説明

医療費控除サポートシステム

【課題】 医療費控除の申告額を容易に知ることができるようにする。
【解決手段】 POS端末10は、医療費控除対象となる商品の識別子と金額とを記録したレシートと、処方箋または医師の証明書があれば医療費控除対象となる商品の識別子と金額とを記録したレシートを出力する。携帯電話機40は、これらのレシートに記録された識別子と金額とを読取り、サービスサーバ装置50へ送信する。サービスサーバ装置50は、識別子と金額とを、医療費控除の対象となる第1控除商品のグループと、医療費控除の際に処方箋または医師の証明書を必要とする第2控除商品のグループに分類する。そして、分類された販売金額の合計を第1控除商品のグループと第2控除商品のグループ毎に算出する。携帯電話機40は、各グループの販売金額の合計を、第1控除商品グループと第2控除商品グループとで別々に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療控除の対象となる商品の情報を出力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、薬局やドラッグストアにおいては、医療費控除の対象となる医薬品だけでなく、雑貨や日用品など医薬品以外の物品も販売されているため、医療費控除対象の物品と、医療費控除対象外の物品の両方を購入すると、金銭登録器からは、両方の物品の金額が混在したレシートが出力されることとなる。しかし、日用品等への支払い金額は医療費控除の対象とはならないため、医療費控除を受けようとする際には、医療費控除対象の物品および医療費控除対象外の物品の両方が記載されたレシートから日用品など医療費控除対象外の物品の金額を除外し、医療費控除の対象となる物品の金額を抽出して集計する必要がある。
【0003】
このような作業は非常に繁雑であり面倒であるため、近年、このような作業にかかる手間を低減する装置が考案されている。例えば、特許文献1に開示されたPOS(Point Of Sale)端末は、顧客が物品を購入すると、顧客が購入した物品の物品名、物品の購入日、金額、物品が医療費控除対象であるか否かを示す医療費控除フラグとを対応付けて、顧客が所持するICカードに記録する。そして、ICカードに記録された医療費控除フラグに基づいて、医療費控除対象となる物品の商品名と購入金額とを抽出し、抽出した物品の商品名と金額とをまとめて印刷する。
また、特許文献2に開示されたPOS端末は、顧客の購入した商品が医療費控除対象であるか否かを判断し、医療費控除対象の商品名及び金額と、医療費控除対象外の商品名および金額とを別々の領域に分けて印刷し、顧客に提供する。
これらの技術によれば、医療費控除対象の物品とこの物品の購入金額とを容易に知ることができるようになり、医療費控除を受けようとする者は、繁雑な作業を行うことなく、医療費控除を受けることが可能となる。
【特許文献1】特開2000−306165号公報
【特許文献2】特開2004−94309号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、薬局やドラッグストア等で購入できる商品の中には、通常は医療費控除対象外となっているが、医師の処方箋または医師の証明書があれば、医療費控除の対象になる物品(例えば、成人用おむつ、眼帯等)がある。特許文献1,2に開示されているシステムにおいては、このように医師の処方箋があれば医療費控除の対象になる物品についての対応は記載も示唆もない。このため、これらの商品について医療費控除を受けようとすると、結局、従来と同様に物品の購入に支払った金額をレシートから抽出して集計するという繁雑な作業を行わなければならなかった。
【0005】
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、医療費控除の申告額を容易に知ることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために本発明は、商品を特定する識別子と、該識別子で特定される商品の販売金額とが記録された記録用紙から、前記識別子と前記販売金額とを読み取る読取部と、前記読取部にて読み取られた識別子と販売金額とを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された識別子で特定される商品が、医療費控除の対象となる第1控除商品であるか、医療費控除の際に処方箋または医師の証明書を必要とする第2控除商品であるかを判定し、該識別子と、該識別子に対応付けて記憶部に記憶された販売金額とを、判定結果に応じて第1控除商品のグループまたは第2控除商品のグループに分類する第1分類部と、前記第1分類部により分類された販売金額の合計を前記第1控除商品のグループと前記第2控除商品のグループ毎に算出する算出部と、前記算出部により算出された各グループの販売金額の合計を、第1控除商品グループと第2控除商品グループとで別々に表示する表示部とを有する医療費控除サポートシステムを提供する。
【0007】
また、好ましい態様において、商品を特定する識別子が入力される識別子入力部と、前記識別子入力部に入力された識別子で特定される商品の販売金額を特定する金額特定部と、前記識別子入力部に入力された識別子と、前記金額特定部にて特定された販売金額とを記録用紙に記録する出力部とを有し、前記読取部は、前記出力部から出力された記録用紙を読取るようにしてもよい。
【0008】
また、好ましい態様において、前記出力部は、前記識別子と、前記販売金額とを二次元シンボルに変換して前記記録用紙に記録するようにしてもよい。
【0009】
また、好ましい態様において、前記識別子入力部に入力された識別子で特定される商品が、医療費控除の対象となる第1控除商品であるか、医療費控除の際に処方箋または医師の証明書を必要とする第2控除商品であるかを判定し、該識別子と、前記金額特定部で特定された販売金額とを、判定結果に応じて第1控除商品のグループまたは第2控除商品のグループに分類する第2分類部を有し、前記出力部は、前記第1控除商品のグループに分類された識別子および販売金額と、前記第2控除商品のグループに分類された識別子および販売金額とを別々の記録用紙に出力するようにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成図である。金銭登録器と同様の機能を持つPOS端末10は、ドラッグストア等の店舗に設置され、店舗内に設けられている通信ネットワーク30に接続されている。また、同じく店舗内の通信ネットワーク30には、店舗内で販売される商品に関する各種データを記憶したサーバ装置20が接続されている。サーバ装置20とPOS端末10は通信機能を有しており、通信ネットワーク30を介してデータの授受を行う。そして、POS端末10は、通信ネットワーク30を介してサーバ装置20と通信を行い、サーバ装置20から各種データを取得してレシートの印刷を行う。なお、店舗内には、複数のPOS端末が設置されるが、図面が煩雑になるのを防ぐため、図1においては一つのPOS端末のみを示している。
【0011】
携帯電話機40は、データ通信を行う機能を備えた携帯電話機である。携帯電話機40は、データ通信サービスを提供する移動体通信網60A、およびインターネット60Bを介してデータ通信を行い、インターネット60Bに接続されたコンピュータ装置と通信を行うことが可能となっている。サービスサーバ装置50は、クライアントとなる端末装置へ各種データを提供するサーバ装置である。サービスサーバ装置50は、インターネット60Bに接続されており、携帯電話機40から送信されるデータを受信して記憶する機能や、記憶したデータを纏め、纏めた結果を携帯電話機40へ提供する機能を備えている。
【0012】
[POS端末10の構成]
次にPOS端末10の詳細について説明する。図2はPOS端末10の外観図である。図2に示したように、POS端末10は、紙幣や硬貨を収納するドロアユニット10A、テンキー等の各種キーを備えた操作部10B、各種情報を表示する第1液晶ディスプレイ10C、顧客に対して各種情報を表示する第2液晶ディスプレイ10D、レシートを印刷するプリンタ10E、商品パッケージに印刷されているJANコードのバーコードを読み取るバーコードスキャナ10Fを備えている。
【0013】
図3は、POS端末10のハードウェア構成を示したブロック図である。図3に示したように、POS端末10の各部は、バス101に接続されており、このバス101を介して各部間でデータの授受を行う。通信部106は、通信線(図示略)で通信ネットワーク30に接続されており、POS端末10が通信ネットワーク30を介して通信を行う際、通信ネットワーク30との間で通信の仲介をする通信インターフェースとして機能する。
【0014】
ROM103は、制御プログラムを記憶している。CPU102は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM103から制御プログラムを読み出して実行する。そして、CPU102が制御プログラムを実行すると、POS端末10の各部がCPU102により制御され、日時を計時する機能や、サーバ装置20と通信を行う機能、金銭登録器の機能等が実現する。
【0015】
[サーバ装置20の構成]
次にサーバ装置20の構成について説明する。図4は、サーバ装置20のハードウェア構成を示したブロック図である。図4に示したように、サーバ装置20の各部は、バス201に接続されており、このバス201を介して各部間でデータの授受を行う。通信部206は、通信線(図示略)で通信ネットワーク30に接続されており、サーバ装置20が通信ネットワーク30を介して通信を行う際、通信ネットワーク30との間で通信の仲介をする通信インターフェースとして機能する。
【0016】
記憶部205は、例えばハードディスク装置など、データを永続的に記憶する装置(図示略)を有しており、サーバ装置20の各部を制御するためのOS(Operating System)ソフトウェアや、商品マスタテーブルTB1などを記憶している。
図5は、記憶部205が記憶している商品マスタテーブルTB1のフォーマットを例示した図である。商品マスタテーブルTB1には、商品を一意に識別できるJAN(Japan Article Number)コードに対応付けて、JANコードで特定される商品の商品名と、商品の効能/効果/用途と、商品の単価とが格納されている。また、商品マスタテーブルTB1には、商品が医療費控除対象の商品であるか否かを示す区分データがJANコードに対応付けて格納されている。区分データは、医療費控除対象であるか否かを数値によって示しており、例えば本実施形態においては、値が「0」である場合には商品が医療費控除対象外であることを示し、値が「1」である場合には商品が医療費控除対象であることを示し、値が「2」である場合には処方箋または医師の証明書があれば医療費控除対象となる商品であることを示している。
【0017】
ROM203は、IPL(Initial Program Loader)と呼ばれるプログラムを記憶しており、CPU202は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM203からIPLを読み出して実行する。CPU202は、IPLを実行すると、記憶部205からOSソフトウェアを読み出して起動する。CPU202が、OSソフトウェアを起動すると、クライアントとなるPOS端末10と通信を行い、POS端末10へ各種データを提供する機能が実現する。
【0018】
[携帯電話機40の構成]
次に携帯電話機40の構成について説明する。図6は、携帯電話機40のハードウェア構成を示したブロック図である。図6に示したように、携帯電話機40の各部は、バス401に接続されており、このバス401を介して各部間でデータの授受を行う。無線通信部406は、携帯電話機40が音声通信やデータ通信を行う際、移動体通信網60Aの無線基地局(図示略)との間で通信の仲介を行う通信インターフェースとして機能する。操作部407は、携帯電話機40を操作するための複数のキー(図示略)を有しており、キーが押下されると、押下されたキーを示す信号をCPU402へ供給する。表示部408は、液晶ディスプレイ装置を備えており、CPU402の制御の下、文字やグラフィック画面、携帯電話機40を操作するためのメニュー画面などを表示する。カメラ部409は、例えば、光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)などの半導体素子を具備しており、この電気信号をデジタルデータに変換し、このデジタルデータからCCDが捉えた像を示す画像ファイルを生成する。
【0019】
記憶部405は、データを永続的に記憶する不揮発性メモリを有しており、携帯電話機40の各部を制御するOSソフトウェアを記憶している。また、記憶部405は、携帯電話機40に各種機能を実現させるアプリケーションソフトウェアを記憶しており、カメラ部409が生成した画像ファイルから各種データを抽出する機能、抽出したデータをサービスサーバ装置50へ送信する機能、およびサービスサーバ装置50から送信されたデータを表示する機能を実現するアプリケーションソフトウェア(以下、アプリソフトと称する)を記憶している。また、記憶部405は、携帯電話機40を一意に識別する端末識別子として、例えば、当該携帯電話機40のユーザに付与された電話番号を記憶している。
【0020】
ROM403は、IPLを記憶している。CPU402は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM403からIPLを読み出して実行する。CPU402は、IPLを実行すると、記憶部405からOSソフトウェアを読み出して起動し、RAM404を作業エリアとして携帯電話機40の各部の制御を行う。そしてOSソフトウェアを起動したCPU402は、CPU402に入力される信号に応じた処理を行う。例えば、携帯電話機40の使用者が、操作部407が有するキーを操作してアプリソフトの実行を指示する操作を行うと、CPU402は、操作部407から供給される信号と表示部408に表示されている画面とに基づいて使用者の指示を特定し、記憶部405からアプリソフトを読み出して起動する。CPU402が、アプリソフトを起動すると、カメラ部409で読み取った画像から各種データを抽出する機能や、抽出したデータをサービスサーバ装置50へ送信する機能、およびサービスサーバ装置50から送信されるデータを受信して表示する機能が実現する。
【0021】
[サービスサーバ装置50の構成]
次にサービスサーバ装置50の構成について説明する。図7は、サービスサーバ装置50のハードウェア構成を示したブロック図である。図7に示したように、サービスサーバ装置50の各部は、バス501に接続されており、このバス501を介して各部間でデータの授受を行う。通信部506は、通信線(図示略)でインターネット60Bに接続されており、サービスサーバ装置50がインターネット60Bを介して通信を行う際、インターネット60Bとの間で通信の仲介をする通信インターフェースとして機能する。
【0022】
記憶部505は、例えばハードディスク装置など、データを永続的に記憶する装置(図示略)を有しており、サービスサーバ装置50の各部を制御するためのOSソフトウェアや、各種テーブルなどを記憶している。
図8は、記憶部505が記憶している医療費控除判定テーブルTB2のフォーマットを例示した図である。医療費控除判定テーブルTB2には、ドラッグストア等で販売されている商品に対応したJANコードに対応付けて、商品の効能/効果/用途を示すデータが格納される。また、医療費控除判定テーブルTB2には、JANコードで特定される商品が医療費控除対象であるか否かを表す区分データが格納される。
【0023】
ROM503は、IPLを記憶しており、CPU502は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM503からIPLを読み出して実行する。CPU502は、IPLを実行すると、記憶部505からOSソフトウェアを読み出して起動する。CPU502が、OSソフトウェアを起動すると、クライアントとなる携帯電話機40と通信を行い、携帯電話機40へ各種データを提供する機能が実現する。
【0024】
[実施形態の動作]
次に本実施形態の動作について説明する。なお、以下の説明においては、携帯電話機40のユーザが、POS端末10が設置されたドラッグストアで医薬品や日用品、処方箋または医師の証明書があれば医療控除対象となる商品を購入する場合を想定して動作の説明を行う。
【0025】
まず、携帯電話機40のユーザが、POS端末10が設置されている場所へ複数の商品を持参すると、ドラッグストアの店員により、バーコードスキャナ10Fが操作され、各商品のパッケージに印刷されたJANコードのバーコードが読み取られる。バーコードスキャナ10Fによりバーコードが読み取られると(図9:ステップSA10;YES)、CPU102は読み取ったバーコードを解析し、バーコードが表すJANコードを抽出する(ステップSA11)。例えば、まず商品名が「○○風邪薬」である商品のバーコードが読み取られると、この風邪薬を特定する「49○○○○○×××××△」というJANコードが抽出される。CPU102は、JANコードを抽出すると、抽出したJANコードをサーバ装置20へ送信する(ステップSA12)。
【0026】
この送信されたJANコードがサーバ装置20の通信部206にて受信されると(図10:ステップSB1;YES)、CPU202は、受信したJANコードと同じJANコードを、商品マスタテーブルTB1に格納されているJANコードの中から検索する(ステップSB2)。CPU202は、受信したJANコードと同じJANコードを見つけると、このJANコードに対応付けて格納されている商品名「○○風邪薬」、効能/効果/用途「風邪薬」、単価「650円」、および区分データ「1」を商品マスタテーブルTB1から読出す(ステップSB3)。そして、通信部206を制御し、読み出した商品名、効能/効果/用途、単価、および区分データをPOS端末10へ送信する(ステップSB4)。
【0027】
POS端末10は、サーバ装置20から送信された商品名、単価、および区分データを受信すると(ステップSA13;YES)、送信したJANコードと、受信した商品名、単価、および区分データを対応付けてRAM104に記憶させる(ステップSA14)。そして、受信した商品名および単価を第1液晶ディスプレイ10Cと第2液晶ディスプレイ10Dに表示する(ステップSA15)。
【0028】
次に、例えば、商品名が「△△歯ブラシ」である商品のバーコードが読み取られると(ステップSA10;YES)、CPU102は、この歯ブラシを特定する「49□□□□□△△△△△×」というJANコードを抽出し(ステップSA11)、抽出したJANコードをサーバ装置20へ送信する(ステップSA12)。
【0029】
この送信されたJANコードがサーバ装置20の通信部206にて受信されると(ステップSB1;YES)、CPU202は、受信したJANコードと同じJANコードを、商品マスタテーブルTB1に格納されているJANコードの中から検索する(ステップSB2)。CPU202は、受信したJANコードと同じJANコードを見つけると、このJANコードに対応付けて格納されている商品名「△△歯ブラシ」、効能/効果/用途「オーラルケア」、単価「120円」、および区分データ「0」を読出す(ステップSB3)。そして、通信部206を制御し、読み出した商品名、効能/効果/用途、単価、および区分データをPOS端末10へ送信する(ステップSB4)。
【0030】
POS端末10は、サーバ装置20から送信された商品名、効能/効果/用途、単価、および区分データを受信すると(ステップSA13;YES)、送信したJANコードと、受信した商品名、効能/効果/用途、単価、および区分データを対応付けてRAM104に記憶させる(ステップSA14)。そして、受信した商品名および単価を第1液晶ディスプレイ10Cと第2液晶ディスプレイ10Dに表示する(ステップSA15)。
【0031】
次に、例えば商品名が「□□オムツ」である商品のバーコードが読み取られると(ステップSA10;YES)、CPU102は、「49×××××○○○○○□」というJANコードを抽出し(ステップSA11)、抽出したJANコードをサーバ装置20へ送信する(ステップSA12)。
【0032】
この送信されたJANコードがサーバ装置20の通信部206にて受信されると(ステップSB1;YES)、CPU202は、受信したJANコードと同じJANコードを、商品マスタテーブルTB1に格納されているJANコードの中から検索する(ステップSB2)。CPU202は、受信したJANコードと同じJANコードを見つけると、このJANコードに対応付けて格納されている商品名「□□オムツ」、効能/効果/用途「成人用オムツ」、単価「1650円」、および区分データ「2」を読出す(ステップSB3)。そして、通信部206を制御し、読み出した商品名、効能/効果/用途、単価、および区分データをPOS端末10へ送信する(ステップSB4)。
【0033】
POS端末10は、サーバ装置20から送信された商品名、単価、および区分データを受信すると(ステップSA13;YES)、送信したJANコードと、受信した商品名、単価、および区分データを対応付けてRAM104に記憶させる(ステップSA14)。そして、受信した商品名および単価を第1液晶ディスプレイ10Cと第2液晶ディスプレイ10Dに表示する(ステップSA15)。
【0034】
次に店員が操作部10Bにある小計キーを押下すると(ステップSA2;YES)、CPU102は、RAM104に記憶されている商品金額を加算し(ステップSA3)、加算結果を第1液晶ディスプレイ10Cと第2液晶ディスプレイ10Dに表示する(ステップSA4)。この後、携帯電話機40のユーザが金銭を支払うと、店員により操作部10Bが操作され、携帯電話機40のユーザが支払った代金が入力される(ステップSA5;YES)。CPU102は、入力された金額からステップSA3で求めた金額を減算してユーザに支払う釣銭の金額を求め(ステップSA6)、求めた金額を液晶ディスプレイに表示させると共に(ステップSA7)、ドロアユニット10Aを開ける(ステップSA8)。
【0035】
次にCPU102は、プリンタ10Eを制御し、レシートの印刷を行う(ステップSA9)。具体的には、まずCPU102は、数値が「1」となっている区分データをRAM104に記憶されているデータの中から検索する。例えば、上述したように商品名が「○○風邪薬」である商品が購入された場合、数値が「1」となっている区分データを見つけると、見つけた区分データに対応付けて記憶されているJANコード「49○○○○○×××××△」と、商品名「○○風邪薬」と、効能/効果/用途「風邪薬」と、金額「650円」とがRAM104から読み出される。そして、CPU102は、この時点での日時(例えば、2005/03/31-PM1:00)と、読み出したJANコード、商品名、効能/効果/用途および金額のデータを含む二次元シンボルを生成し、図13(a)に例示したように、生成した二次元シンボルと、日時、効能/効果/用途、商品名、金額、および読み出した金額の合計とを記録用紙に印刷して出力する。
【0036】
次にCPU102は、数値が「2」となっている区分データをRAM104に記憶されているデータの中から検索する。例えば、上述したように商品名が「□□オムツ」である商品が購入された場合、数値が「2」となっている区分データを見つけると、見つけた区分データに対応付けて記憶されているJANコード「49×××××○○○○○□」、商品名「□□オムツ」と、効能/効果/用途「成人用オムツ」と、金額「1650円」とがRAM104から読み出される。そして、CPU102は、この時点の日時と、読み出したJANコード、商品名、効能/効果/用途および金額のデータを含む二次元シンボルを生成し、図13(b)に例示したように、生成した二次元シンボルと、日時、商品名、効能/効果/用途、金額、および読み出した金額の合計とを記録用紙に印刷して出力する。
【0037】
次にCPU102は、数値が「0」となっている区分データをRAM104に記憶されているデータの中から検索する。例えば、上述したように商品名が「△△歯ブラシ」である商品が購入された場合、数値が「0」となっている区分データを見つけると、見つけた区分データに対応付けて記憶されているJANコード「49□□□□□△△△△△×」、商品名「△△歯ブラシ」と、効能/効果/用途「オーラルケア」と、金額「120円」とがRAM104から読み出される。そして、CPU102は、この時点の日時と、読み出したJANコード、商品名、効能/効果/用途および金額のデータを含む二次元シンボルを生成し、図13(c)に例示したように、生成した二次元シンボルと、日時、商品名、効能/効果/用途、金額、および読み出した金額の合計とを記録用紙に印刷して出力し、レシートの印刷処理を終了する。
【0038】
携帯電話機40のユーザは、商品の代金支払いが終了し、図13(a)〜図13(c)に例示した3種類のレシートを受取ると、携帯電話機40を操作し、アプリソフトを起動させる操作を行う。アプリソフトの起動を指示する操作が行われると、CPU402は、記憶部405からアプリソフトを読み出して起動する。アプリソフトが起動されると、図14に例示したメニュー画面が表示部408に表示される(図11:ステップSC1)。
【0039】
メニュー画面が表示された後、携帯電話機40のユーザがカメラ部409を図13(a)に示したレシートの二次元シンボルへ向け、操作部407が有する「1」キーを押下すると(図11;ステップSC4;YES)、二次元シンボルを表す画像ファイルがカメラ部409にて生成される(ステップSC5)。CPU402は、画像ファイルが生成されると、生成された画像ファイルが表す二次元シンボルを解析する。そして、二次元シンボルに含まれている、JANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および商品の金額とを抽出する(ステップSC6)。例えば、図13(a)に例示した二次元シンボルを解析した場合、JANコード「49○○○○○×××××△」、日時「2005/03/31-PM1:00」商品名「○○風邪薬」、効能/効果/用途「風邪薬」、および商品の金額「650円」とが抽出される。CPU402は、ステップSC6の処理が終了すると、無線通信部406を制御し、記憶部405に記憶されている端末識別子(携帯電話機40を一意に識別する識別子)と、抽出したJANコード「49○○○○○×××××△」、日時「2005/03/31-PM1:00」、商品名「○○風邪薬」、効能/効果/用途「風邪薬」、および金額「650円」とをサービスサーバ装置50へ送信する(ステップSC7)。そして、ステップSC1へ戻り、図14のメニュー画面を表示する。
【0040】
この携帯電話機40から送信された端末識別子、JANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および金額とが、サービスサーバ装置50の通信部506にて受信されると(図12:ステップSD1;YES)、CPU502は、受信した端末識別子、JANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および金額とを対応付けて記憶部505に記憶させる(ステップSD2)。
【0041】
また、図14に例示したメニュー画面が表示された後、携帯電話機40のユーザがカメラ部409を図13(b)に示したレシートの二次元シンボルへ向け、操作部407が有する「1」キーを押下すると(図11;ステップSC4;YES)、二次元シンボルを表す画像ファイルがカメラ部409にて生成される(ステップSC5)。CPU402は、画像ファイルが生成されると、生成された画像ファイルが表す二次元シンボルを解析する。そして、二次元シンボルに含まれている、JANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および商品の金額とを抽出する(ステップSC6)。例えば、図13(b)に例示した二次元シンボルを解析した場合、JANコード「49×××××○○○○○□」、日時「2005/03/31-PM1:00」、商品名「□□オムツ」、効能/効果/用途「成人用オムツ」および商品の金額「1650円」とが抽出される。CPU402は、ステップSC6の処理が終了すると、無線通信部406を制御し、記憶部405に記憶されている端末識別子と、抽出したJANコード「49×××××○○○○○□」、日時「2005/03/31-PM1:00」、商品名「□□おむつ」、効能/効果/用途「成人用オムツ」および金額「1650円」とをサービスサーバ装置50へ送信する(ステップSC7)。そして、ステップSC1へ戻り、図14のメニュー画面を表示する。
【0042】
この携帯電話機40から送信された端末識別子、JANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および金額とが、サービスサーバ装置50の通信部506にて受信されると(図12:ステップSD1;YES)、CPU502は、受信した端末識別子、JANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および金額とを対応付けて記憶部505に記憶させる(ステップSD2)。
【0043】
次に、携帯電話機40のユーザが、操作部が有する「2」キーを押下すると(ステップSC8;YES)、携帯電話機40は、医療費控除対象商品と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の一覧表を要求する一覧表要求メッセージと、記憶部405に記憶されている端末識別子とをサービスサーバ装置50へ送信する(ステップSC9)。
【0044】
この一覧表要求メッセージと端末識別子とがサービスサーバ装置50の通信部506にて受信されると(ステップSD3;YES)、CPU502は、受信した端末識別子と同じ端末識別子を記憶部505に記憶された端末識別子の中から検索する(ステップSD4)。そして、同じ端末識別子を見つけると、端末識別子に対応付けて記憶されているJANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および金額とを読出し、読み出したデータをRAM504に記憶させる(ステップSD5)。例えば、携帯電話機40が一覧表要求メッセージを送信すると、上述したように、携帯電話機40が送信したJANコード「49○○○○○×××××△」、日時「2005/03/31-PM1:00」、商品名「○○風邪薬」、効能/効果/用途「風邪薬」、金額「650円」と、JANコード「49×××××○○○○○□」、日時「2005/03/31-PM1:00」、商品名「□□おむつ」、効能/効果/用途「成人用オムツ」、金額「1650円」が記憶部505に記憶されているので、これらのデータがRAM504に記憶される。
【0045】
次にCPU502は、商品名で特定される商品を、医療費控除対象の商品と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品とに分類する。具体的には、まず、RAM504に記憶されたJANコードと同じJANコードを医療費控除判定テーブルTB2から検索し(ステップSD6)、同じJANコードに対応付けて格納されている区分データを読み出す(ステップSD7)。そして、読み出した区分データの内容に応じて、JANコードおよびJANコードに対応付けられているデータを分類する(ステップSD8)。
【0046】
例えば、JANコード「49○○○○○×××××△」の場合、医療費控除判定テーブルTB2において、このJANコードに対応付けられている区分データは「1」であるため、CPU502は、JANコード「49○○○○○×××××△」と、このJANコードに対応付けてRAM504に記憶されている日時、金額、効能/効果/用途および商品名のデータを医療費控除対象に分類する。また、JANコード「49×××××○○○○○□」の場合、このJANコードに対応付けられている区分データは「2」であるため、CPU502は、このJANコードと、このJANコードに対応付けられている日時、金額、効能/効果/用途および商品名のデータとを処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象に分類する。
【0047】
次にCPU502は、分類された各商品の金額を合計し、分類毎に合計金額を求める(ステップSD9)。次にCPU502は、分類毎に領域を分けて、ステップSD9で算出した合計金額、商品、各商品の金額、購入日時を表示する画面の画面データを生成する(ステップSD10)。例えば、上述したように、医療費控除対象に「○○風邪薬」が分類され、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象に「□□オムツ」が分類された場合、図15に例示したように、医療費控除対象商品の合計金額「650円」と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の合計金額「1650円」とを表示し、また、医療費控除対象商品として、商品名「○○風邪薬」と、この商品の金額「650円」と、購入日時「2005/03/31-PM1:00」を表示し、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の欄に商品名「□□オムツ」と、この商品の金額「1650円」と、購入日時「2005/03/31-PM1:00」を表示する画面データが生成される。
【0048】
CPU502は、画面データの生成が終了すると、生成した画面データを携帯電話機40へ送信する。携帯電話機40は、この画面データを受信すると(ステップSC10;YES)、この受信した画面データに基づいて表示部408を制御し、図15に例示した画面を表示部408に表示させる。
【0049】
本実施形態によれば、図15に示したように、ドラッグストア等の店舗で購入した商品のうち、医療費控除対象商品の購入合計金額、購入履歴と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の購入合計金額と、購入履歴とが分類されて表示されるので、医療費控除を受けようとする者は、繁雑な作業を行わなくとも医療費控除対象商品の購入合計金額と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の購入合計金額とを容易に知ることが可能となる。
【0050】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
【0051】
上述した実施形態では、レシートを三枚に分けて出力しているが、三枚のレシートを一枚につなげて出力するようにしてもよい。また、このようにレシートを一枚に纏める場合、一つの二次元シンボルの中に医療費控除対象商品に関するデータと、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品のデータとを含ませるようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、携帯電話機40は、医療費控除対象商品に関するデータと、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品のデータとを二次元シンボルから抽出しているが、レシートに記述された文字列を読み取り、読み取った文字列から医療費控除対象商品に関するデータと、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品のデータとを抽出するようにしてもよい。
【0052】
上述した実施形態において、サービスサーバ装置50は、携帯電話機40のユーザの電子メールアドレスを記憶し、確定申告の時期になると、医療費控除対象商品の購入金額の合計と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の購入金額の合計とを算出し、算出結果を電子メールで携帯電話機40へ送信するようにしてもよい。
【0053】
上述した実施形態においては、例えば、インターネット60Bに接続可能なPDA(Personal Digital Assistance)やパーソナルコンピュータが二次元シンボルの読み取りやサービスサーバ装置50とのデータの授受、医療費控除対象商品の購入合計金額と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の購入合計金額の表示を行うようにしてもよい。
【0054】
携帯電話機40において、年度を入力するようにし、入力された年度について医療費控除対象商品の購入合計金額と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の購入合計金額の表示を行うようにしてもよい。
【0055】
医療費控除対象商品であるか否かの区分は、年度の途中で法律が改正されることにより変更される場合が考えられる。このため、図16に示したように、各区分に当てはまる期間を示すデータを商品マスタテーブルに追加するようにしてもよい。例えば、図16に示したテーブルの場合、「○○風邪薬」に対応して格納されている「2000/01/01-」の場合、「○○風邪薬」が2000年の1月1日以降、医療費控除対象商品となっていることを示している。また、「□□オムツ」に関しては、期間として「2004/01/10-2005/02/01」と、「2005/02/02-」とが格納されているが、2004年の1月10日から2005年お2月1日までは処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品となっていて、2005年の2月2日以降は、医療費控除対象外商品となっていることを示している。サービスサーバ装置50は、現在日時とこれらの期間とを比較し、商品が医療費控除対象であるか否かを判断するようにしてもよい。
【0056】
上述した実施形態においては、サービスサーバ装置50は一覧表要求メッセージを受信すると医療費控除対象商品と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の一覧の画面データを生成し、生成した画面データを携帯電話機40へ送信しているが、JANコード、日時、商品名、効能/効果/用途、および金額とを受信した際に画面データを生成して携帯電話機40へ送信するようにしてもよい。
【0057】
上述した実施形態において実行される各プログラムは、通信ネットワークを介して各装置へ提供するようにしてもよい。また、これらのプログラムをCD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録して、サーバ装置20やサービスサーバ装置50へ提供するようにしてもよい。また、上述した実施形態では、携帯電話機40にて実行されるプログラムはフラッシュメモリなどの電気的に書き換えが可能なメモリに記憶させるようにしてもよい。このような態様の場合には、携帯電話機40は、移動体通信網60Aおよびインターネット60Bを介してプログラムをダウンロードして記憶するようにしてもよい。また、携帯電話機40やPOS端末10にて実行されるプログラムをCD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録し、パーソナルコンピュータなどを用いてこれらの記録媒体からプログラムを読み出し、パーソナルコンピュータと接続して各装置にプログラムを記憶させるようにしてもよい。
【0058】
上述した実施形態においては、医療費控除対象商品と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の分類、これら商品の一覧表の画面データ生成をサービスサーバ装置50で行うようにしているが、これらの処理を携帯電話機40で行うようにしてもよい。具体的には、医療費控除判定テーブルTB2を携帯電話機40の記憶部405に記憶させ、携帯電話機40のCPU402が行う処理の流れを図17に示したように変更する。また、携帯電話機40が表示するメニュー画面を図18に例示したように変更する。
【0059】
携帯電話機40のユーザがカメラ部409をレシートの二次元シンボルへ向け、操作部407が有する「1」キーを押下すると(図17;ステップSC4;YES)、二次元シンボルを表す画像ファイルがカメラ部409にて生成される(ステップSC5)。CPU402は、画像ファイルが生成されると、生成された画像ファイルが表す二次元シンボルを解析する。そして、二次元シンボルに含まれている、JANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および商品の金額とを抽出した後(ステップSC6)、抽出したデータを記憶部405に記憶させる(ステップSC20)。
【0060】
また、携帯電話機40のユーザが、操作部が有する「2」キーを押下すると(ステップSC8;YES)、医療費控除対象商品と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の一覧表を表示する処理を行う。まずCPU402は、記憶部405に記憶されたJANコード、日時、商品名、効能/効果/用途および金額とを読出し、読み出したデータをRAM404に記憶させる(ステップSC21)。
次にCPU402は、商品名で特定される商品を、医療費控除対象の商品と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品とに分類する。具体的には、まず、RAM404に記憶されたJANコードと同じJANコードを医療費控除判定テーブルTB2から検索し(ステップSC22)、同じJANコードに対応付けて格納されている区分データを読み出す(ステップSC23)。そして、読み出した区分データの内容に応じて、JANコードおよびJANコードに対応付けられているデータを分類する(ステップSC24)。
【0061】
例えば、JANコード「49○○○○○×××××△」の場合、医療費控除判定テーブルTB2において、このJANコードに対応付けられている区分データは「1」であるため、CPU402は、JANコード「49○○○○○×××××△」と、このJANコードに対応付けてRAM404に記憶されている日時、金額、効能/効果/用途および商品名のデータを医療費控除対象に分類する。また、JANコード「49×××××○○○○○□」の場合、このJANコードに対応付けられている区分データは「2」であるため、CPU402は、このJANコードと、このJANコードに対応付けられている日時、金額、効能/効果/用途および商品名のデータとを処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象に分類する。
【0062】
次にCPU402は、分類された各商品の金額を合計し、分類毎に合計金額を求める(ステップSC25)。次にCPU402は、図12のステップSD10と同様に、分類毎に領域を分けて、ステップSC25で算出した合計金額、商品、各商品の金額、購入日時を表示する画面の画面データを生成する(ステップSC26)。CPU402は、画面データの生成が終了すると、この生成した画面データに基づいて表示部408を制御し、例えば、図15に例示したような画面を表示部408に表示させる(ステップSC27)。 このような態様によれば、サービスサーバ装置50に記憶されたデータを第三者に持ち出される虞や盗み見される虞がなくなり、医薬品の購入履歴という個人情報が第三者に流出する虞が少なくなる。
【0063】
また、上述した実施形態においては、POS端末10は、JANコードに替えて商品の区分データを含む二次元シンボルを生成し、生成した二次元シンボルを記録用紙(レシート)に印刷するようにしてもよい。この場合、携帯電話機40のCPU402が行う処理の流れを図19のように変更するのが好ましい。
具体的には、携帯電話機40のユーザがカメラ部409をレシートの二次元シンボルへ向け、操作部407が有する「1」キーを押下すると(図19;ステップSC4;YES)、二次元シンボルを表す画像ファイルがカメラ部409にて生成される(ステップSC5)。CPU402は、画像ファイルが生成されると、生成された画像ファイルが表す二次元シンボルを解析する。そして、二次元シンボルに含まれている、区分データ、日時、商品名、効能/効果/用途および商品の金額とを抽出した後(ステップSC6)、区分データと、抽出したデータとを対応付けて記憶部405に記憶させる(ステップSC30)。
【0064】
また、携帯電話機40のユーザが、操作部が有する「2」キーを押下すると(ステップSC8;YES)、医療費控除対象商品と、処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象商品の一覧表を表示する処理を行う。まずCPU402は、記憶部405に記憶された区分データ、日時、商品名、効能/効果/用途および金額とを読出し、読み出したデータをRAM404に記憶させる(ステップSC31)。次にCPU402は、読み出した区分データの内容に応じて、区分データに対応付けられているデータを分類する(ステップSC32)。例えば、商品名「○○風邪薬」の場合、この商品の区分データは「1」であるため、CPU402は、商品名「○○風邪薬」と、商品名に対応付けてRAM404に記憶されている日時、金額、効能/効果/用途のデータを医療費控除対象に分類する。また、商品名「□□オムツ」の場合、この商品の区分データは「2」であるため、CPU402は、商品名「□□オムツ」と、この商品名に対応付けられている日時、金額、効能/効果/用途のデータとを処方箋または医師の証明書が必要な医療費控除対象に分類する。
【0065】
次にCPU402は、分類された各商品の金額を合計し、分類毎に合計金額を求める(ステップSC33)。次にCPU402は、図12のステップSD10と同様に、分類毎に領域を分けて、ステップSC33で算出した合計金額、商品、各商品の金額、購入日時を表示する画面の画面データを生成する(ステップSC34)。CPU402は、画面データの生成が終了すると、この生成した画面データに基づいて表示部408を制御し、例えば、図15に例示したような画面を表示部408に表示させる(ステップSC35)。このような態様によれば、医薬品の購入履歴という個人情報が第三者に流出する虞が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成図である。
【図2】POS端末10の外観図である。
【図3】POS端末10のハードウェア構成を示したブロック図である。
【図4】サーバ装置20のハードウェア構成を示した図である。
【図5】商品マスタテーブルTB1のフォーマットを例示したである。
【図6】携帯電話機40のハードウェア構成を例示したブロック図である。
【図7】サービスサーバ装置50のハードウェア構成を示したブロック図である。
【図8】医療費控除判定テーブルTB2のフォーマットを例示した図である。
【図9】POS端末10が行う処理の流れを例示したフローチャートである。
【図10】サーバ装置20が行う処理の流れを例示したフローチャートである。
【図11】携帯電話機40が行う処理の流れを例示したフローチャートである。
【図12】サービスサーバ装置50が行う処理の流れを例示したフローチャートである。
【図13】POS端末10が出力するレシートを例示した図である。
【図14】携帯電話機40が表示するメニュー画面を例示した図である。
【図15】携帯電話機40が表示する画面を例示した図である。
【図16】本発明の変形例に係る商品マスタテーブルのフォーマットを例示した図である。
【図17】本発明の変形例に係る携帯電話機40の処理の流れを例示したフローチャートである。
【図18】携帯電話機40が表示するメニュー画面の変形例を示した図である。
【図19】本発明の変形例に係る携帯電話機40の処理の流れを例示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
10・・・POS端末、10A・・・ドロアユニット、10B・・・操作部、10C・・・第1液晶ディスプレイ、10D・・・第2液晶ディスプレイ、10E・・・プリンタ、10F・・・バーコードスキャナ、20・・・サーバ装置、30・・・通信ネットワーク、40・・・携帯電話機、50・・・サービスサーバ装置、60A・・・移動体通信網、60B・・・インターネット、102,202,402,502・・・CPU、103,203,403,503・・・ROM、105,205,405,505・・・記憶部、106,206,506・・・通信部、406・・・無線通信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を特定する識別子と、該識別子で特定される商品の販売金額とが記録された記録用紙から、前記識別子と前記販売金額とを読み取る読取部と、
前記読取部にて読み取られた識別子と販売金額とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された識別子で特定される商品が、医療費控除の対象となる第1控除商品であるか、医療費控除の際に処方箋または医師の証明書を必要とする第2控除商品であるかを判定し、該識別子と、該識別子に対応付けて記憶部に記憶された販売金額とを、判定結果に応じて第1控除商品のグループまたは第2控除商品のグループに分類する第1分類部と、
前記第1分類部により分類された販売金額の合計を前記第1控除商品のグループと前記第2控除商品のグループ毎に算出する算出部と、
前記算出部により算出された各グループの販売金額の合計を、第1控除商品グループと第2控除商品グループとで別々に表示する表示部と
を有する医療費控除サポートシステム。
【請求項2】
商品を特定する識別子が入力される識別子入力部と、
前記識別子入力部に入力された識別子で特定される商品の販売金額を特定する金額特定部と、
前記識別子入力部に入力された識別子と、前記金額特定部にて特定された販売金額とを記録用紙に記録する出力部と
を有し、
前記読取部は、前記出力部から出力された記録用紙を読取ること
を特徴とする請求項1に記載の医療費控除サポートシステム。
【請求項3】
前記出力部は、前記識別子と、前記販売金額とを二次元シンボルに変換して前記記録用紙に記録することを特徴とする請求項2に記載の医療費控除サポートシステム。
【請求項4】
前記識別子入力部に入力された識別子で特定される商品が、医療費控除の対象となる第1控除商品であるか、医療費控除の際に処方箋または医師の証明書を必要とする第2控除商品であるかを判定し、該識別子と、前記金額特定部で特定された販売金額とを、判定結果に応じて第1控除商品のグループまたは第2控除商品のグループに分類する第2分類部を有し、
前記出力部は、前記第1控除商品のグループに分類された識別子および販売金額と、前記第2控除商品のグループに分類された識別子および販売金額とを別々の記録用紙に出力すること
を特徴とする請求項2に記載の医療費控除サポートシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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