バーコードスキャナまたは携帯情報端末(PDA)などの機械読取可能な標示を読むように構成されたものを含む、いかなる種類のデータ入力手段であってよい。別法として、機械読取可能な入力デバイス30は、無線周波数識別タグ(RFID)、タッチメモリ、デジタル写真、バイオメトリクスなどの、他の知られている形態の機械読取可能の情報を読むように構成されてよい。たとえば、デバイス30は、電子画像を生成することが可能なデジタルカメラであってよい。または、チャネルの関連付けを補助することに加えて、このようなデバイスは、以下で議論されるように、薬剤容器ラベルのすべてまたはいくつかの部分の電子画像を形成するために有用である。
【0030】
図2を参照すると、医療用デバイス10は、第1のチャネル機械読取可能ラベル34を備える第1のチャネル32と、第2チャネル機械読取可能ラベル38を備える第2のチャネル36とを有するマルチチャネルポンプ10Bであってよい。医療用デバイス10のユーザは、関連付けられている機械読取可能ラベル34または38を走査することによって、1つまたは複数のチャネル32および36からチャネルを選択するために、機械読取可能な入力デバイス30を操作する。
【0031】
ユーザは、スクリーン22上で電子的に生成および提示され、好ましくは、それぞれのチャネル32または36の近くに並置されている、工場または病院でプログラムされた独自の機械読取可能ラベル34または38を走査するために機械読取可能な入力デバイス30を使用することによって、所望のチャネル32または36を選択する。別法として、機械読取可能ラベル34および38は、好ましくはそれぞれチャネル32および36上に、またはその近くに並置されて、医療用デバイス10と物理的に固定されている。機械読取可能ラベル34および38が、ポンプ10Bによってメモリ24内で生成されるため、および/または保管されることができるため、ポンプ10Bは、機械読取可能ラベル34および38をチャネル32または36と関連付けることができる。ポンプ10Bは次に、ユーザが、選択されたチャネル32または36をプログラムすること、および活動化させることを可能にする。ユーザはまた、タッチスクリーン上の適切なフォルダタブに触れることによって所望のチャネルを手動で選択してもよい。フォルダタブが、対応するチャネル32または36に近接するように、スクリーン上でラベル付けされる、かつ/または物理的に配置される。すなわち、「A」タブが、「A」チャネル32の近くに、または隣に並置され、かつ、「B」タブが、「B」チャネル36の近くに、または隣に並置される。
【0032】
図3を参照すると、2つのシングルチャネルポンプ10ALおよび10ARが、無線で接続されている。それと同時に、ポンプ10ALおよび10ARは、第1のチャネル機械読取可能ラベル34を備える第1のチャネル32、および「第2の」チャネル機械読取可能ラベル38を備える「第2の」チャネル36を集約的に有する。シングルチャネルポンプ10ARのユーザが、機械読取可能な入力デバイス30に関連付けられている機械読取可能ラベル34または38内を走査することによって、チャネル32または36を選択するために機械読取可能な入力デバイス30を操作する。すなわち、機械読取可能な入力デバイス30を使用することによって、ユーザは、マルチチャネルポンプ10Bの2つ以上のチャネル32および36から、すなわち物理的にまたは無線で互いに接続されたポンプ10AR、10AL(図3)または10Aおよび10B(図6)のいずれかの集合体から、1つのチャネルを選択することができる。もちろん、チャネルは、スクリーン22上の適切なチャネルスクリーン部分、インジケータまたはフォルダタブに触れることによって、別法として選択されることができる。
【0033】
無線の実施形態のさらなる態様では、すべての医療用デバイスが、独自の無線デバイス/チャネルIPアドレス、および/または、スクリーン22上に示されることができる、自己生成された独自の機械読取可能なラベル(たとえば、バーコード)34または38を周期的に一斉通報することができる。別法として、機械読取可能ラベル34および38が、医療用デバイス10に物理的に固定されるまたは、医療デバイス10上に掲示される。各医療用デバイスは、このような一斉通報されたまたは掲示されたデバイス/チャネルIPアドレスおよび/またはバーコードを特定の患者と相関されることになる。患者はまた、独自の機械読取可能ラベル(図示せず)または患者IPアドレスによって識別される。ユーザは、独自の機械読取可能なラベル34、38および患者の機械読取可能なラベルを走査するために機械読取可能な入力デバイス30を使用することによって、所望のポンプまたはチャネル32、36を患者と関連付ける。このことは、適切なポンププロセッサ18に、適切なポンプチャネル32、36を患者に関連付けさせる。そのとき、ポンプまたはチャネルは、無線で互いに関連付けること、通信すること、および協働することができる。
【0034】
別法として、機械読取可能なラベルリーダー30を備えるポンプの1つが、IPアドレスまたは機械読取可能ラベル情報を読み取ることまたは受信することによって、患者とは無関係に他のポンプと関連付けることができる。あるポンプ10ARまたは10ALのチャネル機械読取可能ラベル34または38が、他のポンプ10ALまたは10ARに関連付けられている機械読取可能な入力デバイス30によって読み込まれたとき、最初のポンプ10ALまたは10ARが、医療用デバイス10AR、10ALのそれに続く無線通信、協働化および関連付けを容易にするために、読み込まれた機械読取可能ラベル34または38をIPアドレスと関連付けることができる。
【0035】
図1および2Aを参照すると、グラフィカルユーザインターフェイスプログラム26が、医療用デバイス10に対してスクリーン22を再割当する。特に、図2Aは、第1のチャネル32に関連付けられている第1のチャネルスクリーン部分40、および第2のチャネル36に関連付けられている第2のチャネルスクリーン部分42を有する、スプリットタッチスクリーン22を備えるマルチチャネル輸液ポンプ10Bを示している。各チャネルスクリーン部分40および42は、約15から20フィート(4.6〜6.2メートル)離れたユーザによって容易に読取可能であるように、少なくとも28ポイントのフォントサイズでの、治療薬名、濃度、投与速度、VTBI、および警告情報を限定することなく含む、それぞれのチャネル32または36に関する投与情報の部分集合を示している。これが、「遠景」投与スクリーンと称されるものである。同様に、図5−1は、シングルチャネルポンプ10A(図6A)のための遠景投与スクリーンを示している。図2Aおよび5−1の遠景投与スクリーンは、図2Bおよび5−2の関連する「近景」投与スクリーン上に見出される情報の部分集合を示している。
【0036】
ユーザが、タブ「A」または「B」の一方、または遠景投与スクリーンのチャネルスクリーン部分40または42上のいずれかの場所に触れると、「近景」投与スクリーンが、図2Bまたは5−2で最も良く見られるように、スクリーン22上に示される。選択された、または選択されたタブに対応するチャネルスクリーン部分40または42の面積が拡張するが、その中の文字の少なくともいくつかのサイズが収縮する。近景投与スクリーン上の速度およびVTBI情報に対するフォントサイズは、実質上28ポイントよりも小さい。他のチャネルスクリーン部分40または42(存在する場合)が、スクリーン22上でのそのスペースを制限するために、収縮される、隠される、または背景へ移動される、好ましくは、「A」タブまたは第1のチャネルスクリーン部分40が選択された場合、第2のチャネルスクリーン部分42上の「B」タブは、露出されたままであるが、それが当該チャネルでないことを標示するために灰色にされる、または異なる色にされる。このようにして、第1のチャネルスクリーン部分40が、ユーザによって現在見られて調節されており、したがって主に関心をもたれているため、第2のチャネルスクリーン部分42が、第1のチャネルスクリーン部分40よりも小さくなる。第2のすなわちBチャネルが、同様にして選択されることができ、その際には、スクリーン22の第1のチャネル部分40が小さくなり、かつ第2のチャネル部分42が大きくなることになる。各チャネルのためのスクリーンが、それらのタブ58の位置を除いて実質上同一であるため、図面に示され、かつAチャネルに対して以下で説明される特徴は、Bチャネルにも適用される、また逆もそうである。
【0037】
図2Bおよび2Cの図面で最も良く理解されるように、チャネルスクリーン部分40および42の一方の収縮およびそれに対応するものの拡大もまた、スクリーン22上に配置されるべき1つまたは複数のデータ表示またはデータ入力フィールドのための追加のスペースを提供する。以下で議論されるように、チャネルスクリーン部分40または42の一部分によって前に占有されていたスペース内のスクリーン22上に、データ表示またはデータ入力フィールドが配置される。スクリーン22上のスペースのこの再割当は、データ入力フィールドが、元のチャネルスクリーン部分40および42が投与スクリーンモードにあるときと同じくらい大きな、またはより好ましくはそれよりも大きな面積にすることができるため、ユーザがより容易に入力値を入力することを許す。また、スクリーン22上でのスペースの再割当は、調節または監視されているチャネル、この場合第1のチャネル32に関する情報を表示するための、より大きなスペースを提供する。
【0038】
図2B、2C、および5−2〜5−13を参照すると、デバイス10をプログラムするために、ユーザが、チャネルを選択するためにタブ領域AまたはB内のタッチスクリーン22を押圧する。もちろん、シングルチャネルポンプの場合、このステップは不必要である。スクリーンディスプレイが、図2Cまたは5−6に示されている基本的な「プログラミング」スクリーン22を示す。ユーザが、下向きの矢印44または領域134に触れることによって輸液を選択するとき、選択可能なアイテムのドロップダウンメニューまたはリスト(この場合、治療薬の薬剤ライブラリ)が、図5Fに示されているように、ポップアップスクリーン46として出現する、または「分解」する。
【0039】
図2Cおよび5−9を参照すると、ユーザが、投与量計算という単語に隣接する、投与量計算領域63または下向きの矢印または分解ボタン64に触れたとき、スクリーン22上のスペースが、速度が、患者の体重、身長または体表面積(BSA)に対する所望の投与量に基づいて計算されることができる、投与量計算フィールド66を提供するように再割当される。別法として、速度が、図2Cに示されている速度計算フィールド67内に直接入力されることができる。
【0040】
体重、身長、BSA、速度、VTBIまたは時間に対するフィールドのいずれかが選択されたとき、キーパッドデータ入力フィールド47が、図5−13に示されているように、チャネルスクリーン部分40または42の一部分によって前に占有されていたスペース内でスクリーン22上に配置される。スクリーン22上のスペースのこの再割当は、データ入力フィールド47が、大きく、好ましくは投与スクリーンモードでの元の投与量および速度計算フィールドまたは元のチャネルスクリーン部分40および42と少なくとも同じくらい大きく、またはより好ましくはそれらよりも大きくすることができるため、ユーザが入力をより容易に入力することを許す。
【0041】
図7Aおよび8を参照すると、代替となる実施形態では、グラフィカルユーザインターフェイス26が、2つ以上の医療用デバイス10を互いに関連付ける際に、2つ以上のディスプレイ22(22Lおよび22R)を異なる方式で再割当および結合する。示されているように、シングルチャネル医療用デバイス10Aが、マルチチャネル医療用デバイス10Bと関連付けられる。このことは、例示の目的のみのためであり、複数の医療用デバイス10の他の様々な組合せが、本発明から逸脱することなく作製されてもよい。また、医療用デバイス10Aおよび10Bが、物理的に関連付けられているように示されているが、これらが別法として、(図3に示され、かつ上記で詳細に議論されたように)無線で関連付けられてもよいことが企図される。
【0042】
図7Aを参照すると、シングルチャネル医療用デバイス10Aのタッチスクリーン22Lが、そのチャネル50と関連付けられている第3のチャネルスクリーン部分48を有する。第3のチャネルスクリーン部分48は、速度および容積情報を含むがそれに限定されない、第3のチャネル50のプログラミングおよび投与情報を示す。医療用デバイス10Aおよび10Bの関連付けの際、第3のチャネルスクリーン部分48が、医療用デバイス10Aが、それ自体のAチャネル(チャネル3)を含むことを示す。
【0043】
図7Bを参照すると、ユーザが第2のチャネル36内の速度をプログラムするまたは変更するように要求すると、輸液情報が、ディスプレイ22Lおよび22R上で再構成される。見られるように、チャネルスクリーン部分40、42、および48が、それらのスペースを制限するために収縮され、かつスクリーン22L上に分散される。キーパッドデータ入力フィールド47が、各チャネルスクリーン部分40および42の一部分によって前に占有されていたスペース内でスクリーン22R上に配置される。データ入力フィールド42がチャネルスクリーン部分40、42および48よりも寸法的に大きいため、ディスプレイ22Lおよび22R上でのこのスペースの再割当は、ユーザが入力をより容易に入力することを許す。スクリーン22上のスペースのこの再割当は、データ入力フィールド47が、大きく、好ましくは元のチャネルスクリーン部分40および42が投与スクリーンモードであったときと少なくとも同じくらい大きく、またはより好ましくはそれらよりも大きくすることができるため、ユーザが入力をより容易に入力することを許す。
【0044】
図8を参照すると、ユーザが、医療用デバイス10Aおよび10Bのための操作可能な情報を要求すると、輸液情報が、要求された操作可能な情報の操作可能な情報ディスプレイのための場所を作るために、ディスプレイ22Lおよび22R上で再構成される。操作可能な情報ディスプレイ52は、たとえば、各チャネル32、36、および50に対する輸液タイムラインの表示である。別法として、操作可能な情報52は、ポンプステータス、エラーメッセージ、およびその他の情報を含むがそれに限定されない、互いに関連付けられている医療用デバイス10Aおよび10Bのすべてから収集された情報を含む。見られるように、各チャネルスクリーン部分40、42、および48が、それぞれのディスプレイ22Lおよび22R上でのそれらのスペースを制限するために収縮される。キーパッドデータ入力フィールド44が、第3のチャネルスクリーン部分48の一部分によって前に占有されていたスペース内でスクリーン22L上に配置される。同様に、操作可能な情報ディスプレイ52が、第1のおよび第2のチャネルスクリーン部分40および42の一部分によって前に占有されていたスペース内でスクリーン22R上に配置される。ディスプレイ22Lおよび22R上でのこのスペースの再割当は、データ入力フィールド47内でユーザが入力をより容易に入力することを許し、かつ追加の操作可能な情報が同時に存在することを許す。操作可能な情報がこのようにしてすべて、ユーザの必要に応じて、1つのスクリーン内に集中され、示される、または分散される。
【0045】
図1および2Aを参照すると、グラフィカルユーザインターフェイス26が、スクリーン22上に示されるチャネルインジケータを提供する。チャネルインジケータは、チャネル標示アイコン54、55および輸液ステータスアイコン56などの図形的な描写を使用することによって、オンスクリーンプログラミング、投与、および警告情報を特定の投与チャネルと関連付ける。チャネル標示アイコン54または55は、オンスクリーンプログラミング、投与、および警告情報を、特定の関連する投与チャネルに明確に関連付けるグラフィカルアイテムである。チャネル標示アイコン54または55は、ユーザ読取可能な文字または数字、機械読取可能なインジケータ34、またはそれらの組合せを含んでもよいがそれに限定されない。
【0046】
図2Aおよび9Aを参照すると、輸液ステータスアイコン56は、医療用デバイスによって投与中である投与プログラムのタイプを示すグラフィカルアイテムである。輸液ステータスアイコン56は、現在のプログラムを示すバッグアイコンによって提供される。示されているように、複数の投与オプションが、以下のようなそれら自体の明確な輸液ステータスアイコン56を備える。すなわち、ボーラス輸液ステータスアイコン56A、基本プログラム輸液アイコン56B(一定の投与速度)、間欠的治療アイコン56C、マルチステップ治療アイコン56D、テーパ治療アイコン56E、可変時間治療アイコン56F、およびピギーバック輸液ステータスアイコン56G。
【0047】
図2Aを参照すると、チャネルインジケータ54および55が、医療用デバイスの指定された投与チャネルと関連付けられているタブ58上に配置されている。タブ58上でのチャネルインジケータ54および55の配置が、プログラミング、投与、および警告情報と、特定の関連する投与チャネルとの間の明確なかつ強い視覚的な関連付けを提供する。インジケータ54およびそのタブ58が、ディスプレイスクリーン22上で、右に整えられ、かつインジケータ55およびそのタブ58が左に整えられる。
【0048】
図1および5−2を参照すると、グラフィカルユーザインターフェイスプログラム26が、スクリーン22上に示されるドリップインジケータアイコン60を提供する。ドリップインジケータアイコン60は、投与が行われているときに上部から底部へ次々と点灯される、アニメ化された徐々に増加するサイズの一連の鉛直方向に配列された「雨滴形状」を提供する。ドリップインジケータアイコン60は、医療用デバイス10の指定された投与チャネルに関連付けられたタブ58上に配置されている。別法として、ドリップインジケータ60は、タブ58上を下方へ移動する単一の雨滴形状であってよい。別法として、ドリップインジケータ60Aが、デバイス上のディスプレイスクリーン22から離れて設けられることができる。
【0049】
図1、5−3および5−17を参照すると、グラフィカルユーザインターフェイス26は、スクリーン22上に示されている患者を特定する似顔絵、デジタル写真またはその他の標示168を提供する。このような患者の顔の写真168は、医療用デバイス10のユーザが、医療用デバイス10が正しい患者に投与していることを確認することを可能にする。患者写真168は、介護提供者の患者の視覚的な確認によって達成される、投与前の追加のまたは代替となる「正しい患者」の検証を提供する。また、患者の名前を識別目的のために示すことがプライバシー関連のために望ましくないことがよくあるため、および独自の識別番号などの他の手段がユーザにとってときどき面倒であるため、医療用デバイス10上での患者写真168の使用は、有利である。
【0050】
患者似顔絵168は、絵、スケッチ、などの患者の顔の図形的表現である。たとえば、患者の写真が、病院への入院の際に、デジタルカメラ(図示せず)によって撮影されることができ、デジタル写真が医療用デバイス10に送信される。患者の画像168が、医療用デバイス10のスクリーン22へ送信される。患者似顔絵168が次に、スクリーン22上に配置され、介護提供者は、患者をスクリーン22の患者似顔絵と視覚的に比較して、患者適合を確認する。
【0051】
図1および5−13を参照すると、グラフィカルユーザインターフェイス26は、スクリーン22上に、鉛直方向にずれた小数62を提供する。鉛直方向にずれた小数62は、上昇または下降した小数部フォーマットで小数を示す。小数点の左に示されている桁は、所与の高さである。小数点の右に示されている桁は、より低い高さであり、この例ではそれらの底部が、小数の左側の桁の底部から上昇している。
【0052】
たとえば、小数点の左に示されている桁は、標準フォントサイズおよび標準の配置であるが、小数点の右側に示されている桁は、3/4の高さであり、かつそれらの底部が小数の左側に対して桁のほぼ中央に配列されている。上昇された小数62は、示されたまたは入力された数が、小数点の右側の桁を含むという事実に対するユーザの注意を集中させる。このことは、小数を有する数に関連するユーザエラーを減少させる有用な手段である。上昇された小数62のフォーマットは、小数を有する数を許す、いかなるデータ入力フィールドおよびデータディスプレイフィールドでも使用されることができる。もちろん、小数の右側の桁が、同様の結果を達成するために同様の方式で、小数点の左側の桁に対して下降されてもよい。
【0053】
図1、5−9および5−10を参照すると、グラフィカルユーザインターフェイス26が、スクリーン22上に「分解」ボタン64を設けている。分解ボタン64は、データ入力フィールド66へのアクセスを提供する、分解ボタン64は、図5−9では、その活動化されていない休止状態で示されている。分解ボタン64が活動化されたとき、分解ボタン64が、図5−10に示されているような、より大きな領域へ拡張する。活動化された分解ボタン64は、図5−9では前にアクセス可能ではなかったデータ入力フィールド66へのアクセスを提供する。
【0054】
図1および15〜17を参照すると、グラフィカルユーザインターフェイス26が、スクリーン22上に二重機能のクリア/キャンセルボタン68を設けている。二重機能のクリア/キャンセルボタン68は、ユーザに入力された内容またはキー入力された値をクリアする、および今選択されたプログラミング動作またはスクリーンディスプレイを前の状態またはスクリーンディスプレイへ戻るようにキャンセルする機能を、単一のボタン領域内に提供する。インターフェイス26は、ユーザが、キャンセル機能を開始した後、クリア機能を開始するための機会を示される前に、所定の遅延を必要とする。遅延は、いくつかの、またはすべての入力されたパラメータを不注意でクリアすることを回避することを助け、さらに、共通のボタン領域が使用されることを可能にする。動作中、二重機能のクリア/キャンセルボタン68は、図15に示されているように、ユーザに入力された、またはキー入力されたデータ入力フィールドが表示されない場合、選択可能なキャンセル機能の視覚的な標示を通常示す。黒および白の図15−17に対して、ボタン68は、選択可能であるまたは操作可能である場合、黒い太線で輪郭を取られた白い背景を有することによって、および、選択可能でないまたは操作可能でない場合、通常の太さの黒線で輪郭を取られた点描された背景を有することによって、その状態を示す。本発明のカラータッチスクリーン22が、様々な色、色相、陰影、および輪郭を含むがそれに限定されない、ボタン68の状態の他の視覚的な標示を提供することができることを、当業者なら理解されよう。
【0055】
図17を参照すると、ユーザが、第1のグラフィカルオブジェクト70内にデータを入力またはキー入力しているとする(この場合、数字「7」が入力される)。第1のグラフィカルオブジェクト70は、例示の目的のみのためのデータ入力フィールドとしてここで表されており、他のいずれのタイプのグラフィカルオブジェクトも代替することができる。この入力されたデータは、キー入力データ入力フィールドがアクセスされるときクリア機能を提供する、選択可能なクリアボタンとして通常表示される、二重機能のクリア/キャンセルボタン68を選択することによって、クリアされることができる。いったんデータがクリアされた後、オブジェクト70が、そのデフォルトの、または初期の値または画面に戻る。速度の場合、初期のまたはデフォルトの値はゼロになる。時間の場合、デフォルトは、「−−;−−」となる。
【0056】
図17での第1のグラフィカルオブジェクト70で入力されたデータをクリアする代わりとして、ユーザが、第2のグラフィカルオブジェクト72へのアクセスを提供するために、分解ボタン64を活動化させる、すなわち、図15に示されている薬剤選択スクリーンに戻る。第2のグラフィカルオブジェクト72は、例示の目的のみのためのデータ入力フィールドとしてここで表されており、他のいずれのタイプのグラフィカルオブジェクトも代替することができる。図示されている場合では、第2のグラフィカルオブジェクト72が、第1のグラフィカルオブジェクト70と重なる。別法として、第2のグラフィカルオブジェクト72が、第1のグラフィカルオブジェクト70と部分的に重なる。
【0057】
図15を参照すると、二重機能のクリア/キャンセルボタン68が次に、ユーザによる第1の活動化によって第2のグラフィカルオブジェクト72をキャンセルまたは除去するように動作する、選択可能なキャンセルボタンとして表示される。二重機能のクリア/キャンセルボタン68が次に、第1の活動化の後、所与の時間の間、ユーザによる不注意での第2の活動化を防止するために、ロックアウトまたは非活動化され、図16のボタン68の点描によって示されているような、ボタン68の非活動状態について視覚的な標示を示す。この遅延は、データ入力フィールド70から「7」を不注意でクリアする結果となる、不注意でのボタン68の二重の活動化を防止する。
【0058】
図17を参照すると、ユーザによる第1の活動化後、およびいったん要求された遅延が完了した後、ボタン68上の点描がないことによって示されるような、クリア機能の視覚的な標示がボタン68上で作製される。上記で述べたように、二重機能のクリアおよびキャンセルボタン68はここで、ユーザによる第2の活動化によって、第1のグラフィカルオブジェクト70から、ユーザに入力された内容をクリアするように動作する。
【0059】
図1および5−7を参照すると、グラフィカルユーザインターフェイス26が、スクリーン22上に面積感受性のスクロールバー74を提供する。面積感受性のスクロールバー74は、様々な速度で選択可能な情報76のリスト全体を循環することを可能にする。
【0060】
選択可能な情報76のリストの一部分のみが、スクリーン22上に示され、表示されている部分と表示されない部分を結果として生じさせる。面積感受性のスクロールバー74が、選択可能な情報76のリストの視認可能な、すなわち表示されている部分に隣接して配置される。ユーザによる面積感受性のスクロールバー74の活動化の際、表示されている部分である選択可能な情報76のリストの一部が、調節される、すなわち、ユーザが、リスト76全体を選択的にスクロールすることができる。
【0061】
面積感受性のスクロールバー74は、第1の重み付き位置78および第2の重み付き位置80を備える。第1の重み付き位置78は、ユーザによって活動化されたとき、第1の所与のスクロール速度で、選択可能な情報76のリスト全体をスクロールする。第2の重み付き位置80は、ユーザによって活動化されたとき、第2の所与のスクロール速度で、選択可能な情報76のリスト全体をスクロールする。ここで、第1および第2の所与の速度は等しくない。より好ましくは、第2の所与のスクロール速度は、第1の所与のスクロール速度よりも大きい。面積感受性のスクロールバー74は、そこでのスクロール速度がゼロである中央位置82を有する。
【0062】
面積感受性のスクロールバー74はまた、第3の重み付き位置84および第4の重み付き位置86を有する。第1のおよび第2の重み付き位置78および80、第3のおよび第4の重み付き位置84および86は、等しくないスクロール速度を有する。より好ましくは、第4のスクロール速度は、第3のスクロール速度よりも大きい。第3のおよび第4の重み付き位置84および86が、第1のおよび第2の重み付き位置78および80とは反対の方向に、選択可能な情報のリスト全体をスクロールする。
【0063】
中央位置82が、第3のおよび第1の重み付き位置84および78の間に位置されている。第4の重み付き位置86は、第3の重み付き位置84に隣接して配置され、かつ第2の重み付き位置80は、第1の重み付き位置78に隣接して配置されている。位置78、80、82、84、および86は、別個のアイテムとして図形的に示されている。
【0064】
ユーザによるクリックおよびホールド動作によるスクロール要素の活動化は、いずれかの方向での連続的なスクローリングを可能にする。スクローリングの速度および方向は、クリックおよびホールド動作中のいずれかの所与の瞬間でユーザによって活動化される位置78、80、82、84、および86に基づいて様々である。一般に、ユーザがクリックするのが中央位置82から遠いほど、スクローリングの速度が速い。ユーザはまた、異なる位置を選択することによって、スクローリングの方向および速度を迅速に変化させることができ、このことは、リストのサイズに関わらず極端に十分なリスト全体にわたるブラウジングを行う。
【0065】
別の実施形態では、スクロール要素上での所与の位置でのユーザによる連続するタップによるスクロール要素の活動化が、連続的なスクローリングを可能にする。スクローリングの速度および方向は、タッピング動作中のいずれかの所与の瞬間でユーザによって活動化される位置78、80、82、84、および86に基づいて様々である。一般に、ユーザがタップするのが中央位置82から遠いほど、スクローリングの速度が速い。スクローリングの速度はまた、タッピングの速度に応答することができる。
【0066】
別の実施形態では、ユーザによる個々のタップまたはクリック動作による位置78、80、82、84、および86のうちの1つの活動化が、選択可能な情報76のリストの所与の部分に対する、選択可能な情報76のリスト全体にわたる所定の増分での迅速な増分ジャンピングを可能にすることができる。たとえば、図5Fは、「セフタジジム」で始まる選択可能な情報76のリストの一部分を示している。ユーザによる位置78への最初の個別のクリック動作が、選択可能な情報76のリスト全体にわたる「シポルフロキサシン」への、X位置、ここでたとえばX=2下方への、スキッピングまたはスクローリングを結果として生じさせる。同様に、ユーザによる位置80への最初の個別のクリック動作が、選択可能な情報76のリスト全体にわたる「ドブタミン」への、Y位置、ここでたとえばY=4下方への、スクローリングを結果として生じさせる。リスト全体の上方へのスクローリングは、位置84または86をクリックまたはタッチすることによって同様にして達成されることができる。ジャンプされる位置XおよびYの番号が、Y=2Xまたは指数方程式である上記の例で示されているような、線形方程式などの、特定の数学的な関数によって非関連または関連付けられてもよい。便利なページダウンまたはページアップの結果を達成するために、XまたはYが、スクリーン22上に同時に表示される選択可能なアイテムの数とほぼ等しく設定されることができることを当業者なら理解されよう。
【0067】
図1、5−7および10を参照すると、医療用デバイス10内のグラフィカルユーザインターフェイス26プログラムが、ブロック88で始まり、ブロック90へ進み、ブロック90で、プログラムが、選択可能な情報76のリストを供給し、選択可能な情報76のリストの一部のみをスクリーン22上に示す。したがって、選択可能な情報76のリストは、表示されている部分と表示されない部分を有する。いったん選択可能な情報76のリストがスクリーン22上に示された後、グラフィカルユーザインターフェイス26が、ブロック92へ進み、ここでグラフィカルユーザインターフェイス26が、面積感受性のスクロールバー74を読み込む。いったん面積感受性のスクロールバー74が読み込まれた後、グラフィカルユーザインターフェイス26が、決定ブロック94へ進み、ここでグラフィカルユーザインターフェイス26が、面積感受性のスクロールバー74が所定の位置で活動されたかどうかを判定する。いったんグラフィカルユーザインターフェイス26が、所定の位置が活動化されたことを判定した後、グラフィカルユーザインターフェイス26が、ブロック96へ進み、ここで、グラフィカルユーザインターフェイス26が、活動化された所定の位置に基づく所与のスクロール速度またはスキップ速度で選択可能な情報のリストの表示を調節する。グラフィカルユーザインターフェイス26プロセスが、そのとき完了され、ブロック98で終了する。スクローリングを停止するためには、ユーザは、ホットスクロール領域から離れるようにまたは中央ゼロ位置82へ戻るように、指またはカーソルを動かすだけである。
【0068】
図1、2A、2B、5−1、5−2および11を参照すると、グラフィカルユーザインターフェイス26は、いずれかの数の動作状態に基づいてスクリーン22上で示される複数のディスプレイオプションを有するスクリーンセーバーモードを提供する。グラフィカルユーザインターフェイス26は、スクリーン上に、医療用デバイス10の動作に関連する所与の量の動作データの第1のディスプレイを生成する。第1のディスプレイは、すべてスクリーン22上に示されている、医療用デバイス10とのユーザ相互作用のための操作可能なメニュー、アイコン、および関連のある医療用デバイス10動作状態を含む。
【0069】
グラフィカルユーザインターフェイス26は、トリガ事象で、第1のディスプレイを第2のディスプレイと選択的に交換する。たとえば、第2のディスプレイは、スクリーンセーバータイプの表示であってよい。トリガ事象は、ユーザによって命令された手動のトリガ事象、医療用デバイス10との最後のユーザ相互作用から経過した時間、医療用デバイス10の状態(たとえば輸液停止)、輸液へのカウントダウン、および医療用デバイス10でのまたはその周囲での周辺光状態などを含むがそれに限定されない、いずれかの数の条件または条件の組合せに基づいている。
【0070】
図1を参照すると、グラフィカルユーザインターフェイス26は、スクリーン22の輝度を調節するために、および上記で説明されたトリガ事象として、フォトセンサ100(図2A参照)によって検知される光レベルを監視する。このようにして、スクリーン22の輝度が、フォトセンサ100からの周辺光フィードバックに基づいて調節される。本明細書で使用される文脈では、輝度という用語は、コントラスト、照明出力および消費電力を含むがそれに限定されないものとして理解されるべきである。グラフィカルユーザインターフェイス26が、フォトセンサ100からの周辺光フィードバックが、設定された閾値を上回ることを決定するところの状態では、グラフィカルユーザインターフェイスプログラム26が、スクリーン22上の輝度を増加させるように、プロセッサ18へメッセージを送信する。この周辺光フィードバック補償は、室内光状態に基づいて動的である。この輝度または強度は、トリガ条件に応じてより低くまたは高くされてもよい。たとえば、警告が鳴らされた場合、または医療用デバイス10がユーザが医療用デバイス10を操作していることを検知した場合、スクリーン22はより明るくなる。逆に、光レベルが低い、または医療用デバイス10が最後のユーザ相互作用からタイムアウトしたところでは、スクリーン22は、暗くなる。
【0071】
図2Aおよび5−1を参照すると、第2のディスプレイは、第1のディスプレイ(図2Bおよび5−2)で見出された所与の量の操作データのデータ部分集合を含むことができる。図2および5では、第2のディスプレイデータ部分集合が、チャネル識別子、病棟、限界状態、薬剤名、薬濃度、単位、継続中の輸液の速度および容積(VTBIを含むがそれに限定されない)を含むデータの群から選択される。別法として、第2のディスプレイデータ部分集合は、投与量、用量(dosage)、警告情報、現在時間、警告状態での経過時間、および指定された患者識別情報を含んでもよい。図5−25では、第1のディスプレイデータは、医療用デバイスのステータスを含む。示されているように、第1のディスプレイは、スクリーン22上に「停止されたプログラム」メッセージを表示することによって、医療用デバイスのステータスを示している。同様のステータス情報が、第2のディスプレイ上に含まれてもよいことを、当業者なら理解されよう。図5−25では、第1のディスプレイデータは、薬剤識別情報を含む、薬剤輸液に対するタイマーカウントダウンを含む。示されているように、医療用デバイス10は、スタートプログラムボタンがタッチされたとき、ドブタミンを32.6mL/時で輸液することを開始し、輸液は6時間9分かかることになる。
【0072】
また、図2Aおよび5−1に示されているように、第2のディスプレイデータ部分集合の対応する値のうちの1つまたは複数が、図2Bおよび5−2に示されている第1のディスプレイでのそれらの値の所与のサイズよりも大きいフォントサイズで示される。さらに、第2のディスプレイ104の輝度が、図1に関連して上記で説明されたように、医療用デバイス10の近くの周辺光状態に基づいて調節される。また、グラフィカルユーザインターフェイス26が、第2のディスプレイデータ部分集合を、スクリーン22を横切ってスクロールするように示す。鉛直方向に細長い、すなわち「トールマン」フォントが、図2Aおよび5−1における文字、数またはその他の情報に対して使用されることができる。
【0073】
ユーザが、医療用デバイス10を再び操作しようと望むとき、ユーザと医療用デバイス10の間のいずかの相互作用活動(たとえばスクリーン22をタッチすることによる)が、第2のディスプレイの除去およびその情報による第1のディスプレイの回復を結果として生じさせる。第1のディスプレイ102が復活される前に、パスワードが、第2のディスプレイを非活動化させるために必要とされる。
【0074】
図1、2A、2B、5−1、5−2および11を参照すると、操作中、医療用デバイス10内のグラフィカルユーザインターフェイスプログラム26が、ブロック106で始まり、ブロック108へ進む。ここで、グラフィカルユーザインターフェイスプログラム26が、スクリーン22上に第1のディスプレイを示す。いったん第1のディスプレイが示された後、グラフィカルユーザインターフェイス26が、決定ブロック110へ進み、ここでトリガ事象が生じたかどうかを判定する。いったんグラフィカルユーザインターフェイス26が、トリガ事象が生じたことを判定した後、ブロック112へ進み、ここで、スクリーン22上に第2のディスプレイを示す。グラフィカルユーザインターフェイス26が次に、決定ブロック114へ進み、ここで、いずれかのユーザ活動があったかどうかを判定する。いったんグラフィカルユーザインターフェイス26が、ユーザ活動が生じたことを判定した後、ブロック116へ進み、ここで、スクリーン22上の第1のディスプレイを再活動化する。グラフィカルユーザインターフェイス26プロセスは、そのとき完了され、ブロック118で終了する。
【0075】
図12を参照すると、スクリーン22は、医療用デバイス10との取外し可能なユーザインターフェイス20A内に組み込まれることができる。この実施形態では、取外し可能なユーザインターフェイス20は、「携帯情報端末」すなわちPDA上で動作する。取外し可能なユーザインターフェイス20Aは、パーソナルコンピュータ124とともに使用されるPDAがいかなるときにもドッキングステーション119から取り外されることができるように、いかなるときにも医療用デバイス10から取り外されることができる。このことは、臨床医が、医療用デバイス10から離れた位置で医療用デバイス10および患者情報を設定し、その後、取外し可能なユーザインターフェイス20Aを医療用デバイス10の前のドッキングステーション120内へ配置することによってベッドサイドで医療用デバイスを活動化させることを可能にする。ドッキングされたとき、取外し可能なユーザインターフェイス20Aは、医療用デバイス10に対する主ユーザインターフェイスとなり、(事前にプログラムされた)輸液パラメータを示す、スクリーン22Aを表示する。これらのことに満足した場合、臨床医は、(PDAが通常使用されるのと同様の方式で)スクリーン22Aをタッチスクリーンとして使用することができ、輸液を開始するためにスタートボタンを押す。また輸液パラメータが、取外し可能なユーザインターフェイス20Aタッチスクリーン上の他のボタン(たとえば滴定のための専用ボタン)によって変更されることができる。取外し可能なユーザインターフェイス20Aからのデータが、取外し可能なユーザインターフェイス20Aのシリアルポート(またはUSBまたはイーサネット(登録商標)を含むがそれに限定されないその他のインターフェイス)接続122を介して、または無線で、医療用デバイス10を制御するプロセッサ18へ伝達される。プロセッサ18からのデータはまた、輸液履歴および警告履歴が臨床医によって使用可能であるように、取外し可能なユーザインターフェイス20Aへ伝達されることができる。
【0076】
輸液の終了時、取外し可能なユーザインターフェイス20Aが、臨床医によって医療用デバイス10から取り外され、かつ、クレイドルまたは遠隔PC124のところのドッキングステーション119へ戻され、そこで、輸液履歴が、他の臨床記録保持ソフトウェアプログラムおよび/または他の患者に対する設定に伝達されることができる。輸液医療用デバイス10/取外し可能なユーザインターフェイス20Aの組合せは、取外し可能なユーザインターフェイス20Aが、いずれかのPC124と、たとえばそのシリアルポート122を介して接続することができるように、取外し可能なユーザインターフェイス20Aのための伝統的な「ドッキングステーション」クレイドルとして働くことができる。このことは、取外し可能なユーザインターフェイス20A上へ移動された医療用デバイスデータが、PC124へダウンロードされることを可能にする。さらに、1つの取外し可能なユーザインターフェイス20Aが、シリアルポート122からのデイジーチェーニングを通じて、複数の医療用デバイス10を制御するために使用されることができる。
【0077】
さらに、複数のPCMCIAスロット126インターフェイスが、組合せ型取外し可能なユーザインターフェイス20A/医療用デバイス10組立体に追加される。これらのPCMCIAスロット126の目的は、(PCMCIAスロット126と互換性がある)追加のデバイスが、取外し可能なユーザインターフェイス20Aおよび医療用デバイス10内にプラグイン、かつそれと通信することを可能にすることである。たとえば、無線LANカード(図示せず)が、スロット126の1つを占有することができる。このことは、取外し可能なユーザインターフェイス20A、およびしたがって医療用デバイス10からのデータが、無線ネットワーク14へ伝達されること、およびそれに加えて、ネットワーク14からデータを受信することを可能にする。たとえば、データは、医療用デバイス10を通過することなく、薬剤情報システム128または病院情報システム(HIS)129から直接、取外し可能なユーザインターフェイス20Aへダウンロードされることができる。PCMCIAスロット126内に嵌合されることができる他のデバイスは、互換性のある監視デバイスである。PCMCIAスロット126はまた、スティック、カードなどのメモリまたはデータ保管デバイスを収容する、または備える。
【0078】
図13〜14は、本発明が、単一の容器200内に含まれる所定の量の複数の治療薬によって定義される完全な医薬品オーダーを医療用ポンプ10上に表示するための手段および方法を提供することを示している。従来の医療用ポンプは、この能力に欠けている。
【0079】
図13に最も良く見られるように、容器200は、スクリーン22の寸法よりも通常小さいラベル202を有する。容器200は、少なくとも1つの治療薬を含んでおり、および本発明による実施例では、複数の治療薬を含んでいる。しばしば、薬剤は、水または生理食塩水などの希釈剤と事前に混合されている。凍結乾燥された薬剤が、容器に付随している壊れやすい隔壁内に保持され、投与の直前に容器内に解放されてもよい。ときどき、いくつかの互換性があるまたは相補的な薬剤が形成される、または「カクテル」を形成するように互いに混合される。理想的には、ラベル202のある部分は、どの治療薬が容器200内にあるのかを示す。ある場合では、薬剤製造業者が、容器200を充填し、かつラベル202を付加する。他の場合では、介護提供者または病院の薬局が、容器200の内容物を準備し、かつラベル202を付加する。薬剤または治療薬の名前、薬剤または薬の濃度、量、薬剤製造業者、NDCコード、調剤日時、調剤した薬剤師/介護提供者、処方医師および処方された日付、投与される予定の日付、介護施設名、患者名またはID、および使用期限を含むがそれに限定されない、様々な情報が、ラベル202上にあってもよい。ラベル202上のバーコードまたはRFIDタグを含むがそれに限定されない機械読取可能なタグ203は、この情報のすべてまたはいずれかの部分を含むことができる。
【0080】
図13および14で最も良く理解されるように、ポンプ10は、1つまたは複数の治療薬を単一の容器200から患者(図示せず)へ投与するように構成された、ポンプチャネル32を備える。ディスプレイスクリーン22が、ポンプチャネル32に取り付けられている。ディスプレイスクリーン22は、容器200内に含まれている第1の治療薬に関連する情報を表示するための第1の領域204A、および容器200内に含まれている第2の治療薬に関連する情報を同時に表示するための第2の領域204Bを備える。医師によってオーダーされ、かつ薬剤師またはその他の適切な人物によって調剤された特定の処方に応じて、容器200は、追加の治療薬を含んでもよい。したがって、ディスプレイは、容器200内に第3の治療薬に関連する情報を表示するための第3の領域204Cを備え、一方、第1の治療薬および第2の治療薬に関連する情報が、第1の領域204Aおよび第2の領域204B内にそれぞれ同時に表示される。処方されたおよび/または実際の輸液の速度、患者ID、部屋番号、投与される予定の日付、投与オーダーまたは容器内の薬剤の使用期限に限定することなく含む情報が、ディスプレイスクリーン22上に提供されることができる。
【0081】
治療薬に関する情報は、容器200内に含まれているそれぞれの治療薬の名称およびそれぞれの治療薬の所定の量を含むがそれに限定されないデータセットから選択されたデータを含むことができる。治療薬の名称は、その化学式またはその他の識別する語句であってよい。容器200内の治療薬の所定の量は、薬剤単位、ミリリットル(mL)、ミリグラム(mg)、およびミリ当量(mEq)から成る群から選択された表示された測定単位と相俟って表示または表現されることができる。
【0082】
医療用ポンプ10のスクリーン22は、単一の容器200内に含まれている所定の量の複数の治療薬によって定義される医療オーダーを表示する方法を提供する。方法は、1)ポンプチャネル32に取り付けられたディスプレイスクリーン22を提供するステップ、および2)容器200内に含まれている複数の治療薬のうちの少なくとも2つに関連する情報をディスプレイスクリーン22上に同時に表示するステップを含む。表示される情報は、治療薬の名称および治療薬の量を含むがそれに限定されない群から選択される。有利には、情報は、単一の共通ディスプレイスクリーン22上に表示される。情報は、giff、html、tiff、rtf、pdfおよびjpgを含むがそれに限定されない様々なフォーマットで表示されることができる。
【0083】
ラベル202を備える容器200から医療用ポンプ10によって投与されるように処方された医薬品オーダーは、(好ましくは医療用ポンプ10のポンプチャネル32に取り付けられた)十分に大きいディスプレイスクリーン22を提供すること、ラベルの部分の電子画像を医療用ポンプに供給すること、および医療用ポンプ10のディスプレイスクリーン22上に電子画像を表示することによって、容易に検証されることができる。電子画像は、バーコードリーダー30(図3)によって、ラベル202の部分からバーコード203を走査し、かつ送信すること、および容器ラベル202のある部分または全部のデジタル写真を作製することを含むがそれに限定されない様々な方式で生成または供給されることができる。介護提供者は、表示された電子画像を容器200上のラベルの部分と視覚的に比較することができる。別法として、図1および12〜14の図で理解されるように、ポンプ10のプロセッサ18が、容器から画像発生器30によって供給された電子画像を、病院情報システム(HIS)または薬局情報システム(PhIS)128を含むがそれに限定されない、第2の供給源によって供給された容器ラベル部分のみなし電子画像と比較することができる。好ましくは、容器ラベル部分のみなし電子画像が、医師の医薬品オーダーが薬剤師によって準備されるときなど、より早くに生成される。電子画像を、第2の供給源からのラベルのみなし電子画像と比較するステップはみなし電子画像を医療用ポンプ10に送信し、かつ、スクリーン22、22A上に電子画像およびみなし電子画像の両方を、同時にまたは一斉に表示するステップを含む。別法として、プロセッサ18およびグラフィックユーザインターフェイス26は、介護提供者が、比較および検証するために画像およびみなし画像をポンプのディスプレイスクリーン上に同時にまたは一斉に表示することのみができる。ポンプ10のプロセッサ18は、比較するステップが成功して完了した後、ポンプ上のデータ入力スクリーンにラベルの電子画像からの情報を配置する、コードを含むメモリを備える。
【0084】
このようにして、本発明が、ラベル202を有する容器200から分与される医薬品オーダーを検証するためにシステムを提供することがわかる。検証システムは、プロセッサ、ポンプチャネル32およびポンプチャネル32に取り付けられ、かつプロセッサ18と接続されたディスプレイスクリーン22を備える医療用ポンプ10と、ラベルの部分の電子画像を医療用ポンプ10のプロセッサ18に送信するためのラベル画像発生器30と、少なくともフルサイズでラベルの部分を表示するように構成されたディスプレイスクリーン22とを備える。
【0085】
上記の説明から、ポンプ10の大きなカラーLCDタッチスクリーン22、22Aは、多くの利点を有し、医療実行者が、マイクログラム/kg/時、グラム/m/時などの、様々な重量ベースおよび表面積ベースの単位、およびその他の投与規格での、流体投与を検証、監視およびプログラムすることを可能にすることは明らかであろう。ディスプレイスクリーン22、22Aは、能動的なポンプ操作、警告およびプログラム状態、および流体流パラメータを含むいくつかの機能の視認可能な標示を提供する。
【0086】
図2A、4、5−1、5−2〜5−13および6Bを再び参照すると、本発明は、それによってユーザがポンプ10と接合することができる、少なくとも2つの手段、専用のまたは固定された触覚インフューザボタン、およびLCDタッチスクリーン22上のボタンの画像を提供する。固定された触覚ボタン33、35、37、および39は、以下の機能を提供する。LOAD/EJECTボタン33−カセットキャリッジを開放および閉鎖する。ON/OFFボタン35−電源をオンおよびオフにする。ALARM SILENCEボタン37−指定された時間の間、たとえば2分間、消音可能な警告を消音する。およびEMERGENCY STOPボタン39−すべてのチャネルを停止させる。図6Bに見られるように別の触覚ボタン、ポンプの背部に配置されたCleaning Lockボタン41が、タッチスクリーン22を活動化および非活動化させる。タッチスクリーン22が非活動化されたとき、ユーザは、ポンプ電源がオンである間でさえも、清掃、操作などの目的のために、プロセッサ18に、またはポンプの動作にいかなる影響も有することなく、スクリーンに触れることができる。
【0087】
LCDカラータッチスクリーン22は、ユーザが、オンスクリーンボタン画像およびデータ入力フィールドにアクセスし、使用することを可能にする。タッチスクリーン22は、LCDディスプレイを覆う膜を使用しており、したがって、単一のキープレスは、顕著な輸液の移動(pole movement)を生じさせず、二重のキープレスに対して誤ることもない。タッチスクリーンもまた、ユーザが、濡れた手袋を着用しているか、乾いた手袋を着用しているか、または手袋なしであるかどうかで、キープレスを調節する。
【0088】
LCDタッチスクリーンボタン画像43、45、47および49A〜49Eが、図2A、2C、5−1または5−3に示されているように配置され、かつ以下の機能を行う。すなわち、患者情報タブ43−病棟、事前に選択された患者情報(名前、ID番号などを限定することなく含む)を表示し、かつより詳細にされた患者情報スクリーン(図5−3)へのアクセスを提供する。チャネルレベル治療ボタン45−インフューザタッチスクリーン上のボタン画像によってアクセスされ、輸液治療を選択するために使用される。プログラムレベルボタン47−プログラミングスクリーン上で領域、ドロップダウンリストの三角、ボックス、またはテキストボックスを押圧することによってアクセスされ、輸液の投与量パラメータを選択するために使用される。また、タッチスクリーンの底部のデバイスレベルボタン49A〜49Eは、Mode49A(たとえば、動作または生物医学的)、Log49B、Lock49C、Setting49D、およびCalculator display49Eに限定することなく含む、デバイスレベル形態を表示および制御するために使用される。スクリーン22の底部に表示された無線インジケータ画像102が、デバイス10が接続され、通信のために準備されていることを示す。
【0089】
チャネルレベル治療ボタン45およびプログラムレベルボタン47を使用することによって、医療実行者が、マイクログラム/kg/時、グラム/m/時などの単位に基づいた様々な体重および体表面積での特定の流体治療、および以下のモード、(プログラム45B)基本治療−投与量計算を含み、輸液される予定の容積(VTBI)、薬剤量、輸液時間、および薬剤濃度に基づく投与量速度プログラミング、およびVTBIおよび時間に基づく容積速度(mL/hr)のプログラミングを可能にする単純速度プログラミングを可能にする;ボーラス投与45A−投与の量および時間に基づいて単一の中断されない離散的な投与を、ユーザがプログラムすることを可能にする(ボーラスは、第1のまたは第2の容器から投与されることができる);ピギーバック投与45D−第1の輸液と同じカセットを通して投与される予定である第2の輸液の投与を、ユーザがプログラムすることを可能にする(第1の輸液は、ピギーバックVTBIが完了するまで一時停止される);およびアドバンストプログラミング45Cに対する投与仕様書によって、ポンプのそれぞれの個別のチャネルをプログラムすることができる。アドバンストプログラミングモード45Cは、マルチステップ−10ステップまでの流体の連続投与を可能にし、流体容積および投与速度が、速度と容積、または容積と時間に基づいて各ステップに対してプログラム可能である;可変時間−指定されたクロック時間で24までの投与量計算ステップを可能にする;断続−規則的な間隔で投与されるように計算された投与量またはステップ;およびテーパ−安定速度に向かって上方へおよび/または下方へ傾斜する投与、を含む様々なタイプのプログラムを提供する。
【0090】
ポンプユーザインターフェイスまたはディスプレイスクリーン22は、ポンプ投与チャネル32、36と輸液容器の間の位置的な関係を有する。2チャネルポンプ10B(図2)では、チャネルが、AおよびBで、ポンプの左側にあるチャネルA専用にされたディスプレイスクリーン22の左側、およびポンプの右側にあるチャネルB専用にされたスクリーンの右側で、ラベル付けされている。大規模なヒューマンファクタの研究が、プログラミングスクリーンとそれらに対応するポンプチャネルの間の直感的な関係を結果として与えた。チャネルタブ構造または画像58が、各チャネルを示すために使用される。タブ58は、デザインテーマを保持することで、三次元的に盛り上がった外観を有し、スクリーン上で三次元的に盛り上がったオブジェクトが、タッチすることによって選択可能であり、プログラミングのポンプ投与ステータスおよび状態に関する追加の詳細を含むスクリーンとリンクすることになる。
【0091】
輸液中、医療用デバイスすなわちインフューザ10は、投与モードにある。投与モードスクリーンは、輸液の進行に関する情報を含む。投与モード中、遠景および近景の、2つのタイプのスクリーンディスプレイがある。遠景投与スクリーンが、シングルチャネルポンプに対して図5−1で示されている。遠景スクリーンは、薬剤名、濃度、投与量速度(適用可能である場合)または速度、VTBI、および、警告状態にある場合、最も高い優先順位の警告に対する警告名を表示する。遠景投与スクリーンが、複数のまたは二重チャネルポンプに対して図2Aで示されており、および約15フィート(4.6m)の距離から読取可能である。アクティブなチャネルの投与スクリーンのタブ上に表示された、アニメ化されたドリップアイコン60が、輸液が進行中であることを示す。アニメ化されたドリップアイコン60は、輸液中、あらゆるスクリーン上に表示される。
【0092】
近景投与スクリーンが、図5−1に示されている。近景投与スクリーンは、薬剤名、濃度、投与量速度、残り時間、VTBI、残り容積、および、警告状態にある場合、最も高い優先順位の警告に対する警告名を表示する。近景投与スクリーンは、施設によって構成可能である定義された時間の後、たとえば20秒後、遠景投与スクリーンと切り替わる。
【0093】
図5−16は、ユーザが「ネクスト」ボタン104をタッチする直前の、完了された輸液プログラムスクリーンを示している。いずれかの輸液を開始する前に、ユーザは、図5−17に示されている確認スクリーンを用いて、プログラムされた輸液を確認することを要求される。確認スクリーンは、ユーザが、プログラムされた値が正確に入力されたことを確認することを可能にする。輸液プログラムを開始するためにスタートボタンを押圧する前に、臨床医が、プログラムされた値を確認および検証する。一般に、確認および検証は、介護提供者が、正確を期して表示されたプログラム値を視覚的に見直し、その後、「スタート」ボタン130を押圧することによって行われる。しかし、他の確認および検証の手段が、ポンプによって発生される聴覚的なフィードバックすなわち警報を含んでもよいが、それに限定されない。
【0094】
施設は、施設によって使用される薬剤のライブラリで、各薬剤に対する投与量範囲および限界を確立することができる。図1の図面で最も良く理解されるように、施設は、ポンププロセッサ18に付属しているメモリ24内に、薬剤ライブラリ情報の全部またはいずれかの部分をダウンロードすることができる。このようにして、プログラムされた入力が施設が定義した投与量範囲および/または限界に違反する場合、臨床医が警告を受信することになる。いかなる組合せが定義されてもよい。各薬剤は、2つのタイプの警告レベル、「ソフト」限界警告および「ハード」限界警告と関連付けられることができる。プログラムされた投与量が、ソフトまたはハード限界の外にある場合、警告(視覚的なおよび聴覚的な)が結果として起こる。薬局または専門家が、選択された病院領域/室の必要に対処するために、病院の病棟(CCA)に基づいて、病院薬剤ライブラリをカスタマイズすることを可能にする。たとえば、小児科のために定義された領域に対するプログラミングパラメータは、成人の集中治療室に対するものとはかなり異なることが予想される。輸液を開始できるようにするためには、入力された投与量値は、施設によって設定された許容範囲でなければならない、または臨床医または管理者によって範囲外の投与量が特定の患者に対して実際に必要であることが確認されなければならない。臨床医またはユーザは、ソフト限界を無効にすることができるが、一方、ハード限界は、無効にするためにパスコードを必要とする。パスコードは、制限された配布を有さなければならない。
【0095】
図9Bで最も良く見られるように、表示またはアイコンは、プログラムされた治療が病院の最良の実行の範囲外にあること、または適用される規定がないことを、臨床医に指摘するために、投与スクリーン中に現れる。ポンプが、ソフト限界の外であるがハード限界内にある範囲内で投与している場合、ソフト限界アイコン57Aを超える、またはソフト限界アイコン57Bを下回るのいずれかが、投与中のポンプスクリーンの適切なチャネルインジケータタブ58上に現れる。他のデザインまたは色の図式可能であるが、アイコンは黄色い菱形様またはダイヤモンド状の背景上に、黒い矢印を有する。この形状および色の組合せは、ほぼ普遍的に注意を示唆する。矢印は、上限が超えられているとき上を向き、下限が超えられているとき、下を向く。
【0096】
図5−18の図面で最も良く理解されるように、「限界外」表示59が、タッチスクリーンのプログラム領域内でポップアップする。数字を付けられた連続する線またはバー61が、限界に対するプログラムされた値(および単位)を示す。ヒストグラム、釣鐘曲線などのデザインが追加の周波数情報を提供するために可能であり、異なる色が使用されてもよい。好ましくは、バー61は、ディスプレイ59を横切って水平方向に延びる単一の多色のバーである。存在するいずれかのハード限界の外にある、連続するバー61は、赤色(図5−18でクロスハッチングによって示されている)であり、それらが存在するときのソフト限界の外では、黄色(図5−18では白として示されている)、かつ許容可能な範囲内にでは、緑色(図5−18では点描されて示されている)。このようにして、プログラムされた値が、バー61上に表示および示され、ディスプレイ59が、プログラムされた値が許容可能な限界とどのようにして比較されるか、より許容可能にするためにはどの方向に移動されることが必要かに対する、迅速で、理解するのが容易かつ視覚的な概略表示を、ユーザに提供する。超えられた限界を無効にするために、または各プログラムされた値をそれぞれ編集するために「無効」および「編集」ボタン画像63、65が、ディスプレイ59上に提供される。無効ボタン63または編集ボタン65を押圧することは、限界外表示59を除去し、ユーザをプログラムスクリーンに戻す。
【0097】
図5−19は、限界メッセージのハード限界外、または遠景スクリーン上で示されている警告を示している。ポンプがハード限界の外の範囲で投与している場合、ハード限界超過アイコン57Cまたはハード限界を下回るアイコン57D(図9B参照)が、投与中、ポンプスクリーンの適切なチャネルインジケータタブ58上に出現することになる。他のデザインが可能であるが、アイコンは、赤い菱形様またはダイヤモンド状の背景上に、白い矢印を有する。矢印は、上限が超えられているとき上を向き、下限が超えられているとき、下を向く。赤い色は、ユーザが患者を詳しく監視することを意味する。上記で説明したように、「限界外」表示59が、タッチスクリーンのプログラム領域内でポップアップし、数字を付けられた連続する線またはバー61が、限界に対するプログラムされた値(および単位)を示す。すべてのソフトおよびハード限界の無効が、事象ログに記録され、かつ無効がメモリ24内のポンプ履歴として、ルールセット無効ログにログされる。
【0098】
緊急の際、ユーザは、単純な投与モード「流体のみ」または「他の薬剤」を選択することによって、薬剤ルールセットなしでポンプをプログラムしてもよい。これが行われた場合、事象がポンプの履歴にログされる。「流体のみ」または「他の薬剤」オプションが選択されたとき、または薬剤ライブラリ内の薬剤が、ルールセットに関連付けられていない場合、ポンプが、制限なしでプログラムされたことを臨床医に指摘するために、および投与中の流体/薬剤に対するパッケージ挿入を見直させるために、「ルールセット外」アイコン57E(図9B)が、ポンプの適切なチャネルインジケータタブ58上に現れる。「ルールセット外」アイコン57Eは、赤い三角形形状の背景の中の白い感嘆符を有する。
【0099】
本発明は、図5−3〜5−26の図面で最も良く理解され、または以下で説明されるような、輸液ポンプ10をプログラミングするための独自の手段および方法を提供する。ポンプが新しい患者に対して割り当てられているかどうかを識別した後、ユーザは、患者情報タブ43上に現れている患者データを入力することができる。最小でも、ユーザは、図5−3〜5−5に示されているようにCCAを選択しなければならない。図5−5によって示されているように、ユーザは、患者名、他の患者ID、身長、および体重を含むがそれに限定されない、患者に関する情報を入力することができる。たとえば、患者名領域170または下向きの矢印172をタッチすることは、図5−26に示されているデータ入力スクリーン174を提供する。このデータ入力スクリーンは、アルファベット情報、句読点、通常使用される記号(+、−、&、*、%、!、[、]、“、’、>、<、および#を含むがそれに限定されない)、ならびにキャンセル、クリアおよびエンター機能を入力するためのキーの画像を有する。「123」と文字が付けられたボタンが、図5−13に示されているものと同様の数字キーパッド47をポップアップする。
【0100】
ユーザは、ディスプレイスクリーン22上のプログラム領域45Bをタッチすることによって、輸液をプログラムし始める。このことは、輸液スクリーン132を、図5−6に示されているように現れさせる。次に、ユーザは、ポンプ10のメモリ24内に保管された選択可能な薬剤リスト76またはその一部分を、図5−7に示されているようなスクロール可能な薬剤リストスクリーン136内に出現させるために、選択輸液領域134をタッチする。病院または介護施設は、薬剤リストまたはライブラリ内のある薬剤を、プログラミングおよび投与においてより注意深い措置を必要とする「危険薬剤」として指定するように、ポンプ10をプログラムすることができる。これらの危険薬剤は、たとえば黄色などの警告的な色で周りを縁取られたスクリーン22上のアイコンを有するが、より重要でない薬剤は、そのように縁取られていないアイコンを有する。次に、ユーザが、上記で説明したように、ホットスクロールバー74を使用して薬剤リスト全体をスクロールし、適切な薬剤名アイコン138、たとえばドブタミンをタッチすることによって、処方された薬剤を選択する。図5−1に示されているように、危険薬剤についての薬剤名および/または濃度もまた黄色などの特別に着色された背景166上で表示されることができる。同じ概念が、図2A、2B、2C、5−2などの他のスクリーンに適用されることができる。
【0101】
ユーザインターフェイスの1つの独自の特徴は、薬剤が複数の濃度で使用可能である場合、選択濃度スクリーン140が、ユーザが薬剤を選択したとき、図5−8に示されているように出現することである。次に、ユーザが、処方および薬剤容器に適合する濃度を、特に検証および選択しようとする。このようにして、薬剤および濃度が、2つの別個のかつ明確なステップで選択またはプログラムされ、このことが、投薬エラーを防止するために、冗長性および安全性のための手段を加える。伝統的なデバイスおよび方法では、薬剤およびその濃度が、薬剤ライブラリまたはリスト内で単一の行または列で列挙され、単独でまたは隣接するリストの部分とともにスクリーン上に表示され、かつ単一のステップで選択される。薬剤がアルファベット順に列挙され、複数の濃度の同じ薬剤が、互いに隣接して現れているため、濃度選択エラーが生じることがある。
【0102】
この例では、ユーザが、500mg/250mLの濃度を選択した。いったん薬剤および濃度が選択された後、投与量計算領域63が、図5−9に示されているようにアクティブになる。ユーザは、投与量計算領域63にタッチすることによって、ユーザインターフェイスに投与量を計算させる機会を備える。ユーザインターフェイスは、図5−10に示されているような投与量計算スクリーン66を提供することによって応答する。病院が、特定の薬剤の投与量のための単位を事前に確立していない場合、ユーザは、単位選択領域またはボタン142にタッチすることによって、投与量単位を選択しようとする。ポップアップ単位選択スクリーン144が、図5−11に示されているように現れ、このことが、ユーザが、リスト全体をスクロールし、所望の単位に対応する領域をタッチすることによって単位を選択することを可能にする。ユーザインターフェイスは、図5−12に示されている投与量計算スクリーンに戻ることによって応答し、かつ選択された単位を表示する。この例では、mcg/kg/hrが単位として選択される。病院が、薬剤に対する単位を事前に確立している場合、ユーザは、単位選択ステップをスキップし、および図5−9から図5−12へ直接進む。その場合、図5−12の選択単位領域142は、あらかじめ埋められ、非活動化され、使用不可能である、または選択がユーザによって可能でないことを示すために灰色にされる。ユーザインターフェイスは、選択された単位に応じて、図5−12のあるデータ入力領域を自動的に灰色にする、または不活動化する。図5−12は、患者の体重が70kgとして前に入力されていることを示している。患者の体重が、前に入力されていない場合、体重領域146またはフィールドは空白であり、以下で説明される投与量領域フィールドと同じ方式で、データ入力に対して選択される。前に入力された体重値はまた、体重領域146にタッチすることによって編集されることができる。ポンププロセッサ18は、この体重の変化を、患者情報タブ43(図5−3)によってアクセスされる患者情報スクリーン148内に自動的に組み込むようにプログラムされることができる。別法として、プロセッサは、体重の変化が一時的とされるべきなのか、または患者情報スクリーン148内に組み込まれるべきなのかを、ユーザに尋ねるようにプログラムされることができる。別法として、ユーザが、患者情報スクリーン148に戻ってそこで体重を入力しない場合、ポンプは、体重変化が一時的であると仮定してもよい。身長およびBSAもまた、体重を同じ方式で編集されることができる。
【0103】
別法として、図5−15の図面で理解されることができるように、薬剤が、mL/時単位で、通常処方され、かつ投与されるとして薬剤ライブラリ内で識別される場合、投与量計算は、投与量および速度が同じものであるため、かなり単純化される。投与量計算領域は、不活動になり、使用不可能、または灰色にされ、かつ速度プログラム領域が直ちにデータ入力のためにアクティブになる。
【0104】
しかし、通常、ユーザが図5Kの投与量領域63をタッチしたとき、図5−13に示されている数値データ入力(キーパッド)領域またはスクリーン47が、出現する。ユーザは、所望の投与量の値62をキー入力するために、数字および小数アイコンをタッチし、これが投与量領域63内でユーザによってキー入力されたときに表示される。ユーザが次に、「入力」領域152をタッチする。ユーザインターフェイスは、ユーザを図5−14に示されているスクリーンへ送ることによって応答する。入力領域152は、まだ活動化されている。(すなわち、灰色または使用不可能ではない)。次に、ユーザが、エンターアイコンをタッチすることができ、このことが、ユーザインターフェイスに速度を計算させる。すべての計算された値が、ディスプレイスクリーン22上で明確に識別され、および[計算された]と示されることに注意されたい。次に、ユーザが、VTBI領域にタッチし、輸液される予定の容積(VTBI)を入力するためにデータ入力プロセスを繰り返す。ユーザインターフェイスが次に、時間を計算する。図5−16を参照されたい。別法として、ユーザは、時間を入力することができ、VTBIが計算されることになる。ユーザが、入力された値のすべてに満足した場合、図5−16で今アクティブになっている「ネクスト」領域またはボタン104をタッチすることができる。またはデータ入力を修正するためにアクティブな領域のいずれかをタッチすることができ、それに応じて値が再計算される。ユーザが満足したとき、ユーザが、ネクスト領域104をタッチし、および確認スクリーン154が図5−17に示されているように出現する。確認スクリーン154は、すべての入力が正確にかつ企図されたように行われたことを、ユーザが検証することを許す。
【0105】
ユーザがプログラムされた値を視覚的に検証または確認し、かつスタートプログラム領域またはボタン130にタッチした後、輸液が開始する。これは、適切なチャネルインジケータをそれに備えることによって、チャネルを明確に識別する。ユーザが、プログラムされた値に満足しない場合、ユーザは、値のいずれかがそこで編集されることができる輸液スクリーン132(図5−6)に戻るために、プログラム領域45Bをタッチすることができる。いったんスタートプログラム領域130がタッチされた後、ユーザインターフェイスが、図5−2に示されているように近景投与スクリーンを表示し、ドリップインジケータ60が、そのアニメーションを開始する。所定の経過時間の間、いずれのユーザ入力もない場合、ユーザインターフェイスが、図5−1に示されているような遠景投与スクリーンに自動的に切り替わる。
【0106】
本発明の別の有利な態様、図5−20および5−21に示されているように、複数の、より好ましくは3つ以上のカスタマイズ可能な警告に対する警告オプションスクリーン156を、スクリーン22上に同時に表示する能力。スクロールバー158が、ユーザが、図5−20に示されているような警告オプションリストの上部から、図5−21に示されているようなリストの底部まで、スクロールすることを可能にする。図5−21では、いくつかの警告オプションが設定されているが、ユーザインターフェイスは、所定の割当時間内にさらなるユーザ入力を受信しなかったため、コールバック警告を表示していることに注意されたい。スクリーンの警告部分175は、どのチャネルに警告が関連しているのかをユーザが判定するのを補助するためのチャネルタブ176を備える。GUIプログラム26が、スクリーン警告部分175および関連しているチャネルタブ58を、同じ所与の色で示し、最も高い優先度の警告の緊急性に応じて、連続的な点灯を維持させる、または断続的に点滅させることができる。たとえば、コールバック警告の場合、タブ58および警告部分175が、黄色を点滅する。さらに、時間表示178がスクリーンの警告部分上に含まれる。他の時間表示が有用であり可能であるが、図示された例で表示された時間は、警告が開始してから経過した時間である。この特徴は、ユーザに、どのくらいの時間警告ステータスが存在しているのかを知らせる。
【0107】
スクリーン22の大きなサイズは、ユーザの利益のために詳細化された複数のライン命令が表示されることを許す。3本以上ものラインにユーザ応答ボタンを加えたものが、スクリーン22上に同時に提供されることができる。命令は、一般的な命令、一般的な警告、デバイスの特定のチャネル、輸液される特定の薬剤、投与されている特定のタイプの輸液(たとえば、図5−22はボーラスセットアップを示している)に関連付けられることができる、または、薬剤でない特定の臨床的な助言または命令(図5−24)が表示可能であることに有用であることができる。
【0108】
図5−22は、ボーラス設定スクリーン158を示している。ユーザは、図示されているような「輸液停止」を選択することによって輸液を停止するようにデバイス10をプログラムすることができる。別法として、ボーラス輸液の完了の際、選択可能な時間遅延あり、またはなしで、第1の、高度またはピギーバック輸液を開始するように選択することができる。
【0109】
図5−23および5−24は、ピギーバック輸液が、第1の輸液と実質上同じ方式でプログラム可能であることを示している。「ピギーバック」ボタン45Dの選択が、第1の輸液スクリーン132と実質上同じに見えるピギーバック輸液スクリーン160を表示する。上記で説明されたのと同じ方式でプログラミングが完了した後、ピギーバック確認スクリーン162が示される。ユーザは、ピギーバックされる薬剤などの、薬剤特定情報を与えられるだけでなく第2の容器を第1の容器よりも高く吊下するための、薬剤でない特定の指摘も、同じスクリーン上で同時に与えられる。表示はまた、ピギーバックがAチャネルと接続されるべきであることを、ユーザに指摘する。ユーザは、適切な動作をとり、承認のためにOKボタン164を押さなければならない。いったんピギーバック輸液が確認され、かつ開始された後、ピギーバック輸液の薬剤名およびその他の詳細が、タブ58上の第1の輸液の詳細に代替する。すなわち、アンピシリン/スルバクタム、速度、VTBIが、ドブタミン、32.6mL/時および196mLに代替する。
【0110】
本発明は、その好ましい実施形態に関連して示され、かつ説明されてきたが、特許請求の範囲の広く企図された範囲内で、多くの修正、代替および追加が、行われてもよいことを理解されよう。前述のことから、本発明は、ここに述べられた目的の少なくともすべてを達成する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力スクリーンと、
スクリーンと電子通信状態にある処理ユニットと、
医療デバイスの操作に関連する所与の量の操作データの第1のディスプレイをスクリーン上に示すため、および
トリガ事象で第1のディスプレイを第2のディスプレイと選択的に交換するために、処理ユニットによって実行されるプログラミングコードを含み、第2のディスプレイが、所与の量の操作データのデータ部分集合を含む、処理ユニットと結合されたメモリとを備える、医療用デバイス。
【請求項2】
医療デバイスの操作に関連する所与の量の操作データの第1のディスプレイをスクリーン上に示すステップ、および
トリガ事象で第1のディスプレイを第2のディスプレイと選択的に交換するステップであって、第2のディスプレイが所与の量の操作データのデータ部分集合を含むステップを含む、出力スクリーンを有する医療用デバイスを動作させる、方法。
【請求項3】
トリガ事象が、医療用デバイスとの最後のユーザ相互作用から経過した時間に基づいている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
医療用デバイスでの周辺光状態を監視するステップをさらに含み、トリガ事象が医療用デバイスでの周辺光状態に基づいている、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
スクリーンの輝度が、医療用デバイスの周辺光状態に基づいて調節される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
輸液ポンプとしての医療用デバイスを提供するステップをさらに含み、第2のディスプレイデータ部分集合が、速度、投与量、用量、輸液される予定の残り容積、薬剤識別情報、医療用デバイスのステータス、現在時間、指定された患者識別情報、および薬剤輸液までの時間カウントダウン、警告情報、警告状態で経過した時間、チャネル識別、臨床治療領域、限界ステータス、および単位から成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
第1のディスプレイ操作データの値が、所与のサイズで示され、第2のディスプレイデータ部分集合の対応する値が、第1のディスプレイ操作データの値の所与のサイズよりも大きなサイズで示される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
選択可能な情報のリストを供給するステップ、
表示される部分および表示されない部分を有する選択可能な情報のリストの一部のみをスクリーン上に表示するステップ、
ユーザによって活動化されたときに、選択可能な情報のリスト全体を選択的にスクロールすることによって、表示される部分である選択可能な情報のリストの一部を変更するように構成された、視認可能な部分に隣接するスクロール要素を提供するステップ、および
第1および第2の重み付き位置をスクロール要素に提供するステップを含み、第1の重み付き位置が、ユーザによって活動化されたとき第1の所与のスクロール速度で、選択可能な情報のリスト全体をスクロールするように構成され、第2の重み付き位置が、ユーザによって活動化されたとき第2の所与のスクロール速度で、選択可能な情報のリスト全体をスクロールするように構成され、第1および第2の所与の速度が等しくない、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
重み付き位置が、別個のアイテムとして図形的に表示される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
スクロール要素に中央位置を提供するステップをさらに含み、中央位置が、スクロール要素がユーザによって活動化されたとき、選択可能な情報のリスト全体のスクローリングを停止するように構成されている、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
等しくないスクロール速度を有する第3および第4の重み付き位置をスクロール要素に供給するステップをさらに含み、第3のおよび第4の重み付き位置が、第1および第2の重み付き位置と反対の方向に、選択可能な情報のリスト全体をスクロールするように構成され、中央位置が、第3と第1の重み付き位置の間に配置され、第4の重み付き位置が、第3の重み付き位置に隣接して配置され、第2の重み付き位置が、第1の重み付き位置に隣接して配置される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
スクローリングの速度および方向が、ユーザによって活動化される重み付き位置に基づいて変化する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
スクリーンが、タッチスクリーンであり、スクロール要素が、タッチスクリーン上に表示される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
スクロール要素重み付き位置の1つの活動化が、選択可能な情報のリスト全体の所与の複数の増分によるスクローリングを可能にする、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
第1および第2のディスプレイの1つにタッチスクリーンキーパッドディスプレイを提供するステップをさらに含み、タッチスクリーンキーパッドディスプレイが、アルファベットキーパッドおよび数字キーパッドから成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項16】
警告ステータスおよび警告ステータスで経過した時間の視覚的な標示を第1および第2のディスプレイの1つに提供するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項17】
正しい医療用デバイス/患者関連を検証するために、第1および第2のディスプレイの1つの上の写真およびバーコードから成る群から選択された、患者を識別する画像を提供するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項18】
第1および第2のディスプレイの1つに、医師によって重要であると示された薬剤名を視覚的な方式でハイライトするステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項19】
第1のグラフィカルオブジェクトをスクリーン上に表示するステップ、
第1のグラフィカルオブジェクトを少なくとも部分的に覆う第2のグラフィカルオブジェクトをスクリーン上に表示するステップ、および
二重機能のクリアおよびキャンセルボタンをスクリーン上に提供するステップをさらに含み、二重機能のクリアおよびキャンセルボタンがユーザによる第1の活動化によって第2のグラフィカルオブジェクトを除去するように動作し、ユーザによる第2の活動化によって、第1のグラフィカルオブジェクトのユーザ入力された内容をクリアするように動作し、かつそこで、二重機能のクリアおよびキャンセルボタンが、ユーザによる不注意の第2の活動化を防止するために、第1の活動化の後の所与の時間の間、非活動化される、請求項2に記載の方法。
【請求項20】
選択可能な情報のリストを供給するステップ、
表示される部分および表示されない部分を有する選択可能な情報のリストの一部のみをスクリーン上に表示するステップ、
ユーザによって活動化されたときに、選択可能な情報のリスト全体を選択的にスクロールすることによって、表示された部分である選択可能な情報のリストの一部を変化させるように構成されていた、視認可能な部分に隣接するスクロール要素を提供するステップ、および
スクロール要素に第1のおよび第2の重み付き位置を提供するステップを含み、第1の重み付き位置が、ユーザによって活動化されたとき第1の所与のスクロール速度で、選択可能な情報のリスト全体をスクロールするように構成され、第2の重み付き位置が、ユーザによって活動化されたとき第2の所与のスクロール速度で、選択可能な情報のリスト全体をスクロールするように構成され、第1および第2の所与の速度が等しくない、出力スクリーンを有する医療用デバイスを操作する、方法。
【請求項21】
出力スクリーンと、
スクリーンと電子通信状態にある処理ユニットと、
処理ユニットと結合されたメモリとを備え、メモリが、
選択可能な情報のリストを供給するため、
表示される部分および表示されない部分を有する選択可能な情報のリストの一部のみをスクリーン上に表示するため、
ユーザによって活動化されたときに、選択可能な情報のリスト全体を選択的にスクロールすることによって、表示された部分である選択可能な情報のリストの一部を変化させるように構成された、視認可能な部分に隣接するスクロール要素を提供するため、および
第1の重み付き位置が、ユーザによって活動化されたとき第1の所与のスクロール速度で、選択可能な情報のリスト全体をスクロールするように構成され、第2の重み付き位置が、ユーザによって活動化されたとき第2の所与のスクロール速度で、選択可能な情報のリスト全体をスクロールするように構成され、第1および第2の所与の速度が等しくない第1のおよび第2の重み付き位置をスクロール要素に提供するために、処理ユニットによって実行されるプログラミングコードを含む、医療用デバイス。
【請求項22】
容器から患者へ治療薬を投与するように構成されたポンプチャネル、および
ポンプチャネルに取り付けられ、容器内に含まれている第1の治療薬に関連する情報を表示するための第1の領域と、容器内に含まれている第2の治療薬に関連する情報を同時に表示するための第2の領域とを有するディスプレイを含むユーザインターフェイスを備える、
容器内に含まれている複数の治療薬を投与するための、医療用ポンプ。
【請求項23】
ディスプレイが、容器内に含まれている第3の治療薬に関連する情報を表示するための第3の領域を備える一方、第1の治療薬および第2の治療薬に関連する情報が、それぞれ第1の領域および第2の領域に同時に表示される、請求項21に記載の医療用ポンプ。
【請求項24】
ポンプチャネルに取り付けられたディスプレイスクリーンを提供するステップ、および
容器内に含まれている複数の治療薬のうちの少なくとも2つに関連する情報をディスプレイスクリーン上に同時に表示するステップを含む、単一の容器内に含まれている所定の量の複数の治療薬によって定義される医薬品オーダーを表示する、方法。
【請求項25】
表示される情報が、治療薬名および治療薬量から成る群から選択される、請求項24に記載の医薬品オーダーを表示する方法。
【請求項26】
表示される情報が、薬剤単位、mL、mg、およびmEqから成る群から選択された測定単位を伴った治療薬量を含む、請求項24に記載の医薬品オーダーを表示する方法。
【請求項27】
情報が、単一の共通ディスプレイスクリーン上に表示される、請求項24に記載の医薬品オーダーを表示する方法。
【請求項28】
医療用ポンプ上にディスプレイスクリーンを提供するステップ、
医療用ポンプにラベルの部分の電子画像を供給するステップ、および
医療用ポンプのディスプレイスクリーン上に電子画像を表示するステップを含む
ラベルを備える容器から医療用ポンプによって投与される医薬品オーダーを検証する、方法。
【請求項29】
ラベルの部分が、バーコードを備える、請求項28に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項30】
電子画像を供給するステップが、バーコードリーダーによってバーコードを走査するステップ、およびバーコードを医療用ポンプに送信するステップを含む、請求項29に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項31】
ラベルの部分がラベル全体を含み、電子画像を供給するステップが、ラベル全体のデジタル写真を作製するステップを含む、請求項28に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項32】
表示された電子画像を、容器のラベルの部分と比較するステップをさらに含む、請求項27に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項33】
表示された電子画像を、第2のソースからのラベルの部分のみなし電子画像と比較するステップをさらに含む、請求項28に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項34】
第2のソースが、病院情報システムおよび薬局情報システムから成る群から選択された情報システムである、請求項33に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項35】
電子画像を、第2のソースからのみなし電子画像と比較するステップが、みなし電子画像を医療用ポンプへ送信するステップ、および電子画像とみなし電子画像の両方を同時にスクリーン上に表示するステップを含む、請求項33に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項36】
ディスプレイスクリーンを提供するステップが、ディスプレイスクリーンを医療用ポンプのポンプチャネルに取り付けるステップを含む、請求項28に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項37】
比較するステップの後、ラベルの電子画像から情報を、ポンプ上のデータ入力スクリーンに配置するステップをさらに含む、請求項32に記載の医薬品オーダーを検証する方法。
【請求項38】
プロセッサと、ポンプチャネルと、ポンプチャネルに取り付けられかつプロセッサと接続されたディスプレイスクリーンとを備える医療用ポンプ、
ラベルの部分の電子画像を医療用ポンプのプロセッサへ送信するためのラベル画像生成器、および、
ラベルの部分を少なくともフルサイズで表示するように構成されているディスプレイスクリーンを備える、ラベルを有する容器から分与される医薬品オーダーを検証するための、システム。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5−1】
image rotate

【図5−2】
image rotate

【図5−3】
image rotate

【図5−4】
image rotate

【図5−5】
image rotate

【図5−6】
image rotate

【図5−7】
image rotate

【図5−8】
image rotate

【図5−9】
image rotate

【図5−10】
image rotate

【図5−11】
image rotate

【図5−12】
image rotate

【図5−13】
image rotate

【図5−14】
image rotate

【図5−15】
image rotate

【図5−16】
image rotate

【図5−17】
image rotate

【図5−18】
image rotate

【図5−19】
image rotate

【図5−20】
image rotate

【図5−21】
image rotate

【図5−22】
image rotate

【図5−23】
image rotate

【図5−24】
image rotate

【図5−25】
image rotate

【図5−26】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2012−101101(P2012−101101A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−288309(P2011−288309)
【出願日】平成23年12月28日(2011.12.28)
【分割の表示】特願2008−506653(P2008−506653)の分割
【原出願日】平成18年4月1日(2006.4.1)
【出願人】(504308442)ホスピラ・インコーポレイテツド (50)
【Fターム(参考)】